JPH10197741A - 光ファイバ接続器 - Google Patents

光ファイバ接続器

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JPH10197741A
JPH10197741A JP21297A JP21297A JPH10197741A JP H10197741 A JPH10197741 A JP H10197741A JP 21297 A JP21297 A JP 21297A JP 21297 A JP21297 A JP 21297A JP H10197741 A JPH10197741 A JP H10197741A
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JP
Japan
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optical fiber
gripping
housing
linear expansion
fiber connector
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JP21297A
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Inventor
Takeshi Otowa
武 音羽
Takahiro Abe
孝博 阿部
Yutaka Tanaka
豊 田中
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による接続損失の変化の少ない光フ
ァイバ接続器を提供する。 【解決手段】 中空の筐体と、筐体の中央部に内包され
るスリーブと、筐体の両端部に係止される把持部材とを
備え、先端部に光ファイバを露出させた2本の光ファイ
バ心線を前記把持部材を介して前記スリーブ内に挿入
し、光ファイバ心線を前記把持部材で把持することによ
り光ファイバを接続する光ファイバ接続器であって、前
記各把持部材が各光ファイバ心線を把持する把持点を、
前記筐体が各把持部材を係止する係止点よりも内側に設
け、前記筐体の前記係止点間の線膨張係数を、前記光フ
ァイバの線膨張係数よりも大きく、前記把持部材の前記
係止点と把持点との間の線膨張係数よりも小さくするこ
とにより、温度変化による光ファイバ先端面の間隔ずれ
を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを突き
合わせて接続するための着脱容易な光ファイバ接続器に
関し、さらに詳しくは、温度変化による接続損失の変化
の少ない光ファイバ接続器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ接続器の性能として、突き合
わせ部の軸ずれや角度ずれが少ないこととともに間隔ず
れの少ないものが求められている。軸ずれや角度ずれの
少ない光ファイバ接続器としては、光ファイバよりも外
径が僅かに大きい微小穴を有するガラス又はセラミック
のスリーブを筐体の中心に配置し、このスリーブに光フ
ァイバを挿入して接着剤等で固定するようにしたものが
ある。このスリーブを用いると、軸ずれや角度ずれは少
なくなるが、間隔ずれを少なくするためには、筐体の熱
膨張係数(線膨張係数)をガラスに近い値の材料にしな
ければならないため、インバ合金、石英ガラス、低膨張
樹脂などの高価な材料を用いなければならないという問
題や、光ファイバを接着剤により固定するのに時間がか
かるという問題がある。
【0003】また、接着剤による固定のかわりに、筐体
の両側に光ファイバ心線を把持して固定する光ファイバ
把持部材を設けた光ファイバ接続器も提案されている
(特開平8−227026号公報参照)。この光ファイ
バ接続器は、図4に示すように、スリーブ50と、この
スリーブ50を内包する中空の筐体60と、筐体60の
両端部に係止される把持部材70(70A ,70B )と
からなるものである。スリーブ50の中央上部にはスロ
ット51が設けられ、屈折率整合剤52が充填されてい
る。そして、把持部材70は光ファイバ心線2(2A
B )を挟み込み把持するために二つ以上に分割され、
それぞれの内側に光ファイバ心線2A ,2B を把持する
把持面73(73A ,73B )を有する把持体71(7
A ,71B )と止め具72(72A ,72B )とから
なるものである。
【0004】把持体71A ,71B の外周面は外側に向
かって拡大される傾斜を有するものであり、把持体71
A ,71B は筐体50の両端KA ,KB に係止されてお
り、止め具を右側の止め具72B のように筐体上に退避
させておくと、先端部が開いており、止め具を左側の止
め具72A のように先端部へ摺動させると、把持面73
A が光ファイバ心線70A を挟み込んで把持する状態に
なる。したがって、温度が変化したとき、光ファイバ心
線の把持点GA −GB 間の筐体及び把持部材の線膨張が
光ファイバのその間の線膨張にほぼ等しくしないと間隔
ずれが生じることになる。そこで、筐体も把持部材もと
もにできるだけ熱膨張係数がガラスに近い小さい値の材
料にするか、両者のいずれかをガラスより線膨張係数の
小さい材料とし、他方を大きい材料にしなければならな
いためやはり高価な材料を用いなければならないという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の請求項1記載
の発明は、温度変化による接続損失の変化の少ない光フ
ァイバ接続器の提供を課題とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の課題に加えて、光ファイバの接続、離脱が確実で容
易な光ファイバ接続器の提供を課題とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の課題に加えて、温度変化による接続損失が少なく、
接続、離脱が確実で容易な光ファイバ接続器を安価に提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、中空の筐体と、筐体の中央
部に内包されるスリーブと、筐体の両端部に係止される
把持部材とを備え、先端部に光ファイバを露出させた2
本の光ファイバ心線を前記把持部材を介して前記スリー
ブ内に挿入し、光ファイバ心線を前記把持部材で把持す
ることにより光ファイバを接続する光ファイバ接続器で
あって、前記各把持部材が各光ファイバ心線を把持する
把持点は、前記筐体が各把持部材を係止する係止点より
も内側にあり、前記筐体の前記係止点間の線膨張係数
は、前記光ファイバの線膨張係数よりも大きく、前記把
持部材の前記係止点と把持点との間の線膨張係数よりも
小さいことを特徴とする。なお、ここでいう線膨張係数
には、後述する等価線膨張係数も含まれるものとする。
【0009】請求項2記載に発明は、請求項1記載の光
ファイバ接続器において、前記各把持部材は、先端部が
周方向に二つ以上に分割され、その外周面に先端に向か
って拡大される傾斜部を有し、先端内側に光ファイバ心
線を把持する把持部を有する中空の把持体と、前記把持
体の傾斜部を摺動可能に内接させ、摺動によって把持体
の先端部を開閉する係止具とを備え、前記各係止具は、
筐体の両側内面に嵌合され、前記各把持部材は、前記係
止具と前記把持体後端の外周に設けられた押圧部との間
に把持体を後方に付勢する弾性部材を設けてなることを
特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
ファイバ接続器において、前記筐体はステンレス、前記
把持体は真鍮、前記スリーブ及び光ファイバは石英ガラ
スからそれぞれ成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の光ファ
イバ接続器の一例を示す図であり、図1は、その縦断面
図、図2はその斜視図である。図1において、光ファイ
バ接続器1は、中空の筐体20と、筐体20の中央部に
内包されるスリーブ10と、筐体20の両端部に係止さ
れる把持部材30(30A ,30B )とを備えている。
2(2A ,2B )は光ファイバ接続器によって接続され
る光ファイバ心線であり、3(3A ,3B )は石英ガラ
スファイバ、4(4A ,4B )は石英ガラスファイバ3
(3A ,3B )を保護するための高分子材料からなる被
覆である。以下、把持部材30(30A ,30B )、光
ファイバ心線2(2A ,2B )のように、筐体の両側に
存在するものについては、添字 A B でその左右を区
別し、区別する必要のないときは、添字のない符号を用
いるものとする。
【0012】スリーブ10は、従来のものと同じ光軸合
わせ部品であって、光ファイバ3の外径よりも僅かに大
きい内径を有する石英ガラス製の毛細管であり、その中
央上部には、スロット11が形成され、このスロット1
1から屈折率整合剤12が充填されるている。 また、
スリーブ10の両端内面には、面取り加工が施され、テ
ーパ部13(13A ,13B )が設けられている。屈折
率整合剤12は筐体内に密閉されているので、外気や水
等によって劣化するおそれがない。寸法は、例えば外径
125μmの石英ガラス光ファイバ用の場合、内径12
6μm、外径1.8mm、長さ20mmのものが用いら
れ、スロット11の幅は1mmである。
【0013】上記スリーブ10を内包する筐体20は、
その内面中央部21がほぼスリーブ10に外接する内径
を有し、その両側は把持部材30A ,30B を挿着でき
るよう段状に拡径されている。
【0014】図3は、把持部材30の斜視図である。把
持部材30は、図1及び図3に示すように把持体31
(31A ,31B )と、係止具32(32A ,32B
と、把持体31(31A ,31B )の後端部に設けられ
た押圧部33(33A ,33B )と係止具32(3
A ,32B )との間に設けられ弾性部材であるスプリ
ング34(34A ,34B )とからなる。把持体31の
先端部は図示例では4分割されている。その外周面は図
1に示すように先端に向かって拡大される傾斜部35
(35A ,35B )を有し、先端内側に把持部36(3
A ,36B )を有する。係止具32は、内面が把持体
の傾斜部35と同様の傾斜を有するリングであり、把持
体31の傾斜部35と摺動可能に内接させている。
【0015】各把持部材30A ,30B は、先端部から
筐体10内に挿入される。係止具32A ,32B は筐体
の段部22A ,22B に嵌合され、係止点KA ,KB
筐体20に係止される。把持体31A ,31B の後端部
の外周には押圧部33A ,33B が設けられ、この押圧
部33A ,33B と係止具32A ,32B との間にはス
プリング34A ,34B が把持体31A ,31B を後方
に付勢するように設けられている。把持部材30を挿着
した光ファイバ接続器1の外観は、図2に示す通りであ
る。
【0016】次に、この光ファイバ接続器1の使用方法
について説明する。上記光ファイバ接続器1を用いて光
ファイバ心線2A ,2B を接続するときは、光ファイバ
心線2を挿入しようとする側の把持体31の挿入孔37
(37A ,37B )から挿入する。例えば図2の右側の
把持体のように押圧部33B を矢印J方向に押圧する。
そうすると、係止具32B によって係止される部分が傾
斜部35B の小径の後端側に移動するため、外方に付勢
された弾性部材からなる把持体の先端部が開く。その状
態で挿入孔37B から光ファイバ心線2B を矢印I方向
に挿入し、把持体31B 内を通ってスリーブ10内に挿
入する。所定の長さを挿入したところで、押圧部33B
を解放すると、把持体31B はスプリング34B に付勢
されて元の位置に戻り、係止具32B 内を把持体31B
の傾斜部35B が摺動して大径の先端側が係止されるの
で、先端が閉じて把持部36B が光ファイバ心線2B
把持する。光ファイバ心線2A も同様に挿入し、スリー
ブ10内で光ファイバ3A と光ファイバ2B の先端面が
当接したところで把持体33A の押圧部37A を解放し
て、光ファイバ心線2A を固定する。光ファイバ心線を
離脱する際は、押圧部33を押圧し、把持体31の把持
部36を解放したのち、光ファイバ心線2A ,2B を軸
方向に引き抜くだけでよい。このように、把持部材30
を筐体20の両端部に挿着してあるので、光ファイバ心
線の接続、離脱が非常に簡単であり、所要時間も大いに
短縮できる。
【0017】次に、この光ファイバ接続器1の温度変化
に対する特性について説明する。図1において、把持体
31A ,31B が係止具32A ,32B を介して筐体2
0に係止される係止点の位置KA ,KB から、光ファイ
バ3A ,3B の先端面の位置PA ,PB (図1では、同
じ位置なので単にPと表示)までの軸方向の長さをそれ
ぞれL1A,L1Bとする。また、前記係止点の位置KA
B から把持体31A ,31B の把持部36A ,36B
の把持点までの軸方向の長さをそれぞれ、L2A,L2B
し、前記把持部36A ,36B の把持点から前記光ファ
イバの先端面の位置PA ,PB までの軸方向の長さをそ
れぞれL3A,L3Bとする。また、筐体20の線膨張係数
をα1 ,把持体31A ,31B の線膨張係数をα 2A,α
2B,光ファイバ3A ,3B の線膨張係数をα3A,α3B
する。この場合、温度変化1℃あたりの各部の長さの変
化を考えると、先ず、筐体の係止点間の長さの変化ΔE
1 は、 ΔE1 =α1 ×(L1A+L1B) (1) である。そして、把持体31A ,31B の前記係止点の
位置KA ,KB から把持部36 A ,36B の把持点の位
置GA ,GB までの軸方向の長さの変化ΔE2 は、 ΔE2 =(α2A×L2A)+(α2B×L2B) (2) である。さらに、前記把持部36A ,36B の把持点の
位置GA ,GB から前記光ファイバの先端面の位置
A ,PB までの軸方向の長さの変化ΔE3 は、 ΔE3 =(α3A×L3A)+(α3B×L3B) (3) である。
【0018】ところで、温度の変化によって各部の長さ
が変化しても、 ΔE1 =ΔE2 +ΔE3 (4) すなわち、 α1 ×(L1A+L1B)=(α2A×L2A)+(α2B×L2B) +(α3A×L3A)+(α3B×L3B) (5) となるように、各部の線膨張係数及び長さを選定すれ
ば、光ファイバ3A ,3Bの先端面の位置PA ,PB
変化しないから間隔ずれも生じない。そして、本発明の
光ファイバ接続器1においては、筐体20の係止点
A ,K B 間の線膨張係数α1 が光ファイバ3A ,3B
の線膨張係数α3A,α3Bよりも大きく、把持部材3
A ,30B の前記係止点KA ,KB と把持部36A
36Bの把持点GA ,GB との間の線膨張係数α2A,α
2Bよりも小さいから、各部の長さの調整によって、式
(5) が成り立つようにすることは容易である。
【0019】簡単のため、α2A=α2B=α2 、α3A=α
3B=α3 とし、L1A=L1B=L1 、L2A=L2B=L2
3A=L3B=L3 とすると、式(5) から、 α1 ×L1 =(α2 ×L2 )+(α3 ×L3 ) (6) いま、筐体20がステンレス、把持体31が真鍮、光フ
ァイバ3が石英ガラスからなるものとすると、線膨張係
数α1 は0.104×10-4cm/cm/℃、線膨張係数α2
は0.193×10-4cm/cm/℃、線膨張係数α3 は、
0.088×10 -4cm/cm/℃である。したがって、式
(6) から、 0.104×L1 =(0.193×L2 )+(0.088×L3 ) (7) 式(7) において、筐体20の係止点間の長さL1 を例え
ば30mmとし、把持体31の係止点と把持点間の長さ
2 を5.5mmとすると、光ファイバ3の把持点から
先端面の位置Pまでの軸方向の長さL3 は、23.4m
mとすればよいことがわかる。
【0020】光ファイバ接続器1の使用温度条件は、−
30℃から+70℃に至る広範囲の温度変化が考えら
れ、そのもとでの接続損失の変化は0.1dB以内であ
ることが求められているが、本発明の光ファイバ接続器
1は上記のように式(6) を満たすものであるから、間隔
ずれによる接続損失の変化が十分この範囲内に入り、し
かも筐体20や把持体30の材料の選定が容易であるか
ら、安価に製作することができる。
【0021】これに対し、図4の従来の光ファイバ接続
器40では、把持体71A ,71Bの把持点の位置
A ,GB が筐体60の把持体を係止する係止点の位置
A ,K B よりも外側にあるため、間隔ずれをなくすた
めの条件は、 α3 ×L3 =(α1 ×L1 )+(α2 ×L2 ) (8) となる。したがって、線膨張係数α1 及び線膨張係数α
2 をともに光ファイバの線膨張係数α3 に近いものにす
るか、線膨張係数α1 を線膨張係数α3 よりも大きいも
のにすると、線膨張係数α2 を線膨張係数α3 よりも小
さいものにしなければならないため、材料の選定が困難
であり、温度変化による接続損失の増加を甘受するか高
価な材料を選択するかのいずれかにならざるを得ないこ
とは明らかであろう。
【0022】なお、上記の説明においては、説明を簡単
にするため、α2A=α2B=α2 、α 3A=α3B=α3
し、L1A=L1B=L1 、L2A=L2B=L2 、L3A=L3B
=L3としたが、この条件が当てはまらない場合も、式
(5) が成り立つようにすることは可能である。この場
合、 (L1A+L1B)/2=L1 ′ (9) (L2A+L2B)/2=L2 ′ (10) (α2A+α2B)/2=α2 ′ (11) (L3A+L3B)/2=L3 ′ (12) (α3A+α3B)/2=α3 ′ (13) とおけば、 α1 ×L1 ′=(α2 ′×L2 ′)+(α3 ′×L3 ′) (14) が成り立つ。このα2 ′及びα3 ′をそれぞれ把持体3
A ,31B の係止点KA ,KB と把持点GA ,GB
の間及び光ファイバ3A ,3B の等価線膨張係数と呼ぶ
ものとし、筐体20の係止点KA ,KB 間の線膨張係数
α1 が、前記光ファイバ3A,3B の等価線膨張係数α
3 ′よりも大きく、前記把持体31A ,31B の前記係
止点と把持点GA ,GB との間の等価線膨張係数α2
よりも小さいようにしたものも本発明に含まれる。
【0023】また、以上の実施の形態の説明において
は、筐体20を円筒状のものとしたが、内部にスリーブ
10や把持部材30を内包するに適したものであれば、
外形は限定されない。把持体31の先端部は4分割に限
らず、二つ以上に分割されたものであればよく、係止具
32もリング状に限らず、筐体20に係止されて把持体
31と摺動可能に内接し、摺動によって把持体の先端が
開閉されるものであればよい。そして、把持点は、光フ
ァイバ心線の被覆4A ,4B 上としたが、光ファイバ3
A ,3B のクラッド上とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、各把持部材が光
ファイバ心線を把持する把持点が、筐体の各把持部材を
係止する係止点よりも内側にあるため、筐体の前記係止
点間の線膨張係数が光ファイバの線膨張係数より大きく
ても、把持部材の前記係止点と係止点との間の線膨張係
数を筐体よりも大きいものとし、各部の長さを選択する
ことにより、温度変化による間隔ずれが少なく、接続損
失の増加の少ない光ファイバ接続器が得られるという効
果を奏する。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、把持部材は、先端部が周方向に分割
され、その外周面に先端に向かって拡大される傾斜部を
有し、先端内側に光ファイバ心線を把持する把持部を有
する中空の把持体と、前記把持体の傾斜部を摺動可能に
内接させ、摺動によって把持体の先端部を開閉する係止
具とを備え、前記各係止具は、筐体の両側内面に嵌合さ
せ、前記各把持部材は、前記係止具と前記把持体後端の
外周に設けられた押圧部との間に把持体を後方に付勢す
る弾性部材を設けてあるので、押圧部を押すと把持体の
先端部が開いて、光ファイバを挿入でき、押圧部を放す
と、把持体の先端部が閉まって光ファイバ心線が把持さ
れ、着脱が非常に容易である。しかも、把持力は、弾性
部材の応力によって一定に保たれるので安全、確実に接
続されるという効果を奏する。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の効果に加えて、筐体に高価なインバ合金、石英ガラ
ス、低膨張樹脂などの高価な材料を用いることなく、温
度変化による接続損失の増加が少なく、しかも確実且つ
容易に光ファイバ心線を着脱できる光ファイバ接続器が
安価に得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ接続器の縦断面図である。
【図2】本発明の光ファイバ接続器の斜視図である。
【図3】本発明の光ファイバ接続器の把持部材の斜視図
である。
【図4】従来の光ファイバ接続器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ接続器 2(2A ,2B ) 光ファイバ心線 3(3A ,3B ) 光ファイバ 4(4A ,4B ) 光ファイバの被覆 10 スリーブ 20 筐体 30(30A ,30B ) 把持部材 31(31A ,31B ) 把持体 32(32A ,32B ) 係止具 33(33A ,33B ) 押圧部 34(34A ,34B ) 弾性部材 36(36A ,36B ) 把持部 KA ,KB 係止点 GA ,GB 把持点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の筐体と、筐体の中央部に内包され
    るスリーブと、筐体の両端部に係止される把持部材とを
    備え、 先端部に光ファイバを露出させた2本の光ファイバ心線
    を前記把持部材を介して前記スリーブ内に挿入し、光フ
    ァイバ心線を前記把持部材で把持することにより光ファ
    イバを接続する光ファイバ接続器であって、 前記各把持部材が各光ファイバ心線を把持する把持点
    は、前記筐体が各把持部材を係止する係止点よりも内側
    にあり、 前記筐体の前記係止点間の線膨張係数は、前記光ファイ
    バの線膨張係数よりも大きく、前記把持部材の前記係止
    点と把持点との間の線膨張係数よりも小さいことを特徴
    とする光ファイバ接続器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ接続器におい
    て、 前記各把持部材は、先端部が周方向に二つ以上に分割さ
    れ、その外周面に先端に向かって拡大される傾斜部を有
    し、先端内側に光ファイバ心線を把持する把持部を有す
    る中空の把持体と、前記把持体の傾斜部を摺動可能に内
    接させ、摺動によって把持体の先端部を開閉する係止具
    とを備え、 前記各係止具は、筐体の両側内面に嵌合され、 前記各把持部材は、前記係止具と前記把持体後端の外周
    に設けられた押圧部との間に把持体を後方に付勢する弾
    性部材を設けてなることを特徴とする光ファイバ接続
    器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ファイバ接続器におい
    て、 前記筐体はステンレス、前記把持体は真鍮、前記スリー
    ブ及び光ファイバは石英ガラスからそれぞれ成ることを
    特徴とする光ファイバ接続器。
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