JPH1020737A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1020737A
JPH1020737A JP8195261A JP19526196A JPH1020737A JP H1020737 A JPH1020737 A JP H1020737A JP 8195261 A JP8195261 A JP 8195261A JP 19526196 A JP19526196 A JP 19526196A JP H1020737 A JPH1020737 A JP H1020737A
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speed
process speed
rotation
stirring
image forming
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Minoru Matsukuma
稔 松隈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高解像度を得るため等の理由で、
プロセススピードを変える構成の画像形成装置におい
て、トルクアップやトナー漏れを防止し高画質を保つ画
像形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 駆動装置21により、撹拌部材10のギ
ヤ22と噛合するギヤ比の異なるギヤ20c及び20b
を切り替え自在とし、プロセススピードを低速側に切り
替えた際には、駆動装置21によりギヤ20c及び20
bを切り替えて、撹拌部材10の撹拌速度を上昇させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真を応用した
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を応用した画像形成
装置として、レーザプリンタ等が知られている。図5に
レーザプリンタの一従来例を示す。1は像担持体として
の有機感光ドラム、2は帯電部材、3は現像剤担持体と
しての現像スリーブ、4は転写装置としての転写部材、
5は転写材、6は定着装置、7はクリーニング装置、7
aは掻き取り部材、7bはクリーニング用弾性ブレー
ド、8は現像装置、9は現像剤、10は撹拌部材、Lは
露光装置(図示せず)から出力されたレーザ光である。
【0003】まず、帯電部材2は芯金にゴム材を成形し
た構成になっており、DCバイアスにACバイアスを重
畳したバイアスを印加し、感光ドラム1を所望の負の表
面電位に帯電させる。そして、露光装置により画像情報
に応じてレーザ光Lをオン/オフさせて感光ドラム1に
対して照射し、感光ドラム1の表面の電荷を除電するこ
とで、画像情報に応じた静電潜像を感光ドラム1上に形
成する。
【0004】このような従来の画像形成装置によく用い
られている露光装置(以後、スキャナーと呼ぶ)の構成
は、鏡面を持つ多面体(図示せず。以後、ポリゴンミラ
ーと呼ぶ)をモータ(図示せず)で回転させ、半導体レ
ーザ(図示せず)のレーザ光をポリゴンミラーの鏡面に
照射し、その反射光をレンズにより感光ドラム1上で結
像し、かつ等速でレーザ光Lを走査させるものである。
【0005】このポリゴンミラーの回転数Fp(rp
m)は、プロセススピードPS(mm/sec)と解像
度DPI(dot/inch)と鏡面の数nを用いて、
【0006】 Fp(rpm)=PS(mm/sec)×DPI(dot/inch)÷(n ×25.4)×60(sec/min) … (1)
【0007】で決まる。すなわち、プロセススピードP
Sと解像度DPI及び鏡面数nの逆数に比例する。
【0008】次に、現像装置8は、現像剤(以後、トナ
ーと呼ぶ)9、及び現像スリーブ3から構成されてお
り、現像スリーブ3にはトナーが塗布され、DC成分と
AC成分を重畳したバイアスが印加されている。
【0009】したがって、現像スリーブ3の回転により
感光ドラム1と対向する現像領域に搬送されたトナー9
は、上記バイアスの作用により、現像スリーブ3から感
光ドラム1上の画像情報に応じた静電潜像に転移し、現
像が行われ、感光ドラム1上には画像情報に応じたトナ
ー像が形成される。
【0010】その後、供給されてきた転写材5の裏面に
転写部材4によりトナーと逆極性の電荷が付与され、そ
の電界の力で感光ドラム1上のトナー像は転写材5の表
面に転写される。さらに、この転写材5上の未定着トナ
ー像は定着装置6により加熱加圧されることで、転写材
5に永久定着され、画像形成装置から排出される。
【0011】一方、転写時に感光ドラム1上の残ったト
ナーや紙粉等はクリーニング装置7により取り除かれ
る。クリーニング装置7は弾性ブレードタイプのクリー
ニングが広く用いられているが、図5では最も広く使わ
れている感光ドラム1の回転方向に対してカウンター方
向に当接するタイプのクリーニング装置を示している。
このクリーニング方法によると、転写残トナー等を非常
に効率良く回収することができる。
【0012】また、現像容器内の現像剤を撹拌するため
の撹拌部材10は、2本の金属棒から構成されており、
矢印方向に回転することで、トナー9の撹拌を行ってい
る。撹拌部材10の形状は従来から多様なものがあり、
画像形成装置のプロセススピードや、現像剤の種類に応
じて、適切な形状、撹拌回転数を用いている。
【0013】適切な撹拌回転数よりも大きなスピードで
撹拌部材を回転させると、現像剤に大きな力が掛るため
劣化が早くなる虞があり、また、適切な撹拌回転数より
も小さなスピードで撹拌部材を回転させると、現像スリ
ーブ3への現像剤の供給が不足する虞がある。適切な撹
拌回転数はこのように、弊害の起きない範囲に設定する
必要がある。
【0014】この撹拌部材10の回転は、図6に示すよ
うに、まず、本体の駆動ギヤ(図示せず)により感光ド
ラム1のギヤ1aに駆動が伝わり、感光ドラム1のギヤ
1aから現像スリーブ3のギヤ3aに駆動が伝えられ、
その後、複数のギヤ列を介して、撹拌部材10を回転さ
せるギヤ10aに駆動が伝わることで行われる。
【0015】また、図5に示す掻き取り部材7aは、ク
リーニングブレード7bにより除去された感光ドラム1
上のかぶりトナーや転写残トナーをクリーニング容器7
内の廃トナーを容器の奥に送り込むための部材であり、
最近ではトルクを小さくするために、掻き取り部材10
を設けない画像形成装置もあるが、掻き取り部材7aを
用いることで、クリーニング容器内に廃トナーを詰め込
むことができる。そのため、クリーニング容器の容量を
小さくすることができ、装置の小型化をすることができ
るという利点がある。
【0016】この掻き取り部材7aも従来は感光ドラム
1からのギヤ列(図示せず)により、駆動力が伝達さ
れ、矢印方向に回転するようになっている。そして、こ
の掻き取り部材7aの回転数についても、撹拌回転数と
同様に適切な回転数があり、適切な回転数よりも回転数
が大きいと、トルクが適切な回転数に対して大きくな
り、また、適切な回転数よりも回転数が小さいと、送り
能力が低下し、クリーニング容器7から廃トナーが漏れ
出す虞がある。したがって、掻き取り回転数は、トルク
アップやトナー漏れ等の弊害を起こさないように決める
必要がある。
【0017】また、図7に示すのは、帯電部材としてブ
ラシ帯電部材42を用いた画像形成装置である。図7に
おいて41は感光ドラムで、表層に導電性の粒子を分散
させ、導電性のブラシ帯電部材42により、感光ドラム
41上に電荷を乗せることで帯電を行う画像形成装置で
ある。この帯電系には従来の接触帯電系に比べるとAC
バイアスを印加しなくても良いという利点がある。
【0018】しかし、この画像形成装置のブラシ帯電部
材42は、感光ドラム41と順方向に回転するように、
感光ドラム41からのギヤ列(図示せず)により、駆動
力が伝達されるため、ブラシ帯電部材42の回転数(以
後、帯電部材回転数)についても、撹拌回転数と同様に
適切な回転数に設定する必要がある。
【0019】これは、適切な回転数よりも回転数が大き
いと、ブラシ帯電部材42と感光ドラム41の摺擦が大
きくなるので、感光ドラム41上に傷が発生する虞があ
り、また、適切な回転数よりも回転数が小さいと、感光
ドラム41の表面にブラシ帯電部材42の接触しない面
が大きくなり、電荷が感光ドラム41上に乗らず帯電不
良の起きる虞があるためである。したがって、帯電部材
回転数は、ドラム表面傷や帯電不良等の弊害を起こさな
いように、決める必要がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、近年の装置の高解像度化に対応
させようとすると、上述のような撹拌回転数、掻き取り
回転数、帯電部材回転数を適切な値に設定できない場合
があった。
【0021】例えば、1200dpiの解像度を実現
し、さらにスループットを大きくした画像形成装置にお
いては、レーザ光を走査するスキャナユニットのポリゴ
ンミラーの回転数を、上述した関係式(1)に示すよう
に、プロセススピードPSと解像度DPIに比例させて
大きくすれば良いが、その所望の回転数に到達させるま
での立ち上がり時間が大きくなるため、画像形成装置の
ファーストプリントタイムを左右することになる。した
がって、低価格で、高速、高解像度の画像形成装置を達
成するための回転数を満足するようにポリゴンミラーを
所定の高回転数で駆動し、かつ、ファーストプリントタ
イムを満足するようにポリゴンミラーの回転を立ち上げ
ることは、非常に困難であった。
【0022】そこで、プロセススピードを半分に落とす
ことで、スキャナーの回転数をそのままにして、倍の解
像度を得ようとする画像形成装置が提案され、製品化さ
れている。
【0023】しかしながら、従来の撹拌部材等を用いる
画像形成装置においては、解像度を倍にするためにプロ
セススピードを半分にするとき、従来の駆動系を用いて
いると、撹拌回転数、掻き取り部材回転数、あるいは帯
電部材回転数はプロセススピードに比例して半分にな
り、適切な値には設定できな場合があった。
【0024】例えば、上記従来例に挙げた画像形成装置
においてプロセススピードを半分にした場合には、撹拌
部材10の回転数は従来の1.5分の1倍にしなけれ
ば、トナー劣化防止やトナー供給の適正化に対して最適
な撹拌動作を行うことができない場合があった。また、
長時間、高解像度モードや通常解像度モードを切り替え
ながら使用すると、トナー劣化やトナー供給不足のため
に画像劣化の起きることがあった。また、長寿命CRG
等を使用する画像形成装置では短寿命カートリッジに比
べて非常にトナー劣化やトナー供給不足を起こす虞が非
常に高かった。
【0025】また、掻き取り回転数についても、上述し
たように適切に決められるものであるため、半分のプロ
セススピードにおいて、掻き取り部材回転数を半分にす
ることは適切でないことが多い。例えば、上記従来例に
挙げた画像形成装置においてプロセススピードを半分に
した場合には、掻き取り部材の回転数は従来の1.5分
の1倍にしなければ、トルクアップ防止やトナー漏れ防
止の適正化に対して最適なものとは言えない場合があっ
た。
【0026】また、帯電部材回転数についても、上述し
たように適切に決められるものであるため、半分のプロ
セススピードにおいて、帯電部材回転数を半分にするこ
とは適切でないことが多い。例えば、上記従来例に挙げ
た画像形成装置において、プロセススピードを半分にし
た場合には、感光ドラム41に対して帯電部材42の周
速が一定になるようにしなければ、ドラム傷防止や帯電
不良防止の適正化に対して最適なものとは言えない場合
があった。
【0027】そこで、本発明は、高解像度を得るため等
の理由で、プロセススピードを変える構成の画像形成装
置において、トルクアップやトナー漏れを防止し高画質
を保つ画像形成装置を提供することを目的とする。
【0028】また、本発明は、高解像度を得るため等の
理由で、プロセススピードを変える構成の画像形成装置
において、ドラム傷や帯電不良を防止し、高画質を保つ
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、現像剤が収容される現像容器を
備え静電潜像を該現像剤により現像する現像装置と、該
現像装置の現像容器内の現像剤を回転により撹拌する撹
拌部材とを備え、プロセススピードの切り替え自在な画
像形成装置において、通常のプロセススピードをPS
1、低速側に切り替えられたプロセススピードをPS2
とし、プロセススピードPS1のときの上記撹拌部材の
回転数をF1とすると、プロセススピードPS2のとき
の上記撹拌部材の回転数F2は、上記F1と(F1・P
S2/PS1)の間の値となるように設定されているこ
とにより達成される。
【0030】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持
体上の静電潜像を現像剤により現像する現像装置と、該
現像装置により現像された可視画像を転写材に転写する
転写装置と、転写後に上記像担持体上に残留した廃現像
剤を回収するクリーニング容器と、回転により該クリー
ニング容器に廃現像剤を送る掻き取り部材とを有し、プ
ロセススピードの切り替え自在な画像形成装置におい
て、通常のプロセススピードをPS1、低速側に切り替
えられたプロセススピードをPS2とし、プロセススピ
ードPS1のときの上記掻き取り部材の回転数をFK1
とすると、プロセススピードPS2のときの上記掻き取
り部材の回転数FK2は、上記FK1と(FK1・PS
2/PS1)の間の値となるように設定されていること
により達成される。
【0031】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、静電潜像を担持する像担持体と、該像
担持体表面を帯電させる回転自在な帯電部材とを備え、
プロセススピードが切り替え自在な画像形成装置におい
て、通常のプロセススピードをPS1、低速側に切り替
えられたプロセススピードをPS2とし、プロセススピ
ードPS1のときの上記帯電部材の回転数をFC1とす
ると、プロセススピードPS2のときの帯電部材の回転
数FC2は、上記帯電部材の回転中心から上記像担持体
表面までの距離をrcとすると、(PS1−PS2)÷
rc−FC1となるように設定されていることにより達
成される。
【0032】つまり、本出願に係る第1の発明によれ
ば、プロセススピードを、通常のプロセススピードであ
るPS1から、低速側のプロセススピードであるPS2
に切り替えることにより、解像度が向上するが、撹拌部
材の回転数であるF2は、プロセススピードの低下に追
従して低下するのではなく、通常のプロセススピードP
S1のときの回転数F1と、(F1・PS2/PS1)
の間の値となるように設定されているので、適切な撹拌
が行われ、現像剤供給不足及び現像剤劣化を発生させな
い。
【0033】また、本出願に係る第2の発明によれば、
プロセススピードを、通常のプロセススピードであるP
S1から、低速側のプロセススピードであるPS2に切
り替えることにより、解像度が向上するが、掻き取り部
材の回転数であるFK2は、プロセススピードの低下に
追従して低下するのではなく、通常のプロセススピード
PS1のときの回転数FK1と、(FK1・PS2/P
S1)の間の値となるように設定されているので、適切
な掻き取りが行われ、トルクアップによる機械の破壊や
トルク変動、廃現像剤回収能力の低下による現像剤漏れ
による画質劣化を発生させない。
【0034】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、プロセススピードを、通常のプロセススピードであ
るPS1から、低速側のプロセススピードであるPS2
に切り替えることにより、解像度が向上するが、帯電部
材の回転数であるFC2は、帯電部材の回転中心から上
記像担持体表面までの距離をrcとすると、(PS1−
PS2)÷rc−FC1となるように設定されているの
で、適切な帯電が行われ、像担持体の損傷や帯電不良に
よる画質劣化を発生させない。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0036】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は
本実施形態における画像形成装置の縦断面図である。な
お、従来例との共通箇所には同一符号を付して説明を省
略する。
【0037】本実施形態は通常は解像度が600(dp
i)、プロセススピードが100(mm/sec)のカ
ートリッジ方式の画像形成装置で、カートリッジの現像
装置内で現像剤を撹拌する撹拌部材の回転数(以後、撹
拌回転数)と、プロセススピードの比を切り替えること
のできる手段を設け、また印字する解像度に応じて、本
体側からこの切り替えを動作させるように駆動を与える
手段を設けたことを特徴とする。
【0038】本実施形態で用いた露光装置のポリゴンミ
ラーは6面であり、従来の技術で説明した関係式(1)
で示したように、ポリゴンミラーの回転数は毎分約2万
3600回転である。低価格の画像形成装置では、非常
に低回転数であり、同じプロセススピードで1200d
piにするためには2倍のポリゴンミラーの回転数が必
要になるが、現状では不可能なので、プロセススピード
を半分にすることで、高解像度を得る構成となってい
る。
【0039】図2と図3は、撹拌回転数とプロセススピ
ードの比の切り替えを行う機構を模式的に示したもので
ある。まず、画像形成装置のドラム駆動ギヤ(図示せ
ず)により像担持体としての感光ドラム1のギヤ1aに
駆動が伝わり、感光ドラム1のギヤ1aから現像剤担持
体としての現像スリーブ3のギヤ3aに駆動が伝えられ
る。その後、複数のギヤ列を介して、撹拌部材10を回
転させるギヤ22に駆動が伝わる。そして、図2及び図
3において、部材20はプロセススピードと撹拌部材1
0の回転数の比を切り替えるための部材であり、部材2
0のギヤ20aから伝えられた駆動が部材20のギヤ2
0bによって撹拌部材10を駆動する部材のギヤ22に
伝えられる。
【0040】また、21は本体側に取り付けられた駆動
装置で、部材20の位置を変えることができる。カート
リッジ内の部材20は駆動装置21の部材21aに、よ
り右方向の位置を規制され、部材21aが動作しない限
り、図2に示すような左方向へ移動した状態とならない
ようにバネ部材23により付勢されている。
【0041】つまり、駆動装置の部材21aを動かすこ
とで、本実施形態では、図2と図3に示す2通りの位置
決めをすることができる。その結果、部材20と撹拌部
材120の減速比が2通りとなるように構成されてい
る。
【0042】図4は本実施形態でのプロセススピードP
Sと撹拌回転数Fの関係を示したものである。横軸がプ
ロセススピード(mm/sec)で、縦軸が撹拌回転数
(rpm)である。図中のプロットAは通常解像度の6
00dpi時のプロセススピード(mm/sec)と撹
拌部材回転数(rpm)を示している。プロットBは高
解像度モードの1200dpi時のプロセススピード
(mm/sec)と撹拌部材回転数(rpm)を示して
いる。プロットCは従来の画像形成装置の構成で高解像
度モードの1200dpiにしたときのプロセススピー
ド(mm/sec)と撹拌部材回転数(rpm)を示し
ている。
【0043】本実施形態では、以上のような画像形成装
置を構成することで、高解像度の撹拌回転数が通常解像
度時の撹拌回転数と高解像度時のプロセススピードに比
例した撹拌回転数の間の値となるようにすることを特徴
とする。
【0044】本実施形態では、通常解像度のときの撹拌
回転数が10(rpm)、高解像度のときの撹拌回転数
が7(rpm)程度になるようにした結果、寿命100
00枚を超えてプリントを行っても、トナー供給不足や
トナー劣化による濃度ダウンや濃度ムラ等の画質劣化を
起こすことはなかった。
【0045】以上説明したように、本発明は、自動的に
撹拌スピードとプロセススピードの比を切り替えること
のできる駆動伝達系を有することを特徴とし、通常時の
プロセススピードをPS1、撹拌部材の回転数をF1、
高解像度のプロセススピードをPS2としたとき、高解
像度の撹拌部材の回転数F2が、F1×(PS2/PS
1)>F2>F1という条件式を満たすように、撹拌部
材の回転数を切り替える構成の画像形成装置とすること
で、高解像度を得るためなどの理由で、プロセススピー
ドを変える構成の画像形成装置において、トナー劣化や
トナー供給不足を防止し、高画質を保つ画像形成装置を
提供することができた。また、長寿命カートリッジ等を
使用する画像形成装置でも、トナー劣化やトナー供給不
足を防止する効果があることを確認できた。
【0046】なお、以後の実施形態においては、本実施
形態で用いた露光装置、プロセススピード、解像度切り
替えを用いて説明することとし、これらに関する説明は
省略する。
【0047】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0048】本実施形態は、自動的にクリーニング容器
の掻き取り部材7aの回転数とプロセススピードの比を
切り替えることのできる駆動伝達系を有することを特徴
とし、通常時のプロセススピードをPS1、掻き取り部
材7aの回転数をFK1、高解像度時のプロセススピー
ドをPS2としたとき、高解像度の掻き取り部材7aの
回転数FK2が、 FK1×(PS2/PS1)>FK2>FK1 という条件式を満たすように、掻き取り部材7aの回転
数を切り替える構成であることを特徴とする画像形成装
置である。
【0049】本実施形態では、通常解像度のときの掻き
取り回転数が12(rpm)、高解像度のときの掻き取
り回転数が8(rpm)程度になるようにした結果、寿
命10000枚を超えてプリントを行っても、トルクア
ップによる機械の破壊やトルク変動、廃トナー回収能力
の低下によるトナー漏れによる画質劣化を起こさないこ
とが確認できた。
【0050】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0051】本発明は、自動的にブラシ帯電部材42の
回転数とプロセススピードの比を切り替えることのでき
る駆動伝達系を有することを特徴とし、通常時のプロセ
ススピードをPS1、帯電部材42の回転数をFC1、
高解像度のプロセススピードをPS2としたとき、高解
像度時の帯電部材42の回転数FC2がPS1−FC1
×rc=PS2−FC2×rcという条件式を満たすよ
うに、帯電部材42の回転数を切り替える構成であるこ
とを特徴とする画像形成装置である。rcは帯電部材4
2の回転中心から感光ドラム41の表面までの距離であ
る。この条件式は帯電部材42と感光ドラム41の周速
差が一定になるようにしたものである。
【0052】本実施形態においても寿命10000枚を
超えてプリントを行っても、ドラム傷や帯電不良による
画質劣化を起こさないことが確認できた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、プロセススピードを、通常のプロセス
スピードであるPS1から、低速側のプロセススピード
であるPS2に切り替えることにより、解像度を向上さ
せることができる。しかも、撹拌部材の回転数であるF
2を、プロセススピードの低下に追従して低下させず
に、通常のプロセススピードPS1のときの回転数F1
と、(F1・PS2/PS1)の間の値となるように設
定するので、適切な撹拌を行うことができ、現像剤供給
不足及び現像剤劣化を確実に防止することができる。
【0054】また、本出願に係る第2の発明によれば、
プロセススピードを、通常のプロセススピードであるP
S1から、低速側のプロセススピードであるPS2に切
り替えることにより、解像度を向上させることができ
る。しかも、掻き取り部材の回転数であるFK2を、プ
ロセススピードの低下に追従して低下させずに、通常の
プロセススピードPS1のときの回転数FK1と、(F
K1・PS2/PS1)の間の値となるように設定する
ので、適切な掻き取りを行うことができ、トルクアップ
による機械の破壊やトルク変動、廃現像剤回収能力の低
下による現像剤漏れによる画質劣化を確実に防止するこ
とができる。
【0055】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、プロセススピードを、通常のプロセススピードであ
るPS1から、低速側のプロセススピードであるPS2
に切り替えることにより、解像度を向上させることがで
きる。しかも、帯電部材の回転数であるFC2は、帯電
部材の回転中心から上記像担持体表面までの距離をrc
とすると、(PS1−PS2)÷rc−FC1となるよ
うに設定するので、適切な帯電を行うことができ、像担
持体の損傷や帯電不良による画質劣化を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における撹拌部材の駆
動伝達系を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における撹拌部材の駆
動伝達系を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるプロセススピ
ードと撹拌スピードとの関係を示す図である。
【図5】従来の画像形成装置を説明する図である。
【図6】従来の画像形成装置における撹拌部材の駆動伝
達系を説明する図である。
【図7】従来の他の画像形成装置を説明する図である。
【符号の説明】
1、41 感光ドラム(像担持体) 2、42 帯電部材 3 現像スリーブ(現像剤担持体) 4 転写部材(転写装置) 5 転写材 7 クリーニング装置 7a 掻き取り部材 8 現像装置 9 トナー(現像剤) 10 撹拌部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤が収容される現像容器を備え静電
    潜像を該現像剤により現像する現像装置と、該現像装置
    の現像容器内の現像剤を回転により撹拌する撹拌部材と
    を備え、プロセススピードの切り替え自在な画像形成装
    置において、通常のプロセススピードをPS1、低速側
    に切り替えられたプロセススピードをPS2とし、プロ
    セススピードPS1のときの上記撹拌部材の回転数をF
    1とすると、プロセススピードPS2のときの上記撹拌
    部材の回転数F2は、上記F1と(F1・PS2/PS
    1)の間の値となるように設定されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持する像担持体と、該像担
    持体上の静電潜像を現像剤により現像する現像装置と、
    該現像装置により現像された可視画像を転写材に転写す
    る転写装置と、転写後に上記像担持体上に残留した廃現
    像剤を回収するクリーニング容器と、回転により該クリ
    ーニング容器に廃現像剤を送る掻き取り部材とを有し、
    プロセススピードの切り替え自在な画像形成装置におい
    て、通常のプロセススピードをPS1、低速側に切り替
    えられたプロセススピードをPS2とし、プロセススピ
    ードPS1のときの上記掻き取り部材の回転数をFK1
    とすると、プロセススピードPS2のときの上記掻き取
    り部材の回転数FK2は、上記FK1と(FK1・PS
    2/PS1)の間の値となるように設定されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 静電潜像を担持する像担持体と、該像担
    持体表面を帯電させる回転自在な帯電部材とを備え、プ
    ロセススピードが切り替え自在な画像形成装置におい
    て、通常のプロセススピードをPS1、低速側に切り替
    えられたプロセススピードをPS2とし、プロセススピ
    ードPS1のときの上記帯電部材の回転数をFC1とす
    ると、プロセススピードPS2のときの帯電部材の回転
    数FC2は、上記帯電部材の回転中心から上記像担持体
    表面までの距離をrcとすると、(PS1−PS2)÷
    rc−FC1となるように設定されていることを特徴と
    する画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012155262A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Brother Ind Ltd カートリッジ
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