JPH10195914A - 開閉式作業具を有する作業機 - Google Patents

開閉式作業具を有する作業機

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JPH10195914A
JPH10195914A JP394297A JP394297A JPH10195914A JP H10195914 A JPH10195914 A JP H10195914A JP 394297 A JP394297 A JP 394297A JP 394297 A JP394297 A JP 394297A JP H10195914 A JPH10195914 A JP H10195914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベルに備えられている油圧シリンダで
開閉式作業具を開閉でき、粘度質の土質を掘削する場合
においても、迅速に開くことができる開閉式作業具を有
する作業機を提供する。 【解決手段】アーム7に取付けるブラケット16に第1
の回動体21を取付ける。バケットシリンダ9の伸縮を
第1の回動体21の回動に変換する。開閉式作業具16
は、ブラケット16に取付ける。開閉式作業具15のフ
レーム27内に第2の回動体25を軸支する。第2の回
動体26と第1の回動体21とを、ワイヤロープ22、
23またはチェーンを介して両回動体が連動するように
連係する。第2の回動体26の回動に応じて操作部材3
1を上下動させる。バケットシリンダ9の伸縮によって
開閉式作業具15が開閉される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルのブ
ームまたはアームの先端にクラムシェルバケット、グラ
ブバケットまたはホークグラブ等の開閉式作業具を取付
けてなる作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】図19(A)は油圧ショベルを示す側面
図であり、油圧ショベルは、下部走行体1上に旋回装置
2を介して上部旋回体3を設置し、該上部旋回体3に、
ブームシリンダ4によりブーム5を起伏自在に取付け、
ブーム5の先端にアームシリンダ6によりアーム7を上
下回動自在に取付け、アーム7の先端にピン12を中心
として回動自在にバックホウバケット8を取付け、バケ
ットシリンダ9によりリンク10を介して該バックホウ
バケット8を回動させる。
【0003】このような油圧ショベルは、バックホウバ
ケット8を取外して目的に応じた種々の作業具を取付け
ることにより、種々の作業機として応用される。図19
(B)はその一例であり、バックホウバケット8を取外
し、クラムシェルバケット11を、ピン12およびアタ
ッチメント100を介して垂下して取付けてなり、油圧
シリンダ101を伸縮させることにより、クラムシェル
バケット11が開閉されて掘削、排土が行われる。
【0004】開閉式作業具としては、バックホウバケッ
ト8の代わりに、ホークグラブをその向きがバケットシ
リンダ9により任意に変えられるようにチルト式に取付
けたものがあり、ホークグラブの爪の開閉はホークグラ
ブに設けた油圧シリンダにより行われる。また、他の例
としては、アーム7からピン12によりホークグラブを
垂下式に取付け、ホークグラブの爪の開閉は油圧シリン
ダにより行うものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、いずれも油圧シリンダによりクラムシェルバ
ケット11やホークグラブを開閉するものであるため、
油圧ショベルに油圧シリンダ用の油圧配管を設置しなけ
ればならず、油圧ショベル本体の改造が必要となる。ま
た、油圧シリンダを使用しているので、高価となる。
【0006】このような問題点を解決するため、本出願
人は、バケットシリンダ9の収縮により作業具を閉じ、
ばねの力により作業具を開くように構成したものを開発
し、特願平8−153035号として提案した。しか
し、この先願に係る開閉式作業具は、ばねの力によって
開くものであるため、作業具がクラムシェルバケットで
ある場合において、粘性のある土質の掘削を行う際に、
掘削土砂の粘度によってバケットが充分な開度に開かな
くなったり、開き速度が遅くなって作業能率が悪くなる
ことがあるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑み、油圧シ
ョベルの改造を行わずにクラムシェルバケット、ホーク
グラブあるいはグラブバケット等の開閉式作業具が取付
けられ、油圧ショベルに備えられている油圧シリンダで
開閉でき、もって安価に提供できると共に、粘度質の土
質を掘削する場合においても、迅速に開くことができる
開閉式作業具を有する作業機を提供することを目的とす
る。
【0008】本発明の他の目的は、作業具が掘削具であ
る場合に、深い縦穴の掘削を行う場合にアタッチメント
が縦穴の壁面に衝突することなく、円滑に掘削が行える
開閉式作業具を有する作業機を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、作業現場の状況に応
じて、作業具の向きを任意に変更できる開閉式作業具を
有する作業機を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、作業具が掘削具であ
る場合に、より深い縦穴の掘削が可能となる開閉式作業
具を有する作業機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の開閉式作業具を
有する作業機は、油圧ショベルのアームの先端にブラケ
ットを着脱自在に取付け、該ブラケットにピンを介して
クラムシェルバケット、グラブバケットまたはホークグ
ラブのうちのいずれかの開閉式作業具を取付け、前記ブ
ラケットに第1の回動体を取付けると共に、バケットシ
リンダの伸縮を該第1の回動体の回動に変換する変換機
構を設け、該開閉式作業具は、ブラケットに取付けられ
るフレーム内に、第2の回動体を軸支し、該第2の回動
体と前記第1の回動体とを、ワイヤロープまたはチェー
ンを介して両回動体が連動するように連係し、前記開閉
式作業具のフレーム内に、作業具開閉用の操作部材を上
下動自在に内蔵すると共に、前記第2の回動体の回動に
応じて前記操作部材を上下動させる機構を設けてなり、
前記バケットシリンダの伸縮によって前記開閉式作業具
が開閉することを特徴とする(請求項1)。
【0012】また本発明は、請求項1において、前記ブ
ラケットを、前記アームの長さ方向に長い構造とし、該
ブラケットの長手方向の中間部に前記第1の回動体を回
動自在に取付け、該第1の回動体と前記バケットシリン
ダとをリンクにより連結すると共に、該連結部をリンク
を介してアームまたはブラケットに連結したことを特徴
とする(請求項2)。
【0013】また、本発明は、請求項1または2におい
て、前記開閉式作業具のフレームを、上部フレームと、
上部フレームに対して回動自在に取付けた下部フレーム
とに分割し、前記操作部材と開閉式作業具本体とを、相
対回動自在とする連結機構により連結したことを特徴と
する(請求項3)。
【0014】また、本発明は、請求項1から3までのい
ずれかにおいて、前記開閉式作業具のフレームを、上部
フレームと、該上部フレームに対して着脱自在に結合す
る下部フレームとに分割すると共に、上部フレームと下
部フレームとの間に着脱自在に介在させる継ぎ足しフレ
ームを有し、該継ぎ足しフレームによりフレームを構成
する際に、前記操作部材と作業具本体とを接続する継ぎ
足し操作部材を備えたことを特徴とする(請求項4)。
【0015】また、本発明は、請求項1から4までのい
ずれかにおいて、前記アームの代わりにブームを用い、
かつバケットシリンダの代わりにアームシリンダを用い
たことを特徴とする(請求項5)。
【0016】
【作用】請求項1においては、アームに取付けたバケッ
トシリンダを収縮または伸長させると、ブラケットに取
付けた第1の回動体が回動し、これにより、第1の回動
体とワイヤロープやチェーンにより連係された第2の回
動体が回動し、これによりフレームに沿って操作部材が
上下し開閉式作業具が開閉される。
【0017】請求項2においては、アームに取付けるブ
ラケットとしてアームの長さ方向に長いブラケットを用
い、その中間部に第1の回動体を取付けたので、第1の
回動体のブラケットからの突出量を小さくすることがで
き、縦穴掘削の際に、第1の回動体が掘削の邪魔になら
ない。
【0018】請求項3においては、作業具が回動可能で
あるため、掘削具をして作業具を用い、例えば四角の縦
穴を掘削する場合のコーナー掘削の際に、作業具を回動
させることにより、油圧ショベル本体を動かすことな
く、コーナー部を掘削することが可能となる。
【0019】請求項4においては、作業具として掘削具
を用い、そのフレームを継ぎ足しフレームを用いて長く
構成することにより、深い穴を掘ることができる。
【0020】請求項5においては、アームの代わりにブ
ームに開閉式作業具を取付けて作業を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明による開閉式作業具
を有する作業機の一実施例の要部を示す側断面図、図2
は該実施例の作業機を示す側面図、図3はその作業具支
持部を示す平面図である。
【0022】図2に示すように、本実施例においては、
油圧ショベルのアーム7の先端にブラケット16をピン
17、18により着脱自在に取付けている。該ブラケッ
ト16の取付け構造は、ピンと共にバンドとねじを用い
た構造等、種々の構造が採用できる。
【0023】該ブラケット16の先端部には、ピン39
を介してクラムシェルバケット15を垂下して取付け
る。該ブラケット16の上部には、ピン19を中心とし
て回動自在に第1の回動体(ベルクランク)21を回動
自在に取付け、バケットシリンダ9のロッドを該第1の
回動体21にピン20により連結し、これによりバケッ
トシリンダ9の伸縮を第1の回動体21の回動に変換す
る機構を構成する。
【0024】前記クラムシェルバケット15は、図1に
示すように、ブラケット16から垂下される筒状のフレ
ーム27に沿って移動自在に作業具開閉用の筒状をなす
操作部材31を内蔵すると共に、フレーム27における
操作部材31の上部に、ピン40を中心として回動自在
に第2の回動体(ベルクランク)を取付ける。
【0025】前記第1の回動体21と第2の回動体26
には、作業具開き用ワイヤロープ22の両端22a、2
2bをそれぞれ接続すると共に、作業具閉じ用ワイヤロ
ープ23の両端23a、23bをそれぞれ回動体21、
26に、前記開き用ワイヤロープ22a、22bのほぼ
反対側において接続する。これにより、第1の回動体2
1と第2の回動体25とはワイヤロープ22、23によ
り連係され、第1の回動体21の回動に伴い、第2の回
動体26が連動する。
【0026】これらのワイヤロープ22、23は、図
1、図3に示すように、フレーム27を垂下したピン3
9と同軸に取付けたガイド装置14のそれぞれ対をなす
シーブ24、24間に通すことにより、これらのワイヤ
ロープ22、23のブラケット16の先端における通過
位置がピン39の軸心位置にあるように構成する。これ
により、アーム7に対するフレーム27の角度が変化し
ても、第2の回動体26が回動しないようにする。
【0027】図1と、それぞれ図1のG−G、H−H拡
大断面図である図5(A)、(B)に示すように、第2
の回動体26は、操作部材31に対し、リンク28、3
0およびピン41、43、45により連結され、リンク
28、30どうしを連結するピン43には、リンク29
の一端が連結され、該リンク29の他端はフレーム27
にピン42によって回動自在に連結される。これによ
り、第2の回動体26の回動を操作部材31の上下動に
変換する変換機構が構成される。
【0028】図1と、それぞれ図1のI−I拡大断面図
である図6に示すように、操作部材31の下部には平板
部31aを有し、該平板部31aの上下面に、シェル
(作業具本体)37に加わる掘削時の衝撃が回動体2
1、26やワイヤロープ22、23やリンク28〜30
等に加わることを防止するためのゴム等のクッション材
32、33を当接し、これらのクッション材32、33
および平板部31aに頭付きピン34を貫通し、該頭付
きピン34の下部にホークエンド35をピン46により
結合する。また、図1、図6と、図1のJ−J断面図で
ある図7(A)と、それぞれ図7(A)のK−K、L−
L断面図である図7(B)、(C)に示すように、前記
ホークエンド35と、左右のシェル37のリンク接続部
37aとは、それぞれリンク36およびピン47、48
により連結される。また、各シェルの上部の外方に突出
したフレーム接続部37bが、それぞれフレーム27の
下端の対向する部分にピン49により回動自在に連結さ
れる。
【0029】この構成において、アーム7に取付けられ
ているバケットシリンダ9を図1の矢印aのように伸長
させると、第1の回動体21が矢印bのように回動し、
これにより閉じ用ワイヤロープ23を介して第2の回動
体26の一端が引かれて矢印cのように回動し、これに
よりリンク28、30を介して操作部材31が矢印dを
示すように引き上げられ、シェル37が矢印eのように
閉じる。
【0030】反対に、バケットシリンダ9を図4の矢印
fのように収縮させると、第1の回動体21が矢印gの
ように回動し、これにより開き用ワイヤロープ22を介
して第2の回動体26の一端が引かれて矢印hのように
回動し、これによりリンク28、30を介して操作部材
31が矢印iのように押し下げられ、シェル37が矢印
jのように開く。
【0031】このように、本発明によれば、バケットシ
リンダ9をクラムシェルバケット15の開閉用アクチュ
エータとして使用する構成としたため、クラムシェルバ
ケット15に油圧シリンダを備えることなく、バケット
15の開閉を行うことができる。このため、油圧ショベ
ル側の油圧配管の改造を行うことなく、廉価にクラムシ
ェルアタッチメントを提供できる。また、クラムシェル
バケット15のシェル37を閉じる場合のみならず、開
く場合にもバケットシリンダ9の力を利用して開くこと
を可能としたため、粘度の高い土質の掘削を行う場合で
あっても、シェル37の開きが悪くなったり遅くなった
りすることがなく、能率良く作業を行える。
【0032】図8は本発明における第1、第2の回動体
の他の例であり、本例においては、前記ピン19、40
にそれぞれドラム状の第1、第2の回動体81、82を
回動自在に取付け、これらの回動体81、82に開き用
のワイヤロープ22と閉じ用のワイヤロープ23の両端
をそれぞれ巻付け、これらのワイヤロープ22、23を
図3と同様にそれぞれ対をなすシーブ24、すなわちピ
ン39の軸心位置に通してガイドさせ、回動体81、8
2に取付けたアーム81a、82aにそれぞれバケット
シリンダ9のロッド、前記リンク28をピン20、41
により連結したものである。この構成によってもバケッ
トシリンダ9の伸縮によって回動体81、82を連動さ
せて前記バケット15のシェル37を開閉することがで
きる。なお、ワイヤロープは図示のように22、23か
らなる2本とするのではなく、1本としてもよい。
【0033】図9は本発明における第1、第2の回動体
の他の例であり、本例においては、前記ピン19、40
にそれぞれドラム状の第1の回動体83、84を回動自
在に取付け、これらの回動体83、84にスプロケット
83a、84aをそれぞれ2個ずつ取付け、開き用のチ
ェーン22−1と閉じ用のチェーン23−1の両端をそ
れぞれスプロケット83a、84aに固定して噛合さ
せ、これらのチェーン22−1、23−1をガイド装置
14に設けた対をなすローラまたはスプロケット24A
間に通してガイドさせ、回動体83、84に取付けたア
ーム83b、84bにそれぞれバケットシリンダ9のロ
ッド、前記リンク28をピン20、41により連結した
ものである。この構成によってもバケットシリンダ9の
伸縮によって回動体81、82を連動させて前記バケッ
ト15のシェル37を開閉することができる。このよう
にチェーン22−1、23−1を用いれば、小型で大き
な開閉力に耐えることができ、取付けも容易になるとい
う利点がある。
【0034】図10(A)は本発明の他の実施例を示す
側面図、図10(B)、(C)は(A)のQ−Q拡大断
面図、R−R拡大断面図であり、本実施例は、前記ブラ
ケット16を、前記アーム7の長さ方向に長い構造とし
て該ブラケット16をアーム7にピン17、18により
着脱自在に取付け、該ブラケット16の長手方向の中間
部に前記第1の回動体21をピン19により回動自在に
取付け、該第1の回動体21と前記バケットシリンダ9
とをリンク51およびピン52、54により連結すると
共に、ピン52による連結部をリンク50を介してブラ
ケット16にピン53により回動自在に連結したもので
ある。第1の回動体21と第2の回動体26とはワイヤ
ロープ22、23により連係される。また、図8、図9
のような第1の回動体81、82あるいは83、84の
連動機構を用いることもできる。また、リンク50はピ
ン17または18の位置においてアーム7に取付けても
よい。
【0035】図1ないし図7の実施例のように、ブラケ
ット16に対して第1の回動体21をアーム7の上部に
取付ければ、図11(A)に示すように、縦穴55を掘
削する場合、バケット15の中心から第1の回動体21
の頂部までの突出量Y1が大となり、縦穴55の壁面5
5aまでの間隔X1が小さくなるが、本実施例のよう
に、ブラケット16を長くしてその中間部に第1の回動
体21をピン19により取付ける構造とすれば、前記突
出量Y2は小さくなり、壁面55aまでの間隔X2を大
きくとれ、縦穴掘削作業が容易となる。
【0036】図12(A)は本発明の他の実施例を示す
側断面図、図13は図12(A)のS−S断面図であ
り、本実施例は、開閉式作業具のフレーム27を、上部
フレーム27aと、上部フレーム27bに対して回動自
在に取付けた下部フレーム27bとに分割し、前記操作
部材31と開閉式作業具本体であるシェル37とを、相
対回動自在とする頭付きピン34からなる連結機構によ
り連結したものである。すなわち、上部フレーム27a
の下端と下部フレーム27bの上端にはそれぞれフラン
ジ27a−1、27b−1を設け、半円状の2個の押さ
えリング60と上部フレーム27aのフランジ27a−
1との間で下部フレーム27bのフランジ27b−1を
微小隙間を介して挟み、フランジ27a−1とリング6
0とをボルト61、ナット62で結合し、また、頭付き
ピン34は、フレーム27の中心63に設け、該ピン3
4をクッション材32、33や操作部材31の平板部3
1aの貫通部において回動自在に貫挿することにより、
下部フレーム27bを上部フレーム27aに対して回動
自在としたものである。
【0037】本実施例によれば、四角の広い縦穴のコー
ナー部を掘削する際、シェル37を穴や溝の壁面等に当
てて旋回装置2を作動させて上部旋回体3以上の部分を
旋回させることにより、シェル37の角度を変更するこ
とができ、下部走行体1を作動させて油圧ショベルの位
置や向きを変更することなく、シェル37の向きを迅速
かつ容易に変えることができ、掘削作業を能率良く行う
ことができる。なお、図12(B)に示すように、上部
フレーム27aと下部フレーム27bとを球軸受64に
よって結合しても良い。
【0038】図14、図15は本発明の他の実施例を示
す側断面図であり、本実施例は、図14に示すように、
前記開閉式作業具のフレーム27を、上部フレーム27
cと、該上部フレーム27cのフランジ27c−1に対
して上端のフランジ27d−1を合わせてボルト70、
ナット71により着脱自在に結合する下部フレーム27
dとに分割すると共に、ホークエンド35を上部部材3
5aと下部部材35bとに分割してそれぞれのフランジ
35a−1、35b−1をボルト74とナット75とに
より着脱自在したものであり、また、図15に示すよう
に、上部フレーム27cと下部フレーム27dとの間に
着脱自在に介在させる継ぎ足しフレーム72を有すると
共に、該継ぎ足しフレーム72によりフレームを構成す
る際に、ホークエンド35の上部部材35aと下部部材
35bとの間に継ぎ足し操作部材(ロッドまたはリン
ク)73を介在させたものである。
【0039】すなわち、継ぎ足しフレーム72の上下端
には、前記フランジ27c−1、27d−1に合致し、
かつ対応位置にボルト穴を設けたフランジ72a、72
bを設け、これらのフランジ72a、72bをそれぞれ
前記上部フレーム27cのフランジ27c−1、27d
−1に合わせてそれぞれボルト70、ナット71により
着脱自在に結合し、継ぎ足し操作部材73の上下端に
は、前記フランジ35a−1、35b−1に合致し、か
つ対応位置にボルト穴を設けたフランジ73a、73b
を設け、これらのフランジ73a、73bをそれぞれ前
記上部部材35a、下部部材35bのフランジ35a−
1、35b−1に合わせてそれぞれボルト74、ナット
75により着脱自在に結合したものである。
【0040】本実施例によれば、図15に示すようにフ
レーム27を長くして作業を行うことができ、これによ
り、深い縦穴を掘削することが可能となり、また、深い
縦穴を掘削する必要がない場合には、図14に示すよう
にフレーム27を短くして作業を行うことができ、作業
現場に応じてフレーム27の長さを変えることができ
る。
【0041】図16は本発明の他の実施例を示す正面断
面図、図17はそのT−T拡大断面図であり、本実施例
は、前記バケットシリンダ9により回動させる第1の回
動体であるドラム81(図8参照)にワイヤロープ76
を巻き、該ワイヤロープ76を前記ガイド装置14の対
をなすシーブ24、24間に通し、フレーム27の中央
部に設けたシーブ取付部27fにピン77により設けた
第2の回動体であるシーブ78に前記ワイヤロープ76
を掛け、該ワイヤロープ76をロッド79により操作部
材31に結合し、前記シーブ取付部27fにはロッド7
9を上下動自在に嵌める縦溝27gを設けたものであ
る。
【0042】本実施例によれば、前記バケットシリンダ
9の伸縮によってドラム81を回動することにより、ワ
イヤロープ76の一方の部分jが繰り出されると、他方
の部分kが巻き取られることにより、シーブ78が矢印
mで示すように回動し、操作部材31がロッド79を介
して押し込まれてシェル37が開かれ、反対に、一方の
部分jが巻取られ、他方の部分kが繰り出されると、シ
ーブ78が反m方向に回動し、操作部材31はロッド7
9を介して引き上げられてシェル37が閉じる。
【0043】このような構成によっても、シェル37の
開閉が可能である。なお、ワイヤロープ76の代わりに
チェーンを用いてもよく、その場合には、第1の回動体
や第2の回動体としてスプロケットを用いてもよい。
【0044】上記実施例においては、ブラケット16か
ら垂下するものがクラムシェルバケットである場合につ
いて示したが、前記操作部材31やフレーム27等に作
業具本体としてホークグラブを取付ける場合にも適用で
き、さらにグラブバケットにも適用できる。
【0045】また、以上の実施例はいずれもアーム7に
ブラケット16を取付け、該ブラケット16にクラムシ
ェルバケット15を取付けた例を示したが、図18の側
面図に示すように、ブーム5にピン18およびバンド9
0等によりブラケット16を着脱自在に取付けてもよ
い。また、開閉式作業具をアームやブームから垂下する
のではなく、開閉式作業具とアーム7やブームとの間
に、相対角度を調整する装置を介して作業具を取付けて
もよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1によれば、油圧シリンダのバケ
ットシリンダを用いて開閉式作業具の開閉を行うように
したので、油圧ショベルの改造を行わずに開閉式作業具
が取付けられ、油圧ショベルに備えられているバケット
シリンダで開閉式作業具を開閉できるから、油圧ショベ
ルの油圧配管の改造を行う必要がなく、バックホウバケ
ットの交換アタッチメントを安価に提供できる。また、
作業具を閉じる場合のみならず、開く場合にもバケット
シリンダの力を利用して開くことを可能としたため、粘
度の高い土質の掘削を行う場合であっても、作業具の開
きが悪くなったり遅くなったりすることがなく、能率良
く作業を行える。
【0047】請求項2によれば、アームに取付けるブラ
ケットとしてアームの長さ方向に長いブラケットを用
い、その中間部に第1の回動体を取付けたので、第1の
回動体のブラケットからの突出量を小さくすることがで
き、縦穴掘削の際に、第1の回動体が掘削の邪魔になら
ず、縦穴掘削を容易に行うことができる。
【0048】請求項3によれば、作業具が回動可能であ
るため、作業具をして掘削具を用いる場合、例えば四角
の縦穴や溝を掘削する場合のコーナー掘削の際に、作業
具を回動させることにより、油圧ショベル本体を動かす
ことなく、コーナー部を掘削することが可能となり、穴
や溝の掘削が容易かつ能率良く行える。
【0049】請求項4によれば、作業具として掘削具を
用い、継ぎ足しフレームを用いてフレームを長く構成す
ることにより、深い穴を掘ることができる等、作業現場
に応じてフレームの長さを変えることができ、適応範囲
が広がる。
【0050】請求項5によれば、アームの代わりにブー
ムにブラケットおよび前記第1の回動体、第2の回動体
の連動機構を介して開閉式作業具を取付けて作業を行う
ため、アームシリンダの伸縮により、請求項1と同様の
効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉式作業具を有する作業機の一
実施例の要部を示す側断面図である。
【図2】図1の開閉式作業具を備えた本発明による作業
機の一実施例を示す側面図である。
【図3】図1、図2の実施例の作業具の支持部を示す平
面図である。
【図4】図1の開閉式作業具を開いた状態で示す側断面
図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれは図1のG−G、H
−H拡大断面図である。
【図6】図1のI−I拡大断面図である。
【図7】(A)は図1のJ−J拡大断面図、(B)、
(C)はそれぞれ(A)のK−K、L−L断面図であ
る。
【図8】本発明の回動体の連動機構の他の例を示す図で
あって、(A)は部分平面図、(B)は側面図である。
【図9】本発明の回動体の連動機構の他の例を示す図で
あって、(A)は部分平面図、(B)は側面図である。
【図10】(A)は本発明の他の実施例を示す側面図、
(B)、(C)はそれぞれ(A)のQ−Q、R−R拡大
断面図である。
【図11】(A)は図1〜図7の実施例による縦穴の掘
削状況を示す側面図、(B)は図10の実施例による縦
穴の掘削状況を示す側面図である。
【図12】(A)は本発明の他の実施例を示す側断面
図、(B)はその変形例を示す断面図である。
【図13】図12のS−S断面図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す側断面図である。
【図15】図14の実施例において、継ぎ足しフレーム
を取付けた状態を示す側断面図である。
【図16】本発明の他の実施例を示す正面断面図であ
る。
【図17】図16のT−T拡大断面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図19】(A)は従来の油圧ショベルの側面図、
(B)は油圧ショベルのバケットの代わりにクラムシェ
ルバケットを取付けた従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1:下部走行体、2:旋回装置、3:上部旋回体、4:
ブームシリンダ、5:ブーム、6:アームシリンダ、
7:アーム、8:バックホウバケット、9:バケットシ
リンダ、14:ガイド装置、15:クラムシェルバケッ
ト、16:ブラケット、17〜20:ピン、21:第1
の回動体、22、23:ワイヤロープ、22−1、23
−1:チェーン、24:シーブ、25:フレーム、2
6:第2の回動体、27:フレーム、27a、27c:
上部フレーム、27b、27d:下部フレーム、27a
−1、27b−1、27c−1、27d−1:フラン
ジ、27f:シーブ取付部、27g:溝、29、30:
リンク、31:操作部材、32、33:クッション材、
34:頭付きピン、36:リンク、39〜49:ピン、
50:リンク、52〜54:ピン、60:押さえリン
グ、61、70、74:ボルト、71、72、75:ナ
ット、72:継ぎ足し操作部材、73:継ぎ足しフレー
ム、78:シーブ、81、83:第1の回動体、82、
84:第2の回動体、83a、84a:スプロケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ショベルのアームの先端にブラケット
    を着脱自在に取付け、 該ブラケットにピンを介してクラムシェルバケット、グ
    ラブバケットまたはホークグラブのうちのいずれかの開
    閉式作業具を取付け、 前記ブラケットに第1の回動体を取付けると共に、バケ
    ットシリンダの伸縮を該第1の回動体の回動に変換する
    変換機構を設け、 該開閉式作業具は、ブラケットに取付けられるフレーム
    内に、第2の回動体を軸支し、該第2の回動体と前記第
    1の回動体とを、ワイヤロープまたはチェーンを介して
    両回動体が連動するように連係し、 前記開閉式作業具のフレーム内に、作業具開閉用の操作
    部材を上下動自在に内蔵すると共に、 前記第2の回動体の回動に応じて前記操作部材を上下動
    させる機構を設けてなり、 前記バケットシリンダの伸縮によって前記開閉式作業具
    が開閉することを特徴とする開閉式作業具を有する作業
    機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ブラケットを、前記アームの長さ方向に長い構造と
    し、 該ブラケットの長手方向の中間部に前記第1の回動体を
    回動自在に取付け、 該第1の回動体と前記バケットシリンダとをリンクによ
    り連結すると共に、該連結部をリンクを介してアームま
    たはブラケットに連結したことを特徴とする開閉式作業
    具を有する作業機。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記開閉式作業具のフレームを、上部フレームと、上部
    フレームに対して回動自在に取付けた下部フレームとに
    分割し、前記操作部材と開閉式作業具本体とを、相対回
    動自在とする連結機構により連結したことを特徴とする
    開閉式作業具を有する作業機。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、 前記開閉式作業具のフレームを、上部フレームと、該上
    部フレームに対して着脱自在に結合する下部フレームと
    に分割すると共に、上部フレームと下部フレームとの間
    に着脱自在に介在させる継ぎ足しフレームを有し、 該継ぎ足しフレームによりフレームを構成する際に、前
    記操作部材と作業具本体とを接続する継ぎ足し操作部材
    を備えたことを特徴とする開閉式作業具を有する作業
    機。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかにおいて、 前記アームの代わりにブームを用い、かつバケットシリ
    ンダの代わりにアームシリンダを用いたことを特徴とす
    る開閉式作業具を有する作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101354146B1 (ko) * 2012-03-02 2014-01-27 주식회사 준엔지니어링 오토센터링기능을 가지는 토사굴착용 그라브장치
CN108316383A (zh) * 2017-12-12 2018-07-24 湖南百特随车起重机有限公司 一种清淤装置及具有清淤装置的起重机

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