JPH10205011A - 吸放湿性の有する板材とその製造方法 - Google Patents

吸放湿性の有する板材とその製造方法

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JPH10205011A
JPH10205011A JP2973197A JP2973197A JPH10205011A JP H10205011 A JPH10205011 A JP H10205011A JP 2973197 A JP2973197 A JP 2973197A JP 2973197 A JP2973197 A JP 2973197A JP H10205011 A JPH10205011 A JP H10205011A
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particle size
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Koji Higuchi
晃司 樋口
Kaichiro Murakami
嘉一郎 村上
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Eidai Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/08Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by adding porous substances
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸放湿機能の優れた無機質の板材、とりわけ
壁面材料として用いられる調湿性の板材を提供する。 【解決手段】 吸放湿性のポ−ラスな無機粉粒体で構成
され、表面から裏面にかけて徐々に密度および平均粒径
が変化し、上記表面は密度が高く緻密で平均粒径が小さ
く、上記裏面は密度が低くポ−ラスで平均粒径が大きい
吸放湿性の板材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用材とりわけ
内装壁材や天井材等に用いられる吸放湿性の有する板材
とその製造方法に係る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】高気密、高断熱性の有
する住宅内装材については、今日需要の高まりを見せて
いるが、室内の結露の問題が発生している。従来からの
室内換気システムの併用で上記問題は一応解決するが、
内装材として吸放湿する材料が開発されればより一層室
内結露防止が期待できると思われる。吸放湿性のある材
料で表面硬度が高く、かつ表面平滑性の優れた材料であ
れば内装材として使用可能と思われる。本発明は、吸放
湿性の有する板材料を内装材とすることによって、高湿
度雰囲気では内装材が湿気を吸収し、また乾燥雰囲気中
では内装材が湿気を放出し、室内を比較的一定の湿度に
保持する目的でなされたものであり、住宅内装材として
吸放湿性の有する板状の傾斜材料(密度分布が表面から
裏面まで徐々に変化している材料)を提供することを目
的としている。
【0003】
【上記課題を解決するための手段】請求項1に記載の発
明として、吸放湿性のポ−ラスな無機物質で構成され、
板材の表面から裏面にかけて徐々に密度が変化し、上記
表面は密度が高く緻密で上記無機物質の平均粒径が小さ
く、上記裏面は密度が低くポ−ラスで上記無機物質の平
均粒径が大きいことを特徴とする吸放湿性の有する板状
の傾斜材料を提供する。図1は上記本発明に係る吸放湿
性の有する板材(板状の傾斜材料)1を説明するための
模式図である。図1の如く板材の表面と裏面の密度は大
きく異なり、表面の無機物質11はその平均粒径が小さ
く内部気泡12を有したポ−ラスで、密度が高く緻密と
なっている。裏面の無機物質11はその平均粒径が大き
く内部気泡12を有したポ−ラスで、密度が低くポ−ラ
スな状態となっている。上記板材には各々無機物質を結
合させるために接着剤(バインダ−)が用いられてい
る。このように板材の表面から裏面にかけて上記無機物
質11以外の部分は空間となって、湿気の通路を形成し
ている。22はプラスチックフィルムであり、本発明に
係る板材の別態様として後記で述べている如く、裏面を
通る湿気の移動を遮断するための防湿フィルムである。
【0004】請求項2に記載の発明としては、請求項1
の発明の中で上記無機物質として、吸放湿性の有するポ
−ラスな無機粉粒体が集結して平均粒径の異なるポ−ラ
スな顆粒状物に形成されたもので構成され、表面から裏
面にかけて徐々に密度および粒径が変化していることを
特徴とする吸放湿性の有する板状の傾斜材料を提供す
る。
【0005】請求項3に記載の発明としては、請求項1
の発明の中で上記無機物質が、吸放湿性の有するポ−ラ
スな無機発泡体を含んでいることを特徴とする吸放湿性
の有する板状の傾斜材料を提供する。上記無機発泡体と
しては、独立気泡や連続気泡のものが考えられるが、連
続気泡の方が吸放湿機能がはたらきやすい。
【0006】請求項4に記載の発明としては、請求項1
ないし3の発明の中で上記吸放湿性の板材の裏面側に防
湿フィルムを貼り合わせ、表面側からの吸放湿機能を有
することを特徴とする吸放湿性の有する板状の傾斜材料
を提供する。
【0007】請求項5に記載の発明としては、請求項1
ないし4の発明の中で上記吸放湿性の板材の表面に吸放
湿性の化粧層を設けたことを特徴とする吸放湿性を有す
る板状の傾斜材料を提供する。
【0008】請求項6に記載の発明としては、吸放湿性
のポ−ラスな無機物質を、板材の表面から裏面にかけて
徐々に密度が変化して上記表面は密度が高く緻密で平均
粒径が小さく、上記裏面は密度が低くポ−ラスで平均粒
径が大きくなるように積層し、熱圧成形して所定の厚み
の板材を製造することを特徴とする吸放湿性の有する板
状の傾斜材料の製造方法を提供する。
【0009】本発明を発明の実施の形態に基づいてさら
に詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る吸放湿性の有する板
材(板状の傾斜材料)は、吸放湿性の有する無機物質す
なわち無機粉粒体で構成されている。上記板材の表面と
裏面の密度は大きく異なり、表面は密度が高く無機粉粒
体の平均粒径が小さく緻密であり、裏面は密度が低く無
機粉粒体の平均粒径が大きくポ−ラスである。しかも上
記密度は表面から裏面にかけて徐々に変化している。上
記無機粉粒体の形態としては主として発泡体、顆粒体あ
るいは板状体などあげられ、これらの無機粉粒体の平均
粒径の大きさの差異や緻密の程度(ポ−ラスの程度)に
よって上記本発明の板材の密度分布が決定される。
【0011】吸放湿性の有する無機粉粒体の種類として
は、モンモリロン石、モンモリロン群鉱、ベントナイ
ト、ゼオライトあるいは珪藻土、その他無機体質顔料と
して用いられている炭酸カルシウム、タルク、カオリン
あるいはクレ−等も使用できる。
【0012】無機粉粒体(無機物質)は、焼結等の方法
によってさらに平均粒径の大きな顆粒状物にするか、あ
るいは無機粉粒体を任意の発泡倍率で発泡させて使用す
ることで軽量でよりいっそうの吸放湿効果が期待でき
る。
【0013】無機粉粒体は、上記発泡や焼結によって任
意に密度を変化させることもできる。密度としては0.
06〜3.2が好ましい。密度が0.06未満では板材
の強度が弱いために本発明の板材を製造し難い。また密
度が3.2超過では本発明の板材の空間が少なくなり吸
放湿性機能が低下する恐れがある。無機粉粒体の粒径に
ついては3〜5μ以上の任意の粒径が可能であるが、前
述したごとく本発明の板材の表面には粒径が3〜5μの
吸放湿性の有する無機粉粒体を層状に形成させることに
よって外観の優れた、表面性状の良好な板状の傾斜材料
を得ることができる。
【0014】上記無機粉粒体(焼結、発泡した粉粒体を
含む)相互を結合させる無機系バインダ−は、水ガラス
系接着剤としてスミセラム(住友化学)、アロンセラミ
ック(東亜合成)、ベタック(坂井化学)等が挙げられ
る。リン酸アルミニウム系接着剤として第一リン酸アル
ミニウム、オルソリン酸アルミニウム、メタリン酸アル
ミニウム、トリポリリン酸アルミニウム等が挙げられ
る。また、同様に有機系バインダ−としてポリビニルア
ルコ−ル、CMC、アクリル酸ナトリウムの如く親水性
ポリマ−がある。
【0015】(変形例)本発明の吸放湿性の有する板材
(板材の傾斜材料)の裏面に防水、防湿のためポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチ
レンテレフタレ−ト等のプラスチックフィルムを貼り合
わせて上記板材の裏面を通る水分、湿気の移動を抑制す
る態様も考えられる。
【0016】また、本発明に係る吸放湿性の有する板材
の表面には吸放湿性の有するインクや塗料でベタ印刷、
適宜模様印刷や塗料を施して吸放湿性の有する化粧層を
設ける実施態様も考えられる。この場合、吸放湿性の有
するインクとしてビヒクルとして吸放湿のウレタン樹脂
があり、吸放湿性の有する塗料としてビヒクルとして吸
放湿のウレタン樹脂がある。さらに、上記化粧層に任意
のエンボス加工が施され、凹凸模様を付すことも実施態
様として挙げられる。
【0017】本発明に係る吸放湿性の有する板材を製造
する方法として、湿式法や乾式法がある。湿式法では水
に無機物質(無機粉粒体)を分解溶解させてスラリ−に
した後、上記無機粉粒体の沈降速度の差を利用して徐々
に密度の異なる層を形成させる。乾式法ではパ−ティク
ルボ−ドやMDFの木質板製造時のマット形成にて用い
られるスプレッダ−ロ−ル(またはスパイクロ−ル)で
無機粉粒体を分散、分級して徐々に密度の異なる層を形
成させる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例をさらに詳細に説明する。
【0019】(実施例1)タルクの微粉末を木質繊維板
のフォ−ミング装置と同様のスプレッダ−ロ−ル(スパ
イクロ−ル)を使用してPET(ポリエチレンテレフタ
レ−ト)フィルム上に約1mmの層になるように均一に
散布した。タルク層の上に平均粒径約0.5mmのパ−
ライト3重量部、平均粒径約1.0mmのパ−ライト1
重量部、平均粒径約1.5mmのパ−ライト0.5重量
部の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用して約3mmの
層になるように分散した。この層の上に平均粒径約1.
5mmのパ−ライト3重量部、平均粒径約2.0mmの
パ−ライト1重量部、平均粒径約2.5mmのパ−ライ
ト0.5重量部の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用し
て約3mmの層になるように分散した。更に、平均粒径
約3.0mmのパ−ライト3重量部、平均粒径約3.5
mmのパ−ライト2重量部、平均粒径約4.0mmのパ
−ライト1重量部の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用
して約6mmの層になるように分散した。無段階の層状
に積層したものを12mmのディスタンスバ−を用いて
150℃で5分間5kg/cm2で熱圧して板状の無機
傾斜材料を作った。タルク、パ−ライトには接着剤とし
て平均重合度約1700の完全懸化ポリビニルアルコ−
ルの5%水溶液を使用した。
【0020】(実施例2)ゼオライトを多孔質の平均径
約0.5mm〜5.0mmの粒状物に焼結した物を用い
て無機傾斜材料を下記の方法で作った。ゼオライトの微
粉末を木質繊維板のフォ−ミング装置と同様のスプレッ
ダ−ロ−ル(スパイクロ−ル)を使用してPETフィル
ム上に約1mmの層になるように均一に散布した。ゼオ
ライト層の上に平均粒径約0.5mmの焼結ゼオライト
3重量部、平均粒径約1.0mmの焼結ゼオライト2重
量部、平均粒径約1.5mmの焼結ゼオライト1重量部
の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用して約3.5mm
の層になるように分散した。この層の上に平均粒径約
1.5mmの焼結ゼオライト3重量部、平均粒径約2.
0mmの焼結ゼオライト2重量部、平均粒径約2.5m
mの焼結ゼオライト1重量部の混合物をスプレッダ−ロ
−ルを使用して約3.5mmの層になるように分散し
た。更に、平均粒径約3.0mmの焼結ゼオライト3重
量部、平均粒径約3.5mmの焼結ゼオライト2重量
部、平均粒径約4.0mmの焼結ゼオライト2重量部の
混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用して約6mmの層に
なるように分散した。無段階の層状に積層したものを1
2mmのディスタンスバ−を用いて150℃で5分間5
kg/cm2で熱圧して板状の無機傾斜材料を作った。
ゼオライト、焼結ゼオライトには接着剤として平均重合
度約1700の完全懸化ポリビニルアルコ−ルの5%水
溶液を使用した。得られた無機傾斜材料の裏面(平均粒
径約4.0mmの焼結ゼオライト面)にポリエチレンフ
ィルムを防湿のため貼着した。
【0021】(実施例3)珪藻土を多孔質の平均径約
0.5mm〜5.0mmの粒状物に焼結した物を用いて
無機傾斜材料を下記の方法で作った。珪藻土の微粉末を
木質繊維板のフォ−ミング装置と同様のスプレッダ−ロ
−ル(スパイクロ−ル)を使用してPETフィルム上に
約1mmの層になるように散布した。珪藻土層の上に平
均粒径約0.5mmの焼結珪藻土3重量部、平均粒径約
1.0mmの焼結珪藻土2重量部、平均粒径約1.5m
mの焼結珪藻土1重量部の混合物をスプレッダ−ロ−ル
(スパイクロ−ル)を使用して約3.5mmの層になる
ように分散した。この層の上に平均粒径約1.5mmの
焼結珪藻土3重量部、平均粒径約2.0mmの焼結珪藻
土2重量部、平均粒径約2.5mmの焼結珪藻土1重量
部の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用して約3.5m
mの層になるように分散した。更に、平均粒径約3.0
mmの焼結珪藻土3重量部、平均粒径約3.5mmの焼
結珪藻土2重量部、平均粒径約4.0mmの焼結珪藻土
2重量部の混合物をスプレッダ−ロ−ルを使用して約7
mmの層になるように分散した。無段階の層状に積層し
たものを12mmのディスタンスバ−を用いて150℃
で5分間5kg/cm2で熱圧した後この無機傾斜材料
を約900〜1100℃で焼結して板状の無機傾斜材料
を作った。珪藻土、焼結珪藻土には接着剤として平均重
合度約1700の完全懸化ポリビニルアルコ−ルの5%
水溶液を使用した。得られた無機傾斜材料の裏面(平均
粒径4.0mmの焼結ゼオライト面)にポリ塩化ビニリ
デンフィルムを防湿のため貼着した。
【0022】(実施例4)実施例2で使用した焼結ゼオ
ライトと同じものを使用し以下の方法で無機傾斜材料を
作った。微粉末ゼオライト2重量部、平均粒径0.5m
mの焼結ゼオライト3重量部、平均粒径1.0mmの焼
結ゼオライト2重量部、平均粒径1.5mmの焼結ゼオ
ライト1重量部、平均粒径1.5mmの焼結ゼオライト
3重量部、平均粒径2.0mmの焼結ゼオライト3重量
部、平均粒径2.5mmの焼結ゼオライト1重量部、平
均粒径3.0mmの焼結ゼオライト4重量部、平均粒径
3.5mmの焼結ゼオライト3重量部、平均粒径4.0
mmの焼結ゼオライト3重量部の混合物を水に分散溶解
し15%の分散水溶液を作った。その際分散液の増粘ま
た接着力向上のため平均重合度約2400の完全懸化ポ
リビニルアルコ−ルを添加した。この分散水溶液を約1
5分間静置しゼオライト、焼結ゼオライトを沈降させ約
15mmの無段階の層状に積層したものを作った。これ
を含水率約25%になるまで乾燥した後12mmのディ
スタンスバ−を使用して150℃で10分間5kg/c
2熱圧し板状の無機傾斜材料を作った。
【0023】(実施例5)実施例3で使用した焼結珪藻
土と同じものを使用し以下の方法で無機傾斜材料を作っ
た。微粉末珪藻土2重量部、平均粒径0.5mmの焼結
珪藻土3重量部、平均粒径1.0mmの焼結珪藻土2重
量部、平均粒径1.5mmの焼結珪藻土1重量部、平均
粒径1.5mmの焼結珪藻土3重量部、平均粒径2.0
mmの焼結珪藻土3重量部、平均粒径2.5mmの焼結
珪藻土1重量部、平均粒径3.0mmの焼結珪藻土4重
量部、平均粒径3.5mmの焼結珪藻土3重量部、平均
粒径4.0mmの焼結珪藻土3重量部の混合物を水に分
散溶解し15%の分散水溶液を作った。その際分散液の
増粘また接着力向上のため平均重合度約2400の完全
懸化ポリビニルアルコ−ルを添加した。この分散水溶液
を約15分間静置しゼオライト、焼結ゼオライトを沈降
させ約15mmの無段階の層状に積層したもの作った。
これを含水率約25%になるまで乾燥した後12mmの
ディスタンスバ−を使用して150℃で10分間5kg
/cm2熱圧した。更に900〜1100℃で焼結して
板状の無機傾斜材料を作った。得られた無機傾斜材料の
裏面(平均粒径4.0mmの焼結珪藻土面)にポリ塩化
ビニリデンフィルムを防湿のため貼着した。
【0024】
【発明の効果】請求項1ないし3の発明によれば、ポ−
ラスで粒度の異なる吸放湿性の有する無機物質が徐々に
その粒径および密度が変化するように積層されているの
で、表面層から裏面層へ連続的に空間が多くなる。しか
も、ポ−ラスな無機物質は同じ容積の無機吸放湿材料と
比べてもポ−ラスであることによって内部に多分の空間
ができ、その空間に接する無機物質の表面は吸放湿性が
あるので、優れた吸放湿能を発揮することができる。ま
た、表面層から裏面層にかけてポ−ラスな無機物質の結
合空間容積が徐々に増加するので水分移動が容易にな
り、表面層から吸収された水分は短時間で内部へ拡散さ
れる。また、表面層が乾燥雰囲気中にさらされ表面層か
ら水分が放出される場合でも、表面層は吸放湿性の有す
る細かい粒度のポ−ラスな無機物質が緻密に積層されて
いるので、板材の水分の保持量も多く容易に水分を放出
することができる。この場合も徐々に密度が変化してい
るので短時間に調湿機能を発揮することができる。
【0025】また、請求項1ないし3の発明によれば、
表面が緻密な層で形成されているので外観がきれいであ
る。また、緻密で比較的強度の高い高密度の表面層から
徐々に低密度の内部層へ変化しているので、強度のある
表面層が内部層を保護し全体として強度のある比較的低
密度の板材が得られ、取り扱いが容易である。
【0026】請求項4の発明によれば、吸放湿性の板材
(板状の傾斜材料)の裏面に防湿性フィルムを貼着して
いるので、壁面用材料として使用した場合、胴縁、壁空
間へ水分が移動しないため、壁空間の結露、くされ等の
問題が発生することがない。
【0027】請求項5の発明によれば、板材の表面に吸
放湿性の有する化粧層を形成しているので、上記した如
き本発明に係る板材の調湿機能を維持しながら表面化粧
が可能となる。
【0028】請求項6の発明によれば、本発明に係る吸
放湿性の有する板状の傾斜材料を、従来の木質材料の製
造方法を用いて製造できるので、特別な装置を必要とせ
ず、効率よく安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸放湿性の有する板材を示す模式
図である。
【符合の説明】
1 吸放湿性の有する板材 11 無機物質

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿性のポ−ラスな無機物質で構成さ
    れ、表面から裏面にかけて徐々に密度が変化し、上記表
    面は密度が高く緻密で平均径が小さく、上記裏面は密度
    が低くポ−ラスで平均径が大きいことを特徴とする吸放
    湿性の有する板材。
  2. 【請求項2】 上記無機物質として吸放湿性のポ−ラス
    な無機粉粒体が集結して平均径の異なるポ−ラスな顆粒
    状に形成されたもので構成され、表面から裏面にかけて
    徐々に密度および平均径が変化していることを特徴とす
    る請求項1記載の吸放湿性の有する板材。
  3. 【請求項3】 上記無機物質が吸放湿性の有するポ−ラ
    スな無機発泡体を含んでいることを特徴とする請求項1
    記載の吸放湿性の有する板材。
  4. 【請求項4】 吸放湿性の有する板材の裏面に防湿フィ
    ルムを貼り合わせ、表面側からのみの吸放湿機能を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つ記
    載の吸放湿性の有する板材。
  5. 【請求項5】 上記吸放湿性の板材の表面に吸放湿性の
    化粧層を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1つ記載の吸放湿性の有する板材。
  6. 【請求項6】 吸放湿性のポ−ラスな無機物質を、表面
    から裏面にかけて徐々に密度が変化し、上記表面は密度
    が高く緻密で平均径が小さく上記裏面は密度が低くポ−
    ラスで平均径が大きくなるように積層し、熱圧成形して
    所定厚みの板材を製造することを特徴とする吸放湿性の
    有する板材の製造方法。
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