JPH1020809A - 画像表示方法及び装置 - Google Patents

画像表示方法及び装置

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JPH1020809A
JPH1020809A JP8168890A JP16889096A JPH1020809A JP H1020809 A JPH1020809 A JP H1020809A JP 8168890 A JP8168890 A JP 8168890A JP 16889096 A JP16889096 A JP 16889096A JP H1020809 A JPH1020809 A JP H1020809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相転移型の液晶表示ユニットの書込動作を高速
化して画面書換時間を短縮する 【解決手段】相転移型液晶表示ユニット40の書込表示
する表示ラインの順番L1〜L8に従って画像データか
らラインデータを読み出し、読み出したラインデータを
含む他の書込ラインを検出し、1回の書込みにより、検
出した複数の書込ラインへラインデータを同時書込みし
て高速表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ機能を有す
るマトリクス駆動の液晶表示ユニット(LCD)を用い
た画像表示方法及び表示装置に関し、特に、相転移型液
晶表示ユニットを高速で表示駆動させる画像表示方法及
び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のオフィスオートメーション化の進
展に伴って、液晶表示ユニットを用いた液晶プロジェク
タ装置が開発され、パーソナルコンピュータのCRT画
面をプロジェクタ装置に送って投写表示することで、プ
レゼンテーション等に活用されている。
【0003】従来、液晶表示ユニットとしては、アクテ
ィブマトリクス駆動のTFT液晶表示ユニットが知られ
ており、ビデオレートによる高速駆動により動画表示も
可能であるが、画素密度が例えばA4サイズで最大12
80×1024画素と低い。またTFT液晶表示ユニッ
トは、画面の書換時間が高速であるが、光の透過率が低
く、画面が暗い。
【0004】一方、TFT液晶等のアクティブマトリク
ス駆動の液晶表示ユニットに比べ、単純マトリクス駆動
の液晶表示ユニットは構造が簡単なため、多画素化と高
精細化に適している。単純マトリクス駆動の液晶表示ユ
ニットの一つとして相転移型の液晶表示ユニットがあ
り、現在では2500×3500画素以上のA4サイズ
が実用化されている。
【0005】相転移型液晶表示ユニットは、透明なライ
ン電極とデータ電極がマトリクス状に配置され、両者の
交差位置の電極間に液晶材料を挟み込む構造になってい
る。また、マトリクス状の電極を電圧駆動するために、
ライン電極ドライバとデータ電極ドライバの二つのドラ
イバ回路を備えている。この相転移型液晶表示ユニット
の表示動作は、ライン電極ドライバで表示するライン電
極を選択して電圧を印加する。
【0006】一方、データ電極ドライバは、書き込む画
素データ中の表示する画素と表示しない画素に応じた電
圧を印加する。選択されたライン電極上の各画素の液晶
は、電圧が印加されなければ入射光が散乱されるコレス
テリック相になり、光の透過率が低い「黒」の表示にな
る。反対に、電圧が印加されれば、光の透過率が高いネ
マティック相に転移して透明な「白」表示になる。
【0007】このように、光の透過率の違いにより表示
を行なう。全ラインについて同様の処理を順番に繰り返
すことで、画面全体の表示が達成される。また、相転移
型液晶表示ユニットはメモリ機能を持ち、一度書き込ん
だ表示データは保持電圧を印加しておくことにより、そ
のまま表示されている。相転移型液晶表示ユニットにつ
いての詳細は、例えば、 ・相転移型プロジェクションディスプレイ(ディスプレ
イアンドイメージング,1992, Vol.1, No1, pp.61-69.
) ・A5-Mpixel overhead projection display utilizing
a nematic-cholestericphase-transition liquid cryst
al. (Journal of the Society for InformationDispla
y, Vol.1, No.1, 1993. pp43-49. ) に記載される。
【0008】このように相転移型液晶表示ユニットは、
高解像度であり、光の透過率が高く画面が明るい反面、
表示速度が遅く、TFT液晶表示ユニットに比較して画
面の書換時間が遅いことが問題となっている。即ち、黒
(散乱状態)から白(透明状態)に書き換えるためには
数十ミリ秒かかり、逆に白(透明状態)から黒(散乱状
態)に書き換えるためには数ミリ秒の書込時間を要す
る。例えば2500ライン×3500画素の相転移型液
晶表示ユニットを、初期化した後に画像を表示するため
には、20秒近くかかってしまう。
【0009】このような相転移型液晶表示ユニットの画
面書換時間が遅い問題を解決するため、従来の表示制御
では、前の画面と新しい画面のデータを常に比較し、異
なる部分だけを書き換えることによって書換時間を短縮
している(特開昭61−138991号、特開平2−2
17893号、特開平7−5845号等)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、新しい
画面と前の画面と異なる部分だけを書き換える従来の表
示制御にあっては、動画のように連続する内容をもつ画
面を切り換える場合には効果があるが、静止画像を主に
表示する液晶プロジェクタでは、画面内容がその都度、
全く異なってしまう場合が多く、前の画面と異なる部分
だけを書き換えても書換時間の短縮は期待できない。
【0011】したがって、本発明の目的は、相転移型液
晶ユニットの書込動作を高速化して画面書換時間を短縮
する画像表示方法及び表示装置を提供する。また、相転
移型液晶表示ユニットの画面切換えは、十秒程度の時間
を掛けて例えば2500ラインを順番に表示するため、
画面が上から下に向けてゆっくりと書き換わり、次の画
面の内容を把握するまでに時間がかかる。このため画面
を切り換えながら見たい内容を検索するような場合、検
索画面の認識に手間取り、時間がかかりすぎる問題があ
る。
【0012】したがって、本発明の他の目的は、画面内
容の概略が直ちに把握できるように相転移型液晶表示ユ
ニットの書込動作を高速化する画像表示方法及び表示装
置を提供する。また相転移型液晶ユニットについて、C
RTなどに用いられる書き込みの高速化のためのインタ
レース書き込みを行なった場合、全体の書き込み時間が
低速であることから、奇数ライン、偶数ラインという順
序で書き込みを行なうと、書き込み途中の表示のコント
ラストが低下するという問題があった。
【0013】また、CRTのように書込みに要する時間
と消去に要する時間が同じではないため、複数ライン単
位にブロック分けして奇数ブロックと偶数ブロックの順
序で行うインタレース書き込みもできない。このため、
相転移型液晶ユニットについては、インタレース書込み
を用いた表示時間の高速化ができなかった。したがっ
て、本発明の他の目的は、1又は複数ライン単位のイン
タレース書込みを可能にして相転移型液晶表示ユニット
の表示動作を高速化する画像表示方法及び装置を提供す
る。
【0014】更に、マトリクス駆動の相転移型液晶表示
ユニットを液晶プロジェクタ装置等に使用した場合、液
晶プロジェクタ装置をパーソナルコンピュータに外部表
示装置として接続し、パーソナルコンピュータで生成し
た画像データを上のラインから順番に選択して転送表示
させる。この場合、相転移型液晶表示ユニットの表示速
度が高速化できると、データ転送速度が表示速度に追い
付かず、表示速度がデータ転送速度により制約される問
題が起きる。
【0015】したがって、本発明の他の目的は、相転移
型液晶表示ユニットの書込速度の高速化に見合ったデー
タ転送の高速化を図った画像表示方法及び表示装置を提
供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本願各発明は、図1(A)のように、独
立に駆動できる複数の表示ラインL1〜LN の各々に複
数の表示画素D1〜DM を配列し、1ライン分の画素デ
ータを1又は複数の表示ラインに書き込んで表示させ
る。具体的にはライン電極とデータ電極との交差位置に
液晶を挟み込んだ単純マトリクス駆動される相転移型液
晶表示ユニットを使用する。
【0017】(第1発明)このようなライン単位の書込
動作によって表示駆動される相転移型液晶ユニットを用
いた表示ユニット40について、本願第1発明の画像表
示方法は次の処理過程をもつことを特徴とする。 表示ライン設定過程:書込表示する表示ラインの順番を
設定する。
【0018】読出し過程:表示ライン設定過程で設定さ
れた順番に従って、画像データ格納部32からラインデ
ータを読み出す。 書込ライン検出過程:読出し過程でラインデータを読み
出す毎に、そのラインデータと画像データ格納部32の
各ラインデータとを比較して表示ユニット40に対する
書込表示ラインを検出する。
【0019】表示過程:書込ライン検出過程で検出した
現在の処理ラインを含む1又は複数の表示ユニットの表
示ラインに、読出し過程で読み出したラインデータを書
き込んで表示させる。このような画像表示方法により、
図1(B)のように、1回の書込みにより、同時に複数
ラインの書込表示が行われ、全ラインの書込みを行う前
に、全画素の書込表示を完了することができる。特に、
表示ラインに直交する方向に表示画素が並んでいるよう
な画像データについては、各ラインに共通なラインデー
タによる同時書込みが効率的に行われ、極めて短時間で
書込表示が完了する。例えば正方形や長方形の矩形画像
にあっては、表示画素が現われる先頭ラインの書込処理
のみで、全画素の書込表示が完了する。
【0020】また本発明の画像表示方法は、複数ライン
対し共通に存在する数の多い表示画素の順番に、複数ラ
インの同時書込みによる表示が行われることとなり、書
込初期では概略的に画像が現われ、時間の経過に伴って
詳細な表示に切り換わっていくという階層的な表示機能
を本質的にもっている。このため、画面検索等では、書
込初期の段階で画像の概略を認識することができ、画面
切換えによる検索もかなり高速にできる。
【0021】例えばグラフや表のように表示ラインに直
交する罫線(縦罫線)を含む文書画像データにあって
は、書込み初期の段階で、縦罫線が一括表示され、この
画像が表やグラフを含んでいることが、直ちに認識でき
る。ここで読出し過程は、読み出したラインデータが表
示ユニット40に書込みを必要とする表示画素を含むか
否か検出する表示画素検出過程を備え、表示画素を含ま
ない場合は、書込ライン検出過程及び表示過程をスキッ
プして次の表示ラインの読出しを行う。これによって表
示画素を含まないラインデータは書込処理から除外さ
れ、その分、表示速度が向上する。
【0022】書込ライン検出過程は、画像データ格納部
32の中から読出し過程による読出しラインデータと同
じデータを有する表示ラインを検出する。これは、現在
処理対象となっている表示ラインと他のラインとの表示
画素の論理積を求めることに相当し、同一のラインデー
タを複数ラインに同時書込みすることで、表示速度が向
上する。
【0023】また書込ライン検出過程は、画像データ格
納部の中から読出し過程による読出しラインデータを一
部に含む表示ラインを検出する。これは、現在処理対象
となっている表示ラインの表示画素を含む他のラインを
検出し、処理対象ラインのラインデータを検出した複数
ラインに同時に書き込むことで、1回に書き込む画素数
を可能なかぎり多くして、表示速度を向上させる。
【0024】表示過程は、表示ユニット40に書き込ま
れていない画素にのみ書き込む追加書込みを行う。また
表示過程は、既に書き込まれている画素にも重ねて書き
込むこともできる。書込ライン検出過程は、検出された
表示ラインの表示画素が既に全て書き込まれている場合
には、この検出ラインを書込みラインから除外する。具
体的には、書込みを行うごとに、画像データ格納部32
の中の書込済みの表示画素を消去し、書込みが済んでい
ない表示画素について表示処理を繰り返せばよい。
【0025】表示ライン設定過程は、表示ユニットの表
示ラインを先頭から順番に指定して読出し過程によりラ
インデータを読み出させる。またラインデータに含まれ
る表示画素数の少ない順番に指定してラインデータを読
み出させてもよい。表示画素数の少ないラインデータほ
ど、これを含む他のラインデータが多いことから、1回
に書込む表示ラインの数が増加し、より効率的な書込表
示が期待できる。
【0026】更に、表示ユニット40の表示領域を複数
ラインからなる領域に分割し、分割した領域単位に表示
ライン設定過程、読出し過程、書込ライン検出過程及び
表示過程の各処理を行なう。この場合、1回書込みを行
なう毎に、分割された領域を順番に切り換えて全領域に
書込みを行なう。このように処理領域を分割すること
で、1回の書込処理で取り扱うライン数を低減し、処理
の負担を軽減できる。特に、書込処理をハードウェアや
ファームウェアで実現する場合は、1回の書込処理で取
扱うライン数に応じた回路規模をもつことから、領域分
割によるライン数を低減することが望ましい。
【0027】更に、本発明は、相転移型液晶ディスプレ
イに画像データを表示するための画像表示装置を提供す
るものであり、この表示装置は、相転移型液晶ディスプ
レイ40に書込表示する表示ラインの順番を設定する表
示ライン設定部、表示ライン設定部で設定された順番に
従って、画像データ格納部からラインデータを読み出す
読出し部、読出し部でラインデータを読み出す毎に、そ
のラインデータと画像データ格納部の各ラインデータと
を比較して相転移型液晶ディスプレイ40に対する書込
表示ラインを検出する書込ライン検出部、及び表示ライ
ン検出部で検出した1又は複数の相転移型液晶ディスプ
レイ40の表示ラインに、読出し部で読み出したライン
データを書き込んで表示させる表示部とを備える。
【0028】(第2発明)また本願第2発明としての画
像表示方法は、画像データ格納部32の画像データから
全ラインを代表する共通ラインデータを検出し、表示ユ
ニット40の複数ラインを指定して同時書込みする第1
表示過程と、共通ラインデータの書込後に、予め設定さ
れた順番に従って画像データ格納部32からラインデー
タを読み出すと共に、読み出したラインデータを書き込
む1又は複数の表示ラインを検出して追加的に書込表示
する第2表示過程とを有することを特徴とする。
【0029】この第2発明は、第1発明のライン毎の書
込表示に先立って、例えば全ラインデータの論理積によ
って共通ラインデータを検出し、共通ラインデータを全
ラインに同時書込みすることで、画像全体の概略イメー
ジを、最初の一回目の書込み動作で一括表示することが
できる。このため表示ラインを順番に指定して可能な限
り共通な表示画素を複数ラインで一括表示する第1発明
に比べ、書込初期に表示できる画面全体の画素数が大幅
に増加し、書込回数の低減により表示速度を向上でき
る。特に、書込初期の段階で一括表示される画素数が多
いことから、画面検索の際の概略内容の把握を迅速にで
き、効率よく検索したい画面に切替えることができる。
1回目の共通ラインデータを用いた一括表示以降の追加
書込表示は、第1発明の画像表示方法と同じになる。
【0030】(第3発明)更に、本願の第3発明に従え
ば、1又は複数ライン単位のインタレース書込みを可能
にして相転移型液晶表示ユニットの表示動作を高速化す
る画像表示方法及び装置が提供される。このための表示
ユニットの画像表示方法として本発明は、m,nを任意
の整数とするとき、表示ユニットをnライン毎にm分割
したブロックの各々について、nラインを代表する単一
の書込データを生成する第1データ生成過程と、第1デ
ータ生成過程で生成された書込データを第1書込時間
(白を黒とする5ms程度の1単位時間)でブロック毎
のnラインに同時に書込む第1データ書込過程と、表示
ユニットのライン毎に追加書込みする追加書込データを
生成する第2データ生成過程と、第2データ生成過程で
生成された追加書込データを第1書込時間より長い第2
書込時間(1単位時間を十数回繰り返して白を黒とする
75ms程度の十数単位時間)で書込む第2データ書き
込み過程とを有することを特徴とする。
【0031】更に、1単位時間の第1書込時間及び十数
単位時間の第2書込時間を指定する書込時間指定過程
と、第1データ書込過程で同時書込みするライン数nを
指定するライン数指定過程とを有する。このように表示
ユニットをnライン単位にmブロックに分割し、まずn
ラインを同時書込に使用する単一の書込データを生成
し、この書込データによってNライン同時書込を行う。
このような第1段階の書込は、相転移型液晶ユニット
で、表示ユニットを初期化した後に、白を黒に書替える
に必要な5ms程度の1単位時間でmブロック分の同時
書込みを行うなうことで、1画面の全体的な概略的に表
示される。
【0032】このため書込回数を減らさなくとも、書込
初期の段階で全体的な内容がわかり、その後にライン単
位に通常の75msの十数単位時間を必要とする第2段
階の追加書込みを行うことによって、詳細表示が行われ
ることになる。その結果、初期段階で全体的な内容が判
るので、体感時に高速表示に見せることができる。通常
のインタレース書込みは、ライン数nをn=2とした場
合であり、例えば第1段階の書込では、奇数ラインの書
込データを偶数ラインに同時書込し、その後に、偶数ラ
インつき順番に本来の書込データを追加書込みする。こ
の場合、第1段階の書込みにより全ラインにデータが書
込まれ、インタレースの途中で従来のようにコントラス
トが低下するようなことはない。
【0033】第1データ生成過程は、最初に書込むnラ
インの代表書込データとして、nラインの書込データの
論理積により生成することで、nライン全部に最も共通
したデータを同時書込できる。またnラインの代表書込
データを、nラインの書込データの中の1番目の先頭の
ラインのデータとし、ライン間はデータの相関が高いこ
とから、nラインに同時に書込むための代表書込みデー
タを簡単に作成できる。
【0034】第1データ生成過程は、生成した書込デー
タが、全て空白の場合には、第1データ書込過程に書込
データを供給せずに書込動作をスキップさせ、書込時間
を更に短縮できる。また第2データ生成過程は、追加書
き込むデータが第1データ書込過程により既に書き込ま
れているデータと同じ場合には、追加書込は必要なこと
から、追加書込データを第2データ書込過程に供給せず
に書込動作をスキップさせ、書込時間を短縮させる。
【0035】相転移型液晶ユニットの追加書込のための
第2書込時間は、表示ユニットの温度によって変化す
る。そこで、表示ユニットの温度に応じて第2書込時間
を変える。第2データ生成過程および第2データ書込過
程は、nライン分の追加書き込みは、昇順、インターレ
ース、ランダム等の任意の順番とし、画面の中で追加書
込を行っている部分を目立たなくできる。
【0036】またライン単位の書込動作によって表示駆
動される表示ユニットの画像表示装置として、表示ユニ
ットをnライン毎にm分割したブロックの各々につい
て、nラインを代表する単一の書込データを生成する第
1データ生成部と、第1データ生成部で生成された書込
データを第1書込時間でブロック毎のnラインに同時に
書込む第1データ書込部と、表示ユニットのライン毎に
追加書込みする追加書込データを生成する第2データ生
成部と、第2データ生成部で生成された追加書込データ
を前記第1書込時間より長い第2書込時間でライン毎に
順次に書き込む第2データ書込部とを設ける。
【0037】(第4発明)また本願の第4発明は、表示
ユニット40として、独立に駆動可能な複数の表示領域
42−1,42−2を有するように構成し、各表示領域
のライン単位の書込動作によって表示駆動される表示ユ
ニットの画像表示方法を提供する。この第3発明は、表
示ユニット40の独立に駆動可能な複数の表示領域の各
々につき、第1発明又は第2発明の表示方法を適用する
ことにより実現される。第3発明を第1発明に適用した
場合は、次のようになる。
【0038】書込ライン検出過程:画像データ格納部の
画像データから表示ユニットの各表示領域毎に、予め定
めた順番に従ってラインデータを読出し、このラインデ
ータと画像データ格納部の同じ表示領域の各ラインデー
タとを比較して表示ユニットに対する1又は複数の書込
みラインを検出する。
【0039】表示過程:書込ライン検出過程で検出した
表示領域毎の書込ラインに、現在読出しているラインデ
ータを書込んで表示させる。また第3発明を第2発明に
適用に場合には、表書込ライン検出過程および表示過程
の前に、次の過程を設ける。
【0040】共通ラインデータ検出過程:画像データ格
納部の画像データから表示ユニットの各表示領域毎に複
数本のラインデータを読み出し、この複数ラインに共通
して含まれている共通ラインデータとその書込ラインを
検出する。 共通ラインデータ表示過程:共通ラインデータ検出過程
で検出された表示領域毎の書込ラインに、対応する共通
ラインデータを同時に書込んで表示する。
【0041】このような表示ユニットを独立に駆動可能
な複数領域に別けて並列的に書込表示を行うことによっ
て、第1発明及び第2発明の表示速度を、更に領域分割
の数に応じて高速化することができる。このため第4発
明にあっては、画像データのデータ転送速度が表示ユニ
ットの表示速度に追い付かず、データ転送速度により表
示速度が制約される恐れがある。そこで第3発明では、
書込ライン検出過程及び共通ラインデータ検出過程は、
各表示領域毎に検出したラインデータ及び書込ラインの
検出情報を圧縮して符号データを出力し、表示過程及び
共通ラインデータ表示過程は、受信した符号データから
各表示領域のラインデータと書込ライン検出情報を復号
して各表示領域に同時書込みする。この画像データの圧
縮転送によって、高速化した表示速度を越えるデータ転
送速度を実現し、高速表示性能を保証する。
【0042】また第4発明は、独立に駆動可能な複数の
表示領域を有し、各表示領域のライン単位の書込動作に
よって表示駆動される相転移型液晶ユニットを備えた表
示装置を提供する。この表示装置は、表示する画像デー
タを格納する画像データ格納部、画像データ格納部の画
像データから表示ユニットの各表示領域毎に、予め定め
た順番に従ってラインデータを読出し、このラインデー
タと画像データ格納部の同じ表示領域の各ラインデータ
とを比較して表示ユニットに対する1又は複数の書込み
ラインを検出する書込ライン検出部と、表示ライン検出
部で検出した表示領域毎の書込ラインに、現在、読出し
ているラインデータを書込んで表示させる表示部とを有
する。
【0043】更に表示装置は、書込ライン検出部および
表示部の書込み表示に先立って、画像データ格納部の画
像データから表示ユニットの各表示領域毎に複数本のラ
インデータを読み出し、この複数ラインに共通して含ま
れている共通ラインデータと該共通ラインデータの書込
ラインを検出する共通ラインデータ検出部と、共通ライ
ンデータ検出部で検出された表示領域毎の書込ライン
に、対応する共通ラインデータを同時に書込んで表示す
る共通ラインデータ表示部を設ける。
【0044】
【発明の実施の形態】
<目 次> 1.ラインデータの共通書込制御 2.共通ラインデータの一括表示と追加書込表示 3.複数ラインの同時書込とライン毎の追加書込 4.独立に書込可能な表示領域の分割 1.ラインデータの共通書込制御 図2は本願第1発明による表示装置の実施形態のブロッ
ク図である。図2において、上位としてのパーソナルコ
ンピュータ10に対する外部表示装置として、この実施
形態にあっては、プロジェクタ12を本発明の表示装置
として外部接続している。パーソナルコンピュータ10
はMPU14を有し、MPU14に対してはシステムバ
ス22を介してROM16、RAM18が接続される。
【0045】またデータバス24に対し、RAM18及
び外部出力するための画像データ格納部として機能する
フレームメモリ20を接続している。フレームメモリ2
0には、パーソナルコンピュータ10自身のディスプレ
イや外部接続された表示装置であるプロジェクタ12に
表示させるための画像データがドットイメージに展開さ
れて格納されている。
【0046】フレームメモリ20に続いてはメモリコン
トローラ26が設けられ、システムバス22を経由した
MPU14からのコマンドによりフレームメモリ20に
対する書込み読出しを行う。メモリコントローラ26に
続いては書込コントローラ28が設けられる。書込コン
トローラ28は、本発明の画像表示方法に従って液晶表
示ユニット40に対する複数ラインの同時書込制御を行
う。
【0047】書込コントローラ28に続いては、圧縮転
送部30が設けられる。圧縮転送部30は、書込コント
ローラ28で生成された同時書込みのためのラインデー
タとその書込ラインを示す情報を圧縮して伝送ケーブル
32に送出する。圧縮転送部30における圧縮アルゴリ
ズムとしては、MH(モディファイドハフマン)、MM
R、更には静止画像の圧縮方式として標準化されている
JPEG等の適宜の圧縮アルゴリズムを使用することが
できる。
【0048】プロジェクタ12には、まず受信復号部3
4が設けられ、パーソナルコンピュータ10の圧縮転送
部30より送出された圧縮データを復号して元のライン
データとその書込ライン情報を画像データに復元し、続
いて設けられた表示コントローラ36に出力する。表示
コントローラ38は液晶表示ユニット40の駆動制御を
行う。液晶表示ユニット40は、液晶パネル42、ライ
ン電極ドライバ44及びデータ電極46で構成され、液
晶パネル42の構造としては相転移型液晶パネルを用い
る。
【0049】尚、液晶表示ユニット40には、液晶パネ
ル42の環境温度を検出する温度センサ45が設けられ
ているが、この実施形態では使用せず、後に明らかにす
る別の実施形態で使用する。図3は図2の液晶表示ユニ
ット40の概略構成である。相転移型の液晶表示ユニッ
ト40は、M×N画素のマトリクス駆動型のデバイス構
造をもっている。即ち、ライン電極ドライバ44に接続
された透明なライン電極LN と、データ電極ドライバ4
6に接続されたデータ電極D1,D2,D3,・・・D
M がマトリクス状に配置されており、両者の交差位置の
電極間に液晶材料を挟み込んで、表示画素となる液晶セ
ル78−11〜78−MNを形成している。
【0050】この相転移型液晶パネル42の表示動作
は、まずライン電極ドライバ44に対するライン番号の
指定で、ライン電極L1〜LN の中から1または複数の
ラインを選択してライン電圧を印加する。同時にデータ
電極ドライバ46に対しては、1ライン分のライン画素
データ、即ちM個の画素データが与えられ、このライン
画素データに応じた電圧をデータ電極D1〜DM に印加
する。例えば電極ドライバ46に対する画素データが1
で電圧が印加され、0で電圧が印加されない。
【0051】ライン電極ドライバ44で選択されたライ
ン電極上の各液晶セルは、データ電極ドライバ46側の
画素データ「0」により電圧が印加されなければ、入射
光が散乱されるコレステリック相となり、光の透過率が
低い黒の表示になる。反対にデータ電極ドライバ46側
から画素データ1に対応して電圧が印加されれば、光の
透過率が高いネマティック相に転移し、透明な白表示と
なる。
【0052】したがって、ライン電極ドライバ44で選
択したライン電極の液晶セルに対するデータ電極ドライ
バ46による画素データの1,0に応じた電圧印加の有
無により、液晶セルの透過率を変えて画像をドットイメ
ージにより表示する。更に相転移型液晶パネル42はメ
モリ機能をもち、一度液晶セルに書き込んだ表示データ
は保持電圧を印加しておくことで、そのまま表示状態を
維持できる。
【0053】更に、書込動作時間としては、保持電圧を
解除してい行う黒(1)から白(0)への書込みには数
十ミリ秒かかり、また駆動電圧を印加して行う白(0)
から黒(1)への書込みは数ミリ秒かかる。通常、画像
を書き込む前には液晶パネル42の全セルを白(0)に
初期化しておき、その後に画素データによる黒(1)の
書込みを行う。
【0054】この液晶パネル42の全セルを白に書き込
むための初期化書込みは、ライン電極ドライバ44によ
りライン電極L1〜LN の全てに電圧を加えた状態でデ
ータ電極ドライバ46による全てのデータ電極D1〜D
M の保持電圧をゼロボルトに解除すればよい。図4は図
2のプロジェクタ12側に設けた書込コントローラ28
の実施形態であり、本発明による画像表示方法による書
込表示を相転移型の液晶表示ユニット40に対し行う。
【0055】書込コントローラ28はタイミング制御部
52、表示ライン設定部60、ラインデータ格納部6
2、書込ライン番号検出部64及びフレーム消去部66
で構成される。タイミング制御部52は上位装置として
のパーソナルコンピュータ10側からの書込起動信号E
0を受けて、書込コントローラ28及びメモリコントロ
ーラ26、更には圧縮転送部30に対するタイミング信
号を出力する。
【0056】ここで書込コントローラ28は、書込起動
信号E0を受けた際に、まず液晶表示ユニット40の全
面消去による初期化を行った後に、画像データの書込表
示を行う。また書込開始に先立って、フレームメモリ2
0の表示画像メモリ領域20−1には画像データが格納
されている。即ち、フレームメモリ20は、表示画像メ
モリ領域20−1とワークメモリ領域20−2を備えて
おり、画像データは表示画像メモリ領域20−1にオリ
ジナルとして保存されており、書込動作の際にはワーク
メモリ領域20−2に展開し、書込画素の消去などの処
理を行う。
【0057】書込コントローラ28に設けた表示ライン
設定部60は、液晶表示ユニット40に対する書込ライ
ンの順番を予め設定している。この実施形態にあって
は、表示ライン設定部60は、表示ラインの順番(昇
順)に従った設定を行う。即ち図3の液晶表示ユニット
40におけるライン電極ドライバ44からのライン電極
のライン番号L1〜LN の順番に書込みを行うラインを
設定する。
【0058】表示ライン設定部60による順番設定が行
われた書込ラインの情報は、タイミング制御部52から
のタイミング制御信号を受けるごとにメモリコントロー
ラ26をアクセスし、設定された書込ラインに対応する
画像のラインデータをフレームメモリ20のワークメモ
リ領域20−2から読み出してラインデータ格納部62
に格納する。同時に、同じラインデータを書込ライン番
号検出部64に格納する。
【0059】書込ライン番号検出部64は、ワークメモ
リ領域20−2から順次読み出されるラインデータと、
ラインデータ格納部62に格納した現在処理対象となっ
ている表示ラインのラインデータとを比較し、ラインデ
ータ格納部62のラインデータの表示画素、即ち黒
(1)の画素データを書込ライン番号検出部64に読み
出したラインデータが含むか否か検出し、含んでいる場
合には、そのラインを今回の書込ライン番号として検出
する。
【0060】尚、書込ライン番号検出部64にあって
は、最初のラインデータ格納部62に現在処理対象とし
ているラインデータの格納時にも同じラインデータが入
力されて比較されることから、現在処理対象となる表示
ラインについても書込ライン番号検出部64で書込番号
の検出が行われている。ここで現在処理対象となった書
込ラインのラインデータをラインデータ格納部62及び
書込ライン番号検出部64に格納した際に、ラインデー
タの中に表示画素を含まない場合には、これをタイミン
グ制御部52に通知し、このラインについては書込処理
を行わずに、次の表示ラインの書込処理にスキップす
る。
【0061】書込ライン番号検出部64でラインデータ
格納部62の現在処理対象となっているラインデータを
含む書込ライン番号の検出が済むと、圧縮転送部30に
対しラインデータ信号E1及び書込ライン番号信号E2
が供給され、圧縮により符号データに変換した後に、図
2のプロジェクタ12に転送し、受信復号部34でライ
ンデータ及び書込ライン番号を復元し、液晶表示ユニッ
ト40にラインデータ格納部62のラインデータを同時
に書込表示する。
【0062】圧縮転送部30の圧縮転送が済んだなら
ば、フレーム消去部66がメモリコントローラ26を介
してフレームメモリ20のワークメモリ領域20−2に
格納している画像データの中の書込画素を消去する。こ
のような処理を表示ライン設定部60で設定される表示
ラインの順番に従って順次指定し、ワークメモリ領域2
0−2の中に表示画素がなくなった時点で書込表示を終
了する。
【0063】図5及び図6は、図4の実施形態による書
込表示の動作説明図である。図5(A)はフレームメモ
リ20の表示画像メモリ領域20−1であり、説明を簡
単にするため、液晶表示ユニット40を8ライン×8画
素の合計64画素構成とした場合を例にとっている。こ
こで画像データにおける表示ラインL1〜L8の表示画
素数は、右側に取り出して示すように、「034554
34」となる。この場合、表示ライン設定部60はライ
ン番号L1〜L8の順にライン選択順位を設定してい
る。
【0064】図5(A)の表示画像メモリ領域20−1
の画像データを液晶表示ユニット40に書込表示する場
合、まず表示ラインL1が設定され、ワークメモリ領域
20−2よりラインL1のラインデータがラインデータ
格納部62及び書込ライン番号検出部64に読み出され
る。しかしながら、ラインL1については表示画素が存
在しないことから、ラインL1の書込表示は行わず、次
のラインL2の処理に進む。
【0065】図5(B)はラインL2の書込表示におけ
る液晶パネル42の表示内容とワークメモリ領域20−
2の書込後の消去状態を表わしている。まず表示ライン
としてラインL2が設定されると、図5(A)の画像デ
ータと同じワークメモリ領域20−2のラインL2のラ
インデータ「11100000」が読み出され、ライン
データ格納部62に格納されると同時に、書込ライン番
号検出部64に格納され、書込ラインとして最初のライ
ンL2が検出される。
【0066】続いて次のラインL3のラインデータが読
み出されて、書込ライン番号検出部64でラインL2の
ラインデータと比較される。ラインL3にはラインL2
の表示画素が含まれていることから、ラインL3が書込
ラインとして検出される。残りのラインL4〜L8につ
いては、現在処理対象となっているラインL2の表示画
素を全て含まないことから、書込ラインとしての検出は
行われない。
【0067】このため液晶パネル42のラインL2の書
込動作では、書込ライン番号L2,L3の2ラインが指
定され、ラインL2の表示画素であるデータ電極D1,
D2,D3が1となって電圧が印加され、これによって
液晶パネル42に新規書込みが行われる。書込みが済む
と、図5(B)のワークメモリ領域20−2のように、
ラインL2,L3の各々の3つの表示画素の消去が行わ
れる。
【0068】そして消去後に次のラインL3が表示ライ
ン設定部60により設定され、図5(C)のラインL3
のラインデータ「00011000」による書込表示を
行う。ラインL3のラインデータ「00011000」
の表示画素は、ラインL4〜L8に含まれていることか
ら、このライン番号が検出され、ラインL3〜L8の6
ラインに対する同じラインデータの同時書込みが行われ
る。そして書込画素が図5(C)のワークメモリ領域2
0−2に示すように消去され、次のラインL4が設定さ
れる。
【0069】図6(D)はラインL4の設定による書込
表示であり、この場合にはラインL4に加えてラインL
8が検出され、ラインL4,L8の2ラインに同じライ
ンデータの書込みが行われ、表示画素の消去後に次のラ
インL5が設定される。図6(E)はラインL5の書込
表示であり、この場合は他のラインは検出されず、ライ
ンL5のみの書込表示となる。
【0070】そして表示画素の消去後に次のラインL6
が設定される。図6(F)はラインL6の書込表示であ
り、この場合にも他のラインは検出されず、ラインL6
のみの書込表示となり、表示画素の消去後に次のライン
L7が設定される。図7(G)はラインL7の書込表示
であり、この書込みによりワークメモリ領域20−2の
表示画素は全て消去され、書込処理を終了する。
【0071】図8は従来の書込表示と図4の実施形態に
よる書込表示を対比したタイミングチャートである。図
8(A)は従来の書込表示であり、8本の表示ラインL
1〜L8ごとの書込表示、即ち8回の書込表示を必要と
する。これに対し図8(B)は図4の実施形態による書
込表示であり、複数ラインの同時書込みによって書込回
数を6回に減らすことができる。
【0072】また図5乃至図7の液晶パネル42におけ
る書込表示回数の進展に伴い、書込初期段階となる図5
(B)(C)の段階では、図5(A)における表示画像
の概略的な書込表示が行われており、その後に図6乃至
図7のように詳細な追加書込みによる書込表示が進む。
このため図8(B)における例えば書込回数の2回目ぐ
らいでほぼ全ラインに亘る部分的な画素表示が行われ、
表示画面の概略を認識することができる。
【0073】この結果、画面切換えによる検索作業の際
には書込表示の初期段階でその概略表示によって内容を
把握することができ、必要とする検索画面の切換判断が
迅速にでき、目的とする検索画面が得られたときに最後
まで表示させればよい。図9は図4の実施形態における
書込表示処理のフローチャートである。まずステップS
1で、処理対象とするラインを設定するライン番号nを
n=1に初期化し、続いてステップS2でラインnのラ
インデータを読み出す。続いてステップS3で、読出し
ラインnのラインデータは表示画素を含むか否かチェッ
クする。表示画素を含まない場合にはステップS7にス
キップし、このラインの書込表示は行わず、次のライン
番号にインクリメントする。
【0074】表示画像を含んでいる場合にはステップS
4に進み、読み出したラインデータを含む他のラインを
画像データから検出して選択する。続いてステップS5
で、画像データの中から選択ラインの表示画素のデータ
消去を行う。そしてステップS6で、液晶パネルに対し
選択したライン番号について、現在処理中のラインデー
タの同時書込みを行う。
【0075】書込みが済むと、ステップS7でライン番
号を1つインクリメントし、ステップS8で最終ライン
でなければ、再びステップS3に戻り、次のラインの書
込表示を行う。尚、図9の処理にあっては、ステップS
6で液晶パネルに検出された書込ラインに対するライン
データの同時書込みを行う前に、表示画素のフレームメ
モリに対する消去を行っているが、ステップS5,S6
が入れ替わっても全く同じである。
【0076】図10は図2のプロジェクタ12側に設け
た書込コントローラ28の他の実施形態であり、この実
施形態にあっては書込表示を行う表示ラインの順番をラ
インデータの画素数の少ない順に設定するようにしたこ
とを特徴とする。それ以外の構成及び機能は図4の実施
形態と同じである。図11及び図12は、図10の書込
コントローラ28による書込表示である。まずフレーム
メモリ20の表示画像メモリ領域20−1には、図11
(A)のような画像データが上位装置としてのパーソナ
ルコンピュータ10側から転送されて格納されている。
書込コントローラ28は書込起動信号E0を受けると、
まず表示ライン設定部60を起動し、フレームメモリ2
0の表示画像メモリ領域20−1より順次ラインデータ
を読み出し、各ラインの画素数のカウントする。
【0077】図11(A)にあっては、説明を簡単にす
るため、8ライン×8画素の64画素の表示書込みを例
にとっており、この場合、ラインL1〜L8の表示画素
数は右側に取り出して示すように、「0345543
4」となり、これが表示ライン設定部60で検出され
る。このように表示画素数の検出ができたならば、表示
画素数の少ない順番に選択順位を設定する。
【0078】ここでラインL1は表示画素がないことか
ら、順位設定対象から除外される。そして残りのライン
L2〜L8について、選択順位がL2,L7,L6,L
3,L4,L5,L8の順番に設定される。なお、表示
画素数が同じ場合にはライン番号の小さい方を優先させ
る。このような書込表示のためのライン選択順位の設定
が済むと、選択順位に従って図11(B)(C)及び図
12(D)(E)に示す書込表示が行われる。
【0079】図111(B)は、図11(A)における
選択順位1番のラインL2のラインデータの書込表示で
あり、この場合、同じデータを含むラインL3が検出さ
れて同時書込みを行い、図11(B)のワークメモリ領
域20−2のように、ラインL2,L3の表示画素を消
去し、次に選択順位2番のラインL7を設定する。図1
1(C)はラインL7の書込表示であり、ラインL7の
ラインデータの表示画素を含むラインL4,L5及びL
8が検出される。また、この実施形態にあっては、現在
処理対象としているラインL7のラインデータ「001
1000」につき、既に書込済みのラインL2,L3の
オリジナルデータ即ち図11(A)の表示画像メモリ領
域20−1に格納されたラインデータと比較し、この場
合、ラインL3に現在処理対象となっているラインL7
と同じ表示画素を含むことから、書込ラインとして検出
する。
【0080】したがって、ラインL7のラインデータを
用いた同時書込みは、ラインL3,L4,L5,L7,
L8の5ラインについて同時に行われる。このときライ
ンL3の3番目の画素については、図11(B)の1回
目に既に書込み済みであることから、重ね書きを行うこ
とになる。この表示書込みが済むと、図11(C)のワ
ークメモリ領域20−2のように表示画素の消去を行
い、次の選択順位3番となるラインL6を指定する。
【0081】12(D)はラインL6の書込表示であ
り、この場合、図11(C)のワークメモリ領域20−
2の書込済み表示画素の消去済みの画像データについて
は同じラインデータを含む他のラインは存在しないが、
オリジナルとなる図11(A)の画像データを参照する
と、ラインL5に同じデータが一部含まれていることが
分かる。
【0082】したがって、この場合にはラインL6とL
5が検出され、ラインL6のラインデータを用いた同時
書込みを行う。このため、ラインL5については既に書
込みが済んでいることから、その一部が重ね書きとな
る。この書込みが済むと、図11(D)のワークメモリ
領域20−2のように、新規描画を行った表示画素を消
去し、次の選択順位4番となるL3ラインを設定する。
【0083】しかしながら、ラインL3には表示画素が
ないことから、次の選択順位である5番のラインL4を
設定する。ラインL4には表示画素が存在することか
ら、図12(E)の表示書込みを行う。この表示書込み
にあっては、ラインL8が検出され、ラインL4のライ
ンデータを用いたラインL1,L8の2ラインの同時書
込みとなる。この書込みに伴い、図12(E)のワーク
メモリ領域20−2の画素消去で全ての表示画素が消去
され、書込終了となる。
【0084】図13は従来の書込表示と図10の画素数
の少ない順番に行う本発明による書込表示を対比したタ
イミングチャートである。図13(A)の従来書込みの
8回に対し、図13(B)の画素数の少ない順番の書込
みにあっては、その半分の4回で書込表示を終了するこ
とができる。図14は図10の画素数の少ない順番に表
示ラインの順番を設定する画像表示制御のフローチャー
トである。まずステップS1で画像データの各ラインの
画素数をカウントし、ステップS2で表示画素数の少な
い順にラインを読み出す。続いてステップS3で現在処
理中のラインnのラインデータを含むラインを選択して
検出し、ステップS4でワークメモリ領域中の画像デー
タの選択ラインからラインnの表示画素のデータを消去
した後、ステップS5で、選択した複数ラインに現在処
理中のラインデータの同時書込みを行い、これをステッ
プS6で、全ラインを表示するまで繰り返す。
【0085】図15は、図2を変形した実施形態であ
り、プロジェクタ12側に本発明の書込制御を行う書込
コントローラ28を設けたことを特徴とする。これに伴
ない、プロジェクタ12には、フレームメモリ48とメ
モリコントローラ50が追加される。パーソナルコンピ
ュータ10のメモリコントローラ26は、書込起動を受
けると、フレームメモリ20の画像データをライン単位
に連続的に読み出し、圧縮転送部30で符号データに変
換して転送する。この転送符号データは、プロジェクタ
12の受信復号部34で復号され、フレームメモリ48
に格納される。
【0086】書込コントローラ28は、フレームメモリ
48に対する画像データの転送完了を受けて起動し、液
晶表示ユニット40に対する書込制御を開始する。書込
コントローラ28は図4と同じ機能構成をもち、図4の
フレームメモリ20とメモリコントローラ26が図15
フレームメモリ48とメモリコントローラ50に置き変
り、また図4の圧縮転送部30が図15の表示コントロ
ーラ36に置き変わったことに相当する。
【0087】図15の実施形態は、パーソナルコンピュ
ータ10側に設ける表示ドライバとしての機能を簡単に
することができ、本発明の表示制御を実現するプロジェ
クタ12をオプションとして設ける場合に好適である。
これに対し図2の実施形態は、プロジェクタ12側の機
能を簡単にしており、必要に応じていずれかの形態を使
用すればよい。2.共通ラインデータの一括表示と追加
書込表示図16は図2のプロジェクタ12に設けられた
書込コントローラ28の第2発明の実施形態の機能ブロ
ック図である。この書込コントローラ28の実施形態に
あっては、図4の書込コントローラ28による表示ライ
ンを順番に指定した書込表示に加え、書込表示の第1回
目に表示画像を代表する共通ラインデータを検出し、こ
れを複数の表示ラインに対し同時書込みにより一括表示
させ、その後に所定の順番に従った表示ラインの指定で
追加書込みによる詳細表示を行うようにしたことを特徴
とする。
【0088】図16において、書込コントローラ28に
は図4の実施形態と同様、タイミング制御部52、表示
ライン設定部60、ラインデータ格納部62、書込ライ
ン番号検出部64及びフレーム消去部66が設けられ、
更にこの実施形態にあっては、新たに共通ラインデータ
検出部68を設けている。共通ラインデータ検出部68
は、書込起動信号E0に基づいて書込コントローラ28
が起動された際に、フレームメモリ20の表示画像メモ
リ領域20−1に格納されている全表示ラインのライン
データを読み出し、画像データを代表する共通ラインデ
ータを検出する。ここで共通ラインデータ検出部68は
フレームメモリ20の表示画像メモリ領域20−1から
順番にラインデータを読み出した際に、液晶表示ユニッ
ト40の表示に必要な表示画素が存在しないラインデー
タについては共通ラインデータの検出対象から除外す
る。
【0089】したがって共通ラインデータ検出部68
は、表示画素を有する全てのラインデータを対象に共通
ラインデータの検出処理を行う。共通ラインデータは、
例えば全ラインデータの表示画素の論理積データとして
検出することができる。検出された共通ラインデータ
は、ラインデータ格納部62に格納される。また共通ラ
インデータ検出部68に対する全ラインデータの格納と
同時に、書込ライン番号検出部64に対しても全ライン
データの書込みが行われる。書込ライン番号検出部64
は表示画素を有するライン番号を共通ラインデータの書
込ラインとして検出する。
【0090】このため共通ラインデータの検出が完了し
てラインデータ格納部62に格納されると、圧縮転送部
30に対し共通ラインデータがラインデータ信号E1と
して与えられ、同時に書込ライン番号検出部64より表
示画素を有するラインのライン番号信号E2が与えら
れ、圧縮転送部30は液晶表示ユニット40に対し検出
した共通ラインデータを同じく検出された全書込ライン
に同時に書き込む一括書込表示を行う。
【0091】このような共通ラインデータの一括書込表
示が済むと、表示ライン設定部60より表示ラインの順
番が設定され、設定された表示ラインごとに順次フレー
ムメモリ20側からラインデータを読み出してラインデ
ータ格納部62に格納し、同時に同じラインデータを書
込ライン番号検出部64に格納して書込ライン番号を検
出し、続いてそれ以降の表示ラインのラインデータを順
次、書込ライン番号検出部64に読み込んで、現在処理
対象となっているラインデータ格納部62のラインデー
タの表示画素を含むか否か検出し、含むラインデータに
ついて書込ライン番号を検出する。
【0092】そして全ラインの検出処理が済むと、その
ときラインデータ格納部62に格納されているラインデ
ータを、書込ライン番号検出部64で検出された1また
は複数の書込ラインに対し同時書込みによる表示を行
う。そして、このライン番号の順番に従った追加書込処
理を全ラインについて繰り返す。もちろん、共通ライン
データ検出部68で検出された共通ラインデータの一括
書込表示により、その後の追加書込みで行われるライン
データの書込みによる表示画素については、書込み表示
ごとにフレーム消去部66が該当する表示画素について
フレームメモリ20のワークメモリ領域20−2に展開
した表示用の画像データから表示画素を消去する処理を
行っている。
【0093】したがって、ライン番号を指定した追加書
込処理の進行により、ワークメモリ領域20−2の表示
画素が全て消去された状態で全画素の書込表示が完了す
ることになる。この2回目以降の表示ラインごとの追加
書込みは、図4の書込表示制御そのものである。図1
7,図18は、図16の実施形態における書込表示制御
を書込動作ごとに分けて表わしている。図17(A)
は、フレームメモリ20の表示画像メモリ領域20−1
に格納されたオリジナルの画像データであり、説明を簡
単にするため、8ライン×8画素の64画素の液晶パネ
ルを例にとっている。この図17(A)の書込データ
は、書込動作の際にフレームメモリ20のワークメモリ
領域20−2に展開され、書込コントローラ28による
書込動作を行うごとの表示画素の消去処理を受ける。
【0094】図17(B)は、1回目の書込表示による
液晶パネル42の表示内容である。1回目については、
共通ラインデータ検出部68により図17(A)の書込
データの各ラインの論理積「0001000」が共通ラ
インデータとして検出される。この場合、表示画素は全
ラインL1〜L8に存在することから、全ラインL1〜
L8に対し、検出した共通ラインデータの同時書込みに
よる一括表示が行われる。また1回目の書込表示が済む
と、図17(A)と同じ書込データを展開しているワー
クメモリ領域20−2の書込み済みの表示画素の消去処
理が行われる。
【0095】図17(C)は、共通ラインデータの同時
書込みによる一括表示後の最初のラインデータの書込表
示である。ここで図16の表示ライン設定部60にあっ
ては、ライン番号L1〜L8の順番に書込表示を設定し
ていることから、図17(C)の2回目については先頭
のラインL1が設定される。しかし、先頭のラインL1
には1回目の書込みによる表示画素の消去で表示画素は
存在しないことから、ラインL1はスキップし、表示画
素の存在するラインL2のラインデータを対象に書込表
示が行われる。
【0096】このラインL2のラインデータと同じデー
タが、この場合、ラインL6,L8に存在することか
ら、これらのライン番号L2,L6,L8が書込ライン
番号検出部64で検出され、ラインL2のラインデータ
の同時書込みを行う。以下同様にして、図17(D)の
3回目、図18(E)〜(H)に示す4〜7回目の書込
みが行われ、7回目の書込みでワークメモリ領域20−
2の表示画素が全て消去されることから、この時点で書
込表示を終了する。
【0097】図19は、図17,図18の書込動作にお
ける書込みコントローラ28の動作サイクルT1〜T9
におけるフレームメモリ、共通ラインデータの抽出及び
液晶パネルの表示を表わしている。最初のT1サイクル
にあっては、フレームメモリから全ラインに共通な共通
ラインデータの抽出を行い、全ラインに対し共通ライン
データの同時書込みによる一括表示を行う。
【0098】次のT2サイクルにあっては、ラインL1
を指定した処理となるが、T1サイクルにおける書込済
みの表示画素の消去により、フレームメモリのラインL
1に表示画素は存在せず、したがってT2サイクルにあ
っては、ラインデータの書込みをスキップし、T3サイ
クルに進む。T3サイクルは図17(C)の2回目の書
込動作である。またT4サイクルは図17(A)の3回
目の書込動作である。そして、途中を省略しているが最
後のT9サイクルが図18(H)の7回目の書込表示と
なる。
【0099】ここで図17(A)のオリジナルの書込デ
ータは、数字の「4」であり、図17(B)から図18
(H)の7回に亘る階層的な書込表示において、例えば
図18(F)の5回目において、表示データが「4」で
あることが認識できる。もちろん、画像の種類によって
は図17(B)の1回目の共通ラインデータによる一括
表示によってほぼその内容を認識することが可能な場合
もある。
【0100】このように1回目の共通ラインデータの同
時書込みによる一括表示で認識可能な画像データとして
は、例えばラインに直交する方向に表示画素が並んだ矩
形の画像あるいは文書データに含まれている表などの罫
線データがある。図20は図16の書込コントローラ2
8による書込表示処理のフローチャートである。図20
のステップS1にあっては、まず共通ラインデータの検
出を表示画素を有するラインデータの論理積などにより
求め、表示画素を有する全表示ラインに対し、検出した
共通ラインデータの同時書込みを行う。この共通ライン
データの同時書込みによる一括表示が済むと、ステップ
S3〜S10のライン番号nの順番設定に従ったライン
データ追加書込みが行われる。
【0101】このラインデータの追加書込みの処理は、
図9のステップS1〜S8の処理と同じである。また図
20のステップS3〜S10の処理の代わりに、図14
のステップS1〜S6に示したラインデータの画素数の
少ない順番にライン番号を設定して追加書込みを行うよ
うにしてもよい。図21,図22は、図16の表示ライ
ン設定部60で2回目以降に行う表示ライン番号を指定
した追加書込処理について、表示ライン番号の順番をラ
ンダムに設定した場合の表示回数とその内容である。図
21(A)は、フレームメモリ20の表示画像メモリ領
域20−1に格納されたオリジナルの画像データであ
り、図17(A)と同じものである。このような書込画
像データに対し、例えば2回目以降の処理順番を決める
ライン番号が例えばL4,L8,L6,L3,L1,L
7,L2の順番にランダムに設定されたとする。
【0102】図21(B)の1回目の共通ラインデータ
の同時書込みによる一括表示については、図17(B)
と同じである。図21(C)の2回目から図22(H)
の7回目までは、ランダムに設定したライン番号の順番
に従った追加書込処理となる。この追加書込みの表示ラ
インの順番をランダムに設定した場合にも、図22
(F)の5回目の書込表示でその表示内容がほぼ認識す
ることができる。
【0103】図23,図24は、図16の表示ライン設
定部60で2回目以降に行う追加書込表示ライン番号の
設定を、奇数ラインと偶数ラインに分けて順番に行った
ことを特徴とする。即ち、まず奇数ラインについてL
1,L3,L5,L7の順番に追加書込みを行い、次に
偶数ラインに入ってL2,L4,L6,L8の順に追加
書込みを行っている。
【0104】図25、図26は、図16の表示ライン設
定部60で液晶パネル42の表示領域を2つの領域に分
割してライン番号の順番に交互に共通ラインデータの同
時書込みによる一括表示及びラインごとの追加書込みを
行うようにしたことを特徴とする。図25(A)はフレ
ームメモリ20の表示画像メモリ領域20−1のオリジ
ナルの書込画像データであり、8ラインを上下に2分割
してL1〜L3の4ラインをもつ領域20−11,20
−12に分けている。これに対応して図25(B)のよ
うに、液晶パネル42についても4ラインL0〜L3を
もつ上下に分けた表示領域42−1,42−2に分けて
いる。
【0105】まず図25(B)にあっては、上半分の表
示領域42−1に対する共通ラインデータの検出による
同時書込みを1回目の処理として行う。続いて下側の領
域42−2に対する共通ラインデータの検出による同時
書込みの一括表示を2回目の書込表示として行う。この
ため、領域42−1,42−2それぞれ固有の異なった
共通ラインデータの一括表示が行われる。
【0106】図25(C)は表示ラインごとの表示書込
みであるが、上側の領域42−1についての先頭ライン
L0については、このとき表示画素がないことから、下
側の表示領域42−2について、表示ラインL1を設定
した追加書込みが行われ、表示ラインL1のラインデー
タはラインL1も含まれていることから、ラインL0と
L1の同時書込みが行われる。これが3回目の書込表示
となる。
【0107】図25(D)は表示領域42−1,42−
2のそれぞれにおけるラインL1を表示ラインとして指
定した追加書込みである。これが4回目及び5回目の書
込表示となる。図26(E)は表示領域42−1,42
−2の3番目のラインL2をそれぞれ指定した追加書込
みであり、下側の領域42−2のラインL2については
表示画素がないことから、上側の領域42−1のライン
L2が書込対象となり、同時に同じラインデータを含む
ラインL3の同時書込みが行われ、これが6回目の書込
表示となる。
【0108】図26(F)は表示領域42−1,42−
2の4番目のラインL3のそれぞれの書込表示であり、
それぞれ表示画素を有することから、7回目及び8回目
の書込表示となる。尚、図25,図26にあっては、表
示領域を2分割した場合を例にとっているが、図3に示
した実際の液晶表示ユニットにあっては、例えばライン
電極ドライバからのライン電極の数は最大で2500本
となっており、したがってライン数Nの範囲内で任意の
分割領域を決めるライン数nを決め、分割数mをN/n
として決め、各分割領域ごとに同様な処理を繰り返せば
よい。3.複数ラインの同時書込とライン毎の追加書み
図27は本願第3発明の書込コントローラの機能ブロッ
ク図であり、図16の実施形態に加え、書込みコントロ
ーラ28には新たに分割領域設定部70が設けられてい
る。分割領域設定部70は、液晶表示ユニット40のラ
イン数をNとすると、ライン数N以内の適宜の分割領域
を決めるためのライン数nを設定し、これによって分割
数mがN/nとして求められる。図28は液晶パネル4
2における表示領域の分割例であり、Nラインにつきn
ライン単位に領域42−1〜42−mに分割している。
【0109】再び図27を参照するに、書込コントロー
ラ28は、分割領域設定部70により設定された表示パ
ネル42のnライン毎にm分割したブロックの各々つい
て、nラインを代表する単一の書込データを生成し、こ
の代表書込データを第1書込時間T1でブロック毎のn
ラインに同時に書込む第1段階の書込をまず行う。この
第1段階の書込みが済むと、書込コントローラ28は、
ライン毎の本来の書込データを追加書込データとして読
み出し、第1書込時間T1より長い第2書込時間T2で
ライン毎に順次に書き込む追加書込みを行う。
【0110】ここでnラインの同時書込みを行う第1書
込時間T1は、液晶パネル42の全面を白に初期化した
後に、1ラインの画素データによって液晶セルを白から
黒に書換えるに必要な数ミリ秒の時間である。この第1
書込時間T1を1単位時間とする。これに対し第2段階
で追加書込みを行う第2書込時間T2は、第1段階の書
込みにより白と黒の画素が混在した1ラインの液晶セル
を、別の画素データにより書き換える書込動作であり、
白から黒への書換え及び黒から白への書換えの両方を含
むことから、通常の書込と同様、数十ミリ秒を越える時
間がかかる。この実施形態では、追加書込みを行う第2
書込時間T2として、第1書込時間T1の十数倍となる
十数単位時間(75ミリ秒程度)を設定している。
【0111】この第1書込時間T1及び第2書込時間T
2は、例えばメモリコントローラ26に設けた第1タイ
マ70と第2タイマ72の各々により設定され、図2又
は図15の表示コントローラ36にセットされる。更
に、図2,図15のプロジェクタ12に設けた液晶パネ
ル42には、温度センサ45が設けられており、書込コ
ントローラ36は、温度センサ45による液晶パネル4
2の環境温度に基づき、セットされている追加書込みの
第2書込時間T2を変化させる。
【0112】即ち、第2書込時間T2は、例えば環境温
度25℃を基準に例えば15単位時間として設定されて
いるが、温度が上昇すると液晶セルを黒から白に書換え
る時間が短くなり、温度が低下すると逆に液晶セルを黒
から白に書替える時間が長くなる。そこで、温度センサ
45の検出温度に応じ、第2書込時間T2を変化させ
る。
【0113】図29は図27の書込コントローラ28に
よる領域分割に対する書込表示処理のフローチャートで
ある。まずステップS0で初期設定として、ライン数
n、第1書込時間T1,第2書込時間T2の各々を設定
し、更に、液晶パネル42の全面を白に消去する初期化
を行う。次にステップS1で、ライン番号を設定するラ
インカウンタnを1にセットし、また領域分割数を決め
る領域数カウンタmを同じく1に初期化する。
【0114】続いてステップS2で、領域m=1となる
最初の領域について、nラインを代表する共通ラインデ
ータを検出し、nラインの同時書込みを第1書込時間T
1で行う。これによって図28における領域42−1に
共通ラインデータの同時書込みによる一括表示が行われ
る。この場合のnラインを代表する共通データとして
は、nラインの画素データの論理積、第1番目となる先
頭ラインの画素データ等を使用する。
【0115】続いてステップS3で全領域の終了の有無
をチェックし、終了していなければステップS4で領域
カウンタmを1つインクリメントし、ステップS2で同
様の処理を繰り返す。全領域について共通ラインデータ
の検出による書込表示が済むとステップS5に進み、ラ
インカウンタnを1に、また領域カウンタmを1に初期
化し、ステップS6で領域m=1のラインn=1のライ
ンデータの読出しによる追加書込みを行う。
【0116】ステップS6の追加書込みは、本来のライ
ンデータをそのまま読み出して書込むもので、1ライン
の画素データを第2書込時間T2に亘り書込む。この場
合、追加書込データがステップS2で既に書込んだ画素
データと同じ場合は、追加書込みをスキップして次のラ
インに進む。また追加書込データが全て0(白)の場合
も、追加書込みをスキップして次のラインに進む。
【0117】1ラインの追加書込みが済むと、ステップ
S7で現在領域m1内の全ラインの終了の有無をチェッ
クし、全ラインを終了するまで、ステップS8でライン
カウンタnをインクリメントしながら、ステップS6の
ラインデータの追加書込みを繰り返す。1つの領域内の
全ラインの処理が終了すると、ステップS9で全領域の
追加書込みの有無をチェックし、済んでいなければステ
ップS10でラインカウンタn=1に初期化した後、領
域カウンタmを1つインクリメントし、次の領域に進ん
で、ステップS6のラインごとの追加書込みを繰り返
す。
【0118】図30は図29の処理による分割領域に対
する書込表示の一例である。図30(A)は共通ライン
データの同時書込みによる領域42−1〜42−7の分
割一括表示であり、例えば表示しようとする画像データ
が破線の文字「A」であったとする。まず領域42−1
〜42−7の順番に、それぞれの領域を代表する共通ラ
インデータが検出されて、第1書込時間T1に亘る同時
書込みによって一括表示が行われ、全領域の共通ライン
データによる同時表示が完了した段階で、概略的な画像
内容をほぼ認識することができる。
【0119】続いて図30(B)に示す領域42−1〜
42−4ごとのライン番号の指定による追加書込みが1
ライン当り第2書込時間T2を使用してゆっくりと行わ
れる。ここでは領域42−4の途中まで追加書込みが進
んだ状態であり、この段階では表示内容が文字「A」で
あることがほぼ確実に分かる。尚、図29のステップS
6〜S9の処理にあっては、図30(B)のように領域
42−1〜42−7ごとにnライン分の追加書込みを行
っているが、この代わりに追加書込みについても同じラ
イン番号について分割領域42−1〜42−7を順番に
繰り返すように追加書込みを行ってもよい。
【0120】即ち、図30(B)の領域42−1〜42
−7ごとのnライン分の追加書込みに対し、同じライン
番号について分割領域42−1〜42−7の順番に追加
書込みを行った方が、詳細表示のための全画面的な書込
みが可能となり、画像内容の把握がより迅速にできる可
能性がある。またnラインの追加書込みを、ライン番号
順となる昇順で行っているが、この他に、インタレー
ス、ランダムに行うことで、追加書込みを行っているラ
インの場所を目立たなくすることができる。図31は図
27の実施形態における分割領域の変形であり、この実
施形態にあっては、奇数ラインと偶数ラインを一組と
し、まず奇数ラインのラインデータを共通データとし
て、隣接する偶数ラインに同時書込みした後に、偶数ラ
インについて本来のラインデータの追加書込みを行うよ
うにしたことを特徴とする。即ち、ライン数nをn=2
とした場合である。
【0121】図31(A)はフレームメモリ20に格納
されたオリジナルの書込画像データであり、まず図31
(B)のT1サイクルにおいて、奇数ラインL1のライ
ンデータを共通ラインデータとして、隣接する偶数ライ
ンL2に2ライン同時に第1書込時間T1に亘る書込み
を行う。以下、T2,T3,T4サイクルについても、
同様に奇数ラインL3,L5,L7のラインデータを偶
数ラインL4,L6,L8の各々に共通ラインデータと
して第1書込時間T1に従った2ライン同時書込みを行
う。
【0122】次に図31(C)のT5サイクルのよう
に、T2サイクルで共通ラインデータの書込みが済んだ
偶数ラインL2について、本来のラインデータを使用し
た第2書込時間T2に従った追加書込みを行う。次のT
6,T7,T8サイクルについては、同様にして本来の
偶数ラインL4,L6,L8のラインデータを使用した
第2書込時間T2に従った追加書込みを行う。
【0123】この図31の奇数ラインと偶数ラインに分
けたインタレース対応の表示書込みにあっては、図31
(B)の第1段階の奇数ラインデータを使用した偶数ラ
インの同時書込みにより、全ラインの書込表示ができる
ため、奇数ラインと偶数ラインのみに分けて順次書込表
示を行った通常のインタレース書込でコントラストが途
中で大きく変化するような表示品質の低下はなく、時間
的にゆっくりしたインタレース書込みであってもコント
ラストの変化はほとんど目立つことがない。4.独立に
駆動可能な表示領域の分割図32は液晶表示ユニットを
独立に駆動可能な複数領域に分割した本願第4発明によ
る表示装置の実施形態のブロック図であり、プロジェク
タ側に書込コントローラを設けた場合を例にとってい
る。上位装置としてのパーソナルコンピュータ10の外
部表示装置として接続されたプロジェクタ12には、奇
数ラインと偶数ラインとの別けて独立に駆動可能な液晶
表示ユニット40が設けられる。
【0124】即ち、液晶表示ユニット40として、奇数
フィールドと偶数フィールドが独立に並行表示できる同
時インタレース書込みを可能とする構成を採用したこと
を特徴とする。このため液晶表示ユニット40の液晶パ
ネル42に対しては、同時インタレース書込みを実現す
るため奇数ライン・データ電極ドライバ46−1と偶数
ライン・データ電極ドライバ46−2が新たに設けられ
ている。
【0125】図33は図32の同時インタレース書込み
を可能とする液晶表示ユニット40の概略構成である。
図33において、液晶表示ユニット40は、ライン電極
ドライバ44から引き出されたライン電極L1〜L
N (但し、Nは偶数)を奇数ラインと偶数ラインに分け
ている。即ち、奇数ライン電極はL1,L3,,・・・
N-1 となり、偶数ライン電極はL2,L4,L6・・
・LN となる。
【0126】奇数ライン・データ電極ドライバ46−1
からのデータ電極D1〜DM は、奇数ライン電極L1,
L3,,L5,・・・LN-1 の液晶セル78−11〜7
8−M,N−1に接続している。これに対し偶数ライン
・データ電極ドライバ46−2からのデータ電極D1〜
M は、偶数ライン電極L2,L4,L6,・・・L N
の液晶セル78−21〜78−NMに接続している。
【0127】図34は図33の同時インタレース書込み
構造を備えた液晶パネル42に対する書込み制御の説明
図である。フレームメモリ20には液晶パネル42のラ
イン電極L1〜LN に対応して、ライン単位にN本のラ
インデータを格納している。このためフレームメモリ2
0から液晶パネル42に対する最初の書込みについて
は、奇数ラインL1のラインデータ86−1を読み出し
て液晶パネル42にラインデータ88−1として書き込
む。
【0128】同時に、フレームメモリ32の偶数ライン
L2のラインデータ86−2を読み出して、液晶パネル
42にラインデータ88−2として書き込む。即ち、奇
数ラインと偶数ラインのラインデータが同時にフレーム
メモリ20から読み出され、同時に液晶パネル42に書
き込まれる。この結果、図2の独立に駆動可能な表示領
域が1つしかない液晶表示ユニット40に比べ、表示速
度を2倍にすることができる。この奇数ラインと偶数ラ
インの2ライン同時書込みを可能とするインタレース制
御は、液晶パネル42の独立に駆動可能な分割数mをm
=2とした場合に相当する。
【0129】このように図32の液晶表示ユニット40
にあっては、同時書込みを可能とする奇数ライン及び偶
数ラインに対応して2台の書込コントローラ28−1,
28−2を設け、並列的に書込動作を行うようにしてい
る。書込コントローラ28−1,28−2は、液晶パネ
ル42の奇数フィールドと偶数フィールドを対象とする
だけで、機能構成及び制御は、図4の第1発明の実施形
態或いは図16の第2発明の実施形態と同じになる。
【0130】図35は図32の同時インタレース書込み
を行う書込コントローラ28−1,28−2の液晶表示
ユニット40に対する書込処理の説明図であり、図16
の第2発明の実施形態と同じ機能の書込コントローラ2
8−1,28−3を第3発明に適用した場合である。図
35において、パーソナルコンピュータ10側のフレー
ムメモリ20には例えば文書データが格納されており、
ライン選択104により読出データ105のように例え
ば奇数ラインと偶数ラインの2回読出による4本のライ
ンデータが得られる。この読出データ105は圧縮10
6により符号データに変換され、プロジェクタ側に転送
された後に、復号108により画像データ110として
復元される。
【0131】続いてモード判定112を行う。図32の
実施形態では、共通ラインデータの検出方法として、図
36のように、4つのラインL1〜L4の読出データ7
2の論理積による共通ラインデータ74の検出をモード
1としている。この共通ラインデータ74に含まれる黒
の表示画素を読出データ72から除いたものが、書込ラ
インの順次指定でライン単位に読み出し追加書込される
追加書込ラインデータ76となる。
【0132】またモード2の共通ラインデータの検出は
図37のようになる。モード2は、読出データ72につ
いて、複数ラインの同時書込が可能で、且つ書込みの画
素数を最大とする画素のライン配列を検出し、これを共
通ラインデータ80とする。この場合も、共通ラインデ
ータ80に含まれる黒の表示画素を読出データ72から
除いたものが、書込ラインの順次指定でライン単位に読
み出し追加書込される追加書込ラインデータ82とな
る。
【0133】更に、モード3は、図38のように、奇数
ラインと偶数ラインを同時に読み出して2ライン同時書
込を行う同時インタレース書込みである。このような書
込制御のモード1,2,3の設定は、オペレータの走査
或いは上位のパーソナルコンピュータ10からソフト的
な指示で必要に応じて最適なモードが設定される。図3
5のモード判定112において、例えばモード1が判定
されたとすると、図36ように、4ラインの表示画素の
論理積で与えられる共通ラインデータ114と、共通ラ
インデータ114を除いた残りの表示画素からなるライ
ンデータ116とに自動的に分離され、書込み118に
より、まず共通ラインデータ120の同時書込みを1回
で行い、続いて2回に分けて2ライン単位に、共通ライ
ンデータを除いたラインデータ122,124の追加書
込みを行う。
【0134】モード2については、同時書込みによる画
素数が最大となる共通ラインデータ126と残りのライ
ンデータ128に分離し、同様にして書込み130によ
り共通ラインデータ132の同時書込み、残りの2ライ
ン単位のラインデータ134,136の書込みを行う。
更にモード3にあっては、書込み140により1回目の
奇数、偶数2ラインのラインデータ142の書込みと、
2回目の次の奇数と偶数ラインのラインデータ144の
書込みを行う。
【0135】図35の場合には、共通ラインデータの同
時書込みを行うモード1とモード2の書込回数3回に対
し、同時インタレース書込みを行うモード3が2回で済
んでおり、モード3の同時インタレース書込みが最も高
速となる。このような書込回数は、フレームメモリ20
から読み出した最初の4ラインの画素パターン固有のも
のであり、例えば垂直方向に連続する画素領域が続く矩
形や罫線の画素配列をもつラインデータについては、モ
ード1やモード2による共通ラインデータの検出による
同時書込みで全ラインを一括して書込み書込回数が一回
となり、モード3の同時インタレース書込みに比べ高速
化できる。
【0136】図39は図32を変形した実施形態であ
り、書込コントローラ28−1,28−2をパーソナル
コンピュータ10側に設け、書込コントローラ28−
1,28−2で検出された共通ラインデータとその書込
ライン情報、その後の追加書込におけるラインデータと
その書込ライン情報を、圧縮転送部30で圧縮して符号
データとして転送している。そしてプロジェクタ12側
の受信復号部34でラインデータと書込ライン番号を復
元して表示コントローラ36に供給し、液晶表示ユニッ
ト40の同時インタレース書込みを行っている。
【0137】図40は独立に駆動可能な表示領域を複数
有する第4発明の表示装置の他の実施形態である。図4
0(A)は、パーソナルコンピュータ10の外部表示装
置として接続したプロジェクタ12の液晶表示ユニット
40として、液晶パネル42を領域42−1,42−2
の2つに分けており、各領域42−1,42−2を個別
に表示駆動するためのデータ電極ドライババ46−1
1,46−12を設けている。また領域42−1,24
−2に対応して2台の書込コントローラ28−1,28
−2を設け、並列的に書き込みできるようにしている。
【0138】図40(B)は、フレームメモリ20と液
晶パネル42の対応関係である。液晶パネル42は領域
42−1,42−2に分けられ、それぞれ独立にライン
データを書き込むことができる。このためフレームメモ
リ20についても、対応する2つの領域20−1,20
−2ごとに並列的にラインデータを読み出して、同時に
液晶パネル42の領域42−1,42−2に並列書き込
みする。
【0139】このように液晶パネル42を2つの表示領
域42−1,42−2に分けた場合にも、図32の同時
インタレース書込みの場合と同様、書込み速度を2倍に
することができる。もちろん、書込コントローラ28−
1,28−2は、図4又は図16と同じものであり、例
えば図16の書込コントローラ28を使用した場合に
は、表示領域42−1,42−2ごとにnラインの共通
ラインデータの検出による同時書込みと、その後の各ラ
イン単位の追加書込みを行うことになる。
【0140】図41は図40の液晶表示ユニット40の
概略構成である。この液晶表示ユニット40にあって
は、ライン電極ドライバ44のライン電極数を例えば2
400本とすると、ライン電極L1〜L1200とL1201〜
L2400の2つの領域42−1,42−2に分割してい
る。そして領域42−1,42−2ごとにデータ電極ド
ライバ46−11,46−12を設け、それぞれデータ
電極D1〜DM をマトリクス配置している。
【0141】このように液晶表示ユニット40を独立駆
動可能な複数領域に分割することで、分割数に応じて書
込速度を増加させることができる。もちろん、図41の
2分割の例に限定されず、3分割、4分割と必要に応じ
て分割数を増加させることができる。図42は図40を
変形した実施形態であり、書込コントローラ28−1,
28−2をパーソナルコンピュータ10側に設け、書込
コントローラ28−1,28−2で検出された共通ライ
ンデータとその書込ライン情報、その後の追加書込にお
けるラインデータとその書込ライン情報を、圧縮転送部
30で圧縮して符号データとして転送し、プロジェクタ
12側の受信復号部34で復元して表示コントローラ3
6による液晶表示ユニット40の領域42−1,42−
2毎の書込み表示を並列的に行う。
【0142】尚、上記の実施例は、液晶表示ユニットを
プロジェクタの表示デバイスに使用した場合を例にとる
ものであったが、本発明は、これに限定されず、相転移
型液晶表示ユニットを用いた適宜の装置にそのまま適用
できる。
【0143】
【発明の効果】このような本願各発明によれば次の効果
が得られる。 (第1発明)第1発明の画像表示方法によれば、1回の
書込みによって同時に複数ラインの書込表示ができ、全
ラインの書込みを行う前に全画素の書込表示を完了し、
表示速度を高速化できる。特に、表示ラインに直交する
方向に表示画素が並んでいるような画像データについて
は、各ラインに共通なラインデータによる同時書込みが
効率的に行われ、極めて短時間での高速書込み表示がで
きる。また本発明の画像表示方法は、複数ライン対し共
通に存在する数の多い表示画素の順番に、複数ラインの
同時書込みによる表示が行われることとなり、書込初期
では概略的に画像が現われ、時間の経過に伴って詳細な
表示に切り換わっていくという階層的な表示機能を本質
的にもっている。このため、画面検索等では、書込初期
の段階で画像の概略を認識することができ、画面切換え
による検索もかなり高速化できる。 (第2発明)第2発明の画像表示方法は、第1発明のラ
イン毎の書込表示に先立って、全ラインデータの論理積
等によって共通ラインデータを検出し、共通ラインデー
タを全ラインに同時書込みすることで、画像全体の概略
イメージを、最初の一回目の書込み動作で一括表示する
ことができる。このため表示ラインを順番に指定して可
能な限り共通な表示画素を複数ラインで一括表示する第
1発明に比べ、書込初期に表示できる画面全体の画素数
が大幅に増加し、書込回数の低減により表示速度を更に
向上できる。 (第3発明)第3発明の画像表示方法は、表示ユニット
をNライン単位にMブロックに分割し、まずNラインを
同時書込に使用する単一の書込データを生成し、この書
込データによってNライン同時書込を行う。このような
第1段階の書込は、相転移型液晶ユニットで、表示ユニ
ットを初期化した後に、白を黒に書替えるに必要な5m
s程度の1単位時間でMブロック分の同時書込みを行う
なうことで、1画面の全体的な概略的に表示される。
【0144】このため書込回数を減らさなくとも、書込
初期の段階で全体的な内容がわかり、その後にライン単
位に通常の数十msを必要とする第2段階の追加書込み
を行うことによって、詳細表示が行われることになる。
その結果、体感的に高速表示と感ずることができる。ま
たN=2ラインとしたインタレース書込にあっても、第
1段階の書込みにより全ラインにデータが書込こまれ、
インタレースの途中で従来のようにコントラストが低下
するようなことはない。 (第4発明)本願の第4発明は、表示ユニットを独立に
駆動可能な複数領域に別けて並列的に書込表示を行うこ
とによって、第1発明及び第2発明の表示速度を、更に
領域分割の数に応じて高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施形態のブロック図
【図3】図2の液晶表示ユニットの概略構成図
【図4】本発明の画像表示制御が適用される書込コント
ローラの機能ブロック図
【図5】図4の書込表示の処理内容の説明図
【図6】図4の書込表示の処理内容の説明図(続き)
【図7】図4の書込表示の処理内容の説明図(続き)
【図8】図4の書込み表示動作の回数を従来と対比した
タイミングチャート
【図9】図4の書込み表示処理のフローチャート
【図10】本発明の他の画像表示制御が適用される書込
コントローラの機能ブロック図
【図11】図10の書込表示の処理内容の説明図
【図12】図10の書込表示の処理内容の説明図(続
き)
【図13】図10の書込み表示動作の回数を従来と対比
したタイミングチャート
【図14】図10の書込み表示処理のフローチャート
【図15】書込コントローラをプロジェクタ側に設けた
図2の変形実施形態のブロック図
【図16】共通一括表示を実現する図2の書込コントロ
ーラの機能ブロック図
【図17】図16の共通データの同時書込みとライン番
号の昇順とした追加書込みの説明図
【図18】図16の共通データの同時書込みとライン番
号の昇順とした追加書込みの説明図(続き)
【図19】図17〜図18の階層書込みにおけるフレー
ムメモリ、共通データ及び液晶表示パネルの対応説明図
【図20】図16の書込表示処理のフローチャート
【図21】図16で追加書込みの処理順をランダムとし
た説明図
【図22】図16で追加書込みを処理順をランダムとし
た説明図(続き)
【図23】図16で奇数ラインと偶数ラインに別けた追
加書込み処理の説明図
【図24】図16で奇数ラインと偶数ラインに別けた追
加書込み処理の説明図(続き)
【図25】図16で表示領域を2分割した場合の表示書
込みの説明図
【図26】図16で表示領域を2分割した場合の表示書
込みの説明図(続き)
【図27】表示領域を分割して共通ラインデータの一括
表示とライン毎の追加書込みを行う書込コントローラの
機能ブロック図
【図28】液晶パネルの領域分割の説明図
【図29】図27の領域分割による書込み表示処理のフ
ローチャート
【図30】図27による領域分割による書込み表示の具
体例の説明図
【図31】図27の実施形態によるインタレース書込み
表示の説明図
【図32】同時インタレース書込みを行う本発明の実施
形態のブロック図
【図33】図32の独立に駆動可能な同時インタレース
書込み構造を備えた液晶表示ユニットの概略構成図
【図34】図32の同時インタレース書込みの説明図
【図35】図32の書込コントローラによるインタレー
ス書込みの説明図
【図36】図32の書込コントローラによるモード1の
共通ラインデータの検出と追加書込ラインデータの分離
の説明図
【図37】図32の書込コントローラによるモード2の
共通ラインデータの検出と追加書込ラインデータの分離
の説明図
【図38】図32の書込コントローラによるモード3の
同時インタレース書込みの説明図
【図39】図32の書込コントローラをパーソナルコン
ピュータ側に設けた変形実施形態のブロック図
【図40】液晶パネルを独立に駆動可能な表示領域に分
割して並列書込みする本発明の実施形態のブロック図
【図41】図40の液晶表示ユニットの概略構成図
【図42】図40の書込コントローラをパーソナルコン
ピュータ側に設けた変形実施形態のブロック図
【符号の説明】
10:パーソナルコンピュータ(上位装置) 12:プロジェクタ(外部表示装置) 14:MPU 16:ROM 18:RAM 20,48:フレームメモリ(画像データ格納部) 20−1:表示画像メモリ領域 20−2:ワークメモリ領域 22:システムバス 24:データバス 26,50:メモリコントローラ 28,28−1,28−2:書込コントローラ 30:圧縮転送部 32:伝送ケーブル 34:受信復号部 36:表示コントローラ 40:液晶表示ユニット(LCD) 42:液晶パネル 44:ライン電極ドライバ 46,46−11,46−12:データ電極ドライバ 46−1:奇数ライン・データ電極ドライバ 46−2:偶数ライン・データ電極ドライバ 52:タイミング制御部 60:表示ライン設定部 62:表示ライン設定部 64:ラインデータ格納部 66:フレーム消去部 68:共通ラインデータ検出部 72:4ライン画素データ 74,80:共通画素データ 76,82:個別画素データ 78−11,78−MN;液晶セル 86−1,88−1;奇数ライン画素データ 86−2,88−2:偶数ライン画素データ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項28
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】更に、1単位時間の第1書込時間及び十数
単位時間の第2書込時間を指定する書込時間指定過程
と、第1データ書込過程で同時書込みするライン数nを
指定するライン数指定過程とを有する。このように表示
ユニットをnライン単位にmブロックに分割し、まずn
ライン同時書込に使用する単一の書込データを生成
し、この書込データによってライン同時書込を行う。
このような第1段階の書込は、相転移型液晶ユニット
で、液晶表示ユニットを初期化した後に、白を黒に書替
えるに必要な5ms程度の1単位時間でmブロック分の
同時書込みを行うなうことで、1画面の全体的な概略
表示される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(第4発明)また本願の第4発明は、表示
ユニット40として、独立に駆動可能な複数の表示領域
42−1,42−2を有するように構成し、各表示領域
のライン単位の書込動作によって表示駆動される表示ユ
ニットの画像表示方法を提供する。この第発明は、表
示ユニット40の独立に駆動可能な複数の表示領域の各
々につき、第1発明又は第2発明の表示方法に第3発明
適用することにより実現される。第3発明を第1発明
に適用した場合は、次のようになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】表示過程:書込ライン検出過程で検出した
表示領域毎の書込ラインに、現在読出しているラインデ
ータを書込んで表示させる。また第3発明を第2発明に
適用に場合には、書込ライン検出過程および表示過程の
前に、次の過程を設ける。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】このような表示ユニットを独立に駆動可能
な複数領域に別けて並列的に書込表示を行うことによっ
て、第1発明及び第2発明の表示速度を、更に領域分割
の数に応じて高速化することができる。このため第4発
明にあっては、画像データのデータ転送速度が表示ユニ
ットの表示速度に追い付かず、データ転送速度により表
示速度が制約される恐れがある。そこで第発明では、
書込ライン検出過程及び共通ラインデータ検出過程は、
各表示領域毎に検出したラインデータ及び書込ラインの
検出情報を圧縮して符号データを出力し、表示過程及び
共通ラインデータ表示過程は、受信した符号データから
各表示領域のラインデータと書込ライン検出情報を復号
して各表示領域に同時書込みする。この画像データの圧
縮転送によって、高速化した表示速度を越えるデータ転
送速度を実現し、高速表示性能を保証する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】プロジェクタ12には、まず受信復号部3
4が設けられ、パーソナルコンピュータ10の圧縮転送
部30より送出された圧縮データを復号して元のライン
データとその書込ライン情報を画像データに復元し、続
いて設けられた表示コントローラ38に出力する。表示
コントローラ38は液晶表示ユニット40の駆動制御を
行う。液晶表示ユニット40は、液晶パネル42、ライ
ン電極ドライバ44及びデータ電極ドライバ46で構成
され、液晶パネル42の構造としては相転移型液晶パネ
ルを用いる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】尚、液晶表示ユニット40には、液晶パネ
ル42の環境温度を検出する温度センサ45が設けられ
ているが、この実施形態では使用せず、後に明らかにす
る別の実施形態で使用する。図3は図2の液晶表示ユニ
ット40の概略構成である。相転移型の液晶表示ユニッ
ト40は、M×N画素のマトリクス駆動型のデバイス構
造をもっている。即ち、ライン電極ドライバ44に接続
された透明なライン電極L1,L2,L3,...N
と、データ電極ドライバ46に接続されたデータ電極D
1,D2,D3,・・・DM がマトリクス状に配置され
ており、両者の交差位置の電極間に液晶材料を挟み込ん
で、表示画素となる液晶セル78−11〜78−MNを
形成している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】この相転移型液晶パネル42の表示動作
は、まずライン電極ドライバ44に対するライン番号の
指定で、ライン電極L1〜LN の中から1または複数の
ラインを選択してライン電圧を印加する。同時にデータ
電極ドライバ46に対しては、1ライン分のライン画素
データ、即ちM個の画素データが与えられ、このライン
画素データに応じた電圧をデータ電極D1〜DM に印加
する。例えばデータ電極ドライバ46に対する画素デー
タが1で電圧が印加され、0で電圧が印加されない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】更に、書込動作時間としては、保持電圧を
解除して行う黒(1)から白(0)への書込みには数十
ミリ秒かかり、また駆動電圧を印加して行う白(0)か
ら黒(1)への書込みは数ミリ秒かかる。通常、画像を
書き込む前には液晶パネル42の全セルを白(0)に初
期化しておき、その後に画素データによる黒(1)の書
込みを行う。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】図11(B)は、図11(A)における選
択順位1番のラインL2のラインデータの書込表示であ
り、この場合、同じデータを含むラインL3が検出され
て同時書込みを行い、図11(B)のワークメモリ領域
20−2のように、ラインL2,L3の表示画素を消去
し、次に選択順位2番のラインL7を設定する。図11
(C)はラインL7の書込表示であり、ラインL7のラ
インデータの表示画素を含むラインL4,L5及びL8
が検出される。また、この実施形態にあっては、現在処
理対象としているラインL7のラインデータ「0011
000」につき、既に書込済みのラインL2,L3の
オリジナルデータ即ち図11(A)の表示画像メモリ領
域20−1に格納されたラインデータと比較し、この場
合、ラインL3に現在処理対象となっているラインL7
と同じ表示画素を含むことから、書込ラインとして検出
する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】12(D)はラインL6の書込表示であ
り、この場合、図11(C)のワークメモリ領域20−
2の書込済み表示画素の消去済みの画像データについて
は同じラインデータを含む他のラインは存在しないが、
オリジナルとなる図11(A)の画像データを参照する
と、ラインL5に同じデータが一部含まれていることが
分かる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】書込コントローラ28は、フレームメモリ
48に対する画像データの転送完了を受けて起動し、液
晶表示ユニット40に対する書込制御を開始する。書込
コントローラ28は図4と同じ機能構成をもち、図4の
フレームメモリ20とメモリコントローラ26が図15
フレームメモリ48とメモリコントローラ50に置き
変り、また図4の圧縮転送部30が図15の表示コント
ローラ36に置き変わったことに相当する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】したがって共通ラインデータ検出部68
は、表示画素を有する全てのラインデータを対象に共通
ラインデータの検出処理を行う。共通ラインデータは、
例えば全ラインデータの表示画素の論理積データとして
検出することができる。検出された共通ラインデータ
は、ラインデータ格納部62に格納される。またライン
データ格納部68に対する全ラインデータの格納と同時
に、書込ライン番号検出部64に対しても全ラインデー
タの書込みが行われる。書込ライン番号検出部64は表
示画素を有するライン番号を共通ラインデータの書込ラ
インとして検出する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】図17(B)は、1回目の書込表示による
液晶パネル42の表示内容である。1回目については、
共通ラインデータ検出部68により図17(A)の書込
データの各ラインの論理積「00001000」が共通
ラインデータとして検出される。この場合、表示画素は
全ラインL1〜L8に存在することから、全ラインL1
〜L8に対し、検出した共通ラインデータの同時書込み
による一括表示が行われる。また1回目の書込表示が済
むと、図17(A)と同じ書込データを展開しているワ
ークメモリ領域20−2の書込み済みの表示画素の消去
処理が行われる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】図25、図26は、図16の表示ライン設
定部60で液晶パネル42の表示領域を2つの領域に分
割してライン番号の順番に交互に共通ラインデータの同
時書込みによる一括表示及びラインごとの追加書込みを
行うようにしたことを特徴とする。図25(A)はフレ
ームメモリ20の表示画像メモリ領域20−1のオリジ
ナルの書込画像データであり、8ラインを上下に2分割
してL0〜L3の4ラインをもつ領域20−11,20
−12に分けている。これに対応して図25(B)のよ
うに、液晶パネル42についても4ラインL0〜L3を
もつ上下に分けた表示領域42−1,42−2に分けて
いる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】図25(C)は表示ラインごとの表示書込
みであるが、上側の領域42−1についての先頭ライン
L0については、このとき表示画素がないことから、下
側の表示領域42−2について、表示ラインL1を設定
した追加書込みが行われ、表示ラインL1のラインデー
タはラインL0も含まれていることから、ラインL0と
L1の同時書込みが行われる。これが3回目の書込表示
となる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正内容】
【0111】この第1書込時間T1及び第2書込時間T
2は、例えばメモリコントローラ26に設けた第1タイ
71と第2タイマ73の各々により設定され、図2又
は図15の表示コントローラ36にセットされる。更
に、図2,図15のプロジェクタ12に設けた液晶パネ
ル42には、温度センサ45が設けられており、書込コ
ントローラ36は、温度センサ45による液晶パネル4
2の環境温度に基づき、セットされている追加書込みの
第2書込時間T2を変化させる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正内容】
【0117】1ラインの追加書込みが済むと、ステップ
S7で現在領域m=1内の全ラインの終了の有無をチェ
ックし、全ラインを終了するまで、ステップS8でライ
ンカウンタnをインクリメントしながら、ステップS6
のラインデータの追加書込みを繰り返す。1つの領域内
の全ラインの処理が終了すると、ステップS9で全領域
の追加書込みの有無をチェックし、済んでいなければス
テップS10でラインカウンタn=1に初期化した後、
領域カウンタmを1つインクリメントし、次の領域に進
んで、ステップS6のラインごとの追加書込みを繰り返
す。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】奇数ライン・データ電極ドライバ46−1
からのデータ電極D1〜DM は、奇数ライン電極L1,
L3,,L5,・・・LN-1 の液晶セル78−11〜7
8−N−1,Mに接続している。これに対し偶数ライン
・データ電極ドライバ46−2からのデータ電極D1〜
M は、偶数ライン電極L2,L4,L6,・・・L N
の液晶セル78−21〜78−NMに接続している。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】同時に、フレームメモリ20の偶数ライン
L2のラインデータ86−2を読み出して、液晶パネル
42にラインデータ88−2として書き込む。即ち、奇
数ラインと偶数ラインのラインデータが同時にフレーム
メモリ20から読み出され、同時に液晶パネル42に書
き込まれる。この結果、図2の独立に駆動可能な表示領
域が1つしかない液晶表示ユニット40に比べ、表示速
度を2倍にすることができる。この奇数ラインと偶数ラ
インの2ライン同時書込みを可能とするインタレース制
御は、液晶パネル42の独立に駆動可能な分割数mをm
=2とした場合に相当する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】図35は図32の同時インタレース書込み
を行う書込コントローラ28−1,28−2の液晶表示
ユニット40に対する書込処理の説明図であり、図16
の第2発明の実施形態と同じ機能の書込コントローラ2
8−1,28−を第3発明に適用した場合である。図
35において、パーソナルコンピュータ10側のフレー
ムメモリ20には例えば文書データが格納されており、
ライン選択104により読出データ105のように例え
ば奇数ラインと偶数ラインの2回読出による4本のライ
ンデータが得られる。この読出データ105は圧縮10
6により符号データに変換され、プロジェクタ側に転送
された後に、復号108により画像データ110として
復元される。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正内容】
【0137】図40は独立に駆動可能な表示領域を複数
有する第4発明の表示装置の他の実施形態である。図4
0(A)は、パーソナルコンピュータ10の外部表示装
置として接続したプロジェクタ12の液晶表示ユニット
40として、液晶パネル42を領域42−1,42−2
の2つに分けており、各領域42−1,42−2を個別
に表示駆動するためのデータ電極ドライバ46−11,
46−12を設けている。また領域42−1,42−2
に対応して2台の書込コントローラ28−1,28−2
を設け、並列的に書き込みできるようにしている。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正内容】
【0143】
【発明の効果】このような本願各発明によれば次の効果
が得られる。 (第1発明)第1発明の画像表示方法によれば、1回の
書込みによって同時に複数ラインの書込表示ができ、全
ラインの書込みを行う前に全画素の書込表示を完了し、
表示速度を高速化できる。特に、表示ラインに直交する
方向に表示画素が並んでいるような画像データについて
は、各ラインに共通なラインデータによる同時書込みが
効率的に行われ、極めて短時間での高速書込み表示がで
きる。また本発明の画像表示方法は、複数ライン対し共
通に存在する数の多い表示画素の順番に、複数ラインの
同時書込みによる表示が行われることとなり、書込初期
では概略的に画像が現われ、時間の経過に伴って詳細な
表示に切り換わっていくという階層的な表示機能を本質
的にもっている。このため、画面検索等では、書込初期
の段階で画像の概略を認識することができ、画面切換え
による検索もかなり高速化できる。 (第2発明)第2発明の画像表示方法は、第1発明のラ
イン毎の書込表示に先立って、全ラインデータの論理積
等によって共通ラインデータを検出し、共通ラインデー
タを全ラインに同時書込みすることで、画像全体の概略
イメージを、最初の一回目の書込み動作で一括表示する
ことができる。このため表示ラインを順番に指定して可
能な限り共通な表示画素を複数ラインで一括表示する第
1発明に比べ、書込初期に表示できる画面全体の画素数
が大幅に増加し、書込回数の低減により表示速度を更に
向上できる。 (第3発明)第3発明の画像表示方法は、表示ユニット
をNライン単位にMブロックに分割し、まずNラインを
同時書込に使用する単一の書込データを生成し、この書
込データによってNライン同時書込を行う。このような
第1段階の書込は、相転移型液晶ユニットで、表示ユニ
ットを初期化した後に、白を黒に書替えるに必要な5m
s程度の1単位時間でMブロック分の同時書込みを行う
なうことで、1画面の全体概略的に表示される。
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライン単位の書込動作によって表示駆動さ
    れる表示ユニットの画像表示方法に於いて、 前記表示ユニットの表示ラインの順番を設定する表示ラ
    イン設定過程と、 前記表示ライン設定過程で設定された順番に従って、画
    像データ格納部からラインデータを読み出す読出し過程
    と、 前記読出し過程でラインデータを読み出す毎に、該ライ
    ンデータと前記画像データ格納部の各ラインデータとを
    比較して前記表示ユニットに対する書込表示ラインを検
    出する書込ライン検出過程と、 前記書込ライン検出過程で検出した1又は複数の前記表
    示ユニットの表示ラインに、前記読出し過程で読み出し
    たラインデータを書き込んで表示させる表示過程と、を
    有することを特徴とする画像表示方法。
  2. 【請求項2】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    読出し過程は、読み出したラインデータが前記表示ユニ
    ットに書込みを必要とする表示画素を含むか否か検出す
    る表示画素検出過程を備え、表示画素を含まない場合
    は、前記書込ライン検出過程及び表示過程をスキップし
    て次の表示ラインの読出しを行うことを特徴とする画像
    表示方法。
  3. 【請求項3】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    書込ライン検出過程は、前記画像データ格納部の中から
    前記読出し過程による読出しラインデータと相関のある
    表示ラインを検出して前記表示過程により同時書込みさ
    せることを特徴とする画像表示方法。
  4. 【請求項4】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    書込ライン検出過程は、前記画像データ格納部の中から
    前記読出し過程による読出しラインデータと全く同じ表
    示画素の表示ラインを検出して前記表示過程により同時
    書込みさせることを特徴とする画像表示方法。
  5. 【請求項5】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    書込ライン検出過程は、前記画像データ格納部の中から
    前記読出し過程による読出しラインデータの表示画素を
    一部に含む表示ラインを検出して前記表示過程により同
    時書込みさせることを特徴とする画像表示方法。
  6. 【請求項6】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    表示過程は、前記表示ユニットに書き込まれていない表
    示画素にのみ書き込むことを特徴とする画像表示方法。
  7. 【請求項7】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    表示過程は、既に書き込まれている表示画素にも重ねて
    書き込むことを特徴とする画像表示方法。
  8. 【請求項8】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    処理ライン設定過程は、前記表示ユニットの表示ライン
    を先頭から順番に指定して前記読出し過程によりライン
    データを読み出させることを特徴とする画像表示方法。
  9. 【請求項9】請求項1項の画像表示方法に於いて、前記
    表示ライン設定過程は、ラインデータに含まれる表示画
    素数の少ない順番に指定して前記読出し過程によりライ
    ンデータを読み出させることを特徴とする画像表示方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1項の画像表示方法に於いて、前
    記表示ユニットの表示領域を複数ラインからなる領域に
    分割し、分割した領域単位に前記表示ライン設定過程、
    読出し過程、書込ライン検出過程及び表示過程の各処理
    を行なうことを特徴とする表示方法。
  11. 【請求項11】請求項10項の画像表示方法に於いて、
    1回書き込みを行なう毎に、分割された領域を順番に切
    り換えて全領域に書込みを行なうことを特徴とする画像
    表示方法。
  12. 【請求項12】相転移型液晶ディスプレイに画像データ
    を表示するための画像表示装置に於いて、 前記相転移型液晶ディスプレイに書込表示する表示ライ
    ンの順番を設定する表示ライン設定部と、 前記表示ライン設定部で設定された順番に従って、画像
    データ格納部からラインデータを読み出す読出部と、 前記読出し部でラインデータを読出す毎に、該ラインデ
    ータと前記画像データ格納部の各ラインデータとを比較
    して前記相転移型液晶ディスプレイに対する書込み表示
    ラインを検出する書込ライン検出部と、 前記前記表示ライン検出部で検出した1又は複数の前記
    相転移型液晶ディスプレイの表示ラインに、前記読出し
    部で読み出したラインデータを書き込んで表示させる表
    示部と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  13. 【請求項13】ライン単位の書込動作によって表示駆動
    される表示ユニットの画像表示方法に於いて、 画像データ格納部の画像データから全ラインを代表する
    共通ラインデータを検出し、前記表示ユニットの複数ラ
    インを指定して同時書込みする第1表示過程と、 前記共通ラインデータの書込後に、予め設定された順番
    に従って画像データ格納部からラインデータを読み出す
    と共に、読み出したラインデータを含む1又は複数の表
    示ラインを検出して追加的に書込表示する第2表示過程
    と、を有することを特徴とする画像表示方法。
  14. 【請求項14】請求項13項の画像表示方法に於いて、
    前記第1及び第2表示過程は、読み出したラインデータ
    が前記表示ユニットに書き込む表示画素を含まない場合
    は、書込ラインから除外することを特徴とする画像表示
    方法。
  15. 【請求項15】請求項13項の画像表示方法に於いて、
    前記第1表示過程は、読み出したラインデータの表示画
    素の論理積により共通ラインデータを検出することを特
    徴とする画像表示方法。
  16. 【請求項16】請求項13項の画像表示方法に於いて、
    前記第2表示過程は、前記画像データ格納部の中から順
    番指定に従って読み出したラインデータと同じ表示画素
    を含む表示ラインを追加書込ラインとして検出すること
    を特徴とする画像表示方法。
  17. 【請求項17】請求項13項の画像表示方法に於いて、
    前記第2表示過程は、前記画像データ格納部の中から順
    番設定に従って読み出したラインデータと同じ表示画素
    を一部に含む表示ラインを追加書込ラインとして検出す
    ることを特徴とする画像表示方法。
  18. 【請求項18】請求項13項の画像表示方法に於いて、
    前記第1及び第2表示過程は、前記画像データ格納部か
    ら書込済みの表示画素を消去して次の処理に移行するこ
    とを特徴とする画像表示方法。
  19. 【請求項19】ライン単位の書込動作によって表示駆動
    される表示ユニットの画像表示方法に於いて、 n,mを任意の整数とするとき、前記表示ユニットをn
    ライン毎にm分割したブロックの各々について、nライ
    ンを代表する単一の書込データを生成する第1データ生
    成過程と、 前記第1データ生成過程で生成された書込データを第1
    書込時間でブロック毎のnラインに同時に書込む第1デ
    ータ書込過程と、 前記表示ユニットのライン毎に追加書込みする追加書込
    データを生成する第2データ生成過程と、 第2データ生成過程で生成された追加書込データを前記
    第1書込時間より長い第2書込時間でライン毎に順次に
    書き込む第2データ書き込み過程と、を有することを特
    徴とする画像表示方法。
  20. 【請求項20】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、更に、 前記第1書込時間及び第2書込時間を指定する書込時間
    指定過程と、 前記第1テータ書込過程で同時書込みするライン数nを
    指定するライン数指定過程と、を有することを特徴とす
    る画像表示方法。
  21. 【請求項21】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、前記第1データ生成過程は、nラインの代表書込デ
    ータを、nラインの書込データの論理積により生成する
    ことを特徴とする画像表示方法。
  22. 【請求項22】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、前記第1データ生成過程は、nラインの代表書込デ
    ータを、nラインの書込データの中の1番目のラインの
    書込データとすることを特徴とする表示制御方法。
  23. 【請求項23】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、前記第1データ生成過程は、生成した書込データ
    が、全て空白の場合には、前記第1データ書込過程に書
    込データを供給せずに書込動作をスキップさせることを
    特徴とする画像表示方法。
  24. 【請求項24】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、前記第2データ生成過程は、追加書き込むデータが
    前記第1データ書込過程により既に書き込まれているデ
    ータと同じ場合には、追加書込データを前記第2データ
    書込過程に供給せずに書込動作をスキップさせることを
    特徴とする画像表示方法。
  25. 【請求項25】請求項20記載の画像表示方法に於い
    て、前記時間指定過程は、前記表示ユニットの温度に応
    じて前記第2データ書込過程で追加書込みするための第
    2書込時間を変えることを特徴とする画像表示方法。
  26. 【請求項26】請求項19記載の画像表示方法に於い
    て、前記第2データ生成過程および第2データ書込過程
    は、nライン分の追加書き込みを任意の順番に行なうこ
    とを特徴とする画像表示方法。
  27. 【請求項27】ライン単位の書込動作によって表示駆動
    される表示ユニットの画像表示装置に於いて、 m,nを任意の整数とするとき、前記表示ユニットをn
    ライン毎にm分割したブロックの各々ついて、nライン
    を代表する単一の書込データを生成する第1データ生成
    部と、 前記第1データ生成部で生成された書込データを第1書
    込時間でブロック毎のnラインに同時に書込む第1デー
    タ書込部と、 前記表示ユニットのライン毎に追加書込みする追加書込
    データを生成する第2データ生成部と、 第2データ生成部で生成された追加書込データを前記第
    1書込時間より長い第2書込時間でライン毎に順次に書
    き込む第2データ書込部と、を有することを特徴とする
    画像表示装置。
  28. 【請求項28】独立に駆動可能な複数の表示領域を有
    し、各表示領域のライン単位の書込動作によって表示駆
    動される表示ユニットの画像表示方法に於いて、 画像データ格納部の画像データから前記表示ユニットの
    各表示領域毎に、予め定めた順番に従ってラインデータ
    を読出し、該ラインデータと前記画像データ格納部の同
    じ表示領域の各ラインデータとを比較して前記表示ユニ
    ットに対する1又は複数の書込みラインを検出する書込
    ライン検出過程と、 前記書込ライン検出過程で検出した前記表示領域毎の書
    込ラインに、現在、読出しているラインデータを書込ん
    で表示させる表示過程と、を有することを特徴とする画
    像表装方法。
  29. 【請求項29】請求項28記載の画像表示方法に於い
    て、前記書込ライン検出過程および表示過程の前に、 画像データ格納部の画像データから前記表示ユニットの
    各表示領域毎に複数本のラインデータを読み出し、該複
    数ラインに共通して含まれている共通ラインデータと該
    共通ラインデータの書込ラインを検出する共通ラインデ
    ータ検出過程と、 前記共通ラインデータ検出過程で検出された前記表示領
    域毎の書込ラインに、対応する前記共通ラインデータを
    同時に書込んで表示する共通ラインデータ表示過程と、
    を設けたことを特徴とする画像表示方法。
  30. 【請求項30】請求項29記載の画像表示方法に於い
    て、 前記書込ライン検出過程及び共通ラインデータ検出過程
    は、前記各表示領域毎に検出したラインデータ及び書込
    ラインの検出情報を圧縮して符号データを出力し、 前記第表示過程及び共通ラインデータ表示過程は、前記
    符号データから各表示領域のラインデータと書込ライン
    検出情報を復号して各表示領域に同時書込みすることを
    特徴とする画像表示方法。
  31. 【請求項31】請求項29記載の画像表示方法に於い
    て、前記各過程は、表示画素を含まないラインデータを
    処理対象から除外することを特徴とする画像表示方法。
  32. 【請求項32】請求項29記載の画像表示方法に於い
    て、前記共通ラインデータ検出過程は、複数本のライン
    データの論理積をとることによって、全ラインを代表す
    る共通ラインデータを検出することを特徴とする表示制
    御方法。
  33. 【請求項33】請求項29記載の画像表示方法に於い
    て、前記共通ラインデータ検出過程は、複数本のライン
    データから同時に書込みができ且つ表示画素数が最大に
    なる共通ラインデータを検出することを特徴とする表示
    制御方法。
  34. 【請求項34】請求項29記載の画像表示方法に於い
    て、前記表示ライン検出過程は、前記表示ユニットに対
    する書込みが済んだ表示画素を除く前記画像データ格納
    部の画像データからラインデータを読み出して処理する
    ことを特徴とする表示制御方法。
  35. 【請求項35】独立に駆動可能な複数の表示領域を有
    し、各表示領域のライン単位の書込動作によって表示駆
    動される相転移型液晶ユニットを備えた表示装置に於い
    て、 表示する画像データを格納する画像データ格納部と、 画像データ格納部の画像データから前記表示ユニットの
    各表示領域毎に、予め定めた順番に従ってラインデータ
    を読出し、該ラインデータと前記画像データ格納部の同
    じ表示領域の各ラインデータとを比較して前記表示ユニ
    ットに対する1又は複数の書込みラインを検出する書込
    ライン検出部と、 前記書込ライン検出部で検出した前記表示領域毎の書込
    ラインに、現在、読出しているラインデータを書込んで
    表示させる表示部と、を有することを特徴とする表示装
    置。
  36. 【請求項36】請求項35記載の表示装置に於いて、更
    に、 前記書込ライン検出部および表示部による書込表示に先
    立って、画像データ格納部の画像データから前記表示ユ
    ニットの各表示領域毎に複数本のラインデータを読み出
    し、該複数ラインに共通して含まれている共通ラインデ
    ータと該共通ラインデータの書込ラインを検出する共通
    ラインデータ検出部と、 前記共通ラインデータ検出部で検出された前記表示領域
    毎の書込ラインに、対応する前記共通ラインデータを同
    時に書込んで表示する共通ラインデータ表示部と、を設
    けたことを特徴とする表示装置。
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