JPH10197653A - 機械式駆動手段で駆動される機構とパワーリザーブ表示装置を含む時計 - Google Patents

機械式駆動手段で駆動される機構とパワーリザーブ表示装置を含む時計

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JPH10197653A
JPH10197653A JP9350676A JP35067697A JPH10197653A JP H10197653 A JPH10197653 A JP H10197653A JP 9350676 A JP9350676 A JP 9350676A JP 35067697 A JP35067697 A JP 35067697A JP H10197653 A JPH10197653 A JP H10197653A
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    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B9/00Supervision of the state of winding, e.g. indicating the amount of winding
    • G04B9/005Supervision of the state of winding, e.g. indicating the amount of winding by optical indication of the amount of winding

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Measurement Of Distances Traversed On The Ground (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計内で余分なスペースを最小限としたパワ
ーリザーブを表示する装置を提供する。 【解決手段】 歯車列からなる機構を駆動するバレル
(8)を含む機械式ムーブメントを備えた時計であっ
て、歯車列の2つの同軸ホィール(2、4)を機械的に
回転連結する弾性部材(6)と、それぞれ2つの同軸ホ
ィールに回転連結されたディスク(40)及び針(4
2)とを備え、針(42)とディスク(40)に設けら
れた基準マークとの間の角変位を表示することによっ
て、バレルが歯車列に加える力のモーメントを表示でき
るように構成して、その力モーメントで表されるパワー
リザーブを表示する装置を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式手段で駆動
される機構と、この機構用のパワーリザーブ表示装置を
含む時計に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーリザーブ表示装置を備えた機械式
時計は従来より提供されている。これらのパワーリザー
ブ表示装置は、簡略化のために主ぜんまいまたはバレル
とも呼ぶ駆動ぜんまいの巻回レベルを表示する。主ぜん
まいの巻回レベルは、このぜんまいの張力量、すなわち
バレルによって駆動される機構に与えられているパワー
リザーブに対応している。
【0003】公知のパワーリザーブ表示装置は、すべて
比較的複雑で、特に煩雑な部材を追加する必要がある。
従来のパワーリザーブ表示装置は、バレルの回転路を縮
めるために使用された歯車列で形成されて、歯車列によ
って駆動されるインジケータが主ぜんまいの最大巻回位
置と最小巻回位置との間を360゜以下の角度で回転す
るようになっている。このため、この形式の歯車列は通
常は幾つかのホィールを必要とし、このためムーブメン
トに必要な空間が増大すると共に、その構造がさらに複
雑になる。従って、従来のパワーリザーブ表示装置を機
械式時計ムーブメント内に配置することは比較的高コス
トになり、そのような装置用の空間が必要になる結果、
特に婦人用腕時計のムーブメント等の小型のムーブメン
トでは、常に解決できるとは限らない設計上の困難が生
じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多く
の空間を必要とせず、またどんな機械式時計ムーブメン
トにも容易に組み込むことができるパワーリザーブ表示
装置を備えた時計を提供することである。本発明の別の
目的は、低コストであると共に製造が容易なパワーリザ
ーブ表示装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、機構を駆動す
る機械エネルギを蓄えるために使用されるバレルと、こ
の機構のパワーリザーブを表示する装置とを備えた時計
であって、そのパワーリザーブ表示装置は、バレルによ
って共通の幾何学的軸線回りに回転駆動される第1及び
第2ホィールを機械的に回転連結する弾性部材と、それ
ぞれ第1及び第2ホィールに回転連結された第1及び第
2表示手段とを備え、それぞれ第1及び第2表示手段に
よって決定される2方向間の角変位を少なくともその角
変位の値の所定範囲内で表示するようにしたことを特徴
とする時計に関する。
【0006】本発明の特徴の結果、バレルの巻回レベ
ル、すなわち主ぜんまいの張力の量またはバレルが機構
の歯車列に与える力のモーメントが直接表示されるた
め、ユーザは時計のパワーリザーブを知ることができ
る。以下に説明する実施態様では、パワーリザーブの表
示に必要な追加部材の数が非常に少なく、特にホィール
を追加する必要がまったくないことがわかるであろう。
【0007】バレルによって駆動される歯車列にバレル
が加える力のモーメントが、主ぜんまいの各巻回レベル
に対応している。このため、駆動される機構に、特に歯
車列にバレルが加える力のモーメントを表示することに
よって、主ぜんまいの巻回レベルを非常に明確に表示す
ることができる。
【0008】特定の実施態様では、第1及び第2ディス
プレイ手段間の角変位を制限して、本発明のパワーリザ
ーブ表示装置の弾性部材に加えられる力のモーメントの
上限及び下限の両方またはいずれか一方を定める手段が
設けられている。
【0009】本発明の特定の特徴及び他の利点は、非制
限的な例として挙げられている添付図面に関連した以下
の説明から明らかになるであろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図4を参照しながら、
本発明によるパワーリザーブ表示装置を備えた機械式時
計の第1実施形態を説明する。
【0011】パワーリザーブ表示装置は、コイルばね6
によって機械的に回転連結された第1ホィール2及び第
2ホィール4を備えており、コイルばね6はホィール2
と4を弾性的に連結する。ホィール2及び4は、バレル
8によって共通幾何学的軸線10の回りに回転駆動され
るように同軸的に配置されている。ホィール2は、中心
軸12とピニオン14を含み、ピニオンの歯がバレル8
の歯18と直接噛み合っている。ホィール4は、シリン
ダ部分20と歯車22を含む。歯車22は、ホィール2
6のピニオン24と噛み合っている。
【0012】ホィール4のシリンダ部分20は、ホィー
ル2の軸12に取り付けられて、ホィール2の回転と独
立に幾何学的軸線の回りに回転できるようになってい
る。しかし、本実施形態によれば、ホィール2はばね6
によってホィールに弾性的に回転連結されている。これ
を行うため、ばね6の第1端部28がホィール2に固定
されている一方、ばね6の第2端部30がホィール4に
固定されている。ホィール2及び4へのばね6の固定
は、当該分野の専門家の技量の範囲内の様々な方法で、
特に図示のように、それぞれホィール2及び4に設けら
れた孔に端部28及び30を挿入することによって行う
ことができる。ばね6はホィール22とピニオン14の
間に収容され、ピニオン14とホィール22を支持して
いるベース32によって軸方向に位置決めされているこ
とから、必ずしも端部28及び30を対応の孔に押し込
む必要はない。
【0013】軸12は、従来通りに軸受36内に取り付
けられたピボット34を第1端部に備えている。プレー
ト38側では、軸12及びそれを取り囲んでいるシリン
ダ部分20がプレート38を貫通して、ディスクまたは
プレート40をホィール4に取り付け、針42をホィー
ル2に取り付けることができるようにしており、針42
は文字盤44の開口内に配置されたディスク40の上方
に位置している。時間を表示する針45は、針42の上
方で回転するように配置されている。
【0014】上から見た図面である図4に示されている
ディスク40及び針42は、パワーリザーブディスプレ
イ手段として作用する。少なくとも1つの基準マーク4
6がディスク40上に示されており、そのマーク46に
よって定められた方向と幾何学的回転軸線10と針42
の長手方向軸線48の方向によって角変位αが定められ
る。図2及び図3を参照しながらさらに詳細に説明する
ように、角変位αが、バレル8によって駆動される機構
のパワーリザーブを表示する。
【0015】角変位αを所定値の範囲内に制限するた
め、シリンダ20のピニオン14付近の部分が側方に開
放して、ピニオン14からホィール4の方向に突出した
ピン54のストップとなる第1表面50及び第2表面5
2を形成している。このため、角変位はストップ50で
下限が、ストップ52で上限が定められる。
【0016】図3に示されているように、角変位αの限
界は、バレル8がばね6に加える力のモーメントの限界
に対応している。曲線56は、ばね6の2端部28及び
30の中心の角度で定められる角変位βの関数として力
のモーメントMを表しているが、一様に増加している。
図2aに示されているようにピン54がストップ50に
当接している時、角度βの値は2aで、これはバレルが
ばね6に加える力の最小モーメントM1に対応してい
る。
【0017】バレルがばね6に加える力のモーメントが
M1より大きくなると、角度βがほぼ直線状に増加す
る。図2bは、M1より大きい力のモーメントM2で、
角度βの値が2bである場合のシリンダ20に対するピ
ン54の相対位置を断面図で示している。曲線56が一
様に増加するので、角度βのある1つの決定値はそれぞ
れ力のモーメントMの所定値に対応することがわかるで
あろう。
【0018】最後に、ばねに加えられる力のモーメント
がM3になった時、ピン54はストップ52に当接する
ため、この値M3がばねに加えられる力のモーメントの
最大値になる。このため、角度βは値2aから値2cの
間で変化する。ピン54がホィール2に回転連結されて
おり、ばね6の端部30がホィール4に回転連結されて
いるので、マーク46と針42の軸線48の間の角変位
αは、角度βから所定値を増減させた値に等しい。
【0019】角変位αは、ピン54とシリンダ20の表
面50によって下限が定められる。同様に、角変位α
は、ピン54とシリンダ20の表面52によって上限が
定められる。最小変位値αはβ=2aに対応する一方、
最大変位値αはβ=2cに対応する。このように、変位
αは、バレルがホィール2に加える力のモーメントを表
し、その力のモーメントは巻回レベルに、すなわち機械
的エネルギアキュムレータとして機能するバレルの主ぜ
んまいの張力に応じた値であるので、本実施形態による
時計機構のパワーリザーブを確実に表示することができ
る。
【0020】ホィール2及び4は、バレル8によって駆
動される時計機構の従来の歯車列の一部を形成している
ことがわかるであろう。従って、パワーリザーブ表示装
置は、様々な既存の機械式時計ムーブメント内に容易に
組み込むことができる。本実施形態によるパワーリザー
ブ表示装置が必要とする空間は、時計ムーブメントに関
しては実質的にゼロであり、ディスク40及び針42の
両方が回転駆動されるので、文字盤に近接して設けられ
たパワーリザーブディスプレイ手段だけが一定量の空間
を必要とするのみである。
【0021】時計の高さの増加を抑えるため、ディスク
40は文字盤44の開口内に配置されている。従って、
本実施形態は、従来のパワーリザーブ表示装置と比較し
て時計の高さを増大させない。ここで、角変位αの上限
及び下限を定める手段は有益で、好適に構成している
が、本発明によるパワーリザーブ表示には必ずしも必要
ないことがわかるであろう。しかし、角変位αの限界を
定めるこれらの手段は、本発明を改良して、ばね6に加
えられる力のモーメントを制限してそれを保護すること
ができると共に、利用可能な値の所定範囲内で主ぜんま
いの張力レベルと角変位αの間に一定の直線性を確保す
ることができる。
【0022】変更実施形態では、ばね6が渦巻きばねで
ある。このタイプのばねは、平らであるために背が低い
という利点を備えており、これは背の低い機械式ムーブ
メントに好都合であろう。渦巻きばねの場合、ばねがバ
レルの主ぜんまいと同様に巻き付けた金属リボンで形成
されている時、ばねを形成するワイヤの横断面は円形か
矩形のいずれでもよい。
【0023】パワーリザーブ表示装置は、ホィール付近
の位置において、バレル8によって駆動される歯車列内
にそれの下流側に割り込ませて配置できることもわかる
であろう。このため、ピニオン14は必ずしもバレル8
の歯18と直接的に噛み合わなくてもよい。例えば、本
実施形態のパワーリザーブ表示装置をホィール26付近
に配置することができ、その場合は図1ないし図4を参
照しながら説明した第1実施形態のホィール2及び4と
同様にして、ホィール26を本発明に従って同軸的な2
つのホィールに変えなければならないであろう。
【0024】さらに、シリンダ20に形成された側方開
口は180゜以下であることが好ましく、これは角変位
αの変化を180゜以下の値に制限する。この場合、幾
何学的軸線10に直交する平面上における、表面50と
ばね6の端部30及び幾何学的軸線10で与えられる方
向とで定められる中心角度αは、−70゜ないし+70
゜の範囲内であれば都合良く、表面50がばね6の最小
巻回位置を定める。その結果、ホィール4の固定保持が
保証される。例えば、表面50及び52で定められる中
心角度は120゜ないし150゜である。
【0025】しかし、力がシリンダ20に加えられてい
るので、ばね6の端部30をホィール4に注意深く固定
して、軸12がシリンダ20に加える反力が側方開口シ
リンダの中実部分に向かうようにすれば、側方開口を1
80゜以上にすることもできる。
【0026】次に、図5ないし図9を参照しながら、本
発明による時計の第2実施形態を説明する。第1実施形
態ですでに述べた部材については、ここでは詳細に説明
しない。
【0027】パワーリザーブ表示装置は、やはり共通の
幾何学的軸線10回りに回転するように配置されたホィ
ール60及び62を備えている。ホィール60はバレル
8と噛み合っており、コイルばね6を介してホィール6
2に回転連結されている。ホィール60がホィール2と
異なる点は、ピニオン14からホィール62に向かって
突出した部分が、2つの平坦表面66及び68を2端部
に形成した環状セクションの形をした突出部分64で形
成されていることである。ホィール62がホィール4と
異なる点は、側方開口を備えていないと共に、第1実施
形態のようにプレート38を貫通していないシリンダ7
0で形成されていることである。さらに、ホィール62
は、突出部分64と同様にホィール60の方向へ延びた
環状セクションの形をした突出部分72を備えている。
突出部分72の2端部にも2つの平坦表面74及び76
が形成されている。突出部分64及び72で定められる
内径Rは、幾何学的軸線10に対するばね6の半径より
大きい。
【0028】ばね6は、ホィール62のシリンダ部分7
0に巻装されている。ホィール60及び62を同軸的に
取り付けて、表面74が表面66に当接し、表面76が
表面68に当接することによって、図9に示されている
ようにパワーリザーブディスプレイの角変位αの上限及
び下限を定めることができるようにしている。ばね6に
加えられる力のモーメントが、第1実施形態の説明の範
囲内で図3に示されているように実質的に値M1と値M
3の間で変化するように、突出部分64及び72が配置
されている。
【0029】ばね6の端部28及び30は、半径方向に
曲げられているが、第1実施形態のように軸方向は曲げ
られていない。さらに、端部28は突出部分64の表面
68と当接するように配置され、端部30は突出部分7
2の表面76と当接するように配置されている。表面6
8と表面76が互いに接近した時に端部30がこの2平
面間に入らないようにするため、端部30は突出部分6
4の上表面78よりも軸方向に高い位置に設けられてい
る。図6及び図8では、ピニオン14の歯16がはっき
り示されていないが、破線の円で示されていることがわ
かるであろう。
【0030】次に、この第2実施形態では、ディスプレ
イ手段のプレートまたはディスク40が、ホィール62
の歯車22に回転連結された歯車80上に配置されてお
り、この歯車80はピニオン82を介して歯車22に回
転連結されており、このピニオン82は、歯車22と噛
み合う下側の第1歯84と、歯車80と噛み合う上側の
第2歯86とを備えている。二重歯形式のピニオン82
は回転増倍器として機能するため、針42の長手方向軸
線48とディスク40の表面上に設けられたマーク46
の間の角変位αが2つの限界値、すなわち最小値と最大
値の間で変化することができ、その間の差はホィール6
0に対するホィール62の相対可能移動量よりも大き
い。言い換えると、突出部分64の表面68と突出部分
72の表面76の間の中心の最大角度は、図9に示され
ているディスプレイ手段40及び42で表示される角変
位αの最大値間の角度差よりも小さい。
【0031】ピニオン82は、文字盤44とディスク4
0で被覆されている。ディスク40から実質的に分離さ
せた歯車80を設けることが必須ではないことはわかる
であろう。実際に、変更例では、プレート40自体の外
周に、ピニオン82の上側の歯86と噛み合う歯を設け
る。また、ばね6がホィール60及び62間に完全に収
容されていることにもわかるであろう。さらに、ばね6
の端部28及び30がそれぞれの表面68及び76に常
時当接して、ばね6が非ゼロの力のモーメントを常時受
けていることから、それらに押し付けられていることに
よって、ばねの回転位置が確実に定められる。
【0032】バレルの主ぜんまいの張力レベル、従って
パワーリザーブを表す角変位αのディスプレイ手段に関
して説明すると、幾つかの実施形態が可能であり、当該
分野の専門家には明らかであることはわかるであろう。
変更例が図10に示されている。図10は、針42と、
円形の横バー90を備えた錨またはT字形の部材88を
示している。少なくとも1つのマーク46を付けて、針
42と共に角変位を定めることができる目盛りがバー9
0に設けられている。必要ならば、2本の針だけを設け
て、ばね6に加えられた力のモーメントの関数として変
化する角度だけ角変位する2方向を定めることも可能で
ある。これらの2本針の構造では、それらが重なった
時、バレル8が加える力のモーメントが、それによって
駆動される機構が適当に作動するには不十分になってい
ることを本発明の時計のユーザに知らせることができ
る。
【0033】また、2枚のディスクを設けて、上側のデ
ィスクの周囲に孔または開口を設けて、例えばパワーリ
ザーブが低いかどうか、あるいはバレルが歯車列に加え
る力のモーメントが、バレルによって駆動される機構が
適当に作動するには低すぎるかどうかをユーザが知るこ
とができるようにしてもよい。また、異なった形状の2
枚のプレートを設けて、それらが重なることによって形
成されるデザインが、2枚のプレート間の角変位の関数
として徐々に現れるようにしてもよい。
【0034】当該分野の専門家であれば、ばね6によっ
て弾性的に連結された2つのホィールに関連したディス
プレイ手段がほぼ同一平面上に位置するようにした構造
を提供できることもわかるであろう。そのような変更例
は、さらに難しい構造になるが、パワーリザーブまたは
主ぜんまいの張力レベルを表示するディスプレイ手段に
必要な高さを減じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明パワーリザーブ表示装置の第1実施形
態の断面図である。
【図2】 図1のII−II線の高さで見た部分上面図
であって、それぞれ図1に示されている機械式時計ムー
ブメントに適した主ぜんまいの様々な巻回レベルに対応
した3つの異なった位置を示している。
【図3】 バレルと直接噛み合ったピニオンにバレルが
加える力のモーメントを主ぜんまいの巻回レベルの関数
として示すグラフである。
【図4】 パワーリザーブ表示装置のディスプレイ手段
を示す、第1実施形態の部分上面図である。
【図5】 本発明のパワーリザーブ表示装置の第2実施
形態の断面図である。
【図6】 本発明のパワーリザーブ表示装置の第2実施
形態に従った2つのホィールを機械式に回転連結するば
ねの分解側面図である。
【図7】 図6に示されている2つのホィールを、それ
ぞれこの図面のVII及びVIIIの方向に見た平面図
である。
【図8】 図6に示されている2つのホィールを、それ
ぞれこの図面のVII及びVIIIの方向に見た平面図
である。
【図9】 図5に示されている第2実施形態の、パワー
リザーブ表示装置のディスプレイ手段だけを示す上面図
である。
【図10】 ディスプレイ手段の変更実施形態である。
【符号の説明】
2 第1ホィール、 4 第2ホィール、 6 主ぜん
まい、 8 バレル、10 共通幾何学的軸線、 40
ディスク、 42 針、 46 マーク、48 長手
方向軸線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機構を駆動する機械エネルギを蓄えるた
    めに使用されるバレル(8)と、その機構のパワーリザ
    ーブを表示する装置とを備えた時計であって、そのパワ
    ーリザーブ表示装置は、バレルによって共通の幾何学的
    軸線(10)回りに回転駆動される第1及び第2ホィー
    ル(2、4;60、62)を機械的に回転連結する弾性
    部材(6)と、それぞれ第1及び第2ホィールに回転連
    結された第1及び第2表示手段(40、42)とを備え
    て、それぞれ第1及び第2表示手段によって決定される
    2方向(46、48)間の角変位を少なくとも所定範囲
    内で表示するようにしたことを特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材(6)はコイルばね(6)
    で形成されていることを特徴とする請求項1記載の時
    計。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材(6)はうずまきばね
    (6)で形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の時計。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2ホィール(2、4;6
    0、62)は、機構の歯車列の第1及び第2歯車である
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記
    載の時計。
  5. 【請求項5】 前記第1歯車(2;60)は、バレルと
    直接噛み合ったピニオンであることを特徴とする請求項
    4記載の時計。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2表示手段の一方(4
    0)は、表面上に少なくとも基準マーク(46)を有す
    るディスク(40)で形成されており、第1及び第2表
    示手段の他方は、基準マークと協働して角変位を表示す
    る軸線(48)を定める針(42)で形成されているこ
    とを特徴とする先行請求項のいずれか1項記載の時計。
  7. 【請求項7】 前記パワーリザーブ表示装置は、角変位
    を制限してバレル(8)が弾性部材(6)に加える力の
    モーメントの上限を定める第1手段(54、20、5
    2;64、72、68、76)を備えていることを特徴
    とする先行請求項のいずれか1項記載の時計。
  8. 【請求項8】 前記パワーリザーブ表示装置は、角変位
    を制限してバレル(8)が弾性部材(6)に加える力の
    モーメントの下限を定める第2手段(54、20、5
    0;64、72、66、74)を備えていることを特徴
    とする先行請求項のいずれか1項記載の時計。
  9. 【請求項9】 前記第1角変位制限手段は、第1及び第
    2ホィール(2、4;60、62)の一方に固定された
    突出部材(54;64)と、第1及び第2ホィールの他
    方に固定されたストップ(52;76)とを備えて、力
    のモーメントが所定の最大値に達した時、突出部材がス
    トップに当接するように配置したことを特徴とする請求
    項7記載の時計。
  10. 【請求項10】 前記第2手段は、第1及び第2ホィー
    ル(2、4;60、62)の一方に固定された突出部材
    (54;64)と、第1及び第2ホィールの他方に固定
    されたストップ(52;76)とを備えて、力のモーメ
    ントが所定の最小値に達した時、突出部材がそのストッ
    プに当接するように配置したことを特徴とする請求項8
    記載の時計。
JP35067697A 1996-12-19 1997-12-19 機械式駆動手段で駆動される機構とパワーリザーブ表示装置を含む時計 Expired - Fee Related JP4099253B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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