JPH10206231A - 配光測定装置 - Google Patents

配光測定装置

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JPH10206231A
JPH10206231A JP797997A JP797997A JPH10206231A JP H10206231 A JPH10206231 A JP H10206231A JP 797997 A JP797997 A JP 797997A JP 797997 A JP797997 A JP 797997A JP H10206231 A JPH10206231 A JP H10206231A
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light
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JP797997A
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English (en)
Inventor
Kenji Imura
健二 井村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定光源の配光を高精度で測定することが
できる配光測定装置を提供する。 【解決手段】 楕円面鏡2は、その第1の焦点22が被
測定領域11の近傍位置に位置するように配置される。
また、楕円面鏡2には、当該第1の焦点22を含み、し
かも回転対称軸21に直交する仮想直交面24上で回転
対称軸21と平行に一定の幅を持つ楕円反射面23が、
回転対称軸21回りに180゜にわたって設けられてお
り、被測定領域11から出射した光を反射し、この被測
定領域11の強度分布像4を光学的焦点面上に形成す
る。そして、撮像部6がこの強度分布像4を撮像すると
ともに、この強度分布像4に基づき演算制御部が配光を
演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプな
どの点光源、あるいはCRTや液晶ディスプレイなどの
面光源(以下、これらを総称して「被測定光源」とい
う)の各方向への光度分布、つまり配光を測定する配光
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配光は重要な光源特性のひとつであり、
従来より種々の配光測定装置が提案されている。例え
ば、特公平3−4858号公報には、f・θレンズの前
側焦点に被測定光源を配置し、f・θレンズの後側焦点
面上に被測定光源の空中像を形成し、さらに当該空中像
をリレーレンズ系でテレビジョン撮像装置の撮像面に再
結像させることで被測定光源の配光画像を観察する配光
測定装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被測定光源
の配光を測定する場合、その測定可能範囲が重要とな
る。というのも、例えば被測定光源のひとつである液晶
ディスプレイでは、その配光特性が近年改良されてお
り、この改良型液晶ディスプレイを評価するためには、
液晶ディスプレイの各微小領域(被測定領域)について
当該被測定領域の法線に対して少なくとも±80゜程度
の範囲にわたって配光を測定する必要がある。
【0004】しかしながら、当該従来技術では、f・θ
レンズを用いて被測定光源の配光画像を形成しているた
め、必然的に測定可能な範囲は被測定光源の被測定領域
の法線に対して±60゜程度に止まっており、配光測定
装置に対する近年の要求を満足するのは困難な状況にあ
る。
【0005】また、従来より周知のようにレンズへの入
射角によって当該入射光の偏光成分に対する透過率は変
化するため、f・θレンズを介して配光を測定する従来
技術では正確な測定が困難である。例えば、被測定領域
から同一の光強度を有する光が被測定領域の法線に対し
て互いに異なる角度θ1、θ2で出射した場合、上記透過
率の不均一性によりf・θレンズを透過する光の強度が
角度θ1、θ2に応じて変化してしまう。特に、被測定光
源が偏光光源である液晶ディスプレイでは、この問題が
重大となる。
【0006】なお、被測定光源から離れた位置に光電子
増倍管、フォトダイオードなどの光検出器を配置し、当
該光検出器を被測定光源に対して同心円状に順次移動さ
せながら各移動位置で光強度を検出することで、被測定
光源の配光を測定する方法が従来より提案されている
が、この方法によれば、上記問題は解消されるものの、
別の重大な問題が生じる。
【0007】すなわち、この方法により高精度の配光測
定を行うためには、光検出器の移動と測定を数多く繰り
返して測定点を増やす必要があり、測定に時間がかかる
という問題がある。また、この方法ではすべての測定点
を同時に測定できないため、測定開始から完了までの
間、被測定光源が安定している光源にしか適用すること
ができず、実際上、被測定光源の配光を高精度で測定す
ることは不可能である。
【0008】さらに、カラー画像を表示するCRTや液
晶ディスプレイを評価するためには、色彩情報を含んだ
実際に人間に観測される配光、つまり色彩的配光を測定
することが重要となる。
【0009】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、被測定光源の配光を高精度で測定す
ることができる配光測定装置を提供することを第1の目
的とする。
【0010】また、この発明は、被測定光源の色彩的配
光を高精度で測定することができる配光測定装置を提供
することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
第1の目的を達成するため、第1の焦点が被測定光源の
被測定領域の近傍に配置されるとともに、前記第1の焦
点を含みしかも前記回転対称軸に直交する仮想直交面上
に位置する楕円反射面によって前記被測定領域から出射
した光を第2の焦点に集光する楕円面鏡と、前記被測定
領域から出射する平行光束が前記楕円反射面によって集
光する光学的焦点面上に、前記楕円面鏡によって形成さ
れる前記被測定領域の強度分布像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された強度分布像に基づき前記
被測定領域における配光を求める演算制御部とを備えて
いる。
【0012】この発明では、楕円面鏡の第1の焦点の近
傍に位置する被測定光源の被測定領域から出射した光が
当該楕円面鏡の楕円面鏡で反射された後、第2の焦点に
集光されるように構成されており、この被測定領域の強
度分布像が光学的焦点面上に形成される。そして、撮像
部がこの強度分布像を撮像するとともに、この強度分布
像に基づき演算制御部が配光を演算する。
【0013】請求項2の発明は、前記楕円反射面を前記
回転対称軸回りに約180゜にわたって設けている。
【0014】この発明では、回転対称軸に対して直交
し、しかも当該回転対称軸回りに約180゜の範囲で被
測定領域から出射する光が楕円反射面で反射され、略半
円状の強度分布像が光学的焦点面上に形成される。そし
て、この像が撮像部で撮像され、演算制御部で180゜
の範囲にわたる配光が同時に演算される。
【0015】請求項3の発明は、前記第2の焦点に配置
され、前記光学的焦点面に形成される前記被測定領域の
強度分布像を前記撮像部の撮像面上に再結像するリレー
レンズ系を、さらに備えている。
【0016】この発明では、リレーレンズ系が光学的焦
点面に結像された強度分布像を撮像部の撮像面に再結像
し、当該撮像部が強度分布像を撮像する。
【0017】請求項4の発明は、前記被測定領域に対応
した開口を有し、前記リレーレンズ系の近傍に配置され
た絞り板を、さらに備えている。
【0018】この発明では、絞り板に設けられた開口が
視野絞りとして機能する。
【0019】請求項5の発明は、前記撮像部を前記被測
定領域の法線上に固定配置するとともに、折り返し光学
系を前記楕円面鏡から前記撮像部までの光学経路上に配
置し、前記楕円面鏡から出射する反射光を折り返し、前
記撮像部に向けて伸びる光軸を前記法線とほぼ一致させ
る。
【0020】この発明では、折り返し光学系によって楕
円面鏡により反射された光が撮像部に伸びる光軸と一致
しながら撮像部に入射する。
【0021】請求項6の発明は、前記楕円面鏡と前記折
り返し光学系を前記法線回りに回転自在に構成するとと
もに、前記楕円面鏡と前記折り返し光学系を前記法線回
りに回転駆動する回転駆動手段を、さらに備えている。
【0022】この発明では、回転駆動手段によって楕円
面鏡と前記折り返し光学系とが被測定領域の法線回りに
回転する。このため、各回転角度位置で撮像部によって
強度分布像を撮像するとともに、当該強度分布像から各
回転角度位置での1次元の配光を順次求めることで、被
測定領域の二次元的な配光が得られる。
【0023】請求項7の発明は、上記第2の目的を達成
するため、前記撮像部によって互いに異なる複数の分光
感度で前記強度分布像を撮像して複数の分光画像情報を
出力するとともに、前記演算制御部によって前記複数の
分光画像情報から前記被測定領域における色彩的配光を
求めるように構成している。
【0024】この発明では、撮像部が互いに異なる複数
の分光感度で強度分布像を撮像することで各分光感度に
応じた分光画像情報を求めるとともに、これら複数の分
光画像情報に基づき演算制御部が被測定領域における色
彩的配光を求める。
【0025】請求項8の発明は、上記第2の目的を達成
するため、互いに異なる分光透過率を有する複数のフィ
ルタを選択的に光軸上に位置決め自在なフィルタ切換部
をさらに備え、前記演算制御部によって、前記フィルタ
切換部を制御して前記光軸上に前記複数のフィルタを順
次位置決めしながら、前記撮像部によって位置決めされ
たフィルタに対応する分光感度で前記強度分布像を撮像
することで得られる複数の分光画像情報に基づき、前記
被測定領域における色彩的配光を求めるように構成して
いる。
【0026】この発明では、互いに異なる分光透過率を
有する複数のフィルタが選択的に光軸上に位置決めさ
れ、撮像部は位置決めされたフィルタに応じた分光感度
で強度分布像を撮像し、分光感度ごとの分光画像情報を
得る。そして、こうして得られた複数の分光画像情報に
基づき演算制御部が被測定領域における色彩的配光を求
める。
【0027】請求項9の発明は、前記光学的焦点面上に
形成される強度分布像に沿った開口を有し、前記光学的
焦点面に配置されたアパーチャ板をさらに備えている。
【0028】この発明では、アパーチャ板の開口が強度
分布像に沿って設けられており、撮像部は強度分布像を
撮像する。
【0029】請求項10の発明は、前記撮像部をフルフ
レームCCDで構成するとともに、当該フルフレームC
CDの結像領域で強度分布電荷像を形成するようにして
いる。そして、フィルタの位置決めが行われるごとに、
前記フルフレームCCD上の電荷像全体を所定方向に全
体的に平行移動させた後、当該電荷像の移動を停止し、
前記強度分布像を前記フルフレームCCDの結像領域上
に形成した後、再度、前記フルフレームCCD上の電荷
像全体を前記所定方向に全体的に平行移動させること
で、当該位置決めされたフィルタの分光感度で強度分布
電荷像を求めている。
【0030】この発明では、フルフレームCCD上の電
荷像全体が所定方向に全体的に平行移動された後、当該
電荷像の移動を停止することで、前記フルフレームCC
Dの結像領域上への強度分布像の露光が開始され、一定
時間が経過すると、強度分布像に対応する電荷像、つま
り強度分布電荷像が得られる。そして、再度、前記フル
フレームCCD上の電荷像全体が前記所定方向に全体的
に平行移動されて、余分な電荷が蓄積されるのを防止す
る。すなわち、電荷像を移動させることで、電子シャッ
タが構成されており、位置決めされたフィルタの分光感
度に応じた強度分布電荷像を確実に形成している。
【0031】請求項11の発明は、前記複数のフィルタ
を前記光軸上に順次位置決めして互いに異なる分光感度
の複数の強度分布電荷像を前記フルフレームCCD上に
形成した後で、前記フルフレームCCDの電荷情報をア
ナログ/ディジタル変換するA/D変換手段をさらに備
えている。
【0032】この発明では、複数の強度分布電荷像が一
度にフルフレームCCDから取り出され、アナログ/デ
ィジタル変換に要する時間が短縮される。
【0033】請求項12の発明は、前記フィルタの位置
決めが行われるごとに、前記フルフレームCCDの電荷
情報をアナログ/ディジタル変換するA/D変換手段を
さらに備えている。
【0034】この発明では、フィルタの位置決めを行
い、当該フィルタに対応する分光感度で強度分布電荷像
を求めるごとに、当該強度分布電荷像がフルフレームC
CDから取り出される。
【0035】請求項13の発明は、前記A/D変換手段
によって前記強度分布電荷像に対応する電荷情報のみを
アナログ/ディジタル変換するように構成している。
【0036】この発明では、強度分布電荷像に対応する
電荷情報のみがアナログ/ディジタル変換され、アナロ
グ/ディジタル変換に要する時間が短縮される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明にか
かる配光測定装置の第1の実施形態を示す図であり、図
1は光学的構成を示す一方、図2は光学的構成および電
気的構成を示している。この配光測定装置は、液晶ディ
スプレイなどの面光源(被測定光源)1の微小領域(被
測定領域)11の配光を測定する装置である。
【0038】この配光測定装置は半円環状の楕円面鏡2
を備えている。この楕円面鏡2は回転対称軸21を有し
ており、その第1の焦点22が被測定領域11の近傍位
置に位置するように配置されている。また、楕円面鏡2
の楕円反射面23は、当該第1の焦点22を含み、しか
も回転対称軸21に直交する仮想直交面24上で回転対
称軸21と平行に一定の幅を持っており、被測定領域1
1から出射する光を反射して第2の焦点25に集光する
ように構成されている。さらに、この実施形態では、楕
円反射面23は回転対称軸21回りに180゜にわたっ
て設けられている。このため、被測定領域11の法線1
2に対して角度θをなす方向に出射した平行光束L(図
3)は楕円面鏡2の楕円反射面23によって反射され、
図1に示すように焦点面3上で法線12と平行に伸びる
法線31に対して角度θをなす点Pθに結像される。し
たがって、法線12に対して±90゜の範囲において被
測定領域11から出射する平行光束Lは楕円面鏡2によ
って焦点面3上の対応する位置に結像され、その結果、
半円形状の被測定領域11の強度分布像4が当該焦点面
3上に形成される。なお、この明細書では、楕円面鏡2
の2つの焦点22、25と、上記焦点面3とを明確に区
別するため、被測定領域11から出射する平行光束Lが
楕円反射面23によって集光する焦点面3を特に「光学
的焦点面」と称する。
【0039】また、この配光測定装置には第2の焦点2
5の近傍にリレーレンズ系5が設けられており、上記の
ように光学的焦点面3上に形成された強度分布像4を撮
像部6の撮像面61上に再結像する。したがって、リレ
ーレンズ系5の倍率を調整することで強度分布像4を適
当な大きさで撮像面61に拡大、等倍あるいは縮小リレ
ーすることができるが、この実施形態では、図1から明
らかなようにリレーレンズ系5によって光学的焦点面3
上の強度分布像4を撮像面61に縮小リレーし、撮像部
6で撮像している。なお、リレーレンズ系5を設けず
に、撮像部6の撮像面61を光学的焦点面3の位置に配
置して強度分布像4を直接撮像するようにしてもよい。
【0040】さらに、この実施形態では、リレーレンズ
系5の前側近傍に被測定領域11に対応する開口71が
設けられた絞り板7が配置されており、この絞り板7を
設けることで被測定領域11を決定している。すなわ
ち、絞り板7は視野絞りとして機能している。ただし、
絞り板7の配設位置はリレーレンズ系5の前側近傍に限
定されるものではなく、リレーレンズ系5の後側近傍で
あってもよい。また、リレーレンズ系5の外枠(図示省
略)などによって被測定領域11が実質的に決定される
場合には、絞り板7を設ける必要はない。
【0041】次に、図2を参照しながら配光測定装置の
電気的構成について説明する。この配光測定装置では、
撮像部6にA/D変換回路81が接続されており、撮像
部6によって撮像された強度分布像4に対応する画像情
報がアナログ/ディジタル変換された後、I/O82を
介して演算制御部83に入力されるように構成されてい
る。この演算制御部83は、強度分布像4に対応する画
像情報に基づき被測定領域11の配光を演算するCPU
831と、当該画像情報を一時的に記憶するためのRA
M832と、後述するプログラムなどを予め記憶するた
めのROM833とで構成されており、次に説明するよ
うにして強度分布像4から被測定領域11の配光を演算
によって求める。
【0042】図4は、撮像面61を構成する画素に対応
するメモリ空間と、撮像面61上に再結像された強度分
布像41との対応関係を模式的に示す図である。このメ
モリ空間は複数の画像情報をマトリックス状に配列した
ものであり、演算制御部83において、強度分布像41
の一部、例えば被測定領域11の法線12と平行に伸び
る法線に対して角度θをなす部分に対応する3×3の画
像データ(同図(b))をRAM832から読み出し、そ
れら9個の画像データD(m-1,n-1)、…、D(m+1,n+1)
の積分値を角度θへの光度として求める。このような処
理を法線に対して±90゜の範囲内のすべてについて行
い、被測定領域11の1次元的な配光を演算する。な
お、強度分布像41に対応する画像データの取り方は3
×3のマトリックスに限定されるものではなく、任意で
ある。また、ここでは、積分値を角度θへの光度として
求めているが、その他の特定値(例えば平均値など)を
角度θへの光度としてもよい。
【0043】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、被測定領域11の配光を法線12に対して±90゜
の範囲で測定することができ、近年改良された液晶ディ
スプレイなどの被測定光源1の評価が可能となる。ま
た、被測定領域11から出射する光Lを回転対称軸21
に対して対称な形状を有する楕円反射面23で反射し、
強度分布像4を形成しているため、法線12に対するい
ずれの角度においても、楕円反射面23への入射角は同
一であり、リレーレンズ5への入射角も同一であるだけ
でなく、被測定光源1が偏光光源である場合にも、偏光
方向と各面の相対関係が同一であるため、測定結果が角
度θに依存するという従来例の問題は生じない。さら
に、この実施形態では、一度に法線12に対し±90゜
の範囲で強度分布像4(41)を撮像しているため、時
間経過に伴う光源の変動の影響を受けることなく、精度
良く配光を測定することができる。
【0044】なお、上記第1の実施形態では1次元の配
光を測定するに止まるが、楕円面鏡2、リレーレンズ系
5、撮像部6および絞り板7を一体的に、しかも被測定
領域11に対して相対的に、被測定領域11の法線12
回りに回転させながら、各回転位置で上記のようにして
1次元の配光を順次測定することで被測定領域11の2
次元配光を測定することができる。そこで、かかる2次
元配光を測定可能な配光測定装置の実施形態を第2の実
施形態として以下に詳述する。
【0045】図5は、この発明にかかる配光測定装置の
第2の実施形態を示す図である。この第2の実施形態に
かかる配光測定装置が第1の実施形態のそれと大きく相
違する点は、以下の3点である。
【0046】まず、この第2の実施形態では撮像部6が
被測定領域11の法線12上に固定配置されており、回
転対称軸21の上に配置された第1の実施形態と相違す
る。
【0047】また、楕円面鏡2とリレーレンズ系5との
間に4枚の折り返しミラー91〜94からなる折り返し
光学系9が設けられている点である。折り返しミラー9
1〜94は、被測定領域11から出射し、楕円反射面2
3で反射された光Lを順次折り返して最終的に撮像部6
に向かって伸びる光軸OAが被測定領域11の法線12
とほぼ一致させている。
【0048】さらに、この実施形態では、楕円面鏡2
と、折り返し光学系9と、リレーレンズ系5とからなる
構造体Aが一体的に被測定領域11の法線12回りに回
転自在と構成されるとともに、当該構造体Aが回転駆動
部84によって回転駆動されるように構成されている。
【0049】なお、その他の構成はすでに説明した第1
の実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を
省略する。
【0050】以上のように構成された配光測定装置で
は、被測定領域11から出射した平行光束Lが楕円面鏡
2で反射され、さらに折り返し光学系9で反射されなが
ら、光学的焦点面(図5への図示を省略する)上に半円
状の強度分布像が形成される。そして、折り返し光学系
9によって第2の焦点に配置されたリレーレンズ系5に
導かれ、強度分布像が撮像面61に再結像され、上記第
1の実施形態と同様にして1次元の配光を測定可能とな
っている。
【0051】しかも、この第2の実施形態では、構造体
Aを被測定領域11の法線12回りに回転させながら、
各回転位置で上記のようにして1次元の配光を順次測定
するため、当該配光測定装置によって被測定領域11の
2次元配光を測定することができる。
【0052】さらに、この実施形態では、撮像部6を固
定配置し、構造体Aのみを回転させる構成を採用してい
るため、撮像部6に接続される電気配線も固定すること
ができ、次のような効果が得られる。すなわち、上記に
おいて説明したように、楕円面鏡2、リレーレンズ系
5、撮像部6および絞り板7を一体的に被測定領域11
の法線12回りに回転させる構成を採用することで被測
定領域11の2次元配光の測定が可能となるが、撮像部
6を回転させる場合には、当該撮像部6に接続される電
気配線も当該回転動作に応じて移動するため、特殊な電
線処理を施す必要がある。これに対し、第2の実施形態
では、撮像部6に向かって伸びる光軸OAを被測定領域
11の法線12と一致させて撮像部6を固定したままで
2次元配光を測定可能に構成しているため、撮像部6に
接続される電線も固定配設することができ、特殊な配線
処理が不要となっている。
【0053】図6は、この発明にかかる配光測定装置の
第3の実施形態を示す図である。この配光測定装置は、
以下の相違点を除き、第1の実施形態の装置と基本的に
共通する。そこで、ここでは、相違点を中心に詳細に説
明する一方、共通構成については同一符号を付して説明
を省略する。
【0054】まず、この配光測定装置では、開口101
を有するアパーチャ板100(図7)が光学的焦点面3
上に配設されている。この開口101は強度分布像4に
沿った半円状であり、強度分布像4は当該開口101お
よびリレーレンズ系5を介して撮像面61に再結像され
る一方、強度分布像4を除く領域についてはアパーチャ
板100で遮光される。したがって、強度分布像4(4
1)のみが撮像面61の特定位置(後で説明する図10
(b)の強度分布像形成位置)に結像される。
【0055】また、この配光測定装置には、図6に示す
ように、リレーレンズ系5と撮像部6との間にフィルタ
切換部110が配設されている。このフィルタ切換部1
10は、国際照明委員会(CIE)が推奨する標準観察
者の感度x、y、zに準じた3種類の分光透過率を有す
るフィルタFx、Fy、Fzを選択的に光軸上に位置させ
て各分光感度で強度分布像4(41)を撮像部6で撮像
可能とする。すなわち、このフィルタ切換部110で
は、円板部材111が回転自在に設けられており、この
円板部材111に同心円上の4等分点のうち3点に相当
する位置に3つの貫通孔112、113、114が設け
られるとともに、フィルタFx、Fy、Fzがそれぞれ取
り付けられている。さらに、この円板部材111にモー
タ116が連結され、回転駆動部85からの信号に応じ
てモータ116が作動すると、円板部材111が回転
し、フィルタFx、Fy、Fzが選択的に光軸上に位置す
る。なお、上記4等分点のうち残りの1点に相当する領
域115には、貫通孔は設けられておらず、モータ11
6によって当該領域115を光軸上に位置させると、当
該領域115によってリレーレンズ系5から出射する光
が遮光される。つまり、当該領域115が遮光領域とし
て機能するとともに、この遮光領域115の光軸への移
動・退避によって機械的シャッタが実現される。
【0056】さらに、フィルタFx、Fy、Fzを介して
強度分布像4(41)を撮像するように構成しており、
撮像部6によって強度分布像4(41)のSN比は低く
ならざるを得ない。というのも、CIEのx、y、zに
準じたフィルタFx、Fy、Fzを作成するためには、そ
れぞれ複数のフィルタを組み合わせる必要があり、フィ
ルタFx、Fy、Fzの透過率は約20%程度と低くなっ
てしまうからである。そこで、このような技術背景か
ら、第3の実施形態では、高輝度はもちろんのこと低輝
度の被測定光源についても配光を測定するため、撮像部
6として冷却型のフルフレームCCDを採用するととも
に、フルフレームCCD6からの出力をA/D変換回路
81によって12ビットでアナログ/ディジタル変換
し、I/O82を介して演算制御部83に与え、次に説
明する演算処理を実行して各分光感度ごとの配光を測定
し、色彩的配光を求めている。
【0057】図9は第3の実施形態にかかる配光測定装
置の動作を示すフローチャートであり、また図10は同
装置の動作を模式的に示す図である。なお、この配光測
定装置の初期状態では、遮光領域115が光軸上に位置
決めされている。
【0058】被測定光源1を点灯させ、被測定領域11
の配光測定を開始すると、まず回転駆動部85からの信
号を受けてモータ116が駆動し、遮光領域115に換
えてフィルタFxを光軸上に位置させる(ステップS
1)。これによって、被測定領域11から出射する光が
楕円面鏡2の楕円反射面23で反射され、アパーチャ板
100の開口101上に集光されて強度分布像4が結像
され、さらに当該強度分布像4がフィルタFxの分光感
度でフルフレームCCD6の撮像面61に再結像されて
撮像面61の特定位置に強度分布像41に対応する電荷
像41aが形成される(図10(a))。
【0059】ここで、このように遮光領域115からフ
ィルタFxに切り換えることで露光を開始させる、つま
りフィルタ切換部110による機械的シャッタにより露
光を制御することは可能であり、一定時間露光を継続さ
せてフィルタFxの分光感度で強度分布像4(41)を
撮像し、その後、上記と同様にしてフィルタFxからフ
ィルタFyに切り換えてフィルタFyの分光感度で強度分
布像4(41)を撮像し、さらにフィルタFyからフィ
ルタFzに切り換えてフィルタFzの分光感度で強度分布
像4(41)を撮像するようにしてもよい。
【0060】しかしながら、機械的シャッタでは、切換
処理に伴って時間的ずれが生じ、不安定となる。そこ
で、この実施形態では、より精度良く各分光感度で強度
分布像4(41)を撮像するため、以下に詳述するよう
に電子シャッタを採用している。
【0061】すなわち、次のステップS2で、撮像面6
1で適当な画素列数だけ所定方向(この実施形態では下
方向)に平行に電荷シフトする。すると、図10(b)に
示すように、電荷像41aが1点鎖線で示す強度分布像
41の形成位置(以下「強度分布像形成位置」という)
から電荷シフトし、強度分布形成位置の画素がクリアさ
れる。そして、時間経過とともに、強度分布像形成位置
に対応する画素において電荷が蓄積されていき、強度分
布像41に対応する電荷像41xが形成される(同図
(c))。つまり、電荷シフトによってフィルタFxの分光
感度での強度分布像41の露光を開始する。
【0062】そして、所定の露光時間が経過する(ステ
ップS3で「YES」と判定する)と、上記ステップS
2と同様に、撮像面61で適当な画素列数だけ下方向に
平行に電荷シフトする(ステップS4)。これによっ
て、図10(d)に示すように、電荷像41a、41xが
それぞれ下方向に平行に移動するとともに、強度分布像
形成位置の画素が一旦クリアされる。この後、時間経過
に伴って強度分布像形成位置に対応する画素において電
荷が蓄積されて、電荷像41bが形成されるが、電荷像
41xは全く影響を受けず、露光開始(ステップS2)
から露光終了(ステップS4)までに形成された電荷像
のままとなっている。つまり、電荷シフトがシャッタの
役割を果たしている。
【0063】上記のようにしてフィルタFxの分光感度
に応じた露光処理を完了すると、上記ステップS1〜S
4と同様の処理を繰り返す。すなわち、再度モータ11
6を駆動し、フィルタFxに換えてフィルタFyを光軸上
に位置させる(ステップS5)。これによって、フィル
タFyの分光感度でフルフレームCCD6の撮像面61
に強度分布像4(41)が結像される。そして、次のス
テップS6で撮像面61において適当な画素列数だけ下
方向に平行に電荷シフトしてフィルタFyの分光感度で
露光処理を開始し、ステップS7で「YES」と判定す
る(所定の露光時間が経過する)と、再度、撮像面61
で適当な画素列数だけ下方向に平行に電荷シフトして当
該露光処理を完了する(ステップS8)。このように一
連の処理(ステップS5〜S8)を実行することで、図
10(e)に示すように、電荷像41a、41x、41b
に続いて、電荷像41yおよび41cが下方向から上方
向に順次平行に並んだ状態で撮像面61に形成される。
【0064】上記のようにしてフィルタFyの分光感度
に応じた露光処理を完了すると、上記と同様の処理を繰
り返す。すなわち、再度モータ116を駆動し、フィル
タFyに換えてフィルタFzを光軸上に位置させる(ステ
ップS9)。これによって、フィルタFzの分光感度で
フルフレームCCD6の撮像面61に強度分布像4(4
1)が結像される。そして、次のステップS10で撮像
面61において適当な画素列数だけ下方向に平行に電荷
シフトしてフィルタFzの分光感度で露光処理を開始
し、ステップS11で「YES」と判定する(所定の露
光時間が経過する)と、再度、撮像面61で適当な画素
列数だけ下方向に平行に電荷シフトして当該露光処理を
完了する(ステップS12)。このように一連の処理
(ステップS9〜S12)を実行することで、図10
(f)に示すように、電荷像41a、41x、41b、4
1y、41cに続いて、電荷像41zおよび41dが下
方向から上方向に順次平行に並んだ状態で撮像面61に
形成される。
【0065】上記のようにして互いに異なる3種類の分
光感度で強度分布電荷像41x、41y、41zをフル
フレームCCD6の撮像面61上に形成すると、再度モ
ータ116の作動によってフィルタFzに換えて遮光領
域115を光軸上に位置させる。その後で、フルフレー
ムCCD6からすべての電荷像41a、41x、41
b、41y、41c、41zおよび41dを読み出し、
A/D変換回路81によって12ビットでアナログ/デ
ィジタル変換し(ステップS13)、各分光感度に対応
した分光画像情報をI/O82を介して演算制御部83
のRAM832に記憶する。
【0066】そして、第1の実施形態と同様にして、分
光感度ごとに対応する分光画像情報に基づき配光を求
め、色彩的配光を測定している。
【0067】以上のように、この実施形態によれば、フ
ィルタFx、Fy、Fzの分光感度ごとに配光を測定して
おり、色彩情報を含んだ実際に人間に観測される配光、
つまり色彩的配光を測定することができる。
【0068】また、3種類の強度分布電荷像41x、4
1y、41zを電子シャッタ方式で形成しているため、
機械的シャッタを用いた場合に比べて安定して電荷像を
得ることができ、測定精度を向上させることができる。
【0069】なお、3種類の強度分布電荷像41x、4
1y、41zを撮像面61に形成した後で、一度にすべ
ての電荷情報をフルフレームCCD6から取り出し、ア
ナログ/ディジタル変換しているが、各強度分布電荷像
41x、41y、41zを形成するごとに電荷情報を取
り出し、アナログ/ディジタル変換してもよい。ただ
し、ある強度分布電荷像を形成してから次の強度分布電
荷像を形成するまでの時間間隔を考えると、色彩的配光
の測定精度を向上させる観点からは当該時間間隔を極力
短くするのが望ましく、この点から3種類の強度分布電
荷像41x、41y、41zを連続的に形成した後で一
度に取り出すこととした上記実施形態の方が有利であ
る。
【0070】また、撮像面61における強度分布電荷像
41x、41y、41zに対応する画素は予め既知であ
るため、当該画素に蓄積された電荷情報のみをアナログ
/ディジタル変換するようにすれば、アナログ/ディジ
タル変換に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0071】また、上記実施形態では、フィルタ切換部
110でフィルタFx、Fy、Fzを選択的に光軸上に位
置させることで異なる分光感度で強度分布像4(41)
を撮像しているため、撮像部6としてモノクロのフルフ
レームCCD6を採用することができるが、フィルタ切
換部110を設ける代わりに、撮像部6を例えば三板式
のカラーCCDカメラで構成してもよい。
【0072】以上、第1〜第3実施形態に即してこの発
明を説明したが、この発明はこれらの実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施形態はいずれも楕
円反射面23を回転対称軸21回りに180゜にわたっ
て設けられているため、配光の測定範囲は被測定領域1
1の法線12に対して±90゜となっているが、楕円反
射面23の配設範囲は180゜に限定されるものではな
く、任意であり、例えば回転対称軸21回りに360゜
にわたって設けることで測定可能範囲も360゜とな
り、ハロゲンランプなどの点光源の配光を測定すること
ができる。
【0073】また、第2の実施形態のように本発明によ
る配光測定装置を被測定領域11の法線12の回りに回
転させて、各回転位置での1次元の配光を順次測定し
て、2次元的な配光を測定する場合、1つには各回転位
置での測定に時間的ずれがあるため、もう1つには被測
定光源が偏光光源である場合、各回転位置によって偏光
方向と楕円面鏡以下の各入射面との相対関係が変わるた
め、各回転位置によって光学系の透過率が異なる。しか
しながら、法線方向の強度は各回転位置について常に測
定されているため、この法線方向の強度が各回転位置で
等しくなるようにノルマライズすることで時間的なずれ
と偏光の影響を避けることができる。
【0074】また、液晶ディスプレイやCRTのように
被測定領域11が2次元的に配列している面光源の配光
を測定する場合、上記実施形態にかかる配光測定装置を
面光源に沿って相対的に平行移動させるように構成すれ
ば、面光源全体の配光を測定することができる。
【0075】さらに、比較的広い表面サイズを有する面
光源を測定する場合、第1および第3の実施形態にかか
る配光測定装置では面光源の一部がリレーレンズ系5、
撮像部6、絞り板7あるいはアパーチャ板100と干渉
したり、装置内を進む光を遮ったりして測定不能となる
ことがある。しかし、このような場合には、適当な位置
に折り返し光学系を挿入することで面光源との干渉およ
び面光源による遮光を防止することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、楕円
面鏡の第1の焦点の近傍に位置する被測定領域の強度分
布像を当該楕円面鏡の楕円反射面によって光学的焦点面
上に形成し、撮像部によって当該強度分布像を撮像し、
さらに当該強度分布像に基づき演算制御部が配光を演算
するように構成しているので、被測定領域の法線に対す
るいずれの角度においても、楕円反射面以下の各入射面
への入射角は同一であるだけでなく、被測定光源が偏光
光源である場合にも、偏光方向と各面の相対関係が同一
であるため、測定結果が角度に依存するという従来例の
問題は生じない。さらに、一度に強度分布像を撮像して
いるため、光源の変動の影響を受けることなく、精度良
く配光を測定することができる。
【0077】特に、楕円反射面を回転対称軸回りに約1
80゜にわたって設けることで、被測定領域の配光を法
線に対して±90゜の範囲で測定することができ、近年
改良された液晶ディスプレイなどの被測定光源の評価が
可能となる。
【0078】また、リレーレンズ系をさらに設けること
で、光学的焦点面に結像された強度分布像を適当な倍率
でリレーすることができ、撮像部の撮像面に応じたサイ
ズで強度分布像を撮像することができる。
【0079】また、撮像部を被測定領域の法線上に固定
配置するとともに、折り返し光学系を前記楕円面鏡と前
記撮像部との間に配置し、楕円面鏡から出射する反射光
を折り返し、撮像部に向けて伸びる光軸を法線とほぼ一
致させるように構成するとともに、楕円面鏡と折り返し
光学系を法線回りに回転するように構成することで、被
測定領域の二次元的な配光を測定可能となる。
【0080】また、撮像部によって互いに異なる複数の
分光感度で強度分布像をそれぞれ撮像して複数の分光画
像情報を求めるように構成することができ、これによっ
て複数の分光画像情報から被測定領域における色彩的配
光を求めることができる。
【0081】また、互いに異なる分光透過率を有する複
数のフィルタを選択的に光軸上に位置決め自在なフィル
タ切換部をさらに備え、光軸上に前記複数のフィルタを
順次位置決めしながら、撮像部によって位置決めされた
フィルタに対応する分光感度で強度分布像を撮像するよ
うに構成することで、複数の分光画像情報に基づき、前
記被測定領域における色彩的配光を求めることができ
る。
【0082】また、撮像部をフルフレームCCDで構成
するとともに、当該フルフレームCCDの結像領域で強
度分布電荷像を形成するように構成するとともに、フィ
ルタの位置決めが行われるごとに、前記フルフレームC
CD上の電荷像全体を所定方向に全体的に平行移動させ
た後、当該電荷像の移動を停止し、前記強度分布像を前
記フルフレームCCDの結像領域上に形成した後、再
度、前記フルフレームCCD上の電荷像全体を前記所定
方向に全体的に平行移動させて当該位置決めされたフィ
ルタの分光感度で強度分布電荷像を求めるように構成す
ることで、電荷像の移動による電子シャッタにより分光
感度に応じた強度分布電荷像を確実に形成することがで
きる。
【0083】また、複数のフィルタを前記光軸上に順次
位置決めして互いに異なる分光感度の複数の強度分布電
荷像を前記フルフレームCCD上に形成した後で、前記
フルフレームCCDの電荷情報をアナログ/ディジタル
変換するように構成することで、複数の強度分布電荷像
を一度にフルフレームCCDから取り出すことができ、
アナログ/ディジタル変換に要する時間を短縮すること
ができる。
【0084】さらに、強度分布電荷像に対応する電荷情
報のみをアナログ/ディジタル変換するように構成する
ことで、アナログ/ディジタル変換に要する時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる配光測定装置の第1の実施形
態における光学的構成を示す斜視図である。
【図2】この発明にかかる配光測定装置の第1の実施形
態における光学的および電気的構成を示す図である。
【図3】楕円面鏡を光学的焦点面側より見た正面図であ
る。
【図4】撮像面を構成する画素に対応するメモリ空間
と、撮像面上に再結像された強度分布像との対応関係を
模式的に示す図である。
【図5】この発明にかかる配光測定装置の第2の実施形
態を示す図である。
【図6】この発明にかかる配光測定装置の第3の実施形
態を示す図である。
【図7】アパーチャ板の正面図である。
【図8】フィルタ切換部の正面図である。
【図9】第3の実施形態にかかる配光測定装置の動作を
示すフローチャートである。
【図10】図6の装置の動作を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 被測定光源 2 楕円面鏡 3 光学的焦点面 4、41 強度分布像 5 リレーレンズ系 6 フルフレームCCD 6 撮像部 7 絞り板 9 折り返し光学系 11 被測定領域 12 (被測定領域11の)法線 21 回転対称軸 22 第1の焦点 23 楕円反射面 25 第2の焦点 31 法線 41x、41y、41z 強度分布電荷像 61 撮像面 71 (絞り板7の)開口 81 A/D変換回路 83 演算制御部 84 回転駆動部 100 アパーチャ板 101 (アパーチャ板100の)開口 110 フィルタ切換部 Fx、Fy、Fz フィルタ L 平行光束 OA 光軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の焦点が被測定光源の被測定領域の
    近傍に配置されるとともに、前記第1の焦点を含みしか
    も前記回転対称軸に直交する仮想直交面上に位置する楕
    円反射面によって前記被測定領域から出射した光を第2
    の焦点に集光する楕円面鏡と、 前記被測定領域から出射する平行光束が前記楕円反射面
    によって集光する光学的焦点面上に、前記楕円面鏡によ
    って形成される前記被測定領域の強度分布像を撮像する
    撮像部と、 前記撮像部によって撮像された強度分布像に基づき前記
    被測定領域における配光を求める演算制御部とを備えた
    ことを特徴とする配光測定装置。
  2. 【請求項2】 前記楕円反射面が前記回転対称軸回りに
    約180゜にわたって設けられた請求項1記載の配光測
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の焦点に配置され、前記光学的
    焦点面に形成される前記被測定領域の強度分布像を前記
    撮像部の撮像面上に再結像するリレーレンズ系を、さら
    に備えた請求項1または2記載の配光測定装置。
  4. 【請求項4】 前記被測定領域に対応した開口を有し、
    前記リレーレンズ系の近傍に配置された絞り板を、さら
    に備えた請求項3記載の配光測定装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像部が前記被測定領域の法線上に
    固定配置されるとともに、 前記楕円面鏡から前記撮像部までの光学経路上に配置さ
    れ、前記楕円面鏡から出射する反射光を折り返し、前記
    撮像部に向けて伸びる光軸を前記法線とほぼ一致させる
    折り返し光学系を、さらに備える請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の配光測定装置。
  6. 【請求項6】 前記楕円面鏡と前記折り返し光学系を前
    記法線回りに回転自在に構成するとともに、 前記楕円面鏡と前記折り返し光学系を前記法線回りに回
    転駆動する回転駆動手段を、さらに備えた請求項5記載
    の配光測定装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像部が、互いに異なる複数の分光
    感度で前記強度分布像を撮像して複数の分光画像情報を
    出力するとともに、 前記演算制御部が、前記複数の分光画像情報から前記被
    測定領域における色彩的配光を求める請求項1ないし6
    のいずれかに記載の配光測定装置。
  8. 【請求項8】 互いに異なる分光透過率を有する複数の
    フィルタを選択的に光軸上に位置決め自在なフィルタ切
    換部をさらに備え、 前記演算制御部が、前記フィルタ切換部を制御して前記
    光軸上に前記複数のフィルタを順次位置決めしながら、
    前記撮像部によって位置決めされたフィルタに対応する
    分光感度で前記強度分布像を撮像することで得られる複
    数の分光画像情報に基づき、前記被測定領域における色
    彩的配光を求める請求項1ないし6のいずれかに記載の
    配光測定装置。
  9. 【請求項9】 前記光学的焦点面上に形成される強度分
    布像に沿った開口を有し、前記光学的焦点面に配置され
    たアパーチャ板をさらに備えた請求項8記載の配光測定
    装置。
  10. 【請求項10】 前記撮像部がフルフレームCCDを有
    し、当該フルフレームCCDの結像領域で強度分布電荷
    像を形成可能に構成されており、しかも、 前記フィルタの位置決めが行われるごとに、前記フルフ
    レームCCD上の電荷像全体を所定方向に全体的に平行
    移動させた後、当該電荷像の移動を停止し、前記強度分
    布像を前記フルフレームCCDの結像領域上に形成した
    後、再度、前記フルフレームCCD上の電荷像全体を前
    記所定方向に全体的に平行移動させて位置決めされたフ
    ィルタの分光感度で強度分布電荷像を求める請求項9記
    載の配光測定装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のフィルタを前記光軸上に順
    次位置決めして互いに異なる分光感度の複数の強度分布
    電荷像を前記フルフレームCCD上に形成した後で、前
    記フルフレームCCDの電荷情報をアナログ/ディジタ
    ル変換するA/D変換手段をさらに備えた請求項10記
    載の配光測定装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルタの位置決めが行われるご
    とに、前記フルフレームCCDの電荷情報をアナログ/
    ディジタル変換するA/D変換手段をさらに備えた請求
    項10記載の配光測定装置。
  13. 【請求項13】 前記A/D変換手段は前記強度分布電
    荷像に対応する電荷情報のみをアナログ/ディジタル変
    換する請求項11または12記載の配光測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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