JPH10194165A - バスのシャシ及びその組立て方法 - Google Patents

バスのシャシ及びその組立て方法

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JPH10194165A
JPH10194165A JP1593397A JP1593397A JPH10194165A JP H10194165 A JPH10194165 A JP H10194165A JP 1593397 A JP1593397 A JP 1593397A JP 1593397 A JP1593397 A JP 1593397A JP H10194165 A JPH10194165 A JP H10194165A
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JP
Japan
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chassis
central
fastening portion
assembling
fixed
Prior art date
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Application number
JP1593397A
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English (en)
Inventor
Kenzo Suzuki
健三 鈴木
Kenji Mukouzato
憲二 向里
Beniko Takato
紅子 高戸
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャシを、前部シャシ、後部シャシ、中央シ
ャシ及び前記配管用シャシの4つの互い独立したシャシ
から構成し、該夫々のシャシに必要部品を組み付けてサ
ブアッセンブルした後、4つのシャシをボルトで締結し
て一体的に組み付けてシャシの組付け作業性を大幅に向
上させて組付け工数を低減させると共に、前部シャシ及
び後部シャシを共通化して大型バスから中型バスまで中
央シャシのみを変更するだけでホイールベースの異なる
各種のバスを容易に製造することができるようにする。 【解決手段】 シャシ1を、前部シャシ2、後部シャシ
3、中央シャシ4及び配管用シャシ5の4個のシャシに
分割し、夫々のシャシ2,3,4,5ごとに防錆処理を
施した後に必要部品を組み付けてサブアッセンブルした
後、ボルト25,29,34により互いに締結して一体
的に組み立てるようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスのシャシ及び
その組立て方法に係り、特にシャシを前部シャシ、後部
シャシ、中央シャシ及び前記配管用シャシの4つの互い
独立したシャシから構成し、該夫々のシャシに必要部品
を組み付けてサブアッセンブルした後、4つのシャシを
ボルトで締結して一体的に組み付け、小型の防錆処理装
置で確実に防錆処理できるようにし、また組付け作業性
を大幅に向上させて組付け工数を低減させると共に、前
部シャシ及び後部シャシを共通化して大型バスから中型
バスまで中央シャシのみを変更するだけでホイールベー
スの異なる各種のバスを容易に製造することができるよ
うにした画期的なバスのシャシ及びその組立て方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】バスのシャシは、従来自動車用構造鋼で
製作された山形鋼、溝形鋼などの構造部材を、該バスの
車体の大きさの骨格に一体的に溶接して基本フレームを
製作し、該基本フレームに種々の必要部品を溶接又はね
じ止めにより固定した後、防錆のための塗装等の表面処
理を施して製作されている。
【0003】上記した従来の製造方法によると、バスの
車体が大型となるとそれに伴ってシャシも大型部品を溶
接して組み立てるため、溶接時の部品ごとの位置合わせ
が難しく、更に溶接時の熱による大きな歪みが生じて規
定通りの寸法に組み立てることが難しく、各部の位置、
寸法を修正しながらの作業となるため、該作業に多くの
工数を要する欠点があった。
【0004】またバスのシャシに歪みが残っていると、
ボディを組み付ける際、該ボディとの合せ作業が困難で
あり、バスの外観をきれいに仕上げることができず、商
品価値が低下してしまう。
【0005】またバスには種々の車種があるが、シャシ
部品を一体として溶接してシャシを製作する従来の方法
によると、バスごとに該バスの大きさに合わせて各シャ
シ部品を製作し、それらのシャシ部品を組み合わせて溶
接するので、車種の異なるごとに異なる専用のシャシ部
品を準備しなければならず、また車種ごとに異なる多く
のシャシ部品を在庫することが必要となり、該シャシ部
品の保管場所に広大なスペースを要するという欠点があ
った。
【0006】また多くのシャシ部品を組み合わせ、順次
溶接しながら一体的にシャシを製作するので、最終工程
に近くなると多くの部品が錯綜して組み合わされた状態
となり、溶接された部品を避けながら次の部品を溶接し
なければならず、最終工程に近づく程作業がし難くな
り、作業者に困難な作業を強いることとなるため改善の
余地があった。
【0007】更に、シャシには耐久性能向上のために防
錆処理が施されるが、防錆処理後のシャシに必要部品を
溶接すると、該溶接部の防錆性能が不十分となるため、
各部品をすべて溶接して組み上げた後、該シャシ全体の
防錆処理が施されるが、大型のシャシ全体を防錆処理す
るには、極めて大きな処理装置が必要となり、防錆処理
設備が大型かつ高価になってしまい、製品コストが高く
つくという不具合があった。
【0008】また防錆処理、組立てなど、どの工程にお
いても大型シャシの取扱は作業上効率を悪くする一因と
なっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、シャシを前部シャシ、後部シャ
シ、中央シャシ及び配管用シャシの4個のシャシに分割
し、夫々のシャシごとに防錆処理を施した後に必要部品
を組み付けてサブアッセンブルした後、ボルトにより互
いに締結して一体的に組み立てることにより、シャシ部
品を小型化して取扱いを容易にし、シャシ組付けの作業
効率を大幅に向上させることである。
【0010】また他の目的は、上記構成により、バスの
大きさが異なっても、中央シャシだけを該バスのサイズ
に合わせて変更するだけで、容易にバスのサイズ変更に
対応してどのようなサイズのバスでも容易に製作するこ
とができるようにすることであり、またこれによってシ
ャシ部品の多くの部品を共用化して部品の管理スペース
を従来の管理スペースの数分の一に減少させることがで
きるようにすることであり、また部品在庫を大幅に減少
させて安価に製作できるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、4個に分割された各シャ
シに夫々必要部品を組み付けてサブアッセンブル完成品
とした後、該4個のシャシをボルトにより締結して一体
的に組み立てることにより、シャシ組付けの大部分の作
業を従来より狭い作業場でも支障なく行うことができる
ようにすることであり、また組み付け作業を容易化する
ことである。
【0012】また他の目的は、シャシを4個に分割して
夫々のシャシ部品を小型化し、分割された該小型のシャ
シ部品を夫々独立して防錆処理した後、ボルトにより締
結して一体的に組み立ててシャシとすることにより、防
錆処理を完全に行うことができるようにしてバスの耐久
性能を向上させると共に、防錆処理後の溶接作業をなく
して該溶接部の補修防錆処理を不要化することであり、
また防錆処理装置の小型化を可能とすることであり、ま
たこれによって防錆処理装置を小規模かつ安価なものと
することである。
【0013】更に他の目的は、シャシの締結部として、
T形溝が形成された角柱状のアルミニウム引抜き材及び
該T形溝に頭部が嵌合して装着されたT字ボルトを使用
することにより、4個に分割されたシャシ部品の寸法精
度に多少の誤差があっても該誤差を吸収して部品を修正
することなく容易に組み付けることができるようにする
ことであり、またこれによって組付け工数を大幅に低減
させることである。
【0014】また他の目的は、シャシ部品を小型化する
ことにより、高精度のシャシ部品を容易に製作できるよ
うにすることであり、またこれによってシャシとボディ
との組付けを容易化して作業効率を向上させると共に組
み付け精度を向上させてボディ外観をきれいに仕上げら
れるようにし、バスの商品価値を大幅に向上させること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】要するに本発明に係るバ
スのシャシの組立て方法(請求項1)は、シャシを該シ
ャシの前部を構成する前部シャシと、前記シャシの後部
を構成する後部シャシと、前記シャシの中央部を構成し
前端に前記前部シャシが固定されると共に後端に前記後
部シャシが固定される中央シャシと、前記前部シャシ、
前記後部シャシ及び前記中央シャシの上方に固定される
配管用シャシとに分割し、前記前部シャシ、前記後部シ
ャシ、前記中央シャシ及び前記配管用シャシを夫々ボル
トにより互いに締結して一体的に組み立てることを特徴
とするものである。
【0016】また本発明に係るバスのシャシの組立て方
法(請求項2)は、シャシを該シャシの前部を構成する
前部シャシと、前記シャシの後部を構成する後部シャシ
と、前記シャシの中央部を構成し前端に前記前部シャシ
が固定されると共に後端に前記後部シャシが固定される
中央シャシと、前記前部シャシ、前記後部シャシ及び前
記中央シャシの上方に固定される配管用シャシとに分割
し、前記前部シャシと前記後部シャシと前記中央シャシ
及び前記配管用シャシに夫々防錆処理を施した後に必要
部品を組み付けてサブアッセンブルした後、ボルトによ
り互いに締結して一体的に組み立てて前記バスのシャシ
とすることを特徴とするものである。
【0017】また本発明装置(請求項3)は、前部骨格
を構成する前部シャシと、後部骨格を構成する後部シャ
シと、中央部骨格を構成し前端に前記前部シャシが固定
されると共に後端に前記後部シャシが固定される中央シ
ャシと、前記中央シャシの上方に固定される配管用シャ
シとの4つのシャシに分割してシャシが構成され、前記
前部シャシ、前記後部シャシ、前記中央シャシ及び前記
配管用シャシを夫々ボルトにより互いに締結して一体的
に組み立てられるように構成したことを特徴とするもの
である。
【0018】また本発明装置(請求項4)は、シャシの
前部骨格を構成しフロントアクスル部が組み付けられて
サブアッセンブルされかつ中央シャシとの締結部が形成
された前部シャシと、前記シャシの後部骨格を構成しリ
ヤアクスル部が組み付けられてサブアッセンブルされか
つ中央シャシとの締結部が形成された後部シャシと、前
端に前記前部シャシを締結する締結部が形成されると共
に後端に前記後部シャシを締結する締結部が形成された
ベースシャシ及び該ベースシャシから立設された固定台
に配管用シャシとの締結部が形成された中央シャシと、
前記固定台の前記締結部に固定する締結部が形成され前
記中央シャシの上部に固定される配管用シャシとから構
成され、前記前部シャシと前記後部シャシと前記中央シ
ャシと前記配管用シャシとを互いにボルトにより締結し
て一体的に組み立てられるように構成したことを特徴と
するものである。
【0019】また本発明装置(請求項5)は、シャシの
前部骨格を構成しフロントアクスル部が組み付けられて
サブアッセンブルされかつ中央シャシとの締結部が形成
された前部シャシと、前記シャシの後部骨格を構成しリ
ヤアクスル部が組み付けられてサブアッセンブルされか
つ中央シャシとの締結部が形成された後部シャシと、前
端に前記前部シャシを締結する締結部が形成されると共
に後端に前記後部シャシを締結する締結部が形成された
ベースシャシ及び該ベースシャシから台形状に立設され
た固定台に配管用シャシとの締結部が形成された中央シ
ャシと、前記固定台の前記締結部に固定される締結部が
形成され前記中央シャシの上部に固定される配管用シャ
シとの互いに独立した4つのシャシから構成され、前記
配管用シャシは中空の角柱状のアルミニウム引抜き材で
構成され、該配管用シャシの前記締結部にはT形溝が形
成されて前記中央シャシの締結部と該T形溝に頭部が嵌
合して装着されたT字ボルトにより締結されるように構
成したことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図1から図5において、本発明に係る
バスのシャシ1は、前部シャシ2と、後部シャシ3と、
中央シャシ4と、配管用シャシ5とを備えている。
【0021】前部シャシ2は、図1から図3及び図7に
おいて、前輪8が装着されたフロントアクスル9が組み
付けられ、バス6のシャシ1の前部骨格を構成するため
のものであって、自動車用構造用鋼で製作されたハット
形鋼10、溝形鋼11などが互いに溶接されて強固な構
造体として製作されており、ハット形鋼10の後端10
aには中央シャシ4と結合するための締結部として複数
のボルト穴10bが形成されている。
【0022】また前端にはフロントアクスル9を組み付
けるための固定板12が溶接によって固着され、該固定
板12にはボルト締結用のボルト穴12aが形成されて
おり、ボルト(図示せず)によってフロントアクスル9
を強固に固定できるようになっている。
【0023】フロントアクスル9には、前輪8等の各シ
ャシ部品が所定の部位に予め組み付けられ、サブアッセ
ンブルされて完成されており、該フロントアクスル9を
前部シャシ2にボルトによって固定するだけでバス6の
前部を構成できるようになっている。
【0024】後部シャシ3は、図1、図2及び図5にお
いて、後輪13が回動自在に装着されたリアアクスル1
4が組み付けられ、バス6のシャシ1の後部骨格を構成
するためのものであって、自動車用構造用鋼で製作され
た角パイプ15、溝形鋼7、鋼板16等が互いに溶接さ
れて強固な構造体として製作されており、組立て完成時
に配管用シャシ5を支えるように立設された角パイプ1
5の下端には中央シャシ4との締結部としてボルト穴1
5aが形成されている。
【0025】中央シャシ4は、図1、図2及び図4にお
いて、前端に前部シャシ2を、後端に後部シャシ3をボ
ルトによって締結され、一体的に組み付けられてシャシ
1の中間部を構成するためのものであって、ベースシャ
シ18及び固定台19とから構成されている。
【0026】ベースシャシ18は、前部シャシ2と後部
シャシ3とに連結されて中央シャシ4のベースを構成す
るものであり、図示の実施例においては、2本のハット
形鋼20、2本のZ形鋼21がバス6の進行方向に平行
に配列され、該ハット形鋼20、Z形鋼21と直交する
方向に複数本の山形鋼22が溶接されて強固な平面状の
構造体となっている。
【0027】図7において、ベースシャシ18を構成す
る2本のハット形鋼20、2本のZ形鋼21の前端に
は、前部シャシ2と締結するための穴23aが形成され
た補助板23が溶接により固着されており、座金24、
ボルト25及びナット26により前部シャシ2を固定す
るようになっている。
【0028】また、後部シャシ3が固定される2本のハ
ット形鋼20の後端内側には、図8において、ボルト穴
28aが形成された締結ブロック28が溶接されてお
り、ボルト穴28a及び角パイプ15のボルト穴15a
にボルト29を挿通し、ナット30で締め付けて後部シ
ャシ3の角パイプ15をベースシャシ18に固定するよ
うになっている。
【0029】固定台19は、配管用シャシ5を固定する
ためのものであって、ベースシャシ18上に角パイプ3
1を台形に立設して溶接して構造体であり、台形状の固
定台19の上部両側端には、配管用シャシ5を締結する
ためのU字溝32a及び長穴32bが形成された締結板
32が溶接され、またベースシャシ18との溶接部には
断面コの字形のフレーム接続金具27が溶接されてお
り、該フレーム接続金具27には外フレーム17が固定
されてボディとなる0.8mm乃至1.2mmの厚さの
鋼板を固定するようになっている。
【0030】配管用シャシ5は、図1、図2及び図9に
おいて、固定台19の上部に固定されてバス6の各部に
配設された電装部品(図示せず)及び圧縮空気で作動さ
れる空圧部品とを連結するための導電線(図示せず)及
びエアパイプ(図示せず)を配線及び配管するためのも
のであって、3面の長手方向にT字溝33aが形成され
た矩形断面を持ち、中空状にアルミニウムで製作された
2本の引抜き材33を平行に配設し、上面のT字溝33
aにT字ボルト34の頭部34aを挿通して座金35及
びナット36で自動車用構造鋼で製作された山形鋼38
を所定の間隔で複数本固定して梯子状に製作されてお
り、該山形鋼38の上に導電線及びエアパイプ等を配置
できるようになっている。
【0031】そして引抜き材33の側面のT字溝33a
に頭部34aを係合させたT字ボルト34に締結板32
のU字溝32a及び長穴32bを挿通し、ナット36で
締め付けて配管用シャシ5と中央シャシ4とが締結され
ている。
【0032】T字ボルト34はT字溝33aのどの部位
にも固定することができるので、締結板32のU字溝3
2a及び長穴32bと引抜き材33との相対位置に製作
誤差によるずれがあっても自動的に該誤差を吸収するこ
とができ、組立ての障害となることはなく、容易に組み
付けることができるようになっている。
【0033】そして本発明に係るバスのシャシの組立て
方法(請求項1)は、シャシ1を該シャシ1の前部を構
成する前部シャシ2と、シャシ1の後部を構成する後部
シャシ3と、シャシ1の中央部を構成し前端に前部シャ
シ2が固定されると共に後端に後部シャシ3が固定され
る中央シャシ4と、前部シャシ2、後部シャシ3及び中
央シャシ4の上方に固定される配管用シャシ5とに分割
し、前部シャシ2、後部シャシ3、中央シャシ4及び配
管用シャシ5を夫々ボルト25,29,34により互い
に締結して一体的に組み立てる方法である。
【0034】また本発明に係るバスのシャシの組立て方
法(請求項2)は、シャシ1を該シャシ1の前部を構成
する前部シャシ2と、シャシ1の後部を構成する後部シ
ャシ3と、シャシ1の中央部を構成し前端に前部シャシ
2が固定されると共に後端に後部シャシ3が固定される
中央シャシ4と、前部シャシ2、後部シャシ3及び中央
シャシ4の上方に固定される配管用シャシ5とに分割
し、前部シャシ2と後部シャシ3と中央シャシ4及び配
管用シャシ5に夫々防錆処理を施した後に必要部品を組
み付けてサブアッセンブルした後、ボルト25,29,
34により互いに締結して一体的に組み立ててバス6の
シャシ1とする方法である。
【0035】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1及び図2におい
て、バス6のシャシ1の組立ては、先ず前部シャシ2に
前輪8が装着されたフロントアクスル9等のシャシ部品
を組み付けてサブアッセンブルして前部シャシ2を部分
組立てし、また後部シャシ3に後輪13が装着されたリ
アアクスル14等のシャシ部品を組み付けてサブアッセ
ンブルして後部シャシ3を部分組立てしてサブアッセン
ブル完成品とする。
【0036】次いで、図7において、中央シャシ4の補
助板23と前部シャシ2のハット形鋼10とを重合わ
せ、穴23aとボルト穴10bにボルト25を挿通して
座金24及びナット26で強固に締め付けて前部シャシ
2と中央シャシ4とを締結する。
【0037】また図8において、中央シャシ4の後端に
後部シャシ3の角パイプ15を突き合わせ、締結ブロッ
ク28のボルト穴28a及び角パイプ15のボルト穴1
5aにボルト29を挿通し、ナット30で締め付けて中
央シャシ4と後部シャシ3とを締結する。
【0038】更に、図9から図12において、中央シャ
シ4の固定台19上に配管用シャシ5を乗せて引抜き材
33の両側面に締結板32を当接させ、T字溝33aに
頭部34aを係合させたT字ボルト34をU字溝32a
及び長穴32bに挿通して座金35を介してナット36
を締め付け、引抜き材33と中央シャシ4とを強固に締
結する。
【0039】上記作業により、前部シャシ2、後部シャ
シ3、中央シャシ4及び配管用シャシ5は一体的に組み
付けられるが、組付け時に生じる各シャシの製作誤差に
よる各シャシ間のずれは、T字溝33a、U字溝32a
及び長穴32bによって吸収されるので、シャシ部品に
なんらの修正を加えることなく、また組立て完成時に無
理な力をかけることなく容易に組み付けることができ
る。
【0040】図6、図11及び図12において、一体的
に組み付けられたシャシ1の引抜き材33上部にバス車
体フレーム40を乗せ、T字溝33aに頭部34aを係
合させたT字ボルト34をU字溝40aに挿通し、座金
35を介してナット36を締め付けて引抜き材33にバ
ス車体フレーム40を強固に固定し、更に該バス車体フ
レーム40に座席41等の部品を装着した後、ボディ4
2を組み付けてバスの組み付けが完了する。
【0041】上記した如くシャシ1は、前部シャシ2、
後部シャシ3、中央シャシ4及び配管用シャシ5の4個
のシャシに分割されているので、各部品は小型であり精
度よく製作することができ、また各シャシごとに完全に
防錆処理が行われている前部シャシ2、後部シャシ3、
中央シャシ4及び配管用シャシ5をボルトだけで互いに
締結してシャシ1の組付けが行われるので、溶接による
部分的な防錆性能の劣化はなく、また該溶接部位の補修
防錆処理も必要とせず、バス6の耐久性能は大幅に向上
する。
【0042】また、中央シャシ4、配管用シャシ5及び
バス車体フレーム40は、引抜き材33のT字溝33a
に頭部34aが係合したT字ボルト34によって固定さ
れるので、各シャシ部品の製作誤差は吸収されて該製作
誤差が組付け上の障害となることはなく、極めて容易に
組み付けることができるので、大幅に組付け工数を削減
することができる。
【0043】また前部シャシ2及び後部シャシ3は、各
バスの共通部品として使用することができるので、夫々
フロントアクスル9又はリアアクスル14等のシャシ部
品を組み付けてサブアッセンブルした状態で予め準備し
ておき、必要な車種に合わせて中央シャシ4の大きさを
選択して組み付けて大型バスから中型バスまでホイール
ベースの異なる各種のバスを容易に製造することがで
き、顧客の要望に迅速に対応することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上記のようにシャシを前部シ
ャシ、後部シャシ、中央シャシ及び配管用シャシの4個
のシャシに分割し、夫々のシャシごとに防錆処理を施し
た後に必要部品を組み付けてサブアッセンブルした後、
ボルトにより互いに締結して一体的に組み立てるように
したので、シャシ部品を小型化して取扱いを容易にし、
シャシ組付けの作業効率を大幅に向上させることがてき
る効果がある。
【0045】また上記構成により、バスの大きさが異な
っても、中央シャシだけを該バスのサイズに合わせて変
更するだけで、容易にバスのサイズ変更に対応してどの
ようなサイズのバスでも容易に製作することができ、ま
たこの結果シャシ部品の多くの部品を共用化して部品の
管理スペースを従来の管理スペースの数分の一に減少さ
せることができる効果があり、また部品在庫を大幅に減
少させて安価に製作できるという効果がある。
【0046】更には、4個に分割された各シャシに夫々
必要部品を組み付けてサブアッセンブル完成品とした
後、該4個のシャシをボルトにより締結して一体的に組
み立てるようにしたので、シャシ組付けの大部分の作業
を従来より狭い作業場でも支障なく行うことができるこ
とになり、また組み付け作業を容易化することができる
効果がある。
【0047】またシャシを4個に分割して夫々のシャシ
部品を小型化し、分割された該小型のシャシ部品を夫々
独立して防錆処理した後、ボルトにより締結して一体的
に組み立ててシャシとするようにしたので、防錆処理を
完全に行うことができ、バスの耐久性能を向上させるこ
とができると共に、防錆処理後の溶接作業をなくして該
溶接部の補修防錆処理を不要化することができ、また防
錆処理装置の小型化を可能とし得、またこの結果防錆処
理装置を小規模かつ安価なものとすることができる効果
がある。
【0048】更には、シャシの締結部として、T形溝が
形成された角柱状のアルミニウム引抜き材及び該T形溝
に頭部が嵌合して装着されたT字ボルトを使用するよう
にしたので、4個に分割されたシャシ部品の寸法精度に
多少の誤差があっても該誤差を吸収して部品を修正する
ことなく容易に組み付けることができる効果があり、ま
たこの結果組付け工数を大幅に低減させることができる
効果がある。
【0049】またシャシ部品を小型化したので、高精度
のシャシ部品を容易に製作でき、またこの結果シャシと
ボディとの組付けを容易化できるため、作業効率が向上
すると共に組み付け精度が向上してボディ外観をきれい
に仕上げることができるようになり、バスの商品価値を
大幅に向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】バスのシャシの全体斜視図である。
【図2】シャシの分解斜視図である。
【図3】前部シャシの斜視図である。
【図4】中央シャシの斜視図である。
【図5】後部シャシの斜視図である。
【図6】完成したバスの骨格を示す正面図である。
【図7】前部シャシと中央シャシとの組付け状態を示す
部分分解要部斜視図である。
【図8】後部シャシと中央シャシとの組付け状態を示す
要部破断斜視図である。
【図9】配管用シャシと中央シャシとの組付け状態を示
す要部斜視図である。
【図10】配管用シャシの締結部である角柱状のアルミ
ニウム引抜き材とT字ボルトを示す部分拡大斜視図であ
る。
【図11】配管用シャシと中央シャシとの組付け状態を
示す要部正面図である。
【図12】配管用シャシと中央シャシとの組付け状態を
示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 シャシ 2 前部シャシ 3 後部シャシ 4 中央シャシ 5 配管用シャシ 6 バス 9 フロントアクスル部 10a 締結部の一例たるボルト穴 14 リヤアクスル部 15a 締結部の一例たるボルト穴 18 ベースシャシ 19 固定台 23a 締結部の一例たるボルト穴 28 締結部の一例たる締結ブロック 33 アルミニウム引抜き材 33a T形溝 34 T字ボルト 34a 頭部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシを該シャシの前部を構成する前部
    シャシと、前記シャシの後部を構成する後部シャシと、
    前記シャシの中央部を構成し前端に前記前部シャシが固
    定されると共に後端に前記後部シャシが固定される中央
    シャシと、前記前部シャシ、前記後部シャシ及び前記中
    央シャシの上方に固定される配管用シャシとに分割し、
    前記前部シャシ、前記後部シャシ、前記中央シャシ及び
    前記配管用シャシを夫々ボルトにより互いに締結して一
    体的に組み立てることを特徴とするバスのシャシの組立
    て方法。
  2. 【請求項2】 シャシを該シャシの前部を構成する前部
    シャシと、前記シャシの後部を構成する後部シャシと、
    前記シャシの中央部を構成し前端に前記前部シャシが固
    定されると共に後端に前記後部シャシが固定される中央
    シャシと、前記前部シャシ、前記後部シャシ及び前記中
    央シャシの上方に固定される配管用シャシとに分割し、
    前記前部シャシと前記後部シャシと前記中央シャシ及び
    前記配管用シャシに夫々防錆処理を施した後に必要部品
    を組み付けてサブアッセンブルした後、ボルトにより互
    いに締結して一体的に組み立てて前記バスのシャシとす
    ることを特徴とするバスのシャシの組立て方法。
  3. 【請求項3】 前部骨格を構成する前部シャシと、後部
    骨格を構成する後部シャシと、中央部骨格を構成し前端
    に前記前部シャシが固定されると共に後端に前記後部シ
    ャシが固定される中央シャシと、前記中央シャシの上方
    に固定される配管用シャシとの4つのシャシに分割して
    シャシが構成され、前記前部シャシ、前記後部シャシ、
    前記中央シャシ及び前記配管用シャシを夫々ボルトによ
    り互いに締結して一体的に組み立てられるように構成し
    たことを特徴とするバスのシャシ。
  4. 【請求項4】 シャシの前部骨格を構成しフロントアク
    スル部が組み付けられてサブアッセンブルされかつ中央
    シャシとの締結部が形成された前部シャシと、前記シャ
    シの後部骨格を構成しリヤアクスル部が組み付けられて
    サブアッセンブルされかつ中央シャシとの締結部が形成
    された後部シャシと、前端に前記前部シャシを締結する
    締結部が形成されると共に後端に前記後部シャシを締結
    する締結部が形成されたベースシャシ及び該ベースシャ
    シから立設された固定台に配管用シャシとの締結部が形
    成された中央シャシと、前記固定台の前記締結部に固定
    する締結部が形成され前記中央シャシの上部に固定され
    る配管用シャシとから構成され、前記前部シャシと前記
    後部シャシと前記中央シャシと前記配管用シャシとを互
    いにボルトにより締結して一体的に組み立てられるよう
    に構成したことを特徴とするバスのシャシ。
  5. 【請求項5】 シャシの前部骨格を構成しフロントアク
    スル部が組み付けられてサブアッセンブルされかつ中央
    シャシとの締結部が形成された前部シャシと、前記シャ
    シの後部骨格を構成しリヤアクスル部が組み付けられて
    サブアッセンブルされかつ中央シャシとの締結部が形成
    された後部シャシと、前端に前記前部シャシを締結する
    締結部が形成されると共に後端に前記後部シャシを締結
    する締結部が形成されたベースシャシ及び該ベースシャ
    シから台形状に立設された固定台に配管用シャシとの締
    結部が形成された中央シャシと、前記固定台の前記締結
    部に固定される締結部が形成され前記中央シャシの上部
    に固定される配管用シャシとの互いに独立した4つのシ
    ャシから構成され、前記配管用シャシは中空の角柱状の
    アルミニウム引抜き材で構成され、該配管用シャシの前
    記締結部にはT形溝が形成されて前記中央シャシの締結
    部と該T形溝に頭部が嵌合して装着されたT字ボルトに
    より締結されるように構成したことを特徴とするバスの
    シャシ。
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