JPH10207875A - 表作成装置およびその方法 - Google Patents

表作成装置およびその方法

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JPH10207875A
JPH10207875A JP9007992A JP799297A JPH10207875A JP H10207875 A JPH10207875 A JP H10207875A JP 9007992 A JP9007992 A JP 9007992A JP 799297 A JP799297 A JP 799297A JP H10207875 A JPH10207875 A JP H10207875A
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貴樹 徳山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定のセルに入力されるデータがいかなる属
性を有するものかを自動的に判定し、判定したデータの
属性に応じてカナ漢字変換を実行することによって、カ
ナ漢字変換処理の効率化を図ること。 【解決手段】 入力部301からの指示に応じてデータ
を入力するセルを指定し、指定したセルに対し、同一の
列または同一の行で既にデータが入力されているセルの
データの属性を判定する表作成部302と、指定された
セルに対してカナ漢字変換したデータを入力する場合
に、表作成部302で判定した属性を参照して、同一の
属性でかつ該当する漢字データを変換候補として漢字辞
書から順次選択し、続いて、属性が異なりかつ該当する
漢字データを漢字辞書から順次選択し、選択した変換候
補を表示部305に順次表示するカナ漢字変換部304
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表作成装置および
その方法に関し、より詳細には、表にデータを入力する
際に、入力するデータの内容に応じた漢字変換処理を実
行することにより、表作成におけるデータの入力効率の
向上を図った表作成装置およびその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等で利用される
アプリケーション・ソフトの一形態として、表組の形で
様々なデータの計算や管理,表の加工を行うための表計
算ソフトがある。この表計算ソフトは、データを表形式
にまとめ、それを計算式や関数を用いて処理する機能,
グラフ作成機能,文字データ処理機能(データベース機
能)等を備えている。表計算ソフトで用いられる表、即
ちスプレッドシートは、複数の列および行を有し、列お
よび行を特定することによって位置が定義される複数の
セル(欄)から構成される。
【0003】このような表計算ソフトで帳票を作成する
場合には、一般に、人名,地名,数値等の属性によって
分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有するデ
ータを同一の列または同一の行のセルに入力していく。
すなわち、帳票は、列毎または行毎に意味を持った集合
となっている。具体的には、例えばある列には氏名のみ
が入力され、また他の列には価格等の数値のみが入力さ
れるている。
【0004】ところで、上述したような帳票を作成する
際には、スプレッドシートの各セルにデータを入力して
いく必要がある。この際、漢字データを所定のセルに入
力する場合には、カナ文を入力し、一般的なカナ漢字変
換プログラムによるカナ漢字変換処理が行われる。ここ
で、ある列に氏名のみを入力するという場合において、
その列の一行目のセルには「小林」と入力し、二行目の
セルには「佐藤」と入力する場合を考える。一行目のセ
ルに「小林」と入力した後、二行目のセルに「佐藤」と
入力する際に、「さとう」というカナ文が最初に入力さ
れる。そして、「さとう」というカナ文についてカナ漢
字変換処理が実行されて、変換候補が表示されることに
なるが、このとき、姓の「佐藤」ではない「砂糖」が表
示されることがある。このように、スプレッドシートの
所定のセルに漢字データを入力する場合において、各セ
ルに入力されるデータは列または行毎に分類されている
にも拘わらず、所望の変換候補以外の変換候補が表示さ
れることがあるため、入力効率が低下するという問題が
あった。
【0005】そこで、入力するデータの属性が明らかな
場合に、入力効率を向上させる従来の技術の例として、
特開平5−54021号公報『情報処理装置』がある。
この情報処理装置は、表示すべき情報を予め定めたフォ
ーマットに従って空間表示する機能を有する表示手段
と、選択的に使用される複数の辞書を有する辞書部と、
入力手段とを備え、さらに、表示手段によって表示され
るユーザが入力可能な一または二以上の入力欄に表示さ
れる入力項目を特徴づける一以上の文字または文字列を
識別子として定義する手段と、入力欄のうち、入力手段
による入力対象となる入力欄を選択するカーソル手段
と、現在、入力対象となっている入力欄の識別子を認識
する認識手段と、辞書と識別子とを対応づけた対応辞書
テーブルと、認識手段が検出した識別子と対応辞書テー
ブルとに基づいて辞書を選択する選択手段と、を備える
ものである。この情報処理装置によれば、予め設定され
ている入力欄へ文字入力を行う場合のカナ漢字変換処理
を効率良く実行することができるとされる。
【0006】また、他の例として、特開平2−8915
9号公報『文書作成装置』がある。この文書作成装置
は、文書中の所定の位置に入力する入力候補を記憶する
候補記憶手段と、表示手段と、文書中の所定の位置を指
定する指定手段と、指定手段で指定した位置に対応した
入力候補を表示手段に表示する候補呼出し手段と、表示
手段に表示された入力候補から所望の候補を選択する選
択手段と、選択手段により選択した候補を文書中の指定
手段で指定した位置に挿入する挿入手段と、を備えてい
る。この文書作成装置によれば、文書中の所定の位置に
対応した候補を呼び出し、その候補を選択するのみで入
力を行うことができるため、特に、票,報告書等のよう
に予め定めた入力欄がある文書の作成・編集を効率的に
行うことができるとされる。
【0007】さらに、他の例として、特開昭58−99
828号公報『カナ漢字変換処理装置』がある。このカ
ナ漢字変換処理装置は、日本語文をカナ文として入力す
る手段と、入力手段により入力された文字列を一時記憶
する手段と、同音異字単語の出力順位情報を含む単語辞
書記憶手段および単語辞書記憶手段を検索して、一時記
憶手段の内容を漢字混じり文に変換するカナ漢字変換制
御回路を有するものであって、出力順位情報を記憶する
記憶部を、分野毎に異なった情報を記憶するために複数
の部分から構成すると共に、分野を指定する手段と、単
語辞書から抽出された単語を記憶する単語バッファメモ
リと、単語バッファメモリの内容を分野毎の出力順位情
報に従って出力する手段と、出力中から選択されて出力
された単語とその直前に出力された単語の同音異字毎の
出力順位情報を入れ替える手段と、入れ替えられた出力
順位情報を単語辞書の所定の場所に書き込む手段と、を
備えたものである。このカナ漢字変換処理装置によれ
ば、入力する文字列がいかなる分野のことばを示す文字
列であるかを入力時に指定することにより、同音異字語
を選択する際の操作回数を減少させることができるとさ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−54021号公報『情報処理装置』においては、入
力されるデータの特徴を示す識別子を有した入力欄にそ
の識別子が示す特徴を有するデータを入力することによ
って、カナ漢字変換の効率を向上させるものであるた
め、上述したスプレッドシートのように、様々なデータ
を様々な位置に入力して帳票を作成する場合、即ち自由
度のある表を作成する場合には適用することができない
という問題があった。
【0009】また、特開平2−89159号公報『文書
作成装置』においては、入力欄に入力されるデータが予
め定まっており、複数の入力候補から所望の入力候補を
選択することによって入力欄にデータを入力していくも
のであるため、上記特開平5−54021号公報『情報
処理装置』の場合と同様に、上述したスプレッドシート
のように、様々なデータを様々な位置に入力して帳票を
作成する場合、即ち自由度のある表を作成する場合には
適用することができないという問題があった。
【0010】さらに、特開昭58−99828号公報
『カナ漢字変換処理装置』においては、カナ漢字変換の
変換効率を向上させることはできるが、あるデータを入
力する毎に、入力するデータの属性を指定する必要があ
るため、入力時の操作が複雑となり、データの入力効率
の向上を十分に図ることはできないという問題があっ
た。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、所定のセル(欄)に入力されるデータがいかなる属
性を有するものかを自動的に判定し、判定したデータの
属性に応じてカナ漢字変換を実行することによって、カ
ナ漢字変換処理の効率化を図り、もってデータの入力効
率の向上を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の表作成装置は、複数の列および行を有
し、前記列および行を特定することによって位置が定義
される複数の欄から構成される表で、かつ、人名,地
名,数字等の属性によって分類可能な複数のデータのう
ち、同一の属性を有するデータを同一の列または行の欄
に入力した表を作成するための表作成装置において、前
記データを入力する欄を指定する指定手段と、前記指定
手段で指定された欄に対し、同一の列または同一の行で
既にデータが入力されている欄のデータの属性を判定す
る判定手段と、前記指定手段で指定された欄に対してカ
ナ漢字変換したデータを入力する場合に、前記判定手段
で判定した属性を参照して、同一の属性でかつ該当する
漢字データを変換候補として漢字辞書から順次選択し、
続いて、属性が異なりかつ該当する漢字データを漢字辞
書から順次選択して、前記選択した変換候補を順次表示
する変換手段と、を備えるものである。
【0013】すなわち、請求項1の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を判定し、判定し
た属性に応じたカナ漢字変換を実行する際に、判定した
属性を有するデータから優先的に変換候補として表示す
るというものである。
【0014】また、請求項2の表作成装置は、複数の列
および行を有し、前記列および行を特定することによっ
て位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成装置
において、前記データを入力する欄を指定する指定手段
と、前記指定手段で指定された欄に対し、同一の列また
は同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの
属性を判定する判定手段と、前記指定手段で指定された
欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合に、
前記判定手段で判定した属性を参照して、予め用意され
た複数の漢字辞書から前記属性に対応した漢字辞書を選
択し、該当する漢字データを変換候補として前記漢字辞
書から順次選択して、前記選択した変換候補を順次表示
する変換手段と、を備えるものである。
【0015】すなわち、請求項2の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を判定し、カナ漢
字変換を実行する際に、判定した属性に応じた専用辞書
を用い、判定した属性を有するデータのみを変換候補と
して表示するというものである。
【0016】また、請求項3の表作成装置は、複数の列
および行を有し、前記列および行を特定することによっ
て位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成装置
において、前記データを入力する欄を指定する指定手段
と、前記指定手段で指定された欄に対し、同一の列また
は同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの
属性を判定する判定手段と、前記指定手段で指定された
欄に入力するデータとして全角数字データが入力された
場合に、前記判定手段で判定した属性を参照して、所定
の属性の場合に、前記入力された全角数字データを半角
数字データに変換する変換手段と、を備えるものであ
る。
【0017】すなわち、請求項3の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を判定し、その属
性が数字に関するものである場合には、全角数字で入力
されたデータを半角数字に変換するというものである。
【0018】また、請求項4の表作成装置は、請求項1
〜3のいずれか一つに記載の表作成装置において、前記
同一の列または同一の行で既にデータが入力されている
欄が、前記指定手段で指定された欄に対して同一の列の
上側に位置する欄または同一の行の左側に位置する欄で
あるものである。
【0019】すなわち、請求項4の表作成装置は、表が
同一の列または同一の行に同一の意味合いを持ったデー
タを入力して構成されているということを利用して、指
定手段で指定された欄に対して上位の欄のデータの属性
を判定し、その後のカナ漢字変換等の処理に活かそうと
するものである。
【0020】また、請求項5の表作成装置は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の表作成装置において、前記
同一の列または同一の行で既にデータが入力されている
欄が、前記指定手段で指定された欄に対して同一の列の
最も上の位置の欄または同一の行の最も左の位置の欄で
あり、前記既に入力されたデータが、前記同一の列また
は同一の行に入力されるデータの内容を示すタイトルデ
ータであり、前記判定手段が、前記タイトルデータを参
照し、予め用意された前記タイトルデータと前記属性と
の対応関係を規定した対応関係情報に基づいて、前記属
性を判定するものである。
【0021】すなわち、請求項5の表作成装置は、表の
最上位の欄に入力されるタイトルデータの持つ情報を有
効に利用して、タイトルデータの欄と同一の列または同
一の行に入力されるデータの属性を判定し、その後のカ
ナ漢字変換等の処理に活かそうとするものである。
【0022】また、請求項6の表作成装置は、複数の列
および行を有し、前記列および行を特定することによっ
て位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成装置
において、前記列または行を指定して、前記列または行
の欄に入力するデータの属性を選択する選択手段と、前
記データを入力する欄を指定する指定手段と、前記指定
手段で指定された欄に対してカナ漢字変換したデータを
入力する場合に、前記選択手段で選択した属性を参照し
て、同一の属性でかつ該当する漢字データを変換候補と
して漢字辞書から順次選択し、続いて、属性が異なりか
つ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択して、前
記選択した変換候補を順次表示する変換手段と、を備え
るものである。
【0023】すなわち、請求項6の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を判定する代わり
に、予めある列または行に入力されるデータの属性を指
定しておくことにより、カナ漢字変換を実行する際に、
指定した属性を有するデータから優先的に変換候補とし
て表示するというものである。
【0024】また、請求項7の表作成装置は、複数の列
および行を有し、前記列および行を特定することによっ
て位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成装置
において、前記列または行を指定して、前記列または行
の欄に入力するデータの属性を選択する選択手段と、前
記データを入力する欄を指定する指定手段と、前記指定
手段で指定された欄に対してカナ漢字変換したデータを
入力する場合に、前記選択手段で選択した属性を参照し
て、予め用意された複数の漢字辞書から前記属性に対応
した漢字辞書を選択し、該当する漢字データを変換候補
として前記漢字辞書から順次選択して、前記選択した変
換候補を順次表示する変換手段と、を備えるものであ
る。
【0025】すなわち、請求項7の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を判定する代わり
に、予めある列または行に入力されるデータの属性を指
定しておくことにより、カナ漢字変換を実行する際に、
指定した属性に対応した専用辞書を用いて、指定した属
性を有するデータのみを変換候補として表示するという
ものである。
【0026】また、請求項8の表作成装置は、請求項
2,4,5または7記載の表作成装置において、前記変
換手段が、前記表示した変換候補に所望の漢字データが
含まれていない場合に、前記選択した漢字辞書以外の漢
字辞書から属性が異なりかつ該当する漢字データを変換
候補として順次選択して表示し、前記表示した変換候補
から前記指定手段で指定された欄に入力する漢字データ
として選択された漢字データを、前記選択した漢字辞書
に登録するものである。
【0027】すなわち、請求項8の表作成装置は、ユー
ザの関与を必要とすることなく、専用辞書の登録単語数
を充実させるというものである。
【0028】さらに、請求項9の表作成装置は、請求項
1〜8のいずれか一つに記載の表作成装置において、前
記表を作成する領域の所定の位置に前記領域を区分する
情報を入力する区分情報入力手段をさらに備え、前記変
換手段が、前記情報が入力された場合に、前記情報が入
力された位置以降の領域の欄に入力されるデータについ
て、前記属性を参照した変換処理を中止するものであ
る。
【0029】すなわち、請求項9の表作成装置は、ある
列または行に入力されるデータの属性を考慮したデータ
入力処理を中止させるというものである。
【0030】また、請求項10の表作成方法は、複数の
列および行を有し、前記列および行を特定することによ
って位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成方法
において、前記データを入力する欄を指定する第1の工
程と、前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列
または同一の行で既にデータが入力されている欄のデー
タの属性を判定する第2の工程と、前記第1の工程で指
定された欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する
場合に、前記第2の工程で判定した属性を参照して、同
一の属性でかつ該当する漢字データを変換候補として漢
字辞書から順次選択し、続いて、属性が異なりかつ該当
する漢字データを漢字辞書から順次選択する第3の工程
と、前記第3の工程で選択された変換候補を順次表示す
る第4の工程と、を含むものである。
【0031】すなわち、請求項10の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を判定し、判定
した属性に応じたカナ漢字変換を実行する際に、判定し
た属性を有するデータから優先的に変換候補として表示
するというものである。
【0032】また、請求項11の表作成方法は、複数の
列および行を有し、前記列および行を特定することによ
って位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成方法
において、前記データを入力する欄を指定する第1の工
程と、前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列
または同一の行で既にデータが入力されている欄のデー
タの属性を判定する第2の工程と、前記第1の工程で指
定された欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する
場合に、前記第2の工程で判定した属性を参照して、予
め用意された複数の漢字辞書から前記属性に対応した漢
字辞書を選択し、該当する漢字データを変換候補として
前記漢字辞書から順次選択する第3の工程と、前記第3
の工程で選択された変換候補を順次表示する第4の工程
と、を含むものである。
【0033】すなわち、請求項11の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を判定し、カナ
漢字変換を実行する際に、判定した属性に応じた専用辞
書を用い、判定した属性を有するデータのみを変換候補
として表示するというものである。
【0034】また、請求項12の表作成方法は、複数の
列および行を有し、前記列および行を特定することによ
って位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成方法
において、前記データを入力する欄を指定する第1の工
程と、前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列
または同一の行で既にデータが入力されている欄のデー
タの属性を判定する第2の工程と、前記第1の工程で指
定された欄に入力するデータとして全角数字データが入
力された場合に、前記第2の工程で判定した属性を参照
して、所定の属性の場合に、前記入力された全角数字デ
ータを半角数字データに変換する第3の工程と、を含む
ものである。
【0035】すなわち、請求項12の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を判定し、その
属性が数字に関するものである場合には、全角数字で入
力されたデータを半角数字に変換するというものであ
る。
【0036】また、請求項13の表作成方法は、複数の
列および行を有し、前記列および行を特定することによ
って位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成方法
において、前記列または行を指定して、前記列または行
の欄に入力するデータの属性を選択する第1の工程と、
前記データを入力する欄を指定する第2の工程と、前記
第2の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換したデ
ータを入力する場合に、前記第1の工程で選択した属性
を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データを変
換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属性が
異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択
する第3の工程と、前記第3の工程で選択された変換候
補を順次表示する第4の工程と、を含むものである。
【0037】すなわち、請求項13の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を判定する代わ
りに、予めある列または行に入力されるデータの属性を
指定しておくことにより、カナ漢字変換を実行する際
に、指定した属性を有するデータから優先的に変換候補
として表示するというものである。
【0038】また、請求項14の表作成方法は、複数の
列および行を有し、前記列および行を特定することによ
って位置が定義される複数の欄から構成される表で、か
つ、人名,地名,数字等の属性によって分類可能な複数
のデータのうち、同一の属性を有するデータを同一の列
または行の欄に入力した表を作成するための表作成方法
において、前記列または行を指定して、前記列または行
の欄に入力するデータの属性を選択する第1の工程と、
前記データを入力する欄を指定する第2の工程と、 前
記第2の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換した
データを入力する場合に、前記第1の工程で選択した属
性を参照して、予め用意された複数の漢字辞書から前記
属性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字データ
を変換候補として前記漢字辞書から順次選択する第3の
工程と、前記第3の工程で選択された変換候補を順次表
示する第4の工程と、を含むものである。
【0039】すなわち、請求項14の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を判定する代わ
りに、予めある列または行に入力されるデータの属性を
指定しておくことにより、カナ漢字変換を実行する際
に、指定した属性に対応した専用辞書を用いて、指定し
た属性を有するデータのみを変換候補として表示すると
いうものである。
【0040】さらに、請求項15の表作成方法は、請求
項10〜14のいずれか一つに記載の表作成方法におい
て、前記表を作成する領域の所定の位置に前記領域を区
分する情報を入力する工程をさらに含み、前記第3の工
程が、前記情報が入力された場合に、前記情報が入力さ
れた位置以降の領域の欄に入力されるデータについて、
前記属性を参照した変換処理を中止するものである。
【0041】すなわち、請求項15の表作成方法は、あ
る列または行に入力されるデータの属性を考慮したデー
タ入力処理を中止させるというものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の概要を説明した
後、本発明の表作成装置およびその方法の実施の形態に
ついて、〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施
の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕の順
で、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0043】〔本発明の概要〕図1は、本発明の表作成
方法を実施するための表作成装置の構成図である。本発
明の表作成装置は、コンピュータ本体101と、キーボ
ード102と、マウス103と、ディスプレイ104と
からなるコンピュータによって実現される。そして、図
1に示す表作成装置では、例えば、表計算ソフトのよう
なアプリケーション・プログラムが実行され、図2に示
すような複数のセル(欄)からなる表201を作成する
ことができる。なお、図2中、A,B,C,・・・は列
記号を示し、1,2,3,・・・は行番号を示し、列記
号と行番号とを組み合わせることにより、特定のセルの
番地、即ちセルの位置が決定される。
【0044】本発明の表作成装置およびその方法の特徴
は、例えば図2に示す表201のA2番地のセルにカナ
漢字変換した漢字データを入力する場合において、既に
データが入力されたA列の所定のセルのデータの属性を
自動的に判定することにより、A列のセルに入力される
データの属性を判定し、判定した属性に応じたカナ漢字
変換処理を実行することにある。すなわち、図2では、
A列に「氏名」のデータ,B列に「会社名」のデータ,
C列に「郵便番号」のデータ,・・・というようにして
データが入力されているように、通常表を作成する場合
には、同一の列または同一の行に同一の意味合いを持っ
たデータを入力していくことがほとんどである。本発明
では、このような表の性質を利用して、カナ漢字変換効
率の向上を図り、ひいては、表を作成する際のデータの
入力効率の向上を図るものである。
【0045】なお、本発明の表作成装置は、図1に示す
コンピュータに限定するものではなく、表を作成するこ
とができる装置であればいかなる装置であっても良い。
また、図2に示す表201は、図1に示すコンピュータ
上において、従来の技術で説明した表計算ソフトを用い
て作成したものであるが、本発明は図1のコンピュータ
で表計算ソフトを使用することに限定されるものではな
く、ワードプロセッサやデータベースソフト等のあらゆ
る種類のソフトウェア・プログラムを用いて表を作成す
る場合に適用することができる。また、本発明の実施の
形態においては、図2に示すように、列毎に同一のデー
タを入力していく構成の表(例えば、氏名,会社名等の
タイトルが一番上の行に入力される表)を例として説明
に用いるが、このような表に限らず、行毎に同一のデー
タを入力していく構成の表(例えば、氏名,会社名等の
タイトルが一番左の列に入力される表)についても同様
に本発明を適用できることはいうまでもない。
【0046】そこで、以下に、実施の形態1から順に本
発明の表作成装置およびその方法の実施の形態を説明す
る。
【0047】〔実施の形態1〕図3は、実施の形態1の
表作成装置のブロック構成図である。図3に示す表作成
装置は、図1に示すキーボード102およびマウス10
3に該当する入力部301と、入力部301から入力さ
れた情報に基づいて、データを入力するセルを指定し、
指定したセルに対し、同一の列の最上位のセルに入力さ
れた「氏名」等のタイトルデータを参照し、予め用意さ
れたタイトルデータとタイトルデータによって示される
データの属性との対応関係を規定した対応関係情報に基
づいて、A列のセルに入力されるデータの属性、例えば
人名,地名,数値等を判定すると共に、カナ漢字変換さ
れた漢字データ等を指定したセルに表示する表作成部3
02(請求項1,2,3記載の指定手段および判定手段
並びに請求項6,7記載の選択手段および指定手段に該
当する)と、表作成部302で判定した属性を参照し
て、同一の属性でかつ該当する漢字データを変換候補と
して漢字辞書部304から順次選択し、続いて、属性が
異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択
して、選択した変換候補をディスプレイ104に該当す
る表示部305に順次表示するカナ漢字変換部303
(請求項1,2,3,6,7記載の変換手段に該当す
る)と、上記各部を制御する制御部306とを有してい
る。
【0048】図1において、漢字辞書部304には、複
数の漢字データが登録されており、各漢字データには、
名詞,人名,地名,数詞等の属性が付加されている。し
たがって、カナ漢字変換部303は、表作成部302で
判定した属性と同一の属性を有する漢字データを漢字辞
書部304から順次選択して、表示部305に表示して
いくことができる。
【0049】つぎに、実施の形態1の表作成方法を説明
する。図4は、実施の形態1の表作成方法を示すフロー
チャートである。
【0050】まず、図5に示す表201が、表示部30
5に表示されているものとする。ここでは、データをA
2番地のセルに入力する場合を説明する。そこで、入力
部301からデータを入力するセル、即ちA2番地のセ
ルが指定される(S401:請求項10記載の第1の工
程に該当する)。
【0051】ステップS401でA2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、A列の最上位のセルであ
るA1番地のセルに入力されているデータを参照し、A
列のセルに入力されるデータの属性を判定する(S40
2:請求項10記載の第2の工程に該当する)。ここ
で、表作成部302は、タイトルデータとタイトルデー
タによって示されるデータの属性との対応関係を規定し
た対応関係情報を有しており、この対応関係情報に基づ
いてA列に入力されるデータの属性を判定する。図6
に、タイトルデータとタイトルデータによって示される
データの属性との対応関係を規定した対応関係情報60
1の一例を示す。
【0052】例えば、A2番地のセルが指定された場
合、A1番地のセルには「氏名」というタイトルデータ
が入力されているため、表作成部302は、図6に示す
対応関係情報を参照し、タイトル「氏名」が示すデータ
の属性は「人名」であると判定する。その結果、表作成
部302は、A列のセルには「人名」の属性を有するデ
ータが入力されるということを判定することができる。
【0053】そして、ステップS401で指定されたA
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カ
ナ漢字変換部303は、漢字辞書部304から該当する
変換候補を選択する(S403:請求項10記載の第3
の工程に該当する)。このとき、カナ漢字変換部303
は、表作成部302から属性の判定結果を入力し、同一
の属性でかつ該当する漢字データを変換候補として漢字
辞書部304から順次選択し、続いて、属性が異なりか
つ該当する漢字データを漢字辞書部304から順次選択
していく。
【0054】例えば、図7に示すように、A2番地のセ
ルに入力部301から「さとう」というカナ文が入力さ
れ、カナ漢字変換を行うよう指示されたものとする。カ
ナ漢字変換部303は、表作成部302から属性は「人
名」であるという情報を受け取り、漢字辞書部304を
検索し、人名という属性を有しかつ「さとう」に該当す
る漢字データを順次選択し、続いて、人名以外の属性を
有しかつ「さとう」に該当する漢字データを順次選択す
る。
【0055】そして、カナ漢字変換部303は、上述し
たようにして漢字辞書部304から漢字データを選択
し、表作成部302で判定した属性を有する漢字データ
を変換候補として優先的に表示部305に表示する(S
404:請求項10記載の第4の工程に該当する)。例
えば、図8に示すように、「人名」の属性を有する漢字
データから優先的に変換候補表示欄202に表示してい
く処理が実行される。
【0056】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
A2番地のセルに表示する(S405)。図9は、A2
番地のセルに氏名である「佐藤一太郎」が表示された様
子を示す説明図である。
【0057】続いて、図9において、B2番地のセルに
データを入力する場合を説明する。まず、入力部301
から、データを入力するセルとしてB2番地のセルが指
定される(S401)。
【0058】ステップS401でB2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、B列の最上位のセルであ
るB1番地のセルに入力されているデータを参照し、B
列に入力されるデータの属性を判定する(S402)。
【0059】例えば図9に示すように、B1番地のセル
には「会社名」というタイトルデータが入力されている
ため、表作成部302は、図6に示す対応関係情報60
1を参照し、「会社名」というタイトルが示すデータの
属性を判定する。ただし、図6に示す対応関係情報60
1には、「会社名」というタイトルと「会社名」という
タイトルが示すデータの属性についての情報が示されて
いない。したがって、このような場合、表作成部302
はB列については入力されるデータの属性はないと判定
する。
【0060】そして、ステップS401で指定されたB
2番地のセルに入力部301からカナ文が入力されると
共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カナ漢字
変換部303は、漢字辞書部304から該当する変換候
補を選択する(S403)。このとき、ステップS40
2で属性なしと判定されているため、一般のカナ漢字変
換を行うこととし、カナ漢字変換部303は、該当する
漢字データを変換候補として漢字辞書部304から順次
選択し、表示部305に表示する(S404)。
【0061】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
B2番地のセルに表示する(S405)。B2番地にデ
ータが入力された結果を図10に示す。図10は、B2
番地のセルに会社名である「ジャスト自動車工業
(株)」が表示された様子を示す説明図である。
【0062】つぎに、図10において、C2番地のセル
にデータを入力する場合を説明する。入力部301から
データを入力するセルとして、C2番地のセルが指定さ
れる(S401:請求項12記載の第1の工程に該当す
る)。
【0063】ステップS401でC2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、C列の最上位のセルであ
るC1番地のセルに入力されているデータを参照し、C
列に入力されるデータの属性を判定する(S402:請
求項12記載の第2の工程に該当する)。
【0064】例えば、図10に示すように、C1番地の
セルには「郵便番号」というタイトルデータが入力され
ているため、表作成部302は、図6に示す対応関係情
報601を参照し、「郵便番号」の属性は「半角数字」
であると判定する。
【0065】そして、ステップS401で指定されたC
2番地のセルに入力部301から全角数字である「16
6」が入力された場合、カナ漢字変換部303は、判定
された属性を参照し、入力された全角数字を半角数字に
変換し、続いて、表作成部302が、半角数字に変換さ
れた「166」をC2番地のセルに表示する(請求項1
2記載の第3の工程に該当する)。図11は、半角数字
に変換された「166」がC2番地に表示された様子を
示す説明図である。ただし、半角数字で「166」が入
力された場合は、そのままC2番地のセルに表示され
る。また、上述した氏名等のデータが入力されるセル
(例えばA列のセル)に全角数字を入力した場合には、
もちろん、半角数字に変換する処理は行われない。
【0066】ただし、カナ漢字変換部303は、全角数
字である「166」を入力し、かつ、入力部301から
変換が指示された場合に、前述したA列の「人名」の場
合と同様に、表作成部302による属性の判定結果を参
照し、同一の属性でかつ該当する漢字データを変換候補
として漢字辞書部304から順次選択し、続いて、属性
が異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書部304か
ら順次選択していく(S403)。
【0067】そして、カナ漢字変換部303は、上述し
たようにして漢字辞書部304から選択した漢字データ
を変換候補として、表示部305に表示する(S40
4)。この場合は、表作成部302で属性が「半角数
字」と判定されているため、例えば166の「半角数
字」,「全角数字」,「漢数字」等の順序で表示してい
く。
【0068】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択され、その結果、カナ漢字変換部303は
変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部30
2に渡し、表作成部302は確定した漢字データをC2
番地のセルに表示する(S405)。
【0069】続いて、図11において、データをD2番
地のセルに入力する場合を説明する。そこで、入力部3
01からデータを入力するセル、即ちD2番地のセルが
指定される(S401)。
【0070】ステップS401でD2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、D列の最上位のセルであ
るD1番地のセルに入力されているデータを参照し、D
列のセルに入力されるデータの属性を判定する(S40
2)。
【0071】例えば、図11に示すように、D1番地の
セルには「住所」というタイトルデータが入力されてい
るため、表作成部302は、図6に示す対応関係情報6
01を参照し、「住所」の属性は「地名」であると判定
する。その結果、表作成部302は、D列のセルには
「地名」の属性を有するデータが入力されるということ
を判定することができる。
【0072】そして、ステップS401で指定されたD
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カ
ナ漢字変換部303は、漢字辞書部304から該当する
変換候補を選択する(S403)。このとき、カナ漢字
変換部303は、表作成部302から属性の判定結果を
入力し、同一の属性でかつ該当する漢字データを変換候
補として漢字辞書部304から順次選択し、続いて、属
性が異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書部304
から順次選択していく。
【0073】続いて、カナ漢字変換部303は、上述し
たようにして漢字辞書部304から漢字データを選択
し、表作成部302で判定した属性を有する漢字データ
を変換候補として優先的に表示部305に表示する(S
404)。ここでは、「地名」の属性を有する漢字デー
タから優先的に変換候補表示欄に表示していく処理が実
行される(図8参照)。
【0074】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
D2番地のセルに表示する(S405)。図12は、D
2番地のセルに地名である「東京都杉並区夕陽丘1−2
−3」が表示された様子を示す説明図である。
【0075】つぎに、図12において、E2番地のセル
にデータを入力する場合を説明する。入力部301から
データを入力するセルとして、E2番地のセルが指定さ
れる(S401)。
【0076】ステップS401でE2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、E列の最上位のセルであ
るE1番地のセルに入力されているデータを参照し、E
列に入力されるデータの属性を判定する(S402)。
【0077】例えば、図12に示すように、E1番地の
セルには「電話番号」というタイトルデータが入力され
ているため、表作成部302は、図6に示す対応関係情
報601を参照し、「電話番号」の属性は「半角数字」
であると判定する。
【0078】そして、ステップS401で指定されたE
2番地のセルに入力部301から全角数字である「03
−2222−3333」が入力された場合、カナ漢字変
換部303は、入力された全角数字を半角数字に変換
し、続いて、表作成部302が、半角数字に変換された
「03−2222−3333」をE2番地のセルに表示
する。図13は、半角数字に変換された「03−222
2−3333」がE2番地に表示された様子を示す説明
図である。なお、全角数字が入力された際に、入力部3
01から変換が指示された場合については、C2番地の
セルに郵便番号を入力する場合の説明と同様であるた
め、ここではその説明を省略する。
【0079】続いて、図13において、F2番地のセル
にデータを入力する場合を説明する。まず、入力部30
1から、データを入力するセルとしてF2番地のセルが
指定される(S401)。
【0080】ステップS401でF2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、F列の最上位のセルであ
るF1番地のセルに入力されているデータを参照し、F
列に入力されるデータの属性を判定する(S402)。
【0081】例えば図13に示すように、F1番地のセ
ルには「役職」というタイトルデータが入力されている
ため、表作成部302は、図6に示す対応関係情報60
1を参照し、「役職」というタイトルが示すデータの属
性を判定する。ただし、図6に示す対応関係情報601
には、「役職」というタイトルと「役職」というタイト
ルが示すデータの属性についての情報が示されていな
い。したがって、このような場合、表作成部302はF
列については入力されるデータの属性はないと判定す
る。
【0082】そして、ステップS401で指定されたF
2番地のセルに入力部301からカナ文が入力されると
共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カナ漢字
変換部303は、漢字辞書部304から該当する変換候
補を選択する(S403)。このとき、ステップS40
2で属性なしと判定されているため、一般のカナ漢字変
換を行うこととし、カナ漢字変換部303は、該当する
漢字データを変換候補として漢字辞書部304から順次
選択し、表示部305に表示する(S404)。
【0083】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
F2番地のセルに表示する(S405)。F2番地にデ
ータが入力された結果を図14に示す。図14は、F2
番地のセルに役職である「営業第一部部長」が表示され
た様子を示す説明図である。
【0084】このようにして、A3,B3等のセルにも
上記と同様にしてデータが入力されていき、最終的に図
2に示す表201を完成することができる。なお、図2
において、例えばA6のセルにデータを入力する場合に
は、A1のセルのタイトルデータから属性を判定し、同
一の属性を有する変換候補から優先的に表示していく処
理を実行する。すなわち、データを入力しようとするセ
ルに対して、同一の列の最も上の位置のセルに入力され
たタイトルデータを参照して、属性を判定する処理が実
行される。なお、タイトルデータが、例えばA列の各行
に入力された表の場合は、同一の行の最も左の位置のセ
ルを参照してその行のセルに入力するデータの属性を判
定する。
【0085】このように、実施の形態1の表作成装置お
よびその方法によれば、データを入力するセルを指定
し、指定されたセルに対して最上位のセルに入力された
タイトルの示す属性を判定し、指定された欄に対してカ
ナ漢字変換したデータを入力する場合に、タイトルに基
づいて判定した属性を参照して、同一の属性でかつ該当
する漢字データを変換候補として漢字辞書から順次選択
し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢字データを漢
字辞書から順次選択し、さらに、判定した属性と同一の
属性を有する漢字データを優先的に変換候補として表示
することにしたため、所望の変換候補を選択することが
容易となり、カナ漢字変換効率の向上を図ることができ
る。
【0086】また、タイトルに基づいて、タイトルが入
力された列(行)に入力されるデータの属性を自動的に
判定し、その属性に応じたカナ漢字変換を行うため、タ
イトルデータの持つ情報を有効に利用することができ、
カナ漢字変換効率の高いデータ入力環境を提供すること
ができる。すなわち、実施の形態1の表作成装置および
その方法によれば、表が同一の列または同一の行に同一
の意味合いを持ったデータを入力して構成されていると
いうことを利用して、カナ漢字変換効率の高いデータ入
力環境を提供することができる。その結果、ユーザは単
にデータを入力するセルを指定してデータを入力するだ
けで、ユーザが意識することなく、表へのデータの入力
効率の向上を図ることができる。
【0087】また、漢字データを入力する場合に限ら
ず、電話番号等の数字を入力する場合においても、タイ
トルに基づいて判定した属性を参照して、全角数字で入
力されたデータを半角数字に自動的に変換するため、デ
ータの入力モードを半角モードに切り換える手間や全角
で入力した後半角に変換するという手間を省くことがで
き、データの入力効率の向上を図ることができる。すな
わち、実施の形態1の表作成装置およびその方法によれ
ば、表を作成する際に、電話番号,FAX番号,郵便番
号,金額等については半角数字を用いることが一般的で
あることを利用し、電話番号,FAX番号,郵便番号,
連絡先,金額,単価等のタイトルがある場合には、その
タイトルが入力されたセルと同一の列(行)のセルに入
力される数字データを自動的に半角数字に変換するた
め、データの入力効率の高い入力環境を提供することが
できる。
【0088】なお、上述した実施の形態1の表作成装置
およびその方法の説明に用いた図2等に示す表201は
あくまでも一例であって、その他の構造を有する表に対
しても、実施の形態1の表作成装置およびその方法を適
用することができる。また、図6に示すタイトルデータ
とタイトルデータの示す属性との対応関係情報601に
ついてもあくまでも一例であって、これに登録されるタ
イトルは図6に示すものに限定するものではない。した
がって、上記説明において、「会社名」および「役職」
については、図6に示す対応関係情報601に含まれて
いないとして説明したが、これらが対応関係情報601
に含まれていても良いことはいうまでもない。また、対
応関係情報601にないタイトルについては、自由に登
録することができる構成とすることができる。
【0089】また、上述したように、実施の形態1で
は、あるセルにデータを入力する場合に、同一の列また
は同一の行の最上位のセルに入力されたタイトルデータ
を参照してその列または行に入力されるデータの属性を
判定することにしている。したがって、データを入力し
ようとしているセルに対応するタイトルデータがどれな
のかが定まっていなければならない。これは、例えば図
2等において、A1番地のセルには「氏名」というタイ
トルデータが入力されているが、他のセルには何らデー
タが入力されていない場合に、この「氏名」というタイ
トルデータが、A列のタイトルなのか、1番目の行のタ
イトルなのか判定することは困難である。そこで、少な
くとも2つのタイトルデータが入力されている場合に、
実施の形態1の表作成方法を実施することにすると上記
問題は容易に解決可能である。例えば、A列およびB列
の最上位のセルにタイトルデータが入力されていれば、
列単位でデータを入力していくことが明らかになるから
である。なお、もちろんメニュー等で表の構成を指定し
たりすることにより、上記問題を解決することにしても
良い。
【0090】〔実施の形態2〕つぎに、実施の形態2の
表作成装置およびその方法について説明する。なお、実
施の形態2の表作成装置の構成については、実施の形態
1で説明した表作成装置と同様の構成であるため、ここ
ではその説明を省略する。
【0091】つぎに、実施の形態2の表作成方法を説明
する。図15は、実施の形態2の表作成方法を示すフロ
ーチャートである。なお、実施の形態2においては、図
16に示す表を作成するものとして表作成方法を説明す
ることとし、また、図15のフローチャートにおいて、
実施の形態1の図4のフローチャートと同一のステップ
については同一の番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0092】まず、図17に示す表201が表示部30
5に表示されているものとする。ここで、データをA2
番地のセルに入力する場合を説明する。そこで、入力部
301からデータを入力するセル、即ちA2番地のセル
が指定される(S401)。
【0093】ステップS401でA2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、A列の上位のセルである
A1番地のセルに入力されているデータの属性を判定す
る(S1501)。
【0094】ここで、表作成部302は、A1番地のセ
ルに入力されたデータである「井上大地」から、A1番
地のセルに入力されたデータが「人名」の属性を有する
と判定する。「井上大地」が「人名」であるか否かを判
定する方法としては、例えば入力されたデータが漢字デ
ータであり、3文字から5文字程度(この文字数に限定
するものではない)である場合や、3文字から5文字程
度の漢字データであって、かつ、漢字と漢字との間に所
定のスペースがある場合(例えば、「井上 大地」とい
う場合)には、A1番地のセルに入力されたデータが
「人名」の属性を有すると判定することができる。加え
て、表作成部302がA1番地に表示された「井上」の
文字コード列をカナ漢字変換部303に送り、カナ漢字
変換部303が漢字辞書部304を検索して、「井上」
を検出し、この文字に付された名詞,人名等の属性を見
て、「井上大地」の有する属性を判定することもでき
る。
【0095】続いて、ステップS401で指定されたA
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、ス
テップS1501で判定された属性、即ち「人名」に基
づくカナ漢字変換が実行される(S403〜S40
5)。その結果、A1番地のセルに入力されたデータと
同一の属性を有する漢字データが変換候補として優先的
に表示される。なお、図15において、ステップS40
3〜ステップS405については、実施の形態1で既に
説明した通りであるため、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0096】図18に示すように、A2番地のセルに
「佐藤一太郎」が入力された後、B2番地のセルにデー
タを入力する場合を説明する。まず、入力部301か
ら、データを入力するセルとしてB2番地のセルが指定
される(S401)。
【0097】ステップS401でB2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、B2番地のセルの上位の
セルであるB1番地のセルに入力されているデータの属
性を判定する(S1501)。
【0098】ここで、表作成部302は、B1番地のセ
ルに入力されたデータである「180」から、B1番地
のセルに入力されたデータが「半角数字」の属性を有す
ると判定する。表を作成するに当たり、例えば、郵便番
号,電話番号,FAX番号,金額等を入力する場合に
は、全角数字ではなく、半角数字が用いられる。したが
って、B1番地のセルに入力されたデータが数字のみで
ある場合には、半角数字の属性を有していると判定する
ことができる。
【0099】続いて、ステップS401で指定されたB
2番地のセルに対し、入力部301から全角数字が入力
された場合には、ステップS1501で判定された属
性、即ち「半角数字」に基づいて、全角数字を半角数字
に変換してB2番地のセルに表示する。なお、図15に
おいて、ステップS403〜ステップS405について
は、実施の形態1で既に説明した通りであるため、ここ
ではその説明を省略する。
【0100】図19に示すように、B2番地のセルに
「166」が入力された後、C2番地のセルにデータを
入力する場合を説明する。まず、入力部301から、デ
ータを入力するセルとしてC2番地のセルが指定される
(S401)。
【0101】ステップS401でC2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、C2番地のセルの上位の
セルであるC1番地のセルに入力されているデータの属
性を判定する(S1501)。
【0102】ここで、表作成部302は、C1番地のセ
ルに入力されたデータである「東京都武蔵野市東久保1
018−3」から、C1番地のセルに入力されたデータ
が「地名」の属性を有すると判定する。「東京都武蔵野
市・・・」が「地名」の属性を有するものであるか否か
を判定する方法としては、例えば入力されたデータが漢
字データであり、かつ多数の文字列で構成されている場
合等には、C1番地のセルに入力されたデータが「地
名」の属性を有すると判定することができる。加えて、
表作成部302がC1番地に表示された「東京」の文字
コード列をカナ漢字変換部303に送り、カナ漢字変換
部303が漢字辞書部304を検索して、「東京」を検
出し、この文字に付された名詞,地名等の属性を見て、
「東京都武蔵野市・・・」の有する属性を判定すること
もできる。
【0103】続いて、ステップS401で指定されたC
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、ス
テップS1501で判定された属性に基づくカナ漢字変
換が実行される(S403〜S405)。その結果、C
1番地のセルに入力されたデータと同一の属性、即ち
「地名」の属性を有する漢字データが変換候補として優
先的に表示される。なお、図15において、ステップS
403〜ステップS405については、実施の形態1で
既に説明した通りであるため、ここではその詳細な説明
を省略する。
【0104】また、D2番地のセルへのデータ入力につ
いては、B2番地のセルへのデータ入力の場合と同様で
あるため、ここではその説明を省略する。
【0105】このようにして、1番目の行のセルにデー
タが入力された様子を図20に示す。続いて、A3,B
3等のセルにも上記と同様にしてデータが入力されてい
き、最終的に図16に示す表を作成することができる。
なお、図16において、例えばA5のセルにデータを入
力する場合には、A5のセルに対して同一の列の上側に
位置するセルに入力されたデータの属性を判定し、同一
の属性を有する変換候補から優先的に表示していく処理
を実行する。ここで、上側に位置するセルは、例えばA
5のセルに対してすぐ上のA4のセルのみならず、A1
〜A4の何れのセルであっても良い。また、図16に示
す表201のように、列単位に同一の属性を有するデー
タを入力していくのではなく、行単位に同一の属性を有
するデータを入力していく表の場合にあっては、データ
を入力しようとするセルに対して左側に位置するセルに
入力されたデータの属性を判定し、同一の属性を有する
変換候補から優先的に表示していく処理を実行する。
【0106】このように、実施の形態2の表作成装置お
よびその方法によれば、データを入力するセルを指定
し、指定されたセルに対して上位のセルに既に入力され
たデータの属性を判定し、指定された欄に対してカナ漢
字変換したデータを入力する場合に、上記データに基づ
いて判定した属性を参照して、同一の属性でかつ該当す
る漢字データを変換候補として漢字辞書から順次選択
し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢字データを漢
字辞書から順次選択し、さらに、判定した属性と同一の
属性を有する漢字データを優先的に変換候補として表示
することにしたため、所望の変換候補を選択することが
容易となり、カナ漢字変換効率の向上を図ることができ
る。
【0107】また、データを入力しようとするセルに対
して上位に位置し、かつ既にデータが入力されたセルの
データの属性を自動的に判定し、その属性に応じたカナ
漢字変換を行うため、表が同一の列または同一の行に同
一の意味合いを持ったデータを入力して構成されている
ということを利用して、カナ漢字変換効率の高いデータ
入力環境を提供することができる。その結果、ユーザは
単にデータを入力するセルを指定してデータを入力する
だけで、ユーザが意識することなく、表へのデータの入
力効率の向上を図ることができる。
【0108】また、漢字データを入力する場合に限ら
ず、電話番号等の数字を入力する場合においても、デー
タを入力しようとするセルに対して上位に位置し、かつ
既にデータが入力されたセルのデータの属性を参照し
て、全角数字で入力されたデータを半角数字に自動的に
変換するため、データの入力モードを半角モードに切り
換える手間や全角で入力した後半角に変換するという手
間を省くことができ、データの入力効率の向上を図るこ
とができる。すなわち、実施の形態2の表作成装置およ
びその方法によれば、表を作成する際に、電話番号,F
AX番号,郵便番号,金額等については半角数字を用い
ることが一般的であることを利用し、電話番号,FAX
番号,郵便番号,連絡先,金額,単価等のタイトルがあ
る場合には、そのタイトルが入力されたセルと同一の列
(行)のセルに入力される数字データを自動的に半角数
字に変換するため、データの入力効率の高い入力環境を
提供することができる。
【0109】なお、上述した実施の形態2の表作成装置
およびその方法の説明に用いた図16等に示す表201
はあくまでも一例であって、その他の構造を有する表に
対しても、実施の形態1の表作成装置およびその方法を
適用することができる。
【0110】また、既に入力されたデータの属性を判定
する方法としては、上述した方法に限らず、あらゆる方
法を用いることができる。加えて、図16等に示したデ
ータ以外の例えば会社名のデータについては、株式会
社,有限会社,(株)等の文字を検出することにより、
会社名であるということを判定することもできる。
【0111】さらに、上述したように、実施の形態2で
は、あるセルにデータを入力する場合に、同一の列また
は同一の行の上位のセルに入力されたデータの属性を判
定して、その列または行に入力されるデータの属性を判
定することにしている。したがって、データを入力しよ
うとしているセルの上位のセルがどれなのかが定まって
いなければならない。これは、例えば図16等におい
て、A1番地のセルには「井上大地」という氏名データ
が入力されているが、他のセルには何らデータが入力さ
れていない場合に、この「井上大地」というデータに続
く氏名データをA2番地のセルに入力するのか、B1番
地のセルに入力するのか判定することは困難である。そ
こで、少なくとも2つのデータが入力されている場合
に、実施の形態2の表作成方法を実施することにすると
上記問題は容易に解決可能である。例えば、A1番地お
よびA2番地のセルに氏名データが入力された場合や、
A1番地に氏名データが入力され、かつ、B1番地に住
所データが入力された場合等においては、列単位でデー
タを入力していくことが明らかになるからである。な
お、もちろんメニュー等で表の構成を指定したりするこ
とにより、上記問題を解決することにしても良い。
【0112】〔実施の形態3〕つぎに、実施の形態3の
表作成装置およびその方法について説明する。なお、実
施の形態3の表作成装置の構成については、実施の形態
1で説明した表作成装置と同様の構成であるため、ここ
ではその説明を省略する。
【0113】つぎに、実施の形態3の表作成方法を説明
する。図21は、実施の形態3の表作成方法を示すフロ
ーチャートである。なお、実施の形態3においては、図
16に示す表201を作成するものとして表作成方法を
説明することとし、また、図21のフローチャートにお
いて、実施の形態1の図4のフローチャートと同一のス
テップについては同一の番号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0114】まず、実施の形態3の表作成方法において
は、図22に示すように、入力部301から所定の列
(行)を指定し、その列に入力するデータの属性を指定
する(S2101:請求項13記載の第1の工程に該当
する)。実施の形態3では、上述したように、図16に
示す表201を作成するため、A列には氏名を入力する
ために「人名」の属性を有するデータを入力すると指定
し、B列には郵便番号を入力するために「半角数字」の
属性を有するデータを入力すると指定し、C列には住所
を入力するために「地名」の属性を有するデータを入力
すると指定し、さらに、D列には電話番号を入力するた
めに「半角数字」の属性を有するデータを入力すると指
定する。なお、この属性の指定は、予め設けたメニュー
等を選択することにより行うことができるようにするこ
とができる。
【0115】ここで、データをA1番地のセルに入力す
る場合を説明する。そこで、入力部301からデータを
入力するセル、即ちA1番地のセルが指定される(S4
01:請求項13記載の第2の工程に該当する)。
【0116】ステップS401でA1番地のセルが指定
されると、表作成部302は、A列について、ステップ
S2101でいかなる属性が指定されたかを判定する
(S2102:請求項13記載の第3の工程に該当す
る)。A列については、ステップS2101において、
「人名」の属性が指定されているため、表作成部302
は、A1番地のセルに入力されるデータは人名の属性を
有するものであると判定する。
【0117】続いて、ステップS401で指定されたA
1番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、ス
テップS2102で判定された属性に基づくカナ漢字変
換が実行される(S403〜S405)。その結果、
「人名」の属性を有する漢字データが変換候補として優
先的に表示され、所望の変換候補を選択することによ
り、A1番地のセルに「井上大地」という氏名が入力さ
れる。なお、図21において、ステップS403〜ステ
ップS405については、実施の形態1で既に説明した
通りであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0118】また、B1番地のセルにデータを入力する
場合を説明する。まず、入力部301から、データを入
力するセルとしてB1番地のセルが指定される(S40
1)。
【0119】ステップS401でB1番地のセルが指定
されると、表作成部302は、B列について、ステップ
S2101でいかなる属性が指定されたかを判定する
(S2102)。B列については、ステップS2101
において、「半角数字」の属性が指定されているため、
表作成部302は、B1番地のセルに入力されるデータ
は半角数字の属性を有するものであると判定する。
【0120】続いて、ステップS401で指定されたB
1番地のセルに対し、入力部301から全角数字が入力
された場合、ステップS2102で判定された属性に基
づいて、全角数字が半角数字に変換される。その結果、
B1番地のセルには、半角数字の郵便番号「180」が
入力される。なお、全角数字が入力されると共に、カナ
漢字変換を行うように指示された場合については、実施
の形態1で既に説明した通りであるため、ここではその
詳細な説明を省略する。
【0121】つぎに、C1番地のセルにデータを入力す
る場合を説明する。まず、入力部301から、データを
入力するセルとしてC1番地のセルが指定される(S4
01)。
【0122】ステップS401でC1番地のセルが指定
されると、表作成部302は、C列について、ステップ
S2101でいかなる属性が指定されたかを判定する
(S2102)。C列については、ステップS2101
において、「地名」の属性が指定されているため、表作
成部302は、C1番地のセルに入力されるデータは地
名の属性を有するものであると判定する。
【0123】続いて、ステップS401で指定されたC
1番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、ス
テップS2102で判定された属性に基づくカナ漢字変
換が実行される(S403〜S405)。その結果、
「地名」の属性を有する漢字データが変換候補として優
先的に表示され、所望の変換候補を選択することによ
り、C1番地のセルに「東京都武蔵野市・・・」という
住所が入力される。なお、図21において、ステップS
403〜ステップS405については、実施の形態1で
既に説明した通りであるため、ここではその詳細な説明
を省略する。
【0124】さらに、D1番地のセルにデータを入力す
る場合を説明する。まず、入力部301から、データを
入力するセルとしてD1番地のセルが指定される(S4
01)。
【0125】ステップS401でD1番地のセルが指定
されると、表作成部302は、D列について、ステップ
S2101でいかなる属性が指定されたかを判定する
(S2102)。D列については、ステップS2101
において、「半角数字」の属性が指定されているため、
表作成部302は、D1番地のセルに入力されるデータ
は半角数字の属性を有するものであると判定する。
【0126】続いて、ステップS401で指定されたD
1番地のセルに対し、入力部301から全角数字が入力
された場合、ステップS2102で判定された属性に基
づいて、全角数字が半角数字に変換される。その結果、
D1番地のセルには、半角数字の電話番号「03−11
11−2222」が入力される。なお、全角数字が入力
されると共に、カナ漢字変換を行うように指示された場
合については、実施の形態1で既に説明した通りである
ため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0127】以上のようにして、表201中の各セルに
データが入力されていき、最終的に図16に示す表20
1が完成する。なお、上述した説明においては、最初に
全ての列に入力するデータの属性を指定する(S210
1)ことにしたが、最初にA列だけを指定してA列のセ
ルにデータを入力し、続いてB列に入力するデータを指
定して、B列のセルにデータを入力する等、その順序を
限定するものではない。
【0128】このように、実施の形態3の表作成装置お
よびその方法によれば、列または行を指定して、列また
は行のセルに入力するデータの属性を選択し、データを
入力するセルを指定し、指定されたセルに対してカナ漢
字変換したデータを入力する場合に、上記選択した属性
を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データを変
換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属性が
異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択
し、予め選択された属性と同一の属性を有する漢字デー
タを変換候補として優先的に表示することにしたため、
所望の変換候補を選択することが容易となり、カナ漢字
変換効率の向上を図ることができる。また、予めユーザ
が入力するデータの属性を列または行単位で指定するた
め、実施の形態1および2のように、他のセルのデータ
の属性を判定する処理が不要となるため、表作成部30
2の判定処理が容易となる。
【0129】また、漢字データを入力する場合に限ら
ず、電話番号等の数字を入力する場合においても、予め
列または行単位で選択された属性を参照して、全角数字
で入力されたデータを半角数字に自動的に変換するた
め、データの入力モードを半角モードに切り換える手間
や全角で入力した後半角に変換するという手間を省くこ
とができ、データの入力効率の向上を図ることができ
る。また、予めユーザが入力するデータの属性を列また
は行単位で指定するため、実施の形態1および2のよう
に、他のセルのデータの属性を判定する処理が不要とな
るため、表作成部302の判定処理が容易となる。
【0130】なお、上述した実施の形態3の表作成装置
およびその方法の説明に用いた図16等に示す表201
はあくまでも一例であって、その他の構造を有する表に
対しても、実施の形態3の表作成装置およびその方法を
適用することができることはいうまでもない。
【0131】〔実施の形態4〕つぎに、実施の形態4の
表作成装置およびその方法について説明する。なお、実
施の形態4の表作成装置の構成については、実施の形態
1で説明した表作成装置とほぼ同様の構成であるため、
ここでは異なる点のみ説明する。
【0132】実施の形態4の表作成装置の漢字辞書部3
04には、人名辞書および地名辞書の専用辞書が設けら
れており、カナ漢字変換部303は、表作成部302で
判定した属性が「人名」である場合には、人名辞書を用
いてカナ漢字変換を行い、表作成部302で判定した属
性が「地名」である場合には、地名辞書を用いてカナ漢
字変換を行うというものである。なお、実施の形態4に
おいては、説明の便宜上、専用辞書を人名辞書と地名辞
書の2つとするが、この2つに限定するものではなく、
その他の専用辞書を設けることにしても良い。
【0133】つぎに、実施の形態4の表作成方法を説明
する。図23は、実施の形態4の表作成方法を示すフロ
ーチャートである。なお、実施の形態4においては、図
2に示す表を作成するものとして表作成方法を説明する
こととし、また、図23のフローチャートにおいて、実
施の形態1の図4のフローチャートと同一のステップに
ついては同一の番号を付すことにし、その詳細な説明を
省略する。
【0134】まず、図5に示す表201が、表示部30
5に表示されているものとする。ここで、データをA2
番地のセルに入力する場合を説明する。そこで、入力部
301からデータを入力するセル、即ちA2番地のセル
が指定される(S401)。
【0135】そして、実施の形態1で説明したように、
表作成部302は、A列の最上位のセルであるA1番地
のセルに入力されているデータを参照し、A列に入力さ
れるデータの属性を判定する(S402)。例えば、A
2番地のセルが指定された場合、A1番地のセルには
「氏名」というタイトルデータが入力されているため、
表作成部302は、図6に示す対応関係情報601を参
照し、「氏名」の属性は「人名」であると判定する。そ
の結果、A列のセルには、「人名」の属性を有するデー
タが入力されるということを判定することができる。
【0136】そして、ステップS401で指定されたA
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カ
ナ漢字変換部303は、上述した人名辞書を選択する
(S2301:請求項11記載の第3の工程に該当す
る)と共に、人名辞書から該当する変換候補を選択する
(S2302:請求項11記載の第3の工程に該当す
る)。例えば、図7に示すように、A2番地のセルに入
力部301から「さとう」というカナ文が入力され、カ
ナ漢字変換を行うよう指示されたものとすると、カナ漢
字変換部303は、表作成部302から属性は「人名」
であるという情報を受け取り、人名辞書を検索し、「さ
とう」に該当する漢字データを順次選択する。なお、カ
ナ漢字変換部303が専用辞書を選択する際には、予め
用意された属性と専用辞書との関係情報を用いてカナ漢
字変換に使用すべき辞書を選択するようにすることがで
きる。
【0137】そして、カナ漢字変換部303は、上述し
たようにして人名辞書から漢字データを選択し、選択し
た漢字データを変換候補として表示する(S404)。
実施の形態4においては、上述したようにカナ漢字変換
に人名辞書を用いているため、変換候補としては、「氏
名」の属性を有する漢字データのみが表示されることに
なる(図8参照)。
【0138】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
A2番地のセルに表示する(S405)。図9は、A2
番地のセルに氏名である「佐藤一太郎」が表示された様
子を示す説明図である。
【0139】なお、人名辞書から選択されて表示された
変換候補に所望の漢字データが含まれていない場合に
は、例えば、入力部301から再度カナ漢字変換を指示
することにより、人名辞書以外の一般辞書を用いてカナ
漢字変換が行われる。このような処理が行われた場合、
カナ漢字変換部303は、A2番地のセルに入力された
漢字データが人名辞書にない漢字データであると判定
し、この漢字データを人名辞書に自動的に登録すること
ができる。また、このようにカナ漢字変換部303が自
動的に人名辞書に登録するのではなく、ユーザがある漢
字データを自由に人名辞書に追加したり、削除したりす
ることができることはいうまでもない。
【0140】続いて、図9において、B2番地のセルに
データを入力するものとする。まず、入力部301か
ら、データを入力するセルとしてB2番地のセルが指定
される(S401)。
【0141】ステップS401でB2番地のセルが指定
されると、表作成部302は、B列の最上位のセルであ
るB1番地のセルに入力されているデータを参照し、B
列に入力されるデータの属性を判定する(S402)。
例えば、図9に示すように、B1番地のセルには「会社
名」というタイトルデータが入力されているため、表作
成部302は、図6に示す対応関係情報601を参照
し、「会社名」というタイトルが示す属性を判定する。
ただし、図6に示す対応関係情報601には、「会社
名」というタイトルと「会社名」というタイトルが示す
属性についての情報が示されていないため、このような
場合、表作成部302は、属性なしと判定する。
【0142】そして、ステップS401で指定されたB
2番地のセルに入力部301からカナ文が入力されると
共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カナ漢字
変換部303は、漢字辞書部304から該当する変換候
補を選択する(S403)。このとき、ステップS40
2で属性なしと判定されているため、カナ漢字変換部3
03は、専用辞書を使用することなく、通常のカナ漢字
変換を実行して、表示部305に変換候補を表示する
(S404)。
【0143】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択され、その結果、カナ漢字変換部303は
変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部30
2に渡し、表作成部302は、確定した漢字データをB
2番地のセルに表示する(S405)。B2番地にデー
タが入力された結果を図10に示す。図10は、B2番
地のセルに会社名である「ジャスト自動車工業(株)」
が表示された様子を示す説明図である。
【0144】また、図10において、C2番地のセルに
データを入力するものとする。入力部301からデータ
を入力するセルとして、C2番地のセルが指定される
(S401)。なお、C2番地のセルへのデータ入力方
法については、上述した実施の形態1の場合と同様であ
るため、ここでは詳細な説明を省略するが、この場合は
タイトルが「郵便番号」であるため、全角数字が入力さ
れた場合には半角数字に変換してデータが入力される。
【0145】続いて、データをD2番地のセルに入力す
る場合を説明する。そこで、入力部301からデータを
入力するセル、即ちD2番地のセルが指定される(S4
01)。そして、実施の形態1で説明したように、表作
成部302は、D列の最上位のセルであるD1番地のセ
ルに入力されているデータを参照し、D列に入力される
データの属性を判定する(S402)。例えば、D2番
地のセルが指定された場合、D1番地のセルには「住
所」というタイトルデータが入力されているため、表作
成部302は、図6に示す対応関係情報を参照し、「住
所」の属性は「地名」であると判定する。その結果、D
列のセルには、「地名」の属性を有するデータが入力さ
れるということを判定することができる。
【0146】そして、ステップS401で指定されたD
2番地のセルに対し、入力部301からカナ文が入力さ
れると共に、カナ漢字変換を行うよう指示されると、カ
ナ漢字変換部303は、上述した地名辞書を選択する
(S2301)と共に、地名辞書から該当する変換候補
を選択する(S2302)。
【0147】そして、カナ漢字変換部303は、上述し
たようにして地名辞書から漢字データを選択し、選択し
た漢字データを変換候補として表示する(S404)。
実施の形態4においては、上述したようにカナ漢字変換
に地名辞書を用いているため、変換候補としては、「地
名」の属性を有する漢字データのみが表示されることに
なる。
【0148】その後、表示された変換候補から所望の変
換候補が選択される。その結果、カナ漢字変換部303
は変換候補を確定し、確定した漢字データを表作成部3
02に渡し、表作成部302は、確定した漢字データを
D2番地のセルに表示する(S405)。D2番地にデ
ータが入力された結果を図12に示す。図12は、D2
番地のセルに住所である「東京都杉並区夕陽丘1−2−
3」が表示された様子を示す説明図である。
【0149】なお、地名辞書から選択されて表示された
変換候補に所望の漢字データが含まれていない場合に
は、例えば、入力部301から再度カナ漢字変換を指示
することにより、地名辞書以外の一般辞書を用いてカナ
漢字変換が行われる。このような処理が行われた場合、
カナ漢字変換部303は、D2番地のセルに入力された
漢字データが地名辞書にない漢字データであると判定
し、この漢字データを地名辞書に自動的に登録する。ま
た、このようにカナ漢字変換部303が自動的に地名辞
書に登録するのではなく、ユーザがある漢字データを自
由に地名辞書に追加したり、削除したりすることができ
ることはいうまでもない。
【0150】さらに、E2およびF2のセルへのデータ
入力については、上述した実施の形態1で説明した通り
であるため、ここではそれらの説明を省略する。
【0151】このようにして、1番目の行のセルにデー
タが入力された様子を図14に示す。続いて、A3,B
3等のセルにも上記と同様にしてデータが入力されてい
き、最終的に図2に示す表を作成することができる。
【0152】このように、実施の形態4の表作成装置お
よびその方法によれば、表作成部302で判定した属性
に対応した専用辞書を用いてカナ漢字変換を行うため、
表示される変換候補が表作成部302で判定した属性を
有する漢字データのみとなる。したがって、所望の変換
候補を選択することが容易となり、カナ漢字変換効率の
向上を図ることができる。
【0153】また、人名辞書,地名辞書等の専用辞書に
あるセルに入力された漢字データが存在しない場合に
は、カナ漢字変換部303が専用辞書に自動的に登録す
る処理を実行するため、ユーザの関与を必要とすること
なく、専用辞書の登録単語数を充実させることができ、
常に効率の良いカナ漢字変換処理を実行することができ
る。
【0154】なお、上述した実施の形態4の表作成方法
を説明するに当たり、実施の形態1の表作成方法に基づ
いて説明したが、実施の形態4の表作成方法を実施の形
態2および実施の形態3の表作成方法にも適用すること
ができることはいうまでもない。すなわち、実施の形態
2においては、図15に示すステップS1501で属性
を判定した後、属性に応じた専用辞書を選択するように
すれば良い。また、実施の形態3においては、図21に
示すステップS2102で属性を判定した後、属性に応
じた専用辞書を選択するようにすれば良い。
【0155】〔実施の形態5〕つぎに、実施の形態5の
表作成装置およびその方法を説明する。なお、実施の形
態5の表作成装置の構成については、実施の形態1で説
明した表作成装置と同様の構成であるため、ここではそ
の説明を省略する。
【0156】実施の形態5の表作成装置およびその方法
は、図24に示すように、表201を作成する領域の所
定の位置にこの領域を区分する情報として、例えば罫線
203を入力することにより、実施の形態1〜4で説明
したデータの属性を考慮したカナ漢字変換処理と全角数
字を半角数字に変換する処理を中止し、罫線203以降
の領域のセルに入力されるデータについては、通常の変
換処理を行うことを可能とするものである。この罫線2
03は、入力部301から入力された情報に応じて、表
作成部302によって入力されるものであり、通常の罫
線とは異なるものである。なお、ここで、表作成部30
2は、区分情報入力手段に該当する(請求項9)。
【0157】このように、実施の形態5の表作成装置お
よびその方法によれば、罫線203が入力された場合
に、罫線203が入力された位置以降の領域の欄に入力
されるデータについて、属性を参照した変換処理を中止
するため、例えば表201中のある位置から異なる属性
を有するデータを入力する場合等において、入力しよう
とするデータの属性と異なる属性を有するデータの属性
を利用してカナ漢字変換処理等が実行されることを防止
することができる。
【0158】以上において、本発明の表作成装置および
その方法を、実施の形態1〜5として別々に説明した
が、これらは組み合わせて使用することができる。
【0159】なお、上記実施の形態1〜5で説明した表
作成方法は、表作成プログラムとして実現され、このプ
ログラムは、フロッピーディスク・CD−ROM・DV
D等の記録媒体に記録して提供され、また、ネットワー
クを介して提供される。
【0160】また、上記実施の形態1〜5において説明
した表作成部302は、表計算ソフト,ワードプロセッ
サ,データベースソフトに該当するものであり、漢字辞
書部304を含むカナ漢字変換部303はカナ漢字変換
プログラムに該当し、これらはそれぞれ別々のプログラ
ムで実現することができるため、これらを上記記録媒体
に記録して提供する場合には、それぞれ別々の記録媒体
に記録して提供することもできる。
【0161】さらに、上記実施の形態1〜5において、
表作成部302とカナ漢字変換部303および漢字辞書
部304については、一つのコンピュータ上で動作する
ことを前提として説明したが、例えば、このコンピュー
タがLAN等のネットワーク上に接続されている場合に
おいては、表作成部302をサーバに設け、カナ漢字変
換部303および漢字辞書部304をクライアントとし
てのコンピュータに設けることによっても、上記実施の
形態1〜5で説明した表作成方法を実行することができ
る。この場合、LAN等のネットワークに限らず、イン
ターネット等の場合であっても同様である。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表作成装
置(請求項1)によれば、データを入力する欄を指定す
る指定手段と、指定手段で指定された欄に対し、同一の
列または同一の行で既にデータが入力されている欄のデ
ータの属性を判定する判定手段と、指定手段で指定され
た欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合
に、判定手段で判定した属性を参照して、同一の属性で
かつ該当する漢字データを変換候補として漢字辞書から
順次選択し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢字デ
ータを漢字辞書から順次選択して、選択した変換候補を
順次表示する変換手段と、を備えるため、所望の属性を
有するデータから優先的に変換候補として表示され、そ
の結果、所望の変換候補を選択することが容易となり、
カナ漢字変換効率の向上を図ることができる。また、本
発明の表作成装置によれば、表が同一の列または同一の
行に同一の意味合いを持ったデータを入力して構成され
ているということを利用して、カナ漢字変換効率の高い
データ入力環境を提供することができる。したがって、
ユーザは単にデータを入力するセルを指定してデータを
入力するだけで良いことになり、ユーザが意識すること
なく表へのデータの入力効率の向上を図ることができ
る。
【0163】また、本発明の表作成装置(請求項2)に
よれば、データを入力する欄を指定する指定手段と、指
定手段で指定された欄に対し、同一の列または同一の行
で既にデータが入力されている欄のデータの属性を判定
する判定手段と、指定手段で指定された欄に対してカナ
漢字変換したデータを入力する場合に、判定手段で判定
した属性を参照して、予め用意された複数の漢字辞書か
ら属性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字デー
タを変換候補として漢字辞書から順次選択して、選択し
た変換候補を順次表示する変換手段と、を備えるため、
表示される変換候補が判定手段で判定した属性を有する
漢字データのみとなる。したがって、所望の変換候補を
選択することが容易となり、カナ漢字変換効率の向上を
図ることができる。また、本発明の表作成装置によれ
ば、表が同一の列または同一の行に同一の意味合いを持
ったデータを入力して構成されているということを利用
して、カナ漢字変換効率の高いデータ入力環境を提供す
ることができる。その結果、ユーザは単にデータを入力
するセルを指定してデータを入力するだけで良いことに
なり、ユーザが意識することなく表へのデータの入力効
率の向上を図ることができる。
【0164】また、本発明の表作成装置(請求項3)に
よれば、データを入力する欄を指定する指定手段と、指
定手段で指定された欄に対し、同一の列または同一の行
で既にデータが入力されている欄のデータの属性を判定
する判定手段と、指定手段で指定された欄に入力するデ
ータとして全角数字データが入力された場合に、判定手
段で判定した属性を参照して、所定の属性の場合に、入
力された全角数字データを半角数字データに変換する変
換手段と、を備えるため、データの入力モードを半角モ
ードに切り換える手間や全角で入力した後半角に変換す
るという手間を省くことができ、データの入力効率の向
上を図ることができる。すなわち、本発明の表作成装置
においては、電話番号,FAX番号,郵便番号,金額等
については半角数字を用いることが一般的であるという
表の性質を十分利用することができる。
【0165】また、本発明の表作成装置(請求項4)に
よれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の表作成装
置において、同一の列または同一の行で既にデータが入
力されている欄が、指定手段で指定された欄に対して同
一の列の上側に位置する欄または同一の行の左側に位置
する欄であるため、表が同一の列または同一の行に同一
の意味合いを持ったデータを入力して構成されていると
いうことを利用して、カナ漢字変換効率の高いデータ入
力環境を提供することができる。
【0166】また、本発明の表作成装置(請求項5)に
よれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の表作成装
置において、同一の列または同一の行で既にデータが入
力されている欄が、指定手段で指定された欄に対して同
一の列の最も上の位置の欄または同一の行の最も左の位
置の欄であり、既に入力されたデータが、同一の列また
は同一の行に入力されるデータの内容を示すタイトルデ
ータであり、判定手段が、タイトルデータを参照し、予
め用意されたタイトルデータと属性との対応関係を規定
した対応関係情報に基づいて、属性を判定するため、タ
イトルデータの持つ情報を有効に利用することができ、
カナ漢字変換効率の高いデータ入力環境を提供すること
ができる。また、電話番号,FAX番号,郵便番号,連
絡先,金額,単価等のタイトルがある場合には、そのタ
イトルが入力されたセルと同一の列(行)のセルに入力
される数字データを自動的に半角数字に変換するため、
データの入力効率の高い入力環境を提供することができ
る。
【0167】また、本発明の表作成装置(請求項6)に
よれば、列または行を指定して、前記列または行の欄に
入力するデータの属性を選択する選択手段と、データを
入力する欄を指定する指定手段と、指定手段で指定され
た欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合
に、選択手段で選択した属性を参照して、同一の属性で
かつ該当する漢字データを変換候補として漢字辞書から
順次選択し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢字デ
ータを漢字辞書から順次選択して、選択した変換候補を
順次表示する変換手段と、を備えるため、所望の変換候
補を選択することが容易となり、カナ漢字変換効率の向
上を図ることができる。また、予めユーザが入力するデ
ータの属性を列または行単位で指定するため、他のセル
のデータの属性を判定する処理が不要となり、入力時の
処理効率の向上を図ることができる。
【0168】また、本発明の表作成装置(請求項7)に
よれば、列または行を指定して、前記列または行の欄に
入力するデータの属性を選択する選択手段と、データを
入力する欄を指定する指定手段と、指定手段で指定され
た欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合
に、選択手段で選択した属性を参照して、予め用意され
た複数の漢字辞書から属性に対応した漢字辞書を選択
し、該当する漢字データを変換候補として漢字辞書から
順次選択して、選択した変換候補を順次表示する変換手
段と、を備えるため、表示される変換候補が選択手段で
選択した属性を有する漢字データのみとなる。したがっ
て、所望の変換候補を選択することが容易となり、カナ
漢字変換効率の向上を図ることができる。また、予めユ
ーザが入力するデータの属性を列または行単位で指定す
るため、他のセルのデータの属性を判定する処理が不要
となり、入力時の処理効率の向上を図ることができる。
【0169】また、本発明の表作成装置(請求項8)に
よれば、請求項2,4,5または7記載の表作成装置に
おいて、変換手段が、表示した変換候補に所望の漢字デ
ータが含まれていない場合に、選択した漢字辞書以外の
漢字辞書から属性が異なりかつ該当する漢字データを変
換候補として順次選択して表示し、表示した変換候補か
ら指定手段で指定された欄に入力する漢字データとして
選択された漢字データを、選択した漢字辞書に登録する
ため、ユーザの関与を必要とすることなく、専用辞書の
登録単語数を充実させることができ、常に効率の良いカ
ナ漢字変換処理を実行することができる。
【0170】また、本発明の表作成装置(請求項9)に
よれば、請求項1〜8のいずれか一つに記載の表作成装
置において、表を作成する領域の所定の位置に領域を区
分する情報を入力する区分情報入力手段をさらに備え、
変換手段が、情報が入力された場合に、情報が入力され
た位置以降の領域の欄に入力されるデータについて、属
性を参照した変換処理を中止するため、例えば、表中の
ある位置から異なる属性を有するデータを入力する場合
等において、入力しようとするデータの属性と異なる属
性を有するデータの属性を利用してカナ漢字変換処理等
が実行されることを防止することができる。
【0171】また、本発明の表作成方法(請求項10)
によれば、データを入力する欄を指定する第1の工程
と、第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
性を判定する第2の工程と、第1の工程で指定された欄
に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合に、第
2の工程で判定した属性を参照して、同一の属性でかつ
該当する漢字データを変換候補として漢字辞書から順次
選択し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢字データ
を漢字辞書から順次選択する第3の工程と、第3の工程
で選択された変換候補を順次表示する第4の工程と、を
含むため、所望の属性を有するデータから優先的に変換
候補として表示され、その結果、所望の変換候補を選択
することが容易となり、カナ漢字変換効率の向上を図る
ことができる。また、本発明の表作成方法によれば、表
が同一の列または同一の行に同一の意味合いを持ったデ
ータを入力して構成されているということを利用して、
カナ漢字変換効率の高いデータ入力環境を提供すること
ができる。したがって、ユーザは単にデータを入力する
セルを指定してデータを入力するだけで良いことにな
り、ユーザが意識することなく表へのデータの入力効率
の向上を図ることができる。
【0172】また、本発明の表作成方法(請求項11)
によれば、データを入力する欄を指定する第1の工程
と、第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
性を判定する第2の工程と、第1の工程で指定された欄
に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合に、第
2の工程で判定した属性を参照して、予め用意された複
数の漢字辞書から属性に対応した漢字辞書を選択し、該
当する漢字データを変換候補として漢字辞書から順次選
択する第3の工程と、第3の工程で選択された変換候補
を順次表示する第4の工程と、を含むため、表示される
変換候補が第2の工程で判定した属性を有する漢字デー
タのみとなる。したがって、所望の変換候補を選択する
ことが容易となり、カナ漢字変換効率の向上を図ること
ができる。また、本発明の表作成方法によれば、表が同
一の列または同一の行に同一の意味合いを持ったデータ
を入力して構成されているということを利用して、カナ
漢字変換効率の高いデータ入力環境を提供することがで
きる。その結果、ユーザは単にデータを入力するセルを
指定してデータを入力するだけで良いことになり、ユー
ザが意識することなく表へのデータの入力効率の向上を
図ることができる。
【0173】また、本発明の表作成方法(請求項12)
によれば、データを入力する欄を指定する第1の工程
と、第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
性を判定する第2の工程と、第1の工程で指定された欄
に入力するデータとして全角数字データが入力された場
合に、第2の工程で判定した属性を参照して、所定の属
性の場合に、入力された全角数字データを半角数字デー
タに変換する第3の工程と、を含むため、データの入力
モードを半角モードに切り換える手間や全角で入力した
後半角に変換するという手間を省くことができ、データ
の入力効率の向上を図ることができる。すなわち、本発
明の表作成方法においては、電話番号,FAX番号,郵
便番号,金額等については半角数字を用いることが一般
的であるという表の性質を十分利用することができる。
【0174】また、本発明の表作成方法(請求項13)
によれば、列または行を指定して、列または行の欄に入
力するデータの属性を選択する第1の工程と、データを
入力する欄を指定する第2の工程と、第2の工程で指定
された欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場
合に、第1の工程で選択した属性を参照して、同一の属
性でかつ該当する漢字データを変換候補として漢字辞書
から順次選択し、続いて、属性が異なりかつ該当する漢
字データを漢字辞書から順次選択する第3の工程と、第
3の工程で選択された変換候補を順次表示する第4の工
程と、を含むため、所望の変換候補を選択することが容
易となり、カナ漢字変換効率の向上を図ることができ
る。また、予めユーザが入力するデータの属性を列また
は行単位で指定するため、他のセルのデータの属性を判
定する処理が不要となり、入力時の処理効率の向上を図
ることができる。
【0175】また、本発明の表作成方法(請求項14)
によれば、列または行を指定して、列または行の欄に入
力するデータの属性を選択する第1の工程と、データを
入力する欄を指定する第2工程と、第2の工程で指定さ
れた欄に対してカナ漢字変換したデータを入力する場合
に、第1の工程で選択した属性を参照して、予め用意さ
れた複数の漢字辞書から属性に対応した漢字辞書を選択
し、該当する漢字データを変換候補として漢字辞書から
順次選択する第3の工程と、第3の工程で選択された変
換候補を順次表示する第4の工程と、を含むため、表示
される変換候補が第1の工程で選択した属性を有する漢
字データのみとなる。したがって、所望の変換候補を選
択することが容易となり、カナ漢字変換効率の向上を図
ることができる。また、予めユーザが入力するデータの
属性を列または行単位で指定するため、他のセルのデー
タの属性を判定する処理が不要となり、入力時の処理効
率の向上を図ることができる。
【0176】さらに、本発明の表作成方法(請求項1
5)によれば、請求項10〜14のいずれか一つに記載
の表作成方法において、表を作成する領域の所定の位置
に領域を区分する情報を入力する工程をさらに含み、第
3の工程が、情報が入力された場合に、情報が入力され
た位置以降の領域の欄に入力されるデータについて、属
性を参照した変換処理を中止するため、例えば表中のあ
る位置から異なる属性を有するデータを入力する場合等
において、入力しようとするデータの属性と異なる属性
を有するデータの属性を利用してカナ漢字変換処理等が
実行されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表作成装置の構成図である。
【図2】本発明の表作成装置およびその方法を用いて作
成される表の一例を示す説明図である。
【図3】実施の形態1の表作成装置のブロック構成図で
ある。
【図4】実施の形態1の表作成方法を示すフローチャー
トである。
【図5】実施の形態1の表作成方法において、1番目の
行にタイトルデータが入力された様子を説明するための
説明図である。
【図6】実施の形態1の表作成方法において、タイトル
データとタイトルデータによって示されるデータの属性
との対応関係を規定した対応関係情報の一例を示す説明
図である。
【図7】実施の形態1の表作成方法において、A2番地
のセルに「さとう」というカナ文が入力された様子を説
明するための説明図である。
【図8】実施の形態1の表作成方法において、変換候補
を表示した様子を説明するための説明図である。
【図9】実施の形態1の表作成方法において、A2番地
のセルに氏名である「佐藤一太郎」が入力された様子を
説明するための説明図である。
【図10】実施の形態1の表作成方法において、B2番
地のセルに会社名である「ジャスト自動車工業(株)」
が入力された様子を説明するための説明図である。
【図11】実施の形態1の表作成方法において、C2番
地のセルに郵便番号である「166」が入力された様子
を説明するための説明図である。
【図12】実施の形態1の表作成方法において、D2番
地のセルに住所である「東京都杉並区・・・」が入力さ
れた様子を説明するための説明図である。
【図13】実施の形態1の表作成方法において、E2番
地のセルに電話番号である「03−2222−333
3」が入力された様子を説明するための説明図である。
【図14】実施の形態1の表作成方法において、1番目
の行に全てデータが入力された様子を説明するための説
明図である。
【図15】実施の形態2の表作成方法を示すフローチャ
ートである。
【図16】実施の形態2の表作成方法において、作成さ
れる表の一例を示す説明図である。
【図17】実施の形態2の表作成方法において、1番目
の行にデータが入力された様子を説明するための説明図
である。
【図18】実施の形態2の表作成方法において、A2番
地のセルに氏名である「佐藤一太郎」が入力された様子
を説明するための説明図である。
【図19】実施の形態2の表作成方法において、B2番
地のセルに郵便番号である「166」が入力された様子
を説明するための説明図である。
【図20】実施の形態2の表作成方法において、1番目
の行に全てデータが入力された様子を説明するための説
明図である。
【図21】実施の形態3の表作成方法を示すフローチャ
ートである。
【図22】実施の形態3の表作成方法において、A列に
入力されるデータの属性を指定する様子を説明するため
の説明図である。
【図23】実施の形態4の表作成方法を示すフローチャ
ートである。
【図24】実施の形態5の表作成方法において、実施の
形態1〜4で説明した属性を参照した変換処理を中止す
るため、罫線を表作成領域に入力した様子を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
101 コンピュータ本体 102 キーボード 103 マウス 104 ディスプレイ 201 表 203 罫線 301 入力部 302 表作成部 303 カナ漢字変換部 304 漢字辞書部 305 表示部 306 制御部 601 対応関係情報

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の列および行を有し、前記列および
    行を特定することによって位置が定義される複数の欄か
    ら構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性に
    よって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有
    するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作成
    するための表作成装置において、 前記データを入力する欄を指定する指定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対し、同一の列または同
    一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属性
    を判定する判定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対してカナ漢字変換した
    データを入力する場合に、前記判定手段で判定した属性
    を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データを変
    換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属性が
    異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択
    して、前記選択した変換候補を順次表示する変換手段
    と、 を備えることを特徴とする表作成装置。
  2. 【請求項2】 複数の列および行を有し、前記列および
    行を特定することによって位置が定義される複数の欄か
    ら構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性に
    よって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有
    するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作成
    するための表作成装置において、 前記データを入力する欄を指定する指定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対し、同一の列または同
    一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属性
    を判定する判定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対してカナ漢字変換した
    データを入力する場合に、前記判定手段で判定した属性
    を参照して、予め用意された複数の漢字辞書から前記属
    性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字データを
    変換候補として前記漢字辞書から順次選択して、前記選
    択した変換候補を順次表示する変換手段と、 を備えることを特徴とする表作成装置。
  3. 【請求項3】 複数の列および行を有し、前記列および
    行を特定することによって位置が定義される複数の欄か
    ら構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性に
    よって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有
    するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作成
    するための表作成装置において、 前記データを入力する欄を指定する指定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対し、同一の列または同
    一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属性
    を判定する判定手段と、 前記指定手段で指定された欄に入力するデータとして全
    角数字データが入力された場合に、前記判定手段で判定
    した属性を参照して、所定の属性の場合に、前記入力さ
    れた全角数字データを半角数字データに変換する変換手
    段と、 を備えることを特徴とする表作成装置。
  4. 【請求項4】 前記同一の列または同一の行で既にデー
    タが入力されている欄が、前記指定手段で指定された欄
    に対して同一の列の上側に位置する欄または同一の行の
    左側に位置する欄であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一つに記載の表作成装置。
  5. 【請求項5】 前記同一の列または同一の行で既にデー
    タが入力されている欄が、前記指定手段で指定された欄
    に対して同一の列の最も上の位置の欄または同一の行の
    最も左の位置の欄であり、 前記既に入力されたデータが、前記同一の列または同一
    の行に入力されるデータの内容を示すタイトルデータで
    あり、 前記判定手段が、前記タイトルデータを参照し、予め用
    意された前記タイトルデータと前記属性との対応関係を
    規定した対応関係情報に基づいて、前記属性を判定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の
    表作成装置。
  6. 【請求項6】 複数の列および行を有し、前記列および
    行を特定することによって位置が定義される複数の欄か
    ら構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性に
    よって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有
    するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作成
    するための表作成装置において、 前記列または行を指定して、前記列または行の欄に入力
    するデータの属性を選択する選択手段と、 前記データを入力する欄を指定する指定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対してカナ漢字変換した
    データを入力する場合に、前記選択手段で選択した属性
    を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データを変
    換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属性が
    異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次選択
    して、前記選択した変換候補を順次表示する変換手段
    と、 を備えることを特徴とする表作成装置。
  7. 【請求項7】 複数の列および行を有し、前記列および
    行を特定することによって位置が定義される複数の欄か
    ら構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性に
    よって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を有
    するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作成
    するための表作成装置において、 前記列または行を指定して、前記列または行の欄に入力
    するデータの属性を選択する選択手段と、 前記データを入力する欄を指定する指定手段と、 前記指定手段で指定された欄に対してカナ漢字変換した
    データを入力する場合に、前記選択手段で選択した属性
    を参照して、予め用意された複数の漢字辞書から前記属
    性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字データを
    変換候補として前記漢字辞書から順次選択して、前記選
    択した変換候補を順次表示する変換手段と、 を備えることを特徴とする表作成装置。
  8. 【請求項8】 前記変換手段が、前記表示した変換候補
    に所望の漢字データが含まれていない場合に、前記選択
    した漢字辞書以外の漢字辞書から属性が異なりかつ該当
    する漢字データを変換候補として順次選択して表示し、
    前記表示した変換候補から前記指定手段で指定された欄
    に入力する漢字データとして選択された漢字データを、
    前記選択した漢字辞書に登録することを特徴とする請求
    項2,4,5または7記載の表作成装置。
  9. 【請求項9】 前記表を作成する領域の所定の位置に前
    記領域を区分する情報を入力する区分情報入力手段をさ
    らに備え、 前記変換手段が、前記情報が入力された場合に、前記情
    報が入力された位置以降の領域の欄に入力されるデータ
    について、前記属性を参照した変換処理を中止すること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の表作
    成装置。
  10. 【請求項10】 複数の列および行を有し、前記列およ
    び行を特定することによって位置が定義される複数の欄
    から構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性
    によって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を
    有するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作
    成するための表作成方法において、 前記データを入力する欄を指定する第1の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
    同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
    性を判定する第2の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換し
    たデータを入力する場合に、前記第2の工程で判定した
    属性を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データ
    を変換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属
    性が異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次
    選択する第3の工程と、 前記第3の工程で選択された変換候補を順次表示する第
    4の工程と、 を含むことを特徴とする表作成方法。
  11. 【請求項11】 複数の列および行を有し、前記列およ
    び行を特定することによって位置が定義される複数の欄
    から構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性
    によって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を
    有するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作
    成するための表作成方法において、 前記データを入力する欄を指定する第1の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
    同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
    性を判定する第2の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換し
    たデータを入力する場合に、前記第2の工程で判定した
    属性を参照して、予め用意された複数の漢字辞書から前
    記属性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字デー
    タを変換候補として前記漢字辞書から順次選択する第3
    の工程と、 前記第3の工程で選択された変換候補を順次表示する第
    4の工程と、 を含むことを特徴とする表作成方法。
  12. 【請求項12】 複数の列および行を有し、前記列およ
    び行を特定することによって位置が定義される複数の欄
    から構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性
    によって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を
    有するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作
    成するための表作成方法において、 前記データを入力する欄を指定する第1の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に対し、同一の列または
    同一の行で既にデータが入力されている欄のデータの属
    性を判定する第2の工程と、 前記第1の工程で指定された欄に入力するデータとして
    全角数字データが入力された場合に、前記第2の工程で
    判定した属性を参照して、所定の属性の場合に、前記入
    力された全角数字データを半角数字データに変換する第
    3の工程と、 を含むことを特徴とする表作成方法。
  13. 【請求項13】 複数の列および行を有し、前記列およ
    び行を特定することによって位置が定義される複数の欄
    から構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性
    によって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を
    有するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作
    成するための表作成方法において、 前記列または行を指定して、前記列または行の欄に入力
    するデータの属性を選択する第1の工程と、 前記データを入力する欄を指定する第2の工程と、 前記第2の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換し
    たデータを入力する場合に、前記第1の工程で選択した
    属性を参照して、同一の属性でかつ該当する漢字データ
    を変換候補として漢字辞書から順次選択し、続いて、属
    性が異なりかつ該当する漢字データを漢字辞書から順次
    選択する第3の工程と、 前記第3の工程で選択された変換候補を順次表示する第
    4の工程と、 を含むことを特徴とする表作成方法。
  14. 【請求項14】 複数の列および行を有し、前記列およ
    び行を特定することによって位置が定義される複数の欄
    から構成される表で、かつ、人名,地名,数字等の属性
    によって分類可能な複数のデータのうち、同一の属性を
    有するデータを同一の列または行の欄に入力した表を作
    成するための表作成方法において、 前記列または行を指定して、前記列または行の欄に入力
    するデータの属性を選択する第1の工程と、 前記データを入力する欄を指定する第2の工程と、 前記第2の工程で指定された欄に対してカナ漢字変換し
    たデータを入力する場合に、前記第1の工程で選択した
    属性を参照して、予め用意された複数の漢字辞書から前
    記属性に対応した漢字辞書を選択し、該当する漢字デー
    タを変換候補として前記漢字辞書から順次選択する第3
    の工程と、 前記第3の工程で選択された変換候補を順次表示する第
    4の工程と、 を含むことを特徴とする表作成方法。
  15. 【請求項15】 前記表を作成する領域の所定の位置に
    前記領域を区分する情報を入力する工程をさらに含み、 前記第3の工程が、前記情報が入力された場合に、前記
    情報が入力された位置以降の領域の欄に入力されるデー
    タについて、前記属性を参照した変換処理を中止するこ
    とを特徴とする請求項10〜14のいずれか一つに記載
    の表作成方法。
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