JPH11238881A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH11238881A JPH11238881A JP10040458A JP4045898A JPH11238881A JP H11238881 A JPH11238881 A JP H11238881A JP 10040458 A JP10040458 A JP 10040458A JP 4045898 A JP4045898 A JP 4045898A JP H11238881 A JPH11238881 A JP H11238881A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細化に適し、かつ信頼性を向上させること
が可能な素子分離構造を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。 【解決手段】 半導体装置において、半導体基板35上
にCVD法で形成された第1の絶縁層45により素子分
離が行われ、ゲート電極はゲート酸化膜39を介して半
導体基板35上に形成された第1の多結晶シリコン層3
7aと、第1の多結晶シリコン層37aの上部及び第1
の絶縁層45の少なくとも一部の上部に形成された第2
の多結晶シリコン層からなる2層構造となっている。ま
た、第1の絶縁層45及び素子分離不純物領域47は素
子領域に対して自己整合的に形成される。
が可能な素子分離構造を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。 【解決手段】 半導体装置において、半導体基板35上
にCVD法で形成された第1の絶縁層45により素子分
離が行われ、ゲート電極はゲート酸化膜39を介して半
導体基板35上に形成された第1の多結晶シリコン層3
7aと、第1の多結晶シリコン層37aの上部及び第1
の絶縁層45の少なくとも一部の上部に形成された第2
の多結晶シリコン層からなる2層構造となっている。ま
た、第1の絶縁層45及び素子分離不純物領域47は素
子領域に対して自己整合的に形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の構造
に関し、特に、半導体装置の素子分離構造に関する。
に関し、特に、半導体装置の素子分離構造に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS VLSIを構成する上で非常に
重要な技術の一つとして、素子分離技術がある。素子分
離技術は、素子領域とその他の領域(以下、フィールド
領域と呼ぶ)を分離して素子形成領域を形成するもので
ある。
重要な技術の一つとして、素子分離技術がある。素子分
離技術は、素子領域とその他の領域(以下、フィールド
領域と呼ぶ)を分離して素子形成領域を形成するもので
ある。
【0003】種々の素子分離構造の中で今日もっともよ
く知られているものとして、LOCOS(local oxidat
ion of silicon)構造がある。LOCOS構造は、通
常、図6に示すような製造方法で形成される。まず、図
6(a)に示すように、シリコン基板1上に熱酸化法で
熱酸化膜3、CVD(chemical vapor deposition)法
によりCVDSi3N4膜5を堆積する。次に、図6
(b)に示すように、後に素子領域となる部分にフォト
レジスト7をSi3N4膜5のエッチングマスク材料とし
て残す。そして、Si3N4膜5のエッチング後、今度は
フォトレジスト7及びSi3N4膜5をマスクとしてチャ
ネルストッパ用のイオン9を注入し、チャネルストップ
領域11を形成する。例えばnチャネルMOSトランジ
スタを形成する場合にはボロン(B)イオンを注入す
る。次に、図6(c)に示すように、フォトレジスト7
を除去した後、パターン化されたSi3N4膜5を酸化マ
スクとして例えばO2/H2O雰囲気中1000℃で酸化
する。この酸化の際、Si3N4膜5は耐酸化性が強いた
めにほとんど酸化されない。その結果、Si3N4膜5の
ない部分、すなわちフィールド領域のみが酸化され、厚
いフィールド酸化膜13が形成される。そして、図6
(d)に示すように、Si3N4膜5を除去した後、残っ
ている熱酸化膜3をエッチングすれば、素子領域15に
のみシリコン基板表面が露出することになる。
く知られているものとして、LOCOS(local oxidat
ion of silicon)構造がある。LOCOS構造は、通
常、図6に示すような製造方法で形成される。まず、図
6(a)に示すように、シリコン基板1上に熱酸化法で
熱酸化膜3、CVD(chemical vapor deposition)法
によりCVDSi3N4膜5を堆積する。次に、図6
(b)に示すように、後に素子領域となる部分にフォト
レジスト7をSi3N4膜5のエッチングマスク材料とし
て残す。そして、Si3N4膜5のエッチング後、今度は
フォトレジスト7及びSi3N4膜5をマスクとしてチャ
ネルストッパ用のイオン9を注入し、チャネルストップ
領域11を形成する。例えばnチャネルMOSトランジ
スタを形成する場合にはボロン(B)イオンを注入す
る。次に、図6(c)に示すように、フォトレジスト7
を除去した後、パターン化されたSi3N4膜5を酸化マ
スクとして例えばO2/H2O雰囲気中1000℃で酸化
する。この酸化の際、Si3N4膜5は耐酸化性が強いた
めにほとんど酸化されない。その結果、Si3N4膜5の
ない部分、すなわちフィールド領域のみが酸化され、厚
いフィールド酸化膜13が形成される。そして、図6
(d)に示すように、Si3N4膜5を除去した後、残っ
ている熱酸化膜3をエッチングすれば、素子領域15に
のみシリコン基板表面が露出することになる。
【0004】MOS VLSI等の半導体装置の微細化
を進める上で、平面方向の寸法精度の向上及び不純物注
入領域の深さ(xj)の縮小がさらに必要である。とこ
ろが、上記LOCOS構造では、図7に示すように、フ
ィールド酸化膜13形成時にSi3N4膜5の端部からも
横方向に酸化が進行し、Si3N4膜5下にフィールド酸
化膜13が入り込む、いわゆるバーズビーク(bird's b
eak)現象が起こる。バーズビークの長さは、フィール
ド酸化膜13形成時の酸素供給量、シリコン基板1とS
i3N4膜5の界面状態などの要因により決まるので、素
子設計上の不確定要素となる。従って、バーズビークは
平面方向の寸法精度の向上を妨げるものである。一方、
フィールド酸化膜13形成の酸化は、厚い酸化膜を得る
ために非常に長い酸化時間が必要となる。そのため、図
7に示すように、その酸化時にチャネルストップ領域1
1を構成するボロンイオンがシリコン基板1内を拡散し
てしまう。従って、チャネルストップ領域の深さxjは
増大してしまう。
を進める上で、平面方向の寸法精度の向上及び不純物注
入領域の深さ(xj)の縮小がさらに必要である。とこ
ろが、上記LOCOS構造では、図7に示すように、フ
ィールド酸化膜13形成時にSi3N4膜5の端部からも
横方向に酸化が進行し、Si3N4膜5下にフィールド酸
化膜13が入り込む、いわゆるバーズビーク(bird's b
eak)現象が起こる。バーズビークの長さは、フィール
ド酸化膜13形成時の酸素供給量、シリコン基板1とS
i3N4膜5の界面状態などの要因により決まるので、素
子設計上の不確定要素となる。従って、バーズビークは
平面方向の寸法精度の向上を妨げるものである。一方、
フィールド酸化膜13形成の酸化は、厚い酸化膜を得る
ために非常に長い酸化時間が必要となる。そのため、図
7に示すように、その酸化時にチャネルストップ領域1
1を構成するボロンイオンがシリコン基板1内を拡散し
てしまう。従って、チャネルストップ領域の深さxjは
増大してしまう。
【0005】このため、上記LOCOS構造の問題点を
回避する種々の素子分離構造が提案されている。その代
表的なものとしてCVDで堆積した酸化膜により素子分
離を行う構造がある。この素子分離構造は図8に示すよ
うな製造方法で形成される。まず、図8(a)に示すよ
うに、シリコン基板1上に熱酸化法で薄い熱酸化膜1
7、CVD法によりPSG(phosho-silicate glass)
等の厚いCVD酸化膜19を堆積する。次に、図8
(b)に示すように、後に素子領域となる部分にフォト
レジスト21をCVD酸化膜19及び熱酸化膜17のエ
ッチングマスク材料として残す。次に、図8(c)に示
すように、CVD酸化膜19及び熱酸化膜17のエッチ
ングし、再度薄い熱酸化膜を形成した後、今度はチャネ
ルストッパ用のイオン9のイオン注入マスク材料として
フォトレジスト23を残す。そして、チャネルストップ
領域25を形成する。最後に、図8(d)に示すよう
に、フォトレジスト23を除去した後、残っている熱酸
化膜をエッチングすれば、素子領域15にのみシリコン
基板が露出する。
回避する種々の素子分離構造が提案されている。その代
表的なものとしてCVDで堆積した酸化膜により素子分
離を行う構造がある。この素子分離構造は図8に示すよ
うな製造方法で形成される。まず、図8(a)に示すよ
うに、シリコン基板1上に熱酸化法で薄い熱酸化膜1
7、CVD法によりPSG(phosho-silicate glass)
等の厚いCVD酸化膜19を堆積する。次に、図8
(b)に示すように、後に素子領域となる部分にフォト
レジスト21をCVD酸化膜19及び熱酸化膜17のエ
ッチングマスク材料として残す。次に、図8(c)に示
すように、CVD酸化膜19及び熱酸化膜17のエッチ
ングし、再度薄い熱酸化膜を形成した後、今度はチャネ
ルストッパ用のイオン9のイオン注入マスク材料として
フォトレジスト23を残す。そして、チャネルストップ
領域25を形成する。最後に、図8(d)に示すよう
に、フォトレジスト23を除去した後、残っている熱酸
化膜をエッチングすれば、素子領域15にのみシリコン
基板が露出する。
【0006】この素子分離構造では、上記LOCOS構
造のような高温、長時間の熱酸化工程がないため、バー
ズビーク現象は起こらず、チャネルストップ領域25の
深さの増大も生じることはない。しかしながら、上記図
8(c)に示した通り、チャネルストッパ用のイオン注
入は自己整合的に行われない。従って、例えば図9に示
すように、フォトレジスト23に図中Aで示す方向の目
合わせのずれが生じた場合、そのずれの大きさによって
は、図中Bで示すように素子領域15にもチャネルスト
ッパ用のイオンが打ち込まれてしまう。そのため、この
ようなリソグラフィの合わせのバラツキを考慮してCV
D酸化膜19の寸法を拡大する必要があるが、このこと
は半導体装置の微細化を阻害するものである。
造のような高温、長時間の熱酸化工程がないため、バー
ズビーク現象は起こらず、チャネルストップ領域25の
深さの増大も生じることはない。しかしながら、上記図
8(c)に示した通り、チャネルストッパ用のイオン注
入は自己整合的に行われない。従って、例えば図9に示
すように、フォトレジスト23に図中Aで示す方向の目
合わせのずれが生じた場合、そのずれの大きさによって
は、図中Bで示すように素子領域15にもチャネルスト
ッパ用のイオンが打ち込まれてしまう。そのため、この
ようなリソグラフィの合わせのバラツキを考慮してCV
D酸化膜19の寸法を拡大する必要があるが、このこと
は半導体装置の微細化を阻害するものである。
【0007】一方、上記図8(d)に示した通り、素子
領域15にシリコン基板1の表面が露出した後は、ゲー
ト電極の形成が行われる。その形成は図10に示すよう
な製造方法で行われる。まず、図10(a)に示すよう
に、ゲート酸化27の形成及びチャネルイオン注入(図
示省略)を行い、ポリシリコン膜29をCVD法により
堆積する。通常、アンドープのポリシリコンでは配線抵
抗が高いのでリン(P)をポリシリコン中に拡散し、低
抵抗化する。そして、ゲート電極となる部分にフォトレ
ジスト31を残し、ポリシリコン膜29をエッチングす
る。エッチング終了後、フォトレジスト31を除去すれ
ば、図10(b)に示すように、ゲート電極29が形成
される。ここで、図11(a)に示すように、ポリシリ
コン膜29の膜厚をh1とすると、CVD酸化膜19に
よって形成される段差部でのポリシリコン膜29の膜厚
はh2となる。従って、ポリシリコン膜29のエッチン
グの際、段差部にポリシリコン膜29の残渣33が発生
する可能性がある。また、この残渣33を完全に取り除
くためには、過剰なエッチング(オーバーエッチング)
が必要となるが、この際、図11(c)に示すように既
に露出しているゲート酸化膜27が部分的に除去され、
最悪の場合シリコン基板1にトレンチが発生してしまう
場合がある。
領域15にシリコン基板1の表面が露出した後は、ゲー
ト電極の形成が行われる。その形成は図10に示すよう
な製造方法で行われる。まず、図10(a)に示すよう
に、ゲート酸化27の形成及びチャネルイオン注入(図
示省略)を行い、ポリシリコン膜29をCVD法により
堆積する。通常、アンドープのポリシリコンでは配線抵
抗が高いのでリン(P)をポリシリコン中に拡散し、低
抵抗化する。そして、ゲート電極となる部分にフォトレ
ジスト31を残し、ポリシリコン膜29をエッチングす
る。エッチング終了後、フォトレジスト31を除去すれ
ば、図10(b)に示すように、ゲート電極29が形成
される。ここで、図11(a)に示すように、ポリシリ
コン膜29の膜厚をh1とすると、CVD酸化膜19に
よって形成される段差部でのポリシリコン膜29の膜厚
はh2となる。従って、ポリシリコン膜29のエッチン
グの際、段差部にポリシリコン膜29の残渣33が発生
する可能性がある。また、この残渣33を完全に取り除
くためには、過剰なエッチング(オーバーエッチング)
が必要となるが、この際、図11(c)に示すように既
に露出しているゲート酸化膜27が部分的に除去され、
最悪の場合シリコン基板1にトレンチが発生してしまう
場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のLOCOS構造には、バーズビーク現象の発生、チャ
ネルストップ領域の深さ増大といった問題があった。ま
た、近年、MOSトランジスタを用いたMOS型固体撮
像装置が注目されているが、フォトダイオードの近傍に
上記バーズビークが存在すると、バーズビークを介して
熱励起によるリーク電流がフォトダイオードに流れ、白
傷や暗電流が増加するといった固体撮像装置固有の問題
も生じていた。
のLOCOS構造には、バーズビーク現象の発生、チャ
ネルストップ領域の深さ増大といった問題があった。ま
た、近年、MOSトランジスタを用いたMOS型固体撮
像装置が注目されているが、フォトダイオードの近傍に
上記バーズビークが存在すると、バーズビークを介して
熱励起によるリーク電流がフォトダイオードに流れ、白
傷や暗電流が増加するといった固体撮像装置固有の問題
も生じていた。
【0009】一方、CVD酸化膜を用いた素子分離構造
では、チャネルストッパ用イオン注入マスクの目合わせ
ずれ、オーバーエッチングによるゲート酸化膜の部分的
除去及びシリコン基板にトレンチが発生するといった問
題があった。
では、チャネルストッパ用イオン注入マスクの目合わせ
ずれ、オーバーエッチングによるゲート酸化膜の部分的
除去及びシリコン基板にトレンチが発生するといった問
題があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みて成されたもの
であり、その目的は、膜厚の厚い熱酸化膜を不要とする
ことにより微細化に適し、かつ信頼性を向上させること
が可能な素子分離構造を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。
であり、その目的は、膜厚の厚い熱酸化膜を不要とする
ことにより微細化に適し、かつ信頼性を向上させること
が可能な素子分離構造を有する半導体装置及びその製造
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。図1に示すように、本発明に係る半導体
装置では、半導体基板35の少なくとも一部の上部に形
成された第1の絶縁層45と、半導体基板35の少なく
とも一部の上部に薄い第2の絶縁層39を介して形成さ
れた第1の多結晶シリコン層37a、第1の多結晶シリ
コン層37aの上部及び第1の絶縁層45の少なくとも
一部の上部に形成された第2の多結晶シリコン層37
b、からなるゲート電極37と具備している。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。図1に示すように、本発明に係る半導体
装置では、半導体基板35の少なくとも一部の上部に形
成された第1の絶縁層45と、半導体基板35の少なく
とも一部の上部に薄い第2の絶縁層39を介して形成さ
れた第1の多結晶シリコン層37a、第1の多結晶シリ
コン層37aの上部及び第1の絶縁層45の少なくとも
一部の上部に形成された第2の多結晶シリコン層37
b、からなるゲート電極37と具備している。
【0012】すなわち、本発明では、最初、半導体基板
35上の素子領域に第1の多結晶シリコン層を形成し、
それに対して自己整合的に第1の絶縁層45(必要であ
れば、素子分離不純物領域47)を形成する。従って、
微細化を進める際に重要な事柄となる寸法精度の向上を
実現することが可能となる。
35上の素子領域に第1の多結晶シリコン層を形成し、
それに対して自己整合的に第1の絶縁層45(必要であ
れば、素子分離不純物領域47)を形成する。従って、
微細化を進める際に重要な事柄となる寸法精度の向上を
実現することが可能となる。
【0013】また、本発明では、素子分離をCVD法に
より形成された第1の絶縁層45を用いている。従っ
て、従来のような熱酸化膜で素子分離を行うLOCOS
構造特有のバーズビーク現象が回避され、上記同様寸法
精度が向上する。
より形成された第1の絶縁層45を用いている。従っ
て、従来のような熱酸化膜で素子分離を行うLOCOS
構造特有のバーズビーク現象が回避され、上記同様寸法
精度が向上する。
【0014】さらに、本発明では、ゲート電極形成のた
めの多結晶シリコンエッチングの際、素子領域全域にわ
たって第1の多結晶シリコンが残っていることになる。
従って、従来のようなオーバーエッチングを行う必要は
なくなり、半導体基板35のトレンチ発生を招いたり、
第2の絶縁層(ゲート絶縁膜)を部分的に除去してしま
うといった問題がなくなる。それにより、半導体装置の
信頼性が向上することになる。
めの多結晶シリコンエッチングの際、素子領域全域にわ
たって第1の多結晶シリコンが残っていることになる。
従って、従来のようなオーバーエッチングを行う必要は
なくなり、半導体基板35のトレンチ発生を招いたり、
第2の絶縁層(ゲート絶縁膜)を部分的に除去してしま
うといった問題がなくなる。それにより、半導体装置の
信頼性が向上することになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
て図面を用いて説明する。
【0016】第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
構造を示す図であり、(a)がその断面図、(b)がそ
の平面図である。図1に示す実施の形態は、この発明を
n型MOSトランジスタに適用したものである。
構造を示す図であり、(a)がその断面図、(b)がそ
の平面図である。図1に示す実施の形態は、この発明を
n型MOSトランジスタに適用したものである。
【0017】図1において、このn型MOSトランジス
タは、p型のシリコン基板35上に形成されており、そ
のゲート電極37はゲート絶縁膜39を介してシリコン
基板35上に形成され、ソース領域41及びドレイン領
域43がゲート電極37をはさみ込むようにシリコン基
板35中に対向するように形成されている。
タは、p型のシリコン基板35上に形成されており、そ
のゲート電極37はゲート絶縁膜39を介してシリコン
基板35上に形成され、ソース領域41及びドレイン領
域43がゲート電極37をはさみ込むようにシリコン基
板35中に対向するように形成されている。
【0018】ゲート電極37は、ゲート絶縁膜39上に
形成される第1のポリシリコンゲート37aと、第1の
ポリシリコンゲート37a上に形成される第2のポリシ
リコンゲート37bとから構成されている。
形成される第1のポリシリコンゲート37aと、第1の
ポリシリコンゲート37a上に形成される第2のポリシ
リコンゲート37bとから構成されている。
【0019】そして、このように形成されたトランジス
タは、CVD酸化膜45と、CVD酸化膜45下のシリ
コン基板35中に形成されたチャネルストップ領域47
とからなるフィールド領域により他のトランジスタ、素
子等から分離されている。
タは、CVD酸化膜45と、CVD酸化膜45下のシリ
コン基板35中に形成されたチャネルストップ領域47
とからなるフィールド領域により他のトランジスタ、素
子等から分離されている。
【0020】ここで、通常、コンタクトホール(図示省
略)を介してアルミ配線(図示省略)と電気的に接続す
るためにCVD酸化膜45上にもゲート電極37が形成
される。本発明は、CVD酸化膜45上にはゲート電極
を構成する2つのポリシリコンゲートのうち第2のポリ
シリコンゲート37bのみが形成される点に特徴がある
ものである。
略)を介してアルミ配線(図示省略)と電気的に接続す
るためにCVD酸化膜45上にもゲート電極37が形成
される。本発明は、CVD酸化膜45上にはゲート電極
を構成する2つのポリシリコンゲートのうち第2のポリ
シリコンゲート37bのみが形成される点に特徴がある
ものである。
【0021】なお、図示はしないが、上記n型MOSト
ランジスタが形成されたシリコン基板35上には、さら
に層間膜としての酸化膜が形成され、その酸化膜に開口
されたコンタクトホールを介してソース領域41及びド
レイン領域43にアルミ配線が接続される。
ランジスタが形成されたシリコン基板35上には、さら
に層間膜としての酸化膜が形成され、その酸化膜に開口
されたコンタクトホールを介してソース領域41及びド
レイン領域43にアルミ配線が接続される。
【0022】図1に示す構造は、図2及び図3に示すよ
うな製造方法で製造すればよい。図2(a)に示すよう
に、まず最初に、シリコン基板35上にゲート絶縁膜と
しての薄い熱酸化膜39を形成する。ゲート絶縁膜39
の品質はMOSトランジスタの閾値電圧に大きな影響を
与えるので、ゲート絶縁膜39の形成前にシリコン基板
35表面の清浄度を高くしなければならない。なお、図
示はしないが、ゲート絶縁膜39の形成前には、所望の
閾値電圧が得られるようチャネルイオン注入が行われ
る。ゲート絶縁膜39の形成後、第1のポリシリコン層
37aを堆積する。第1のポリシリコン層37aの堆積
は、通常CVD法が用いられる。また、第1のポリシリ
コン層37aの低抵抗化のため、リン(P)がドープさ
れる。
うな製造方法で製造すればよい。図2(a)に示すよう
に、まず最初に、シリコン基板35上にゲート絶縁膜と
しての薄い熱酸化膜39を形成する。ゲート絶縁膜39
の品質はMOSトランジスタの閾値電圧に大きな影響を
与えるので、ゲート絶縁膜39の形成前にシリコン基板
35表面の清浄度を高くしなければならない。なお、図
示はしないが、ゲート絶縁膜39の形成前には、所望の
閾値電圧が得られるようチャネルイオン注入が行われ
る。ゲート絶縁膜39の形成後、第1のポリシリコン層
37aを堆積する。第1のポリシリコン層37aの堆積
は、通常CVD法が用いられる。また、第1のポリシリ
コン層37aの低抵抗化のため、リン(P)がドープさ
れる。
【0023】次に、図2(b)に示すように、第1のポ
リシリコン層37a上にレジスト材を塗布した後、パタ
ーニングして素子領域となる部分以外を除去したレジス
トパターン49を形成する。そして、このレジストパタ
ーン49をエッチングマスクとして第1のポリシリコン
層37aを反応性イオンエッチング(RIE:Reactive
Ion Etching)法によりエッチングする。第1のポリシ
リコン層37aのエッチング終了後、今度はレジストパ
ターン49及び第1のポリシリコン層37aをマスクと
してチャネルストッパ用のイオン(ここではボロン)5
1を注入し、チャネルストップ領域47を形成する。こ
こで、このイオン注入は、素子領域に対して自己整合的
に行われることになる。なお、注入されたイオンの活性
化はこの段階で所定の熱処理を行っても良いし、またそ
の後の工程で行われる熱処理で代用することも可能であ
る。
リシリコン層37a上にレジスト材を塗布した後、パタ
ーニングして素子領域となる部分以外を除去したレジス
トパターン49を形成する。そして、このレジストパタ
ーン49をエッチングマスクとして第1のポリシリコン
層37aを反応性イオンエッチング(RIE:Reactive
Ion Etching)法によりエッチングする。第1のポリシ
リコン層37aのエッチング終了後、今度はレジストパ
ターン49及び第1のポリシリコン層37aをマスクと
してチャネルストッパ用のイオン(ここではボロン)5
1を注入し、チャネルストップ領域47を形成する。こ
こで、このイオン注入は、素子領域に対して自己整合的
に行われることになる。なお、注入されたイオンの活性
化はこの段階で所定の熱処理を行っても良いし、またそ
の後の工程で行われる熱処理で代用することも可能であ
る。
【0024】次に、図2(c)に示すように、シリコン
基板35全面に減圧CVD法によりアンドープ、若しく
はボロン、リンなどを添加したCVD酸化膜45を堆積
する。ここで、このCVD酸化膜45の膜厚は、第1の
ポリシリコン層37aの膜厚よりも十分厚くする必要が
ある。
基板35全面に減圧CVD法によりアンドープ、若しく
はボロン、リンなどを添加したCVD酸化膜45を堆積
する。ここで、このCVD酸化膜45の膜厚は、第1の
ポリシリコン層37aの膜厚よりも十分厚くする必要が
ある。
【0025】次に、図2(d)に示すように、第1のポ
リシリコン層37aの上面が露出するまでCVD酸化膜
45を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishin
g)装置により全面エッチングする。また、この全面エ
ッチングは、RIEで行ってもよい。ここで、フィール
ド酸化膜となるCVD酸化膜45は、素子領域に対して
自己整合的に形成されることになる。
リシリコン層37aの上面が露出するまでCVD酸化膜
45を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishin
g)装置により全面エッチングする。また、この全面エ
ッチングは、RIEで行ってもよい。ここで、フィール
ド酸化膜となるCVD酸化膜45は、素子領域に対して
自己整合的に形成されることになる。
【0026】次に、図3(e)に示すように、シリコン
基板35全面に第2のポリシリコン層37bを堆積す
る。第2のポリシリコン層37bの堆積は、通常CVD
法が用いられる。また、第2のポリシリコン層37bの
低抵抗化のため、リン(P)がドープされる。ここで、
上述したように、ゲート電極37は第1のポリシリコン
ゲート37aと第2のポリシリコンゲート37bとから
構成される。そのため、2つのポリシリコンがその接触
部分において電気的に接続されるように、第2のポリシ
リコン層37bの堆積前には洗浄等を行う必要がある。
基板35全面に第2のポリシリコン層37bを堆積す
る。第2のポリシリコン層37bの堆積は、通常CVD
法が用いられる。また、第2のポリシリコン層37bの
低抵抗化のため、リン(P)がドープされる。ここで、
上述したように、ゲート電極37は第1のポリシリコン
ゲート37aと第2のポリシリコンゲート37bとから
構成される。そのため、2つのポリシリコンがその接触
部分において電気的に接続されるように、第2のポリシ
リコン層37bの堆積前には洗浄等を行う必要がある。
【0027】次に、図3(f)に示すように、第2のポ
リシリコン層37b上にレジスト材を塗布した後、パタ
ーニングしてゲート電極となる部分以外を除去したレジ
ストパターン53を形成する。
リシリコン層37b上にレジスト材を塗布した後、パタ
ーニングしてゲート電極となる部分以外を除去したレジ
ストパターン53を形成する。
【0028】そして、図3(g)に示すように、このレ
ジストパターン53をエッチングマスクとして第1のポ
リシリコン層37a及び第2のポリシリコン層37bを
RIE法により同時にエッチングする。ここで、このポ
リシリコンエッチング時には、全素子領域にわたって第
1のポリシリコン層37aと第2のポリシリコン層37
bが堆積されていることになる。すなわち、従来のよう
にCVD酸化膜45によって形成される段差部付近のみ
ポリシリコンの膜厚が厚くなることはなく、全素子領域
において等しい膜厚となる。従って、従来のように段差
部のポリシリコン残渣を除去するためにオーバーエッチ
ングする必要はなくなり、それにより、ゲート絶縁膜の
部分的除去、シリコン基板のトレンチの発生を抑制する
ことが可能となる。
ジストパターン53をエッチングマスクとして第1のポ
リシリコン層37a及び第2のポリシリコン層37bを
RIE法により同時にエッチングする。ここで、このポ
リシリコンエッチング時には、全素子領域にわたって第
1のポリシリコン層37aと第2のポリシリコン層37
bが堆積されていることになる。すなわち、従来のよう
にCVD酸化膜45によって形成される段差部付近のみ
ポリシリコンの膜厚が厚くなることはなく、全素子領域
において等しい膜厚となる。従って、従来のように段差
部のポリシリコン残渣を除去するためにオーバーエッチ
ングする必要はなくなり、それにより、ゲート絶縁膜の
部分的除去、シリコン基板のトレンチの発生を抑制する
ことが可能となる。
【0029】最後に、イオン注入法によりソース領域及
びドレイン領域を形成すれば、図1に示すn型MOSト
ランジスタが形成されることになる。
びドレイン領域を形成すれば、図1に示すn型MOSト
ランジスタが形成されることになる。
【0030】このように、上記第1の実施の形態によれ
ば、素子領域に対して、フィールド領域を形成するCV
D酸化膜及びチャネルストップ領域を素子領域に対して
自己整合的に形成するので、寸法精度を大幅に向上させ
ることが可能となる。また、ゲート電極形成時のポリシ
リコンエッチングの際、素子領域に第1のポリシリコン
層を残存させ、段差部付近のみポリシリコンの膜厚が厚
くなることを防止することで、素子領域のオーバーエッ
チングを回避することが可能となる。
ば、素子領域に対して、フィールド領域を形成するCV
D酸化膜及びチャネルストップ領域を素子領域に対して
自己整合的に形成するので、寸法精度を大幅に向上させ
ることが可能となる。また、ゲート電極形成時のポリシ
リコンエッチングの際、素子領域に第1のポリシリコン
層を残存させ、段差部付近のみポリシリコンの膜厚が厚
くなることを防止することで、素子領域のオーバーエッ
チングを回避することが可能となる。
【0031】なお、上記実施の形態では、図2(a)〜
(d)に示すように、最初に第1のポリシリコン層37
aのパターニングした後、そのパターニングされた第1
のポリシリコン層37aに対して自己整合的にCVD酸
化膜45を形成している。そのため、第1のポリシリコ
ン層37aの堆積、延いてはゲート絶縁膜39の形成が
製造工程の非常に早い段階で行われることになる。この
ことは、通常、ゲート絶縁膜39の形成前に行われるチ
ャネルイオン注入が非常に早い段階で行われることを意
味するが、チャネルイオン注入はMOSトランジスタの
特性を決定する非常に重要なものであり、注入後あまり
多くの熱処理を受けることは濃度分布の変動等を招き望
ましくない。従って、用いる製造プロセスによっては、
上記のような問題を回避するため、最初にCVD酸化膜
45をパターニングした後、そのパターニングされたC
VD酸化膜45に対して自己整合的に第1のポリシリコ
ン層37aを形成するようにしても良い。このようにす
ることで、第1のポリシリコン層37aの形成(及びゲ
ート絶縁膜39の形成)が上記の場合よりも遅らすこと
が可能となり、注入されたイオンの受ける熱処理はその
分だけ減ることになる。
(d)に示すように、最初に第1のポリシリコン層37
aのパターニングした後、そのパターニングされた第1
のポリシリコン層37aに対して自己整合的にCVD酸
化膜45を形成している。そのため、第1のポリシリコ
ン層37aの堆積、延いてはゲート絶縁膜39の形成が
製造工程の非常に早い段階で行われることになる。この
ことは、通常、ゲート絶縁膜39の形成前に行われるチ
ャネルイオン注入が非常に早い段階で行われることを意
味するが、チャネルイオン注入はMOSトランジスタの
特性を決定する非常に重要なものであり、注入後あまり
多くの熱処理を受けることは濃度分布の変動等を招き望
ましくない。従って、用いる製造プロセスによっては、
上記のような問題を回避するため、最初にCVD酸化膜
45をパターニングした後、そのパターニングされたC
VD酸化膜45に対して自己整合的に第1のポリシリコ
ン層37aを形成するようにしても良い。このようにす
ることで、第1のポリシリコン層37aの形成(及びゲ
ート絶縁膜39の形成)が上記の場合よりも遅らすこと
が可能となり、注入されたイオンの受ける熱処理はその
分だけ減ることになる。
【0032】第2の実施の形態 図4は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
断面構造を示す図である。図4に示す実施の形態は、こ
の発明を同一基板上に形成されたn型MOSトランジス
タ及びキャパシタに適用したものである。
断面構造を示す図である。図4に示す実施の形態は、こ
の発明を同一基板上に形成されたn型MOSトランジス
タ及びキャパシタに適用したものである。
【0033】図4において、このn型MOSトランジス
タ及びキャパシタは、共に同一のp型シリコン基板35
上に形成されている。まず、n型MOSトランジスタ
は、上記第1の実施の形態同様、そのゲート電極37は
ゲート絶縁膜39を介してシリコン基板35上に形成さ
れ、ソース領域41及びドレイン領域43がゲート電極
37をはさみ込むようにシリコン基板35中に対向する
ように形成されている。
タ及びキャパシタは、共に同一のp型シリコン基板35
上に形成されている。まず、n型MOSトランジスタ
は、上記第1の実施の形態同様、そのゲート電極37は
ゲート絶縁膜39を介してシリコン基板35上に形成さ
れ、ソース領域41及びドレイン領域43がゲート電極
37をはさみ込むようにシリコン基板35中に対向する
ように形成されている。
【0034】ゲート電極37は、ゲート絶縁膜39上に
形成される第1のポリシリコンゲート37aと、第1の
ポリシリコンゲート37a上に形成される第2のポリシ
リコンゲート37bとから構成されている。
形成される第1のポリシリコンゲート37aと、第1の
ポリシリコンゲート37a上に形成される第2のポリシ
リコンゲート37bとから構成されている。
【0035】一方、キャパシタは、上記n型MOSトラ
ンジスタのゲート電極37を構成する第1のポリシリコ
ンゲート37aを下部電極に、第2のポリシリコンゲー
ト37bを上部電極にそれぞれ用いている。
ンジスタのゲート電極37を構成する第1のポリシリコ
ンゲート37aを下部電極に、第2のポリシリコンゲー
ト37bを上部電極にそれぞれ用いている。
【0036】そして、このように形成されたトランジス
タとキャパシタは、上記第1の実施の形態同様、CVD
酸化膜45と、CVD酸化膜45下のシリコン基板35
中に形成されたチャネルストップ領域47とからなるフ
ィールド領域により他のトランジスタ、素子等から分離
されている。
タとキャパシタは、上記第1の実施の形態同様、CVD
酸化膜45と、CVD酸化膜45下のシリコン基板35
中に形成されたチャネルストップ領域47とからなるフ
ィールド領域により他のトランジスタ、素子等から分離
されている。
【0037】図4に示す構造は、図5に示すような製造
方法で製造すればよい。なお、図4に示す構造の製造方
法は、上記図1に示す構造の製造方法である図2(a)
〜(d)までは同様であるので、ここでは、それ以降の
製造方法について説明する。図5(a)に示すように、
第1のポリシリコン層37aが露出したシリコン基板3
5全面に例えば熱酸化法による薄い酸化膜55、CVD
法によるSi3N4膜57を順次形成する。この酸化膜5
5とSi3N4膜57(以下、ON膜と呼ぶ)は上記キャ
パシタ絶縁膜として用いられるものである。また、この
ON膜以外にもTa2O5等の高誘電率絶縁膜も用いられ
る。
方法で製造すればよい。なお、図4に示す構造の製造方
法は、上記図1に示す構造の製造方法である図2(a)
〜(d)までは同様であるので、ここでは、それ以降の
製造方法について説明する。図5(a)に示すように、
第1のポリシリコン層37aが露出したシリコン基板3
5全面に例えば熱酸化法による薄い酸化膜55、CVD
法によるSi3N4膜57を順次形成する。この酸化膜5
5とSi3N4膜57(以下、ON膜と呼ぶ)は上記キャ
パシタ絶縁膜として用いられるものである。また、この
ON膜以外にもTa2O5等の高誘電率絶縁膜も用いられ
る。
【0038】次に、図5(b)に示すように、Si3N4
膜57上にレジスト材を塗布した後、パターニングして
n型MOSトランジスタが形成される領域を除去したレ
ジストパターン59を形成する。そして、このレジスト
パターン59をエッチングマスクとして上記ON膜をR
IE法によりエッチングする。
膜57上にレジスト材を塗布した後、パターニングして
n型MOSトランジスタが形成される領域を除去したレ
ジストパターン59を形成する。そして、このレジスト
パターン59をエッチングマスクとして上記ON膜をR
IE法によりエッチングする。
【0039】次に、図5(c)に示すように、上記第1
の実施の形態同様、シリコン基板35全面に第2のポリ
シリコン層37bを堆積する。そして、第2のポリシリ
コン層37b上にレジスト材を塗布した後、パターニン
グしてゲート電極となる部分以外を除去したレジストパ
ターン61を形成する。
の実施の形態同様、シリコン基板35全面に第2のポリ
シリコン層37bを堆積する。そして、第2のポリシリ
コン層37b上にレジスト材を塗布した後、パターニン
グしてゲート電極となる部分以外を除去したレジストパ
ターン61を形成する。
【0040】そして、図5(d)に示すように、このレ
ジストパターン61をエッチングマスクとして第1のポ
リシリコン層37a及び第2のポリシリコン層37bを
RIE法により同時にエッチングする。
ジストパターン61をエッチングマスクとして第1のポ
リシリコン層37a及び第2のポリシリコン層37bを
RIE法により同時にエッチングする。
【0041】最後に、イオン注入法によりソース領域及
びドレイン領域を形成すれば、図4に示すn型MOSト
ランジスタ及びキャパシタが同一シリコン基板上に形成
されることになる。
びドレイン領域を形成すれば、図4に示すn型MOSト
ランジスタ及びキャパシタが同一シリコン基板上に形成
されることになる。
【0042】このように、上記第2の実施の形態によれ
ば、従来と比べて大幅な製造工程の増加を招くことな
く、同一基板上にMOSトランジスタとキャパシタを形
成することができる。また、キャパシタに関して言え
ば、上部電極と下部電極の間のキャパシタ絶縁膜を平坦
に形成しているので、電極間の耐圧を増大させ、信頼性
の向上を図ることができる。
ば、従来と比べて大幅な製造工程の増加を招くことな
く、同一基板上にMOSトランジスタとキャパシタを形
成することができる。また、キャパシタに関して言え
ば、上部電極と下部電極の間のキャパシタ絶縁膜を平坦
に形成しているので、電極間の耐圧を増大させ、信頼性
の向上を図ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微細化に対応する高い寸法精度と不純物領域の深さの縮
小を実現することができる。
微細化に対応する高い寸法精度と不純物領域の深さの縮
小を実現することができる。
【0044】また、ゲート電極形成時のオーバーエッチ
ングが抑制され、信頼性の高い半導体装置を提供するこ
とができる。
ングが抑制され、信頼性の高い半導体装置を提供するこ
とができる。
【0045】さらに、2層の電極層によりキャパシタを
形成する場合であっても、工程の増加を招くことなく、
耐圧及び高信頼性のキャパシタを提供することが可能と
なる。
形成する場合であっても、工程の増加を招くことなく、
耐圧及び高信頼性のキャパシタを提供することが可能と
なる。
【0046】そして、本発明をMOS型固体撮像装置に
適用すれば、従来のLOCOS構造のような熱酸化膜に
よる素子分離を行わないので、受光部のリーク電流を抑
制することができる。それにより、高信頼性の固体撮像
装置を提供することが可能となる。
適用すれば、従来のLOCOS構造のような熱酸化膜に
よる素子分離を行わないので、受光部のリーク電流を抑
制することができる。それにより、高信頼性の固体撮像
装置を提供することが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図2】図1の半導体装置の製造方法を示す図である
(その1)。
(その1)。
【図3】図1の半導体装置の製造方法を示す図である
(その2)。
(その2)。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図5】図4の半導体装置の製造方法を示す図である。
【図6】従来の素子分離構造の製造方法を示す図であ
る。
る。
【図7】従来の素子分離構造の問題点を説明するための
図である。
図である。
【図8】従来の他の素子分離構造の製造方法を示す図で
ある。
ある。
【図9】従来の他の素子分離構造の問題点を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図10】従来の他の素子分離構造にゲート電極を形成
する製造方法を示す図である。
する製造方法を示す図である。
【図11】従来の他の素子分離構造の問題点を説明する
ための図である。
ための図である。
1、35 シリコン基板 3、17、55 熱酸化膜 5、57 CVDSi3N4膜 7、21、23、31、49、53 フォトレジスト
(レジストパターン) 9、51 チャネルストッパ用のイオン 11、25、47 チャネルストップ領域 13 フィールド酸化膜 15 素子領域 19、45 CVD酸化膜 27、39 ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜) 29 ポリシリコン膜 33 ポリシリコン残渣 37 ゲート電極 41 ソース領域 43 ドレイン領域
(レジストパターン) 9、51 チャネルストッパ用のイオン 11、25、47 チャネルストップ領域 13 フィールド酸化膜 15 素子領域 19、45 CVD酸化膜 27、39 ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜) 29 ポリシリコン膜 33 ポリシリコン残渣 37 ゲート電極 41 ソース領域 43 ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/146
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板の少なくとも一部の上部に形
成された第1の絶縁層と、 前記半導体基板の少なくとも一部の上部に薄い第2の絶
縁層を介して形成された第1の多結晶シリコン層、前記
第1の多結晶シリコン層の上部及び前記第1の絶縁層の
少なくとも一部の上部に形成された第2の多結晶シリコ
ン層、からなるゲート電極とを少なくとも具備すること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板の少なくとも一部の上部に形
成された第1の絶縁層と、 前記半導体基板の少なくとも一部の上部に薄い第2の絶
縁層を介して形成された第1の多結晶シリコン層、前記
第1の多結晶シリコン層の上部及び前記第1の絶縁層の
少なくとも一部の上部に形成された第2の多結晶シリコ
ン層、からなるゲート電極と、 前記第1の多結晶シリコン層、前記第1の多結晶シリコ
ン層の上部に形成された薄い第3の絶縁層、前記第1の
多結晶シリコン層の少なくとも一部の上部に前記第3の
絶縁層を介して形成された前記第2の多結晶シリコン
層、からなるキャパシタとを少なくとも具備することを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板上に所定の形状を有する第1
の多結晶シリコン層を薄い絶縁層を介して形成する工程
と、 前記所定の形状を有する第1の多結晶シリコン層に対し
て自己整合的に素子分離用不純物領域を形成する工程
と、 厚い絶縁層を全面に堆積する工程と、 前記厚い絶縁層を前記第1の多結晶シリコン層の上面が
表出するまで前記厚い絶縁層に対して垂直に除去する工
程と、 第2の多結晶シリコン層を全面に堆積する工程と、 前記第1の多結晶シリコン層と前記第2の多結晶シリコ
ン層を加工し、前記半導体基板の少なくとも一部の上部
に前記薄い絶縁膜を介して形成された第1の多結晶シリ
コン層及び前記第1の多結晶シリコン層の上部及び前記
厚い絶縁膜の少なくとも一部の上部に形成された第2の
多結晶シリコン層からなるゲート電極を形成する工程と
を少なくとも具備することを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 半導体基板上に所定の形状を有する第1
の多結晶シリコン層を薄い第1の絶縁層を介して形成す
る工程と、 前記所定の形状を有する第1の多結晶シリコン層に対し
て自己整合的に素子分離用不純物領域を形成する工程
と、 厚い絶縁層を全面に堆積する工程と、 前記厚い絶縁層を前記第1の多結晶シリコン層の上面が
表出するまで前記厚い絶縁層に対して垂直に除去する工
程と、 薄い第2の絶縁層を全面に形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を前記第1の多結晶シリコン層の上部
に選択的に残す工程と、 前記第1の多結晶シリコン層と前記第2の多結晶シリコ
ン層を加工し、前記半導体基板の少なくとも一部の上部
に前記薄い絶縁膜を介して形成された第1の多結晶シリ
コン層と前記第1の多結晶シリコン層の上部及び前記厚
い絶縁膜の少なくとも一部の上部に形成された第2の多
結晶シリコン層とからなるゲート電極と、前記第1の多
結晶シリコン層と前記第1の多結晶シリコン層の上部に
形成された前記第2の絶縁層と前記第1の多結晶シリコ
ン層の少なくとも一部の上部に前記第2の絶縁層を介し
て形成された前記第2の多結晶シリコン層とからなるキ
ャパシタを形成する工程とを少なくとも具備することを
特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記厚い絶縁層の除去は、全面異方性エ
ッチングにより行うことを特徴とする請求項3又は4記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記厚い絶縁層の除去は、化学的機械研
磨により行うことを特徴とする請求項3又は4記載の半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10040458A JPH11238881A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10040458A JPH11238881A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11238881A true JPH11238881A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=12581212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10040458A Pending JPH11238881A (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11238881A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001250934A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Hynix Semiconductor Inc | キャパシタ構造を有するイメージセンサ及びその製造方法 |
JP2004111488A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Mos型撮像装置およびこれを組み込んだカメラ |
US7205593B2 (en) | 2002-09-13 | 2007-04-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | MOS image pick-up device and camera incorporating the same |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP10040458A patent/JPH11238881A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001250934A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Hynix Semiconductor Inc | キャパシタ構造を有するイメージセンサ及びその製造方法 |
JP2004111488A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Mos型撮像装置およびこれを組み込んだカメラ |
US7205593B2 (en) | 2002-09-13 | 2007-04-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | MOS image pick-up device and camera incorporating the same |
USRE41867E1 (en) | 2002-09-13 | 2010-10-26 | Panasonic Corporation | MOS image pick-up device and camera incorporating the same |
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