JPH10195596A - レーザ切断性に優れた鋼板 - Google Patents

レーザ切断性に優れた鋼板

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JPH10195596A
JPH10195596A JP1452997A JP1452997A JPH10195596A JP H10195596 A JPH10195596 A JP H10195596A JP 1452997 A JP1452997 A JP 1452997A JP 1452997 A JP1452997 A JP 1452997A JP H10195596 A JPH10195596 A JP H10195596A
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steel sheet
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Nobuyuki Ishikawa
信行 石川
Makoto Kabasawa
真事 樺沢
Toru Kaizu
亨 海津
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業機械、鋼構造物に使用される厚鋼板のレ
ーザ切断において、良好な切断品質と作業性が得られる
厚鋼板を課題とする。 【解決手段】 重量%(wt%)で、C:0.05〜
0.20%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
5〜2.0%、Al:0.005〜0.05%を含む鋼
板であって、P:0.015%以下、S:0.008%
以下、かつ、P+Sを0.020%以下に規制し、残部
が不可避的不純物からなることを特徴とするレーザ切断
性に優れた厚鋼板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種産業機械、鋼
構造物に使用される厚鋼板に関し、レーザ切断の際に、
良好な切断品質と作業性が得られる厚鋼板に関する。
【0002】
【従来技術】造船、建築、橋梁等には多量の熱間圧延鋼
板が使用されている。これら鋼構造物の工作においては
コスト・工数の多くが溶接と切断に占められており、こ
れら工作の合理化のため、溶接法のみならず切断法の自
動化が相当に進展している。
【0003】厚鋼板の切断方法としては、従来よりガス
切断、プラズマ切断あるいはレーザ切断等の方法が使用
されているが、これらの自動化への適性と生産性を以下
に概括する。
【0004】ガス切断は切断板厚に実質上上限がなく装
置が簡単であるため、最も一般的に使用される切断方法
である。しかしながら、燃焼炎の制御、監視の点で完全
自動化の技術が完成されていない。また、切断幅が広い
ため熱変形が大きいこと、切断速度が低速であることな
どの欠点がある。
【0005】プラズマ切断は板厚が50mm以下の場合に
は高速切断が可能なため、ガス切断に代わり普及しつつ
ある切断方法である。この方法は開先切断には適する
が、ベベル角の精度が悪く、大板から小物部品を多数切
り出す場合には、切断精度の確保が難しいという欠点が
ある。またトーチ寿命が数時間しかなく、その交換のた
め生産性が低下するとともに、完全自動化が容易ではな
い。
【0006】一方、レーザ切断は約20年前より実用化
した切断方法であり、薄板加工業を中心に普及してきた
が、近年のレーザ発振器の高出力化、低価格化により、
板厚のより厚い熱間圧延鋼板の切断にもその用途が拡が
りつつある。
【0007】レーザ切断は装置価格が比較的高価である
点を除くと、技術的には理想的な切断方法である。その
特徴は次のようなものである。第1に、切断幅が非常に
狭いことである。このため、切断入熱による熱変形が小
さい、切り抜き切断に加え共通切断が可能である、切断
機の出力の割には高速切断が可能であるなどの長所を有
する。
【0008】第2の特徴として、切断品質が良好であ
る。切断面のベベル角の精度の確保が容易であるととも
に、コーナー部角度の精度の管理も容易である。また、
切断上縁部のスラグ付着が少なく、切断下縁部のスラグ
付着有無が明瞭であり、適正条件設定の判断が容易であ
る。
【0009】第3に、レーザの光学系、切断トーチの寿
命が長く、レーザの出力が容易であるため、切断作業の
完全自動化が容易であることも大きな特徴である。第4
に、切断に際して、ヒュームの発生が少ないので、作業
環境を良好に保てるという特徴も有する。
【0010】そこで、レーザ切断法は鋼板切断の合理化
に対し最も有力な方法といえるが、厚鋼板においては、
切断品質と切断作業性の点から、対象板厚の上限が20m
m程度に限定され、その普及は必ずしも拡大しなかっ
た。すなわち、装置価格が比較的高価であるため、切断
コスト、すなわち単位切断長さ当たりの費用として考え
た場合に、装置価格を支配するレーザ発振器が与えられ
た場合に、より生産性の高い切断を可能ならしめる対策
が必要である。
【0011】特に厚鋼板においては、切断速度が大きく
なると、単位切断長さ当たりのエネルギー効率が小さく
なり、板厚全体を溶融できなくなるか、溶融できたにし
ても溶融金属の排除が十分に行えないため、鋼板上部で
溶融した金属がドロスとして切断下面に付着する。
【0012】また、切断速度が小さくなると、単位切断
当たりのエネルギー効率が大きくなるので、切断幅が大
きくなり、溶融金属量も多くなるため、切断面に、ノッ
チと呼ばれる部分的な切断幅が拡大する切断不良部が発
生する。このため、高速側及び低速側の双方において、
良好な切断品質が得られる、適正なレーザ切断速度範囲
が存在し、これがレーザ切断可能な板厚拡大を阻む理由
でもあった。従って、適正なレーザ切断速度範囲の広い
鋼板が要望されている。
【0013】このような要望に対して、熱間圧延で製造
した鋼板の表面に生成するスケールの性状が、レーザ切
断性改善に重要な役割を果たすことが知られている。例
えば、特開平7-48622 号公報、特開平7-48623 号公報、
特開平7-178414号公報では、鋼板の製造条件を制御する
ことにより、均一で密着性の優れた薄いスケールを生成
し、鋼板の二次加工時のスケール疵の発生を抑えるとと
もに、レーザ切断性も向上するとしている。
【0014】しかし、これらの技術では、薄くて密着性
の高いスケールを生成させる方法が、熱間圧延鋼板の限
られた製造条件、すなわち、仕上げ圧延温度または、及
び仕上げ圧延後の鋼板表面温度の制御のみに依存してい
るため、製造できる鋼板の材質の範囲が極めて狭い範囲
に限られてしまう問題がある。また、その結果として、
生成するスケールの厚さが5μm以下と極めて薄いこと
がレーザ切断性向上の条件となっている。
【0015】また、特開平7ー155975号公報、特開平8ー36
92号公報においては、Cu又はNi、Crを添加すると
ともに、スケールの表面粗さ(中心線平均粗さ)を3μ
m以下に規制したレーザ切断用鋼板が、また、特開平5ー
112821号公報、特開平8ー218119号公報いおいては、鋼板
のC、Si、Mn量を低減し、製造条件の制御により、
スケールの密着性を高めた、レーザ切断用鋼板の製造方
法が開示されている。
【0016】しかしながら、特開平7ー155975号公報、特
開平8ー3692号公報に開示されたレーザ切断用鋼板は、レ
ーザ光の乱反射の制御とスケールと地鉄界面へのCu等
の濃化によるスケールの密着性向上により優れたレーザ
切断性が得られるものの、鋼板製造時の熱間圧延条件に
よっては、所定の効果が得られない。
【0017】また、特開平5ー112821号公報、特開平8ー21
8119号公報に開示された鋼板の製造方法によれば、非常
に密着性の高いスケールが得られるためにレーザ切断性
が優れているが、圧延温度を一定温度以上に制限した
り、熱間圧延中にデスケーリングを3回以上行うなど、
製造工程が煩雑であり、安定した品質の確保の点で困難
であった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの課
題を解決するためになされたものであり、より簡便な方
法によって、レーザ切断性に優れた厚鋼板を提供するこ
とを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】発明者らは、鋼の化学成
分、特に鋼中に存在する不純物元素であるP及びS、と
鋼板のスケール性状のスケール密着性との関係につい
て、鋭意研究を重ねた結果、以下の結論を得た。
【0020】(a)鋼中のP及びSはともにスケール/
地鉄界面に濃化する元素であるが、P,Sが高いため濃
化層が形成されると、スケールが剥離しやすくなること
から、スケールの密着性を高めるためには、P及びS含
有量を一定値以下に制限する必要がある。
【0021】(b)この手段によって、スケール密着性
が向上でき、レーザ切断中の熱衝撃によるスケールの剥
離を抑制でき、安定した切断品質が得られるとともに、
それを達成できる適正なレーザ切断速度の範囲が広く、
良好な作業性が得られるものである。
【0022】すなわち、本発明は、上記の知見を下にさ
れたものであり、第1の発明は、重量%(wt%)で、
C:0.05〜0.20%、Si:0.05〜0.50
%、Mn:0.5〜2.0%、Al:0.005〜0.
05%を含む鋼板であって、P:0.015%以下、
S:0.008%以下、かつ、P+Sを0.020%以
下に規制し、残部が不可避的不純物からなることを特徴
とするレーザ切断性に優れた鋼板である。
【0023】第2の発明は、上記記鋼板の化学成分に、
さらに、Ti:0.02%以下、Nb:0.04%以
下、V:0.1%以下、Cu:0.5%以下、Ni:
0.5%以下、Cr:1.0%以下、Mo:0.6%以
下の1種または2種以上を含む鋼板であることを特徴と
するレーザ切断性に優れた鋼板である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の基本となる考え方を以下
に述べる。厚鋼板においては、切断速度が大きくなる
と、単位切断長さ当たりのエネルギー効率が小さくな
り、板厚全体を溶融できなくなるか、溶融できたにして
も溶融金属の排除が十分に行えないため、鋼板上部で溶
融した金属がドロスとして切断下面に付着する。
【0025】また、切断速度が小さくなると、単位切断
長さ当たりのエネルギー効率が大きくなるので、切断幅
が大きくなり、溶融金属量も多くなるため、切断下面
に、ノッチと呼ばれる部分的な切断幅が拡大する切断不
良部が発生する。このため、良好な切断品質が得られ
る、適正なレーザ切断速度範囲が存在する。
【0026】発明者らは、特に鋼中に存在する不純物で
あるP及びSに着目して、種々の化学成分を有する厚鋼
板を用いて、切断速度を変えてレーザ切断し、その切断
面の評価を行った。その結果、鋼中のP及びS量が、鋼
板表面に生成するスケールの密着性を通して、レーザ切
断性に大きな影響を及ぼすことを見出した。
【0027】すなわち、レーザ切断性に及ぼす鋼中のP
及びS量の影響を、図1に示す。図1は、板厚全体を溶
融でき、かつ、切断下面にドロスが付着しない上限の切
断速度、ならびに、切断面にノッチと呼ばれる切断不良
部が発生しない下限の切断速度と、P+Sの合計量との
関係を示したものである。P+Sの合計量が低減し、特
に0.020%以下になると、適正なレーザ切断速度の
範囲が著しく拡大されることを示している。また、図中
には、P+S量が低くても、S量が比較的多い鋼は、適
正な切断速度範囲がやや狭い結果を示している。この結
果は、P及びSの低減に伴い、スケール中のP,Sの濃
化層が減少し、スケールの密着強度が向上することを示
すものと考えられる。
【0028】この結果、スケール密着性が向上でき、レ
ーザ切断に際しての熱衝撃によるスケールの剥離を防止
できるため、安定した切断品質が得られるとともに、そ
れを達成できる適正なレーザ切断速度の範囲が広く、良
好な作業性が得られるものである。
【0029】以下に、本発明における化学成分(wt
%)の限定理由について詳細に説明する。C:0.05
〜0.20%とする。Cは鋼材の強度を確保するために
必要な元素であるが、0.05%未満では必要な強度が
得られず、0.20%を越えて添加すると溶接性を損ね
るので、その含有量を0.05〜0.20%と規定し
た。
【0030】Si:0.05〜0.50%とする。Si
は鋼材の強度を高めるとともに、製鋼過程における脱酸
剤として必要であるが、0.05%未満ではその効果が
不十分であり、0.50%を越えて添加すると溶接部の
靭性が劣化させるので、その含有量を0.05〜0.5
0%と規定した。
【0031】Mn:0.5〜2.0%とする。Mnは鋼
材の強度を高めるために添加されるが、0.5%未満で
は必要な強度が得られず、2.0%を越えて添加すると
中心偏析が大きくなり、板厚中央の靭性が劣化するの
で、その含有量を0.5〜2.0%と規定した。
【0032】Al:0.005〜0.05%とする。A
lは脱酸剤として必要であるが、0.005%未満では
脱酸が不十分であり、0.05%を越えて添加すると連
続鋳造スラブの表面疵となるため、その含有量を0.0
05〜0.05%と規定した。
【0033】P:0.015%以下とする。Pはスケー
ル/地鉄界面に濃化する元素であるが、濃化層が存在す
るとスケールが剥離しやすくなるため、スケールの密着
性が低下する。しかし、0.015%以下では問題がな
いので、その含有量の上限を0.015%と規定した。
【0034】S:0.008%以下とする。Sもスケー
ル/地鉄界面に濃化する元素であり、Pと同様に、濃化
層が存在するとスケールが剥離しやすくなるため、スケ
ールの密着性が低下する。しかし、0.008%以下で
は問題がないので、その含有量の上限を0.008%と
規定した。
【0035】P+Sの合計量:0.020%以下とす
る。P及びSが単独で上記範囲内であっても、P+Sの
合計量が多くなると、スケールが剥離しやすくなり、ス
ケールの密着性が低下するため、その合計量の上限を
0.020%と規定した。
【0036】本発明では、上記の合金元素のほかに、鋼
材の強度・靭性を高めるために、Ti、Nb、V、C
u、Ni、Cr、Moの1種又は2種以上を含有しても
よい。 Ti:0.02%以下とする。TiはTiNを形成し、
溶接部組織の粗大化を抑制し、溶接熱影響部の靭性向上
に寄与する元素であり、微量の添加で大きな効果が得ら
れるが、0.02%を越えて添加すると、逆に溶接部の
靭性の低下を招くので、その含有量の上限を0.02%
と規定した。
【0037】Nb:0.04%以下とする。NbはNb
(C,N)として微細に析出し強度上昇に寄与する元素
であり、微量の添加で大きな効果が得られるが、0.0
4%を超えて添加すると、逆に溶接性及び溶接部の靭性
の低下を招くので、その含有量の上限を0.04%と規
定した。
【0038】V:0.1%以下とする。VはVCとして
微細に析出し強度上昇に寄与する元素であり、微量の添
加で大きな効果が得られるが、0.1%を越えて添加し
てもその効果が飽和するので、その含有量の上限を0.
1%と規定した。
【0039】Cu:0.5%以下とする。Cuは強度・
靭性の向上に有効な元素であるが、0.5%を越えて添
加すると、熱間加工性が低下するので、その含有量の上
限を0.5%と規定した。
【0040】Ni:0.5以下とする。Niは靭性に極
めて有効な元素であるが、また非常に高価な元素である
ことから、0.5%を越えて添加するとコスト的に不利
になるので、その含有量を0.5以下と規定した。
【0041】Cr:1.0%以下とする。Crは強度向
上に有効な元素であるが、1.0%を越えて添加すると
溶接性が低下するので、その含有量を1.0%以下と規
定した。
【0042】Mo:0.6%以下とする。MoはCrと
同様に強度向上に有効な元素であるが、0.6%を越え
て添加すると溶接性が低下するのみならず、コスト的に
も不利になるため、その含有量を0.6%以下と規定し
た。
【0043】一般的にスケールが厚くなるとスケールが
剥離しやすくなるため、レーザ切断性は低下する。しか
し、本発明は、P,S含有量を制限することにより、ス
ケールの密着性を高めた鋼であるため、鋼板の製造条件
は、常識的な製造条件の範囲内であれば、特に規定して
いない。しかし、スケール疵の発生を防止するためには
熱間圧延中にデスケーリングを施したり、あるいは極端
な高温仕上げ又は低温仕上げ圧延を回避することは、常
識的な製造条件として望ましい。また、強度・靭性等の
機械的性質向上の点から、圧延後の加速冷却を実施して
もレーザ切断性の点では問題ない。
【0044】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
図2として示す表1に記載した成分組成の鋼を溶製し、
再加熱後熱間圧延により、板厚10mmの鋼板を製造し
た。このときの熱間圧延の条件は、厚鋼板で一般的に用
いられている方法を採用した。
【0045】レーザ切断は6kwレーザ加工機を使用
し、レーザ出力3kwの条件の下で、種々の切断速度に
て切断を行った。レーザー切断性の評価は、板厚全体を
溶融でき、かつ、切断下面にドロスが付着しない上限の
切断速度、ならびに、切断面にノッチと呼ばれる切断不
良部が発生しない下限の切断速度を求めて行った。な
お、ノッチとは切断幅が50%以上拡大した箇所をい
う。結果を図3として示す表2に記載した。
【0046】表2において示されるように、本発明鋼で
あるP:0.015%以下、S:0.008%以下、か
つ、P+Sを0.020%以下に低減した、鋼Aから鋼
Iは、レーザ切断における限界切断速度、すなわちドロ
スが発生しない上限値が1175mm/min以上であ
りノッチが発生しない下限値が450mm/min以下
となり、広範囲なレーザ切断速度の範囲で良好な切断品
質が得られているのがわかる。これに対して、比較例で
あるP、S量又はP+Sの合計量が本発明の範囲を外れ
る鋼は、良好な切断品質が得られる切断速度の範囲が狭
く、レーザ切断性が劣る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレー
ザ切断性に優れた鋼板によれば、密着性に優れたスケー
ルを有する鋼板が安定して得られるため、様々な長所を
もつレーザ切断が従来以上に適用可能となる。すなわ
ち、第1の発明により、従来よりもレーザ切断に際して
の適正なレーザ切断速度が広範囲である鋼板が得られ
る。また、第2の発明により、強度・靭性が向上した、
適正なレーザ切断速度が広範囲である鋼板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ切断における限界切断速度と鋼中のP+
S量との関係を示す図である。
【図2】本発明鋼の実施例と比較例の鋼の成分組成を記
載した表1を示す図である。
【図3】本発明の実施例と比較例の鋼板のレーザ切断性
を記載した表2を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%(wt%)で、C:0.05〜
    0.20%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
    5〜2.0%、Al:0.005〜0.05%を含む鋼
    板であって、P:0.015%以下、S:0.008%
    以下、かつ、P+Sを0.020%以下に規制し、残部
    が不可避的不純物からなることを特徴とするレーザ切断
    性に優れた鋼板。
  2. 【請求項2】 前記鋼板の化学成分に、さらに、Ti:
    0.02%以下、Nb:0.04%以下、V:0.1%
    以下、Cu:0.5%以下、Ni:0.5%以下、C
    r:1.0%以下、Mo:0.6%以下の1種または2
    種以上を含む鋼板であることを特徴とする請求項1記載
    のレーザ切断性に優れた鋼板。
JP1452997A 1997-01-10 1997-01-10 レーザ切断性に優れた鋼板 Pending JPH10195596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2105516A1 (en) * 2008-03-28 2009-09-30 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho High-strength steel sheet excellent in resistance to stress-relief annealing and in low-temperature joint toughness

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US8394209B2 (en) 2008-03-28 2013-03-12 Kobe Steel, Ltd. High-strength steel sheet excellent in resistance to stress-relief annealing and in low-temperature joint toughness

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