JP4298411B2 - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のチューナを使用して無線放送を受信する受信装置およびその受信方法に関し、特に無線放送を高品質に受信可能なチューナを複数のチューナから自動的に選択する受信装置および受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載される電子機器が多様化し、車載のテレビ装置が実現されている。また一方で、携帯用の電子機器が高性能化し、携帯機器でテレビ放送が受信可能となっている。
【0003】
このようにテレビ放送の受信形態が多様化することで、携帯型のテレビ装置と車載テレビ装置や家庭用テレビ装置とを接続することが可能となり、複数のチューナを利用したテレビ放送の受信が考案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、携帯電話端末を利用することにより、複雑なテレビジョン受信機のチューナ調整を簡単に行なう方法が開示されている。また、特許文献2では、携帯電話機とデジタルテレビとを連携させて、表示画面のサイズに制限のある携帯電話機を、画面サイズの大きいデジタルテレビで補完する構成が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−271860号公報
【特許文献2】
特開2002−101457号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数のチューナを利用可能である場合、チューナごとに放送の受信品質が異なるので、利用可能なチューナのうち、もっとも受信品質の高いチューナを使用することが望ましい。
【0007】
しかしながら、上述した従来技術では、テレビ放送の受信自体はテレビ装置に予め据え付けたチューナを使用することが前提となっており、チューナの受信品質を比較し、チューナを選択することができなかった。
【0008】
すなわち、従来の受信装置では、複数のチューナが接続されたとしても、そのチューナを有効に利用できておらず、放送の受信品質は予め定められたチューナによる制限を受けるという問題点があった。
【0009】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、複数のチューナの受信品質を比較し、高品質に受信可能なチューナを自動的に選択する受信装置および受信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る受信装置は、第1のチューナおよび第2のチューナを使用してそれぞれ無線放送を受信可能な受信装置であって、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、をそれぞれ評価する品質評価手段と、前記品質評価手段による評価結果をもとに、出力内容を決定する出力制御手段と、を備え、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナは、車載テレビ装置に対して外部接続可能であることを特徴とする。
【0011】
この請求項1の発明によれば、受信装置は、第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0012】
また、請求項2の発明に係る受信装置は、請求項1の発明において、前記出力制御手段は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質とを比較し、受信品質が高いチューナを用いて受信した放送を優先的に出力し、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする
【0013】
この請求項2の発明によれば受信装置は、車載テレビ装置に設置もしくは外部接続された複数のチューナの受信品質を評価し、高品質な放送を助手席側に表示する。
【0014】
また、請求項3の発明に係る受信装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1のチューナがデジタルチューナであり、前記第2のチューナがアナログチューナである場合に、前記出力制御手段は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質が閾値以上であれば前記第1のチューナを用いて受信した放送を優先的に出力し、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする。
【0015】
この請求項3の発明によれば受信装置は、デジタルチューナの受信品質が閾値以上であれば、デジタルチューナを用いて受信した放送を優先的に助手席側に表示する。
【0016】
また、請求項4の発明に係る受信装置は、請求項2または3の発明において、前記出力制御手段は、前記車載テレビ装置が設けられた車両が走行中である場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする。
【0017】
この請求項4の発明によれば受信装置は、車載テレビ装置に設置もしくは外部接続されたチューナの受信品質を評価し、車両が走行中であれば、高品質な放送を助手席側に表示する。
【0018】
また、請求項5の発明に係る受信方法は、第1のチューナおよび第2のチューナを使用してそれぞれ無線放送を受信する受信方法であって、少なくとも車載テレビ装置に対して外部接続された第1のチューナおよび/または第2のチューナについて、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、をそれぞれ評価する品質評価工程と、前記品質評価工程による評価結果をもとに、出力内容を決定する出力制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0019】
この請求項5の発明によれば受信方法は、第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0020】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナが受信した同期信号が示す同期信号周期の安定度をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0021】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナが受信した同期信号が示す同期信号周期の安定度をもとに、アナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0022】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナが受信した同期信号の安定度をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0023】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナが受信した同期信号の安定度をもとに、アナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0024】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナが受信した色副搬送波の振幅の安定度をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0025】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナが受信した色副搬送波の振幅の安定度をもとにアナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0026】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナが受信した色副搬送波の位相の安定度をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0027】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナが受信した色副搬送波の位相の安定度をもとにアナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0028】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナによる受信電波強度をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0029】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナによる受信電波強度をもとにアナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0030】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価手段は、前記アナログチューナによる受信電波強度の変化量をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0031】
この発明によれば受信装置は、アナログチューナによる受信電波強度の変化量をもとにアナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0032】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはデジタル放送を受信するデジタルチューナであり、前記品質評価手段は、前記デジタルチューナが受信した同期信号の周期をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0033】
この発明によれば受信装置は、デジタルチューナが受信した同期信号の周期をもとにデジタルチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0034】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはデジタル放送を受信するデジタルチューナであり、前記品質評価手段は、前記デジタルチューナが受信したデジタル放送を復号する際の誤り訂正数をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0035】
この発明によれば受信装置は、デジタルチューナが受信したデジタル放送を復号する際の誤り訂正数をもとにデジタルチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0036】
また、本発明に係る受信装置は、前記出力制御手段は、前記優先的に出力する放送を選択的に出力し、他の放送の出力を抑制するようにしてもよい。
【0037】
この発明によれば受信装置は、複数のチューナの受信品質をもとに選択した1つの放送のみを出力する。
【0038】
また、本発明に係る受信装置は、前記出力制御手段は、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送に割り当てる表示画面の大きさを、他の放送に割り当てる表示画面の大きさに比して大きくするようにしてもよい。
【0039】
この発明によれば受信装置は、複数のチューナの受信品質をもとに、品質の高い放送を他の放送に比して大きく表示する。
【0040】
また、本発明に係る受信装置は、前記出力制御手段は、表示画面に予め設定された表示位置に前記優先的に出力する放送を表示するようにしてもよい。
【0041】
この発明によれば受信装置は、複数のチューナの受信品質をもとに、品質の高い放送を予め設定された表示位置に表示する。
【0042】
また、本発明に係る受信装置は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナは、車載テレビ装置に設けられたチューナであってもよい。
【0043】
この発明によれば受信装置は、車載テレビ装置に設けられたチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0044】
また、本発明に係る受信方法は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはアナログ放送を受信するアナログチューナであり、前記品質評価工程は、前記アナログチューナが受信した同期信号が示す同期信号周期の安定度、前記アナログチューナが受信した同期信号の安定度、前記アナログチューナが受信した色副搬送波の振幅の安定度、前記アナログチューナが受信した色副搬送波の位相の安定度、前記アナログチューナによる受信電波強度、および前記アナログチューナによる受信電波強度の変化量のうち、少なくとも1つを用いて前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0045】
この発明によれば受信方法は、アナログチューナが受信した同期信号が示す同期信号周期の安定度、同期信号自体の安定度、色副搬送波の振幅の安定度、色副搬送波の位相の安定度、受信電波強度、および受信電波強度の変化量のうち少なくとも1つをもとに、アナログチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0046】
また、本発明に係る受信方法は、前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナはデジタル放送を受信するデジタルチューナであり、前記品質評価工程は、前記デジタルチューナが受信した同期信号の周期および/または前記デジタルチューナが受信したデジタル放送を復号する際の誤り訂正数をもとに前記受信品質を評価するようにしてもよい。
【0047】
この発明によれば受信方法は、デジタルチューナが受信した同期信号の周期や、デジタル放送を復号する際の誤り訂正数をもとにデジタルチューナの受信品質を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定する。
【0048】
また、本発明に係る受信方法は、前記出力制御工程は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質とを比較し、受信品質が高いチューナを用いて受信した放送を選択的もしくは優先的に出力するようにしてもよい。
【0049】
この発明によれば受信方法は、複数のチューナの受信品質を比較し、受信品質の高いチューナを用いて受信した放送を選択的、もしくは優先的に出力する。
【0050】
また、本発明に係る受信方法は、前記第1のチューナがデジタルチューナであり、前記第2のチューナがアナログチューナである場合に、前記出力制御工程は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質が閾値以上であれば前記第1のチューナを用いて受信した放送を選択的もしくは優先的に出力するようにしてもよい。
【0051】
この発明によれば受信方法は、デジタルチューナの受信品質が閾値以上であれば、デジタルチューナを用いて受信した放送を選択的もしくは優先的に出力する。
【0052】
また、本発明に係る受信方法は、前記出力制御工程は、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送に割り当てる表示画面の大きさを、他の放送に割り当てる表示画面の大きさに比して大きくするようにしてもよい。
【0053】
この発明によれば受信方法は、複数のチューナの受信品質をもとに、品質の高い放送を他の放送に比して大きく表示する。
【0054】
また、本発明に係る受信方法は、前記出力制御工程は、表示画面に予め設定された表示位置に前記優先的に出力する放送を表示するようにしてもよい。
【0055】
この発明によれば受信方法は、複数のチューナの受信品質をもとに、品質の高い放送を予め設定された表示位置に表示する。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、この発明に係る受信装置および受信方法の好適な実施の形態である車載テレビ装置について説明する。
【0057】
まず、アナログチューナとデジタルチューナと備え、アナログチューナの受信品質とデジタルチューナの受信品質を比較する車載テレビ装置の構成について説明する。図1は、アナログチューナとデジタルチューナとを備えた車載テレビ装置の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、車載テレビ装置10は、アンテナ1,2、アナログチューナ11、デジタルチューナ12、アナログ復調部13、主制御部14、デジタル復調部15、MPEGデコーダ16、表示制御部17およびモニタ18を有する。
【0058】
アナログチューナ11は、アンテナ1と接続され、所定の周波数(チャンネル)の放送を受信してアナログ復調部13に出力する。アナログ復調部13は、アナログチューナ11が受信した電波を復調して放送内容を再生し、表示制御部17に出力する。また、アナログ復調部13は、受信したアナログ放送の品質を示す品質評価信号を主制御部14に出力する。
【0059】
一方、デジタルチューナ12は、アンテナ2と接続され、所定の周波数(チャンネル)の放送を受信してデジタル復調部15に出力する。デジタル復調部15は、デジタルチューナ12が受信したチャンネルからTS(Transport Stream)パケットを取り出してMPEGデコーダ16に出力する。また、デジタル復調部15は、受信したデジタル放送の品質を示す品質評価信号を主制御部14に出力する。MPEGデコーダ24は、このTSパケットを動画データに変換して表示制御部17に出力する。
【0060】
主制御部14は、車載テレビ装置10を全体制御する制御部である。また、主制御部14は、アナログ復調部13およびデジタル復調部15から受信した品質評価信号をもとに、モニタ18に表示すべき表示内容を決定し、表示制御部17を制御する。表示制御部17は、主制御部14に制御され、アナログ復調部13が出力したアナログ放送画像とMPEGデコーダ16が出力したデジタル放送画像とを用いて表示画像を作成し、モニタ18に表示する。
【0061】
具体的には、主制御部14および表示制御部17による表示画面の作成では、アナログ復調部13が出力したアナログ放送の品質評価信号とデジタル復調部15が出力した品質評価信号とを比較し、より高い品質の放送をモニタ18に表示させる。
【0062】
このように、アナログチューナ11が受信したアナログ放送の品質と、デジタルチューナ12が受信したデジタル放送の品質とを比較し、比較結果をもとにいずれの放送をモニタ18に表示するか決定することで、受信品質の高いチューナを自動的に選択することができ、ユーザによる操作を必要とすることなく高品質な画像を表示することができる。
【0063】
ところで、アナログ放送では受信品質の低下に伴って表示可能な画像の品質が徐々に低下する。一方、デジタル放送では受信品質の低下に対して誤り訂正を行うので、受信品質の低下が誤り訂正能力以内であれば画像品質の低下を防ぐことができ、受信品質の低下が誤り訂正能力を超えた場合に画像表示が不可能となる。
【0064】
そこで、デジタル復調部15が出力する品質評価信号をもとに、デジタル放送の受信品質が閾値以上である場合は常にデジタル放送をモニタ18に表示させ、デジタル復調部15が出力する品質評価信号が閾値未満である場合にアナログ放送をモニタ18に表示させることとしてもよい。
【0065】
図2は、デジタル放送の受信品質と閾値の比較によって表示内容を決定する場合における主制御部14の処理動作を説明するフローチャートである。同図に示すように、主制御部14は、まずデジタル復調部15からデジタル放送の品質評価信号を取得する(ステップS101)。つぎに、主制御部14は、デジタル放送の品質評価信号が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0066】
デジタル放送の品質評価信号が閾値以上である場合(ステップS102,Yes)、主制御部14は、デジタル放送をモニタ18に表示させる(ステップS103)。一方、デジタル放送の品質評価信号が閾値未満である場合(ステップS102,No)、主制御部14は、アナログ放送をモニタ18に表示させる。
【0067】
このように、デジタル放送の品質が閾値以上である場合にはデジタル放送を表示させることで、誤り訂正能力のあるデジタル放送を優先して表示させるとともに、デジタル放送が視聴できない場合には自動的にアナログ放送に切り替えて表示させることができる。
【0068】
つぎに、車載テレビ装置に、チューナを外部接続する場合について説明する。図3は、アナログチューナを有する車載テレビ装置にアナログチューナを有する携帯型テレビ装置を外部接続した構成を説明する説明図である。同図に示すように、携帯型テレビ装置20は、アンテナ3、アナログチューナ21、アナログ復調部22、モニタ23を有する。
【0069】
アナログチューナ21は、アンテナ3と接続され、所定の周波数(チャンネル)の放送を受信してアナログ復調部22および車載テレビ装置30に出力する。アナログ復調部22は、アナログチューナ21が受信した電波を復調して放送内容を再生し、モニタ23に出力する。
【0070】
一方、車載テレビ30は、アンテナ1、アナログチューナ11、切替部31、アナログ復調部13、主制御部32、表示制御部17およびモニタ18を有する。ここで、アナログチューナ11、アナログ復調部13、表示制御部17、モニタ18の構成および動作は、図1に示した車載テレビ装置10と同一であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】
切替部31は、車載テレビ30内部のアナログチューナ11に接続されるとともに、携帯型テレビ装置20内部のアナログチューナ21と外部接続される。この切替部31は、主制御部32による制御を受けて、アナログチューナ11の出力と、アナログチューナ21の出力のいずれかをアナログ復調部13に出力する。
【0072】
主制御部32は、車載テレビ30を全体制御する制御部である。また、主制御部32は、アナログ復調部13から受信した品質評価信号をもとに、切替部31および出力制御部17の制御をおこなう。
【0073】
より具体的には、主制御部32は、切替部31を制御してアナログチューナ11をアナログ復調部13に接続した場合の品質評価信号と、アナログチューナ21をアナログ復調部13に接続した場合の品質評価信号とをそれぞれ取得し、その取得結果をもとにモニタ18に表示すべき表示内容を決定し、表示制御部17を制御する。
【0074】
このように、車載テレビ装置30に予め設けたアナログチューナ11が受信したアナログ放送の品質と、外部接続された携帯型テレビ装置20のアナログチューナ21が受信したアナログ放送の品質とを比較し、比較結果をもとにいずれの放送をモニタ18に表示するかを決定することで、受信品質の高いアナログチューナを自動的に選択することができ、ユーザによる操作を必要とすることなく高品質な画像を車載テレビ装置30側で表示することができる。
【0075】
また、アナログチューナに限らず、デジタルチューナを備えた車載テレビ装置にデジタルチューナをさらに外部接続しても良い。図4は、デジタルチューナを有する車載テレビ装置にデジタルチューナを有する携帯型テレビ装置を外部接続した構成を説明する説明図である。同図に示すように、携帯型テレビ装置40は、アンテナ4、アナログチューナ41、デジタル復調部42、MPEGデコーダ43およびモニタ44を有する。
【0076】
デジタルチューナ41は、アンテナ4と接続され、所定の周波数(チャンネル)の放送を受信してデジタル復調部42および車載テレビ装置50に出力する。デジタル復調部42は、デジタルチューナ41が受信したチャンネルからTS(Transport Stream)パケットを取り出してMPEGデコーダ43に出力する。MPEGデコーダ24は、このTSパケットを動画データに変換してモニタ44に表示する。
【0077】
一方、車載テレビ50は、アンテナ2、デジタルチューナ12、切替部51、デジタル復調部15、主制御部52、MPEGデコーダ16、表示制御部17およびモニタ18を有する。ここで、デジタルチューナ12、デジタル復調部15、MPEGデコーダ16、表示制御部17およびモニタ18の構成および動作は、図1に示した車載テレビ装置10と同一であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0078】
切替部51は、車載テレビ50内部のデジタルチューナ12に接続されるとともに、携帯型テレビ装置40内部のデジタルチューナ41と外部接続される。この切替部51は、主制御部52による制御を受けて、デジタルチューナ12の出力と、アナログチューナ41の出力のいずれかをデジタル復調部15に出力する。
【0079】
主制御部52は、車載テレビ50を全体制御する制御部である。また、主制御部52は、デジタル復調部15から受信した品質評価信号をもとに、切替部51および出力制御部17の制御をおこなう。
【0080】
より具体的には、主制御部52は、切替部51を制御してデジタルチューナ12をデジタル復調部15に接続した場合の品質評価信号と、デジタルチューナ41をデジタル復調部15に接続した場合の品質評価信号とをそれぞれ取得し、その取得結果をもとにモニタ18に表示すべき表示内容を決定し、表示制御部17を制御する。
【0081】
このように、車載テレビ装置50に予め設けたデジタルチューナ12が受信したデジタル放送の品質と、外部接続された携帯型テレビ装置40のアナログチューナ41が受信したアナログ放送の品質とを比較し、比較結果をもとにいずれの放送をモニタ18に表示するかを決定することで、受信品質の高いチューナを自動的に選択することができ、ユーザによる操作を必要とすることなく高品質な画像を車載テレビ装置50側で表示することができる。
【0082】
ここで、車載テレビ装置30,50におけるチューナ選択の処理動作についてさらに説明する。図5は、車載テレビ装置30,50におけるチューナ選択の処理動作を説明するフローチャートである。同図に示すように、まず、主制御部32,52は、携帯型テレビ装置が接続されているか否かを判定する(ステップS201)。
【0083】
携帯型テレビ装置が接続されていれば(ステップS201,Yes)、主制御部32,52は、携帯型テレビ装置の品質評価信号と車載テレビ装置の品質評価信号とを取得し、受信品質の比較を行う(ステップS202)。
【0084】
その結果、携帯型テレビ装置の受信品質が車載テレビの受信品質以上であれば(ステップS202,Yes)、主制御部32,52は、携帯型テレビ装置のチューナを使用して放送を受信し、モニタ18に表示する(ステップS204)。
【0085】
一方、携帯型テレビ装置の受信品質が車載テレビ装置の受信品質未満である場合(ステップS202,No)、もしくは携帯型テレビ装置が接続されていない場合(ステップS201,No)、主制御部32,52は車載テレビのチューナを使用して放送を受信し、モニタ18に表示する(ステップS203)。
【0086】
このように、アナログ放送であるかデジタル放送であるかに関わらず、車載テレビ装置側と携帯テレビ装置側の受信品質を比較することで、より受信品質の高いチューナを自動的に選択することができる。
【0087】
つぎに、アナログチューナとデジタルチューナとを共に備えた車載テレビ装置に、アナログチューナやデジタルチューナを外部接続する構成について説明する。図6は、アナログチューナとデジタルチューナとを共に備えた車載テレビ装置に、アナログチューナやデジタルチューナを外部接続した構成を説明する説明図である。
【0088】
同図に示すように、携帯型テレビ装置20は、アンテナ3、アナログチューナ21、アナログ復調部22、モニタ23を有する。また、携帯型テレビ装置40は、アンテナ4、アナログチューナ41、デジタル復調部42、MPEGデコーダ43およびモニタ44を有する。この携帯型テレビ装置20,40の構成および動作は、図3および図4に示した携帯型テレビ装置と同様であるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0089】
一方、車載テレビ装置60は、アンテナ1,2、アナログチューナ11、デジタルチューナ12、切替部61,62、アナログ復調部13、主制御部63、デジタル復調部15、MPEGデコーダ16、表示制御部17およびモニタ18を有する。
【0090】
ここで、アンテナ1,2、アナログチューナ11、デジタルチューナ12、アナログ復調部13、デジタル復調部15、MPEGデコーダ16、表示制御部17およびモニタ18については、図1に示した車載テレビ装置10と同様であるので、説明を省略する。
【0091】
切替部61は、車載テレビ60内部のアナログチューナ11に接続されるとともに、携帯型テレビ装置20内部のアナログチューナ21と外部接続される。この切替部61は、主制御部63による制御を受けて、アナログチューナ11の出力と、アナログチューナ21の出力のいずれかをアナログ復調部13に出力する。
【0092】
また、切替部62は、車載テレビ60内部のデジタルチューナ12に接続されるとともに、携帯型テレビ装置40内部のデジタルチューナ41と外部接続される。この切替部62は、主制御部63による制御を受けて、デジタルチューナ12の出力と、アナログチューナ41の出力のいずれかをデジタル復調部15に出力する。
【0093】
主制御部63は、車載テレビ装置60を全体制御する制御部である。また、主制御部63は、アナログ復調部13およびデジタル復調部15から受信した品質評価信号をもとに、切替部61,62および表示制御部17の制御を行う。
【0094】
この車載テレビ60では、主制御部63の制御によって、アナログチューナ11,21、デジタルチューナ12,41の受信品質を比較して受信品質の高いチューナを自動的に選択することができ、ユーザによる操作を必要とすることなく高品質な画像を表示することができる。
【0095】
つづいて、チューナの受信品質を評価する品質評価信号について説明する。アナログチューナの受信品質を評価する品質評価信号としては、アナログチューナが受信した同期信号が示す同期間隔の安定度、同期信号自体の安定度、色副搬送波の振幅の安定度、色副搬送波の位相の安定度、受信電波強度、および受信電波強度の変化量などを用いることができる。
【0096】
アナログチューナの品質評価信号として、同期信号周期の安定度を出力するアナログ復調部の構成を図7に示す。同図に示すように、アナログ復調部13aは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76を有する。
【0097】
IF検波増幅器71は、アナログチューナが受信した受信電波に対してIF検波を行って増幅し、コンポジットビデオ信号としてAGC74、YC分離部72および同期分離部75に出力する。AGC74は、IF検波増幅器71の出力をもとにIF検波増幅器71の利得制御を行う。なお、ここでAGC74にアナログチューナの利得制御を行わせるようにしてもよい。
【0098】
同期分離部75は、IF検波増幅器71が出力したコンポジットビデオ信号から同期信号を分離してAFC76に出力する。AFC76は、同期信号に対して自動周波数制御を実行して安定化し、RGB復調部54、出力制御部17および主制御部76に供給する。
【0099】
一方、YC分離部72は、コンポジットビデオ信号からY信号(輝度信号)およびC信号(色信号)をそれぞれ分離し、RGB復調部73に供給する。RGB復調器73は、AFC76から供給された同期信号に基づいて、Y信号およびC信号に対してRGB復調を実行し、画像信号として出力制御部17に供給する。
【0100】
すなわち、アナログ復調部13aでは、AFC76が出力する同期信号が品質評価信号として主制御部に送信される。主制御部は、この同期信号が示す同期間隔(同期信号周期)を監視・計測し、計測した同期間隔(同期信号周期)と本来の同期間隔との差および変動が小さければ品質が高い、と評価する。
【0101】
また、アナログチューナの品質評価信号として、同期信号自体の安定度を出力するアナログ復調部の構成を図8に示す。同図に示すように、アナログ復調部13bは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76を有する。これらの構成要素の動作については、図7に示したアナログ復調部13aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0102】
このアナログ復調部13bでは、同期信号分離部75が出力した同期信号を品質評価信号として主制御部に送信する。同期信号分離部75が出力する同期信号は、AFC76による周波数制御を受ける前の信号であるので、主制御部は、この同期信号の同期区間(帰線区間)を監視・計測し、計測した同期区間(帰線区間)と本来の同期区間との差および変動が小さければ品質が高い、と評価する。
【0103】
さらに、アナログチューナの品質評価信号として、色副搬送波の振幅の安定度を出力するアナログ復調部の構成を図9に示す。同図に示すように、アナログ復調部13cは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76およびバースト振幅算出部77を有する。なお、IF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76の動作については、図7に示したアナログ復調部13aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0104】
バースト振幅算出部77は、図9に示すように、バースト抽出部77aおよび振幅算出部77bを有する。バースト抽出部77aは、AFC76から同期信号(バーストゲートパルス)を取得し、YC分離部72からC信号(色信号)を取得する。バースト抽出部77cは、C信号に含まれるカラーバースト信号(色副搬送波)をバーストゲートパルスのタイミングで抽出し、振幅算出部77bに出力する。振幅算出部77bは、抽出された色副搬送波の振幅を算出する。
【0105】
このアナログ復調部13cでは、バースト振幅算出部77が算出した色副搬送波の振幅を品質評価信号として主制御部に送信する。主制御部は、この色副搬送波の振幅を監視・計測し、計測した値が大きい場合、または変動が小さい場合に品質が高い、と評価する。なお、バースト振幅算出部77にさらに平均化処理部を設け、振幅算出部77bが算出した振幅値を数ライン分平均化して主制御部に送信するように構成してもよい。
【0106】
つぎに、アナログチューナの品質評価信号として、色副搬送波の位相の安定度を出力するアナログ復調部の構成を図10に示す。同図に示すように、アナログ復調部13dは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76およびAPC(自動位相制御回路)78を有する。なお、IF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76の動作については、図7に示したアナログ復調部13aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0107】
APC78は、図10に示すように、バースト抽出部78a、位相比較部78b、LPF(ローパスフィルタ)78cおよびVOC(電圧制御発振器)78dを有する。バースト抽出部78aは、AFC76から同期信号(バーストゲートパルス)を取得し、YC分離部72からC信号(色信号)を取得する。バースト抽出部77cは、C信号に含まれるカラーバースト信号(色副搬送波)をバーストゲートパルスのタイミングで抽出する。この色副搬送波は、位相比較部78b、LPF78cおよびVOC78dによって位相制御され、RGB復調部73に供給される。
【0108】
このAPC78は、位相比較部78bが出力した信号を品質評価信号として主制御部に送信する。主制御部は、この信号の強度と変動を監視・計測し、計測した値と本来の値との差が小さい場合、または変動が小さい場合に品質が高い、と評価する。
【0109】
つぎに、アナログチューナの品質評価信号として、受信電波強度を出力するアナログ復調部の構成を図11に示す。同図に示すように、アナログ復調部13eは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76およびADC(アナログ−デジタル変換器)79を有する。なお、IF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76の動作については、図7に示したアナログ復調部13aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0110】
ADC79は、図11に示すように、AGC74の出力電圧を取得してデジタル信号に変換し、主制御部に送信する。すなわち、このアナログ復調部13eは、AGC74の出力電圧(IF検波増幅されたコンポジットビデオ信号のゲイン)を品質評価信号として主制御部に送信する。主制御部は、この信号の強度を監視・計測し、計測した値と本来の値との差が小さい場合に品質が高い、と評価する。
【0111】
なお、ここではAGC74の出力を直接主制御部に入力しているが、AGC74が出力したコンポジットビデオ信号の電圧値を取得し、数ライン分を平均化して主制御部に入力する構成としてもよい。また、AGC74がアナログチューナの利得制御を行う場合には、アナログチューナに対する利得制御信号を取得し、デジタル値に変換して品質評価信号として利用してもよい。
【0112】
つぎに、アナログチューナの品質評価信号として、受信電波強度の変化量を出力するアナログ復調部の構成を図12に示す。同図に示すように、アナログ復調部13fは、その内部にIF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76および変化量算出部80を有する。なお、IF検波増幅器71、YC分離部72、RGB復調部73、AGC74、同期分離部75、AFC76の動作については、図7に示したアナログ復調部13aと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0113】
変化量算出部80は、図13に示すように、遅延回路81、絶対値回路82およびADC83を有する。遅延回路81は、AGC74が出力したコンポジットビデオ信号を所定量遅延させる。この遅延させたコンポジットビデオ信号と元のコンポジットビデオ信号との差分を取り、絶対値回路82によって絶対値を算出した後、ADC83によってデジタル値に変換することで、コンポジットビデオ信号の変化量を算出することができる。
【0114】
主制御部は、このコンポジットビデオ信号の変化量を監視・計測し、計測した値と本来の値との差が小さい場合に品質が高い、と評価する。
【0115】
なお、ここではコンポジットビデオ信号の変化量を直接主制御部に入力しているが、コンポジットビデオ信号の変化量を数ライン分平均化して主制御部に入力する構成としてもよい。また、AGC74がアナログチューナの利得制御を行う場合には、アナログチューナに対する利得制御信号を取得し、変化量を算出してもよい。
【0116】
つづいて、デジタルチューナの受信品質を評価する品質評価信号について説明する。デジタルチューナの受信品質を評価する品質評価信号としては、受信した同期信号の周期や、デジタル放送を復号する際の誤り訂正数を用いることができる。
【0117】
デジタル復調部15の構成を図14に示す。同図に示すように、デジタル復調部15は、その内部にADC91、データシンボル読み出し部92、復号処理部93およびTSバッファ94を有する。ADC91は、デジタルチューナが受信した受信電波をデジタル信号に変換してデータシンボル読み出し部92に出力する。データシンボル読み出し部92は、ADC91によってデジタル化された受信電波からデータシンボルを読み出して復号処理部93に出力する。
【0118】
復号処理部93は、データシンボルに対して復号処理を実行し、TSパケットを取り出す。このTSパケットは、TSバッファ35に蓄積されたのち、MPEGデコーダ24に出力される。
【0119】
ここで、TSパケットは図15に示すように、TSヘッダおよびTSペイロードからなる。このTSヘッダには、クロック同期用の信号であるPCRが含まれる。またTSペイロードにはセクションヘッダ、記述子などに加え、誤り検出用信号CRC32が含まれる。
【0120】
主制御部は、PCRの周期を監視・計測し、計測した値と本来の値との差が小さい場合に品質が高い、と評価する。また、CRC32を用いて誤り検出を行った後、検出された誤り数が少なければ品質が高い、と評価する。
【0121】
ところで、各チューナの受信品質に基づいてモニタ18への表示内容を決定する際に、必ずしもいずれかの放送のみを表示する必要はない。たとえば、モニタ18に複数の放送内容を同時に表示させ、それぞれの放送の表示画面を受信品質に従って定めるようにしてもよい。
【0122】
図16は、受信品質に基づいて複数の放送を同時に表示するモニタ画面の一例である。図16において、モニタ画面100は、受信した放送を表示するための表示画面101と表示画面102を有する。表示画面101は、表示画面102に比して大きく、受信品質の高いチューナが受信した放送の表示に使用する。また表示画面102は、比較的受信品質の低いチューナが受信した放送の表示に使用する。
【0123】
この表示画面101,102の大きさおよび位置は、予めメーカが設定してもよいし、ユーザが任意に設定可能としても良い。また、表示画面の数は、2つに限定されるものではなく、任意の数の表示画面を作成すればよい。
【0124】
このように、受信品質の高い放送を大きく表示させ、受信品質の低い放送を小さく表示することにより、モニタ画面100を有効利用するとともに、受信品質に応じた表示を自動的に選択することができる。
【0125】
また、車載テレビ装置において、走行中にテレビ放送を視聴するのは助手席側のユーザであるため、放送内容をモニタ18に表示する場合には助手席側に高品質な表示画面を作成することが望ましい。
【0126】
図17は、助手席側に放送内容を助手席側に表示するモニタ画面の一例である。同図に示すように、モニタ画面110では、助手席側に表示画面111を作成し、運転席側に表示画面112を作成している。また、各種操作をモニタ上で行うため、タッチパネルを利用した操作ボタン113,114を作成している。
【0127】
助手席側の表示画面111は、助手席に座ったユーザの視聴のため、受信品質の高いチューナを使用して受信した放送を表示する。この表示画面の操作は、助手席側に作成した操作ボタン113を使用して行う。一方、運転席側の表示画面112は、運転者に対して他のチューナで受信した放送内容や、ナビゲーション画面を表示する。この表示画面112の操作は、運転席側に作成した操作ボタン114を使用して行う。
【0128】
このように、車載テレビ装置では、受信品質の高いチューナを自動的に選択し、その放送内容を助手席側に表示することで、テレビ放送を視聴する可能性の高い助手席側のユーザにとっての視認性を向上することができる。
【0129】
特に、車載テレビ装置を搭載した車両が走行中である場合、運転者によるテレビ放送の視聴は事故の原因となるため、強制的に助手席側に表示させることが望ましい。
【0130】
上述してきたように、本実施の形態に示した車載テレビ装置では、複数のチューナの受信品質を比較し、高品質に受信可能なチューナを自動的に選択し、ユーザによる操作を必要とすることなく高品質な画像を表示することができる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、受信装置は、第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定するので、複数のチューナの受信品質を比較し、受信品質の高いチューナを自動的に選択可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
【0132】
また、請求項2の発明によれば受信装置は、車載テレビ装置に設置もしくは外部接続された複数のチューナの受信品質を評価し、高品質な放送を助手席側に表示するので、助手席側のユーザの視認性を向上した車載用の受信装置が得られるという効果を奏する。
【0133】
また、請求項3の発明によれば受信装置は、デジタルチューナの受信品質が閾値以上であれば、デジタルチューナを用いて受信した放送を優先的に助手席側に表示するので、画像品質の高い放送を自動的に選択して助手席乗員に提供可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
【0134】
また、請求項4の発明によれば受信装置は、車載テレビ装置に設置もしくは外部接続されたチューナの受信品質を評価し、車両が走行中であれば、高品質な放送を助手席側に表示するので、走行中の運転者による放送視聴を抑制し、もって安全運転に寄与する受信装置が得られるという効果を奏する。
【0135】
また、請求項5の発明によれば受信方法は、第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、を評価し、その評価結果をもとに出力内容を決定するので、複数のチューナの受信品質を比較し、受信品質の高いチューナを自動的に選択可能な受信方法が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アナログチューナとデジタルチューナとを備えた車載テレビ装置の概要構成を示す概要構成図である。
【図2】 デジタル放送の受信品質と閾値の比較によって表示内容を決定する処理動作を説明するフローチャートである。
【図3】 アナログチューナを有する車載テレビ装置にアナログチューナを有する携帯型テレビ装置を外部接続した構成を説明する説明図である。
【図4】 デジタルチューナを有する車載テレビ装置にデジタルチューナを有する携帯型テレビ装置を外部接続した構成を説明する説明図である。
【図5】 図3,図4に示した車載テレビ装置におけるチューナ選択の処理動作を説明するフローチャートである。
【図6】 アナログチューナとデジタルチューナとを共に備えた車載テレビ装置に、アナログチューナやデジタルチューナを外部接続した構成を説明する説明図である。
【図7】 品質評価信号として同期信号周期の安定度を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図8】 品質評価信号として、同期信号自体の安定度を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図9】 品質評価信号として、色副搬送波の振幅の安定度を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図10】 品質評価信号として、色副搬送波の位相の安定度を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図11】 品質評価信号として、受信電波強度を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図12】 品質評価信号として、受信電波強度の変化量を出力するアナログ復調部の構成を説明する説明図である。
【図13】 図12に示した変化量算出部の構成例を説明する説明図である。
【図14】 デジタル復調部の構成を説明する説明図である。
【図15】 TSパケットのデータ構造を説明する説明図である。
【図16】 受信品質に基づいて複数の放送を同時に表示するモニタ画面の一例を示す図である。
【図17】 助手席側に放送内容を助手席側に表示するモニタ画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 アンテナ
10,20,30,40,50,60 車載テレビ装置
11,21 アナログチューナ
12,41 デジタルチューナ
13,13a〜13f,22 アナログ復調部
14,32,52,63 主制御部
15,42 デジタル復調部
16,43 MPEGデコーダ
17 表示制御部
18,23,44 モニタ
31,51,61,62 切替部
71 IF検波増幅器
72 YC分離部
73 RGB復調部
74 AGC
75 同期分離部
76 AFC
77 バースト振幅算出部
77a,78a バースト抽出部
77b 振幅算出部
78 APC
78b 位相比較器
78c LPF
78c VOC
79,83,91 ADC
80 変化量算出部
81 遅延回路
82 絶対値回路
92 データシンボル読み出し部
93 復号処理部
94 TSバッファ
100,110 モニタ画面
101,102,111,112 表示画面
113,114 操作ボタン

Claims (5)

  1. 第1のチューナおよび第2のチューナを使用してそれぞれ無線放送を受信可能な受信装置であって、
    前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、をそれぞれ評価する品質評価手段と、
    前記品質評価手段による評価結果をもとに、出力内容を決定する出力制御手段と、を備え、
    前記第1のチューナおよび/または前記第2のチューナは、車載テレビ装置に対して外部接続可能であることを特徴とする受信装置。
  2. 前記出力制御手段は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質とを比較し、受信品質が高いチューナを用いて受信した放送を優先的に出力し、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第1のチューナがデジタルチューナであり、前記第2のチューナがアナログチューナである場合に、前記出力制御手段は、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質が閾値以上であれば前記第1のチューナを用いて受信した放送を優先的に出力し、前記優先的に出力する放送をモニタ上に表示する場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記出力制御手段は、前記車載テレビ装置が設けられた車両が走行中である場合に、該優先的に出力する放送を表示画面上の助手席側に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の受信装置。
  5. 第1のチューナおよび第2のチューナを使用してそれぞれ無線放送を受信する受信方法であって、
    少なくとも車載テレビ装置に対して外部接続された第1のチューナおよび/または第2のチューナについて、前記第1のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、前記第2のチューナを使用した場合における前記無線放送の受信品質と、をそれぞれ評価する品質評価工程と、
    前記品質評価工程による評価結果をもとに、出力内容を決定する出力制御工程と、
    を含むことを特徴とする受信方法。
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