JPH10195131A - 光重合性正孔注入ポリマー及び表示におけるその使用 - Google Patents

光重合性正孔注入ポリマー及び表示におけるその使用

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JPH10195131A
JPH10195131A JP9355165A JP35516597A JPH10195131A JP H10195131 A JPH10195131 A JP H10195131A JP 9355165 A JP9355165 A JP 9355165A JP 35516597 A JP35516597 A JP 35516597A JP H10195131 A JPH10195131 A JP H10195131A
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hole
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JP9355165A
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Barny Pierre Le
ピエール・ル・バルニイ
Francois Soyer
フランソーズ・ソワイエ
Hugues Facoetti
ユーグ・フアコエツテイ
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Thales SA
Original Assignee
Thomson CSF SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光重合性正孔注入ポリマー及び表示における
その使用の提供。 【解決手段】 骨格がポリアクリレート、ポリメタクリ
レート、ポリスチレン又はポリエチレンタイプのもので
あり;側鎖が正孔移動基及び光架橋性基を包含し、正孔
移動基は3級芳香族アミン又はカルバゾール又はピラゾ
リンであり、光架橋性基はケイ皮酸の誘導体又はフリル
アクリル酸の誘導体である、骨格に結合した側鎖を有す
る光架橋性ポリマー。 【効果】 これは、光架橋により析出後に不溶性である
ことが可能であり、特に標準エレクトロルミネセンス材
料中への正孔の注入に適当である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光化学的に網状化
され得、かつデスプレインにおいて使用されうるエレク
トロルミネセンス材料への正孔の注入又は移動に特に適
しているポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、表示画面におけるマーケットは、
陰極線管により優位を占められている。しかしながら、
これらの管は、その数多くの利点にもかかわらず、それ
らが占める空間の量、その重量及び複雑な形及び大きな
寸法の湾曲画面の得難さといったある程度の数の制限を
欠点として持つ。
【0003】ポリマーの使用に基づくエレクトロルミネ
センス(電流により交差された固体による光の非熱的発
光)は、今日、陰極線管の欠点を軽減しそうな技術とし
て明らかになっている。さらに: * エレクトロルミネセンスデスプレイの操作の最たる
原則は、非常に薄い膜(<1μm)の形での材料の使用
を必要とし、かつ従って、平らでかつ軽量である表示ユ
ニットに導く; * 遠心によるエレクトロルミネセンスポリマーの析出
(デポジション)は、経費が安い、湾曲画面を生じる
(フレキシブルな基板を使用する際)及び大きな寸法の
画面を得ることを可能にするという利点を有する; * 最後に、ポリマーは、エッチングすることができ、
従って、複雑な画面を製造するための非常に多くの可能
性を開く。
【0004】さらに、液晶画面と比べた場合に、エレク
トロルミネセンス画面は、より良好な画角及びより簡単
な具現(アライメント層を用いずに)をもたらし、背面
照明を必要としない。
【0005】エレクトロルミネセンスを生じるために、
有機材料を異なる種類の2つの電極間に挿入する。電極
の一方(カソード)は、電子を注入する。他方の電極
(アノード)は正孔を注入する。電子及び正孔の再結合
は、励起子を生じる。このように形成された励起子の2
5%は一重項であり、75%は三重項である。一重項励
起子の失活のみが放射性であり、かつこれがエレクトロ
ルミネセンスの量子収量を0.25η(ηは材料のホト
ルミネセンスの収量である)に制限する。
【0006】理想的には、有効なキャリア注入を得るた
めに、図1に示したように、アノードの仕事関数は材料
のHOMO(Highest Occupied Mo
lecular Orbital;最高被占軌道)のエ
ネルギー準位よりも高く、カソードの仕事関数は材料の
LUMO(Lowest Unoccupied Mo
lecular Orbital;最低空軌道)のエネ
ルギー準位よりも低くあるべきである。
【0007】しかしながら、現在までに知られているエ
レクトロルミネセンス有機材料は、図2に見られるよう
な比較的低いエネルギーLUMO及び高いエネルギーH
OMOにより特徴付けられる。結果として、カソードは
低い仕事関数を有する材料(Ca、Mg、Sm、Al)
を用いて製造され、アノードは高い仕事関数を有する材
料を用いて製造される。透明電極を有することの付加的
な必要性は、アノードを製造するためにインジウムスズ
オキシド(ITO)を一般的に選択することを意味す
る。
【0008】高いエネルギー収量を得るために、注入さ
れる電子及び正孔の数は等しくあるべきである。この条
件が満たされない場合には、大部分のキャリアが材料中
へ流れ、ジュール効果により材料の温度の上昇をもたら
し、かつその劣化に協力的に働く。この場合に、ETL
材料を用いる図3に見られるように電子の注入を容易に
しかつ正孔の通過を遮断する機能を有する、又は他には
HTL材料を用いる図4に見られるように正孔の注入を
容易にしかつ通過を遮断する機能を有する中間層が使用
される。
【0009】エレクトロルミネセンス材料を用いる表示
システムは、一般に、ITO被覆基板上への − エレクトロルミネセンス材料単独;又は − 正孔の注入のための層、引き続くエミッター層;又
は − エミッター層、引き続く電子注入層;又は − 正孔注入又は正孔移動層、引き続くエミッター層及
び次いで電子注入又は電子移動層の析出によって製造さ
れる。
【0010】全ての場合に、カソードの析出は真空下に
最終段階で行われる。
【0011】注入層の析出は、エミッターポリマーのフ
ィルム上への次のタイプの小さな分子:
【0012】
【化6】
【0013】の蒸着によるか又は無定形ポリマー溶液の
遠心により行われうる。
【0014】小さな電子注入分子の蒸着は、使用された
材料に制約を加えない。これは、遠心による析出の場合
にはそうではない。実際、この場合には、被覆溶剤はエ
ミッターポリマーの非溶剤であるべきである。これは、
PPV
【0015】
【化7】
【0016】(これは、全ての溶剤に不溶性である)を
用いて、及び出願人により提案されかつ特許出願第27
36061号明細書中に記載されたような架橋性側鎖を
有するエレクトロルミネセンスポリマーを用いて簡単に
得られる。
【0017】状況は、遠心によるエミッターポリマーの
析出のために正孔注入層を用いる場合に異なり: − 真空下で蒸着された小さな分子のフィルム上では、
このフィルムの完全な再溶解を促進せずに行われえず; − これがPVKポリマータイプであるか又は化学式:
【0018】
【化8】
【0019】を有するPTDから誘導されたポリマータ
イプである場合に、正孔注入層の多かれ少なかれ完全な
再溶解をもたらす。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光架橋によ
り析出後に不溶性であることが可能であり、特に標準エ
レクトロルミネセンス材料中への正孔の注入に適当であ
る新規の光架橋性ポリマーを提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】これらのポリマーは、骨
格に結合した側鎖を有する光架橋性ポリマーであり、そ
の際、 − 骨格は、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリスチレン又はポリエチレンタイプのものであり; − 側鎖は、正孔移動基及び光架橋性基を含み、正孔移
動基は、次のタイプの3級芳香族アミン:
【0022】
【化9】
【0023】又はカルバゾール
【0024】
【化10】
【0025】又はピラゾリン
【0026】
【化11】
【0027】であり、光架橋性基は、ケイ皮酸の誘導体
【0028】
【化12】
【0029】[式中、R=H、Cy2y+1、1≦s≦1
0である]又はフリルアクリル酸の誘導体
【0030】
【化13】
【0031】である。
【0032】本発明の1変法によれば、一定の側鎖は正
孔移動基を有し、他の側鎖は光架橋性基を有する。
【0033】本発明のもう一つの変法によれば、一定の
側鎖は正孔注入基に結合した光架橋性基を有し、他の側
鎖は正孔移動基を有する。
【0034】非限定的な指示として与えられかつ添付図
に関してなされた次の記載から、本発明をより明らかに
理解し、他の利点が明らかになるであろう:図5は、光
架橋性基及び正孔移動基が同じ側鎖中に包含されないこ
とによる本発明の第1の変法を記載する。この変法によ
れば、正孔移動基は、直接骨格に、さもなければ次のタ
イプのスペーサー: −(CH2−)x−O− [式中、1<x<10である]により連結されうる。
【0035】図6は、光架橋性基が正孔移動基に結合さ
れることによる本発明の第2の変法を記載する。正孔移
動基は、本発明の第1の変法におけるのと同様に、直接
骨格に結合されるか、又は次のタイプのスペーサー: −(CH2−)x−O− [式中、1<x<10である]により結合されうる。
【0036】正孔移動基が3級芳香族アミンタイプのも
のである場合、光架橋性基は典型的には図7に示したよ
うにグラフトされうる。正孔移動基がカルバゾールタイ
プのものである場合、光架橋性基は典型的には図8に示
したようにグラフトされうる。
【0037】正孔移動基がピラゾリンタイプのものであ
る場合、光架橋性基は典型的には図9に示したようにグ
ラフトされうる。
【0038】次に、本発明による3種のコポリマーへと
導く3つの例をここで記載する。
【0039】
【実施例】
実施例1 ポリ(ビニルカルバゾール)と(4フリルアクリロイル
オキシメチルスチレン)とのコポリマーの合成(コポリ
マーI)
【0040】
【化14】
【0041】コポリマーIは、図10に記載したよう
に、ビニルカルバゾール及び4クロロメチルスチレンを
用いて出発する2工程で得られる。
【0042】ポリ(ビニルカルバゾール)と(4クロロ
メチルスチレン)とのコポリマーの合成予め密封したバ
ルブ中に、ビニルカルバゾール1.5g、4クロロメチ
ルスチレン0.131g及びトルエン15ml及びAI
BN14.15mgを導入する。
【0043】溶液を真空下で3回脱気し、次いでバルブ
を真空下で密封する。反応媒体を65℃で25時間加熱
する。ポリマーを、エーテル及び次いでメタノール中で
沈殿させる。
【0044】コポリマー(I)の合成 フリルアクリル酸0.181g及びDBU0.2gをD
MPU3ml中に溶かす。この混合物を50℃で1時間
振盪させて、塩を形成する。次いで、ポリ(ビニルカル
バゾール)と(4クロロメチルスチレン)とのコポリマ
ー0.5gを反応媒体に添加する。この混合物を50℃
で8時間振盪させる。コポリマー(I)を、水及び次い
でメタノール中で沈殿させる。
【0045】コポリマー(I)の光架橋の研究 コポリマーフィルム(I)を、遠心により水晶板上に析
出させる。研究は、1.5mW/cm2の出力密度を有
するフルオレセントランプにさらす時間の関数としての
フィルムの密度の展開について行った。
【0046】照射の10分後に、フィルムが1,1,2
トリクロロエタン中に不溶性であることが分かった。
【0047】実施例2:ポリ(N,N,N′トリフェニ
ル−N(4ビニルベンゾイルオキシメチレンフェニレ
ン)1,1′ジフェニル−4,4′(ジアミン)と(4
フリルアクリロイルオキシメチルスチレン)76−24
とのコポリマーの合成、コポリマー(II)
【0048】
【化15】
【0049】コポリマー(II)は、図11に示した反
応図に従って、N,N,N′トリフェニル−N′(4ビ
ニルベンゾイルオキシメチレンフェニレン)1,1′ジ
フェニル−4,4′ジアミン及び4クロロメチルスチレ
ンを用いて2工程で得られる。
【0050】N,N,N′トリフェニル−N′(4ビニ
ルベンゾイルオキシメチレンフェニレン)1,1′ジフ
ェニル−4,4′ジアミン(アミンモノマー)は、3ヨ
ードベンジルアルコール及びN,Nジフェニル−1,
1′ジフェニル−4,4′ジアミンから5工程で得ら
れ、これらの工程は図12に記載されている。
【0051】N,N,N′トリフェニル−1,1′ジフ
ェニレン4,4′ジアミン 磁気振盪装置を備える250mlエルレンマイヤーフラ
スコ中に、N,N,ジフェニル−1,1′ジフェニレン
4,4′ジアミン14g、ヨードベンゼン8.5g、炭
酸カリウム22.9g、クラウンエーテル18−65
1.05g、銅3g及び1,2ジクロロベンゼン42m
lを導入する。
【0052】この混合物を、窒素流下で16時間30分
還流加熱する。
【0053】反応媒体を、フォンテンブロー砂上で加熱
下に濾過する。溶剤を濾液から真空下での蒸留により除
去する。メタノールで洗浄する際に、ペースト状褐色粗
生成物が固化される。
【0054】粗生成物を、シリカ上で、溶離剤としてヘ
キサン50−ベンゼン50を用いるクロマトグラフィー
により精製する。純粋生成物6.18gが得られる。収
率:36.05%。融点:223℃。
【0055】3ヨードベンジルアルコールのテトラヒド
ロピラニルエーテル 磁気振盪装置を備える100mlエルレンマイヤーフラ
スコ中にヘキサン10ml及びアンバーリスト(Amb
erlyst)15 1gを導入する。3ヨードベンジ
ルアルコール9.84g及び3,4ジヒドロ−2H−ピ
ラン4.5gをヘキサン10mlと混合する(媒体は不
均一である)。前記混合物をエルレンマイヤーフラスコ
中で混合し、室温で1時間15分振盪させる。
【0056】液相は均一になる。
【0057】アンバーリストを濾過により除去する。濾
液を蒸発乾固させる。粗生成物を、シリカ上で、溶離剤
としてヘキサン及び次いでベンゼンを用いるクロマトグ
ラフィーにより精製する。純粋な液体12.53gが得
られる。
【0058】収率:93.8%。
【0059】N,N,N′トリフェニル−N′(3ヒド
ロキシメチレンフェニレンテトラヒドロピラニルエーテ
ル)1,1′ジフェニル−4,4′ジアミンの合成 磁気振盪装置を備える100mlエルレンマイヤーフラ
スコ中にN,N,N′トリフェニル−1,1′ジフェニ
レン4,4′ジアミン6g、3ヨードベンジルアルコー
ルのテトラヒドロピラニルエーテル5.09g、炭酸カ
リウム8.03g、クラウンエーテル18−6 1.1
g、銅1.84g及び1,2ジクロロベンゼン31ml
を導入する。
【0060】この混合物を窒素流下で19時間還流加熱
する。
【0061】反応媒体を、フォンテンブロー砂上で加熱
下に濾過する。溶剤を濾液から真空下での蒸留により除
去する。粗生成物を、シリカ上で、溶離剤としてヘキサ
ン50−ベンゼン50及びヘキサン25−ベンゼン75
を用いるクロマトグラフィーにより精製する。純粋生成
物8.55gが得られる。純粋生成物は粘性の液体であ
り、これは、真空下に置かれる場合に固化される。
【0062】収率:97.5%。
【0063】熱分析は、生成物が無定形であることを証
明する。
【0064】N,N,N′トリフェニル−N′(3ヒド
ロキシメチレンフェニレン)1,1′ジフェニル−4,
4′ジアミンの合成 磁気振盪装置を備える500mlエルレンマイヤーフラ
スコ中で、保護されたアミン8.3gをジクロロメタン
100ml中に溶かす。次いで、メタノール10mぉよ
びアンバーリスト15 2.43gを添加する。この混
合物を3時間還流加熱する。反応媒体を室温に戻す。ア
ンバーリストを濾過により除去する。濾液を真空下で蒸
発させる。粗生成物を、シリカ上で、溶離剤としてジク
ロロメタンを用いるクロマトグラフィーにより精製す
る。生成物6.17gが得られる。
【0065】収率:86.4%。
【0066】生成物はガラス転移温度61℃を有する。
【0067】N,N,N′トリフェニル−N′(4ビニ
ルベンゾイルオキシメチレンフェニレン)1,1′ジフ
ェニル−4,4′ジアミンの合成 磁気振盪、還流冷却及びアルゴン掃気装置を備える10
0mlウルフびん中に、ナトリウム−蒸留THF30m
l及び次いで水素化ナトリウム4.6gを導入する。最
後に、アルコールアミン3.1gを添加する。この混合
物をアルゴン流下で1時間還流加熱し、次いで室温まで
冷却し、THF20ml中に溶かした4クロロメチルス
チレン1.44gを迅速に添加する。この混合物を36
時間還流加熱する。
【0068】反応媒体を室温に戻し、エーテル500m
lを添加する。混合物を1時間振盪させ、不溶性物質を
濾過する。濾液を蒸発乾固させる。
【0069】粗生成物を、シリカ上で、溶離剤としてヘ
キサン及び次いでヘキサン50%及びトルエン50%
(容量による)を用いるクロマトグラフィーにより精製
する。スタンド上に生成された粗生成物をメタノールを
用いて洗浄する。固体3gが得られる。
【0070】収率:78.8%。
【0071】融点:104℃。
【0072】ポリ(N,N,N′トリフェニル−N′
(4ビニルベンゾイルオキシメチレンフェニレン)1,
1′ジフェニル−4,4′(ジアミン)と(4クロロメ
チルスチレン)とのコポリマーの合成 予め密封したバルブ中に、アミンモノマー0.634
g、4クロロメチルスチレン0.051g、トルエン5
ml及びAIBN4.37mgを導入する。
【0073】溶液を真空下で3回脱気し、次いでバルブ
を真空下で密封する。反応媒体を65℃で25時間加熱
する。ポリマーを、エーテル−メタノール(43容量
%)の混合物中で及び次いでエーテル中で沈殿させる。
【0074】収率:62.8%。
【0075】ガラス転移温度:129℃。
【0076】コポリマー(II)の合成 フリルアクリル酸0.135g及びDBU0.15gを
HMPA2ml中に溶かす。この混合物を40℃で1時
間振盪させて、塩を形成する。次いで、ポリ(N,N,
N′トリフェニル−N′(4ビニルベンゾイルオキシメ
チレンフェニレン)1,1′ジフェニル−4,4′(ジ
アミン)と(4クロロメチルスチレン)とのコポリマー
0.4gを反応媒体に添加する。この混合物を40℃で
7時間振盪させる。コポリマー(II)を水中及び次い
でメタノール中で沈殿させる。
【0077】ガラス転移温度:121℃。
【0078】NMRにより測定されたフリルアクリレー
ト含有率は24モル%である。
【0079】実施例3:ポリ(N,N,N′トリフェニ
ル−N′(4ビニルベンゾイルオキシメチレンフェニレ
ン)1,1′ジフェニル−4,4′(ジアミン)と(4
フリルアクリロイルオキシメチルスチレン)93−7と
のコポリマーの合成、コポリマー(III) ポリ(N,N,N′トリフェニル−N′(4ビニルベン
ゾイルオキシメチレンフェニレン)1,1′ジフェニル
−4,4′ジアミンと(4クロロメチルスチレン)との
コポリマーの合成 予め密封したバルブ中に、アミンモノマー0.634
g、4クロロメチルスチレン0.025g、トルエン4
ml及びAIBN4.37mgを添加する。
【0080】溶液を真空下で3回脱気し、次いでバルブ
を真空下で密封する。反応媒体を65℃で25時間加熱
する。ポリマーを、メタノール中で及び次いでエーテル
中で沈殿させる。
【0081】コポリマー(III)の合成 フリルアクリル酸0.065g及びDBU0.075g
をHMPA3ml中に溶かす。この混合物を40℃で1
時間振盪させて、塩を形成する。次いで、ポリ(N,
N,N′トリフェニル−N′(4ビニルベンゾイルオキ
シメチレンフェニレン)1,1′ジフェニル−4,4′
ジアミンと(4クロロメチルスチレン)とのコポリマー
0.45gを反応媒体に添加する。この混合物を40℃
で7時間振盪させる。コポリマー(III)を水中及び
次いでメタノール中で沈殿させる。
【0082】NMRにより測定されたフリルアクリレー
ト含有率は7モル%である。
【0083】コポリマー(III)の光架橋の研究 コポリマーフィルム(III)を遠心により水晶板上に
析出させる。研究は、1.5mW/cm2の出力密度を
有するフルオレセントランプにさらす時間の関数として
のフィルムの密度の展開について行った。
【0084】照射の10分後に、フィルムの88%が
1,1,2トリクロロエタン中に不溶性であることが分
かった。
【0085】二層エレクトロルミネセンスダイオード
は、正孔移動としてコポリマー(II)及びエミッター
として次のポリスチレンの誘導体:
【0086】
【化16】
【0087】を用いることにより製造された。
【0088】正孔移動フィルムをUV下での照射により
10分間網状化し、次いでエミッターポリマーをスピン
コーティングによりコポリマー(II)上に析出させ
た。27Vの電圧で70mA/cm2の電流密度を用い
て、100cd/m2が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、エレクトロルミネセンス材料に関する
最高被占軌道(HOMO)及び最低空軌道(LUMO)
の理論的エネルギー準位並びにアノードの仕事関数及び
カソードの仕事関数を記載する。
【図2】図2は、アノード及びカソードの間に含有され
るエレクトロルミネセンス材料の実際の場合に相当する
エネルギー準位を記載する。
【図3】図3は、エレクトロルミネセンスフィルム及び
電子注入又は電子移動層(ETL)を含有する2層系に
相当するエネルギー準位を記載する。
【図4】図4は、エレクトロルミネセンスフィルム及び
正孔注入又は正孔移動層(HTL)を含有する2層系に
相当するエネルギー準位を記載する。
【図5】図5は、異なる側鎖が正孔移動基及び光架橋性
基を支持することによる、本発明の1変法を記載する。
【図6】図6は、一定の側鎖が正孔移動基と光架橋性基
の双方を含有することによる、本発明の1変法を記載す
る。
【図7】図7は、正孔移動基が3級芳香族アミンタイプ
のものである第2の変法による例示的ポリマーを記載す
る。
【図8】図8は、正孔移動基がカルバゾールタイプのも
のである第2の変法による例示的ポリマーを記載する。
【図9】図9は、正孔移動基がピラゾリンタイプのもの
である第2の変法による例示的ポリマーを記載する。
【図10】図10は、本発明による第1の例示的ポリマ
ーの合成に関係する反応図を記載する。
【図11】図11は、本発明による第2の例示的ポリマ
ーの合成に関係する反応図を記載する。
【図12】図12は、芳香族アミンタイプの正孔移動基
を含有する本発明によるポリマーの先駆物質であるモノ
マーの合成の反応図を記載する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 11/06 C09K 11/06 Z H05B 33/22 H05B 33/22 D (72)発明者 ユーグ・フアコエツテイ フランス国、94300・バンセンヌ、ブルバ ール・ドウ・ラ・リベラシオン、24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 − 骨格は、ポリアクリレート、ポリメ
    タクリレート、ポリスチレン又はポリエチレンタイプの
    ものであり; − 側鎖は、正孔移動基及び光架橋性基を含み、正孔移
    動基は、次のタイプの3級芳香族アミン: 【化1】 又はカルバゾール 【化2】 又はピラゾリン 【化3】 であり、光架橋性基は、ケイ皮酸の誘導体 【化4】 [式中、R=H2y2y+1Oである]又はフリルアクリ
    ル酸の誘導体 【化5】 である、骨格に結合した側鎖を有する光架橋性ポリマ
    ー。
  2. 【請求項2】 一定の側鎖は正孔移動基を有し、他の側
    鎖は光架橋性基を有する、請求項1記載の側鎖を有する
    光架橋性ポリマー。
  3. 【請求項3】 一定の側鎖は正孔注入基に結合した光架
    橋性基を有し、他の側鎖は正孔移動基を有する、請求項
    1記載の側鎖を有する光架橋性ポリマー。
  4. 【請求項4】 正孔移動基は次のタイプのスペーサー: −(CH2−)x−O− [式中、1<x<10である]によって骨格に連結され
    る、請求項1記載の側鎖ポリマー。
  5. 【請求項5】 光架橋性基の含有率は1〜25モル%の
    範囲である、請求項1記載の側鎖ポリマー。
JP9355165A 1996-12-24 1997-12-24 光重合性正孔注入ポリマー及び表示におけるその使用 Pending JPH10195131A (ja)

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