JPH10204359A - インクジェット用インク組成物 - Google Patents

インクジェット用インク組成物

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JPH10204359A
JPH10204359A JP9358003A JP35800397A JPH10204359A JP H10204359 A JPH10204359 A JP H10204359A JP 9358003 A JP9358003 A JP 9358003A JP 35800397 A JP35800397 A JP 35800397A JP H10204359 A JPH10204359 A JP H10204359A
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ink
recording
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inkjet
jet
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JP9358003A
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John Wei-Ping Lin
ウェイ−ピン リン ジョン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度高速記録が可能なインクジェット用
インク組成物を提供する。 【解決手段】 本願発明のインクは、サーマルインクジ
ェットプリンタに適用することを目的とし、次の組成か
ら生成される。すなわち、水と、染料または顔料の着色
剤と、最低1個のヒドロキシル基と最低1個のアミド基
を有するヒドロキシアミド誘導体またはオキシアルキレ
ンと前記ヒドロキシアミド誘導体との反応生成物と、硫
黄含有湿潤剤としてスルホキシドまたはスルホンまたは
チオール誘導体とを含む。このインクジェット用インク
を用いた記録は、ディジタル信号に従って、シングル、
部分幅、全幅アレイのプリントヘッドの中から選んだ最
低1個のプリントヘッドを用いて、チェッカーボード方
式またはシングルパス方式で記録基板上に行われる。乾
燥のための加熱はしてもしなくてもよい。当該インクジ
ェット用インクは、600spiのプリントヘッドを含
む高解像度のサーマルインクジェットプリントヘッドに
用いた場合、良好な待機時間と長期の吐出安定性を有
し、普通紙上に高画質の画像を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性インク組成物に
関し、より具体的には、高速高解像度のサーマルインク
ジェット記録に特に適した、長期吐出安定性を有し、優
れた画質を提供する水性インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、ノンインパクト
方式の記録法であって、生成したインク滴を、電子ディ
ジタル信号に応じて用紙や透明フィルムなどの基板に付
着させる記録法である。サーマルまたはバブルジェット
方式のオンデマンドインクジェットプリンタは、オフィ
スおよび家庭のパソコン用出力装置として汎用されてい
る。
【0003】既存のインクジェット記録方式では、プリ
ントヘッドは通常1個以上のインクジェットエジェクタ
を含む。各エジェクタは、一方の端がインク供給チャン
バもしくはマニホールドと通じ、もう一方の端にノズル
と呼ばれる開口部を有するチャネルを含む。熱エネルギ
ー発生器は、通常は抵抗器であるが、各チャネルに、ノ
ズルから所定の距離を置いて配置されている。各抵抗器
に電流パルスをかけると、各チャネル内のインクは瞬時
に気化し、インク滴を押し出す気泡が形成される。気泡
が成長するにつれてインクはノズルから急速に膨れ出
し、インクの表面張力によって、瞬間的にメニスカスと
して保持される。これは非常に一時的な現象であり、イ
ンクはすぐに記録基板の方へ推進される。気泡が潰れ始
めると、チャネル内のノズルと気泡の間にあるインク
は、潰れた気泡の方へ移動を始め、その結果、ノズルの
位置でインクが容積的に収縮される。その結果、膨れ出
ているインクはノズルから分離して液滴となる。気泡の
成長中にインクがノズルから押し出される加速力は、液
滴が用紙などの記録基板に向かって実質的に直線方向に
推進されるための運動量および速度となる。インク滴が
発射されるのは抵抗器が作動したときだけであるので、
この型のサーマルインクジェット記録方式は、“ドロッ
プオンデマンド”方式といわれる。その他のインクジェ
ット記録方式としては、ピエゾエレクトリック、アコー
スティック、コンティニアス-ストリーム方式が知られ
ている。
【0004】インクジェットプリンタのプリントヘッド
は、通常、線状に配列したエジェクタを含む。このプリ
ントヘッド、または、突出した数個のプリントヘッドを
含む部分幅のプリントヘッドは、記録基板に対して相対
的に移動する。移動法は、固定されたプリントヘッドに
対して記録基板を移動させても、その逆でも、あるいは
両方でもよい。ある種のプリンタは、比較的小さいプリ
ントヘッドが記録基板上を区画ごとに何度も移動して所
望の画像を形成させる。プリントヘッドが動く各区画ご
とに部分的な画像ができあがる。この型のインクジェッ
ト記録方式は、マルチパスまたはチェッカーボード方式
と呼ばれる。
【0005】または、エジェクタの列で構成され、記録
基板の全幅にわたるプリントヘッド(たとえば、突出し
た数個のプリントヘッドを含む全幅プリントヘッドまた
はプリントバー)が固定されていてもよい。インクは、
一時に1行ずつ、全幅のプリントヘッドによって記録基
板上に付着され、記録基板は全ページ分の画像が完成す
るまで移動を続ける。この型のインクジェット記録方式
はシングルパス方式を採用しており、“全幅アレイ”プ
リンタで使用される。全幅アレイのプリントヘッドと記
録基板を互いに対して相対的に移動させながら、画像に
従ったディジタルデータを用いてプリントヘッド内の熱
エネルギー発生器を選択的にある時間作動させると、所
望の画像が記録基板上に作成される。マルチカラーイン
クジェット記録方式では、プリンタに数個の全幅アレイ
のプリントヘッドを用いて、異なるカラーインク(たと
えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローインク)
を記録基板に付着させ、フルカラーの画像を作成する。
【0006】高解像度のプリンタが要求されるのに伴
い、プリントヘッドや全幅アレイのプリントバー(プリ
ントヘッド)のノズルは、それに対応して大きさが小さ
くなっている。ノズルの開口部は、一般的に、1インチ
あたり300スポット(spi)の解像度のプリンタ
で、幅あるいは直径が約50から80マイクロメートル
である。高解像度(たとえば400spiおよび600
spi)のプリンタの出現で、これらのノズルの開口部
は、一般的に、幅あるいは直径が約10から約49マイ
クロメートルとなった。小さいノズルを持つプリントヘ
ッドや全幅アレイのプリントバーには、小さな開口部を
詰まらせないような特別のインクが必要となる。
【0007】すべてのインクジェットプリンタ、特に高
解像度のインクジェットプリンタにとっての重大な問題
は、動作中または動作間のノズルの目詰まりである。こ
れは、水または有機溶媒(湿潤剤(humectant))、ある
いはその両方がノズルの開口部から蒸発することによっ
て起きる。染料ベースのインクでは、このために、染料
や固体添加剤などの可溶性成分の結晶化や析出が起こ
り、インク液の粘度も増加する。顔料ベースのインクで
は、この蒸発のために、顔料粒子の析出や凝結凝集、固
体添加剤の析出やインク液の粘度の増加が起きる。初期
の蒸発で一般的に粘度が増加するが、これは、インク滴
をノズルから発射するためのプリントヘッドのヒータ
(すなわち、熱エネルギー発生器や抵抗器)の性能に影
響を与える。
【0008】目詰まりの初めには、プリントヘッドが記
録する画像や英数字に歪みが生じる。これは、インク滴
が目的の位置からずれること(着弾ずれ)によって生ず
る現象である。場合によっては、インク滴は目的の位置
に到達するものの、インク量が少ないために光学濃度の
低い画像が作成されることもある。最終的には、目詰ま
りしたノズルはインク滴を全く発射できず、画像を作成
することができなくなる。
【0009】インクジェットプリンタは、プリントヘッ
ドのノズルから溶媒が過剰に蒸発するのを避けるため
に、非使用時はプリントヘッドやプリントバーを気密室
に密閉するように設計されている。この装置は連続使用
されるプリンタには効果が低い。なぜならば、固化した
インクの付着物がプリントヘッドの前面や気密室のラバ
ーシールに形成されると、システムの気密状態が失われ
るからである。プリントヘッドのノズルの目詰まりを予
防するための装置としては、ほかに、ノズル開口部やそ
の近傍に形成された固形物を除去するワイパがある。こ
の装置は、塞栓が深かったり堅かったりすると機械的な
除去ができず、効果がないことがある。さらに他の目詰
まり防止策としては、強制通風や真空吸引を使用して、
ノズルの付着物を除去する方法がある。これらの必需装
置は、柔らかい塞栓は除去できるが、不十分な場合もあ
り、さらに、プリンタのコストに相当の費用を追加する
ことになる。
【0010】その他、広く使用されている目詰まり防止
策は、プリントヘッドを非画像モードで作動させて、た
とえば回収タンクにインクを吐出してノズルをきれいに
する方法である。この解決法は効果的な方策であるが、
そのためにはインクの形成する塞栓が柔らかく、非粘着
性でなくてはならない。この非画像クリアランス法を効
果的なものにするために、ノズル中のインク表面は、イ
ンクの吐出や除去が容易にできるように機械的または粘
着的に弱くなければならない。
【0011】したがって、インクジェット用のインクの
重要な要件は、空気に暴露されるプリントヘッド開口部
で、なるべく長時間、液体および吐出可能状態を保つ能
力である。最大のアイドリング時間、すなわち、非使用
またはアイドリング期間の後、プリントヘッドが、イン
クを100マイクロ秒以下の走行時間で0.5mmの距
離走行させられるような適正な機能を保持できる時間
を、待機時間(latency)または脱キャップ時間
(decap time)と呼ぶ。この試験は、プリン
トヘッドまたはノズルをむき出し状態、または脱キャッ
プ状態にして、相対湿度(RH)15%で実施する。時
間間隔は、むき出しのプリントヘッドが所定のインク滴
をまだ間違いなく吐出できる最長時間である。待機時間
が長いほど、インクはインクジェットプリンタでの使用
に適している。水性インクの待機時間は、湿潤剤や助溶
剤などの水溶性または水混和性の成分を添加することに
よって長くなることが多い。
【0012】インクジェット用のインク、特に顔料ベー
スのインクにとって、別の重要な要件は、顔料粒子が、
カートリッジが使用済みになるまで安定に存在し、イン
ク中に均一に分散していることである。染料ベースのイ
ンクジェット用インクは、記録後各種基板上における耐
水性及び耐光性に劣る。顔料は、広範囲の基板に、光学
濃度が高く、シャープなエッジを有する画像を形成で
き、耐水性と耐光性にも非常に優れている。したがっ
て、顔料粒子と粒子分散を安定化して、望ましくない凝
結および/または凝集や沈澱が回避できれば、インクジ
ェット用のインクには染料よりも顔料の方が好ましい。
Linの米国特許第5,281,261号の開示内容は
すべて本発明の参考文献となっているが、ここには、改
良顔料粒子を有するインクジェット用インクに関する技
術が記載されている。Linらによる出願中の米国特許
出願第08/483,769号にも、インクジェットプ
リンタ用の有用な顔料インクに関する発明が記載されて
おり、これも全開示内容が本発明の参考文献となってい
る。
【0013】一般的に、染料ベースのインクは、顔料ベ
ースのインクと比べて作成が容易である。この理由は、
顔料とは異なって、染料ベースのインクに使用される染
料は通常水溶性であるため、顔料インクにみられるプリ
ントヘッドノズルの目詰まりの原因となりかねない深刻
な凝集問題がないからである。染料ベースのインクは多
く知られており、たとえば、Linの米国特許第5,5
31,818号には、水溶性の湿潤剤を染料と他のイン
ク添加剤と組み合わせたインクが記載されている。ここ
では、顔料はほとんど使用されていない。当該特許の全
開示内容も本発明の参考文献である。
【0014】高速高解像度のインクジェット記録用に適
した待機時間と安定性を有する染料ベースおよび顔料ベ
ースのインクジェット用インクの開発に努力が重ねられ
てきた。しかしながら、上記適性を有するインクに対す
るニーズは依然として継続している。
【0015】ある種のインクジェットプリンタは、記録
基板あるいは用紙にインクを追加しないシングルパス方
式で、十分な光学濃度を提供するインクジェット用イン
クを必要としている。さらに、ある種のインクジェット
用のプリントヘッドは高解像度を提供するように設計さ
れている。たとえば、現状技術の市販品が360spi
および300spiのカラープリンタであるのに対し、
600spiのカラー記録を提供可能なカラープリンタ
などのプリントヘッドである。これらの高解像度のプリ
ントヘッドまたは全幅アレイのプリントヘッドのインク
ジェットノズルは、300spiのプリントヘッドより
非常に小さいので、それが容易に詰まらないような特別
に精製されたインクが必要である。市販のカラーインク
ジェット用のプリントヘッドに使用される現状技術のノ
ズルは、すべて、解像度が360spi以下に限られて
いる。
【0016】市販の多くのインクジェット用インク、た
とえば、染料ベースのインクや顔料インクの市販品は、
チャネル幅またはノズル直径が約10から49ミクロン
の高解像度(>360spi、たとえば600spi)
のプリントヘッドに適用した場合、待機時間が短い(5
秒以下)。従って、そのようなインクは高解像度のイン
クジェットプリンタには不向きである。なぜならば、そ
れらのインクは吐出特性が望ましくなく、プリントヘッ
ドのノズルを容易に詰まらせる大きくて不安定な顔料粒
子(たとえば、>3ミクロンで凝結凝集を伴う)を有し
ているからである。したがって、特に高解像度のプリン
トヘッドに使用する際に良好な待機時間(たとえば≧1
0秒)を有する染料ベースおよび顔料ベースのインクが
求められている。
【0017】さらに、シングルパス方式(高速記録)だ
けでなくマルチパス方式でも高い光学濃度を提供できる
インクが求められている。またさらに、マルチカラーイ
ンクジェット記録方式でも高速記録(たとえば、>5ペ
ージ/分)が可能なインクに対するニーズもある。この
ためには、吐出周波数応答性が高くなければならない
(たとえば、最低2.0kHzより大、好ましくは3.
0kHzより大)。
【0018】インクジェット記録方式で使用される水性
インクは、一般的に主成分は水である。水の利点は、非
毒性、不燃性であること、および、大部分が有機溶媒で
構成されている非水性インクと比べて環境上の問題がな
いことである。さらに、水は、顔料を分散させたり染料
を溶解するための優れた媒体である。また、サーマルイ
ンクジェット記録方式で使用するインクでは、気泡形成
や推進剤として水が利用される。
【0019】しかしながら、大量の水の使用にはいくつ
かの欠点もあることが、Hickmanらの米国特許第
5,356,464号に記載されている。水は紙と相互
に作用し、紙にしわおよびカールという2大変形を起こ
す。紙のしわは、隆起、へこみ、およびその他の凹凸が
印刷された用紙に不規則に生ずる結果、用紙の外見が、
“しわ”または“波打ち”状になる変形である。カール
は用紙の縁が用紙の中心部に向かって折り返る現象であ
る。極端な場合、カールのために用紙が巻物のようにな
る。カールの方向は、印刷面に向かって折り返るか、非
印刷面に向かうこともある(後者は“逆カール”といわ
れる)。
【0020】(水性インクの乾燥速度を上げるために通
常使用されている)加熱素子を過剰使用すると、用紙の
カールが促進されることがある。カールを削減するため
に、加熱ローラや張力アプリケータなどさまざまな機械
装置の使用が試みられてきた。しかしながら、これらの
装置は、効果は些少であるのに、プリンタのコストとサ
イズにかなりの上乗せを要する。カール削減のために使
用される加熱ローラは、乾燥速度を上げるために使用さ
れる、たとえばマイクロ波加熱、放射加熱、強制熱風加
熱、対流加熱などのヒータとは異なる。カール削減のた
めのヒータは、印刷後用紙の両面に熱をかける。乾燥速
度を上げるためのヒータは、印刷中に加熱を行う。マイ
クロ波乾燥器については、Carreiraらの米国特
許第5,220,346号およびvon Meerの同
第4,327,174号に記載されており、それらの開
示内容は本発明の参考文献である。マイクロ波乾燥器を
有するインクジェットプリンタで使用されるインクは、
乾燥速度を上げるために各種の塩およびイオン性化合物
を含む。
【0021】塩やイオン性化合物は、水性インク中でよ
くイオン化するので導電性が良く、色間のにじみを防止
するためにインクと用紙基板を乾燥するマイクロ波装置
などの加熱装置とも組み合わせられる。これらの化合物
は、一般的には無機および有機酸の金属塩およびアンモ
ニウム塩などで、水性インク中でカチオンおよびアニオ
ンを生成できる。1価および多価塩の金属塩も、マルチ
カラーインクジェット記録方式のインクジェット用イン
クに使用できる。インクにイオン性化合物および塩を使
用することに関しては、Stoffelの米国特許第
5,198,023号、Shieldsの同第5,48
8,402号、Pearstineらの同第5,51
8,534号に記載されており、その開示内容は本発明
の参考文献である。
【0022】しかしながら、そのようなイオン性化合物
や塩は、高解像度のプリントヘッドに使用するインクと
しては待機時間が長くなく、また、広い一様な領域を印
刷する際の用紙のカールを防止または削減することがで
きない。そこで、待機時間が長く、色間のにじみも用紙
のカールも少なく、高価で非効果的な大きい機械装置や
特別の記録媒体の不要な水性インク組成物が求められて
いる。
【0023】さらに、用紙のカールを削減でき、(1)
色間のにじみや記録基板の濡れじみを削減するためにイ
ンクジェットプリンタにおいてヒータ(乾燥器)の使用
の有無にかかわらず、また、(2)乾燥および記録速度
を上げるために画像及び記録基板の加熱用に異種のヒー
タ(たとえば、マイクロ波装置)を使用した場合でも、
効果的に利用することができる水性インク組成物が求め
られている。さらに、多量の1価または多価の金属塩を
使用しなくても、特別の湿潤剤と、水と、着色剤と、お
よびその他の添加剤との混合物であることによって、マ
イクロ波乾燥器などのヒータと組み合わせることができ
る水性インクも求められている。
【0024】水性のインクジェット用インク組成物を使
用する際に遭遇するもう一つの問題は、コゲすなわちヒ
ータ上の堆積物の問題である。時に、インクジェットプ
リントヘッドにあるインクは、加熱され気化されるとき
に熱的破壊を受ける。この分解によって残留物がインク
ジェットプリンタの抵抗器(ヒータ)の表面に付着する
ことがあり、これを“コゲ(kogation)”と称
する。ヒータにこのような付着物がつくと、抵抗器表面
上のインク滴の加熱が阻害されるので、気泡の形成、イ
ンク滴の吐出速度、および基板に送達されるインク滴の
量がいずれも減少し、吐出不良を起こす。結果的に、画
質を劣化させ、気泡形成不良のためにインクジェットプ
リンタは適正な記録を行うことができない。したがっ
て、熱的に安定な湿潤剤とインク成分を使用したインク
ジェット用インク組成物は、インクの待機時間を増加さ
せるだけでなく、ヒータ上に付着物を生じる速度を減少
することが可能となるため、特に望ましい。そのような
熱的に安定な湿潤剤をインクジェット用インクに使用す
ると、インクジェット記録が失敗なく長時間適正に行え
ることになる(すなわち、良好な長期吐出安定性を有す
る)。さらに、高価なプリントヘッドや全幅アレイのプ
リントヘッド(プリントバー)を頻繁に交換するための
コストも削減できる。
【0025】カラーのインクジェットプリンタでは、色
間のにじみとして知られる現象も起こることがある。こ
の現象は、画像の一つのカラーが隣接する別のカラー画
像部分に滲み出すことである。これは、ブラックの画像
が、シアン、マゼンタ、イエローなどのカラー部分に隣
接して印刷されるときに最も明白に現れる。このような
場合、ブラックインクがカラー領域に滲出するか、ある
いはその逆が生じ、これは画像印刷上欠点として検出さ
れる。この作用については、Rezanka、Linら
の米国特許第5,371,531号に記載されている。
したがって、前述の望ましい特性を有するだけでなく、
マルチカラーのインクジェット記録システムで色間にお
けるにじみの少ないインクジェット用インク組成物が求
められている。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
用インク組成物は、上記のニーズを満たす上、プリント
ヘッドノズルの望ましくない目詰まりや画質の劣化など
を引き起こすといった有害な影響はない。
【0027】本発明は、(1)最低1個のヒドロキシル
基および最低1個のアミド基を有するヒドロキシアミド
誘導体、または前記ヒドロキシアミド誘導体とアルキレ
ンオキシド(オキシアルキレン)の縮合(反応)生成物
と、(2)水溶性のスルホキシドまたはスルホン化合物
と、(3)染料または顔料、またはその混合物などの着
色剤と、(4)水と、(5)任意に化学またはインク添
加剤とを含む水性のインクジェット用インク組成物に関
する。
【0028】また、本発明は、さらに水溶性または水分
散性の染料または顔料などの着色剤を含むインクジェッ
ト用インク組成物に関する。前記着色剤はマイクロ波乾
燥器と組み合わせることができるため、乾燥状態が良好
であり、色間のにじみが少なく、望ましくないしみの形
成が防止された高画質の画像を得ることができる。
【0029】本発明のインクジェット用インク組成物
は、pH緩衝剤、マイクロ波乾燥器と組み合わせるた
め、および/または色間のにじみを減少するための水溶
性の1価または多価のカチオン性塩(色間にじみ防止
剤)、吐出補助剤、カール防止剤、インク浸透剤、水溶
性の殺生物剤、およびその他所望の化学添加剤(インク
添加剤)などの添加剤を任意に含有させることができ
る。
【0030】本発明のインクジェット用インクは、シン
グル、部分幅または全幅アレイプリントヘッドを用いた
高画質、高速、高解像度(たとえば、400spi、6
00spiなど)のインクジェットプリンタ用のブラッ
クまたはカラーのインクジェット用インクとして製造さ
れるのに適している。したがって、本発明の提供するイ
ンクジェット用インクは、(1)待機時間、(2)高速
記録能力、(3)インクジェット用インクのプリントヘ
ッドの信頼性と所望の吐出性能、(4)画像の乾燥と記
録画像の画質を向上させるだけでなく、(1)色間のに
じみ、(2)しみ、(3)用紙のカール、(4)コゲに
よるプリントヘッドやプリントバーの頻繁な交換に要す
るコストを削減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット用インク
(またはインク組成物)は、水と、染料や顔料などの着
色剤と、最低1個のヒドロキシル官能基および1個のア
ミド基を有するヒドロキシアミド誘導体、または前記ヒ
ドロキシアミド誘導体とオキシアルキレン(たとえば、
エチレンオキシド、プロピレンオキシドなど)の反応
(縮合)生成物と、スルホキシドまたはスルホンの湿潤
剤と、任意の化学またはインク添加剤とを含む。
【0032】ヒドロキシアミド誘導体は水溶性または水
混和性であるので、湿潤剤、カール防止剤、目詰まり防
止剤、および、ある種の染料にとっては溶媒、ある種の
顔料にとっては分散媒体としてインクに使用される。イ
ンクには、グリコール湿潤剤および硫黄含有湿潤剤など
の他の公知の湿潤剤を組み合わせることもできる。たと
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのグ
リコール誘導体、およびスルホキシドやスルホン誘導体
などであるが、これに限られない。これによって、イン
クには長い待機時間と長期の吐出安定性が備わる。ヒド
ロキシアミド誘導体と硫黄含有湿潤剤を含むインクは、
高解像度のインクジェットプリントヘッド(たとえば、
400spi、600spiのサーマルインクジェット
プリントヘッド)を使用する際に特に有用である。
【0033】本発明のインクジェット用インクは、1価
または多価の金属塩を含むアンモニウムまたは金属塩を
有するように考案されているので、色間のにじみやしみ
を防止するためにマイクロ波乾燥器(加熱装置)を使用
することもできる。これにより、基板上に高速のインク
ジェット記録が可能となる。
【0034】本発明の一つの形態は、分子(化合物)中
に最低1個のヒドロキシル基と最低1個のアミド基を有
するヒドロキシアミド誘導体を含むインクジェット用イ
ンクに関する。当該ヒドロキシアミド誘導体の一般式は
次の通りである。
【0035】
【化1】 ここで、Rは、H、Cn2n+1、環式Cn2n-1、C
65、C54N、OCn2n+ 1、および、炭素原子が3
から20個の置換または非置換の芳香族および複素環基
からなるグループから独立して選ばれる。なお、ここで
nは1から40のいずれかである。R1は、H、CmH2
m+1、環式Cm2m-1、C65、C54N、エチレンオキ
シド単位が0から40のポリエチレングリコキシフェニ
ル基(フェニル基が窒素原子に結合)、プロピレンオキ
シド単位が0から40のポリプロピレングリコキシフェ
ニル基(フェニル基が窒素原子に結合)、エチレンオキ
シドとプロピレンオキシド単位が0から40のポリ(エ
チレン−プロピレン)グリコキシフェニル基、炭素原子
が3から20個の置換および非置換の芳香族および複素
環基からなるグループから独立して選ばれる。なお、こ
こでmは1から40のいずれかである。Xは、Hおよび
k2k+1から独立して選ばれる。ここでKは0から2
0のいずれかである。Pは2から20、Wは1から2
0、Yは0から40、Zは0から40であり、Y+Zは
1以上でなければならない。
【0036】そのようなヒドロキシアミド誘導体の例に
は以下のものが含まれる。すなわち、N−(2−ヒドロ
キシエチル)酪酸アミド;N−ブチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)酪酸アミド;N−プロピル−N−(2−
ヒドロキシエチル)酪酸アミド;N−エチル−N−(2
−ヒドロキシエチル)酪酸アミド;N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)酪酸アミド;N−(2−ヒド
ロキシエチル)プロピオン酸アミド;N−ブチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸アミド;N−プ
ロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸ア
ミド;N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロ
ピオン酸アミド;N−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)プロピオン酸アミド;N−アセチルエタノールア
ミンすなわちN−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミ
ド、(N−(2−ヒドロキシエチル)酢酸アミド)すな
わちAEA;N−メチル−N−アセチル−2−エタノー
ルアミン;N−エチル−N−アセチル−2−エタノール
アミン;N−プロピル−N−アセチル−2−エタノール
アミン;N−ブチル−N−アセチル−2−エタノールア
ミン;N−アセチル−3−プロパノールアミン;N−メ
チル−N−アセチル−3−プロパノールアミン;N−エ
チル−N−アセチル−3−プロパノールアミン;N−プ
ロピル−N−アセチル−3−プロパノールアミン;N−
ブチル−N−アセチル−3−プロパノールアミン;N−
アセチル−4−ブタノールアミン;N−メチル−N−ア
セチル−4−ブタノールアミン;N−エチル−N−アセ
チル−4−ブタノールアミン;N−プロピル−N−アセ
チル−4−ブタノールアミン;N−ブチル−N−アセチ
ル−4−ブタノールアミン;N−アセチル−N−ベンジ
ル−2−エタノールアミン;N−アセチル−N−イミダ
ゾール−2−エタノールアミン;N−アセチル−N−
(4−ピリジル)−2−エタノールアミン;2−アセト
アミドフェノール;3−アセトアミドフェノール;4−
アセトアミドフェノールなど、およびその混合物であ
る。しかし、ヒドロキシ誘導体の例は、これに限られな
い。
【0037】これらの化合物は、分子中に最低1個のヒ
ドロキシル基と1個のアミド基を有する。また、本発明
は、ヒドロキシアミド誘導体の最低1個のヒドロキシル
基と、アルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピ
レンオキシドなどのオキシアルキレン)との反応生成物
であるオキシアルキレン部を含有するヒドロキシアミド
誘導体を含むインクジェット用インクにも関する。実施
の形態では、1つのヒドロキシアミド誘導体は、上記の
式(I)でY=0である1つの化合物、または、それと
オキシアルキレン(アルキレンオキシド)、たとえば、
エチレンオキシド(非置換オキシアルキレン)、プロピ
レンオキシドなど(式(I)でY≧1)との反応生成物
から選ぶことができる。ヒドロキシアミドとオキシアル
キレンのこのような反応生成物は、ヒドロキシアミドと
オキシアルキレン誘導体が結合する反応によって生成す
るが、この場合、Yは1以上で、式(I)によっても表
される。数個のオキシアルキレン分子が、前記ヒドロキ
シアミドのヒドロキシル基と反応して1個のヒドロキシ
アミドと結合することもできる。
【0038】そのような反応生成物の例として、以下の
ものが含まれる。すなわち、N−アセチル−2−(ヒド
ロキシポリオキシエチレン)エチルアミンまたは(N−
アセチル−2−(ポリエチレングリコキシ)エチルアミ
ン;N−アセチル−2−(ヒドロキシポリオキシプロピ
レン)エチルアミンまたは(N−アセチル−2−(ポリ
プロピレングリコキシ)エチルアミン;N−アセチル−
2−(ヒドロキシポリ(オキシエチレン−コ−オキシプ
ロピレン)エチルアミン;N−アセチル−N−メチル−
2−(ヒドロキシポリオキシエチレン)エチルアミン;
N−アセチル−N−メチル−2−(ヒドロキシポリオキ
シプロピレン)エチルアミン;N−アセチル−N−エチ
ル−2−(ヒドロキシポリオキシエチレン)エチルアミ
ンまたはN−アセチル−N−エチル−2−(ポリエチレ
ングリコキシ)エチルアミン;N−アセチル−N−エチ
ル−2−(ヒドロキシポリオキシプロピレン)エチルア
ミン;N−アセチル−N−メチル−3−(ヒドロキシポ
リオキシエチレン)プロピルアミン;N−アセチル−N
−メチル−3−(ヒドロキシポリオキシプロピレン)プ
ロピルアミン;N−アセチル−N−エチル−3−(ヒド
ロキシポリオキシエチレン)プロピルアミン;N−アセ
チル−N−エチル−3−(ヒドロキシポリオキシプロピ
レン)プロピルアミン;N−アセチル−N−プロピル−
3−(ヒドロキシポリオキシエチレン)プロピルアミ
ン;N−アセチル−N−プロピル−3−(ヒドロキシポ
リオキシプロピレン)プロピルアミン;N−アセチル−
N−フェニル−2−(ヒドロキシポリオキシエチレン)
エチルアミン;N−アセチル−N−(4−ピリジル)−
2−(ヒドロキシポリオキシエチレン)エチルアミン;
2−アセトアミドフェノール;3−アセトアミドフェノ
ール;4−アセトアミドフェノール;2−アセトアミド
フェノキシポリエチレングリコール;3−アセトアミド
フェノキシポリエチレングリコール;4−アセトアミド
フェノキシポリエチレングリコール;2−アセトアミド
フェノキシポリプロピレングリコール;3−アセトアミ
ドフェノキシポリプロピレングリコール;4−アセトア
ミドフェノキシポリプロピレングリコール;2−アセト
アミドフェノキシポリ(エチレン−コ−プロピレン)グ
リコール;3−アセトアミドフェノキシポリ(エチレン
−コ−プロピレン)グリコール;4−アセトアミドフェ
ノキシポリ(エチレン−コ−プロピレン)グリコール;
その異性体;など、およびその混合物であるが、これら
に限られない。
【0039】前記ヒドロキシアミドのヒドロキシルおよ
びアミド官能基は極性官能基で、水と親和性があり、水
および紙(記録基板)などのセルロース物質のヒドロキ
シル基との相互作用が可能である。この特性のために、
ヒドロキシアミド誘導体は、本発明のインクジェット用
インク(特に水性のインクジェット用インク)に使用さ
れる。その結果、水の蒸発が減少して、待機時間が増加
し、また、セルロース基板(紙、繊維、織物、およびそ
の他の極性基板など)のヒドロキシル基と水素結合によ
って結合することにより、紙のしわとカールが減少す
る。
【0040】化合物中に2個以上のヒドロキシル基と最
低1個のアミド基を含む本発明の有用なヒドロキシアミ
ド誘導体の例は、アセチルジエタノールアミン(C6
13NO3、化合物中に2個のヒドロキシル基と1個のア
ミド基)、プロピオニルジエタノールアミン(C715
NO3、化合物中に2個のヒドロキシル基と1個のアミ
ド基)、N−N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ベンズ
アミド(芳香環部分に2個のヒドロキシル基と1個のア
ミド基)、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)イソニコ
チンアミド(複素環部分に2個のヒドロキシル基と1個
のアミド基)、および、環または芳香環または複素環部
を有するヒドロキシアミド誘導体であるが、これに限ら
れない。これらの化合物の一部は、一般的に以下の式
(II)で表される(前記ヒドロキシアミド誘導体の環
式、芳香族、複素環化合物は除く)。それらの化合物
も、ヒドロキシル基によってエチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、およびそれらの混合物などのオキシアル
キレン(アルキレンオキシド)と反応できるので、新規
のヒドロキシアミド誘導体(2個以上のヒドロキシル基
と最低1個のアミド基を有する)が生成される。これら
も本発明の範囲内であり、一部は以下の式(II)で表さ
れる。
【0041】化合物中に2個以上のアミド基を含む本発
明の有用なヒドロキシアミド誘導体の例は、1−(2−
ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリジノン(化合物中
に2個のアミド基と1個のヒドロキシル基)、N,N’
−ビス(2−ヒドロキシエチル)オキサミド(化合物中
に2個のアミド基と2個のヒドロキシル基)、1,3,
5−トリス(2−ヒドロキシエチル)シアヌル酸(化合
物中に3個のアミド基と3個のヒドロキシル基)、トリ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル)−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌラート(化合物中に3個のアミド基と
3個のヒドロキシル基)など、およびその混合物である
が、それに限られない。化合物中に2個以上のアミド基
と1個のヒドロキシル基を含むこれらのヒドロキシアミ
ド誘導体も、本発明の範囲内である。
【0042】本発明の有用なヒドロキシアミド誘導体
は、最低1個のヒドロキシル基と化合物の環構造の一部
に1個のアミド基を含んでいてもよい。そのようなヒド
ロキシアミド誘導体は環式化合物で、1−(2−ヒドロ
キシエチル)−2−ピロリジノン、1−(3−ヒドロキ
シプロピル)−2−ピロリジノン、1−(4−ヒドロキ
シブチル)−2−ピロリジノン、1−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−ピロリジノン誘導体(別の異性体も含
む)、4−ヒドロキシ−6−カルボキサミド−ピリミジ
ン誘導体(別の異性体も含む)、1−アルキル−4−ヒ
ドロキシ−2−ピペリドン誘導体(別の異性体も含む。
またアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル
など)、1−(2−ヒドロキシエチル)−フタルイミ
ド、1−(3−ヒドロキシプロピル)−フタルイミド、
1−(4−ヒドロキシブチル)−フタルイミド、1−
(2−ヒドロキシエチル)−N−ホルミルピペリジン、
1−(2−ヒドロキシエチル)−N−アセチルピペリジ
ン、1−(3−ヒドロキシプロピル)−N−アセチルピ
ペリジン、1−(3−ヒドロキシプロピル)−N−ホル
ミルピペリジンなど、およびその混合物であるが、それ
に限られない。
【0043】本発明のインクジェット用インクは、最低
2個のヒドロキシル基と最低1個のアミド基を有するヒ
ドロキシアミドまたはそのオキシアルキレン反応生成物
を含んでもよい。これらのヒドロキシアミド誘導体の一
部は次式で表される。
【0044】
【化2】 ここで、Rは、H、Cn2n+1、環式Cn2n-1、C
65、C54N、OCn2n+ 1、および、炭素原子が3
から20個の置換または非置換の芳香族および複素環基
からなるグループから独自に選ばれる。ここでnは1か
ら40までのいずれかである。JとXは、HおよびCk
2k+1から独自に選ばれる。ここでKは0から20まで
のいずれかである。QとPは2から20の中から独立し
て選択される。また、UとWは1から20の中から、Y
とZは0から40の中からY+Zが1以上となるように
独立して選ばれる。VとEは0から40の中からV+E
が1以上となるように独立して選ばれる。また、P、
Q、U、W、V、Z、E、Y、X、Jはそれぞれ独立し
て選ばれる。さらに、式(II)で、[(CQ2QU
O]Vと[(CP2PW−O]Z基は、C64O−基(た
とえば、アルキルフェノキシ基を含む非置換または置換
フェノキシ基)によって独自に置換されてもよい。
【0045】本発明のインクは、実施の形態では、前記
ヒドロキシアミド誘導体の異性体、前記異性体とオキシ
アルキレンとの反応生成物、およびその混合物を含んで
もよい。
【0046】本発明の形態では、ヒドロキシアミド誘導
体は、インクジェット用インク中に、総インク重量の約
0.01から40重量%含まれる。好ましくは、インク
ジェット用インク中のヒドロキシアミド誘導体の含有量
は、総インク重量の約1から約30重量%である。さら
に好ましくは、総インク重量の約5から約25重量%で
あるが、この範囲外でもよい。
【0047】本発明のインクジェット用インクは、スル
ホキシド、またはスルホン、またはチオール誘導体から
選ばれる水溶性または水混和性の硫黄含有湿潤剤または
助溶剤も含む。スルホキシド、スルホンおよびチオール
誘導体は、鎖式、環式、芳香族、複素環式化合物であ
る。たとえば、本発明での使用に適したスルホキシド誘
導体は、アルキルフェニルスルホキシド誘導体およびジ
アルキルスルホキシド誘導体で、ジメチルスルホキシ
ド、ジエチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシ
ド、ジプロピルスルホキシド、プロピルエチルスルホキ
シドなどであるが、これに限られない。本発明での使用
に適したスルホン誘導体は、スルホラン(テトラメチレ
ン二酸化硫黄);メチルスルホラン;ジメチルスルホ
ン、メチルエチルスルホン、ジエチルスルホン、ジプロ
ピルスルホンなどのジアルキルスルホン誘導体;メチル
フェニルスルホン、エチルフェニルスルホンなどのアル
キルフェニルスルホン誘導体などであるが、これに限ら
れない。本発明での使用に適したチオール誘導体は、エ
チルメルカプタン(エチルチオール)、プロピルメルカ
プタン(プロパンチオール)、ブチルメルカプタン、フ
ェニルチオールなどのアルキルチオールおよび芳香族チ
オール;チオエチレングリコール、チオジエチレングリ
コール、チオポリエチレングリコール、チオプロピレン
グリコール、チオジプロピレングリコール、チオポリプ
ロピレングリコールなどのチオグリコール誘導体など、
およびその混合物であるが、それに限られない。ヒドロ
キシアミド誘導体と前記スルホキシド、スルホン、チオ
ール誘導体とを含むインクは、600spiのインクジ
ェットプリンタで用いる高解像度プリントヘッド用イン
クとして非常に良好な待機時間を提供する。600sp
iのプリントヘッドを使用する際に求められる待機時間
は、一般的に、約10秒より大、好ましくは約15秒よ
り大である。本発明のインクジェット用インクは、さら
に好ましいことに、約20または30秒以上の待機時間
を有する。インクの待機時間が長くなると、インクジェ
ットプリンタ(特に、高解像度、たとえば600spi
のインクジェットプリンタ)でインクが適正に機能で
き、その結果、緊急保守の必要が少なくなり(たとえ
ば、インク・スピッティングの必要回数が減少するな
ど)、活発な記録動作が可能となる。
【0048】本発明の実施の形態で、前記スルホキシド
およびスルホン誘導体の湿潤剤または助溶媒は、インク
ジェット用インク中に、総インク重量の約0から約40
重量%含まれるが、この範囲外でもよい。好ましくは、
硫黄含有湿潤剤の含有量は、総インク重量の約1から約
30重量%、さらに好ましくは、約2から約30重量%
である。
【0049】本発明のインクジェット用インクには、湿
潤剤または助溶媒として、スルホキシドおよびスルホン
誘導体以外の種々の公知の水混和性または水溶性有機化
合物を任意に含んでもよい。適切な有機化合物は、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、トリプロピレング
リコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどのグリコール誘導体;グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1,3,5−トリオール、1,
2,5−トリオールなどのトリオール、および、前記グ
リコールおよびトリオール誘導体のいずれかと、エチレ
ンオキシド、およびプロピレンオキシドなどのアルキル
エチレンオキシドとの反応生成物など;2−ピロリジノ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセト
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、カプロラクタ
ムなどのアミド;尿素とその誘導体;ベタインなどの内
部塩;ブチルカルビトール、セロソルブなどのカルビト
ール誘導体を含むグリコールエーテルなどのエーテル;
ポリグリコールエーテル誘導体;カルボン酸とその塩;
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、n−ヘキサノール、n−ペンタノール、n−ブタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、エタノー
ル、メタノールなどのアルコール誘導体;アミノアルコ
ール誘導体;など、およびその誘導体と異性体、および
その混合物などであるが、これに限られない。
【0050】本発明のインクジェット用インクには、速
乾インクと遅乾インクとが含まれる。遅乾インクの表面
張力は通常45ダイン/cm以上であるが、速乾インク
は45ダイン/cm未満である。遅乾インクは、記録速
度は遅いが、普通紙にエッジがシャープで鮮鋭な画像を
記録できる。速乾インクは、記録速度は速いが、画質が
わずかに劣る。本発明の速乾インクは、色間のにじみを
防止し、インクの乾燥速度を増加させる浸透剤を含むこ
とができる。浸透剤によって、速乾インクの表面張力
は、約45ダイン/cm未満、好ましくは約40ダイン
/cm未満に低下する。本発明の速乾インクジェット用
インクの表面張力は、好ましくは約22から約45ダイ
ン/cm、さらに好ましくは約26から約45ダイン/
cmである。25℃における本発明のインクの粘度は、
通常、約20cps(センチポイズ)未満、好ましくは
約1cpから約10cps、さらに好ましくは約1cp
から約5cpsである。
【0051】本発明での使用に適した浸透剤は、アルキ
ルセロソルブ、プロピレングリコールブチルエーテル、
ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレ
ングリコールメチルエーテルなどのヒドロキシエーテル
誘導体、および、ヘキシルカルビトール、ブチルカルビ
トールなどのアルキルカルビトール、ポリエチレングリ
コールエーテル誘導体(たとえば、ポリエチレングリコ
ールの1または2個のヒドロキシル基が、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ドデシ
ル、ラウリル、ステアリル、フェニル、アルキルフェニ
ル(たとえば、オクチルフェニル、ノニルフェニルな
ど)などの官能基で置換されたもの)など;ポリプロピ
レングリコールエーテル誘導体(たとえば、ポリプロピ
レングリコールの1または2個のヒドロキシル基が、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ドデシル、ラウリル、ステアリル、フェニル、アル
キルフェニルなどの官能基で置換されたもの);アルコ
ール誘導体(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタ
ノールなど、およびその異性体);ヘキサン酸アミド、
オクタン酸アミド、N−シクロヘキシルピロリジノン、
N−ヘキシルピロリジノン、N−エチルピロリジノンな
どのアルキルおよび環式アミド誘導体;ノニオン、カチ
オン、アニオン型表面活性剤など、分子中に疎水部と親
水部を有する種々の表面活性剤;その混合物などである
が、これらに限られない。
【0052】本発明のインクジェット用インクには着色
剤も含むことができる。着色剤は、公知の適切な着色剤
から選ばれるが、好ましくは、アニオンまたはカチオン
染料か顔料である。顔料には分散剤を使う場合と使わな
い場合がある。たとえば、アニオン性のカルボン酸塩や
スルホン酸塩の基、およびカチオン性のアンモニウム基
など水親和性またはイオン化官能基を有する化学的に変
性された顔料は、分散剤がなくても水性インク中に分散
できる。さらに、本発明のインク組成物用の着色剤は、
実施の形態では、1種類以上の顔料および/または染料
の混合物である。顔料および/または染料の混合物の色
は、インクジェット画像の色域と色相の調節に使える。
【0053】染料が使用される本発明の実施の形態で
は、染料は、所望の色を提供するためにインクジェット
用インク中に有効量含まれる。標準的には、染料は総イ
ンク重量の約0から約20重量%、好ましくは約0.1
から約10重量%含まれるが、この範囲外の量でもよ
い。特定の色調を得るために適切な割合で混合された染
料混合物も使用される。同様に、顔料が使用される本発
明の実施の形態では、顔料は、必要な色強度を提供する
ためにインクジェット用インク中に有効量含まれる。標
準的には、顔料は総インク重量の約0から約15重量
%、好ましくは約0.1から約10重量%、さらに好ま
しくは1から8重量%含まれるが、この範囲外の量でも
よい。染料と顔料の両方がインクジェット用インク組成
物に含まれるときは、混合着色剤の重量パーセントはそ
れに従って調節する。
【0054】本発明のインク組成物は、アニオンおよび
カチオン性染料などの水溶性染料などの着色剤を含む。
そのような染料は、塩基性染料、酸性染料、直接染料、
反応染料である。適切な染料の例は、フードブラックN
o.1、フードブラックNo.2、フードレッドNo.
40、フードブルーNo.1、フードイエローNo.7
など;FD & C染料;アシッドブラック染料(N
o.1、7、9、24、26、48、52、58、6
0、61、63、92、107、109、118、11
9、131、140、155、156、172、194
など);アシッドレッド染料(No.1、8、32、3
5、37、52、57、92、115、119、15
4、249、254、256など);アシッドブルー染
料(No.1、7、9、25、40、45、62、7
8、80、92、102、104、113、117、1
27、158、175、183、193、209な
ど);アシッドイエロー染料(No.3、7、17、1
9、23、25、29、38、42、49、59、6
1、72、73、114、128、151など);ダイ
レクトブラック染料(No.4、14、17、22、2
7、38、51、112、117、154、168な
ど);ダイレクトブルー染料(No.1、6、8、1
4、15、25、71、76、78、80、86、9
0、106、108、123、163、165、19
9、226など);ダイレクトレッド染料(No.1、
2、16、23、24、28、39、62、72、22
7、236など);ダイレクトイエロー染料(No.
4、11、12、27、28、33、34、39、5
0、58、86、100、106、107、118、1
27、132、142、157など);各種フタロシア
ニンスルホン酸塩、アザアヌレン、ホルマザン銅錯体、
トリフェノジオキサジン、Bernacid Red
2BMNを含むアントラキノン染料、モノアゾ染料、ジ
アゾ染料、フタロシアニン誘導体;Pontamine
Brilliant Bond Blue A;Po
ntamine;Aldrich Chemical社
製のCibracron Brilliant Red
38−A(リアクティブレッド4);Pylam I
nc.社製のDrimarene Brilliant
Red X−2B(リアクティブレッド56);Mo
bay Chemical社製のLevafix Br
illiant Red E−4B;Mobay Ch
emical社製のLevafix Brillian
t Red E−6BA;ICI America社製
のProcion Red H8B(リアクティブレッ
ド31);Crompton & Knowles社製
のDirect Brilliant Pink B
Ground Crude;Sandoz Inc.社
製のCartasol Yellow GTF Pre
sscake;Sandoz Inc.社製のCart
asol Yellow GTF Liquid Sp
ecial 110;Tricon社製のYellow
Shade 16948、BASF社製のBasac
id Black X34(BASF X−34)、S
andoz Inc.社製のCarta Black
2GT;Neozapon Red 492(BAS
F);Orasol Red G(Ciba−Geig
y);Direct Brilliant Pink
B(Crompton−Knolls);Aizen
Spilon Red C−BH(Hodogaya
Chemical Company);Kayanol
Red 3BL(Nippon Kayaku Co
mpany);Levanol Brilliant
Red 3BW(Mobay Chemical Co
mpany);Levaderm Lemon Yel
low(Mobay Chemical Compan
y);Spirit Fast Yellow 3G;
Aizen Spilon Yellow C−GNH
(Hodogaya Chemical Compan
y);Sirius Supra YellowGD
167;Cartasol Brilliant Ye
llow 4GF(Sandoz);Pergasol
Yellow CGP(Ciba−Geigy);O
rasol Black RL(Ciba−Geig
y);Orasol Black RLP(Ciba−
Geigy);Savinyl Black RLS
(Sandoz);Dermacarbon 2GT
(Sandoz);Pyrazol Black BG
(ICI);Morfast Black Conce
ntrate A(Morton−Thiokol);
Diazol Black RN Quad(IC
I);Orasol BlueGN(Ciba−Gei
gy);Savinyl Blue GLS(Sand
oz);Luxol Blue MBSN(Morto
n−Thiokol);Sevron Blue 5G
MF(ICI);Basacid Blue750(B
ASF);ニューヨーク州ポキープシ、Berncol
ors社製のBernacid Red;Pontam
ine Brilliant Bond Blue;B
erncolor A.Y.34;Telon Fas
t Yellow 4GL−175;BASF Bas
acid Black SE0228;リアクティブブ
ラック染料、リアクティブブルー染料、リアクティブレ
ッド180などのリアクティブレッド染料、リアクティ
ブイエロー37などのリアクティブイエロー染料などの
各種のリアクティブ染料、およびそれらの混合物である
が、これに限られない。
【0055】顔料は、ブラック、シアン、マゼンタ、イ
エロー、レッド、ブルー、グリーン、ブラウンなど、お
よびその混合物である。適切な顔料の例は、チャネルブ
ラック、ファーネスブラック、ランプブラック、Rav
en(商品名)5250、Raven(商品名)575
0、Raven(商品名)3500、およびColum
bia Company社製のその他の同様のカーボン
ブラック製品、Regal(商品名)330、Blac
k Pearl(商品名)L、Black Pearl
(商品名)1300、およびCabot Compan
y社製のその他の同様のカーボンブラック製品、Col
or Black(商品名)シリーズ、Special
Black(商品名)シリーズ、Printtex
(商品名)シリーズなどのDegussa社のカーボン
ブラック、およびDegussaCompany社製の
Derussol(商品名)カーボンブラック分散剤な
どの各種のカーボンブラック、Hostafine(商
品名)Yellow GR(顔料13)、Hostaf
ine(商品名)Yellow(顔料83)、Host
afine(商品名)Red FRLL(顔料レッド
9)、Hostafine(商品名)Rubine F
6B(顔料184)、Hostafine(商品名)B
lue 2G(顔料ブルー15:3)、Hostafi
ne(商品名)Black T(顔料ブラック7)、H
ostafine(商品名)Black TS(顔料ブ
ラック7)などHoechst Celanese C
orporation社のHostafine(商品
名)シリーズ、NormandyMagenta RD
−2400(Paul Uhlich)、Paliog
en Violet 5100(BASF)、Pali
ogen(商品名)Violet 5890(BAS
F)、Permanent Violet VT264
5(Paul Uhlich)、Heliogen(商
品名) GreenL8730(BASF)、Argy
le Green XP−111−S(Paul Uh
lich)、Brilliant Green Ton
er GR0991(Paul Uhlich)、He
liogen(商品名) Blue L6900,L7
020(BASF)、Heliogen(商品名) B
lue D6840,D7080(BASF)、Sud
an Blue OS(BASF)、PV Fast
Blue B2G01(American Hoech
st)、Irgalite Blue BCA(Cib
a−Geigy)、Paliogen(商品名)Blu
e 6470(BASF)、Sudan III(Ma
theson、Coleman、Bell)、Suda
n II(Matheson、Coleman、Bel
l)、Sudan IV(Matheson、Cole
man、Bell)、Sudan Orange G
(Aldrich)、Sudan Orange 22
0(BASF)、Paliogen(商品名)Oran
ge 3040(BASF)、Ortho Orang
eOR 2673(Paul Uhlich)、Pal
iogen(商品名)Yellow 152,1560
(BASF)、Lithol Fast Yellow
0991K(BASF)、Paliotol Yel
low 1840(BASF)、Novoperm Y
ellow FG 1(Hoechst)、Perma
nent Yellow YE 0305(Paul
Uhlich)、Lumogen Yellow D0
790(BASF)、Suco−Gelb L1250
(BASF)、Suco−Yellow D1355
(BASF)、Hostaperm Pink E(A
merican Hoechst)、Fanal(商品
名)Pink D4830(BASF)、Cinqua
sia Magenta(DuPont)、Litho
l Scarlet D3700(BASF)、Tol
uidine Red(Aldrich)、Therm
oplast用Scarlet NSD PS PA
(Ugine Kuhlmann of Canad
a)、E.D. Toluidine Red(Ald
rich)、Lithol(商品名)Rubine T
oner(Paul Uhlich)、Lithol
(商品名)Scarlet 4440(BASF)、B
on Red C(Dominion Color C
ompany)、Royal Brilliant R
ed RD−8192(PaulUhlich)、Or
acet Pink RF(Ciba−Geigy)、
Paliogen Red 3871K(BASF)、
Paliogen(商品名)Red 3340(BAS
F)、Lithol(商品名)Fast Scarle
t L4300(BASF)であるが、これに限られな
い。その他の有用な顔料も使用できる。
【0056】本発明のインクジェット用インクに適した
顔料は、毒性がなく、AMES試験(変異原性試験)で
陰性の物質である。すなわち、安全の観点から、変異原
性および発がん性のある顔料を含まないということであ
る。たとえば、カーボンブラックやカラー顔料を含め
て、発がん物質あるいは変異原性物質として知られてい
るポリ芳香族炭化水素濃度が非常に低い染料および顔料
が望ましい。例をあげると、市販のカーボンブラックお
よびカラー顔料の多くに含まれているニトロピレン、ピ
レン、テトラセン、ペンタセン、および多くのポリ芳香
族炭化水素は、濃度が5ppmを越えると有毒であると
みなされている。したがって、インクジェット用インク
を製造するに際しては、顔料に含まれるそのような有毒
なポリ芳香族炭化水素の量を5ppm未満に制限するこ
とが望ましい。市販の多くのカーボンブラックやカラー
顔料は、5ppmを越えるポリ芳香族炭化水素を含有し
ているので、そのような顔料から製造されたインクは、
一般的に、有毒またはAMES試験に合格しないと考え
られる。しかしながら、Raven(商品名)525
0、Raven(商品名)5750、Regal(商品
名)330、BlackPearl(商品名)130
0、Black Pearls L、Vulcan(商
品名)XC−7、Hostaperm(商品名)Pin
k E、Hostaperm(商品名)Blue(フタ
ロシアニン誘導体)、およびその他の顔料などの多くの
非毒性カーボンブラックおよびカラー顔料が、トナーお
よびその他の作画用に一般的に使用されている。これら
のカーボンブラックおよびカラー顔料のポリ芳香族炭化
水素含量は通常1ppm未満である。これらは、AME
S試験では陰性を示し、トナーやインクジェット用イン
クに使用しても安全であると考えられている。
【0057】好ましくは、顔料粒子の大きさは、液体ビ
ヒクル中で粒子が安定にコロイド懸濁して良好な色強度
を呈するために、また、インクをサーマルインクジェッ
トプリンタで使用するときにインクチャネルまたはノズ
ルの目詰まりを防止するために、なるべく小さい方がよ
い。好ましい粒子の平均直径は、一般的に約0.001
から約3ミクロンであるが、実施の形態ではこの範囲を
越えてもよい。本発明のインクにおける好ましい平均顔
料粒子サイズは、最低50%を占める粒子が0.3ミク
ロン未満であり、残りの粒子は3.0ミクロン以下であ
る(Hodaka CAPA 700 粒子サイズアナ
ライザで測定)。さらに好ましくは、平均顔料粒子サイ
ズは、最低50%の粒子が0.3ミクロン未満で、残り
の粒子が1.0−1.2ミクロン以下である。
【0058】本発明の実施の形態では、顔料は1つ以上
の分散剤を用いて分散される。分散剤は、アニオン性、
カチオン性、ノニオン性である。好ましい分散剤のいく
つかはイオン性分散剤で、イオン性の部分(水中でイオ
ン化可能)と疎水性の部分(顔料に対して親和性あり)
の両方を有している。好ましい分散剤はアニオン性分散
剤で、たとえば、スチレンスルホン酸塩(たとえば、N
+、Li+、K+、Cs+、Rb+、置換および非置換ア
ンモニウムカチオンなど)とナフタレンスルホン酸塩
(たとえば、Na+、Li+、K+、Cs+、Rb+、置換
および非置換アンモニウムカチオンなど)のポリマーお
よびコポリマー;非置換および置換(たとえば、アルキ
ル、アルコキシ、置換ナフタレン誘導体など)ナフタレ
ンスルホン酸塩(たとえば、Na+、Li+、K+、C
+、Rb+、置換および非置換アンモニウムカチオンな
ど)とアルデヒド誘導体(たとえば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒドなどのアル
キルアルデヒド誘導体)のコポリマー;アクリル酸塩、
メタクリル酸塩、マレイン酸塩などを含むポリマーおよ
びコポリマー、およびその混合物であるが、これに限ら
れない。形態は固体でも水溶液でも構わない。そのよう
な分散剤の例には、市販品のVersa(商品名)4、
Versa(商品名)7、Versa(商品名)77
(NationalStarch and Chemi
cal Co.);Lomar(商品名)D(Diam
ond Shamrock Chemicals C
o.);Daxad(商品名)19、Daxad(商品
名)K(W.R.Grace Co.);Tamol
(商品名)SN(Rohm & Haas);などが含
まれる。いくつかの好ましい分散剤は、ナフタレンスル
ホン酸塩、特に、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデ
ヒドの縮合または反応生成物、およびその塩(たとえ
ば、Na+、Li+、K+、Cs+、Rb+、置換および非
置換アンモニウムカチオンなど)、また、種々のカルボ
ン酸塩を含むポリマーおよびコポリマーを含む。さら
に、本発明のインクジェット用インクにはノニオン性の
分散剤または表面活性剤も使用できる。たとえば、エト
キシル化モノアルキルまたはジアルキルフェノールで、
Igepal(商品名)CAおよびCOシリーズの物質
(Rhone−Poulenc Co.)、Trito
n(商品名)シリーズの物質(UnionCarbid
e Company)などである。これらのノニオン性
表面活性剤または分散剤は、単独で用いても、前記アニ
オン性またはカチオン性の分散剤と組み合わせて用いて
もよい。本発明の有用なカチオン性分散剤は、一般的
に、置換および非置換のアンモニウム塩を含む。
【0059】本発明のインクジェット用インクは、任意
に、イオン性または非イオン性である水溶性または水混
和性のマイクロ波カプラ(発色剤、coupler)を
含む。本発明の前記ヒドロキシアミド誘導体とそのオキ
シアルキレン反応生成物は非イオン性であるので、イン
クジェット用インク中で、基板上の画像を効果的に乾燥
させ、しみと色間のにじみを減少させるためのマイクロ
波乾燥器のカプラとして使える。これらのヒドロキシア
ミド誘導体とそのアルキレンオキシド(オキシアルキレ
ン)縮合成生物は、湿潤剤、カール防止剤、および/ま
たはマイクロ波カプラとして機能できる。これらは、イ
ンクジェット用インク中で、イオン性のマイクロ波カプ
ラと組み合わせても、単独でも、使用できる。
【0060】イオン性のマイクロ波カプラは、マイクロ
波加熱装置でインクをすばやく乾燥できる有機または無
機塩から選ばれる。マイクロ波カプラは、たとえば、イ
ンクジェット用インクに望ましい導電性とカップリング
効率を与える塩である。塩またはイオン性化合物は、水
性インク中で高度にイオン化するので、良好な導電性を
示し、その結果、マイクロ波装置などの加熱装置とのカ
ップリングが可能になる。これらのイオン性化合物は、
一般的に、カチオンおよびアニオンを有する無機および
有機酸の金属およびアンモニウム塩を含む。塩のカチオ
ンは一般的に、H+、NH4 +、Cs+、K+、Na+、Li
+、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Ni2+、Mn2+、C
2+、Sr2+、Cd2+、Ba2+、Fe2+、Cu2+、Ga
3+、In3+、Cr3+、Pr3+、Nd3+、Y3+、Al3+
Fe3+、ランタニドカチオン、アクチニドカチオンなど
であるが、これらに限られない。これらの塩のアニオン
は、無機および有機アニオンで、たとえば、I-、B
-、Cl-、F-、OH-、NO3 -、SO4 2-、CH3CO
2 -、CH3CH2CO2 -、C65CO2 -、C65SO3 -
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)アニオンなどであ
るが、これらに限られない。色間のにじみ(2つの異な
る色の境界付近のにじみ)を削減するために、インクジ
ェット用インクには1価および多価塩の金属塩も使用で
きる。これを使用すると、にじみは、画像のマイクロ波
加熱によって、またはマルチカラーインクジェット記録
に使用するアニオン性の着色剤(たとえば、アニオン性
染料、アニオン性分散剤で安定化された顔料、表面にア
ニオン性官能基を有する顔料など)との化学相互作用に
よって削減される。
【0061】これらのアンモニウムおよび金属塩の使用
は、それらの塩が、本発明のインク成分、すなわち、
水、ヒドロキシアミド誘導体、スルホキシドおよびスル
ホンなどの硫黄含有湿潤剤またはグリコール誘導体、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなど
の他の湿潤剤、染料や顔料などの着色剤、およびその他
任意のインク添加剤と親和性がある場合に望ましい。こ
れらは、特に高解像度のプリントヘッドで待機時間や吐
出の問題が生じないように使用される。本発明の実施の
形態では、水性インク中でイオン化できるカチオンおよ
びアニオンを有する無機および有機酸の金属およびアン
モニウム塩は、インクジェット用インク中に、総インク
重量の約0から約15重量%、好ましくは約0から約8
重量%含まれるが、この範囲外でもよい。
【0062】本発明のインクジェット用インクは、任意
にポリエチレンオキシドなどの吐出補助剤を含む。好ま
しいポリエチレンオキシドは、重量平均分子量が約1
8,500、濃度がインクの約0.001−1.0重量
%、好ましくは0.5重量%未満である。吐出補助剤に
より、スムーズな吐出や細な振動(ジッタ)の少ない吐
出が行える。
【0063】その他所望の化学添加剤、たとえば、表面
活性剤、水溶性ポリマー、pH緩衝剤、殺生物剤、キレ
ート剤(EDTAなど)、およびその他の公知の添加剤
も本発明のインクに任意に用いてよい。そのような添加
剤は、一般的に、本発明のインクジェット用インクに、
それらの公知の目的に応じた公知の量添加できる。
【0064】表面活性剤や展着剤(wetting a
gent)は、インクの濡れと表面張力をコントロール
するためにインクに添加される。これらの添加剤は、ア
ニオン性、カチオン性、ノニオン性のものである。適切
な表面活性剤や湿潤剤は、Tamol SN(商品
名)、Tamol LG(商品名)、Triton(商
品名)シリーズ(Rhom and Haas C
o.);Marasperse(商品名)シリーズおよ
びIgepal(商品名)シリーズ(Rhone−Po
ulenc Co.製(以前はGAF Co.製));
Briji(商品名)シリーズ(ICI Americ
a Inc.)で、たとえば、Briji(商品名)3
0、Briji(商品名)35、Briji(商品名)
52、Briji(商品名)56、Briji(商品
名)58、Briji(商品名)72、Briji(商
品名)76、Briji(商品名)78、Briji
(商品名)92、Briji(商品名)96、Brij
i(商品名)98;Surfynol(商品名)シリー
ズ(Air Product Co.);Tergit
ol(商品名)シリーズ(Union Carbide
Co.);Duponol(商品名)シリーズ(E.
I.Du Pont de Nemours & C
o.);ラウリル硫酸ナトリウム;ドデシル硫酸ナトリ
ウム;オクチル硫酸ナトリウム;Emulphor(商
品名)ON 870およびON 877(GAF);I
gepal(商品名)シリーズ(Rhone−Poul
enc Co.)の表面活性剤で、Igepal(商品
名)CO−630、Igepal(商品名)CO−53
0、Igepal(商品名)CA−630、Igepa
l(商品名)CA−530;Duponolシリーズ
(DuPont Co.)など;およびその他の市販の
表面活性剤であるが、これに限られない。これらの表面
活性剤や湿潤剤は、インク中に有効量含まれる。一般的
には、総インク重量の0から約10重量%、好ましくは
約0.0001から約8重量%、さらに好ましくは約
0.0001から約5重量%であるが、この範囲外でも
よい。
【0065】本発明のインクジェット用インクには、イ
ンクの粘度を上げるためにポリマー性の化学添加剤も加
えることができる。適切なポリマー添加剤は、水溶性ポ
リマーで、アラビアゴム、ポリアクリル酸塩、ポリメタ
クリル酸塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
ルピロリジノン、ポリビニルエーテル、デンプン、多糖
類、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを用い
て誘導されるポリエチレンイミンで、Discole
(商品名)シリーズ(DKS Internation
al)、Jeffamine(商品名)シリーズ(Te
xaco)などであるが、これに限られない。ポリマー
添加剤は、本発明のインクジェット用インクに、総イン
ク重量の0から約10重量%、好ましくは約0.001
から約8重量%、さらに好ましくは約0.01から約5
重量%含まれるが、この範囲外でもよい。
【0066】本発明のインクジェット用インクに用いる
その他の任意の添加剤に殺生物剤がある。たとえば、D
owicil 150、200、75、安息香酸塩、ソ
ルビン酸塩、Proxcel(商品名)(ICI社製)
などである。このような殺生物剤は、使用する場合、イ
ンクに一般的に総インク重量の0から約10重量%、好
ましくは約0.001から約8重量%、さらに好ましく
は約0.01から約4.0重量%含まれるが、この範囲
外でもよい。
【0067】本発明のインクジェット用インクは、pH
調節剤またはpH緩衝剤を含んでいてもよい。適切なp
H調節剤は、酸、塩基、リン酸塩、カルボン酸塩、分子
中にカチオンとアニオンを有する内部塩、亜硫酸塩、ア
ミン塩などであるが、これに限られない。このようなp
H調節剤は、使用する場合、インクに一般的に総インク
重量の0から約10重量%、好ましくは約0.001か
ら約5重量%、さらに好ましくは約0.01から約5重
量%含まれるが、この範囲外でもよい。
【0068】その他の適切な化学添加剤はキレート剤
で、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、HEEDT
A(N−(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン四酢
酸)、NTA(ニトリロ酢酸)、DTPA(ジエチレン
トリアミン五酢酸)など、およびその塩である。標準的
な含有量は、総インク重量の0.001から約10重量
%、好ましくは約0.001から約5重量%であるが、
この範囲外でもよい。
【0069】本発明の実施の形態におけるインクジェッ
ト用インクは、優れた待機時間を有する。通常、600
spiのプリントヘッドを使用するときの待機時間は、
最低5秒、好ましくは約20秒である。インクジェット
用インクの待機時間が長ければ、インクノズルの目詰ま
りが容易に起こらず、インクのスピッティング回数やプ
リントヘッドの保守が少なくて済むので、好ましい。
【0070】さらに、本発明のインクジェット用インク
は、優れた長期吐出安定性(たとえば、1×108滴よ
り大)を有するので、プリントヘッドやプリントバーが
長期に使用できる。これにより、インクジェット記録の
運転および保守コストが削減される。また、本発明のイ
ンクジェット用インクを使用すると、特に、部分幅また
は全幅プリントヘッドを用いた場合に、高速のインクジ
ェット記録が可能となる(たとえば、マルチカラーイン
クジェット記録で毎分18ページより大)。本発明の高
速マルチカラーインクジェット記録能力は、現状技術の
市販のマルチカラーインクジェットプリンタのそれをは
るかに越える。
【0071】本発明のインクを用いたインクジェット記
録は、チェッカーボード方式や画像に従ったシングルパ
ス方式で実施できる。
【0072】デスクトップ型のプリンタなどのインクジ
ェットプリンタには可動のプリントヘッドを用いたもの
がある。1個の可動プリントヘッドは、一般的に、小さ
な記録領域に備えられた、複数の近接して配置されたノ
ズルを含む。そのような可動のプリントヘッドは、ガイ
ドに沿ってスライドしながら、各“パス”ごとに記録基
板にインクを噴出することによって、部分的なディジタ
ル画像を作成する(たとえば、チェッカーボード方
式)。それが合体して認識可能な大きな画像となる。こ
の型のインクジェットプリンタは、現在市販されている
低速のデスクトップ型インクジェットプリンタである。
可動のプリントヘッドは、部分幅アレイのインクジェッ
トプリンタに使用されるような2個以上の突出したプリ
ントヘッドを含むこともある(すなわち、多数のインク
ノズルを有する部分幅プリントヘッド、たとえばプリン
トヘッドあたり384を越えるノズルを含む)。その結
果、プリントヘッドが記録基板上を動く際、一区画に、
より多くのインクを送達できる。この型の部分幅インク
ジェットプリンタは、1個のインクカートリッジにつき
プリントヘッド1個の前記デスクトップ型インクジェッ
トプリンタと比べて、インクジェット記録速度が速い。
マルチカラーのインクジェットプリンタでは、数個のプ
リントヘッド(たとえば、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエロー)と、それぞれに対応するインクがプリン
トヘッドホルダに搭載され、記録基板上を動く。異なる
カラーインクは、それが記録基板に対して移動すると
き、あるいは記録基板が動くとき、基板上に噴出され
る。マルチカラーの画像は、反復記録によって得られ
る。部分幅のプリントヘッド(たとえば、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエロー用のプリントヘッドとそれに
対応するインク)を用いるマルチカラーインクジェット
記録は、チェッカーボード方式の記録速度を増加させ
る。
【0073】その他の高速インクジェット記録、たとえ
ば、シングルパス方式のインクジェット記録や全幅アレ
イのインクジェット記録は、複数個の近接して配置され
たノズルと、記録基板の幅全体に配置されたエジェクタ
(記録基板の幅全体に延びた突出したプリントヘッドの
列;たとえば、1プリントヘッドあたり数千を越えるイ
ンクジェットノズルを含み得る)とを含む全幅アレイの
プリントヘッドを採用している。これらのノズルは、プ
リントヘッドが記録基板上を時間のかかる数回のパスを
しなくてもインクを噴出できる。全幅アレイのインクジ
ェットプリントヘッドは、記録中は通常固定されてお
り、記録基板の方がプリントヘッドを通過する。公知の
多くの全幅アレイのインクジェットプリントヘッド、プ
ロセス、用途については、Pondらの米国特許第5,
057,854号;Drakeらの同第4,985,7
10号;Drakeの同第5,098,503号;Dr
akeらの同第5,192,959号;Anderso
nの同第5,432,539号に記載されており、全開
示内容は本発明の参考文献である。本発明のインクジェ
ット用インクは、ヒータまたは乾燥器(たとえば、マイ
クロ波乾燥器または装置)とも組み合わせられる。それ
により、インクジェット記録が高速で行え(たとえば、
18ページ/分以上)、しみや不適切な乾燥のない高画
質のマルチカラー画像が普通紙やコート紙に作成でき
る。
【0074】本発明の別の形態では、インクジェット記
録工程で本発明のインクを記録するのに用いられる記録
基板は、記録前、記録中、および/または記録後に、あ
るいはそれらを組み合わせて、任意に加熱することがで
きる。記録基板とインクは、種々の手段、たとえば、こ
れに限られないが、放射ヒータ、電気抵抗器、加熱テー
プ、ホットプレート、ホットローラ、マイクロ波装置、
加熱ランプなどの放射、熱風などによって任意に加熱で
きる。ブラック、シアン、マゼンタ、イエローインクを
含む最低4色のインクの組を使用する当該インクジェッ
ト記録工程においては、最初に記録するインク(たとえ
ば、ブラックインク、またはイエローインク、またはマ
ゼンタインク、またはシアンインク)の画像を記録基板
の表面で乾燥後、第一のインクの境界付近に別のインク
を乗せる。ヒドロキシアミド誘導体を含むインクジェッ
ト用のインクは、前記アンモニウムおよび金属塩を含有
してもしなくてもヒータ(たとえば、マイクロ波乾燥
器、放射ヒータなど)で迅速に乾燥でき、その結果、望
ましくないしみや色間のにじみのない、優れたフルカラ
ーの画像が得られる。
【0075】本発明のインクジェット用インクは、適切
な記録基板に、画像に従って(たとえば、全幅アレイの
プリントヘッドを用いて)適用される。インクを記録基
板に適用するには、インクジェット用インクに適合する
適切な記録法を用いる。たとえば、コンティニアススト
リームインクジェット方式、ドロップオンデマンドイン
クジェット方式(ピエゾ、アコースティック、サーマル
インクジェット方式を含む)などである。本発明で使用
する記録基板は、水性ベースのインクに適合する基板で
あればいずれでもよい。たとえば、普通紙としては、X
erox(商品名)シリーズ10紙、Xerox(商品
名)4024紙、市販のボンド紙など;コート紙(イン
クジェット用特殊紙)としては、Hewlett−Pa
ckard、Canon、Oji Paper C
o.、Xerox Corporation社製のも
の;インクジェット用透明材料としては、水性インクや
インクジェット記録法に適切な、たとえば、Artri
ght Co.、Hewlett−Packard、A
sahi Glass Co.、Xerox Corp
oration社製のものなどである。
【0076】本発明の水性インクジェット用インクには
数多くの利点がある。たとえば、安価な記録コスト、高
解像度、各種基板に優れた画質の記録、インク滴速度の
速い優れた吐出能力、長い待機時間、最適の光学濃度を
提供する良好なインク滴の質量または容量、高速高解像
度の記録を可能にする高い周波数応答性、プリントヘッ
ドの優れた回復性および保守性、優れたインク吐出安定
性、および望ましくないプリントヘッドのコゲがないこ
となどである。
【0077】高解像度(たとえば600spi)のイン
クジェットプリンタに使用できる本発明のインクジェッ
ト用インクは、待機時間が、好ましくは最低約5秒より
長く、さらに好ましくは約10秒より長いものである。
当該インクジェット用インクは、好ましくは、周波数応
答性が3キロヘルツより大;走行時間が約80マイクロ
秒未満またはインク滴速度が約6.25m/secより
大;ほとんどないし全くないジッタ;インク滴の質量は
約5−35ng/滴の範囲で調節可能。さらに、当該イ
ンクジェット用インクは、好ましくは長期インク吐出安
定性を有する(たとえば、最低1×107パルスまたは
1億滴に相当する1×108パルスより大)。
【0078】本発明のインクジェット用インクは非常に
速乾性であるので、加熱装置を使用するしないにかかわ
らず、普通紙上でも色間のにじみが防止できる。当該イ
ンクジェット用インクはカール特性を削減した。さら
に、当該インクジェット用インクは、部分幅アレイのイ
ンクジェットプリントヘッド、または全幅アレイのイン
クジェットプリントヘッドまたはプリントバーを用いて
高速の吐出が可能であり、その結果、毎分18ページを
越える速度で、ブラックまたはカラー画像が作成でき
る。
【0079】本発明の特定の実施の形態について、詳細
を以下に述べる。これらの実施例は、説明を目的とする
ものであって、本発明は、これらの実施の形態に記載さ
れている材料、条件、プロセスパラメータに限られな
い。全ての割合とパーセンテージは、特に記載のない限
り、インク中の重量比として表す。ここに記載されてい
る情報から、本発明のその他の形態や変形が当業者には
可能であるが、それらの形態および変形、また、それと
同等のものも本発明の範囲に含まれる。
【0080】
【実施例】多くのインクジェット用インクを、染料や顔
料などの着色剤、水、湿潤剤、および適当なインク添加
物を完全に混合した後、希酢酸などの酸や水酸化カリウ
ムなどの塩基やpH緩衝剤などでpH調整をし、一連の
薄膜フィルタでろ過して製造した。これらのインクの組
成と吐出データは以下に示す。
【0081】実施例1 A:以下の組成を有するインクジェット用マゼンタイン
クを製造した。
【0082】24.73%のプロジェクトマゼンタ染料
コンセントレート(濃縮液)(ICI、10%染料溶
液)、5.93%のアシッドレッド52染料コンセント
レート(10%染料溶液)、9.89%のブチルカルビ
トール(2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール)、
1.98%のN−シクロヘキシルピロリジノン、14.
84%のスルホラン、12.86%のN−アセチルエタ
ノールアミン(N−2−ヒドロキシエチルアセトアミ
ド)、3.0%のNH4Br、0.049%のDowi
cil 200、0.049%のポリエチレンオキシド
(平均MW=18,500)、26.67%の蒸留水で
ある。
【0083】本インクのpHは7.01、導電率は1
6,900umhos/cmであった。
【0084】B:以下の組成を有するインクジェット用
イエローインクを製造した。
【0085】26.73%のプロジェクトイエロー染料
コンセントレート(7.5%染料溶液)、19.8%の
アシッドイエロー17(10%染料溶液)、9.9%の
ブチルカルビトール、1.98%のN−シクロヘキシル
ピロリジノン、14.85%のスルホラン、12.87
%のN−アセチルエタノールアミン、3.0%のNH4
Br、0.05%のDowicil 200、0.05
%のポリエチレンオキシド(平均MW=18,50
0)、10.79%の蒸留水である。
【0086】本インクのpHは7.02、導電率は1
7,000umhos/cmであった。
【0087】C:以下の組成を有するインクジェット用
シアンインクを製造した。
【0088】32.65%のプロジェクトシアン染料コ
ンセントレート(10.0%溶液)、9.33%のブチ
ルカルビトール、1.87%のN−シクロヘキシルピロ
リジノン、9.33%のスルホラン、16.0%のN−
アセチルエタノールアミン、2.33%のNH4Br、
0.047%のDowicil 200、0.047%
のポリエチレンオキシド(平均MW=18,500)、
28.36%の蒸留水である。
【0089】本インクのpHは7.02、導電率は1
3,000umhos/cmであった。
【0090】これらのカラーインクとブラックインク
を、インクノズルのチャネル幅が25ミクロン未満の6
00spiサーマルインクジェットプリントヘッドを用
いて試験した。優れた待機時間(40−75秒)と吐出
周波数応答性(6kHz)を示し、最低1×108パル
ス吐出後でも望ましくないコゲや吐出性能の劣化は見ら
れなかった。当該インクは、600spiインクジェッ
トプリントヘッドを用いて、普通紙、コート紙、透明材
料などの各種基板上に、チェッカーボード方式(マルチ
パス、低速)でも高速(最低18ページ/分)のシング
ルパス方式でも、高画質(シャープなエッジ)、高解像
度の記録ができた。カラーインクもマルチパス方式(加
熱およびチェッカーボード法)による記録で、普通紙上
に優れた画像を作り出した。色域と色相の表現も非常に
良好であった。
【0091】インクジェット用インク(実施例1A、1
B、1C)の物理的性質と吐出性能を表1に示す。見て
わかるとおり、これらのインクジェット用カラーインク
は、低粘度、低表面張力、十分なインク滴質量、十分な
インク滴容量、低ジッタ(走行時間の平均値からの逸脱
率が非常に小さいこと)を有す。本実施例(実施例1)
のシアン、マゼンタ、イエローの各インクの回復性(9
滴吐出(9パルス)後、プリントヘッドが検出可能なイ
ンク滴を吐出できる最大許容アイドリング時間)は良好
である。
【0092】これら3種類のインク(実施例1A、1
B、1C)は、600spiプリントヘッド(すなわ
ち、LYK−075プリントヘッド)を用いて吐出を行
い、吐出実験は最低1×108滴吐出するまで実施した
が、望ましくない吐出性能(走行時間またはインク滴速
度、周波数応答性、待機時間など)の低下は観察されな
かった。望ましくないコゲもなく、これらのインクの優
れた長期吐出安定性が実証された。
【0093】実施例2 マゼンタ、イエロー、シアンを含むインクジェット用カ
ラーインクを、以下の組成で、実施例1と同じ方法で製
造した。
【0094】A:インクジェット用マゼンタインクを製
造した。組成は次の通りである。
【0095】25.0%のプロジェクトマゼンタ染料コ
ンセントレート(10%染料溶液)、6.0%のアシッ
ドレッド52(10%染料溶液)、0.5%のLoma
rD、4.0%のブチルカルビトール、2.0%のN−
シクロヘキシルピロリジノン、4.0%のポリエチレン
グリコール(平均MW=200)、5.0%のトリエタ
ノールアミン、7.0%のN−アセチルエタノールアミ
ン(N−2−ヒドロキシエチルアセトアミド)、0.1
%のIgepal CA−630、2.0%のNH4
r、0.05%のDowicil 200、0.05%
のポリエチレンオキシド(MW=18,500)、4
4.3%の蒸留水である。
【0096】本インクのpHは7.01、導電率は2
3,000umhos/cmであった。
【0097】B:インクジェット用イエローインクを製
造した。組成は次の通りである。
【0098】25.2%のプロジェクトイエロー染料コ
ンセントレート(7.5%染料溶液)、17.0%のア
シッドイエロー17染料コンセントレート(10%染料
溶液)、9.32%のブチルカルビトール、1.86%
のN−、4.9%の1−(2−ヒドロキシエチル)−2
−ピロリジノン、13.98%のスルホラン、1.9%
のNH4Br、0.047%のDowicil 20
0、0.047%のポリエチレンオキシド(MW=1
8,500)、23.71%の蒸留水である。
【0099】本インクのpHは7.08、導電率は1
6,900umhos/cmであった。
【0100】C:インクジェット用シアンインクを製造
した。組成は次の通りである。
【0101】34.8%のプロジェクトシアン染料コン
セントレート(10%染料溶液)、0.45%のLom
ar D、4.0%のブチルカルビトール、2.0%の
N−シクロヘキシルピロリジノン、9.0%のグリセロ
ール、8.0%のN−アセチルエタノールアミン(2−
ヒドロキシエチルアセトアミド)、約0.1%のIge
pal CA−630、0.05%のDowicil
200、0.05%のポリエチレンオキシド(MW=1
8,500)、41.35%の蒸留水である。
【0102】本インクのpHは7.02、導電率は3,
500umhos/cmであった。
【0103】これらのインクジェット用インク(実施例
2A、2B、2C)の物理的性質と吐出性能を表1に示
す。待機時間、吐出周波数、およびその他の性能結果は
実施例1で得られたものと同様であった。見てわかると
おり、これらのカラーインクも、低粘度、低表面張力、
高質量または高容量のインク滴、低ジッタ、良好な回復
性を有す。
【0104】実施例3 マゼンタ、イエロー、シアンインクを含むインクジェッ
ト用カラーインクを、以下の組成で、実施例1と同じ方
法で製造した。その物理的性質と吐出データを表1に示
す。
【0105】A:インクジェット用マゼンタインクを製
造した。組成は次の通りである。
【0106】25.0%のプロジェクトマゼンタ染料
(10%染料溶液)、6.0%のアシッドレッド52
(10%染料溶液)、12.0%のブチルカルビトー
ル、15.0%のスルホラン、13.0%のN−アセチ
ルエタノールアミン(N−2−ヒドロキシエチルアセト
アミド)、0.05%のDowicil 200、3.
0%のNH4Br、0.05%のポリエチレンオキシド
(MW=18,500)、25.9%の蒸留水である。
【0107】本インクのpHは7.01、導電率は1
6,000umhos/cmであった。
【0108】B:インクジェット用イエローインクを製
造した。組成は次の通りである。
【0109】27.0%のプロジェクトイエロー染料
(7.5%染料溶液)、20.0%のアシッドイエロー
17(10%染料溶液)、12.0%のブチルカルビト
ール、15.0%のスルホラン、13.0%のN−アセ
チルエタノールアミン(N−2−ヒドロキシエチルアセ
トアミド)、3.0%のNH4Br、0.05%のDo
wicil 200、0.05%のポリエチレンオキシ
ド(MW=18,500)、9.9%の蒸留水である。
【0110】本インクのpHは7.01、導電率は1
6,500umhos/cmであった。
【0111】C:インクジェット用シアンインクを製造
した。組成は次の通りである。
【0112】35.0%のプロジェクトシアン染料(1
0%染料溶液)、12.0%のブチルカルビトール、1
0.0%のスルホラン、16.0%のN−アセチルエタ
ノールアミン(N−2−ヒドロキシエチルアセトアミ
ド)、3.0%のNH4Br、0.05%のDowic
il 200、0.05%のポリエチレンオキシド(M
W=18,500)、23.9%の蒸留水である。
【0113】本インクのpHは7.01、導電率は1
5,000umhos/cmであった。
【0114】これらのインクジェット用インクの物理的
性質と吐出性能を表1に示す。待機時間、吐出周波数、
およびその他の性能結果は実施例1で得られたものと同
様であった。見てわかるとおり、これらのカラーインク
組成物も、低粘度、低表面張力、高質量(高容量)のイ
ンク滴、低ジッタを有す。回復性も良好である。
【0115】これら3種類のインク(実施例3A、3
B、3C)は、600spiプリントヘッドを用いて吐
出を行い、吐出実験は最低1×108滴吐出するまで実
施したが、望ましくない吐出性能(走行時間またはイン
ク滴速度、周波数応答性、待機時間)の低下は観察され
なかった。望ましくないコゲもなく、これらのインクの
優れた長期吐出安定性が実証された。
【0116】これらのインク(実施例3A、3B、3
C)を、全幅アレイのプリントヘッドを用いて一連の普
通紙に記録し、マイクロ波乾燥器(装置)で加熱した。
実施例3A、3B、3Cのインクのインクジェット記録
は、1セットの普通紙に、シングルパス方式を用いて1
8ページ/分を越える速度で行った。普通紙のセット
(NT)には、3NT(リサイクルボンド紙、Domt
ar、Cornwall−Ontaro)、7NT(X
erox Image Series LX)、10N
T(Hammermill Tidal DP、Int
ernational Paper Selma、A
l.)、11NT(Xerox 4024 DP)、1
2NT(Rank Xerox、Premier EC
F)、13NT(Rank Xerox Premie
r TCF)、14NT(Champion、Braz
il)、15NT(Rank Xerox Busin
ess、Aussedat−Rey)、16NT(Ra
nk Xerox Exclusive)、17NT
(Rank Xerox、Premier TCF、N
ymolla)、18NT(Xerox 4024)、
19NT(CascadeXerographic p
aper)、20NT(Spectrum DP)、2
1NT(Husky Xerocopy)、22NT
(Xerox Image Elite)、23NT
(Fuji Xerox Paper)が含まれる。平
均の用紙温度は、記録されマイクロ波乾燥器から排出さ
れた後で、約55−60℃であった。画像のしみは認め
られなかった。実施例3のインクに含まれているNH4
Br塩およびその他の成分は、マイクロ波乾燥器(ヒー
タ)と非常に結びつきがよい。普通紙上に色間のにじみ
の少ない優れた画像が形成された。
【0117】シアン、マゼンタ、イエローインク(実施
例1、2、3、合計9種類のインク)の物理的性質と吐
出データを表1に示す。これらのインクを35℃で吐出
するのに使用されたサーマルインクジェットプリントヘ
ッドは、解像度が600spi、ノズルのサイズが25
ミクロン未満である。プリントヘッド付近の相対湿度
は、吐出測定中は15%に維持された。
【0118】
【表1】 実施例4 実施例4A(マゼンタインク)、実施例4B(イエロー
インク)、実施例4C(シアンインク)を含むインクジ
ェット用インクを、対応する実施例3(実施例3A、3
B、3C)の組成と製造法を用いて製造した。ただし、
臭化アンモニウムは使用せず、その分は代わりに水を追
加した。これら3種類のインクの表面張力は45ダイン
/cm未満であった。実施例4Dとして、以下の組成の
ブラックインクも製造した。17%のBASF X−3
4 ブラック染料(30%染料溶液)、3%のダイレク
トレッド227(10%染料溶液、Na塩)、6%のト
リメチロールプロパン、20%のスルホラン、0.05
%のポリエチレンオキシド(MW=18,500)、
0.05%のDowicil 200、1.25%のギ
酸アンモニウム、水(差分)。本ブラックインクの表面
張力は53ダイン/cmであった。
【0119】実施例4A、4B、4Cのインクを全幅ア
レイのプリントヘッドを用いて一連の普通紙に記録し、
マイクロ波乾燥器で加熱した。実施例4A、4B、4C
のインクのインクジェット記録は、NTセットの普通紙
に、シングルパス方式を用いて毎分18ページを越える
速度で行った。記録およびマイクロ波乾燥器からの排出
の終了後、用紙の平均温度は約45−55℃であった。
画像のしみは観察されなかった。NH4Br塩を使用せ
ずとも、4A、4B、4Cのカラーインクはマイクロ波
乾燥器との適合性が非常に良かった。色間のにじみの少
ない優れたカラー画像が普通紙上に形成された。
【0120】インク(実施例4A、4B、4C、4D)
の記録は、数種類の記録基板(たとえば普通紙)にも行
われた。まず、ブラックインク(4D)を全幅アレイのプ
リントヘッド(600spi)を用いて普通紙に記録
し、マイクロ波乾燥器で乾燥した。次いで、ブラック画
像の記録された記録基板に、4C、4A、4Bのカラー
インクをそれぞれの全幅アレイのプリントヘッド(60
0spi)を用いて、シアン、マゼンタ、イエローの順
に記録した。しみのない非常に優れたフルカラーの画像
が、普通紙上に4.33インチ/秒の速度(毎分約18
ページ)で記録された。ブラックインク(4D)をイエロ
ーインク(4B)に隣接して記録した場合、Xerox
Image Series LX紙などの多くの用紙上
で、ブラック/カラーおよびカラー/カラー間の色のに
じみはほとんど観察されなかった。
【0121】表2に、色間にじみに関する中間域周波数
ラインエッジノイズ(Midrange Freque
ncy Line Edge Noise、MFLE
N)のデータを示す。これは、ラインの記録品質の評価
法である。MFLENの数値が小さければ、ブラックイ
ンク(4D)とイエローインク(4B)の境界付近の画像の
色間のにじみが少ない高画質の画像であることを示す。
MFLENの数値が大きければ、望ましくない色間のに
じみがある低画質の画像であることを意味する。色間の
にじみを表すMFLEN値は、一般的に、20未満がよ
いとされている。
【0122】
【表2】 実施例5 5%のカーボンブラックRaven 5250(AME
S試験で陰性の顔料)、1.125%のナフタレンスル
ホン酸ナトリウム塩(Lomar D)、10%のスル
ホラン、10%のN−アセチルエタノールアミン、0.
05%Dowicil 200、水(差分)を含む顔料
インクを製造した。
【0123】本インクのpHを中性に調整し、遠心分離
にかけ、一連の薄膜フィルタ5.0μm/3.0μm/
1.2μmでろ過した。本インクを600spiまたは
300spiのプリントヘッドのいずれかを用いて用紙
に記録した。
【0124】実施例6:比較例 17.3%のBASF X−34染料コンセントレート
(約30%染料溶液)、20%のエチレングリコール、
0.075%のポリエチレンオキシド(MW=18,5
00)、0.1%のDowicil、水(差分)を含む
ブラックインクを製造した。
【0125】本ブラックインクのpHを7.0に調整
し、一連の薄膜フィルタ5.0μm/1.2μm/0.
8μmでろ過した。本インクを実施例1、2、3のイン
クと同一の条件下で試験した。本インクを600spi
のプリントヘッドに使用すると、待機時間はわずか5秒
で性能が悪かった。この結果により、本発明のインク
(実施例1、2、3)の利点が歴然とした(表1参
照)。
【0126】実施例7:比較例 11.0%のBASF X−34染料コンセントレート
(約30%染料溶液)、20%のエチレングリコール、
0.075%のポリエチレンオキシド(MW=18,5
00)、0.1%のDowicil、水(差分)を含む
別のブラックインクも製造した。
【0127】本ブラックインクのpHを7.0に調整
し、一連の薄膜フィルタ5.0μm/1.2μm/0.
8μmでろ過した。本インクを実施例1、2、3のイン
クと同一の条件下で試験した。本インクを600spi
のプリントヘッドに使用すると、待機時間はわずか10
秒で吐出性能が悪かった。この結果により、本発明のイ
ンク(実施例1、2、3)の利点が歴然とした(表1参
照)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高解像度インクジェット記録に適したイ
    ンクジェット用インク組成物であって、 水と、 染料または顔料または染料と顔料の混合物などの少なく
    とも1つの着色剤と、 少なくとも1個の水酸基と少なくとも1個のアミド基を
    有するヒドロキシアミド誘導体、またはオキシアルキレ
    ンと前記ヒドロキシアミド誘導体との反応生成物と、 スルホキシド誘導体、スルホン誘導体、およびチオール
    誘導体からなる群から選ばれた硫黄含有湿潤剤と、を含
    むことを特徴とするインクジェット用インク組成物。
JP9358003A 1997-01-13 1997-12-25 インクジェット用インク組成物 Pending JPH10204359A (ja)

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