JP2007277623A - 溶接性と低温靭性に優れる引張強さ780MPa級高張力厚鋼板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接性と低温靭性に優れる引張強さ780MPa級高張力厚鋼板を、Ni無添加で焼戻し熱処理を省略して製造する方法を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.03〜0.055%、Cr:0.6〜1.5%、Nb:0.02〜0.05%、Ti:0.005〜0.015%、B:0.0005〜0.0020%、N:0.0015〜0.0060%を含有し、溶接割れ感受性指数Pcm値が0.19〜0.22%であり、焼入れ性指数DI値が1.70〜2.50である鋼片を、1000〜1170℃に加熱し、930℃以上の温度範囲での累積圧下率を40〜80%とする粗圧延の後、760〜900℃の範囲での累積圧下率を50〜70%とする仕上圧延を760℃以上で行い、引き続き、700℃以上から冷却速度8〜80℃/secの加速冷却を開始し、室温〜350℃で該加速冷却を停止する。
【選択図】なし

Description

本発明は、予熱フリーの高溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板を、高価なNiを使用せず、かつ、圧延後の再加熱焼戻し処理を必要としない高い生産性と低コストのもとに製造する方法に関するものである。本発明鋼は、建設機械、産業機械、橋梁、建築、造船などの溶接構造物の構造部材として、板厚12〜40mmの厚鋼板の形態で用いられるものである。
建設機械、産業機械、橋梁、建築、造船などの溶接構造部材として用いられる引張強さ780MPa級の高張力鋼板には、母材の高強度・高靭性の両立に加えて、構造部材の高強度化ニーズの増大、寒冷地での使用増加に伴い、予熱フリーの高溶接性と継手低温靭性、そしてこれら特性を全て満足し、かつ、廉価で、短工期で製造可能な780MPa級の厚鋼板が板厚40mm程度まで要求されるようになってきた。すなわち、(a)母材高強度・高靭性、(b)小入熱溶接時の予熱フリー化、(c)継手低温靭性、の3つの特性全てを、廉価成分系で、短工期+廉価製造プロセスにて満足する必要がある。
高溶接性を付与した780MPa級の高張力厚鋼板の従来の製造方法としては、例えば、特許文献1〜3に開示があるように、鋼板の圧延直後にオンラインで直接焼入れを行い、その後に焼戻し処理を行う、直接焼入れ、焼戻しによる方法がある。
非調質での780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法に関しては、例えば、特許文献4〜8に開示があり、いずれも再加熱焼戻し熱処理が省略できる点では製造工期、生産性に優れる製造方法である。このうち、特許文献4〜7は、鋼板の圧延後の加速冷却を途中で停止する、加速冷却−途中停止プロセスによる製造方法であり、特許文献8は圧延後空冷で室温まで冷却する製造方法である。
特開平03−232923号公報 特開平09−263828号公報 特開2000−160281号公報 特開2000−319726号公報 特開2005−15859号公報 特開2004−052063号公報 特開2001−226740号公報 特開平08−188823号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示の従来技術では再加熱焼戻し熱処理が必要となり、製造工期、生産性、製造コストに問題があるため、再加熱焼戻し熱処理が省略できるいわゆる非調質の製造方法への要求が強い。また、特許文献4に開示された製造方法ではその実施例に記載があるように溶接時に50℃以上での予熱が必要であり、予熱フリーの高溶接性を満足することができない。さらに、特許文献5に開示された製造方法では0.6%以上のNi添加が必要なため高価な成分系となり製造コスト上問題がある。特許文献6に開示された製造方法では、実施例に記載の板厚15mmまでしか製造できず、板厚40mmまでの板厚要求を満足できない。さらに、板厚15mmにおいても、C含有量が少なく継手のミクロ組織が粗粒となり十分な継手低温靭性が得られない問題もある。特許文献7に開示された製造方法では、実施例に記載があるように1.0%程度のNi添加が必要なため高価な成分系となり製造コスト上問題がある。特許文献8に開示された製造方法は実施例に記載の板厚12mmまでしか製造できず、板厚40mmまでの板厚要求を満足できない。さらに、その圧延条件の特徴としてフェライトとオーステナイトの二相温度範囲で累積圧下率16〜30%の圧延を行うため、フェライト粒が粗大化しやすく板厚12mmの製造においても強度、靭性が低下しやすい問題もある。
以上のように、母材の高強度と高靭性、高溶接性、継手の低温靭性の全てを、高価合金元素のNiを無添加で、かつ、圧延冷却後の再加熱焼戻し熱処理を省略した上で満足可能な高張力厚鋼板の製造方法は、需要家の要望が強いにもかかわらず、未だ発明されていないのが現状である。母材強度780MPa級の厚鋼板では、予熱フリー化に及ぼす板厚の影響は非常に大きい。板厚12mm未満では、予熱フリー化が比較的容易に達成できる。これは板厚12mm未満であれば水冷時の鋼板の冷却速度を板厚中心部でも100℃/sec以上と非常に大きくすることが物理的に可能なことによる。この場合、Cや合金元素を多量に添加しなくとも、高冷却速度により硬いマルテンサイトやベイナイト組織が得られ、780MPa級の強度が得られる。そして合金元素添加量の少ない薄手780MPa鋼では予熱しなくても溶接熱影響部の硬さを低く抑えることができ、予熱フリーでも溶接割れを防止できる。一方で、板厚が厚くなると、水冷時の冷却速度は小さくなる。このため薄手鋼板と同一成分では焼入れ不足から厚手鋼板の強度は低下し、780MPa級の強度を満足できなくなる。特に冷却速度が最も小さくなる板厚中心部(1/2t部)での強度低下が顕著である。冷却速度が8℃/secを下回るような板厚40mmを超える厚手鋼板になると母材強度確保に合金元素の多量添加が必須となり、予熱フリー化は極めて困難となる。
そこで、本発明は、母材の高強度と高靭性、高溶接性、継手低温靭性の全てを、高価合金元素のNi無添加で、かつ、圧延冷却後の再加熱焼戻し熱処理を省略した上で満足可能な、溶接性と低温靭性に優れる引張強さ780MPa級高張力厚鋼板の製造方法を提供することを目的とするものである。
なお、本発明が対象とする具体的な鋼板の特性は、以下のとおりである。
(a)母材の板厚中心部において、引張強さ780MPa以上、降伏応力685MPa以上、−80℃でのシャルピー吸収エネルギーが100J以上
(b)y割れ試験時の必要予熱温度が25℃以下
(c)溶接入熱3.0kJ/mmでのサブマージアーク溶接(SAW)継手の溶接熱影響部(HAZ部)のシャルピー吸収エネルギーが−40℃で60J以上
また、本発明が対象とする鋼板の板厚は、12〜40mmである。
本発明者らは、上述した課題を解決するために、Ni無添加の成分系で圧延後直接焼入れによる製造を前提に、母材、溶接継手につき数多くの検討を行った。解決が困難であった課題は2つあり、その1つは、Ni無添加での継手低温靭性の確保である。この課題に対し、溶接入熱3.0kJ/mm程度でのサブマージアーク溶接(SAW)継手の熱影響部(HAZ)靭性における添加成分の影響につき種々検討を行った結果、C添加量を0.03%以上、0.055%以下に厳格に規制し、Bを添加した上で、焼入れ性指数DI値で評価し得る鋼の焼入れ性を1.70以上、2.50以下の最適範囲とし、その上さらに、Mo、V、Siの3元素を3元素とも極力添加しない場合に限り、Ni無添加で、−40℃で良好な継手靭性が得られることを新規に知見した。
この新規知見に基づき、Ni、Mo、V、Siを添加せず、上述のC量、DI値の範囲を満足するB添加成分系につき、小入熱溶接時の予熱フリーの実現に向け、添加成分に関する検討を行った結果、Pcm値で評価し得る溶接割れ感受性指数を0.22%以下に規制することで、y割れ試験時の必要予熱温度を25℃以下とすることができ、予熱フリー化が可能となることがわかった。
しかしながら、解決が困難であった課題のもう1つは、Pcm値0.22%以下を前提にした場合の、板厚40mmまでの板厚方向全厚に亘る母材強度・靭性の両立であった。これに対し、B添加鋼におけるNb添加量と圧延条件につき種々検討した結果、Nb添加量を0.02%以上、0.05%以下とした上で、圧延条件をオーステナイト再結晶温度域である930℃以上と、未再結晶温度域である760℃以上、900℃以下の、2つの温度域での累積圧下率を、夫々厳格に規制し、さらに、Mnを1.2%以上、かつ、Crを0.6%以上添加した上で、Pcm値にて0.19%以上を満足するようにMnとCrを添加し、圧延直後に700℃以上から室温以上350℃以下まで冷却速度8℃/sec以上、80℃/sec以下にて冷却することで、初めて、板厚40mmまでの板厚方向全厚に亘る母材強度・靭性の両立、具体的には、引張強さ780MPa以上、降伏応力685MPa以上、−80℃でのシャルピー吸収エネルギーが100J以上を満足可能となることを新規に知見した。
本発明は、以上のような新規知見に基づき成されたものであって、その要旨は次のとおりである。
(1) 質量%で、C:0.03〜0.055%、Mn:1.2〜2.3%、Cr:0.6〜1.5%、Nb:0.02〜0.05%、Ti:0.005〜0.015%、Al:0.003〜0.08%、B:0.0005〜0.0020%、N:0.0015〜0.0060%を含有し、さらに、P:0.02%以下、S:0.0050%以下、Mo:0.09%以下、Si:0.09%以下、V:0.03%以下に制限し、下記に示される溶接割れ感受性指数Pcm値が0.19〜0.22%であり、かつ、下記に示される焼入れ性指数DI値が1.70〜2.50であり、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼片または鋳片を、1000〜1170℃に加熱し、930℃以上の温度範囲での累積圧下率を40〜80%とする粗圧延の後、760〜900℃の範囲での累積圧下率を50〜70%とする仕上圧延を760℃以上で行い、これに引き続き、700℃以上から冷却速度が8〜80℃/secとなる加速冷却を開始し、室温〜350℃で該加速冷却を停止することを特徴とする、溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5[B]
DI=0.367([C]1/2)(1+0.7[Si])(1+3.33[Mn])(1+0.35[Cu])(1+0.36[Ni])(1+2.16[Cr])(1+3.0[Mo])(1+1.75[V])(1+1.77[Al])
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Al]、[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、V、Al、Bの質量%で表した含有量を意味する。
(2) さらに、質量%で、Cu:0.20%以下を含有することを特徴とする、上記(1)に記載の溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
(3) さらに、質量%で、Mg:0.0005〜0.01%、Ca:0.0005〜0.01%の1種または2種を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
本発明によれば、高強度化ニーズの強い建設機械、産業機械、橋梁、建築、造船などの溶接構造物の構造部材として好適な、予熱フリーの高溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の板厚12〜40mmの高張力厚鋼板を、高価なNiを使用せず、かつ、圧延後の再加熱焼戻し処理を必要としない高い生産性と低コストのもとに製造することができ、その産業界へもたらす効果は極めて大きい。
以下に、本発明における各成分および圧延条件等の製造方法の限定理由を説明する。
Cは、継手の低温靭性を良好とするために、その添加量を0.03%以上、0.055%以下の範囲に限定する。
Mnは、母材強度・靭性の両立のために、1.2%以上の添加が必要である。2.3%を超えて添加すると中心偏析部において靭性に有害な粗大なMnSが生成する傾向にあり、板厚中心部の母材靭性の低下をもたらす場合があるので、上限を2.3%とする。
Crは、母材強度・靭性の両立のために、0.6%以上の添加が必要である。1.5%を超えて添加すると板厚中心部の母材靭性の低下をもたらす場合があるので、上限を1.5%とする。
Nbは、母材の強度・靭性の両立のために、0.02%以上の添加が必要である。0.05%を超えて添加すると、Nb(C,N)としての析出C量が増加し、固溶C量減少による焼入性低下のため、特に厚手材の板厚中心部において目標とする母材強度が得られない場合があるので、上限を0.05%とする。
Bは、焼入れ性を高め、良好な継手低温靭性と母材高強度・高靭性を得るため、0.0005%以上の添加が必要である。0.0020%を超えて添加すると焼入れ性が低下し、良好な継手低温靭性や十分な母材高強度・高靭性が得られない場合があるので、上限を0.0020%とする。
Alは、通常脱酸元素として添加される範囲の0.003%以上、0.08%以下を含有範囲とする。
TiとNは、微細なTiN粒子を形成し、溶接熱影響部のオーステナイト粒粗大化防止を通して継手靭性を良好にするのに有効である。また、Tiは、B添加鋼の焼入性安定化に一定の効果を有する。これは、固溶Nが、BN形成による固溶B量減少を通して焼入性低下を招くが、Tiを添加し固溶NをTiNとして析出させることで固溶Bの焼入性向上効果が安定して得られることによる。これら効果を両立させて得るためには、0.005%以上のTiと0.0015%以上のNの添加が必要である。粗大なTiN粒子による継手低温靭性低下と過剰Nによる焼入性低下の両方を抑制するため、Ti添加量は0.015%、N添加量は0.0060%を上限とする。
Pは、母材および継手の低温靭性を低下させるため含有しないことが望ましい。不可避的に混入する不純物元素としての許容値は0.02%以下である。
Sは、母材および継手の低温靭性を低下させるため含有しないことが望ましい。不可避的に混入する不純物元素としての許容値は0.0050%以下である。
Mo、Si、Vは、本発明において特に重要な意味を持つ元素であり、これら3元素を3元素とも極力含有しない場合に限り、Ni無添加で、−40℃で良好な継手靭性が得られる。これら3元素のうち、1元素でも添加するとHAZ部に脆化組織である島状マルテンサイトが1μm程度以下の微細な形態で生成し易くなるのに対し、3元素とも無添加の場合はこの微細な島状マルテンサイトが生成しない。これが、3元素とも無添加の場合に限り、継手の低温靭性が良好となる理由と考えられる。これら3元素は極力含有しないことが望ましいが、不可避的に混入する不純物元素として、あるいはPcm値、DI値の最適化等のための極微量添加の許容上限値は、Mo、Siが0.09%以下、Vが0.03%以下である。より好ましくは、Mo、Siは0.05%以下、Vは0.01%以下である。なお、Mo、VはNiと同様に高価な元素であるので、Ni、Mo、Vを添加せずに良好な特性が得られる本発明は、合金コストの点から、単にNi無添加とする以上に大きなメリットがある。
Cuは、Pcm値、DI値の規制範囲内で添加しても良い。ただし、Ni無添加でCuを0.2%以上添加すると、鋼片、鋼板の表面割れの発生による製造工期、生産性、製造コストが問題となる懸念があるため、添加量は0.20%以下とする。
MgおよびCaの1種または2種を添加することにより、硫化物や酸化物を形成して母材靭性および継手低温靭性を高めることができる。この効果を得るためにはMgあるいはCaはそれぞれ0.0005%以上の添加が必要である。しかし、0.01%を超えて過剰に添加すると粗大な硫化物や酸化物が生成するためかえって靭性を低下させることがある。したがって、添加量をそれぞれ0.0005%以上、0.01%以下とする。
本発明ではNiは添加しない。しかし、Niが、スクラップ原料等から不可避的に混入する場合は、含有していても高コストとはならないため本発明の範囲内である。
溶接割れ感受性指数Pcm値は0.22%以下にしないと溶接時の予熱をフリーにできないので、その上限を0.22%以下とする。Pcm値が0.19%未満となると、母材の高強度・高靭性を満足できないので、その下限を0.19%とする。
ここで、Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5[B]であり、この式中の[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、V、Bの質量%で表した含有量を意味する。
焼入れ性指数DI値は1.70未満ではHAZ部の焼入れ性が不十分となり、脆化組織である島状マルテンサイトを含む粗大なベイナイト組織が生成し継手低温靭性が低下する。このため1.70を下限とする。DI値が2.50を超えるとHAZ部の組織そのものが低靭性のマルテンサイトとなり継手低温靭性が低下するため、その上限を2.50とする。
ここで、DI=0.367([C]1/2)(1+0.7[Si])(1+3.33[Mn])(1+0.35[Cu])(1+0.36[Ni])(1+2.16[Cr])(1+3.0[Mo])(1+1.75[V])(1+1.77[Al])
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Al]、[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、V、Al、Bの質量%で表した含有量を意味する。
次に、成分組成以外の製造方法について述べる。
鋼片または鋳片の加熱温度は、Nbの炭窒化物であるNb(C,N)を十分に固溶させるために、1000℃以上とする必要がある。1170℃を超えるとオーステナイト粒が粗大化して靭性低下の原因になる。特に本発明のNi無添加でBとNbを添加したC含有量の少ない成分系では加熱時の初期オーステナイト粒を細粒にしておかないと、良好な母材靭性が得られない。このため、その上限を1170℃とする。
オーステナイト再結晶温度域での累積圧下率は、オーステナイト粒を十分に等方的に細粒化して、母材の高強度と高靭性を得るために40%以上とする必要がある。本発明鋼の十分なオーステナイト再結晶温度域は930℃以上である。このため、930℃以上での累積圧下率を40%以上とする必要がある。ここで、累積圧下率とは、930℃以上での粗圧延の総圧下厚を、粗圧延開始厚すなわち鋼片または鋳片厚で除し%表示したものである。累積圧下率が80%を超えると圧延時間が長時間となり生産性が低下するため、その上限を80%とする。
オーステナイト未再結晶温度域での累積圧下率は、オーステナイト粒を十分に板厚方向に細粒化して、母材の高強度と高靭性を得るために50%以上とする必要がある。本発明鋼の十分なオーステナイト未再結晶温度域は900℃以下である。このため、900℃以下での累積圧下率を50%以上とする必要がある。ここで、累積圧下率とは、900℃以下での仕上圧延の総圧下厚を、仕上圧延開始厚で除し%表示したものである。累積圧下率が70%を超えると過剰な圧延歪の蓄積により局部的にフェライトが生成し母材の高強度・高靭性が得られないので、その上限を70%とする。同じように、圧延温度が760℃を下回ると過剰な圧延歪の蓄積により局部的にフェライトが生成し母材の高強度・高靭性が得られないので、圧延温度の下限を760℃に規制する。
圧延後の加速冷却の開始温度は、700℃未満の場合、局部的にフェライトが生成し、母材の高強度・高靭性が得られないので、その下限温度を700℃とする。
加速冷却の冷却速度が8℃/sec未満の場合、局部的にフェライトが生成し、母材の高強度・高靭性が得られないので、その下限値を8℃/secとする。上限は水冷により安定して実現可能な80℃/secとする。
加速冷却の停止温度が350℃より高いと、特に板厚30mm以上の厚手材の板厚中心部において、焼入れ不足によるフェライト、上部ベイナイトや島状マルテンサイトの生成量が増加し、母材の高強度・高靭性が得られないので、停止温度の上限を350℃とする。停止温度の下限は室温であるが、鋼板の脱水素の点で、より好ましい停止温度は100℃以上である。
表1〜3に示す成分組成の鋼を溶製して得られた鋼片を、表4〜7に示す製造条件にて板厚12〜40mmの鋼板とした。これらのうち表4の1−A〜20―Tは本発明鋼であり、表5〜7の21―U〜74−Qは比較例である。表中、下線で示す数字と記号は成分または圧延条件等の製造条件が特許範囲を逸脱しているか、あるいは特性が下記の目標値を満足していないものである。なお、表1〜3のNi量は不可避的不純物元素としての含有量である。
Figure 2007277623
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これらの鋼板についての母材強度、靭性と、溶接性、継手低温靭性の評価結果を表4〜7に示す。母材強度は、JIS Z 2201に規定の、1A号全厚引張試験片あるいは4号丸棒引張試験片を採取し、JIS Z 2241に規定の方法で測定した。引張試験片は板厚20mm以下では1A号全厚引張試験片を採取し、板厚20mm超では4号丸棒引張試験片を板厚の1/4部(1/4t部)と板厚中心部(1/2t部)より採取した。母材靭性は、板厚中心部から圧延方向に直角な方向にJIS Z 2202に規定の衝撃試験片を採取し、JIS Z 2242に規定の方法で−80℃でのシャルピー吸収エネルギー(vE−80)を求めて評価した。溶接性はJIS Z 3158に規定の方法で、入熱1.7kJ/mmで被覆アーク溶接を行い、ルート割れ防止に必要な予熱温度を求めて評価した。溶接熱影響部靭性は、ルートギャップを有する角度20°のV型開先を用いて入熱量3kJ/mmのSAW溶接(電流500A、電圧30V、速度30cm/min)を行い、板厚中心部(1/2t部)よりノッチ底が溶融線(フュージョン・ライン)をできるだけ多く含むようにJIS Z 2202に規定の衝撃試験片を採取して、−40℃での吸収エネルギー(vE−40)にて評価した。各特性の目標値はそれぞれ母材降伏応力が685MPa以上、母材引張強さが780MPa以上、母材のvE−80が100J以上、必要予熱温度が25℃以下、継手の低温靭性がvE−40にて60J以上とした。
実施例1−A〜20−Tは、いずれも母材降伏応力が685MPa以上、母材引張強さが780MPa以上、母材のvE−80が100J以上、必要予熱温度が25℃以下、継手の低温靭性がvE−40にて60J以上である。
これに対して、以下の比較例は、母材の降伏応力や引張強さが不足する。すなわち、比較例21−UはC添加量が少ないため、25−YはMn添加量が少ないため、29−ACはCr添加量が少ないため、34−AHはNb添加量が多いため、44−AR、45−AS、48−AVはPcm値が低いため、53−Aは加熱温度が低いため、59−D、60−Dは760℃以上900℃以下での累積圧下率が70%を超えるため、61−E、62−E、69−Qは圧延終了温度が760℃を下回るため、63−F、64−F、70−Qは水冷開始温度が700℃を下回るため、65−G、66−G、71−Qは冷却速度が8℃/secを下回るため、67−H、68−H、72−Q、73−Qは冷却停止温度が350℃を上回るため、母材の降伏応力や引張強さが不足する。
また、以下の比較例は、母材靭性が不足する。すなわち、比較例22−VはC添加量が多いため、26−ZはMn添加量が多いため、28−ABはS含有量が多いため、30−ADはCr添加量が多いため、33−AGはNb添加量が少ないため、34−AHはNb添加量が多いため、41−AO、42−AP、43−AQはそれぞれN、Ca、Mg添加量が多いため、44−AR、45−AS、48−AVはPcm値が低いため、53−Aは加熱温度が低いため、54−Aは加熱温度が高いため、55−B、56−Bは930℃以上での累積圧下率が40%を下回るため、57−C、58−Cは760℃以上900℃以下での累積圧下率が50%を下回るため、59−D、60−Dは760℃以上900℃以下での累積圧下率が70%を超えるため、61−E、62−E、69−Qは圧延終了温度が760℃を下回るため、63−F、64−F、70−Qは水冷開始温度が700℃を下回るため、65−G、66−G、71−Qは冷却速度が8℃/secを下回るため、67−H、68−H、72−Q、73−Qは冷却停止温度が350℃を上回るため、母材靭性が不足する。
また、比較例46−AT、47−AU、52−AZはPcm値が高いため、必要予熱温度を満足しない。
また、以下の比較例は、継手低温靭性を満足しない。すなわち、比較例21−UはC添加量が少ないため、22−VはC添加量が多いため、23−W、24−XはSi添加量が多いため、27−AA、28−ABはそれぞれP、S含有量が多いため、31−AE、32−AFはMo添加量が多いため、35−AI、36−AJはV添加量が多いため、37−AKはTi添加量が少ないため、38−ALはTi添加量が多いため、39−AMはB添加量が少ないため、40−AN、41−AO、42−AP、43−AQはそれぞれB、N、Ca、Mg添加量が多いため、48−AV、49−AWはDI値が低いため、46−AT、50−AX、51−AY、52−AZはDI値が高いため、いずれも継手低温靭性を満足しない。

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C :0.03〜0.055%、
    Mn:1.2〜2.3%、
    Cr:0.6〜1.5%、
    Nb:0.02〜0.05%、
    Ti:0.005〜0.015%、
    Al:0.003〜0.08%、
    B :0.0005〜0.0020%、
    N :0.0015〜0.0060%
    を含有し、さらに
    P :0.02%以下、
    S :0.0050%以下、
    Mo:0.09%以下、
    Si:0.09%以下、
    V :0.03%以下
    に制限し、下記に示される溶接割れ感受性指数Pcm値が0.19〜0.22%であり、かつ、下記に示される焼入れ性指数DI値が1.70〜2.50であり、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼片または鋳片を、1000〜1170℃に加熱し、930℃以上の温度範囲での累積圧下率を40〜80%とする粗圧延の後、760〜900℃の範囲での累積圧下率を50〜70%とする仕上圧延を760℃以上で行い、これに引き続き、700℃以上から冷却速度が8〜80℃/secとなる加速冷却を開始し、室温〜350℃で該加速冷却を停止することを特徴とする、溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
    Pcm=[C]+[Si]/30+[Mn]/20+[Cu]/20+[Ni]/60+[Cr]/20+[Mo]/15+[V]/10+5[B]
    DI=0.367([C]1/2)(1+0.7[Si])(1+3.33[Mn])(1+0.35[Cu])(1+0.36[Ni])(1+2.16[Cr])(1+3.0[Mo])(1+1.75[V])(1+1.77[Al])
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Cu]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Al]、[B]は、それぞれC、Si、Mn、Cu、Ni、Cr、Mo、V、Al、Bの質量%で表した含有量を意味する。
  2. さらに、質量%で、
    Cu:0.20%以下
    を含有することを特徴とする、請求項1に記載の溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
  3. さらに、質量%で、
    Mg:0.0005〜0.01%、
    Ca:0.0005〜0.01%
    の1種または2種を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の溶接性と継手低温靭性に優れる引張強さ780MPa級の高張力厚鋼板の製造方法。
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