JPH10193196A - プレス機のスライド - Google Patents

プレス機のスライド

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Publication number
JPH10193196A
JPH10193196A JP241497A JP241497A JPH10193196A JP H10193196 A JPH10193196 A JP H10193196A JP 241497 A JP241497 A JP 241497A JP 241497 A JP241497 A JP 241497A JP H10193196 A JPH10193196 A JP H10193196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
aluminum alloy
composite body
ceramics
press
Prior art date
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Pending
Application number
JP241497A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
晶洋 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Dobby Co Ltd
Original Assignee
Yamada Dobby Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Dobby Co Ltd filed Critical Yamada Dobby Co Ltd
Priority to JP241497A priority Critical patent/JPH10193196A/ja
Publication of JPH10193196A publication Critical patent/JPH10193196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化できるとともに高剛性のあるスライド
を提供することによって、プレス機の高速化と高精度化
に追随できるようにすること。 【解決手段】 スライド10はセラミックスとアルミニ
ウムを含んだ複合体から形成されている。セラミックス
の含有量は30%でアルミニウムが70%で構成され、
鋳造により形成されている。この複合体は、密度が2.
78(g/cc)de従来のアルミニウム合金と略同等
であり、縦弾性係数は125(GPa)で従来のねずみ
鋳鉄よりも高く形成されている。しかも熱膨張係数は1
4.4(10-6/m・ ℃) で従来のアルミニウム合金より
低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレス機のスラ
イドに関し、さらに、軽量化されるプレス機のスライド
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス機のスライドは、内部が中
空の箱形に形成され、上方にクランクシャフトにコネク
チングロッドを介して接続される接続部を有し、内部下
方には強度を上げるための複数のリブが形成され、下面
に金型の上型が取り付けられる。そして、スライドは、
ベッドに取り付けられる下型に対して接近・離隔する方
向に往復移動されるためのガイド部が形成されている。
従って、スライドの内部形状は中空で複雑に形成される
ため、いずれもねずみ鋳鉄(FC20または30)によ
って形成されることが多い。また、プレス機のフレーム
もねずみ鋳鉄で形成されるため、スライドの往復移動に
より発生した熱、または、クランクシャフトの回転によ
る熱がフレームに伝導されても、フレームとスライドに
発生する熱膨張の差が多くない。しかし、プレス機の高
速化及び高精度化が求められるようになると、密度7.
25(g/cc)のねずみ鋳鉄製のスライドの重量が大きいた
め、慣性力が大きくなり高速・高精度の妨げになってく
る。そのため、スライドを軽量化するために、密度2.
70(g/cc)のアルミニウム合金製鋳物(以下、アルミニ
ウム合金という)で形成する試みがなされていた。ま
た、このアルミニウム合金は引っ張り強度が317MP
aあり、引っ張り強度275MPaのねずみ鋳鉄に比べ
て高いという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアルミ
ニウム合金のスライドを使用したプレス機では、可動部
分の各部位により発生した熱がフレームに伝導される際
に、熱膨張係数21.1(10-6/m・℃) のアルミニウム合
金のスライドと、9.8(10-6/m・℃) のねずみ鋳鉄で形
成されたフレームとでは熱膨張が著しく異なりスライド
ガイド部のクリアランスが小さくなって、そのうち焼き
付けが生じてしまう。さらに、アルミニウム合金は縦弾
性係数が低く、スライド下面の撓みが大きくなって加工
精度を向上することができない。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、軽量化し慣性力を小さくすることによって高速化
できるとともに高剛性を有するプレス機のスライドを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわるプレ
ス機のスライドでは、上記の課題を解決するために以下
のように構成するものである。すなわち、プレス機のベ
ッドに対して接近・離隔するように駆動されるプレス機
のスライドであって、前記スライドがアルミニウムとセ
ラミックスとを含んで形成されることを特徴とするもの
である。
【0006】また好ましくは、前記セラミックスが約2
0%以上含まれることを特徴とするものであればなおよ
い。
【0007】さらに、前記スライドが鋳造によって形成
されることを特徴とするものであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0009】実施形態のプレス機1は、図1に示される
ように、ストレートサイド型に形成されるもので、クラ
ウン2内に配置されるクランクシャフトにコネクチング
ロッド5の一端が接続され、コネクチングロッド5の他
端にコラム3内に配置されるスライド10が接続されて
いる。スライド10の下面には、上型6が装着され、ベ
ッド4にボルスター7を介して装着された下型9に対し
て接近・離隔する方向に往復移動される。また、スライ
ド10はコラム3にガイドされるスライドガイド部15
を有して下型9に対して平行に移動される。
【0010】スライド10は、各種の形状のものが使用
されるが、図1に使用されるスライド10の詳細は、図
2に示されるように、箱形に形成され、四隅にスライド
ガイド部15がスライド下面12より下方に延設されて
いる。コネクチングロッド5は、箱形の上下方向中央部
あたりに形成される壁部11に接続され、壁部11の上
方は解放され、壁部11の下方はスライド下面部12と
の間で中空に形成されている。また、図3に示されるよ
うなスライド20は、主にC型プレス機に配設されるも
ので、後部両側に傾斜面を有するガイド部21が縦方向
に形成され、ガイド部21から前方に向かって、リブ部
22がガイド部21と平行に配設されている。リブ部2
2間の下方にコネクチングロッドに接続される軸受け部
23が形成され、軸受け部23の下方には上型が取り付
けられるスライド下面25が形成されている。
【0011】上記のスライド10・20とも、セラミッ
クスとアルミニウムを複合したもの(以下、セラミック
ス複合体という)を鋳造することによって形成される。
セラミックスと金属の複合体の材料を製造することは、
従来においては極めて困難であったものを、鋳造法ある
いは、非加圧金属浸透法などにより製造できるようにな
ってきている。特に、近年において、セラミックスを2
0%以上含有することができることによって、軽量であ
り高剛性を有する材料として広く使用されるようになっ
てきた。そのため、各種の機械部品に採用されてきてい
る。セラミックス複合体の機械的性質は下記の表1によ
って示される。表1において、セラミックス複合体はS
1、S2、S3の3種類を示し、従来のねずみ鋳鉄と、
アルミニウム合金を併記している。
【0012】
【表1】
【0013】上記のスライドに使用されているセラミッ
クス複合体は、表1におけるS1またはS2またはS3
のいずれかを使用するものとする。例えば、S2を使用
するものとすれば、セラミックスが30%でアルミニウ
ムが70%の割合で構成されている。これによると、こ
のセラミックス複合体の注目される性質は、密度が2.
78(g/cc)、引っ張り強度が371(MPa)で
あり、従来のアルミニウム合金と略同等の軽さであり、
その強度は、従来のねずみ鋳鉄あるいはアルミニウム合
金より高い。また、熱膨張係数が14.4(10-6/m・
℃) のため、ねずみ鋳鉄よりは高いが従来のアルミニウ
ム合金より、かなり低い。さらに、縦弾性係数(ヤング
率)はねずみ鋳鉄あるいはアルミ合金に比べて高く撓み
が小さい。また、硬度を比較すると、ねずみ鋳鉄よりは
低いが、アルミニウム合金よりかなり高く、従って、プ
レス機のスライドに使用される場合には、総合的に従来
のものに比べて極めて良好であることがわかる。
【0014】なお、スライドは、前記表1に示されるS
1・S3のセラミックス複合体のいずれで形成されるよ
うにしてもよく、これ以外でも適応できるものである。
但し、できればセラミックスの含有量が20%以上ある
のが好ましい。
【0015】上記のように、セラミックス複合体で形成
されたスライド10がプレス機1に装着されると、クラ
ンクシャフトの駆動により往復移動される。スライド1
0は従来のアルミ合金と略同等な重量であるため、スラ
イド10の往復移動による慣性力を極めて小さくするこ
とができ、回転数を上げた場合の下死点降下量が少なく
なり、プレス機の動的精度の向上につながる。従って高
速・高精度に対応できる。また、縦弾性係数(ヤング
率)がねずみ鋳鉄より大きいことは、スライド10がよ
り高剛性を有することになり、搬送された材料を加工す
ることよって生じる負荷に、スライド10がより対応で
きるようになる。つまり、スライド下面を変形させた
り、スライド自体の撓みをより少なくすることができ
る。さらに、熱膨張係数がアルミニウム合金より小さい
ことは、スライドガイド部15とコラム3のガイド部と
のクリアランスの変化量が少なくなるため、焼き付けを
起こしにくい。
【0016】
【発明の効果】上述のように、本発明のプレス機のスラ
イドによれば、前記スライドはアルミニウムとセラミッ
クスとを含んで形成されるため、軽量化することができ
るとともにセラミックスの特性により高剛性を有する。
そのため、スライドの往復移動の際に生じる慣性力を小
さくすることができ、より高速・より高精度のプレス加
工を行なうことができる。
【0017】また、このスライドには、前記セラミック
スが約20%以上含まれるのでセラミックスの特性を発
揮することができ、従来のアルミ合金に比べて剛性が高
くなり、プレス機内での実用化が可能になる。
【0018】さらに、前記スライドが鋳造によって形成
されるため、複雑な形状に対応でき生産性も高くするこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なプレス機を示す図
【図2】一形態のスライドを示す斜視図
【図3】別の形態のスライドを示す斜視図
【符号の説明】
1…プレス機 2…クラウン 3…コラム 4…ベッド 10、20…スライド 15、21…スライドガイド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機のベッドに対して接近・離隔す
    るように駆動されるプレス機のスライドであって、 前記スライドがアルミニウムとセラミックスとを含んで
    形成されることを特徴とするプレス機のスライド。
  2. 【請求項2】 前記セラミックスが約20%以上含まれ
    ることを特徴とする請求項1記載のプレス機のスライ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記スライドが鋳造によって形成される
    ことを特徴とする請求項2記載のプレス機のスライド。
JP241497A 1997-01-09 1997-01-09 プレス機のスライド Pending JPH10193196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP241497A JPH10193196A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 プレス機のスライド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP241497A JPH10193196A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 プレス機のスライド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10193196A true JPH10193196A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11528595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP241497A Pending JPH10193196A (ja) 1997-01-09 1997-01-09 プレス機のスライド

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JP (1) JPH10193196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1057901A3 (en) * 1999-06-03 2002-02-06 SUZUKI, Hideo Fast moving part of a plastic working apparatus

Cited By (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030715