JPH10202886A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法

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JPH10202886A
JPH10202886A JP878597A JP878597A JPH10202886A JP H10202886 A JPH10202886 A JP H10202886A JP 878597 A JP878597 A JP 878597A JP 878597 A JP878597 A JP 878597A JP H10202886 A JPH10202886 A JP H10202886A
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JP
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nozzle
ink jet
nozzle plate
ink
jet head
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JP878597A
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Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性能のよいインクジェットヘッドを簡便に製
造することができる方法を提供する。 【解決手段】 ノズル孔309が形成されたノズルプレ
ート303を備えるインクジェットヘッドの製造方法で
あって、ノズル孔309が形成されたノズルプレート3
03を、表面改質剤を含む有機化合物溶液351に浸漬
するステップと、ノズルプレート303に対して任意の
パターンのマスク370を介して短波長レーザ光340
を照射することにより、有機化合物を硬化し、ノズル3
03表面に任意のパターンのコート層350を形成する
ステップとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
ヘッドの製造方法に関するもので、特に、ノズルの周縁
部に改良を加えたインクジェットヘッドの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、イクジェットヘッドにおい
て、インク滴を良好に飛翔させるために、インクを吐出
するためのノズルの周縁部に撥水性保護膜を形成する技
術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、一般にパンチング加工やレーザ孔開け加工等の方法
で、ノズルプレート上にノズル孔を形成した後に、塗布
法などでノズルプレート表面におけるノズル孔近傍のコ
ーティングを行なっている。そのため、塗布量の均一化
が難しい上にノズル孔の内側のマスキングが困難で、ノ
ズル内側にコート層の回り込みが起こり、ノズル細りま
たは目詰まりを起こしてしまう可能性があった。その結
果、インク液を充填した場合に、インクメニスカスの広
がりにばらつきが生じ、インクの飛翔にも悪影響を及ぼ
すという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上述の問題点を解決
し、性能のよいインクジェットヘッドを簡便に製造する
ことができる新規な製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるインクジ
ェットヘッドの製造方法は、ノズル孔が形成されたノズ
ルプレートを備えるインクジェットヘッドの製造方法で
あって、ノズル孔が形成されたノズルプレートを、表面
改質剤を含む有機化合物溶液に浸漬するステップと、ノ
ズルプレートに対して任意のパターンのマスクを介して
短波長レーザ光を照射することにより、有機化合物を硬
化し、ノズル表面に任意のパターンのコート層を形成す
るステップとを備えている。
【0006】本願発明によれば、エキシマレーザ光等の
短波長レーザ光が照射されることにより、溶液中の有機
化合物の種々の結合が一旦切れた後、三次元的に隣接し
たもの同士が再び結合して連鎖的に広がり、三次元架橋
による硬化やエキシマレーザ光によるラジカル重合等に
よる硬化に至らしめることができる。
【0007】また、本願発明によれば、エキシマレーザ
光エネルギを利用するため、たとえば熱エネルギを利用
して熱硬化性樹脂を硬化させる場合には加熱領域制御が
十分できないのに対して、いわゆるパターニング制御が
可能となるという効果もある。
【0008】また、この発明によるインクジェットヘッ
ドの製造方法は、ノズル孔が形成されたノズルプレート
を備えるインクジェットのヘッドの製造方法であって、
ノズル孔が形成されたノズルプレートに、表面改質剤を
含む有機化合物溶液を塗布するステップと、ノズルプレ
ートに対して任意のパターンのマスクを介して短波長レ
ーザ光を照射することにより、有機化合物を硬化し、ノ
ズル表面に任意のパターンのコート層を形成するステッ
プとを備えている。
【0009】このように、ノズルプレートに表面改質剤
を含む有機化合物溶液等をスピンナー等の公知の塗布法
で少量塗布するようにすれば、未重合または不十分な重
合物の残渣が残るおそれがない。その結果、繰返し使用
時にもインク飛翔むらの出ることのないインクジェット
ヘッドが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。なお、各図において、同一
符号は同一または相当部分を示している。
【0011】図1は、本発明による一例のインクジェッ
トヘッド3を用いたインクジェット記録装置1の概略構
成を示す斜視図である。
【0012】図1を参照して、インクジェット記録装置
1は、用紙や樹脂フィルムなどの記録媒体である記録シ
ート2と、インクジェット方式のプリンタヘッドである
インクジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3を
保持するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録シート2
の記録面に平行に往復移動させるための揺動軸5、6
と、キャリッジ4を揺動軸5、6に沿って往復駆動させ
る駆動モータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジの
往復運動に変えるためのタイミングベルト9、アイドル
プーリ8とを含んでいる。
【0013】また、インクジェット記録装置1は、記録
シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間の記録シート2の
押さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2
を排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、
インクジェットヘッド3のインク吐出不良を良好な状態
に回復させる回復系14と、記録シート2を手動で搬送
するための紙送りノブ15とを含んでいる。
【0014】記録シート2は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダ等の給紙装置によって、インクジェットヘ
ッド3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれ
る。この際、図示しない紙送りローラの回転量が制御さ
れ、記録部への搬送が制御される。
【0015】インクジェットヘッド3には、インク飛翔
用のエネルギ発生体としてPZTが用いられている。P
ZTには電圧が印加され、歪みが生じる。この歪みは、
インクで満たされたチャンネルの容積を変化させる。こ
の容積の変化により、チャンネルに設けられたノズルか
らインクが吐出され、記録シート2への記録が行なわれ
る。
【0016】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2を
横切る方向である記録シート2の桁方向に主走査し、キ
ャリッジ用に取付けられたプリンタヘッド3は1ライン
分の画像を記録する。1ラインの記録が終わるごとに、
記録シート2は縦方向に送られ副走査され、次のライン
が記録される。
【0017】図2〜図4は、インクジェットヘッド3の
構成を説明するための図である。図2はインクジェット
ヘッド3の一部を示す平面図であり、図3は、図2のI
−I線断面図であり、図4は図3のII−II線断面図
である。
【0018】インクジェットヘッド3は、大径ヘッド部
301と小径ヘッド部302とからなる。これら大径ヘ
ッド部301と小径ヘッド部302とは、ノズルプレー
ト303、隔壁304、振動板305、基板306とを
一体に重ねた構成となっている。
【0019】ノズルプレート306は、金属または合成
樹脂などからなる。隔壁304との対向面は電鋳または
フォトリソグラフィ等により微細加工され、大径ヘッド
部301と小径ヘッド部302とにはそれぞれインク2
4を収容する複数のインクキャビティ308と、各イン
クキャビティ308をインク供給室310に連結するイ
ンクインレット311が形成されている。ここで、大径
ヘッド部301のノズル309の径と小径ヘッド部30
2のノズル309の径とは同じ大きさである。
【0020】図3に示すように、大径ヘッド部301と
小径ヘッド部302とのインクキャビティ308は、大
径ヘッド部301と小径ヘッド部302とが対向する方
向に向かって延びる長溝状にかつ平行に形成されてい
る。また、インク供給室310とインクキャビティ30
8とは中央線312を挟んで対称に形成されており、図
示しないインクタンクに接続されている。
【0021】本実施形態は大型および小型ヘッドを持つ
例であるが、ノズルの径がすべて同一であってもよい。
同一径ノズルであってさらにドット径を制御する場合、
ばらつきが少なくなる。
【0022】隔壁304は導電材料からなる薄肉フィル
ムが使用されており、チャンネルプレート303と振動
板305との間に固定されている。なお、隔壁304は
所定の張力が加わった状態で固定される。
【0023】振動板305はPZT315を含んでお
り、その上面と下面にはそれぞれ共通電極、個別電極と
して利用される導電性金属層が設けられている。また、
振動板305はまず基板306に導電性接着剤で固定さ
れ、その後ダイサー加工により縦方向溝318と横方向
溝319とが形成され分断される。この分断によって、
各インクキャビティ308に対応するPZT315と、
隣接するPZT315の間に位置する仕切り壁316
と、これらを囲む壁317とが分離される。
【0024】また、上記のダイサー加工によりPZT3
15の上下に設けられた導電性金属層もそれぞれ縦方向
溝318と横方向溝319とにより分断され、隔壁30
4に対向する金属層が共通電極313、基板306に対
向する金属層が個別電極314とされる。
【0025】基板306は、セラミック、金属または合
成樹脂等からなる。振動板305との対向面には、大径
ヘッド部301、小径ヘッド部302のPZT315に
対応して導電リード部がスパッタリングまたは蒸着等の
周知の技術により形成されている。このように形成され
た個別電極314は、対応する導電リード部に導電性接
着剤を介して電気的に導通する。また、これら共通電極
313と個別電極314とが対向する領域においては、
各PZT315は、それぞれ高温下で分極処理されて活
性化されている。
【0026】以上のような構成のインクジェットヘッド
3では、図示しないインクタンクからインク供給室31
0にインク307が供給される。インク供給室310の
インク307は、インクインレット311を介して各イ
ンクキャビティ308に分配される。
【0027】ヘッドドライバから共通電極313と個別
電極314との間に所定の電圧が印加されると、PZT
315は変形する。PZT315の変形は隔壁304に
伝えられ、これによりインクキャビティ308内のイン
ク307が加圧され、ノズル309を介してインク滴が
記録シート2に向かって飛翔する。
【0028】図5は、図2〜4に示すインクジェットヘ
ッド3のノズル309周辺を拡大して示す断面図であ
る。図5を参照して、ノズルプレート303の表面に
は、コート層350が形成されている。
【0029】図6は、本発明に従い、ノズルプレート表
面にコート層を形成する方法の一例を説明するための図
である。
【0030】まず、図6(A)を参照して、ガラス容器
390内にアルミナ製の台380を配置し、その上にノ
ズルプレート303を、ノズル孔309が上側になるよ
うに設置する。次に、容器390内に表面改質剤を含む
有機化合物溶液からなる表面処理液351を充填し、ノ
ズルプレート303が表面処理液351に浸漬するよう
にする。
【0031】なお、本願発明において、表面改質剤を含
む有機化合物溶液としては、たとえば、FEVE系塗料
用フッ素樹脂を用いることができる。具体的には、旭硝
子製ルミフロン、DIC製フルオネート、セントラル硝
子製セフラルコート、ダイキン製C−1、三井石化製ト
リフロン、ATOCHEM製KYNAR−SL,KYN
AR−ADS等が挙げられる。
【0032】次に、ノズル孔309に対応する部分にマ
スク370が形成されたマスクプレート360を介し
て、エキシマレーザ光340を照射する。このエキシマ
レーザ光340の照射により、表面処理液351が硬化
し、図6(B)に示すように、ノズルプレート303表
面に撥水性コート層350が形成される。このとき、ノ
ズル孔309の部分にはマスク370によりエキシマレ
ーザ光340が照射されないため、ノズルプレート30
3のノズル孔309を除く表面部分にのみコート層35
0が形成され、ノズル孔の目詰まりやノズル細りが生じ
ることがない。
【0033】最後に、アセトン等の有機溶剤を用いて、
不必要な部分の未硬化の表面処理液を洗い流す。
【0034】本実施形態によれば、ノズルプレート表
面、特にノズル孔周辺がインク飛翔時の飛び散りインク
等で汚れてもこれをはじくためメンテナンスが容易であ
る。また、ノズル孔周囲のインクメニスカスの状態が一
定になり、インクの飛翔が安定化する。
【0035】図7は、本発明に従い、ノズルプレート表
面にコート層を形成する方法の他の例を説明するための
図である。
【0036】まず、図7(A)を参照して、基板385
上に、ノズルプレート303をノズル孔309が上側に
なるように設置する。なお、符号355は所望により使
用するホットメルトワックスを示している。ホットメル
トワックスを基板上に塗布しておくことで、ノズルプレ
ートと基板とを仮接着させハンドリングしやすくするこ
とができる。仮接着されたノズルプレートは加熱するこ
とにより簡単に剥がすことができる。
【0037】次に、ノズルプレート303表面に、表面
改質剤を含む有機化合物溶液からなる表面処理液352
を塗布する。このとき、表面処理液352は、ノズル孔
309の内側へ浸入しても特に問題はない。
【0038】次に、ノズル孔309に対応する部分にマ
スク370が形成されたマスクプレート360を介し
て、エキシマレーザ光340を照射する。このエキシマ
レーザ光340の照射により、表面処理液352が硬化
し、図7(B)に示すように、ノズルプレート303表
面に撥水性コート層350が形成される。
【0039】なお、この図7に示す例によれば、マスク
370はノズル孔309に対応する部分のみならず、ノ
ズルプレート303のうち、ノズル孔309の周縁部分
を除く部分にも形成されている。その結果、エキシマレ
ーザ光340の照射により、ノズルプレート303のう
ちノズル孔309周辺部分の表面にのみ、コート層35
0が形成される。
【0040】図8は、本発明に従い、ノズルプレート表
面にコート層を形成する方法のさらに他の例を説明する
ための図である。
【0041】まず、図8(A)を参照して、基板ホルダ
385上に、ノズルプレート303をノズル孔309が
上側になるように設置する。次に、ノズルプレート30
3表面に、表面改質剤を含む有機化合物溶液からなる表
面処理液353を塗布する。なお、この例においては、
表面処理液353として、フッ素微粒子等の撥インク性
粒子を、フォトレジスト液などの樹脂溶液に分散したも
のを用いている。この場合、樹脂溶液自身が撥インク性
を発現するものでなくてもよいため、使用できる表面処
理剤の選択幅を広くすることができる。
【0042】次に、ノズル孔309に対応する部分にマ
スク370が形成されたマスクプレート360を介し
て、エキシマレーザ光340を照射して露光し、その後
現像および洗浄して焼付を行なった。このとき、ノズル
孔309の部分にはマスク370によりエキシマレーザ
光340が照射されないため、図8(B)に示すよう
に、ノズルプレート303のノズル孔309を除く表面
部分にのみ撥水性コート層350が形成され、ノズル孔
の目詰まりやノズル細りが生じることがない。
【0043】なお、フッ素系粒子を分散したドライフィ
ルムなどを使用して、これをノズルプレートに貼り付け
るようにすれば、表面処理剤がノズル内部に全く入り込
まないので、より正確にノズルの表面処理が行なえる。
【0044】
【実施例】
(実施例1)図6に示すようにして、ノズル径φ30μ
m、厚さ100μmのNi電鋳からなるノズルプレート
表面に、撥水性コート層を形成した。
【0045】表面処理液351としては、旭硝子(株)
製サイトップを用いた。また、マスク370は、人工石
英からなるマスクプレート360に、Crスパッタ膜を
形成することにより作製した。
【0046】さらに、エキシマレーザ光340の照射に
は、ラムダ・フィジック社製210iを用いた。
【0047】レーザ設定条件は以下のとおりである。 周波数:20Hz 出力:500mJ 電圧:19.4Hv 加工時間:12秒 波長:248nm(KrF) エネルギ密度:2000mJ/cm2 この実施例1では、ノズル面全面にレーザ光を12秒間
上記条件で均一照射し、結果としてノズル表面にフッ素
含有コート膜を約2μm形成し、その後、170℃で約
30分熱処理した。ただし、この熱処理工程は、省略し
ても実用上問題はない。
【0048】なお、この実施例ではKrFガスを用いて
いるが、この他にも、たとえば、ArFガスを193n
mで、XeClガスを308nmで、またはXeFガス
を351nmで用いた場合にも、同様の効果が得られ
る。
【0049】(実施例2)図7に示すようにして、ノズ
ル径φ25μm、厚さ100μmのポリイミドからなる
ノズルプレート表面に、撥水性コート層を形成した。そ
の際、基板としてステアタイトAl2 3 ・MgOを使
用し、また、この基板上には100℃で液状化するホッ
トメルトワックスを予め塗布しておいた。
【0050】表面処理液352を塗布する際には、スピ
ンナー塗布装置を用いて、回転数を1000rpmに設
定し、1.5μmの膜厚になるようにした。
【0051】その他の条件については、実施例1と全く
同様であるので、その説明は省略する。
【0052】(実施例3)図8に示すようにして、ノズ
ルプレート表面に撥水性コート層を形成した。
【0053】フォトレジストとしては、東京応化工業
(株)製OMR−83の25cpを用い、撥水性粒子と
しては、φ0.2μmのPTFE(四フッ化エチレン)
粒子を用いた。
【0054】まず、フォトレジスト中に撥水性粒子を2
0wt%混入し、ボールミルを6時間作動させて粒子を
分散させた。次に、このようにして得られた表面処理液
を、スピンナー塗布装置を用いて回転数を2000rp
mに設定し、約1.5μmの厚さになるようにノズルプ
レート表面に塗布した。
【0055】また、この実施例では、エキシマレーザ光
の出力を実施例1の約1/3に落として用いた。
【0056】これらの作業はフォトレジスト感度のない
光源を持ったクリーンルーム内で行ない、フォトレジス
トを作業中に感光させないようにして行なった。
【0057】なお、他の条件については、実施例1と全
く同様であるので、その説明は省略する。
【0058】この実施例3により得られたインクジェッ
トヘッドについて接触角を測定したところ、92°であ
った。一方、コート層を形成しないインクジェットヘッ
ドの接触角は48°であった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、性能のよいインクジェットヘッドを簡便に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一例のインクジェットヘッドを用
いたインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明による一例のインクジェットヘッドの一
部を示す平面図である。
【図3】図2のI−I線断面図である。
【図4】図3のII−II線断面図である。
【図5】図2〜4に示すインクジェットヘッドのノズル
周辺を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明に従いノズルプレート表面にコート層を
形成する方法の一例を説明するための図である。
【図7】本発明に従いノズルプレート表面にコート層を
形成する方法の他の例を説明するための図である。
【図8】本発明に従いノズルプレート表面にコート層を
形成する方法のさらに他の例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 3 インクジェットヘッド 306 ノズルプレート 309 ノズル 340 エキシマレーザ光 350 コート層 351,352,353 表面処理液 360 マスクプレート 370 マスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル孔が形成されたノズルプレートを
    備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、 前記ノズル孔が形成されたノズルプレートを、表面改質
    剤を含む有機化合物溶液に浸漬するステップと、 前記ノズルプレートに対して任意のパターンのマスクを
    介して短波長レーザ光を照射することにより、前記有機
    化合物を硬化し、前記ノズル表面に前記任意のパターン
    のコート層を形成するステップとを備える、インクジェ
    ットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 ノズル孔が形成されたノズルプレートを
    備えるインクジェットヘッドの製造方法であって、 前記ノズル孔が形成されたノズルプレートに、表面改質
    剤を含む有機化合物溶液を塗布するステップと、 前記ノズルプレートに対して任意のパターンのマスクを
    介して短波長レーザ光を照射することにより、前記有機
    化合物を硬化し、前記ノズル表面に前記任意のパターン
    のコート層を形成するステップとを備える、インクジェ
    ットヘッドの製造方法。
JP878597A 1997-01-21 1997-01-21 インクジェットヘッドの製造方法 Withdrawn JPH10202886A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006723A (ja) * 2003-10-23 2009-01-15 Hewlett-Packard Development Co Lp 流体噴射装置のプリントヘッド組立品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006723A (ja) * 2003-10-23 2009-01-15 Hewlett-Packard Development Co Lp 流体噴射装置のプリントヘッド組立品

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