JPH10195394A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JPH10195394A
JPH10195394A JP74297A JP74297A JPH10195394A JP H10195394 A JPH10195394 A JP H10195394A JP 74297 A JP74297 A JP 74297A JP 74297 A JP74297 A JP 74297A JP H10195394 A JPH10195394 A JP H10195394A
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pressure
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剛 飯田
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍状態においても貼付性に優れた、しかも打
ち抜き加工適性にも優れた粘着シートを提供することに
ある。 【解決手段】表面基材、粘着剤層、および剥離シートを
積層としてなる粘着シートにおいて、上記の課題を解決
するための一つの手段として、本発明は、粘着剤層に下
記一般式(1)で表されるエステル誘導体を3〜30重
量%含有させるものである。 【化1】 (式中、R1 は炭素数7〜17のアルキル基、R2 は炭
素数1〜12のアルキル基またはベンジル基をまたはベ
ンジル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは商業用、事務用、工程管理
用、物流管理用、家庭用として広範囲にわたってラベ
ル、シール、ステッカー、ワッペン、配送伝票等の形で
使用されている。この粘着シートの一般的構成を説明す
ると、表面基材と剥離シートとの間に粘着剤を挟んだ状
態にしたものであり、表面基材としては紙、フィルム、
合成紙、あるいは金属フォイル等が使用される。また、
剥離シートとしてはグラシン紙のような高密度紙、クレ
ーコート紙、クラフト紙や上質紙等にポリビニルアルコ
ール、澱粉等の水溶性高分子等と顔料を主成分とする塗
布層を設けた樹脂コーティング原紙等にシリコーン化合
物やフッ素化合物等の剥離剤を塗布したものが用いられ
る。そして、粘着剤としてはゴム系、アクリル系、ビニ
ルエーテル系等のエマルジョン、有機溶剤ないしは無溶
剤系の各種粘着剤が使用される。
【0003】かかる粘着シートは冷凍保存を必要とする
物品にも貼付されるが、冷凍保存時に貼付された粘着シ
ートが剥がれる恐れがある。また、透明性を必要とされ
る粘着シートにおいては、表面基材に透明フィルムが使
用されるが粘着剤層に使用される粘着剤が透明性を低下
させる問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冷凍
状態においても貼付性に優れた粘着シートを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、表面基
材、粘着剤層、および剥離シートを積層としてなる粘着
シートにおいて、粘着剤層に下記一般式(1)で表され
るエステル誘導体を粘着剤層に対して3〜30重量%含
有させることにより、上記の課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 は炭素数7〜17のアルキル
基、R2 は炭素数1〜12のアルキル基またはベンジル
基を示す。)
【0008】
【発明実施の形態】
【0009】本発明は、粘着剤層中に上記の一般式
(1)で表されるエステル誘導体(以下、特定のエステ
ル誘導体と称する)3〜30重量%含有させることを特
徴とし、特定のエステル誘導体の含有量が3重量%未満
になると、冷凍状態(−40〜−5℃)での貼付性が改
良されず、また30重量%を越えると粘着剤層の粘着性
が低下する恐れがある。一般式(1)において、R1
炭素数が7以下になると粘着剤層中のエステル誘導体が
徐々に揮発したり、またR1 の炭素数が17を越えると
相分離をおこし、粘着性が低下する恐れがある。
【0010】特定のエステル誘導体の具体例としては、
カプリル酸エチル、カプリル酸−n−ブチル、カプリル
酸イソブチル、カプリル酸−n−ヘキシル、カプリル酸
−n−ヘプチル、カプリル酸−n−デシル、カプリン酸
エチル、カプリン酸−n−ブチル、カプリン酸イソブチ
ル、カプリン酸−n−ヘキシル、カプリン酸−n−ヘプ
チル、カプリン酸−n−デシル、ミリスチン酸エチル、
ミリスチン酸−n−ブチル、ミリスチン酸イソブチル、
ミリスチン酸−n−ヘキシル、ミリスチン酸−n−ヘプ
チル、ミリスチン酸−n−デシル、ラウリン酸メチル、
ラウリン酸エチル、ラウリン酸−n−ブチル、ラウリン
酸イソブチル、ラウリン酸−n−ヘキシル、ラウリン酸
−n−ヘプチル、ラウリン酸−n−デシル、パルミチン
酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸−n−ブ
チル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸−n−ヘ
キシル、パルミチン酸−n−ヘプチル、パルミチン酸−
n−デシル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチ
ル、ステアリン酸−n−ブチル、ステアリン酸イソブチ
ル、ステアリン酸−n−ヘキシル、ステアリン酸−n−
ヘプチル、ステアリン酸−n−デシル、カプリル酸ベン
ジル、ステアリン酸ベンジル等が挙げられる。もちろ
ん、これらに限定されるものではなく、また必要に応じ
て二種以上を併用してもよい。
【0011】粘着剤層には、天然ゴム、合成ゴム等のゴ
ム系粘着剤、単量体としてn−ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、アクリル酸、酢酸ビニル等などを共重合
体させたアクリル樹脂系粘着剤等の各種公知の粘着剤が
主成分として含有される。
【0012】更に、粘着剤層には、ロジン、変性ロジ
ン、ロジンおよび変成ロジンの誘導体、ポリテルペン系
樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系
樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチ
レン共重合体等の粘着付与剤、および老化防止剤、安定
剤、充填剤、着色剤等を必要に応じて添加できる。これ
らは必要に応じて二種類以上を併用して使用することも
できる。
【0013】粘着剤層は、粘着剤と特定のエステル誘導
体とをホットメルトした粘着剤層用塗液、有機溶剤中に
粘着剤と特定のエステル誘導体を溶解された粘着剤層用
塗液、または粘着剤と特定のエステル誘導体のエマルシ
ョンからなる粘着剤層用塗液を表面基材の片面、あるい
は剥離シートの剥離層上に塗布後、必要により乾燥して
形成される。
【0014】表面基材としては、上質紙、合成紙、不織
布、コート紙、透明フィルム等が使用される。本発明の
粘着剤層は透明性が高く、表面基材として透明フィルム
を用いると極めて透明性に優れた粘着シートが得られ
る。
【0015】粘着剤層用塗液は、例えばリバースロール
コーター、ナイフコーター、バーコーター、スロットダ
イコーター、リバースグラビアコーター、バリオグラビ
アコーター等のコーターで塗布される。この場合の塗布
量は乾燥重量で5〜30g/m2 程度、好ましくは10
〜25g/m2 程度である。
【0016】粘着剤層を形成する方法としては、剥離紙
上に粘着剤層を形成させた後、表面基材を貼り合せる転
写方式や表面基材に直接粘着剤を塗布させ、その後剥離
紙を貼り合せる直接方式も使用できる。その他、粘着シ
ート製造分野における各種の公知技術が付加し得るもの
である。
【0017】本発明の粘着シートは、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体の記録部に貼り合
せることにより、冷凍食品や医薬品等の温度管理が必要
な物品の輸送または保管時に使用し、物品あるいは空間
が室温以下の保存温度に保たれていたかどうかを簡便に
検知することができる。例えば、感熱記録体をラベルプ
リンターでバーコード記録した後、粘着シートを貼り合
わせて、所定の温度以下で放置している間はバーコード
記録は消色されないが、所定の温度を越えるとバーコー
ド記録が徐々に消色される。
【0018】感熱記録体は各種公知の方法で製造され、
感熱記録体に用いられる無色ないしは淡色のロイコ染料
としては各種公知のものが使用できる。ロイコ染料の具
体例として、トリアリールメタン系誘導体、ジアリール
メタン系誘導体、フルオラン系誘導体、フェノチアジン
系誘導体、ローダミンラクタム系誘導体、スピロピラン
系誘導体、ロイコオーラミン系誘導体等が挙げられる。
【0019】ロイコ染料と併用される呈色剤についても
各種公知のものが使用でき、例えばモノフェノール系誘
導体、ビスフェノール系誘導体、トリスフェノール系誘
導体、スルホニルウレア系誘導体、サリチル酸系誘導体
等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
【0021】実施例1 〔粘着シートの作製〕アクリル酸ブチル65部、2−エ
チルヘキシルアクリレート34部およびアクリル酸1部
とを重合して得れたアクリル系粘着剤50部、粘着付与
剤(商品名:タマノル 803L/荒川化学工業社製)
15部、ポリイソシアネート系架橋剤(商品名:コロネ
ートL、ポリウレタン社製)2部、ミリスチン酸メチル
10部およびトルエン231部とからなる組成物を混合
・攪拌して得られた粘着剤層用塗液を市販の剥離紙の剥
離層面にリバースロールコーターで15g/m2 となる
ように塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、厚さ50μ
mのポリエステルフィルムに貼り合せ、粘着シートを得
た。
【0022】実施例2〜5 実施例1の粘着シートの作製において、ミリスチン酸メ
チルの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1
と同様にして粘着シートを得た。 実施例2: カプリン酸−n−デシル 実施例3: ラウリン酸ブチル 実施例4: パルミチン酸イソブチル 実施例5: ミリスチン酸ベンジル
【0023】実施例6〜7 実施例1の粘着シートの作製において、アクリル酸ブチ
ル65部、2−エチルヘキシルアクリレート34部およ
びアクリル酸1部とを重合して得られたアクリル系粘着
剤の代わりに下記の単量体を重合して得られた粘着剤を
用いた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得
た。 実施例6: アクリル酸エチル20部、2−エチルヘキ
シルアクリレート59部、酢酸ビニル20部およびアク
リル酸1部 実施例7: アクリル酸ブチル14部、2−エチルヘキ
シルアクリレート65部、酢酸ビニル20部およびアク
リル酸1部
【0024】比較例1〜3 実施例1の粘着シートの作製において、ミリスチン酸メ
チル10部の代わりに下記化合物を用いた以外は、実施
例1と同様にして粘着シートを得た。 比較例1: ミリスチン酸メチル1部 比較例2: ミリスチン酸メチル30部 比較例3: フタル酸ジメチル10部
【0025】〔評価試験〕かくして得られた粘着シート
について、下記の評価試験を行い、得られた結果を表1
に示す。
【0026】(接着力)−5℃の状態で、JIS Z
0237に準じてインストロン型引張試験機によって3
00mm/分の引っ張り速度で180°の角度で剥離し
た際の荷重(g/25mm)を測定した(被着体:ポリ
エチレン)。
【0027】(保持力)JIS Z 0237に従い、
落下するまでの時間を測定した。
【0028】(曲面貼り付け適性)各粘着シートの小片
(縦20mm、横16mm)をポリエチレンのパイプ
(外形:13mm)に貼り付け、室温状態で1日放置
後、両端からの浮き上がりを目視で判定した。 ◎:浮き上がりがない ○:若干浮き上がりがあるが、実用上問題ないレベル △:かなり浮き上がりがあり、実用上問題となるレベル ×:完全に浮き上がる
【0029】(冷凍保存性)市販の感熱記録紙(商品
名:Tree’s OA ワープロ用紙 PW−125
K、プラス社製))にTEC社製のバーコードプリンタ
ー、H−9606型を用いてバーコード記録し、その記
録面に、各粘着シートを貼り合せ、−20℃の冷凍庫に
1ヶ月間保存した後、日本電装社製のバーコード読み取
り機で100回読み取り、その読み取り率(%)を測定
した。
【0030】(室温消色性)感熱記録体をTEC社製の
H−9606でバーコード印字し、各実施例で得られた
粘着シートを貼り合せた。20℃の室内に1時間放置し
た後、日本電装社製のバーコード読み取り機で100回
読み取り、その読み取り率(%)を測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】上記の結果から明らかなように、本発明
の粘着シートは、冷凍状態においても貼付性に優れ、し
かも主成分としてロイコ染料と呈色剤からなる感熱記録
体に貼付することにより、物品あるいは空間が室温以下
の保存温度に保たれていたか否かを簡便に検知できるも
のである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】粘着シート
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1 は炭素数7〜17のアルキル基、R2 は炭
素数1〜12のアルキル基またはベンジル基を示す。)
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは商業用、事務用、工程管理
用、物流管理用、家庭用として広範囲にわたってラベ
ル、シール、ステッカー、ワッペン、配送伝票等の形で
使用されている。この粘着シートの一般的構成を説明す
ると、表面基材と剥離シートとの間に粘着剤を挟んだ状
態にしたものであり、表面基材としては紙、フィルム、
合成紙、あるいは金属フォイル等が使用される。また、
剥離シートとしてはグラシン紙のような高密度紙、クレ
ーコート紙、クラフト紙や上質紙等にポリビニルアルコ
ール、澱粉等の水溶性高分子等と顔料を主成分とする塗
布層を設けた樹脂コーティング原紙等にシリコーン化合
物やフッ素化合物等の剥離剤を塗布したものが用いられ
る。そして、粘着剤としてはゴム系、アクリル系、ビニ
ルエーテル系等のエマルジョン、有機溶剤ないしは無溶
剤系の各種粘着剤が使用される。
【0003】かかる粘着シートは冷凍保存を必要とする
物品にも貼付されるが、冷凍保存時に貼付された粘着シ
ートが剥がれる恐れがある。また、透明性を必要とされ
る粘着シートにおいては、表面基材に透明フィルムが使
用されるが粘着剤層に使用される粘着剤が透明性を低下
させる問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冷凍
状態においても貼付性に優れた粘着シートを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、表面基
材、粘着剤層、および剥離シートを積層としてなる粘着
シートにおいて、粘着剤層に下記一般式(1)で表され
るエステル誘導体を粘着剤層に対して3〜30重量%含
有させることにより、上記の課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 は炭素数7〜17のアルキル
基、R2 は炭素数1〜12のアルキル基またはベンジル
基を示す。)
【0008】
【発明実施の形態】本発明は、粘着剤層中に上記の一
般式(1)で表されるエステル誘導体(以下、特定のエ
ステル誘導体と称する)3〜30重量%含有させること
を特徴とし、特定のエステル誘導体の含有量が3重量%
未満になると、冷凍状態(−40〜−5℃)での貼付性
が改良されず、また30重量%を越えると粘着剤層の粘
着性が低下する恐れがある。一般式(1)において、R
1 の炭素数が7以下になると粘着剤層中のエステル誘導
体が徐々に揮発したり、またR1 の炭素数が17を越え
ると相分離をおこし、粘着性が低下する恐れがある。
0009】特定のエステル誘導体の具体例としては、
カプリル酸エチル、カプリル酸−n−ブチル、カプリル
酸イソブチル、カプリル酸−n−ヘキシル、カプリル酸
−n−ヘプチル、カプリル酸−n−デシル、カプリン酸
エチル、カプリン酸−n−ブチル、カプリン酸イソブチ
ル、カプリン酸−n−ヘキシル、カプリン酸−n−ヘプ
チル、カプリン酸−n−デシル、ミリスチン酸エチル、
ミリスチン酸−n−ブチル、ミリスチン酸イソブチル、
ミリスチン酸−n−ヘキシル、ミリスチン酸−n−ヘプ
チル、ミリスチン酸−n−デシル、ラウリン酸メチル、
ラウリン酸エチル、ラウリン酸−n−ブチル、ラウリン
酸イソブチル、ラウリン酸−n−ヘキシル、ラウリン酸
−n−ヘプチル、ラウリン酸−n−デシル、パルミチン
酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸−n−ブ
チル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸−n−ヘ
キシル、パルミチン酸−n−ヘプチル、パルミチン酸−
n−デシル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチ
ル、ステアリン酸−n−ブチル、ステアリン酸イソブチ
ル、ステアリン酸−n−ヘキシル、ステアリン酸−n−
ヘプチル、ステアリン酸−n−デシル、カプリル酸ベン
ジル、ミリスチン酸ベンジル、ステアリン酸ベンジル等
が挙げられる。もちろん、これらに限定されるものでは
なく、また必要に応じて二種以上を併用してもよい。
0010】粘着剤層には、天然ゴム、合成ゴム等のゴ
ム系粘着剤、単量体としてn−ブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、アクリル酸、酢酸ビニル等などを共重合
体させたアクリル樹脂系粘着剤等の各種公知の粘着剤が
主成分として含有される。
0011】更に、粘着剤層には、ロジン、変性ロジ
ン、ロジンおよび変成ロジンの誘導体、ポリテルペン系
樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系
樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチ
レン共重合体等の粘着付与剤、および老化防止剤、安定
剤、充填剤、着色剤等を必要に応じて添加できる。これ
らは必要に応じて二種類以上を併用して使用することも
できる。
0012】粘着剤層は、粘着剤と特定のエステル誘導
体とをホットメルトした粘着剤層用塗液、有機溶剤中に
粘着剤と特定のエステル誘導体を溶解された粘着剤層用
塗液、または粘着剤と特定のエステル誘導体のエマルシ
ョンからなる粘着剤層用塗液を表面基材の片面、あるい
は剥離シートの剥離層上に塗布後、必要により乾燥して
形成される。
0013】表面基材としては、上質紙、合成紙、不織
布、コート紙、透明フィルム等が使用される。本発明の
粘着剤層は透明性が高く、表面基材として透明フィルム
を用いると極めて透明性に優れた粘着シートが得られ
る。
0014】粘着剤層用塗液は、例えばリバースロール
コーター、ナイフコーター、バーコーター、スロットダ
イコーター、リバースグラビアコーター、バリオグラビ
アコーター等のコーターで塗布される。この場合の塗布
量は乾燥重量で5〜30g/m2 程度、好ましくは10
〜25g/m2 程度である。
0015】粘着剤層を形成する方法としては、剥離紙
上に粘着剤層を形成させた後、表面基材を貼り合せる転
写方式や表面基材に直接粘着剤を塗布させ、その後剥離
紙を貼り合せる直接方式も使用できる。その他、粘着シ
ート製造分野における各種の公知技術が付加し得るもの
である。
0016】本発明の粘着シートは、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体の記録部に貼り合
せることにより、冷凍食品や医薬品等の温度管理が必要
な物品の輸送または保管時に使用し、物品あるいは空間
が室温以下の保存温度に保たれていたかどうかを簡便に
検知することができる。例えば、感熱記録体をラベルプ
リンターでバーコード記録した後、粘着シートを貼り合
わせて、所定の温度以下で放置している間はバーコード
記録は消色されないが、所定の温度を越えるとバーコー
ド記録が徐々に消色される。
0017】感熱記録体は各種公知の方法で製造され、
感熱記録体に用いられる無色ないしは淡色のロイコ染料
としては各種公知のものが使用できる。ロイコ染料の具
体例として、トリアリールメタン系誘導体、ジアリール
メタン系誘導体、フルオラン系誘導体、フェノチアジン
系誘導体、ローダミンラクタム系誘導体、スピロピラン
系誘導体、ロイコオーラミン系誘導体等が挙げられる。
0018】ロイコ染料と併用される呈色剤についても
各種公知のものが使用でき、例えばモノフェノール系誘
導体、ビスフェノール系誘導体、トリスフェノール系誘
導体、スルホニルウレア系誘導体、サリチル酸系誘導体
等が挙げられる。
0019
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
0020】実施例1 〔粘着シートの作製〕アクリル酸ブチル65部、2−エ
チルヘキシルアクリレート34部およびアクリル酸1部
とを重合して得れたアクリル系粘着剤50部、粘着付与
剤(商品名:タマノル 803L/荒川化学工業社製)
15部、ポリイソシアネート系架橋剤(商品名:コロネ
ートL、ポリウレタン社製)2部、ミリスチン酸メチル
10部およびトルエン231部とからなる組成物を混合
・攪拌して得られた粘着剤層用塗液を市販の剥離紙の剥
離層面にリバースロールコーターで15g/m2 となる
ように塗布乾燥して粘着剤層を形成した後、厚さ50μ
mのポリエステルフィルムに貼り合せ、粘着シートを得
た。
0021】実施例2〜5 実施例1の粘着シートの作製において、ミリスチン酸メ
チルの代わりに下記の化合物を用いた以外は、実施例1
と同様にして粘着シートを得た。 実施例2: カプリン酸−n−デシル 実施例3: ラウリン酸ブチル 実施例4: パルミチン酸イソブチル 実施例5: ミリスチン酸ベンジル
0022】実施例6〜7 実施例1の粘着シートの作製において、アクリル酸ブチ
ル65部、2−エチルヘキシルアクリレート34部およ
びアクリル酸1部とを重合して得られたアクリル系粘着
剤の代わりに下記の単量体を重合して得られた粘着剤を
用いた以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得
た。 実施例6: アクリル酸エチル20部、2−エチルヘキ
シルアクリレート59部、酢酸ビニル20部およびアク
リル酸1部 実施例7: アクリル酸ブチル14部、2−エチルヘキ
シルアクリレート65部、酢酸ビニル20部およびアク
リル酸1部
0023】比較例1〜3 実施例1の粘着シートの作製において、ミリスチン酸メ
チル10部の代わりに下記化合物を用いた以外は、実施
例1と同様にして粘着シートを得た。 比較例1: ミリスチン酸メチル1部 比較例2: ミリスチン酸メチル30部 比較例3: フタル酸ジメチル10部
0024】〔評価試験〕かくして得られた粘着シート
について、下記の評価試験を行い、得られた結果を表1
に示す。
0025】(接着力)−5℃の状態で、JIS Z
0237に準じてインストロン型引張試験機によって3
00mm/分の引っ張り速度で180°の角度で剥離し
た際の荷重(g/25mm)を測定した(被着体:ポリ
エチレン)。
0026】(保持力)JIS Z 0237に従い、
落下するまでの時間を測定した。
0027】(曲面貼り付け適性)各粘着シートの小片
(縦20mm、横16mm)をポリエチレンのパイプ
(外形:13mm)に貼り付け、室温状態で1日放置
後、両端からの浮き上がりを目視で判定した。 ◎:浮き上がりがない ○:若干浮き上がりがあるが、実用上問題ないレベル △:かなり浮き上がりがあり、実用上問題となるレベル ×:完全に浮き上がる
0028】(冷凍保存性)市販の感熱記録紙(商品
名:Tree’s OA ワープロ用紙 PW−125
K、プラス社製))にTEC社製のバーコードプリンタ
ー、H−9606型を用いてバーコード記録し、その記
録面に、各粘着シートを貼り合せ、−20℃の冷凍庫に
1ヶ月間保存した後、日本電装社製のバーコード読み取
り機で100回読み取り、その読み取り率(%)を測定
した。
0029】(室温消色性)感熱記録体をTEC社製の
H−9606でバーコード印字し、各実施例で得られた
粘着シートを貼り合せた。20℃の室内に1時間放置し
た後、日本電装社製のバーコード読み取り機で100回
読み取り、その読み取り率(%)を測定した。
0030
【表1】
0031
【発明の効果】上記の結果から明らかなように、本発明
の粘着シートは、冷凍状態においても貼付性に優れ、し
かも主成分としてロイコ染料と呈色剤からなる感熱記録
体に貼付することにより、物品あるいは空間が室温以下
の保存温度に保たれていたか否かを簡便に検知できるも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材、粘着剤層、および剥離シートを
    積層としてなる粘着シートにおいて、粘着剤層に下記一
    般式(1)で表されるエステル誘導体を粘着剤層に対し
    て3〜30重量%含有させたことを特徴とする粘着シー
    ト。 【化1】 (式中、R1 は炭素数7〜17のアルキル基、R2 は炭
    素数1〜12のアルキル基またはベンジル基を示す。)
  2. 【請求項2】表面基材が透明フィルムである請求項1記
    載の粘着シート。
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