JPH1020158A - 光モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

光モジュールおよびその製造方法

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JPH1020158A
JPH1020158A JP17089896A JP17089896A JPH1020158A JP H1020158 A JPH1020158 A JP H1020158A JP 17089896 A JP17089896 A JP 17089896A JP 17089896 A JP17089896 A JP 17089896A JP H1020158 A JPH1020158 A JP H1020158A
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JP
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carrier
silicon substrate
receiving element
light receiving
recess
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JP17089896A
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Akio Goto
明生 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光モジュールにおいて受光素子支持用キャリ
アの実装時間を短縮するとともに、部品を高密度に実装
して低コスト化および小型化を図る。 【解決手段】 位置決め基準(マーク21)が石英系ガ
ラス光導波路13と共通の凹陥部18をシリコン基板1
3に形成する。前記凹陥部18に、受光素子17を有す
るキャリア14を嵌合させて実装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信装置に用い
る光モジュールおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、受光素子を実装した光モジュール
としては、図4および図5に示す構造のものがある。図
4は従来の石英ガラス光導波路モジュールの受光素子実
装部の断面図、図5は従来の発光モジュールを示す図
で、同図(a)は断面図、同図(b)は平面図である。
【0003】図4に符号1で示す石英ガラス光導波路モ
ジュールは、パッケージ2の底部にシリコン基板3と、
受光素子4を有するキャリア5とを搭載することによっ
て形成している。前記シリコン基板3の上面には、導波
路パターンを構成する受光用コア6を設けている。前記
キャリア5は、セラミックによって形成し、予め定めた
位置に受光素子4を半田付けしている。また、このキャ
リア5は、受光素子4の光軸と前記受光用コア6の光軸
とが同一軸線上に位置づけられるように光軸調整を行っ
た状態でパッケージ2に半田付けしている。
【0004】図5に符号7で示す発光モジュールは、発
光素子としての半導体レーザ素子8および光ファイバ9
を実装したシリコン基板3をパッケージ2の底部に搭載
することによって形成している。また、この発光モジュ
ール7は、前記半導体レーザ素子8が発光しているか否
かを監視するため、受光素子4をキャリア5に固着した
状態で半導体レーザ素子8に対して光ファイバ9とは反
対側に配設している。このキャリア5も、受光素子4の
光軸と前記半導体レーザ素子8の光軸とが同一軸線上に
位置づけられるように光軸調整を行った状態でパッケー
ジ2に半田付けしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した従来の光モジュールは、前記光軸調整に時
間がかかり過ぎるため、組立コストを低く抑えるにも限
界があった。光軸調整に時間がかかるのは、受光素子4
の光軸が受光用コア6や半導体レーザ素子8の光軸に一
致するように、キャリア5を光軸と直交する水平方向へ
微少な移動量をもって移動させるとともに、光軸と直交
する2方向(水平方向および鉛直方向)の軸線回りにそ
れぞれ微少な角度をもって回動させなければならないか
らである。なお、この光軸調整を精度よく行わないと、
歩留まりが低下してしまう。
【0006】また、従来の光モジュールは、前記光軸調
整を行うときにキャリア5の移動代になるスペースが必
要であるため、小型化するにも限界があり、この点から
も低コスト化を図ることができなかった。
【0007】上述したような不具合は、例えば特開昭6
1−46911号公報に示されたような位置決め用ガイ
ドを使用することによって、ある程度は解消することが
できる。この公報に開示された光モジュールは、シリコ
ン基板から突出する位置決め用ガイドに発光素子を嵌合
させることによって位置決めする構造を採っている。こ
の位置決め用ガイドは、シリコン基板上に設けた光導波
膜をエッチングするときにこの光導波膜の一部を残すこ
とによって、シリコン基板から突出するように形成して
いる。
【0008】しかし、この位置決め用ガイドは、シリコ
ン基板の表面に接着しているだけであるので、発光素子
を実装するときにこれが当たって無理な力が加えられる
と、シリコン基板から剥離してしまうおそれがある。こ
のため、実装作業を慎重に実施しなければならないの
で、実装時間を短縮できるといえどもそれは僅かでしか
ない。
【0009】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、光モジュールにおいて受光素子支持
用キャリアの実装に要する時間を短縮するとともに、部
品を高密度に実装して低コスト化および小型化を図るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る光モジ
ュールは、シリコン基板に位置決め基準が導光部と共通
の凹陥部を形成し、この凹陥部に、受光素子を有するキ
ャリアを嵌合させて実装したものである。本発明によれ
ば、凹陥部が導光部に対して位置決めされるから、この
凹陥部にキャリアを嵌合させることにより、受光素子と
導光部の光軸が一致する。また、凹陥部はシリコン基板
の一部を凹ませて形成しているので、実装時にキャリア
が衝突しても位置がずれることがない。さらに、キャリ
アをシリコン基板上で移動させなくても受光素子と導光
部の光軸が一致するため、キャリアの移動代になるスペ
ースを形成しなくてよい。
【0011】第2の発明に係る光モジュールは、シリコ
ン基板に位置決め基準が発光素子と共通の凹陥部を形成
し、この凹陥部に、受光素子を有するキャリアを嵌合さ
せて実装したものである。本発明によれば、凹陥部が発
光素子に対して位置決めされるから、この凹陥部にキャ
リアを嵌合させることにより、受光素子と発光素子とが
位置決めされる。また、凹陥部はシリコン基板の一部を
凹ませて形成しているので、実装時にキャリアが衝突し
ても位置がずれることがない。さらに、キャリアをシリ
コン基板上で移動させなくても受光素子と発光素子の光
軸が一致するから、キャリアの移動代になるスペースを
形成しなくてよい。
【0012】第3の発明に係る光モジュールの製造方法
は、シリコン基板上に、このシリコン基板に設けた位置
決め基準を用いて凹陥部形成用エッチングマスクを位置
決めして重ね、次いで、前記シリコン基板に異方性エッ
チングによって凹陥部を形成し、この凹陥部の底に、受
光素子を有するキャリアを嵌合させて実装するものであ
る。本発明によれば、凹陥部がシリコン基板の正確な位
置に形成されるから、受光素子がシリコン基板における
キャリア実装面に沿う方向に対して正確に位置決めされ
る。また、凹陥部の深さはエッチング時間で制御するこ
とができるので、前記キャリア実装面に垂直な方向に対
しても受光素子を正確に位置決めすることができる。さ
らに、シリコン基板に異方性エッチングを施すことによ
って凹陥部を形成すると、この凹陥部の側壁は開口側に
向かうにしたがって開口寸法が次第に大きくなるように
傾斜する。このため、前記側壁がキャリアを凹陥部の底
に導くガイドになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 以下、第1の発明に係る光モジュールおよび第3の発明
に係る光モジュールの製造方法の一実施の形態を図1お
よび図2によって詳細に説明する。図1は第1の発明に
係る光モジュールの斜視図、図2は要部の断面図であ
る。
【0014】図1および図2において、符号11はこの
実施の形態による光モジュールを示す。この光モジュー
ル11は、シリコン基板12上に石英系ガラス光導波路
13を設けるとともに、受光素子支持用キャリア14を
実装することによって形成している。前記石英系ガラス
光導波路13は、シリコン基板12上に形成した受光用
コア15と、この受光用コア15の周囲に設けた保護層
16とから構成している。受光用コア15は、分岐路1
5a,15bを有し、導波路パターンが上方から見てY
形になるように形成している。なお、この石英系ガラス
光導波路13が第1の発明に係る導光部を構成してい
る。
【0015】前記キャリア14は、この実施の形態では
セラミックによって角柱形に形成して外面にメタライズ
処理を施してあり、一側面に受光素子17を半田付けす
るとともに、底面をシリコン基板12の凹陥部18に半
田付けしている。前記受光素子17は、受光面がシリコ
ン基板12の主面と直交する状態でキャリア14に固着
させている。また、この受光素子17の固着位置は、キ
ャリア14をシリコン基板12に実装した状態で受光面
が前記分岐路15aの端面に対向するように設定してい
る。
【0016】前記凹陥部18は、シリコン基板12に異
方性エッチングを施すことによって上方から見て四角形
になるように形成している。前記キャリア14は、この
凹陥部18の底部に、受光素子17を実装した側面と、
この側面に連なる二つの側面とを嵌合させている。ま
た、この凹陥部18の形成位置および深さは、上述した
ようにキャリア14を嵌合させた状態で受光素子17が
前記分岐路15aの先端と対向するように設定してい
る。
【0017】前記シリコン基板12には、前記凹陥部1
8の他に断面がV形の溝(以下、この溝をV溝という)
19と、断面が矩形の溝(以下、この溝を矩形溝とい
う)20とを形成している。前記V溝19は、光ファイ
バ(図示せず)をシリコン基板12上に保持するために
設けてあり、前記分岐路15bの先端と対向する位置か
ら直線状に形成している。
【0018】前記矩形溝20は、受光素子17と前記分
岐路15aの端面との間隔を最適な寸法に設定するため
に設けてあり、図示してないダイシング装置でシリコン
基板12および前記石英系ガラス光導波路13の端部を
研削することによって直線状に形成している。この実施
の形態では、前記凹陥部18における石英系ガラス光導
波路13側の側壁の一部が削除されるように矩形溝20
を形成している。なお、シリコン基板12上に設けた符
号21で示すものは、前記石英系ガラス光導波路13や
凹陥部18、V溝19などを位置決めするときの基準と
なるマークである。
【0019】次に、このように構成した光モジュール1
1を組立てる手順について説明する。先ず、シリコン基
板12上に石英系ガラス光導波路13を形成する。この
とき、受光用コア15を形成するために使用するマスク
(図示せず)は、シリコン基板12上のマーク21を用
いて位置決めする。その後、凹陥部18およびV溝19
を異方性エッチングによって形成する。
【0020】この異方性エッチングは、凹陥部18およ
びV溝19に対応する開口を形成したエッチングマスク
(図示せず)をシリコン基板12に重ねた状態で行う。
このエッチングマスクも前記マーク21を用いて位置決
めする。このようにしてエッチングを行うことにより、
シリコン基板12における前記開口から露出する部分が
除去され、凹陥部18やV溝19が形成される。
【0021】エッチング時間は、凹陥部18の深さが最
適になるように設定する。ここでいう最適な深さとは、
凹陥部18の底にキャリア14を実装した状態で受光素
子17が前記分岐路15aの先端に対向するような深さ
のことをいう。すなわち、エッチングにより形成される
凹陥部18が前記最適な深さに達するまでの時間を予め
実験などによって求めておき、この時間だけエッチング
処理を行う。異方性エッチングによって形成された凹陥
部18やV溝19は、側壁が図2に示すように、開口側
へ向かうにしたがって開口幅が次第に大きくなるように
傾斜する。
【0022】エッチング終了後、凹陥部18の底にキャ
リア14を嵌合させて半田付けする。このとき、凹陥部
18の側壁が上述したように傾斜しているので、キャリ
ア14は側壁に案内されるようにして凹陥部18の底に
嵌入する。なお、キャリア14を嵌入させるには、受光
素子実装面およびこの両側の側面が凹陥部18の底に嵌
合するように行う。キャリア14の半田付け工程が終了
した後、ダイシング装置で矩形溝20を形成することに
よって、光モジュール11の製造工程が終了する。
【0023】したがって、この光モジュール11は、石
英系ガラス光導波路13を形成するときの位置決め基準
となるマーク21を使用してエッチングマスクを位置決
めし、凹陥部18を形成したため、この凹陥部18が石
英系ガラス光導波路13に対して位置決めされるから、
この凹陥部18にキャリア14を嵌合させることによっ
て、受光素子17と分岐路15aの光軸が一致する。
【0024】また、凹陥部18はシリコン基板12の一
部を凹ませて形成しているので、実装時にキャリア14
が衝突しても位置がずれることがない。さらに、キャリ
ア14をシリコン基板12上で移動させなくても受光素
子17と分岐路15aの光軸が一致するため、この光モ
ジュール11ではキャリア14の移動代になるスペース
を形成しなくてよい。
【0025】第2の実施の形態 第2の発明に係る光モジュールを図3によって詳細に説
明する。図3は第2の発明に係る光モジュールを示す図
で、同図(a)は断面図、同図(b)は平面図である。
これらの図において前記図1および図2、図5で説明し
たものと同一もしくは同等部材については、同一符号を
付し詳細な説明は省略する。
【0026】図3に示す発光モジュール31は、受光素
子17を有するキャリア14を半導体レーザ素子8に対
して光ファイバ9とは反対側に配設し、半導体レーザ素
子8が発光しているか否かを監視できるように構成して
いる。前記半導体レーザ素子8は、光ファイバ9が存在
する方向と、これとは反対の方向に発光するものを使用
し、シリコン基板12に設けたマーク32に外縁を一致
させてシリコン基板12に実装している。
【0027】前記光ファイバ9は、シリコン基板12に
形成したV溝19に収容させてここに固着させている。
このV溝19の形成位置は、光ファイバ9と半導体レー
ザ素子8の光軸が一致するように、前記マーク32を用
いて位置決めしている。前記キャリア14は、第1の実
施の形態を採るときと同様に、シリコン基板12に形成
した凹陥部18の底に嵌合させて半田付けしている。こ
の凹陥部18も前記マーク32を用いて位置決めしてい
る。
【0028】このように構成した発光モジュール31を
組立てるには、先ず、シリコン基板12に凹陥部18お
よびV溝19を異方性エッチングによって形成する。こ
のときに用いるエッチングマスク(図示せず)は、凹陥
部18とV溝19に対応する開口を形成し、前記マーク
32を用いて位置決めする。エッチング時間は、凹陥部
18の深さが最適になるように設定する。ここでいう最
適な深さとは、凹陥部18の底にキャリア14を実装し
た状態で受光素子17が半導体レーザ素子8に対向する
ような深さのことをいう。すなわち、エッチングにより
形成される凹陥部18が前記最適な深さに達するまでの
時間を予め実験などによって求めておき、この時間だけ
エッチング処理を行う。
【0029】異方性エッチングによって形成された凹陥
部18やV溝19は、開口側へ向かうにしたがって開口
幅が次第に大きくなるように側壁が傾斜する。エッチン
グ終了後、半導体レーザ素子8および光ファイバ9をシ
リコン基板12に実装するとともに、凹陥部18の底に
キャリア14を嵌合させて半田付けする。このとき、凹
陥部18の側壁が上述したように傾斜しているので、キ
ャリア14は側壁に案内されるようにして凹陥部18の
底に嵌入する。なお、キャリア14を嵌入させるには、
受光素子実装面およびこの両側の側面が凹陥部18の底
に嵌合するように行う。このようにキャリア14をシリ
コン基板12に半田付けすることによって、この発光モ
ジュール31の製造工程が終了する。
【0030】したがって、この発光モジュール31は、
半導体レーザ素子8を実装するときの位置決め基準とな
るマーク32を使用してエッチングマスクを位置決め
し、凹陥部18を形成したため、この凹陥部18が半導
体レーザ素子8に対して位置決めされるから、この凹陥
部18にキャリア14を嵌合させることによって、受光
素子17と半導体レーザ素子8の光軸が一致する。
【0031】また、凹陥部18はシリコン基板12の一
部を凹ませて形成しているので、実装時にキャリア14
が衝突しても位置がずれることがない。さらに、キャリ
ア14をシリコン基板12上で移動させなくても受光素
子17と半導体レーザ素子8の光軸が一致するため、こ
の発光モジュール31ではキャリア14の移動代になる
スペースを形成しなくてよい。
【0032】なお、上述した第1、第2の実施の形態で
は、キャリア14をシリコン基板12に半田付けするこ
とによって実装する例を示したが、キャリア14は接着
剤でシリコン基板12に接着させることもできる。ま
た、受光素子17をキャリア14に固着させるために接
着剤を使用することもできる。さらに、位置決め基準と
なるマーク21,32の形状は図示した形状に限定され
ることがなく、どのような形状に形成しても同等の効果
を奏する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る光
モジュールは、シリコン基板に位置決め基準が導光部と
共通の凹陥部を形成し、この凹陥部に、受光素子を有す
るキャリアを嵌合させて実装したため、凹陥部が導光部
に対して位置決めされるから、この凹陥部にキャリアを
嵌合させることにより、受光素子と導光部の光軸が一致
する。
【0034】したがって、本発明に係る光モジュール
は、組立時に光軸調整を行わなくてよいから、組立時間
を短縮することができ、低コスト化を図ることができ
る。しかも、凹陥部はシリコン基板の一部を凹ませて形
成しているので、実装時にキャリアが衝突しても位置が
ずれることがないから、実装作業を必要以上に慎重に実
施しなくてよい。この点からも時間短縮を図ることがで
きる。また、キャリアをシリコン基板上で移動させなく
ても受光素子と導光部の光軸が一致するため、キャリア
の移動代になるスペースを形成しなくてよく、小型化を
図ることができる。
【0035】第2の発明に係る光モジュールは、シリコ
ン基板に位置決め基準が発光素子と共通の凹陥部を形成
し、この凹陥部に、受光素子を有するキャリアを嵌合さ
せて実装したため、凹陥部が発光素子に対して位置決め
されるから、この凹陥部にキャリアを嵌合させることに
より、受光素子と発光素子とが位置決めされる。
【0036】したがって、本発明に係る光モジュール
は、組立時に光軸調整を行わなくてよいから、組立時間
を短縮することができ、低コスト化を図ることができ
る。しかも、凹陥部はシリコン基板の一部を凹ませて形
成しているので、実装時にキャリアが衝突しても位置が
ずれることがないから、実装作業を必要以上に慎重に実
施しなくてよい。この点からも時間短縮を図ることがで
きる。また、キャリアをシリコン基板上で移動させなく
ても受光素子と発光素子の光軸が一致するため、キャリ
アの移動代になるスペースを形成しなくてよく、小型化
を図ることができる。
【0037】第3の発明に係る光モジュールの製造方法
は、シリコン基板上に、このシリコン基板に設けた位置
決め基準を用いて凹陥部形成用エッチングマスクを位置
決めして重ね、次いで、前記シリコン基板に異方性エッ
チングによって凹陥部を形成し、この凹陥部の底に、受
光素子を有するキャリアを嵌合させて実装するため、凹
陥部がシリコン基板の正確な位置に形成されるから、受
光素子がシリコン基板におけるキャリア実装面に沿う方
向に対して正確に位置決めされる。また、凹陥部の深さ
はエッチング時間で制御することができるので、前記キ
ャリア実装面に垂直な方向に対しても受光素子を正確に
位置決めすることができる。
【0038】したがって、組立時に光軸調整を行わなく
てよいから、組立時間を短縮することができ、低コスト
化を図ることができる。また、シリコン基板に異方性エ
ッチングを施すことによって凹陥部を形成すると、この
凹陥部の側壁は開口側に向かうにしたがって開口寸法が
次第に大きくなるように傾斜する。このため、前記側壁
がキャリアを凹陥部の底に導くガイドになるから、キャ
リアを凹陥部に嵌合させる作業を不必要に慎重に実施し
なくてよい。この点からも時間短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係る光モジュールの斜視図であ
る。
【図2】 要部の断面図である。
【図3】 第2の発明に係る光モジュールを示す図であ
る。
【図4】 従来の石英ガラス光導波路モジュールの受光
素子実装部の断面図である。
【図5】 従来の発光モジュールを示す図である。
【符号の説明】
8…半導体レーザ素子、11…光モジュール、12…シ
リコン基板、13…石英系ガラス光導波路、14…キャ
リア、15…受光用コア、17…受光素子、18…凹陥
部、21,32…マーク、31…発光モジュール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導光部を設けたシリコン基板に位置決め
    基準が前記導光部と共通の凹陥部を形成し、この凹陥部
    に、受光素子を有するキャリアを嵌合させて実装したこ
    とを特徴とする光モジュール。
  2. 【請求項2】 発光素子を実装したシリコン基板に位置
    決め基準が前記発光素子と共通の凹陥部を形成し、この
    凹陥部に、受光素子を有するキャリアを嵌合させて実装
    したことを特徴とする光モジュール。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上に、このシリコン基板に
    設けた位置決め基準を用いて凹陥部形成用エッチングマ
    スクを位置決めして重ね、次いで、前記シリコン基板に
    異方性エッチングを施すことにより凹陥部を形成し、こ
    の凹陥部の底に、受光素子を有するキャリアを嵌合させ
    て実装することを特徴とする光モジュールの製造方法。
JP17089896A 1996-07-01 1996-07-01 光モジュールおよびその製造方法 Pending JPH1020158A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160107401A (ko) * 2015-03-03 2016-09-19 한국전자통신연구원 광 결합 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160107401A (ko) * 2015-03-03 2016-09-19 한국전자통신연구원 광 결합 장치

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