JP3108031B2 - かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP3108031B2
JP3108031B2 JP09083128A JP8312897A JP3108031B2 JP 3108031 B2 JP3108031 B2 JP 3108031B2 JP 09083128 A JP09083128 A JP 09083128A JP 8312897 A JP8312897 A JP 8312897A JP 3108031 B2 JP3108031 B2 JP 3108031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コマンド入力方
法,かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力す
る際のコマンド入力方法およびその方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に関し、文字入力と同様の方法
でコマンドを入力できるようにして、アプリケーション
・ソフトの操作性の向上を図ったコマンド入力方法,か
な漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際の
コマンド入力方法およびその方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】アプリケーション・ソフトでは、キーボ
ードとマウスのいずれかからコマンドを入力し、所望の
処理を行うことができる。例えば、ワードプロセッサに
おいて作成した文書のある行をキーボードのキー操作で
削除することを考える。通常はメニューを表示し、「削
除」コマンドを選択し、さらに「行単位」コマンドを選
択した後、削除する行を指定するという操作を行って行
を削除する。一方、メニューからコマンドを選択してい
く方式ではキー操作の数が多いことから、アプリケーシ
ョン・ソフトには通常のキー操作より少ないキー操作で
コマンドを入力するためのショートカットキーが用意さ
れている。このショートカットキーを用いると、例えば
シフト・キーを押しながらデリート・キーを押すという
1回の操作で行を削除することができる。
【0003】また、マウスを用いてコマンドを入力する
場合においても、メニューから順次コマンドを選択して
いくことによって所望の処理を実行するメニュー方式
と、上記ショートカットキーのように、画面表示された
ボタン等をクリックすることにより、1回の操作でコマ
ンドを実行することができるショートカット入力方式と
が用意されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショー
トカットキーでコマンドを入力する場合においては、ア
プリケーション・ソフト毎に各コマンドに対するキーの
割り当てが異なっているため、使用するアプリケーショ
ン・ソフト毎に異なったキー操作を記憶する必要がある
という問題があった。
【0005】また、画面表示されたボタン等をマウスで
クリックしてコマンドを入力する場合においても、アプ
リケーション・ソフト毎にボタン等の表示形式が異な
り、どのボタンがいかなるコマンドに対応したものであ
るかを記憶する必要があるという問題があった。また、
キーボードを用いて文字を入力している際には、キーボ
ードから手を離してマウスを操作しなければならず、高
速な文字入力の妨げとなるという問題があった。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、文字入力と同様の方法でコマンドを入力できるよう
にして、アプリケーション・ソフトの操作性の向上を図
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のかな漢字変換用ソフトウェアを用いて文
字を入力する際のコマンド入力方法は、かな漢字変換用
ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力
方法において、文字列に対応させた少なくとも1つの漢
字からなる第1の漢字情報、および、文字列に対応させ
たコマンドおよび少なくとも1つの漢字からなる第2の
漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照し、キーボード
等を介して入力した任意の文字列に対応する第1の漢字
情報または第2の漢字情報を出力する漢字情報出力工程
と、前記漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第
2の漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または
第2の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表示
工程と、前記一覧表示された第1の漢字情報または第2
の漢字情報から所望の漢字またはコマンドを選択すると
ともに、改行直後の場合にのみコマンドを選択可能とす
る選択工程と、前記選択工程の選択結果に基づいて、漢
字が選択されたかコマンドが選択されたかを判定する判
定工程と、前記判定工程で漢字が選択されたと判定され
た場合に、前記キーボード等を介して入力した任意の文
字列を該当する漢字に置き換えて表示する置換表示工程
と、前記判定工程でコマンドが選択されたと判定された
場合に、該当するコマンドを実行する実行工程と、を含
むものである。
【0008】すなわち、請求項1のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、文字入力と同様の方法でコマンドを入力できるよう
にすると共に、かな漢字変換用ソフトウェアをコマンド
入力に用いることにより、異なる種類のアプリケーショ
ン・ソフトに共通のコマンド入力環境を提供するもので
ある。また、たとえ変換候補中にコマンドが含まれてい
たとしても、文章の途中では変換候補として表示しない
ようにしたり、選択不可能な状態で表示する等の処理を
行うようにするものである。
【0009】また、請求項2のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、文字列に対応させた少な
くとも1つの漢字からなる第1の漢字情報、および、文
字列に対応させたコマンドおよび少なくとも1つの漢字
からなる第2の漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照
し、キーボード等を介して入力した任意の文字列に対応
する第1の漢字情報または第2の漢字情報を出力する漢
字情報出力工程と、前記漢字情報出力工程から第1の漢
字情報または第2の漢字情報を入力し、入力した第1の
漢字情報または第2の漢字情報の中から第1候補の漢字
を変換候補として表示する第1候補表示工程と、前記第
1候補表示工程で表示された第1候補の漢字の選択有無
を指定する指定工程と、前記指定工程で第1候補の漢字
が選択されなかった場合、前記漢字情報出力工程から入
力した第1の漢字情報または第2の漢字情報を変換候補
として一覧表示する一覧表示工程と、前記一覧表示され
た第1の漢字情報または第2の漢字情報から所望の漢字
またはコマンドを選択するとともに、改行直後の場合に
のみコマンドを選択可能とする選択工程と、前記選択工
程の選択結果に基づいて、漢字が選択されたかコマンド
が選択されたかを判定する判定工程と、前記指定工程で
第1候補の漢字が選択された場合または前記判定工程で
漢字が選択されたと判定された場合に、前記キーボード
等を介して入力した任意の文字列を該当する漢字に置き
換えて表示する置換表示工程と、前記判定工程でコマン
ドが選択されたと判定された場合に、該当するコマンド
を実行する実行工程と、を含むものである。
【0010】すなわち、請求項2のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、文字入力と同様の方法でコマンドを入力できるよう
にすると共に、かな漢字変換用ソフトウェアをコマンド
入力に用いることにより、異なる種類のアプリケーショ
ン・ソフトに共通のコマンド入力環境を提供するもので
ある。また、請求項2のかな漢字変換用ソフトウェアを
用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、変換候
補を表示する際に、漢字を第1候補とすることにより、
誤ってコマンドが選択されることのないようにしてい
る。また、たとえ変換候補中にコマンドが含まれていた
としても、文章の途中では変換候補として表示しないよ
うにしたり、選択不可能な状態で表示する等の処理を行
うようにするものである。
【0011】また、請求項3のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項1または2記載のかな漢字変換用ソフトウェアを
用いて文字を入力する際のコマンド入力方法において、
前記漢字辞書は、同一のコマンドが設定された複数の第
2の漢字情報を含むものである。
【0012】すなわち、請求項3のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、例えば、同じ意味の文字列に同一のコマンドを対応
づけて漢字辞書に記憶しておくことにより、類義語を手
がかりにして所望のコマンドを探し出すことができるよ
うにするものである。例えば、アプリケーション・ソフ
トを終了させたい場合に、終了に関することばを入力し
てかな漢字変換すれば、所望のコマンドを探し出すこと
ができる。
【0013】また、請求項4のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項1〜3のいずれか一つに記載のかな漢字変換用ソ
フトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方
法において、さらに、前記漢字辞書の第1の漢字情報に
コマンドを登録し、第2の漢字情報を生成する生成工程
を含むものである。
【0014】すなわち、請求項4のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、文字入力と同様の方法で入力できるコマンドを追加
することができるようにしたものである。
【0015】また、請求項5のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項1〜4のいずれか一つに記載のかな漢字変換用ソ
フトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方
法において、さらに、前記漢字辞書の第1の漢字情報に
一連の処理手順からなるマクロを加えて第2の漢字情報
を生成する生成工程と、前記漢字辞書の第2の漢字情報
のコマンドをマクロに変更する変更工程と、を含むもの
である。
【0016】すなわち、請求項5のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、ユーザが作成したマクロを登録し、文字入力と同様
の方法でマクロを指定して実行することを可能とするも
のである。
【0017】また、請求項6のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項1〜5のいずれか一つに記載のかな漢字変換用ソ
フトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方
法において、さらに、前記漢字辞書の第2の漢字情報の
コマンドまたはマクロを変更しもしくは削除する変更工
程を含むものである。
【0018】すなわち、請求項6のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、あるコマンドまたはマクロを所望のコマンドまたは
マクロに変更したり、不必要なコマンドまたはマクロを
削除することができるようにしたものである。
【0019】また、請求項7のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項1〜4のいずれか一つに記載のかな漢字変換用ソ
フトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方
法において、前記一覧表示工程で一覧表示する際に、コ
マンドおよび漢字のそれぞれの表示色または装飾を変え
て表示するものである。
【0020】すなわち、請求項7のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、表示された変換候補が漢字かコマンドかを瞬時に見
分けることができる手段をユーザに提供するものであ
る。
【0021】また、請求項8のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
請求項5記載のかな漢字変換用ソフトウェアを用いて文
字を入力する際のコマンド入力方法において、前記一覧
表示工程で一覧表示する際に、コマンド,マクロおよび
漢字のそれぞれの表示色または装飾を変えて表示するも
のである。
【0022】すなわち、請求項8のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、表示された変換候補が漢字かコマンドかマクロかを
瞬時に見分けることができる手段をユーザに提供するも
のである。
【0023】また、請求項9のかな漢字変換用ソフトウ
ェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、文字列に対応させた少な
くとも1つの漢字からなる第1の漢字情報、および、文
字列に対応させたマクロおよび少なくとも1つの漢字か
らなる第2の漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照
し、キーボード等を介して入力した任意の文字列に対応
する第1の漢字情報または第2の漢字情報を出力する漢
字情報出力工程と、前記漢字情報出力工程から第1の漢
字情報または第2の漢字情報を入力し、入力した第1の
漢字情報または第2の漢字情報を変換候補として一覧表
示する一覧表示工程と、前記一覧表示された第1の漢字
情報または第2の漢字情報から所望の漢字またはマクロ
を選択するとともに、改行直後の場合にのみマクロを選
択可能とする選択工程と、前記選択工程の選択結果に基
づいて、漢字が選択されたかマクロが選択されたかを判
定する判定工程と、前記判定工程で漢字が選択されたと
判定された場合に、前記キーボード等を介して入力した
任意の文字列を該当する漢字に置き換えて表示する置換
表示工程と、前記判定工程でマクロが選択されたと判定
された場合に、該当するマクロを実行する実行工程と、
を含むものである。
【0024】すなわち、請求項9のかな漢字変換用ソフ
トウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、文字入力と同様の方法でマクロを指定して実行でき
るようにすると共に、かな漢字変換用ソフトウェアをマ
クロの指定に用いることにより、異なる種類のアプリケ
ーション・ソフトに共通のマクロの実行環境を提供する
ものである。また、たとえ変換候補中マクロが含まれて
いたとしても、文章の途中では変換候補として表示しな
いようにしたり、選択不可能な状態で表示する等の処理
を行うようにするものである。
【0025】また、請求項10のかな漢字変換用ソフト
ウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法
は、かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力す
る際のコマンド入力方法において、文字列に対応させた
少なくとも1つの漢字からなる第1の漢字情報、およ
び、文字列に対応させたマクロおよび少なくとも1つの
漢字からなる第2の漢字情報を予め記憶した漢字辞書を
参照し、キーボード等を介して入力した任意の文字列に
対応する第1の漢字情報または第2の漢字情報を出力す
る漢字情報出力工程と、前記漢字情報出力工程から第1
の漢字情報または第2の漢字情報を入力し、入力した第
1の漢字情報または第2の漢字情報の中から第1候補の
漢字を変換候補として表示する第1候補表示工程と、前
記第1候補表示工程で表示された第1候補の漢字の選択
有無を指定する指定工程と、前記指定工程で第1候補の
漢字が選択されなかった場合、前記漢字情報出力工程か
ら入力した第1の漢字情報または第2の漢字情報を変換
候補として一覧表示する一覧表示工程と、前記一覧表示
された第1の漢字情報または第2の漢字情報から所望の
漢字またはマクロを選択するとともに、改行直後の場合
にのみマクロを選択可能とする選択工程と、前記選択工
程の選択結果に基づいて、漢字が選択されたかコマンド
が選択されたかを判定する判定工程と、前記指定工程で
第1候補の漢字が選択された場合または前記判定工程で
漢字が選択されたと判定された場合に、前記キーボード
等を介して入力した任意の文字列を該当する漢字に置き
換えて表示する置換表示工程と、前記判定工程でマクロ
が選択されたと判定された場合に、該当するマクロを実
行する実行工程と、を含むものである。
【0026】すなわち、請求項10のかな漢字変換用ソ
フトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方
法は、文字入力と同様の方法でマクロを入力できるよう
にすると共に、かな漢字変換用ソフトウェアをコマンド
入力に用いることにより、異なる種類のアプリケーショ
ン・ソフトに共通のマクロ入力環境を提供するものであ
る。また、請求項10のかな漢字変換用ソフトウェアを
用いて文字を入力する際のコマンド入力方法は、変換候
補を表示する際に、漢字を第1候補とすることにより、
誤ってマクロが選択されることのないようにしている。
また、たとえ変換候補中にマクロが含まれていたとして
も、文章の途中では変換候補として表示しないようにし
たり、選択不可能な状態で表示する等の処理を行うよう
にするものである。
【0027】さらに、請求項11のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、前記請求項1〜10のいずれか一
つに記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム
を記録したものである。
【0028】すなわち、請求項11のコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、記録されたプログラムをコンピ
ュータに実行させることにより、文字入力と同様の方法
でコマンドを入力できるようにすると共に、異なる種類
のアプリケーション・ソフトに共通のコマンド入力環境
を提供するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコマンド入力方
法,かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力す
る際のコマンド入力方法およびその方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体(以下「コマンド入力方法」と
いう)の実施の形態について、添付の図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、以下では、本発明のコマンド入
力方法の概要を説明してその特徴を明らかにした後、具
体的に本発明のコマンド入力方法の実施の形態を説明す
ることにする。
【0030】〔本発明の概要〕 本発明のコマンド入力方法は、ショートカットキー等を
用いてコマンドを入力するのではなく、例えば文書を作
成する際の文字入力と同様の方法でキーボードからコマ
ンドを入力することができるようにしたものである。
【0031】例えばワードプロセッサで日本語文書を作
成する場合には、文字列を入力した後、かな漢字変換用
ソフトウェア(以下「FEP(Front−End P
rocessor)」という)を用いて、入力した文字
列を漢字に変換する操作を繰り返して文書を作成してい
く。本発明のコマンド入力方法では、このFEPを利用
してコマンドを入力できるようにする。すなわち、ある
文字列に対応させて漢字とコマンドとを予め漢字辞書に
記憶しておき、任意の文字列をかな漢字変換する際に、
変換候補として漢字とコマンド名とを画面表示できるよ
うにする。そして、画面表示された変換候補からコマン
ド名が選択されると、該当するコマンドが自動的に実行
される。例えば、文字列「しゅうりょう」に「終了」・
「修了」等の漢字と共に、コマンド「終了コマンド」を
対応づけて漢字辞書に予め記憶しておく。そして、ワー
ドプロセッサを用いて文字列「しゅうりょう」を入力し
た後、FEPにかな漢字変換を指示すると、変換候補と
して「終了」・「修了」等の漢字と共に、「終了コマン
ド」が画面表示される。その後、変換候補の中から「終
了コマンド」を選択すると、自動的にワードプロセッサ
の終了処理が実行される。
【0032】また、ワードプロセッサで英語文書を作成
する場合には、日本語を入力する場合と異なり、文字列
を単に入力するのみで文書を作成することができる。英
語文書を作成する場合にはFEPは不要であるため、本
発明のコマンド入力方法では、FEPに代えて、コマン
ド判定ソフトウェアを用いることにする。すなわち、コ
マンド判定ソフトウェアに文字列とコマンドとを対応づ
けたテーブルを持たせ、その文字列が入力された場合に
は、該当するコマンドを自動的に実行できるようにす
る。例えば、文字列「end」と「end」に対応させ
たコマンド「終了コマンド」を予めコマンド判定ソフト
ウェアのテーブルに記憶すると共に、パスワード等の所
望の文字列を併せて記憶しておく。そして、ワードプロ
セッサを用いて、「end」とパスワードとを入力する
と、コマンド判定ソフトウェアが終了コマンドの入力と
判定して、自動的にワードプロセッサの終了処理が実行
される。
【0033】上述したコマンドの入力処理は、図1に示
すパーソナルコンピュータ等の装置とこの装置に組み込
まれたソフトウェアとによって実行することができる。
図1は、本発明のコマンド入力方法を実施するための装
置の一例を示すブロック構成図である。図1において、
100は、ハードディスクを示し、OS(オペレーティ
ング・システム)101と、かな漢字変換用ソフトウェ
アであるFEP102と、各種のアプリケーション・ソ
フト103と、ある文字列に対応した漢字およびコマン
ドを記憶した漢字辞書104とを格納している。105
は、CPUを示し、ハードディスク100からRAM1
06にOS101,FEP102およびアプリケーショ
ン・ソフト103を読み出して上述したコマンド入力処
理を実行する。107は、CPU105の制御プログラ
ムを記憶したROMを示し、108は、文字の入力,か
な漢字変換指示の入力,変換候補の選択・確定指示の入
力等を行うためのキーボードを示し、109は、入力し
た文字列,変換候補の表示等を行うためのCRTを示
し、110は、上記各部を接続し、相互にデータの交換
を可能とするバスを示している。ただし、英語文書を作
成する場合には、漢字辞書104は不要であり、また、
FEP102に代えて上記コマンド判定ソフトウェアを
使用する。また、漢字辞書104は、ハードディスク1
00に格納された状態で使用される。
【0034】そこで、本発明のコマンド入力方法の実施
の形態を説明する。以下の実施の形態1では、日本語入
力の場合のコマンド入力方法を説明し、実施の形態2で
は、コマンドやマクロを登録し、登録したコマンドの入
力またはマクロの指定方法を説明し、さらに、実施の形
態3では、英語入力の場合のコマンド入力方法を説明す
る。
【0035】〔実施の形態1〕 図2は、実施の形態1のコマンド入力方法を実施するた
めのソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。図
2において、OS101は、ユーザに対して図1に示す
装置を効率良く活用することができる環境を提供し、ア
プリケーション・ソフト103やFEP102の管理,
データの入出力の管理,メモリの割り当ての管理,画面
表示等の処理を行うものである。
【0036】アプリケーション・ソフト103は、文字
入力が可能なものであれば、ワードプロセッサ,表計算
ソフト,データベース・ソフト等のいずれであっても良
い。このアプリケーション・ソフト103は、OS10
1により、起動処理,各種コマンドの実行処理,終了処
理等が制御される。
【0037】漢字辞書104は、かな漢字変換処理に用
いる漢字情報テーブル200を有している。図3は、実
施の形態1のコマンド入力方法を実施するための漢字情
報テーブル200の説明図である。漢字情報テーブル2
00は、文字列に対応させた少なくとも1つの漢字から
なる第1の漢字情報、および、文字列に対応させたコマ
ンドおよび少なくとも1つの漢字からなる第2の漢字情
報を記憶している。なお、説明の便宜上、第1の漢字情
報および第2の漢字情報の全てを図3に示すことは省略
してある。
【0038】漢字情報テーブル200は、第1の漢字情
報として、例えば、文字列「もじ」に対応する漢字「文
字」・「門司」を記憶しており、第2の漢字情報とし
て、例えば、文字列「しゅうりょう」に対応する漢字
「終了」・「修了」・「収量」・「秋涼」およびアプリ
ケーション・ソフト103の終了処理を実行するための
コマンド「終了コマンド」を記憶している。また、漢字
情報テーブル200は、同一のコマンドを有する第2の
漢字情報を複数記憶することができる。例えば、図3に
示すように、文字列「おわり」と「しゅうりょう」に対
応して同一のコマンド「終了コマンド」を記憶すること
ができる。同様に、文字列「いんさつ」と「ぷりんと」
に対応して同一のコマンド「印刷コマンド(作成した文
書等の印刷処理を実行するためのコマンド)」を記憶す
ることができる。
【0039】また、漢字情報テーブル200は、漢字お
よびコマンドを識別するためのフラグを用意しており、
例えばコマンドにフラグ「1」をセットする。したがっ
て、フラグ「1」をセットしたものはコマンドであると
認識することができる。
【0040】なお、図3に示す漢字情報テーブル200
には、文字列に対応した漢字として、例えば「印刷」等
の漢字をそのまま表示したが、実際には「印刷」等の漢
字に対応した文字コードが記憶されることになる。ま
た、コマンドを「終了コマンド」や「印刷コマンド」と
表示したが、実際には、例えばコマンド名を表示するた
めの文字コードや例えばコマンド名に対応するコマンド
を指定するためのコマンド指定情報等が記憶されること
になる。
【0041】FEP102は、アプリケーション・ソフ
ト103の起動と共に起動し、または、ユーザの指示に
より起動するものであって、キーボード108からのキ
ー入力に基づいて、文字列の入力か、かな漢字変換指示
の入力か、変換候補の選択・確定指示の入力か等を判定
する判定部201と、かな漢字変換指示を入力した場合
に、漢字情報テーブル200に基づいて、入力した文字
列に該当する第1の漢字情報または第2の漢字情報を検
索して、変換候補として出力する検索部202と、を有
している。
【0042】次に、実施の形態1のコマンド入力方法を
フローチャートを用いて詳細に説明する。図4は、実施
の形態1のコマンド入力方法を示すフローチャートであ
る。
【0043】OS101,FEP102およびアプリケ
ーション・ソフト103は、それぞれ起動した状態にあ
るものとする。なお、説明に用いるアプリケーション・
ソフト103は、ワードプロセッサとする。
【0044】FEP102は、キーボード108からキ
ー入力があると(S401)、判定部201で文字の入
力であるか否かを判定する(S402)。
【0045】ステップS402において文字の入力であ
ると判定した場合、文字をRAM106中の所定のワー
クエリアに格納し、これを受けて、アプリケーション・
ソフト103がOS101に対して文字を画面表示する
よう要求し、OS101は、アプリケーション・ソフト
103の要求に応じて文字をCRT109に表示する
(S403)。
【0046】FEP102は、ステップS403を実行
した後、ステップS401に戻ってキーボード108か
らのキー入力を待つ。
【0047】ここで、例えばキーボード108から文字
「し」・「ゅ」・「う」・「り」・「ょ」・「う」が連
続して入力されたものとする。この場合、上述したステ
ップS401〜S403の処理が繰り返し実行されるこ
とになる。その結果、図5に示すように、文字列「しゅ
うりょう」が画面表示される。そして、FEP102
は、再びステップS401に戻り、キーボード108か
らのキー入力を待つ。
【0048】続いて、FEP102は、キーボード10
8からキー入力があると(S401)、判定部201で
文字の入力であるか否かを判定する(S402)。FE
P102は、ステップS402において文字の入力では
ないと判定した場合、さらに判定部201でかな漢字変
換指示の入力であるか否かを判定する(S404)。
【0049】FEP102は、ステップS404におい
てかな漢字変換指示の入力であると判定した場合、検索
部202で漢字情報テーブル200を検索し、RAM1
06に格納された文字列に該当する変換候補を出力する
(S405)。例えば、上記文字列「しゅうりょう」に
対応する第1の漢字情報または第2の漢字情報を変換候
補として出力する。図3に示すように、文字列「しゅう
りょう」に該当するのは第2の漢字情報である漢字「終
了」・「修了」・「収量」・「秋涼」およびコマンド
「終了コマンド」である。
【0050】アプリケーション・ソフト103は、FE
P102から変換候補を入力し、OS101に変換候補
を一覧表示するよう要求する。OS101は、図6に示
すように、アプリケーション・ソフト103の要求に応
じて変換候補をCRT109に一覧表示する(S40
6)。
【0051】なお、FEP102は、変換候補として第
1の漢字情報または第2の漢字情報を出力する際に、検
索部202で各変換候補に対応するフラグをチェック
し、フラグがセットされている変換候補については、そ
の変換候補と共に、画面表示の色や装飾を変化する表示
変更命令を出力する。OS101は、この表示変更命令
を入力すると、図6に示すように、漢字「終了」・「修
了」等と区別できるように表示色や装飾を変化させてコ
マンド名「終了コマンド」の画面表示を行う。
【0052】FEP102は、上記ステップS406の
処理が終了すると、再びステップS401に戻り、キー
ボード108からのキー入力を待つ。ここでユーザは、
図6に示した変換候補の一覧表示に基づいて、「終了」
等の漢字や「終了コマンド」のいずれかを選択すること
ができる。
【0053】その後、FEP102は、キーボード10
8からキー入力があると(S401)、判定部201で
文字の入力であるか否かを判定する(S402)。FE
P102は、ステップS402において文字の入力では
ないと判定した場合、判定部201でかな漢字変換指示
の入力であるか否かを判定する(S404)。FEP1
02は、ステップS404においてかな漢字変換指示の
入力ではないと判定した場合、さらに判定部201で変
換候補の選択・確定指示であるか否かを判定する(S4
07)。
【0054】FEP102は、ステップS407におい
て変換候補の選択・確定指示であると判定した場合、判
定部201で変換候補に対応するフラグをチェックし、
選択された変換候補がコマンド名であるか漢字であるか
を判定する(S408)。
【0055】FEP102は、ステップS408におい
て変換候補からコマンド名が選択されたと判定した場
合、例えば該当するコマンド指定情報を出力する。その
結果、OS101およびアプリケーション・ソフト10
3は、予め定めた所定の処理を実行する(S409)。
例えば、図6に示す変換候補から「終了コマンド」が選
択された場合には、アプリケーション・ソフト103の
終了処理が実行される。なお、アプリケーション・ソフ
ト103は、終了処理を実行する際に、図7に示すよう
に、作成中の文書を保存するか否かをユーザに確認する
ためのダイアログ・ボックス700を画面上に表示し
て、文書の保存処理を実行するようにしても良い。
【0056】また、ユーザが、図6に示した変換候補の
一覧表示に基づいて、漢字の変換候補、例えば「終了」
を選択したものとする。FEP102は、ステップS4
08において漢字が選択されたと判定し、該当する文字
コードを出力する。その結果、OS101およびアプリ
ケーション・ソフト103は、所定の処理を実行して、
図8に示すように文字列「しゅうりょう」を該当する
「終了」に置き換えてCRT109に表示する(S41
0)。
【0057】実施の形態1のコマンド入力方法において
は、上述した文字列「しゅうりょう」を入力した場合と
同様に、文字列「おわり」を入力した場合であっても、
コマンド名「終了コマンド」を変換候補として画面表示
することができる。すなわち、ユーザが文字列「おわ
り」を入力してかな漢字変換を指示した場合は、図9に
示すように、文字列「おわり」に対応する第2の漢字情
報である漢字「終わり」・「尾張」およびコマンド名
「終了コマンド」が画面上に一覧表示される(S40
6)。そして、ユーザが「終了コマンド」を選択する
と、FEP102は、例えばコマンド指定情報を出力す
る。その結果、OS101およびアプリケーション・ソ
フト103は、予め定めた所定の処理を実行し、アプリ
ケーション・ソフト103の終了処理を実行する(S4
09)。このように、同一のコマンドが設定された複数
の第2の漢字情報を漢字情報テーブル200に記憶して
おくことにより、異なる文字列に基づいて所望のコマン
ドを入力することができる。例えば、上記「おわり」と
「しゅうりょう」のように、同じ意味の文字列に同一の
コマンドを対応づけて漢字情報テーブル200に記憶し
ておくことにより、類義語を手がかりにして所望のコマ
ンドを入力することができ、アプリケーション・ソフト
103の操作性の向上を図ることができる。すなわち、
コマンド「終了コマンド」を入力したい場合は「終了」
に関連する文字列を入力してかな漢字変換処理を実行す
れば、アプリケーション・ソフト103の終了処理を実
行することができる。
【0058】また、実施の形態1のコマンド入力方法に
おいて、上述した文字列「しゅうりょう」と同様に、文
字列「いんさつ」を入力した場合についても、図10に
示すように対応する漢字「印刷」とコマンド名「印刷コ
マンド」とが画面上に一覧表示される(S406)。そ
して、ユーザが「印刷コマンド」を選択すると、FEP
102は例えば該当するコマンド指定情報を出力する。
その結果、OS101およびアプリケーション・ソフト
103は、予め定めた所定の処理を実行し、アプリケー
ション・ソフト103で作成した文書の印刷処理を実行
する。この印刷処理を実行する際には、例えば、図11
に示すように、印刷部数等を設定するためのダイアログ
・ボックス1100を画面上に表示して、ユーザの指示
を待つようにしても良い。
【0059】以上のように、実施の形態1のコマンド入
力方法によれば、文字入力と同様の方法でコマンドを入
力でき、メニュー階層およびショートカットキーを記憶
する必要をなくすことができる。また、文字入力と同様
の方法でコマンドを入力できるため、キーボードから手
を離してマウスを操作する必要をなくすことができ、操
作の高速化と容易化を図ることができる。さらに、コマ
ンドの入力をFEPで制御するため、異なるアプリケー
ション・ソフトを使用する場合であっても、共通の操作
で各種コマンドの入力を行うことができ、アプリケーシ
ョン・ソフトの操作性の向上を図ることができる。この
ように、実施の形態1のコマンド入力方法によれば、コ
マンドを入力する際の操作を統一できるため、特に初心
者のユーザに対し、非常に操作性の高い環境を提供する
ことができる。
【0060】また、実施の形態1のコマンド入力方法に
よれば、文字入力と同様の方法でコマンドを入力できる
ため、コマンドを選択するためのアイコンやメニュー画
面が不要となる。したがって、その分画面を広く使用す
ることができる。さらに、「しゅうりょう」等の自然言
語によりコマンドを入力することができるため、直感的
に所望の処理の実行を指示することができる。
【0061】なお、上述した実施の形態1のコマンド入
力方法においては、かな漢字変換処理の指示があると、
図6に示すように変換候補を一覧表示することにしてい
る(S406)。ところが、この処理に代え、最初に変
換候補の第1候補の漢字を画面表示し、第1候補の漢字
を選択するかまたは変換候補の全てを表示するかをユー
ザが指定し、その指定に基づいて、入力した文字列を第
1候補の漢字に置き換え、または、入力した文字列に対
応する全ての変換候補を画面表示し、再度ユーザの指定
を待つという処理を行うことにしても良い。
【0062】また、図3の漢字情報テーブル200に
は、「終了コマンド」および「印刷コマンド」のみを示
したが、これらに加えて「保存コマンド」・「複写コマ
ンド」・「移動コマンド」・「削除コマンド」等を任意
の文字列に対応させて漢字情報テーブル200に記憶さ
せることもできる。
【0063】また、図3の漢字情報テーブル200に
は、例えば、文字列「ぷりんと」のように、対応する漢
字がない文字列をも登録することができ、かつ、このよ
うな文字列についてもコマンドを対応づけることができ
る。なお、上記文字列「ぷりんと」には、片仮名の「プ
リント」とコマンド「印刷コマンド」とが対応づけられ
ているが、文字列に対応づけられたものがコマンドのみ
であっても、漢字情報テーブル200に登録することが
できる。
【0064】また、漢字辞書104に、上記漢字情報テ
ーブル200に加えて、文法情報や学習情報を記憶させ
ておいても良い。そして、FEP102に、漢字辞書に
記憶された文法情報を用いて、入力した文字列を文節に
区切る処理を行う機能等を持たせ、この機能を利用して
かな漢字変換処理を行うようにすることができる。ただ
し、例えば、上記文字列「しゅうりょう」の変換候補と
して「終了コマンド」が選択された場合であっても、
「終了コマンド」を文字列「しゅうりょう」の変換候補
の第1候補として学習情報に登録しないようにすること
が望ましい。このようにすることにより、ユーザが誤っ
て選択・確定指示を行って、コマンドが実行されること
を防止することができる。
【0065】また、FEP102またはアプリケーショ
ン・ソフト103は、改行キーや読点キーが押された後
にのみ、上述したコマンドの入力を可能とする制御を行
うことができることが望ましい。例えば、文章の途中で
誤って終了コマンドを選択してしまう場合も考えられる
ため、たとえ変換候補中にコマンドが含まれていたとし
ても、文章の途中では変換候補として表示しないように
したり、選択不可能な状態で表示する等の処理を行うよ
うにする。
【0066】さらに、図4のフローチャートに示すよう
に、コマンドを入力する場合には、文字列を入力し、入
力した文字列に基づいて該当する変換候補を表示し、変
換候補の中からコマンドを選択するという処理を行うこ
とにしているが、文字列を入力した後、変換キーと特定
キーとを併用することにより、自動的にコマンドが選択
されて実行されるという処理を行うことにしても良い。
例えば、文字列「しゅうりょう」を入力し、変換キーと
CTRLキーとを押すことにより、自動的に終了コマン
ドが選択され、アプリケーション・ソフト103を簡単
に終了させることができる。
【0067】〔実施の形態2〕 次に、実施の形態2のコマンド入力方法を説明する。実
施の形態2のコマンド入力方法は、実施の形態1のコマ
ンド入力方法において、漢字情報テーブル200に、任
意の文字列に対応させてコマンドを新規に登録できるよ
うにすると共に、任意の文字列に対応してユーザが作成
したマクロを登録できるようにするものである。ここで
マクロとは、一連の処理手順を登録し、一つの命令とし
て定義したものである。なお、OS101,FEP10
2およびアプリケーション・ソフト103については、
図2を用いて説明した通りであるため、ここではそれら
の説明を省略する。
【0068】図12は、実施の形態2のコマンド入力方
法を実行するための漢字情報テーブル1200の説明図
である。漢字情報テーブル1200が実施の形態1の漢
字情報テーブル200と異なる点はフラグである。図1
2に示す漢字情報テーブル1200は、コマンドに対し
てフラグ「01」をセットすることとし、また、マクロ
に対してフラグ「11」をセットすることにしている。
コマンドとマクロとを区別する必要は必ずしもないが、
両者を区別しておくことにより、変換候補中にコマンド
とマクロの両者が存在する場合に、両者の表示色や装飾
を変える処理を行うことができる。このように、コマン
ドとマクロの表示色や装飾を変えることにすれば、ユー
ザが変換候補を見て瞬時にコマンドかマクロかを判断す
ることができる。なお、表示色や装飾の変更処理につい
ては、実施の形態1で説明した通りであるため、ここで
は説明を省略する。また、図12に示す漢字情報テーブ
ル1200において、マクロを「販売実績表マクロ」と
表示したが、実際には、マクロ名を表示するための文字
コードとマクロ名に対応する例えばマクロファイル名や
マクロ指定情報等が記憶されることになる。
【0069】次に、実施の形態2のコマンド入力方法を
フローチャートを用いて説明する。図13は、実施の形
態2のコマンド入力方法において、コマンドまたはマク
ロの登録手順を示すフローチャートである。
【0070】ユーザは、コマンドまたはマクロを登録す
るため、FEP102に用意されたメニューからコマン
ド・マクロ登録コマンドを選択する(S1201)。な
お、実施の形態1で説明したコマンド入力方法を用い
て、このコマンド・マクロ登録コマンドを入力すること
もできる。
【0071】FEP102は、OS101にコマンド・
マクロ登録用のダイアログ・ボックスを画面表示するよ
う要求し、OS101は、FEP102の要求に応じ
て、図14に示すようにコマンド・マクロ登録用のダイ
アログ・ボックス1400をCRT109の画面に表示
する(S1202)。
【0072】ユーザは、画面表示されたダイアログ・ボ
ックス1400中に、読み(コマンドまたはマクロを対
応づける文字列),コマンド名またはマクロ名,コマン
ドまたはマクロのファイル名およびコマンド・マクロの
種別を記入し、登録の指示を入力する(S1203)。
【0073】FEP102は、登録指示を入力すると、
ダイアログ・ボックス1400に記入された内容を漢字
情報テーブル1200に登録する(S1204)。
【0074】図15は、実施の形態2のコマンド入力方
法において、コマンド・マクロ登録用のダイアログ・ボ
ックスにコマンドを登録するための情報を記入した様子
を示す説明図である。このように、登録するコマンドの
情報をダイアログ・ボックス1400中に入力して、登
録を指示することにより(S1203)、図12の漢字
情報テーブル1200中に、文字列「こうせい」に対応
してコマンド「文書校正コマンド」やフラグ「01」が
登録される(S1204)。なお、ここで文書校正コマ
ンドとは、文体の統一や誤字脱字・仮名遣いのチェック
など、作成した文書を校正する処理を実行するためのコ
マンドである。
【0075】また、図16は、実施の形態2のコマンド
入力方法において、コマンド・マクロ登録用のダイアロ
グ・ボックスにマクロを登録するための情報を記入した
様子を示す説明図である。ユーザは、マクロを登録する
ために予めマクロファイルを作成しておく必要がある。
ここでは、図17に示す販売実績表を自動的に作成する
マクロを登録するものとする。マクロファイルを作成し
た後、図16に示すように、登録するマクロの情報をダ
イアログ・ボックス1400中に入力して登録を指示す
ることにより(S1203)、図12の漢字情報テーブ
ル1200中に、文字列「はんばい」に対応してマクロ
「販売実績表マクロ」やフラグ「11」が登録される
(S1204)。
【0076】なお、コマンドは、第1の漢字情報にのみ
登録可能とする。一方、マクロは、第1の漢字情報に登
録することができ、また、第2の漢字情報のコマンドを
マクロに変更することができる。さらに、第2の漢字情
報のコマンドまたはマクロを他のコマンドまたは他のマ
クロに変更することができると共に、削除することもで
きる。コマンドやマクロの変更・削除を行う場合におい
ても、図14に示すようなダイアログ・ボックス140
0を使用することができる。
【0077】次に、上述したようにして登録したコマン
ドとマクロを実行するためのコマンド入力方法を説明す
る。図18は、実施の形態3のコマンド入力方法を示す
フローチャートである。ただし、図18に示すフローチ
ャートは、基本的に図4に示すフローチャートと同様で
あるため、図4と同一のステップについては同一のステ
ップ番号を付すことにする。そして、コマンドの入力の
説明は実施の形態1で説明した通りであるため省略し、
マクロの指定について、図4と異なるステップを中心に
説明する。
【0078】ステップS401〜S403で文字列「は
んばい」が入力され、ステップS404およびS405
で文字列「はんばい」に対応する変換候補が出力される
と、図19に示すように、変換候補「販売」・「販売実
績表マクロ」が画面表示される(S406)。
【0079】FEP102は、ステップS407におい
て変換候補の選択・確定指示を入力すると、判定部20
1で該当する変換候補がコマンド若しくはマクロまたは
漢字であるか否かを判定する(S1801)。ここで、
図19に示す変換候補から「販売実績表マクロ」が選択
された場合、FEP102は、例えば該当するマクロ指
定情報を出力する。その結果、OS101およびアプリ
ケーション・ソフト103が、予め定めた処理手順に従
ってユーザが作成したマクロを実行し、図17に示す販
売実績表が画面表示される。
【0080】このように、実施の形態2のコマンド入力
方法によれば、実施の形態1で説明したコマンド入力方
法と同様の方法で入力できるコマンドやマクロを追加す
ることができる。また、コマンドを新たに登録できるの
は第1の漢字情報のみであるため、文字列の意味とコマ
ンドの内容とを一致させて登録することができ、どの文
字列にどのコマンドが対応しているかを記憶しておく必
要をなくすことができる。
【0081】また、実施の形態2のコマンド入力方法に
よれば、ユーザが作成したマクロをコマンドと同様の環
境で指定して実行することが可能となり、アプリケーシ
ョン・ソフトの操作性の向上を図ることができる。
【0082】また、FEP102に、例えばCTRLキ
ーを押しながらBSキーを押すことでアンドゥコマンド
を出力する機能を設けておくことにより(CTRLキー
とZキーであっても良い)、ユーザが誤って変換候補の
中からコマンドやマクロを選択し、選択したコマンドや
マクロが実行されてしまった場合であっても、簡単に元
の状態に戻すことができる。もちろん、キーボード10
8からの文字入力により、アンドゥコマンドを入力でき
るようにしても良い。なお、アンドゥコマンドを実行す
ることができないようなコマンドやマクロの場合は、ア
ンドゥが不可能である旨を表示するダイアログ・ボック
スを画面表示して、ユーザに知らせるようにすることが
できる。
【0083】また、上述したようにしてマクロを実行
し、図17に示す販売実績表を簡単に画面表示すること
ができるようにしたとしても、表へのデータ入力は、各
セル毎に行わなければならない。そこで、一度マクロを
実行して上記販売実績表にデータを入力した後、再度同
一のマクロを実行する場合に、直前に入力したデータを
格納した形で販売実績表の画面表示を行うことができる
ようにすることができる。もちろん、予め指定しておく
ことにより、データの無い販売実績表を画面表示するこ
ともできる。
【0084】また、実施の形態1でコマンドについて説
明したものと同様に、登録したマクロを変換候補の第1
候補として表示しないようにすることが望ましい。この
ようにすることにより、ユーザが誤って選択・確定指示
を行って、マクロが実行されることを防止することがで
きる。
【0085】さらに、実施の形態1でコマンドについて
説明したものと同様に、FEP102またはアプリケー
ション・ソフト103は、改行キーや読点キーが押され
た後にのみ、上述したマクロの指定を可能とする制御を
行うことができることが望ましい。
【0086】〔実施の形態3〕 図20は、実施の形態3のコマンド入力方法を実施する
ためのソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。
図18において、OS101は、ユーザに対して図1に
示す装置を効率良く活用することができる環境を提供
し、アプリケーション・ソフト103やコマンド判定ソ
フトウェア2000の管理,データの入出力の管理,メ
モリの割り当ての管理,画面表示等の処理を行うもので
ある。
【0087】アプリケーション・ソフト103は、文字
入力が可能なものであれば、ワードプロセッサ,表計算
ソフト,データベース・ソフト等のいずれであっても良
い。このアプリケーション・ソフト103は、OS10
1により、起動処理,各種コマンドの実行処理,終了処
理等が制御される。
【0088】コマンド判定ソフトウェア2000は、ア
プリケーション・ソフト103の起動と共に起動し、ま
たは、ユーザの指示により起動するものであって、文字
列とその文字列に対応させたコマンドまたはマクロを記
憶したコマンド・マクロテーブル2001と、コマンド
を入力する際に、入力した文字列の後段に入力するパス
ワード等の任意の文字列を格納するパスワード格納部2
002と、キーボード108からキー入があると、文字
の入力か、スペース・キーの入力か等を判定すると共
に、コマンドまたはマクロを実行するか否かを判定する
判定部2003と、入力した文字列に基づいて、コマン
ド・マクロテーブル2001から該当する文字列を検索
する検索部2004と、を有している。
【0089】図21は、実施の形態3のコマンド入力方
法を実施するためのコマンド・マクロテーブル2001
の説明図である。なお、説明の便宜上、文字列とその文
字列に対応したコマンドまたはマクロの全てを図21に
示すことは省略してある。コマンド・マクロテーブル2
001は、例えば、文字列「end」と対応するコマン
ド「終了コマンド」や、文字列「print」と対応す
るコマンド「印刷コマンド」等を記憶している。また、
コマンド・マクロテーブル2001は、実施の形態2で
説明したように、コマンドやユーザが作成したマクロを
任意の文字列に対応して記憶することができる。
【0090】なお、図21に示すコマンド・マクロテー
ブル2001には、文字列として「end」等をそのま
ま表示したが、実際には「end」等の文字列に対応し
た文字コードが記憶されることになる。また、コマンド
を「終了コマンド」や「印刷コマンド」と表示したが、
実際には、例えば文字列に対応するコマンドを指定する
ためのコマンド指定情報等が記憶されることになる。さ
らに、マクロを「販売実績表マクロ」と表示したが、実
際には、例えば文字列に対応するマクロファイル名やマ
クロ指定情報等が記憶されることになる。
【0091】次に、実施の形態3のコマンド入力方法を
フローチャートを用いて詳細に説明する。図22および
図23は、実施の形態3のコマンド入力方法を示すフロ
ーチャートである。
【0092】OS101,コマンド判定ソフトウェア2
000およびアプリケーション・ソフト103は、それ
ぞれ起動した状態にあるものとする。なお、ここで起動
したアプリケーション・ソフト103は、ワードプロセ
ッサであるとする。また、ユーザは、コマンド判定ソフ
トウェア2000のパスワード格納部2002に所望の
文字列を入力しておく。ここでは、「123456」を
入力したことにする。
【0093】コマンド判定ソフトウェア2000は、キ
ーボード108からキー入力があると(S2201)、
判定部2003で文字の入力であるか否かを判定する
(S2202)。
【0094】ステップS2202において文字の入力で
あると判定した場合、文字をRAM106中の所定のワ
ークエリアに格納し、これを受けて、アプリケーション
・ソフト103がOS101に対して文字を画面表示す
るよう要求し、OS101は、アプリケーション・ソフ
ト103の要求に応じて、文字をCRT109に表示す
る(S2203)。
【0095】コマンド判定ソフトウェア2000は、ス
テップS2203を実行した後、ステップS2201に
戻ってキーボード108からのキー入力を待つ。
【0096】例えば、キーボード108から文字「e」
・「n」・「d」が連続して入力されたとすると、上述
したステップS2201〜S2203が繰り返し実行さ
れ、その結果、図24に示すように文字列「end」が
画面表示されることになる。
【0097】続いて、コマンド判定ソフトウェア200
0は、キーボード108からキー入力があると(S22
01)、判定部2003で文字の入力であるか否かを判
定する(S2202)。コマンド判定ソフトウェア20
00は、ステップS2202において文字の入力ではな
いと判定した場合に、さらに判定部2003でスペース
の入力であるか否かを判定する(S2204)。
【0098】コマンド判定ソフトウェア2000は、ス
テップS2204においてスペースの入力であると判定
した場合、検索部2004でコマンド・マクロテーブル
2001から、例えば上記文字列「end」に対応する
文字列「end」を検索することにより、コマンド・マ
クロテーブル2001に対応する文字列があるか否かを
判定する(S2205,S2206)。例えば、文字列
「end」は、図21に示すコマンド・マクロテーブル
2001に記憶され、かつ、「終了コマンド」が対応づ
けられている。
【0099】コマンド判定ソフトウェア2000は、ス
テップS2206において該当する文字列があると判定
した場合、図23のステップS2301に進み、パスワ
ードチェック処理を実行する(S2207)。一方、コ
マンド判定ソフトウェア2000は、ステップS220
6において入力した文字列がコマンドまたはマクロでは
ないと判定した場合、ステップS2201に戻り、次の
文字の入力を行う。
【0100】コマンド判定ソフトウェア2000は、パ
スワードチェック処理に入ると共に、キーボード108
からキー入力があると(S2301)、判定部2003
で文字の入力であるか否かを判定する(S2302)。
【0101】ステップS2302において文字の入力で
あると判定した場合、文字をRAM106中の所定のワ
ークエリアに格納し、これを受けて、アプリケーション
・ソフト103がOS101に対して文字を画面表示す
るよう要求し、OS101は、アプリケーション・ソフ
ト103の要求に応じて、文字をCRT109に表示す
る(S2303)。例えば、ここでは文字「1」が入力
され、画面表示が行われたものとする。
【0102】続いて、コマンド判定ソフトウェア200
0は、判定部2003において、入力した文字がパスワ
ードと一致するか否かを判定する(S2304)。コマ
ンド判定ソフトウェア2000は、パスワードと一致す
ると判定した場合、該当するコマンドまたはマクロ指定
情報を出力し、OS101およびアプリケーション・ソ
フト103が、所定の処理方法に従って、該当するコマ
ンドまたはマクロを実行する(S2305)。一方、コ
マンド判定ソフトウェア2000は、パスワードと一致
しないと判定した場合、ステップS2301に戻り、キ
ーボード108からのキー入力を待つ。
【0103】ここで、例えば、コマンド判定ソフトウェ
ア2000が上述したステップS2301〜S2304
を繰り返し実行し、上述した文字「1」に続き、文字
「2」・「3」・「4」・「5」・「6」を入力したも
のとする。その結果、図25に示すように、文字列「e
nd」に続いて文字列「123456」が画面表示され
る。コマンド判定ソフトウェア2000は、ステップS
2304において、文字列「123456」と予め設定
したパスワードとを比較し、両者が一致するか否かを判
定する。実施の形態3において設定したパスワードは、
「123456」であり、入力した文字列「12345
6」と一致する。したがって、コマンド判定ソフトウェ
ア2000は、文字列「end」に該当するコマンド指
定情報(終了コマンド)を出力する(図21参照)。そ
の結果、OS101およびアプリケーション・ソフト1
03は、予め定めた所定の処理を実行し、アプリケーシ
ョン・ソフト103の終了処理を実行する(S230
5)。なお、アプリケーション・ソフト103の終了処
理を実行する際に、作成中の文書を保存するか否かをユ
ーザに確認するためのダイアログ・ボックス700を画
面上に表示して、文書の保存処理を実行するようにして
も良い(図7参照)。
【0104】また、コマンド判定ソフトウェア2000
が、ステップ2302で文字ではないと判定した場合、
即ちスペースや改行の入力があった場合、パスワードチ
ェック処理を終了する。ただし、例えば文字削除等の処
理が行われ、文字列の修正が行われた場合等には再度パ
スワードチェック処理を実行することができる。
【0105】さらに、図21に示すように、文字列「p
rint」とパスワードを入力すれば、自動的に印刷処
理が実行される。この印刷コマンドの入力やその他のコ
マンドの入力方法については、図22および図23で説
明した通りであるため、詳細な説明は省略する。
【0106】以上のように、実施の形態3のコマンド入
力方法によれば、文字入力と同様の方法でコマンドを入
力でき、メニュー階層およびショートカットキーを記憶
する必要をなくすことができる。また、文字入力と同様
の方法でコマンドを入力できるため、キーボードから手
を離してマウスを操作する必要をなくすことができ、操
作の高速化と容易化を図ることができる。さらに、コマ
ンドの入力をコマンド判定ソフトウェア2000で制御
するため、異なるアプリケーション・ソフトを使用する
場合であっても、共通の操作で各種コマンドの入力を行
うことができ、アプリケーション・ソフトの操作性の向
上を図ることができる。このように、実施の形態3のコ
マンド入力方法によれば、コマンドを入力する際の操作
を統一できるため、特に初心者のユーザに非常に操作性
の高い環境を提供することができる。
【0107】なお、上述したように、実施の形態3のコ
マンド入力方法は、英語入力環境で実施されることを前
提として説明したが、日本語入力環境においても、コマ
ンド判定ソフトウェア2000を半角入力モードで使用
する場合には実施の形態3のコマンド入力方法を適用す
ることができる。
【0108】また、上述した実施の形態3のコマンド入
力方法では、予め定めた文字列とパスワードとが入力さ
れた場合にコマンドを実行するようにしたが、これに代
えて、予め定めた文字列を入力しかつ予め定めたキー入
力があった場合や、予め定めた文字列を入力してから所
定の時間が経過した場合にコマンドを実行することにし
ても良い。なお、この場合の判定もコマンド判定ソフト
ウェア2000が行う。
【0109】以上、本発明のコマンド入力方法の実施の
形態1〜3に基づいて説明したが、本発明は、アプリケ
ーション・ソフト上において、あくまでも通常の文字入
力と同様な方法でコマンドを入力することができるよう
にしたコマンド入力方法を提供するものであって、コマ
ンドを入力した後に、FEP102またはコマンド判定
ソフトウェア2000,OS101およびアプリケーシ
ョン・ソフト103でいかなる処理を行ってコマンドを
実行するかは、自由に設計・変更可能なものである。
【0110】なお、実施の形態1〜3において説明した
コマンド入力方法を、文字処理プログラムとしてフロッ
ピーディスク,ハードディスク,CD−ROM,DVD
等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提
供することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のかな漢字
変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマン
ド入力方法(請求項1)によれば、文字列に対応させた
少なくとも1つの漢字からなる第1の漢字情報、およ
び、文字列に対応させたコマンドおよび少なくとも1つ
の漢字からなる第2の漢字情報を予め記憶した漢字辞書
を参照し、キーボード等を介して入力した任意の文字列
に対応する第1の漢字情報または第2の漢字情報を出力
する漢字情報出力工程と、漢字情報出力工程から第1の
漢字情報または第2の漢字情報を入力し、入力した第1
の漢字情報または第2の漢字情報を変換候補として一覧
表示する一覧表示工程と、一覧表示された第1の漢字情
報または第2の漢字情報から所望の漢字またはコマンド
を選択するとともに、改行直後の場合にのみコマンドを
選択可能とする選択工程と、選択工程の選択結果に基づ
いて、漢字が選択されたかコマンドが選択されたかを判
定する判定工程と、判定工程で漢字が選択されたと判定
された場合に、キーボード等を介して入力した任意の文
字列を該当する漢字に置き換えて表示する置換表示工程
と、判定工程でコマンドが選択されたと判定された場合
に、該当するコマンドを実行する実行工程と、を含むた
め、文字入力と同様の方法でコマンドを入力でき、メニ
ュー階層およびショートカットキーを記憶する必要をな
くすことができる。また、文字入力と同様の方法でコマ
ンドを入力できるため、キーボードから手を離してマウ
スを操作する必要をなくすことができ、操作の高速化と
容易化を図ることができる。さらに、コマンドの入力を
かな漢字変換用ソフトウェアで制御するため、異なるア
プリケーション・ソフトを使用する場合であっても、共
通の操作で各種コマンドの入力を行うことができ、アプ
リケーション・ソフトの操作性の向上を図ることができ
る。
【0112】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項2)によれば、文字列に対応させた少なくとも1つの
漢字からなる第1の漢字情報、および、文字列に対応さ
せたコマンドおよび少なくとも1つの漢字からなる第2
の漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照し、キーボー
ド等を介して入力した任意の文字列に対応する第1の漢
字情報または第2の漢字情報を出力する漢字情報出力工
程と、漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2
の漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第
2の漢字情報の中から第1候補の漢字を変換候補として
表示する第1候補表示工程と、第1候補表示工程で表示
された第1候補の漢字の選択有無を指定する指定工程
と、指定工程で第1候補の漢字が選択されなかった場
合、漢字情報出力工程から入力した第1の漢字情報また
は第2の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表
示工程と、一覧表示された第1の漢字情報または第2の
漢字情報から所望の漢字またはコマンドを選択するとと
もに、改行直後の場合にのみコマンドを選択可能とする
選択工程と、選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選
択されたかコマンドが選択されたかを判定する判定工程
と、指定工程で第1候補の漢字が選択された場合または
判定工程で漢字が選択されたと判定された場合に、キー
ボード等を介して入力した任意の文字列を該当する漢字
に置き換えて表示する置換表示工程と、判定工程でコマ
ンドが選択されたと判定された場合に、該当するコマン
ドを実行する実行工程と、を含むため、文字入力と同様
の方法でコマンドを入力でき、メニュー階層およびショ
ートカットキーを記憶する必要をなくすことができる。
また、文字入力と同様の方法でコマンドを入力できるた
め、キーボードから手を離してマウスを操作する必要を
なくすことができ、操作の高速化と容易化を図ることが
できる。また、コマンドの入力をかな漢字変換用ソフト
ウェアで制御するため、異なるアプリケーション・ソフ
トを使用する場合であっても、共通の操作で各種コマン
ドの入力を行うことができ、アプリケーション・ソフト
の操作性の向上を図ることができる。さらに、変換候補
の第1候補を漢字としたため、誤ってコマンドが選択さ
れることを防止できる。
【0113】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項3)によれば、請求項1または2記載のかな漢字変換
用ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入
力方法において、漢字辞書は、同一のコマンドが設定さ
れた複数の第2の漢字情報を含むため、異なる文字列を
用いても所望のコマンドを入力することができる。特
に、同じ意味の文字列に同一のコマンドを対応づけて漢
字辞書に記憶しておくことにより、類義語を手がかりに
して所望のコマンドを探し出すことができ、アプリケー
ション・ソフトの操作性の向上を図ることができる。
【0114】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項4)によれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、さらに、漢字辞書の第1
の漢字情報にコマンドを登録し、第2の漢字情報を生成
する生成工程を含むため、文字入力と同様の方法で入力
できるコマンドを新たに追加することができる。また、
コマンドを新たに登録できるのは第1の漢字情報のみで
あるため、例えば文字列の意味とコマンドの内容とを一
致させて登録することができ、アプリケーション・ソフ
トの操作性の向上を図ることができる。一方、第1の漢
字情報にコマンドを登録する際に、コマンドに対して所
望の読みを登録することができるため、読みをパスワー
ドとして利用することもできる。例えば、他人にあるコ
マンドを実行されたくない場合は、そのコマンドの機能
とは何ら関連のない意味を有しかつ操作者しか知らない
読みでコマンドを登録することにより、他人がそのコマ
ンドを勝手に実行してしまうことを未然に防止すること
ができる。
【0115】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項5)によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、さらに、漢字辞書の第1
の漢字情報に一連の処理手順からなるマクロを加えて第
2の漢字情報を生成する生成工程と、漢字辞書の第2の
漢字情報のコマンドをマクロに変更する変更工程と、を
含むため、ユーザが作成したマクロを登録し、文字入力
と同様の方法でマクロを指定して実行することが可能と
なり、アプリケーション・ソフトの操作性の向上を図る
ことができる。一方、マクロを登録する際に、マクロに
対して所望の読みを登録することができるため、読みを
パスワードとして利用することもできる。例えば、他人
にあるマクロを実行されたくない場合は、そのマクロの
機能とは何ら関連のない意味を有しかつ操作者しか知ら
ない読みでマクロを登録することにより、他人がそのマ
クロを勝手に実行してしまうことを未然に防止すること
ができる。
【0116】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項6)によれば、請求項1〜5のいずれか一つに記載の
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、さらに、漢字辞書の第2
の漢字情報のコマンドまたはマクロを変更しもしくは削
除する変更工程を含むため、あるコマンドまたはマクロ
を所望のコマンドまたはマクロに変更したり、不必要な
コマンドまたはマクロを削除することができる。
【0117】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項7)によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の
かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
のコマンド入力方法において、一覧表示工程で一覧表示
する際に、コマンドおよび漢字のそれぞれの表示色また
は装飾を変えて表示するため、表示された変換候補が漢
字かコマンドかを瞬時に見分けることができ、誤ってコ
マンドを選択してしまうことを防止することができる。
【0118】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項8)によれば、請求項5記載のかな漢字変換用ソフト
ウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法に
おいて、一覧表示工程で一覧表示する際に、コマンド,
マクロおよび漢字のそれぞれの表示色または装飾を変え
て表示するため、表示された変換候補が漢字かコマンド
かマクロかを瞬時に見分けることができ、誤ってコマン
ドまたはマクロを選択してしまうことを防止することが
できる。
【0119】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項9)によれば、文字列に対応させた少なくとも1つの
漢字からなる第1の漢字情報、および、文字列に対応さ
せたマクロおよび少なくとも1つの漢字からなる第2の
漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照し、キーボード
等を介して入力した任意の文字列に対応する第1の漢字
情報または第2の漢字情報を出力する漢字情報出力工程
と、漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2の
漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第2
の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表示工程
と、一覧表示された第1の漢字情報または第2の漢字情
報から所望の漢字またはマクロを選択するとともに、改
行直後の場合にのみマクロを選択可能とする選択工程
と、選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択された
かマクロが選択されたかを判定する判定工程と、判定工
程で漢字が選択されたと判定された場合に、キーボード
等を介して入力した任意の文字列を該当する漢字に置き
換えて表示する置換表示工程と、判定工程でマクロが選
択されたと判定された場合に、該当するマクロを実行す
る実行工程と、を含むため、文字入力と同様の方法でマ
クロを指定でき、メニュー階層およびショートカットキ
ーを記憶する必要をなくすことができる。また、文字入
力と同様の方法でマクロを指定できるため、キーボード
から手を離してマウスを操作する必要をなくすことがで
き、操作の高速化と容易化を図ることができる。さら
に、マクロの指定をかな漢字変換用ソフトウェアで制御
するため、異なるアプリケーション・ソフトを使用する
場合であっても、共通の操作で各種マクロを実行するこ
とができ、アプリケーション・ソフトの操作性の向上を
図ることができる。
【0120】また、本発明のかな漢字変換用ソフトウェ
アを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法(請求
項10)によれば、文字列に対応させた少なくとも1つ
の漢字からなる第1の漢字情報、および、文字列に対応
させたマクロおよび少なくとも1つの漢字からなる第2
の漢字情報を予め記憶した漢字辞書を参照し、キーボー
ド等を介して入力した任意の文字列に対応する第1の漢
字情報または第2の漢字情報を出力する漢字情報出力工
程と、漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2
の漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第
2の漢字情報の中から第1候補の漢字を変換候補として
表示する第1候補表示工程と、第1候補表示工程で表示
された第1候補の漢字の選択有無を指定する指定工程
と、指定工程で第1候補の漢字が選択されなかった場
合、漢字情報出力工程から入力した第1の漢字情報また
は第2の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表
示工程と、一覧表示された第1の漢字情報または第2の
漢字情報から所望の漢字またはマクロを選択するととも
に、改行直後の場合にのみマクロを選択可能とする選択
工程と、選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択さ
れたかマクロが選択されたかを判定する判定工程と、指
定工程で第1候補の漢字が選択された場合または判定工
程で漢字が選択されたと判定された場合に、キーボード
等を介して入力した任意の文字列を該当する漢字に置き
換えて表示する置換表示工程と、判定工程でマクロが選
択されたと判定された場合に、該当するマクロを実行す
る実行工程と、を含むため、文字入力と同様の方法でマ
クロを入力でき、メニュー階層およびショートカットキ
ーを記憶する必要をなくすことができる。また、文字入
力と同様の方法でマクロを入力できるため、キーボード
から手を離してマウスを操作する必要をなくすことがで
き、操作の高速化と容易化を図ることができる。また、
マクロの入力をかな漢字変換用ソフトウェアで制御する
ため、異なるアプリケーション・ソフトを使用する場合
であっても、共通の操作で各種マクロの入力を行うこと
ができ、アプリケーション・ソフトの操作性の向上を図
ることができる。さらに、変換候補の第1候補を漢字と
したため、誤ってマクロが選択されることを防止でき
る。
【0121】さらに、本発明のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体(請求項11)によれば、請求項1〜10
のいずれか一つに記載の方法をコンピュータに実行させ
るプログラムを記録したため、このプログラムをコンピ
ュータに実行させることにより、文字入力と同様の方法
でコマンドを入力でき、メニュー階層およびショートカ
ットキーを記憶する必要をなくすことができる。また、
文字入力と同様の方法でコマンドを入力できるため、キ
ーボードから手を離してマウスを操作する必要をなくす
ことができ、操作の高速化と容易化を図ることができ
る。さらに、異なるアプリケーション・ソフトを使用す
る場合であっても、共通の操作で各種コマンドの入力を
行うことができ、アプリケーション・ソフトの操作性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコマンド入力方法を実施するための装
置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】実施の形態1のコマンド入力方法を実施するた
めのソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図3】実施の形態1のコマンド入力方法を実施するた
めの漢字情報テーブルの説明図である。
【図4】実施の形態1のコマンド入力方法を示すフロー
チャートである。
【図5】実施の形態1のコマンド入力方法において、文
字列「しゅうりょう」を入力した場合の画面表示の様子
を示す説明図である。
【図6】実施の形態1のコマンド入力方法において、文
字列「しゅうりょう」の変換候補を一覧表示した様子を
示す説明図である。
【図7】実施の形態1のコマンド入力方法において、ア
プリケーション・ソフトの終了処理を実行する際に、文
書保存確認用のダイアログ・ボックスを画面表示した様
子を示す説明図である。
【図8】実施の形態1のコマンド入力方法において、文
字列「しゅうりょう」を該当する漢字「終了」に置き換
えて画面表示した様子を示す説明図である。
【図9】実施の形態1のコマンド入力方法において、文
字列「おわり」の変換候補を一覧表示した様子を示す説
明図である。
【図10】実施の形態1のコマンド入力方法において、
文字列「いんさつ」の変換候補を一覧表示した様子を示
す説明図である。
【図11】実施の形態1のコマンド入力方法において、
印刷処理を実行する際に、印刷設定用のダイアログ・ボ
ックスを画面表示した様子を示す説明図である。
【図12】実施の形態2のコマンド入力方法を実施する
ための漢字情報テーブルの説明図である。
【図13】実施の形態2のコマンド入力方法において、
コマンドまたはマクロの登録手順を示すフローチャート
である。
【図14】実施の形態2のコマンド入力方法において、
コマンド・マクロ登録用のダイアログ・ボックスを画面
表示した様子を示す説明図である。
【図15】実施の形態2のコマンド入力方法において、
コマンドを登録するための情報をコマンド・マクロ登録
用のダイアログ・ボックスに記入した様子を示す説明図
である。
【図16】実施の形態2のコマンド入力方法において、
マクロを登録するための情報をコマンド・マクロ登録用
のダイアログ・ボックスに記入した様子を示す説明図で
ある。
【図17】実施の形態2のコマンド入力方法において、
登録するマクロの実行結果を示す説明図である。
【図18】実施の形態2のコマンド入力方法を示すフロ
ーチャートである。
【図19】実施の形態2のコマンド入力方法において、
文字列「はんばい」の変換候補を一覧表示した様子を示
す説明図である。
【図20】実施の形態3のコマンド入力方法を実施する
ためのソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図21】実施の形態3のコマンド入力方法を実施する
ためのコマンド・マクロテーブルの説明図である。
【図22】実施の形態3のコマンド入力方法を示すフロ
ーチャートである。
【図23】実施の形態3のコマンド入力方法を示すフロ
ーチャートである。
【図24】実施の形態3のコマンド入力方法において、
文字列「end」を入力した場合の画面表示の様子を示
す説明図である。
【図25】実施の形態3のコマンド入力方法において、
文字列「123456」を入力した場合の画面表示の様
子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 ハードディスク 101 OS 102 FEP 103 アプリケーション・ソフト 104 漢字辞書 105 CPU 106 RAM 107 ROM 108 キーボード 109 CRT 110 バス 200,1200 漢字情報テーブル 201,2003 判定部 202,2004 検索部 700,1100,1400 ダイアログ・ボック
ス 1200 漢字情報テーブル 2000 コマンド判定ソフトウェア 2001 コマンド・マクロテーブル 2002 パスワード格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 昭徳 徳島市沖浜東3丁目46番地 株式会社ジ ャストシステム内 (72)発明者 若月 聖子 徳島市沖浜東3丁目46番地 株式会社ジ ャストシステム内 (56)参考文献 特開 平5−189439(JP,A) 特開 昭64−14663(JP,A) 特開 平2−62658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/26

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文
    字を入力する際のコマンド入力方法において、 文字列に対応させた少なくとも1つの漢字からなる第1
    の漢字情報、および、文字列に対応させたコマンドおよ
    び少なくとも1つの漢字からなる第2の漢字情報を予め
    記憶した漢字辞書を参照し、キーボード等を介して入力
    した任意の文字列に対応する第1の漢字情報または第2
    の漢字情報を出力する漢字情報出力工程と、 前記漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第2
    の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表示工程
    と、 前記一覧表示された第1の漢字情報または第2の漢字情
    報から所望の漢字またはコマンドを選択するとともに、
    改行直後の場合にのみコマンドを選択可能とする選択工
    程と、 前記選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択された
    かコマンドが選択されたかを判定する判定工程と、 前記判定工程で漢字が選択されたと判定された場合に、
    前記キーボード等を介して入力した任意の文字列を該当
    する漢字に置き換えて表示する置換表示工程と、 前記判定工程でコマンドが選択されたと判定された場合
    に、該当するコマンドを実行する実行工程と、 を含むことを特徴とするかな漢字変換用ソフトウェアを
    用いて文字を入力する際のコマンド入力方法。
  2. 【請求項2】 かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文
    字を入力する際のコマンド入力方法において、 文字列に対応させた少なくとも1つの漢字からなる第1
    の漢字情報、および、文字列に対応させたコマンドおよ
    び少なくとも1つの漢字からなる第2の漢字情報を予め
    記憶した漢字辞書を参照し、キーボード等を介して入力
    した任意の文字列に対応する第1の漢字情報または第2
    の漢字情報を出力する漢字情報出力工程と、 前記漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第2
    の漢字情報の中から第1候補の漢字を変換候補として表
    示する第1候補表示工程と、 前記第1候補表示工程で表示された第1候補の漢字の選
    択有無を指定する指定工程と、 前記指定工程で第1候補の漢字が選択されなかった場
    合、前記漢字情報出力工程から入力した第1の漢字情報
    または第2の漢字情報を変換候補として一覧表示する一
    覧表示工程と、 前記一覧表示された第1の漢字情報または第2の漢字情
    報から所望の漢字またはコマンドを選択するとともに、
    改行直後の場合にのみコマンドを選択可能とする選択工
    程と、 前記選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択された
    かコマンドが選択されたかを判定する判定工程と、 前記指定工程で第1候補の漢字が選択された場合または
    前記判定工程で漢字が選択されたと判定された場合に、
    前記キーボード等を介して入力した任意の文字列を該当
    する漢字に置き換えて表示する置換表示工程と、 前記判定工程でコマンドが選択されたと判定された場合
    に、該当するコマンドを実行する実行工程と、 を含むことを特徴とするかな漢字変換用ソフトウェアを
    用いて文字を入力する際のコマンド入力方法。
  3. 【請求項3】 前記漢字辞書は、同一のコマンドが設定
    された複数の第2の漢字情報を含むことを特徴とする請
    求項1または2記載のかな漢字変換用ソフトウェアを用
    いて文字を入力する際のコマンド入力方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記漢字辞書の第1の漢字情報
    にコマンドを登録し、第2の漢字情報を生成する生成工
    程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載のかな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入
    力する際のコマンド入力方法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記漢字辞書の第1の漢字情報
    に一連の処理手順からなるマクロを加えて第2の漢字情
    報を生成する生成工程と、前記漢字辞書の第2の漢字情
    報のコマンドをマクロに変更する変更工程と、を含むこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のか
    な漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際の
    コマンド入力方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記漢字辞書の第2の漢字情報
    のコマンドまたはマクロを変更しもしくは削除する変更
    工程を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    つに記載のかな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を
    入力する際のコマンド入力方法。
  7. 【請求項7】 前記一覧表示工程で一覧表示する際に、
    コマンドおよび漢字のそれぞれの表示色または装飾を変
    えて表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載のかな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字
    を入力する際のコマンド入力方法。
  8. 【請求項8】 前記一覧表示工程で一覧表示する際に、
    コマンド,マクロおよび漢字のそれぞれの表示色または
    装飾を変えて表示することを特徴とする請求項5記載の
    かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際
    のコマンド入力方法。
  9. 【請求項9】 かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文
    字を入力する際のコマンド入力方法において、 文字列に対応させた少なくとも1つの漢字からなる第1
    の漢字情報、および、文字列に対応させたマクロおよび
    少なくとも1つの漢字からなる第2の漢字情報を予め記
    憶した漢字辞書を参照し、キーボード等を介して入力し
    た任意の文字列に対応する第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を出力する漢字情報出力工程と、 前記漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第2
    の漢字情報を変換候補として一覧表示する一覧表示工程
    と、 前記一覧表示された第1の漢字情報または第2の漢字情
    報から所望の漢字またはマクロを選択するとともに、改
    行直後の場合にのみマクロを選択可能とする選択工程
    と、 前記選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択された
    かマクロが選択されたかを判定する判定工程と、 前記判定工程で漢字が選択されたと判定された場合に、
    前記キーボード等を介して入力した任意の文字列を該当
    する漢字に置き換えて表示する置換表示工程と、 前記判定工程でマクロが選択されたと判定された場合
    に、該当するマクロを実行する実行工程と、 を含むことを特徴とするかな漢字変換用ソフトウェアを
    用いて文字を入力する際のコマンド入力方法。
  10. 【請求項10】 かな漢字変換用ソフトウェアを用いて
    文字を入力する際のコマンド入力方法において、 文字列に対応させた少なくとも1つの漢字からなる第1
    の漢字情報、および、文字列に対応させたマクロおよび
    少なくとも1つの漢字からなる第2の漢字情報を予め記
    憶した漢字辞書を参照し、キーボード等を介して入力し
    た任意の文字列に対応する第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を出力する漢字情報出力工程と、 前記漢字情報出力工程から第1の漢字情報または第2の
    漢字情報を入力し、入力した第1の漢字情報または第2
    の漢字情報の中から第1候補の漢字を変換候補として表
    示する第1候補表示工程と、 前記第1候補表示工程で表示された第1候補の漢字の選
    択有無を指定する指定工程と、 前記指定工程で第1候補の漢字が選択されなかった場
    合、前記漢字情報出力工程から入力した第1の漢字情報
    または第2の漢字情報を変換候補として一覧表示する一
    覧表示工程と、 前記一覧表示された第1の漢字情報または第2の漢字情
    報から所望の漢字またはマクロを選択するとともに、改
    行直後の場合にのみマクロを選択可能とする選択工程
    と、 前記選択工程の選択結果に基づいて、漢字が選択された
    かマクロが選択されたかを判定する判定工程と、 前記指定工程で第1候補の漢字が選択された場合または
    前記判定工程で漢字が選択されたと判定された場合に、
    前記キーボード等を介して入力した任意の文字列を該当
    する漢字に置き換えて表示する置換表示工程と、 前記判定工程でマクロが選択されたと判定された場合
    に、該当するマクロを実行する実行工程と、 を含むことを特徴とするかな漢字変換用ソフトウェアを
    用いて文字を入力する際のコマンド入力方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜10のいずれか一つに
    記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム
    を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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