JPH10193466A - Ｆｒｐ製管体の成形方法 - Google Patents
Ｆｒｐ製管体の成形方法Info
- Publication number
- JPH10193466A JPH10193466A JP8358494A JP35849496A JPH10193466A JP H10193466 A JPH10193466 A JP H10193466A JP 8358494 A JP8358494 A JP 8358494A JP 35849496 A JP35849496 A JP 35849496A JP H10193466 A JPH10193466 A JP H10193466A
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- JP
- Japan
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- pipe
- carbon
- continuously fed
- cloths
- cloth
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- Pending
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、剛性及び量産性に秀れ、しかも、
良質なＦＲＰ製管体の成形方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 連続的に繰り出される管状引き揃えカー
ボン繊維１の内側及び外側にサイジング処理済みのカー
ボンクロス２，３を配してダイ４を通過させて管体５を
成形したものである。
良質なＦＲＰ製管体の成形方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 連続的に繰り出される管状引き揃えカー
ボン繊維１の内側及び外側にサイジング処理済みのカー
ボンクロス２，３を配してダイ４を通過させて管体５を
成形したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＦＲＰ製管体の成
形方法に関するものである。
形方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、例えばカーボン繊維の内側及び外側にガラスファイ
バーマット（Ｇ.Ｆ.マットという。）を配してダイを通
過させ成形（引き抜き成形）したＦＲＰ製のパイプ（以
下、パイプＡという。）が提案されている。
ら、例えばカーボン繊維の内側及び外側にガラスファイ
バーマット（Ｇ.Ｆ.マットという。）を配してダイを通
過させ成形（引き抜き成形）したＦＲＰ製のパイプ（以
下、パイプＡという。）が提案されている。
【０００３】このパイプＡは、鋼製のパイプに比し、そ
の耐腐食性，耐衝撃性の良さから水道管などの様々な配
管用パイプとして使用されている。
の耐腐食性，耐衝撃性の良さから水道管などの様々な配
管用パイプとして使用されている。
【０００４】ところが、ガラスファイバーが苦手とする
環境下、即ち、アルカリ性，酸性等の環境下においては
使用することができないとされ、よって、このパイプＡ
が使用できない環境下においては、前記Ｇ.Ｆ.マットの
替わりにカーボンファイバーペーパー（Ｃ.Ｆ.ペーパ
ー）、或いは、カーボンファイバーテープ（Ｃ.Ｆ.テー
プ）を採用した構造のパイプＢが使用されている。
環境下、即ち、アルカリ性，酸性等の環境下においては
使用することができないとされ、よって、このパイプＡ
が使用できない環境下においては、前記Ｇ.Ｆ.マットの
替わりにカーボンファイバーペーパー（Ｃ.Ｆ.ペーパ
ー）、或いは、カーボンファイバーテープ（Ｃ.Ｆ.テー
プ）を採用した構造のパイプＢが使用されている。
【０００５】しかしながら、このＣ.Ｆ.ペーパー或いは
Ｃ.Ｆ.テープを採用したパイプＢにダイによる連続成形
（引き抜き成形）に耐え得る剛性を保持せしめるために
は、その断面厚を約１．５ｍｍ以上にしなければならな
いとされている（この種のパイプはより断面厚の薄い構
造（肉薄構造）のもの程良いとされている。）。
Ｃ.Ｆ.テープを採用したパイプＢにダイによる連続成形
（引き抜き成形）に耐え得る剛性を保持せしめるために
は、その断面厚を約１．５ｍｍ以上にしなければならな
いとされている（この種のパイプはより断面厚の薄い構
造（肉薄構造）のもの程良いとされている。）。
【０００６】また、このパイプＢを引き抜き成形により
製造した場合、Ｃ.Ｆ.ペーパーを採用すると、Ｃ.Ｆ.ペ
ーパーの引張強度が１０ｋｇｆ／２.５ｍｍ以下と弱い
ため、引き抜き成形過程で連続成形ができず非常に量産
性が悪くなるという問題点がある。
製造した場合、Ｃ.Ｆ.ペーパーを採用すると、Ｃ.Ｆ.ペ
ーパーの引張強度が１０ｋｇｆ／２.５ｍｍ以下と弱い
ため、引き抜き成形過程で連続成形ができず非常に量産
性が悪くなるという問題点がある。
【０００７】従って、この業界においては、特にカーボ
ンファイバーを採用した構造のパイプとして、断面厚が
肉薄構造にして剛性及び量産性に秀れ、しかも、良質な
パイプが望まれている。
ンファイバーを採用した構造のパイプとして、断面厚が
肉薄構造にして剛性及び量産性に秀れ、しかも、良質な
パイプが望まれている。
【０００８】本発明は、上述の問題点を解決するＦＲＰ
製管体の成形方法を提供するものである。
製管体の成形方法を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【００１０】連続的に繰り出される管状引き揃えカーボ
ン繊維１の内側及び外側にサイジング処理済みのカーボ
ンクロス２，３を配してダイ４を通過させ管体５を成形
することを特徴とするＦＲＰ製管体の成形方法に係るも
のである。
ン繊維１の内側及び外側にサイジング処理済みのカーボ
ンクロス２，３を配してダイ４を通過させ管体５を成形
することを特徴とするＦＲＰ製管体の成形方法に係るも
のである。
【００１１】
【発明の作用及び効果】本発明者は、前記したＣ.Ｆ.ペ
ーパーやＣ.Ｆ.テープの替わりに、カーボンクロスを採
用することにより、断面厚の薄い良質な管体を成形する
ことができ、具体的には、約１．０ｍｍの断面厚でダイ
による引き抜き成形に十分耐え得る剛性を保持し且つ量
産性に秀れる良質なＦＲＰ製の管体を製造し得ることを
実験により確認しており、この結果をもとにして本発明
を完成させた。
ーパーやＣ.Ｆ.テープの替わりに、カーボンクロスを採
用することにより、断面厚の薄い良質な管体を成形する
ことができ、具体的には、約１．０ｍｍの断面厚でダイ
による引き抜き成形に十分耐え得る剛性を保持し且つ量
産性に秀れる良質なＦＲＰ製の管体を製造し得ることを
実験により確認しており、この結果をもとにして本発明
を完成させた。
【００１２】本発明は、連続的に繰り出される管状引き
揃えカーボン繊維の内側及び外側にサイジング処理済み
のカーボンクロスを配してダイを通過させ管体を成形す
る。よって、本発明によれば、断面厚が肉薄構造にして
剛性に秀れ且つ連続成形が可能となることから量産性に
秀れることになり、しかも、管状引き揃えカーボン繊維
の内側及び外側に配するものとして、サイジング処理済
みのカーボンクロスを採用したことにより、当該クロス
に所謂腰が付いた状態となる為、作業性が良好となり、
しかも、目曲がりのしないクロスとなる為隙間なく奇麗
に巻回することが可能となり均一強度のＦＲＰ製管体と
なる。目曲がりが生じるクロスであると、目曲がりが生
じた状態では該クロスが歪んでおり、適正に巻回するこ
とができない。よって、不均一な巻回が生じてしまう
が、本発明によればこのようなことが防止される。
揃えカーボン繊維の内側及び外側にサイジング処理済み
のカーボンクロスを配してダイを通過させ管体を成形す
る。よって、本発明によれば、断面厚が肉薄構造にして
剛性に秀れ且つ連続成形が可能となることから量産性に
秀れることになり、しかも、管状引き揃えカーボン繊維
の内側及び外側に配するものとして、サイジング処理済
みのカーボンクロスを採用したことにより、当該クロス
に所謂腰が付いた状態となる為、作業性が良好となり、
しかも、目曲がりのしないクロスとなる為隙間なく奇麗
に巻回することが可能となり均一強度のＦＲＰ製管体と
なる。目曲がりが生じるクロスであると、目曲がりが生
じた状態では該クロスが歪んでおり、適正に巻回するこ
とができない。よって、不均一な巻回が生じてしまう
が、本発明によればこのようなことが防止される。
【００１３】
【発明の実施の態様】図面は本発明の一実施例を図示し
たものであり、以下に説明する。
たものであり、以下に説明する。
【００１４】本実施例は、連続的に繰り出される管状引
き揃えカーボン繊維１の内側及び外側にサイジング処理
済みのカーボンクロス２，３を配してダイ（成形部）４
を通過させＦＲＰ製の管体５を成形（引き抜き成形）す
る方法である。
き揃えカーボン繊維１の内側及び外側にサイジング処理
済みのカーボンクロス２，３を配してダイ（成形部）４
を通過させＦＲＰ製の管体５を成形（引き抜き成形）す
る方法である。
【００１５】カーボンクロス２，３としては、図３に図
示したような経糸及び緯糸が直交（０°，９０°）する
状態で織成されたカーボンクロス２，３が採用されてい
る。また、本実施例に係るカーボン繊維１には、予め目
止め用のエポキシ樹脂を含浸するものである（尚、エポ
キシ樹脂の他にもフェノール樹脂，不飽和ポリエステ
ル，ビニルエステル等適宜採用し得るものであり、カー
ボン繊維１に限らず、カーボンクロス２，３にも適宜含
浸せしめるものである。）。
示したような経糸及び緯糸が直交（０°，９０°）する
状態で織成されたカーボンクロス２，３が採用されてい
る。また、本実施例に係るカーボン繊維１には、予め目
止め用のエポキシ樹脂を含浸するものである（尚、エポ
キシ樹脂の他にもフェノール樹脂，不飽和ポリエステ
ル，ビニルエステル等適宜採用し得るものであり、カー
ボン繊維１に限らず、カーボンクロス２，３にも適宜含
浸せしめるものである。）。
【００１６】符号６は前記カーボン繊維１（カーボンク
ロス２，３）に含浸せしめるエポキシ樹脂を硬化させる
加熱機構、７は回転ローラーである。
ロス２，３）に含浸せしめるエポキシ樹脂を硬化させる
加熱機構、７は回転ローラーである。
【００１７】ところで、本実施例のカーボンクロス２，
３には集束剤を塗布するサイジング処理が施されてい
る。
３には集束剤を塗布するサイジング処理が施されてい
る。
【００１８】これは、カーボンクロス２，３に集束剤を
塗布してクロス繊維に所謂腰を付け、成形作業性を良好
にするとともに、目曲がりを生じないようにするためで
ある。 従って、このサイジング処理済みのカーボンク
ロス２，３は、作業性に秀れ、目曲がりが生じないクロ
スとなり、具体的には、カーボン繊維１の内側に配する
カーボンクロス２は該部分に良好に配することが可能と
なり、よって、作業性に秀れ、また、カーボン繊維１の
内側に配するカーボンクロス２及びカーボン繊維１の外
側に配するカーボンクロス３はともに、巻回する際の巻
回力（張力）によって目曲がりが生じることが防止さ
れ、特に、カーボン繊維１の外側に配するカーボンクロ
ス３は、成形部４を通過させた際の成形部４との摩擦に
する目曲がりが可及的に防止されることになる。
塗布してクロス繊維に所謂腰を付け、成形作業性を良好
にするとともに、目曲がりを生じないようにするためで
ある。 従って、このサイジング処理済みのカーボンク
ロス２，３は、作業性に秀れ、目曲がりが生じないクロ
スとなり、具体的には、カーボン繊維１の内側に配する
カーボンクロス２は該部分に良好に配することが可能と
なり、よって、作業性に秀れ、また、カーボン繊維１の
内側に配するカーボンクロス２及びカーボン繊維１の外
側に配するカーボンクロス３はともに、巻回する際の巻
回力（張力）によって目曲がりが生じることが防止さ
れ、特に、カーボン繊維１の外側に配するカーボンクロ
ス３は、成形部４を通過させた際の成形部４との摩擦に
する目曲がりが可及的に防止されることになる。
【００１９】具体的な実施例は次のとおりである。
【００２０】目止めとなるエポキシ樹脂を含浸せしめた
引き揃えカーボン繊維（ロービング）１を連続的に繰り
出して管状にし、この管状のカーボン繊維１の内側に所
定量のカーボンクロス２を連続的に繰り出して芯材８に
巻回し、この管状のカーボン繊維１の外周に目止めとな
るエポキシ樹脂を含浸せしめた所定量のカーボンクロス
３を連続的に繰り出して巻回し、続いて、この巻回した
三層構造の管状体を成形部４を通過させて管体５の引き
抜き成形を行う（図１参照）。
引き揃えカーボン繊維（ロービング）１を連続的に繰り
出して管状にし、この管状のカーボン繊維１の内側に所
定量のカーボンクロス２を連続的に繰り出して芯材８に
巻回し、この管状のカーボン繊維１の外周に目止めとな
るエポキシ樹脂を含浸せしめた所定量のカーボンクロス
３を連続的に繰り出して巻回し、続いて、この巻回した
三層構造の管状体を成形部４を通過させて管体５の引き
抜き成形を行う（図１参照）。
【００２１】よって、本実施例によれば、断面厚が肉薄
構造にして剛性に秀れ且つ連続成形が可能となることか
ら量産性に秀れることになり、しかも、管状引き揃えカ
ーボン繊維１の内側及び外側に配するものとして、サイ
ジング処理済みのカーボンクロス２，３を採用したこと
により、当該クロス２，３に所謂腰が付いた状態となる
為、作業性が良好となり、しかも、目曲がりのしないク
ロスとなる為隙間なく奇麗に巻回することが可能となり
均一強度の良質なＦＲＰ製の管体５を製造することがで
きる。
構造にして剛性に秀れ且つ連続成形が可能となることか
ら量産性に秀れることになり、しかも、管状引き揃えカ
ーボン繊維１の内側及び外側に配するものとして、サイ
ジング処理済みのカーボンクロス２，３を採用したこと
により、当該クロス２，３に所謂腰が付いた状態となる
為、作業性が良好となり、しかも、目曲がりのしないク
ロスとなる為隙間なく奇麗に巻回することが可能となり
均一強度の良質なＦＲＰ製の管体５を製造することがで
きる。
【図１】本実施例の工程説明図である。
【図２】本実施例で成形されたＦＲＰ製管体の断面図で
ある。
ある。
【図３】本実施例に係るカーボンクロス２，３の説明図
である。
である。
１ カーボン繊維 ２ カーボンクロス ３ カーボンクロス ４ ダイ ５ 管体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｄ０６Ｍ 15/55 Ｄ０６Ｍ 15/55
Claims (1)
- 【請求項１】 連続的に繰り出される管状引き揃えカー
ボン繊維１の内側及び外側にサイジング処理済みのカー
ボンクロス２，３を配してダイ４を通過させ管体５を成
形することを特徴とするＦＲＰ製管体の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358494A JPH10193466A (ja) | 1996-12-30 | 1996-12-30 | Ｆｒｐ製管体の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8358494A JPH10193466A (ja) | 1996-12-30 | 1996-12-30 | Ｆｒｐ製管体の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10193466A true JPH10193466A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18459612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8358494A Pending JPH10193466A (ja) | 1996-12-30 | 1996-12-30 | Ｆｒｐ製管体の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10193466A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100702629B1 (ko) | 2005-07-26 | 2007-04-04 | 경상대학교산학협력단 | 복합재 콘크리트 리바의 제조장치 |
| JP2016511168A (ja) * | 2013-02-04 | 2016-04-14 | サフラン | 動力伝達シャフト、好適には航空機用ターボ機械のアクセサリーボックスシステムの動力伝達シャフトの改良された製造方法 |
| CN110271172A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-09-24 | 惠州龙腾运动器材有限公司 | 一种碳纤维自行车零件无缝管成型工艺 |
| CN115872760A (zh) * | 2022-10-24 | 2023-03-31 | 西安鑫垚陶瓷复合材料股份有限公司 | 一种陶瓷基复合材料预制体中长条孔的填充方法 |
-
1996
- 1996-12-30 JP JP8358494A patent/JPH10193466A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100702629B1 (ko) | 2005-07-26 | 2007-04-04 | 경상대학교산학협력단 | 복합재 콘크리트 리바의 제조장치 |
| JP2016511168A (ja) * | 2013-02-04 | 2016-04-14 | サフラン | 動力伝達シャフト、好適には航空機用ターボ機械のアクセサリーボックスシステムの動力伝達シャフトの改良された製造方法 |
| CN110271172A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-09-24 | 惠州龙腾运动器材有限公司 | 一种碳纤维自行车零件无缝管成型工艺 |
| CN115872760A (zh) * | 2022-10-24 | 2023-03-31 | 西安鑫垚陶瓷复合材料股份有限公司 | 一种陶瓷基复合材料预制体中长条孔的填充方法 |
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