JPH10208807A - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JPH10208807A
JPH10208807A JP24427697A JP24427697A JPH10208807A JP H10208807 A JPH10208807 A JP H10208807A JP 24427697 A JP24427697 A JP 24427697A JP 24427697 A JP24427697 A JP 24427697A JP H10208807 A JPH10208807 A JP H10208807A
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Keigo Asano
圭吾 浅野
Takehiro Sengoku
武広 仙石
Keisuke Kono
恵介 河野
Kazuhide Kawai
川井  一秀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形時に発生する「ひけ」等の影響を受
けることなく、十分なシール性を発揮するコネクタ装置
を提供する。 【解決手段】 凹部21のうち、樹脂収縮方向Dの前方
側には樹脂収縮方向Dと略直交する壁面21aを形成
し、樹脂収縮方向Dの後方側には壁面21aに接近する
ほど凹部21の底に向かう傾斜面21bを形成して、凹
部21の断面形状を台形状とする。これにより、シール
剤のスプレー塗布がし易くなり、均一なシール膜を形成
することが可能となるので、樹脂収縮によって壁面21
aに発生する接触面圧を上昇させることができる。した
がって、「ひけ」等の影響を受けることなく、十分なシ
ール性を発揮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ端子が樹
脂部に埋設されたコネクタ装置に関するもので、エンジ
ンの点火コイル等の車両用電装機器に適用して有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】上記コネクタ装置(以下、コネクタと略
す。)として、例えば特開平6−84565号公報の記
載では、樹脂部に埋設されたコネクタ端子の一部にV字
状断面の溝部を形成するとともに、溝部等にシールコー
ト剤を塗布したものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等
は、上記公報に記載の構造を有するコネクタの水密性、
油密性および気密性(以下、シール性と呼ぶ。)を調査
していたところ、樹脂部の樹脂成形時に発生する「ひ
け」等により、樹脂部とコネクタ端子との隙間が発生
し、十分なシール性を得ることができなかった。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、樹脂成形時に発
生する「ひけ」等の影響を受けることなく、十分なシー
ル性を発揮するコネクタ装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
6に記載の発明では、樹脂部(4)の樹脂成形時に発生
する樹脂収縮方向(D)と交差する壁面(21a、22
a)を、コネクタ端子(2)のうち樹脂部(4)に埋設
される部位に形成した状態で、樹脂成形時の樹脂部
(4)の収縮により壁面(21a、22a)と樹脂部
(4)とを密着させたことを特徴とする。
【0006】ところで、樹脂部(4)とコネクタ端子
(2)との隙間を閉塞してコネクタ装置のシール性を向
上させるには、樹脂部(4)とコネクタ端子(2)との
接触部位における接触面圧を十分に高める必要がある。
しかし、樹脂成形品では、樹脂が冷えてゆく際に樹脂が
収縮する、いわゆる「ひけ」が発生するため、樹脂成形
後に樹脂部(4)とコネクタ端子(2)との接触面の接
触面圧が低下する傾向がある。
【0007】そこで、本発明のごとく、樹脂収縮方向
(D)と交差する壁面(21a、22a、23a)を形
成すれば、樹脂が収縮する力によって壁面(21a、2
2a、23a)が押圧されるので、樹脂の収縮が進むほ
ど接触面圧を増加させることができる。したがって、樹
脂成形時に発生する「ひけ」等の影響を受けることな
く、十分なシール性を発揮させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明では、壁面(21
a、22a、23a)と樹脂部(4)との間には、壁面
(21a、22a、23a)と樹脂部(4)との隙間を
閉塞するシール膜(6)が形成されていることを特徴と
する。これにより、確実にコネクタ端子(2)と樹脂部
(4)との隙間を確実にシール(閉塞)することができ
る。
【0009】なお、発明者等の試験検討によれば、請求
項3に記載の発明のごとく、壁面(21a、22a)と
前記樹脂収縮方向(D)とのなす角度は、20°以上と
すれば、実用上十分なシール性を得られることを確認し
ている。ところで、樹脂部(4)と壁面(21a)との
間にシール膜(6)を形成した場合、実際の接触面圧
は、樹脂収縮方向(D)と壁面(21a)とのなす角に
よって決定されるのではなく、後述するように、シール
膜(6)の形状によって決定されるので、実際の接触面
圧は、樹脂収縮方向(D)とシール膜(6)とのなす角
によって決定される。したがって、実際の接触面圧を十
分に高めるには、理想的には、シール膜(6)の膜厚が
均一になるように壁面(21a)上に形成する必要があ
る。
【0010】これに対して、請求項4に記載の発明によ
れば、樹脂収縮方向(D)の後方側に傾斜面(21b)
が形成されているので、傾斜面(21b)の傾斜方向か
ら見ると、壁面(21a)全体が見えることとなる。し
たがって、この傾斜方向からシール剤を塗布することに
より、シール膜(6)の膜厚が均一になるように塗布し
易くなるので、実際の接触面圧を十分に高めることがで
き、さらにシール性を向上させることができる。
【0011】請求項7〜13に記載の発明では、樹脂成
形時の樹脂部(4)の収縮により凹部(21)および両
凸部(22、23)の側壁面(21a、22a、23
a)と樹脂部(4)とを密着させたことを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明と同様な効果を得る
ことができる。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1は、本実施形態に係るコネクタ装
置(以下、コネクタと略す)をエンジンの点火コイルの
コネクタ1に適用した例を示しており、ハーネス(図示
せず)に接続される金属(本実施形態では、黄銅)製の
コネクタ端子2は、コネクタケーシング3内に配設され
た状態で、樹脂(本実施形態では、ポリフェニレンサル
ファイド(PPS))製の樹脂部4に埋設されている。
なお、コネクタケーシング3および樹脂部4とは、コネ
クタ端子2を配設した状態で一体成形(インサート成
形)されている。
【0013】図2は、コネクタ端子2のうち樹脂部4に
埋設されている部位の斜視図であり、薄板状のコネクタ
端子2の厚み方向Z一端側の面(紙面下側の面)には、
コネクタ端子2の一部を幅方向Y(コネクタ端子2の長
手方向Xと厚み方向Zとに直交する方向)全域に渡って
切り欠く溝状の凹部21が形成されている。そして、凹
部21のうち、樹脂成形時に発生する樹脂収縮方向Dの
前方側には、樹脂収縮方向Dと略直交する側壁面21a
が形成され、一方、樹脂収縮方向Dの後方側には、側壁
面21aに接近するほど凹部21の底に向かう傾斜面2
1bが形成されている。
【0014】なお、樹脂収縮方向Dとは、コネクタケー
シング3および樹脂部4等の樹脂成形品において、高温
溶融状態の樹脂を成形用金型内に射出した後、樹脂が冷
えてゆく際に樹脂が収縮する方向をいい、一般的には成
形品の外形部(外側)から成形品の体積中心に向かう方
向である。すなわち、本実施形態に則して言えば、略円
筒状のコネクタケーシング3の径外方側から体積中心で
ある略円筒状の軸線L1 に向かう向き、つまり軸線L1
の径方向となる(図1参照)。したがって、樹脂収縮方
向Dは、コネクタ端子2のうち樹脂部4に埋設されてい
る部位の長手方向と一致する。
【0015】また、凹部21の底には、コネクタ端子2
の長手方向(樹脂収縮方向D)と平行な平面部21cが
形成されており、この平面部21c、側壁面21aおよ
び傾斜面21bにより、凹部21の断面形状が略台形状
となるように構成されている。 一方、厚み方向Zの他
端側の面(紙面上側の面)のうち凹部21に対応する部
位には、その面から突出する凸条部(第1凸部)22が
幅方向Y全域に渡って形成されており、この凸条部22
にも樹脂収縮方向Dと略直交する側壁面22aが形成さ
れている。
【0016】さらに、コネクタ端子2の幅方向Y側端部
のうち凹部21に対応する部位には、その部位から幅方
向Y外方側に突出する三角凸部(第2凸部)23が形成
されており、この三角凸部23には、幅方向Y外方に向
向かうほど樹脂収縮方向Dの前方側に傾く傾斜側壁面2
3aが形成されている。次に、本実施形態に係るコネク
タ1の製造方法について述べる。
【0017】先ず、薄板状のコネクタ材料(本実施形態
では、厚み0.64mm)から、三角凸部23を含む所
定の外形となるようにプレス装置にて打ち抜き(打抜き
工程)、次に、凹部21および凸条部22をプレスにて
一体成形する(打ち出し工程)。因みに、本実施形態に
係るコネクタ端子の各寸法は、凹部21の深さは約0.
2〜0.4mmであり、凸条部22の突出高さは約0.
3〜0.4mmであり、傾斜面21bと厚み方向Zとの
なす角は約45°である。
【0018】そして、凹部21(特に、側壁面21
a)、凸条部22および三角凸部23(特に傾斜側壁面
23a)にフッ素ゴム系のシール剤をスプレー塗布し
(塗布工程)、その後、塗布されたシール剤を乾燥硬化
させて、凹部21、凸条部22および三角凸部23に膜
厚が約30〜100μmのシール膜6(図4参照)を形
成する。
【0019】なお、シール剤のスプレー塗布は、凹部2
1の傾斜面21bの傾斜方向側(図4参照)から行うこ
とが望ましい。また、シール剤の乾燥硬化は、コネクタ
端子2の大きさによって異なるが、本実施形態では、乾
燥は、約70℃の雰囲気中で約30分行い、硬化は、約
150℃の雰囲気中で約30分行う。次に、コネクタ端
子2を射出成形用金型の所定位置に配設するとともに、
高温溶融状態の樹脂を所定圧力にて射出する。なお、射
出成形時の成形条件は以下の通りである。
【0020】成形圧力:30MPa以上、樹脂パージ温
度:295〜325℃、樹脂充填時間:約1秒、金型温
度:約130℃。 次に、本実施形態に係るコネクタ1の特徴を述べる。と
ころで、樹脂部4とコネクタ端子2との隙間を閉塞して
コネクタ1のシール性を向上させるには、樹脂部4とコ
ネクタ端子2との接触部位における接触面圧Pを十分に
高める必要がある。
【0021】しかし、前述のごとく、高温溶融状態の樹
脂を成形用金型内に射出した後、「ひけ」が発生するた
め、樹脂成形後に接触面圧Pが低下する傾向がある。そ
こで、本実施形態のごとく、樹脂収縮方向Dの前方側に
樹脂収縮方向Dと交差する側壁面21aを形成すれば、
樹脂が収縮する力が側壁面21aを押圧する押圧力Fと
なるので、樹脂の収縮が進むほど接触面圧Pを増加させ
ることができる。したがって、樹脂収縮方向D(押圧力
Fの作用方向)と側壁面21aとのなす角が大きいほ
ど、すなわち樹脂収縮方向Dと側壁面21aとのなす角
が90°に近づくほど、接触面圧Pを増加させることが
できる。
【0022】因みに、図3のグラフは、側壁面21a等
の樹脂収縮方向Dに対して交差する面と樹脂収縮方向D
とのなす角をパラメータθ1 、θ2 (θ1 >θ2 )と
し、長手方向Xおよび厚み方向Zの樹脂収縮量との関係
を示す概念図である。ここで、側壁面21a等でのシー
ル性(接触面圧P)、すなわち長手方向Xでのシール性
を考慮すれば、グラフG1 (θ1 をパラメータとしたも
の)、グラフG2 (θ2をパラメータとしたもの)より
右側(長手方向Xの収縮量が増大する向き)の領域が有
効にシール性を発揮させることができる領域である。
【0023】ところで、樹脂部4と側壁面21aとの間
には、図4に示すように、シール膜6が形成されている
ので、実際の接触面圧Pは、樹脂収縮方向D(押圧力F
の作用方向)と側壁面21aとのなす角のみで決定され
ない。すなわち、溶融状態の樹脂が射出されるときに
は、前述のごとく既にシール膜6が硬化しているため、
溶融状態の樹脂はシール膜6の形状に沿った形状のまま
で収縮硬化していく。このため、実際の接触面圧Pは、
樹脂収縮方向Dとシール膜6の側壁面6aとのなす角に
よって決定される。
【0024】したがって、実際の接触面圧Pを十分に高
めるには、樹脂収縮方向Dと壁面21aとのなす角を9
0°に近づけるとともに、樹脂収縮方向Dとシール膜6
の側壁面6aとのなす角を90°に近づけることが望ま
しい。換言すれば、樹脂収縮方向Dと側壁面21aとの
なす角が略90°となるように構成するとともに、シー
ル膜6の側壁面6aが側壁面21aと平行になるように
シール膜6の膜厚tを均一化することが望ましい。
【0025】これに対して、本実施形態によれば、樹脂
収縮方向Dの後方側に傾斜面21bが形成されているの
で、傾斜面21bの傾斜方向から見ると、側壁面21a
全体が見える。したがって、この傾斜方向からシール剤
をスプレー塗布することにより、傾斜面21bがない矩
形状の凹部等に比べて、スプレー塗布が容易になるの
で、膜厚tの均一化を図り易い。因みに、発明者等の試
験調査によれば、本実施形態では、シール膜6の側壁面
6aと樹脂収縮方向Dに垂直な軸とのなす角Θ1を、0
〜20°とすることが可能であることを確認した。
【0026】以上に述べたように、本実施形態によれ
ば、樹脂収縮方向Dと略直交する側壁面21aを有して
いるとともに、膜厚tの均一化を図り易いので、実際の
接触面圧Pを十分に高めることができる。したがって、
樹脂成形時に発生する「ひけ」等の影響を受けることな
く、十分なシール性を発揮させることができる。ところ
で、仮に凹部の形状をV字状にすると、図5に示すよう
に、シール剤の表面張力によりシール剤が収縮するの
で、膜厚tを均一にすることが難しい。
【0027】なお、この表面張力に起因する膜厚の不均
一は、V字状凹部210の開口面積を十分に大きくする
ことにより解決することが可能であるが、V字状凹部2
10の開口面積を大きくすると、樹脂収縮方向Dの前方
側に位置する側壁面211と樹脂収縮方向Dとのなす角
が小さくなってしまい、接触面圧Pの低下を招いてしま
う。
【0028】因みに、発明者等の試験調査によると、V
字状凹部210では、シール膜6の側壁面6aと樹脂収
縮方向Dに垂直な軸とのなす角Θ2 は、60〜90°と
なることを確認している。ところで、側壁面21aと樹
脂収縮方向Dとのなす角の縮小を防止しつつ、V字状凹
部210の開口面積を十分に大きくするためには、所定
のV字挟み角を維持しながら、V字状凹部210の深さ
を大きくする必要があるので、コネクタ端子2の最小肉
厚が小さくなり、コネクタ端子2の破断などの不具合が
誘発されてしまう。
【0029】これに対して、本実施形態によれば、凹部
21の底には、コネクタ端子2の長手方向(樹脂収縮方
向D)と平行な平面部21cが形成されているので、コ
ネクタ端子2の最小肉厚が小さくなることを防止しつ
つ、凹部21の開口面積を大きくすることができる。し
たがって、膜厚tを均一化を図りつつ、コネクタ端子2
の破断などの不具合を防止することができる。
【0030】また、凹部21に対応する部位には、凸条
部22が幅方向Y全域に渡って形成されているので、凸
条部22の側壁面22aによってシール性を確保しつ
つ、コネクタ端子2の最小肉厚が小さくなることを防止
することができる(図6参照)。また、コネクタ端子2
の幅方向Y側端部のうち凹部21に対応する部位には、
三角凸部23が形成されているので、三角凸部23によ
ってシール性を確保することができる。したがって、コ
ネクタ端子2には、その全周に渡って凸条部22、三角
凸部23および凹部21が形成されていることとなるの
で、よりシール性を向上させることができる。
【0031】なお、発明者等は、三角凸部23の傾斜側
壁面23aと長手方向Lとのなす角θ3 (図2参照)と
シール性(洩れ量)との関係を試験調査したところ、図
7に示すように、θ3 が15°以上であれば、実用上十
分なシール性を発揮することを確認している。またさら
に、発明者等は、凹部21の凹深さおよび凸条部22の
凸高さと、シール性(洩れ量)との関係を試験調査した
ところ、図8に示すように、凹深さ又は凸条部22の凸
高さが、0.15mm以上であれば、実用上十分なシー
ル性を発揮することを確認している。これには、凹深さ
又は凸条部22の凸高さが大きくなるほど、シール膜6
の膜厚の均一化を図ることができるからである。
【0032】(第2実施形態)上述の実施形態では、凹
部21に対応する各面に凸条部22および三角凸部23
等の凸部を形成したが、図9に示すように、コネクタ端
子2の全周に凹部を形成してもよい。なお、幅方向Yに
形成された凹部21dのうち、幅方向Yに陥没するよう
に傾斜する傾斜側壁面21eの傾斜角度θ4 (傾斜側壁
面21eと長手方向Lとのなす角)も傾斜側壁面23a
と長手方向Lとのなす角θ3 と同じとすることが望まし
い。
【0033】ところで、上述の実施形態では、凹部21
の断面形状が略台形状であったが、図10に示すよう
に、直角三角形状としてもよい。なお、この場合、凹部
21の開口面積は、シール剤の表面張力等を考慮して適
宜選定する必要がある。また、上述の実施形態では、コ
ネクタ端子2に凹部21を形成したが、図11に示すよ
うに、コネクタ端子2の全周に凸部24を形成してもよ
い。また、図12に示すように、第2凸部23を廃止し
てもよい。
【0034】なお、上述の実施形態では、樹脂収縮方向
Dと側壁面21a、22aとのなす角を90°とした
が、発明者等の試験検討によれば、樹脂収縮方向Dと側
壁面21a、22aとのなす角は、20°以上であれ
ば、実用上問題が無い程度のシール性を得られることを
確認している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るコネクタ装置を適用した点
火コイルの一部を示す斜視図である。
【図2】(a)は、コネクタ端子2のうち樹脂部に埋設
された部位を示す斜視図であり、(b)は(a)の側面
図である。
【図3】樹脂収縮方向と側壁面とのなす角をパラメータ
θ1 、θ2 (θ1 >θ2 )とし、長手方向Xおよび厚み
方向Zの樹脂収縮量との関係を示したグラフである。
【図4】凹部の断面図である。
【図5】凹部の形状をV字状とした場合の断面図であ
る。
【図6】(a)が樹脂部を幅方向Yから見た断面図であ
り、(b)はが樹脂部を厚み方向Zから見た断面図であ
る。
【図7】傾斜側壁面と長手方向Lとのなす角θ3 とシー
ル性(洩れ量)との関係を示すグラフである。
【図8】凹部の凹深さおよび凸条部の凸高さと、シール
性(洩れ量)との関係を示すグラフである。
【図9】第2実施形態に係るコネクタ端子の斜視図であ
る。
【図10】凹部の変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の変形例を示すコネクタ端子2のうち
樹脂部に埋設された部位を示す斜視図である。
【図12】本発明の変形例を示すコネクタ端子2のうち
樹脂部に埋設された部位を示す斜視図である。
【符号の説明】
21…凹部、21a…側壁面、21b…傾斜面、21c
…平面部、22…凸条部(第1凸部)、23…三角凸部
(第2凸部)、23a…傾斜側壁面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 一秀 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状の導電性材料からなるコネクタ端
    子(2)を樹脂部(4)に埋設したコネクタ装置であっ
    て、 前記樹脂部(4)の樹脂成形時に発生する樹脂収縮方向
    (D)と交差する壁面(21a、22a)を、前記コネ
    クタ端子(2)のうち前記樹脂部(4)に埋設される部
    位に形成し、 前記樹脂部(4)の樹脂成形時に発生する、前記樹脂部
    (4)の収縮により前記壁面(21a、22a)と前記
    樹脂部(4)とを密着させたことを特徴とするコネクタ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記壁面(21a、22a)と前記樹脂
    部(4)との間には、前記壁面(21a、22a)と前
    記樹脂部(4)との隙間を閉塞するシール膜(6)が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネク
    タ装置。
  3. 【請求項3】 前記壁面(21a、22a)と前記樹脂
    収縮方向(D)とのなす角度は、20°以上であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記コネクタ端子(2)には、その厚み
    方向(Z)一端側の面から陥没し、前記樹脂収縮方向
    (D)交差するように溝状に延びる凹部(21)が形成
    されており、 前記壁面(21a)は、前記凹部(21)の側壁面のう
    ち前記樹脂収縮方向(D)の前方側に形成され、 さらに、前記凹部(21)の側壁面のうち前記樹脂収縮
    方向(D)の後方側の側壁面は、前記壁面(21a)に
    接近するほど前記凹部(21)の底に向かう傾斜面(2
    1b)を形成していることを特徴とする請求項2または
    3に記載のコネクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部(21)の底には、前記樹脂収
    縮方向(D)と平行な平面部(21c)が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記厚み方向(Z)他端側のうち前記凹
    部(21)に対応する面には、その面から突出し、前記
    樹脂収縮方向(D)と交差する方向に延びる第1凸部
    (22)が形成されており、 前記壁面(22a)は、前記第1凸部(22)の側壁面
    に形成されていることを特徴とする請求項3ないし5の
    いづれか1つに記載のコネクタ装置。
  7. 【請求項7】 薄板状の導電性材料からなるコネクタ端
    子(2)を樹脂部(4)に埋設したコネクタ装置(1)
    であって、 前記樹脂部(4)に埋設された前記コネクタ端子(2)
    の部位のうち、前記コネクタ端子(2)の厚み方向
    (Z)一端側の面に、前記樹脂部(4)の樹脂成形時に
    発生する樹脂収縮方向(D)と交差する方向に延びる溝
    状の凹部(21)を設け、 前記厚み方向(Z)他端側のうち前記凹部(21)に対
    応する面に、その面から突出し、樹脂収縮方向(D)と
    交差する方向に延びる第1凸部(22)を設け、 前記コネクタ端子(2)の長手方向を前記樹脂収縮方向
    (D)と一致させた状態で、前記コネクタ端子(2)の
    うち、前記厚み方向(Z)および前記長手方向に直交す
    る幅方向(Y)側であって、前記凹部(21)に対応す
    る部位に前記幅方向(Y)外方側に突出する第2凸部
    (23)を設け、 前記樹脂部(4)の樹脂成形時に発生する、前記樹脂部
    (4)の収縮により前記凹部(21)および前記両凸部
    (22、23)の側壁面(21a、22a、23a)と
    前記樹脂部(4)とを密着させたことを特徴とするコネ
    クタ装置。
  8. 【請求項8】 前記側壁面(21a、22a、23a)
    と前記樹脂部(4)との間には、これら側壁面(21
    a、22a)と前記樹脂部(4)との隙間を閉塞するシ
    ール膜(6)が形成されていることを特徴とする請求項
    7に記載のコネクタ装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記凹部(21)および第1
    凸部(22)の側壁面(21a、22a)と前記樹脂収
    縮方向(D)とのなす角度は、20°以上であることを
    特徴とする請求項7または8に記載のコネクタ装置。
  10. 【請求項10】 前記凹部(21)の側壁面のうち前記
    樹脂収縮方向(D)の前方側の側壁面(21a)と前記
    樹脂収縮方向(D)とのなす角度は、90°であり、 前記凹部(21)の側壁面のうち前記樹脂収縮方向
    (D)の後方側の側壁面は、前記樹脂収縮方向(D)の
    前方側の側壁面(21a)に接近するほど前記凹部(2
    1)の底に向かう傾斜面(21b)を形成していること
    を特徴とする請求項7ないし9のいづれか1つに記載の
    コネクタ装置。
  11. 【請求項11】 前記凹部(21)の底には、前記コネ
    クタ端子(2)の長手方向に平行な平面部(21c)が
    形成されていることを特徴とする請求項7ないし10の
    いづれか1つに記載のコネクタ装置。
  12. 【請求項12】 前記第2凸部(23)の側壁面(23
    a)は、前記幅方向(Y)外方側に向うほど前記樹脂収
    縮方向(D)の前方側に傾いており、 前記第2凸部(23)の側壁面(23a)と前記長手方
    向とのなす角は15°以上であることを特徴とする請求
    項7ないし11のいづれか1つに記載のコネクタ装置。
  13. 【請求項13】 前記コネクタ端子(2)と前記樹脂部
    (4)とは、インサート成形により一体成形されている
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいづれか1つに
    記載のコネクタ装置。
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