JPH11277011A - エアナイフ及びエアナイフを用いた処理装置 - Google Patents

エアナイフ及びエアナイフを用いた処理装置

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JPH11277011A
JPH11277011A JP8585198A JP8585198A JPH11277011A JP H11277011 A JPH11277011 A JP H11277011A JP 8585198 A JP8585198 A JP 8585198A JP 8585198 A JP8585198 A JP 8585198A JP H11277011 A JPH11277011 A JP H11277011A
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JP
Japan
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air
substrate
air knife
bodies
chamber body
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Application number
JP8585198A
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English (en)
Inventor
Harumichi Hirose
治道 広瀬
Katsunori Kaneko
勝則 金子
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアの噴出口の間隔調整が容易であると共に、
噴出経路の調整が容易なエアナイフを提供すること。 【解決手段】 基板22表面にエアを噴射してこの基板
22に付着した処理液を除去するエアナイフ30a,3
0bにおいて、外部からエアが導入される窪みを有する
チャンバ体31a,31bと、上記チャンバ体31a,
31bに対応する形状に形成された蓋体33a,33b
と、上記チャンバ体31a,31bと蓋体33a,33
bに接合してこれらの間に挾持されると共に、上記チャ
ンバ体31a,31bの一側部に対応する部分に上記窪
みに差し掛かる切欠き部42が所定間隔で形成され、こ
の切欠き部42がエアの噴出口46として機能するスリ
ット体32a,32bと、を具備することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送手段により搬
送される基板に対してエアを吹き付けて処理液を除去す
るエアナイフ、エアナイフの支持装置及びエアナイフを
用いた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にLCDなどの基板製造工程では、
搬送手段によって基板を洗浄処理槽内で洗浄した後、濡
れた基板を乾燥させる工程が必要とされている。特に近
年は、生産性向上のためスピーディかつ強力な乾燥力が
求められている。そこで、従来より基板に付着した水滴
等を取り除くエアナイフ機構が提案されている。以下こ
のエアナイフ機構の構造の従来例を図5に基づいて説明
する。
【0003】基板1は、複数の回動自在な搬送ローラを
有する搬送機構により下方から支持されて図中矢印で示
す方向に搬送され、この搬送される基板1に対して上側
エアナイフ2及び下側エアナイフ2によりエアAが噴射
される。エアナイフ2,3は、その両端部が不図示の支
持体に支持され、角度調整及び上下方向へのスライドを
自在な構成としている。
【0004】エアナイフ2,3は、チャンバ体4と、ス
リット5及び蓋部材6より構成されている。チャンバ体
4は、その上方側及び長手方向両端側に立設部7を有し
ており、また下方側には傾斜立設部8を有している。こ
れら立設部7及び傾斜立設部8に囲まれて、エアを拡散
させる内部空間9が形成されている。
【0005】またスリット5は、立設部7に当接する部
分以外は開放した矩形状を為しており、その厚さが例え
ば略0.1〜0.2mmと薄肉に形成されている。そし
て、蓋部材6は板状部材に形成されており、立設部7に
対応した部分をネジを螺合させ、スリット5を介してチ
ャンバ体4に一体的に固定されることで、エアナイフ
2,3の形状を為している。
【0006】この場合、チャンバ体4と蓋部材6の間に
スリット5が介在することで、このスリット5に対応し
た隙間がエアナイフ2,3の下方に形成されることにな
る。この隙間がエアを基板1に向かって噴出させるノズ
ル孔10であり、このノズル孔10からのエアの噴出量
及び噴出圧力の調整を行うためには、ノズル孔10の間
隔を調整する必要がある。そのため、蓋部材6に適宜の
間隔でネジ孔11を形成し、そこに押し引きネジ12を
螺合させその締結力を調整することで、ノズル孔10の
間隔調整を図っている。
【0007】このような構成のエアナイフ2,3では、
図5に示すように基板1が搬送ローラによって前方(図
中矢印方向)に搬送されつつ、上下のエアナイフ2,3
のノズル孔4からエアAを噴射することで、基板1の表
面に付着した処理液を後方に吹き飛ばし、それによって
基板1を乾燥させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
ノズル孔10の間隔調整は、上述の如く押し引きネジ1
1の締結具合の調整によりその調整を行っている。その
ため、ノズル孔10の間隔調整を行う場合には、エアナ
イフ2,3の長手方向の全ての押し引きネジ12を調整
する必要がある。
【0009】しかしながら、長手方向の全部に亘ってそ
のノズル孔10の間隔を、例えば200μm等のように
微小間隔に均一に押し引きにより調整することは熟練を
要する作業であり、そのためこの調整は手間取るものと
なっている。
【0010】また、上述の如くノズル孔10は基板1に
対して所定の傾斜角度を為して取り付けられるため、そ
のような傾斜角度を出すべくエアナイフ2,3を傾斜し
て取りつけたり、或いはノズル孔10をエアナイフ2,
3に対して傾斜形成している。そのため、わざわざこの
ようなノズル孔10の傾斜角度を適宜の角度とする構成
を設けている。
【0011】しかしながら、このようにノズル孔10を
傾斜形成したり、エアナイフ2,3を傾斜して取付けて
も、いまだ基板1にエアが衝突した場合に僅かな気流が
基板1の進行方向と同じ向きに進行する。このような気
流にも基板1から吹き飛ばされた処理液が含まれるの
で、乾燥処理が済んだ基板1の部位に再び処理液が付着
してしまうという不具合が発生することがある。
【0012】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、エアの噴出口の間隔調
整が容易であると共に、噴出経路の調整が容易なエアナ
イフを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基板表面にエアを噴射して
この基板に付着した処理液を除去するエアナイフにおい
て、外部からエアが導入される窪みを有するチャンバ体
と、上記チャンバ体に対応する形状に形成された蓋体
と、上記チャンバ体と蓋体に接合してこれらの間に挾持
されると共に、上記チャンバ体の一側部に対応する部分
に上記窪みに差し掛かる切欠き部が所定間隔で形成さ
れ、この切欠き部がエアの噴出口として機能するスリッ
ト体と、を具備することを特徴とするエアナイフであ
る。
【0014】請求項2記載の発明は、上記蓋体の一端部
は、上記噴出口から噴出されるエアの流出方向に沿って
上記チャンバ体及びスリット体よりも突出形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載のエアナイフである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のエアナイフ及び上記基板を搬送する搬送機
構を具備することを特徴とするエアナイフを用いた処理
装置である。
【0016】請求項4記載の発明は、上記蓋体の基板側
の端部には、上記噴出口から噴出されるエアを上記チャ
ンバ体側に向かい誘導する誘導部材が設けられているこ
とを特徴とする請求項2記載のエアナイフである。
【0017】請求項1、請求項3の発明によると、外部
から導入されるチャンバ体、このチャンバ体に対応する
形状に形成された蓋体、及びこれらチャンバ体及び蓋体
に接合してこれらの間で挾持されると共に、チャンバ体
の一側部に対応する部分に窪みに差し掛かる切欠き部が
所定間隔で形成され、該切欠き部がエアの噴出口として
機能するスリット体が設けられたので、切欠き部以外の
スリット体の上記窪みの周辺部分はチャンバ体及び蓋体
に所定間隔で接合し、これにより切欠き部にはスリット
体の周辺部分の厚みに対応して一定の隙間が確保され
る。
【0018】よって、噴出口の間隔が一定に保たれ、わ
ざわざ噴出口の間隔を調整する手間を省くことが可能と
なる。請求項2、請求項3の発明によると、上記蓋体の
一端部は、噴出口から噴出されるエアの流出方向に沿っ
てチャンバ体及びスリット体よりも突出形成されている
ため、この蓋体の突出形成されている部分を基板に近づ
けて設ければ、エアの流出方向がガイドされ、基板の乾
燥処理の終了した側にはこの蓋体の突出形成した部分で
遮ってエアを流出させることがない。そのため、基板表
面の処理液がエアに含まれて飛散していても、そのエア
による影響が基板の乾燥処理の終了した側に及ぶことが
なく、基板の処理状態を良好にすることが可能となる。
【0019】また、蓋体の突出形成させた部分が設けら
れることで、エアの流出方向がガイドされ、それによっ
てエアナイフを傾斜させる等のエアの流出路を傾斜させ
る構成を設けないで済む。
【0020】請求項4の発明によると、蓋体の基板側の
端部に噴出口から噴出されるエアをチャンバ体側に向か
い誘導する誘導部材が設けられたため、この誘導部材で
エアのチャンバ体側、すなわち基板の乾燥処理していな
い部位へ一層導き易くなる。そのため、基板表面に付着
した処理液を一層飛散させ易くなると共に、基板の乾燥
処理の終了した側にそのエアによる影響が生じるのを一
層防止することが可能となる。それによって、基板の処
理状態を一層良好な状態にすることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図4に基づいて説明する。図4に示す
エアナイフを用いた処理装置20は筐体21を有してお
り、この筐体21の内部には矩形状の基板22を所定の
方向に搬送する搬送機構23が設けられている。この搬
送機構23には、基板22の搬送経路を形成すべく複数
の搬送ローラ24が配設されていて、またこの搬送ロー
ラ24の両端部にはこの搬送ローラ24を回動自在に支
持する支持部25が設けられている。
【0022】これら搬送ローラ24には、夫々第1のプ
ーリ24aが取り付けられており、これに所定の張力で
第1のベルト26が掛け渡されている。また、搬送ロー
ラ24の一つには、外方側に第2のプーリ24bが取り
付けられている。
【0023】一方、搬送機構23の外縁側には駆動源と
してのモータ27が設けられており、このモータ27は
駆動プーリ27aを具備している。そして、この駆動プ
ーリ27aと第2のプーリ24bの間には、第2のベル
ト28が掛け渡され、これら第1のベルト26、第2の
ベルト28を介して夫々の搬送ローラ24に駆動力が伝
達される仕組みとなっている。
【0024】上記搬送機構23は、搬送される基板22
の両面にエアを噴射する第1のエアナイフ30a及び第
2のエアナイフ30bを夫々搬送ローラ24の上下両方
向に有している。この搬送機構23では、搬送される基
板22に対してエアを噴射して、前工程での処理の際等
に付着した処理液を基板22の表面から飛散させる乾燥
処理を行うべく、上述の第1、第2のエアナイフ30
a,30bを設けている。
【0025】図1に示すように、上記第1、第2のエア
ナイフ30,30bは、基板22の搬送方向に対して斜
め(例えばその角度が略45度)に取付けられると共
に、第1のエアナイフ30aと第2のエアナイフ30b
とは略対称形状を為して設けられている。また、基板2
2の幅方向の全体に亘って均一な乾燥処理を行う必要か
ら、長尺状に設けられたチャンバ体31a,31b、ス
リット体32a,32b、蓋体33a,33bから構成
されている。
【0026】上記チャンバ体31a,31bは、エアナ
イフ30a,30bの背面を構成する板状部材から適宜
の高さの立設部34が外周側の全周に亘り設けられてお
り、それによってスリット体32a,32b及び蓋体3
3a,33bでこのチャンバ体31a,31bを覆え
ば、図2に示すようにその内部にエアを拡散させるだけ
の内部空間35が設けられる構成となっている。
【0027】このエアナイフ30a,30bのチャンバ
体31a,31bの上面には、角筒状に設けられたパイ
プ部材36a,36bが取り付けられる。パイプ部材3
6a,36bは、内部が空洞に形成されており、その背
面にはこの内部にエアを導入するためのエア導入口37
が形成されている。このエア導入口37には、外部に設
けられた図示しない清浄空気の供給手段に連結された導
入管38が取付けられ、この内部にエアの導入を行う構
成としている。
【0028】そして、パイプ部材36a,36bの下面
には内部に導入されたエアを流出させる流出口39が形
成されている。この流出口39に対応して、上記チャン
バ体31a,31bの上面にはエアを導入する導入口4
0が形成されており、その導入口40の形成される位置
は、上記パイプ部材36a,36bをチャンバ体31
a,31bの上面に取り付けた場合に、流出口39と対
応する位置となっている。
【0029】これらの構成により、内部空間35までエ
アが導入され、拡散される構成となっている。上記チャ
ンバ体31a,31bの開放側には、スリット体32
a,32bが接合し、さらにこのスリット体32a,3
2bに蓋体33a,33bが接合する構成となってい
る。スリット体32a,32bは、その長手方向両端部
分が上記チャンバ体31a,31bの長手方向の両端側
に形成された立設部34に対応した長さだけ形成されて
いる。すなわち、この部分が最もエアナイフ30a,3
0bの上下方向に突出した長さとなっている。
【0030】スリット体32a,32bの両端部の間は
櫛歯状に形成されていて、その櫛歯に対応する突出部4
1は、チャンバ体31a,31bの下端の立設部34に
差し掛かる長さとなっている。また、突出部41が設け
られていない部位は、切欠き部42となっており、この
部分はスリット体32a,32bの縁部より上記チャン
バ体31a,31bの内部空間35に差し掛かるように
切り欠かれた形状となっている。
【0031】そして、この立設部34及び突出部41、
更には蓋体33a,33bの該当位置にネジ孔43を形
成し、さらにはそれ以外の長手方向の両端側及び上端部
分にもネジ孔43を形成し、これらを一体的に立設部3
4に対して係止固定することで、エアナイフ30a,3
0bが構成されている。
【0032】上記切欠き部42は、図3に示すように、
内部空間35に連通するように開放して形成されてい
る。そのため、この部分がエアを吹出す吹出し口44と
しての機能を奏している。なお、この吹出し口44は、
スリット体32a,32bに当接して取り付けられる蓋
体33a,33bと対向しており、この吹出し口44よ
り吹出したエアは、すぐに蓋体33a,33bにぶつか
り基板22側以外に行き場がなくそこに導く構成となっ
ている。
【0033】そして、スリット体32a,32bに当接
して取り付けられる蓋体33a,33bは、その長手方
向の大きさ及び基板22と離間している側が、上記スリ
ット体32a,32bに対応した大きさとなっている。
しかしながら、チャンバ体31a,31b及びスリット
体32a,32bの基板22と対向する部位は、これら
よりも基板22に向かい突出した延出部45を有するよ
うに、長く形成されている。
【0034】そのため、これらチャンバ体31a,31
b、スリット体32a,32b及び蓋体33a,33b
がネジにより一体的に固定されると、スリット体32
a,32bの切欠き部42においてはスリット体32
a,32bが存しないため、その厚み分だけの隙間が上
記チャンバ体31a,31bの立設部35と蓋体33
a,33bの間の部分に形成され、その部分が上記吹出
し口44から吹出したエアを基板22に向かい噴出させ
る噴出口46として設けられる。
【0035】また、蓋体33a,33bはチャンバ体3
1a,31b及びスリット体32a,32bよりも基板
22側に突出した延出部45が設けられる構成であるた
め、上記噴出口46から噴出されたエアが蓋体33a,
33bの前方側に向かわないように規制する規制部材と
しての機能を果たす。
【0036】なお、延出部45が規制部材として有効に
機能するために、搬送される基板22に対し延出部45
の端部が近接した配置となっている。上記第1のエアナ
イフ30a及び第2のエアナイフ30bを支持すべく、
その両端には支持機構50が設けられている。この支持
機構50は、筐体21に取付固定されており、上述の如
く第1のエアナイフ30a及び第2のエアナイフ30b
が基板22の搬送方向に対して例えば略45度の角度を
為すような位置関係に取付けられている。
【0037】なお、第2のエアナイフ30bにより基板
22の下面へのエアの噴射が遮断されないよう、夫々の
搬送ローラ24は、第2のエアナイフ30bより噴射さ
れるエアの流路に対応する部分、すなわち第1、第2の
エアナイフ30a,30bの略45度の傾斜角度に対応
した位置で、エアの流れを妨げないよう、夫々のローラ
部分の長さが設定されている。それ故、搬送ローラ24
は二つに分割されたり、或いはローラ部分の長さが制限
される形状となっている。
【0038】上記支持機構50は、夫々第1のエアナイ
フ30a及び第2のエアナイフ30bを支持すると共
に、これら第1、第2のエアナイフ30a,30bの基
板22に対する高さ位置を調整するために、調整つまみ
51がその上端部分に設けられている。そのため、調整
つまみ51をねじ込むだけで様々な厚さの基板22の乾
燥処理を良好に行える構成としている。
【0039】以上のような構成を有するエアナイフを用
いた処理装置20の作用について、以下に説明する。ま
ずエアによる基板22の乾燥処理を行う前に、第1のエ
アナイフ30a及び第2のエアナイフ30bの基板22
に対する高さ位置の調整を行う。この調整は、調整つま
み51を回転させることで夫々第1、第2のエアナイフ
30a,30bの基板22に対する高さ位置の調整を行
う。
【0040】適宜の高さに第1、第2のエアナイフ30
a,30bの調整を終了した後に、基板22の搬送を開
始すると共に、エア導入口37よりパイプ部材36a,
36b内部へのエアの導入を開始する。この場合、基板
22を搬送する方向は、図2に矢印で示すように、チャ
ンバ体31a,31b及びパイプ部材36a,36bの
背面側から延出部45に向かう方向となっている。
【0041】パイプ部材36a,36b内部に導入され
たエアは、流出口39及び導入口40を介してチャンバ
体31a,31bの内部空間35に導入され、そのまま
内部空間35の下方に移動してチャンバ体31a,31
bの立設部とスリット体32a,32bの突出部34の
間の吹出し口44より噴出される。
【0042】吹出し口44より噴出されたエアは、蓋体
33a,33bにぶつかることによりその進行する向き
が規制され、下方に向かいガイドされて噴出口46より
噴出される。
【0043】噴出口46よりエアが噴出されても、エア
は延出部45の存在によりこの延出部45よりも前方に
は進行せず、基板22にエアが衝突した後には、エアは
この基板22に沿って基板22の進行方向とは逆方向、
すなわち延出部45からチャンバ体31a,31b及び
パイプ部材の背面側に向かい進行する。そのため、基板
22に付着している処理液は、このエアの進行と共に基
板22の進行方向の逆方向に向かい吹き飛ばされる構成
となっている。
【0044】そして、基板22の末端部が延出部の間を
通過すれば、一枚の基板22の乾燥処理が終了する構成
となっている。このような構成のエアナイフ30a,3
0b及びエアナイフを用いた処理装置20によると、ス
リット体32a,32bには突出部41及び切欠き部4
2が設けられているので、突出部41が立設部34及び
蓋体33a,33bに接合してエアナイフ30a,30
bが構成されることで、切欠き部42を一定間隔の隙間
に維持して取付けることが可能となる。
【0045】すなわち、これらを一体的に固定した場合
には、図1に示すように、エアナイフ30a,30bの
長手方向に亘り、突出部41及び切欠き部42が一定の
間隔で設けられているので、突出部41をチャンバ体3
1a,31b及び蓋体33a,33bに接合するように
ネジなどで締め付ければ、切欠き部42はスリット体3
2a,32bの厚みに対応した一定間隔の隙間に維持で
きる。
【0046】そして、この切欠き部42が噴出口46と
して機能しているので、この噴出口46の間隔がエアナ
イフ30a,30bの長手方向に亘って一定となってい
る。このため、従来のように押し引きネジなどにより、
噴出口46の間隔調整を行うことがなくなる。
【0047】また、蓋体33a,33bの基板22側が
チャンバ体31a,31b及びスリット体32a,32
bよりも突出した延出部45となっているため、基板2
2の乾燥処理の終了した側に、この基板22の表面に衝
突して処理液を含んでいるエアが流れて基板22のこの
部位に処理液を付着させることがなくなる。このため、
基板22の乾燥処理状態を良好にすることが可能とな
る。
【0048】また、延出部45を設けたことにより、エ
アの流路を傾けるべくエアナイフを傾斜させる構成や噴
出口46を傾斜させた構成を取る必要がなく、構成を簡
素化させることが可能となる。
【0049】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、蓋
体33a,33bから基板22に向かい突出させた延出
部45を設けた構成により、上記噴出口46から噴出さ
れるエアを基板22の搬送方向とは逆方向にガイドする
構成としているが、図5に示すように、この延出部45
の基板22側の端部にエアの誘導部材としてガイド板5
0を取り付ける構成としても構わない。
【0050】この場合、延出部45は上述の実施の形態
で述べた形状よりも突出長さが短く、例えばその突出長
さを略1,2mm程度だけ噴出口46から突出させた状
態としている。
【0051】そして、この延出部45の端部に取り付け
られるガイド板50は、基板22の搬送方向の逆方向に
向かう角度を為し傾斜して取り付けられ、このガイド板
50により、噴出口46から噴出されたエアが基板22
の搬送方向の逆方向にガイドされる。
【0052】そのため、一層基板22の乾燥処理が終了
した部位に処理液を含んだエアを飛散させることがなく
なる。また、基板22の表面に沿ってエアが流れ易くな
るので、このエアによる処理液の飛散具合を良好にする
ことが可能となる。
【0053】また、上記実施の形態では、エアナイフ3
0a,30bは基板22の上下方向で傾斜せずに、基板
22に対して垂直に配置した構成であるが、別段エアナ
イフ30a,30bを傾斜させた構成でも構わない。
【0054】また、スリット体32a,32bは櫛歯形
状に限られず、所定間隔で突出部41及び切欠き部42
が形成されている構成であれば、その形状はこれに限定
されない。その他、本発明の要旨を変更しない範囲にお
いて、種々変形可能となっている。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
スリット体の厚みに対応して噴出口の間隔を一定に保つ
ことが可能となる。それにより、わざわざ噴出口の間隔
を調整する手間が省ける。
【0056】また、蓋体の突出形成されている部分を基
板に近づけて設けることで、エアの流出方向がガイドさ
れ、さらに基板の乾燥処理の終了した側にはエアを流出
させることがない。そのため、基板の乾燥処理した側に
エアの影響が及ぶことがない。さらに、エアの流出方向
がガイドされることで、エアナイフを傾斜させる等のエ
アの流出路を傾斜させる構成を設けないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるエアナイフの形
状を示す分解斜視図。
【図2】同実施の形態に係わるエアナイフの形状を示す
側断面図。
【図3】同実施の形態に係わるエアナイフのチャンバ体
とスリット体の接合状態を示す正面図。
【図4】同実施の形態に係わるエアナイフを用いた処理
装置の構成を示す平面図。
【図5】本発明の変形例に係わるエアナイフの形状を示
す側断面図。
【図6】従来のエアナイフの形状を示す分解斜視図。
【符号の説明】
20…エアナイフを用いた処理装置 22…基板 30a,30b…エアナイフ 31a,31b…チャンバ体 32a,32b…スリット体 33a,33b…蓋体 34…立設部 36a,36b…パイプ部材 41…突出部 42…切欠き部 44…吹出し口 45…延出部 46…噴出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面にエアを噴射してこの基板に付
    着した処理液を除去するエアナイフにおいて、 外部からエアが導入される窪みを有するチャンバ体と、 上記チャンバ体に対応する形状に形成された蓋体と、 上記チャンバ体と蓋体に接合してこれらの間に挾持され
    ると共に、上記チャンバ体の一側部に対応する部分に上
    記窪みに差し掛かる切欠き部が所定間隔で形成され、こ
    の切欠き部がエアの噴出口として機能するスリット体
    と、 を具備することを特徴とするエアナイフ。
  2. 【請求項2】 上記蓋体の一端部は、上記噴出口から噴
    出されるエアの流出方向に沿って上記チャンバ体及びス
    リット体よりも突出形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のエアナイフ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のエアナイ
    フ及び上記基板を搬送する搬送機構を具備することを特
    徴とするエアナイフを用いた処理装置。
  4. 【請求項4】 上記蓋体の基板側の端部には、上記噴出
    口から噴出されるエアを上記チャンバ体側に向かい誘導
    する誘導部材が設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のエアナイフ。
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