JP3290494B2 - 相転移型液晶書込み装置 - Google Patents

相転移型液晶書込み装置

Info

Publication number
JP3290494B2
JP3290494B2 JP07255593A JP7255593A JP3290494B2 JP 3290494 B2 JP3290494 B2 JP 3290494B2 JP 07255593 A JP07255593 A JP 07255593A JP 7255593 A JP7255593 A JP 7255593A JP 3290494 B2 JP3290494 B2 JP 3290494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
signal
display
liquid crystal
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07255593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06289360A (ja
Inventor
純 小泉
博之 松尾
良次 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP07255593A priority Critical patent/JP3290494B2/ja
Publication of JPH06289360A publication Critical patent/JPH06289360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3290494B2 publication Critical patent/JP3290494B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶書込み装置に係わ
り、特に、マトリックス表示の相転移型液晶書込み装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶素子は、低電圧動作と低電力消費と
を兼ね備えていることから、LSI駆動回路との適合性
にすぐれており、表示素子等に幅広く実用化されてい
る。
【0003】液晶表示素子は、その表示パターンを決定
するための電極構成により、セグメント電極構成型、固
定パターン電極構成型、マトリックス電極構成型などに
分類され、用途に応じて使い分けられている。これらの
中で、任意のパターンを表示する方式がマトリックス電
極構成型であり、以下にその一例を示す。
【0004】図8は、m×nマトリックス液晶表示素子
の電極構成、およびその駆動を説明する図である。同図
において、走査(行)電極21−1〜21−nは、透明
電極であり、走査ドライバ部23によって駆動される。
また、信号(列)電極22−1〜22−mも透明電極で
あり、データドライバ部24によって駆動される。そし
て、これらの電極は、その間に液晶材料を挟むようにし
て異なる層に形成されている。
【0005】走査ドライバ部23は、走査電極21−1
〜21−nの中から表示パターンを書き込むべき1本の
走査電極を選択し、その選択した走査電極にパターンを
書き込むための電圧を印加する。
【0006】一方、データドライバ部24は、上記走査
ドライバ部23により所定電圧が印加された1本の走査
電極と信号電極22−1〜22−mとの交点(画素)に
表示するデータを、表示する画素と表示しない画素に応
じてそれぞれ所定の電圧を並列的に印加する。このと
き、上記電圧が印加されている走査電極上の画素は、各
画素に印加されている電圧に応じて液晶の光学的状態が
変化し、表示・非表示を表すことができるようになる。
【0007】この後、走査ドライバ部23は、走査電極
21−1〜21−nを1本ずつ順次選択して所定電圧を
印加し、データドライバ部24が、その選択された走査
電極上の画素に表示するパターンに対応して所定電圧を
印加することにより、m×nマトリックスの画面全体を
表示する。
【0008】ところで、上述のようなマトリックス表示
の表示素子に適用される液晶材料の1つとして相転移型
液晶が知られているが、相転移型液晶としては、ネマテ
ィック−コレステリック相転移型の液晶が用いられるこ
とが多い。
【0009】ネマティック−コレステリック相転移型液
晶の分子は、低電圧印加時(あるいは、無電界状態)に
は螺旋構造をとるコレステリック相となる。このコレス
テリック相は、入射光の大部分が散乱されるため光透過
率は低い。一方、上記相転移型液晶の分子に、その液晶
分子が有する相転移の臨界電圧を超える電圧を印加する
と、その液晶分子はネマティック相に転移し、光透過率
が大きくなる。そして、これらの電圧は前述の走査電極
21−1〜21−nおよび信号電極22−1〜22−m
を駆動することによって画素ごとに印加され、その印加
電圧の差によって生じる光透過率の差を利用して、表示
画素・非表示画素を生成する。
【0010】このネマティック−コレステリック相転移
型液晶を、図8に示すマトリックス液晶表示素子に適用
する場合、表示パターンの書き込みは累積応答効果を用
いる方法と異なる。すなわち、表示パターンを走査線ご
とに確実に書き込み、液晶表示素子全面の走査が終わる
までの間、液晶材料の記憶効果で表示状態を持続させる
方法である。
【0011】ここで、上述の相転移を確実に起こさせる
ためには、各走査線ごとに数ms〜数100msの時間
がかかり、通常、走査線の駆動は1本ずつ順次行われる
ので、表示素子の全面を表示するためには数secの時
間を要する。このように、相転移型液晶を表示素子に用
いると、1本の走査電極を駆動するための時間が長くか
かり、表示パターンが徐々に現れるような表示となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なマトリックス型液晶表示素子の表示パターンに対し、
表示反転(左右反転、上下反転)、表示回転、表示順序
変更等の表示パターンの変更を行いたい要望がたびたび
生じる。
【0013】表示反転処理は、例えば、上記液晶表示素
子をOHP(over headprojector)
用表示装置に適用した場合、OHPを視聴者に対してス
クリーンの裏側に設置して像を投射する(透過式スクリ
ーンを利用)ときに、そのスクリーン上に形成される像
が反転してしまうことを防ぐための処理である。
【0014】また、表示順序変更処理は、例えば、上記
液晶表示素子の表示内容がその上部から下部に向かって
徐々に現れるような表示順序を、下部から上部に向かっ
て徐々に現れるような表示順序にして、グラフ等の表示
を効果的に行うための処理である。
【0015】従来は、このような、表示される図形等の
基本形状そのものを変化させないような表示パターンの
変更においても、パーソナルコンピュータ等を用いて、
液晶表示素子に書き込むデータを変更し、その変更した
データを上記表示素子の駆動部に転送する必要があっ
た。そして、これらの書込みデータの変更作業は、専用
のアプリケーションプログラム等が存在しない場合、非
常に煩雑であった。
【0016】本発明の課題は、マトリックス表示の液晶
表示素子の表示パターン変更処理を、ソフトウェアによ
る表示データの書換えを行うことなしに、ハードウェア
のみで行えるようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、行電極の電圧
を制御する行電極制御信号と列電極の電圧を制御する列
電極制御信号との組み合わせにより表示パターンが決定
されるマトリックス表示の相転移型液晶表示装置に表示
パターンを書き込む相転移型液晶書込み装置を前提とす
る。
【0018】本発明の手段の原理図を図1〜図3に示
す。第1の発明は、上記行電極制御信号をシリアル/パ
ラレル変換する双方向シフトレジスタを有し行電極を駆
動する行電極駆動手段1と、上記列電極制御信号をシリ
アル/パラレル変換する双方向シフトレジスタを有し列
電極を駆動する列電極駆動手段2と、行電極駆動手段1
及び列電極駆動手段2のうち少なくとも一方の双方向シ
フトレジスタのシフト方向を制御するシフト方向制御手
段3とを有する。(図1) 第2の発明は、上記行電極制御信号をシリアル/パラレ
ル変換する双方向シフトレジスタを有し行電極を駆動す
る行電極駆動手段4と、上記列電極制御信号をシリアル
/パラレル変換する双方向シフトレジスタを有し列電極
を駆動する列電極駆動手段5と、行電極駆動手段4及び
列電極駆動手段5のうち少なくとも一方の双方向シフト
レジスタのシフト方向を制御するシフト方向制御手段6
と、上記行電極制御信号および上記列電極制御信号のう
ち少なくとも一方を上記相転移型液晶表示装置の一画面
分格納する記憶手段7と、その記憶手段7に格納された
上記制御信号を、格納した順序および格納順と反対の順
序のうち一方の順序で読み出して、その読み出した信号
が上記行電極制御信号のときはその信号を行電極駆動手
段4へ送信し、上記列電極制御信号のときは列電極駆動
手段5へ送信するデータ順序制御手段8とを有する。
(図2) 第3の発明は、行電極を駆動する行電極駆動手段9と、
列電極を駆動する列電極駆動手段10と、上記行電極制
御信号を行電極駆動手段9および列電極駆動手段10の
うちの一方に送信し、上記列電極制御信号を行電極駆動
手段9および列電極駆動手段10のうちの他方に送信す
る電極制御信号切換え手段11とを有する。(図3)
【0019】
【作用】第1の発明においては、マトリックス表示の相
転移型液晶表示装置の行電極の電圧を決定する行電極制
御信号が行電極駆動手段1の双方向シフトレジスタでシ
リアル・パラレル変換され、列電極の電圧を決定する列
電極制御信号が列電極駆動手段2の双方向シフトレジス
タでシリアル・パラレル変換される。そして、シフト方
向制御手段3が行電極駆動手段1の双方向シフトレジス
タのシフト方向を反転させると、上記表示装置の表示パ
ターンは上下反転して表示される。一方、シフト方向制
御手段3が列電極駆動手段2の双方向シフトレジスタの
シフト方向を反転させると、上記表示装置の表示パター
ンは左右反転して表示される。
【0020】以上によって、透過型スクリーンにOHP
で表示を行うときなどに、容易に図面反転を防ぐことが
できる。第2の発明においては、記憶手段7は、マトリ
ックス表示の相転移型液晶表示装置の行電極の電圧を決
定する行電極制御信号および列電極の電圧を決定する列
電極制御信号のうち少なくとも一方を、上記表示装置の
1画面分格納する。そして、データ順序制御手段8は、
記憶手段7に格納されている各電極制御信号を、たとえ
ば、表示画面上部から下部へあるいは下部から上部へと
いうような所望の表示順序に応じて、記憶手段7へ格納
した順序または格納した順と反対の順序で読み出して、
行電極制御信号を行電極駆動手段4に送信し、列電極制
御信号を列電極駆動手段5に送信する。さらに、シフト
方向制御手段6は、必要に応じて行電極駆動手段4また
は列電極駆動手段5の双方向シフトレジスタのシフト方
向を制御し、このシフト方向によって上記表示素子への
表示データ書込み開始位置が決定される。
【0021】以上によって、上記表示素子の表示が任意
の位置から徐々に現れるような表示順序とすることがで
き、プレゼンテーションなどを効果的に行える。第3の
発明においては、電極制御信号切換え手段11が、マト
リックス表示の相転移型液晶表示装置の行電極の電圧を
決定する行電極制御信号を列電極駆動手段10に送信
し、列電極の電圧を決定する列電極制御信号を行電極駆
動手段9に送信すると、上記表示装置上のある行(横方
向)を駆動すべき制御信号が対応する列(縦方向)を制
御し、ある列を駆動すべき制御信号が対応する行を制御
するので、上記表示装置の表示パターンが90度回転し
て表示される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図4は、第1の発明の一実施例を示し、表
示パターンの左右反転を行う相転移型液晶書込み装置の
構成図である。
【0023】同図において、液晶表示素子31は、m×
n個の画素を有するマトリックス表示の液晶素子であ
る。そして、この液晶表示素子31は、図8に示した透
明な走査電極21−1〜21−nおよび信号電極22−
1〜22−mが液晶を挟むようにして形成されている。
ここで、上記液晶としては、走査電極および信号電極の
駆動によって印加される電圧に応じてネマティック相−
コレステリック相間で転移を起こす相転移型液晶が用い
られている。
【0024】制御部32は、液晶表示素子31に表示す
るパターンを格納しており、その表示パターンを形成す
るために走査電極および信号電極に印加する電圧を制御
する電極制御信号を出力する。すなわち、上記走査電極
21−1〜21−nを制御する走査電極制御信号aを走
査電極ドライバ33に対して出力し、上記信号電極22
−1〜22−mを制御する信号電極制御信号bを信号電
極ドライバ34に対して出力する。また、制御部32
は、走査電極制御信号aおよび信号電極制御信号bの出
力タイミングを制御し、走査電極ドライバ33および信
号電極ドライバ34の出力電圧の指示も行う。
【0025】走査電極ドライバ33は、双方向シフトレ
ジスタを有しており、制御部32から出力された走査電
極制御信号aを受信すると、nビットずつシリアル/パ
ラレル変換を行う。そして、制御部32によって指示さ
れた所定の電圧で、走査電極21−1〜21−nを駆動
する。
【0026】信号電極ドライバ34は、基本的には走査
電極ドライバ33と同じ構成をしている。すなわち、信
号電極ドライバ34は双方向シフトレジスタを有してお
り、制御部32から出力された信号電極制御信号bを受
信すると、mビットずつシリアル/パラレル変換を行
う。そして、制御部32によって指示される、所定の電
圧(一般的に、走査電極ドライバ33によって駆動され
る電圧とは異なる)で、信号電極22−1〜22−mを
駆動する。
【0027】左右反転指示スイッチ35は、液晶表示素
子31に表示する表示パターンを左右反転させるか否か
を指示するスイッチであり、この表示装置のユーザが、
直接または間接的に切り換えることができる。そして、
左右反転指示スイッチ35の出力は、信号電極ドライバ
34の双方向シフトレジスタのシフト方向を指示するR
/L切換信号cとして信号電極ドライバ34に入力され
る。
【0028】次に、信号電極ドライバ34の双方向シフ
トレジスタ部を、図5を用いて詳細に示す。ここで、双
方向シフトレジスタは、簡単のために4ビット(m=
4)構成とする。
【0029】同図において、信号電極ドライバ34は、
4ビットのデータを記憶するために4つのフリップフロ
ップ39−1〜39−4を有しており、各フリップフロ
ップ39−1〜39−4のクロック端子には共通クロッ
クが入力されている。また、制御部32から出力された
信号電極制御信号bは、ANDゲート36−1およびA
NDゲート37−4にそれぞれ入力されている。そし
て、ANDゲート36−1〜36−4にはR/L切換信
号cが入力され、ANDゲート37−1〜37−4には
R/L切換信号cを信号反転したものが入力されてい
る。さらに、ANDゲート36−1〜36−4およびA
NDゲート37−1〜37−4の各出力は、それぞれO
Rゲート38−1〜38−4に入力され、そのORゲー
ト38−1〜38−4の出力は、それぞれフリップフロ
ップ39−1〜39−4のD端子に入力されている。
【0030】フリップフロップ39−1のQ出力はAN
Dゲート36−2に入力され、フリップフロップ39−
2のQ出力はANDゲート36−3およびANDゲート
37−1に入力されている。また、フリップフロップ3
9−3のQ出力はANDゲート36−4およびANDゲ
ート37−2に入力され、フリップフロップ39−4の
Q出力はANDゲート37−3に入力されている。さら
に、フリップフロップ39−1〜39−4のQ出力は、
信号電極ドライバ34の並列出力として出力される。
【0031】なお、この並列出力の電圧は、各Q出力の
論理値に応じて信号電極を駆動する所定の値で出力され
るが、この所定の電圧値を生成する部分の構成は実施例
の動作説明うえで重要でないので、図示していない。
【0032】次に、図4および図5を参照しながら、こ
の実施例の液晶書込み装置の動作を説明する。ここで、
液晶表示素子31のマトリックス型電極の符号は、図8
に示した符号を用いる。
【0033】まず、走査電極21−1上の液晶に表示パ
ターンを書き込むために、制御部32は、走査電極制御
信号aを走査電極ドライバ33に出力して、走査電極2
1−1のみを書込み可能となるように駆動する旨を指示
する。この走査電極制御信号aを受けた走査電極ドライ
バ33は、走査電極21−1上に表示パターンを書込可
能とするための電圧を印加する。
【0034】制御部32は、上記走査電極制御信号aの
出力と同時に、信号電極制御信号bを信号電極ドライバ
34に対して出力し、走査電極21−1上に書き込む表
示パターンを指示する。ここで、左右反転指示スイッチ
35を+V側に設定すると(通常表示)、上記信号電極
制御信号bは、ANDゲート36−1を介してフリップ
フロップ39−1から入力される。そして、信号電極制
御信号bはクロックと同期して1ビットずつフリップフ
ロップ39−2,39−3,39−4へと右方向へシフ
トして格納される。このようにして、走査電極21−1
上に書き込む表示パターンがフリップフロップ39−1
〜39−4にすべて格納されると、信号電極ドライバ3
4は各フリップフロップ39−1〜39−4のQ出力の
論理値に応じて、走査電極21−1上に表示パターンを
形成する電圧を並列出力する。なお、走査電極ドライバ
33と信号電極ドライバ34との間の出力タイミング等
は制御部32が制御する。
【0035】上述のようにして液晶表示素子31の走査
電極および信号電極を駆動すると、走査電極21−1上
において信号電極の印加電圧に応じてネマティック相−
コレステリック相間で転移を起こす画素と起こさない画
素とが生じ、その光透過率の差を利用して表示パターン
が形成される。
【0036】この後、順次、走査電極21−2,21−
3,・・・21−nに対して同様の表示パターンの書込
みを行い、液晶表示素子31の1画面を表示する。一
方、液晶表示素子31に、左右を反転させたパターンを
表示させたい場合には、左右反転指示スイッチ35をG
ND側に設定する(左右反転表示)。この場合、制御部
32から出力された信号電極制御信号bは、図5に示す
ように、ANDゲート36−1を通過できず、ANDゲ
ート37−4を介してフリップフロップ39−4に入力
される。そして、フリップフロップ39−4のQ出力
は、クロックと同期して1ビットずつフリップフロップ
39−3,39−2,39−1へと左方向へシフトされ
てゆき、ある1本の走査電極上に書き込む表示パターン
がフリップフロップ39−4〜39−1にすべて記憶さ
れると、信号電極ドライバ34は各フリップフロップ3
9−1〜39−4のQ出力の論理値に応じて、所定の電
圧を並列出力する。
【0037】このように、左右反転指示スイッチ35を
GND側に設定すると、信号電極22−1〜22−mを
駆動する印加電圧の並び順が左右反対となり、液晶表示
素子31上に形成される表示パターンが左右反転する。
【0038】なお、上記実施例では、表示パターンを左
右反転させる構成を示したが、走査電極ドライバ33の
双方向シフトレジスタのシフト方向を切り換える構成と
し、走査電極制御信号aの並列出力を上下反転させるこ
とによって、表示パターンを上下反転して表示させるこ
とができる。
【0039】次に、第2の発明の一実施例の構成図を図
6に示す。この実施例においては、相転移型液晶表示素
子上での表示順序を、上部から下部へ徐々に表示させる
か、あるいは下部から上部へ徐々に表示させるかを切り
換える相転移型液晶書き込み装置を採り上げて説明す
る。
【0040】図6において、図4に示した符号と同一符
号を付けてあるものは、同じものを示している。ただ
し、走査電極ドライバ33および信号電極ドライバ34
は、図5に示した構成である。
【0041】同図において、表示順序指示スイッチ41
は、液晶表示素子31上での表示順序を、上部から下部
に向かって徐々に表示させるか、あるいは下部から上部
に向かって徐々に表示させるかを指示するスイッチであ
り、この表示装置のユーザが、直接または間接的に切り
換えることができる。そして、表示順序指示スイッチ4
1は、走査電極ドライバ33,信号電極ドライバ34,
および読出・制御部43に対して表示順序指示信号dを
出力する。
【0042】RAM42は、制御部32から出力された
信号電極制御信号bを液晶表示素子31の1画面分格納
する。読出・制御部43は、RAM42に格納されてい
る1画面分の信号電極制御信号bを、上記表示順序指示
信号dによって指示される順序で読み出し、信号電極ド
ライバ34に対して信号電極制御信号b’を出力する。
この信号電極制御信号b’は、RAM42に格納されて
いる信号電極制御信号bをその格納順で読み出した信号
(信号電極制御信号bと同じ)または信号電極制御信号
bをその格納順と反対の順序で読み出した信号である。
なお、走査電極制御信号aは制御部32から読出・制御
部43に直接入力され、読出・制御部43が信号電極制
御信号b’とのタイミングを制御しながら走査電極ドラ
イバ33に対して走査電極制御信号a’として出力す
る。
【0043】次に、この実施例の動作を説明する。この
実施例において、制御部32が出力する走査電極制御信
号aは、図8の走査電極を22−1から順次1本ずつ2
2−nまで書込み可能状態にする。
【0044】まず、液晶表示素子31における表示を、
上部から下部に向かって徐々に表示させるときには、表
示順序指示スイッチ41を+V側に設定する。読出・制
御部43は、+V側の設定時の表示順序指示信号dを受
信してRAM42からの読み出し順序を検知し、RAM
42に格納されている1画面分の信号電極制御信号b
を、制御部32からの出力順、すなわち液晶表示素子3
1の上部に表示するデータから順番に読み出す。そし
て、読出・制御部43は、走査電極制御信号a’および
信号電極制御信号b’をそれぞれ走査電極ドライバ33
および信号電極ドライバ34へ、走査電極制御信号a’
と同期をとりながら出力する。
【0045】また、上記表示順序指示スイッチ41を+
V側に設定したことによって、上記表示順序指示信号d
が、図5における走査電極ドライバ33のANDゲート
36−1を通過可能とし、走査電極信号制御a’がフリ
ップフロップ39−1からフリップフロップ39−4方
向へシフトしてゆくので、走査電極が駆動される順序は
制御部32が出力する順序と同じである。したがって、
走査電極は22−1から22−nまで順次1本ずつ書込
み可能状態となり、信号電極の電圧に応じて走査電極2
2−1から順に表示パターンが書き込まれてゆく。
【0046】ここで、各走査電極上で表示パターンを書
き込むためには、走査電極および信号電極が印加する電
圧によって液晶を相転移させる必要があるが、この相転
移に要する時間は比較的長く、液晶材料によって数ms
〜数100msかかる。したがって、液晶表示素子31
における表示は、走査電極22−1から22−n、すな
わち、上部から下部へ向かって徐々に表示されていくよ
うになる。
【0047】一方、液晶表示素子31における表示を、
下部から上部に向かって徐々に表示させるときには、表
示順序指示スイッチ41をGND側に設定する。読出・
制御部43は、この設定により出力された表示順序指示
信号dを受信すると、RAM42に格納されている1画
面分の信号電極制御信号bを、制御部32が最後に出力
したビットから順番、すなわち液晶表示素子31の下部
に表示するデータから順番に読み出し、信号電極制御信
号b’を信号電極ドライバ34に対して出力する。
【0048】また、表示順序指示スイッチ41をGND
側に設定したことによって、このときの表示順序指示信
号dが走査電極ドライバ33のANDゲート37−4を
通過可能とし、読出・制御部43から出力された走査電
極信号制御a’がフリップフロップ39−4からフリッ
プフロップ39−1方向へシフトして格納されるように
なる。したがって、走査電極が駆動される順序は制御部
32が出力する順序と反対になるので、走査電極22−
nから22−1まで順次1本ずつが書込み可能状態とな
り、液晶表示素子31における表示は、下部から上部へ
向かって徐々に表示されていくようになる。
【0049】このように、表示順序指示スイッチ41を
切り換えることによって、液晶表示素子31における表
示を、上部から下部へ、あるいは下部から上部へ向かっ
て徐々に現れるようにすることができる。
【0050】なお、上記実施例においては、液晶表示素
子31における表示を、上部から下部へ、あるいは下部
から上部へ徐々に現れるような切り換えを可能をしてい
るが、横方向に適用することも可能であり、さらに、表
示素子画面の中央から左右方向へあるいは上下方向へ広
がるように表示することも可能である。
【0051】次に、第3の発明の一実施例の構成を図7
に示す。この実施例においては、相転移型液晶表示素子
上での表示方向を切り換える相転移型液晶書込み装置を
説明する。
【0052】図7において、図4に示した符号と同一符
号を付けてあるものは、同じものを示している。ここ
で、走査電極ドライバ33および信号電極ドライバ34
は同一構造のIC等から成る。
【0053】同図において、表示回転指示スイッチ46
は、液晶表示素子31上での表示を、通常表示とする
か、所定角度の回転を施して表示するかを指示するスイ
ッチであり、この表示装置のユーザが、直接または間接
的に切り換えることができる。そして、表示回転指示ス
イッチ46は、走査電極ドライバ33,信号電極ドライ
バ34,および切換制御部47に対して表示回転指示信
号eを出力する。
【0054】切換制御部47は、表示回転指示信号eに
従って、走査電極制御信号aおよび信号電極制御信号b
のうち一方を走査電極ドライバ33へ出力し、他方を信
号電極ドライバ34へ出力する。
【0055】次に、この実施例の動作を説明する。図7
において、液晶表示素子31上での表示を通常表示とす
る場合には、表示回転指示スイッチ46を+V側に設定
する。切換制御部47は、+V側に設定されたときの表
示順序指示信号eを受信すると、制御部32から出力さ
れた走査電極制御信号aを走査電極ドライバ33へ出力
し、信号電極制御信号bを信号電極ドライバ34へ出力
する。
【0056】ところで、一般に、走査電極駆動電圧と信
号電極駆動電圧の値は異なるが、上記表示順序指示信号
eは、走査電極ドライバ33の出力電圧を走査電極を駆
動するのための値とし、信号電極ドライバ34の出力電
圧を信号電極を駆動するのための値となるように制御す
る。この結果、液晶表示素子31上での表示は通常表示
となる。
【0057】一方、液晶表示素子31上において、表示
パターンを90°回転させて表示するときは、表示回転
指示スイッチ46をGND側に設定する。切換制御部4
7は、このGND側に設定されたときの表示順序指示信
号eを受信すると、制御部32から出力された走査電極
制御信号aを信号電極ドライバ34へ出力し、信号電極
制御信号bを走査電極ドライバ33へ出力する。
【0058】また、表示回転指示スイッチ46をGND
側に設定したときの表示順序指示信号eは、走査電極ド
ライバ33の出力電圧を信号電極を駆動するのための値
とし、信号電極ドライバ34の出力電圧を走査電極を駆
動するのための値となるように制御する。この結果、液
晶表示素子31上に表示は、信号電極22−1〜22−
mが走査電極として機能し、走査電極21−1〜21−
nが信号電極として機能するので、表示パターンが90
°回転して表示される。
【0059】
【発明の効果】第1の発明によれば、走査電極ドライバ
または信号電極ドライバのシフトレジスタのシフト方向
を変えることにより、マトリックス表示相転移型液晶表
示素子の表示パターンの上下反転処理または左右反転処
理を、ソフトウェアによる表示データの書き換え無しに
ハードウェアで実行することができる。
【0060】第2の発明によれば、走査電極ドライバま
たは信号電極ドライバのシフトレジスタのシフト方向を
変え、走査電極ドライバまたは信号電極ドライバのを駆
動する信号の順番を反転させることにより、上記液晶表
示素子における表示順序変更処理を、ソフトウェアによ
る表示データの書き換え無しにハードウェアで実行する
ことができる。
【0061】第3の発明によれば、走査電極ドライバを
駆動すべき制御信号を信号電極ドライバに入力し、信号
電極ドライバを駆動すべき制御信号を走査電極ドライバ
に入力することにより、上記表示素子の表示パターンの
回転処理を、ソフトウェアによる表示データの書き換え
無しにハードウェアで実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明を説明する原理図である。
【図2】第2の発明を説明する原理図である。
【図3】第3の発明を説明する原理図である。
【図4】第1の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の電極ドライバの双方向シフトレジスタ
部の回路図である。
【図6】第2の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】第3の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】マトリックス表示の液晶表示素子の電極構造を
示す図である。
【符号の説明】
21−1〜21−n 走査電極 22−1〜22−m 信号電極 31 液晶表示素子 32 制御部 33 走査電極ドライバ 34 信号電極ドライバ 35 左右反転指示スイッチ 41 表示順序指示スイッチ 42 RAM 43 読出・制御部 46 表示回転指示スイッチ 47 切換制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−271388(JP,A) 特開 平2−211497(JP,A) 特開 平2−212888(JP,A) 特開 昭62−246014(JP,A) 特開 昭62−78594(JP,A) 特開 昭64−15795(JP,A) 実開 平2−26872(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 505 G09G 3/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行電極の電圧を制御する行電極制御信号
    と列電極の電圧を制御する列電極制御信号との組み合わ
    せにより表示パターンが決定されるマトリックス表示の
    相転移型液晶表示装置に表示パターンを書き込む相転移
    型液晶書込み装置において、 前記行電極制御信号をシリアル/パラレル変換する双方
    向シフトレジスタを有し前記行電極を駆動する行電極駆
    動手段と、 前記列電極制御信号をシリアル/パラレル変換する双方
    向シフトレジスタを有し前記列電極を駆動する列電極駆
    動手段と、 前記行電極駆動手段及び前記列電極駆動手段のうち
    なくとも一方の双方向シフトレジスタのシフト方向を制
    御するシフト方向制御手段と、 前記行電極制御信号および前記列電極制御信号のうち
    少なくとも一方を前記相転移型液晶表示装置の一画面分
    格納する記憶手段と、 該記憶手段に格納された前記制御信号を、格納した順序
    および格納順と反対の順序のうち一方の順序で読み出
    して、該読み出した信号が前記行電極制御信号のときは
    その信号を行電極駆動手段へ送信し、前記列電極制御信
    号のときは列電極駆動手段へ送信するデータ順序制御手
    段と、 を有することを特徴とする相転移型液晶書込み装置。
JP07255593A 1993-03-30 1993-03-30 相転移型液晶書込み装置 Expired - Lifetime JP3290494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07255593A JP3290494B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 相転移型液晶書込み装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07255593A JP3290494B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 相転移型液晶書込み装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06289360A JPH06289360A (ja) 1994-10-18
JP3290494B2 true JP3290494B2 (ja) 2002-06-10

Family

ID=13492725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07255593A Expired - Lifetime JP3290494B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 相転移型液晶書込み装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3290494B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4779288B2 (ja) * 2003-05-28 2011-09-28 富士ゼロックス株式会社 画像表示装置
JP4822041B2 (ja) * 2004-02-12 2011-11-24 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置の製造方法
JP2006064910A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Seiko Epson Corp 表示装置
JP4882298B2 (ja) * 2005-03-10 2012-02-22 セイコーエプソン株式会社 画像表示システムおよび画像表示装置
JP2007264368A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Epson Imaging Devices Corp 液晶表示装置
KR101255284B1 (ko) * 2008-12-29 2013-04-15 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06289360A (ja) 1994-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100749876B1 (ko) 표시 장치 및 그 구동 방법
CN100481194C (zh) 有源矩阵显示器件及其驱动方法
JP3925016B2 (ja) 表示装置の駆動方法、その駆動回路、表示装置、および、電子機器
JP3529999B2 (ja) 液晶セルおよびその駆動方法
US6738036B2 (en) Decoder based row addressing circuitry with pre-writes
JP2001242819A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3290494B2 (ja) 相転移型液晶書込み装置
JP4985765B2 (ja) 表示装置
JP2005513538A (ja) 液晶表示ドライバのプログラマブル行選択
JPH07175444A (ja) 液晶ディスプレイ表示システム
JPH04255822A (ja) 液晶表示装置
JPH086528A (ja) フラットパネル表示装置
JP2003131265A (ja) 液晶表示装置の駆動方法
JPH028814A (ja) 液晶装置
JPH0230028B2 (ja)
JP3108844B2 (ja) 表示装置
JP4695476B2 (ja) メモリ性液晶表示装置
JPS62257197A (ja) 液晶素子の駆動方法
JPH04232993A (ja) 画像デ−タ記録、表示回路
JPH0442653B2 (ja)
JP2008122688A (ja) 情報表示装置および駆動方法
JP2004117406A (ja) 液晶表示装置
JP2000356975A (ja) 駆動回路、電気光学装置、および電子機器
JPH1184344A (ja) 液晶装置の駆動方法及び電子機器
JPH1090649A (ja) 液晶表示装置の駆動方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020312

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080322

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120322

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 11