JPH10193652A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH10193652A JPH10193652A JP9002253A JP225397A JPH10193652A JP H10193652 A JPH10193652 A JP H10193652A JP 9002253 A JP9002253 A JP 9002253A JP 225397 A JP225397 A JP 225397A JP H10193652 A JPH10193652 A JP H10193652A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal head
- platen
- positioning
- rotating shaft
- image forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Common Mechanisms (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サーマルヘッドとプラテンとの圧接および非
圧接を行うプリンタ装置において、サーマルヘッドがプ
ラテンに圧接したときに、プラテンに対するサーマルヘ
ッドの相対位置を位置決めする。 【解決手段】 サーマルヘッド10をプラテン12に対
して圧接する方向または離す方向に移動させる移動機構
14と、サーマルヘッド10に設けられる第1位置決め
部材16aおよび16bと、プラテン12に設けられ、
サーマルヘッド10とプラテン12との圧接動作時に、
第1位置決め部材16aおよび16bと係合する第2位
置決め部材18aおよび18bと、サーマルヘッド10
と移動機構14とに係合し、サーマルヘッド10とプラ
テン12との圧接動作時に、サーマルヘッド10とプラ
テン12との押圧方向およびプラテンの回転軸方向に対
して交わる方向であって第1位置決め部材と第2位置決
め部材とが当接する向きにサーマルヘッド10を付勢す
るばね20とを具えている。
圧接を行うプリンタ装置において、サーマルヘッドがプ
ラテンに圧接したときに、プラテンに対するサーマルヘ
ッドの相対位置を位置決めする。 【解決手段】 サーマルヘッド10をプラテン12に対
して圧接する方向または離す方向に移動させる移動機構
14と、サーマルヘッド10に設けられる第1位置決め
部材16aおよび16bと、プラテン12に設けられ、
サーマルヘッド10とプラテン12との圧接動作時に、
第1位置決め部材16aおよび16bと係合する第2位
置決め部材18aおよび18bと、サーマルヘッド10
と移動機構14とに係合し、サーマルヘッド10とプラ
テン12との圧接動作時に、サーマルヘッド10とプラ
テン12との押圧方向およびプラテンの回転軸方向に対
して交わる方向であって第1位置決め部材と第2位置決
め部材とが当接する向きにサーマルヘッド10を付勢す
るばね20とを具えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱転写方式ある
いは感熱式のカラープリンタ装置に用いられるサーマル
ヘッド機構に関する。
いは感熱式のカラープリンタ装置に用いられるサーマル
ヘッド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドは、電気エネルギを熱エ
ネルギに変換するヒートライン(多数の微小な発熱体を
1列に並べたもの)を具えた素子であり、熱転写方式の
プリンタ装置等はこの熱エネルギを利用して印字を行
う。印字は、インクリボンを挿んで、受像用紙(印字用
紙)にサーマルヘッドを押し当てて行う。このときに、
受像用紙を裏側から支える円柱状の部材がプラテンであ
る。プラテンは、印字の衝撃を吸収するために、外周を
硬質ゴムなどの弾性体で覆った鋼等からなる。最近で
は、受像用紙の全面をプラテンに巻つけて印字を行うタ
イプではなく、紙面の一部分だけをサーマルヘッドとの
間で支えるタイプの小径プラテンが主流である。このタ
イプのプラテンを具えたプリンタ装置によれば、受像紙
のサイズに依らずに印字が行える。
ネルギに変換するヒートライン(多数の微小な発熱体を
1列に並べたもの)を具えた素子であり、熱転写方式の
プリンタ装置等はこの熱エネルギを利用して印字を行
う。印字は、インクリボンを挿んで、受像用紙(印字用
紙)にサーマルヘッドを押し当てて行う。このときに、
受像用紙を裏側から支える円柱状の部材がプラテンであ
る。プラテンは、印字の衝撃を吸収するために、外周を
硬質ゴムなどの弾性体で覆った鋼等からなる。最近で
は、受像用紙の全面をプラテンに巻つけて印字を行うタ
イプではなく、紙面の一部分だけをサーマルヘッドとの
間で支えるタイプの小径プラテンが主流である。このタ
イプのプラテンを具えたプリンタ装置によれば、受像紙
のサイズに依らずに印字が行える。
【0003】熱転写方式のプリンタ装置には、溶融型あ
るいは昇華型のものがある。また、C(シアン)、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)等のインクリボンを用い
ることによりカラー印刷が可能である。上述した昇華型
のものは、銀塩写真並みの高品質印刷が行える。ところ
で、小径プラテンを用いる場合には、プラテンに対する
ヒートラインの相対位置を的確に制御しないと位置ズレ
が生じてしまい、そのため印字濃度が低減してしまって
充分な濃度の画像が得られない。実験結果によれば、標
準的な柔らかめの反射原稿用紙に対しては、0.3mm
程度の位置ズレがあると著しく印字品質が劣化してしま
う。特に、受像紙としてOHP用紙などの比較的硬めの
ものを用いる場合には、位置ズレを0.1mm以下に抑
えないと、好適な印字結果を得ることができない。この
ため、何らかの位置決め手段をサーマルヘッド機構に組
み込む必要がある。従来、このような位置決め手段を具
えたサーマルヘッド機構は、例えば、文献「特開平3−
57674」に開示されている。
るいは昇華型のものがある。また、C(シアン)、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)等のインクリボンを用い
ることによりカラー印刷が可能である。上述した昇華型
のものは、銀塩写真並みの高品質印刷が行える。ところ
で、小径プラテンを用いる場合には、プラテンに対する
ヒートラインの相対位置を的確に制御しないと位置ズレ
が生じてしまい、そのため印字濃度が低減してしまって
充分な濃度の画像が得られない。実験結果によれば、標
準的な柔らかめの反射原稿用紙に対しては、0.3mm
程度の位置ズレがあると著しく印字品質が劣化してしま
う。特に、受像紙としてOHP用紙などの比較的硬めの
ものを用いる場合には、位置ズレを0.1mm以下に抑
えないと、好適な印字結果を得ることができない。この
ため、何らかの位置決め手段をサーマルヘッド機構に組
み込む必要がある。従来、このような位置決め手段を具
えたサーマルヘッド機構は、例えば、文献「特開平3−
57674」に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献に開示されているサーマルヘッド機構は、主として、
ファクシミリ装置に用いられるものであり、プリンタ装
置のように、サーマルヘッドをプラテンから離したり、
逆に、離していたサーマルヘッドを今度はプラテンに向
けて押圧して近接させたりする動作を想定していない。
特に、多色による画像形成を行うカラープリンタ装置の
場合には、印字する色を変える度に、プラテンとサーマ
ルヘッドを離してインクリボンを変え、再びサーマルヘ
ッドをプラテン側に向けて押圧して印字を開始するとい
った動作を行わなければならない。そして、その度にサ
ーマルヘッドおよびプラテン間の相対位置の位置決めを
行える構成でなければならない。
献に開示されているサーマルヘッド機構は、主として、
ファクシミリ装置に用いられるものであり、プリンタ装
置のように、サーマルヘッドをプラテンから離したり、
逆に、離していたサーマルヘッドを今度はプラテンに向
けて押圧して近接させたりする動作を想定していない。
特に、多色による画像形成を行うカラープリンタ装置の
場合には、印字する色を変える度に、プラテンとサーマ
ルヘッドを離してインクリボンを変え、再びサーマルヘ
ッドをプラテン側に向けて押圧して印字を開始するとい
った動作を行わなければならない。そして、その度にサ
ーマルヘッドおよびプラテン間の相対位置の位置決めを
行える構成でなければならない。
【0005】従って、従来より、サーマルヘッドおよび
プラテン間の相対位置を位置決めできるカラープリンタ
装置用のサーマルヘッド機構の出現が望まれていた。
プラテン間の相対位置を位置決めできるカラープリンタ
装置用のサーマルヘッド機構の出現が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の画像
形成装置によれば、着色料を含むインクシートに熱を加
えて受像媒体に画像を転写するサーマルヘッドと、前記
受像媒体を支持するプラテンと、前記サーマルヘッドを
前記プラテンに対して圧接する方向または離す方向に移
動させる移動手段と、前記サーマルヘッドに設けられる
第1位置決め部材と、前記プラテンに設けられ、前記サ
ーマルヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記第
1位置決め部材と係合する第2位置決め部材と、前記サ
ーマルヘッドと前記移動手段とに係合し、前記サーマル
ヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サーマル
ヘッドと前記プラテンとの押圧方向および前記プラテン
の回転軸方向に対して交わる方向であって前記第1位置
決め部材と前記第2位置決め部材とが当接する向きに前
記サーマルヘッドを付勢する付勢手段とを有することを
特徴とする。
形成装置によれば、着色料を含むインクシートに熱を加
えて受像媒体に画像を転写するサーマルヘッドと、前記
受像媒体を支持するプラテンと、前記サーマルヘッドを
前記プラテンに対して圧接する方向または離す方向に移
動させる移動手段と、前記サーマルヘッドに設けられる
第1位置決め部材と、前記プラテンに設けられ、前記サ
ーマルヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記第
1位置決め部材と係合する第2位置決め部材と、前記サ
ーマルヘッドと前記移動手段とに係合し、前記サーマル
ヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サーマル
ヘッドと前記プラテンとの押圧方向および前記プラテン
の回転軸方向に対して交わる方向であって前記第1位置
決め部材と前記第2位置決め部材とが当接する向きに前
記サーマルヘッドを付勢する付勢手段とを有することを
特徴とする。
【0007】このように構成すると、プラテンから離間
させておいたサーマルヘッドをプラテンに向けて押圧す
るときに、上述した第1位置決め部材が第2位置決め部
材に向けて付勢され、第1位置決め部材が第2位置決め
部材に当接されるようになる。そして、第2位置決め部
材がプラテンに設けられていて、第1位置決め部材がサ
ーマルヘッドに設けられているので、プラテンに対する
ヒートラインの相対位置を位置決めすることができる。
させておいたサーマルヘッドをプラテンに向けて押圧す
るときに、上述した第1位置決め部材が第2位置決め部
材に向けて付勢され、第1位置決め部材が第2位置決め
部材に当接されるようになる。そして、第2位置決め部
材がプラテンに設けられていて、第1位置決め部材がサ
ーマルヘッドに設けられているので、プラテンに対する
ヒートラインの相対位置を位置決めすることができる。
【0008】尚、付勢手段によりサーマルヘッドを付勢
する方向(以下、付勢方向と略称する。)は、上述の押
圧方向と上述の回転軸方向とに交わる方向、すなわち、
押圧方向および回転軸方向のいずれの方向でもない方向
を意味している。例えば、押圧方向および回転軸方向の
それぞれに対して、実質的に直交する方向となるように
構成することができる。
する方向(以下、付勢方向と略称する。)は、上述の押
圧方向と上述の回転軸方向とに交わる方向、すなわち、
押圧方向および回転軸方向のいずれの方向でもない方向
を意味している。例えば、押圧方向および回転軸方向の
それぞれに対して、実質的に直交する方向となるように
構成することができる。
【0009】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記移動手段は、前記プラテンの回転軸方
向に平行な回動軸と、この回動軸を中心に回動する回動
部材と、前記回動軸を回動させる駆動力を発生する駆動
手段とを含む構成とするのが良い。
好ましくは、前記移動手段は、前記プラテンの回転軸方
向に平行な回動軸と、この回動軸を中心に回動する回動
部材と、前記回動軸を回動させる駆動力を発生する駆動
手段とを含む構成とするのが良い。
【0010】このように構成すると、回動部材に設けた
サーマルヘッドを、回動軸を中心とした回動運動を行わ
せて、プラテンに対して圧接する方向または離す方向に
移動させることができる。
サーマルヘッドを、回動軸を中心とした回動運動を行わ
せて、プラテンに対して圧接する方向または離す方向に
移動させることができる。
【0011】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記サーマルヘッドは、前記付勢手段の付
勢方向に摺動可能となるように、前記回動軸に取り付け
られているのが良い。
好ましくは、前記サーマルヘッドは、前記付勢手段の付
勢方向に摺動可能となるように、前記回動軸に取り付け
られているのが良い。
【0012】このように、サーマルヘッドをプラテンに
向けて圧接させたときに、サーマルヘッドおよび回動部
材の間を近接あるいは離遠させるように構成することが
できる。従って、この位置変化により位置エネルギを増
大させる手段を設けておき、その位置エネルギの増加分
を上述の付勢力に変換する手段を設けておくのが良い。
このように構成すると、第1位置決め部材を第2位置決
め部材に向けて付勢させる付勢力を、サーマルヘッドを
プラテンに向けて圧接させたときに生じさせることがで
きる。
向けて圧接させたときに、サーマルヘッドおよび回動部
材の間を近接あるいは離遠させるように構成することが
できる。従って、この位置変化により位置エネルギを増
大させる手段を設けておき、その位置エネルギの増加分
を上述の付勢力に変換する手段を設けておくのが良い。
このように構成すると、第1位置決め部材を第2位置決
め部材に向けて付勢させる付勢力を、サーマルヘッドを
プラテンに向けて圧接させたときに生じさせることがで
きる。
【0013】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記移動手段は、前記回動軸を中心に回動
可能なフレーム部材と、前記圧接する方向に前記サーマ
ルヘッドを付勢する第2付勢手段と、この第2付勢手段
の付勢力に抗して、前記サーマルヘッドを前記フレーム
部材に係止させる係止部材とを含む構成とするのが良
い。
好ましくは、前記移動手段は、前記回動軸を中心に回動
可能なフレーム部材と、前記圧接する方向に前記サーマ
ルヘッドを付勢する第2付勢手段と、この第2付勢手段
の付勢力に抗して、前記サーマルヘッドを前記フレーム
部材に係止させる係止部材とを含む構成とするのが良
い。
【0014】このように、第2付勢手段により、サーマ
ルヘッドをプラテンに圧接させる構成である。例えば、
この第2付勢手段をフレーム部材に設けても良い。係止
部材は、サーマルヘッドがプラテンに圧接されるときに
はサーマルヘッドと離間しており、従って、このときに
は第2付勢手段によりサーマルヘッドが付勢される。そ
して、係止部材は、サーマルヘッドをプラテンから離す
ときには、第2付勢手段の付勢力でサーマルヘッドが移
動しないように係止させることができる。従って、サー
マルヘッドとプラテンとの圧接を止めることができる。
ルヘッドをプラテンに圧接させる構成である。例えば、
この第2付勢手段をフレーム部材に設けても良い。係止
部材は、サーマルヘッドがプラテンに圧接されるときに
はサーマルヘッドと離間しており、従って、このときに
は第2付勢手段によりサーマルヘッドが付勢される。そ
して、係止部材は、サーマルヘッドをプラテンから離す
ときには、第2付勢手段の付勢力でサーマルヘッドが移
動しないように係止させることができる。従って、サー
マルヘッドとプラテンとの圧接を止めることができる。
【0015】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記第2位置決め部材は、前記サーマルヘ
ッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サーマルヘ
ッドと接触しない位置に配置されているのが良い。
好ましくは、前記第2位置決め部材は、前記サーマルヘ
ッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サーマルヘ
ッドと接触しない位置に配置されているのが良い。
【0016】例えば、プラテンの印字禁止領域にはサー
マルヘッドが接触しないので、この位置に第2位置決め
部材を設けることができる。
マルヘッドが接触しないので、この位置に第2位置決め
部材を設けることができる。
【0017】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記サーマルヘッドを前記プラテンの回転
軸方向に位置決めする主走査方向位置決め手段を更に有
する構成とするのが良い。
好ましくは、前記サーマルヘッドを前記プラテンの回転
軸方向に位置決めする主走査方向位置決め手段を更に有
する構成とするのが良い。
【0018】このように主走査方向位置決め手段を設け
ると、プラテンの回転軸方向に関して、プラテンに対す
るヒートラインの相対位置を位置決めすることができ
る。
ると、プラテンの回転軸方向に関して、プラテンに対す
るヒートラインの相対位置を位置決めすることができ
る。
【0019】また、この発明の画像形成装置において、
好ましくは、前記主走査方向位置決め手段は、前記回動
軸に固設された係合部材と、この係合部材と前記移動手
段との間の回動軸に設けられた第3付勢手段とを含む構
成とするのが良い。
好ましくは、前記主走査方向位置決め手段は、前記回動
軸に固設された係合部材と、この係合部材と前記移動手
段との間の回動軸に設けられた第3付勢手段とを含む構
成とするのが良い。
【0020】このように構成すると、第3付勢手段が移
動手段を回動軸に沿った方向に付勢するので、プラテン
およびヒートライン間の相対位置を、プラテンの回転軸
方向に関して位置決めすることができる。
動手段を回動軸に沿った方向に付勢するので、プラテン
およびヒートライン間の相対位置を、プラテンの回転軸
方向に関して位置決めすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明の構
成、配置関係および大きさが理解できる程度に概略的に
示してあり、また、以下に記載する数値条件等は単なる
一例に過ぎず、従って、この発明は、この実施の形態に
何ら限定されることがない。
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明の構
成、配置関係および大きさが理解できる程度に概略的に
示してあり、また、以下に記載する数値条件等は単なる
一例に過ぎず、従って、この発明は、この実施の形態に
何ら限定されることがない。
【0022】[第1の実施の形態]図1は、熱転写方式
カラープリンタ装置の内部構造を示す図である。図1
は、第1の実施の形態のサーマルヘッド機構の主要部の
位置関係を示す、平面的にみた図であって、構成要素の
一部分を断面で示してある。図1は、印字状態(圧接状
態)のときの様子を示す図である。図2は、図1と同様
な図であって、非印字状態(非圧接状態)のときのサー
マルヘッド機構の主要部の位置関係を示す図である。ま
た、図3は、非圧接状態のときのサーマルヘッド機構の
主要部の位置関係を、図2の左側側面からみた図であっ
て、構成要素の一部分を断面で示してある。また、図4
は、サーマルヘッド機構の主要部の位置関係を、図1の
上側平面からみた図であって、構成要素の一部分を断面
で示してある。
カラープリンタ装置の内部構造を示す図である。図1
は、第1の実施の形態のサーマルヘッド機構の主要部の
位置関係を示す、平面的にみた図であって、構成要素の
一部分を断面で示してある。図1は、印字状態(圧接状
態)のときの様子を示す図である。図2は、図1と同様
な図であって、非印字状態(非圧接状態)のときのサー
マルヘッド機構の主要部の位置関係を示す図である。ま
た、図3は、非圧接状態のときのサーマルヘッド機構の
主要部の位置関係を、図2の左側側面からみた図であっ
て、構成要素の一部分を断面で示してある。また、図4
は、サーマルヘッド機構の主要部の位置関係を、図1の
上側平面からみた図であって、構成要素の一部分を断面
で示してある。
【0023】この実施の形態のサーマルヘッド機構は、
ヒンジ22cで開閉する蓋部部材22b付きの筐体22
a内に設けられている。サーマルヘッド機構は、主とし
て、サーマルヘッド10と、プラテン12と、移動機構
14と、第1位置決め部材16aおよび16bと、第2
位置決め部材18aおよび18bと、ばね20とを具え
ている。
ヒンジ22cで開閉する蓋部部材22b付きの筐体22
a内に設けられている。サーマルヘッド機構は、主とし
て、サーマルヘッド10と、プラテン12と、移動機構
14と、第1位置決め部材16aおよび16bと、第2
位置決め部材18aおよび18bと、ばね20とを具え
ている。
【0024】上述のサーマルヘッド10は、フレーム部
材50に回動軸46を介して設けられている。このフレ
ーム部材50は、インクフィルム26を収容する巻取側
ボビン28と供給側ボビン30との間に設けられてい
る。そして、このフレーム部材50は、断面形状がほぼ
L字状の、長尺状の部材で、筐体22a、蓋部部材22
b付近の適当な個所に一端を固定させてある引張りバネ
24の他端に、可動自在に係合させてある。このフレー
ム部材50の長手方向の両端に設けた凸板50aおよび
50bは回動軸46により回動自在に支持されている。
さらに、回動軸46は、その両端が筐体22aの右側部
22dと左側部22eに支持されている。また、サーマ
ルヘッド10の本体は、回動軸46の軸方向と平行な方
向に延在する棒状体である。サーマルヘッド10は、プ
ラテン12と当接する側の面に、軸方向と平行な方向に
一列に設けたヒートライン42を具えている。サーマル
ヘッド10は、このヒートライン42が設けられている
面とは反対側の面に複数のフィン10cが適当な間隔で
設けられている。そして、サーマルヘッド10の棒状の
本体の両端に設けた突出部10aおよび10bには回動
軸46を挿入する挿入穴が形成されている。挿入穴の径
は回動軸46の外径に対して後述するばね20の付勢方
向に充分大きな遊びを有している。サーマルヘッド10
は、挿入穴が回動軸46に係合することにより、回動軸
46に支持される。そして、サーマルヘッド10の棒状
の本体の両端に1個ずつ例えばネジにより第1位置決め
部材16aおよび16bが取り付けられている。上述し
たボビン28および30は、筐体22aの側部に、回転
できるようにして、取り付けてある。そして、インクフ
ィルム26は、これらボビン間に設けられた2つのガイ
ドローラ32および34の各々の間に緊張させて延在す
る。
材50に回動軸46を介して設けられている。このフレ
ーム部材50は、インクフィルム26を収容する巻取側
ボビン28と供給側ボビン30との間に設けられてい
る。そして、このフレーム部材50は、断面形状がほぼ
L字状の、長尺状の部材で、筐体22a、蓋部部材22
b付近の適当な個所に一端を固定させてある引張りバネ
24の他端に、可動自在に係合させてある。このフレー
ム部材50の長手方向の両端に設けた凸板50aおよび
50bは回動軸46により回動自在に支持されている。
さらに、回動軸46は、その両端が筐体22aの右側部
22dと左側部22eに支持されている。また、サーマ
ルヘッド10の本体は、回動軸46の軸方向と平行な方
向に延在する棒状体である。サーマルヘッド10は、プ
ラテン12と当接する側の面に、軸方向と平行な方向に
一列に設けたヒートライン42を具えている。サーマル
ヘッド10は、このヒートライン42が設けられている
面とは反対側の面に複数のフィン10cが適当な間隔で
設けられている。そして、サーマルヘッド10の棒状の
本体の両端に設けた突出部10aおよび10bには回動
軸46を挿入する挿入穴が形成されている。挿入穴の径
は回動軸46の外径に対して後述するばね20の付勢方
向に充分大きな遊びを有している。サーマルヘッド10
は、挿入穴が回動軸46に係合することにより、回動軸
46に支持される。そして、サーマルヘッド10の棒状
の本体の両端に1個ずつ例えばネジにより第1位置決め
部材16aおよび16bが取り付けられている。上述し
たボビン28および30は、筐体22aの側部に、回転
できるようにして、取り付けてある。そして、インクフ
ィルム26は、これらボビン間に設けられた2つのガイ
ドローラ32および34の各々の間に緊張させて延在す
る。
【0025】サーマルヘッド10は、このインクフィル
ム26を挾んで、プラテン12に向けて押圧できるよう
になっている。その押圧動作は、カム36を具えたカム
機構によりサーマルヘッド10の位置を考えて行われ
る。印字の際には、インクフィルム26とプラテン12
との間に受像紙(図1のa)を挿入し、サーマルヘッド
10でもって受像紙およびインクフィルム26をプラテ
ン12に対して押し付ける。尚、受像媒体としての受像
紙は、プラテンの回転軸方向(図1の紙面に垂直な方
向)と平行な軸を中心として回転駆動するフィードロー
ラ38と、このフィードローラ38に当接して受像紙を
挾み込むピンチローラ40とにより、副走査方向(図1
のp方向)に移動される。これらローラ38および40
は、筐体22aの側部22dに取り付けられている。
ム26を挾んで、プラテン12に向けて押圧できるよう
になっている。その押圧動作は、カム36を具えたカム
機構によりサーマルヘッド10の位置を考えて行われ
る。印字の際には、インクフィルム26とプラテン12
との間に受像紙(図1のa)を挿入し、サーマルヘッド
10でもって受像紙およびインクフィルム26をプラテ
ン12に対して押し付ける。尚、受像媒体としての受像
紙は、プラテンの回転軸方向(図1の紙面に垂直な方
向)と平行な軸を中心として回転駆動するフィードロー
ラ38と、このフィードローラ38に当接して受像紙を
挾み込むピンチローラ40とにより、副走査方向(図1
のp方向)に移動される。これらローラ38および40
は、筐体22aの側部22dに取り付けられている。
【0026】上述したように、熱転写方式のプリンタ装
置は、印字を行うときにサーマルヘッドとプラテンとを
圧接させる。一方、印字をやめるときには、プリンタ装
置はサーマルヘッドとプラテンとを離間させる必要があ
る。カラー印刷を行うには、3色あるいは4色のインク
フィルムを、各色の印刷ごとに順次に交換して色を重ね
てゆく。また、インクフィルムは消耗品であるから、イ
ンクフィルムを新品のものと交換する場合もある。この
ように、印刷時における色の交換時およびインクフィル
ムの交換時に、サーマルヘッドをプラテンから引き離す
動作を行う。
置は、印字を行うときにサーマルヘッドとプラテンとを
圧接させる。一方、印字をやめるときには、プリンタ装
置はサーマルヘッドとプラテンとを離間させる必要があ
る。カラー印刷を行うには、3色あるいは4色のインク
フィルムを、各色の印刷ごとに順次に交換して色を重ね
てゆく。また、インクフィルムは消耗品であるから、イ
ンクフィルムを新品のものと交換する場合もある。この
ように、印刷時における色の交換時およびインクフィル
ムの交換時に、サーマルヘッドをプラテンから引き離す
動作を行う。
【0027】図1に示したような構成のプリンタ装置で
は、インクフィルムを交換するときに、サーマルヘッド
をプラテンから離した状態にして蓋部部材22bを開け
る。サーマルヘッド10をプラテン12から引き離すこ
とは、カム36の回転軸の一端にはめ合わされた歯車6
2を不図示のモータで回転することにより行う。そし
て、ボビンごとインクフィルムを取り換える。このよう
に、サーマルヘッド機構は、プラテン12とサーマルヘ
ッド10とが容易に圧接および離間の動作が行えるよう
に構成されている。そのため、圧接状態のときにプラテ
ンとサーマルヘッドとを相対的に適切に位置決めできる
構成でなければならない。
は、インクフィルムを交換するときに、サーマルヘッド
をプラテンから離した状態にして蓋部部材22bを開け
る。サーマルヘッド10をプラテン12から引き離すこ
とは、カム36の回転軸の一端にはめ合わされた歯車6
2を不図示のモータで回転することにより行う。そし
て、ボビンごとインクフィルムを取り換える。このよう
に、サーマルヘッド機構は、プラテン12とサーマルヘ
ッド10とが容易に圧接および離間の動作が行えるよう
に構成されている。そのため、圧接状態のときにプラテ
ンとサーマルヘッドとを相対的に適切に位置決めできる
構成でなければならない。
【0028】上述した主構成要素につきさらに説明する
と、先ず、サーマルヘッド10は、着色料を含むインク
シート(インクフィルム)に熱を加えて受像媒体に画像
を転写する素子である。尚、着色料として染料を使用す
るのが好ましいが、染料に限らず、顔料を含むインクシ
ートも用いることができる。カラー印刷するときには、
インクシートとして、Y(イエロー)、C(シアン)お
よびM(マゼンタ)の3色(あるいは、これに黒を加え
た4色)を用意すれば良い。あるいは、R(赤)、G
(緑)およびB(青)の3色でも良い。
と、先ず、サーマルヘッド10は、着色料を含むインク
シート(インクフィルム)に熱を加えて受像媒体に画像
を転写する素子である。尚、着色料として染料を使用す
るのが好ましいが、染料に限らず、顔料を含むインクシ
ートも用いることができる。カラー印刷するときには、
インクシートとして、Y(イエロー)、C(シアン)お
よびM(マゼンタ)の3色(あるいは、これに黒を加え
た4色)を用意すれば良い。あるいは、R(赤)、G
(緑)およびB(青)の3色でも良い。
【0029】そして、サーマルヘッド10は、既に説明
したように、主走査方向(図4のq方向)に沿うヒート
ライン42を具えている。このヒートライン42を、直
線状に配列させた複数個の発熱体(図4のr)で以て構
成する。これら発熱体は、サーマルヘッド10のプラテ
ン12と圧接される側の面に取り付けられた基板10d
上に設けられている。基板10上には、発熱体の他に、
これら発熱体の制御を行わせる制御部としてのICチッ
プが搭載されている。このチップは、同じく基板10d
上に設けたガイド部材10eによって覆われ保護されて
いる。このヒートライン42を構成する発熱体の各々
は、制御部から伝送されるデータ信号に応じて、高温状
態と低温状態とを選択的に取り得る。このサーマルヘッ
ド10と、フィードローラ38等の走査機構とが共に作
動することにより、受像紙上の所定の位置に、データ信
号に応じて所要の染料を転写することができる。このよ
うにして、受像紙上に画像が形成される。尚、図4にお
いて、ヒートライン42は見えない位置にあるが、位置
を示すために図中に示している。
したように、主走査方向(図4のq方向)に沿うヒート
ライン42を具えている。このヒートライン42を、直
線状に配列させた複数個の発熱体(図4のr)で以て構
成する。これら発熱体は、サーマルヘッド10のプラテ
ン12と圧接される側の面に取り付けられた基板10d
上に設けられている。基板10上には、発熱体の他に、
これら発熱体の制御を行わせる制御部としてのICチッ
プが搭載されている。このチップは、同じく基板10d
上に設けたガイド部材10eによって覆われ保護されて
いる。このヒートライン42を構成する発熱体の各々
は、制御部から伝送されるデータ信号に応じて、高温状
態と低温状態とを選択的に取り得る。このサーマルヘッ
ド10と、フィードローラ38等の走査機構とが共に作
動することにより、受像紙上の所定の位置に、データ信
号に応じて所要の染料を転写することができる。このよ
うにして、受像紙上に画像が形成される。尚、図4にお
いて、ヒートライン42は見えない位置にあるが、位置
を示すために図中に示している。
【0030】プラテン12は、受像紙aを支持する手段
であって、回転本体12aと、その周囲の被覆層12b
とを具えている。このプラテン12は、筐体側部22
d、22eに回動軸が回転自在に固定されている。
であって、回転本体12aと、その周囲の被覆層12b
とを具えている。このプラテン12は、筐体側部22
d、22eに回動軸が回転自在に固定されている。
【0031】受像紙a上に印字を行う際には、受像紙上
に置かれたインクシート26を介して、サーマルヘッド
10のヒートライン42がプラテン12に圧接する。プ
ラテン12は、一般に、前述したフィードローラ38や
ガイドローラ32、34等の回転軸と同じ方向に延在す
る軸に軸支されている。後述するように、プラテン12
の印字禁止領域に含まれる両端部分は、軸受(ベアリン
グ)を介して筐体22aに支えられている。
に置かれたインクシート26を介して、サーマルヘッド
10のヒートライン42がプラテン12に圧接する。プ
ラテン12は、一般に、前述したフィードローラ38や
ガイドローラ32、34等の回転軸と同じ方向に延在す
る軸に軸支されている。後述するように、プラテン12
の印字禁止領域に含まれる両端部分は、軸受(ベアリン
グ)を介して筐体22aに支えられている。
【0032】また、移動機構14は、サーマルヘッド1
0をプラテン12に対して圧接する方向または離す方向
に移動させるための機構である。つまり、受像紙aに印
字を行うときには、サーマルヘッド10の方をプラテン
12と圧接させる必要がある。本実施形態では、プラテ
ン12の回転軸は筐体22aに対して固定されている。
そして本実施形態では、サーマルヘッド10がプラテン
12に向けて移動する構成となっている。このため、移
動機構14は、回動軸46と、回動部材48aおよび4
8b(図4参照)と、カム機構36と、フレーム部材5
0と、押圧バネ52と、係止部材54とを具えている。
回動軸46は、プラテン12の回転軸方向に平行な軸で
ある。回動部材48aおよび48bは、回動軸46を中
心に回動する部材である。カム機構36は、回動軸46
を回動させる駆動装置である。フレーム部材50は、回
動軸46を中心に回動可能な部材である。押圧バネ52
は、上述した圧接する方向にサーマルヘッド10を付勢
する付勢機構である。係止部材54は、押圧バネ52の
付勢力に抗して、サーマルヘッド10をフレーム部材5
0に係止させる部材である。
0をプラテン12に対して圧接する方向または離す方向
に移動させるための機構である。つまり、受像紙aに印
字を行うときには、サーマルヘッド10の方をプラテン
12と圧接させる必要がある。本実施形態では、プラテ
ン12の回転軸は筐体22aに対して固定されている。
そして本実施形態では、サーマルヘッド10がプラテン
12に向けて移動する構成となっている。このため、移
動機構14は、回動軸46と、回動部材48aおよび4
8b(図4参照)と、カム機構36と、フレーム部材5
0と、押圧バネ52と、係止部材54とを具えている。
回動軸46は、プラテン12の回転軸方向に平行な軸で
ある。回動部材48aおよび48bは、回動軸46を中
心に回動する部材である。カム機構36は、回動軸46
を回動させる駆動装置である。フレーム部材50は、回
動軸46を中心に回動可能な部材である。押圧バネ52
は、上述した圧接する方向にサーマルヘッド10を付勢
する付勢機構である。係止部材54は、押圧バネ52の
付勢力に抗して、サーマルヘッド10をフレーム部材5
0に係止させる部材である。
【0033】上述の回動軸46は、サーマルヘッド10
のヒートライン42とプラテン12とが当接する位置よ
りも蓋部部材22b側の位置に設けられている。回動軸
46の両端側には回動部材48aおよび48bのそれぞ
れの一端が軸支されている。この回動部材48aおよび
48bは、サーマルヘッド10の突出部10aおよび1
0bの内側で回動軸46に軸支されている。そして、回
動部材48aおよび48bのそれぞれの他端は、サーマ
ルヘッド10の棒状本体に設けられた長穴部s内へ向け
て延在し、その延在部分が、弾性手段例えばスプリング
20を介して、サーマルヘッド10と係合している。す
なわち、サーマルヘッド10は、これら回動部材48a
および48bと摺動可能に係合させるための係合部(図
4の長穴部s)を有している。また、回動部材48aお
よび48bのサーマルヘッド10と係合する側の先端部
分(図4のt部分)は幅広形状となっている。そして、
サーマルヘッド10の係合部にも、回動部材48aおよ
び48bの方向への摺動を妨げるような方向に突出した
幅広片(図4のu部分)が設けられていて、この部分で
回動部材48a、48bの幅広部分が係止されるので、
回動部材48aおよび48bとサーマルヘッド10との
間の係合が外れない。回動部材48aおよび48bに対
して回動軸46を中心とした回動運動を行わせるには、
例えば、モータなどの駆動装置を用いれば良い。この実
施の形態では、上述した歯車62やカム機構36により
フレーム部材50を動かして、間接的に、回動部材48
aおよび48bに回動運動を行わせる構成としている。
のヒートライン42とプラテン12とが当接する位置よ
りも蓋部部材22b側の位置に設けられている。回動軸
46の両端側には回動部材48aおよび48bのそれぞ
れの一端が軸支されている。この回動部材48aおよび
48bは、サーマルヘッド10の突出部10aおよび1
0bの内側で回動軸46に軸支されている。そして、回
動部材48aおよび48bのそれぞれの他端は、サーマ
ルヘッド10の棒状本体に設けられた長穴部s内へ向け
て延在し、その延在部分が、弾性手段例えばスプリング
20を介して、サーマルヘッド10と係合している。す
なわち、サーマルヘッド10は、これら回動部材48a
および48bと摺動可能に係合させるための係合部(図
4の長穴部s)を有している。また、回動部材48aお
よび48bのサーマルヘッド10と係合する側の先端部
分(図4のt部分)は幅広形状となっている。そして、
サーマルヘッド10の係合部にも、回動部材48aおよ
び48bの方向への摺動を妨げるような方向に突出した
幅広片(図4のu部分)が設けられていて、この部分で
回動部材48a、48bの幅広部分が係止されるので、
回動部材48aおよび48bとサーマルヘッド10との
間の係合が外れない。回動部材48aおよび48bに対
して回動軸46を中心とした回動運動を行わせるには、
例えば、モータなどの駆動装置を用いれば良い。この実
施の形態では、上述した歯車62やカム機構36により
フレーム部材50を動かして、間接的に、回動部材48
aおよび48bに回動運動を行わせる構成としている。
【0034】上述のフレーム部材50は、既に説明した
ように、図1および図2中、下方(プラテン側)へ屈曲
した突片を具えた所定幅のL字板体である。フレーム部
材50は、L字板体の一片を構成しているこの突片に係
止部材54を具えている。また、フレーム部材50は、
この突片とは反対側の一端が凸板50aおよび50bに
より回動軸46に軸支されている。そして、フレーム部
材50のL字板体の他方の一片の内側背面には、第2付
勢手段としての押圧バネ52の一端が取り付けられてい
る。この押圧バネ52の他端にサーマルヘッド10の上
側部分すなわちフィン10cが設けられている面側が結
合される。図3に示す通り、サーマルヘッド10は、5
個の押圧バネ52によりフレーム部材50と結合されて
いる。押圧バネ52は、フィン10cの間に配置され
る。そして、フレーム部材50の他方の一片の外側背面
に、上述した引張りバネ24の一端が結合されている。
従って、サーマルヘッド10は、フレーム部材50と揺
動自在に設けられていて、フレーム部材50を介して間
接的に、引張りバネ24により吊り下げられている。
ように、図1および図2中、下方(プラテン側)へ屈曲
した突片を具えた所定幅のL字板体である。フレーム部
材50は、L字板体の一片を構成しているこの突片に係
止部材54を具えている。また、フレーム部材50は、
この突片とは反対側の一端が凸板50aおよび50bに
より回動軸46に軸支されている。そして、フレーム部
材50のL字板体の他方の一片の内側背面には、第2付
勢手段としての押圧バネ52の一端が取り付けられてい
る。この押圧バネ52の他端にサーマルヘッド10の上
側部分すなわちフィン10cが設けられている面側が結
合される。図3に示す通り、サーマルヘッド10は、5
個の押圧バネ52によりフレーム部材50と結合されて
いる。押圧バネ52は、フィン10cの間に配置され
る。そして、フレーム部材50の他方の一片の外側背面
に、上述した引張りバネ24の一端が結合されている。
従って、サーマルヘッド10は、フレーム部材50と揺
動自在に設けられていて、フレーム部材50を介して間
接的に、引張りバネ24により吊り下げられている。
【0035】また、フレーム部材50の他方の一片の外
側背面にはカム36の外周が当接している。この当接は
引張りバネ24の引張り力によって達成されている。こ
のカム36の回転運動に応じて、フレーム部材50はプ
リンタ装置内をプラテン12に近づく方向または離れる
方向に移動する。回動軸46は筐体22aに固定されて
いる。カム36を含むカム機構を作動させると、フレー
ム部材50が回動軸46を中心にして回動する。この回
動運動により、フレーム部材50に設けられたサーマル
ヘッド10はプラテン12に近づく方向または離れる方
向に移動する。そして、サーマルヘッド10に摺動自在
に取り付けられた回動部材48aおよび48bを、回動
軸46の周りに回動運動させる。
側背面にはカム36の外周が当接している。この当接は
引張りバネ24の引張り力によって達成されている。こ
のカム36の回転運動に応じて、フレーム部材50はプ
リンタ装置内をプラテン12に近づく方向または離れる
方向に移動する。回動軸46は筐体22aに固定されて
いる。カム36を含むカム機構を作動させると、フレー
ム部材50が回動軸46を中心にして回動する。この回
動運動により、フレーム部材50に設けられたサーマル
ヘッド10はプラテン12に近づく方向または離れる方
向に移動する。そして、サーマルヘッド10に摺動自在
に取り付けられた回動部材48aおよび48bを、回動
軸46の周りに回動運動させる。
【0036】上述した係止部材54は、フレーム部材5
0が上側に持ち上げられているときには、下側からサー
マルヘッド10の突出部(図1のb部分)を支えるよう
に設けられている。このため、押圧バネ52の弾性力は
この係止部材54で吸収される。そして、フレーム部材
50が最大限にプラテン側に移動したときに、サーマル
ヘッド10の突出部bが係止部材54と離間するので、
押圧バネ52の弾性力はサーマルヘッド10をプラテン
12に押し付けるように作用する。
0が上側に持ち上げられているときには、下側からサー
マルヘッド10の突出部(図1のb部分)を支えるよう
に設けられている。このため、押圧バネ52の弾性力は
この係止部材54で吸収される。そして、フレーム部材
50が最大限にプラテン側に移動したときに、サーマル
ヘッド10の突出部bが係止部材54と離間するので、
押圧バネ52の弾性力はサーマルヘッド10をプラテン
12に押し付けるように作用する。
【0037】次に、サーマルヘッド10には第1位置決
め部材16aおよび16bが設けられている。既に説明
したように、第1位置決め部材16aおよび16bはほ
ぼL字形状の板状体であって、サーマルヘッド10の両
側部にそれぞれ下方(プラテン側)へ先端が突出するよ
うに設けられている。それぞれの第1位置決め部材16
aおよび16bが設けられる位置は、プリンタ装置の製
造段階において、最適な位置となるように予め調整が行
われている。
め部材16aおよび16bが設けられている。既に説明
したように、第1位置決め部材16aおよび16bはほ
ぼL字形状の板状体であって、サーマルヘッド10の両
側部にそれぞれ下方(プラテン側)へ先端が突出するよ
うに設けられている。それぞれの第1位置決め部材16
aおよび16bが設けられる位置は、プリンタ装置の製
造段階において、最適な位置となるように予め調整が行
われている。
【0038】そして、プラテン12には、サーマルヘッ
ド10とプラテン12との圧接動作時に、第1位置決め
部材16aおよび16bのそれぞれと係合させるための
第2位置決め部材18aおよび18bが設けられてい
る。この実施の形態では、これら第2位置決め部材18
aおよび18bを、上述した軸受、特にそれぞれの外周
部としている(図3)。サーマルヘッド10とプラテン
12とが圧接されると、サーマルヘッド10は付勢され
て、第1位置決め部材16aおよび16bの先端部が、
第2位置決め部材18aおよび18bのそれぞれに当接
する。
ド10とプラテン12との圧接動作時に、第1位置決め
部材16aおよび16bのそれぞれと係合させるための
第2位置決め部材18aおよび18bが設けられてい
る。この実施の形態では、これら第2位置決め部材18
aおよび18bを、上述した軸受、特にそれぞれの外周
部としている(図3)。サーマルヘッド10とプラテン
12とが圧接されると、サーマルヘッド10は付勢され
て、第1位置決め部材16aおよび16bの先端部が、
第2位置決め部材18aおよび18bのそれぞれに当接
する。
【0039】上述したように、サーマルヘッド機構は、
サーマルヘッド10とプラテン12との圧接動作時に、
サーマルヘッド10を付勢するばね20を具えている。
このばね20は、回動部材48aおよび48bの先端部
(図4のt部分)とサーマルヘッド10の幅広片(図4
のu部分)とを結合する弾性体である。上述の圧接動作
時に、サーマルヘッド10とプラテン12との押圧方向
およびプラテン12の回転軸方向に対して交わる方向で
あって、第1位置決め部材16aおよび16bと第2位
置決め部材18aおよび18bとがそれぞれ当接する向
きに、ばね20はサーマルヘッド10を付勢する。上述
した付勢方向は、実質的に、プラテン12に対するサー
マルヘッド10の押圧方向とプラテン12の回転軸方向
とに直交する方向に等しい。
サーマルヘッド10とプラテン12との圧接動作時に、
サーマルヘッド10を付勢するばね20を具えている。
このばね20は、回動部材48aおよび48bの先端部
(図4のt部分)とサーマルヘッド10の幅広片(図4
のu部分)とを結合する弾性体である。上述の圧接動作
時に、サーマルヘッド10とプラテン12との押圧方向
およびプラテン12の回転軸方向に対して交わる方向で
あって、第1位置決め部材16aおよび16bと第2位
置決め部材18aおよび18bとがそれぞれ当接する向
きに、ばね20はサーマルヘッド10を付勢する。上述
した付勢方向は、実質的に、プラテン12に対するサー
マルヘッド10の押圧方向とプラテン12の回転軸方向
とに直交する方向に等しい。
【0040】また、サーマルヘッド10は、ばね20の
付勢方向に摺動が可能となるように、回動軸46に取り
付けられている。従って、上述したサーマルヘッド10
の係合部(図4の長穴部s)は、プラテン12と圧接し
たときに上述の付勢方向に延在するような直線形状を呈
している。そして、回動部材48aおよび48bの先端
部(図4のt部分)は、この係合部にちょうど収まるよ
うな形状をなしている。
付勢方向に摺動が可能となるように、回動軸46に取り
付けられている。従って、上述したサーマルヘッド10
の係合部(図4の長穴部s)は、プラテン12と圧接し
たときに上述の付勢方向に延在するような直線形状を呈
している。そして、回動部材48aおよび48bの先端
部(図4のt部分)は、この係合部にちょうど収まるよ
うな形状をなしている。
【0041】サーマルヘッド機構は、以上説明したよう
に構成されているので、プラテンとヒートラインとの副
走査方向に関する相対位置を位置決めすることができ
る。更に、この実施の形態のサーマルヘッド機構は、サ
ーマルヘッド10を、プラテン12の回転軸方向(主走
査方向)に位置決めする主走査方向位置決め機構56を
具えている(図4)。この主走査方向位置決め機構56
は、係合部材58と、圧縮コイルバネ60とを具えてい
る。係合部材58は、回動軸46に固設された部材であ
る。圧縮コイルバネ60は、係合部材58と移動機構1
4との間の回動軸46に設けられた第3付勢手段であ
る。図4において、サーマルヘッド10の回動軸46に
軸支されている突出部10aの両側のそれぞれには、係
合部材58が回動軸46に固設されている。そして、突
出部10aの一方の側と一方の係合部材58との間に圧
縮コイルバネ60が設けられている。圧縮コイルバネ6
0の一端は係合部材58に接触しており、他端が突出部
10aに接触している。従って、サーマルヘッド10
は、圧縮コイルバネ60により主走査方向に付勢される
ので、サーマルヘッド10を主走査方向に関して位置決
めできる。
に構成されているので、プラテンとヒートラインとの副
走査方向に関する相対位置を位置決めすることができ
る。更に、この実施の形態のサーマルヘッド機構は、サ
ーマルヘッド10を、プラテン12の回転軸方向(主走
査方向)に位置決めする主走査方向位置決め機構56を
具えている(図4)。この主走査方向位置決め機構56
は、係合部材58と、圧縮コイルバネ60とを具えてい
る。係合部材58は、回動軸46に固設された部材であ
る。圧縮コイルバネ60は、係合部材58と移動機構1
4との間の回動軸46に設けられた第3付勢手段であ
る。図4において、サーマルヘッド10の回動軸46に
軸支されている突出部10aの両側のそれぞれには、係
合部材58が回動軸46に固設されている。そして、突
出部10aの一方の側と一方の係合部材58との間に圧
縮コイルバネ60が設けられている。圧縮コイルバネ6
0の一端は係合部材58に接触しており、他端が突出部
10aに接触している。従って、サーマルヘッド10
は、圧縮コイルバネ60により主走査方向に付勢される
ので、サーマルヘッド10を主走査方向に関して位置決
めできる。
【0042】次に、図1および図2を参照して、サーマ
ルヘッド機構の非印字状態から印字状態への変遷につい
て説明する。
ルヘッド機構の非印字状態から印字状態への変遷につい
て説明する。
【0043】図2において、フレーム部材50は、カム
36の回転軸と最近接した位置に、引張りバネ24によ
って引張り上げられている。このとき、サーマルヘッド
10は、突出部bがフレーム部材50の係止部材54に
下側から支えられているので、サーマルヘッド10も上
側に引張り上げられた状態となっており、プラテン12
と最も離れた位置にある。また、このとき、サーマルヘ
ッド10は、ばね20により回動軸46側に最も引き寄
せられた状態となっている。上述したように、回動部材
48aおよび48bの回動軸46側は摺動部分に比べ幅
広となっているので、この幅広部分でサーマルヘッド1
0の摺動が妨げられるようになっている。このとき、ば
ね20は、このサーマルヘッド機構の動作中において、
弾性エネルギが最小となっている状態にある。また、こ
の状態では、押圧バネ52のサーマルヘッド10に対す
る押圧力は、サーマルヘッド10の係止部材54部分で
吸収されている。
36の回転軸と最近接した位置に、引張りバネ24によ
って引張り上げられている。このとき、サーマルヘッド
10は、突出部bがフレーム部材50の係止部材54に
下側から支えられているので、サーマルヘッド10も上
側に引張り上げられた状態となっており、プラテン12
と最も離れた位置にある。また、このとき、サーマルヘ
ッド10は、ばね20により回動軸46側に最も引き寄
せられた状態となっている。上述したように、回動部材
48aおよび48bの回動軸46側は摺動部分に比べ幅
広となっているので、この幅広部分でサーマルヘッド1
0の摺動が妨げられるようになっている。このとき、ば
ね20は、このサーマルヘッド機構の動作中において、
弾性エネルギが最小となっている状態にある。また、こ
の状態では、押圧バネ52のサーマルヘッド10に対す
る押圧力は、サーマルヘッド10の係止部材54部分で
吸収されている。
【0044】次に、カム36を回転させると、フレーム
部材50およびカム36の当接部分とカム36の回転軸
との間の距離の変化に応じて、フレーム部材50は、プ
ラテン12側に押し下げられる。そして、フレーム部材
50が押し下げられることにより、サーマルヘッド10
もプラテン12側に押圧される。やがて、サーマルヘッ
ド10のヒートライン42が設けられている面がプラテ
ン12に接触する。また、フレーム部材50の下方への
回転移動と共に、サーマルヘッド10に摺動自在に結合
されている回動部材48aおよび48bも下方へ回転移
動してゆく。そして、更にフレーム部材50が押し下げ
られると、サーマルヘッド10の突出部bが係止部材5
4から離間して、押圧バネ52によりサーマルヘッド1
0がプラテン12に押し付けられる。
部材50およびカム36の当接部分とカム36の回転軸
との間の距離の変化に応じて、フレーム部材50は、プ
ラテン12側に押し下げられる。そして、フレーム部材
50が押し下げられることにより、サーマルヘッド10
もプラテン12側に押圧される。やがて、サーマルヘッ
ド10のヒートライン42が設けられている面がプラテ
ン12に接触する。また、フレーム部材50の下方への
回転移動と共に、サーマルヘッド10に摺動自在に結合
されている回動部材48aおよび48bも下方へ回転移
動してゆく。そして、更にフレーム部材50が押し下げ
られると、サーマルヘッド10の突出部bが係止部材5
4から離間して、押圧バネ52によりサーマルヘッド1
0がプラテン12に押し付けられる。
【0045】また、サーマルヘッド10がプラテン12
に当接されるときに、第1位置決め部材16aおよび1
6bの先端部分がそれぞれ第2位置決め部材18aおよ
び18bに当接する。従って、第1位置決め部材16a
および16bと第2位置決め部材18aおよび18bと
が係合する。このため、更にフレーム部材50を押し下
げると、サーマルヘッド10と回動軸46との間の距離
は固定されてしまっているから、サーマルヘッド10は
回動運動に伴って回動軸46から離れる方向に引張られ
ることになる。そして、回動部材48aおよび48bが
サーマルヘッド10との間で摺動し始める。よって、回
動部材48aおよび48bとサーマルヘッド10の幅広
片uとの間に設けられているばね20が圧縮される。こ
のばね20は、圧縮を解消させる向きすなわちサーマル
ヘッド10を回動軸46側に引き寄せる向きに、サーマ
ルヘッド10を付勢することになる。
に当接されるときに、第1位置決め部材16aおよび1
6bの先端部分がそれぞれ第2位置決め部材18aおよ
び18bに当接する。従って、第1位置決め部材16a
および16bと第2位置決め部材18aおよび18bと
が係合する。このため、更にフレーム部材50を押し下
げると、サーマルヘッド10と回動軸46との間の距離
は固定されてしまっているから、サーマルヘッド10は
回動運動に伴って回動軸46から離れる方向に引張られ
ることになる。そして、回動部材48aおよび48bが
サーマルヘッド10との間で摺動し始める。よって、回
動部材48aおよび48bとサーマルヘッド10の幅広
片uとの間に設けられているばね20が圧縮される。こ
のばね20は、圧縮を解消させる向きすなわちサーマル
ヘッド10を回動軸46側に引き寄せる向きに、サーマ
ルヘッド10を付勢することになる。
【0046】このように、サーマルヘッド10とプラテ
ン12とが圧接されると、サーマルヘッド10は、上述
の向きに付勢されるようになる。そして、この付勢され
る向きは、第1位置決め部材16aおよび16bを第2
位置決め部材18aおよび18bのそれぞれに当接させ
る向きであるから、プラテン12に対するサーマルヘッ
ド10の相対位置を、印字状態時に、固定することがで
きる。
ン12とが圧接されると、サーマルヘッド10は、上述
の向きに付勢されるようになる。そして、この付勢され
る向きは、第1位置決め部材16aおよび16bを第2
位置決め部材18aおよび18bのそれぞれに当接させ
る向きであるから、プラテン12に対するサーマルヘッ
ド10の相対位置を、印字状態時に、固定することがで
きる。
【0047】また、この実施の形態の構成のように、回
転運動を行わせて第1位置決め部材を第2位置決め部材
に当接させる場合には、上記文献に開示されているよう
なU字形状の第1位置決め部材を用いると、第2位置決
め部材との係合が困難となる。そして、係合を簡単にす
るために、第1位置決め部材の回転半径を大きくして回
転曲率を小さくする必要がある。これに対し、この実施
の形態の第1位置決め部材のようにL字形状のものを用
いると第2位置決め部材との係合が容易であり、回転半
径を大きく取る必要がない。従って、装置全体の小型化
が図れる。
転運動を行わせて第1位置決め部材を第2位置決め部材
に当接させる場合には、上記文献に開示されているよう
なU字形状の第1位置決め部材を用いると、第2位置決
め部材との係合が困難となる。そして、係合を簡単にす
るために、第1位置決め部材の回転半径を大きくして回
転曲率を小さくする必要がある。これに対し、この実施
の形態の第1位置決め部材のようにL字形状のものを用
いると第2位置決め部材との係合が容易であり、回転半
径を大きく取る必要がない。従って、装置全体の小型化
が図れる。
【0048】尚、移動機構14にカム機構を用いたが、
これに限られることなく、通常のリンク機構で構成して
も良い。
これに限られることなく、通常のリンク機構で構成して
も良い。
【0049】上述の構成により、サーマルヘッド10と
プラテン12とが一度離れて、再度圧接する場合であっ
ても、サーマルヘッド10とプラテン12との副走査方
向の位置決めを行うことができる。従って、多色により
画像形成を行う場合に色ずれを減少させる効果がある。
プラテン12とが一度離れて、再度圧接する場合であっ
ても、サーマルヘッド10とプラテン12との副走査方
向の位置決めを行うことができる。従って、多色により
画像形成を行う場合に色ずれを減少させる効果がある。
【0050】[第2の実施の形態]図5は、熱転写方式
カラープリンタ装置の内部構造を示す図であり、第2の
実施の形態のサーマルヘッド機構の主要部の位置関係を
示す、平面的にみた図であって、構成要素の一部分を断
面で示してある。図2は、印字状態(圧接状態)のとき
の様子を示す図である。
カラープリンタ装置の内部構造を示す図であり、第2の
実施の形態のサーマルヘッド機構の主要部の位置関係を
示す、平面的にみた図であって、構成要素の一部分を断
面で示してある。図2は、印字状態(圧接状態)のとき
の様子を示す図である。
【0051】第2の実施の形態のサーマルヘッド機構
は、第1の実施の形態の構成と対比したときに、回動軸
46の位置が、ヒートライン42とプラテン12とが当
接する部分よりもプラテン側の位置にある。しかしなが
ら、回動部材48aおよび48bを、ヒートライン42
とプラテン12とが当接する位置よりもサーマルヘッド
10側にまで延在させたL字形状としてあるので、サー
マルヘッド10を上側からプラテン12に向けて押圧す
る構成は変わっていない。このような場合には、図5に
示すように、第1位置決め部材16aおよび16bを、
第2位置決め部材の回動軸46側から当接させる構成と
するのが良い。このため、第2の実施の形態では、第1
位置決め部材16aおよび16bの位置を、第1の実施
の形態に比べて、サーマルヘッド10に対し、幾分、回
動軸46側へ配置することとしてある。
は、第1の実施の形態の構成と対比したときに、回動軸
46の位置が、ヒートライン42とプラテン12とが当
接する部分よりもプラテン側の位置にある。しかしなが
ら、回動部材48aおよび48bを、ヒートライン42
とプラテン12とが当接する位置よりもサーマルヘッド
10側にまで延在させたL字形状としてあるので、サー
マルヘッド10を上側からプラテン12に向けて押圧す
る構成は変わっていない。このような場合には、図5に
示すように、第1位置決め部材16aおよび16bを、
第2位置決め部材の回動軸46側から当接させる構成と
するのが良い。このため、第2の実施の形態では、第1
位置決め部材16aおよび16bの位置を、第1の実施
の形態に比べて、サーマルヘッド10に対し、幾分、回
動軸46側へ配置することとしてある。
【0052】そして、サーマルヘッド10がプラテン1
2に当接したとき、第1位置決め部材16aおよび16
bと第2位置決め部材18aおよび18bとがそれぞれ
当接する向きに、サーマルヘッド10が付勢されるよう
に構成されなければならない。このため、ばね20は、
第1の実施の形態の場合と異なる向きに、サーマルヘッ
ド10を付勢するように設けてある。
2に当接したとき、第1位置決め部材16aおよび16
bと第2位置決め部材18aおよび18bとがそれぞれ
当接する向きに、サーマルヘッド10が付勢されるよう
に構成されなければならない。このため、ばね20は、
第1の実施の形態の場合と異なる向きに、サーマルヘッ
ド10を付勢するように設けてある。
【0053】ばね20は、第1の実施の形態の場合と同
様にして、サーマルヘッド10と回動部材48aおよび
48bとの間に設けられている。サーマルヘッド10が
プラテン12に圧接されるとき、第1の実施の形態の場
合には、ばね20が圧縮されて、その圧縮を解消させる
向きにサーマルヘッド10を付勢する。第2の実施の形
態においても同様に、圧接時にばね20が圧縮されて、
その圧縮を解消させる向きにサーマルヘッド10を付勢
する構成としてある。但し、サーマルヘッド10の付勢
方向は、図5中、左向きである。
様にして、サーマルヘッド10と回動部材48aおよび
48bとの間に設けられている。サーマルヘッド10が
プラテン12に圧接されるとき、第1の実施の形態の場
合には、ばね20が圧縮されて、その圧縮を解消させる
向きにサーマルヘッド10を付勢する。第2の実施の形
態においても同様に、圧接時にばね20が圧縮されて、
その圧縮を解消させる向きにサーマルヘッド10を付勢
する構成としてある。但し、サーマルヘッド10の付勢
方向は、図5中、左向きである。
【0054】このように、回動軸46のプラテン12に
対する位置に応じて、回動部材48aおよび48bの形
状や第1位置決め部材16aおよび16bの形状を変形
させ、また、ばね20による付勢方向などを適当に調整
することにより、第1の実施の形態の構成と同様の効果
を奏するプリンタ装置を構成できる。
対する位置に応じて、回動部材48aおよび48bの形
状や第1位置決め部材16aおよび16bの形状を変形
させ、また、ばね20による付勢方向などを適当に調整
することにより、第1の実施の形態の構成と同様の効果
を奏するプリンタ装置を構成できる。
【0055】
【発明の効果】この発明の画像形成装置によれば、プラ
テンから離間させておいたサーマルヘッドをプラテンに
向けて押圧するときに、第1位置決め部材が第2位置決
め部材に向けて付勢され、第1位置決め部材が第2位置
決め部材に当接されるようになる。そして、第2位置決
め部材がプラテンに設けられていて、第1位置決め部材
がサーマルヘッドに設けられているので、プラテンに対
するヒートラインの相対位置を位置決めすることができ
る。従って、サーマルヘッドとプラテンとの圧接および
離間を行う度に、サーマルヘッドおよびプラテン間の相
対位置の位置決めができる。
テンから離間させておいたサーマルヘッドをプラテンに
向けて押圧するときに、第1位置決め部材が第2位置決
め部材に向けて付勢され、第1位置決め部材が第2位置
決め部材に当接されるようになる。そして、第2位置決
め部材がプラテンに設けられていて、第1位置決め部材
がサーマルヘッドに設けられているので、プラテンに対
するヒートラインの相対位置を位置決めすることができ
る。従って、サーマルヘッドとプラテンとの圧接および
離間を行う度に、サーマルヘッドおよびプラテン間の相
対位置の位置決めができる。
【0056】また、この発明の画像形成装置によれば、
移動手段が、回動軸と、回動部材と、駆動手段とを具え
るので、回動部材に設けたサーマルヘッドを、回動軸を
中心とした回動運動を行わせて、プラテンに対して圧接
する方向または離す方向に移動させることができる。
移動手段が、回動軸と、回動部材と、駆動手段とを具え
るので、回動部材に設けたサーマルヘッドを、回動軸を
中心とした回動運動を行わせて、プラテンに対して圧接
する方向または離す方向に移動させることができる。
【0057】また、この発明の画像形成装置によれば、
サーマルヘッドが、付勢手段の付勢方向に摺動可能とな
るように、回動軸に取り付けられているので、サーマル
ヘッドをプラテンに向けて圧接させたときに、サーマル
ヘッドおよび回動部材の間を近接あるいは離遠させるこ
とができる。従って、この位置変化により位置エネルギ
を増大させる手段を設けておき、その位置エネルギの増
加分を上述の付勢力に変換する手段を設けておくことに
より、第1位置決め部材を第2位置決め部材に向けて付
勢させる付勢力を、サーマルヘッドをプラテンに向けて
圧接させたときに生じさせることができる。
サーマルヘッドが、付勢手段の付勢方向に摺動可能とな
るように、回動軸に取り付けられているので、サーマル
ヘッドをプラテンに向けて圧接させたときに、サーマル
ヘッドおよび回動部材の間を近接あるいは離遠させるこ
とができる。従って、この位置変化により位置エネルギ
を増大させる手段を設けておき、その位置エネルギの増
加分を上述の付勢力に変換する手段を設けておくことに
より、第1位置決め部材を第2位置決め部材に向けて付
勢させる付勢力を、サーマルヘッドをプラテンに向けて
圧接させたときに生じさせることができる。
【0058】また、この発明の画像形成装置によれば、
移動手段は、フレーム部材と、第2付勢手段と、係止部
材とを具えていて、この第2付勢手段によりサーマルヘ
ッドをプラテンに向けて押圧することができる。また、
サーマルヘッドとプラテンとを離すときには、係止部材
により、サーマルヘッドとプラテンとの圧接を止めるこ
とができる。
移動手段は、フレーム部材と、第2付勢手段と、係止部
材とを具えていて、この第2付勢手段によりサーマルヘ
ッドをプラテンに向けて押圧することができる。また、
サーマルヘッドとプラテンとを離すときには、係止部材
により、サーマルヘッドとプラテンとの圧接を止めるこ
とができる。
【0059】また、この発明の画像形成装置によれば、
主走査方向位置決め手段を設けているので、プラテンの
回転軸方向に関して、プラテンに対するヒートラインの
相対位置を位置決めすることができる。
主走査方向位置決め手段を設けているので、プラテンの
回転軸方向に関して、プラテンに対するヒートラインの
相対位置を位置決めすることができる。
【図1】第1の実施の形態のサーマルヘッド機構の圧接
状態における主要部の位置関係を示す図である。
状態における主要部の位置関係を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のサーマルヘッド機構の非圧
接状態における主要部の位置関係を示す図である。
接状態における主要部の位置関係を示す図である。
【図3】非圧接状態のときのサーマルヘッド機構の主要
部の位置関係を、図2の左側側面からみた図である。
部の位置関係を、図2の左側側面からみた図である。
【図4】サーマルヘッド機構の主要部の位置関係を、図
1の上側平面からみた図である。
1の上側平面からみた図である。
【図5】第2の実施の形態のサーマルヘッド機構の圧接
状態における主要部の位置関係を示す図である。
状態における主要部の位置関係を示す図である。
10:サーマルヘッド 10a,10b:突出部 10c:フィン 10d:基板 10e:ガイド部材 12:プラテン 12a:回転本体 12b:被覆層 14:移動機構 16a,16b:第1位置決め部材 18a,18b:第2位置決め部材(軸受) 20:ばね 22a:筐体 22b:蓋部部材 22c:ヒンジ 22d:右側部 22e:左側部 24:引張りバネ 26:インクフィルム(インクシート) 28:巻取側ボビン 30:供給側ボビン 32,34:ガイドローラ 36:カム 38:フィードローラ 40:ピンチローラ 42:ヒートライン 46:回動軸 48a,48b:回動部材 50:フレーム部材 50a,50b:凸板 52:押圧バネ 54:係止部材 56:主走査方向位置決め機構 58:係合部材 60:圧縮コイルバネ 62:歯車
Claims (7)
- 【請求項1】 着色料を含むインクシートに熱を加えて
受像媒体に画像を転写するサーマルヘッドと、 前記受像媒体を支持するプラテンと、 前記サーマルヘッドを前記プラテンに対して圧接する方
向または離す方向に移動させる移動手段と、 前記サーマルヘッドに設けられる第1位置決め部材と、 前記プラテンに設けられ、前記サーマルヘッドと前記プ
ラテンとの圧接動作時に、前記第1位置決め部材と係合
する第2位置決め部材と、 前記サーマルヘッドと前記移動手段とに係合し、前記サ
ーマルヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サ
ーマルヘッドと前記プラテンとの押圧方向および前記プ
ラテンの回転軸方向に対して交わる方向であって前記第
1位置決め部材と前記第2位置決め部材とが当接する向
きに前記サーマルヘッドを付勢する付勢手段とを有する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記移動手段は、前記プラテンの回転軸
方向に平行な回動軸と、該回動軸を中心に回動する回動
部材と、前記回動軸を回動させる駆動力を発生する駆動
手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成
装置。 - 【請求項3】 前記サーマルヘッドは、前記付勢手段の
付勢方向に摺動可能となるように、前記回動軸に取り付
けられていることを特徴とする請求項2記載の画像形成
装置。 - 【請求項4】 前記移動手段は、前記回動軸を中心に回
動可能なフレーム部材と、前記圧接する方向に前記サー
マルヘッドを付勢する第2付勢手段と、該第2付勢手段
の付勢力に抗して、前記サーマルヘッドを前記フレーム
部材に係止させる係止部材とを含むことを特徴とする請
求項2記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記第2位置決め部材は、前記サーマル
ヘッドと前記プラテンとの圧接動作時に、前記サーマル
ヘッドと接触しない位置に配置されていることを特徴と
する請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記サーマルヘッドを前記プラテンの回
転軸方向に位置決めする主走査方向位置決め手段を更に
有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 前記主走査方向位置決め手段は、前記回
動軸に固設された係合部材と、該係合部材と前記移動手
段との間の回動軸に設けられた第3付勢手段とを含むこ
とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9002253A JPH10193652A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9002253A JPH10193652A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193652A true JPH10193652A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11524207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9002253A Withdrawn JPH10193652A (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193652A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315193A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | サーマルヘッド位置決め機構及びサーマルプリンタ |
WO2009101653A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-20 | Mitsubishi Electric Corporation | サーマルプリンタ |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP9002253A patent/JPH10193652A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315193A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | サーマルヘッド位置決め機構及びサーマルプリンタ |
JP4628859B2 (ja) * | 2005-05-10 | 2011-02-09 | 三菱電機株式会社 | サーマルヘッド位置決め機構及びサーマルプリンタ |
WO2009101653A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-20 | Mitsubishi Electric Corporation | サーマルプリンタ |
JPWO2009101653A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2011-06-02 | 三菱電機株式会社 | サーマルプリンタ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |