JPH10150607A - 車載用テレビ受信装置 - Google Patents

車載用テレビ受信装置

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Publication number
JPH10150607A
JPH10150607A JP30768496A JP30768496A JPH10150607A JP H10150607 A JPH10150607 A JP H10150607A JP 30768496 A JP30768496 A JP 30768496A JP 30768496 A JP30768496 A JP 30768496A JP H10150607 A JPH10150607 A JP H10150607A
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JP
Japan
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signal
circuit
phase
image
synchronization signal
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Application number
JP30768496A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kishigami
高明 岸上
Masahiro Mimura
政博 三村
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Masahiko Nakamura
雅彦 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用テレビ受信装置において、走行時にお
ける画像の乱れを低減させ、安定したTV映像表示を行
うことを目的とする。 【解決手段】 分周回路11は、基準クロック信号を分
周し基準水平同期信号16を出力する。位相差検出回路
8は、水平同期信号6と基準水平同期信号16との位相
ずれ方向を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、
位相ずれが所定範囲内であるかを位相一致検出信号とし
て出力する。分周数制御回路13は、所定Nフィールド
周期毎に位相ずれ方向検出信号を参照し、フィールド毎
にNビットの分周数制御ビット列の各ビットを順に読み
出し、そのビットが1であるフィールドのみ分周器の分
周数を、参照結果を基に所定回数変化させることで基準
水平同期信号の細かい位相制御が可能となり、安定した
映像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体に
搭載される車載用テレビ受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型軽量で高性能なテレビ受信装
置が開発され、車両における利用も盛んになっている。
しかしながら車両内でのテレビ受信装置の利用時には、
車両の移動に伴うフェージングが発生し、画像に激しい
乱れを生じる。このようなフェージングによる画像の乱
れを軽減するために、複数アンテナを空間的に十分離す
ことにより、無相関に近い受信波が得られることを利用
する空間ダイバーシチ装置が用いられている。空間ダイ
バーシチ装置の利用は受信映像品質の改善に有効だが、
車両が走行する地区によっては、全てのダイバーシチア
ンテナからの受信波が同様に劣化した映像を受信するこ
とがあり、アンテナを切り換えても画質の改善に寄与し
ないことがある。そのため、受信状態の良いときの画像
を画像メモリに記憶させ、電波状態の悪い環境下では、
画質劣化した画像を表示させないで受信状態の良い時の
画像の静止画を表示する機能を有した車載用テレビ受信
装置がある。
【0003】以下、従来の静止画機能を有した車載用テ
レビ受信装置について説明する。図18は、従来の静止
画機能を有した車載用テレビ受信装置の構成を示すもの
である。図18において、60はテレビ受信用のアンテ
ナ、61はTVチューナ、62はTVチューナ61の中
間周波(IF)段における自動利得制御(AGC)電圧
を検出し所定レベル値と比較するIF段AGC電圧検出
比較回路、63は静止画トリガ信号、64は映像信号、
65は映像信号64から同期信号を分離する同期分離回
路、66は映像信号64をディジタル信号に変換するA
D変換器、67、68はAD変換されたディジタル信号
を記憶する第1、第2のフィールドメモリ、69は第
1、第2のフィールドメモリの書き込み及び読み出しの
制御を行うメモリ制御回路、70はメモリ制御信号、7
1はフィールドメモリから読み出されたディジタル信号
をアナログ信号に変換するDA変換器、72はDA変換
された信号を映像表示する映像表示回路、73は画像記
憶回路である。
【0004】以上のように構成された車載用テレビ受信
装置について、以下その動作について説明する。
【0005】まず、アンテナ60に誘起された高周波信
号は、TVチューナ61において、高周波信号の中から
受信しようとするチャネルの高周波信号を選択同調した
後に、中間周波信号に変換され、その中間周波信号に対
し検波増幅することにより映像信号64を取り出し、A
D変換器66及び同期分離回路65に映像信号64を供
給する。IF段AGC電圧検出比較回路62は、TVチ
ューナ61のIF段におけるAGC電圧を検出し、所定
レベル値と比較する。所定レベル値は、静止画表示に切
り換える閾値の電界が入力したときのAGC電圧とし、
電界がこれよりも下回る場合はHレベル、上回る場合は
Lレベルの静止画トリガ信号63を出力する。
【0006】同期分離回路65は、映像信号64から同
期信号を分離し、メモリ制御回路69及び映像表示回路
72の動作の基準信号として同期信号を供給する。AD
変換器66は映像信号64をディジタル化した信号を第
1、第2のフィールドメモリ67、68に供給する。
【0007】メモリ制御回路69は、静止画トリガ信号
63に従って異なるメモリ制御を行う。まず、静止画ト
リガ信号63がLレベルの場合、AD変換器66の出力
信号を、第1、第2のフィールドメモリ67、68に対
してフィールド単位で交互に書き込むようにメモリ制御
信号70を出力し、かつ、書き込み動作が行われていな
いフィールドメモリからメモリを読み出すように、メモ
リ制御信号70を出力する。次に、静止画トリガ信号6
3がHレベルの場合、AD変換器66の出力信号を第1
及び第2のフィールドメモリ67、68に書き込む動作
を禁止し、静止画トリガ信号63がHレベルになる前に
書き込まれたフィールドメモリ内容を繰り返し読み出す
ように、メモリ制御信号70を出力する。DA変換器7
1は、フィールドメモリから読み出された信号をアナロ
グ信号に変換し、映像表示回路72に出力する。映像表
示回路72は、同期信号に基づいて、映像を再生し表示
する。
【0008】このように、AGC電圧によって動画表示
と静止画表示を切り換えることにより、弱電界における
乱れた画像を表示させないように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車載用テレビ受信装置では、電界強度による静止画
像切り換えの判定を行っているため、強電界地域におけ
る市街地等の反射障害物の多い地区での走行時に生じ
る、多重波による画像の乱れを補正することができな
い。
【0010】また、上記のような多重波伝搬環境下にお
いては、映像信号から分離した水平同期信号の位相に乱
れを生じるため、走査線が横方向に乱れた画像となると
いう課題があるとともに、直接波と遅延波の電界強度が
逆転する現象が頻繁に起きるため、映像が左右に揺れて
見えるといった課題を有していた。
【0011】本発明は、このような課題を解決するもの
で、多重波環境下の走行時でも乱れた画像表示させず画
質の良い画像を安定して表示することができる車載用テ
レビ受信装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の車載用テレビ受
信装置は、多重波伝搬環境下において位相乱れを生じて
しまう水平同期信号のかわりに、テレビ受信機内で基準
クロック信号を分周することにより、水平同期周期にほ
ぼ等しい周期の基準水平同期信号を用いることにより、
安定した同期の映像を常時得ることができる。また、静
止画から動画への切り換え時には、同期分離した水平同
期信号と基準水平同期信号との位相を一致させるまで静
止画表示とする。
【0013】これにより、動画に切り換えたときに表示
映像が左右に揺れて見える現象を抑え、さらに安定した
画像を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、アンテナで得られた受信信号から検波した映像信号
を出力するTVチューナと、前記映像信号から水平同期
信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回路と、水平
同期周波数の整数倍の周波数で発振する基準クロック発
振器と、前記基準クロック発振器の出力を分周すること
で水平同期信号にほぼ等しい周期の基準水平同期信号を
出力する分周回路と、前記基準水平同期信号に対する前
記水平同期信号の位相ずれ方向を検出し、その検出値を
位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、位相ずれが
所定範囲内であるかを検出し、その検出値を位相一致検
出信号として出力する位相差検出回路と、前記映像信号
を前記基準水平同期信号及び前記垂直同期信号に基づき
映像表示する映像表示回路とを有する車載用テレビ受信
装置において、前記垂直同期信号をカウントすることで
所定フィールド周期のカウンタ値を出力する位相制御周
期カウンタと、前記位相制御周期カウンタの出力から、
前記分周回路の分周数を変化させる制御を所定フィール
ド周期単位で行い、かつ、前記所定フィールド周期毎の
前記位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検出結果を基
に、前記所定フィールド周期期間に行う分周数制御回数
を増減する分周数制御回路と、前記位相一致検出信号を
基に、所定フィールド数にわたり位相の一致が検出され
ない場合は、前記水平同期信号を前記分周回路にリセッ
ト信号として出力し、前記基準水平同期信号の位相を前
記水平同期信号に一致させるリセット制御回路とを有す
ることを特徴としたものであり、多重波伝搬環境下にお
いて位相乱れを生じてしまう水平同期信号のかわりに、
水平同期周期にほぼ等しい一定周期で発振する基準水平
同期信号を用いて映像表示を行うことにより、水平同期
乱れのない安定した映像を常時得ることができるという
作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、アンテナで得ら
れた受信信号から検波した映像信号を出力するTVチュ
ーナと、前記映像信号から水平同期信号及び垂直同期信
号を分離する同期分離回路と、水平同期周波数の整数倍
の周波数で発振する基準クロック発振器と、前記基準ク
ロック発振器の出力を分周することで水平同期信号にほ
ぼ等しい周期の基準水平同期信号を出力する分周回路
と、前記基準水平同期信号に対する前記水平同期信号の
位相ずれ方向を検出し、その検出値を位相ずれ方向検出
信号として出力し、かつ、位相ずれが所定範囲内である
かを検出し、その検出値を位相一致検出信号として出力
する位相差検出回路と、メモリ制御信号に従って前記映
像信号を画像メモリへ書き込む動作と書き込まれた前記
映像信号を前記画像メモリから読み出す動作を行う画像
記憶回路と、前記画像記憶回路の出力を前記基準水平同
期信号及び前記垂直同期信号に基づき映像表示する映像
表示回路とを有する車載用テレビ受信装置において、前
記垂直同期信号をカウントすることで所定フィールド周
期のカウンタ値を出力する位相制御周期カウンタと、記
位相制御周期カウンタの出力から、前記分周回路の分周
数を変化させる制御を所定フィールド周期単位で行い、
かつ、前記所定フィールド周期毎の前記位相ずれ方向検
出信号による位相ずれ検出結果を基に、前記所定フィー
ルド周期期間に行う分周数変化回数を増減する分周数制
御回路と、前記位相一致検出信号を基に、所定フィール
ド数にわたり位相の一致が検出されない場合は、前記水
平同期信号を前記分周回路にリセット信号として出力
し、前記基準水平同期信号の位相を前記水平同期信号に
一致させるリセット制御回路と、前記垂直同期信号に基
づく特定のタイミングで前記映像信号から受信画像の劣
化状況を検出する画像状況検出回路と、前記画像状況検
出回路の出力及び位相一致検出信号に基づき、画像状況
が良好状態から不良状態に変化した場合は動画判定から
静止画判定に、画像状況が不良状態から良好状態に変化
した場合は静止画判定から動画判定に、表示判定を行う
表示判定回路と、前記基準水平同期信号及び前記垂直同
期信号に基づいて、前記表示判定回路が動画表示と判定
した場合は前記画像メモリに前記映像信号を順次書き込
み、記憶されたメモリ内容を順次読み出すように前記メ
モリ制御信号を出力し、静止画表示と判定した場合は前
記画像メモリへの書き込みを禁止し、記憶されたメモリ
内容を繰り返し読み出すように前記メモリ制御信号を出
力するメモリ制御回路とを有することを特徴としたもの
であり、画像状況検出回路によって遅延波状況を検出す
ることにより、強勢な遅延波が検出される場合は、遅延
波が強勢でないときの画像を静止画表示することで、劣
化した画像を表示させず画像を見やすいものとする。さ
らに、表示判定回路の判定動作において、画像表示を静
止画表示から動画表示に変更する際に、基準水平同期信
号と水平同期信号との位相差が所定内になるまで静止画
表示を行うため、動画に切り換えたときに表示映像が左
右に揺れて見える現象を抑え、直接波と遅延波の逆転現
象が頻繁する多重波伝搬環境下において、さらに安定し
た映像を得ることができるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、垂直同期信号に
基づく特定のタイミングで映像信号から受信画像の電界
強度を推定する画像状況検出回路と、前記画像状況検出
回路の電界推定値から、所定フィールド期間の平均電界
推定値を算出し、前記画像状況検出回路の電界推定値が
前記平均電界推定値よりも低い場合は動画判定から静止
画判定に、電界推定値が前記平均電界推定値よりも高い
場合は、位相一致検出信号から位相の一致性が検出され
る時にのみ静止画判定から動画判定に表示判定する表示
判定回路とを有することを特徴としたものであり、多重
波伝搬環境下における同期位相の瞬時的な変動に影響さ
れない安定した垂直同期信号が得られるという作用を有
する。
【0017】請求項4に記載の発明は、垂直同期信号に
基づく特定のタイミングで映像信号から受信画像の電界
強度を推定する画像状況検出回路と、前記画像状況検出
回路の電界推定値から、所定フィールド期間の平均電界
推定値を算出し、前記画像状況検出回路の電界推定値が
前記平均電界推定値よりも低い場合は動画判定から静止
画判定に、電界推定値が前記平均電界推定値よりも高い
場合は、位相一致検出信号から位相の一致性が検出され
る時は静止画判定から動画判定に、位相の一致性が検出
されない時は前記所定位相内になければリセット制御回
路からリセット信号を分周回路に出力するように制御し
た後に静止画判定から動画判定に表示判定を行う表示判
定回路をを有することを特徴としたものであり、表示判
定回路における静止画判定時のしきい値に、画像状況検
出回路出力の平均値を用いることで、電界強度に応じて
そのレベルが変化するため、静止画状態が長時間続くこ
とを防ぐという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、映像信号から水
平同期パルスを分離し、供給された垂直同期信号を基に
所定期間の水平同期パルス数をカウントすることで画像
状況を検出する出力を表示判定回路に供給する画像状況
検出回路を有することを特徴としたものであり、直接波
と遅延波の強度差が小さくなる場合において、直接波の
同期パルスに加えて遅延波により生じる同期パルスをカ
ウントすることになり、直接波のみの場合のパルスカウ
ント値を基準値として、カウント値の基準値からの増加
量を算出することで、遅延波状況を検出できるという作
用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、映像信号から高
周波成分を取り除く低域通過フィルタと、前記低域通過
フィルタの出力を微分する微分回路と、前記微分回路の
出力と所定レベルとの比較により2値化した信号を出力
する比較回路と、供給された垂直同期信号を基に前記映
像信号における垂直帰線期間の特定のタイミングでリセ
ット信号を出力するリセット手段と、前記比較回路によ
り2値化して出力された信号がハイレベル状態時の回数
を所定の時間間隔で計数し、前記リセット信号によりそ
の計数値のリセットを行う計数回路とからなり、前記計
数回路の出力を画像状況検出値とする画像状況検出回路
を有することを特徴としたものであり、映像信号に含ま
れる雑音成分を検出することができ、また、垂直帰線期
間内における等価パルスの遅延波成分が、雑音検出を行
うペデスタル部にまで及ぶとき、この遅延波成分が雑音
成分として検出されるため、画像状況検出信号が高くな
り、遅延波を含めた検出ができるという作用を有する。
【0020】請求項7に記載の発明は、垂直同期信号に
代わり基準垂直同期信号に基づいて画像記憶回路の制御
を行うメモリ制御回路と、垂直同期信号の代わりに基準
垂直同期信号に基づく特定のタイミングで映像信号から
受信画像の劣化状況を検出する画像状況検出回路を有す
ることを特徴としたものであり、安定化した垂直同期に
より各回路の制御動作を行うため、電界状況によらず安
定な動作ができるという作用を有する。
【0021】請求項8に記載の発明は、基準クロック発
振器の出力を分周することで垂直同期信号にほぼ等しい
周期の基準垂直同期信号を出力する垂直分周回路と、供
給された垂直同期信号及び前記基準垂直同期信号との位
相の一致性を検出し、所定フィールド数にわたり連続し
て位相の一致性がない場合に、前記垂直同期信号を前記
基準垂直同期信号発生回路にリセット信号として出力す
ることにより前記垂直同期信号と前記基準垂直同期信号
の位相を一致させる垂直位相制御回路と、前記垂直同期
信号の代わりに前記基準垂直同期信号に基づき映像表示
する映像表示回路と、前記垂直同期信号の代わりに前記
基準垂直同期信号をカウントすることで所定フィールド
周期のカウンタ値を出力する位相制御周期カウンタとを
有することを特徴としたものであり、多重波伝搬環境下
における同期位相の瞬時的な変動に影響されない安定し
た垂直同期信号が得られるという作用を有する。
【0022】請求項9に記載の発明は、所定フィールド
周期毎の位相ずれ方向検出信号の検出結果を、位相遅
れ、位相進みのそれぞれの場合についてカウントし、ど
ちらかが所定回数を上回る場合に、前記所定フィールド
周期単位で行う分周回路の分周数を変化させる回数を増
減する分周数制御回路を有することを特徴としたもので
あり、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的な変動の
全体的な傾向を基に分周数制御回路を制御できるという
作用を有する。
【0023】請求項10に記載の発明は、所定フィール
ド周期毎の位相ずれ方向検出信号が、位相遅れ、位相進
みのどちらかに連続して検出され、かつ、その連続回数
が所定回数を上回る場合、前記所定フィールド周期単位
で行う分周回路の分周数を変化させる回数を増減する分
周数制御回路を有することを特徴としたものであり、水
平同期信号の位相が連続的に緩やかに変化する場合にの
み、中心番号の更新を行うことができ、基準クロック発
振器の温度等による周波数変動を補償できるという作用
を有する。
【0024】請求項11に記載の発明は、車速を検出す
る車速検出手段と、前記車速検出手段により、所定フィ
ールド周期単位で行う分周回路の分周数を変化させる回
数を増減する分周数制御回路を有することを特徴とした
ものであり、ドップラー効果の周波数偏移に応じた分周
回路の位相制御が可能となるという作用を有する。
【0025】請求項12に記載の発明は、垂直同期信号
に基づく特定のタイミングで映像信号から受信画像の電
界強度を推定する画像状況検出回路と、前記画像状況検
出回路の電界推定値から、所定フィールド期間の平均電
界推定値を算出する平均計数値算出回路と、前記所定フ
ィールド間に前記平均計数値算出回路による推定値レベ
ルを交差する回数を計数するレベル交差計数回数と、前
記レベル交差計数回数の計数値により、所定フィールド
周期単位で行う分周回路の分周数を変化させる回数を増
減する分周数制御回路とを有することを特徴としたもの
であり、ドップラー効果の周波数偏移に応じた分周回路
の位相制御が可能となるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図17を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態における車載用テ
レビ受信装置の主要部のブロック図を示す。図1におい
て、アンテナ1は高周波信号2を誘起し、TVチューナ
3は、高周波信号2から、受信しようとするTVチャネ
ルの高周波信号を選択同調し、中間周波信号に変換す
る。そして、変換された中間周波信号に対し、検波を行
い映像信号4を取り出す。同期分離回路5は、映像信号
4から水平同期信号6及び垂直同期信号7を分離し、水
平同期信号6を位相差検出回路8及びリセット制御回路
9に、垂直同期信号7を映像表示回路14にそれぞれ供
給する。
【0027】基準クロック発振器10は、周波数f0の
基準クロック信号を生成する発振器であり、高安定な水
晶振動子を源振することで高安定な基準クロック信号が
得られる。NTSC(National Television System Com
mittee)方式の場合、色副搬送波周波数fscと水平同
期周波数fh及び垂直同期周波数fv間に、(数1)、
(数2)の関係がある。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】従って、例えば、4倍の発振周波数の水晶
振動子4fscを用いた場合、水平同期周波数fhに対
し、4fsc=910fhという整数倍の関係が成り立
ち、基準クロック信号を910分周することで水平同期
周期に等しい信号を得ることができる。
【0031】分周回路11は、上記のように基準クロッ
ク発振器10の周波数と水平同期信号6の周波数とが整
数倍の関係を満たす分周数からなり、基準クロック発振
器10の出力を分周することで、水平同期信号6に等し
い周期の基準水平同期信号16を出力する。供給された
基準クロック信号が発振周波数の誤差を含む場合は、水
平同期信号6にほぼ等しい周期の基準水平同期信号16
を出力する。
【0032】位相差検出回路8は、水平同期信号6と基
準水平同期信号16との位相ずれ方向を検出し、その検
出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、位相
ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出結果を位
相一致検出信号として出力する。
【0033】位相制御周期カウンタ12は、垂直同期信
号7をカウントすることで所定数Nfフィールド周期の
カウンタ値を出力する。ここでは、一例としてNf=8
として以下説明する。
【0034】分周数制御回路13は、複数フィールド単
位で分周回路11の分周数を制御することで、位相制御
を基準クロック周期1/f0より細かい単位で行う。
【0035】(表1)は、8フィールド周期単位で分周
数を制御する場合の分周数制御テーブルを示す。(表
1)において、分周数制御ビット列の長さはフィールド
周期Nfに等しく、分周数制御ビット列のビットが1で
ある数は、それぞれ対応する制御データ番号の絶対値に
等しい。また、分周数制御ビット列は0と1のビットを
偏りなく配置させたものであり、分周数制御回路13
は、正の制御データ番号は分周数を正規の分周数から増
加させ、負の制御データ番号は分周数を正規の分周数か
ら減少させる制御を行う。
【0036】
【表1】
【0037】分周数制御回路13は、位相制御周期カウ
ンタ出力によるフィールドカウント情報を基に、表1に
おける特定された1つの制御データ番号に対応した8ビ
ットの分周数制御ビット列を用いて、フィールド毎にそ
のビット列の各ビットを順に読み出し、そのビットが1
であるフィールドのみ分周器の分周数をk回だけ、±1
変化させる。これにより、8フィールド周期間で平均し
た1フィールド当たりの平均位相制御量は、表1の右端
の列のようになり、k=1のときは、基準クロック周期
よりも短い単位で、位相制御が可能となる。なお、この
場合はフィールド周期を8として位相制御を行うように
設定しているが、この周期を長くし、それに対応して分
周数制御ビット列を長くすることで、より細かい単位の
位相制御が可能であり、1フィールド当たりの分周数回
数kを大きくすることで、位相制御が可能な水晶の精度
条件を緩和できる。
【0038】更に、分周数制御回路13は、所定フィー
ルド周期毎に、位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検
出結果を基に、所定フィールド周期で分周回路11の分
周数を変化させることで、基準クロックとして用いる水
晶振動子の周波数誤差dfを補正する制御を行う。
【0039】図2は、分周数制御回路13による制御動
作のフローチャートを示す。分周数制御回路13による
分周回路11の分周数を変化させる制御データ番号は、
位相制御の中心となる中心番号と、位相制御量を規定す
る制御量をパラメータとして、位相ずれ方向に応じて、
中心番号から制御量を増減させることで決定する。
【0040】図2のフローチャートを用いて、分周制御
回路の周波数誤差補正制御動作について説明する。電源
投入後、中心番号と制御量が初期設定される(s3
1)。所定Nfフィールド経過後、位相ずれ方向検出信
号による検出結果を参照する(s32)。もし、基準水
平同期信号16に対して水平同期信号6の位相が遅れて
いる場合は、制御データ番号は中心番号から制御量を減
じた番号にする(s33)。もし、基準水平同期信号1
6に対して水平同期信号6の位相が進んでいる場合は、
制御データ番号は中心番号から制御量を増加した番号に
する(s35)。また、基準水平同期信号16に対して
水平同期信号6の位相差が所定範囲内にあり位相一致と
見なせる場合は、制御データ番号は中心番号とする(s
34)。位相遅れが検出された場合は、位相遅れカウン
トを行い(s36)、位相進みが検出された場合は、位
相進みカウントを行う(s37)。それぞれのカウント
値が上限に等しくなるまで、以上の動作を繰り返し、上
限に等しくなった場合は中心番号・制御量を更新し(s
38)、位相遅れ、位相進みのカウントをそれぞれクリ
アし、ステップs31に戻る(s39)。
【0041】なお、s32における位相ずれ方向検出信
号によるずれ方向検出の代わりに、1フィールド内での
位相ずれ方向検出結果を平均化し、多重波伝搬環境下に
おける位相の瞬時的な変動の全体的な傾向を基に分周数
制御回路13を制御するために、1フィールド内におけ
る各水平ライン毎の水平同期信号6と基準水平同期信号
16の位相ずれ検出信号が位相遅れとして検出された回
数と位相進みとして検出された回数をカウントし、カウ
ント数の多い位相ずれ方向をs32における検出値とし
ても良い。
【0042】図3は、s38における中心番号と制御量
の更新方法について、分周数制御回路13による周波数
誤差補正制御動作の一例を示す。図3は、s36または
s37のカウント値が上限に等しくなった時の位相ずれ
方向の制御データ番号と、そのときの中心番号の中央と
なる番号を、新たな中心番号とするとともに、制御量が
半減していくように更新させる方法を示した図である。
【0043】図3において、まず初期状態として、中心
番号が0、制御量が8であることを示し(s41)、次
に位相遅れカウント値が上限に達した結果として、中心
番号が−4、制御量が4に変更された状態(s42)を
示している。次に、同じく位相遅れカウント値が上限に
達した結果、中心番号が−6、制御量が2に変更される
(s43)。更に、位相進みカウント値が上限に達した
結果、中心番号が−5、制御量が1に変更される(s4
4)。以上の動作により、中心番号と制御量が更新され
るにつれて、中心番号が、周波数誤差が0となるポイン
トP0に収束していく。これにより、基準クロック信号
の周波数誤差が補正される。また、この補正により、位
相制御量を小さくすることができるため、位相制御によ
る映像のがたつきを減少させることができる。
【0044】なお、走行時には、搬送波はドップラー効
果による周波数偏移が生じるため、この変動量が等価的
に基準クロック発振器10の周波数誤差に含まれること
になる。従って、周波数誤差補正制御による最終的な位
相制御量は、予想される最大ドップラーが生じた場合で
も、位相制御が可能な量であることが必要条件となる
が、車両の走行速度の検出あるいは、受信する搬送波周
波数に比例させて、位相制御量を大きくする方式によ
り、この制限をなくすことができる。
【0045】図4は、ドップラーシフト補償制御を行う
水平同期安定化部のブロック図である。図4において、
車速検出手段23は、走行車両の速度を検出し、分周数
制御回路13に検出値を供給する。分周数制御回路13
は、周波数誤差補正制御動作後に、ドップラーシフト補
償制御を行う。
【0046】図5は、分周数制御回路13によるドップ
ラーシフト補償制御のフローチャートを示す。周波数誤
差補正制御後の制御量を規定制御値SCとする。所定フ
ィールド経過後、もし、車速検出手段23による検出値
が所定の車速を超えていれば、制御規定値SCに、ドッ
プラーシフトによる等価的な周波数誤差が生じても位相
制御が可能な量となるだけの位相制御の増加分を加えて
制御量とする(s62)。もし、車速が所定の車速を超
えていなければ、制御規定値SCを制御量とする。そし
て、位相ずれ方向検出信号による検出値を参照する(s
63)。もし、基準水平同期信号16に対して水平同期
信号6の位相が遅れている場合は、制御データ番号は中
心番号から制御量を減じた番号にする(s64)。も
し、基準水平同期信号16に対して水平同期信号6の位
相が進んでいる場合は、制御データ番号は中心番号から
制御量を増加した番号にする(s65)。また、基準水
平同期信号16に対して水平同期信号6の位相差が所定
位相範囲内にあり位相一致と見なせる場合は、制御デー
タ番号は中心番号とする(s66)。制御データ番号の
変更後は、制御量を規定制御量SCに戻し(s61)、
以下同様な動作を行う。
【0047】以上の動作により、車速が所定値を超える
場合、位相制御量を増加させることができ、ドップラー
効果の周波数偏移に応じた分周回路11の位相制御が可
能となる。なお、車速情報のみを用いて制御量を変化さ
せたが、受信搬送波周波数に比例させ、制御量を大きく
させても同様な効果が得られる。また車速、受信搬送波
周波数の積に比例させて、制御量を大きくしても良い。
【0048】なお、以上の周波数誤差補正制御後におい
て、温度・湿度などの影響で基準クロック発振器10で
使用する水晶振動子の周波数が変動する場合がある。図
6は、このような周波数の変動に対する分周数制御回路
13の補償動作のフローチャートを示す。以下、図6に
よりその動作を説明する。
【0049】周波数後差補正制御後に、連続ずれ検出カ
ウント値をクリアする(s71)。もし、リセット信号
15が送出されれば、連続ずれ検出カウントをクリアす
る(s72)。所定フィールド経過後に、位相ずれ方向
検出信号に基づく検出結果を参照し、以下の処理を行う
(s73)。もし、位相差が所定位相範囲内にあり、位
相一致と見なせる場合は、連続ずれ検出カウンタ値をク
リアする(s76)。もし、位相遅れまたは位相進みが
検出されれば、連続ずれ検出カウンタのカウントを行い
(s74またはs75)、そのカウント値が上限に達し
た場合、中心番号を更新する(s77またはs78)。
中心番号の更新は、次のように行う。もし、基準水平同
期信号16に対して水平同期信号6の位相が遅れている
場合、中心番号から規定制御値SCを減じた番号を新た
な中心番号とする(s77)。もし、基準水平同期信号
16に対して水平同期信号6の位相が進んでいる場合、
中心番号から制御量を増加した番号を新たな中心番号と
する(s78)。
【0050】以上のような制御動作により、走行中に生
じる水平同期信号位相の瞬時的な変動が頻繁に生じてい
る場合は、連続ずれ検出カウントが上限値に達する前
に、リセット制御回路9によるリセット信号15が送出
されるため、周波数変動の補償動作を行うことがなく、
停車中あるいは低速走行時において、水平同期信号6の
位相が連続的に緩やかに変化する場合にのみ、中心番号
の更新を行うことができ、基準クロック発振器10の温
度等による周波数変動を補償することができる。
【0051】リセット制御回路9は、供給された位相一
致検出信号から所定フィールド数にわたり位相差が所定
外である場合は、供給された水平同期信号6を、分周回
路11に所定時間だけリセット信号15として出力す
る。分周回路11は、リセット信号15が供給された場
合、分周動作がリセットされ、水平同期信号6と基準水
平同期信号16の位相が一致する。
【0052】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に分周回路11を制御するた
めに、リセット制御回路9の動作として1フィールド内
における水平同期信号6と基準水平同期信号16の各水
平ライン毎の位相一致回数をカウントし、連続した所定
フィールド数にわたり、そのカウント値が所定数を下回
る場合にリセットパルス信号15を出力させても良い。
【0053】映像表示回路14は、分周回路11により
得られた基準水平同期信号16と、垂直同期信号7に基
づき、映像信号4から映像を再生し表示する。
【0054】以上のように、本実施の形態によれば、水
平同期周波数の整数倍の関係にある基準クロック信号を
分周することで、水平同期周期にほぼ等しい周期の基準
水平同期信号16を生成し、これを用いて映像表示を行
うため、多重波伝搬環境下においても走査線が横方向に
乱れることなく表示することができる。かつ、基準クロ
ック信号の周波数誤差を補正する制御を加えて、基準水
平同期信号16の位相を映像信号4に合致させることに
より、位相制御による映像のがたつきを抑えることがで
きる。また、基準クロック信号の周波数変動に対して補
償動作を行うため、基準クロック源となる水晶振動子の
許容精度を低くすることができ、コストを抑えられる。
【0055】なお、本実施の形態では単体のアンテナ1
からの出力をTVチューナ3に供給しているが、アンテ
ナダイバーシチ後の出力をTVチューナ3に供給しても
よい。
【0056】また、本実施の形態では、水平同期信号6
に対しての安定化を示してきたが、垂直同期信号7に対
しても、同様な安定化が実施可能であり、これにより移
動時の受信映像をさらに安定化させることができる。
【0057】図7は垂直同期信号7を安定化する垂直同
期安定化部のブロック図を示す。図7において、垂直分
周同期回路80は、供給された基準クロック発振器10
からの基準クロック信号を分周することで、垂直同期に
ほぼ等しい周期で発振する基準垂直同期信号81を発生
させ、垂直位相制御回路82に供給する。
【0058】なお、(数2)の関係を用いて、水平同期
周波数の2倍の信号が分周回路11より得られる場合
は、その信号を525分周することでも、基準垂直同期
信号81が得られる。
【0059】垂直位相制御回路82は、供給された垂直
同期信号7と基準垂直同期信号81との位相差を検出
し、位相差が所定フィールドにわたり連続して所定内に
ない場合に、垂直同期信号7を、分周回路11に垂直リ
セットパルス信号83として供給することにより、垂直
同期信号7と基準垂直同期信号81の位相を一致させ
る。
【0060】このようにして得られた基準垂直同期信号
81を、垂直同期信号7の代わりに映像表示回路14、
位相制御周期カウンタ12に供給する。
【0061】以上のような動作により、多重波伝搬環境
下における同期位相の瞬時的な変動に影響されない、安
定した垂直同期信号が得られる。
【0062】(実施の形態2)図8は本実施の形態にお
ける車載用テレビ受信装置の主要部のブロック図を示
す。図8において、アンテナ1は高周波信号2を誘起
し、TVチューナ3は、高周波信号2から、受信しよう
とするTVチャネルの高周波信号を選択同調し、中間周
波信号に変換する。そして、変換された中間周波信号に
対し、検波を行い映像信号4を取り出す。同期分離回路
5は、映像信号4から水平同期信号6及び垂直同期信号
7を分離し、水平同期信号6を位相差検出回路8及びリ
セット制御回路9に、垂直同期信号7を画像状況検出回
路17、位相制御周期カウンタ12及び映像表示回路1
4にそれぞれ供給する。
【0063】基準クロック発振器10は、周波数f0の
基準クロック信号を生成する発振器であり、高安定な水
晶振動子を源振することで高安定な基準クロック信号が
得られる。
【0064】分周回路11は、基準クロック発振器10
の周波数と水平同期信号6の周波数とが整数倍の関係を
満たす分周数からなり、基準クロック発振器10の出力
を分周することで、水平同期信号6に等しい周期の基準
水平同期信号16を出力する。供給された基準クロック
信号が発振周波数の誤差を含む場合は、水平同期信号6
にほぼ等しい周期の基準水平同期信号16を出力する。
【0065】位相差検出回路8は、水平同期信号6と基
準水平同期信号16との位相ずれ方向を検出し、その検
出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、位相
ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出結果を位
相一致検出信号として出力する。
【0066】位相制御周期カウンタ12は、垂直同期信
号7をカウントすることで所定数Nfフィールド周期の
カウンタ値を出力する。
【0067】分周数制御回路13は、実施の形態1で述
べた分周数制御回路13と同様の動作を行う。すなわ
ち、複数フィールド単位で分周回路11の分周数を制御
することで、位相制御を基準クロック周期1/f0より
細かい単位で行ない、かつ、所定フィールド周期毎に、
位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検出結果を基に、
所定フィールド周期で分周回路11の分周数を変化させ
ることで、基準クロックとして用いる水晶振動子の周波
数誤差dfを補正する制御を行う。また、周波数誤差補
正制御後に、周波数変動補償制御およびドップラーシフ
ト補償動作を行う。
【0068】リセット制御回路9は、供給された位相一
致検出信号から所定フィールド数にわたり位相差が所定
外である場合は、供給された水平同期信号6を、分周回
路11に所定時間だけリセット信号15として出力す
る。分周回路11は、リセット信号15が供給された場
合、分周動作がリセットされ、水平同期信号6と基準水
平同期信号16の位相が一致する。
【0069】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に分周回路11を制御するた
めに、リセット制御回路9の動作として1フィールド内
における水平同期信号6と基準水平同期信号16の各水
平ライン毎の位相一致回数をカウントし、連続した所定
フィールド数にわたり、そのカウント値が所定数を下回
る場合にリセットパルス信号15を出力させても良い。
【0070】画像状況検出回路17は、供給された映像
信号4から受信画像の画像状況を検出する回路である。
【0071】図9は画像状況検出回路17の構成を示す
ブロック図である。パルス分離回路30は、供給された
映像信号4から水平同期パルスを分離する。パルスカウ
ント回路31は、タイミング制御回路32の制御信号に
従って、特定の期間にわたり分離された水平同期パルス
のカウントを行い、そのカウント値を画像状況検出信号
21として表示判定回路18に供給する。このような動
作により、画像状況検出回路17は、直接波と遅延波の
強度差が小さくなる場合は、直接波の同期パルスに加え
て遅延波により生じる同期パルスをカウントすることに
なり、直接波のみの場合のパルスカウント値を基準値と
してカウント値の基準値からの増加量を算出すること
で、遅延波状況を検出することができる。
【0072】表示判定回路18は、供給された画像状況
検出信号21及び位相一致検出信号から、画像表示を動
画にするか静止画表示にするかを判定し、その判定結果
をメモリ制御回路19に供給する。
【0073】図10は、表示判定回路18の判定動作手
順を示すフローチャートである。表示判定が動画表示で
ある場合(s110)、1フィールド毎に画像状況検出
信号21と所定値R0との比較判定を行い(s11
1)、画像状況検出信号21が所定値R0を上回る場
合、表示判定を静止画表示に変更し(s112)、それ
以外は動画表示を保持する(s110)。表示判定が静
止画表示である場合(s112)、1フィールド毎に画
像状況検出信号21と所定値R0との比較判定を行い
(s113)、画像状況検出信号21が所定値R0を上
回る場合、静止画表示を保持し(s112)、所定値R
0を下回る場合は、次に、位相一致検出信号による検出
結果を参照し(s114)、基準水平同期信号16に対
して水平同期信号6の位相差が所定位相範囲内にあり位
相一致と見なせる場合は、表示判定を動画表示に変更し
(s110)、そうでなければ、静止画を保持する(s
112)。
【0074】以上のような判定動作により、表示判定回
路18は、映像表示を静止画表示から動画表示に変更す
る際、基準水平同期信号9と水平同期信号6との位相差
が所定内である場合にのみ、動画表示を許可する。
【0075】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に表示判定を行うために、静
止画から動画への表示判定時の、s114における位相
一致検出信号による検出結果を参照する代わりに、1フ
ィールド内における水平同期信号6と基準水平同期信号
16の各水平ライン毎の位相一致回数をカウントし、そ
のカウント値が所定数を上回る場合に静止画表示から動
画表示に、所定数を下回る場合に静止画表示を保持する
表示判定を行ってもよい。
【0076】メモリ制御回路19は、基準水平同期信号
16及び垂直同期信号7に基づくタイミングでメモリ制
御信号22を画像記憶回路20に供給し、画像記憶回路
20の画像メモリを制御する。
【0077】図11は、画像記憶回路20の構成ブロッ
ク図である。画像記憶回路20は、メモリ制御信号22
に従って、画像メモリの読み出しと書き込みを行う。図
11において、AD変換器33は、映像信号4をディジ
タル化した信号を第1、第2のフィールドメモリ34、
35に供給する。メモリ制御回路19は、表示判定回路
18の出力により異なる画像メモリの制御を行う。ま
ず、表示判定が動画表示である場合、AD変換器33の
出力信号を第1、第2のフィールドメモリ34、35に
対してフィールド単位で交互に書き込むようにメモリ制
御信号22を出力し、かつ、書き込み動作が行われてい
ないフィールドメモリからメモリを順次読み出すように
メモリ制御信号22を出力する。次に、表示判定が静止
画表示である場合、AD変換器33の出力信号のフィー
ルドメモリへの書き込みを禁止し、表示判定が静止画表
示になる前に書き込まれたフィールドメモリ内容を繰り
返し読み出すようにメモリ制御信号22を出力する。
【0078】DA変換器36は、フィールドメモリから
読み出された信号をアナログ信号に変換し、映像表示回
路14に出力する。映像表示回路14は、基準水平同期
信号16及び垂直同期信号7に基づいて映像を再生し、
表示する。これにより、表示判定回路18による表示判
定が静止画表示である場合は、静止画表示判定を行う直
前にフィールドメモリに書き込んだ画像情報を繰り返し
読み出すことになり、劣化した画像を表示させることが
なくなる。
【0079】以上のように、本実施の形態によれば、水
平同期周期にほぼ等しい周期で発振する基準水平同期信
号16を用いて、メモリ制御及び映像表示を行うため、
多重波伝搬環境下においても走査線が横方向に乱れるこ
となく表示することができる。また、画像状況検出回路
17によって、遅延波状況を検出することにより強勢な
遅延波が検出される場合は、遅延波が強勢でないときの
画像を静止画表示することで、劣化した画像を表示させ
ず、映像を見やすいものとすることができる。さらに、
表示判定回路18の判定動作において、映像表示を静止
画表示から動画表示に変更する際に、基準水平同期信号
16と水平同期信号6との位相差が所定内になるまで静
止画表示を行い、動画に切り換えたときに表示映像が左
右に揺れて見える現象を抑え、直接波と遅延波の逆転現
象が頻繁する多重波伝搬環境下においても、さらに安定
した映像を得ることができる。
【0080】なお、本実施の形態では単体のアンテナ1
からの出力をTVチューナ3に供給しているが、アンテ
ナダイバーシチ後の出力をTVチューナ3に供給しても
よい。
【0081】また、本実施の形態によれば、画像状況検
出回路17、メモリ制御回路19及び映像表示回路14
の制御タイミングの基になる同期信号として、同期分離
回路出力の垂直同期信号7を供給しているが、垂直同期
を安定化させた基準垂直同期信号81を用いることで、
さらに映像の安定化が実現できる。
【0082】(実施の形態3)図12は本実施の形態に
おける表示判定部の構成ブロック図を示す。図12にお
ける表示判定部内の画像状況検出回路37は、実施の形
態2における図9の画像状況検出回路17と異なる構成
のもので、垂直同期信号7に基づく特定のタイミングで
映像信号4から受信画像の電界強度推定を行う。画像状
況検出回路37は、映像信号4に含まれる雑音成分を検
出するために、例えば映像信号4における垂直帰線期間
内の等価パルス波形信号を利用する。
【0083】リセット手段であるカウントタイミング制
御回路42は、垂直同期信号7に基づき、画像状況検出
に利用する映像信号中の等価パルス波形信号が画像状況
検出回路37に供給されるタイミングを、カウントタイ
ミング制御信号44として、計数回路であるカウント回
路41に出力する。
【0084】低域通過フィルタ38は、映像信号4から
雑音成分検出に不要な高周波雑音成分を取り除く。微分
回路39は、低域通過フィルタ38の出力を微分する。
比較回路40は、微分回路39の出力を所定レベルとの
比較を行い、所定レベルを超えたときに、例えばハイレ
ベルの信号を出力する。この比較回路40における所定
レベルの設定値により雑音成分検出の感度を調整するこ
とができる。
【0085】カウント回路41は、カウントタイミング
制御信号44に従い、所定の期間にわたって次の動作を
行う。比較回路40の2値化出力信号に対し、所定のサ
ンプリング時間間隔で、その信号がハイレベル状態であ
るかを検出し、検出結果がハイレベルである状態の回数
をカウントし、画像状況検出信号45として判定回路4
3に供給する。
【0086】以上のような画像状況検出回路37の構成
により、映像信号4に含まれる雑音成分を検出すること
ができ、画像状況検出信号45が高いほど、雑音成分が
高く、弱電界と見なすことができる。また、垂直帰線期
間内における等価パルスの遅延波成分が、雑音検出を行
うペデスタル部にまで及ぶとき、この遅延波成分が雑音
成分として検出されるため、画像状況検出信号45の検
出レベルが高くなる。従って、画像状況検出回路37は
遅延波を含めた検出が可能である。
【0087】表示判定回路43は、画像状況検出回路3
7の出力に対し、所定フィールド期間の平均値Mを算出
し、その算出値を平均電界推定値Mと見なし、平均電界
値推定値M及び位相一致検出信号から映像表示を動画表
示にするか静止画表示にするかを判定し、その判定結果
をメモリ制御回路19に供給する。
【0088】図13は、表示判定回路43の判定動作手
順を示すフローチャートである。表示判定が動画表示で
ある場合(s140)、1フィールド毎に画像状況検出
信号45と平均電界推定値Mとの比較判定を行い(s1
41)、画像状況検出信号45が平均電界推定値Mを上
回る場合、表示判定を静止画表示に変更し(s14
2)、それ以外は動画表示を保持する(s140)。表
示判定が静止画表示である場合(s142)、1フィー
ルド毎に画像状況検出信号45と平均電界推定値Mとの
比較判定を行い(s143)、画像状況検出信号45が
平均電界推定値Mを上回る場合、静止画表示を保持し
(s142)、平均電界推定値Mを下回る場合は、次
に、位相一致検出信号による検出結果を参照し(s14
4)、基準水平同期信号16に対して水平同期信号6の
位相差が所定位相範囲内にあり、位相一致と見なせる場
合は、表示判定を動画表示に変更し(s140)、そう
でなければ、静止画を保持する(s142)。
【0089】以上のような判定動作により、表示判定回
路43は、映像表示を静止画表示から動画表示に変更す
る際、基準水平同期信号16と水平同期信号6との位相
差が所定内である場合にのみ、動画表示を許可する。
【0090】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に表示判定を行うために、静
止画から動画への表示判定時の、s144における位相
一致検出信号による検出結果を参照する代わりに、1フ
ィールド内における水平同期信号6と基準水平同期信号
16の各水平ライン毎の位相一致回数をカウントし、そ
のカウント値が所定数を上回る場合に静止画表示から動
画表示に、所定数を下回る場合に静止画表示を保持する
表示判定を行ってもよい。
【0091】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態2での効果に加えて、本実施の形態の画像状況
検出回路37は微分回路を用いているため、実施の形態
2で述べた画像状況検出回路17に比べ、映像信号4の
直流成分が変動しても、その検出値へ与える影響がほと
んどなく、安定した検出値を得ることができる。
【0092】また、表示判定回路43における静止画判
定時のしきい値に、画像状況検出回路出力の平均値を用
いることで、電界強度に応じて、そのレベルが変化する
ため、静止画状態が長時間続くことを防ぐことができ、
静止画を用いても映像の連続性をある程度保つことがで
き、視聴に適した映像が得られる。
【0093】なお、本実施の形態では、表示判定回路4
3における静止画判定時のしきい値に、画像状況検出回
路出力の平均値を用いたが、このレベルを可変に設定で
きる構成でもよい。
【0094】また、実施の形態2で用いた画像状況検出
回路17と、本実施の形態で用いた画像状況検出回路3
7を同時に用いて、それぞれの検出値に対し、一定の重
みづけをして加算した検出値を表示判定回路43に供給
する構成を用いても良い。ひれにより、より詳細な画像
状況の検出が可能となる。
【0095】(実施の形態4)図14は本実施の形態に
おける水平同期安定化部と表示判定部の構成ブロック図
を示す。図14は、実施の形態2で示した図8における
水平同期安定化部及び表示判定部の別の構成を示すブロ
ック図である。図8の構成と異なるのは、表示判定回路
46から、リセット制御回路48を制御するリセット制
御信号47を出力する点である。以上のように構成され
た車載用テレビ受信装置について、以下図8と異なる部
分の動作を主に説明する。
【0096】同期分離回路5は、映像信号4から水平同
期信号6及び垂直同期信号7を分離し、水平同期信号6
を位相差検出回路8及びリセット制御回路48に、垂直
同期信号7を画像状況検出回路37、位相制御周期カウ
ンタ12及び映像表示回路14にそれぞれ供給する。
【0097】基準クロック発振器10は、周波数f0の
基準クロック信号を生成する発振器であり、高安定な水
晶振動子を源振することで高安定な基準クロック信号が
得られる。
【0098】分周回路11は、基準クロック発振器10
の周波数と水平同期信号6の周波数とが整数倍の関係を
満たす分周数からなり、基準クロック発振器10の出力
を分周することで、水平同期信号6に等しい周期の基準
水平同期信号10を出力する。供給された基準クロック
信号が発振周波数の誤差を含む場合は、水平同期信号6
にほぼ等しい周期の基準水平同期信号16を出力する。
【0099】位相差検出回路8は、水平同期信号6と基
準水平同期信号16との位相ずれ方向を検出し、その検
出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、位相
ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出結果を位
相一致検出信号として出力する。
【0100】位相制御周期カウンタ12は、垂直同期信
号7をカウントすることで所定数Nfフィールド周期の
カウンタ値を出力する。
【0101】分周数制御回路13は、実施の形態1で述
べた分周数制御回路13と同様な動作を行う。すなわ
ち、複数フィールド単位で分周回路11の分周数を制御
することで、位相制御を基準クロック周期1/f0より
細かい単位で行ない、かつ、所定フィールド周期毎に、
位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検出結果を基に、
所定フィールド周期で分周回路11の分周数を変化させ
ることで、基準クロックとして用いる水晶振動子の周波
数誤差dfを補正する制御を行う。また、周波数誤差補
正制御後に、周波数変動補償制御及びドップラーシフト
補償動作を行う。
【0102】リセット制御回路48は、次の2つの場合
に、供給された水平同期信号6を、分周回路11に所定
時間だけリセット信号15として出力する。第1の場合
は、供給された位相一致検出信号から所定フィールド数
にわたり位相差が所定外である場合であり、第2の場合
は、表示判定回路46から供給される制御信号がHレベ
ルである場合である。分周回路11は、リセット信号1
5が供給された場合、分周動作がリセットされ、水平同
期信号6と基準水平同期信号16の位相が一致する。
【0103】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に分周回路11を制御するた
めに、リセット制御回路48の動作として1フィールド
内における水平同期信号6と基準水平同期信号16の各
水平ライン毎の位相一致回数をカウントし、連続した所
定フィールド数にわたり、そのカウント値が所定数を下
回る場合にリセットパルス信号15を出力させても良
い。
【0104】画像状況検出回路37は、垂直同期信号7
に基づく特定のタイミングで映像信号4から受信画像の
電界強度推定を行うもので、実施の形態3の図12で示
した構成である。
【0105】表示判定回路46は、画像状況検出回路3
7の出力から、所定フィールド期間の平均値Mを算出
し、その算出値を平均電界推定値Mと見なし、平均電界
値推定値M及び位相一致検出信号から、映像表示を動画
表示にするか静止画表示にするかを判定し、その判定結
果をメモリ制御回路19に供給する。
【0106】図15は、表示判定回路46の判定動作手
順を示すフローチャートである。表示判定が動画表示で
ある場合(s160)、1フィールド毎に画像状況検出
信号45と平均電界推定値Mとの比較判定を行い(s1
61)、画像状況検出信号45が平均電界推定値M0を
上回る場合、表示判定を静止画表示に変更し(s16
2)、それ以外は動画表示を保持する(s160)。表
示判定が静止画表示である場合(s162)、1フィー
ルド毎に画像状況検出信号45と平均電界推定値Mとの
比較判定を行い(s163)、画像状況検出信号45が
平均電界推定値Mを上回る場合、そのまま静止画表示を
保持し(s162)、平均電界推定値M0を下回る場合
は、以下の動作を行う。まず、リセット制御回路48に
供給するリセット制御信号47をLレベルからHレベル
する。これにより、リセット制御回路48は、分周回路
11にリセットパルス信号を出力し、水平同期信号6と
基準水平同期信号16の位相を一致させる(s16
4)。次に、水平同期信号6と基準水平同期信号16の
位相が一致した後に、リセット制御回路48に供給する
制御信号をHレベルからLレベルにし、表示判定を静止
画表示から動画表示に変更する(s160)。
【0107】以上のような判定動作により、表示判定回
路46は、映像表示を静止画表示から動画表示に変更す
る際、基準水平同期信号16と水平同期信号6の位相を
一致させた後に、動画表示を許可することになる。
【0108】表示判定回路46の表示判定結果を基に、
メモリ制御回路19、画像記憶回路20及び映像表示回
路14は、以下、実施の形態2と同様な動作を行う。
【0109】以上のように、本実施の形態は、実施の形
態2、3で得られる同様の効果が得られるのに加え、本
実施の形態の表示判定回路46の判定動作は、実施の形
態2の動作に比べ、映像表示を静止画表示から動画表示
に変更する際に、リセット制御回路48から、強制的に
基準水平同期信号16と水平同期信号6との位相を一致
させるリセットパルス信号を出力させ、基準水平同期信
号16と水平同期信号6との位相を一致させるため、静
止画表示から動画表示への移行するときの条件が実施の
形態2の表示判定回路18の場合よりも緩くなり、静止
画表示である時間が実施の形態2に比べて短縮されるこ
とになる。そのため、特に低速走行時等の電界変動が緩
やかな状況下で直接波と遅延波の強度比に逆転が起きた
場合、または、静止画表示中にテレビチャネルの切換を
行った場合等の電界状況によらない同期信号の急激な変
化時に、迅速に静止画から動画への切換動作を行うこと
ができる。
【0110】なお、本実施の形態の表示判定回路46と
実施の形態2の表示判定回路18を併用し、低速走行時
の検出、あるいはテレビチャネルの切換検出を行い、低
速走行またはチャネル切換時に、本実施の形態の表示判
定回路46を用い、それ以外は、実施の形態2で示した
表示判定回路18を用いるという構成も可能である。
【0111】(実施の形態5)図16は本実施の形態に
おける水平同期安定化部の構成ブロック図を示す。図1
6において、実施の形態1の水平同期安定化部と異なる
部分の動作を主に説明する。
【0112】同期分離回路5は、映像信号4から水平同
期信号6及び垂直同期信号7を分離し、水平同期信号6
を位相差検出回路8及びリセット制御回路9に、垂直同
期信号7を画像状況検出回路49、位相制御周期カウン
タ12及び映像表示回路14にそれぞれ供給する。
【0113】基準クロック発振器10は、周波数f0の
基準クロック信号を生成する発振器であり、高安定な水
晶振動子を源振することで高安定な基準クロック信号が
得られる。
【0114】分周回路11は、基準クロック発振器10
の周波数と水平同期信号6の周波数とが整数倍の関係を
満たす分周数からなり、基準クロック発振器10の出力
を分周することで、水平同期信号6に等しい周期の基準
水平同期信号16を出力する。供給された基準クロック
信号が発振周波数の誤差を含む場合は、水平同期信号6
にほぼ等しい周期の基準水平同期信号16を出力する。
【0115】位相差検出回路8は、水平同期信号6と基
準水平同期信号16との位相ずれ方向を検出し、その検
出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、位相
ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出結果を位
相一致検出信号として出力する。
【0116】位相制御周期カウンタ12は、垂直同期信
号7をカウントすることで所定数Nfフィールド周期の
カウンタ値を出力する。
【0117】分周数制御回路53は、実施の形態1で述
べた分周数制御回路13と同様の動作を行う。すなわ
ち、複数フィールド単位で分周回路11の分周数を制御
することで、位相制御を基準クロック周期1/f0より
細かい単位で行ない、かつ、所定フィールド周期毎に、
位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検出結果を基に、
所定フィールド周期で分周回路11の分周数を変化させ
ることで、基準クロックとして用いる水晶振動子の周波
数誤差dfを補正する制御を行う。また、周波数誤差補
正制御後に、周波数変動補償制御及びドップラーシフト
補償動作を行う。
【0118】リセット制御回路9は、供給された位相一
致検出信号から所定フィールド数にわたり位相差が所定
外である場合は、供給された水平同期信号6を、分周回
路11に所定時間だけリセット信号15として出力す
る。分周回路11は、リセット信号15が供給された場
合、分周動作がリセットされ、水平同期信号6と基準水
平同期信号16の位相が一致する。
【0119】なお、1フィールド内での位相一致検出結
果を平均化し、多重波伝搬環境下における位相の瞬時的
な変動の全体的な傾向を基に分周回路11を制御するた
めに、リセット制御回路9の動作として1フィールド内
における水平同期信号6と基準水平同期信号16の各水
平ライン毎の位相一致回数をカウントし、連続した所定
フィールド数にわたり、そのカウント値が所定数を下回
る場合にリセットパルス信号15を出力させても良い。
【0120】画像状況検出回路49は、垂直同期信号7
に基づく特定のタイミングで、映像信号4から受信画像
の電界強度推定を行うもので、実施の形態3の図12で
示した構成である。
【0121】平均計数値算出回路50は、画像状況検出
回路49の出力に対し、所定フィールド期間の平均値M
を算出する。
【0122】レベル交差計数回路51は、平均値Mと画
像状況検出回路49の出力を比較し、所定フィールド期
間にわたり、画像状況検出回路49の出力が平均値Mの
レベルを交差する回数をカウントすることで、走行時の
電界変動状況を推定する。
【0123】分周数制御回路53は、実施の形態1の分
周数制御回路13と同様に、複数フィールド単位で分周
回路11の分周数を制御することで、位相制御を基準ク
ロック周期1/f0より細かい単位で行い、かつ、所定
フィールド周期毎に、位相ずれ方向検出信号による位相
ずれ検出結果を基に、所定フィールド周期で分周回路1
1の分周数を変化させることで、基準クロックとして用
いる水晶振動子の周波数誤差dfを補正する制御を行
う。
【0124】また、本実施の形態における分周数制御回
路53の、温度等による基準クロック発振器10の周波
数変動の補償も、実施の形態1の分周数制御回路13に
よる補償動作と同様である。分周数制御回路13との動
作の違いは、走行時のドップラーシフト補償動作であ
り、以下にその説明を行う。
【0125】電界変動のピッチに比例して、そのときの
平均電界レベルを交差する回数も増加する。車速の増加
により、フェージングピッチも増加する事から、分周数
制御回路53は、レベル交差計数回路51のカウント値
に比例させ、位相制御量を大きくする。
【0126】図17は、分周数制御回路53によるドッ
プラーシフト補償動作制御のフローチャートを示す。こ
こで、周波数誤差補正制御後の制御量を規定制御量とす
る。所定フィールド経過後、もし、レベル交差計数回路
51の計数値が所定値を超えていれば、制御規定値にド
ップラーシフトによる等価的な周波数誤差が生じても位
相制御が可能な量となるだけの位相制御の増加分を加
え、制御量とする(s182)。もし、レベル交差計数
回路51の計数値が所定値を超えていなければ、規定値
を制御量とする。位相ずれ方向検出信号による検出値を
参照する(s183)。もし、基準水平同期信号16に
対して水平同期信号6の位相が遅れている場合、制御デ
ータ番号は中心番号から制御量を減じた番号とし(s1
84)、もし、基準水平同期信号16に対して水平同期
信号6の位相が進んでいる場合、制御データ番号は中心
番号から制御量を増加した番号とする(s185)。ま
た、基準水平同期信号16に対して、水平同期信号6の
位相差が所定位相範囲内にあり、位相一致と見なせる場
合は、制御データ番号は中心番号とする(s186)。
制御データ番号変更後、制御量を規定値に戻し(s18
1)、以下同様の動作をくり返す。
【0127】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1での効果に加え、電界変動が急激になり、レ
ベル交差計数回路51の計数値が所定値を超える場合で
も、位相制御量を増加させることにより、ドップラー効
果の周波数偏移に応じた分周回路11の位相制御が可能
となる。この場合、分周数制御回路53は、映像信号4
を基にして、ドップラーシフトに対する補償動作を行う
ため、車速センサーなどの検出装置を必要とせず、簡単
な構成で実現できる。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水平同期
周波数の整数倍の関係にある基準クロック信号を分周す
ることで、水平同期周期にほぼ等しい周期の基準水平同
期信号を生成し、これを用いて映像表示を行うため、多
重波伝搬環境下においても走査線が乱れることなく表示
することができる。かつ、基準クロック信号の周波数誤
差を補正する制御を加えて、基準水平同期信号の位相を
映像信号に合致させることにより、位相制御による映像
のがたつきを抑えることができる。また、基準クロック
信号の周波数変動に対して補償動作を行うため、基準ク
ロック源となる水晶振動子の許容精度を低くすることが
でき、コストを抑えることができる。画像状況が劣化し
た場合でも、劣化前の画面で静止画表示を行い、かつ、
基準水平同期信号と水平同期信号との位相差が所定内と
なる条件で、映像表示を静止画表示から動画表示に切り
換えるため、切換時に表示映像が左右に揺れて見える現
象を抑えることができ、直接波と遅延波の逆転現象が頻
繁する多重波伝搬環境下においても、さらに安定した映
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による車載用テレビ受信
装置の主要部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態による分周数制御回路の
制御動作を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施の形態による分周数制御回路の
周波数誤差補正制御動作の概念図
【図4】本発明の一実施の形態による水平同期安定化部
の構成を示すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態による分周数制御回路の
ドップラーシフト補償制御動作を示すフローチャート
【図6】本発明の一実施の形態による分周数制御回路の
周波数変動補償制御動作を示すフローチャート
【図7】本発明の一実施の形態による垂直同期安定化部
の構成を示すブロック図
【図8】本発明の一実施の形態による車載用テレビ受信
装置の主要部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の一実施の形態による画像状況検出回路
の構成を示すブロック図
【図10】本発明の一実施の形態による表示判定回路の
判定動作を示すフローチャート
【図11】本発明の一実施の形態による画像記憶回路の
構成を示すブロック図
【図12】本発明の一実施の形態による表示判定部の構
成を示すブロック図
【図13】本発明の一実施の形態による表示判定回路の
判定動作を示すフローチャート
【図14】本発明の一実施の形態による車載用テレビ受
信装置の主要部の構成を示すブロック図
【図15】本発明の一実施の形態による表示判定回路の
判定動作を示すフローチャート
【図16】本発明の一実施の形態による水平同期安定化
部の構成を示すブロック図
【図17】本発明の一実施の形態による分周数制御回路
のドップラーシフト補償制御動作のフローチャート
【図18】従来の車載用テレビ受信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1 アンテナ 2 高周波信号 3 TVチューナ 4 映像信号 5 同期分離回路 6 水平同期信号 7 垂直同期信号 8 位相差検出回路 9 リセット制御回路 10 基準クロック発振器 11 分周回路 12 位相制御周期カウンタ 13 分周数制御回路 14 映像表示回路 15 リセット信号 16 基準水平同期信号 17 画像状況検出回路 18 表示判定回路 19 メモリ制御回路 20 画像記憶回路 21 画像状況検出信号 22 メモリ制御信号 23 車速検出手段 30 パルス分離回路 31 パルスカウント回路 32 タイミング制御回路 33 AD変換器 34 第1のフィールドメモリ 35 第2のフィールドメモリ 36 DA変換器 37 画像状況検出回路 38 低域通過フィルタ 40 比較回路 41 カウント回路 42 カウントタイミング制御回路 43 表示判定回路 44 カウントタイミング制御信号 45 画像状況検出信号 46 表示判定回路 47 リセット制御信号 48 リセット制御回路 49 画像状況検出回路 50 平均計数値算出回路 51 レベル交差回数計数回路 53 分周数制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅彦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナで得られた受信信号から検波し
    た映像信号を出力するTVチューナと、前記映像信号か
    ら水平同期信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回
    路と、水平同期周波数の整数倍の周波数で発振する基準
    クロック発振器と、前記基準クロック発振器の出力を分
    周することで水平同期信号にほぼ等しい周期の基準水平
    同期信号を出力する分周回路と、前記基準水平同期信号
    に対する前記水平同期信号の位相ずれ方向を検出し、そ
    の検出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、
    位相ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出値を
    位相一致検出信号として出力する位相差検出回路と、前
    記映像信号を前記基準水平同期信号及び前記垂直同期信
    号に基づき映像表示する映像表示回路とを有する車載用
    テレビ受信装置において、前記垂直同期信号をカウント
    することで所定フィールド周期のカウンタ値を出力する
    位相制御周期カウンタと、前記位相制御周期カウンタの
    出力から、前記分周回路の分周数を変化させる制御を所
    定フィールド周期単位で行い、かつ、前記所定フィール
    ド周期毎の前記位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検
    出結果を基に、前記所定フィールド周期期間に行う分周
    数制御回数を増減する分周数制御回路と、前記位相一致
    検出信号を基に、所定フィールド数にわたり位相の一致
    が検出されない場合は、前記水平同期信号を前記分周回
    路にリセット信号として出力し、前記基準水平同期信号
    の位相を前記水平同期信号に一致させるリセット制御回
    路とを有することを特徴とする車載用テレビ受信装置。
  2. 【請求項2】 アンテナで得られた受信信号から検波し
    た映像信号を出力するTVチューナと、前記映像信号か
    ら水平同期信号及び垂直同期信号を分離する同期分離回
    路と、水平同期周波数の整数倍の周波数で発振する基準
    クロック発振器と、前記基準クロック発振器の出力を分
    周することで水平同期信号にほぼ等しい周期の基準水平
    同期信号を出力する分周回路と、前記基準水平同期信号
    に対する前記水平同期信号の位相ずれ方向を検出し、そ
    の検出値を位相ずれ方向検出信号として出力し、かつ、
    位相ずれが所定範囲内であるかを検出し、その検出値を
    位相一致検出信号として出力する位相差検出回路と、メ
    モリ制御信号に従って前記映像信号を画像メモリへ書き
    込む動作と書き込まれた前記映像信号を前記画像メモリ
    から読み出す動作を行う画像記憶回路と、前記画像記憶
    回路の出力を前記基準水平同期信号及び前記垂直同期信
    号に基づき映像表示する映像表示回路とを有する車載用
    テレビ受信装置において、前記垂直同期信号をカウント
    することで所定フィールド周期のカウンタ値を出力する
    位相制御周期カウンタと、前記位相制御周期カウンタの
    出力から、前記分周回路の分周数を変化させる制御を所
    定フィールド周期単位で行い、かつ、前記所定フィール
    ド周期毎の前記位相ずれ方向検出信号による位相ずれ検
    出結果を基に、前記所定フィールド周期期間に行う分周
    数変化回数を増減する分周数制御回路と、前記位相一致
    検出信号を基に、所定フィールド数にわたり位相の一致
    が検出されない場合は、前記水平同期信号を前記分周回
    路にリセット信号として出力し、前記基準水平同期信号
    の位相を前記水平同期信号に一致させるリセット制御回
    路と、前記垂直同期信号に基づく特定のタイミングで前
    記映像信号から受信画像の劣化状況を検出する画像状況
    検出回路と、前記画像状況検出回路の出力及び位相一致
    検出信号に基づき、画像状況が良好状態から不良状態に
    変化した場合は動画判定から静止画判定に、画像状況が
    不良状態から良好状態に変化した場合は静止画判定から
    動画判定に、表示判定を行う表示判定回路と、前記基準
    水平同期信号及び前記垂直同期信号に基づいて、前記表
    示判定回路が動画表示と判定した場合は前記画像メモリ
    に前記映像信号を順次書き込み、記憶されたメモリ内容
    を順次読み出すように前記メモリ制御信号を出力し、静
    止画表示と判定した場合は前記画像メモリへの書き込み
    を禁止し、記憶されたメモリ内容を繰り返し読み出すよ
    うに前記メモリ制御信号を出力するメモリ制御回路とを
    有することを特徴とする車載用テレビ受信装置。
  3. 【請求項3】 垂直同期信号に基づく特定のタイミング
    で映像信号から受信画像の電界強度を推定する画像状況
    検出回路と、前記画像状況検出回路の電界推定値から、
    所定フィールド期間の平均電界推定値を算出し、前記画
    像状況検出回路の電界推定値が前記平均電界推定値より
    も低い場合は動画判定から静止画判定に、電界推定値が
    前記平均電界推定値よりも高い場合は、位相一致検出信
    号から位相の一致性が検出される時にのみ静止画判定か
    ら動画判定に表示判定する表示判定回路とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の車載用テレビ受信装置。
  4. 【請求項4】 垂直同期信号に基づく特定のタイミング
    で映像信号から受信画像の電界強度を推定する画像状況
    検出回路と、前記画像状況検出回路の電界推定値から、
    所定フィールド期間の平均電界推定値を算出し、前記画
    像状況検出回路の電界推定値が前記平均電界推定値より
    も低い場合は動画判定から静止画判定に、電界推定値が
    前記平均電界推定値よりも高い場合は、位相一致検出信
    号から位相の一致性が検出される時は静止画判定から動
    画判定に、位相の一致性が検出されない時は前記所定位
    相内になければリセット制御回路からリセット信号を分
    周回路に出力するように制御した後に静止画判定から動
    画判定に表示判定を行う表示判定回路を有することを特
    徴とする請求項2記載の車載用テレビ受信装置。
  5. 【請求項5】 映像信号から水平同期パルスを分離し、
    供給された垂直同期信号を基に所定期間の水平同期パル
    ス数をカウントすることで画像状況を検出する出力を表
    示判定回路に供給する画像状況検出回路を有することを
    特徴とする請求項2記載の車載用テレビ受信装置。
  6. 【請求項6】 映像信号から高周波成分を取り除く低域
    通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出力を微分す
    る微分回路と、前記微分回路の出力と所定レベルとの比
    較により2値化した信号を出力する比較回路と、供給さ
    れた垂直同期信号を基に前記映像信号における垂直帰線
    期間の特定のタイミングでリセット信号を出力するリセ
    ット手段と、前記比較回路により2値化して出力された
    信号がハイレベル状態時の回数を所定の時間間隔で計数
    し、前記リセット信号によりその計数値のリセットを行
    う計数回路とからなり、前記計数回路の出力を画像状況
    検出値とする画像状況検出回路を有することを特徴とす
    る請求項2記載の車載用テレビ受信装置。
  7. 【請求項7】 垂直同期信号に代わり基準垂直同期信号
    に基づいて画像記憶回路の制御を行うメモリ制御回路
    と、垂直同期信号の代わりに基準垂直同期信号に基づく
    特定のタイミングで映像信号から受信画像の劣化状況を
    検出する画像状況検出回路を有することを特徴とする請
    求項2から6のいずれかに記載の車載用テレビ受信装
    置。
  8. 【請求項8】 基準クロック発振器の出力を分周するこ
    とで垂直同期信号にほぼ等しい周期の基準垂直同期信号
    を出力する垂直分周回路と、供給された垂直同期信号及
    び前記基準垂直同期信号との位相の一致性を検出し、所
    定フィールド数にわたり連続して位相の一致性がない場
    合に、前記垂直同期信号を前記基準垂直同期信号発生回
    路にリセット信号として出力することにより前記垂直同
    期信号と前記基準垂直同期信号の位相を一致させる垂直
    位相制御回路と、前記垂直同期信号の代わりに前記基準
    垂直同期信号に基づき映像表示する映像表示回路と、前
    記垂直同期信号の代わりに前記基準垂直同期信号をカウ
    ントすることで所定フィールド周期のカウンタ値を出力
    する位相制御周期カウンタとを有することを特徴とする
    請求項1または2記載の車載用テレビ受信装置。
  9. 【請求項9】 所定フィールド周期毎の位相ずれ方向検
    出信号の検出結果を、位相遅れ、位相進みのそれぞれの
    場合についてカウントし、どちらかが所定回数を上回る
    場合に、前記所定フィールド周期単位で行う分周回路の
    分周数を変化させる回数を増減する分周数制御回路を有
    することを特徴とする請求項1または2記載の車載用テ
    レビ受信装置。
  10. 【請求項10】 所定フィールド周期毎の位相ずれ方向
    検出信号が、位相遅れ、位相進みのどちらかに連続して
    検出され、かつ、その連続回数が所定回数を上回る場
    合、前記所定フィールド周期単位で行う分周回路の分周
    数を変化させる回数を増減する分周数制御回路を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車載用テレビ
    受信装置。
  11. 【請求項11】 車速を検出する車速検出手段と、前記
    車速検出手段により、所定フィールド周期単位で行う分
    周回路の分周数を変化させる回数を増減する分周数制御
    回路を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    車載用テレビ受信装置。
  12. 【請求項12】 垂直同期信号に基づく特定のタイミン
    グで映像信号から受信画像の電界強度を推定する画像状
    況検出回路と、前記画像状況検出回路の電界推定値か
    ら、所定フィールド期間の平均電界推定値を算出する平
    均計数値算出回路と、前記所定フィールド間に前記平均
    計数値算出回路による推定値レベルを交差する回数を計
    数するレベル交差回数計数回路と、前記レベル交差計数
    回数の計数値により、所定フィールド周期単位で行う分
    周回路の分周数を変化させる回数を増減する分周数制御
    回路を有することを特徴とする請求項1または2記載の
    車載用テレビ受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336211A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Mitsubishi Electric Corp 車載用放送受信装置
JP2008011017A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Clarion Co Ltd テレビジョン放送受信機、及び、テレビジョン放送受信方法

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JP2008011017A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Clarion Co Ltd テレビジョン放送受信機、及び、テレビジョン放送受信方法

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