JPH10197991A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH10197991A
JPH10197991A JP460297A JP460297A JPH10197991A JP H10197991 A JPH10197991 A JP H10197991A JP 460297 A JP460297 A JP 460297A JP 460297 A JP460297 A JP 460297A JP H10197991 A JPH10197991 A JP H10197991A
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halide emulsion
emulsion layer
sensitive silver
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Shigeto Hirabayashi
茂人 平林
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 感度が高く、処理後のカブリが少なく、しか
も経時安定性にも優れたハロゲン化銀カラー写真感光材
料の提供。 【解決手段】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
1層に、下記一般式(1)で表される化合物の少なくと
も1種及び、一般式〔A〕で示される化合物の少なくと
も1種を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関し、詳しくは感度が高く、処理後のカ
ブリが少なく、しかも経時安定性にも優れたハロゲン化
銀カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ハロゲン化銀写真感光材料(以下、
単に感光材料ともいう)に対する性能改良の要求はます
ます厳しく、優れた鮮鋭性や色再現性などの高画質特性
に対してより高水準の要求がなされている。
【0003】また、近年は競合する電子写真材料の即時
性に対抗するためにも、より一層の処理時間の短縮、即
ち超迅速処理適性が要求されている。このような写真感
光材料に要求されている高画質特性と超迅速処理特性を
実現させるために当業界においては写真感光材料の一層
の薄膜化、ハロゲン化銀や添加剤の最適化の努力がなさ
れてきた。
【0004】一般的にハロゲン化銀写真感光材料中に画
質の向上や感光性乳剤の感度調整の目的で染料を含有さ
せることはよく知られていることであり、例えばハレー
ション防止、イラジエーション防止、光吸収フィルター
に使用されている。また、最近ではカラー写真感光材料
における黄色コロイド銀の代替を目的とした染料(以下
YC染料と称す)やX線写真感光材料におけるクロスオ
ーバーカット層の染着染料、印刷写真感光材料における
非感光性乳剤層を染着する染料等その用途は広がってい
る。
【0005】このような目的に用いられる染料としては
その使用目的に応じて良好な吸収スペクトル特性を有す
ることは勿論、例えば現像処理中に完全に脱色され、現
像処理中に感光材料から容易に溶出され、処理後には染
料による残色汚染を生じることがなく、その他感光性乳
剤に対してカブリ、減感等の悪影響を及ぼすことがな
く、また着色された層から他層へ拡散することがなく、
更には感光材料中あるいは乳剤塗布液中において経時安
定性にも優れていて変褪色を起こさないこと等の諸条件
を満足させるものでなければならない。
【0006】これらの諸条件を満足させる目的で従来か
ら多数の染料が提案されており、例えば、アゾ染料をは
じめ、英国特許第506,385号、及び特公昭39−
22069号にはオキソノール染料、米国特許第2,4
93,747号にはメロシアニン染料、同1,845,
404号にはスチリル染料等が提案されている。
【0007】これらの染料は水や水と混和する有機溶媒
に溶解させて写真構成層中に添加するのが一般的な方法
であるが、染料が水溶性の場合、染着させたい層に留ま
らずに全層に拡散してしまうという問題が生じる。その
ため本来の目的を達成しようとすると他層に拡散する分
だけ多量の染料を添加しなければならず、自層、他層と
もに例えば感度低下、階調変動、カブリ異常等の好まし
くない現象が現われることが明らかとなった。特に、写
真感光材料を経時保存させた場合、カブリの発生や減感
が著しく、これらを回避するために使用量を減らすと本
来の光吸収効果が十分に得られなくなってしまう。この
ような問題に対し、特定層を染着するような拡散性を抑
えた染料が知られており、耐拡散性の染料として例え
ば、米国特許第2,538,008号、同2,538,
009号、同4,420,555号、同4,940,6
54号の各明細書、特開昭61−204630号、同6
1−205934号、同62−32460号、同62−
56958号、同62−92949号、同62−222
248号、同63−40143号、同63−18474
9号、同63−316852号、特開平1−17904
2号、同3−75632号、同3−109535号、同
3−144438号、同3−179441号、同4−3
62634号、同5−53241号、同5−86056
号、同5−209133号、同5−289239号、同
5−296848号等に油溶性の分散染料が記載されて
いる。
【0008】また、水に不溶性の染料の固体微粒子を用
いて染料を耐拡散化させる方法がWO88/4,794
号、米国特許第4,904,565号、米国特許第4,
923,788号、特開昭63−197943号、同6
4−40827号、特開平1−155341号、同1−
172828号、同2−1839号、同2−11045
3号、同3−23341号、同3−206443号、同
3−216644号、同3−216645号、同3−2
16646号、同3−217838号、同3−2312
41号、同4−37740号、同4−37841号、同
4−44033号、同4−116548号、同4−29
6848号、同5−197079号、同6−11015
5号等に記載されている。
【0009】しかし、これらの化合物は処理工程におけ
る脱色性の点で不十分であり処理後に色汚染を残すとい
う欠点を有していた。また、耐拡散性という点でも十分
とはいえず、感度、カブリに悪影響を与えていた。
【0010】また、3,5−ピラゾリジンジオン母核を
有する水不溶性の染料として特開平3−167546
号、同3−208044号、同3−208045号、同
3−208046号記載の染料が知られている。これら
の染料は耐拡散性、脱色性をある程度両立しているもの
の、まだ十分なレベルとはいえず、また、有機溶媒に対
する溶解性が小さいため、目的に応じた光学濃度が得ら
れなかったり、染料が析出し、表面にざらつきが生じる
という問題点を有していた。また、写真感光材料中での
経時での保存性が悪く、さらなる改良が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
が高く、処理後のカブリが少なく、しかも経時安定性に
も優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
【0013】1.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、下記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔A〕で示される化合物の少な
くとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。
【0014】
【化8】
【0015】式中、R1、R2はアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基または複素環基を表し、R1、R2
同一であっても異なっていてもよい。また、R1とR2
環を形成してもよい。、R3、R4、R5は水素原子また
は置換基を表し、R3、R4、R5は同一であっても異な
っていてもよい。また、R3、R4、R5のいずれか2つ
で環を形成してもよい。L1、L2、L3はメチン基を表
し、mは0、1又は2を表す。
【0016】
【化9】
【0017】式中、R1はアリール基または複素環基を
表し、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキレン
基を表す。但し、Z1及びZ2で表されるアルキレン基の
炭素数の総和は3〜6である。nは1又は2を表す。
【0018】2.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔I〕で示される化合物の少な
くとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。
【0019】
【化10】
【0020】式中、R10およびR11は各々アルキル基を
表す。R12はアルキル基、−NHR′12、−SR′
12(R′12は一価の有機基を表す。)または−COO
R″12(R″12は水素原子または一価の有機基を表
す。)を表す。mは0〜3の整数を表す。
【0021】3.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔II〕で示される化合物の少な
くとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。
【0022】
【化11】
【0023】式中、R13は水素原子、ヒドロキシル基、
オキシラジカル基、−SOR′13、−SO2R′
13(R′13はアルキル基またはアリール基を表す。)、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基または−CO
R″13(R″13は水素原子または一価の有機基を表
す。)を表す。R14、R′14およびR″14は各々アルキ
ル基を表す。R15およびR16は各々、水素原子または−
OCOR′″(R′″は一価の有機基を表す。)を表
す。また、R15とR16は共同して複素環を形成してもよ
い。nは0〜4の整数を表す。
【0024】4.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔III〕で示される化合物の少
なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀
カラー写真感光材料。
【0025】
【化12】
【0026】式中、R1はアルキル基又はトリアルキル
シリル基を表し、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水
素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、ア
シルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、
アシル基、トリアルキルシリルオキシ基又はスルホンア
ミド基を表す。R1〜R6のうちの二つの基が連結して5
〜6員環を形成してもよい。
【0027】5.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔IV〕で示される化合物の少な
くとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。
【0028】
【化13】
【0029】式中、R2,R3,R4,R5及びR6は各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アリールオキシ基、アルケニル基、アルケニルオキ
シ基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、アシル
オキシ基、アシル基、トリアルキルシリルオキシ基又は
スルホンアミド基を表す。R2〜R6のうちの二つの基が
連結して5〜6員環を形成してもよい。
【0030】6.支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なく
とも1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少な
くとも1種及び、一般式〔V〕で示される化合物の少な
くとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。
【0031】
【化14】
【0032】式中、R11およびR12は各々アルキル基を
表す。またR13は2価の連結基を表し、R14はシクロア
ルキル基又は含酸素複素環を有するアルキル基を表す。
mは0または1の整数を表す。
【0033】以下、本発明について詳述する。
【0034】まず、本発明の一般式(1)で表される化
合物について詳細に説明する。
【0035】一般式(1)において、R1、R2はアルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基を表
し、R1、R2は同一であっても異なっていてもよい。ま
た、R1とR2で環を形成してもよい。R3、R4、R5
水素原子又は置換しうる基を表し、R3、R4、R5は同
一であっても異なっていてもよい。また、R3、R4、R
5のいずれか2つで環を形成してもよい。L1、L2、L3
はメチン基を表し、mは0、1又は2を表す。
【0036】一般式(1)においてR1、R2で表される
アルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、i−プロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ヘキサデシル基等が挙げられる。該ア
ルキル基は置換基を有するものを含み、置換基として
は、シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ハロゲ
ン原子、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、メ
ルカプト基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
カルボニル基、アシル基、スルホニル基、アミノ基、シ
アノ基、ニトロ基等が挙げられる。
【0037】R1、R2で表されるシクロアルキル基とし
ては例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。該シク
ロアルキル基は置換基を有するものを含み、該置換基は
前記のアルキル基、又はアルキル基の置換基として挙げ
たものを挙げることができる。
【0038】R1、R2で表されるアリール基としてはフ
ェニル基、1−ナフチル基等を挙げることができる。該
アリール基は置換基を有するものを含み、該置換基は前
記のアルキル基、又はアルキル基の置換基として挙げた
ものを挙げることができる。
【0039】ハロゲン原子としては例えばフッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができ
る。
【0040】アルコキシ基としては、そのアルキル部が
前述のアルキル基、シクロアルキル基と同義で、例えば
メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、ブト
キシ基、t−ブトキシ基、オクチルオキシ基、シクロペ
ンチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−アミノ
エトキシ基、2−シアノエトキシ基、2−ヒドロキシエ
トキシ基、2−メタンスルホニルアミノエトキシ基、2
−エトキシカルボニルエトキシ基、ベンジルオキシ基等
を挙げることができる。
【0041】アリールオキシ基としては、そのアリール
部が前述のアリール基と同義で、例えばフェノキシ基、
1−ナフトキシ基、2,5−ジ−t−アミルフェノキシ
基、4−ジメチルアミノフェノキシ基等を挙げることが
できる。
【0042】メルカプト基としては、例えばメチルメル
カプト基、エチルメルカプト基、プロピルメルカプト
基、イソプロピルメルカプト基、ブチルメルカプト基、
オクチルメルカプト基、シクロヘキシルメルカプト基、
2−アミノエチルメルカプト基、2−エトキシエチルメ
ルカプト基、2−ヒドロキシエチルメルカプト基、フェ
ニルメルカプト基等を挙げることができる。
【0043】アルコキシカルボニル基としては、そのア
ルキル部が前述のアルキル基、シクロアルキル基と同義
で、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、テト
ラデシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2−メトキ
シエトキシカルボニル基、2−フルオロエトキシカルボ
ニル基、2−シアノエトキシカルボニル基、2−ヒドロ
キシエトキシカルボニル基、2−ジメチルアミノエトキ
シカルボニル基、2−メトキシカルボニルエトキシカル
ボニル基、2−メタンスルホニルアミノエトキシカルボ
ニル基等を挙げることができる。
【0044】アリールオキシカルボニル基としては、そ
のアリール部が前述のアリール基と同義で、例えばフェ
ノキシカルボニル基、2−メチルフェノキシカルボニル
基、3−ニトロフェノキシカルボニル基、4−メトキシ
フェノキシカルボニル基、4−メタンスルホニルアミノ
フェノキシカルボニル基、2−ナフトキシ基等が挙げら
れる。
【0045】アシル基としては、例えばアセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、ヘキサノイル基、ベンゾイ
ル基、4−ニトロベンゾイル基、4−シアノベンゾイル
基、4−ジメチルアミノベンゾイル基、4−エタンスル
ホニルアミノベンゾイル基、3−メチルベンゾイル基、
2−エトキシカルボニルベンゾイル基等が挙げられる。
【0046】スルホニル基としては、例えばメチルスル
ホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル
基、イソプロピルスルホニル基、t−ブチルスルホニル
基、オクチルスルホニル基、シクロペンチルスルホニル
基、フェニルスルホニル基等を挙げることができる。
【0047】カルバモイル基、スルファモイル基は前述
のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基で置換されていてもよい。
【0048】アミノ基は、前述のアルキル基、アリール
基、アシル基、スルホニル基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基で置換されていてもよい。
【0049】一般式(1)においてR3、R4、R5は水
素原子又は置換しうる基を表し、R3、R4、R5は同一
であっても異なっていてもよい。また、R3、R4、R5
のいずれか2つで環を形成してもよい。
【0050】R3、R4、R5で表される置換しうる基と
してはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複
素環基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、メルカプト基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、スルホニル基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基等が
挙げられる。これらのR3、R4、R5で表される置換し
うる基はR1、R2のところで説明した各基と同義であ
る。
【0051】L1、L2、L3で表されるメチン基として
は置換基を有するものを含み、該置換基としてはアルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、水酸基、カルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基が挙げられ、該置換基の例として
はそれぞれ前述したものを挙げることができる。
【0052】mは0、1又は2を表す。
【0053】次に本発明の一般式(1)で表される化合
物の具体例を挙げるが本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0054】
【化15】
【0055】
【化16】
【0056】
【化17】
【0057】
【化18】
【0058】
【化19】
【0059】
【化20】
【0060】
【化21】
【0061】
【化22】
【0062】
【化23】
【0063】
【化24】
【0064】一般式(1)で示される化合物は米国特許
第4,853,366号記載の方法に準じて3,5−ピ
ラゾリジンジオンとアルデヒドの反応により容易に合成
でき、又、3,5−ピラゾリジンジオンは各種ヒドラジ
ン誘導体とマロン酸又はそのエステルとの縮合により容
易に合成できる。
【0065】次に、前記一般式〔A〕で表される化合物
について説明する。
【0066】一般式〔A〕において、R1はアリール基
又は複素環基を表し、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜
3のアルキレン基を表す。但し、Z1及びZ2で表される
アルキレン基の炭素数の総和は3〜6である。nは1又
は2を表す。
【0067】一般式〔A〕において、R1で表されるア
リール基としては例えば、フェニル基、1−ナフチル基
等が挙げられ、これらのアリール基には置換基を有して
も良い。
【0068】R1で表される複素環基としては、例えば
2−フリル基、2−チエニル基等が挙げられる。
【0069】Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアル
キレン基を表すが、Z1及びZ2で表されるアルキレン基
の総和は3〜6である。nは1又は2を表す。
【0070】本発明においては、前記一般式〔A〕にお
いてR1がフェニル基、Z1及びZ2がそれぞれエチレン
基、nが2で表される化合物が特に好ましい。
【0071】以下、一般式〔A〕で示される色素画像安
定化剤の具体例を示すが本発明はこれらに限定されな
い。
【0072】
【化25】
【0073】
【化26】
【0074】
【化27】
【0075】
【化28】
【0076】次に前記一般式〔I〕で表される化合物に
ついて説明する。
【0077】一般式〔I〕において、R10およびR11
各々アルキル基を表す。R12はアルキル基、−NHR′
12、−SR′12(R′12は一価の有機基を表す。)また
は−COOR″12(R″12は水素原子または一価の有機
基を表す。)を表す。mは0〜3の整数を表す。
【0078】一般式〔I〕においてR10およびR11で表
されるアルキル基として好ましくは、炭素原子数1〜1
2個のアルキル基、更に好ましくは炭素原子数3〜8個
のα位が分岐のアルキル基である。
【0079】R10およびR11の特に好ましくはt−ブチ
ル基、またはt−ペンチル基である。
【0080】R12で表されるアルキル基は、直鎖でも分
岐のものでもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基等であ
る。このアルキル基が置換基を有する場合、置換基とし
ては、例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、アリール基、アミノ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、複素環基等が挙げられる。
【0081】R′12およびR″12で表される一価の置換
基としては、例えばアルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基、複素環基等が挙げられる。これらの有機基が
置換基を有する場合、この置換基としては、例えばハロ
ゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミ
ノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アシル
オキシ基などが挙げられる。
【0082】本発明において一般式〔I〕で示される化
合物の中で好ましいのは下記の一般式〔I′〕で示され
る化合物である。
【0083】
【化29】
【0084】式中、R′10およびR′11は、各々、炭素
原子数3〜8個の直鎖または分岐のアルキル基を表し、
特にt−ブチル基、t−ペンチル基等が好ましい。Rk
はk価の有機基を表す。kは1〜6の整数を表す。
【0085】Rkで表されるk価の有機基としては、例
えばアルキル基、アルケニル基、多価不飽和炭化水素基
(エチレン、トリメチレン、プロピレン、ヘキサメチレ
ン、2−クロロトリメチレン等)、不飽和炭化水素基
(グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリチル、ジ
ペンタエリスリチル等)、脂環式炭化水素基(シクロプ
ロピル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル基等)、ア
リール基(フェニル基等)、アリーレン基(1,2−、
1,3−または1,4−フェニレン基、3,5−ジメチ
ル−1,4−フェニレン基、2−t−ブチル−1,4−
フェニレン基、2−クロロ−1,4−フェニレン基、ナ
フチレン基等)、1,3,5−三置換ベンゼン基等が挙
げられる。
【0086】Rkは、更に上記の基以外に、上記基のう
ち任意の基を−O−、−S−、−SO2−基を介して結
合したk価の有機基を包含する。
【0087】Rkの更に好ましくは、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル基、2,4−ジ−t−ペンチルフェニル
基、p−オクチルフェニル基、p−ドデシルフェニル
基、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
基、3,5−ジ−t−ペンチル−4−ヒドロキシフェニ
ル基である。
【0088】kの好ましくは、1〜4の整数である。
【0089】以下に一般式〔I〕で示される具体的化合
物を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
【0090】
【化30】
【0091】
【化31】
【0092】
【化32】
【0093】
【化33】
【0094】次に前記一般式〔II〕で表される化合物に
ついて説明する。
【0095】一般式〔II〕においてR13は水素原子、ヒ
ドロキシル基、オキシラジカル基、−SOR′13、−S
2R′13(R′13はアルキル基またはアリール基を表
す。)、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基また
は−COR″13(R″13は水素原子または一価の有機
基を表す。)を表す。R14、R′14およびR″14は各々
アルキル基を表す。R15およびR16は各々、水素原子ま
たは−OCOR′″(R′″は一価の有機基を表す。)
を表す。また、R15とR16は共同して複素環を形成して
もよい。nは0〜4の整数を表す。
【0096】R13で表されるアルキル基として好ましく
は炭素原子数1〜12個のアルキル基であり、アルケニ
ル基およびアルキニル基の好ましくは炭素原子数2〜4
個のアルケニル基およびアルキニル基であり、R13の好
ましい基としては、水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基および−COR″13である。R″13で表さ
れる一価の有機基は、例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基等である。
【0097】R14、R′14およびR″14で表されるアル
キル基の好ましくは、炭素原子数1〜5個の直鎖または
分岐のアルキル基であり、特に好ましくはメチル基であ
る。
【0098】R15およびR16において、R′″で表され
る1価の有機基は、例えばアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、アルキルアミノ基、アリー
ルアミノ基等である。R15およびR16が共同して形成す
る複素環としては、例えば
【0099】
【化34】
【0100】(Raは水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基またはフェニル基を表す。)などが挙げられ
る。
【0101】本発明において一般式〔II〕で示される化
合物の中で好ましいものは下記一般式〔II′〕で示され
るものである。
【0102】
【化35】
【0103】式中、Rbはアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基またはアシル基を表す。
【0104】Rbの更に好ましい基としては、メチル
基、エチル基、ビニル基、アリル基、プロピニル基、ベ
ンジル基、アセチル基、プロピオニル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、クロトノイル基である。
【0105】以下に一般式〔II〕で表される具体的化合
物を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
【0106】
【化36】
【0107】
【化37】
【0108】
【化38】
【0109】
【化39】
【0110】次に下記一般式〔III〕及び一般式〔IV〕
で表される化合物について説明する。
【0111】
【化40】
【0112】一般式〔III〕及び一般式〔IV〕におい
て、R1はアルキル基又はトリアルキルシリル基を表し、
2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシルアミノ基、
ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
コキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、トリ
アルキルシリルオキシ基又はスルホンアミド基を表す。
1〜R6のうちの二つの基が連結して5〜6員環を形成
してもよい。
【0113】一般式〔III〕,〔IV〕においてR2
3,R4,R5及びR6の例としては各々、水素原子、ア
ルキル基(例えばメチル、エチル、オクチル、ラウリル
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブチ
ルオキシ、オクチルオキシ等)、アリール基(例えばフ
ェニル、ナフチル等)、アリールオキシ基(例えばフェ
ノキシ、ナフトキシ等)、アルケニル基(例えばオクテ
ニル等)、アルケニルオキシ基(例えばオクテニルオキ
シ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、パル
ミトイルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、ハロゲン原子
(例えば塩素、臭素等)、アルキルチオ基(例えばオク
チルチオ、ラウリルチオ等)、アリールチオ基(例えば
フェニルチオ)、アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ヘキサデシルオ
キシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えばアセチル
オキシ、ベンゾイルオキシ等)、アシル基(例えばアセ
チル、バレリル、ステアロイル、ベンゾイル等)、スル
ホンアミド基(例えばオクチルスルホンアミド、ラウリ
ルスルホンアミド等)トリアルキルシリルオキシ基(例
えばジメチルプロピルシリルオキシ等)が挙げられる。
【0114】又、R1〜R6のうちの二つの基が連結して
5〜6員環(例えばインダン、スピロインダン、クロマ
ン、スピロクロマン環)を形成してもよい。一般式〔II
I〕において、R3,R5はアルコキシ基でないことが好
ましい。
【0115】一般式〔III〕において好ましい化合物は
次の一般式〔IIIA〕又は〔IIIB〕で表される。
【0116】
【化41】
【0117】式中、R7,R8,R9,R10はアルキル基
を表す。
【0118】
【化42】
【0119】式中、R11〜R18はアルキル基を表す。
【0120】更に好ましくは、一般式〔IIIA〕で示さ
れる化合物であり、最も好ましくはR7,R8がいずれも
炭素数5以下である一般式〔IIIA〕の化合物である。
【0121】一般式〔IV〕において好ましい化合物は
【0122】
【化43】
【0123】(式中、R19,R20,R21はアルキル基を
表す。)で表される化合物であり、更に好ましい化合物
【0124】
【化44】
【0125】(式中、R22,R23,R24,R25はアルキ
ル基を表し、Jは分岐鎖を有してもよいアルキレン基を
表す。)で表される化合物である。
【0126】以下に一般式〔III〕及び〔IV〕で示され
る化合物の代表的具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0127】
【化45】
【0128】
【化46】
【0129】
【化47】
【0130】
【化48】
【0131】
【化49】
【0132】
【化50】
【0133】
【化51】
【0134】
【化52】
【0135】次に、前記一般式〔V〕で表される化合物
について説明する。
【0136】一般式〔V〕において、R11およびR12
各々アルキル基を表す。またR13は2価の連結基を表
し、R14はシクロアルキル基又は含酸素複素環を有する
アルキル基を表す。mは0または1の整数を表す。
【0137】R11およびR12で表されるアルキル基とし
て、好ましいものは、炭素数1から24の直鎖または分
岐のアルキル基であって、例えばメチル基、エチル基、
i−プロピル基、t−ブチル基、オクチル基、2−エチ
ルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、ベンジル
基等が挙げられる。これらのうちR11およびR12として
は分岐のアルキル基が好ましい。
【0138】R13で表される2価の連結基としては、ア
ルキレン基、アリーレン基等が挙げられ、これらは置換
基を有していてもよい。
【0139】以下に、一般式〔V〕で表される化合物の
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0140】
【化53】
【0141】
【化54】
【0142】本発明のハロゲン化銀乳剤は公知のものが
使用できるが、好ましく用いられるハロゲン化銀乳剤と
しては、例えば内部高沃度型単分散粒子が挙げられる。
結晶の晶癖は立方体、14面体、8面体及びその中間の
(111)面と(100)面が任意に混在していてもよ
い。
【0143】ハロゲン化銀の結晶構造は、内部と外部が
異なったハロゲン化銀組成からなっていてもよい。好ま
しい態様としての乳剤は、高ヨウ素のコア部分に低ヨウ
素のシェル層からなる二層構造を有したコア/シェル型
単分散乳剤である。高ヨウ素部のヨウ化銀含量は20〜
40モル%で特に好ましくは20〜30モル%である。
【0144】本発明に好ましく用いられるもう1つのハ
ロゲン化銀乳剤は、平均アスペクト比が1より大きい平
板状粒子である。かかる平板状粒子の利点は、分光増感
効率の向上、画像の粒状性及び鮮鋭性の改良などが得ら
れる。
【0145】一般に平板状ハロゲン化銀粒子とは、二つ
の対向する並行な主平面を有する粒子をいい、粒子厚さ
に対する粒径の比(以下アスペクト比と称す)の平均値
が1.3より大きいものをいう。ここで粒径とは、平均
投影面積径(以下粒径と記す)のことで、該平板状ハロ
ゲン化銀粒子の投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀
粒子と同じ投影面積を有する円の直径)で示され、厚さ
とは平板状ハロゲン化銀粒子を形成する2つの平行な主
平面間の平均距離を示す。
【0146】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は物理
熟成、化学熟成及び分光増感を行なったものを使用する
ことが好ましい。
【0147】本発明において、化学増感剤として、硫黄
増感剤,セレン増感剤,テルル増感剤等を用いることが
できる。
【0148】本発明の化学増感に於いては、金増感を併
用することにより、更に高感度化できる。有用な金増感
剤としては、塩化金酸、チオ硫酸金、チオシアン酸など
が挙げられる。
【0149】増感色素としては、シアニン色素、メロシ
アニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素、ヘミオキソノール色素、オキソノール、メ
ロスチリル及びストレプトシアニンを含むポリメチン染
料を挙げることができる。
【0150】本発明に使用できる公知の写真用添加剤は
下記リサーチ・ディスクロージャに記載されている。以
下に記載箇所を示す。
【0151】
【表1】
【0152】本発明には種々のカプラーを使用すること
ができ、その具体例は、下記リサーチ・ディスクロージ
ャに記載されている。以下に関連ある記載箇所を示す。
【0153】
【表2】
【0154】本発明に使用する添加剤は、RD3081
19XIVに記載されている分散法などにより、添加する
ことができる。
【0155】本発明においては、前述RD17643
28頁、RD18716 647〜8頁及びRD308
119のXIXに記載されている支持体を使用することが
できる。
【0156】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。
【0157】本発明の感光材料は、前述RD30811
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層構成をとることができる。
【0158】本発明は、一般用若しくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用若しくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに代表される種々のカ
ラー感光材料に適用することができる。
【0159】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を述べるが、
本発明の実施様態はこれらに限定されない。
【0160】実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成をもつ各層から構成された多層カ
ラー感光材料である試料1を作製した。
【0161】数値は特に記載のない限り1m2当たりの
グラム数を示す。又、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に
換算して示し、増感色素は銀1モル当たりのモル数で示
した。
【0162】試料1 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−S) 0.20 高沸点溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.64 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.44 沃臭化銀乳剤C 0.11 増感色素(SD−1) 2.6×10-5 増感色素(SD−2) 2.6×10-5 増感色素(SD−3) 3.1×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10−5 増感色素(SD−5) 2.8×10−4 シアンカプラー(C−1) 0.35 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.065 高沸点溶媒(Oil−1) 0.33 ゼラチン 0.73 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 0.39 増感色素(SD−1) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 2.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.8×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.24 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.040 DIR化合物(DI−1) 0.025 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.59 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤D 0.91 増感色素(SD−1) 8.5×10-5 増感色素(SD−2) 9.1×10-5 増感色素(SD−3) 1.7×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.10 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.014 DIR化合物(DI−1) 7.5×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.12 ゼラチン 0.53 第6層:中間層 ゼラチン 1.14。
【0163】 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.32 沃臭化銀乳剤C 0.74 増感色素(SD−7) 5.5×10-4 増感色素(SD−1) 5.2×10-5 増感色素(SD−12) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 マゼンタカプラー(M−2) 0.37 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.20 DIR化合物(DI−2) 0.020 高沸点溶媒(Oil−2) 0.65 ゼラチン 1.65 第8層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤E 0.79 増感色素(SD−8) 1.4×10-4 増感色素(SD−9) 1.5×10-4 増感色素(SD−10) 1.4×10-4 増感色素(SD−12) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−2) 0.065 マゼンタカプラー(M−3) 0.025 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.025 DIR化合物(DI−3) 7.0×10-4 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 0.46 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 化合物(FS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.27 沃臭化銀乳剤C 0.32 増感色素(SD−11) 5.4×10-4 増感色素(SD−12) 2.0×10-4 増感色素(SD−6) 6.5×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.62 イエローカプラー(Y−2) 0.31 DIR化合物(DI−1) 3.0×10-3 DIR化合物(DI−3) 6.0×10-4 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.27 第11層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.66 増感色素(SD−11) 2.8×10-4 増感色素(SD−12) 1.1×10-4 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.10 DIR化合物(DI−3) 1.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.04 ゼラチン 0.57。
【0164】 第12層:第1保護層 沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.04μmで、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−S) 0.07 紫外線吸収剤(UV−A) 0.02 紫外線吸収剤(UV−B) 0.09 化合物(FS−1) 0.25 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.04 第13層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚、上記組成物の他に、塗布助剤SU−1、分散助剤S
U−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤S
T−1、カブリ防止剤AF−1、分子量1万と2万の2
種のAF−2、及び防腐剤AB−1を添加した。
【0165】上記試料に用いた乳剤は下記の通りであ
る。尚平均粒径は同一体積の球の直径に換算した粒径で
示した。また、各乳剤は金・硫黄増感を最適に施した。
【0166】 乳剤名 平均粒径AgI 平均粒径 晶 癖 直径/厚み比 含有率(モル%) (μm) 乳剤A 2.0 0.27 正常晶14面体 1 乳剤B 2.0 0.30 正常晶14面体 1 乳剤C 8.0 0.38 双晶8面体 1.5 乳剤D 8.0 0.55 双晶8面体 1.5 乳剤E 8.0 0.65 双晶8面体 1.5
【0167】
【化55】
【0168】
【化56】
【0169】
【化57】
【0170】
【化58】
【0171】
【化59】
【0172】
【化60】
【0173】
【化61】
【0174】
【化62】
【0175】
【化63】
【0176】上記試料1において第9層(イエローフィ
ルター層)に添加する黄色コロイド銀に変えて、下記の
分散物を染料の添加量が1m2当たり200mgになる
ように添加した以外は試料1と同様にして試料2〜25
を作成した。
【0177】分散方法 1.5gの染料を15gの酢酸エチル3.0gの高沸点
溶媒及び0.5gの本発明を溶解し、純水100g、ゼ
ラチン10g、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸
ナトリウム0.3gの溶液に加えた後、高速インペラー
分散機(パワーホモジナイザーPM−1型、日本精機製
作所製)により2000rpmにて1時間分散した。
【0178】試料1〜25について、白色光によりセン
シトメトリー用露光を行なった後、下記の処理工程によ
り処理を行ない、緑感光性乳剤層のカブリと感度を求め
た。
【0179】なお、カブリは、各試料について下記処理
工程の発色現像を行わずに漂白以降の処理工程により処
理した場合の緑色光濃度に対する下記処理工程で処理を
行なった場合の未露光部の緑色光濃度の増加分により求
めた。
【0180】また、感度はカブリ+0.3の濃度を与え
るのに必要な露光量の逆数より求め、試料1を100と
する相対値で示した。
【0181】また、試料1〜25について、各試料を5
0℃、相対湿度90%の条件に5日間放置した後、白色
光によりセンシトメトリー用露光を行ない、下記の処理
工程により処理を行ない、緑感光性乳剤層の感度を求め
ることにより、各試料の生保存性を評価した。なお、感
度はカブリ+0.3の濃度を与えるのに必要な露光量の
逆数より求め、試料1を100とする相対値で示した。
結果をまとめて表3に示した。
【0182】処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0183】 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトウム 1.3g 沃化カリウム 1.0mg ニトリロ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする。
【0184】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH
=6.0に調整する。
【0185】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0
に調整する。
【0186】 <安定化液> ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0187】以上の結果を表3に示す。
【0188】
【表3】
【0189】表3からも明らかなように、本発明の染料
を用いた試料No.2は、感度が高く、カブリが低いが
生保存性が十分とは言いがたい。これに対し、本発明の
試料No.3〜試料No.25は、何れも感度が高く、
かつカブリが低く、さらに生保存性も良好である。
【0190】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀カラー写真感
光材料は感度が高く、処理後のカブリが少なく、しかも
経時安定性にも優れた効果を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、下記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔A〕で示される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1、R2はアルキル基、シクロアルキル基、ア
    リール基または複素環基を表し、R1、R2は同一であっ
    ても異なっていてもよい。また、R1とR2で環を形成し
    てもよい。、R3、R4、R5は水素原子または置換基を
    表し、R3、R4、R5は同一であっても異なっていても
    よい。また、R3、R4、R5のいずれか2つで環を形成
    してもよい。L1、L2、L3はメチン基を表し、mは
    0、1又は2を表す。〕 【化2】 〔式中、R1はアリール基または複素環基を表し、Z1
    びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキレン基を表す。
    但し、Z1及びZ2で表されるアルキレン基の炭素数の総
    和は3〜6である。nは1又は2を表す。〕
  2. 【請求項2】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔I〕で示される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化3】 〔式中、R10およびR11は各々アルキル基を表す。R12
    はアルキル基、−NHR′12、−SR′12(R′12は一
    価の有機基を表す。)または−COOR″12(R″12
    水素原子または一価の有機基を表す。)を表す。mは0
    〜3の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔II〕で示される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化4】 〔式中、R13は水素原子、ヒドロキシル基、オキシラジ
    カル基、−SOR′13、−SO2R′13(R′13はアル
    キル基またはアリール基を表す。)、アルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基または−COR″13(R″13
    水素原子または一価の有機基を表す。)を表す。R14
    R′14およびR″14は各々アルキル基を表す。R15およ
    びR16は各々、水素原子または−OCOR′″(R′″
    は一価の有機基を表す。)を表す。また、R15とR16
    共同して複素環を形成してもよい。nは0〜4の整数を
    表す。〕
  4. 【請求項4】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔III〕で示される化合物の少なく
    とも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。 【化5】 〔式中、R1はアルキル基又はトリアルキルシリル基を
    表し、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
    基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシルアミノ
    基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチオ基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、
    トリアルキルシリルオキシ基又はスルホンアミド基を表
    す。R1〜R6のうちの二つの基が連結して5〜6員環を
    形成してもよい。〕
  5. 【請求項5】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔IV〕で示される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化6】 〔式中、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原
    子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリール
    オキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシル
    アミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチ
    オ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシ
    ル基、トリアルキルシリルオキシ基又はスルホンアミド
    基を表す。R2〜R6のうちの二つの基が連結して5〜6
    員環を形成してもよい。〕
  6. 【請求項6】 支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
    層を含む写真構成層を有し、該写真構成層の少なくとも
    1層に、前記一般式(1)で表される化合物の少なくと
    も1種及び、一般式〔V〕で示される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化7】 〔式中、R11およびR12は各々アルキル基を表す。また
    13は2価の連結基を表し、R14はシクロアルキル基又
    は含酸素複素環を有するアルキル基を表す。mは0また
    は1の整数を表す。〕
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