JPH10210376A - 車載用テレビ受信装置 - Google Patents

車載用テレビ受信装置

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JPH10210376A
JPH10210376A JP9010867A JP1086797A JPH10210376A JP H10210376 A JPH10210376 A JP H10210376A JP 9010867 A JP9010867 A JP 9010867A JP 1086797 A JP1086797 A JP 1086797A JP H10210376 A JPH10210376 A JP H10210376A
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circuit
image
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determination
value
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JP9010867A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kishigami
高明 岸上
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Masahiko Nakamura
雅彦 中村
Masanobu Kanetani
昌宣 金谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の移動体に搭載される車載用テレビ受
信装置において、多重波環境下の走行時においても乱れ
た画像を表示せず、画質の良い画像を安定して表示させ
ることを目的とする。 【解決手段】 加算平均回路9は、画像状況検出回路8
による画像状況検出値のNフィールド期間にわたる加算
平均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算平均
値に出力を更新する。表示判定回路10は加算平均回路
9による加算平均値と画像状況検出回路8による検出値
をフィールド毎に比較し、画像状況検出値が、加算平均
値よりも大きい場合は静止画判定し、加算平均値よりも
小さい場合は動画判定する。これにより、劣化した画像
を表示させず視聴に好適な画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体に
搭載される車載用テレビ受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型軽量で高性能なテレビ受信装
置が開発され、車両における利用も盛んになっている。
しかしながら、車両内でのテレビ受信装置の利用時には
車両の移動に伴うフェージングが発生し、画像に激しい
乱れを生じる。このようなフェージングによる画像の乱
れを軽減するために、複数アンテナを空間的に十分離す
ことにより無相関に近い受信波が得られることを利用す
る空間ダイバーシチ装置が用いられている。空間ダイバ
ーシチ装置の利用は受信映像品質の改善に有効だが、車
両が走行する地区によっては、全てのダイバーシチアン
テナからの受信波が同様に劣化した映像を受信すること
があり、アンテナを切り換えても画質の改善に寄与しな
いことがある。そのため受信状態の良いときの画像を画
像メモリに記憶させ、電波状態の悪い環境下では、画質
劣化した画像を表示させないで受信状態の良い時の画像
の静止画を表示する機能を有した車載用テレビ受信装置
がある。
【0003】以下、従来の静止画機能を有する車載用テ
レビ受信装置について説明する。図15は従来の車載用
テレビ受信装置の構成を示す回路ブロック図である。
【0004】図15において、150はテレビ受信用の
アンテナ、151はTVチューナ、152はTVチュー
ナ151の中間周波(IF)段における自動利得制御
(AGC)電圧を検出し、所定レベル値と比較するIF
段AGC電圧検出比較回路、153は静止画トリガ信
号、154は映像信号、155は映像信号154から同
期信号を分離する同期分離回路、156は映像信号15
4をディジタル信号に変換するAD変換器、157、1
58はAD変換されたディジタル信号を記憶する第1、
第2のフィールドメモリ、159は第1、第2のフィー
ルドメモリの書き込み及び読み出しの制御を行うメモリ
制御回路、160はメモリ制御信号、161はフィール
ドメモリから読み出されたディジタル信号をアナログ信
号に変換するDA変換器、162はDA変換された信号
を映像表示する映像表示回路、163は画像記憶回路で
ある。
【0005】以上のように構成された車載用テレビ受信
装置について、以下その動作について説明する。まず、
アンテナ150に誘起された高周波信号は、TVチュー
ナ151において、高周波信号の中から受信しようとす
るチャネルの高周波信号を選択同調した後に、中間周波
信号に変換され、その中間周波信号に対し検波増幅する
ことにより映像信号154を取り出し、AD変換器15
6及び同期分離回路155に映像信号154を供給す
る。IF段AGC電圧検出回路152は、TVチューナ
151のIF段におけるAGC電圧を検出し、所定レベ
ル値と比較する。所定レベル値は、静止画表示に切り換
える閾値の電界が入力したときのAGC電圧とし、電界
がこれよりも下回る場合はハイレベル、上回る場合はロ
ーレベルの静止画トリガ信号153を出力する。
【0006】同期分離回路155は、映像信号154か
ら同期信号を分離し、メモリ制御回路159及び映像表
示回路162の動作の基準信号として同期信号を供給す
る。AD変換器156は、映像信号154をディジタル
化した信号を第1、第2のフィールドメモリ157、1
58に供給する。
【0007】メモリ制御回路159は、静止画トリガ信
号153に従い、異なるメモリ制御を行う。まず、静止
画トリガ信号153がローレベルの場合、AD変換器1
56の出力信号を第1、第2のフィールドメモリ15
7、158に対してフィールド単位で交互に書き込むよ
うにメモリ制御信号160を出力し、かつ、書き込み動
作が行われていないフィールドメモリからメモリを読み
出すようにメモリ制御信号160を出力する。次に、静
止画トリガ信号153がハイレベルの場合、AD変換器
156の出力信号を第1及び第2のフィールドメモリ1
57、158に書き込む動作を禁止し、静止画トリガ信
号153がハイレベルになる前に書き込まれたフィール
ドメモリ内容を繰り返し読み出すように、メモリ制御信
号160を出力する。DA変換器161は、フィールド
メモリから読み出された信号をアナログ信号に変換し、
映像表示回路162に出力する。
【0008】映像表示回路162は、同期信号に基づき
映像を再生し、表示する。このように、AGC電圧によ
り動画表示と静止画表示を切り換えることにより、弱電
界における乱れた画像を表示させないことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車載用テレビ受信装置では、静止画像の切り換えの判定
値を固定しているため、走行地区によっては、静止画像
が長時間続き、放送番組内容が把握し難くなるという問
題が生じる。また、電界強度による静止画像切り換えの
判定を行っているため、強電界地域における市街地等の
反射障害物が多い地区では、走行時に生じる多重波によ
る画像の乱れを検出することができない。また、上記の
ような多重波伝搬環境下においては、映像信号から分離
した水平同期信号の位相に乱れを生じるため、走査線が
横方向に乱れた画像となるという課題や、直接波と遅延
波の電界強度が逆転する現象が頻繁に起きるため、映像
が左右に揺れて見えるといった課題を有していた。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、多重波環境下の走行時においても乱れた画像を表示
せず、画質の良い画像を安定して表示することができる
車載用テレビ受信装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の車載用テレビ受信装置は、静止画像の切り換
えの判定値を走行地区の伝搬条件にあわせて可変させる
ことにより、静止画像が長時間続くことを防ぐことが出
来る。
【0012】また、多重波伝搬環境下において位相乱れ
を生じてしまう同期信号のかわりに、安定な基準クロッ
ク信号を分周することにより、テレビ受信機内で擬似同
期信号を発生させ、これを映像表示に用いることによ
り、同期の安定した映像を得ることができる。さらに、
静止画から動画への切り換え時には、同期分離して得ら
れる同期信号と擬似同期信号との位相を一致させるまで
静止画表示とすることにより、表示映像が左右に揺れて
見える現象を抑え、さらに安定した画像を得ることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、アンテナで得られた受信信号から検波した映像信号
を出力するTVチューナと、前記映像信号から同期信号
を分離する同期分離回路と、前記映像信号をフィールド
メモリに記憶する画像記憶回路と、前記画像記憶回路の
出力を前記同期分離回路の出力に基づき映像表示する映
像表示回路とを有する車載用テレビ受信装置において、
前記映像信号からフィールド毎の受信画像状況を検出す
る画像状況検出回路と、前記画像状況検出回路による検
出値の複数フィールド間の加算平均値を算出する加算平
均回路と、前記加算平均回路による加算平均値を基準と
して前記画像状況検出回路による検出値に対する大小関
係から画像状況の相対評価を行い、画像状況が良好とみ
なせる場合は動画判定、画像状況が劣悪とみなせる場合
は静止画判定を行なう表示判定回路と、前記表示判定回
路が動画判定した場合は前記フィールドメモリに前記映
像信号を順次書き込み、記憶された画像を順次読み出す
ように前記画像記憶回路を制御し、静止画判定した場合
は前記フィールドメモリへの書き込みを禁止し、静止画
判定される直前に記憶されたフィールドを繰り返し読み
出すように前記画像記憶回路を制御するメモリ制御回路
とを有することを特徴とする車載用テレビ受信装置であ
り、画像状況検出回路の検出値の平均値を静止画あるい
は動画判定の閾値に用いることで、静止画像の切り換え
の判定条件を、走行地区の伝搬条件にあわせて可変させ
ることができる。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、画像記
憶回路が、映像信号をディジタル信号に変換するAD変
換器と、前記AD変換器の出力を記憶するフィールドメ
モリと、前記フィールドメモリに記憶されたディジタル
信号をアナログ信号に変換するDA変換器とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置で
あり、映像信号をメモリに記憶することができる。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、加算平
均回路が、画像状況検出回路による検出値の複数フィー
ルド間の重み付け加算を行い、その平均値を算出するこ
とを特徴とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置で
あり、走行地区の伝搬条件にあわせて静止画像の切り換
えの判定条件より最適に設定できる。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、表示判
定回路による判定結果が連続的に静止画判定となる場合
のフィールド数をカウントする静止画判定カウンタと、
前記静止画判定カウンタの出力によってオフセット値を
設定し、静止画判定する条件を前記オフセット値に応じ
て緩和するように加算平均回路からの出力を変更する第
1のオフセット設定回路と、前記加算平均回路の出力の
代わりに、前記第1のオフセット設定回路の出力に基づ
き表示判定を行なう表示判定回路とを有することを特徴
とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置であり、静
止画が長く続くほど、このオフセット値を増加させ、表
示判定回路における静止画表示判定の条件を緩和するこ
とで静止画表示時間を最適化することができる。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、画像状
況検出回路の検出値を所定値と比較することにより、画
像状況が所定レベルを満たさないフィールド数をカウン
トする弱電界レベルカウンタと、所定フィールド期間内
の前記弱電界レベルカウンタのカウント値が所定値を超
える場合、常に動画判定する表示判定回路とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置で
あり、弱電界地区での走行時に静止画表示を禁止するこ
とができる。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、画像状
況検出回路が、ある一定時間の等価パルス期間の映像信
号をディジタル信号に変換するAD変換器と、前記AD
変換器の出力に対して所定数の標本化点の平均値を算出
する平均化回路と、前記平均化回路により出力されるデ
ータ間の差分値を算出する差分回路と、前記差分回路の
出力と所定値との比較をすることで、2値化した信号を
出力する2値化回路と、前記2値化回路の出力を加算す
る加算回路とを有することを特徴とする請求項1記載の
車載用テレビ受信装置であり、映像信号に含まれる所定
レベル以上の雑音成分量を検出することができる。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、画像状
況検出回路が、ある一定時間の等価パルス期間の映像信
号をディジタル信号に変換するAD変換器と、前記AD
変換器の出力に対して所定数の標本化点の平均値を算出
する平均化回路と、前記平均化回路により出力されるデ
ータ間の差分値を算出する差分回路と、前記差分回路の
出力の絶対値と所定値との比較をすることで、2値化し
た信号を出力する2値化回路と、前記2値化回路の出力
を加算する加算回路とを有することを特徴とする請求項
1記載の車載用テレビ受信装置であり、映像信号に含ま
れる所定レベル以上の雑音成分量を検出することができ
る。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、基準ク
ロックを分周することで擬似同期信号を発生させる内部
同期信号発生回路と、同期分離回路の出力と前記内部同
期信号発生回路の出力の位相差を検出する位相差検出回
路と、前記位相差検出回路の位相差検出結果に基づき前
記内部同期信号発生回路出力を前記同期分離回路出力の
位相に一致させるように制御する位相制御回路と、加算
平均回路による加算平均値を基準として画像状況検出回
路の検出値に対する大小関係から画像状況の相対評価を
行い、画像状況が良好とみなせ、かつ、前記位相差検出
回路により検出された位相差が所定範囲内である場合
に、静止画判定から動画判定に、画像状況が劣悪とみな
せる場合に、動画判定から静止画判定に表示判定を変更
する表示判定回路と、前記同期分離回路の出力の代わり
に前記内部同期信号発生回路の出力を基に映像表示する
映像表示回路とを有することを特徴とする請求項1記載
の車載用テレビ受信装置であり、擬似同期信号を用い
て、映像表示を行うため、多重波伝搬環境下においても
走査線が乱れることなく表示することができ、表示判定
回路の判定動作において、映像表示を静止画表示から動
画表示に変更する際に、内部水平同期信号と同期信号6
との位相差が所定内になるまで静止画表示を行うため、
動画に切り換えたときに表示映像が左右に揺れて見える
現象を抑え、直接波と遅延波の逆転現象が頻繁する多重
波伝搬環境下において、さらに安定した映像を得ること
ができる。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、同期分
離回路出力の同期パルス数をカウントする同期パルスカ
ウンタと、加算平均回路による加算平均値を基準として
画像状況検出回路の検出値に対する大小関係から画像状
況の相対評価を行い、画像状況が劣悪とみなせるか、ま
たは、前記同期パルスカウンタの1フィールド間にわた
るカウンタ値が所定値を上回る場合は静止画判定し、画
像状況が良好とみなせ、かつ、前記同期パルスカウンタ
の1フィールド間にわたるカウンタ値が所定値以下であ
る場合は動画判定する表示判定回路とを有することを特
徴とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置であり、
画像状況検出回路に加え、同期分離回路の出力のパルス
数をカウントすることで画像の劣化を検出する判定基準
により、さらに劣化した画像を表示させる確率を減らす
ことができる。
【0022】本発明の請求項10に記載の発明は、表示
判定回路による判定結果が連続的に静止画判定となる場
合のフィールド数をカウントする静止画判定カウンタ
と、前記静止画判定カウンタの出力によってオフセット
値を設定し、静止画判定する条件を前記オフセット値に
応じて緩和するように同期パルスカウンタからの出力を
変更する第2のオフセット設定回路と、前記同期パルス
カウンタからの出力の代わりに、前記第2のオフセット
設定回路の出力に基づき表示判定を行なう表示判定回路
とを有することを特徴とする請求項9記載の車載用テレ
ビ受信装置であり、静止画が長く続くほど、このオフセ
ット値を増加させ、表示判定回路における静止画表示判
定の条件を緩和することで静止画表示時間を最適化する
ことができる。
【0023】本発明の請求項11に記載の発明は、基準
クロックを分周することで擬似同期信号を発生させる内
部同期信号発生回路と、同期分離回路の出力と前記内部
同期信号発生回路の出力の位相差を検出する位相差検出
回路と、前記位相差検出回路の位相差検出結果に基づき
前記内部同期信号発生回路出力を前記同期分離回路出力
の位相に一致させるように制御する位相制御回路と、加
算平均回路による加算平均値を基準として画像状況検出
回路の検出値に対する大小関係から画像状況の相対評価
を行い、画像状況が良好とみなせ、かつ、前記位相差検
出回路により検出された位相差が所定範囲内であり、か
つ、同期パルスカウンタのカウンタ値が所定値以下にな
る場合には、静止画判定から動画判定に表示判定を変更
し、画像状況が劣悪とみなせるか、または、前記同期パ
ルスカウンタのカウンタ値が所定値を上回る場合には、
動画判定から静止画判定に表示判定を変更する表示判定
回路と、前記同期分離回路の出力の代わりに前記内部同
期信号発生回路の出力を基に映像表示する映像表示回路
とを有することを特徴とする請求項9記載の車載用テレ
ビ受信装置であり、擬似同期信号を用いて映像表示を行
うため、多重波伝搬環境下においても走査線が乱れるこ
となく表示することができ、表示判定回路の判定動作に
おいて、映像表示を静止画表示から動画表示に変更する
際に、内部水平同期信号と同期信号との位相差が所定内
になるまで静止画表示を行うため、動画に切り換えたと
きに表示映像が左右に揺れて見える現象を抑え、直接波
と遅延波の逆転現象が頻繁する多重波伝搬環境下におい
て、さらに安定した映像を得ることができる。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける車載用テレビ受信装置の回路ブロック図を示す。図
1を用いて以下その説明を行う。アンテナ1は高周波信
号2を誘起する。TVチューナ3は、高周波信号2から
受信しようとするTVチャネルの高周波信号を選択同調
し、中間周波信号に変換する。そして、変換された中間
周波信号に対し、検波を行い映像信号4を取り出す。同
期分離回路5は、映像信号4から水平及び垂直の同期信
号6を分離し、映像表示回路7に供給する。
【0025】画像状況検出回路8は、映像信号4に含ま
れるフィールド毎の雑音成分を検出するために、映像信
号4における垂直帰線期間内の振幅レベル一定の信号、
例えば等価パルス期間の信号を利用する。図2は画像状
況検出回路8の構成を示す回路ブロック図である。図2
において、20は映像信号をディジタル信号に変換する
AD変換器、21はAD変換器20の出力に対して所定
数の標本化点の平均値を算出する平均化回路、22は平
均化回路21により出力されるデータ間の差分値を算出
する差分回路、23は差分回路22の出力と所定値との
比較をすることで、0、1の2値化した信号を出力する
2値化回路、24は等価パルス期間にわたる2値化回路
23の出力データ値を加算する加算回路24である。
【0026】以上のように構成された画像状況検出回路
8について、以下その動作を図3を用いて説明する。A
D変換器20は、標本化定理を満たす周波数、例えば、
3または4fsc(fsc:色副搬送波周波数)で等価
パルス期間の映像信号を標本化する(図3(a))。標
本化されディジタル信号に変換された映像信号4に対
し、平均化回路21は、高周波ノイズ成分をカットする
ために、所定数の標本化点毎の加算平均を算出する(図
3(b))。差分回路22は、平均化回路21の出力デ
ータ間の差分値を算出する(図3(c))。2値化回路
23は、差分回路22の出力を所定値と比較し、差分回
路出力が所定値以上である場合は1を、所定値を下回る
場合は0を出力する。加算回路24は、2値化回路23
により2値化された出力データを等価パルス期間にわた
り加算する。以上のような画像状況検出回路8の動作に
より、映像信号4に含まれる所定レベル以上の雑音成分
量を検出することができ、その雑音成分量が多いほど、
画像状況検出回路8の検出値は大きくなり、画質状況が
劣化していると見なすことができる。また、垂直帰線期
間内における等価パルスの遅延波成分が、雑音検出を行
うペデスタル部にまで及ぶとき、この遅延波成分が雑音
成分として検出されるため、画像状況検出値は大きくな
る。従って、画像状況検出回路8は遅延波を含めた検出
が可能である。なお、2値化回路23は、差分回路22
の差分値と所定値との比較により、2値化出力を決定し
たが、差分値の絶対値と所定値との比較をしてもよい。
【0027】次に、加算平均回路9は、画像状況検出回
路8による画像状況検出値のNフィールド期間にわたる
加算平均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算
平均値に出力を更新する。表示判定回路10は、加算平
均回路9による加算平均値と画像状況検出回路8による
検出値をフィールド毎に比較し、画像状況検出値が、加
算平均値よりも大きい場合は静止画判定し、加算平均値
よりも小さい場合は動画判定する。
【0028】メモリ制御回路11は、表示判定回路10
の表示判定結果に従ってメモリ制御信号13を画像記憶
回路12に供給し、画像記憶回路12におけるフィール
ドメモリの読み出しと書き込みを制御する。
【0029】図4は画像記憶回路12の構成を示す回路
ブロック図である。図4において、AD変換器40は映
像信号4をディジタル化した信号を第1、第2のフィー
ルドメモリ41、42に供給する。メモリ制御回路11
は、表示判定回路10の出力により異なる画像メモリの
制御を行う。まず、表示判定が動画判定である場合、A
D変換器40の出力信号を第1、第2のフィールドメモ
リ41、42に対してフィールド単位で交互に書き込む
ようにメモリ制御信号13を出力し、かつ、書き込み動
作が行われていないフィールドメモリからメモリを順次
読み出すようにメモリ制御信号13を出力する。次に表
示判定が静止画判定である場合、AD変換器40の出力
信号のフィールドメモリへの書き込みを禁止し、表示判
定が静止画判定になる前に書き込まれたフィールドメモ
リ内容を繰り返し読み出すようにメモリ制御信号13を
出力する。DA変換器43は、フィールドメモリから読
み出されたデータ信号をアナログ信号に変換し、映像表
示回路7に出力する。
【0030】映像表示回路7は、同期信号6に基づき、
画像記憶回路出力から映像を再生し表示する。これによ
り、表示判定回路10による表示判定が静止画表示であ
る場合は、静止画判定を行う直前にフィールドメモリに
書き込んだ画像情報を繰り返し読み出すことになり、画
像状況が劣悪とみなせる画像を表示させることがなくな
る。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、N
フィールド間の画像状況検出回路8の検出値の平均値を
静止画あるいは動画判定の閾値に用いることで、劣化し
た画像を表示させる確率を減らし、かつ、静止画像の切
り換えの判定値を走行地区の伝搬条件にあわせて可変さ
せることにより、静止画像が長時間続いて放送番組内容
の把握がし難くなるという問題を回避できる。また、画
像状況検出回路8は、遅延波状況を加味した画像状況を
検出することができ、これにより強勢な遅延波が検出さ
れる場合は、遅延波が強勢でないときの画像を静止画表
示することで劣化した画像を表示させず、映像を見やす
いものとすることができる。
【0032】なお、本実施の形態での画像状況検出回路
8では、映像信号4をディジタル化するためにAD変換
器20を用いているが、これを画像記憶回路12におけ
るAD変換器40と共用することも可能である。
【0033】なお、加算平均回路9は、画像状況検出回
路8の検出値を単純加算し、その平均を算出している
が、代わりに適当な重み付けを行い、その平均値を算出
しても良い。
【0034】なお、本実施の形態では単体のアンテナ1
からの出力をTVチューナ3に供給しているが、アンテ
ナダイバーシチ後の出力をTVチューナ3に供給しても
よい。
【0035】また、弱電界地区での走行時では、ホワイ
トノイズ等のノイズの多い映像が多い場合、静止画表示
を行なうと、ノイズパターンが固定され、逆に見ずらく
なることがある。この場合、図1の構成に図5のような
弱電界レベルカウンタ50を追加して、表示判定回路5
1による静止画判定を禁止することで、弱電地区走行時
の静止画表示を禁止することができる。以下、図5のよ
うに構成されたときの表示判定回路51の動作を説明す
る。弱電界レベルカウンタ50は、画像状況検出回路8
の検出値を所定値と比較することにより、画像状況が所
定レベルを満たさないフィールド数をカウントする。表
示判定回路51は所定フィールド期間内の弱電界レベル
カウンタ50のカウント値が所定値を超える場合、弱電
地区を走行しているとみなし、表示判定を常に動画判定
とする。弱電界レベルカウンタ50のカウント値が所定
値以下である場合は、前述した通常の表示判定回路10
の動作を行なう。以上の動作により、弱電界地区での走
行時に、ホワイトノイズ等のノイズの多い映像が多い場
合、静止画表示を禁止することができる。
【0036】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について、図6を参照しながら説明する。図6
は、第1の実施の形態で示した図1における構成に、同
期分離回路5の出力の同期パルス数をカウントする同期
パルスカウンタ60を加えたものである。以上のように
構成された車載用テレビ受信装置について、以下、第1
の実施の形態と異なる部分の動作を主に説明する。
【0037】アンテナ1は高周波信号2を誘起する。T
Vチューナ3は、高周波信号2から受信しようとするT
Vチャネルの高周波信号を選択同調し、中間周波信号に
変換する。そして、変換された中間周波信号に対し、検
波を行い映像信号4を取り出す。同期分離回路5は、映
像信号4から水平及び垂直の同期信号6を分離し、映像
表示回路7及び同期パルスカウンタ60に供給する。同
期パルスカウンタ60は、同期分離回路5により分離さ
れた同期信号6のうち水平同期パルス数をカウントす
る。画像状況検出回路8は、映像信号4に含まれるフィ
ールド毎の雑音成分を検出するために、映像信号4にお
ける垂直帰線期間内の振幅レベル一定の信号、例えば等
価パルス期間の信号を利用する。画像状況検出回路8
は、図2で示す構成と同一であり、第1の実施の形態で
示したように、映像信号4に含まれる所定レベル以上の
雑音成分量を検出し、その雑音成分量が多いほど、画像
状況検出回路8の検出値は大きくなる。
【0038】加算平均回路9は、画像状況検出回路8に
よる画像状況検出値のNフィールド期間にわたる加算平
均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算平均値
に出力を更新する。
【0039】表示判定回路61は、第1の実施の形態と
同様に加算平均回路9による加算平均値Mと画像状況検
出回路8による検出値のフィールド毎の比較結果に加え
て、さらに、1フィールドにおける同期パルスカウンタ
60による同期パルス数と所定値Kとの比較結果によ
り、静止画あるいは動画判定を行ない、その判定結果を
メモリ制御回路11に供給する。ここで、同期パルスカ
ウンタ60による同期パルス数は、直接波と遅延波の強
度差が小さくなる場合は、直接波の同期パルスに加えて
遅延波により生じる同期パルスをカウントすることにな
り、直接波のみの場合のパルスカウント値を基準値とし
てカウント値の基準値からの増加量を算出することで、
遅延波状況を検出することができることを利用してい
る。
【0040】図7は、表示判定回路61の表示判定動作
手順を示すフローチャートである。図7を用いて表示判
定回路61の動作を説明する。1フィールド毎に画像状
況検出値と加算平均値Mとの比較判定を行い(s7
0)、画像状況検出値が加算平均値M以下である場合、
1フィールドにおける同期パルス数と所定値Kとの比較
判定を行ない(s71)、同期パルス数が所定値K以下
である場合は動画判定とする(s72)。一方、画像状
況検出値が加算平均値Mを上回る場合、または、1フィ
ールドにおける同期パルス数が所定値Kを上回る場合は
静止画判定とする(s73)。
【0041】メモリ制御回路11は、表示判定回路61
の表示判定結果に従ってメモリ制御信号13を画像記憶
回路12に供給し、画像記憶回路12におけるフィール
ドメモリの読み出しと書き込みを制御する。画像記憶回
路12は、メモリ制御信号13に従って、画像メモリの
読み出しと書き込みを行うもので、図4に示す構成と同
一であり、第1の実施の形態で示したように、表示判定
が動画判定である場合、AD変換器40の出力信号を第
1、第2のフィールドメモリ41、42に対してフィー
ルド単位で交互に書き込むようにメモリ制御信号13を
出力し、かつ、書き込み動作が行われていないフィール
ドメモリからメモリを順次読み出すようにメモリ制御信
号13を出力する。次に表示判定が静止画判定である場
合、AD変換器40の出力信号のフィールドメモリへの
書き込みを禁止し、表示判定が静止画判定になる前に書
き込まれたフィールドメモリ内容を繰り返し読み出すよ
うにメモリ制御信号13を出力する。DA変換器43は
フィールドメモリから読み出されたデータ信号をアナロ
グ信号に変換し、映像表示回路7に出力する。
【0042】映像表示回路7は、同期信号6に基づき、
画像記憶回路出力から映像を再生し表示する。これによ
り、表示判定回路61による表示判定が静止画判定であ
る場合は、静止画判定を行う直前にフィールドメモリに
書き込んだ画像情報を繰り返し読み出すことになり、劣
化前の画像を表示させる。
【0043】以上のように、本実施の形態によれば、第
1の実施の形態での効果に加え、1フィールドにおける
同期分離回路5による分離された同期信号6のパルス数
をカウントし、それを遅延波が存在しない直接波のみの
場合のパルスカウント値を基準値との比較を行なうこと
で、画像の劣化を検出する判定材料を加えることによ
り、さらに劣化した画像を表示させる確率を減らすこと
ができ、受信状態の安定化を図ることができ、視聴に適
した映像が得られる。
【0044】なお、本実施の形態では単体のアンテナ1
からの出力をTVチューナ3に供給しているが、アンテ
ナダイバーシチ後の出力をTVチューナ3に供給しても
よい。
【0045】(実施の形態3)図8は第3の実施の形態
における車載用テレビ受信装置の回路ブロック図を示
す。図8を用いて、第1の実施の形態と異なる部分の動
作を主に説明する。
【0046】アンテナ1は高周波信号2を誘起する。T
Vチューナ3は、高周波信号2から受信しようとするT
Vチャネルの高周波信号を選択同調し、中間周波信号に
変換する。そして、変換された中間周波信号に対し、検
波を行い、映像信号4を取り出す。同期分離回路5は、
映像信号4から同期信号6を分離し、水平及び垂直の同
期信号6を出力する。
【0047】図9は内部同期信号発生回路80の構成を
示す回路ブロック図である。図9において、90は基準
クロック発振器、91は455分周回路、92は2分周
回路、93は525分周回路、94は内部水平同期信
号、95は内部垂直同期信号である。以上のように構成
された内部同期信号発生回路80について、以下その動
作を説明する。基準クロック発振器90は、周波数f0
の基準クロック信号を生成する発振器であり、高安定な
水晶振動子を源振することで得られる。NTSC(Nati
onal Television System Committee)方式の場合、色副
搬送波周波数fscと水平同期周波数fh及び垂直同期
周波数fv間に、(数1)、(数2)の関係がある。
【0048】
【数1】
【0049】
【数2】
【0050】色副搬送波周波数の4倍の発振周波数の水
晶振動子4fscを用いた場合、水平同期周波数fhに
対し、4fsc=910fhという整数倍の関係が成り
立ち、基準クロック信号を910分周することで水平同
期周期に等しい信号を得ることができる。また、2fh
=525fvの関係から以上の関係を基に、内部水平同
期信号94は、基準クロック発振器90を455分周回
路91と2分周回路92により、910分周することで
生成する。また、2fh=525fvの関係から内部垂
直同期信号95は、4fscを455分周回路91と5
25分周回路93により分周することで生成する。
【0051】位相差検出回路81は、同期信号6の内の
水平同期信号と内部水平同期信号94との位相差を検出
する。位相制御回路82は、位相差検出回路81により
検出された位相差をなくすように455分周回路91の
分周数を制御する。例えば、内部水平同期信号94の位
相を基準として、同期信号6の位相が進んでいる場合、
455分周回路91の分周数を正規の分周数から増加さ
せる。逆に、同期信号6の位相が遅れている場合、45
5分周回路91の分周数を正規の分周数から減少させ
る。以上の位相制御により、内部同期信号の位相を同期
信号6の位相に一致させる。
【0052】画像状況検出回路8は、映像信号4に含ま
れるフィールド毎の雑音成分を検出するために、映像信
号4における垂直帰線期間内の振幅レベル一定の信号、
例えば等価パルス期間の信号を利用する。画像状況検出
回路8は、図2で示す構成と同一であり、第1の実施の
形態で示したように、映像信号4に含まれる所定レベル
以上の雑音成分量を検出し、その雑音成分量が多いほ
ど、画像状況検出回路8の検出値は大きくなる。
【0053】加算平均回路9は、画像状況検出回路8に
よる画像状況検出値のNフィールド期間にわたる加算平
均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算平均値
に出力を更新する。
【0054】表示判定回路83は、第1の実施の形態と
同様に加算平均回路9による加算平均値Mと画像状況検
出回路8による検出値のフィールド毎の比較結果に加え
て、位相差検出回路81による位相差から画像表示を動
画にするか静止画表示にするかを判定し、その判定結果
をメモリ制御回路11に供給する。
【0055】図10は、表示判定回路83の判定動作手
順を示すフローチャートである。図10を用いて、以
下、表示判定回路83の動作を説明する。まず、表示判
定が動画判定である場合(s100)、1フィールド毎
に画像状況検出値と加算平均値Mとの比較判定を行い
(s101)、画像状況検出値が加算平均値Mを上回る
場合、表示判定を静止画判定に変更し(s102)、そ
れ以外は動画判定を保持する(s100)。次に、表示
判定が静止画判定である場合(s102)、1フィール
ド毎に画像状況検出値と加算平均値Mとの比較判定を行
い(s103)、画像状況検出値が加算平均値Mを上回
る場合、静止画判定を保持し(s102)、加算平均値
M以下の場合は、さらに位相差検出回路81による位相
差と所定値Lを比較し(s104)、内部水平同期信号
94に対して同期信号6の位相差が所定位相範囲以内L
にある場合は表示判定を動画判定に変更し(s10
0)、そうでなければ、静止画判定を保持する(s10
2)。表示判定回路83は、以上のような判定動作によ
り、映像表示を静止画表示から動画表示に変更する際
に、内部水平同期信号94と水平同期信号との位相差が
所定値L以内である場合にのみ、動画表示を許可するこ
とになる。
【0056】メモリ制御回路11は、表示判定回路83
の表示判定結果に従ってメモリ制御信号13を画像記憶
回路12に供給し、画像記憶回路12におけるフィール
ドメモリの読み出しと書き込みを制御する。画像記憶回
路12は、メモリ制御信号13に従って、画像メモリの
読み出しと書き込みを行うもので、図4に示す構成と同
一であり、第1の実施の形態で示したように、表示判定
が動画判定である場合、AD変換器40の出力信号を第
1、第2のフィールドメモリ41、42に対してフィー
ルド単位で交互に書き込むようにメモリ制御信号13を
出力し、かつ、書き込み動作が行われていないフィール
ドメモリからメモリを順次読み出すようにメモリ制御信
号13を出力する。次に表示判定が静止画判定である場
合、AD変換器40の出力信号のフィールドメモリへの
書き込みを禁止し、表示判定が静止画判定になる前に書
き込まれたフィールドメモリ内容を繰り返し読み出すよ
うにメモリ制御信号13を出力する。DA変換器43
は、フィールドメモリから読み出されたデータ信号をア
ナログ信号に変換し、映像表示回路7に出力する。
【0057】映像表示回路7は、内部同期信号発生回路
80により得られた内部水平同期信号94及び内部垂直
同期信号95に基づき、画像記憶回路出力から映像を再
生し表示する。
【0058】以上のように、本実施の形態によれば、第
1の実施の形態での効果に加え、水平同期周期にほぼ等
しい周期で発振する内部水平同期信号94を用いて映像
表示を行うため、多重波伝搬環境下においても走査線が
乱れることなく表示することができる。さらに、表示判
定回路の判定動作において、映像表示を静止画表示から
動画表示に変更する際に、内部水平同期信号と同期信号
6との位相差が所定内になるまで静止画表示を行うた
め、動画に切り換えたときに表示映像が左右に揺れて見
える現象を抑え、直接波と遅延波の逆転現象が頻繁する
多重波伝搬環境下において、さらに安定した映像を得る
ことができる。
【0059】なお、本実施の形態では単体のアンテナ1
からの出力をTVチューナ3に供給しているが、アンテ
ナダイバーシチ後の出力をTVチューナ3に供給しても
よい。
【0060】(実施の形態4)図11は第4の実施の形
態における車載用テレビ受信装置の回路ブロック図を示
す。図11は第3の実施の形態で示した図8における構
成に、同期分離回路5の出力の同期パルス数をカウント
する同期パルスカウンタ110を加えたものである。図
11を用いて、第3の実施の形態と異なる部分の動作を
主に説明する。
【0061】アンテナ1は高周波信号2を誘起する。T
Vチューナ3は、高周波信号2から受信しようとするT
Vチャネルの高周波信号を選択同調し、中間周波信号に
変換する。そして、変換された中間周波信号に対し、検
波を行い、映像信号4を取り出す。同期分離回路5は、
映像信号4から同期信号6を分離し、水平及び垂直の同
期信号6を出力する。
【0062】同期パルスカウンタ110は、同期分離回
路5により分離された同期信号6のうち水平同期パルス
数をカウントする。同期パルスカウンタ110による同
期パルス数は、直接波と遅延波の強度差が小さくなる場
合は、直接波の同期パルスに加えて遅延波により生じる
同期パルスをカウントすることになり、直接波のみの場
合のパルスカウント値を基準値としてカウント値の基準
値からの増加量を算出することで、遅延波状況を検出す
ることができることを利用している。内部同期信号発生
回路80は、第3の実施の形態で示したように、図9と
同一な構成であり、基準クロック発振器90に、色副搬
送波周波数fscの4倍の発振周波数の水晶振動子4f
scを用いた場合、内部水平同期信号94は、基準クロ
ック発振器90を455分周回路91と2分周回路92
により、910分周することで生成する。また、内部垂
直同期信号95は、455分周回路91と525分周回
路93により分周することで生成する。
【0063】位相差検出回路81は、同期信号6の内の
水平同期信号と内部水平同期信号94との位相差を検出
する。位相制御回路82は、位相差検出回路81により
検出された位相差をなくすように455分周回路91の
分周数を制御する。例えば、内部水平同期信号94の位
相を基準として、同期信号6の位相が進んでいる場合、
455分周回路91の分周数を正規の分周数から増加さ
せる。逆に、同期信号6の位相が遅れている場合、45
5分周回路91の分周数を正規の分周数から減少させ
る。以上の位相制御により、内部同期信号の位相を同期
信号6の位相に一致させる。
【0064】画像状況検出回路8は、映像信号4に含ま
れるフィールド毎の雑音成分を検出するために、映像信
号4における垂直帰線期間内の振幅レベル一定の信号、
例えば等価パルス期間の信号を利用する。画像状況検出
回路8は図2で示す構成と同一であり、第1の実施の形
態で示したように、映像信号4に含まれる所定レベル以
上の雑音成分量を検出し、その雑音成分量が多いほど、
画像状況検出回路8の検出値は大きくなる。
【0065】加算平均回路9は、画像状況検出回路8に
よる画像状況検出値のNフィールド期間にわたる加算平
均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算平均値
に出力を更新する。
【0066】表示判定回路111は、第3の実施の形態
と同様に加算平均回路9による加算平均値Mと画像状況
検出回路8による検出値のフィールド毎の比較結果、位
相差検出回路81による位相差に加えて、同期パルスカ
ウンタ110による1フィールド間の同期パルス数か
ら、画像表示を動画にするか静止画表示にするかを判定
し、その判定結果をメモリ制御回路11に供給する。
【0067】図12は、表示判定回路111の表示判定
動作手順を示すフローチャートである。図12を用い
て、表示判定回路111の動作を説明する。まず、表示
判定が動画判定である場合(s120)、1フィールド
毎に画像状況検出値と加算平均値Mとの比較判定を行い
(s121)、画像状況検出値が加算平均値M以下であ
る場合、1フィールドにおける同期パルス数と所定値K
との比較判定を行ない(s122)、同期パルス数が所
定値K以下である場合は動画判定とする(s120)。
一方、画像状況検出値が加算平均値Mを上回る場合、ま
たは、1フィールドにおける同期パルス数が所定値Kを
上回る場合は静止画判定とする(s123)。次に、表
示判定が静止画判定である場合(s123)、1フィー
ルド毎に画像状況検出値と加算平均値Mとの比較判定を
行い(s124)、画像状況検出値が加算平均値Mを上
回る場合、静止画判定を保持し(s123)、加算平均
値M以下の場合は、続いて、1フィールドにおける同期
パルス数と所定値Kとの比較判定を行ない(s12
5)、同期パルス数が所定値Kを上回る場合、静止画判
定を保持し(s123)、所定値K以下である場合、さ
らに位相差検出回路81による位相差と所定値Lを比較
し(s126)、内部水平同期信号94に対して水平同
期信号6の位相差が所定位相範囲以内Lにある場合は表
示判定を動画判定に変更し(s120)、そうでなけれ
ば、静止画判定を保持する(s123)。表示判定回路
111は、以上のような判定動作により、映像表示を静
止画表示から動画表示に変更する際に、画像状況検出値
及び同期パルス数が所定値以下となり、かつ、内部水平
同期信号94と水平同期信号との位相差が所定値L以内
である場合にのみ、動画表示を許可することになる。
【0068】メモリ制御回路11は、表示判定回路11
1の表示判定結果に従ってメモリ制御信号13を画像記
憶回路12に供給し、画像記憶回路12におけるフィー
ルドメモリの読み出しと書き込みを制御する。
【0069】画像記憶回路12は、メモリ制御信号13
に従って、画像メモリの読み出しと書き込みを行うもの
で、図4に示す構成と同一であり、第1の実施の形態で
示したように、表示判定が動画判定である場合、AD変
換器40の出力信号を第1、第2のフィールドメモリ4
1、42に対してフィールド単位で交互に書き込むよう
にメモリ制御信号13を出力し、かつ、書き込み動作が
行われていないフィールドメモリからメモリを順次読み
出すようにメモリ制御信号13を出力する。次に表示判
定が静止画判定である場合、AD変換器40の出力信号
のフィールドメモリへの書き込みを禁止し、表示判定が
静止画判定になる前に書き込まれたフィールドメモリ内
容を繰り返し読み出すようにメモリ制御信号13を出力
する。DA変換器43は、フィールドメモリから読み出
されたデータ信号をアナログ信号に変換し、映像表示回
路7に出力する。
【0070】映像表示回路7は、内部同期信号発生回路
80により生成された内部水平同期信号94及び内部垂
直同期信号95に基づき、画像記憶回路出力から映像を
再生し表示する。
【0071】以上のように、本実施の形態によれば、第
3の実施の形態での効果に加え、1フィールドにおける
同期分離回路5による分離された同期信号6のパルス数
をカウントし、それを遅延波が存在しない直接波のみの
場合のパルスカウント値を基準値との比較を行なうこと
で、画像の劣化を検出する判定材料を加えることによ
り、劣化した画像を表示させる確率を減らすことがで
き、受信状態の安定化を図ることができ、視聴に適した
映像が得られる。
【0072】(実施の形態5)図13は第5の実施の形
態における車載用テレビ受信装置の回路ブロック図を示
す。図13は、第4の実施の形態で示した図11におけ
る構成に、静止画判定カウンタ130、第1、第2のオ
フセット設定回路131、132を付加したものであ
る。図13を用いて、第4の実施の形態と異なる部分の
動作を主に説明する。
【0073】アンテナ1は高周波信号2を誘起する。T
Vチューナ3は、高周波信号2から受信しようとするT
Vチャネルの高周波信号を選択同調し、中間周波信号に
変換する。そして、変換された中間周波信号に対し、検
波を行い、映像信号4を取り出す。同期分離回路5は、
映像信号4から同期信号6を分離し、水平及び垂直の同
期信号6を出力する。
【0074】同期パルスカウンタ110は、同期分離回
路5により分離された同期信号6のうち水平同期パルス
数をカウントする。同期パルスカウンタ110による同
期パルス数は、直接波と遅延波の強度差が小さくなる場
合は、直接波の同期パルスに加えて遅延波により生じる
同期パルスをカウントすることになり、直接波のみの場
合のパルスカウント値を基準値としてカウント値の基準
値からの増加量を算出することで、遅延波状況を検出す
ることができることを利用している。内部同期信号発生
回路80は、第3の実施の形態で示したように図9と同
一な構成であり、基準クロック発振器に、色副搬送波周
波数fscの4倍の発振周波数の水晶振動子4fscを
用いた場合、内部水平同期信号94は、基準クロック発
振器90を455分周回路91と2分周回路92により
910分周することで生成する。また、内部垂直同期信
号95は、455分周回路91と525分周回路93に
より分周することで生成する。
【0075】位相差検出回路81は、同期信号6の内の
水平同期信号と内部水平同期信号94との位相差を検出
する。位相制御回路82は、位相差検出回路81により
検出された位相差をなくすように455分周回路91の
分周数を制御する。例えば、内部水平同期信号94の位
相を基準として、同期信号6の位相が進んでいる場合、
455分周回路91の分周数を正規の分周数から増加さ
せる。逆に、同期信号6の位相が遅れている場合、45
5分周回路91の分周数を正規の分周数から減少させ
る。以上の位相制御により、内部同期信号の位相を同期
信号6の位相に一致させる。
【0076】画像状況検出回路8は、映像信号4に含ま
れるフィールド毎の雑音成分を検出するために、映像信
号4における垂直帰線期間内の振幅レベル一定の信号、
例えば等価パルス期間の信号を利用する。画像状況検出
回路8は図2で示す構成と同一であり、第1の実施の形
態で示したように、映像信号4に含まれる所定レベル以
上の雑音成分量を検出し、その雑音成分量が多いほど、
画像状況検出回路8の検出値は大きくなる。
【0077】加算平均回路9は、画像状況検出回路8に
よる画像状況検出値のNフィールド期間にわたる加算平
均を算出し、Nフィールド毎に、算出された加算平均値
に出力を更新する。
【0078】静止画判定カウンタ130は、表示判定回
路133による判定結果が連続的に静止画判定となる場
合のフィールド数をカウントする。
【0079】第1のオフセット設定回路131は、静止
画判定カウンタ130の出力によってオフセット値D1
を設定し、加算平均回路9により算出された加算平均値
Mに、オフセット値D1を加えた値M2を表示判定回路
133に出力する。
【0080】第2のオフセット設定回路132は、静止
画判定カウンタ130の出力によってオフセット値D2
を設定し、1フィールドにおける同期パルスカウンタ1
10の出力に、オフセット値D2を減じた値を表示判定
回路133に出力する。
【0081】表示判定回路133は、供給された画像状
況回路の画像状況検出値と第1のオフセット設定回路1
31の出力M2との比較結果、位相差検出回路81によ
る位相差、及び第2のオフセット設定回路出力から、画
像表示を動画にするか静止画表示にするかを判定し、そ
の判定結果をメモリ制御回路11に供給する。
【0082】図14は、表示判定回路133の表示判定
動作手順を示すフローチャートである。図14を用い
て、表示判定回路133の動作を説明する。まず、表示
判定が動画判定である場合(s140)、1フィールド
毎に画像状況検出値と第1のオフセット設定回路131
の出力M2との比較判定を行い(s141)、画像状況
検出値が第1のオフセット設定回路131の出力M2を
以下である場合、第2のオフセット設定回路出力と所定
値Kとの比較判定を行ない(s142)、第2のオフセ
ット設定回路出力が所定値K以下である場合は動画判定
とする(s140)。一方、画像状況検出値が第1のオ
フセット設定回路131の出力M2を上回る場合、また
は、第2のオフセット設定回路出力が所定値Kを上回る
場合は静止画判定とする(s143)。次に、表示判定
が静止画判定である場合(s143)、1フィールド毎
に画像状況検出値と第1のオフセット設定回路131の
出力M2との比較判定を行い(s144)、画像状況検
出値がM2を上回る場合、静止画判定を保持し(s14
3)、M2以下の場合は、続いて、1フィールドにおけ
る第2のオフセット設定回路出力と所定値Kとの比較判
定を行ない(s145)、第2のオフセット設定回路出
力が所定値Kを上回る場合、静止画判定を保持し(s1
43)、所定値K以下である場合、さらに位相差検出回
路81による位相差と所定値Lを比較し(s146)、
内部水平同期信号94に対して水平同期信号6の位相差
が所定位相範囲以内Lにある場合は表示判定を動画判定
に変更し(s140)、そうでなければ、静止画判定を
保持する(s143)。表示判定回路133は以上のよ
うな判定動作により、第1、2のオフセット設定回路1
31、132のオフセット値に応じて、静止画判定の条
件を緩和することができる。
【0083】メモリ制御回路11は、表示判定回路13
3の表示判定結果に従ってメモリ制御信号13を画像記
憶回路12に供給し、画像記憶回路12におけるフィー
ルドメモリの読み出しと書き込みを制御する。
【0084】画像記憶回路12は、メモリ制御信号13
に従って、画像メモリの読み出しと書き込みを行うもの
で、図4に示す構成と同一であり、第1の実施の形態で
示したように、表示判定が動画判定である場合、AD変
換器40の出力信号を第1、第2のフィールドメモリ4
1、42に対してフィールド単位で交互に書き込むよう
にメモリ制御信号13を出力し、かつ、書き込み動作が
行われていないフィールドメモリからメモリを順次読み
出すようにメモリ制御信号13を出力する。次に表示判
定が静止画判定である場合、AD変換器40の出力信号
のフィールドメモリへの書き込みを禁止し、表示判定が
静止画判定になる前に書き込まれたフィールドメモリ内
容を繰り返し読み出すようにメモリ制御信号13を出力
する。DA変換器43は、フィールドメモリから読み出
されたデータ信号をアナログ信号に変換し、映像表示回
路7に出力する。
【0085】映像表示回路7は、内部同期信号発生回路
80により生成された内部水平同期信号94及び内部垂
直同期信号95に基づき、画像記憶回路出力から映像を
再生し表示する。
【0086】以上のように、本実施の形態によれば、第
4の実施の形態での効果に加え、表示判定回路133に
おける静止画あるいは動画判定の条件を第1、第2のオ
フセット設定回路131、132によるオフセット値の
設定によって調整することができる。また、静止画判定
カウンタ130によるカウンタ値によって、オフセット
値を可変することにより、例えば、静止画が長く続くほ
ど、このオフセット値を増加させていくことにより、表
示判定回路133における静止画表示判定の条件を緩和
することができ、あらゆる走行環境に対応した静止画表
示が続き、放送番組内容の把握がし難くなるという問題
を回避することができ、静止画表示時間を最適化するこ
とができる。
【0087】なお、第1、第2のオフセット設定回路1
31、132によるオフセット値の設定、または、静止
画判定カウンタ130によるカウンタ値によるオフセッ
ト値の増加量を使用者の好みに応じて選択的に設定でき
る構成にすることもできる。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の画
像状況判定基準により動画または静止画の判定を行な
い、静止画判定時に、静止画判定前のフィールドの画像
を表示させることで、劣化した画像を表示させず視聴に
好適な画像を得ることができる。また、静止画像の切り
換えの判定値を走行地区の伝搬条件にあわせて可変させ
ることにより、静止画像が長時間続いて放送番組内容の
把握がし難くなるという問題を回避できる。また、安定
な基準クロックから内部同期信号を生成し、映像表示を
行うときに映像表示を静止画表示から動画表示に変更す
る際に、内部同期信号と同期信号との位相差が所定内に
なるまで静止画表示を行うことで、動画に切り換えたと
きに表示映像が左右に揺れて見える現象を抑え、直接波
と遅延波の逆転現象が頻繁する多重波伝搬環境下におい
て、さらに安定した映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における車載用テレビ受
信装置の回路ブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における画像状況検出回
路のブロック図
【図3】本発明の一実施の形態における画像状況検出回
路の信号出力のデータ例を示す図
【図4】本発明の一実施の形態における画像記憶回路の
ブロック図
【図5】本発明の一実施の形態における車載用テレビ受
信装置の一部を示す回路ブロック図
【図6】本発明の一実施の形態における車載用テレビ受
信装置の回路ブロック図
【図7】本発明の一実施の形態における表示判定回路の
表示判定動作手順を示すフローチャート
【図8】本発明の一実施の形態における車載用テレビ受
信装置の回路ブロック図
【図9】本発明の一実施の形態における内部同期信号発
生回路のブロック図
【図10】本発明の一実施の形態における表示判定回路
の表示判定動作手順を示すフローチャート
【図11】本発明の一実施の形態における車載用テレビ
受信装置の回路ブロック図
【図12】本発明の一実施の形態における表示判定回路
の表示判定動作手順を示すフローチャート
【図13】本発明の一実施の形態における車載用テレビ
受信装置の回路ブロック図
【図14】本発明の一実施の形態における表示判定回路
の表示判定動作手順を示すフローチャート
【図15】従来の車載用テレビ受信装置の回路ブロック
【符号の説明】
1 アンテナ 2 高周波信号 3 TVチューナ 4 映像信号 5 同期分離回路 6 同期信号 7 映像表示回路 8 画像状況検出回路 9 加算平均回路 10、51、61、83、111、133 表示判定回
路 11 メモリ制御回路 12 画像記憶回路 13 メモリ制御信号 20、40 AD変換器 21 平均化回路 22 差分回路 23 2値化回路 24 加算回路 41 第1のフィールドメモリ 42 第2のフィールドメモリ 43 DA変換器 50 弱電界レベルカウンタ 60 、110 同期パルスカウンタ 80 内部同期信号発生回路 81 位相差検出回路 82 位相制御回路 90 基準クロック発振器 91 455分周回路 92 2分周回路 93 525分周回路 94 内部水平同期信号 95 内部垂直同期信号 130 静止画判定カウンタ 131 第1のオフセット設定回路 132 第2のオフセット設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金谷 昌宣 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナで得られた受信信号から検波し
    た映像信号を出力するTVチューナと、前記映像信号か
    ら同期信号を分離する同期分離回路と、前記映像信号を
    フィールドメモリに記憶する画像記憶回路と、前記画像
    記憶回路の出力を前記同期分離回路の出力に基づき映像
    表示する映像表示回路とを有する車載用テレビ受信装置
    において、前記映像信号からフィールド毎の受信画像状
    況を検出する画像状況検出回路と、前記画像状況検出回
    路による検出値の複数フィールド間の加算平均値を算出
    する加算平均回路と、前記加算平均回路による加算平均
    値を基準として前記画像状況検出回路による検出値に対
    する大小関係から画像状況の相対評価を行い、画像状況
    が良好とみなせる場合は動画判定、画像状況が劣悪とみ
    なせる場合は静止画判定を行なう表示判定回路と、前記
    表示判定回路が動画判定した場合は前記フィールドメモ
    リに前記映像信号を順次書き込み、記憶された画像を順
    次読み出すように前記画像記憶回路を制御し、静止画判
    定した場合は前記フィールドメモリへの書き込みを禁止
    し、静止画判定される直前に記憶されたフィールドを繰
    り返し読み出すように前記画像記憶回路を制御するメモ
    リ制御回路とを有することを特徴とする車載用テレビ受
    信装置。
  2. 【請求項2】 画像記憶回路が、映像信号をディジタル
    信号に変換するAD変換器と、前記AD変換器の出力を
    記憶するフィールドメモリと、前記フィールドメモリに
    記憶されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD
    A変換器とを有することを特徴とする請求項1記載の車
    載用テレビ受信装置。
  3. 【請求項3】 加算平均回路が、画像状況検出回路によ
    る検出値の複数フィールド間の重み付け加算を行い、そ
    の平均値を算出することを特徴とする請求項1記載の車
    載用テレビ受信装置。
  4. 【請求項4】 表示判定回路による判定結果が連続的に
    静止画判定となる場合のフィールド数をカウントする静
    止画判定カウンタと、前記静止画判定カウンタの出力に
    よってオフセット値を設定し、静止画判定する条件を前
    記オフセット値に応じて緩和するように加算平均回路か
    らの出力を変更する第1のオフセット設定回路と、前記
    加算平均回路の出力の代わりに、前記第1のオフセット
    設定回路の出力に基づき表示判定を行なう表示判定回路
    とを有することを特徴とする請求項1記載の車載用テレ
    ビ受信装置。
  5. 【請求項5】 画像状況検出回路の検出値を所定値と比
    較することにより、画像状況が所定レベルを満たさない
    フィールド数をカウントする弱電界レベルカウンタと、
    所定フィールド期間内の前記弱電界レベルカウンタのカ
    ウント値が所定値を超える場合、常に動画判定する表示
    判定回路とを有することを特徴とする請求項1記載の車
    載用テレビ受信装置。
  6. 【請求項6】 画像状況検出回路が、ある一定時間の等
    価パルス期間の映像信号をディジタル信号に変換するA
    D変換器と、前記AD変換器の出力に対して所定数の標
    本化点の平均値を算出する平均化回路と、前記平均化回
    路により出力されるデータ間の差分値を算出する差分回
    路と、前記差分回路の出力と所定値との比較をすること
    で、2値化した信号を出力する2値化回路と、前記2値
    化回路の出力を加算する加算回路とを有することを特徴
    とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置。
  7. 【請求項7】 画像状況検出回路が、ある一定時間の等
    価パルス期間の映像信号をディジタル信号に変換するA
    D変換器と、前記AD変換器の出力に対して所定数の標
    本化点の平均値を算出する平均化回路と、前記平均化回
    路により出力されるデータ間の差分値を算出する差分回
    路と、前記差分回路の出力の絶対値と所定値との比較を
    することで、2値化した信号を出力する2値化回路と、
    前記2値化回路の出力を加算する加算回路とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置。
  8. 【請求項8】 基準クロックを分周することで擬似同期
    信号を発生させる内部同期信号発生回路と、同期分離回
    路の出力と前記内部同期信号発生回路の出力の位相差を
    検出する位相差検出回路と、前記位相差検出回路の位相
    差検出結果に基づき前記内部同期信号発生回路出力を前
    記同期分離回路出力の位相に一致させるように制御する
    位相制御回路と、加算平均回路による加算平均値を基準
    として画像状況検出回路の検出値に対する大小関係から
    画像状況の相対評価を行い、画像状況が良好とみなせ、
    かつ、前記位相差検出回路により検出された位相差が所
    定範囲内である場合に、静止画判定から動画判定に、画
    像状況が劣悪とみなせる場合に、動画判定から静止画判
    定に表示判定を変更する表示判定回路と、前記同期分離
    回路の出力の代わりに前記内部同期信号発生回路の出力
    を基に映像表示する映像表示回路とを有することを特徴
    とする請求項1記載の車載用テレビ受信装置。
  9. 【請求項9】 同期分離回路出力の同期パルス数をカウ
    ントする同期パルスカウンタと、加算平均回路による加
    算平均値を基準として画像状況検出回路の検出値に対す
    る大小関係から画像状況の相対評価を行い、画像状況が
    劣悪とみなせるか、または、前記同期パルスカウンタの
    1フィールド間にわたるカウンタ値が所定値を上回る場
    合は静止画判定し、画像状況が良好とみなせ、かつ、前
    記同期パルスカウンタの1フィールド間にわたるカウン
    タ値が所定値以下である場合は動画判定する表示判定回
    路とを有することを特徴とする請求項1記載の車載用テ
    レビ受信装置。
  10. 【請求項10】 表示判定回路による判定結果が連続的
    に静止画判定となる場合のフィールド数をカウントする
    静止画判定カウンタと、前記静止画判定カウンタの出力
    によってオフセット値を設定し、静止画判定する条件を
    前記オフセット値に応じて緩和するように同期パルスカ
    ウンタからの出力を変更する第2のオフセット設定回路
    と、前記同期パルスカウンタからの出力の代わりに、前
    記第2のオフセット設定回路の出力に基づき表示判定を
    行なう表示判定回路とを有することを特徴とする請求項
    9記載の車載用テレビ受信装置。
  11. 【請求項11】 基準クロックを分周することで擬似同
    期信号を発生させる内部同期信号発生回路と、同期分離
    回路の出力と前記内部同期信号発生回路の出力の位相差
    を検出する位相差検出回路と、前記位相差検出回路の位
    相差検出結果に基づき前記内部同期信号発生回路出力を
    前記同期分離回路出力の位相に一致させるように制御す
    る位相制御回路と、加算平均回路による加算平均値を基
    準として画像状況検出回路の検出値に対する大小関係か
    ら画像状況の相対評価を行い、画像状況が良好とみな
    せ、かつ、前記位相差検出回路により検出された位相差
    が所定範囲内であり、かつ、同期パルスカウンタのカウ
    ンタ値が所定値以下になる場合には、静止画判定から動
    画判定に表示判定を変更し、画像状況が劣悪とみなせる
    か、または、前記同期パルスカウンタのカウンタ値が所
    定値を上回る場合には、動画判定から静止画判定に表示
    判定を変更する表示判定回路と、前記同期分離回路の出
    力の代わりに前記内部同期信号発生回路の出力を基に映
    像表示する映像表示回路とを有することを特徴とする請
    求項9記載の車載用テレビ受信装置。
JP9010867A 1996-05-09 1997-01-24 車載用テレビ受信装置 Pending JPH10210376A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1349385A2 (en) * 2002-03-29 2003-10-01 Pioneer Corporation Image data processing circuit in receiver
JP2008011017A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Clarion Co Ltd テレビジョン放送受信機、及び、テレビジョン放送受信方法
JP2009069661A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Casio Comput Co Ltd 投影装置、投影方法及びプログラム

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