JPH10209702A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH10209702A
JPH10209702A JP2582897A JP2582897A JPH10209702A JP H10209702 A JPH10209702 A JP H10209702A JP 2582897 A JP2582897 A JP 2582897A JP 2582897 A JP2582897 A JP 2582897A JP H10209702 A JPH10209702 A JP H10209702A
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JP
Japan
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conductor pattern
conductor
inductor
back surfaces
capacitor
Prior art date
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Application number
JP2582897A
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English (en)
Inventor
Ryuji Kitamukai
隆二 北向
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタ用導体パターンの接続を容易にす
る。 【解決手段】 誘電体基板10の表裏面の形成するインダ
クタ用導体パターンのインダクタンスと線間容量とによ
ってLC並列共振回路を得るフィルタの、誘電体基板の
表裏面の周回する導体パターン11、12の端部同士を、基
板の端面に引き出してこの端面に形成した導体パターン
によって接続する。また、インダクタ用導体パターンと
接続した導体パターン18a、18bを誘電体基板の表裏面
で対向させて容量を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、100MHzを超える高
周波帯域で利用可能な誘電体フィルタに係るもので、誘
電体基板の表裏面に1ターン以上の導体パターンが形成
された誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等の数百MHz 帯域で利用
可能なフィルタとして、ヘリカル共振器 (フィルタ) や
誘電体共振器 (フィルタ) が利用されているが、共振周
波数によって寸法が制約され、小型化には限界がある。
そこで、誘電体基板を用いてその表裏面にインダクタ用
の導体パターンとコンデンサ用の導体パターンを形成
し、それによって構成されるLC共振回路をフィルタ等
として利用することが考えられている。
【0003】そのようなフィルタとして、特願平3-1832
91号 (特開平5-14007 号) 等で、インダクタ用導体パタ
ーンに線間容量を持たせて、インダクタンスと容量によ
る並列共振回路を形成するフィルタが提案されている。
【0004】図3は、そのフィルタの一例の平面図
(a)と底面図(b)である。誘電率が90程度と比較的
高いセラミック基板30の表裏面に導体のストリップライ
ン31、32を形成する。この導体のストリップライン31、
32は基板30に形成されたスルーホールで接続され、連続
した一本のストリップラインを構成する。基板30には、
別の導体のストリップライン33、34も形成されて同様に
スルーホールで接続される。導体のストリップライン3
1、33の一端は入出力電極35、36に対向する導体パター
ンに接続される。また、導体のストリップライン32、34
の一端は基板の端面まで引き出されて接地される。
【0005】表裏面で連続する導体パターンのインダク
タンスと線間容量とによってLC並列共振回路が形成さ
れ、それぞれの間で結合を生じてフィルタが構成され
る。導体のストリップラインを線対称に配置すると誘導
性の結合が強くなり、点対称に配置すると容量性の結合
が強くなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフィルタ
では誘電体基板の表裏面の導体パターンを接続するため
に、誘電体基板にスルーホールを形成し、またそのスル
ーホールに導体を充填することが必要となる。そのため
の工数が、製造上で大きな比重を占めてコスト増加の要
因ともなっている。本発明は、この様な問題を解決する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、スルーホール
に代えて誘電体基板の端面で表裏面のインダクタ用導体
パターンを接続することによって、上記の課題を解決す
るものである。その際に線路長の不足による容量の不足
を補おうとするものである。
【0008】すなわち、誘電体基板の表裏面に同じ方向
に周回するとともに一端同士が接続されたインダクタ用
導体パターンを複数個間隔を置いて配置し、それぞれの
導体パターンはその一部で表裏面で重なり合うように配
置され、それらの導体パターンの一端は接地され、両端
に位置する導体パターンの他端が容量を介して入出力端
に接続される誘電体フィルタにおいて、表裏面のインダ
クタ用導体パターンは一端が誘電体基板の端面に接する
位置に引き出されてその端面に形成された導体膜によっ
て接続され、インダクタ用導体パターンの両端近くに接
続されて誘電体基板の表裏面で対向するコンデンサ用導
体パターンを備えたことに特徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】誘電体基板の表裏面を周回する導
体パターンによってインダクタンスを得るとともに、表
裏面の重なり等による線間容量とコンデンサ用導体パタ
ーンによる容量とを並列な容量として利用する。表裏面
の導体パターン同士は誘電体基板の端面に引き出されて
接続されることになる。図2に示した回路が、本発明に
よる誘電体フィルタの等価回路となる。端面で接続する
ために、インダクタ用導体パターンのターン数は1ター
ン半程度しか得られないが、周波数帯域によってはこれ
で十分なインダクタンスと容量が実現できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例を示す平面図
(a)と底面図(b)である。誘電率が90程度と比較的
高いセラミック基板10の表裏面に、導体のストリップラ
イン11、12を形成する。この導体のストリップライン1
1、12は、誘電体基板の端面に接する位置に引き出さ
れ、端面に形成された導体膜で接続される。したがっ
て、表面側には約1ターン、裏面側には約半ターンのイ
ンダクタ用導体パターンが形成される。
【0012】導体のストリップライン11は表面側に約1
ターンの周回する導体パターンとして形成される。これ
に接続される裏面の導体のストリップライン12も半ター
ンの導体パターンとして形成され、端部は基板端面に引
き出されている。この表裏面の導体パターンは表裏面で
約半ターン分重なり合い、対向するように形成する。こ
れによって、導体パターン間の線間容量が得られる。
【0013】この例では、導体のストリップライン11、
12と線対称なパターンで誘電体基板10上に導体のストリ
ップライン13、14を表裏面に形成した。前記と同様に、
誘電体基板10の端面に形成した導体膜で接続される。
【0014】表面側の導体のストリップライン11、13の
端面の接続用の導体パターンに接続されない端部は基板
端面近くに形成された導体パターンに接続される。これ
らの導体パターンは裏面側に形成された導体パターン1
5、16と対向するように形成され、これによって容量が
形成されて誘電体フィルタの入出力結合容量が得られ
る。
【0015】本発明においては、誘電体基板10の表裏面
にコンデンサ用導体パターン18、19を形成する。入力側
のインダクタ用導体パターン11に接続してコンデンサ用
導体パターン18aを、入力側のインダクタ用導体パター
ン13に接続してコンデンサ用導体パターン19aを表面側
に形成し、裏面のインダクタ用導体パターン12に接続し
てコンデンサ用導体パターン18bを、インダクタ用導体
パターン14に接続してコンデンサ用導体パターン19bを
形成する。そして、コンデンサ用導体パターン18a、18
bが表裏面で対向し、コンデンサ用導体パターン19a、
19bが表裏面で対向してそれぞれコンデンサを構成す
る。
【0016】このような、導体パターンの形成によっ
て、図2に示した回路の誘電体フィルタが構成される。
導体のストリップラインの周回する方向が逆になるよう
に線対称に形成すると、二つの共振器間に誘導性の結合
が強くなり、通過帯域特性で高域側が急峻な特性とな
る。周回するストリップラインが同じとなるように点対
称に形成すると、共振器間の容量性の結合が強くなり、
通過帯域特性は低域側が急峻となる。
【0017】図1に示したような導体パターンを形成し
た誘電体基板は、両面から二枚の誘電体基板で挟み、そ
れによって得られる積層体の表面にはアース電位に接続
される導体膜が形成される。図1に示した導体のストリ
ップライン12、14の一端もそのアース電位に接続される
導体膜と接続される。なお、図1の導体パターン15、16
は入出力用の端子電極と接続される。
【0018】なお、任意の通過帯域特性を得るために、
三以上の周回するインダクタ用導体パターンを誘電体基
板上に配置したり、結合状態を調整することもできる。
これによって、400MHz程度までの通過帯域特性を有する
誘電体フィルタを得ることができた。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、誘電体基板にスルーホ
ールを形成する必要がなくなり、工数を低減できるとと
もに誘電体基板の強度を損なうことを防止できる。ま
た、それによってスルーホールに導体を充填する工程も
不要となるとともに、接続するための導体の信頼性等の
問題も解消できる。
【0020】そして、コンデンサ用導体パターンの付加
によって、インダクタンスと並列の容量を大きくするこ
とも可能となり、また調整も容易となるので、フィルタ
の特性を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す(a)は平面図、
(b)は底面図
【図2】 本発明による誘電体フィルタの等価回路図
【図3】 従来の誘電体フィルタの一例を示す(a)は
平面図、(b)は底面図
【符号の説明】
10、30:誘電体基板 11、12、13、14:導体のストリップライン 15、16:入出力電極 18、18:コンデンサ用電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板の表裏面に同じ方向に周回す
    るとともに一端同士が接続されたインダクタ用導体パタ
    ーンを複数個間隔を置いて配置し、それぞれの導体パタ
    ーンはその一部で表裏面で重なり合うように配置され、
    それらの導体パターンの一端は接地され、両端に位置す
    る導体パターンの他端が容量を介して入出力端に接続さ
    れる誘電体フィルタにおいて、表裏面のインダクタ用導
    体パターンは一端が誘電体基板の端面に接する位置に引
    き出されてその端面に形成された導体膜によって接続さ
    れ、インダクタ用導体パターンの両端近くに接続されて
    誘電体基板の表裏面で対向するコンデンサ用導体パター
    ンを備えたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体基板の表裏面に同じ方向に周回す
    るとともに一端同士が接続されたインダクタ用導体パタ
    ーンを複数個間隔を置いて配置し、それぞれの導体パタ
    ーンはその一部で表裏面で重なり合うように配置され、
    それらの導体パターンの一端は接地され、両端に位置す
    る導体パターンの他端が容量を介して入出力端に接続さ
    れる誘電体フィルタにおいて、表裏面のインダクタ用導
    体パターンは一端が誘電体基板の端面に接する位置に引
    き出されてその端面に形成された導体膜によって接続さ
    れ、インダクタ用導体パターンの両端近くに接続されて
    誘電体基板の表裏面で対向するコンデンサ用導体パター
    ンを備え、それぞれのインダクタ用導体パターンのイン
    ダクタンスと、それらのインダクタ用導体パターンの線
    間容量とコンデンサ用導体パターンによる容量によって
    LC並列共振回路を構成することを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 誘電体基板の表裏面に同じ方向に周回す
    るとともに一端同士が接続されたインダクタ用導体パタ
    ーンを複数個間隔を置いて配置し、それぞれの導体パタ
    ーンはその一部で表裏面で重なり合うように配置され、
    それらの導体パターンの一端は接地され、両端に位置す
    る導体パターンの他端が容量を介して入出力端に接続さ
    れる誘電体フィルタにおいて、表面側のインダクタ用導
    体パターンは約1ターンであり、裏面側のインダクタ用
    導体パターンは約半ターンであり、表面側のインダクタ
    用導体パターンの巻き終わりと裏面側のインダクタ用導
    体パターンの巻き始めとが、誘電体基板の端面に形成さ
    れた導体膜によって接続され、インダクタ用導体パター
    ンの両端近くに接続されて誘電体基板の表裏面で対向す
    るコンデンサ用導体パターンを備えたことを特徴とする
    誘電体フィルタ。
JP2582897A 1997-01-24 1997-01-24 誘電体フィルタ Pending JPH10209702A (ja)

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JP (1) JPH10209702A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306391A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 積層型回路および積層型フィルタ回路
JP2007336046A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Alps Electric Co Ltd 積層型フィルタ回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306391A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 積層型回路および積層型フィルタ回路
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