JPH10208142A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来載置していた商品と寸法の異なる商品を
商品棚上に載置する場合でも、従来使用していた商品棚
を、仕切板の取付け間隔が異なる別の商品棚に取り替え
る必要の無い、自動販売機を提供する。 【解決手段】 昇降搬送装置と、昇降搬送装置の側方で
上下方向に互いに間隔を隔てて積層され、昇降搬送装置
へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、商品棚の下
縁に沿って互いに間隔を隔てて商品棚の下縁部に取り付
けられた複数の商品搬出装置と、商品棚の傾斜に沿って
商品棚の上面に移動可能に取り付けられた複数の仕切板
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はビン、缶、ペットボ
トルなどの容器に詰められた商品の自動販売機に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】昇降搬送装置と、昇降搬送装置の側方で
上下方向に互いに間隔を隔てて積層され、昇降搬送装置
へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、商品棚の下
縁部に取り付けられた商品搬出装置ととを備える自動販
売機が、実開平１−１４７４８３号、実開平３−６６４
７７号等に開示されている。上記自動販売機において
は、商品搬出装置が駆動され、傾斜した商品棚上に整列
した置かれた商品が、商品列の最下端の商品から順に、
商品棚から搬出され、昇降搬送装置によって、商品取出
口へ搬送される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一つの商品棚に複数列
の商品を載置する場合、商品棚の下縁に沿って互いに間
隔を隔てて複数の商品搬出装置を商品棚の下縁部に取り
付けると共に、各商品列を仕切るために、商品棚の傾斜
に沿って商品棚の上面に複数の仕切板を取り付ける。従
来、仕切板は商品棚の上面に固定されていたので、従来
載置していた商品と寸法の異なる商品を商品棚上に載置
する場合、従来使用していた商品棚を、仕切板の取付け
間隔が異なる別の商品棚に取り替える必要があった。本
発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、従来載
置していた商品と寸法の異なる商品を商品棚上に載置す
る場合でも、従来使用していた商品棚を、仕切板の取付
け間隔が異なる別の商品棚に取り替える必要の無い、自
動販売機を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、昇降搬送装置と、昇降搬送装置
の側方で上下方向に互いに間隔を隔てて積層され、昇降
搬送装置へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、商
品棚の下縁に沿って互いに間隔を隔てて商品棚の下縁部
に取り付けられた複数の商品搬出装置と、商品棚の傾斜
に沿って商品棚の上面に移動可能に取り付けられた複数
の仕切板とを備えることを特徴とする自動販売機を提供
する。本発明に係る自動販売機においては、商品搬出装
置が駆動され、傾斜した商品棚上に整列した置かれた商
品が、商品列の最下端の商品から順に、商品棚から搬出
され、昇降搬送装置によって、商品取出口へ搬送され
る。本発明に係る自動販売機においては、商品搬出装置
の間隔を、載置が予定される最小寸法の商品に合わせて
設定しておけば、仕切板を移動させて仕切板の間隔を変
更することにより、従来載置していた商品と寸法の異な
る商品を、支障なく商品棚上に載置し搬出することがで
きる。従って、本発明に係る自動販売機においては、従
来載置していた商品と寸法の異なる商品を商品棚上に載
置する場合でも、従来使用していた商品棚を、仕切板の
取付け間隔が異なる別の商品棚に取り替える必要は無
い。

【０００５】本発明の好ましい態様においては、隣接す
る仕切板の間に単一の商品搬出装置が存在する場合、当
該単一の商品搬出装置が駆動され、隣接する仕切板の間
に複数の商品搬出装置が存在する場合、当該複数の商品
搬出装置が同時に駆動される。隣接する仕切板の間に単
一の商品搬出装置が存在する場合、当該単一の商品搬出
装置を駆動し、隣接する仕切板の間に複数の商品搬出装
置が存在する場合、当該複数の商品搬出装置を同時に駆
動することにより、前記隣接する仕切板の間に載置され
た商品を支障なく搬出することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以降の説明において、図１〜１４
の矢印Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ、Ｖ、ＶＩの方向をそれ
ぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。な
お、図１、４、６、７、９において、紙面の裏面から表
面へ向かう方向が前方であり、表面から裏面へ向かう方
向が後方である。また、図１２において、紙面の裏面か
ら表面へ向かう方向が左方であり、表面から裏面へ向か
う方向が右方である。

【０００７】本発明の実施例に係る自動販売機を図１〜
１４に基づいて説明する。図１に示すように、自動販売
機の１００の左右方向中央部に上下移動可能なエレベー
タ１が配設されている。エレベータ１の左右両側に、上
下方向に互いに間隔を隔てて積層され、エレベータ１へ
向かって下方へ傾斜した８枚の商品棚２が配設されてい
る。商品棚２の下縁は前後に延在している。商品棚２上
には、缶、ビン、ペットボトル等の容器に詰められた商
品２００ａ、２００ｂが、中心軸を前後方向へ延在させ
た状態で左右方向に整列して載置されている。

【０００８】図１、２に示すように、下方６枚の商品棚
２上には、載置予定商品中の最小寸法の缶商品２００ａ
の商品列が、前後方向に互いに間隔を隔てて４列、載置
されている。図２に示すように、商品棚２の前端と後端
とに、左右に延在する固定仕切板２１が立設されてい
る。図１、２に示すように、商品棚２の中央部に、左右
に延在する３枚の移動仕切板２２が立設されている。移
動仕切板２２により、４列の商品２００ａの列は互いに
仕切られている。図３に示すように、移動仕切板２２は
Ｌ型断面部材２２ａと、Ｌ型断面部材２２ａの下面に固
定された一対の係止爪２２ｂとにより構成されている。
図４に示すように、移動仕切板２２は、商品棚２に形成
された一対の係止穴２３に一対の係止爪２２ｂをそれぞ
れ弾性係合させることにより、商品棚２の上面に着脱可
能に取り付けられている。商品棚２には、前後方向に間
隔を隔てて複数の対の係止穴２３が形成されており、一
対の係止爪２２ｂを所望の対の係止穴２３に弾性係合さ
せることにより、移動仕切板２２を前後方向の所望の位
置ヘ移動させることができる。

【０００９】図１、５に示すように、上方２枚の商品棚
２上には、載置予定商品中の最大寸法のビン商品２００
ｂが、前後方向に互いに間隔を隔てて２列、載置されて
いる。図２と図５とを比較すれば分かるように、上方２
枚の商品棚２においては、３枚の移動仕切板２２の中の
１枚が、商品棚２の前後方向中央部に移設され、残りの
１枚が、商品棚２の後端部に移設されている。移動仕切
板２２の移設によってできた２列の広幅の商品通路上
に、ビン商品２００ｂの商品列が２列載置されている。

【００１０】図２、６、７に示すように、下方６枚の商
品棚２の下縁部の下面側に且つ載置予定商品中の最小寸
法の缶商品２００ａの各列の直下に、１つのシーソー方
式の商品搬出装置３が配設されている。商品搬出装置３
は、上端が前後方向に延在する軸線回りに回動自在に商
品棚２に支持された支持端で下端が自由端の蝶番状の第
１ストッパー３１と、下端が前後方向に延在する軸線回
りに回動自在に商品棚２に支持された支持端で上端が自
由端の蝶番状の第２ストッパー３２と、上端が第１スト
ッパー３１の自由端に前後方向に延在する軸線回りに回
動自在に連結され下端が第２ストッパー３２の自由端に
前後方向に延在する軸線回りに回動自在に連結された中
間アーム３３とを有している。第１ストッパー３１、第
２ストッパー３２、中間アーム３３は第１ストッパー３
１の支持端である上端を左斜め上方ヘ差し向け第２スト
ッパー３２の支持端である下端を右斜め下方へ差し向け
て商品棚２と平行に左右に延在するように配設されてい
る。商品棚２には第１ストッパー３１の関節部と第２ス
トッパー３２の関節部とが商品棚２上へ突出するのを許
容する開口２４が形成されている。中間アーム３３は、
右斜め下方の第１位置と左斜め上方の第２位置との間で
商品棚２に平行に移動可能に商品棚２によって支持され
ている。中間アーム３３は、バネ３４により商品棚２に
平行に右斜め下方へ付勢されている。この結果、図６で
実線で示すように、通常、中間アーム３３は右斜め下方
の第１位置にあり、第２ストッパー３２の関節部が商品
棚２の上方へ突出し、第１ストッパー３１の関節部は商
品棚２の下方へ後退している。商品棚２の上方へ突出し
た第２ストッパー３２によって、商品列の下端の缶商品
２００ａが支持され、商品列に属する全ての缶商品２０
０ａの落下防止がなされている。中間アーム３３に押片
３５が固定されている。図５から分かるように、上方２
枚の商品棚２においては、ビン商品２００ａの各列に対
して、２つのシーソー方式の商品搬出装置３が対峙して
いる。

【００１１】図８に示すように、エレベータ１は上端が
開放された箱型部材１１によって構成されている。箱型
部材１１の左右側壁には、前後に互いに間隔を隔てて配
設された４個の商品搬出装置３に対峙して、前後方向に
互いに間隔を隔てて、４個の開口１１ａが形成されてい
る。エレベータ１には、商品棚２の下縁に平行に前後に
延在するベルト式の商品搬出コンベヤ６が取り付けられ
ている。エレベータ１には、商品搬送コンベヤ６の左右
両側に配設され、起立位置と商品搬送コンベヤ６側へ倒
れた位置との間でのみ倒起可能な側板７が取り付けられ
ている。側板７は、図示しないバネにより、起立する方
向へ付勢されている。エレベータ１には、商品搬送コン
ベヤ６の両側に、側板７が商品搬送コンベヤ６側ヘ倒れ
た時に側板７によって押され、側板７が商品搬送コンベ
ヤ６側ヘ倒れたことを検出するスイッチ８が取り付けら
れている。

【００１２】図９に示すように、エレベータ１内には、
左右の側壁に形成された４個の開口１１ａに対峙して、
商品棚２の下縁に平行の方向、すなわち前後方向に互い
に間隔を隔てて、左右にそれぞれ４個の電磁ソレノイド
９が、傾斜して取り付けられている。右側の電磁ソレノ
イド９が作動すると、図９で一点鎖線で示すように、ピ
ストン９ａが右側の開口１１ａを通ってエレベータ１の
右方へ斜め上向きに突出する。左側の電磁ソレノイド９
が作動すると、図９で一点鎖線で示すように、ピストン
９ａが左側の開口１１ａを通ってエレベータ１の左方へ
斜め上向きに突出する。

【００１３】図１０に示すように、エレベータ１は、エ
レベータ駆動装置４のスライダ４１に固定されている。
上下に延在する２本の案内棒４２がスライダ４１に挿通
され、上下に延在するネジ棒４３がスライダ４１に挿通
されてスライダ４１に螺合している。ネジ棒４３の頂部
に傘歯車４４が固定されている。傘歯車４４はギヤボッ
クス４５内に配設された減速ギヤに噛合し、減速ギヤは
エンコーダ付きのサーボモータ４６に接続されている。
図１１に示すように、エレベータ１とエレベータ駆動装
置４とは、矩形の枠組５内に組付けられている。枠組５
の前部縦桁５１に、開口５１ａが形成されている。図１
に示すように、枠組５は、自動販売機の１００の左右方
向中央部に組付けられている。自動販売機１００の前面
パネルには、枠組５の開口５１ａに対峙して商品取出口
が形成されている。

【００１４】本実施例に係る自動販売機１００の作動を
以下に説明する。ユーザーは、缶商品２００ａ又はビン
商品２００ｂを選択し、図示しない商品選択スイッチを
押す。自動販売機１００が内蔵する図示しない制御装置
が作動し、エレベータ駆動装置４のサーボモータ４６が
回転し、ギヤボックス４５内に配設された減速ギヤを介
してネジ棒４３が回転し、ネジ棒４３に螺合するスライ
ダ４１が、案内棒４２に案内されて、初期位置である最
上位置から下方ヘ移動し、スライダ４１に固定されたエ
レベータ１が、所望の商品２００ａ又は２００ｂの列が
載置された商品棚２へ接近する。サーボモータ４６が停
止し、エレベータ１が所望の商品２００ａ又は２００ｂ
の列が載置された商品棚の下縁に対峙して停止する。エ
ンコーダによるパルス数と予め設定された商品棚位置を
示すパルス数とを比較することにより、エレベータ１の
停止位置制御が精度良く行われる。

【００１５】所望の商品が缶商品２００ａの場合は、所
望の缶商品２００ａによって構成される商品列に対峙す
る１つの電磁ソレノイド９が作動し、該電磁ソレノイド
９のピストン９ａが、エレベータ１の側壁に形成された
開口１１ａを通って、所望の缶商品２００ａによって構
成される商品列が載置された商品棚２へ向かって斜め上
方へ突出する。所望の缶商品２００ａによって構成され
る商品列が左側の商品棚２上に載置されている場合に
は、所望の缶商品２００ａによって構成される商品列に
対峙する左側の１つの電磁ソレノイド９が作動し、該気
電磁ソレノイド９のピストン９ａがエレベータ１の左側
壁に形成された開口１１ａを通って左方へ且つ斜め上方
へ突出し、所望の缶商品２００ａによって構成される商
品列が右側の商品棚２上に載置されている場合には、所
望の缶商品２００ａによって構成される商品列に対峙す
る右側の１つの電磁ソレノイド９が作動し、該電磁ソレ
ノイド９のピストン９ａがエレベータ１の右側壁に形成
された開口１１ａを通って右方へ且つ斜め上方へ突出す
る。

【００１６】ピストン９ａは、上下に隣接する商品棚２
間の隙間へ侵入し、上下に隣接する商品棚２間の傾斜し
た隙間内を該傾斜に沿って移動し、所望の缶商品２００
ａの列の直下に配設された商品搬出装置３の押片３５に
当接して押片３５を斜め上方へ押し上げる。ピストン９
ａが押片３５を斜め上方へ押し上げた結果、商品搬出装
置３の中間アーム３３が斜め下方の第１位置から斜め上
方の第２位置ヘ移動し、第２ストッパー３２の関節部が
商品棚２の下方へ後退し、第１ストッパー３１が商品棚
２の上方へ突出する。所望の缶商品２００ａの列の最下
端の缶商品２００ａが第２ストッパー３２の支持を失っ
て、商品棚２の下端からエレベータ１内へ落下する。所
望の缶商品２００ａの列の最下端から２番目の缶商品２
００ａは、第１ストッパー３１によって支持される。こ
の結果、所望の缶商品２００ａの列に属する他の全ての
缶商品２００ａの商品棚２からの落下が阻止される。

【００１７】所望の商品がビン商品２００ｂの場合は、
所望のビン商品２００ｂによって構成される商品列に対
峙する２つの電磁ソレノイド９が作動し、該２つの電磁
ソレノイド９のピストン９ａが、エレベータ１の側壁に
形成された２つの開口１１ａを通って、所望のビン商品
２００ｂによって構成される商品列が載置された商品棚
２へ向かって斜め上方へ突出する。２本のピストン９ａ
は、上下に隣接する商品棚２間の隙間へ侵入し、上下に
隣接する商品棚２間の傾斜した隙間内を該傾斜に沿って
移動し、所望のビン商品２００ｂの列に対峙する２つ商
品搬出装置３の押片３５に当接して押片３５を斜め上方
へ押し上げ、所望のビン商品２００ｂの列の最下端のビ
ン商品２００ａのみを、商品棚２の下端から落下させ
る。

【００１８】上記説明から分かるように、隣接する仕切
板間に単一の商品搬出装置３が存在する場合には、該単
一の商品払出装置３が駆動され、隣接する仕切板間に複
数の商品搬出装置３が存在する場合には、該複数の商品
払出装置３が同時に駆動されることにより、商品棚２か
ら缶商品２００ａやビン商品２００ｂが支障なく搬出さ
れる。尚、商品搬出装置３の駆動の態様は、缶商品２０
０ａやビン商品２００ｂの格納時に、オペレータによっ
て、自動販売機１００の制御装置にインプットされる。

【００１９】所望の商品列の最下端の缶商品２００ａ又
はビン商品２００ｂが商品棚２の下端からエレベータ１
内へ落下する際に、エレベータ１の側板７を商品搬送コ
ンベヤ６側ヘ押し倒す。押し倒された側板７によってス
イッチ８が押され、側板７が倒れたこと、ひいては所望
の缶商品２００ａ又はビン商品２００ｂが商品棚２から
エレベータ１へ搬出されたことが検出される。倒れた側
板７は缶商品２００ａ又はビン商品２００ｂがエレベー
タ１内へ移動した後、図示しないバネの付勢力により起
立する。押し倒された側板７に対峙する起立した側板７
により、缶商品２００ａ又はビン商品２００ｂがエレベ
ータ１を乗り越えて反対側ヘ落下する事態の発生が防止
される。

【００２０】所望の缶商品２００ａ又はビン商品２００
ｂが商品棚２からエレベータ１へ搬出された後、エレベ
ータ１が上下ヘ移動して、枠組５の開口５１ａの高さ位
置へ到達する。エレベータ１は枠組５内に組付けられて
いるので、十分な強度を有しており、安定して作動す
る。エレベータ１の移動中、起立した側板７により缶商
品２００ａ又はビン商品２００ｂのエレベータ１からの
落下が防止される。商品搬送コンベヤ６が作動を開始
し、缶商品２００ａ又はビン商品２００ｂが開口５１ａ
ヘ向かって搬送される。図１２に示すように、缶商品２
００ａ又はビン商品２００ｂは開口５１ａを通り、開口
５１ａの前方下方に配設された商品取出棚１０１上ヘ落
下し、商品取出口１０２を介して自動販売機１００から
取り出される。

【００２１】缶商品２００ａが載置されていた商品棚２
に、缶商品２００ａよりも長い缶商品２００ｃを載置す
る場合には、図１３に示すように、３枚の移動仕切板２
２を前後に僅かに移設して、中程度に広幅の商品通路を
３列形成し、該商品通路上に缶商品２００ｃを載置す
る。この場合、図１３から分かるように、各商品列に１
つの商品搬出装置３が対峙し、１つの商品搬出装置３が
遊休状態となる。缶商品２００ｃを商品棚２から搬出す
る際には、遊休状態にある商品搬出装置３を除く他の３
つの商品搬出装置が駆動される。

【００２２】缶商品２００ａが載置されていた商品棚２
に、ビン商品２００ｂと缶商品２００ｃとを載置する場
合には、図１４に示すように、１枚の移動仕切板２２を
前後に僅かに移設し、１枚の移動仕切板２２を商品棚２
の後端に移設して、広幅の商品通路と中程度に広幅の商
品通路とを形成し、広幅の商品通路上にビン商品２００
ｂを載置し、中程度に広幅の商品通路上に缶商品２００
ｃを載置する。この場合、図１４から分かるように、ビ
ン商品２００ｂの商品列に２つの商品搬出装置３が対峙
し、缶商品２００ｃの商品列に１つの商品搬出装置３が
対峙し、１つの商品搬出装置３が遊休状態となる。ビン
商品２００ｂを商品棚２から搬出する際には、対峙する
２つの商品搬出装置３が駆動され、缶商品２００ｃを商
品棚２から搬出する際には、対峙する１つの商品搬出装
置３が駆動される。

【００２３】上記説明から分かるように、本実施例に係
る自動販売機１００においては、移動仕切板２２が配設
され、商品搬出装置３の間隔が、載置が予定される最小
寸法の缶商品２００ａに合わせて設定されているので、
移動仕切板２２を前後に移動させて移動仕切板２２の間
隔を変更することにより、缶商品２００ａを載置してい
た商品棚２に、缶商品２００ａよりも寸法の大きなビン
商品２００ｂや缶商品２００ｃを支障なく載置し搬出す
ることができ、或いは缶商品２００ｃを載置していた商
品棚２に、缶商品２００ｃよりも寸法の大きなビン商品
２００ｂや缶商品２００ｃよりも寸法の小さな缶商品２
００ａを支障なく載置し搬出することができ、或いはビ
ン商品２００ｂを載置していた商品棚２に、ビン商品２
００ｂよりも寸法の小さな缶商品２００ａや缶商品２０
０ｃを支障なく載置し搬出することができる。

【００２４】従って、本実施例に係る自動販売機１００
においては、缶商品２００ａを載置していた商品棚２に
缶商品２００ａと寸法の異なるビン商品２００ｂや缶商
品２００ｃを載置する場合でも、或いは缶商品２００ｃ
を載置していた商品棚２に缶商品２００ｃと寸法の異な
るビン商品２００ｂや缶商品２００ａを載置する場合で
も、或いはビン商品２００ｂを載置していた商品棚２に
ビン商品２００ｂと寸法の異なる缶商品２００ａや缶商
品２００ｃを載置する場合でも、商品棚２を、仕切板の
取付け間隔が異なる別の商品棚に取り替える必要は無
い。

【００２５】隣接する仕切板間に単一の商品搬出装置３
が存在する場合には、該単一の商品払出装置３が駆動さ
れ、隣接する仕切板間に複数の商品搬出装置３が存在す
る場合には、該複数の商品払出装置３が同時に駆動され
るので、商品棚２から缶商品２００ａ、２００ｃやビン
商品２００ｂを支障なく搬出することができる。

【００２６】商品搬出装置３の駆動源である電磁ソレノ
イド９は、エレベータ１内に配設されているので、電磁
ソレノイド９を商品棚２に取り付ける場合に比べて、商
品棚２間の間隔を狭くすることができ、商品棚２の枚
数、ひいては格納商品数を増すことができる。

【００２７】商品搬出装置３の駆動源として電磁ソレノ
イド９を用いたので、例えばモータとギヤ機構とラック
とによって商品搬出装置３の駆動源を構成する場合に比
べて、駆動源の構造を単純化でき、且つ駆動源の作動を
高速化できる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る自動
販売機は移動可能な仕切板を備えているので、商品搬出
装置の間隔を、載置が予定される最小寸法の商品に合わ
せて設定しておけば、仕切板を移動させて仕切板の間隔
を変更することにより、従来載置していた商品と寸法の
異なる商品を、支障なく載置し搬出することができる。
従って、本発明に係る自動販売機においては、従来載置
していた商品と寸法の異なる商品を載置する場合でも、
従来使用していた商品棚を、仕切板の取付け間隔が異な
る別の商品棚に取り替える必要は無い。隣接する仕切板
の間に単一の商品搬出装置が存在する場合、当該単一の
商品搬出装置を駆動し、隣接する仕切板の間に複数の商
品搬出装置が存在する場合、当該複数の商品搬出装置を
同時に駆動することにより、前記隣接する仕切板の間に
載置された商品を支障なく搬出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る自動販売機の内部構造の
正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図である。

【図３】本発明の実施例に係る自動販売機が備える移動
仕切板の斜視図である。

【図４】本発明の実施例に係る自動販売機が備える移動
仕切板の取付状態を示す断面図である。

【図５】図１のＶ−Ｖ矢視図である。

【図６】図１の部分拡大図である。

【図７】本発明の実施例に係る自動販売機が備える商品
搬出装置の正面図である。

【図８】本発明の実施例に係る自動販売機が備えるエレ
ベータの斜視図である。

【図９】図８の線ＩＸ−ＩＸに沿った断面図である。

【図１０】本発明の実施例に係る自動販売機が備えるエ
レベータ駆動装置の斜視図である。

【図１１】図８のエレベータと図１０のエレベータ駆動
装置とが枠組内に組付けられた状態を示す斜視図であ
る。

【図１２】本発明の実施例に係る自動販売機の作動を示
す図である。

【図１３】異なる寸法の缶商品を商品棚上に載置する場
合の、移動仕切板の移設の状況を示す商品棚の上面図で
ある。

【図１４】異なる寸法の缶商品とビン商品とを商品棚上
に載置する場合の、移動仕切板の移設の状況を示す商品
棚の上面図である。

【符号の説明】

１ エレベータ ２ 商品棚 ３ 商品搬出装置 ４ エレベータ駆動装置 ５ 枠組 ６ 商品搬送コンベヤ ７ 側板 ８ スイッチ ９ 電磁ソレノイド ２２ 移動仕切板 １００ 自動販売機 １０２ 商品取出口 ２００ａ、２００ｃ 缶商品 ２００ｂ ビン商品

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降搬送装置と、昇降搬送装置の側方で
   上下方向に互いに間隔を隔てて積層され、昇降搬送装置
   へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、商品棚の下
   縁に沿って互いに間隔を隔てて商品棚の下縁部に取り付
   けられた複数の商品搬出装置と、商品棚の傾斜に沿って
   商品棚の上面に移動可能に取り付けられた複数の仕切板
   とを備えることを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】 隣接する仕切板の間に単一の商品搬出装
   置が存在する場合、当該単一の商品搬出装置が駆動さ
   れ、隣接する仕切板の間に複数の商品搬出装置が存在す
   る場合、当該複数の商品搬出装置が同時に駆動されるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の自動販売機。
3. 【請求項３】 昇降搬送装置に商品搬出装置の駆動源が
   取り付けられていることを特徴とする請求項１又は２に
   記載の自動販売機。
4. 【請求項４】 商品搬出装置の駆動源は電磁ソレノイド
   であることを特徴とする請求項３に記載の自動販売機。