JPH10209510A - 熱電変換装置の製造方法および熱電変換装置 - Google Patents

熱電変換装置の製造方法および熱電変換装置

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JPH10209510A
JPH10209510A JP9011651A JP1165197A JPH10209510A JP H10209510 A JPH10209510 A JP H10209510A JP 9011651 A JP9011651 A JP 9011651A JP 1165197 A JP1165197 A JP 1165197A JP H10209510 A JPH10209510 A JP H10209510A
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thermoelectric semiconductor
thermoelectric
junction
type thermoelectric
semiconductor
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JP9011651A
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English (en)
Inventor
Makoto Miyoshi
好 実 人 三
Yuichiro Imanishi
西 雄一郎 今
Keiko Kushibiki
引 圭 子 櫛
Kazuhiko Shinohara
原 和 彦 篠
Masakazu Kobayashi
林 正 和 小
Kenji Furuya
谷 健 司 古
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NGK Insulators Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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NGK Insulators Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温端接合部の耐熱性、耐衝撃性に優れ、接
合部での発熱損失が少ない熱電変換装置をろう付けや溶
射などの簡便な手段により製造できるようにする。・耐
久性に優れた熱電変換装置を提供する。 【解決手段】 p型熱電半導体とn型熱電半導体を電極
を介して電気的に接合して熱電変換装置の接合部を製造
するに際し、熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,N
b,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成
分を含有する粉末のペースト4を塗布する工程と、この
熱電半導体を熱処理する工程と、未反応の過剰粉末を除
去する工程を含む前処理工程を経ることによって、ある
いは、熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,Nb,T
a,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含
有する粉末を溶射して、熱電半導体の接合端に溶射粒を
島状に形成する前処理工程を経ることによって、熱電変
換装置を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源から熱起電力
を取り出す熱電変換装置に係わり、さらに詳しくは、熱
電変換装置を構成するp型熱電半導体とn型熱電半導体
を組み合わせた熱電変換素子対の接合部の構成およびそ
の接合部を含む熱電変換装置の製造方法に係わるもので
ある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】p型とn型の熱電半導
体が電気的に接合した接合部を持つ熱電変換素子対にお
いて、熱電半導体の接合部を高温にし、かつ熱電半導体
の他方を低温にすると、温度差に応じた熱起電力が発生
する現象があり、これをゼーベック効果と称している。
また、上記熱電変換素子対において、一方の熱電半導体
から他方の熱電半導体に電流を流すと、一方の接合部で
は熱を吸収し、他方では熱を発生する現象があり、これ
をペルチェ効果と称している。さらに、p型またはn型
の熱電半導体の一方を高温にしかつ他方を低温にして温
度勾配に沿って電流を流すと、電流の方向によって熱電
半導体の内部で熱の吸収または発生を生じる現象があ
り、これをトムソン効果と称している。
【0003】このような効果を利用した熱電変換装置
は、振動,騒音,摩耗等を生じる可動部分が全くなく、
構造が簡単で信頼性が高く、高寿命で保守が容易である
という特長を持った簡略化されたエネルギー直接変換装
置となりうるものであって、このような熱電変換装置
は、p型とn型の熱電半導体が電気的に接合した構成の
熱電変換素子対を1対以上そなえており、素子対接合部
はp型およびn型熱電半導体同士が直接電気的に接合し
た構成、あるいは、p型熱電半導体と電極とn型熱電半
導体とが電気的に(すなわち、間接的に)接合した構成
をとるのが普通である。
【0004】このような構成の熱電変換装置には、熱電
変換素子対の両端に設定した温度差に依存して起電力を
取り出す前記ゼーベック効果を利用した熱電発電装置
や、両端に印加した電圧に依存して温度差を生じさせる
ことにより、一端を冷却する前記ペルチェ効果を利用し
た熱電冷却装置などがある。
【0005】一般的に、熱電発電装置は、熱電冷却装置
に比べて、熱電変換素子対の高温端の温度が高くなる。
特に、自動車排気熱や燃焼熱を熱源とする排熱利用した
熱電発電装置に使用する際には、高温端は800℃程度
にまで上昇する場合があることが予想される。
【0006】しかし、高温端側の接合部分においては、
高温に起因する破壊や剥離、発電出力の低下などの問題
がある。
【0007】そこで、これらの問題を解決するための素
子対の構造あるいは製造方法に関して開示されているい
くつかの従来例がある。
【0008】(1) 例えば、鉄シリサイド系半導体に
ついて、p型およびn型の熱電半導体の両原料粉末を1
つの成形型内に左右に分けて詰め、一体で成形・焼結す
ることにより、直接接合する方法がある(西田勲夫,セ
ラミックス,21(1986),p516)。また、シ
リコン−ゲルマニウム系半導体についても、同様に、p
型およびn型の熱電半導体を直接接合する方法が開示さ
れている(持丸敏昭,新素材 4月号 p42(199
5))。
【0009】この方法では、p型熱電半導体とn型熱電
半導体とが直接接合した構成であって、電極層および接
合層を介しない構成であるため、接合部の耐熱性、耐熱
衝撃性は満足できるものであるという特長がある。
【0010】(2)一方、p型およびn型シリコン−ゲ
ルマニウム系熱電半導体をそれぞれ電極材である高ドー
プSi板と拡散接合する方法がある(G.Fly,Pr
oc. 16th IECEC,II,307−12
(1981))。この場合の拡散接合は、母材の融点以
下の温度で加圧し、接合面間の原子の拡散を利用して接
合する方法で、拡散を促進するためにインサート金属を
挟んで接合する手法がある。
【0011】具体的には、熱電半導体であるPあるいは
BをドープしたSiGe−5mol%GaPとイン
サート金属に相当するSiGe合金3μmをコーテ
ィングしたBドープSi電極材を拡散接合する方法が示
されている。そして、各材料を積層し、温度約1250
℃、圧力約140MPaの接合条件で接合できることが
報告されている。この場合、相互拡散反応する結果、接
合後は光学顕微鏡視野で明確な接合層が形成されていな
い構成となるので、熱電半導体と電極との接合部の耐熱
性は高い特長がある。
【0012】(3)また、シリコン−ゲルマニウム熱電
半導体に電極材を溶射法あるいはイオンプレーティング
法により形成する製造方法が開示されている(特開平7
−307494号)。この方法は、電極層を直接熱電半
導体上に形成するので、特に溶射法では厚膜形成が容易
である特長がある。
【0013】(4)別の素子対接合部の構成および製造
方法として、低温域で使用するビスマス−テルル系や鉛
−テルル系熱電半導体に対して、熱電半導体と電極をろ
う付け接合あるいは半田付け接合する方法が開示されて
いる。このうち、ろう付け接合は、母材間に溶融金属
(ろう)を添加し、母材とのぬれおよび流れを利用して
接合する方法であり、半田付け接合は、ろう付け接合の
一種である。この場合、ろう付け工程時に、ろう材と母
材が過剰に反応しないことが重要で、ビスマス−テルル
系や鉛−テルル系熱電半導体に対しては、熱電半導体と
ろう材との過剰反応を抑制するために拡散バリア層を形
成する具体的な接合端の層構成やろう付け方法が提案さ
れている。例えば、拡散バリア層としてNiやAu層を
熱電半導体層と電極層との間に介在させた層構成とする
方法や、メッキ法などのCVD法や、蒸着法やスパッタ
リング法などのPVD法による製造方法がある(特開平
5−41543号,特開平5−55638号等)。この
ようなろう付け接合あるいは半田付け接合による方法
は、大量生産に適するメリットがあるという特長があ
る。
【0014】(5)さらに、鉄シリサイド系熱電半導体
に対しては、Ti系活性金属ろう材でろう付け接合され
た構成の熱電変換素子対を提案しているものがある(特
開平6−97512号)。具体的には、鉄シリサイド系
熱電半導体をCu電極にNi−Cu/Ti/Ni−Cu
三層複合ろう材を使用して900℃でろう付けするもの
である。
【0015】しかしながら、上記(1)の従来技術で
は、p型およびn型熱電半導体の両原料粉末を1つの成
形型において左右に分けて詰め、接合部のみ混合するが
他は混合しないように詰めるので、この工程は極めて煩
雑である。また、接合部近傍にp,n両方の不純物が混
在するため、モビリティーが低下して、電気伝導度が低
下する場合があるなど、接合部の特性が成形型ごとに安
定しないという問題がある。
【0016】また、この製造方法では、熱電変換素子対
を一つづつ加圧成形あるいはホットプレス焼結する必要
があるため、数対の熱電変換素子対からなるろうそくを
熱源とした非常用発電器やガスコンロ用火炎発電器など
は生産できるが、車載用や排熱利用発電装置などの数百
以上の素子対からなる熱電発電装置を量産することはで
きないという問題点があった。
【0017】さらに、素子対を一つづつ加工して形状を
整えたのち、複数連結して熱電変換装置に組み立てるの
で、素子対の高温端部がU字型であるため、ろうそくや
ガスコンロの火炎に直接高温端部をさらす発電システム
の構成では、高温端部を良好に加熱することが可能であ
るが、高温ガスや水蒸気の配管などの熱交換部材の壁面
に熱電変換装置の高温端を接触させるシステム構成の場
合、熱交換部材と高温端部との熱接触を良好にとること
が困難である。そのため、熱電変換装置をコンパクトに
組み上げることが難しく、発電電力の割りにサイズが大
きな熱電変換装置になってしまうという問題があった。
【0018】また、上記(2)の従来技術では、製造に
際してかなりの高圧を必要とするため、大掛かりな加圧
加熱装置が必要である。この従来技術(2)の熱電変換
装置は、木星探査宇宙船用電源を意図して開発されたも
ので、少量生産を前提としているのであるが、同様の製
造方法で車載用や排熱利用発電装置などの熱電発電装置
を量産することは困難である。また、熱電半導体の熱電
変換効率は熱伝導度の逆数に比例するが、この製造方法
では接合形成時に加圧加熱するため、熱電半導体の焼結
密度や結晶性が向上して、熱伝導度が上昇してしまい、
熱電変換効率が低下する場合があるという問題点があっ
た。
【0019】さらに、上記(3)の従来技術の溶射法で
は、溶融した電極材の微粒子をある程度の運動エネルギ
ーで熱電半導体に吹き付けて膜形成し、また、イオンプ
レーティング法では、イオン化した原子レベルの粒子を
加速して熱電半導体に照射して膜成形するため、微粒子
やイオンが到達した熱電半導体の表面部分は、局所的に
急加熱されることとなる。したがって、熱電変換効率の
指標である性能指数が大きい熱電半導体では、一般的に
熱伝導度が低いため、溶融微粒子やイオンが到達した局
所部分で熱衝撃を受ける。そのため、熱電半導体の焼結
状態や溶射条件に依っては、熱電半導体内部や熱電半導
体と電極との接合界面部分に、クラックが入ったり、半
導体−電極間の接触抵抗が高くなったりするなどの不具
合が発生する割合が多くなる場合があった。
【0020】また、溶射膜は残留内部応力が大きいた
め、特に急激に加熱冷却されるような場合に、熱電半導
体と電極との界面部分でクラックが発生して、熱電変換
装置が高抵抗化したり、発電出力が低下したりするな
ど、耐久性が十分満足できるものではなかった。
【0021】さらに、上記(4)の従来技術では、車載
用やその他排熱利用発電装置などの熱電変換装置の場合
に利用できる温度は300〜900℃の高温であるの
で、ビスマス−テルル系や鉛−テルル系の熱電半導体で
は耐熱性が不十分であるという問題点があった。
【0022】さらにまた、上記(5)の従来技術におい
ては、熱電変換効率の指標となる鉄シリサイド系材料の
性能指数Z値(=ασ/κ,α=ゼーベック係数,σ
=電気伝導度,κ=熱コンダクタンス)は一般的にシリ
コン−ゲルマニウム系材料のZ値より小さいため、同等
の発電電力を得るためには、熱電変換装置内の素子対数
をシリコン−ゲルマニウム系材料を使用した場合より増
加させる必要がある。そのため、熱電変換装置が大型化
してしまい、車載用などの熱電変換装置取付けスペース
が限定されている場合には、取付けが困難であるという
問題点があった。
【0023】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、上記問題をを解決し、車載用
やその他の排熱利用発電装置などの熱電発電装置に適用
した熱電変換装置を提供し、しかもこのような熱電変換
装置を大量生産に適した製造工程で製造できるようにす
ることを目的としている。
【0024】具体的には、高温端接合部の耐熱性、耐衝
撃性に優れ、熱電変換効率が良好な温度範囲で使用で
き、接合部での発熱損失が少ない熱電変換装置を使用目
的に適合した形状に、そしてまた、高温・高圧反応装置
のような大掛かりな装置を必要とせずして製造できるよ
うにすることを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる熱電変換
装置の製造方法は、請求項1に記載しているように、p
型熱電半導体とn型熱電半導体を電極を介して電気的に
接合して熱電変換装置の接合部を製造するに際し、熱電
半導体の接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moの
うちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有する粉末
のペーストを塗布する工程と、この熱電半導体を熱処理
する工程と、未反応の粉末を除去する工程を含む前処理
工程を経るようにしたことを特徴としている。
【0026】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の製
造方法は、請求項2に記載しているように、p型熱電半
導体とn型熱電半導体を電極を介して電気的に接合して
熱電変換装置の接合部を製造するに際し、熱電半導体の
接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから
選ばれる1種類以上の金属成分を含有する粉末を溶射し
て、熱電半導体の接合端に溶射粒を島状に形成する前処
理工程を経るようにしたことを特徴としている。
【0027】また、本発明に係わる熱電変換装置は、請
求項3に記載しているように、p型熱電半導体とn型熱
電半導体が電極を介して電気的に接合した構成の接合部
を持つ熱電変換装置において、p型熱電半導体およびn
型熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
る結晶粒が形成されている構成としたことを特徴として
いる。
【0028】そして、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項4に記載しているように、接
合部構成が、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,M
oのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有する
結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱電
半導体と接合層と電極層から形成されているものとする
ことができる。
【0029】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項5に記載しているように、接
合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選
ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成さ
れているp型熱電半導体およびn型熱電半導体と接合層
と電極層から形成された構成の接合部において、p型熱
電半導体およびn型熱電半導体がシリコン−ゲルマニウ
ムを主成分とするものとなすことができる。
【0030】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項6に記載しているように、接
合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選
ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成さ
れているp型熱電半導体およびn型熱電半導体と接合層
と電極層から形成された構成の接合部において、接合層
がTi系ろう材であるものとすることができる。
【0031】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項7に記載しているように、接
合部構成が、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,M
oのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有する
結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱電
半導体とこの接合端に直接形成さた電極層から形成され
ているものとすることができる。
【0032】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項8に記載しているように、接
合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選
ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成さ
れているp型熱電半導体およびn型熱電半導体とその接
合端に直接電極層が形成された構成の接合部において、
p型熱電半導体およびn型熱電半導体がシリコン−ゲル
マニウムを主成分とするものとなすことができる。
【0033】同じく、本発明に係わる熱電変換装置の実
施態様においては、請求項9に記載しているように、接
合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選
ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成さ
れたp型熱電半導体およびn型熱電半導体とその接合端
に直接電極層が形成された構成の接合部において、電極
層が溶射層で形成されているものとすることができる。
【0034】
【発明の作用】本発明に係わる熱電変換装置の製造方法
および熱電変換装置は、上述した構成としたものである
が、熱電発電装置の中でも、自動車排気熱や廃棄物燃焼
排熱、内燃機関の排熱等を熱源とした熱電発電装置にお
いて、熱電発電装置の高温端は、800℃程度にまで到
達する場合があり、また、熱源の温度のゆらぎに応じて
急加熱・急冷却されて熱衝撃を受ける場合がある。
【0035】熱電変換装置の接合部は、p型熱電半導体
とn型熱電半導体が電気的に直列に、また熱的に並列に
複数個接続して構成される。一般的に、高温によって接
合部で剥離したり発電出力が低下したりしないようにす
るためには、高温使用時に接合界面の相互拡散反応が進
行しないように工夫する必要がある。そこで、例えば、
熱電半導体の接合端に拡散バリア層などの中間層を形成
する構成などが提案されている。
【0036】しかし、一方、一般的に熱膨張率が小さい
熱電半導体と熱膨張率が大きい接合層や電極層の間で、
高温端が受ける熱衝撃に対して剥離しないようにするた
めには、熱電半導体とその上層の界面で拡散反応させて
反応層を形成し、化学的に接合させる方が良い。このよ
うに、要求される高温耐久性と耐熱衝撃性の両方を満足
できる反応性の中間層(材)や接合層(材)や電極層
(材)を選択することは難しい問題があった。
【0037】特に、シリコン−ゲルマニウムは半導体の
耐熱性が高く、有害揮発成分を含まないので、自動車排
気熱や、その他の燃焼排熱を利用した熱電発電装置に適
する長所があるが、一般的に金属との反応性が高い。そ
のため、電極層や中間層や接合層などに使用することが
できて、シリコン−ゲルマニウムと反応し過ぎない金属
を主成分とする材料の選択は難しい課題である。さら
に、これらの金属材料の熱膨張係数とシリコン−ゲルマ
ニウムの熱膨張係数の差は大きいため、接合部が高温に
さらされる程、両者の熱膨張差はさらに大きくなる。そ
のため、接合工程の熱処理や高温使用時に、シリコン−
ゲルマニウムの接合端部とこれに接触する電極層や中間
層や接合層などの層との界面でクラックが発生して、高
抵抗化したり、あるいは、断線したりする接合部不具合
が度々生じやすい問題があった。
【0038】我々は鋭意研究の結果、熱電半導体と接合
層と電極層の構成からなる接合部、あるいは、熱電半導
体に直接電極層を形成した構成からなる接合部を形成す
る方法において、熱電半導体の接合端に本発明の前処理
を行った後、接合形成することにより、高温耐熱性が高
く、耐熱衝撃性に優れることを見いだした。
【0039】すなわち、熱電半導体の接合端にTi,Z
r,V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以
上の金属成分を含有する粉末にバインダーを加えたペー
ストを塗布する工程と、この熱電半導体を熱処理する工
程と、未反応ないしは過剰の粉末を除去する工程を含む
前処理工程を経る方法である。
【0040】あるいは、熱電半導体の接合端にTi,Z
r,V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以
上の金属成分を含有する粉末を溶射して、熱電半導体の
接合端に溶射粒を島状に形成する前処理工程を経る方法
である。
【0041】これらの方法で、熱電半導体の接合端を前
処理した後、接合材で電極層を接合して接合部を形成す
るか、溶射法などの厚膜形成方法によって、直接電極層
を形成して接合部とする製造方法である。
【0042】本発明は、熱電半導体素子と電極の接合を
形成する方法に特徴があり、熱電半導体素子の配列方法
や、熱電半導体素子間に断熱材を形成して、複数の熱電
半導体をひと固まりとした素子集合体を形成する方法
や、工程順序などに制限されるものではない。例えば、
本発明の方法による前処理工程後、所望のパターンに配
列した素子集合体の形成工程を経て、電極形成あるいは
電極接合工程を行うことにより、熱電変換装置を製造す
ることもできる。
【0043】また、長軸の素子集合体を形成し、素子集
合体を所望の高さに切断する工程を経た後、両端の熱電
半導体の接合端を、本発明の方法により前処理する工程
を行い、その後、電極形成あるいは電極接合工程を行う
こともできる。自動車排熱やその他の燃焼排熱を利用し
た熱電発電システムにおいては、数十から数百の熱電変
換装置を電気的に連結して使用するため、各熱電変換装
置の温度差方向の高さ精度が重要である。つまり、各熱
電変換装置の高さのわずかのばらつきで、熱交換器と熱
電変換装置の接触熱抵抗は大きく変動するため、熱電変
換装置の両端温度差ひいては発電出力に大きなばらつき
が生じてしまい、これらを直列あるいは並列に連結した
発電システム全体としては、発電出力が大きくロスする
ことになる。高さ精度の良い熱電変換装置を大量生産す
るためには、素子集合体を形成し、所望の高さに切断す
る工程が適している。
【0044】本発明によれば、切断工程後、熱電半導体
素子の接合端を前処理することが容易にできるので、高
温耐熱性および耐熱衝撃性に優れ、かつ、高さ精度の良
い熱電変換装置を大量生産に適した工程で製造すること
が可能になる。
【0045】本発明に係わる熱電変換装置の製造方法に
おいて前処理工程に使用できる粉末としては、例えば、
Ti,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる
単体金属粉、Ti−V基合金、Zr基合金、Mo基合金
などの合金粉、Ti,Zr,V,Nb,Ta,Moのう
ちから選ばれる金属のシリサイド粉末などを挙げること
ができる。
【0046】そして、粉末をペースト状態に調整し、塗
布・熱処理するに際し、熱処理温度は、熱電半導体の焼
結温度より低い温度で行う。また、熱処理後、熱電半導
体の表面と化学係合していない余剰の粉末は、粘着テー
プなどを使用して、簡単に除去することができる。
【0047】他方、溶射する方法においては、上記粉末
を溶射ガンに導入し、プラズマやアーク放電などにより
溶融し、基板に吹き付ける方法とすることができ、この
際、原料粉の粒径あるいは溶射条件を制御し、短時間溶
射することにより、熱電半導体の接合端の表面に島状に
結晶粒を形成することができる。そして、溶射法によっ
て前処理を行う場合は、前処理工程に引き続き、直接電
極層を溶射して、接合部を形成する工程を採用すること
ができるため、製造工程が簡便になるメリットがある。
また、溶射による前処理工程を行った後、一旦熱処理工
程を実施し、電極形成あるいは電極接合工程を行うこと
もできる。
【0048】本発明の熱電変換装置の製造方法において
前処理工程を経て製造した熱電半導体と接合層あるいは
直接形成した電極層との接合界面には、Ti,Zr,
V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の
金属成分を含有する結晶粒が島状に形成されているとこ
ろに特徴がある。この場合、拡散バリア層やその他の中
間層のように、熱電半導体の接合端の表面全体を被覆し
た層状態となっているものではない。
【0049】本発明の製造方法による熱電変換装置にお
いて、熱電半導体の接合端に形成されている結晶粒が、
熱電半導体の接合端の表面を覆う最適な被覆率は、熱電
半導体材料、結晶粒材料、接合層材料、電極層材料等の
材料の反応性とそれらの熱膨張係数、熱電半導体の焼結
密度、形成条件などに依存するが、10%以上90%以
下がより好ましい。
【0050】この場合、被覆率が10%より小さい場合
は、熱電半導体と接合層あるいは電極層の界面における
熱応力の緩和効果が小さい傾向となるため、熱衝撃に対
してクラックが入るなどのおそれが生じて好ましくな
い。また、比較的熱電半導体との反応性が高い接合材を
使用する場合や、反応性が低すぎる電極材を溶射する場
合、熱電半導体と接合層あるいは電極層との反応性を制
御する効果が不十分な傾向となり、好ましくない。
【0051】他方、被覆率が90%以上の場合は、結晶
粒が連続的に被覆しすぎるため、熱電半導体の接合端と
結晶粒自体の間でクラックが入るなど不具合の発生確率
が高くなり好ましくない。
【0052】そして、熱電半導体の接合端に形成した金
属元素を含有する結晶粒およびその被覆率は、接合断面
の光学顕微鏡観察、2次電子あるいは反射電子顕微鏡観
察、電子線マイクロアナライザーあるいはX線マイクロ
アナライザーによる元素分布観察法などにより、観察す
ることができる。
【0053】本発明による熱電変換装置において、熱電
半導体の接合端に形成された結晶粒は、前処理工程の原
料粉末元素と熱電半導体に含有される成分元素との化合
物を含有する。例えば、熱電半導体がシリコン−ゲルマ
ニウムの場合は、Ti,Zr,V,Nb,Ta,Moの
うちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有するシリ
サイド化合物やゲルマニウム化合物を含有する。
【0054】本発明は、熱電半導体の接合端の部分に特
徴があり、所定の金属成分を含有する結晶粒を形成した
接合端は、接合層を介して電極層と接合した構成、ある
いは、直接電極層と接合した構成をとることができる。
【0055】そして、接合材(層)は、ろう材(層)、
スズ主成分の半田(層)、銀ペーストなどの導電性接着
材(層)など挙げることができるが、望ましくは、高温
耐熱性が高く、熱電半導体との反応性やぬれ性に優れて
いる点から、Ti系のろう材(層)が好ましい。より具
体的には、例えば、Ti−Ni系ろう材、Ti−Ni−
Cu系ろう材、Ti−Zr−Cu系ろう材などを挙げる
ことができる。そして、熱電半導体がシリコン−ゲルマ
ニウムの場合は、Ti−Ni−Cu−Zr系ろう材を使
用することができる。
【0056】電極層は、p型熱電半導体とn型熱電半導
体を電気的に接合する部材であって、熱電発電には寄与
しないが、電気伝導度は高く、熱電半導体の部分で発電
した電力を送電する層である。この電極層の最適厚さ
は、電極層の電気抵抗、熱電半導体との接合面積、熱電
半導体の発電能力、高温端と低温端の温度などに依存す
るが、自動車排熱やその他の燃焼排熱を利用した熱電発
電装置においては、発電電流量から、好ましくは50μ
m以上が良い。
【0057】熱電半導体が接合層を介して電極層と接合
した接合部構成において、電極層は、Mo,Ta,W,
Nb,Ti合金,Ni合金板,Mo合金板,SUS,高
電気伝導性のSi基合金などの金属や箔などを使用する
ことができる。
【0058】一方、p型熱電半導体およびn型熱電半導
体が直接電極層と接合した構成において、熱電半導体が
シリコン−ゲルマニウムの場合は、電極層として、電気
伝導度が1×10S/m以上の溶射厚膜に形成したも
のを用いることができ、例えば、Mo,Ta,Wなどの
高融点金属の厚膜を形成したものとすることができる。
【0059】熱電半導体にシリコンとゲルマニウムを使
用する場合において、シリコンとゲルマニウム組成比の
最適比は、熱電変換装置全体の構成や設計、発電電圧電
流、熱源の形状や温度状況、冷却方法や冷却効率などに
よって依存するが、自動車用やその他排熱発電に利用す
るためには、SixGeとした場合、x=0.6〜5.
7が好ましい。そして、x=0.6より小さい場合は、
熱電半導体の融点が低く、熱電発電装置の使用最高温度
が低下したり、熱電発電装置を製造するための接合形成
などの熱処理工程の設定温度に制限される傾向となるた
め、製造することが難しくなる。他方、x=5.7より
大きい場合は、半導体の融点が高く、焼結する場合は焼
結温度が高くなるなど、製造にコストがかかる傾向とな
るので好ましくない。
【0060】また、本発明で用いる熱電半導体は、好ま
しくはシリコンとゲルマニウムを主成分とする焼結体や
厚膜で、電気伝導度、熱伝導度、ゼーベック係数を制御
する目的や焼結密度などを制御する目的で少量の添加成
分を混在させたものとすることもできる。例えば、少量
の添加成分として、B,Al,Ga,In,N,P,A
s,Sb,Znなどを挙げることができる。また、焼結
条件や成膜条件によっては、若干量のC,O,Hなどが
混入する場合もある。
【0061】本発明で用いるシリコン−ゲルマニウム熱
電半導体は、公知のホットプレス焼結やプラズマ焼結な
どの手法で製造することができる。
【0062】本発明の熱電変換装置において、少なくと
も高温端は本発明による接合部構成からなるものである
が、p型熱電半導体およびn型熱電半導体や、電極の形
状、配置、モジュール内素子対数などに制限されるもの
ではない。
【0063】
【発明の効果】本発明に係わる熱電変換装置の製造方法
によれば、請求項1に記載しているように、p型熱電半
導体とn型熱電半導体を電極を介して電気的に接合して
熱電変換装置の接合部を製造するに際し、熱電半導体の
接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから
選ばれる1種類以上の金属成分を含有する粉末のペース
トを塗布する工程と、この熱電半導体を熱処理する工程
と、未反応の粉末を除去する工程を含む前処理工程を経
るようにし、あるいは、請求項2に記載しているよう
に、p型熱電半導体とn型熱電半導体を電極を介して電
気的に接合して熱電変換装置の接合部を製造するに際
し、熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,Nb,T
a,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含
有する粉末を溶射して、熱電半導体の接合端に溶射粒を
島状に形成する前処理工程を経るようにした後、例え
ば、電極層を形成しあるいは接合するようにして接合部
を形成する構成としたから、高温耐熱性とともに、耐熱
衝撃性にも優れた接合部を有する熱電変換装置を製造す
ることが可能であるという著しく優れた効果がもたらさ
れる。
【0064】また、高温耐熱性および耐熱衝撃性に優れ
た接合部をもつ熱電変換装置を製造するに際して、従来
の簡便なろう付け接合法や溶射法などによって電極層を
形成することができるので、大量生産に適したものであ
り、高温高圧装置のような特殊な装置を必要としない手
法で熱電変換装置を製造することが可能であるという著
しく優れた効果がもたらされる。
【0065】さらに、熱電半導体と断熱材からなる素子
集合体を形成した後工程で、熱電半導体の接合端面の前
処理を容易に行うことが可能であるので、素子集合体の
形成工程において、素子集合体を形成して複数に切断す
る手法を採用することが可能であるため、耐熱衝撃性に
優れ、かつまた高さ精度が良好な熱電変換装置を簡便に
製造することができるようになるという著しく優れた効
果がもたらされ、そのことにより、自動車排気熱や廃棄
物燃焼排熱などの熱源の温度ゆらぎがある排熱を利用し
た熱電変換システムにおいて、信頼性の高い熱電変換シ
ステムを構築することができるようになるという著しく
優れた効果がもたらされる。
【0066】また、本発明に係わる熱電変換装置は、請
求項3に記載しているように、p型熱電半導体とn型熱
電半導体が電極を介して電気的に接合した構成の接合部
を持つ熱電変換装置において、p型熱電半導体およびn
型熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
る結晶粒が形成されている構成としたから、高温耐熱性
と共に、耐熱衝撃性にも優れたp型熱電半導体−電極−
n型熱電半導体の接合部構成となっているものとするこ
とができるので、耐熱性および耐熱衝撃性に優れた熱電
変換装置とすることが可能であると共に、熱交換器との
熱接触性が良好である形状の高温端を容易に形成するこ
とができ、発電能力に対してサイズが小さい熱電変換装
置とすることが可能であるという著しく優れた効果がも
たらされる。
【0067】そして、請求項4に記載しているように、
接合部構成が、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
る結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱
電半導体と接合層と電極層から形成されているものとす
ることによって、接合層は熱電半導体や電極層の凹部に
入り込むことにより接合部の接合強度をより一層向上し
たものとすることが可能であると共に、熱電半導体と電
極層との熱膨張差を緩和することにより接合部でのクラ
ックや剥離の発生を防止することによっても接合部の接
合強度をより一層向上したものとすることが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0068】また、請求項5に記載しているように、接
合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから選
ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成さ
れているp型熱電半導体およびn型熱電半導体と接合層
と電極層から形成された構成の接合部において、p型熱
電半導体およびn型熱電半導体がシリコン−ゲルマニウ
ムを主成分とするものであるようになすことによって、
500℃以上の高温においても発電効率が良好でしかも
高温耐熱性および耐熱衝撃性に優れた熱電変換装置とす
ることが可能であるという著しく優れた効果がもたらさ
れる。
【0069】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうち
から選ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が
形成されているp型熱電半導体およびn型熱電半導体と
接合層と電極層から形成された構成の接合部において、
接合層がTi系ろう材であるものとすることによって、
接合部の高温耐熱性を良好なものとすることが可能であ
り、そしてまた、熱電半導体との反応性やぬれ性に優れ
ているTi系ろう材の特長を活かすことが可能であると
いう著しく優れた効果がもたらされる。
【0070】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、接合部構成が、接合端にTi,Zr,V,Nb,T
a,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含
有する結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn
型熱電半導体とこの接合端に直接形成さた電極層から形
成されているものとすることによって、熱電半導体部分
で発電した電力を効率よく送電することが可能であると
いう著しく優れた効果がもたらされる。
【0071】さらにまた、請求項8に記載しているよう
に、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうち
から選ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が
形成されているp型熱電半導体およびn型熱電半導体と
その接合端に直接電極層が形成された構成の接合部にお
いて、p型熱電半導体およびn型熱電半導体がシリコン
−ゲルマニウムを主成分とするものとなすことによっ
て、500℃以上の高温においても発電効率が良好でし
かも高温耐熱性および耐熱衝撃性に優れた熱電変換装置
とすることが可能であるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【0072】さらにまた、請求項9に記載しているよう
に、接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうち
から選ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が
形成されたp型熱電半導体およびn型熱電半導体とその
接合端に直接電極層が形成された構成の接合部におい
て、電極層が溶射層で形成されているものとすることに
よて、電極層の形成を効率よく行うことができると共に
熱電半導体の凹部への侵入による接合強度の向上を得る
ことが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0073】
【実施例】以下、本発明に係わる熱電変換装置の製造方
法および熱電変換装置の実施例について比較例と共にさ
らに詳細に説明するが、本発明はこのような実施例のみ
に限定されるものではない。
【0074】実施例1 実施例1に従って製造した熱電変換装置の製造工程の概
略を図1ないし図3に示す。
【0075】まず、BあるいはPをそれぞれドープした
SiGe粉末をホットプレス焼結したのち、2×2×
50mmに切断し、それぞれ、p型熱電半導体(素子)
およびn型熱電半導体(素子)を作製した。
【0076】次いで、図1(A)に示すように、多数の
p型熱電半導体1pおよびn型熱電半導体1nを交互に
並べ、ガラス接合することによって、図1(B)に示す
ように、p型熱電半導体1pとn型熱電半導体1nが断
熱材2を介してパターニングされた素子集合体3を形成
した。次いで、この素子集合体3を図1(C)に示すよ
うに厚さ5mmに切断して、端面は#1200研磨仕上
げとした。
【0077】一方、MoSi粉末を従来既知の有機バ
インダーに練り込んでペーストを作成し、図2(A)に
示すように、このペースト4を各熱電半導体1p,1n
の接合両端面にマスクを使用することによりパターニン
グして塗布した。
【0078】次いで、図2(B)の熱処理工程に移るた
めに焼成炉内に設置し、圧力:10−5Torr以下、
焼成温度:1100℃で、5時間熱処理した後、図2
(C)の過剰粉末除去工程において未反応のMoSi
粉末を粘着テープを用いて除去した。
【0079】その後、各熱電半導体1p,1nの接合両
端に、図3(A)に示すように、厚さ0.06mmのT
i−Zr−Ni−Cu合金からなるフィルム状(箔状)
のろう材5とその上に板状のMo電極6を真空焼成で残
渣が残らない接着材を用いてパターニングして貼付した
のち、図3(B)に示すろう付け焼成工程において、1
50gの荷重をかけて、真空焼成炉内において真空度:
10−5Torr、温度:930℃、時間:5分間のろ
う付け焼成を行った。
【0080】次いで、図3(C)に示すように、Mo電
極6上にセラミックスボンドを用いてAlN絶縁基板7
を貼付したのち乾燥して図3(D)に示す本発明実施例
1の熱電変換装置10とし、低温端側の電極に発電電力
取り出し用Pt線を超音波ハンダ付けにより接続した。
【0081】このようにして製造した熱電変換装置10
を水冷ブロック上にグリースで固定し、上端に加熱用金
属板を押しつけ、この金属板に赤外線を用いて急加熱・
急冷却の熱衝撃サイクルを加えることによって発電時の
内部抵抗テストを行った。このとき、高温端温度を50
0℃に50℃/minの速度で加熱し、熱電発電装置の
発電電圧と発電電流から内部抵抗を測定し、50℃/m
inの速度で冷却した。また、同様の温度条件で別途測
定した抵抗値から、熱電変換装置1つ分の熱電半導体単
体の抵抗値を算出した。この熱電半導体部分の抵抗値に
対する熱電発電装置の内部抵抗の比を表1に示す。この
内部抵抗の比が1に近いほど、熱電半導体−電極間の接
合部での接触抵抗が小さく、発電出力の損失が少ないこ
とを示している。
【0082】
【表1】
【0083】表1より明らかであるように、熱電発電装
置の内部抵抗と熱電半導体単体の抵抗の比は熱衝撃サイ
クルテスト後においても、測定誤差範囲内で一定値を示
した。
【0084】このように、本発明に従って接合部を形成
することにより、接合部の高温耐熱性と共に、耐熱衝撃
性にも優れ、熱電半導体−電極間の接合部での発電出力
損失が少ない熱電変換装置を得ることができた。そし
て、このような高温耐久性、耐熱衝撃性に優れた熱電半
導体−電極間の接合構造をろう付け法という大量生産に
適しそしてまた高温高圧装置のような特殊な装置を必要
としない工程で製造することができるようになった。さ
らにまた、素子集合体を形成し、この素子集合体を切断
した後接合両端の前処理を容易に行うことができるの
で、高さ精度が良好な熱電変換装置を簡便に製造するこ
とができるようになった。さらには、本発明の熱電変換
装置によって、自動車排気熱や廃棄物燃焼排熱などの熱
源の温度ゆらぎがある排熱を利用した熱電変換システム
において、信頼性の高い熱電発電システムを構築するこ
とができるようになった。
【0085】実施例2 実施例1と同様にp型SiGe熱電半導体(素子)1
pおよびn型SiGe熱電半導体(素子)1nをホッ
トプレス焼結して得たのち、4×4×10mmに切断
し、接合両端にそれぞれ表2に示す粉末をペースト状に
したものを塗布し、真空焼成炉において同じく表2に示
す温度で熱処理した。次いで、各熱電半導体の接合両端
上の過剰の粉末を除去した後、組立型内に並べ、Ti−
Zr−Ni−Cu合金ろう材を用いて、AlN基板にパ
ターニングして貼付したMo電極をろう付けすることに
よって、熱電変換装置を製造した。
【0086】続いて、熱電変換装置について、実施例1
と同様の500℃の熱衝撃テストを繰り返しながら、熱
電変換装置の内部抵抗を測定し、1回目の測定値に対す
る比を算出した。これらの熱電半導体の接合端面の熱処
理条件と熱衝撃テストの結果を表2にまとめて示す。
【0087】
【表2】
【0088】表2より明らかであるように、本発明に従
って接合部を形成することにより、接合部の高温耐熱性
と共に、耐熱衝撃性にも優れ、熱電半導体−電極間の接
合部での発電出力損失が少ない熱電変換装置を得ること
ができた。そして、このような高温耐久性、耐熱衝撃性
に優れた熱電半導体−電極間の接合構造をろう付け法と
いう大量生産に適しそしてまた高温高圧装置のような特
殊な装置を必要としない工程で製造することができるよ
うになった。
【0089】他方、熱電半導体の接合端に本発明以外の
金属(Cr)粉末を含有するペーストを塗布して熱処理
する工程を経ることにより製造した比較例の熱電変換装
置では、2回目の測定において内部抵抗の比が大きくな
り、5回目までの測定の間に断線を生じていた。
【0090】実施例3 実施例1と同様にして形成した熱電半導体(素子)1
p,1nと断熱材2からなる素子集合体3の接合端面に
マスクを接触させ、プラズマ溶射装置の基板ホルダーに
セットした。そして、表3に示す粒径325μm以下の
粉末(比較例2−2はなし)をそれぞれ溶射ガンに供給
し、試料面に0.5秒間照射して溶射粒を島状に形成し
た。その後、溶射ガンに供給する粉末をMoに切り換え
て、厚さ100μmの電極層を溶射により形成した。な
お、比較例2−2については、特定粉末を溶射する前工
程を行わず、Mo電極層を溶射により形成した。そして
さらに、電極上にセラミックスボンドを使用してAlN
基板を貼付し、乾燥することによって熱電変換装置をそ
れぞれ5個づつ製造した。
【0091】次いで、室温において、各熱電変換装置の
導通の有無をテストした。その結果は、同じく表3に示
すように、実施例3および比較例2−1では製造した5
個の熱電変換装置ともに接合不良を生じることなく製造
することができたが、比較例2−2では、5個中2個が
断線していた。そして、接合不良箇所は、熱電変換装置
内接合箇所32箇所中、各1箇所づつあり、Mo電極が
剥離しているのが観察された。
【0092】続いて、接合不良を生じていない実施例3
および比較例2−1について、各々1個づつを実施例1
と同様にして耐熱衝撃テストした。この結果は、同じく
表3に示すように、実施例3では、20回の熱衝撃に対
して、熱電変換装置の内部抵抗の低下は認められなかっ
た。これに対して、比較例2−1では、1回目の測定値
に対し、2回目の測定では内部抵抗の増加が認められ、
20回までの熱衝撃テストで断線を生じていた。そし
て、断線箇所を分析したところ、熱電半導体と前処理し
た溶射粒との界面で拡散反応が進行し、接合が破壊して
いるのが観察された。
【0093】
【表3】
【0094】このように、本発明に従って特定金属の溶
射による前処理を熱電半導体の接合端面に施すことによ
り、高温耐熱性とともに耐熱衝撃性に優れた接合部を有
する熱電変換装置を製造することができた。そして、こ
のような前処理および電極層の形成を溶射法という工程
が簡便で大量生産に向く製造方法によって、高温耐久
性、耐熱衝撃性に優れた熱電変換装置を歩留まり良く製
造することができた。
【0095】実施例4 それぞれMnとCoをドーパントとして添加したFeS
粉末に公知の有機バインダーを添加して加圧成形
し、真空焼成して焼結体を得たのちこれを6×610m
mに切断した。次いで、焼結体の各接合両端にZr粉末
を含むペーストを塗布したのち乾燥し、真空焼成炉にお
いて温度1100℃で1時間の熱処理をした後、温度8
00℃で24時間の熱処理をすることによって半導体化
した。続いて、過剰の粉末を除去した後、Ti−Cu−
Niろう材(Cu−Ni/Ti/Cu−Ni3層合金ろ
う材箔)を用いて、ハステロイ電極板にろう付けし、p
型熱電半導体およびn型熱電半導体の1対からなる素子
対を作製した。
【0096】次いで、実施例1と同様にして熱衝撃テス
トを行った結果、20回の熱サイクルに対しても、熱電
変換装置の内部抵抗の低下は認められなかった。
【0097】このように、本発明に従って熱電半導体の
接合端面の前処理を行うことにより、耐熱衝撃性にすぐ
れた接合部を有する熱電変換装置を製造することができ
るようになった。また、耐熱衝撃性に優れた接合部をp
型熱電半導体とn型熱電半導体とが電極を介して接合し
た構造とすることで得ることができるようになった。そ
してp−n直接接合法によって熱源側あるいは冷却側の
熱交換部材の壁面と熱接触性が良好なものとなる接合部
形状とすることができ、そのため、発電能力の割りにサ
イズが小さい熱電変換装置を製造することができるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に示す熱電変換装置の製造工
程において、熱電半導体素子集合体の製造工程を図
(A)(B)(C)に分けて順次示す説明図である。
【図2】本発明の実施例1に示す熱電変換装置の製造工
程において、熱電半導体素子集合体に対する前処理工程
を図(A−1)(A−2)(B)(C)に分けて順次示
す説明図である。
【図3】本発明の実施例1に示す熱電変換装置の製造工
程において、電極および基板の貼着工程を図(A)
(B)(C)(D)に分けて順次示す説明図である。
【符号の説明】
1p p型熱電半導体 1n n型熱電半導体 2 断熱材 3 素子集合体 4 ペースト 5 ろう材 6 電極 7 基板 10 熱電変換装置
フロントページの続き (72)発明者 櫛 引 圭 子 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 篠 原 和 彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小 林 正 和 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 古 谷 健 司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型熱電半導体とn型熱電半導体を電極
    を介して電気的に接合して熱電変換装置の接合部を製造
    するに際し、熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,N
    b,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成
    分を含有する粉末のペーストを塗布する工程と、この熱
    電半導体を熱処理する工程と、未反応の粉末を除去する
    工程を含む前処理工程を経ることを特徴とする熱電変換
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 p型熱電半導体とn型熱電半導体を電極
    を介して電気的に接合して熱電変換装置の接合部を製造
    するに際し、熱電半導体の接合端にTi,Zr,V,N
    b,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成
    分を含有する粉末を溶射して、熱電半導体の接合端に溶
    射粒を島状に形成する前処理工程を経ることを特徴とす
    る熱電変換装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 p型熱電半導体とn型熱電半導体が電極
    を介して電気的に接合した構成の接合部を持つ熱電変換
    装置において、p型熱電半導体およびn型熱電半導体の
    接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,Moのうちから
    選ばれる1種類以上の金属成分を含有する結晶粒が形成
    されていることを特徴とする熱電変換装置。
  4. 【請求項4】 接合部構成が、接合端にTi,Zr,
    V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の
    金属成分を含有する結晶粒が形成されているp型熱電半
    導体およびn型熱電半導体と接合層と電極層から形成さ
    れている請求項3に記載の熱電変換装置。
  5. 【請求項5】 接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
    Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
    る結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱
    電半導体と接合層と電極層から形成された構成の接合部
    において、p型熱電半導体およびn型熱電半導体がシリ
    コン−ゲルマニウムを主成分とする請求項4に記載の熱
    電変換装置。
  6. 【請求項6】 接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
    Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
    る結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱
    電半導体と接合層と電極層から形成された構成の接合部
    において、接合層がTi系ろう材である請求項4または
    5に記載の熱電変換装置。
  7. 【請求項7】 接合部構成が、接合端にTi,Zr,
    V,Nb,Ta,Moのうちから選ばれる1種類以上の
    金属成分を含有する結晶粒が形成されているp型熱電半
    導体およびn型熱電半導体とこの接合端に直接形成さた
    電極層から形成されている請求項3に記載の熱電変換装
    置。
  8. 【請求項8】 接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
    Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
    る結晶粒が形成されているp型熱電半導体およびn型熱
    電半導体とその接合端に直接電極層が形成された構成の
    接合部において、p型熱電半導体およびn型熱電半導体
    がシリコン−ゲルマニウムを主成分とする請求項3また
    は7に記載の熱電変換装置。
  9. 【請求項9】 接合端にTi,Zr,V,Nb,Ta,
    Moのうちから選ばれる1種類以上の金属成分を含有す
    る結晶粒が形成されたp型熱電半導体およびn型熱電半
    導体とその接合端に直接電極層が形成された構成の接合
    部において、電極層が溶射層で形成されている請求項8
    に記載の熱電変換装置。
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