JPH10193934A - タイヤ空気圧異常判定装置 - Google Patents
タイヤ空気圧異常判定装置Info
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- JPH10193934A JPH10193934A JP1342097A JP1342097A JPH10193934A JP H10193934 A JPH10193934 A JP H10193934A JP 1342097 A JP1342097 A JP 1342097A JP 1342097 A JP1342097 A JP 1342097A JP H10193934 A JPH10193934 A JP H10193934A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車輪のヨー方向の共振ノイズの影響を排除す
ることにより、タイヤ空気圧の異常判定の精度を更に一
層向上させる。 【解決手段】 各輪の車輪速を検出する車輪速センサ1
2FL〜2RRと、車輪速より車輪に対する路面よりの外乱
及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ(タイヤ
のベルト側部分の角速度、ベルト側部分とリム側部分と
の間のねじり角)を推定する外乱オブザーバ30と、車
輪速に基づき車輪のヨー方向共振についてオブザーバに
よる推定外乱に対する補正量を演算するブロック38、
40と、該補正量にて推定外乱を補正するブロック40
と、補正された外乱及びパラメータに基づきタイヤのば
ね定数の変化量を演算し、ばね定数の変化量に基づきタ
イヤ空気圧が異常であるか否かを判定するブロック3
2、34、36とを有する。
ることにより、タイヤ空気圧の異常判定の精度を更に一
層向上させる。 【解決手段】 各輪の車輪速を検出する車輪速センサ1
2FL〜2RRと、車輪速より車輪に対する路面よりの外乱
及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ(タイヤ
のベルト側部分の角速度、ベルト側部分とリム側部分と
の間のねじり角)を推定する外乱オブザーバ30と、車
輪速に基づき車輪のヨー方向共振についてオブザーバに
よる推定外乱に対する補正量を演算するブロック38、
40と、該補正量にて推定外乱を補正するブロック40
と、補正された外乱及びパラメータに基づきタイヤのば
ね定数の変化量を演算し、ばね定数の変化量に基づきタ
イヤ空気圧が異常であるか否かを判定するブロック3
2、34、36とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のタイヤの空
気圧の異常を判定するタイヤ空気圧異常判定装置に係
り、更に詳細には車輪速の如き車輪の運動状態量に基づ
きタイヤ空気圧の異常を判定するタイヤ空気圧異常判定
装置に係る。
気圧の異常を判定するタイヤ空気圧異常判定装置に係
り、更に詳細には車輪速の如き車輪の運動状態量に基づ
きタイヤ空気圧の異常を判定するタイヤ空気圧異常判定
装置に係る。
【0002】
【従来の技術】タイヤの空気圧とタイヤのばね定数との
間には一定の関係があり、またタイヤのばね定数とタイ
ヤの共振周波数との間には一定の関係があることを利用
し、車輪速信号よりタイヤの振動に起因する車輪速の振
動成分を抽出し、その振動成分に基づきタイヤの上下方
向又は前後方向の共振周波数又はタイヤのばね定数を求
め、これよりタイヤの空気圧を推定しその異常を判定す
るタイヤ空気圧異常判定装置は従来より種々の構成のも
のが提案されている。
間には一定の関係があり、またタイヤのばね定数とタイ
ヤの共振周波数との間には一定の関係があることを利用
し、車輪速信号よりタイヤの振動に起因する車輪速の振
動成分を抽出し、その振動成分に基づきタイヤの上下方
向又は前後方向の共振周波数又はタイヤのばね定数を求
め、これよりタイヤの空気圧を推定しその異常を判定す
るタイヤ空気圧異常判定装置は従来より種々の構成のも
のが提案されている。
【0003】例えば本願出願人の出願にかかる特開平8
−15069号公報には、各輪の車輪速を検出し、路面
よりタイヤに入力される振動入力の大きさが所定の範囲
内にあるときの車輪速信号に基づき車輪に対する路面よ
りの外乱及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ
をオブザーバにより求め、これらの外乱及びパラメータ
よりタイヤ空気圧(タイヤのばね定数)を推定しタイヤ
空気圧の異常を判定するよう構成されたタイヤ空気圧異
常判定装置が記載されている。
−15069号公報には、各輪の車輪速を検出し、路面
よりタイヤに入力される振動入力の大きさが所定の範囲
内にあるときの車輪速信号に基づき車輪に対する路面よ
りの外乱及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ
をオブザーバにより求め、これらの外乱及びパラメータ
よりタイヤ空気圧(タイヤのばね定数)を推定しタイヤ
空気圧の異常を判定するよう構成されたタイヤ空気圧異
常判定装置が記載されている。
【0004】かかるタイヤ空気圧異常判定装置によれ
ば、各輪の車輪速が検出され、路面よりタイヤに入力さ
れる振動入力の大きさが所定の範囲内にあるときの車輪
速信号に基づきタイヤの空気圧の異常が判定されるの
で、圧力センサの如くタイヤの空気圧を直接検出する手
段を要することなくタイヤ空気圧の異常を判定すること
ができ、また路面よりタイヤに入力される振動入力の大
きさに拘らずタイヤ空気圧の異常が判定される場合に比
して高精度にタイヤ空気圧の異常を判定することができ
る。
ば、各輪の車輪速が検出され、路面よりタイヤに入力さ
れる振動入力の大きさが所定の範囲内にあるときの車輪
速信号に基づきタイヤの空気圧の異常が判定されるの
で、圧力センサの如くタイヤの空気圧を直接検出する手
段を要することなくタイヤ空気圧の異常を判定すること
ができ、また路面よりタイヤに入力される振動入力の大
きさに拘らずタイヤ空気圧の異常が判定される場合に比
して高精度にタイヤ空気圧の異常を判定することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のタイヤ空気圧異常判定装置に於いては、車速が低車速
域にあるときにはタイヤ空気圧が正常であるにも拘らず
異常に低い圧力であると誤って判定される場合がある。
本願発明者はこの点について種々の実験的研究を行った
結果、車輪のヨー方向の振動、即ち車輪の上下軸周りの
振動の共振点がタイヤの共振点よりも低い周波数域に存
在し、また車速が低車速域にあるときにはタイヤの共振
レベルが低いので、車輪のヨー方向の共振ノイズの影響
が相対的に高くなり、そのため実際のタイヤ空気圧は正
常であるにも拘らずタイヤ空気圧の異常判定に誤りが生
じることを究明した。
のタイヤ空気圧異常判定装置に於いては、車速が低車速
域にあるときにはタイヤ空気圧が正常であるにも拘らず
異常に低い圧力であると誤って判定される場合がある。
本願発明者はこの点について種々の実験的研究を行った
結果、車輪のヨー方向の振動、即ち車輪の上下軸周りの
振動の共振点がタイヤの共振点よりも低い周波数域に存
在し、また車速が低車速域にあるときにはタイヤの共振
レベルが低いので、車輪のヨー方向の共振ノイズの影響
が相対的に高くなり、そのため実際のタイヤ空気圧は正
常であるにも拘らずタイヤ空気圧の異常判定に誤りが生
じることを究明した。
【0006】本発明は、従来のタイヤ空気圧推定装置に
於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本
発明の主要な課題は、車輪のヨー方向の共振ノイズの影
響を排除することにより、タイヤ空気圧の異常判定の精
度を更に一層向上させることである。
於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本
発明の主要な課題は、車輪のヨー方向の共振ノイズの影
響を排除することにより、タイヤ空気圧の異常判定の精
度を更に一層向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、車輪の運動状態量を検出する手段
と、車輪の運動状態量の検出値より車輪に対する路面よ
りの外乱及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ
を推定するオブザーバと、前記車輪の運動状態量の検出
値に基づき車輪のヨー方向共振について前記オブザーバ
による推定外乱に対する補正量を演算する手段と、前記
補正量にて前記推定外乱を補正する手段と、前記補正さ
れた推定外乱及び前記パラメータに基づきタイヤ空気圧
が異常であるか否かを判定する手段とを有するタイヤ空
気圧異常判定装置(請求項1の構成)、車輪の運動状態
量を検出する手段と、車輪の運動状態量の検出値より車
輪に対する路面よりの外乱及びタイヤのばね定数の変化
を表すパラメータを推定するオブザーバと、前記車輪の
運動状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振につい
てタイヤのばね定数に対する補正量を演算する手段と、
前記推定外乱及び前記パラメータに基づきタイヤのばね
定数を演算する手段と、前記補正量にて前記ばね定数を
補正する手段と、前記補正されたばね定数に基づきタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段とを有する
タイヤ空気圧異常判定装置(請求項2の構成)、又は車
輪の運動状態量を検出する手段と、車輪の運動状態量の
検出値の信号より車輪のヨー方向共振周波数帯域の信号
を除去処理する手段と、前記除去処理された車輪の運動
状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱及びタ
イヤのばね定数の変化を表すパラメータを推定するオブ
ザーバと、前記推定外乱及び前記パラメータに基づきタ
イヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段とを有す
るタイヤ空気圧異常判定装置(請求項3の構成)によっ
て達成される。
は、本発明によれば、車輪の運動状態量を検出する手段
と、車輪の運動状態量の検出値より車輪に対する路面よ
りの外乱及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ
を推定するオブザーバと、前記車輪の運動状態量の検出
値に基づき車輪のヨー方向共振について前記オブザーバ
による推定外乱に対する補正量を演算する手段と、前記
補正量にて前記推定外乱を補正する手段と、前記補正さ
れた推定外乱及び前記パラメータに基づきタイヤ空気圧
が異常であるか否かを判定する手段とを有するタイヤ空
気圧異常判定装置(請求項1の構成)、車輪の運動状態
量を検出する手段と、車輪の運動状態量の検出値より車
輪に対する路面よりの外乱及びタイヤのばね定数の変化
を表すパラメータを推定するオブザーバと、前記車輪の
運動状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振につい
てタイヤのばね定数に対する補正量を演算する手段と、
前記推定外乱及び前記パラメータに基づきタイヤのばね
定数を演算する手段と、前記補正量にて前記ばね定数を
補正する手段と、前記補正されたばね定数に基づきタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段とを有する
タイヤ空気圧異常判定装置(請求項2の構成)、又は車
輪の運動状態量を検出する手段と、車輪の運動状態量の
検出値の信号より車輪のヨー方向共振周波数帯域の信号
を除去処理する手段と、前記除去処理された車輪の運動
状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱及びタ
イヤのばね定数の変化を表すパラメータを推定するオブ
ザーバと、前記推定外乱及び前記パラメータに基づきタ
イヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段とを有す
るタイヤ空気圧異常判定装置(請求項3の構成)によっ
て達成される。
【0008】上述の請求項1の構成によれば、車輪の運
動状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振について
オブザーバによる推定外乱に対する補正量が演算され、
該補正量にて推定外乱が補正され、その補正された推定
外乱及びパラメータに基づきタイヤ空気圧が異常である
か否かが判定されるので、タイヤの共振レベルが低く車
輪の運動状態量の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振
ノイズの影響を受け易い状況に於いても、実質的にヨー
方向共振ノイズの影響のない推定外乱及びパラメータに
基づきタイヤ空気圧の異常判定が行われ、従ってタイヤ
空気圧の異常判定の精度が更に一層向上される。
動状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振について
オブザーバによる推定外乱に対する補正量が演算され、
該補正量にて推定外乱が補正され、その補正された推定
外乱及びパラメータに基づきタイヤ空気圧が異常である
か否かが判定されるので、タイヤの共振レベルが低く車
輪の運動状態量の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振
ノイズの影響を受け易い状況に於いても、実質的にヨー
方向共振ノイズの影響のない推定外乱及びパラメータに
基づきタイヤ空気圧の異常判定が行われ、従ってタイヤ
空気圧の異常判定の精度が更に一層向上される。
【0009】また請求項2の構成によれば、車輪の運動
状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振についてタ
イヤのばね定数に対する補正量が演算され、推定外乱及
びパラメータに基づきタイヤのばね定数が演算され、前
記補正量にてばね定数が補正され、その補正されたばね
定数に基づきタイヤ空気圧が異常であるか否かが判定さ
れるので、タイヤの共振レベルが低く車輪の運動状態量
の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振ノイズの影響を
受け易い状況に於いても、実質的にヨー方向共振ノイズ
の影響のないタイヤのばね定数に基づきタイヤ空気圧の
異常判定が行われ、従ってタイヤ空気圧の異常判定の精
度が更に一層向上される。
状態量の検出値に基づき車輪のヨー方向共振についてタ
イヤのばね定数に対する補正量が演算され、推定外乱及
びパラメータに基づきタイヤのばね定数が演算され、前
記補正量にてばね定数が補正され、その補正されたばね
定数に基づきタイヤ空気圧が異常であるか否かが判定さ
れるので、タイヤの共振レベルが低く車輪の運動状態量
の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振ノイズの影響を
受け易い状況に於いても、実質的にヨー方向共振ノイズ
の影響のないタイヤのばね定数に基づきタイヤ空気圧の
異常判定が行われ、従ってタイヤ空気圧の異常判定の精
度が更に一層向上される。
【0010】また請求項3の構成によれば、車輪の運動
状態量の検出値の信号より車輪のヨー方向共振周波数帯
域の信号が除去処理され、その除去処理された車輪の運
動状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱及び
タイヤのばね定数の変化を表すパラメータがオブザーバ
により推定され、推定外乱及びパラメータに基づきタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かが判定されるので、タイヤ
の共振レベルが低く車輪の運動状態量の検出値に含まれ
る車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受け易い状況に於
いても、実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない車輪
の運動状態量の検出値より外乱及びパラメータがオブザ
ーバにより推定され、従ってヨー方向共振ノイズの影響
を受けることなくタイヤ空気圧の異常判定が行われ、こ
れによりタイヤ空気圧の異常判定の精度が更に一層向上
される。
状態量の検出値の信号より車輪のヨー方向共振周波数帯
域の信号が除去処理され、その除去処理された車輪の運
動状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱及び
タイヤのばね定数の変化を表すパラメータがオブザーバ
により推定され、推定外乱及びパラメータに基づきタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かが判定されるので、タイヤ
の共振レベルが低く車輪の運動状態量の検出値に含まれ
る車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受け易い状況に於
いても、実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない車輪
の運動状態量の検出値より外乱及びパラメータがオブザ
ーバにより推定され、従ってヨー方向共振ノイズの影響
を受けることなくタイヤ空気圧の異常判定が行われ、こ
れによりタイヤ空気圧の異常判定の精度が更に一層向上
される。
【0011】
【課題を解決するための手段の好ましい態様】本発明の
一つの好ましい態様によれば、請求項1乃至3の何れか
の構成に於いて、オブザーバは車輪の運動状態量として
の車輪速に基づき車輪に対する路面よりの外乱、タイヤ
のベルト側部分の角速度、タイヤのリム側部分とベルト
側部分との間のねじり角を推定するよう構成される(好
ましい態様1)。
一つの好ましい態様によれば、請求項1乃至3の何れか
の構成に於いて、オブザーバは車輪の運動状態量として
の車輪速に基づき車輪に対する路面よりの外乱、タイヤ
のベルト側部分の角速度、タイヤのリム側部分とベルト
側部分との間のねじり角を推定するよう構成される(好
ましい態様1)。
【0012】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、タイヤ空気圧
が異常であるか否かを判定する手段はオブザーバにより
推定された外乱、ベルト側部分の角速度、リム側部分と
ベルト側部分との間のねじり角に基づきタイヤのばね定
数の変化量を演算し、該変化量に基づきタイヤ空気圧が
異常であるか否かを判定するよう構成される(好ましい
態様2)。
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、タイヤ空気圧
が異常であるか否かを判定する手段はオブザーバにより
推定された外乱、ベルト側部分の角速度、リム側部分と
ベルト側部分との間のねじり角に基づきタイヤのばね定
数の変化量を演算し、該変化量に基づきタイヤ空気圧が
異常であるか否かを判定するよう構成される(好ましい
態様2)。
【0013】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、オブザ
ーバによる推定外乱に対する補正量は車輪速に基づいて
演算されるよう構成される(好ましい態様3)。
ば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、オブザ
ーバによる推定外乱に対する補正量は車輪速に基づいて
演算されるよう構成される(好ましい態様3)。
【0014】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様2の構成に於いて、タイヤのばね
定数に対する補正量は車輪速に基づいてタイヤのばね定
数の変化量に対する補正量として演算されるよう構成さ
れる(好ましい態様4)。
ば、上記好ましい態様2の構成に於いて、タイヤのばね
定数に対する補正量は車輪速に基づいてタイヤのばね定
数の変化量に対する補正量として演算されるよう構成さ
れる(好ましい態様4)。
【0015】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、前記信
号除去処理手段は車輪の運動状態量の検出値の信号より
車輪のヨー方向共振周波数帯域を含む所定の周波数帯域
の信号を除去処理し、前記所定の周波数帯域は車輪速に
基づいて可変設定されるよう構成される(好ましい態様
5)。
ば、上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、前記信
号除去処理手段は車輪の運動状態量の検出値の信号より
車輪のヨー方向共振周波数帯域を含む所定の周波数帯域
の信号を除去処理し、前記所定の周波数帯域は車輪速に
基づいて可変設定されるよう構成される(好ましい態様
5)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの実施形態について詳細に説明する。
発明を幾つかの実施形態について詳細に説明する。
【0017】第一の実施形態 図1は本発明によるタイヤ空気圧異常判定装置の第一の
実施形態を示す概略構成図であり、図2は車輪の力学モ
デルを示す説明図であり、図3は図1に示されたタイヤ
空気圧判定装置のブロック線図である。
実施形態を示す概略構成図であり、図2は車輪の力学モ
デルを示す説明図であり、図3は図1に示されたタイヤ
空気圧判定装置のブロック線図である。
【0018】図1に於いて、左前輪10FL、右前輪10
FR、左後輪10RL、右後輪10RRにはそれぞれ車輪速セ
ンサ12FL、12FR、12RL、12RRが設けられてお
り、これらの車輪速センサは周知の如く対応する車輪の
車輪速に対応するパルス信号を出力するようになってい
る。一般に車輪はホイールの外周にタイヤが取付けられ
たタイヤ付きホイールであり、従って図2に示されてい
る如く、車輪10は相対回転可能なリム側部分20とベ
ルト側部分22とがねじりばね24によって連結された
ものと考えられてよいので、各車輪速センサは厳密には
対応する車輪のリム側部分20の角速度を検出する。
FR、左後輪10RL、右後輪10RRにはそれぞれ車輪速セ
ンサ12FL、12FR、12RL、12RRが設けられてお
り、これらの車輪速センサは周知の如く対応する車輪の
車輪速に対応するパルス信号を出力するようになってい
る。一般に車輪はホイールの外周にタイヤが取付けられ
たタイヤ付きホイールであり、従って図2に示されてい
る如く、車輪10は相対回転可能なリム側部分20とベ
ルト側部分22とがねじりばね24によって連結された
ものと考えられてよいので、各車輪速センサは厳密には
対応する車輪のリム側部分20の角速度を検出する。
【0019】また各車輪12FL〜12RRにはそのホイー
ルの軸部に作用する制駆動トルクTd を検出するトルク
センサ14FL〜14RRが設けられている。各車輪速セン
サよりのパルス信号及び各トルクセンサよりの制駆動ト
ルク信号はタイヤ空気圧判定装置16へ入力され、判定
装置16はこれらの信号に基づき後述の如く各輪のタイ
ヤ空気圧(タイヤのばね定数)を推定により演算すると
共に、車輪のタイヤ空気圧が異常であるか否かを判定
し、タイヤ空気圧が異常であるときには警報装置18へ
制御信号を出力することにより車輌の乗員に警報を発す
るようになっている。
ルの軸部に作用する制駆動トルクTd を検出するトルク
センサ14FL〜14RRが設けられている。各車輪速セン
サよりのパルス信号及び各トルクセンサよりの制駆動ト
ルク信号はタイヤ空気圧判定装置16へ入力され、判定
装置16はこれらの信号に基づき後述の如く各輪のタイ
ヤ空気圧(タイヤのばね定数)を推定により演算すると
共に、車輪のタイヤ空気圧が異常であるか否かを判定
し、タイヤ空気圧が異常であるときには警報装置18へ
制御信号を出力することにより車輌の乗員に警報を発す
るようになっている。
【0020】図3に示されている如く、タイヤ空気圧判
定装置16は各車輪速センサよりパルス信号を受ける車
輪速演算ブロック26と、前処理フィルタブロック28
と、各トルクセンサより制駆動トルク信号を受ける外乱
オブザーバ30と、相関演算ブロック32と、正規化ブ
ロック34と、タイヤ空気圧が異常であるか否かを判定
する異常判定ブロック36とを有している。またこの実
施形態のタイヤ空気圧判定装置16は外乱補正値演算ブ
ロック38と外乱補正ブロック40とを有している。
定装置16は各車輪速センサよりパルス信号を受ける車
輪速演算ブロック26と、前処理フィルタブロック28
と、各トルクセンサより制駆動トルク信号を受ける外乱
オブザーバ30と、相関演算ブロック32と、正規化ブ
ロック34と、タイヤ空気圧が異常であるか否かを判定
する異常判定ブロック36とを有している。またこの実
施形態のタイヤ空気圧判定装置16は外乱補正値演算ブ
ロック38と外乱補正ブロック40とを有している。
【0021】尚タイヤ空気圧判定装置16は実際には例
えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリメモ
リ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)
と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコ
モンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュータ
であってよく、このことは後述の他の実施形態について
も同様である。
えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリメモ
リ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)
と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコ
モンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュータ
であってよく、このことは後述の他の実施形態について
も同様である。
【0022】車輪速演算ブロック26は車輪速センサ1
2FL〜12RRより供給されるパルス信号に基づき車輪速
(リム側部分の回転速度)を演算し、前処理フィルタブ
ロック28は車輪速演算ブロック26により演算された
車輪速のうちタイヤ空気圧の判定に適した所定の周波数
範囲内にあるものを抽出する。
2FL〜12RRより供給されるパルス信号に基づき車輪速
(リム側部分の回転速度)を演算し、前処理フィルタブ
ロック28は車輪速演算ブロック26により演算された
車輪速のうちタイヤ空気圧の判定に適した所定の周波数
範囲内にあるものを抽出する。
【0023】外乱オブザーバ30は図2に示された車輪
10のモデルに基づいて構成されている。車輪10は慣
性モーメントJR のリム側部分20と慣性モーメントJ
B のベルト側部分22とがばね定数Kのねじりばね24
により接続されたものとして車輪をモデル化すれば、下
記の(1)〜(3)の状態方程式が成立し、これによっ
て線形システムが構成される。
10のモデルに基づいて構成されている。車輪10は慣
性モーメントJR のリム側部分20と慣性モーメントJ
B のベルト側部分22とがばね定数Kのねじりばね24
により接続されたものとして車輪をモデル化すれば、下
記の(1)〜(3)の状態方程式が成立し、これによっ
て線形システムが構成される。
【数1】JR ωR ′=−KθRB+T1 ・・・(1) JB ωB ′= KθRB−Td ・・・(2) θRB′=ωR −ωB ・・・(3) ただし、 ωR :リム側部分20の角速度 ωR ′:リム側部分20の角加速度 ωB :ベルト側部分22の角速度 ωB ′:ベルト側部分22の角加速度 θRB :リム側部分20とベルト側部分22との間のね
じり角 T1 :トルクセンサ14により検出される制駆動トル
ク Td :路面からの外乱トルク
じり角 T1 :トルクセンサ14により検出される制駆動トル
ク Td :路面からの外乱トルク
【0024】尚実際の車輪にはリム側部分20とベルト
側部分22との間にダンパが存在するが、その影響は比
較的小さいので、この実施形態に於てはその存在が無視
されている。
側部分22との間にダンパが存在するが、その影響は比
較的小さいので、この実施形態に於てはその存在が無視
されている。
【0025】上記状態方程式をベクトル及び行列を用い
て表せば下記の(4)式となる。
て表せば下記の(4)式となる。
【数2】
【0026】ここでタイヤの空気圧が変化し、ねじりば
ね24のばね定数がKからK+ΔKに変化したとする
と、車輪10の運動は下記の(5)式にて表される。
ね24のばね定数がKからK+ΔKに変化したとする
と、車輪10の運動は下記の(5)式にて表される。
【数3】
【0027】即ちばね定数KがΔKだけ変化することは
正常なタイヤに(5)式の右辺の最終項にて表される外
乱が加えられるのと等価である。この外乱にはばね定数
Kの変化量ΔKの情報が含まれており、またばね定数K
はタイヤの空気圧に応じて変化するので、この外乱を推
定することによってタイヤの空気圧の変化量を推定する
ことができる。この外乱の推定に外乱オブザーバの手法
が用いられるのであり、今路面からのトルクTd をも外
乱として扱うことにすれば、推定されるべき外乱wは下
記の(6)式にて表される。
正常なタイヤに(5)式の右辺の最終項にて表される外
乱が加えられるのと等価である。この外乱にはばね定数
Kの変化量ΔKの情報が含まれており、またばね定数K
はタイヤの空気圧に応じて変化するので、この外乱を推
定することによってタイヤの空気圧の変化量を推定する
ことができる。この外乱の推定に外乱オブザーバの手法
が用いられるのであり、今路面からのトルクTd をも外
乱として扱うことにすれば、推定されるべき外乱wは下
記の(6)式にて表される。
【数4】
【0028】しかし理論上外乱[w]の中の一つの要素
しか推定することができないため、(6)式の第二要素
を外乱w2 とし、この外乱w2 を下記の(7)式にて定
義すれば、車輪10の状態方程式は下記の(8)式の如
くになり、従って外乱オブザーバはこの(8)式に基づ
いて構成される。
しか推定することができないため、(6)式の第二要素
を外乱w2 とし、この外乱w2 を下記の(7)式にて定
義すれば、車輪10の状態方程式は下記の(8)式の如
くになり、従って外乱オブザーバはこの(8)式に基づ
いて構成される。
【0029】
【数5】 w2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRB・・・(7)
【数6】
【0030】外乱オブザーバは外乱をシステムの状態変
数の一つとして推定するものである。そこで(7)式の
外乱w2 をシステムの状態に含めるために、推定される
べき外乱のダイナミックスを下記の(9)式にて近似す
る。
数の一つとして推定するものである。そこで(7)式の
外乱w2 をシステムの状態に含めるために、推定される
べき外乱のダイナミックスを下記の(9)式にて近似す
る。
【数7】w2 ′=0・・・(9)
【0031】この近似は外乱の連続的な滑らかな変化を
それに沿う階段状の変化に近似(零次近似)することを
意味し、外乱オブザーバ30の外乱推定速度を推定され
るべき外乱の変化に比べて十分早くすればこの近似は十
分に許容される。上記(9)式より、外乱w2 をシステ
ムの状態変数に含めると下記の(10)式の拡張系が構
成される。
それに沿う階段状の変化に近似(零次近似)することを
意味し、外乱オブザーバ30の外乱推定速度を推定され
るべき外乱の変化に比べて十分早くすればこの近似は十
分に許容される。上記(9)式より、外乱w2 をシステ
ムの状態変数に含めると下記の(10)式の拡張系が構
成される。
【数8】
【0032】この(11)式に於て[ωB θRB
w2 ]T が検出することができない状態変数である。従
ってこのシステムに基づいて外乱オブザーバ30を構成
すれば、外乱w2 と元々測定できない状態変数ωB 、θ
RBとを推定することができる。
w2 ]T が検出することができない状態変数である。従
ってこのシステムに基づいて外乱オブザーバ30を構成
すれば、外乱w2 と元々測定できない状態変数ωB 、θ
RBとを推定することができる。
【0033】記述を簡単にするために(10)式のベク
トル及び行列を分解して次のように表すこととする。
トル及び行列を分解して次のように表すこととする。
【数9】
【0034】このとき、状態[z]=[ωB θRB w
2 ]T を推定する最小次元オブザーバの構成は下記の
(11)式にて表される。
2 ]T を推定する最小次元オブザーバの構成は下記の
(11)式にて表される。
【0035】
【数10】 [zp ′]=[A21][xa ]+[A22][zp ]+[B2 ][u]+[G]{ [xa ′]−([A11][xa ]+[A12][zp ]+[B1 ][u])}=( [A21]−[G][A11])[xa ]+([A22]−[G][A12])[zp ] +[G][xa ′]+([B2 ]−[G][B1 ])[u]・・・(11) ただし、 [zp ] :[z]の推定値 [zp ′]:推定値[zp ]の変化率 [G] :外乱オブザーバ30の推定速度を決めるゲ
イン
イン
【0036】また、真値[z]と推定値[zp ]との誤
差[e]を[e]=[z]−[zp]とおき、誤差
[e]の変化率を[e′]とすると、下記の(12)式
の関係が得られる。
差[e]を[e]=[z]−[zp]とおき、誤差
[e]の変化率を[e′]とすると、下記の(12)式
の関係が得られる。
【数11】 [e′]=([A22]−[G][A12])[e]・・・(12)
【0037】これは外乱オブザーバ30の推定特性を表
しており、行列([A22]−[G][A12])の固有値
が外乱オブザーバ30の極となる。オブザーバゲイン
[G]は推定速度が所定の速度になるように決定されれ
ばよい。
しており、行列([A22]−[G][A12])の固有値
が外乱オブザーバ30の極となる。オブザーバゲイン
[G]は推定速度が所定の速度になるように決定されれ
ばよい。
【0038】尚以上に於ては外乱w2 が前記(7)式、
即ちw2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRBに
て表されるものとして、外乱オブザーバ30のうちねじ
りばね24のばね定数KがΔK変化した場合の外乱w2
を推定する部分の構成について説明したが、外乱オブザ
ーバ30のうちベルト側部分22の慣性モーメントJB
がJB +ΔJB に変化した場合の外乱や、外乱オブザー
バ30のうちリム側部分20の慣性モーメントJR がJ
R +ΔJR に変化した場合の外乱を推定する部分も同様
にして構成することができる。
即ちw2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRBに
て表されるものとして、外乱オブザーバ30のうちねじ
りばね24のばね定数KがΔK変化した場合の外乱w2
を推定する部分の構成について説明したが、外乱オブザ
ーバ30のうちベルト側部分22の慣性モーメントJB
がJB +ΔJB に変化した場合の外乱や、外乱オブザー
バ30のうちリム側部分20の慣性モーメントJR がJ
R +ΔJR に変化した場合の外乱を推定する部分も同様
にして構成することができる。
【0039】相関演算ブロック32は、外乱オブザーバ
30により推定された外乱w2 の推定値w2p及びねじり
角θRBの推定値θRBp に基づき、後述の如く外乱w2 の
推定値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関C(w
2p,θRBp )及びねじり角推定値θRBp の自己相関C
(θRBp ,θRBp )を演算する。
30により推定された外乱w2 の推定値w2p及びねじり
角θRBの推定値θRBp に基づき、後述の如く外乱w2 の
推定値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関C(w
2p,θRBp )及びねじり角推定値θRBp の自己相関C
(θRBp ,θRBp )を演算する。
【0040】正規化ブロック34は、正規化処理、即ち
下記の(13)式に従って自己相関C(θRBp ,
θRBp )に対する相互相関C(w2p,θRBp )の比とし
てLK 値を演算し、RAMのLK 値メモリに格納する。
下記の(13)式に従って自己相関C(θRBp ,
θRBp )に対する相互相関C(w2p,θRBp )の比とし
てLK 値を演算し、RAMのLK 値メモリに格納する。
【数12】 LK =C(w2p,θRBp )/C(θRBp ,θRBp )・・・(13)
【0041】異常判定ブロック36は、LK 値メモリに
格納されているLK 値に基づきばね定数の変化量ΔKを
演算し、この変化量に基づきタイヤの空気圧が異常であ
るか否かを判定する。
格納されているLK 値に基づきばね定数の変化量ΔKを
演算し、この変化量に基づきタイヤの空気圧が異常であ
るか否かを判定する。
【0042】即ちLK 値とばね定数の変化量ΔKとの間
には前記(8)式に基づき求められる下記の(14)式
にて表される関係がある。
には前記(8)式に基づき求められる下記の(14)式
にて表される関係がある。
【数13】 LK =(−1/JB )C0 +ΔK/JB ・・・(14) ただし、C0 はC(Tdp,θRBp )/C(θRBp ,θ
RBp )にて表される値であり、ばね定数Kの変化とは無
関係であるので、タイヤ空気圧が正常の状態で予め求め
ておくことによって補償することができる。また、C
(Tdp,θRBp )は外乱トルクTd の推定値とねじり角
θRBの推定値との相互相関を表している。
RBp )にて表される値であり、ばね定数Kの変化とは無
関係であるので、タイヤ空気圧が正常の状態で予め求め
ておくことによって補償することができる。また、C
(Tdp,θRBp )は外乱トルクTd の推定値とねじり角
θRBの推定値との相互相関を表している。
【0043】ROMには予めLK とΔKとの関係がばね
定数変化テーブルとしてROMに格納されており、従っ
てLK 値メモリに格納されているLK =C(w2p,θ
RBp )/C(θRBp ,θRBp )に基づいてねじりばね2
4のばね定数Kの変化量ΔKが演算される。そして変化
量ΔKがROMに格納されている基準値ΔK0 と比較さ
れ、補正値ΔKが負の定数である基準値ΔK0 より小さ
い場合にはタイヤの空気圧が異常に低いと判定されて警
報装置18により警報が発せられる。
定数変化テーブルとしてROMに格納されており、従っ
てLK 値メモリに格納されているLK =C(w2p,θ
RBp )/C(θRBp ,θRBp )に基づいてねじりばね2
4のばね定数Kの変化量ΔKが演算される。そして変化
量ΔKがROMに格納されている基準値ΔK0 と比較さ
れ、補正値ΔKが負の定数である基準値ΔK0 より小さ
い場合にはタイヤの空気圧が異常に低いと判定されて警
報装置18により警報が発せられる。
【0044】更に外乱補正値演算ブロック38は、車輪
のヨー方向共振ノイズの影響を排除すべく、後述の如く
前処理フィルタ処理後の車輪速に基づき外乱補正値Ka
を演算し、外乱補正ブロック40は外乱オブザーバ30
により推定された外乱w2pを後述の如く外乱補正値Ka
に基づき補正する。
のヨー方向共振ノイズの影響を排除すべく、後述の如く
前処理フィルタ処理後の車輪速に基づき外乱補正値Ka
を演算し、外乱補正ブロック40は外乱オブザーバ30
により推定された外乱w2pを後述の如く外乱補正値Ka
に基づき補正する。
【0045】以上の説明より解る如く、車輪速センサ1
2FL〜12RR、車輪速演算ブロック26、及び前処理フ
ィルタブロック28により車輪の運動状態量を検出する
手段の機能が達成され、外乱オブザーバ30によりオブ
ザーバの機能が達成され、相関演算ブロック32、正規
化ブロック34、及び異常判定ブロック36によりタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段の機能が達
成される。更に外乱補正値演算ブロック38及び外乱補
正ブロック40により車輪のヨー方向共振についてオブ
ザーバによる推定外乱に対する補正量を演算する手段の
機能が達成され、外乱補正ブロック40により推定外乱
を補正する手段の機能が達成される。
2FL〜12RR、車輪速演算ブロック26、及び前処理フ
ィルタブロック28により車輪の運動状態量を検出する
手段の機能が達成され、外乱オブザーバ30によりオブ
ザーバの機能が達成され、相関演算ブロック32、正規
化ブロック34、及び異常判定ブロック36によりタイ
ヤ空気圧が異常であるか否かを判定する手段の機能が達
成される。更に外乱補正値演算ブロック38及び外乱補
正ブロック40により車輪のヨー方向共振についてオブ
ザーバによる推定外乱に対する補正量を演算する手段の
機能が達成され、外乱補正ブロック40により推定外乱
を補正する手段の機能が達成される。
【0046】図4はこの第一の実施形態のタイヤ空気圧
判定装置16により実行されるタイヤ空気圧異常判定ル
ーチンを示すゼネラルフローチャートである。尚図4に
示されたフローチャートによるタイヤ空気圧の異常判定
は例えば左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の順に繰り返
し実行され、このことは後述の他の実施形態についても
同様である。
判定装置16により実行されるタイヤ空気圧異常判定ル
ーチンを示すゼネラルフローチャートである。尚図4に
示されたフローチャートによるタイヤ空気圧の異常判定
は例えば左前輪、右前輪、左後輪、右後輪の順に繰り返
し実行され、このことは後述の他の実施形態についても
同様である。
【0047】まずステップ10に於いてはタイヤ空気圧
の異常判定が行われるべき車輪の車輪速を示すパルス信
号及び制駆動トルクを示す信号の読み込みが行われ、ス
テップ20に於いては車輪速を示すパルス信号に基づき
車輪速Vwiが演算され、ステップ30に於いては車輪速
信号に対し前処理フィルタ処理、即ち所定の上限及び下
限カットオフ周波数にてバンドパスフィルタ処理が行わ
れる。
の異常判定が行われるべき車輪の車輪速を示すパルス信
号及び制駆動トルクを示す信号の読み込みが行われ、ス
テップ20に於いては車輪速を示すパルス信号に基づき
車輪速Vwiが演算され、ステップ30に於いては車輪速
信号に対し前処理フィルタ処理、即ち所定の上限及び下
限カットオフ周波数にてバンドパスフィルタ処理が行わ
れる。
【0048】ステップ40に於いてはiが1インクリメ
ントされ、ステップ50に於いてはiが基準値Na (1
00〜1000程度の正の一定の整数)であるか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ1
0へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ60に
於いてiが0にリセットされる。
ントされ、ステップ50に於いてはiが基準値Na (1
00〜1000程度の正の一定の整数)であるか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ1
0へ戻り、肯定判別が行われたときにはステップ60に
於いてiが0にリセットされる。
【0049】ステップ70に於いては車輪速Vwi及び対
応する制駆動トルクに基づき外乱オブザーバ30につい
て上述した外乱オブザーバの処理が行われ、これにより
外乱w2 の推定値w2p、ベルト側部分22の角速度ωB
の推定値ωBp、及びねじり角θRBの推定値θRBp が求め
られる。
応する制駆動トルクに基づき外乱オブザーバ30につい
て上述した外乱オブザーバの処理が行われ、これにより
外乱w2 の推定値w2p、ベルト側部分22の角速度ωB
の推定値ωBp、及びねじり角θRBの推定値θRBp が求め
られる。
【0050】ステップ80に於いては外乱補正値演算ブ
ロック38について上述した外乱補正値Ka が前処理フ
ィルタ処理後の車輪速、即ちタイヤのリム側部分の角速
度ωR に基づき下記の(15)式に従って演算され、ス
テップ90に於いては外乱補正ブロック40について上
述した如く推定外乱w2pが下記の(16)式に従って補
正演算される。尚(15)式の関数f(ωR )は実験的
に求められてよく、また外乱補正値Ka はマップ演算に
より求められてもよい。
ロック38について上述した外乱補正値Ka が前処理フ
ィルタ処理後の車輪速、即ちタイヤのリム側部分の角速
度ωR に基づき下記の(15)式に従って演算され、ス
テップ90に於いては外乱補正ブロック40について上
述した如く推定外乱w2pが下記の(16)式に従って補
正演算される。尚(15)式の関数f(ωR )は実験的
に求められてよく、また外乱補正値Ka はマップ演算に
より求められてもよい。
【0051】
【数14】Ka =f(ωR )・・・(15)
【数15】w2p=w2p+Ka ・θRBp ・・・(16)
【0052】ステップ100に於いては相関演算ブロッ
ク32について上述した相関演算が図5に示されたフロ
ーチャートに従って行われ、これにより外乱w2 の推定
値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関C(w2p,
θRBp )及びねじり角推定値θRBp の自己相関C(θ
RBp ,θRBp )が演算される。
ク32について上述した相関演算が図5に示されたフロ
ーチャートに従って行われ、これにより外乱w2 の推定
値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関C(w2p,
θRBp )及びねじり角推定値θRBp の自己相関C(θ
RBp ,θRBp )が演算される。
【0053】ステップ110に於いては正規化ブロック
36について上述した正規化処理が行われ、これにより
自己相関C(θRBp ,θRBp )に対する相互相関C(w
2p,θRBp )の比としてLK 値が演算されると共に、L
K 値に基づきタイヤのばね定数の変化量ΔKが演算され
る。
36について上述した正規化処理が行われ、これにより
自己相関C(θRBp ,θRBp )に対する相互相関C(w
2p,θRBp )の比としてLK 値が演算されると共に、L
K 値に基づきタイヤのばね定数の変化量ΔKが演算され
る。
【0054】ステップ120に於いてはばね定数の変化
量ΔKがその基準値ΔK0 (負の定数)未満であるか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのま
まステップ140へ進み、肯定判別が行われたときには
ステップ130に於いて警報装置18へ制御信号が出力
された後ステップ140へ進む。ステップ140に於い
ては以上の各ステップに於いて演算されたデータがクリ
アされた後ステップ10へ戻り、タイヤ空気圧の異常判
定が行われるべき次の車輪についてステップ10以降が
実行される。
量ΔKがその基準値ΔK0 (負の定数)未満であるか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのま
まステップ140へ進み、肯定判別が行われたときには
ステップ130に於いて警報装置18へ制御信号が出力
された後ステップ140へ進む。ステップ140に於い
ては以上の各ステップに於いて演算されたデータがクリ
アされた後ステップ10へ戻り、タイヤ空気圧の異常判
定が行われるべき次の車輪についてステップ10以降が
実行される。
【0055】また上述のステップ100の相関演算ルー
チンは図5に示されたフローチャートに従って以下の如
く実行される。
チンは図5に示されたフローチャートに従って以下の如
く実行される。
【0056】ステップ101に於いてはステップ70に
於いて演算された現時点の外乱推定値W2p(j) 及びねじ
り角推定値θRBp(j)が読込まれ、ステップ102に於い
ては下記の(17)式に従って相互相関C(w2p,
θRB)が演算される。即ち外乱推定値w2p(j) とねじり
角推定値θRBp(j)との積が演算され、その積が相互相関
C(w2p,θRB)に加算される。ただし最初にステップ
102が実行される際には相互相関C(w2p,θRBp )
が0であるため、相互相関メモリに外乱推定値w2p(j)
とねじり角推定値θRBp(j)との積が格納されるのみであ
る。
於いて演算された現時点の外乱推定値W2p(j) 及びねじ
り角推定値θRBp(j)が読込まれ、ステップ102に於い
ては下記の(17)式に従って相互相関C(w2p,
θRB)が演算される。即ち外乱推定値w2p(j) とねじり
角推定値θRBp(j)との積が演算され、その積が相互相関
C(w2p,θRB)に加算される。ただし最初にステップ
102が実行される際には相互相関C(w2p,θRBp )
が0であるため、相互相関メモリに外乱推定値w2p(j)
とねじり角推定値θRBp(j)との積が格納されるのみであ
る。
【数16】 C(w2p,θRB)=C(w2p,θRB)+w2p(j) ・θRBp(j)・・・(17)
【0057】同様にステップ103に於いては下記の
(18)式に従って自己相関C(θRBp ,θRBp )が演
算される。即ちねじり角推定値θRBp(j)の二乗が演算さ
れ、自己相関メモリの自己相関C(θRBp ,θRBp )に
加算される。
(18)式に従って自己相関C(θRBp ,θRBp )が演
算される。即ちねじり角推定値θRBp(j)の二乗が演算さ
れ、自己相関メモリの自己相関C(θRBp ,θRBp )に
加算される。
【数17】 C(θRBp ,θRBp )=C(θRBp ,θRBp )+θRBp(j) 2 ・・・(18)
【0058】ステップ104に於いては整数jが1イン
クリメントされ、ステップ105に於いては整数jがN
b(正の一定の整数)になったか否かの判定が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ10へ戻り、肯定
判別が行われたときにはステップ106に於いてjが0
にリセットされることにより相関演算ルーチンを終了
し、次ぎのステップ110へ進む。
クリメントされ、ステップ105に於いては整数jがN
b(正の一定の整数)になったか否かの判定が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ10へ戻り、肯定
判別が行われたときにはステップ106に於いてjが0
にリセットされることにより相関演算ルーチンを終了
し、次ぎのステップ110へ進む。
【0059】以上の説明より解る如く、ステップ10及
び20により図3の車輪速演算ブロック26の機能が達
成され、ステップ30により前処理フィルタブロック2
8の機能が達成され、ステップ70により外乱オブザー
バ30の機能が達成され、ステップ100により相関演
算ブロック32の機能が達成される。またステップ11
0により正規化ブロック34の機能が達成され、ステッ
プ120及び130により異常判定ブロック36の機能
が達成される。更にステップ80により外乱補正値演算
ブロック38の機能が達成され、ステップ90により外
乱補正ブロック40の機能が達成される。
び20により図3の車輪速演算ブロック26の機能が達
成され、ステップ30により前処理フィルタブロック2
8の機能が達成され、ステップ70により外乱オブザー
バ30の機能が達成され、ステップ100により相関演
算ブロック32の機能が達成される。またステップ11
0により正規化ブロック34の機能が達成され、ステッ
プ120及び130により異常判定ブロック36の機能
が達成される。更にステップ80により外乱補正値演算
ブロック38の機能が達成され、ステップ90により外
乱補正ブロック40の機能が達成される。
【0060】かくして第一の実施形態によれば、ステッ
プ10〜70に於いて外乱オブザーバの処理により外乱
w2 及びねじり角θRBが推定され、ステップ80に於い
て外乱補正値Ka が演算され、ステップ90に於いて外
乱推定値w2Pが補正されることにより外乱推定値より車
輪のヨー方向共振ノイズの影響が除去され、ステップ1
00に於いて補正後の外乱推定値w2p及びねじり角θRB
の推定値θRBp に基づき、外乱w2 の推定値w2pとねじ
り角推定値θRBp との相互相関C(w2p,θRBp )及び
ねじり角推定値θRBp の自己相関C(θRBp ,θRBp )
が演算され、ステップ110に於いて正規化が行われ、
ステップ120及び130のタイヤ空気圧の異常判定が
行われる。
プ10〜70に於いて外乱オブザーバの処理により外乱
w2 及びねじり角θRBが推定され、ステップ80に於い
て外乱補正値Ka が演算され、ステップ90に於いて外
乱推定値w2Pが補正されることにより外乱推定値より車
輪のヨー方向共振ノイズの影響が除去され、ステップ1
00に於いて補正後の外乱推定値w2p及びねじり角θRB
の推定値θRBp に基づき、外乱w2 の推定値w2pとねじ
り角推定値θRBp との相互相関C(w2p,θRBp )及び
ねじり角推定値θRBp の自己相関C(θRBp ,θRBp )
が演算され、ステップ110に於いて正規化が行われ、
ステップ120及び130のタイヤ空気圧の異常判定が
行われる。
【0061】従ってこの実施形態によれば、車速が低く
タイヤの共振レベルが低いことにより、車輪速信号に含
まれる車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受け易い状況
に於いても、実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない
推定外乱等に基づきタイヤのばね定数の変化量ΔKを演
算し、ばね定数の変化量ΔKに基づきタイヤ空気圧の異
常判定を行うことができるので、車輪のヨー方向共振ノ
イズに起因してタイヤ空気圧が誤って異常であると判定
されることを防止し、タイヤ空気圧の異常判定を高精度
に行うことができる。
タイヤの共振レベルが低いことにより、車輪速信号に含
まれる車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受け易い状況
に於いても、実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない
推定外乱等に基づきタイヤのばね定数の変化量ΔKを演
算し、ばね定数の変化量ΔKに基づきタイヤ空気圧の異
常判定を行うことができるので、車輪のヨー方向共振ノ
イズに起因してタイヤ空気圧が誤って異常であると判定
されることを防止し、タイヤ空気圧の異常判定を高精度
に行うことができる。
【0062】またこの実施形態によれば、従来のタイヤ
空気圧異常判定のルーチンにステップ70及び80を追
加するだけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を
排除するための特別のセンサ等は不要であるので、車輪
のヨー方向共振ノイズの影響を受けることなくタイヤ空
気圧の異常判定を高精度に行う異常判定装置を低廉に構
成することができる。
空気圧異常判定のルーチンにステップ70及び80を追
加するだけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を
排除するための特別のセンサ等は不要であるので、車輪
のヨー方向共振ノイズの影響を受けることなくタイヤ空
気圧の異常判定を高精度に行う異常判定装置を低廉に構
成することができる。
【0063】第二の実施形態 図6は本発明によるタイヤ空気圧異常判定装置の第二の
実施形態のブロック線図であり、図7は第二の実施形態
に於けるタイヤ空気圧異常判定ルーチンを示すゼネラル
フローチャートである。尚図6に於いて図3に示された
部材に対応する部材には図3に於いて付された符号と同
一の符号が付されており、また図7に於いて図4に示さ
れたステップに対応するステップには図4に於いて付さ
れたステップ番号と同一のステップ番号が付されてい
る。
実施形態のブロック線図であり、図7は第二の実施形態
に於けるタイヤ空気圧異常判定ルーチンを示すゼネラル
フローチャートである。尚図6に於いて図3に示された
部材に対応する部材には図3に於いて付された符号と同
一の符号が付されており、また図7に於いて図4に示さ
れたステップに対応するステップには図4に於いて付さ
れたステップ番号と同一のステップ番号が付されてい
る。
【0064】図6に示されている如く、この実施形態の
タイヤ空気圧判定装置16は車輪速演算ブロック26、
前処理フィルタブロック28、外乱オブザーバ30、相
関演算ブロック32、正規化ブロック34、異常判定ブ
ロック36に加えて、ばね定数補正量演算ブロック42
及びばね定数補正ブロック44を有している。
タイヤ空気圧判定装置16は車輪速演算ブロック26、
前処理フィルタブロック28、外乱オブザーバ30、相
関演算ブロック32、正規化ブロック34、異常判定ブ
ロック36に加えて、ばね定数補正量演算ブロック42
及びばね定数補正ブロック44を有している。
【0065】ばね定数補正量演算ブロック42は前処理
フィルタ処理された車輪速に基づき後述の如くタイヤの
ばね定数の変化量ΔKに対する補正量ΔKa を演算し、
ばね定数補正ブロック44は補正量ΔKa に基づき後述
の如くばね定数の変化量ΔKを補正し、これにより車輪
のヨー方向共振ノイズの影響を排除する。従ってばね定
数補正量演算ブロック42により車輪のヨー方向共振に
ついてタイヤのばね定数に対する補正量を演算する手段
の機能が達成され、ばね定数補正ブロック44により前
記補正量にてばね定数を補正する手段の機能が達成され
る。
フィルタ処理された車輪速に基づき後述の如くタイヤの
ばね定数の変化量ΔKに対する補正量ΔKa を演算し、
ばね定数補正ブロック44は補正量ΔKa に基づき後述
の如くばね定数の変化量ΔKを補正し、これにより車輪
のヨー方向共振ノイズの影響を排除する。従ってばね定
数補正量演算ブロック42により車輪のヨー方向共振に
ついてタイヤのばね定数に対する補正量を演算する手段
の機能が達成され、ばね定数補正ブロック44により前
記補正量にてばね定数を補正する手段の機能が達成され
る。
【0066】またこの実施形態のステップ112及び1
14以外のステップ10〜70及びステップ100〜1
40はそれぞれ第一の実施形態の場合と同様に実行され
る。ステップ112に於いてはステップ30の前処理フ
ィルタ処理後の車輪速、即ちタイヤのリム側部分の角速
度ωR に基づき下記の(19)式に従ってばね定数補正
量ΔKa が演算され、ステップ114に於いては下記の
(20)式に従ってばね定数の変化量ΔKが補正量ΔK
a にて補正される。
14以外のステップ10〜70及びステップ100〜1
40はそれぞれ第一の実施形態の場合と同様に実行され
る。ステップ112に於いてはステップ30の前処理フ
ィルタ処理後の車輪速、即ちタイヤのリム側部分の角速
度ωR に基づき下記の(19)式に従ってばね定数補正
量ΔKa が演算され、ステップ114に於いては下記の
(20)式に従ってばね定数の変化量ΔKが補正量ΔK
a にて補正される。
【0067】
【数18】ΔKa =f(wR )・・・(19)
【0068】
【数19】ΔK=ΔK+ΔKa ・・・(20)かくして
第二の実施形態によれば、ステップ110に於ける正規
化により演算されたばね定数の変化量ΔKがステップ1
12及び114に於いて補正量ΔKaにて補正されるの
で、車輪速信号に含まれる車輪のヨー方向共振ノイズの
影響を受け易い状況に於いても、実質的にヨー方向共振
ノイズの影響のないばね定数の変化量ΔKに基づきタイ
ヤ空気圧の異常判定を行うことができ、従って車輪のヨ
ー方向共振ノイズに起因してタイヤ空気圧が誤って異常
であると判定されることを防止し、タイヤ空気圧の異常
判定を高精度に行うことができる。
第二の実施形態によれば、ステップ110に於ける正規
化により演算されたばね定数の変化量ΔKがステップ1
12及び114に於いて補正量ΔKaにて補正されるの
で、車輪速信号に含まれる車輪のヨー方向共振ノイズの
影響を受け易い状況に於いても、実質的にヨー方向共振
ノイズの影響のないばね定数の変化量ΔKに基づきタイ
ヤ空気圧の異常判定を行うことができ、従って車輪のヨ
ー方向共振ノイズに起因してタイヤ空気圧が誤って異常
であると判定されることを防止し、タイヤ空気圧の異常
判定を高精度に行うことができる。
【0069】またこの実施形態の場合にも、従来のタイ
ヤ空気圧異常判定のルーチンにステップ112及び11
4を追加するだけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの
影響を排除するための特別のセンサ等は不要であるの
で、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受けることなく
タイヤ空気圧の異常判定を高精度に行う異常判定装置を
低廉に構成することができる。
ヤ空気圧異常判定のルーチンにステップ112及び11
4を追加するだけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの
影響を排除するための特別のセンサ等は不要であるの
で、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を受けることなく
タイヤ空気圧の異常判定を高精度に行う異常判定装置を
低廉に構成することができる。
【0070】第三の実施形態 図8は本発明によるタイヤ空気圧異常判定装置の第三の
実施形態のブロック線図であり、図9は第三の実施形態
に於けるタイヤ空気圧異常判定ルーチンを示すゼネラル
フローチャートである。尚図8に於いて図3に示された
部材に対応する部材には図3に於いて付された符号と同
一の符号が付されており、また図9に於いて図4に示さ
れたステップに対応するステップには図4に於いて付さ
れたステップ番号と同一のステップ番号が付されてい
る。
実施形態のブロック線図であり、図9は第三の実施形態
に於けるタイヤ空気圧異常判定ルーチンを示すゼネラル
フローチャートである。尚図8に於いて図3に示された
部材に対応する部材には図3に於いて付された符号と同
一の符号が付されており、また図9に於いて図4に示さ
れたステップに対応するステップには図4に於いて付さ
れたステップ番号と同一のステップ番号が付されてい
る。
【0071】図8に示されている如く、この実施形態の
タイヤ空気圧判定装置16は車輪速演算ブロック26等
に加えて前処理フィルタ設定ブロック46を有してお
り、この前処理フィルタ設定ブロック46は車輪速演算
ブロック26により演算された車輪速に基づき後述の如
く前処理フィルタブロック28に於けるバンドパスフィ
ルタ処理の通過帯域を可変設定する。
タイヤ空気圧判定装置16は車輪速演算ブロック26等
に加えて前処理フィルタ設定ブロック46を有してお
り、この前処理フィルタ設定ブロック46は車輪速演算
ブロック26により演算された車輪速に基づき後述の如
く前処理フィルタブロック28に於けるバンドパスフィ
ルタ処理の通過帯域を可変設定する。
【0072】またこの実施形態のステップ25以外のス
テップ10〜70及びステップ100〜140はそれぞ
れ第一の実施形態の場合と同様に実行され、ステップ2
5に於いてはステップ20により演算された車輪速、即
ちタイヤのリム側部分の角速度ωR が例えば図10に示
されている如く車輪のヨー方向の共振が生じるωRo以下
であるときには、ステップ30の前処理フィルタ処理に
於けるバンドパスフィルタの下限カットオフ周波数fcl
が高くなるよう前処理フィルタを設定する。
テップ10〜70及びステップ100〜140はそれぞ
れ第一の実施形態の場合と同様に実行され、ステップ2
5に於いてはステップ20により演算された車輪速、即
ちタイヤのリム側部分の角速度ωR が例えば図10に示
されている如く車輪のヨー方向の共振が生じるωRo以下
であるときには、ステップ30の前処理フィルタ処理に
於けるバンドパスフィルタの下限カットオフ周波数fcl
が高くなるよう前処理フィルタを設定する。
【0073】かくして第三の実施形態によれば、ステッ
プ20により演算された車輪速に基づき、車速が低く車
輪のヨー方向の共振ノイズの影響が高くなる状況に於い
ては、ステップ30の前処理フィルタ処理に於けるバン
ドパスフィルタの下限カットオフ周波数fclが高く設定
されるので、車輪速信号に含まれる車輪のヨー方向共振
ノイズの影響を排除してタイヤ空気圧を高精度に判定す
ることができ、また車速が高く車輪のヨー方向の共振の
影響が小さい状況に於いては、下限カットオフ周波数f
clが低く設定されるので、バンドパスフィルタを通過す
る信号の量を多くし、タイヤ空気圧の異常判定の頻度を
高くすることができる。
プ20により演算された車輪速に基づき、車速が低く車
輪のヨー方向の共振ノイズの影響が高くなる状況に於い
ては、ステップ30の前処理フィルタ処理に於けるバン
ドパスフィルタの下限カットオフ周波数fclが高く設定
されるので、車輪速信号に含まれる車輪のヨー方向共振
ノイズの影響を排除してタイヤ空気圧を高精度に判定す
ることができ、また車速が高く車輪のヨー方向の共振の
影響が小さい状況に於いては、下限カットオフ周波数f
clが低く設定されるので、バンドパスフィルタを通過す
る信号の量を多くし、タイヤ空気圧の異常判定の頻度を
高くすることができる。
【0074】またこの実施形態の場合にも、従来のタイ
ヤ空気圧異常判定のルーチンにステップ25を追加する
だけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を排除す
るための特別のセンサ等は不要であるので、車輪のヨー
方向共振ノイズの影響を受けることなくタイヤ空気圧の
異常判定を高精度に行う異常判定装置を低廉に構成する
ことができる。
ヤ空気圧異常判定のルーチンにステップ25を追加する
だけでよく、車輪のヨー方向共振ノイズの影響を排除す
るための特別のセンサ等は不要であるので、車輪のヨー
方向共振ノイズの影響を受けることなくタイヤ空気圧の
異常判定を高精度に行う異常判定装置を低廉に構成する
ことができる。
【0075】尚上述の第一乃至第三の実施形態に於いて
は、ステップ110に於いて演算されたタイヤのばね定
数の変化量ΔK又はステップ114に於いて補正された
タイヤのばね定数の変化量ΔKに基づきステップ120
に於いてタイヤ空気圧が異常であるか否かが判定される
ようになっているが、必要ならばばね定数の変化量ΔK
に基づきタイヤ空気圧の変化量ΔPが演算され、タイヤ
空気圧Pが正規のタイヤ空気圧Po と変化量ΔPと和と
して演算されてもよい。更にこの場合、タイヤ空気圧の
異常判定は演算されたタイヤ空気圧P又はその変化量Δ
Pに基づいて行われてもよい。
は、ステップ110に於いて演算されたタイヤのばね定
数の変化量ΔK又はステップ114に於いて補正された
タイヤのばね定数の変化量ΔKに基づきステップ120
に於いてタイヤ空気圧が異常であるか否かが判定される
ようになっているが、必要ならばばね定数の変化量ΔK
に基づきタイヤ空気圧の変化量ΔPが演算され、タイヤ
空気圧Pが正規のタイヤ空気圧Po と変化量ΔPと和と
して演算されてもよい。更にこの場合、タイヤ空気圧の
異常判定は演算されたタイヤ空気圧P又はその変化量Δ
Pに基づいて行われてもよい。
【0076】また上述の第三の実施形態に於いては、ス
テップ25に於いて前処理フィルタが設定されるのでは
なく、ステップ30に於ける前処理フィルタ処理前又は
処理後に車輪速信号より車輪のヨー方向共振周波数帯域
の信号を除去する処理が行われてもよく、この処理はソ
フト的な信号処理及びハード的な信号処理の何れにより
達成されてもよい。
テップ25に於いて前処理フィルタが設定されるのでは
なく、ステップ30に於ける前処理フィルタ処理前又は
処理後に車輪速信号より車輪のヨー方向共振周波数帯域
の信号を除去する処理が行われてもよく、この処理はソ
フト的な信号処理及びハード的な信号処理の何れにより
達成されてもよい。
【0077】更に上述の各実施形態に於いては、外乱オ
ブザーバ30は各車輪の制駆動トルクTd をも入力とす
るようになっているが、上記(1)式等に於ける制駆動
トルクT1 の項が省略されると共に、トルクセンサ14
FL〜14RRが省略されてもよい。
ブザーバ30は各車輪の制駆動トルクTd をも入力とす
るようになっているが、上記(1)式等に於ける制駆動
トルクT1 の項が省略されると共に、トルクセンサ14
FL〜14RRが省略されてもよい。
【0078】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
あろう。
ついて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
あろう。
【0079】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、上述
の請求項1の構成によれば、実質的にヨー方向共振ノイ
ズの影響のない推定外乱及びパラメータに基づいてタイ
ヤ空気圧の異常判定を行なうことができ、また請求項2
の構成によれば、実質的にヨー方向共振ノイズの影響の
ないタイヤのばね定数に基づいてタイヤ空気圧の異常判
定を行なうことができ、更に請求項3の構成によれば、
実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない車輪の運動状
態量の検出値より外乱及びパラメータをオブザーバによ
り推定し、これによりヨー方向共振ノイズの影響を受け
ることなくタイヤ空気圧の異常判定を行なうことができ
るので、本発明によればタイヤの共振レベルが低く車輪
の運動状態量の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振ノ
イズの影響を受け易い状況に於いても、タイヤ空気圧の
異常判定の精度を更に一層向上させることができる。
の請求項1の構成によれば、実質的にヨー方向共振ノイ
ズの影響のない推定外乱及びパラメータに基づいてタイ
ヤ空気圧の異常判定を行なうことができ、また請求項2
の構成によれば、実質的にヨー方向共振ノイズの影響の
ないタイヤのばね定数に基づいてタイヤ空気圧の異常判
定を行なうことができ、更に請求項3の構成によれば、
実質的にヨー方向共振ノイズの影響のない車輪の運動状
態量の検出値より外乱及びパラメータをオブザーバによ
り推定し、これによりヨー方向共振ノイズの影響を受け
ることなくタイヤ空気圧の異常判定を行なうことができ
るので、本発明によればタイヤの共振レベルが低く車輪
の運動状態量の検出値に含まれる車輪のヨー方向共振ノ
イズの影響を受け易い状況に於いても、タイヤ空気圧の
異常判定の精度を更に一層向上させることができる。
【図1】本発明によるタイヤ空気圧異常判定装置の第一
の実施形態を示す概略構成図である。
の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】車輪の力学モデルを示す説明図である。
【図3】図1に示されたタイヤ空気圧判定装置のブロッ
ク線図である。
ク線図である。
【図4】第一の実施形態に於けるタイヤ空気圧異常判定
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
【図5】図4に示されたフローチャートのステップ10
0に於ける相関演算ルーチンを示すフローチャートであ
る。
0に於ける相関演算ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】第二の実施形態のタイヤ空気圧判定装置のブロ
ック線図である。
ック線図である。
【図7】第二の実施形態に於けるタイヤ空気圧異常判定
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
【図8】第三の実施形態のタイヤ空気圧判定装置のブロ
ック線図である。
ック線図である。
【図9】第三の実施形態に於けるタイヤ空気圧異常判定
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
ルーチンを示すゼネラルフローチャートである。
【図10】タイヤのリム側部分の角速度ωR と前処理フ
ィルタ処理に於けるバンドパスフィルタの下限カットオ
フ周波数fclとの間の関係を示すグラフである。
ィルタ処理に於けるバンドパスフィルタの下限カットオ
フ周波数fclとの間の関係を示すグラフである。
12FL〜12RR…車輪速センサ 16…タイヤ空気圧判定装置 18…警報装置 26…車輪速演算ブロック 28…前処理フィルタブロック 30…外乱オブザーバ 32…外乱補正値演算ブロック 34…外乱補正ブロック 36…相関演算ブロック 38…正規化ブロック 40…異常判定ブロック 42…ばね定数補正量演算ブロック 44…ばね定数補正ブロック 46…前処理フィルタブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 秀樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 大橋 薫 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 小島 弘義 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 田口 健康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 (72)発明者 井上 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地株式会社 デンソー内 (72)発明者 梅野 孝治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】車輪の運動状態量を検出する手段と、車輪
の運動状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱
及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータを推定す
るオブザーバと、前記車輪の運動状態量の検出値に基づ
き車輪のヨー方向共振について前記オブザーバによる推
定外乱に対する補正量を演算する手段と、前記補正量に
て前記推定外乱を補正する手段と、前記補正された推定
外乱及び前記パラメータに基づきタイヤ空気圧が異常で
あるか否かを判定する手段とを有するタイヤ空気圧異常
判定装置。 - 【請求項2】車輪の運動状態量を検出する手段と、車輪
の運動状態量の検出値より車輪に対する路面よりの外乱
及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータを推定す
るオブザーバと、前記車輪の運動状態量の検出値に基づ
き車輪のヨー方向共振についてタイヤのばね定数に対す
る補正量を演算する手段と、前記推定外乱及び前記パラ
メータに基づきタイヤのばね定数を演算する手段と、前
記補正量にて前記ばね定数を補正する手段と、前記補正
されたばね定数に基づきタイヤ空気圧が異常であるか否
かを判定する手段とを有するタイヤ空気圧異常判定装
置。 - 【請求項3】車輪の運動状態量を検出する手段と、車輪
の運動状態量の検出値の信号より車輪のヨー方向共振周
波数帯域の信号を除去処理する手段と、前記除去処理さ
れた車輪の運動状態量の検出値より車輪に対する路面よ
りの外乱及びタイヤのばね定数の変化を表すパラメータ
を推定するオブザーバと、前記推定外乱及び前記パラメ
ータに基づきタイヤ空気圧が異常であるか否かを判定す
る手段とを有するタイヤ空気圧異常判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01342097A JP3328533B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | タイヤ空気圧異常判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01342097A JP3328533B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | タイヤ空気圧異常判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193934A true JPH10193934A (ja) | 1998-07-28 |
JP3328533B2 JP3328533B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=11832650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01342097A Expired - Fee Related JP3328533B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | タイヤ空気圧異常判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3328533B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011040019A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | パナソニック株式会社 | タイヤ状態検出装置およびタイヤ状態検出方法 |
WO2012049810A1 (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-19 | パナソニック株式会社 | タイヤ状態検出装置およびタイヤ状態検出方法 |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP01342097A patent/JP3328533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011040019A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | パナソニック株式会社 | タイヤ状態検出装置およびタイヤ状態検出方法 |
CN102227619A (zh) * | 2009-09-30 | 2011-10-26 | 松下电器产业株式会社 | 轮胎状态检测装置以及轮胎状态检测方法 |
JPWO2011040019A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-21 | パナソニック株式会社 | タイヤ状態検出装置およびタイヤ状態検出方法 |
WO2012049810A1 (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-19 | パナソニック株式会社 | タイヤ状態検出装置およびタイヤ状態検出方法 |
CN103153657A (zh) * | 2010-10-12 | 2013-06-12 | 松下电器产业株式会社 | 轮胎状态检测装置以及轮胎状态检测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3328533B2 (ja) | 2002-09-24 |
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