JPH10193437A - 押出管の冷却水槽 - Google Patents

押出管の冷却水槽

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JPH10193437A
JPH10193437A JP9000146A JP14697A JPH10193437A JP H10193437 A JPH10193437 A JP H10193437A JP 9000146 A JP9000146 A JP 9000146A JP 14697 A JP14697 A JP 14697A JP H10193437 A JPH10193437 A JP H10193437A
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JP
Japan
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cooling water
water tank
supply pipe
water supply
pipe
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JP9000146A
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Masahiro Murata
雅弘 村田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出管の外観を損なわず、変形のない押出管
を作ることができる押出管の冷却水槽を提供するもので
ある。 【解決手段】 水槽1と水槽1内に設けられた冷却水供
給管3とから構成される押出管の冷却水槽Aであって、
水槽1は前面に押出管5の入口12と、後面に押出管5
の出口13とが設けられた箱体であり、冷却水供給管3
は水槽1内を通過する押出管5の周囲に配置され、冷却
水供給管3には押出管5に向かって複数個のスプレーノ
ズル31が設けられていることを特徴とする押出管の冷
却水槽A。又、冷却水供給管支持装置4が設けられ、水
槽1内が減圧可能になされ、水槽1内の減圧度によって
冷却水供給管3が押出管5に近づいたり、遠くなったり
する。又、位置調整具45が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂の押出管
の冷却水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂の押出管の冷却水槽には
種々な構造のものがあるが、実用新案登録第25149
92号公報記載の押出管の冷却水槽が知られている。こ
の押出管の冷却水槽は、冷却水槽入口にサイジングスリ
ーブが取り付けられ、冷却水槽の内部にスプレーノズル
が設けられ、冷却水槽出口に周縁部から先端の通孔に向
けて円錐状になった弾性シール材が取り付けられている
ものである。この冷却水槽内は負圧にされ、押出金型か
ら押出された軟化状態の合成樹脂の押出管が、サイジン
グスリーブを経て冷却水槽内を通過している間に、スプ
レーノズルから冷却水が撒布され、正規の管形状に賦形
されながら冷却され、弾性シール材でシールされている
出口から出てくるものである。この冷却水槽では、押出
管を冷却水で冷却固化するにあたり、軟化状態の合成樹
脂の押出管が、冷却水槽内を通過している間に、冷却水
槽内の圧力により、押しつぶされ変形しないで、美麗な
管形状に賦形されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
押出管の冷却水槽は、冷却水槽の内部に設けられている
スプレーノズルは、サイズの異なった押出管に関係な
く、冷却水槽の内部に固定されているものであり、例え
ば、大口径の押出管に適する位置にスプレーノズルを設
けた場合、小口径の押出管には遠くから冷却水が撒布さ
れるこになり、冷却水槽の内部の互いのスプレーノズル
から撒布される冷却水が干渉し合って、冷却水が当たら
ない部分ができたりする。すると、冷却水が当たらない
表面と冷却水が当たる表面との冷却速度に差が生じてあ
ばた状の外観になり、押出管の外観を損なう問題があっ
た。又、小口径の押出管に適する位置にスプレーノズル
を設けた場合、大口径の押出管がスプレーノズルに当た
り、押出管に傷がたり、曲がったり、又、押出管に近接
した位置にスプレーノズルがきて、押出管を冷却水槽の
入口に差し込んで、出口から出すときの操作に邪魔にな
るという問題があった。そこで、本発明の目的は、上記
問題に着目してなされたもので、押出管の外観を損なわ
ず、変形のない押出管を作ることができる押出管の冷却
水槽を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためになされたもので、請求項1記載の本発明
は、水槽と、水槽内に設けられた冷却水供給管とから構
成される押出管の冷却水槽であって、水槽は、前面に押
出管の入口と、後面に押出管の出口とが設けられ、内部
が減圧可能になされた箱体であり、冷却水供給管は水槽
内を通過する押出管の周囲に配置され、この冷却水供給
管には押出管に向かって、移動可能な複数個のスプレー
ノズルが設けられているものである。
【0005】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
ものであって、スプレーノズルの移動は、冷却水槽内の
圧力変動により行われるものである。
【0006】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載のものであって、冷却水供給管の位置を決め
る位置調整具が水槽内に取り付けられているものであ
る。
【0007】本発明の押出管の冷却水槽において、冷却
水供給管は押出管に向かって、移動可能になされていれ
ば、適宜な方法でよく、例えば、冷却水供給管支持装置
を設けて、冷却水供給管と冷却水供給管支持装置とを連
結させると、構造が簡単になるので、好ましい。この冷
却水供給管支持装置とは、エアーシリンダーと、ピスト
ンと、エアータンクと、アームとからなり、エアーシリ
ンダーとエアータンクとが連結され、エアーシリンダー
内に移動可能に挿入されているピストンとアームとが連
結されているものである。このようなものにすると、水
槽内の減圧度が大きくなると、エアータンク内のエアー
が膨張し、エアータンクと連結されているエアーシリン
ダー内のエアーがピストンを移動させ、ピストンに連結
されているアームが移動して、冷却水供給管が中心部に
近づき、減圧度が小さくなると、エアータンク内のエア
ーが収縮し、アームが移動して、冷却水供給管が中心部
から遠ざけるようにすることができるの都合がよい。
【0008】本発明の押出管の冷却水槽において、スプ
レーノズル、冷却水供給管及び冷却水供給管支持装置は
適宜位置に設けてよいが、箱体の冷却水槽の四隅のコー
ナー部に1式づつ取り付けられていると、スタート時、
押出管の引っ張りの邪魔にならないので、好ましい。
【0009】本発明においては、スプレーノズル、冷却
水供給管及び冷却水供給管支持装置が、箱体の冷却水槽
に取り付けられているが、スプレーノズル、冷却水供給
管及び冷却水供給管支持装置は、一列だけでもよいが、
冷却水槽内に仕切り板で仕切り部を設け、複数個の仕切
り部が設けられ、この仕切り部毎に、スプレーノズル、
冷却水供給管及び冷却水供給管支持装置を複数列取り付
けてもよい。複数列取り付けると、冷却効率を上げるこ
とができるので、好ましい。
【0010】請求項2に記載されている発明において、
冷却水槽内は減圧されるが、この減圧はゲージ圧−0.
3〜−0.6kgf/cm2 の範囲が好ましく、経験上、実際
に使用するゲージ圧は−0.4〜−0.5kgf/cm2 が最
適である。又、スプレーノズルの移動は、冷却水供給管
支持装置で、冷却水槽内の圧力変動により行われ、上記
のように、冷却水槽内の減圧度が大きくなると、冷却水
供給管支持装置のアームが冷却水供給管を中心部に近づ
け、減圧度が小さくなると、アームが冷却水供給管に取
り付けられているスプレーノズルを中心部に遠ざかる機
構となっているが、この際のゲージ圧とスプレーノズル
の移動は、実際に使用する減圧度が最も大きい時に、ス
プレーノズルが中心方向に最も近づくように設定してお
くと、都合がよい。
【0011】請求項3に記載されている発明において、
減圧とともに冷却水供給管が移動し、スプレーノズルが
中心方向に近づくようになっているので、この冷却水供
給管が移動し、スプレーノズルが中心方向への近づく距
離を調整するために位置調整具を使うとよい。この位置
調整具を使うと、例えば、大口径管を冷却するとき、減
圧し過ぎて冷却水供給管やスプレーノズルが中心方向へ
の近づき、スプレーノズルや冷却水供給管が大口径管に
あたるというように、スプレーノズルや冷却水供給管が
邪魔になる場合には、位置調整具がスプレーノズルの中
心方向への近づくことを阻止し、押出管に邪魔にならな
いようにすることができるので、好ましい。
【0012】この位置調整具の構造は、冷却水供給管や
スプレーノズルが中心方向に近づくことを止めることが
できればよく、例えば、パンタグラフ方式、或いは、押
しボルト方式のようなアームを横方向から押さえつける
ものにすると、構造が簡単にできるので、好ましい。
又、位置調整具がパンタグラフ方式のものであると、隣
接する冷却水供給管支持装置間に設置することにより、
1個の位置調整具で、隣接する冷却水供給管支持装置の
両方のアームを押さえて、冷却水供給管やスプレーノズ
ルが中心方向に近づくことを止めることができるので、
より好ましい。冷却水槽内に仕切り板が設けられてい
て、位置調整具が隣接する冷却水供給管支持装置間の仕
切り板の位置に設置する場合には、仕切り板が位置調整
具に当たる部分と、位置調整具の大きさだけ切欠した切
欠部を設け、この仕切り板の切欠部に位置調整具を設け
るとよい。
【0013】(作用)請求項1記載の発明では、水槽は
箱体で、この箱体の前面に押出管の入口と、後面に押出
管の出口とが設けられ、冷却水供給管は水槽内を通過す
る押出管の周囲に配置され、押出管に向かって複数個の
スプレーノズルが設けられているから、水槽内でスプレ
ーノズルから冷却水を噴霧すると、スプレーノズルから
出る冷却水に含まれている気泡が除去され、押出管の外
周面が冷却される。従って、気泡が表面に付くことがな
く、冷却速度に差が生じない。又、押出管が水中を通過
しないので、水槽内の押出管の浮力によって、押出管が
偏平したり、曲がったりしない変形のない押出管を作る
ことができる。
【0014】請求項2記載の発明では、スプレーノズル
の移動は、冷却水槽内の圧力変動により行われる機構で
あるから、冷却水槽内の減圧度が大きくなると、冷却水
供給管が移動して、スプレーノズルが中心部に近づき、
冷却水槽内の減圧度を小さくすると、自動的に、冷却水
供給管が移動して、スプレーノズルを中心部から遠ざか
るのである。又、押出機から押出された押出管を引張っ
て引張機に繋ぐときは、水槽内は減圧度が0であって冷
却水供給管が最も中心部から遠ざかっているので、邪魔
にならない。又、上記のように、減圧の度合によって、
冷却水供給管の位置が変わるので、冷却水槽内で大口
径、中口径、小口径押出管に合わせて、押出管からの距
離が最適になる位置に冷却水供給管を調整して、効率良
く、冷却することができる。
【0015】請求項3記載の発明では、冷却水供給管の
位置を決める位置調整具が水槽内に取り付けられている
から、冷却水槽でサイズの異なった押出管を冷却すると
き、減圧し過ぎて、冷却水供給管が中心部へ近づこうと
しても、この位置調整具で冷却水供給管が中心部へ近づ
くことを阻止して、押出管が冷却水槽内を通過するのに
邪魔にならないようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例の押出管の冷却
水槽を図1に基づいて説明する。図1の(イ)は押出管
の冷却水槽の側面説明図、(ロ)は(イ)のX−X線の
矢視説明図、(ハ)は冷却水供給管が中心部に近づい
て、押出管に冷却水が噴霧されている状態を示す説明図
である。図1において、Aは押出管の金属製の冷却水槽
であり、この押出管の冷却水槽Aは、水槽1と、水槽1
内に設けられた冷却水供給管3と、この冷却水供給管3
を支持する冷却水供給管支持装置4とから構成されてい
る。
【0017】水槽1は前面に押出管の入口12と、後面
に押出管の出口13と、上面に蓋11とが設けられ、内
部が減圧可能になされている箱体である。又、この水槽
1は、4枚の仕切り板2で仕切られて、5個の仕切り部
7が形成されている。又、この仕切り板2には、位置調
整具45(後述説明)に当たる部分に位置調整具45に
相当する大きさの切欠部(図示省略)が開けられてい
る。そして、それぞれの仕切り部7内には、スプレーノ
ズル31、冷却水供給管3及び冷却水供給管支持装置4
が四隅のそれぞれのコーナー部に1式づつ合計20式取
り付けられている。そして、このスプレーノズル31、
冷却水供給管3及び冷却水供給管支持装置4は、押出管
5の周囲の4ケ所に互いに2個づつが対向させて対角線
上に配置され、それぞれのスプレーノズル31が押出管
5に向けられている。このスプレーノズル31は冷却水
供給管3に一定間隔を隔てて12個設けられている。
【0018】冷却水供給管支持装置4はエアーシリンダ
ー43と、ピストン42と、エアータンク44と、アー
ム41、ピストン棒40とからなっている。この冷却水
供給管支持装置4は、図1の(ハ)に示すように、エア
ーシリンダー43の両側にピストン42が往復可能に挿
入され、この両側のピストン42のピストン棒40の両
端にアーム41が回動可能に2本取り付けられている。
そして、このアーム41の1本は水槽1の側壁の四隅の
コーナー部に取り付けられ、別の1本が冷却水供給管3
に回動可能に取り付けられている。又、エアーシリンダ
ー43はエアータンク44に繋がっている。冷却水供給
管支持装置4は上記のような構造になっているので、エ
アータンク44内の減圧度が大きくなると、エアータン
ク44内の空気が膨張し、エアーシリンダー43の中の
空気が膨張して、両側のピストン42を左右の拡げ、そ
の結果、アーム41が両側に拡がり、冷却水供給管3が
水槽1の中心部に近づくようになっている。又、エアー
タンク44内の減圧度が小さくなると、反対に、冷却水
供給管3が水槽1の中心部から遠ざかるようになってい
る。そして、減圧度が最も大きいとスプレーノズル31
が最も中心に近づくように、エアーシリンダー43の容
積とエアータンク44の容積が設計されている。
【0019】位置調整具45は、冷却水供給管3の位置
を決めるためのもので、パンタグラフ方式で、図1の
(ハ)に示すように、隣接する冷却水供給管支持装置4
間に設置され、1個の位置調整具45で、隣接する冷却
水供給管支持装置4の両方のアーム41を横方向から押
さえつけて、アーム41の移動を止めるようになされて
いる。そして、12個のスプレーノズル31から冷却水
が噴霧状になって押出管5が冷却されるようになされて
いる。
【0020】この冷却水槽Aの使用方法は次のようにす
る。先ず、水槽1内の圧力の減圧度を0にして、蓋11
を開ける。すると、水槽1内は減圧度を0であるから、
冷却水供給管支持装置4のアーム41は折り畳まれ、冷
却水供給管が水槽の中央部から一番遠ざかった状態にな
っている。次に、金型から出てきた押出管5を水槽1の
前面の入口12に差し込んで、押出管5に冷却水を噴霧
させながら、押出管5を水槽1内の仕切板を通して、後
面の出口13から出して、引張機に繋げて、押出管5を
引張機で引っ張る。この際、スプレーノズル31、冷却
水供給管3及び冷却水供給管支持装置4は四隅に設けら
れているし、中央部から遠ざかっているから、押出管5
を水槽1の前面の入口12に差し込んで、出口13から
出すときの操作に邪魔にならない。
【0021】次に、水槽1の蓋を閉じて、減圧する。こ
のとき、水槽内は入口12と出口13には押出管5で塞
がれているので、減圧可能である。すると、エアータン
ク44内のエアーが膨張し、アーム41が移動して、冷
却水供給管3を中心部に近づくので、押出管5の大小に
よって中心部に近づく距離を調節して、スプレーノズル
31を最適位置に調整して冷却する。即ち、減圧度を小
さくすると、エアータンク44内のエアーが収縮し、ア
ーム41が移動して、冷却水供給管3が中心部から遠ざ
かり、減圧度を大きくすると、エアータンク44内のエ
アーが膨張し、アーム41が移動して、冷却水供給管3
が中心部に近づく。
【0022】このように、減圧の度合によって、冷却水
供給管の位置を変え、冷却水槽内で大口径、中口径、小
口径押出管に合わせて、押出管への最適位置に冷却水供
給管を調整して、最適位置で効率良く冷却する。
【0023】冷却水供給管3の位置を決める位置調整具
45が水槽1内に取り付けられているから、冷却水槽A
でサイズの異なった押出管5を冷却するとき、減圧の度
合によって、冷却水供給管3が中心部へ近づこうとして
も、この位置調整具45で冷却水供給管3が中心部へ近
づきを止めて、サイズの異なった押出管5が冷却水槽A
内を通過するのに邪魔にならないように調節することが
できる。
【0024】このように、冷却すると、水槽1内が減圧
されているので、冷却水中の空気が気泡となって放出さ
れ、この冷却水が押出管5の外周面に噴霧される。従っ
て、スプレーノズル31からの冷却水が押出管5に直接
当たるので、気泡が表面に付着することがないし、たと
え、付着したとしても、直ぐに冷却水で弾き飛ばされる
ので、冷却速度に差ができることがない。又、押出管5
が水中を通過しないので、水槽1内の押出管5の浮力に
よって、押出管5が偏平しない、外観のよい、曲がった
りしない変形のない押出管5を作ることができる。
【0025】次に、本発明の他の実施例を図2に基づい
て説明する。図2は冷却水供給管が中心部に近づいて、
押出管に冷却水が噴霧されている状態を示す説明図であ
る。図2に示す押出管5の冷却水供給管支持装置4aと
位置調整具45aは、図1に示す押出管5の冷却水供給
管支持装置4aと位置調整具45と形状が異なるだけ
で、下記の構造と作用を除き、構造、使用方法と作用は
殆ど同じであるので、この異なるところのみを説明し、
その他の説明は省略する。
【0026】図2において、4aは冷却水供給管支持装
置で、この冷却水供給管支持装置4aは、エアーシリン
ダー43aと、ピストン42aと、ピストン棒41a
と、固定アーム41bとからなっている。エアーシリン
ダー43aの一方の端部は水槽1a内の四隅のコーナー
部に回動可能に連結され、このエアーシリンダー43a
に移動可能に挿入されているピストン棒41aが冷却水
供給管3aに回動可能に連結されている。又、ピストン
棒41aが取り付けられている冷却水供給管3aに、固
定アーム41bが回動可能に連結され、この固定アーム
41bの先端下端部は水槽1a内の四隅のコーナー部に
回動可能に連結されている。冷却水供給管3aは2組の
ピストン棒41aと固定アーム41bとで支えられてい
る。又、位置調整具45aは、図2に示すように、押し
ボルト方式で、固定アーム41bを横方向から押さえつ
けている。
【0027】このような構造になっているから、冷却水
供給管3aが、固定アーム41bで水槽1aに固定さ
れ、固定アーム41bが水槽1aに取り付けされた支点
を軸に固定アーム41bが回動することにより、冷却水
供給管3aとスプレーノズル31aとが上下方向だけで
はなく、水平方向にも移動して、押出管を冷却する。こ
の冷却水供給管支持装置4aも、一実施例の冷却水供給
管支持装置4と同様に、減圧度が大きくなると、冷却水
供給管3aが中心方向に近づき、減圧度が小さくなる
と、冷却水供給管3aが中心方向から遠ざかる。
【0028】以上、本発明実施例を図面に基づいて説明
してきたが、具体的な構成はこの実施例の限られるもの
ではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。
【0029】
【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項1記
載の発明では、水槽は箱体で、この箱体の前面に押出管
の入口と、後面に押出管の出口とが設けられ、冷却水供
給管は水槽内を通過する押出管の周囲に配置され、押出
管に向かって複数個のスプレーノズルが設けられている
から、水槽内でスプレーノズルから冷却水を噴霧する
と、スプレーノズルから出る冷却水に含まれている気泡
が除去され、押出管の外周面が冷却される。従って、気
泡が表面に付くことがなく、冷却速度に差が生じない。
又、押出管が水中を通過しないので、水槽内の押出管の
浮力によって、押出管が偏平になるこがなく、曲がった
りしない。その結果、変形のない押出管を作ることがで
きる。
【0030】請求項2記載の発明では、スプレーノズル
の移動は、冷却水槽内の圧力変動により行われる機構で
あるから、冷却水槽内の減圧度が大きくなると、冷却水
供給管が移動して、スプレーノズルが中心部に近づき、
冷却水槽内の減圧度を小さくすると、自動的に、冷却水
供給管が移動して、スプレーノズルを中心部から遠ざか
るのである。又、押出機から押出された押出管を引張っ
て引張機に繋ぐときは、水槽内は減圧度が0であって冷
却水供給管が最も中心部から遠ざかっているので、邪魔
にならない。又、上記のように、減圧の度合によって、
冷却水供給管の位置が変わるので、冷却水槽内で大口
径、中口径、小口径押出管に合わせて、押出管からの距
離が最適になる位置に冷却水供給管を調整して、効率良
く、冷却することができる。
【0031】請求項3記載の発明では、冷却水供給管の
位置を決める位置調整具が水槽内に取り付けられている
から、冷却水槽でサイズの異なった押出管を冷却すると
き、減圧し過ぎて、冷却水供給管が中心部へ近づこうと
しても、この位置調整具で冷却水供給管が中心部へ近づ
くことを阻止して、押出管が冷却水槽内を通過するのに
邪魔にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は押出管の冷却水槽の側面説明図、
(ロ)は(イ)のX−X線の矢視説明図、(ハ)は冷却
水供給管が中心部に近づいて、押出管に冷却水が噴霧さ
れている状態を示す説明図である。
【図2】冷却水供給管が中心部に近づいて、押出管に冷
却水が噴霧されている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A 押出管の冷却水槽 1、1a 水槽 11 蓋 12 入口 13 出口 2 仕切り板 3 冷却水供給管 31、31a スプレーノズル 4、4a 冷却水供給管支持装置 40 ピストン棒 41 アーム 41a ピストン棒 41b 固定アーム 42、42a ピストン 43、43a エアーシリンダー 44、44a エアータンク 45、45a 位置調整具 5 押出管 6 金型 7 仕切り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽と、水槽内に設けられた冷却水供給
    管とから構成される押出管の冷却水槽であって、 前記水槽は、前面に押出管の入口と、後面に押出管の出
    口とが設けられた箱体であり、 前記冷却水供給管は水槽内を通過する押出管の周囲に配
    置され、この冷却水供給管には押出管に向かって、移動
    可能な複数個のスプレーノズルが設けられていることを
    特徴とする押出管の冷却水槽。
  2. 【請求項2】 前記スプレーノズルの移動は、前記冷却
    水槽内の圧力変動により行われることを特徴とする請求
    項1記載の押出管の冷却水槽。
  3. 【請求項3】 前記冷却水供給管の位置を決める位置調
    整具が前記冷却水槽内に取り付けられていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の押出管の冷却水槽。
JP9000146A 1997-01-06 1997-01-06 押出管の冷却水槽 Pending JPH10193437A (ja)

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