JPH10209570A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JPH10209570A
JPH10209570A JP726897A JP726897A JPH10209570A JP H10209570 A JPH10209570 A JP H10209570A JP 726897 A JP726897 A JP 726897A JP 726897 A JP726897 A JP 726897A JP H10209570 A JPH10209570 A JP H10209570A
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卓哉 石川
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理徳 入川
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/14External cavity lasers
    • H01S5/146External cavity lasers using a fiber as external cavity

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  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グレーチング部を有する光ファイバ付き半導
体レーザにおけるレーザの素子長の選択の自由度を高め
つつ光子寿命の増大を抑えて、高速作動が可能な単一モ
ード発振する光モジュールを提供する。 【解決手段】 発光素子の屈折率及び損失係数を夫々n
1及びα1、発光素子の前端面から光ファイバの入射端面
までの距離及び屈折率を夫々L2及びn2、前記入射端面
から光ファイバのグレーチング部の等価的反射面までの
距離及び屈折率を夫々L3及びn3、発光素子の後端面及
びグレーチング部の反射率を夫々R1及びR3としたと
き、外部共振器長(n22+n33)が、(n1/2
α1)・ln(1/R13)にほぼ等しいように構成す
る、又は、これにより小さくすると共に、レーザの素子
長L1を300μm以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光モジュールに関
し、更に詳しくは、半導体レーザ等の発光素子と、グレ
ーチング部を有する光導波路とを光結合して備える光モ
ジュールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、軸方向単一モード発振を得る
ために、活性領域全長にわたってグレーチングを有する
分布帰還型レーザ(DFBレーザ)や、活性領域の外側
にグレーチングを設けた分布反射型レーザ(DBRレー
ザ)が用いられている。更に、レーザダイオード(L
D)の前方に、グレーチング部を有する外部光導波路、
例えば光ファイバを配置することにより、レーザの発振
波長を一定にして軸方向単一モード発振を起こさせる第
3の方法も採用されている。グレーチング部は、例えば
光ファイバのコアの長手方向の一部に、数mm程度の所
定間隔で屈折率を変化させることで形成され、特定の波
長のみを選択的に部分反射する作用を有する。
【0003】DFBレーザでは、活性領域である半導体
上に微細なグレーチングパターンを形成するという複雑
な作製工程を必要とする。しかし、グレーチング部を有
する光ファイバをレーザ外部に配置する第3の方法によ
ると、LD自体は多重モードで発振する通常のファブリ
ペロー構造のレーザで良いため、製造工程が簡素である
という利点がある。また、出力光を取り出すためには、
DFBレーザやDBRレーザでも、結局は光ファイバと
結合する必要があるので、この第3の方法は特に複雑な
工程を増やすものでもない。つまり、有効なファイバグ
レーチングさえ形成できれば、比較的簡単に単一モード
発振するレーザモジュールを得ることが出来る。従っ
て、この方法は、近年のファイバグレーチングの作製技
術の向上ともあいまって、大きな注目を集めている。
【0004】ところで、光源としての半導体レーザの性
能を表す指標として、小信号を変調する際の変調帯域が
よく用いられる。これは、半導体レーザの駆動電流に加
えられた変調信号に対して、出力光強度の応答がどの程
度の高い周波数まで追随できるかを示すもので、この周
波数が高いほど、高速信号を伝送する能力を有している
ものである。
【0005】また、変調帯域と良く似た半導体レーザの
指標として、緩和振動周波数も用いられている。緩和振
動周波数は、半導体レーザの駆動電流に加えられた変調
信号によって出力光強度が共振的に増大することが出来
る限界周波数を示すもので、この限界周波数以上では出
力光強度が急激に減少するものである。従って、一般に
は緩和振動周波数が大きいほど変調帯域が大きいことに
なり、光源としての半導体レーザにとって望ましいもの
である。緩和振動周波数frは、半導体レーザの内部パ
ワー密度P0、レーザ媒質の微分利得g0、及び、光子寿
命τpを用いて、fr=(1/2π)・(g00/τp
1/2と表される。従って、変調帯域が大きい半導体レー
ザ光源を得るためには、光子寿命τpを小さくすること
が望ましい。
【0006】光子寿命τpは、一般に、共振器内を往復
する光子数が1/eにまで減少する時間として定義され
る。つまり、光子寿命τpはレーザ共振器の共振器長と
共振器内の光子損失とで定まり、共振器長が短いほど、
また、光子損失が大きいほど、光子寿命τpは小さくな
る。
【0007】図5(a)及び(b)は夫々、DFBレー
ザから成る光モジュール、及び、レーザ外部に、グレー
チングを一部に有する光ファイバ(グレーチングファイ
バ)を備える光モジュールにおける夫々の共振器長を示
している。符号10は、ファブリ・ペロー型レーザ、2
0はグレーチングファイバ、30はDFBレーザ、40
は通常の光ファイバである。同図(a)に示すDFBレ
ーザ30では、レーザの素子長がそのまま共振器長にな
るが、同図(b)に示した、グレーチングファイバ20
をレーザ10の外部に備える光モジュールでは、実質的
なレーザ共振器は、LDチップ10の後端面12とファ
イバグレーチング21の等価的反射面22とで形成され
るので、実効共振器長が非常に長くなる。このため、光
子寿命τpが長くなり、このような光モジュールでは、
緩和振動周波数及び変調帯域を大きくとることが出来な
いという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記欠点を除
く手法が確立されていなかった。強いてあげれば、光子
寿命τpを短くするためには、とにかく実効共振器長を
短くすればよいとの考えから、レーザ自体の素子長と、
レーザの前端面とファイバグレーチングの等価的な反射
面との間の距離との双方を極力短くすればよいという、
非常に定性的な考えがあるのみであった。しかし、レー
ザの素子長は、レーザしきい値や最大出力パワーなどに
従って最適化することが好ましく、このようにレーザの
素子長を短く制限しなければならないということは、光
モジュールの設計の自由度を損ねるという問題があっ
た。
【0009】本発明は、上記に鑑み、従来のグレーチン
グファイバ付き光モジュールを改良し、もって、レーザ
の素子長の選択における自由度を高めつつ光子寿命の増
大を出来るだけ小さく抑えることにより、高速作動及び
単一モード発振が可能な光モジュールを簡素な工程で製
作する手法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の視点の光モジュールは、前端面及び
後端面を有しレーザ共振によって発光する発光素子と、
該発光素子の前端面に光学的に結合される入射端面を有
すると共に、所定の波長を選択的に前記発光素子に反射
するグレーチング部を有する光導波路とを備える光モジ
ュールにおいて、前記発光素子の屈折率及び損失係数を
夫々n1及びα1、前記前端面から前記入射端面までの距
離及び屈折率を夫々L2及びn2、前記入射端面からグレ
ーチング部の等価的反射面までの距離及び屈折率を夫々
3及びn3、前記発光素子の後端面及び前記グレーチン
グ部の反射率を夫々R1及びR3としたとき、外部共振器
長(n22+n33)が、(n1/2α1)・ln(1/
13)にほぼ等しいことを特徴とする。
【0011】また、本発明の第2の視点の光モジュール
は、前端面及び後端面を有し該前端面と後端面との間で
レーザ共振を行う発光素子と、該発光素子の前端面に光
学的に結合される入射端面を有すると共に、所定の波長
を選択的に前記発光素子に反射するグレーチング部を一
部に有する光導波路とを備える光モジュールにおいて、
前記発光素子の素子長、屈折率及び損失係数を夫々
1、n1及びα1、前記発光素子から前記入射端面まで
の距離及び屈折率を夫々L2及びn2、前記入射端面から
グレーチング部の等価的反射面までの距離及び屈折率を
夫々L3及びn3、前記発光素子の後端面及び前記グレー
チング部の反射率を夫々R1及びR3としたとき、外部共
振器長(n22+n33)が、(n1/2α1)・ln
(1/R13)より小さく、かつ、素子長L1が300
μmより小さいことを特徴とする。
【0012】ここで、本発明の光モジュールにおける発
光素子に特に限定はないが、好適にはファブリ・ペロー
型の多重モード発振の半導体レーザ素子として構成され
る。また、光導波路にも特に限定はないが、好適には光
ファイバとして構成される。グレーチング部は、光導波
路の光入射端面の近傍に、一般には光反射率が周期的に
異なる部分として形成され、発光素子から入射される特
定の波長成分を発光素子側に反射し、発光素子との間で
実効的な共振器を形成する。
【0013】本発明の光モジュールでは、上記構成を採
用したことにより、発光素子の素子長の選択の自由度を
高めながらも、光子寿命τpの増大を低く抑えることが
でき、これによって、変調帯域及び緩和振動周波数を大
きく維持し、光源としての光レーザモジュールの性能を
高く維持することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図
1は、本発明の構成を説明するために示す、本発明の一
実施形態例の光モジュールの模式的平面図である。光モ
ジュールは、多重モードで発振するファブリ・ペロー型
の半導体レーザから成る発光素子10と、グレーチング
部21を有する光導波路20(グレーチングファイバ)
とから成る。ここで、この光モジュールにおいて、発光
素子10の素子長、屈折率及び損失係数を夫々L1、n1
及びα1、発光素子10の前端面11から光導波路10
の光入射端面23までの距離、屈折率及び損失係数を夫
々L2、n2及びα2、光導波路20の光入射端面23か
らグレーチング部21の等価的反射面22との間の距
離、屈折率及び損失係数を夫々L3、n3及びα3、発光
素子10の後端面12及びグレーチング部21の反射率
を夫々R1及びR3とする。
【0015】本実施形態例の光モジュールでは、発光素
子10の光出射面を成す前端面11から、光導波路20
のグレーチング部21の等価的反射面22までの光学長
(外部共振器長:n22+n33)を、(n1/2α1
・ln(1/R13)にほぼ等しくしている。又は、こ
れに代えて、外部共振器長(n22+n33)を(n1
/2α)・1ln(1/R13)より短くすると共に、
発光素子の素子長L1を300μmより短くする構成を
採用することも出来る。
【0016】図2は、一般的に、外部共振器長(n22
+n33)によって光子寿命τpが変化することを、素
子長L1(L1=0.2、0.4、0.6、0.8μm)
をパラメータとして計算した結果で示すグラフである。
同図によると、外部共振器長が大きくなると、それに従
って光子寿命が長くなることが示されている。また、素
子長L1が大きくなると、外部共振器長の大きな範囲で
はそれに従って光子寿命が短くなり、且つ、外部共振器
長が小さな範囲ではそれに従って光子寿命が長くなるこ
とが示されている。
【0017】ここで、外部共振器長がある特定の値”
a”をとるときには、光子寿命τpは、LD素子長L1
よらずほぼ一定の値となる。つまり、外部共振器長をこ
の値”a”に設定することによって、光子寿命τpの値
は、LDの素子長L1に依存しなくなるので、LDの素
子長を自由に設定することが出来る。つまり、LDの素
子長L1は、光子寿命τpの増大を気にすることなく、し
きい値や最大出力パワーなどに着目して自由に最適化で
きる。
【0018】外部共振器長(n22+n33)に設定す
べき値”a”は以下のように導出される。まず、モジュ
ールの光子寿命τpは、
【数1】 と表わすことが出来る。通常は、α2≒0であり、また
α3<<α1であることから、α2及びα3を無視すると、上
式は
【数2】 となる。これを変形すると、
【数3】 となる。ここで外部共振器長(n22+n33)が、
【数4】 であれば、τpはL1によらない一定値n1/(cα1)と
なることが判る。
【0019】ここで、典型的な値として、n1=3.
5、α1=10cm-1、R1=0.9、R3=0.1と設
定すると、外部共振器長(n22+n33)は、4.2
mmとなる。例えば本願発明の先願である特願平8−1
5167号に示したように、先端をレンズ状に加工した
グレーチングファイバーを用いることによって、LDと
ファイバとの距離を非常に小さくすることができる。こ
の場合、LD素子の前端面からグレーチングファイバの
光入射端面までの距離をL2=0とし、ファイバの屈折
率をn3=1.5とすれば、光ファイバの光入射端面か
らグレーチング部の等価的反射面までの距離はL3
2.8mmとなり、十分に実現可能な数値であることが
判る。
【0020】上記構成に代えて、光ファイバの光入射端
面からグレーチング部の等価的反射面までの長さをL3
=2.8mmより短くし、且つ、LD素子長L1を30
0μmより短くする構成を採用することも出来る。この
構成によると、図2からも理解できるように、この領域
では光子寿命は非常に短くなる。その結果、緩和振動周
波数frは極めて大きくなり、より大きな帯域の信号の
発信源として用いることが可能になる。
【0021】図3は、図2に示したグラフを再掲し、こ
のグラフ内に上記実施形態例について、本発明で規定さ
れる各パラメータの範囲を例示したものである。つま
り、本発明で規定される外部共振器長(n22+n
33)は、同図の”a”点にあり、又は、同図の”a”
点以下の数値範囲であって且つLDの素子長L1が30
0μmよりも小さい範囲(b)として示される。従来の
グレーチングファイバ付き光モジュールでは、外部共振
器長は、”a”点よりも大きな数値である、同図の
(c)の範囲として示される。
【0022】
【実施例】第1実施例: 図4(a)は、本発明の第1実施例として
試作した光モジュールを示す模式的側面図で、同図
(b)はその光ファイバ先端部分の詳細を示したもので
ある。これらの図は、LDチップ10の光出射側端面を
成す前端面にグレーチングファイバ20の光入射端面を
光学的に結合した状態で示している。試作したLDチッ
プ10は、通常のいわゆるファブリペロー型の発光素子
であり、素子単体では1.55μm付近の波長で多重モ
ード発振する。LDの素子長が600μmとなる位置で
へき開し、後端面12にはその反射率が約90%となる
ような高反射コーティングを、また前端面11にはその
反射率が約1%以下となるような低反射コーティングを
夫々施した。
【0023】グレーチングファイバ20には、その光入
射端面23がレンズ状に加工されたものを用いた。LD
の前端面11と光ファイバ20の光入射端面23との距
離は約5μmであり、小さいため殆ど無視できる。光フ
ァイバ20のグレーチング21は、反射の中心波長が
1.55μm、この波長における光反射率が約10%、
半値幅が0.1nmのものとした。光入射端面23から
グレーチング部21の等価的反射面22までの距離は約
2.8mm、グレーチング部21の長さは5.6mmと
した。これらの構成を採用することにより、外部共振器
長(n22+n33)が、(n1/2α1)・ln(1/
13)にほぼ等しくなるように設定される。
【0024】上記構成の光モジュールにおける発振波長
を調べたところ、グレーチング反射の中心波長に対応す
る1.55μmで単一モード発振することが確認され
た。光ファイバからの出力パワーが20mWのときの緩
和振動周波数を測定したところ、良好な4.7GHzを
示した。
【0025】上記光モジュールから、他のパラメータを
一定に保ったまま、LD素子長L1のみを300μm、
900μm、1200μmに夫々変えた同様の光モジュ
ールを試作した。これらの光モジュールの特性を測定し
たところ、全てのモジュールが、グレーチング反射の中
心波長に対応する1.55μmで単一モード発信してお
り、しかも光ファイバからの出力パワーが20mWのと
きの緩和振動周波数は、何れも4.7GHzであった。
外部共振器長を前記のように設定することにより、光子
寿命τpがLD素子長L1に影響されないモジュールを作
製できることが確認された。
【0026】第2実施例:第2の実施例として、外部共
振器長(n22+n33)が、(n1/2α1)・ln
(1/R13)よりも短い光モジュールを作製した。つ
まり、グレーチング部は、第1の実施例と同様に、その
反射の中心波長を1.55μm、半値幅を0.1nmと
した。図4において、光ファイバ20の光入射端面23
からグレーチング部21の等価的反射面22までの距離
を2mm、グレーチング部の長さを4mmとして、第1
の実施例よりも短く設定した。これにより、中心波長に
おける反射率は、第1の実施例よりもグレーチング部2
1が短い分だけ小さくなり、約8%に低下した。LDの
素子長L1が250μmとなるようにへき開し、後端面
12には、その反射率が約90%となるような高反射コ
ーティングを、また、前端面11には、その反射率が約
1%以下となるような低反射コーティングを夫々施し
た。
【0027】第2の実施例のモジュールについて、その
発振波長を調べたところ、グレーチング反射の中心波長
に対応する1.55μmで単一モード発信することが確
認された。光ファイバからの出力パワーが20mWのと
きの緩和振動周波数を測定したところ、5.5GHzで
あった。このように、LDの素子長L1を300μm以
下に設定することにより、第一の実施例よりも更に緩和
振動周波数が高い光モジュールを得ることが出来た。
【0028】第2の実施例の変形例として、LDの素子
長L1を50μmに変えた光モジュールを試作した。第
2の実施例と同様に、グレーチング反射の中心波長を
1.55μm、半値幅を0.1nm、光ファイバの光入
射端面からグレーチング部の等価的反射面までの距離を
約2mm、グレーチング部の長さを4mmとした。ま
た、LDの後端面には、その反射率が約90%となるよ
うな高反射コーティングを、また、前端面には、その反
射率が約1%以下となるような低反射コーティングを上
記実施例と同様に夫々施した。
【0029】LDの素子長L1を50μmとするような
へき開は困難であったので、後端面は、RIBE(反応
性イオンビームエッチング)装置を用いてドライエッチ
ングすることにより形成した。この光モジュールでは、
光ファイバからの出力パワーが20mWのときの緩和振
動周波数は7.9GHzであり、従って、本実施例によ
っても、緩和振動周波数が極めて高く、しかも単一モー
ド発振する良好な光モジュールが得られた。
【0030】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の光モジュールは、上記実施
形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施
形態例の構成から種々の修正及び変更を施した光モジュ
ールも、本発明の範囲に含まれる。
【0031】
【発明の効果】本発明の光モジュールによると、発光素
子とグレーチング部を有する光導波路とを光結合した光
モジュールにおいて、発光素子の素子長の選択の自由度
を高めながらも、共振器における光子寿命の増大を低く
抑えることにより、本発明は、単一モード発振で発振す
る、高速作動が可能な光モジュールを用途に合わせて作
製する手法を提供した顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光モジュールの構成を説明するための
光モジュールの平面図。
【図2】LD素子長をパラメータとして、外部共振器長
と光子寿命との関係を示すグラフ。
【図3】図2のグラフにおいて本発明の範囲を示すグラ
フ。
【図4】本発明の一実施例の光モジュールの構成を示す
模式的側面図。
【図5】(a)及び(b)は夫々、従来の半導体レーザ
モジュール及びレーザ外部にグレーチングファイバを有
するモジュールの構成を示す模式的平面図。
【符号の説明】
10 ファブリ・ペロー型半導体レーザ 11 前端面 12 後端面 20 グレーチングファイバ 21 グレーチング部 22 グレーチングの等価的反射面 23 光入射端面 30 DFBレーザ 40 光ファイバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端面及び後端面を有しレーザ共振によ
    って発光する発光素子と、該発光素子の前端面に光学的
    に結合される入射端面を有すると共に、所定の波長を選
    択的に前記発光素子に反射するグレーチング部を有する
    光導波路とを備える光モジュールにおいて、 前記発光素子の屈折率及び損失係数を夫々n1及びα1
    前記前端面から前記入射端面までの距離及び屈折率を夫
    々L2及びn2、前記入射端面からグレーチング部の等価
    的反射面までの距離及び屈折率を夫々L3及びn3、前記
    発光素子の後端面及び前記グレーチング部の反射率を夫
    々R1及びR3としたとき、 外部共振器長(n22+n33)が、(n1/2α1)・
    ln(1/R13)にほぼ等しいことを特徴とする光モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 前端面及び後端面を有し該前端面と後端
    面との間でレーザ共振を行う発光素子と、該発光素子の
    前端面に光学的に結合される入射端面を有すると共に、
    所定の波長を選択的に前記発光素子に反射するグレーチ
    ング部を一部に有する光導波路とを備える光モジュール
    において、 前記発光素子の素子長、屈折率及び損失係数を夫々
    1、n1及びα1、前記発光素子から前記入射端面まで
    の距離及び屈折率を夫々L2及びn2、前記入射端面から
    グレーチング部の等価的反射面までの距離及び屈折率を
    夫々L3及びn3、前記発光素子の後端面及び前記グレー
    チング部の反射率を夫々R1及びR3としたとき、 外部共振器長(n22+n33)が、(n1/2α1)・
    ln(1/R13)より小さく、かつ、素子長L1が3
    00μmより小さいことを特徴とする光モジュール。
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