JPH10200101A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10200101A
JPH10200101A JP9001387A JP138797A JPH10200101A JP H10200101 A JPH10200101 A JP H10200101A JP 9001387 A JP9001387 A JP 9001387A JP 138797 A JP138797 A JP 138797A JP H10200101 A JPH10200101 A JP H10200101A
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oxide film
semiconductor substrate
region
sacrificial
oxidation
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JP9001387A
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Masataka Minami
正隆 南
Koji Hashimoto
孝司 橋本
Toshiya Uenishi
俊哉 植西
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置に集積されたMOSFETの電気
的信頼性が低下する。 【解決手段】 MOSFETを有する半導体装置の製造
方法であって、基板1の表面にパッド酸化膜3を形成
し、その後、基板1の素子形成領域の表面上であってパ
ッド酸化膜3の表面上に、窒化珪素膜からなる耐酸化マ
スク4を形成し、その後、基板1の素子間分離領域の表
面にフィールド酸化膜5を形成する工程と、耐酸化マス
ク4及びパッド酸化膜3を除去する工程と、基板1の素
子形成領域の表面に第1の犠牲酸化膜7を形成して除去
し、その後、基板1の素子形成領域の表面に第2の犠牲
酸化膜8を形成して除去し、その後、基板1の素子形成
領域の表面にゲート酸化膜9を形成する工程とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術に関し、特に、半導体基板の表面上にゲート酸化膜
を介在してゲート電極が形成されたMOSFET(eta
l xide emiconductor ield ffect ransisto
r)を有する半導体装置の製造技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】MOSFETを集積した大規模集積回路
(LSI:arge cale ntegrated ircuit)は、
概略下記のような方法で製造されるのが一般的である。
【0003】(1)ウエル領域形成 (2)フィールド酸化膜形成 (3)ゲート酸化膜形成 (4)ゲート電極形成 (5)ソース・ドレイン領域形成 (6)配線工程 最近では、フィールド酸化膜を形成した後に高エネルギ
ーのイオン注入によってウエル領域を形成する所謂レト
ログレードウエル構造も製造されるようになってきてい
る。
【0004】フィールド酸化膜は、半導体基板の素子形
成領域間を絶縁分離するためのものであり、半導体基板
の表面に薄いパッド酸化膜を形成し、その後、半導体基
板の素子形成領域の表面上であってパッド酸化膜の表面
上に窒化珪素膜からなる耐酸化マスクを形成し、その
後、熱酸化処理を施すことにより形成される。
【0005】また、半導体基板の素子形成領域の表面で
のダメージや汚染などを取り除く目的として、フィール
ド酸化膜を形成した後に、半導体基板の素子形成領域の
表面に犠牲酸化膜を熱酸化法で形成し、その後、犠牲酸
化膜を除去する工程を備えているのが一般的である。ゲ
ート酸化膜は犠牲酸化膜を除去した後に形成される。
【0006】ところで、前述の技術によるフィールド酸
化膜の形成では、ホワイトリボンと呼ばれる珪素の窒化
物が素子形成領域の端部に生成し、その部分において酸
化膜の成長が低下し、ゲート酸化膜の膜厚が薄くなって
しまう現象が起きることが知られている。ホワイトリボ
ンに関しては、例えば、ジャーナル・オブ・エレクトロ
ケミカル・ソサエティ Vol.140,No.11,
L163〜L165頁(1993年)に報告されている。
【0007】ホワイトリボン生成のメカニズムはまだよ
くわかっていない部分もあるが、フィールド酸化膜を形
成する際、窒化珪素膜からなる耐酸化マスク中の窒素が
半導体基板内に拡散して窒化物を作ると言われている。
耐酸化マスクや基板の応力も関係していると考えられ、
微細化に伴い発生し易くなると考えられる。したがっ
て、LSIの中でも特に、微細なパターンでレイアウト
されているメモリセルに最も発生し易い。
【0008】ホワイトリボンが生成されるとその部分の
ゲート酸化膜が薄くなってMOSFETの電気的信頼性
が低くなるので、除去する必要がある。除去する方法の
ひとつが前述の犠牲酸化による方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よる犠牲酸化では、ホワイトリボンが充分に除去され
ず、ゲート酸化の際にも残るためにその部分が酸化され
難くゲート酸化膜が薄くなる問題点を有する。逆にホワ
イトリボンを充分に除去しようとすると犠牲酸化膜を厚
くしなければならないため、犠牲酸化膜を除去する際に
フィールド酸化膜も削られて薄くなり、アイソレーショ
ン特性の確保やフィールド酸化膜の端部での耐圧の確保
が困難になり、ゲート長が0.5[μm]以下の微細な
MOSFETを製造するのが困難であるという問題点を
有する。
【0010】本発明の目的は、フィールド酸化膜の削れ
量を最小にしてホワイトリボンを効果的に除去し、電気
的信頼性の高いMOSFETを実現する半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0013】半導体基板の素子形成領域の表面上にゲー
ト酸化膜を介在してゲート電極が形成された電界効果ト
ランジスタを有する半導体装置の製造方法であって、半
導体基板の表面にパッド酸化膜を形成し、その後、前記
半導体基板の素子形成領域の表面上であって前記パッド
酸化膜の表面上に、窒化珪素膜からなる耐酸化マスクを
形成し、その後、酸化処理を施して前記半導体基板の素
子間分離領域の表面にフィールド酸化膜を形成する工程
と、前記耐酸化マスクを除去し、その後、前記パッド酸
化膜を除去する工程と、酸化処理を施し、前記半導体基
板の素子形成領域の表面に第1の犠牲酸化膜を形成し、
その後、前記第1の犠牲酸化膜を除去する工程と、酸化
処理を施し、前記半導体基板の素子形成領域の表面に第
2の犠牲酸化膜を形成し、その後、前記第2の犠牲酸化
膜を除去する工程と、酸化処理を施し、前記半導体基板
の素子形成領域の表面にゲート酸化膜を形成する工程と
を備える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】(実施形態1)図1及び図2は、本発明の
実施形態1である半導体装置に集積されたMOSFET
の概略構成を示す要部断面図である。なお、図1はMO
SFETのゲート長方向に沿った要部断面図であり、図
2はMOSFETのゲート幅方向に沿った要部断面図で
ある。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施形態の
半導体装置は、単結晶珪素からなるp型半導体基板1の
素子形成領域の表面にMOSFETQを集積している。
素子形成領域は、p型半導体基板1の素子間分離領域の
表面に形成されたフィールド酸化膜5で周囲を規定さ
れ、他の素子形成領域と絶縁分離されている。
【0018】前記MOSFETQは、主に、チャネル形
成領域として使用されるp型ウエル領域2、ゲート酸化
膜9、ゲート電極10、ソース領域及びドレイン領域で
ある一対のn型半導体領域11で構成されている。つま
り、MOSFETQはnチャネル導電型で構成されてい
る。
【0019】前記ソース領域及びドレイン領域である一
対のn型半導体領域11のうち、一方のn型半導体領域
11には層間絶縁膜12に形成された接続孔を通して配
線13Aが電気的に接続され、他方のn型半導体領域1
1には層間絶縁膜12に形成された接続孔を通して配線
13Bが電気的に接続されている。また、前記ゲート電
極10には層間絶縁膜12に形成された接続孔を通して
配線13Cが電気的に接続されている。
【0020】次に、前記MOSFETQを集積した半導
体装置の製造方法について、図3乃至図11(製造方法
を説明するための断面図)を用いて説明する。なお、図
4乃至図10は、MOSFETのゲート幅方向に沿った
要部断面図であり、図11は、MOSFETのゲート長
方向に沿った要部断面図である。
【0021】まず、単結晶珪素からなるp型半導体基板
1を用意する。
【0022】次に、前記p型半導体基板1にp型ウエル
領域2を形成する。p型ウエル領域2は、例えば、p型
半導体基板1にp型不純物をイオン打込み法で導入し、
その後、熱拡散処理を施すことにより形成される。
【0023】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の表面にパッド酸化膜3を5[nm]乃至15
[nm]程度の膜厚で形成する。
【0024】次に、前記p型半導体基板1の素子形成領
域の表面上であって前記パッド酸化膜3の表面上に、窒
化珪素膜からなる耐酸化マスク4を形成する。耐酸化マ
スク4は、パッド酸化膜3の表面上に窒化珪素膜をCV
D法で形成した後、前記窒化珪素膜にパターンニングを
施すことにより形成される。パターンニングは、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて行なわれ
る。ここまでの工程を図3に示す。
【0025】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子間分離領域の表面にフィールド酸化膜5を
形成する。この工程において、窒化珪素膜からなる耐酸
化マスク4中の窒素がp型半導体基板1の素子形成領域
の端部に拡散し、窒化物であるホワイトリボン6が生成
される。ここまでの工程を図4に示す。
【0026】次に、前記耐酸化マスク5を熱リン酸によ
って除去し、その後、前記パッド酸化膜3をフッ酸によ
って除去する。この工程において、フィールド酸化膜5
の表面は露出されているので、パッド酸化膜3を除去し
た分だけフィールド酸化膜5もエッチングされる。ここ
までの工程を図5に示す。
【0027】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面に、第1の犠牲酸化膜7を
5乃至30[nm]程度の膜厚で形成する。この工程に
おいて、ホワイトリボン6の表面も酸化される。ここま
での工程を図6に示す。
【0028】次に、前記第1の犠牲酸化膜7をフッ酸に
よって除去する。この工程において、ホワイトリボン3
の酸化された部分も除去される。また、フィールド酸化
膜5も第1の犠牲酸化膜7を除去した分だけエッチング
される。ここまでの工程を図7に示す。
【0029】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面に、第2の犠牲酸化膜8を
5[nm]乃至30[nm]程度の膜厚で形成する。こ
の工程において、ホワイトリボン3も酸化される。ここ
までの工程を図8に示す。
【0030】次に、前記第2の犠牲酸化膜8をフッ酸に
よって除去する。この工程において、ホワイトリボン3
の酸化された部分も除去され、ホワイトリボン3が完全
に除去される。また、フィールド酸化膜5も第2の犠牲
酸化膜8を除去した分だけエッチングされる。ここまで
の工程を図9に示す。
【0031】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面にゲート酸化膜9を形成す
る。この工程において、p型半導体基板1の素子形成領
域にはホワイトリボン3が存在しないので、均一な膜厚
のゲート酸化膜9を形成することができる。
【0032】次に、前記ゲート酸化膜9上を含むp型半
導体基板1の表面上の全面に多結晶珪素膜をCVD法で
形成する。この多結晶珪素膜には、抵抗値を低減する目
的として、その堆積中又はその堆積後に不純物が導入さ
れる。
【0033】次に、前記多結晶珪素膜にパターンニング
を施してゲート電極10を形成する。パターンニング
は、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
を用いて行なわれる。ここまでの工程を図10に示す。
【0034】次に、前記ゲート電極10を不純物導入用
マスクとして使用し、p型半導体基板1の素子形成領域
にn型不純物をイオン打込み法で導入して、ソース領域
及びドレイン領域である一対のn型半導体領域11を形
成する。この工程において、MOSFETQがほぼ完成
する。ここまでの工程を図11に示す。
【0035】次に、前記ゲート電極10上を含むp型半
導体基板1上の全面に層間絶縁膜12を形成し、その
後、層間絶縁膜12に接続孔を形成し、その後、配線1
3A、配線13B、配線13Cの夫々を形成することに
より、図1及び図2に示す状態となる。
【0036】本実施形態では、2回の犠牲酸化によりホ
ワイトリボン6を除去している。発明者らの実験による
と、1回の犠牲酸化でホワイトリボン6を除去しようと
すると30[nm]以上酸化する必要があるのに対し、
10[nm]の犠牲酸化を2回するだけでホワイトリボ
ン6を除去できた。トータルの酸化量を1回の犠牲酸化
の場合よりも少なくできるので、犠牲酸化膜を除去する
ウエットエッチングの量も少なくすることができ、フィ
ールド酸化膜5が犠牲酸化膜を除去する際にエッチング
される量も少なくすることができる。将来、微細化・低
電圧化が進めば、フィールド酸化膜5はしだいに薄くな
るので、本発明のようにフィールド酸化膜5の削れ量を
少なくすることは、微細なMOSFETQを用いたLS
Iの実現に必要不可欠な技術となる。したがって、本実
施形態によれば、フィールド酸化膜5の膜べりを少なく
してホワイトリボン6は完全に除去され、均一な膜厚の
ゲート酸化膜9を形成できるので、電気的信頼性の高い
微細なMOSFETQを集積した半導体装置が得られ
る。
【0037】(実施形態2)本実施形態では、レトログ
レードウエル構造を採用した例について説明する。以
下、本実施形態の半導体装置の製造方法について、図1
2乃至図20(製造方法を説明するための断面図)を用
いて説明する。なお、図12乃至図19は、MOSFE
Tのゲート長方向に沿った要部断面図であり、図20
は、MOSFETのゲート幅方向に沿った要部断面図で
ある。
【0038】まず、単結晶珪素からなるp型半導体基板
1を用意する。
【0039】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の表面にパッド酸化膜3を5[nm]乃至15
[nm]程度の膜厚で形成する。
【0040】次に、前記p型半導体基板1の素子形成領
域の表面上であって前記パッド酸化膜3の表面上に、窒
化珪素膜からなる耐酸化マスク4を形成する。耐酸化マ
スク4は、パッド酸化膜3の表面上に窒化珪素膜をCV
D法で形成した後、前記窒化珪素膜にパターンニングを
施すことにより形成される。パターンニングは、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて行なわれ
る。ここまでの工程を図12に示す。
【0041】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子間分離領域の表面にフィールド酸化膜5を
形成する。この工程において、窒化珪素膜からなる耐酸
化マスク4中の窒素がp型半導体基板1の素子形成領域
の端部に拡散し、窒化物であるホワイトリボン6が生成
される。ここまでの工程を図13に示す。
【0042】次に、前記耐酸化マスク5を熱リン酸によ
って除去し、その後、前記パッド酸化膜21を除去す
る。この工程において、フィールド酸化膜5の表面は露
出されているので、パッド酸化膜3を除去した分だけフ
ィールド酸化膜5もエッチングされる。ここまでの工程
を図14に示す。
【0043】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面に、第1の犠牲酸化膜7を
5[nm]乃至30[nm]程度の膜厚で形成する。こ
の工程において、ホワイトリボン6の表面も酸化され
る。
【0044】次に、前記フィールド酸化膜5及び第1の
犠牲酸化膜7を通してp型不純物(例えばフッ化ボロ
ン)をイオン打込み法で導入し、その後、熱拡散処理を
施して前記p型半導体基板1にp型ウエル領域2を形成
する。ここまでの工程を図15に示す。
【0045】次に、前記第1の犠牲酸化膜7をフッ酸に
よって除去する。この工程において、ホワイトリボン3
の酸化された部分も除去される。また、フィールド酸化
膜5も第1の犠牲酸化膜7を除去した分だけエッチング
される。ここまでの工程を図16に示す。
【0046】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面に、第2の犠牲酸化膜8を
5[nm]乃至30[nm]程度の膜厚で形成する。こ
の工程において、ホワイトリボン3も酸化される。ここ
までの工程を図17に示す。
【0047】次に、前記第2の犠牲酸化膜8をフッ酸に
よって除去する。この工程において、ホワイトリボン3
の酸化された部分も除去され、ホワイトリボン3が完全
に除去される。また、フィールド酸化膜5も第2の犠牲
酸化膜8を除去した分だけエッチングされる。ここまで
の工程を図18に示す。
【0048】次に、熱酸化処理を施し、前記p型半導体
基板1の素子形成領域の表面にゲート酸化膜9を形成す
る。この工程において、p型半導体基板1の素子形成領
域にはホワイトリボン3が存在しないので、均一な膜厚
のゲート酸化膜9を形成することができる。
【0049】次に、前記ゲート酸化膜9上を含むp型半
導体基板1の表面上の全面に多結晶珪素膜をCVD法で
形成する。この多結晶珪素膜には、抵抗値を低減する目
的として、その堆積中又はその堆積後に不純物が導入さ
れる。
【0050】次に、前記多結晶珪素膜にパターンニング
を施してゲート電極10を形成する。パターンニング
は、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
を用いて行なわれる。ここまでの工程を図19に示す。
【0051】次に、前記ゲート電極10を不純物導入用
マスクとして使用し、p型半導体基板1の素子形成領域
にn型不純物をイオン打込み法で導入して、ソース領域
及びドレイン領域である一対のn型半導体領域11を形
成する。この工程において、図20に示すように、MO
SFETQがほぼ完成する。
【0052】本実施形態においても、前述の実施形態1
と同様に、2回の犠牲酸化によりホワイトリボン6を除
去している。実施形態1と異なる点は、第1の犠牲酸化
膜7を形成した後、フィールド酸化膜5及び第1の犠牲
酸化膜7を通して不純物をイオン打込み法で導入し、そ
の後、熱拡散処理を施すことによってウエル領域2を形
成している点である。レトログレードウエル構造を形成
するには、フィールド酸化膜5の形成後に高エネルギー
のイオン注入によってウエル領域2を形成する必要があ
るが、本実施形態では第1の犠牲酸化膜7を通してイオ
ン注入するため、ウエハ表面の汚染の可能性がなく、ま
た、イオン注入後に第2の犠牲酸化があるためにその際
にイオン注入による欠陥やダメージの回復を図れる利点
がある。本実施形態によれば、汚染や欠陥などの問題が
なく、微細なMOSFETQに適したレトログレードウ
エル構造を持つ信頼性の高い半導体装置が得られる。
【0053】以上の実施形態では、p型基板を用いた例
に関して説明したが、本発明は、n型、p型のどちらの
導電型の基板を用いても適用できることはもちろんであ
る。
【0054】また、以上の実施形態ではp型ウエル領域
上にフィールド酸化膜を形成した例に関して説明した
が、本発明は、n型、p型のどちらの導電型のウエル領
域上に適用できることはもちろんである。
【0055】また、2回の犠牲酸化の場合について説明
したが、さらに1回あたりの酸化量を少なくして3回以
上の犠牲酸化をすることも可能である。
【0056】また、実施形態2において、p型ウエル領
域2は、第1の犠牲酸化膜7を形成する工程の後であっ
て、第1の犠牲酸化膜7を除去する工程の前に、フィー
ルド酸化膜5及び第1の犠牲酸化膜7を通して不純物を
導入することにより形成されるが、耐酸化マスク4を除
去する工程の後であって、パッド酸化膜3を除去する工
程の前に、フィールド酸化膜5及びパッド酸化膜3を通
して不純物を導入することによりp型ウエル領域2を形
成してもよい。
【0057】また、本実施形態においてはウエル領域を
形成する例について説明したが、埋め込み層を形成する
場合においても適用できることはもちろんである。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0059】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0060】本発明によれば、犠牲酸化を2回以上にし
て効果的にホワイトリボンを除去することができ、ま
た、トータルの酸化量を1回の場合より少なくすること
ができるので、フィールド酸化膜の削れが少なく、レト
ログレードウエル構造の形成にも適した、電気的信頼性
の高い微細なMOSFETを集積した半導体装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である半導体装置に集積さ
れたMOSFETの概略構成を示す要部断面図である。
【図2】前記MOSFETの概略構成を示す要部断面図
である。
【図3】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図4】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図5】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図6】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図7】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図8】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図9】前記半導体装置の製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図10】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図11】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図12】本発明の実施形態2である半導体装置の製造
方法を説明するための要部断面図である。
【図13】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図14】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図15】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図16】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図17】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図18】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図19】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【図20】前記半導体装置の製造方法を説明するための
要部断面図である。
【符号の説明】
1…p型半導体基板、2…p型ウエル領域、3…パッド
酸化膜、4…耐酸化マスク、5…フィールド酸化膜、6
…ホワイトリボン、7…第1の犠牲酸化膜、8…第2犠
牲酸化膜、9…ゲート酸化膜、10…ゲート電極、11
…n型半導体領域、Q…MOSFET。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子形成領域の表面上にゲ
    ート酸化膜を介在してゲート電極が形成されたMOSF
    ETを有する半導体装置の製造方法であって、下記の工
    程(イ)乃至(ホ)を備えたことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。 (イ)半導体基板の表面にパッド酸化膜を形成し、その
    後、前記半導体基板の素子形成領域の表面上であって前
    記パッド酸化膜の表面上に、窒化珪素膜からなる耐酸化
    マスクを形成し、その後、酸化処理を施して前記半導体
    基板の素子間分離領域の表面にフィールド酸化膜を形成
    する工程、(ロ)前記耐酸化マスクを除去し、その後、
    前記パッド酸化膜を除去する工程、(ハ)酸化処理を施
    し、前記半導体基板の素子形成領域の表面に第1の犠牲
    酸化膜を形成し、その後、前記第1の犠牲酸化膜を除去
    する工程、(ニ)酸化処理を施し、前記半導体基板の素
    子形成領域の表面に第2の犠牲酸化膜を形成し、その
    後、前記第2の犠牲酸化膜を除去する工程、(ホ)酸化
    処理を施し、前記半導体基板の素子形成領域の表面にゲ
    ート酸化膜を形成する工程。
  2. 【請求項2】 前記第1の犠牲酸化膜を形成する工程の
    後であって、前記第1の犠牲酸化膜を除去する工程の前
    に、前記フィールド酸化膜及び第1の犠牲酸化膜を通し
    て不純物を導入し、前記半導体基板にウエル領域若しく
    は埋め込み層を形成する工程を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記耐酸化マスクを除去する工程の後で
    あって、前記パッド酸化膜を除去する工程の前に、前記
    フィールド酸化膜及びパッド酸化膜を通して不純物を導
    入し、前記半導体基板にウエル領域若しくは埋め込み層
    を形成する工程を備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の犠牲酸化膜を除去する工程の
    後であって、前記ゲート酸化膜を形成する工程の前に、
    酸化処理を施して前記半導体基板の素子形成領域の表面
    に犠牲酸化膜を形成する工程を更に1回以上備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
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