JP3908063B2 - 液体吐出装置およびインクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッド等に利用されるインク液滴など液滴を吐出する液体吐出装置の技術分野に属し、詳しくは、インクの析出等によるノズルの詰まりを長期間に渡って防止できる、寿命の長い液体吐出装置、ならびに、この液体吐出装置をインクジェット記録ヘッドとして利用するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒータによる加熱でインクの一部を急速に気化させ、その膨張力等によってインク液滴をノズルから吐出させる、サーマルインクジェットが各種のプリンタに利用されている(特開昭48−9622号、同54−51837号等の各公報参照)。
また、静電気を利用するMEM(Micro Electronic Machine)や、ピエゾ素子等の駆動手段で振動板を振動して、そのエネルギによってインク液滴をノズルから吐出させるインクジェットを利用するプリンタも知られている(特開平11−207956号、同11−309850号等の各公報等参照)。
【0003】
このようなインクジェットプリンタにおいては、保管時、例えば、プリンタの電源をオフ(off)した際などに、そのままの状態でインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドとする)を放置しておくと、インクの水分等の溶媒が蒸発し、色素や顔料などのインクの固形成分(溶質)が凝集して析出し、ノズルが詰まってしまう。詰まったノズルは、インクの吐出量が低減(変動)し、さらには閉塞してインクを吐出できなくなり、その結果、プリンタは、所定の性能を発揮できなくなってしまう。
そのため、通常のインクジェットプリンタでは、保管時に、ノズルをキャッピング(密栓)することにより、ノズルの詰まりを防止している。図7に、その一例を模式的に示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示される例において、駆動時(電源オン(on))には、ノズルをキャッピングするキャップ152は、記録ヘッド150(ヘッドユニット)とは離間して、画像記録の妨げにならない場所に位置している。
電源がオフ(off)されると、図示しないワイパー等によって、記録ヘッド150のノズルが形成(紙面に垂直方向に多数のノズルが配列される)された面(以下、ノズル面150aとする)を清掃した後に、キャップ152を記録ヘッド150側に移動して、ノズル面150aを気密状態で覆い、全ノズルをキャッピングする。また、キャップ152には、吸引手段が接続される場合も多く、ノズル面150aを閉塞した後、必要に応じて、キャップ152内を吸引することにより、より確実なキャッピングを可能にしている。
【0005】
このような記録ヘッド150のノズルのキャッピングにおいては、キャップ152内が飽和蒸気圧となった段階で平衡状態となり、以降、ノズル周辺が安定化して、インクの析出等によるノズルの詰まりを防止できる。
ところが、キャップ152によるキャッピングが不完全であったり、少量の閑散処理を頻繁に繰り返すことによりノズル周辺にインクが残存してしまうと、ノズル周辺でインクが徐々に蒸発/析出して堆積し、結果的に、ノズルが詰まってしまう。
【0006】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、保管時におけるインクの析出等によるノズルの詰まりを好適に防止することができ、かつ、保管時にインクが析出しても、ノズルからのインク液滴の吐出に与える影響が小さく、従って、長寿命なインクジェット記録ヘッド等を実現することができる液体吐出装置、ならびに、この液体吐出装置を利用するインクジェットプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数のノズルが形成された部材と、前記複数のノズルの各々に対応して形成され、前記ノズルから液滴を吐出する複数の吐出手段と、この複数の吐出手段にそれぞれ液体を供給する複数の供給路とを有する液体吐出装置であって、前記ノズルおよびこのノズルに対応する供給路からなる液体流路において、保管時における液面位置を、吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置よりも液体吐出方向の下流側に設定し、前記保管時の液面位置における前記液体流路の断面サイズが、前記吐出時に液面が位置した内壁における前記液体流路の断面サイズよりも大きいことを特徴とする液体吐出装置を提供するものである。
【0008】
ここで、前記吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置における液面位置と前記保管時における前記液面位置との調整を、圧力を調整する圧力調整手段で行うのが好ましい。
また、前記吐出時の液面が位置する前記液体流路の内壁面と前記液体との接触角と、前記保管時の前記液面位置における前記液体流路の内壁面と前記液体との接触角が異なるのが好ましい
【0009】
また、前記吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置から前記保管時の液面位置に至る前記液体流路の内壁面に、液体吐出方向に延在する溝が形成されるのが好ましい。
また、前記保管時における液体の供給を、前記供給路および別途設定された液体供給手段の少なくとも一方で行うのが好ましい。
また、前記圧力調整手段は、前記供給路の途中に設けられるのが好ましい。
さらに、前記液体が、インクであり、前記液滴が、インク液滴であり、前記液体吐出装置が、インクジェット記録ヘッドであるのが好ましい。
【0010】
また、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の種々の液体吐出装置をインク液滴の吐出装置として用いることを特徴とするインクジェットプリンタを提供するものである。すなわち、本態様は、複数のノズルが形成された部材と、前記複数のノズルの各々に対応して形成され、前記ノズルから液滴を吐出する複数の吐出手段と、この複数の吐出手段にそれぞれ液体を供給する複数の供給路とを有する液体吐出装置であって、前記ノズルおよびこのノズルに対応する供給路からなる液体流路において、保管時における液面位置を、吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置よりも液体吐出方向の下流側に設定し、前記保管時の液面位置における前記液体流路の断面サイズが、前記吐出時に液面が位置した内壁における前記液体流路の断面サイズよりも大きいことを特徴とするインクジェットプリンタを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る液体吐出装置およびこの液体吐出装置を用いる本発明に係るインクジェットプリンタを添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0012】
なお、以下の説明は、本発明の液体吐出装置を、ヒータによる加熱によってインクの核沸騰を発生し、その膨張力ならびに破裂力によってノズルからインクを吐出する、いわゆるサーマルインクジェットのインクジェット記録ヘッドに利用した実施例で行う。
【0013】
しかしながら、本発明は、これに限定はされず、ノズルと、このノズルから液滴を吐出させる液体の吐出手段と、この液体の吐出手段およびノズルに液体を供給する供給路とを有するものであれば、インクジェット記録ヘッド以外にも、処理液塗工装置、スプレー塗工装置等に、好適に利用可能である。
液体の吐出手段も、ヒータのみならず、振動板と、振動板を振動させるMEM(Micro Electronic Machine)やピエゾ素子等とを利用する手段等、各種の液体吐出手段が利用可能である。
【0014】
また、図示例のように、本発明の液体吐出装置をインクジェット記録ヘッドに利用する際には、図示例のサーマルインクジェット以外にも、各種のインクジェット記録ヘッドに利用可能である。例えば、特開平5−50601号、同11−207956号、同11−309850号等の各公報に開示されるような、ノズルが形成されたインク室を有し、かつ、このインク室の1壁面が振動板となっており、MEMやピエゾ素子等によって振動板を振動して、その振動エネルギによって、ノズルからインクを吐出させ、かつ、インク室にインクを流入させる方式のインクジェット記録ヘッドにも、好適に利用可能である。
【0015】
さらに、図示例は、Si基板面(ノズルへの液体供給方向)に対して略直交する方向にインクを吐出する、いわゆるトップシュータ型(フェイスインクジェット)のインクジェット記録ヘッドであるが、本発明は、これ以外にも、特開平11−263014号公報等に開示されるような、Si基板面と略平行にインクを吐出する、サイドシュータ型(エッジインクジェット)のインクジェット記録ヘッドでもよい。
【0016】
また、本発明にかかるインクジェット記録ヘッドは、インクジェット記録用紙または受像紙(以下、総称して記録用紙という)の断続的な搬送に組み合わされて、キャリッジによってノズル列と直交する方向に走査される、キャリッジタイプのプリンタに対応する小型のインクジェット記録ヘッドであってもよく、あるいは、記録用紙の一辺の全域(あるいは、それを超える領域)に対応してノズル列が延在する、いわゆるラインヘッドであってもよい。
【0017】
図1に、本発明に係るインクジェット記録ヘッドの一実施例の概略図を示す。図1において、(A)は、インクジェット記録ヘッドをインクの吐出(飛翔)側から見た図(平面図)であり、(B)は、そのI−I線断面図である。
【0018】
図1に示すインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドとする)10は、一方向(図1(B)では紙面に垂直方向)に配列された多数のノズル20を有し、かつ、このノズル20の列(以下、ノズル列とする)を2列有することにより、記録密度の向上を図っている。
後述するが、図示例においては、ノズル20は、Si基板14の上方(隔壁15の上)に積層されるオリフィスプレート22に形成される。
【0019】
なお、本発明に係る記録ヘッド10は、ノズル列を2列有するのに限定はされず、ノズル列は1列であってもよく、あるいは、3列以上のノズル列を有するものであってもよい。また、各ノズル列から吐出するインクの色およびその組み合わせも、任意である。
【0020】
図示例の記録ヘッド10は、半導体装置の製造技術を利用して、Si基板12に作製されたものであり、各ノズル20に対応して形成されるインク吐出手段としてのヒータ30(図2参照)や、このヒータ30を駆動する駆動用LSI14等が、Si基板12に形成されている。
【0021】
また、Si基板12には、各ヒータ30(およびノズル20)にインクを供給するためのインク溝16、およびインク溝16にインクを供給するインク供給孔18が形成される。
インク溝16は、ノズル列方向に延在して、Si基板12の表面(インク吐出側面)を掘り下げるように形成される。他方、インク供給孔18は、裏面からインク溝16に連通するようにSi基板12を貫通して、ノズル列方向に配列されて所定の間隔で複数が穿孔される。
【0022】
Si基板12の上には、各ヒータ30毎の個別のインク供給路を形成する隔壁15が積層される。隔壁15に関しては、後に詳述する。
この隔壁15の上(Si基板12の上方)には、ノズル20が形成(穿孔)されるオリフィスプレート22が積層、貼着される。
なお、オリフィスプレート22および隔壁15の形成材料は、公知の材料が各種利用可能であり、例えば、ポリイミドが例示される。
【0023】
このようなSi基板(Siチップ)12は、支持部材となるフレーム24の所定位置に接着/固定(実装)され、さらに、このフレーム24は、図示しないインクジェットプリンタのヘッドユニット(例えば、いわゆるカートリッジ等)の所定位置に装着される。
このフレーム24およびヘッドユニットには、ヘッドユニットに装着されたインクタンクから、Si基板12に形成されたインク供給孔18にインクを供給するためのインク供給路(フレーム24では、インク流路26)が形成される。
【0024】
図2(A)および(B)に、記録ヘッド10のノズル20近傍の概略断面図を示す。
前述のように、記録ヘッド10においては、インクを吐出するためのヒータ30がSi基板12に形成される。
また、前述のように、Si基板12の上には、各ヒータ30(ノズル20)への個別のインク供給路28を形成する隔壁15が積層される。図示例において、隔壁15は、インク溝16に対してノズル20と逆側の全面覆う領域、すなわち図示例ではインク溝16の前端を閉塞する前壁部15aと、隣接するノズル20を隔離するべく、各ノズル20の間においてこの前壁部15aからインク溝16に向かって突出して形成される、各ヒータ30(およびこれに対応するノズル20)への個別のインク供給路28を形成する横壁部15bとを有する。
さらに、この隔壁15の上には、ノズル20(ノズル列)が形成されたオリフィスプレート22が積層される。
【0025】
このような記録ヘッド10において、ヘッドユニットに装着されたインクタンクから所定の経路で供給されたインクは、フレーム24のインク供給路26を経て、Si基板12の裏面側からインク供給孔18に供給され、Si基板12の表面に形成されたインク溝16に導入される。
インク溝16に供給されたインクは、隔壁15の横壁部15bによって各ヒータ30毎に分離された個別のインク供給路28に至り、駆動用LSI14による駆動の下、各ヒータ30の加熱によって生じた核沸騰によって、対応するノズル20からインク液滴29として吐出される。
【0026】
なお、このような構成を有する記録ヘッド10については、特開平6−71888号、同6−297714号、同7−227967号、同8−20110号、同8−207291号、同10−16242号等の各公報に詳述されている。
【0027】
ここで、図示例においては、ノズル20は、直管(ストレート)状ではなく、好ましい態様として、インク吐出方向(インク移動(吐出)方向)の上流側(以下、下方とする)の直管領域20aと、この直管領域20aの上方(下流側)に形成される、上方に向かって漸次拡径する拡径領域20bとを有する。
本発明の液体吐出装置は、保管時における液面位置を、駆動時における液面位置よりも液体吐出方向の下流側に設定される。図示例の記録ヘッド10においては、駆動時は、図2(A)に点線で示すように直管領域20aの上端部にインク液面が設定され、保管時は、図2(B)に点線で示すように拡径領域20bの上端部にインク液面が設定される。
【0028】
なお、本発明において、駆動時と保管時とは、例えば、インクジェットプリンタ(液体吐出装置)の電源がオン(on)の時を駆動時とし、電源がオフ(off)の時を保管時としてもよく、プリント動作中(複数枚の連続的なプリント作成におけるプリント間も含む)を駆動時として、それ以外を保管時としてもよい。また、駆動時と保管時とを、インクジェットプリンタの使用者が選択できるようにしてもよく、これらの方法を併用/選択できるようにしてもよい。
これらは、インクジェットプリンタに要求される性能(画質や寿命)、インクの特性(析出性等)、インクジェットプリンタに設置されるクリーニング手段等の性能等に応じて、適宜、決定すればよい。
【0029】
前述のように、インクジェットプリンタでは、保管時にはノズルのキャッピングを行って、蒸発/凝集によるインク(固形成分)の析出でノズルが詰まることを防止している。しかしながら、キャッピングが不完全であったり、少量の閑散処理を頻繁に繰り返してノズル周辺にインクが残存してしまうと、ノズル周辺で析出したインクが堆積して、ノズルの詰まりが発生してしまう。
【0030】
これに対し、本発明に係る記録ヘッド10においては、保管時と駆動時とで異なる位置にインクの液面を設定する。そのため、仮に、保管時の液面でインクが析出しても、ノズル20の吐出に大きく影響する吐出時液面の内壁にインクが析出することはなく、すなわち、ノズル20の詰まりによるインク吐出量の変動等を好適に防止して、長寿命な記録ヘッド10を実現できる。
【0031】
また、図示例においては、好ましい態様として、保管時の液面位置の方が、駆動時の液面位置よりも大きい径を有する(管路のサイズが大きい)。このような構成とすることにより、保管時液面にインクが析出しても、ノズル20の詰まりによるインク吐出量の変動やノズル20の閉塞をより確実に防止できる。
特に、図示例のように、各液面におけるノズル20の径の違いに加え、保管時液面を駆動時液面よりも上方に位置して、いわゆる液栓によってノズルをキャッピングする態様は、より好ましい。これにより、上記効果は一層顕著になり、しかも、駆動時の液面位置となる内壁は、常にインクで濡れているので、インクの吐出動作も安定する。
【0032】
本発明において、保管時と駆動時とにおけるインク(液体)液面の制御方法には、特に限定はなく、各種の方法が利用可能である。一般的に、液体管路中における液面は、液体と管路内壁との接触角(濡れ性)、管の形状、および管路内にかかる圧力等に応じて決定されるので、これらを利用して、各種の方法で液面を制御すればよい。
【0033】
例えば、ヘッドユニット(図5の符号110参照)に装着されたインクタンク(図5の符号112参照)からSi基板12に形成されたインク供給孔18に至るまでのインク供給路の一部または途中にインクの圧力を調整する圧力調整手段(図5の符号111参照)を設けて、ノズル20におけるインク液面を制御する方法等が例示される。すなわち、インクタンクからインク供給孔18に至るまでのインク供給路の一部に、膨張性、収縮性または弾性を有する領域を設けると共に、この領域を押圧(あるいは拡張)する手段を設けて、押圧の有無でインクにかかる圧力(インク内圧)を調整し、インク液面を制御しても良い。
また、ヘッドユニットに装着されたインクタンクからヒータ30に至るインク流路の途中に、インク流路に連通する閉空間のインク溜めを設置し、このインク溜めの容積の変更等によって、インクの圧力を調整し、インク液面を制御してもよい。
さらに、ヘッドユニットに装着されたインクタンクの高さを調整(例えば、高位置と低位置等)することにより、インク供給路内のインクの圧力を調整して、インク液面を調整する方法も好適である。
【0034】
駆動時液面と保管時液面とで、内壁とインクとの接触角を変えて、インク液面の制御を行う方法も、好適である。例えば、図2に示される例において、ノズル20の直管領域20aの内壁面を親水性(接触角小)とし、拡径領域20bを疎水性(接触角大)とする方法が例示される。この際においては、さらに、ノズル列が形成されたオリフィスプレート22の表面(すなわち、前記ノズル面)を、より疎水性にするのが好ましい。なお、接触角は、材料の選択、公知の親水化処理や疎水化処理によって調整すれば良い。
本発明においては、液面制御のために、このような圧力制御と接触角の選択等を併用するのは、より好ましい。
【0035】
ところで、液面制御を行う際の圧力と接触角やノズル形状との関係を図3(A)に模式的に示すノズルの右半分の断面を用いて説明する。
同図において、ノズル20の中心線に平行にその下端から吐出方向にz軸を取り、ノズル20の中心線から半径方向にr(半径)軸を取り、インク(液体)の表面張力をT、インク側の内圧をPl、大気圧をPa、インクとノズル20の内壁面との接触角をα(z)、ノズル20の形状変化をβ(z)、ノズル20の半径をr(z)で表す時、下記式(1)および(2)が成り立つ。
{2Tcos(α(z)+β(z))}/r(z)=Pt …(1)
Pa−Pt=Pl …(2)
ここで、Ptは、インクの表面張力による見かけ上の圧力であり、大気圧とインク内圧との圧力差を表す。なお、z軸の原点は、ノズル20の下端(上流側の端部)であり、zの値は、ノズル20の下端からの高さを表す。ちなみに、r軸の原点は、ノズル20の中心である。
【0036】
従って、下記式(3)が成り立つ。
{2Tcos(α(z)+β(z))}/r(z)=Pa−Pl…(3)
この式(3)で求められる位置zで、インクの液面は落ち着こうとする
ここで、z1が吐出時のインク液面の位置であり、z2が保管時のインク液面の位置であるとすると、上記式(3)がz=z1と、z=z2とで成り立つように、接触角α、形状変化βおよびインク内圧Plの組み合せを2種類設定しておけば良い。
例えば、図3(A)に示すノズル20の場合、ノズル20の形状変化β(z)のグラフは、図3(B)に、ノズル20の半径r(z)のグラフは、図3(C)に、インク側の内圧Pl(z)のグラフは、図3(D)に示される。
従って、図3(D)に示されるように、z1およびz2において形成される2つの段差部において、インク液面は、上記式(3)を満たすので、安定化する。例えば、インク内圧Plが図3(D)に示すグラフより下側にある(負圧(絶対値)が大きい)時には、インク液面が移動して、インク内圧がz=z1における段差部において安定する。逆に、インク内圧Plが僅かな負圧の(絶対値が小さい)または正圧時には、インク液面が移動して、インク内圧がz=z2における段差部において安定する。
【0037】
もちろん、上記式(1)および(3)に照らし、インクとノズル20の内壁面との接触角α(z)とノズル20の形状変化β(z)とは、同様の効果を有し、
結果として、圧力差Ptが図3(D)に示す段差部内に入れば、そこで圧力保持が可能である。従って、本発明においては、接触角αおよび形状変化βのいずれに依存した構成としても良いし、両者に依存する構成としても良い。
また、インク内圧Plに対して、接触角α(z)または形状変化β(z)を吐出時位置z1と保管時位置z2とでそれぞれ設定しても良いし、接触角α(z)および形状変化β(z)に対して、インク内圧Plを吐出時位置z1と保管時位置z2とで調整しても良い。
【0038】
また、図示例のように、保管時の方が駆動時よりも液面が上方に位置する場合には、図2(C)の平面図に示されるように、ノズル20の内壁に、駆動時の液面から保管時の液面に向かって延在するような、溝20cを形成するのが好ましい。
このような構成とすることにより、駆動時と保管時との間におけるインク液面の移動を、より円滑かつ確実に行うことができ、すなわち、駆動時と保管時におけるインク液面の制御を、より好適に行うことができる。
【0039】
また、同様に保管時の液面の方が駆動時よりも上方に位置する場合には、ノズル20へのインク供給手段を設定してもよい。
例えば、図4(A)および(B)に示されるように、オリフィスプレート22の表面にノズル20に連通する供給溝32を形成し、保管時には、この供給溝32からインクを供給してもよい。この際には、保管時のインク液面は、ノズル20の上端でもよく、ノズル20が完全にインクに沈む位置に保管時の液面を設定してもよい。
あるいは、後述するように、インクジェットプリンタのキャップ132をインク供給手段としてもよい。
【0040】
図示例の記録ヘッド10においては、ノズル20は、直管領域20aと拡径領域20bとを有しているが、本発明は、これに限定はされず、例えばノズルは、直管領域を有さない、下端から上端まで上方に向かって漸次拡径する形状であってもよい。
【0041】
このような記録ヘッド10は、公知の方法で製造すればよい。
例えば、半導体装置の製造技術を利用して、Siウエハ(Si基板12)に、多数の記録ヘッド10に対応して、ヒータ30や駆動用LSI14、インク溝16やインク供給孔18、隔壁15等を形成する。次いで、ノズル20を形成していないオリフィスプレート22を積層/貼着し、フォトリソグラフィーによって各記録ヘッド10に対応してノズル20を形成して、記録ヘッド10となる多数のSiチップを完成する。
その後、Siウエハをダイシングして各チップを切り出し、さらに、個々の記録ヘッド10毎に、フレーム24の所定位置に実装し、結線等を行う。
【0042】
図5に、本発明の記録ヘッド10を用いる、本発明のインクジェットプリンタの一例を示す。なお、図5において、(A)は、このインクジェットプリンタの構成を示すノズル列方向から見た概念図(側面図)であり、(B)は、このインクジェットプリンタを斜め方向から見た際の概念図(斜視図)である。
図5に示されるインクジェットプリンタ(以下、プリンタとする)80は、対応する記録用紙Pの一方向を超えて延在するノズル列を有する、ラインヘッドを記録ヘッド10として用いるものである。このプリンタ80は、本発明にかかる記録ヘッド10を用いる以外は、基本的に、公知のインクジェットプリンタである。
【0043】
図5に示すプリンタ80は、本発明の記録ヘッド10を用いる記録部82、給紙部84、プレヒート部86、排出部88(図5(B)では省略)、およびメンテナンスユニット90を有する。
【0044】
給紙部84は、搬送ローラ対92および94と、ガイド96および98とを有するもので、記録用紙Pは、給紙部84によって、横方向から上方に搬送され、プレヒート部86に供給される。
【0045】
プレヒート部86は、3本のローラおよびエンドレスベルトからなるコンベア100と、コンベア100の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ102と、コンベア100の内方から圧着ローラ102(エンドレスベルト)に押圧されるヒータ104と、プレヒート部86内(ハウジング86a内)を排気する排気ファン106とを有する。
このようなプレヒート部86は、インクジェットによる画像の記録に先立ち、記録用紙Pを加熱することで、インクの乾燥を促進するためのものであって、給紙部84から搬送された記録用紙Pは、コンベア100と圧着ローラ102とによって挟持搬送されつつ、ヒータ104によって加熱され、記録部82に搬送される。
【0046】
記録部82は、本発明に係る記録ヘッド10が実装されたヘッドユニット110と、記録搬送手段108とを有する。また、ヘッドユニット110には、インクタンク112(112Y,112C,112M,および112B)が、装着され、各インクタンク112とヘッドユニット110との間には、本発明に用いられるインクの圧力を調整する圧力調整手段111が設けられる。
記録搬送手段108は、ローラ114a,114bおよび吸着ローラ116,ならびに多孔エンドレスベルト118からなるコンベア120と、多孔エンドレスベルト118(ローラ114a)に押圧されるニップローラ122(図5(B)では省略)と、コンベア120内に配置される吸着箱124とを有する。
【0047】
記録ヘッド10は、ノズル20を吸着ローラ116に向けてヘッドユニット110の下端(図中下方の記録用紙P側)に装着される。また、記録搬送手段108は、ノズル列方向と直交する方向に、所定速度で連続的に記録用紙Pを搬送する。従って、プレヒート部80から供給された記録用紙Pは、ラインヘッドである記録ヘッド10のノズル列で全面を走査され、画像が記録される。なお、画像記録時においては、本発明に係る記録ヘッド10のノズル20のインク液面位置は、例えば、上述の圧力調整手段111によるインク内圧の調整によって予め設定されている吐出時のインク液面の位置に保持される。
また、コンベア120は、多孔エンドレスベルト118で構成され、さらに吸着ローラ116および吸着箱124を有する。そのため、記録用紙Pは、多孔エンドレスベルト118に吸着された状態で搬送され、記録ヘッド10に対して、適正に所定位置に保たれた状態で画像が記録される。
【0048】
画像を記録された記録用紙Pは、排出部88に供給され、搬送ローラ対126および排出ローラ128によって搬送されて、例えば、図示しない排出トレイに排出される。
【0049】
メンテナンスユニット90は、プリンタ80の電源がオフ(off)された際等に、記録ヘッド10の清掃およびキャッピングを行うもので、図6に概念的に示されるように、ワイパー130とキャップ132とを有する。
なお、図6において、(A)はメンテナンスユニット90をノズル列方向から見た図(側面図)、(B)はノズル列方向と直交する方向から見た図(正面図)である。
【0050】
図示例のプリンタ80において、コンベア120、ニップローラ122、吸着箱124および搬送ローラ対126は、一体的にユニット化されている。このユニットは、公知の方法で、コンベア120のローラ114aの回転軸を中心に90°回転して(図中矢印a)、ユニット化されたコンベア120等を図5(A)中に点線で示す位置に移動可能に構成される。
また、メンテナンスユニット90は、ヘッドユニット110の下方に位置しており、公知の方法で、昇降可能に構成される(図中矢印b)。
【0051】
プリンタ80の電源がオフ(off)されると、まず、コンベア120等の前記ユニットを前記点線位置に移動する。
次いで、図6(A)および(B)に示されるように、待機位置(図5(A)参照)に位置するメンテナンスユニット90を所定の位置(点線で示す位置)まで上昇させて、さらにワイパー130のみをさらに上昇させて、記録ヘッド10のノズル列方向に移動させて、ノズル20の清掃を行う(図6(B)点線参照)。
なお、プリンタ80においては、電源オフ(off)時に限らず、必要に応じて記録ヘッド10の清掃を行ってもよい。
【0052】
清掃を終了したら、ワイパー130を降下させ、次いで、キャップ132を上昇させて、ノズル列を完全に覆った状態でオリフィスプレート22の表面に当接させる(図6(B)では点線で示す)。これにより、オリフィスプレート22の表面を気密に閉塞して、全てのノズル20をキャッピングする。また、キャップ132には、サクションポンプが接続されており、必要に応じて、キャップ132内を吸引する。
本発明に係る記録ヘッド10においては、これで待機(保管)時となり、例えば、前述の圧力調整手段111によるインク供給路の圧力調整によって、図2(B)に示されるようにインク液面を待機(保管)時の液面まで上昇させる。
【0053】
なお、本発明の記録ヘッド10においては、待機(保管)時の方が上方(下流側)にインク液面が設定される場合には、待機(保管)時におけるノズル20へのインク供給手段を設定してもよいのは、前述のとおりであり、このキャップ132を、インクの供給手段として利用してもよい。
例えば、図6に示されるように、キャップ132に、キャップ内部にインクを供給する供給管134を接続し、前記吸引等を終了したら、この供給管134からキャップ132内にインクを供給して、内部をインクで満たし、待機(保管)時の状態としてもよい。この態様においては、前記圧力等を利用する液面制御は不要である。また、キャップ132内の吸引管とインク供給管とを併用してもよい。
【0054】
本発明のインクジェットプリンタは、上述の例に限定はされず、公知のインクジェットプリンタが、各種利用可能である。例えば、前述の記録用紙を断続的に搬送すると共に、キャリッジによって記録ヘッド(ヘッドユニット)を走査するキャリッジタイプのプリンタであってもよく、また、記録用紙を自動的に供給するフィーダ等を有していてもよい。
【0055】
以上、本発明の液体吐出装置、およびインクジェットプリンタについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
例えば、図示例においては、インク液滴を吐出するノズルの途中に駆動時および保管時におけるインク液面を設定しているが、本発明はこれに限定はされず、保管時の液面をノズルよりも上流のインク供給路に設定してもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の第1の態様の液体吐出装置によれば、ノズルから液滴を吐出する吐出装置において、保管時における液面位置を、駆動時における液面位置よりも液体吐出方向の下流側に設定したことにより、ノズルの詰まりを好適に防止することができ、例えばインクジェット記録ヘッドに利用することにより、ノズルにインクが析出することによる、インク吐出量の低下やノズルの閉塞を長期にわたって防止して、長寿命なインクジェット記録ヘッドを実現することができる。
また、本発明の第2の態様のインクジェットプリンタによれば、本発明の第1の態様の液体吐出装置を利用したものであり、長寿命なインクジェットプリンタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録ヘッドの一実施例の概略図で、(A)は平面図、(B)は(A)のI−I線断面図である。
【図2】 (A)および(B)は、それぞれ図1(B)の部分拡大断面図であり、(C)は、本発明に係るインクジェット記録ヘッドの別の実施例の概略平面図である。
【図3】 (A)は、図1に示すインクジェット記録ヘッドのノズルの液面制御を行う際の圧力と接触角やノズル形状との関係を説明するためのノズルの右半分の断面による説明図であり、(B)、(C)および(D)は、それぞれ(A)に示すノズルの形状変化のグラフ、半径のグラフおよびインク側の内圧のグラフである。
【図4】 本発明のインクジェット記録ヘッドの別の実施例の概略図で、(A)は平面図、(B)は(A)のII−II線断面図である。
【図5】 本発明のインクジェットプリンタの一実施例の概念図で、(A)は側面図を、(B)は斜視図を、それぞれ示す。
【図6】 図5に示されるインクジェットプリンタのメンテナンスユニットの概念図で、(A)は側面図を、(B)は正面図を、それぞれ示す。
【図7】 従来のインクジェットプリンタにおけるキャッピングの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 (インクジェット)記録ヘッド
12 Si基板
14 駆動用LSI
16 インク溝
18 インク供給孔
20 ノズル
22 オリフィスプレート
24 フレーム
28 個別のインク供給路
30 ヒータ
32 溝
80 (インクジェット)プリンタ
82 記録部
84 供給部
86 プレヒート部
88 排出部
90 メンテナンスユニット
96,98 ガイド
92,94,126 搬送ローラ対
100,120 コンベア
102 圧着ローラ
104 ヒータ
106 排気ファン
108 記録搬送手段
110 ヘッドユニット
112 インクタンク
114a,114b ローラ
116 吸引ローラ
118 多孔エンドレスベルト
122 ニップローラ
124 吸引箱
128 排出ローラ対
130 ワイパ
132 キャップ
134 インク供給管

Claims (7)

  1. 複数のノズルが形成された部材と、
    前記複数のノズルの各々に対応して形成され、前記ノズルから液滴を吐出する複数の吐出手段と、この複数の吐出手段にそれぞれ液体を供給する複数の供給路とを有する液体吐出装置であって、
    前記ノズルおよびこのノズルに対応する供給路からなる液体流路において、保管時における液面位置を、吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置よりも液体吐出方向の下流側に設定し、前記保管時の液面位置における前記液体流路の断面サイズが、前記吐出時に液面が位置した内壁における前記液体流路の断面サイズよりも大きいことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置における液面位置と保管時における液面位置との調整を、圧力を調整する圧力調整手段で行う請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吐出時の液面が位置する前記液体流路の内壁面と前記液体との接触角と、前記保管時の前記液面位置における前記液体流路の内壁面と前記液体との接触角が異なる請求項1または2のいずれかに記載の液体吐出装置。
  4. 前記吐出時に液面が位置する前記液体流路の内壁の位置から前記保管時の液面位置に至る前記液体流路の内壁面に、液体吐出方向に延在する溝が形成される請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記保管時における液体の供給を、前記供給路および別途設定された液体供給手段の少なくとも一方で行う請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体が、インクであり、前記液滴が、インク液滴であり、前記液体吐出装置が、インクジェット記録ヘッドである請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出装置をインク液滴の吐出装置として用いることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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