JPH10208218A - 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ - Google Patents

強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ

Info

Publication number
JPH10208218A
JPH10208218A JP1388897A JP1388897A JPH10208218A JP H10208218 A JPH10208218 A JP H10208218A JP 1388897 A JP1388897 A JP 1388897A JP 1388897 A JP1388897 A JP 1388897A JP H10208218 A JPH10208218 A JP H10208218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ferromagnetic
tunnel effect
magnetic
effect element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1388897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2894312B2 (ja
Inventor
Tsutomu Mitsuzuka
勉 三塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP1388897A priority Critical patent/JP2894312B2/ja
Publication of JPH10208218A publication Critical patent/JPH10208218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2894312B2 publication Critical patent/JP2894312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部強磁性体層と非磁性体層との反応を防ぐ
ことによってトンネルバリア層でのピンホールの発生を
抑制し、これにより大きな磁気抵抗変化率を実現する。 【解決手段】 本発明の強磁性トンネル効果素子10
は、基板50上に下部強磁性体層52が形成され、下部
強磁性体層52上にトンネルバリア層54を含む非磁性
体層56が形成され、非磁性体層56上に上部強磁性体
層58が形成されてなるものである。そして、非磁性体
層56と下部強磁性体層52との間に、非磁性体層56
及び下部強磁性体層52のどちらとも合金を形成しない
不活性金属層12を介挿させたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性トンネル効
果を利用した強磁性トンネル効果素子、並びにこれを用
いた磁気ヘッド及び磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果素子は、外部磁場に対して
その電気抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用したもの
であり、磁気ヘッドや磁気センサなどに用いられるよう
になってきている。磁気ヘッドは、近年の高記録密度化
に伴い記録媒体からの漏れ磁場が小さくなる傾向にある
ので、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化率を高めること
により磁場感度を高めることが要請されている。同様
に、磁気センサにおいても磁場感度を高めることが要請
されている。
【0003】最近、磁気抵抗効果素子の中でも、上部強
磁性体層/トンネルバリア層/下部強磁性体層という多
層構造からなる、強磁性トンネル効果を利用した強磁性
トンネル効果素子が注目されている。ここで、上部強磁
性体層及び下部強磁性体層における「上部」及び「下
部」とは、基板との位置関係を示す用語であり、一般
に、基板に近い側が下部、遠い側が上部である。強磁性
トンネル効果とは、トンネルバリア層を挟む一対の強磁
性体層間に電流を流す場合に、両方の強磁性体層の磁化
の相対角度に依存してトンネルバリア層を流れるトンネ
ル電流が変化する現象をいう。この場合のトンネルバリ
ア層は、薄い絶縁膜であって、トンネル効果によりスピ
ンを保存しながら電子が通過できるものである。両強磁
性体層のそれぞれの磁化の相対角度が小さければトンネ
ル確率は高くなるので両者間に流れる電流の抵抗が小さ
くなる。逆に、この相対角度が大きければトンネル確率
は低くなるので抵抗が大きくなる。
【0004】強磁性トンネル効果素子は、室温での磁気
抵抗変化が大きいことから、高感度の磁気センサデバイ
ス材料として期待されている(例えば、J.S.Moo
dera et a1:Phys.Rev.Lett.
74,3273(1995)など)。強磁性トンネル効
果素子の磁気抵抗変化率は、上部及び下部強磁性体層の
スピン分極率の積にほぼ比例することが理論的に示され
ている(S.Maekawa et a1.;IEEE
Trans.on Magn.MAG−18,707
(1982))。そこで、両強磁性体層にはスピン分極
率の高いことで知られている鉄又は鉄を含む合金が多く
用いられている(P.M.Tedrowet al.;
Phys.Rev.B,7,7(1973))。また、
トンネルバリア層には、1nm〜2nm程度の極薄のリ
ークの少ない絶縁層が比較的容易に得られることからア
ルミニウムが一般に用いられている(例えば、前述の
J.S.Moodera et al:Phys.Re
v.Lett.74,3273(1995)など)。
【0005】図8は、従来の強磁性トンネル効果素子を
示す概略断面図である。以下、この図面に基づき説明す
る。
【0006】従来の強磁性トンネル効果素子48は、基
板50上に下部強磁性体層52が形成され、下部強磁性
体層52上にトンネルバリア層54を含む非磁性体層5
6が形成され、非磁性体層56上に上部強磁性体層58
が形成されてなるものである。下部強磁性体層52及び
上部強磁性体層58には、電気抵抗を検出するための電
極62,64が設けられている。下部強磁性体層52の
材質は、鉄(以下「Fe」という。)又はFeを含む合
金である。非磁性体層56の材質はアルミニウム(以下
「Al」という。)であり、その表面酸化層である酸化
アルミニウム(以下「Al2 3 」という。)からトン
ネルバリア層54が形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】強磁性トンネル効果素
子48では、Fe又はFeを含む合金とAlとが直接接
する構造となっている。また、FeとAlとは容易に合
金を生成することが知られている(例えばA.G.C.
Gwyer et al.;J.Inst.Metal
s,38,35,(1927))。その結果、Fe又は
Feを含む合金上にAlを成膜すると、FeとAlが反
応してFeAl合金が生成する。
【0008】一方、非磁性体層56が厚いと非磁性体層
56でスピンが散乱されて磁気抵抗効果が小さくなるた
め、Alは10nm以下にしなければならない。このよ
うな薄いAlの下部界面でFeとAlとが反応しFeA
l合金が生成すると、Al表面にもFeAlが露出す
る。すると、FeAlの露出箇所は、FeAlがAlよ
りも酸化しにくいため、トンネルバリア層54を形成せ
ずに上部強磁性体層58と接触することにより、トンネ
ルバリア層54にピンホールが発生する。トンネルバリ
ア層54にピンホールが生じると、トンネル電流以外の
リーク電流がピンホールを介して上部強磁性体層58と
下部強磁性体層52との間に流れることになる。このリ
ーク電流は磁化の影響を受けないので、ピンホールによ
るリーク電流が存在すれば、その分、磁気抵抗変化率が
低下する。
【0009】したがって、大きな磁気抵抗変化率を得る
ためには、トンネルバリア層54でのピンホールの発生
を抑制する必要がある。しかし、従来の強磁性トンネル
効果素子48では、Fe又はFeを含む合金とAlとの
合金化を防ぐことができなかったため、高い磁気抵抗変
化率を得ることは困難であった。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、下部強磁性体層と非磁
性体層との反応を防ぐことによってトンネルバリア層で
のピンホールの発生を抑制し、これにより大きな磁気抵
抗変化率を実現した、強磁性トンネル効果素子、並びに
これを用いた磁気ヘッド及び磁気センサを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る強磁性トン
ネル効果素子は、基板上に下部強磁性体層が形成され、
この下部強磁性体層上にトンネルバリア層を含む非磁性
体層が形成され、この非磁性体層上に上部強磁性体層が
形成されてなるものである。そして、非磁性体層と下部
強磁性体層との間に、非磁性体層及び下部強磁性体層の
どちらとも合金を形成しない不活性金属層を介挿させた
ことを特徴としている。
【0012】以下に、各層の材質を例示する。下部強磁
性体層は、Fe又はFeを含む合金である。非磁性体層
は、AlとAl2 3 とからなり、このAl2 3 がト
ンネルバリア層である。不活性金属層は、ビスマス、カ
ドミウム、鉛及びタリウム(以下、それぞれ「Bi」、
「Cd」、「Pb」及び「Tl」という。)の中から選
ばれた一つ、又は二つ以上の合金である。
【0013】例えば、Fe又はFeを含む合金からなる
下部強磁性体層とAlからなる非磁性体層との間に、B
i、Cd、Pb及びTlの中から選ばれた一つ、又は二
つ以上の合金からなる不活性金属層を介挿したとする。
【0014】この場合、不活性金属層は、Fe及びAl
のどちらとも反応しない。したがって、下部強磁性体層
のFeと非磁性体層のAlとの間での合金化が阻止され
る。これによって、ピンホールのないAl2 3 からな
るトンネルバリア層を形成することができるので、トン
ネルバリア層におけるリーク電流の発生が抑制されるこ
とから、磁気抵抗変化率を高めた強磁性トンネル効果素
子を作製することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る強磁性トン
ネル効果素子の一実施形態を示す概略断面図である。以
下、この図面に基づき説明する。ただし、図8と同一部
分は同一符号を付すことにより重複説明を省略する。
【0016】本実施形態の強磁性トンネル効果素子10
は、基板50上に下部強磁性体層52が形成され、下部
強磁性体層52上にトンネルバリア層54を含む非磁性
体層56が形成され、非磁性体層56上に上部強磁性体
層58が形成されてなるものである。そして、非磁性体
層56と下部強磁性体層52との間に、非磁性体層56
及び下部強磁性体層52のどちらとも合金を形成しない
不活性金属層12を介挿させたことを特徴としている。
【0017】基板50は、例えばシリコンからなり、表
面に電気絶縁膜としての熱酸化膜が形成されたもの等で
ある。下部強磁性体層52の材質は、Fe又はFeを含
む合金である。非磁性体層56の材質はAlであり、そ
の表面酸化層であるAl2 3 からトンネルバリア層5
4が形成されている。不活性金属層12は、FeともA
lとも反応しない金属であるBi(又はCd,Pb,T
l、又はこれら4種のいずれかの金属を構成要素とする
合金)である。
【0018】次に、以下の測定で使用する強磁性トンネ
ル効果素子10の作製方法について説明する。
【0019】まず、シリコン上に膜厚300nmの熱酸
化シリコン層を形成した基板50上に下部強磁性体層5
2としてFeをDC(直流)スパッタ法により、基板温
度200℃で厚さ50nmに成膜した。続いて、下部強
磁性体層52の上に、不活性金属層12としてBiを真
空蒸着法により厚さ1nmで成膜した。続いて、不活性
金属層12の上にAlを真空蒸着法により厚さ2nmで
成膜し、その後、大気中に24時間放置して表面を1〜
2nm酸化することにより、トンネルバリア層54を含
む非磁性体層56を形成した。Alの酸化膜表面層がト
ンネルバリア層54となる。続いて、トンネルバリア層
54上に、上部強磁性体層58として鉄コバルト合金
(組成比1対1)をDCスパッタ法により、基板温度は
室温で100nmの厚さに積層した。
【0020】図2は、強磁性トンネル効果素子10の磁
気抵抗効果を測定する方法を示す概略上面図である。以
下、図1及び図2に基づき説明する。
【0021】下部強磁性体層52を一定幅のストライプ
状に加工し、その上にその幅よりも一辺の大きな長方形
の不活性金属層12、非磁性体層56及びトンネルバリ
ア層54を成膜し、その上に下部強磁性体層52に直交
するように一定幅のストライプ状である上部強磁性体層
58を成膜する。これらの加工は成膜時にメタルマスク
を用いることで実現される。
【0022】磁気抵抗を測定する際には、基板50に対
して水平方向に磁場を印加し、トンネルバリア層54を
通過するように下部強磁性体層52の一端から上部強磁
性体層58の一端へと電流を流し、下部強磁性体層52
及び上部強磁性体層58の他端の電圧を測定する直流四
端子法を用いる。
【0023】図3は、強磁性トンネル効果素子10のヒ
ステリシス曲線を示すグラフである。以下、図1乃至図
3に基づき説明する。
【0024】図3から明らかなように、下部強磁性体層
52と上部強磁性体層58との間に保持力に差があるこ
とを示す二段型のループ曲線が得られている。下部強磁
性体層52の単層での保持力が10Oeであり、上部強
磁性体層58の単層での保持力が40Oeである。この
二段型のループ曲線は、印加磁場Hが10Oe〜40O
eの範囲及び−10Oe〜−40Oeの範囲では、下部
強磁性体層52と上部強磁性体層58との磁化の向きが
反平行であることを示している。この他の印加磁場の場
合には、両者の磁化の向きは平行である。強磁性トンネ
ル効果素子10においては、下部強磁性体層52及び上
部強磁性体層58の磁化の向きが、反平行の場合にはト
ンネル電流が流れにくくすなわち抵抗が高くなり、平行
の場合には抵抗が低くなる。
【0025】図4は、強磁性トンネル効果素子10の室
温における磁気抵抗曲線を示すグラフである。以下、図
1、図2及び図4に基づき説明する。
【0026】図4に示すように、印加磁場Hが10Oe
〜40Oeの範囲及び−10Oe〜−40Oeの範囲で
は、下部強磁性体層52と上部強磁性体層58との磁化
の向きが反平行になったことに対応して抵抗が高くな
り、磁気抵抗変化率△R/Rとして最大20%が得られ
ていることがわかる。
【0027】従来の強磁性トンネル効果素子として例え
ば「J.S.Moodera eta1:Phys.R
ev.Lett.74,3273(1995)」に記載
されているものの室温における磁気抵抗変化率△R/R
は、最大11.8%である。これに比べて、強磁性トン
ネル効果素子10では、十分に高い磁気抵抗変化率△R
/Rが得られている。
【0028】これは、下部強磁性体層52と非磁性体層
56との間にBiからなる不活性金属層12を挟んだこ
とにより、下部強磁性体層52のFeと非磁性体層56
のAlとの間の合金化を防ぐことができたためと考えら
れる。
【0029】図5は、強磁性トンネル効果素子10のオ
ージェ電子分光による分析結果を示すグラフである。図
6は、従来の強磁性トンネル効果素子のオージェ電子分
光による分析結果を示すグラフである。以下、図1、図
5及び図6に基づき説明する。なお、図6に示す従来の
強磁性トンネル効果素子は、強磁性トンネル効果素子1
0の構造及び製造工程において、不活性金属層12を形
成しなかったものである。
【0030】AESの深さ方向分析とは、試料をアルゴ
ンイオンによりスパッタエッチングしながら、電子線を
試料表面に照射したときに放出されるオージェ電子のエ
ネルギー強度(信号強度)を分析し、試料深さ方向の組
成分析をするものである。当分析では、3keVで加速
したアルゴンイオンを10秒間照射してエッチングする
ごとに、電子線を試料表面に照射して分析した。図5及
び図6において、横軸は分析時間(左側ほど試料表面に
近い)、縦軸はそれぞれの元素の信号強度を示す。
【0031】図5から明らかなように、強磁性トンネル
効果素子10では、Bi層を境にしてAl層とFe層が
はっきりと分かれているので、両者が合金化していない
ことがわかる。これに対して、図6から明らかなよう
に、従来の強磁性トンネル効果素子では、Al層とFe
層とが互いの膜表面まで混じり合っているので、Alと
Feが合金化していることがわかる。
【0032】なお、本実施形態では、強磁性体層をDC
スパッタ法で成膜し、非磁性体層をRFスパッタ法で成
膜したが、他の成膜方法、例えば真空蒸着法やCVD法
を用いて成膜しても、上述と同様の結果を得ることがで
きる。また、下部強磁性体層をFeを含む合金、例えば
パーマロイ(FeNi合金)などにした場合でも同様の
効果が得られる。さらに、Bi層の代わりにCd、P
b、Tlのうちのいずれか一つ、又はBi、Cd、P
b、Tlを構成要素とする合金を用いても同様の効果が
得られる。
【0033】図7は、本発明に係る磁気ヘッドの一実施
形態を示す概略断面図である。以下、この図面に基づき
説明する。
【0034】本実施形態の磁気ヘッド20は、強磁性ト
ンネル効果素子10(図1)の両側に一対の磁気シール
ド22,24を配設し、更に、磁気シールド24の外側
に書き込み用磁気ポール26と書き込み用磁気コイル2
8とを配設してある。磁気ヘッド20によれば、磁気抵
抗変化率の高い強磁性トンネル効果素子10を用いるこ
とにより、より高密度での磁気記録に対応できることと
なった。
【0035】また、強磁性トンネル効果素子10を用い
て、磁場感度のよい磁気センサも作製することができ
る。この場合、強磁性トンネル効果素子10をそのまま
磁気センサとして用いることもできる。
【0036】なお、本発明においては、上部強磁性体の
材料、強磁性トンネル効果素子の形状などは、上述の実
施形態に限定されることはない。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る強磁性トンネル効果素子に
よれば、非磁性体層と下部強磁性体層との間に不活性金
属層を介挿させたことにより、下部強磁性体層と非磁性
体層との間の合金化を防ぐことができる。したがって、
ピンホールのないトンネルバリア層を形成できるので、
トンネルバリア層におけるリーク電流の発生を抑制で
き、これにより磁気抵抗変化率の向上を達成できる。
【0038】また、本発明に係る磁気ヘッド及び磁気セ
ンサによれば、本発明に係る強磁性トンネル効果素子を
用いたことにより、高感度化を達成できるので、より高
密度の磁気記録媒体にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る強磁性トンネル効果素子の一実施
形態を示す概略断面図である。
【図2】図1の強磁性トンネル効果素子の磁気抵抗効果
を測定する方法を示す概略上面図である。
【図3】図1の強磁性トンネル効果素子のヒステリシス
曲線を示すグラフである。
【図4】図1の強磁性トンネル効果素子の室温における
磁気抵抗曲線を示すグラフである。
【図5】図1の強磁性トンネル効果素子におけるオージ
ェ電子分光による分析結果を示すグラフである。
【図6】従来の強磁性トンネル効果素子におけるオージ
ェ電子分光による分析結果を示すグラフである。
【図7】本発明に係る磁気ヘッドの一実施形態を示す概
略断面図である。
【図8】従来の強磁性トンネル効果素子を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10 強磁性トンネル効果素子 12 不活性金属層 50 基板 52 下部強磁性体層 54 トンネルバリア層 56 非磁性体層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下部強磁性体層が形成され、こ
    の下部強磁性体層上にトンネルバリア層を含む非磁性体
    層が形成され、この非磁性体層上に上部強磁性体層が形
    成されてなる強磁性トンネル効果素子において、 前記非磁性体層と前記下部強磁性体層との間に、前記非
    磁性体層及び前記下部強磁性体層のどちらとも合金を形
    成しない不活性金属層を介挿させたことを特徴とする強
    磁性トンネル効果素子。
  2. 【請求項2】 前記下部強磁性体層が鉄又は鉄を含む合
    金である、請求項1記載の強磁性トンネル効果素子。
  3. 【請求項3】 前記非磁性体層がアルミニウムと酸化ア
    ルミニウムとからなり、この酸化アルミニウムが前記ト
    ンネルバリア層である、請求項1又は2記載の強磁性ト
    ンネル効果素子。
  4. 【請求項4】 前記不活性金属層がビスマス、カドミウ
    ム、鉛及びタリウムの中から選ばれた一つ又は二つ以上
    の合金である、請求項1,2又は3記載の磁気抵杭効果
    素子。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4又は5記載の強磁
    性トンネル効果素子を用いて構成されたことを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の強磁
    性トンネル効果素子を用いて構成されたことを特徴とす
    る磁気センサ。
JP1388897A 1997-01-28 1997-01-28 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ Expired - Lifetime JP2894312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1388897A JP2894312B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1388897A JP2894312B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10208218A true JPH10208218A (ja) 1998-08-07
JP2894312B2 JP2894312B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=11845745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1388897A Expired - Lifetime JP2894312B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2894312B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6452204B1 (en) * 1998-12-08 2002-09-17 Nec Corporation Tunneling magnetoresistance transducer and method for manufacturing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6452204B1 (en) * 1998-12-08 2002-09-17 Nec Corporation Tunneling magnetoresistance transducer and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2894312B2 (ja) 1999-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100308416B1 (ko) 터널접합구조와그제조방법및자기센서
US7522392B2 (en) Magnetoresistive sensor based on spin accumulation effect with terminal connection at back end of sensor
JP3291208B2 (ja) 磁気抵抗効果型センサおよびその製造方法とそのセンサを備えた磁気ヘッド
US6631055B2 (en) Tunnel valve flux guide structure formed by oxidation of pinned layer
JP3575683B2 (ja) 多素子型磁気抵抗素子
JP4758812B2 (ja) スピン流狭窄層を備えたスピン蓄積素子及びその作製方法
JP5257007B2 (ja) 磁気センサー
US6525532B2 (en) Magnetic device
US8027129B2 (en) Current perpendicular to plane magnetoresistive sensor pre-product with current confining path precursor
US7298597B2 (en) Magnetoresistive sensor based on spin accumulation effect with free layer stabilized by in-stack orthogonal magnetic coupling
EP1308741B1 (en) Magnestoresistive sensor and manufacturing method therefor
US6603643B2 (en) Magnetoresistive head containing oxide layer
JP3231313B2 (ja) 磁気ヘッド
KR100298818B1 (ko) 향상된자기검출감도를갖는거대자기-저항성자기센서
JP2001143227A (ja) 磁気センサ
JP3587792B2 (ja) 磁気検出素子及びその製造方法
JPH0589435A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘツド
JP2894312B2 (ja) 強磁性トンネル効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッド及び磁気センサ
JP2013020672A (ja) 磁気記録再生装置
JP2000322714A (ja) トンネル磁気抵抗効果型磁界検出素子及びその製造方法とそれを用いた磁気ヘッド
JP3382866B2 (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法
JPH11259824A (ja) 磁気記録再生装置及びそれに用いる磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JP3050094B2 (ja) スピンバルブ素子
JP3216613B2 (ja) 強磁性トンネル効果素子の製造方法
JP2000113419A (ja) 磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term