JP4326852B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体に塗布される潤滑剤と像担持体をクリーニングするクリーニング部材を備えた、電子写真方式・静電記録方式の複写機、ファクシミリ、レーザビームプリンタ等のプリンタ等の画像形成装置であって、潤滑剤の過供給による弊害を防止するとともに、像担持体のフィルミングを防止するために像担持体にトナーを補給しつつクリーニング部材を搖動する構成におけるトナーの過供給を防止する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる画像形成装置は一般に、感光体等の像担持体をクリーニングするクリーニング装置を有している。かかるクリーニング装置として、像担持体に所定の圧力で接触し像担持体に付着した残留トナー、トナー塊、紙粉等の異物を像担持体から掻き取るためのブレード状のクリーニング部材を備えたものが知られている。このような、ブレード状のクリーニング部材を用いたブレードクリーニング方式においては、クリーニング不良、感光体フィルミングといった問題があることがわかっている。クリーニング不良、感光体フィルミングのそれぞれについて説明すると次のとおりである。
【0003】
クリーニング不良は、像担持体表面の微少な凹凸や、びびりといわれる、像担持体とクリーニング部材との摩擦に起因するクリーニング部材の微少な振動により、像担持体上の異物がクリーニング部材をすり抜けることによって生じる。クリーニング不良は、帯電部材を汚損したり、像担持体の一周後に異物が転写材に転写されて異常画像を生じたりする原因となることがある。帯電部材の汚損は、帯電部材が像担持体に接触のタイプのみならず、非接触のタイプにおいても、異物の飛散により生じることがあるものである。クリーニング不良の発生は、例えば重合法で形成した、特に円形度の高いトナートナーを用いる構成においては、その傾向が顕著になる。
【0004】
感光体フィルミングは、像担持体に対するクリーニング部材の当接圧や当接角度等の当接条件等により、異物が像担持体表面に付着することによって生じる。感光体フィルミングは例えば、像担持体とクリーニング部材との接触面付近に滞留したトナー、もしくはトナーと紙粉の混合体の塊が像担持体に押しつけられることにより、像担持体にかかる異物が付着することで発生する。感光体フィルミングは、帯電、露光、現像、転写を妨げ、いわゆるフィルミング画像といわれる異常画像の原因となることがある。感光体フィルミングは、〔特許文献1〕に記載されているように、特に高寿命化を目的として像担持体表面に表面保護層を設けた場合には、像担持体表面が削られにくくなるため、発生しやすくなる。
【0005】
クリーニング不良、感光体フィルミングはこのようなものであるから、クリーニング不良については、像担持体とクリーニング部材との摩擦を低減させることにより、像担持体とクリーニング部材との密着性を高め、クリーニング性を向上させることで発生を防止することが可能となり、また、感光体フィルミングについては、像担持体と異物との付着力を低減させることにより、発生を防止することが可能となる。
【0006】
そこで、像担持体表面に例えばステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を塗布することにより、像担持体とクリーニング部材との摩擦を低減させるとともに、像担持体と異物との付着力を低減させ、クリーニング不良と感光体フィルミングとを同時に防止することが、従来より行われている。
【0007】
また、感光体フィルミングは、上述のように、像担持体とクリーニング部材との接触面付近に滞留した異物が像担持体表面に付着することによって生じるため、異物が像担持体表面に付着する前に、異物を像担持体とクリーニング部材との接触面付近、特にクリーニング部材のエッジから除去することができれば、その発生を防止することが可能となる。
【0008】
そこで、クリーニング部材を揺動させることにより、異物をクリーニング部材のエッジから除去することが行われている。ここで揺動とは、異物に含まれるトナー塊をほぐしたり移動させたりして像担持体への異物の付着を防止する動作を行うものであって、像担持体の回転方向、言い換えると移動方向と垂直な方向、すなわち像担持体の幅方向にクリーニング部材を移動するものである。
【0009】
一方、感光体フィルミングは、画像形成時、特に低画像面積で連続的に作像され、クリーニング部材と像担持体との間に滞留する転写残トナー量が少ないときに、クリーニング部材を搖動することも原因になることがわかっている。転写残トナー量が少ないときにクリーニング部材を搖動すると、像担持体表面の微少な凹部に転写残トナーが集まり、この状態で新たな転写残トナーが供給されることなく作像が続けられると、凹部に集まった転写残トナーが像担持体表面にこびりついて感光体フィルミングが生じるのである。
【0010】
したがって、クリーニング部材を揺動させる構成においては、搖動のタイミングで必ず所定量以上のトナーを供給することによって、搖動によりクリーニング部材と像担持体との間に滞留する異物を除去し、滞留した異物が像担持体に付着することに起因する感光体フィルミングを防止するととともに、転写残トナーの供給不足を解消し、転写残トナーが不足することによる異物付着に起因する感光体フィルミングを未然に防止することを要し、この技術に関しては出願人は先に出願済みである。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−228645号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる技術では、画像形成に使用されるトナーの他にフィルミング防止のためのトナーが供給されるため、画像形成に使用されることなく回収される転写残トナーが増加することとなり、低画像面積画像を連続して出力する場合には、破棄されるトナーすなわち廃トナーが増加するため、環境に対して悪影響を及ぼし、また回収した転写残トナーを再利用するトナーリサイクルを行う構成であっても、再利用されるリサイクルトナーの割合が増加することに起因する異常画像が発生する問題があった。
【0013】
一方、すでに述べた潤滑剤を塗布する技術においては、潤滑剤を、像担持体の寿命までの期間、あるいは、像担持体が作像ユニットに一体化されている場合には作像ユニットの寿命までの期間、常に像担持体に塗布するためには、画像形成装置内、もしくは作像ユニット内に、かかる寿命までの期間中、常に塗布できるだけの量の潤滑剤を組み入れなくてはならず、装置の小型化の妨げになる。像担持体や作像ユニットの寿命が長ければ、その分だけ潤滑剤の大型化が必要となる。したがって画像形成装置に対して市場で望まれる、小型で、長寿命であるという性質は、相反するものであり、これら相反する性質を同時に満たす画像形成装置を提供することは困難である。
【0014】
また、潤滑剤の塗布に関しては、潤滑剤が過剰に塗布されると、帯電部材などの表面を直接汚損し、帯電不良など、別の異常画像の原因となる可能性があるため、潤滑剤の塗布量は、最低限必要な量にコントロールすることが望ましいが、厳密に塗布量をコントロールするためには複雑な機構が必要となり、装置の大型化とコストアップが懸念される。
【0015】
本発明者らが実験を行ったところ、クリーニング不良、感光体フィルミングの何れも、像担持体や作像ユニットの初期時に発生しやすいことがわかった。更に解析を続けた結果、作像ユニットにおいては、その初期時において、作像ユニットを構成する各部品の公差内でのばらつきや、像担持体表面の微少な凹凸により、像担持体とクリーニング部材との圧接力に部分的なばらつきが生じることがあるために、感光体フィルミングの核となる部分が生成され感光体フィルミングの原因となったり、異物の微少なすり抜けによりクリーニング不良が発生したりしやすく、したがって、像担持体及びクリーニング部材の初期時にのみ潤滑剤を塗布すれば、クリーニング不良、感光体フィルミングの何れも、突発的な異常が発生する場合を除いて防止できることがわかった。
【0016】
本発明は、潤滑剤の塗布による装置の汚染や大型化等の弊害を防止しつつ、像担持体に対する潤滑剤の塗布によりクリーニング不良及び感光体フィルミングを防止するとともに、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足による感光体フィルミングを防止する画像形成装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、像担持体と、この像担持体に塗布される潤滑剤と、上記像担持体を帯電する帯電手段と、上記像担持体を露光する露光手段と、上記像担持体をトナーにより現像する現像手段と、上記像担持体に係合するクリーニングブレードを備え同像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、上記クリーニングブレードを上記像担持体の幅方向に変位させるための駆動手段と、上記現像手段からの上記像担持体へのトナー供給量の制御と、上記駆動手段によるクリーニングブレードの変位の制御を行う制御手段とを有する画像形成装置において、上記制御手段が、上記潤滑剤が無くなった状態で上記駆動手段により上記クリーニングブレードを変位させ、同駆動手段により同クリーニングブレードを変位させるときには、同クリーニングブレードと上記像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記帯電手段による上記像担持体の帯電を制御することで、上記クリーニングブレードと同像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記露光手段による上記像担持体の露光を制御することで、上記クリーニングブレードと同像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記幅方向における上記像担持体の作像領域の全範囲において上記クリーニングブレードと上記像担持体との間にトナーが供給されるように、上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給を行わせることが可能であることを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記幅方向における上記像担持体の作像領域の範囲内の、同幅方向におけるどの部分においても、上記クリーニングブレードと上記像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、作像条件に応じて、上記クリーニングブレードと上記像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする。
【0023】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が上記駆動手段により上記クリーニングブレードを変位するのが非作像時であることを特徴とする画像形成装置。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記像担持体と、上記潤滑剤、上記帯電手段、上記露光手段、上記現像手段、上記クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを備えたユニットを有し、このユニットが一体で画像形成装置本体に対して着脱されることを特徴とする。
【0025】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像形成装置において、上記ユニットを複数有することを特徴とする。
【0026】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記像担持体と、上記潤滑剤、上記帯電手段、上記露光手段、上記現像手段、上記クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを、それぞれ複数有することを特徴とする。
【0027】
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記像担持体が、その表面に、高硬度粒子の微粉末を分散させた表面保護層を有することを特徴とする。
【0028】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、上記微粉末が、金属酸化物であることを特徴とする。
【0029】
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記帯電装置が、帯電有効領域において上記像担持体に対して非接触の帯電部材を有することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を適用した実施の形態に係る画像形成装置を示す。本実施形態において画像形成装置は複写機であるが、本発明を適用する画像形成装置としては、複写機の他、プリンタ、ファクシミリ等、何れの装置であってもよい。図1に示す画像形成装置1は単色画像を形成するものであるが、2色画像、フルカラー画像等のカラー画像を形成することが可能なもの、たとえば後述する図4に示す他の実施形態の画像形成装置のごときものであっても良い。
【0031】
図1は画像形成装置1の作像部を示しており、画像形成装置1は、ドラム状の潜像担持体である像担持体としての感光体ドラム5と、感光体ドラム5を帯電させる帯電手段である帯電装置4と、帯電装置4により帯電された感光体ドラム5の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段である書込みユニット6と、書込みユニット6により露光されて形成された静電潜像を現像剤60を構成しているトナーにより現像して可視像すなわちトナー像とする現像手段である現像装置10とを有している。
【0032】
画像形成装置1はまた、現像装置10により感光体ドラム5上に形成されたトナー像を記録媒体としての転写材である転写紙Pに転写する転写装置70と、感光体ドラム5上のトナー像が転写装置70により転写紙Pに転写された後に感光体ドラム5の表面に残留するトナーを感光体ドラム5上から除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置71と、クリーニング装置71によりクリーニングされた感光体ドラム5上に残った残留電位を取り除く図示しない除電ランプを備えた図示しない除電装置とを備えている。
【0033】
画像形成装置1はまた、転写紙Pを積載して貯容する図示しない給紙カセットと、給紙カセット上の転写紙Pを送り出す図示しない給紙ローラと、給紙ローラにより送り出された転写紙Pを受け止めて一旦停止させ、感光体ドラム5上のトナー像と一致する正確なタイミングで感光体ドラム5と転写装置70とが対向する転写部に向けて搬送するレジストローラ対59と、転写装置70により図1における上面側にトナー像が転写された転写紙Pにそのトナー像を定着させる図示しない定着装置と、定着装置によりトナー像を定着された転写紙Pを受け入れ積載する、画像形成装置1本体外部に配設された図示しない排紙トレイとを有している。
【0034】
感光体ドラム5は、図示しないドラム駆動タイミングベルト及び図示しないドラム駆動プーリ等を介し、回転駆動する図示しないモータによって矢示C方向に回転駆動されるようになっている。現像装置10は感光体ドラム5に対向配設された現像ローラ6aを有している。クリーニング装置71は、感光体ドラム5に当接するゴム製のクリーニングブレード72と、図1においては図示を省略するが、図5等を参照しつつ後述する、感光体ドラム5に摺接しながら回転するブラシローラとを有しており、その内部には、図1においては図示を省略するが、図5等を参照しつつ後述する、ブラシローラが摺接しブラシローラによって擦り取られ感光体ドラム5に塗布される潤滑剤が配設されている。
【0035】
画像形成装置1はまた、クリーニングブレード72を感光体ドラム5の幅方向すなわち図1における紙面と垂直な方向に変位させ搖動させるための周知の図示しないモータ等の駆動手段と、駆動手段によるクリーニングブレード72の変位すなわち搖動に関する制御を行う図示しないCPU等の制御手段とを有している。制御手段は、現像装置10からの感光体ドラム5へのトナー供給量の制御等、画像形成装置1の各部の制御を行うものである。これら駆動手段、制御手段は、図5等を参照しつつ後述する実施形態における駆動手段、制御手段と同様であり、かかる後述の実施形態の説明において説明するため、その説明を援用し、本実施形態においての説明を省略する。
【0036】
図1または図2に示すように、帯電装置4は、帯電部材としての帯電ローラ14を有している。帯電ローラ14は、例えばSUM−Niメッキ(鋼の表面をニッケルメッキ仕上げ)で形成した芯金16の外周に、例えばエピクロルヒドリンゴムからなり、体積固有抵抗値を1×10〜1×10Ω・cmとした導電性を有する弾性部材17を設けている。帯電ローラ14は、例えば芯金16の外径をφ9mmに形成し、弾性部材17を肉圧が1.5mmの前述したエピクロルヒドリンゴムからなるゴム層に形成している。
【0037】
弾性部材17の両端部にはフィルム材18,18が周方向に巻き付けて固定されている。フィルム材18,18は、ポリエステル又はポリエチレンテレフタレートからなる片面が粘着面に形成された粘着シートであり、粘着面側が弾性部材17に接するように巻き付けられ、各フィルム材18,18のそれぞれの両端は斜めにカットされ、各端部が互いに重なり合わないように弾性部材17の周面に貼着固定されている。フィルム材18は、この実施の形態ではフィルム幅を例えば8mm、フィルム厚を50〜60μmとしたものを使用する。
【0038】
帯電ローラ14は、芯金16の両端部が加圧スプリング19,19により滑り軸受30,30を介して感光体ドラム5側に、所定の加圧力で加圧されている。これにより、帯電ローラ14は、両側の各フィルム材18,18の部分が感光体ドラム5の表面に接触している。また、帯電ローラ14の図2に示す帯電有効領域Acが、感光体ドラム5の表面に対して非接触となり、ギャップGを形成している。
【0039】
このように、帯電装置4は、帯電有効領域Acが感光体ドラム5の表面に対して非接触となる非接触帯電装置である。よって、感光体ドラム5上に塗布された潤滑剤が帯電ローラ14の帯電有効領域Acに付着することがなく、帯電不良による異常画像が発生することが防止される。なお、帯電ローラ14は、加圧スプリング19を使用せずに、自重により感光体ドラム5に両端部のフィルム材18,18を接触させるようにしてもよい。
【0040】
芯金16の図2で右側の一端には、駆動用ギヤ40を固定し、そこに図示しないモータからの駆動力を伝達し、帯電ローラ14を感光体ドラム5と同一の線速で、図1の矢示J方向に回転させるようにしている。帯電ローラ14と感光体ドラム5との間への電圧の印加は、芯金16の部分に、例えばDC−700Vを定電圧制御で印加すると共に、AC電圧を定電流制御で印加する。これにより、感光体ドラム5の表面を所定の電位に一様に帯電するようになっている。
【0041】
図3に示すように、感光体ドラム5は、例えばアルミニウム等の金属材からなる導電性基体80の上に下引き層(UL)81を形成し、その上に電荷発生層(CGL)82を形成している。そして、その電荷発生層82の上に電荷輸送層(CTL)83を形成し、その電荷輸送層83の上、すなわち最も外側に表面保護層85を形成している。
【0042】
表面保護層85は、高硬度粒子の微粉末、例えば金属酸化物の微粉末を分散させて形成する。その分散させる高硬度粒子の微粉末は、具体的にはアルミナ(好ましくはα−Al)、炭化ケイ素、酸化クロム、窒化ケイ素、酸化チタン、α−酸化鉄、酸化ケイ素、炭化カルシウム、酸化亜鉛、α−Fe、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン、炭酸カルシウム、Si(OH)・nHO、クレー、炭化ホウ素、酸化セリウム等が挙げられる。また、ベンゾグアナミン系樹脂、メラミン系樹脂等の有機粉末や、各種合金等を使用することもできる。微粉末粒子の硬度は、モース硬度5以上のものが好ましく、6以上であれば、さらに好ましい。また、その高硬度粒子の微粉末の平均粒径は1μm以下が適し、0.5μm以下であれば、さらに好ましい。
【0043】
現像剤60には、研磨材として機能する微粒子を添加している。すなわち、トナー粒子に研磨用の微粒子としてシリカ微粒子を外添している。そして、そのトナー粒子における結着樹脂としては、トナー用として従来から使用されている公知の合成樹脂及び天然樹脂を用いることができる。例えば、1又は2以上のビニル単量体の単独重合体又は共重合体が使用できる。
【0044】
このように、現像剤60に、トナー粒子に研磨用の微粒子としてシリカ微粒子を外添したものを使用するので、この現像剤を使用して感光体ドラム5上の静電潜像を現像する度に、感光体ドラム5の表面を上記微粒子により研磨して、常にきれいな状態にすることができる。したがって、高湿度の環境条件下であっても、画像にじみや、画像ボケが発生したりしない。また、低湿度の環境条件下であっても、かぶりや、画像流れが発生したりしない。
【0045】
そして、このように現像剤60に研磨材として機能する微粒子を添加しても、感光体ドラム5の表面は、高硬度粒子の微粉末を分散させた表面保護層85としているので、その表面保護層85が削られるのは極めて僅かな量であるため、その感光体ドラム5の表面が早期に削られることにより、早い時期に寿命に達してしまうようなこともない。高硬度粒子の微粉末として金属酸化物を使用した場合には特に表面保護層85の硬度をより高めることができるので表面保護層85を効果的に減耗して耐久寿命を延ばすことができる。
【0046】
さらに、画像形成装置1では、図2に示したように、帯電ローラ14の弾性部材17の両端部に巻き付けたフィルム材18,18の部分のみを感光体ドラム5の表面に接触させ、帯電ローラ14の帯電有効領域Acの部分を感光体ドラム5の表面に対して非接触にしているので、その帯電ローラ14の帯電有効領域Acの部分が感光体ドラム5を削ってしまうようなことがない。
【0047】
このように画像形成装置1は、感光体ドラム5の表面を削るファクターが少ないので、それだけ感光体ドラム5の表面の削れに対する現像剤60の影響度が大きい。したがって現像剤60に研磨材として添加する微粒子の研磨性の大小に関する種類や、研磨材の添加量を調整することで、感光体ドラム5の表面の削れ量を容易にコントロールすることができる。したがって、感光体ドラム5の表面を適量ずつ研磨することができる上記微粒子の選択と、その添加量を最適なものとすることで、感光体ドラム5の長寿命を図りながら、感光体ドラム5の表面に付着した異物を取り除いて、その表面を常にフレッシュな状態に保つことができる。
【0048】
このような画像形成装置1においては、給紙カセット内の転写紙Pは、所定のタイミングで回転する給紙ローラにより1枚ずつ送り出され、レジストローラ対59のニップ部で一旦停止されてタイミング調整された後に、感光体ドラム5上のトナー像と一致する正確なタイミングで転写部に向けて搬送され、図1における上面側にトナー像が転写され、感光体ドラム5から分離されて定着装置へ搬送され、トナーが定着された後に装置外部の排紙トレイ等へ排出される。転写終了後に感光体ドラム5上に残った残留トナー及び紙粉等の異物は、クリーニング装置71に設けられているクリーニングブレード72により取り除かれ、感光体ドラム5上に残った残留電位は図示しない除電ランプにより取り除かれて、次の帯電ローラ14による帯電に備える。
【0049】
図4に本発明を適用した他の実施の形態に係る画像形成装置を示す。本実施形態において画像形成装置1はプリンタであるが、画像形成装置としてはプリンタの他、複写機、ファクシミリ等、何れの装置であってもよい。図4において図1と対応する部分には、若干形状が異なっても機能が同一であれば同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0050】
画像形成装置1は小型のプリンタであって、4ドラムフルカラーの電子写真方式を採用している。画像形成装置1の本体100内には、4個の像担持体ユニットである感光体ユニット2A,2B,2C及び2Dを、本体100に対してそれぞれ着脱可能に装着している。画像形成装置1は各感光体ユニット2A〜2D等によって構成される画像形成部が並設されたタンデムタイプといわれるカラー画像形成装置である。この小型プリンタは、本体100内の略中央に転写ベルト3を複数のローラ間に矢示A方向に回動可能に張装している。
【0051】
転写ベルト3の図4における上側の面に、4個の感光体ユニット2A,2B,2C,2Dにそれぞれ設けられている感光体ドラム5が接触するように、感光体ユニット2A〜2Dをそれぞれ配設している。感光体ユニット2A〜2Dに対応させて、それぞれ使用するトナーの色が異なる現像装置10A〜10Dを配設している。現像装置10A〜10Dにおいて使用する現像剤には、図1に示した現像装置10で説明したものと同様に、研磨材として機能する微粒子を添加している。また、感光体ユニット2A〜2Dの各感光体ドラム5の表面には、図3で説明したものと同様に、高硬度粒子の微粉末を分散させた表面保護層85を形成している。
【0052】
感光体ユニット2A〜2Dの上方には書込みユニット6を、下方には両面ユニット7をそれぞれ配設している。本体100の図4における左方には、画像形成後の転写紙Pを反転させて排出したり、両面ユニット7へ搬送したりする反転ユニット8が装着されている。転写ベルト3と反転ユニット8との間には、トナー像が転写された転写紙Pにそのトナー像を定着する定着装置9が設けられている。定着装置9の転写紙搬送方向下流側には、反転搬送路20を分岐させて形成し、転写紙Pを排紙ローラ対25により排紙トレイ26上に排出可能にしている。
【0053】
本体100内の下部には、上下2段にサイズの異なる転写紙Pを収納可能な給紙カセット11と12を、それぞれ配設している。本体100の右側面には、手差しトレイ13を矢示B方向に開閉可能に設け、手差しトレイ13を開放することにより、手差し給紙ができるようにしている。
【0054】
感光体ユニット2A〜2Dは、同一の構成をしたユニットであり、感光体ユニット2Aはイエロー色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Bはマゼンタ色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Cはシアン色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Dはブラック色に対応する画像を形成する。感光体ユニット2A〜2Dは、転写紙Pの搬送方向に間隔を置いてそれぞれ配置されている。
【0055】
図5に示すように、感光体ユニット2A〜2Dは、図1または図2に示した構成の帯電装置4と、帯電装置4に備えられた帯電ローラ14によって表面が帯電され、露光により静電潜像が形成されるOPCドラム方式の被帯電体である感光体ドラム5と、感光体ドラム5の表面をクリーニングするクリーニング装置71とを一体のユニットに構成し、本体100に対して着脱可能にしたものである。クリーニング装置71は、図1または図2に示した構成と同様であり、感光体ドラム5に摺接しながら回転するブラシローラ15とを備えている。
【0056】
感光体ユニット2A〜2Dはまた、ブラシローラ15が摺接しブラシローラ15によって擦り取られ感光体ドラム5に塗布される潤滑剤90を有している。潤滑剤90は、クリーニング装置71の内部に備えられているが、クリーニング装置71を構成するものではない。ただし、感光体ユニット2A〜2Dは潤滑剤90をクリーニング装置71の一部として備えているものであっても良い。また、潤滑剤90は感光体ユニット2A〜2Dと別体に備えられているものであっても良い。
【0057】
感光体ユニット2A〜2Dはまた、クリーニングブレード72により掻き落とされブラシローラ15によって移動され回収された廃トナー等の異物を、所定の廃トナー収納部に搬送するトナー搬送オーガ48と、帯電ローラ14の弾性部材17の表面に接触した、スポンジからなる帯電ローラクリーナ49とを有している。帯電ローラクリーナ49は、機内に浮遊するトナーやゴミ等が弾性部材17の表面に付着したときでも、それをクリーニングできるものである。
【0058】
感光体ユニット2A〜2Dには、本体100に対して着脱する際の基準として、位置決め主基準部51と、手前側位置決め従基準部52と、奥側位置決め従基準部53とが、ブラケット50にそれぞれ一体に配設されており、本体100に装着する際に、これらの基準部により、所定の装着位置に確実に位置決めされるようになっている。
【0059】
感光体ユニット2A〜2Dのそれぞれに備えられた感光体ドラム5は、それぞれ矢示C方向に回転するが、それらの線速はモノクロ速度優先モード、モノクロ画質優先モード、カラー速度優先モード、カラー画質優先モード、厚紙・OHP通紙モードなどいくつかのモードによって185mm/sec、125mm/sec、62.5mm/secの三段階に調整することができるようになっている。なおこの実施の形態では、感光体ドラム5は感光体径がφ30mmのものを使用している。
【0060】
ブラシローラ15は感光体ドラム5の回転方向Cにおけるクリーニングブレード72の上流側に配設されており、C方向に連れ回りする方向であるE方向に、感光体ドラム5の線速の1.1倍で回転することで、転写残トナー等の異物がクリーニングブレード72によって感光体ドラム5から掻き取られやすくする。潤滑剤90はブラシローラ15の上方に位置している。
【0061】
感光体ユニット2A〜2Dはまた、クリーニングブレード72を感光体ドラム5の幅方向すなわち図5における紙面と垂直な方向に変位させ搖動させるための周知の図示しないソレノイド等の駆動手段を有している。各感光体ユニット2A〜2Dに備えられた駆動手段によるクリーニングブレード72の変位すなわち搖動に関する制御は、本体100側に配設された図示しないCPU等の制御手段によって行われる。制御手段は、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量の制御等、画像形成装置1の各部の制御を行うものである。
【0062】
現像装置10A〜10Dはそれぞれ、図1に示した実施形態と同様に、感光体ドラム5に対向配設された現像ローラ6aを有している。現像装置10A〜10Dは、構成が全て同一のものであり、使用するトナーの色のみが異なるいずれも2成分現像方式の現像装置である。現像装置10Aはイエロー色のトナーを使用し、現像装置10Bはマゼンタ色のトナーを使用し、現像装置10Cはシアン色のトナーを使用し、現像装置10Dはブラック色のトナーをそれぞれ使用する。現像装置10A〜10D内には、トナー,現像剤に加え研磨粒子としてシリカが混入されており、先の実施の形態で述べたように感光体ドラム5の表面を研磨することができる。
【0063】
図6に示すように、書込みユニット6は、レーザダイオード(LD)方式のカラー1ビーム、モノクロ2ビームで、2つの6面の回転多面鏡22a,22bを有する1ポリゴンモータの書込みユニットである。その書込みユニット6は、光源となる図示しないレーザダイオードから射出されてポリゴンモータ21により回転される回転多面鏡22a,22bにより、イエロー用の走査光及びマゼンタ用の走査光と、シアン用の走査光及びブラック用の走査光とを右と左に分けて反射させる。
【0064】
イエロー用の走査光及びマゼンタ用の走査光は、2層fθレンズ23をそれぞれ通り、イエロー用の走査光はミラー27に反射されて長尺WTL24を通って、ミラー28,29を介して感光体ユニット2Aの感光体ドラム5上に照射される。また、マゼンタ用の走査光は、ミラー31に反射されて長尺WTL32を通って、ミラー33,34を介して感光体ユニット2Bの感光体ドラム5上に照射される。
【0065】
シアン用の走査光及びブラック用の走査光は、2層fθレンズ35をそれぞれ通り、シアン用の走査光はミラー36に反射されて長尺WTL37を通って、ミラー38,39を介して感光体ユニット2Cの感光体ドラム5上に照射される。ブラック用の走査光は、ミラー41に反射されて長尺WTL42を通って、ミラー43,44を介して感光体ユニット2Dの感光体ドラム5上に照射される。
【0066】
図4に示す両面ユニット7は、対をなす搬送ガイド板45a,45bと、対をなす複数、この例では4組の搬送ローラ46とからなり、転写紙の両面に画像を形成する両面画像形成モード時には、片面に画像が形成されて反転ユニット8の反転搬送路54に搬送されてスイッチバック搬送された転写紙Pを受入れて、それを感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部に向けて再搬送する。
【0067】
反転ユニット8は、それぞれ対をなす複数の搬送ローラと、対をなす複数の搬送ガイド板とからなり、上述したように両面画像形成する際の転写紙Pを表裏反転させて両面ユニット7へ搬出したり、画像形成後の転写紙Pをそのままの向きで機外に排出したり、表裏を反転させて機外に排出したりする働きをする。給紙カセット11と給紙カセット12とが設けられている給紙部には、転写紙Pを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙部55,56が、給紙カセット11と給紙カセット12とにそれぞれ設けられている。小型プリンタとしての画像形成装置1は、転写ベルト3を使用したローラ曲率分離方式を採用しており、転写ベルト3の内側には4つの転写ブラシ57が4個の感光体ドラム5に対応してそれぞれ設けられている。
【0068】
潤滑剤90は、固形のステアリン酸亜鉛を2mm厚の板状に成型したものであり、感光体ユニット2A〜2Dのそれぞれの、ブラシローラ15に対向する位置を占めるフレーム部に貼り付けられている。潤滑剤90は、ブラシローラ15の回転に伴い、ブラシローラ15によって少しずつ削り取られ、ブラシローラ15の回転方向Eにおける潤滑剤90よりも下流側に位置する感光体ドラム5に接触することで、感光体5上に塗布される。
【0069】
ここで、図7に従来の感光体ユニットを示す。感光体ユニット2A〜2Dと同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。この従来の感光体ユニット66には、潤滑剤が備えられていない。図7に示された感光体ユニット66と図5に示された感光体ユニット2A〜2Dとを比較すると明らかなように、感光体ユニット2A〜2Dにおける潤滑剤90は、従来の感光体ユニット66にもともとあった空きスペースを利用して配設されたものであり、これを配設することによって感光体ユニット2A〜2Dが大型化したり、またクリーニングブレード72によって感光体ドラム5から掻き取った回収トナー等の搬送を妨げたりするものではない。
【0070】
感光体ユニット2A〜2Dに備えられた潤滑剤90は、すでに述べたように厚さ2mmの板状をなしており、これにより、画像形成枚数が増加するにつれ、感光体ドラム5への塗布量は次第に減少し、画像形成枚数10[K枚]程度で寿命となり、すなわち無くなった状態となり、塗布が終了する。この潤滑剤90の寿命は、感光体ユニット2A〜2Dの寿命よりも短いものである。
【0071】
潤滑剤90の寿命と、感光体ユニット2A〜2Dの寿命との関係を説明すると次のとおりである。感光体ユニット2A〜2Dの寿命は、感光体ドラム5によって決定されている。すなわち感光体ユニット2A〜2Dの場合、感光体ドラム5の寿命はA4サイズ紙の横通紙時において100[K枚]であり、主に帯電ローラ14の寿命によって決まる帯電装置4の寿命はA4サイズ紙の横通紙時において200〜300[K枚]であり、主にクリーニングブレード72によって決まるクリーニング装置71の寿命はA4サイズ紙の横通紙時において120〜130[K枚]であり、したがって、最も寿命が短いのは感光体ドラム5であり、これにより感光体ユニット2A〜2Dの寿命が決まっている。
【0072】
よって、潤滑剤90の寿命は、感光体ドラム5と、所定の手段を構成する手段すなわち帯電装置4及びクリーニング装置71とのうち、最も短い寿命よりも短い。所定の手段とは、感光体ユニット2A〜2Dに備えられた各構成から感光体ドラム5を除いた構成のうち、潤滑剤90の塗布による影響を受け、その交換時から所定時間のあいだ潤滑剤90の塗布を行うことを要し、感光体ユニット2A〜2Dの寿命を決定しうる構成をいう。
【0073】
このように、潤滑剤90の寿命を、感光体ドラム5と、かかる所定の手段との寿命のうち最も短い寿命のよりも短くすることで、帯電ローラ14の汚れを防止すること等により、感光体ユニット2A〜2Dの寿命である100[K枚]まで、10℃15%RH〜30℃90%RHの画像保証範囲全域で、良好な画像を維持することが可能となっているとともに、塗布が終了した時点では感光体ドラム5表面の初期の凹凸や、クリーニングブレード72の感光体ドラム5に対する当接のばらつき等は、すでに均されている状態であることにより、塗布が終了しても感光体フィルミングやクリーニング不良は発生しない。
【0074】
さらには、潤滑剤90は板状であるため、配設に必要な空間が小さく、またブラシローラ15との係合状態を保つべく付勢手段等によってブラシローラ15に向けて付勢する必要はなく、したがって感光体ユニット2A〜2Dにかかる付勢手段は備えられていないため、感光体ユニット2A〜2Dは、その構造の簡易化、小型化が行われている。
【0075】
なお、感光体フィルミングやクリーニング不良を防止するに必要な潤滑剤塗布量は初期すなわち画像形成装置1の使用開始時または感光体ユニット2A〜2Dの交換時から5[K枚]であるが、これに対して潤滑剤90の寿命を10[K枚]としたのは、かかる5[K枚]の必要寿命に対して余裕を持たせるとともに、帯電ローラ14の汚れが生じない範囲とするためである。
【0076】
潤滑剤90の寿命は、感光体ユニット2A〜2Dの寿命によって適宜決定されるものであって、10[K枚]に限定されるものではなく、個々の感光体ユニットによって、または適用する画像形成装置の構成により決定される固有の値である。たとえば、感光体ユニット2A〜2Dに備えられた感光体ドラム5、クリーニング装置71、帯電装置4のうち、感光体ドラム5でなくクリーニング装置71または帯電装置4の寿命が最短である場合にはその最短の寿命よりも潤滑剤90の寿命を短くすれば良い。
【0077】
また、感光体ユニット2A〜2Dはそれぞれ、クリーニング装置71と帯電装置4とを所定の手段として備えているが、帯電装置4を所定の手段から外して、クリーニング装置71を所定の手段として感光体ドラム5とで一体のユニットに構成するようにしてもよく、この場合には感光体ドラム5とクリーニング装置71とのうち何れか短いほうの寿命よりも潤滑剤90の寿命を短くする。
【0078】
感光体ユニットを備えていない図1に示した画像形成装置1においても、潤滑剤90の塗布による影響を受け、その交換時から所定時間のあいだ潤滑剤90の塗布を行うことを要し、画像形成装置1の寿命を決定する構成として、感光体ドラム5と、所定の手段としてのクリーニング手段71及び帯電装置4等が備えられているが、画像形成装置1に備えられている潤滑剤90においても、その寿命は感光体ドラム5とかかる所定の手段との寿命のうち最も短い寿命より短くされている。
【0079】
潤滑剤90の交換について説明すると、図4等に示したように、潤滑剤90が感光体ユニット2A〜2Dに備えられている構成においては、感光体ユニット2A〜2Dの寿命時に感光体ユニット2A〜2Dが交換されるときに感光体ユニット2A〜2Dごと交換される。図1に示したように、画像形成装置1に感光体ユニットが備えられていない場合や、画像形成装置1に感光体ユニット2A〜2Dが備えられている場合であっても、潤滑剤90が感光体ユニット2A〜2D外に備えられている場合には、寿命となった、感光体ドラム5、所定の手段を構成するクリーニング装置71等、または感光体ユニット2A〜2Dの交換の際に併せて潤滑剤90の交換を行う。このように、潤滑剤90の交換は、感光体ドラム5、潤滑剤90、所定の手段を構成するクリーニング装置71等のうち、潤滑剤90を除くものの何れかが交換されるときに併せて行う。
【0080】
潤滑剤90の交換作業に関しては、感光体ユニット2A〜2Dに潤滑剤90が備えられている構成の利便性が高いが、潤滑剤90の交換を寿命となった感光体ドラム5等の他の構成と併せて行う場合には、かかる他の構成と潤滑剤90とを同封し、作業の利便性を向上するとともに、作業者の注意を喚起して潤滑剤90の交換忘れを防止することが望ましい。
【0081】
なお、感光体ドラム5、所定の手段等をユニット化することは、その交換作業の利便性が高いことのほか、メンテナンスの際の作業性が向上することや、各部品の相対的な位置精度が良好であるとともに位置精度が良好に維持されることにおいても利点がある。ただし、感光体ドラム5、潤滑剤90、所定の手段等によって構成される各画像形成部は、必ずしも感光体ユニット2A〜2Dのようにユニット化されていることを要せず、図1に示した画像形成装置1のように、各々の構成が画像形成装置1の本体に対して個別に着脱されるものであっても良い。
【0082】
ユニット化を行う場合であっても、図5に示した画像形成装置1のように複数の感光体ユニット2A〜2Dを備えるに限らず、図1に示したように1つの作像系のみを有するものであっても良い。ユニット化を行う場合には、感光体ドラム5と、潤滑剤90、帯電装置4、露光手段としての書き込みユニット6、現像装置10(10A〜10D)、クリーニング装置71のうちの少なくとも1つとをユニット化することができる。このユニットを複数有する場合において、露光手段をユニット化するときには、露光手段をユニットの数だけ備える必要がある。また、ユニット化するか否かに限らず、複数の作像系を備える場合には、感光体ドラム5と、潤滑剤90、帯電装置4、露光手段としての書き込みユニット6、現像装置10(10A〜10D)、クリーニング装置71のうちの少なくとも1つとをそれぞれ複数備えることとなる。
【0083】
各感光体ユニット2A〜2Dに備えられた、クリーニングブレード72の駆動手段は、クリーニングブレード72の先端と感光体ドラム5との接触部に滞留した、クリーニングブレード72によって感光体ドラム5上から除去された転写残トナー等の異物が、感光体ドラム5に付着することを防止するため、かかる転写残トナー等が感光体ドラム5に付着する前に、かかる接触部付近、特にクリーニングブレード72のエッジから除去するべく、クリーニング部材72を変位させる、具体的には搖動させるものである。搖動は、異物に含まれるトナー塊をほぐしたり移動したりして感光体ドラムへの異物の付着を防止する動作を行うものである。
【0084】
駆動手段は、クリーニングブレード72を、感光体ドラム5の幅方向、言い換えると感光体ドラム5の回転方向Cに垂直な方向、すなわち図5における紙面と垂直な方向に平行移動させるように変位させ搖動させる構成であり、変位量すなわち搖動の幅は2〜3mmの範囲である。駆動手段は周知の構成であり、具体的には、図示を省略するが、クリーニングブレード72を上述の方向に摺動可能に支持するスライダと、クリーニングブレード72を上述の方向のうちの一方の方向に付勢するばね等の付勢手段と、通電により、クリーニングブレード72を、付勢手段による付勢力に抗して上述の方向のうちの他方の方向に変位させるソレノイドとを有している。ソレノイドへの通電は、制御手段によって後述する所定のタイミングで行われる。
【0085】
駆動手段は、たとえばカムを用いて、感光体ドラム5等の駆動に同期して一定の周期でクリーニングブレード72の搖動を行うものであっても良いが、タンデム方式の画像形成装置1に適用する場合には、揺動により感光体ドラム5が幅方向に微少なシフトを起こすため、感光体ドラム5の微小な振動や微小な位置ずれによって、各感光体ユニット2A〜2Dに備えられたそれぞれの感光体ドラム5で形成された各色のトナー像が転写ベルト3上を搬送されてきた転写紙P上で重ね合わされる際、重ね合わせの位置ずれが生じ、4色のトナー像を重ねることにより形成された画像において部分的な色ずれが発生することに直結する。
【0086】
そこで、本実施形態では、かかるカム等を用いて作像中に揺動を行う構成は採用せず、制御手段により、プロセスコントロール等の作像後処理中やカラー調整モードの前後等の非作像時すなわちユーザー等により画像形成が指定されたことにより行われる作像時以外の時に駆動手段によってクリーニングブレード72の揺動を行うこととしている。よって、画像形成装置1では、感光体ドラム5の振動や微小な位置ずれの原因となるクリーニングブレード72の搖動が非作像時に行われるため、画像形成装置1はクリーニングブレード72の搖動を行うタンデム方式のカラー画像形成装置であるも、色ずれが防止され良好なカラー画像が形成される。
【0087】
制御手段による駆動手段を用いたクリーニングブレード72の搖動は、潤滑剤90の寿命後、すなわち潤滑剤90が無くなった状態で行う。本実施形態においては、潤滑剤90の塗布終了後、塗布の効果は約40[K枚]までは持続するため、かかる搖動は40[K枚]の画像形成終了後に行う。制御手段は、100[msec]でクリーニングブレード72が一往復するように駆動手段の制御を行う。トナー像を転写紙Pに転写する時に搖動を行うと、上述のように色ずれの問題が生じる場合があるため、制御手段による駆動手段を用いたクリーニングブレード72の搖動のタイミングは、感光体ドラム5上のトナー像が転写紙Pに転写された後となっている。なお、搖動は、潤滑剤の寿命以降に開始されれば良く、寿命後すぐに開始してもよい。
【0088】
制御手段による現像装置10A〜10Dを用いた感光体フィルミング防止のためのトナー供給について説明する。潤滑剤90の寿命後、塗布の効果がなくなると、感光体5の表面が研磨され始め、また、特に低画像面積の画像が連続的に形成されると、転写後に感光体ドラム5上に残留し感光体ドラム5の回転によりクリーニングブレード72に至るトナーの量すなわちクリーニングブレード72に供給される転写残トナー量が少なくなる。
【0089】
したがって、クリーニングブレード72の揺動を行うと、感光体ドラム5表面の微少な凹部にトナーが集まり、更に新たな転写残トナーが供給されない状態で作像が続けられると、凹部に集まった転写残トナーが感光体ドラム5表面にこびりついて感光体フィルミングが発生することがある。そこで、制御手段は、クリーニングブレード72を揺動させるタイミングでは、必ず感光体フィルミングを防止するに要する量以上の所定量のトナーがクリーニングブレード72と感光体ドラム5との係合部に供給された状態とすることにより、トナー塊等を除去し、フィルミングを防止するようになっている。
【0090】
具体的には、制御手段は、ユーザーにより指定された画像形成終了後、クリーニングブレード72が揺動する間、感光体ドラム5上の、クリーニングブレード72と感光体ドラム5が接触している範囲にトナー像を形成するよう、帯電装置4、書き込みユニット6、現像装置10A〜10Dを制御し、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整し、クリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に所定量のトナーが供給されるようにする。制御手段は、トナー供給を、感光体ドラム5の幅方向における感光体ドラム5の作像領域の全範囲において行い、クリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に所定量のトナーが供給されるようにする。
【0091】
制御手段は、100[msec]でクリーニングブレード72が一往復するように駆動手段の制御を行うが、画像形成装置1での作像線速は125[mm/sec]であるので、感光体ドラム5の回転方向において最低
125[mm/sec]×100[msec]=12.5[mm]
の範囲で感光体ドラム5上にトナー像が形成されていなくてはならない。
【0092】
本実施形態では余裕をもって20[mm]の範囲でトナー像が形成されるように制御を行っている。供給されるトナー量は画像形成装置1では作像枚数20枚に一回、0.1[mg/cm]以上であれば良い。ただし最適な供給量と揺動を実施するタイミングは感光体ドラム5の表面性やトナーの物性等により決まる装置固有の値であり、使用する構成に合わせて決定すればよい。
【0093】
画像形成装置1は露光装置たる書き込みユニット6にレーザー光を用いたデジタル方式の画像形成装置であることから、トナー補給のための作像時における、帯電装置4による帯電バイアス及び現像装置10A〜10Dによる現像バイアスは、通常の作像時と同一であるため、トナー供給量のコントロールは、制御手段が、書き込みユニット6により感光体ドラム5上のトナー付着量が適正な量となる書き込み強度で露光を行わせることでなされる。露光によるトナー供給量のコントロールは、書き込み強度に代えて、あるいは書き込み強度とともに書き込み面積を調整することに行っても良い。
【0094】
ただし、アナログ露光方式の画像形成装置の場合には、かかる露光に代えて、あるいはかかる露光とともに、最適な供給量が得られるように、帯電装置4による帯電、具体的には帯電量及び/又は帯電バイアス、及び/又は、現像装置10A〜10Dによるバイアス、具体的には帯電バイアス及び/又は現像バイアスの値を制御して、クリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に所定量のトナーが供給されるように、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整して、感光体ドラム5上に適正量のトナーを付着させることができる。
【0095】
以上のような構成、制御を採用し、既定の作像ユニットすなわち従来の感光体ユニット66内に設置可能なだけの大きさの潤滑剤を具備した感光体ユニット2A〜2Dとすることにより、装置の大型化を招くことなく、潤滑剤90が塗布される所定時間においては潤滑剤90の塗布効果により感光体フィルミングを防止し、潤滑剤90の塗布が終了した後には、クリーニングブレード72を揺動させるタイミングでは、必ず感光体ドラム5上に異物が付着しない最低限のトナーが供給されることにより、画像形成装置1においては、フィルミング画像が発生しない良好な画像形成が行われる。
【0096】
なお、クリ−ニングブレード72の揺動タイミングについては、装置の構成、材質等に応じて任意に設定して良く、例えば(1)潤滑剤90の塗布期間も一定の周期もしくは形成する画像面積率の情報に基づいたタイミングで揺動する、(2)潤滑剤90の塗布期間終了後から、一定の周期もしくは形成する画像面積率の情報に基づいたタイミングで搖動する、(3)感光体フィルミング防止のためのトナー供給制御開始以降だけ揺動する、といった何れのタイミングであってもよい。かかる画像面積率の情報に基づいて搖動を行う場合にあっては、たとえば画像面積率が1%以下であることを条件として搖動を行うようにすることができる。
【0097】
制御手段がクリーニングブレード72揺動時にトナーを供給するに当たり、感光体ドラム5の幅方向におけるクリーニングブレード72幅の一部の範囲であっても、トナー量が所定量以下となる場合にはフィルミング画像が発生する可能性があるので、制御手段は、トナー供給を、感光体ドラム5の幅方向における感光体ドラム5の作像領域の全範囲において行い、さらには、かかる幅方向におけるどの部分においても、クリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に所定量のトナーが供給されるように、上述のようにして現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整する。これにより、かかる幅方向におけるトナー量の部分的な偏差が抑制され、同幅方向における画像全域にわたって良好な画像が維持される。
【0098】
感光体ドラム5の幅方向全範囲にわたってクリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に適正な量のトナー補給を部分的な偏差なく行うべく、制御手段は、より具体的な作像条件に応じて、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整するための制御を行うようになっている。
【0099】
一般に画像形成装置は様々なオリジナル原稿、たとえばプリンターなどの電子データや、コピアなどの紙原稿に対して、画像形成、出力を行うものであり、形成される画像の面積率も様々である。画像面積率が低い画像の場合、転写残トナーも少なくなるので、クリーニングブレード72に供給されるトナー量も少なくなる。特に低面積画像が連続して作像された場合には転写残トナーも非常に少ない状態が続くため、特に感光体フィルミングが発生しやすい状況となる。
【0100】
そこで、制御手段は、A4横サイズの転写紙Pに対し、画像面積率1%以下の画像を100枚連続して形成するという作像条件にあっては、20枚の画像形成を行うごとに一回、クリーニングブレード72の揺動を行い、この時のクリーニング部材72と感光体ドラム5との間へのトナー供給量が0.15[mg/cm]以上となるように、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整し、また、画像面積率1%以下の画像を200枚連続して形成するという作像条件にあっては、20枚の画像形成を行うごとに一回、クリーニングブレード72の搖動を行い、この時のクリーニング部材72と感光体ドラム5との間へのトナー供給量が0.2[mg/cm]以上となるように、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整するようになっている。かかる制御は、感光体フィルミングの発生防止に効果的である。
【0101】
ここで、画像面積率は露光時の書き込みドット数に比例することから、画像形成装置1においては、制御手段が書き込みドット数の積算を行い、この値を基に付着量の制御、付着量の補正を行うようになっている。画像面積率の条件をどのようにするかは、上述のように1%をしきい値にするに限らず、他の画像面積率であっても良いし、トナー供給のタイミングをどのようにするかは、上述のように20枚の画像形成ごととするに限らず、他の所定枚の画像形成ごととすることもでき、また、画像形成を連続して行う場合、画像形成を速やかに行い、終了させるため、連続画像形成の終了後にトナー供給を行うようにすることもできる。なお、画像形成装置1においてはトナー供給量を0.2[mg/cm]以上にしても更なる効果は得られなかった。
【0102】
前述したように、一般に画像形成装置で形成する画像は多様であり、像担持体の幅方向において、画像の半分が白紙で、逆の半分が面積率の高い写真画像である場合には、その白紙部分である非画像部の範囲にはトナーが全く供給されないことになる。また、像担持体がA4横(297[mm])に対応した幅を持っているのに対し、転写紙がA4縦(210[mm])で連続通紙される場合には、その差分である87[mm]の非作像部すなわち非画像部の範囲にはトナーが全く供給されないことになる。
【0103】
このような場合、クリーニングブレード72の揺動時には、画像形成のためのトナーが供給される画像部に比べ、トナーが供給されない非作像部には多くのトナー供給が必要である。したがって、像担持体の作像領域の全体にわたってトナー供給量を均一とし、画像部に適した量のトナーを作像幅全域に供給した場合には、非作像部ではトナー供給量が不足して感光体フィルミングが発生しやすくなり、逆に非作像部に適した量のトナーを作像幅全域に供給した場合には、作像部ではトナー供給量が過剰となり、トナーの無駄が発生することとなる。
【0104】
そこで、画像形成装置1においては、制御手段が、作像時の書き込み位置や通紙した転写紙Pの作像幅といった作像情報すなわち作像条件を基に、感光体ドラム5の幅方向におけるどの部分でも最適な量のトナーを供給するような補正を行うことにより、かかる幅方向における補給トナー量の偏差を確実に防止し、これによって感光体フィルミングを防止し、かつトナーの無駄をなくしている。具体的には、A4縦幅の画像を100枚連続して形成するという前述の作像条件にあっては、20枚の画像形成を行うごとに一回、クリーニングブレード72の搖動を行い、この時のクリーニング部材72と感光体ドラム5との間へのトナー供給量が、作像部においては0.1[mg/cm]となるように、非画像部においては0.15[mg/cm]となるように、露光時の書き込み強度を制御することで、現像装置10A〜10Dからの感光体ドラム5へのトナー供給量を調整するようになっている。
【0105】
トナー供給のタイミングをどのようにするかは、上述のように20枚の画像形成ごととするに限らず、他の所定枚の画像形成ごととすることもでき、また、画像形成を連続して行う場合、画像形成を速やかに行い、終了させるため、連続画像形成の終了後にトナー供給を行うようにすることもできる。作像部と非画像部とで、トナー供給量にどのように差を設けるかは上述の値に限らず感光体フィルミングを防止できるように適宜選択されるものであり、また、作像部と非画像部とを区別する画像面積率に関するしきい値をどのようにするかは、感光体フィルミングを防止できるように適宜選択されるものである。
【0106】
この小型プリンタとしての画像形成装置1は以上のような構成であるので、作像動作を開始させると、各感光体ドラム5が図4における時計回り方向にそれぞれ回転する。各感光体ドラム5の表面が、その感光体ドラム5と各帯電装置の帯電ローラ14との間に電圧が印加されることにより一様に帯電される。
【0107】
感光体ユニット2Aの感光体ドラム5の帯電面には、書込みユニット6によりイエロー色の画像に対応するレーザ光が、感光体ユニット2Bの感光体ドラム5の帯電面には、書込みユニット6によりシアン色の画像に対応するレーザ光が、感光体ユニット2Cの感光体ドラム5の帯電面にはマゼンタ色の画像に対応するレーザ光が、さらに感光体ユニット2Dの感光体ドラム5の帯電面にはブラック色の画像に対応するレーザ光がそれぞれ照射され、そこに各色に対応した潜像がそれぞれ形成される。そして、その各潜像は、感光体ドラム5が回転することにより現像装置10A,10B,10C及び10Dの位置に達すると、そこでイエロー,マゼンタ,シアン及びブラックの各トナーにより現像されて、4色のトナー像となる。
【0108】
一方、給紙カセット11あるいは12のうち、選択された給紙段から転写紙Pが分離給紙部55あるいは56により給紙され、それが感光体ユニット2Aの直前に設けられているレジストローラ対59により、各感光体ドラム5上に形成されているトナー像と一致する正確なタイミングで、それが感光体ユニット2Aの感光体ドラム5と転写ベルト3との間に向けて搬送される。
【0109】
その際、転写紙Pは、転写ベルト3の入口付近に配設している紙吸着ローラ58によりプラスの極性に帯電され、それにより転写ベルト3の表面に静電的に吸着される。転写紙Pは、転写ベルト3に吸着した状態で、その転写ベルト3の矢示A方向への回動により同方向に搬送されながら、図4における上側の面にイエロー,マゼンタ,シアン及びブラック色の各トナー像が順次転写されていき、感光体ユニット2Dを通過したときには4色重ね合わせのフルカラーのトナー画像が形成される。
【0110】
転写紙Pは、定着装置9で熱と加圧力が加えられることによりトナー像が溶融定着され、その後は指定されたモードに応じた排紙系を通って、装置本体上部の排紙トレイ26に反転排紙されたり、定着装置9から直進して反転ユニット8内を通ってストレート排紙されたりする。あるいは、両面画像形成モードが選択されているときには、前述した反転ユニット8内の反転搬送路54に送り込まれた後にスイッチバックされて両面ユニット7に搬送され、そこから再給紙されて感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部で、裏面に画像が形成された後に排出される。
【0111】
転写後の感光体ドラム5はクリーニング装置71によりクリーニングされるが、潤滑剤90がブラシローラ15により必要な期間だけ塗布され、過剰に塗布されることがないので、感光体フィルミングやクリーニング不良が生じることがなく、常に良好な画像形成が行われる。以後、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
【0112】
潤滑剤90の寿命時には、感光体フィルミングやクリーニング不良を防止するに十分な量の潤滑剤が感光体ドラム5等に供給され、感光体フィルミングやクリーニング不良が生じることがない。また潤滑剤90の寿命後は、クリーニングブレード72と感光体ドラム5との間に感光体フィルミングを防止するに要する量のトナーが過不足なく供給され、この状態でクリーニングブレード72の搖動が行われるので、感光体フィルミングが良好に防止され、良好な画像形成が継続して行われる。
【0113】
この画像形成装置1においても、前述したように感光体ドラム5の表面の削れ量をコントロールすることができる。但し、図1に示した実施の形態とは異なり、転写ベルト3が感光体ドラム5に接触するため、削れに関与するファクターがひとつ増えることになる。そこで、転写ベルト3による削れのファクターを少しでも低減するため、図示しない転写ベルト接離機構により、モノクロ単色モード時にはY,M,Cの各感光体ドラム5から転写ベルト3を離間し、感光体ドラム5に転写ベルト3が接触しないように制御を行っている。
【0114】
【発明の効果】
本発明は、像担持体と、この像担持体に塗布される潤滑剤と、記像担持体を帯電する帯電手段と、上記像担持体を露光する露光手段と、上記像担持体をトナーにより現像する現像手段と、上記像担持体に係合するクリーニングブレードを備え同像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、上記クリーニングブレードを上記像担持体の幅方向に変位させるための駆動手段と、上記現像手段からの上記像担持体へのトナー供給量の制御と、上記駆動手段によるクリーニングブレードの変位の制御を行う制御手段とを有する画像形成装置において、上記制御手段が、上記潤滑剤が無くなった状態で上記駆動手段により上記クリーニングブレードを変位させ、同駆動手段により同クリーニングブレードを変位させるときには、同クリーニングブレードと上記像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整するので、潤滑剤の塗布による装置の汚染や大型化等の弊害を防止しつつ、像担持体に対する潤滑剤の塗布によりクリーニング不良及び感光体フィルミングを防止するとともに、クリーニングブレードの変位を、適当な時期に、適量のトナーを補給したうえで行うことで、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0115】
制御手段が、帯電手段による像担持体の帯電を制御することで、クリーニングブレードと上記像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することとすれば、特別な機構を用いることなく帯電に関する簡易な制御を行い、また、クリーニングブレードの変位を、適当な時期に、適量のトナーを補給したうえで行うことで、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0116】
制御手段が、露光手段による同像担持体の露光を制御することで、クリーニングブレードと上記像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することとすれば、特別な機構を用いることなく露光に関する簡易な制御を行い、また、クリーニングブレードの変位を、適当な時期に、適量のトナーを補給したうえで行うことで、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0117】
制御手段が、幅方向における像担持体の作像領域の全範囲においてクリーニングブレードと像担持体との間にトナーが供給されるように、現像手段からの像担持体へのトナー供給を行わせることが可能であることとすれば、幅方向における像担持体の作像領域の全範囲においてトナー量の偏差を抑制し、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0118】
制御手段が、幅方向における像担持体の作像領域の範囲内の、幅方向におけるどの部分においても、クリーニングブレードと像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように現像手段からの像担持体へのトナー供給量を調整することとすれば、幅方向における像担持体の作像領域の範囲のいかなる部分においてもトナー量の偏差をさらに抑制し、確実に、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0119】
制御手段が、作像条件に応じて、クリーニングブレードと像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように現像手段からの像担持体へのトナー供給量を調整することとすれば、クリーニングブレードと像担持体との間のトナー量が不足しがちな作像が行われる場合であっても、クリーニングブレードと像担持体との間のトナー量の偏差をなくしまた適正な量のトナーを供給することで、転写残トナーの過剰によるトナーの浪費や画質低下を防止しつつ、転写残トナーの不足の解消及びトナー塊等の除去により感光体フィルミングを防止することができ、潤滑剤の寿命前、すなわち潤滑剤が無くなった状態となる前においても、潤滑剤の寿命後、すなわち潤滑剤が無くなった状態となった経時においても、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0120】
制御手段が駆動手段によりクリーニングブレードを変位するのが非作像時であることとすれば、クリーニングブレードの変位に起因する像担持体の振動や位置ずれを防止して、常に記録媒体の規定位置に正確に画像を形成できるとともに、トナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する構成に適用されることでトナー像の重ね合わせを常に正確に行い、重ね合わせ不良に起因する色ずれ等の不良画像の形成を防止し、常時良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0121】
像担持体と、潤滑剤、帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを備えたユニットを有し、このユニットが一体で画像形成装置本体に対して着脱されることとすれば、像担持体等の交換作業を簡易に行うことができ、また潤滑剤がユニット化されている場合にはかかる交換作業を行うことで同時に潤滑剤の交換作業が行われるので潤滑剤の交換の作業性が向上するとともに、ユニットのメンテナンス性が向上し、また、ユニットを構成する部品の組み付け精度が向上し安定して良好な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
【0122】
ユニットを複数有することとすれば、各ユニットで異なる色の像を形成するタンデム方式のカラー画像形成装置を構成することが可能となり、上述の各効果を奏することができる画像形成装置を提供することができる。
【0123】
像担持体と、潤滑剤、帯電手段、露光手段、現像手段、クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを、それぞれ複数有することとすれば、像担持体をユニット化することなく、カラー画像形成装置を構成することが可能となり、上述の各効果を奏することができる画像形成装置を提供することができる。
【0124】
像担持体が、その表面に、高硬度粒子の微粉末を分散させた表面保護層を有することとすれば、感光体フィルミング及び装置の大型化が防止される条件下において像担持体を高寿命化し、経時的に低コストの画像形成装置を提供することができる。
【0125】
微粉末が、金属酸化物であることとすれば、感光体フィルミング及び装置の大型化が防止される条件下において特に像担持体の高寿命化に優れ経時的に低コストの画像形成装置を提供することができる。
【0126】
帯電装置が、帯電有効領域において像担持体に対して非接触の帯電部材を有することとすれば、像担持体上の潤滑剤や異物の付着を防止することにより帯電ムラを防止して安定して良好な画像形成を行うことができるとともに、像担持体の削れ量をコントロールすることが可能となり像担持体を高寿命化することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に備えられた帯電手段の一部破断正面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置に備えられた像担持体の一部拡大側断面図である。
【図4】本発明を適用した画像形成装置の他の例を示す模式図である。
【図5】図4に示した画像形成装置に備えられたユニットの側断面図である。
【図6】図4に示した画像形成装置に備えられた書き込みユニットの斜視図である。
【図7】従来のユニットの側断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2A、2B、2C、2D ユニット
4 帯電手段
6 露光手段
5 像担持体
10、10A、10B、10C、10D 現像手段
71 クリーニング手段
72 クリーニング部材
85 表面保護層
90 潤滑剤
100 画像形成装置本体
Ac 帯電有効領域

Claims (13)

  1. 像担持体と、
    この像担持体に塗布される潤滑剤と、
    上記像担持体を帯電する帯電手段と、
    上記像担持体を露光する露光手段と、
    上記像担持体をトナーにより現像する現像手段と、
    上記像担持体に係合するクリーニングブレードを備え同像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、
    上記クリーニングブレードを上記像担持体の幅方向に変位させるための駆動手段と、
    上記現像手段からの上記像担持体へのトナー供給量の制御と、上記駆動手段によるクリーニングブレードの変位の制御を行う制御手段とを有する画像形成装置において、
    上記制御手段が、上記潤滑剤が無くなった状態で上記駆動手段により上記クリーニングブレードを変位させ、同駆動手段により同クリーニングブレードを変位させるときには、同クリーニングブレードと上記像担持体との間に所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記帯電手段による上記像担持体の帯電を制御することで、上記クリーニングブレードと同像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記露光手段による上記像担持体の露光を制御することで、上記クリーニングブレードと同像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記幅方向における上記像担持体の作像領域の全範囲において上記クリーニングブレードと上記像担持体との間にトナーが供給されるように、上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給を行わせることが可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、上記幅方向における上記像担持体の作像領域の範囲内の、同幅方向におけるどの部分においても、上記クリーニングブレードと上記像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が、作像条件に応じて、上記クリーニングブレードと上記像担持体との間に上記所定量のトナーが供給されるように上記現像手段からの同像担持体へのトナー供給量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記制御手段が上記駆動手段により上記クリーニングブレードを変位するのが非作像時であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記像担持体と、
    上記潤滑剤、上記帯電手段、上記露光手段、上記現像手段、上記クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを備えたユニットを有し、このユニットが一体で画像形成装置本体に対して着脱されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置において、上記ユニットを複数有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし8の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    上記像担持体と、
    上記潤滑剤、上記帯電手段、上記露光手段、上記現像手段、上記クリーニング手段のうちの少なくとも1つとを、それぞれ複数有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記像担持体が、その表面に、高硬度粒子の微粉末を分散させた表面保護層を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11記載の画像形成装置において、上記微粉末が、金属酸化物であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか1つに記載の画像形成装置において、上記帯電装置が、帯電有効領域において上記像担持体に対して非接触の帯電部材を有することを特徴とする画像形成装置。
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