JPH10192543A - 移動式記録媒体販売機 - Google Patents

移動式記録媒体販売機

Info

Publication number
JPH10192543A
JPH10192543A JP1320297A JP1320297A JPH10192543A JP H10192543 A JPH10192543 A JP H10192543A JP 1320297 A JP1320297 A JP 1320297A JP 1320297 A JP1320297 A JP 1320297A JP H10192543 A JPH10192543 A JP H10192543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
main body
recording medium
circuit
prepaid card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1320297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP1320297A priority Critical patent/JPH10192543A/ja
Publication of JPH10192543A publication Critical patent/JPH10192543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技客がプリペイドカードを追加購入しよう
とすると、遊技場の入口付近や遊技機列の端部等に足を
運ばなくてはならない。 【解決手段】 遊技機の近傍に設けられ、呼出操作に応
じて呼出を発生する呼出スイッチ106aと、複数の遊
技機にわたって移動可能に設置され、呼出を発生した呼
出スイッチ106aの設置位置に移動するとともに遊技
客の操作に応じてプリペイドカードを発行する本体1と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場における遊
技機列上を移動して、遊技に使用可能な記録媒体を遊技
機で遊ぶ各遊技客にその場で販売する移動式記録媒体販
売機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店などの遊技場において、現
在、プリペイドカード販売機に代表される記録媒体販売
機は、遊技場の入口付近や遊技機列の端部等に設置され
ている。遊技機で遊ぶ客は、プリペイドカード販売機の
設置場所に赴き、所望の金種のプリペイドカードを購入
する。すなわち、紙幣を販売機の挿入口に挿入し、所望
の金種に対応したカード選択ボタンを押下する。する
と、プリペイドカード販売機は、選択された金種のプリ
ペイドカードを発行する。その後、遊技客は、好みの遊
技機を選択し、その遊技機の近傍に設置されているカー
ドユニットにプリペイドカードを挿入してパチンコ玉等
の遊技媒体を借り、その遊技媒体を使用して遊技を行
う。遊技客が遊技媒体を借りる操作を行うと、プリペイ
ドカードの残額から所定金額が差し引かれる。そして、
差し引かれた金額に相当する数の遊技媒体が遊技客に貸
し出される。
【0003】プリペイドカードの残額がゼロになると、
遊技客は、遊技場の入口付近や遊技機列の端部等に設置
されているプリペイドカード販売機に再び赴き、再度プ
リペイドカードを購入する。そして、新たに購入したプ
リペイドカードを用いて遊技を続行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、プリペ
イドカードを使いきると、遊技客は、遊技場の入口付近
や遊技機列の端部等に足を運ばなければならず不便であ
る。また、電動チューリップが開いたときなどに持ち玉
がなくなった場合やドラム・デジタル回転中に持ち玉が
なくなった場合には、直ちに持ち玉を補給して遊技を続
行しないと、遊技客にとって有利な大当たり状態を逃し
てしまう場合がある。すなわち、遊技場の入口付近や遊
技列の端部等にプリペイドカード販売機が設置されてい
たのでは、遊技客が新たなプリペイドカードを購入して
いる間に、大当たり状態が終了してしまう場合がある。
また、遊技客の心理として、遠くのプリペイドカード販
売機にまで足を運ぶのは面倒であってプリペイドカード
を使いきった時点で遊技をやめてしまうことが考えられ
る。さらには、遊技客がプリペイドカードの購入のため
に遊技機を離れると、その間遊技機は稼働しない。すな
わち、遊技機の稼働率向上を阻害してしまう。
【0005】本発明はそのような課題を解決するために
なされたものであって、遊技客が遊技場の入口付近や遊
技機列の端部等に足を運ぶことなくプリペイドカードな
どの記録媒体を購入できる環境を実現できる移動式記録
媒体販売機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による移動式記録
媒体販売機は、遊技機設置島に移動可能に設置され、所
定の操作に応じて遊技に使用可能な記録媒体を発行する
記録媒体発行手段と、遊技機設置島の長手方向に記録媒
体発行手段を移動させる移動手段と、所定の条件に従っ
て移動手段による移動を制御する移動制御手段とを備
え、記録媒体発行手段は、記録媒体購入者から貨幣を受
け入れる貨幣受入手段と、記録媒体購入者が購入操作を
行うための購入操作手段とを有し、貨幣受入手段が貨幣
を受け入れ購入操作手段に対する記録媒体の購入操作が
行われると記録媒体を発行するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明による移動式記録媒
体販売機の一例である移動式プリペイドカード販売機の
本体1の一実施例を示す斜視図である。図に示すよう
に、本体1は、プリペイドカードを発行する部分である
カード発行部2、遊技機設置島の上に設置された移動用
レール107,108上を移動できるように設置された
移動部3、および移動部3がカード発行部2を回転可能
に支持するための回動支持部材7で構成される。カード
発行部2の正面には、遊技客がプリペイドカード購入の
ための操作を行う操作部4、遊技客が投入した金額を表
示する投入金額表示器5、および紙幣が投入される紙幣
投入口6がある。また、本体1の下部には、プリペイド
カードを供給するためのカード排出口223(図7参
照)が設けられている。店員等が遊技機設置島の幕板1
01を開けて作業を行う場合には、カード発行部2を上
方に持ち上げれば、回動支持部材7の作用によってカー
ド発行部2は上方向に回動され、その状態で保持され
る。従って、その作業が邪魔されることはない。また、
元に戻す場合には、カード発行部2を引き下げればよ
い。このように、通常時は、カード発行部2が遊技客の
購入操作する場合の状態、すなわち、遊技客側に下がっ
た状態にある。店員等が幕板101を開放して作業する
場合等の必要に応じてその作業の邪魔にならない状態、
すなわち、前述のようにカード発行部2を上方向に回動
させた状態になるように構成されている。従って、例え
ば、通常時には遊技機設置島100の上側にあり、購入
操作の必要に応じて遊技客の上方に下垂してくるように
構成した場合に比べて、カード発行動作等に要する時間
が短縮される。また、カード発行部2を下垂させる動作
が必要ないため、その動作に要する機構、例えばカード
発行部2を下垂させる駆動機構が不要になる。従って、
機構が大幅に簡略化され、その結果、コストダウンを図
ることができる。
【0008】図2は移動式プリペイドカード販売機の本
体1が設置された遊技機設置島100の一例を示す斜視
図である。図に示すように、各パチンコ遊技台104と
幕板101との間の化粧板102には、トップランプ1
03の他に、操作部106が設けられている。操作部1
06には、移動式プリペイドカード販売機の本体1の到
着順位を表示する順位表示部106aと本体1を遊技客
の上方に呼び出すための呼出スイッチ106bとがあ
る。幕板101の上部には、遊技客が移動部3および移
動用レール107,108に簡単に接触できないように
保護レール109が設けられている。よって、移動式プ
リペイドカード販売機の本体1は、保護レール109を
跨いでその正面を遊技客に向ける。これにより、遊技客
の悪戯や移動中に手を挟まれるといった不都合を防止で
きる。また、各パチンコ遊技台104の隣には、プリペ
イドカードが挿入されることにもとづいて所定個数のパ
チンコ玉を貸し出すことを可能にするカードユニット1
10が設置されている。操作部106は、各パチンコ遊
技台104に対応して設けられていてもよいし、隣接す
る2台のパチンコ遊技台104に対して1つ設けられて
いてもよい。移動式プリペイドカード販売機の本体1
は、遊技機設置島100に2台以上設置されるが、図2
には、そのうちの1台のみが示されている。
【0009】図3は遊技機設置島100の内部等の所定
箇所に固定設置された中央制御部111を関連ブロック
とともに示すブロック図である。中央制御部111は、
遊技機設置島100に設置されている各操作部106と
ケーブル等によって電気的に接続され各呼出スイッチ1
06bからの呼出信号を受け付ける入力回路112、各
操作部106および本体1を制御する主制御回路11
3、各操作部106の順位表示部106aに信号を与え
るランプ・LED回路114、移動式プリペイドカード
販売機の本体1からの無線による信号を受け付ける通信
回路115、初期設定等を行うための設定スイッチ11
6、設定スイッチ116からのスイッチ信号を主制御回
路113に供給する設定回路117、移動式プリペイド
カード販売機の本体1および遊技店内の各移動式プリペ
イドカード販売機を管理する集中管理装置300に無線
によって信号を与える通信回路118、および例えばA
C24Vの電力を受けて各ブロックに電力を供給する電
源回路119を有する。集中管理装置300は各移動式
プリペイドカード販売機の売上高等を集計し、集計結果
をカード会社301に供給する。なお、図3には1つの
本体1を制御するための構成が示されているので、図3
における2つの本体は同一のものである。遊技機設置島
100に複数の本体1が設置されている場合には、主制
御回路113等は、それぞれの本体1の制御を行う。
【0010】図4は移動式プリペイドカード販売機の本
体1の構成を示すブロック図である。本体1の電気回路
部206は、振動センサ201、満タンセンサ202、
位置検出センサ203、アップセンサ204およびカー
ド切れセンサ205からの信号を主制御回路208に供
給するスイッチ回路207を有する。振動センサ201
は、不正行為や悪戯を検知するために本体1の振動を検
出する。満タンセンサ202は、投入された紙幣の満タ
ンを検出する。位置検出センサ203は、本体1の遊技
機設置島100における位置を検出する。アップセンサ
204は、カード発行部2が持ち上げられ上方に回動さ
れている状態にあるのかどうか検出する。そして、カー
ド切れセンサ205は、貯蔵しているプリペイドカード
がなくなったことを検出する。
【0011】さらに、電気回路部206は、主制御回路
208からの指令に応じて移動用モータ210を駆動す
るとともに移動用モータ210の状態を主制御回路20
8に伝えるモータ回路209、主制御回路208の指令
に応じてカード搬送機構214および紙幣搬送機構22
2を駆動するとともに、カード搬送機構214からの情
報および紙幣搬送機構222からの紙づまり情報等の信
号を主制御回路208に伝える信号回路213、ならび
にカードライタ217に主制御回路208からの書き込
み情報を供給するカードライタ回路216を有する。カ
ードライタ217は、発行されるプリペイドカードに所
定の情報を書き込むものである。
【0012】また、本体1は、初期設定等を行うための
設定スイッチ218、電力供給を受けるためのパンタグ
ラフ220およびパンタグラフ220から供給された電
圧を所定値に変換して各ブロックに供給する電源部22
1を備える。さらに、本体1の電気回路部206は、中
央制御部111と無線で信号授受を行う通信回路215
および設定スイッチ218からのスイッチ信号を主制御
回路208に供給する設定回路219を有する。
【0013】図5は、中央制御部111における設定ス
イッチ116の構成の一例を示す正面図である。例え
ば、設定スイッチ116は、プリペイドカード発行に伴
う呼び出しすなわち呼出スイッチ106bの操作が受持
台範囲内でなされなかった場合の移動式プリペイドカー
ド販売機の本体1の待機位置を設定するための待機位置
設定スイッチ151、本体1が受け持つパチンコ遊技台
104の台数を設定するための受持台数設定スイッチ1
50、および複数のカード種類設定スイッチ152,1
53,154を備える。受持台数設定スイッチ150
は、例えば2桁のロータリースイッチを含む。各桁の表
示値部150cにおける表示値は、各増数スイッチ15
0aが押下されると増加し、各減数スイッチ150bが
押下されると減数する。また、各カード種類設定スイッ
チ152,153,154は、それぞれロータリースイ
ッチを含む。各表示値部152c,153c,154c
における表示値は、各増数スイッチ152a,153
a,154aが押下されると増加し、各減数スイッチ1
52b,153b,154bが押下されると減数する。
なお、図5には、3000円、5000円および100
00円のカードが発行可能に設定されていることが例示
されている。受持台数設定スイッチ150および各カー
ド種類設定スイッチ152,153,154の表示値
は、設定回路117を介して主制御回路113に伝えら
れる。
【0014】図6は、移動式プリペイドカード販売機の
本体1における設定スイッチ218の構成の一例を示す
正面図である。例えば、設定スイッチ218は、本体1
の移動速度を設定するための移動速度設定スイッチ25
1、本体1が受け持つパチンコ遊技台104の台数を設
定するための受持台数設定スイッチ250、および複数
のカード種類設定スイッチ252,253,254を備
える。受持台数設定スイッチ250は、例えば2桁のロ
ータリースイッチを含む。各桁の表示値部250cにお
ける表示値は、各増数スイッチ250aが押下されると
増加し、各減数スイッチ250bが押下されると減数す
る。また、各カード種類設定スイッチ252,253,
254は、それぞれロータリースイッチを含む。各表示
値部252c,253c,254cにおける表示値は、
各増数スイッチ252a,253a,254aが押下さ
れると増加し、各減数スイッチ252b,253b,2
54bが押下されると減数する。なお、図6には、30
00円、5000円および10000円のカードが発行
可能に設定されていることが例示されている。受持台数
設定スイッチ250および各カード種類設定スイッチ2
52,253,254の表示値は、設定回路218を介
して主制御回路208に伝えられる。
【0015】図5,6に示すように、中央制御部111
および移動式プリペイドカード販売機の本体1の双方に
受持台数設定スイッチ150,250が設けられている
が、それは、誤動作防止のためである。すなわち、ノイ
ズや静電気等により通信が乱され実際にはない台からの
呼び出しを受けた場合、異常情報である旨を移動式プリ
ペイドカード販売機の本体1が認識し、異常動作を行わ
ないようにするためである。異常情報を受けたことを認
識すると、本体1は、移動先の情報を再度送信させる要
求を行う。中央制御部111は、その要求を受けて、移
動すべき先の情報を再度本体1に向けて送信する。以
下、この実施形態では受持台数設定スイッチ150,2
50の設定内容によって本体1の移動範囲が決定される
場合について説明するが、操作部106の設置状況等に
応じて本体1の移動範囲を自動的に設定する方式をとる
こともできる。例えば、遊技機設置島100にN台の操
作部106が設置されるとともにM個の本体1が設置さ
れた場合、中央制御部111が(N/M)台の操作部1
06を受け持つように各本体1に指示するようにしても
よい。また、遊技店に設置後に、中央制御部111が集
中管理装置300から各本体1のプリペイドカード販売
状況の情報を得て、販売数量の多い本体1については受
持台数を減らし、販売数量の少ない本体1については受
持台数を増やすように各本体1に指示するようにしても
よい。
【0016】図7は、移動式プリペイドカード販売機の
本体1における操作部4、投入金額表示器5および紙幣
投入口6周辺の詳細な構成を示す正面図である。図7に
示されているカード排出口223は、正面に対して斜め
に設けられている下部面(図1参照)に備えられてい
る。操作部4には、カード種類に対応した各購入カード
スイッチ212d(3000円カード購入用),212
e(5000円カード購入用),212f(10000
円カード購入用)を含む購入カード選択スイッチ4a、
カード購入可能状態を表示する購入可能ランプ212
a,212b,212cを有する購入可表示部4b、お
よび購入カードスイッチ212d,212e,212f
の押下以前の段階で購入を取りやめたい場合に操作され
るキャンセルスイッチ4cが設けられている。また、投
入金額表示器5は、例えば、5桁の7セグメントLED
で構成される。この実施形態では3種類の記録媒体が貯
蔵され操作に応じて選択された記録媒体が発行される場
合を例にするが、1種類の記録媒体のみが貯蔵されその
種類の記録媒体のみが遊技客に販売されるシステムとす
ることもできる。その場合には、購入可表示部4bには
1つの購入可能ランプが設けられ、1つの購入カードス
イッチのみが操作部4に設けられる。また、1種類の記
録媒体のみが貯蔵され記録媒体発行時に金額が確定する
ようなシステムを採用することもできる。その場合に
は、購入可表示部4bには1つの購入可能ランプが設け
られ、複数の購入カードスイッチ212d,212e,
212fが操作部4に設けられる。
【0017】次に、図8〜図14のフローチャートを参
照して移動式プリペイドカード販売機の動作を説明す
る。遊技店において、各遊技機設置島100にそれぞれ
中央制御部111が設置される。また、各遊技機設置島
100には、一方の側を受け持つ移動式プリペイドカー
ド販売機の本体1と他方の側を受け持つ移動式プリペイ
ドカード販売機の本体1とが設置される。それぞれの側
で複数の本体が設置されることもある。遊技店での移動
式プリペイドカード販売機の設置時に、係員は、中央制
御部111の設定スイッチ116の設定を行う。すなわ
ち、中央制御部111が設置されている遊技機設置島1
00に備えられる移動式プリペイドカード販売機の本体
1が受け持つべきパチンコ遊技台104の台数を受持台
数設定スイッチ150に設定する。また、係員は、カー
ド種類設定スイッチ152,153,154に、発行可
能なプリペイドカードの金種を設定する。発行可能な金
種は1種類でも2種類でもよい。1種類の場合には、例
えば、カード種類設定スイッチ152にその種類の金額
が設定され、カード種類設定スイッチ153,154に
は、無効を示す値が設定される。また、係員は、待機位
置設定スイッチ151を、「左」、「中央」、「右」の
いずれかの位置に設定する。「左」が設定されると、本
体1は、遊技機設置島100における受持範囲の左端で
待機することになる。「中央」が設定されると、本体1
は、受持範囲の中央で待機することになる。「右」が設
定されると、本体1は、受持範囲の右端で待機すること
になる。このような動作によって、移動式プリペイドカ
ード販売機の本体1が遊技場にとって都合のよい位置、
例えば本体1内にプリペイドカードを補充しやすい位置
や悪戯等を防ぐため店員の目の届きやすい位置などに設
定でき、運用上の利便性が高くなる。さらには、「中
央」に設定した場合には、待機後いずれの箇所で呼出が
あった場合であっても、比較的短時間でその箇所に到達
できるなどの利点もある。
【0018】さらに、係員は、本体1の設定スイッチ2
18の設定を行う。すなわち、その本体1が受け持つべ
きパチンコ遊技台104の台数を受持台数設定スイッチ
250に設定する。また、係員は、カード種類設定スイ
ッチ252,253,254に、発行可能なプリペイド
カードの金種を設定する。さらに、移動速度設定スイッ
チ251を「低」、「中」、「高」のいずれかの位置に
設定する。
【0019】次に、図8のフローチャートを参照して移
動式プリペイドカード販売機の本体1の動作を具体的に
説明する。遊技店が業務を開始し電源が投入されると、
自身を待機位置に位置させる制御を行うのであるが、そ
の前に、アップセンサ204の出力を確認する。アップ
センサ204がカード発行部2のアップ状態を検出して
いるときには本体1の移動を行わず、各操作部106の
順位表示部106aに停止である旨を示す「0」を表示
するアラーム表示を行う(ステップS11,S12)。
このアラーム表示によって、遊技機設置島100のどの
位置でも容易に状況を把握できるので、なかなかプリペ
イドカードの発行を受けられない遊技客と遊技店のトラ
ブルを防止することができる。なお、このアラーム表示
に代えて音声によって報知してもよい。カード発行部2
のアップ状態は、遊技店の店員等が幕板101を開けて
内部の例えば遊技機への遊技玉の補給設備に関する作業
を行う等のためにカード発行部2を持ち上げた状態であ
る。
【0020】カード発行部2がアップ状態にないときに
は、本体1の待機位置設定動作が行われる(ステップS
13)。本体1の主制御回路208は、通信回路215
を介して、中央制御部111に待機位置設定状態を要求
する。中央制御部111は、その要求を通信回路115
を介して受信すると、待機位置設定スイッチ151の設
定状態を設定回路117を介して読み取る。そして、設
置状態を通信回路118を介して本体1に送信する。
【0021】図9は、本体1の具体的な待機位置設定動
作を示すフローチャートである。主制御回路208は、
まず、本体1が待機位置にあるかどうか待機位置フラグ
で確認する(ステップS130A)。待機位置フラグが
セットされている場合には、待機位置設定処理を終了す
る。待機位置フラグがセットされていない場合には、主
制御回路208は、移動速度設定スイッチ251の設定
状態を設定回路219を介して読み取る。そして、その
設置状態に応じた速度で本体1が移動するようにモータ
回路209に指令する(ステップS130)。このよう
に、移動速度を設定可能にしておくことによって、移動
式プリペイドカード販売機の本体1は、設置される遊技
店の状況に応じた速度での移動が可能になる。中央制御
部111の待機位置設定スイッチ151による待機位置
が「左」に設定されている場合には、本体1の主制御回
路208は、モータ回路209に対して左移動の指令を
与える。モータ回路209は、その指令に応じて、本体
1が左方向に移動するように移動用モータ210を回転
駆動する(ステップS131,S132)。位置検出セ
ンサ203が、本体1が受け持つ各パチンコ遊技台10
4のうちの左端のパチンコ遊技台104の位置に設置さ
れているストップ位置マークを検出すると、主制御回路
208は、そのことをスイッチ回路207を介して認識
する(ステップS133)。なお、位置検出センサ20
3は、例えば、反射型のセンサであり、主制御回路20
8は、ストップ位置マークからの反射光にもとづいてス
トップ位置を認識する。主制御回路208は、ストップ
位置マークを認識すると、モータ回路209に停止指令
を与えるとともに待機位置フラグをセットする(ステッ
プS134)。なお、待機位置フラグは、後述する移動
処理開始時にリセットされる。
【0022】待機位置が「右」に設定されている場合に
は、本体1の主制御回路208は、モータ回路209に
対して右移動の指令を与える。モータ回路209は、そ
の指令に応じて、本体1が右方向に移動するように移動
用モータ210を回転駆動する(ステップS135,S
136)。位置検出センサ203が、本体1が受け持つ
各パチンコ遊技台104のうちの右端のパチンコ遊技台
104の位置に設置されているストップ位置マークを検
出すると、主制御回路208は、そのことをスイッチ回
路207を介して認識する(ステップS137)。主制
御回路208は、ストップ位置マークを認識すると、モ
ータ回路209に停止指令を与えるとともに待機位置フ
ラグをセットする(ステップS134)。
【0023】待機位置が「中央」に設定されている場合
には、本体1の主制御回路208は、まず、モータ回路
209に対して左移動の指令を与える。モータ回路20
9は、その指令に応じて、本体1が左方向に移動するよ
うに移動用モータ210を回転駆動する(ステップS1
38,S139)。位置検出センサ203が、本体1が
受け持つ各パチンコ遊技台104のうちの中央のパチン
コ遊技台104の位置に設置されている中央位置マーク
を検出すると、主制御回路208は、そのことをスイッ
チ回路207を介して認識する(ステップS140)。
そして、主制御回路208は、モータ回路209に停止
指令を与えるとともに待機位置フラグをセットする(ス
テップS134)。中央位置マークを検出する前にスト
ップ位置マークを検出すると、主制御回路208は、モ
ータ回路209に対して反転の指令を与える。モータ回
路209は、その指令に応じて、本体1が右方向に移動
するように移動用モータ210を回転駆動する(ステッ
プS141,S142)。そして、位置検出センサ20
3が中央位置マークを検出すると、主制御回路208
は、モータ回路209に停止指令を与えるとともに待機
位置フラグをセットする(ステップS134)。待機位
置が「中央」に設定されていない場合には、中央制御部
111の待機位置スイッチ151が故障している等が考
えられるので、本体1の主制御回路208は、何らかの
アラーム表示を行うとともに中央制御部111にその旨
を知らせる。(ステップS143)。
【0024】なお、本体1がストップ位置マークを探し
て移動しているときに、設定されている受持台数の範囲
を越えてもストップ位置マークが見つからなかった場合
には、主制御回路208は、移動用モータ210を停止
させるとともに、異常対応処理を行う。すなわち、各操
作部106の順位表示部106aに異常が発生した旨を
示す「E」を表示するアラーム表示を行うとともに中央
制御部111にその旨を知らせる。このアラーム表示に
よって、遊技機設置島100のどの位置からでもトラブ
ルの発生を容易に把握することができるので、状況がわ
からないための遊技客のいらつきを防止できるととも
に、その場に居合わせた店員もすぐさま状況を知りトラ
ブルを解消する行動をとることができる。主制御回路2
08は、受持台数の範囲として、設定回路219を介し
て読み取った受持台数設定スイッチ250の設定内容を
用いてもよいし、中央制御部111から通知された中央
制御部111における受持台数設定スイッチ150の設
定内容を用いてもよい。また、このとき、受持台数設定
スイッチ250の設定内容と中央制御部111から通知
された受持台数設定スイッチ150の設定内容とが異な
っている場合には、異常対応処理を行うようにしてもよ
い。また、待機位置が「中央」に設定されている場合
に、本体1は、まず、左移動するようにしたが、右移動
から動作を開始してもよい。
【0025】ここでは、ストップ位置マークおよび中央
位置マークが設定されている場合を例にしたが、他の方
法によって本体1の待機位置設定動作を行ってもよい。
例えば、ストップ位置マークから所定台数のパチンコ遊
技台104を通過したことを検出して本体1が「中央」
の位置にきたことを検出するようにしてもよい。また、
所定位置に何らかのマークを設定し、そのマークを基準
として所定台数のパチンコ遊技台104を通過したこと
を検出して本体1が「左」、「右」または「中央」の位
置にきたことを検出するようにしてもよい。
【0026】次いで、本体1の主制御回路208は、カ
ード切れ検出を行う(ステップS15)。図10は、カ
ード切れ検出動作を示すフローチャートである。まず、
主制御回路208は、設定スイッチ218のカード種類
設定スイッチ252,253,254の設定内容を設定
回路219を介して読み取る。そして、設定されていな
い種類のカードに対応した購入可能ランプ212a,2
12b,212cを消灯するように制御する。ここで
は、カード種類設定スイッチ252に3000円カード
が設定され、カード種類設定スイッチ253に5000
円カードが設定され、カード種類設定スイッチ254に
10000円カードが設定されているとする。カード切
れセンサ205は、各プリペイドカードの貯蔵量がゼロ
でないかどうか検出する。主制御回路208は、スイッ
チ回路207を介してカード切れセンサ205の状態を
読み取る。そして、3000円カードがゼロでない場合
には、購入可能ランプ212aを点灯することをランプ
・LED回路211に指示する。ランプ・LED回路2
11は、その指示に応じて購入可能ランプ212aを点
灯する(ステップS152,S153)。5000円カ
ードがゼロでない場合には、購入可能ランプ212bを
点灯することをランプ・LED回路211に指示する。
ランプ・LED回路211は、その指示に応じて購入可
能ランプ212bを点灯する(ステップS154,S1
55)。10000円カードがゼロでない場合には、購
入可能ランプ212cを点灯することをランプ・LED
回路211に指示する。ランプ・LED回路211は、
その指示に応じて購入可能ランプ212cを点灯する
(ステップS156,S157)。同時に、カード切れ
である場合には、どのカード種類がカード切れであるか
を示す情報を中央制御部111に送信する。中央制御部
111は、その情報を中継して集中管理装置300に送
信する。集中管理装置300は、備えられている表示装
置(図示せず)にその対象の移動式プリペイドカード販
売機の番号とカード切れであるカード種類を表示する。
これにより、店員は、必要に応じてすぐにカード切れと
なったカードを補充することができる。
【0027】全てのカードの残量がゼロである場合に
は、主制御回路208は、停止状態フラグをセットする
(ステップS158,S159)。また、通信回路21
5を介して、カードの残量がゼロであることを示す情報
を中央制御部111に通知する。なお、カード種類設定
スイッチ252,253,254の設定内容に応じて、
ステップS152,S154,S156の判断はスキッ
プされることがある。また、一種類のカードのみが貯蔵
されるようなシステムを採用する場合には、カード切れ
センサ205は、その一種類のカードがゼロになってい
ないかどうか検出する。
【0028】ここでは、主制御回路208が設定スイッ
チ218のカード種類設定スイッチ252,253,2
54の設定内容にもとづいてカード切れ検出制御を行う
例を説明した。しかし、通信回路215を介して中央制
御部111からカード種類設定スイッチ152,15
3,154の設定内容を受信し、その設定内容に従って
カード切れ検出制御を行ってもよい。その場合には、中
央制御部111の主制御回路113は、通信回路115
を介して移動式カード販売機の本体1から要求を受信す
ると、設定回路117を介して設定スイッチ116のカ
ード種類設定スイッチ152,153,154の設定内
容を読み取る。そして、通信回路118を介して設定内
容を送信する。さらに、本体1の主制御回路208は、
カード種類設定スイッチ252,253,254の設定
内容と中央制御部111のカード種類設定スイッチ15
2,153,154の設定内容とを照合し、照合結果に
もとづいてカード切れ検出制御を行ってもよい。すなわ
ち、不一致のカード種類に対応した購入可能ランプ21
2a,212b,212cを消灯するように制御する。
そして、一致した種類についてのみステップS152,
S154,S156の判断を実行する。なお、照合結果
に不一致がある場合には、主制御回路208は、何らか
のアラーム表示を行うようにしてもよい。
【0029】次いで、本体1の主制御回路208は、カ
ード発行部2に内蔵された紙幣貯蔵部の満タン検出を行
う(ステップS16)。満タンセンサ202は、紙幣貯
蔵部が満タンであるか否か検出する。そして、主制御回
路208は、スイッチ回路207を介して満タンセンサ
202の状態を検出する。主制御回路208は、紙幣貯
蔵部が満タンであることを検出した場合には、例えば投
入金額表示器5にその旨を示すコードを表示するととも
に、停止状態フラグをセットする(ステップS17)。
また、通信回路215を介して、紙幣が満タンであるこ
とを示す情報を中央制御部111に通知する。そして、
停止状態フラグがセットされているときには、主制御回
路208は、処理を終了する(ステップS18)。上述
したように、停止状態フラグは、カード発行部2に貯蔵
されているカードが全くゼロになったとき、およびカー
ド発行部2に投入された紙幣が満タンになったときにセ
ットされる。また、後述するように、何らかの異常が生
じたときにセットされる。
【0030】停止状態フラグがセットされていない場合
には、本体1は呼出待ちの状態に入る(ステップS1
9)。呼出待ちの状態において、振動センサ201は、
本体1の振動を検出する(ステップS20)。主制御回
路208がスイッチ回路207を介して本体1が許容量
以上に振動していることを検知したら、停止状態フラグ
をセットする(ステップS21)。また、通信回路21
5を介して、振動が生じたことを示す情報を中央制御部
111に通知する。このとき、本体1に警報ブザー等が
設置される場合には、そこから警報を発するようにして
もよい。本体1の許容量以上の振動は、客による異常行
為に起因することが考えられる。そして、本体1は、ス
テップS18を通って停止状態に入る。
【0031】中央制御部111から通信回路215を介
して呼出があったことが通知されると、本体1は移動処
理を開始する(ステップS30)。中央制御部111か
ら、呼出通知とともに、呼出箇所が例えば呼出スイッチ
設置位置番号として通知される。なお、呼出とは、遊技
客がプリペイドカードの購入を希望して化粧板102に
設置されている呼出スイッチ106bを押下したことに
より発生するものである。中央制御部111の主制御回
路113は、入力回路112を介してどの呼出スイッチ
106bが押下されたかを知り、呼出通知および呼出ス
イッチ設置位置番号を通信回路118を介して本体1に
通知する。
【0032】図11は本体1の移動動作を示すフローチ
ャートである。まず、本体1の主制御回路208は、移
動速度設定スイッチ251の設定状態を設定回路219
を介して読み取る(ステップS300)。さらに、主制
御回路208は、現在位置と呼出スイッチ設置位置番号
とを比較してどちらの方向に(左方向か右方向)移動す
べきか決定する。そして、主制御回路208は、モータ
回路209に対して決定した方向に移動するように指令
を与える。このとき、移動速度の情報も与える。モータ
回路209は、指令された移動速度で指令された方向に
本体1が移動するように移動用モータ210を回転駆動
する(ステップS301)。位置検出センサ203が反
射式のセンサであって各パチンコ遊技台104の設置位
置に位置マーク設定されている場合には、位置検出セン
サ203は、各位置マークを検出する毎に、所定の信号
を出力する。主制御回路208は、スイッチ回路207
を介してその信号を入力する。主制御回路208は、信
号入力回数を計数することによって何台のパチンコ遊技
台104を通過したか知ることができる。従って、主制
御回路208は、通過台数と呼出スイッチ設置位置番号
とを比較することによって、呼出をかけた遊技客がいる
パチンコ遊技台104の位置に本体1が到着したかどう
か検知できる。本体1がその位置に到着した場合には、
主制御回路208は、モータ回路209に停止指令を与
える(ステップS302,S303)。
【0033】移動中に何らかの異常を検出すると、主制
御回路208は、異常フラグをセットするとともにモー
タ回路209に停止指令を与える(ステップS304,
S305,S303)。何らかの異常とは、例えば、あ
る位置マークを検出してから次の位置マークを検出する
までに所定時間以上の時間が経過したような場合であ
る。あるいは、モータ回路209が過電流を検出したよ
うな場合である。そのような場合には、本体1の搬送が
停止してしまったことが考えられる。移動用モータ21
0が停止すると、主制御回路208は、異常フラグがセ
ットされているかどうか確認する。セットされている場
合には、例えば、主制御回路208は、警報ブザーを鳴
らす制御等を行う(ステップS31,S33)。異常フ
ラグがセットされていない場合には、主制御回路208
は、通信回路215を介して、移動が完了したことを中
央制御部111に通知する(ステップS32)。
【0034】移動中に次の呼出が中央制御部111から
通知されることもある。その場合には、本体1の主制御
回路208は、次の呼出があったことと呼出スイッチ設
置位置番号とを記憶しておく。
【0035】以上のような移動動作によると呼び出され
た順に従って、本体1は、呼出箇所に移動する。しか
し、呼出箇所(第1の呼出箇所)に到着する前に次の呼
出があった場合に、そのときの本体1の位置から次の呼
出箇所までの距離が第1の呼出箇所までの距離よりも短
いときには、移動先を次の呼出箇所に変更するようにし
てもよい。図12はそのような移動動作を示すフローチ
ャートである。本体1が移動中に中央制御部111から
次の呼出が通知された場合には(ステップS306)、
主制御回路208は、その呼出箇所に対応した呼出スイ
ッチ設置位置番号と現在位置とを比較する(ステップS
307)。現在位置からその呼出位置までの距離が、第
1の呼出箇所までの距離よりも短い場合には、主制御回
路208は、移動先の変更を行う(ステップS30
8)。すなわち、移動しようとしていた呼出位置に対応
した呼出スイッチ設置位置番号を記憶しておくととも
に、これから移動しようとする呼出位置として、新たな
呼出スイッチ設置位置番号をセットする。そして、新た
な呼出位置の方向に移動するようにモータ回路209に
対して指令を与える。さらに、移動順位を変更したこと
および新たな移動先を、通信回路215を介して中央制
御部111に通知する。モータ回路209は、新たに指
令された方向に本体1が移動するように移動用モータ2
10を回転駆動する。もちろん、次の呼出が通知された
場合であっても移動方向が変わらないこともある(ステ
ップS307の「N」)。その他の処理は、図11に示
された処理と同じである。
【0036】図12に示された移動動作を行うと本体1
は移動効率のよい順に搬送されるが、長期間にわたって
本体1が到来しない遊技客がでてくる可能性がある。そ
こで、主制御回路208は、最初に移動を開始したら所
定時間でタイムアップするタイマをセットし、タイマが
タイムアップする前には図12に示された動作を行い、
タイムアップした後には、以後に通知される呼出に対し
て単に記憶しておくだけにしてもよい。そのようにすれ
ば、所定時間内では移動効率を優先した制御が行われ、
その後は、呼出順に移動する制御が実行される。また、
主制御回路208は、最初に移動を開始してから新たな
呼出がある毎にカウンタをカウントアップし、カウント
値が所定値に達する前には図12に示された動作を行
い、カウンタが所定値に達したら、以後に通知される呼
出に対して単に記憶しておくだけにしてもよい。そのよ
うにすれば、所定呼出回数以内では移動効率を優先した
制御が行われ、その後は、呼出順に移動する制御が実行
される。なお、「最初に移動を開始する」とは、記憶さ
れている呼出がない状態での移動開始を意味する。ま
た、タイマは、タイムアップしていなくても記憶されて
いる呼出がゼロになった時点で停止される。カウンタ
は、記憶されている呼出がゼロになった時点でリセット
される。
【0037】また、新たな呼出が通知されたときに、本
体1の移動方向が変化しない場合にのみ移動効率を優先
した制御を行うようにしてもよい。その場合には、主制
御回路208は、新たな呼出位置が現在の本体1の移動
方向の側にあるときにのみ、ステップS307の判断を
実行する。
【0038】本体1が呼出箇所に到達したらカード販売
を行う(ステップS40)。図13は、カード販売動作
を示すフローチャートである。遊技客が紙幣投入口6に
紙幣を挿入したら(ステップS401)、紙幣搬送機構
222は、投入紙幣を吸い込むとともに、主制御回路2
08に金種を検知する。そして、信号回路213を介し
て投入金種を主制御回路208に通知する。主制御回路
208は、ランプ・LED回路211を介して投入金額
表示器5に投入金額を表示する。既に投入金額が表示さ
れている場合には、その金額に今回の投入金額を加算し
て表示する(ステップS402)。遊技客が購入カード
スイッチ212d,212e,212fのいずれかを押
下したら(ステップS403)、押下されたスイッチに
相当する金額のプリペイドカードが発行される。なお、
投入された金額が押下されたスイッチに相当する金額に
満たない場合には何もしない。
【0039】プリペイドカードを発行する際に、主制御
回路208は、まず、カードライタ回路216を介し
て、カードライタ217に対して、店番号、発行年月
日、金額および読み取り周期情報等の情報を書き込むこ
とを指示する。読み取り周期情報とは、プリペイドカー
ド上で店番号、発行年月日および金額が書き込まれてい
る位置を示す情報である。カードライタ217は、指示
に応じて各情報をプリペイドカードに書き込む(ステッ
プS404)。書き込みが完了すると、主制御回路20
8は、信号回路213を介して、プリペイドカードを排
出することをカード搬送機構222に指示する。カード
搬送機構222は、指示に応じてプリペイドカードをカ
ード排出口223に排出する(ステップS405)。カ
ード搬送機構222には、プリペイドカードの排出完了
を検知するためのセンサが設けられている。カード搬送
機構222は、センサがプリペイドカードの排出完了を
検知したらその旨を主制御回路208に知らせる。遊技
客は、排出されたプリペイドカードを発行カードとして
受け取る。所定時間内にプリペイドカードの排出が完了
したら、主制御回路208は、発行されたプリペイドカ
ードの金額を、投入金額表示器5の表示額から減額され
るように制御する(ステップS406,S407)。ま
た、主制御回路208は、プリペイドカードを発行した
こととその金種を通信回路215を介して中央制御部1
11に通知する(ステップS408)。表示額がゼロで
ないならばステップS402に戻る(ステップS40
9)。プリペイドカードの排出完了を所定時間内に検出
しなかった場合には(ステップS406)、主制御回路
208は異常対応処理を行う。
【0040】購入カードスイッチ212d,212e,
212fの押下を待っているときにキャンセルスイッチ
4cが押下されると(ステップS410)、主制御回路
208は、信号回路213を介して紙幣搬送機構222
に、投入金額表示器5の表示額に相当する返金を行うよ
う指示する。その指示に応じて、紙幣搬送機構222
は、紙幣の排出を行う(ステップS411)。1枚排出
するたびに、紙幣搬送機構222は、排出額を主制御回
路208に通知する。主制御回路208は、通知される
毎に、表示額を減額するように投入金額表示器5に指示
する。紙幣搬送機構222は、紙幣の排出完了を検知す
るためのセンサが設けられている。紙幣搬送機構222
は、センサが紙幣の排出完了を検知したらその旨を主制
御回路208に知らせる。紙幣を所定時間内に検出しな
かった場合には(ステップS412)、主制御回路20
8は異常対応処理を行う。全額の返金が完了したら処理
を終了する。
【0041】購入カードスイッチ212d,212e,
212fの押下を待っているときに、または、紙幣投入
を待っているときに、主制御回路208は、異常を検出
したら異常フラグをセットするとともに処理を終了する
(ステップS420,S421)。検出される異常とし
て、上述した紙幣の搬送異常やカードの排出異常の他
に、カード切れセンサ205の検出結果によるプリペイ
ドカード切れ等がある。
【0042】なお、販売動作開始後所定時間以上遊技客
によって操作がなされなかった場合に、新たな呼出を中
央制御部111から通知されたとき、および、次の呼出
が記憶されているときには、主制御回路208は、図1
3に示された販売動作を終了する。また、ここでは、プ
リペイドカードの販売後投入残高がゼロになった場合、
および、キャンセルスイッチ4cが押下された場合に販
売動作を終了するようにしたが、販売動作開始後所定時
間が経過する前は、それらの場合にステップS401の
処理に戻るようにしてもよい。
【0043】販売動作が終了したら、主制御回路208
は、異常フラグがセットされているかどうか確認する
(ステップS41)。セットされていたら、主制御回路
208は、通信回路215を介して、異常が生じたこと
と異常内容を中央制御部111に通知する(ステップS
42)。異常フラグがセットされていない場合には、主
制御回路208は、次の呼出が記憶されているかどうか
確認する(ステップS43)。記憶されていればステッ
プS30の処理を実行し、記憶されていなければステッ
プS11に戻る。なお、図8に示された処理では、販売
終了後に本体1は待機位置に戻るようになっているが、
本体1をその場に止めるようにしてもよい。
【0044】次に、停電時の処理について説明する。本
体1の電気回路206は、電池等の手段によってバック
アップされている。本体1が動作中に停電が生じた場合
には、本体1の主制御回路208は、直前の状態を記憶
する。例えば、現在位置や中央制御部111から既に通
知されている呼出位置等を記憶する。従って、停電から
復旧したときに、本体1は、容易に動作を継続できる。
プリペイドカード販売時に停電が生じた場合には、継続
している動作を完結するように制御してもよい。例え
ば、主制御回路208は、既に投入されている紙幣を返
却するように紙幣搬送機構222に指示する。その場合
には、紙幣返却後に、本体1は動作を停止する。また、
プリペイドカード販売時の購入カードスイッチ212
d,212e,212f押下後に停電が生じた場合に
は、ステップS405,S407のカード発行動作を行
った後に動作を停止するようにしてもよい。紙幣を返却
したりカード発行を完結したりすることによって、停電
に起因する遊技客からのプリペイドカード未発行等に関
するクレームは防止される。
【0045】なお、この実施の形態では、位置検出セン
サ203として反射式のセンサを用い、主制御回路20
8は、位置マークの通過数を計数することによって呼出
箇所に到達したことを認識した。しかし、適用される位
置検出センサ203は、反射式のセンサに限られない。
例えば、位置検出センサ203を機械的なマイクロスイ
ッチとし、位置マークに代えて突起を設置し、本体1が
突起を通過するたびにマイクロスイッチが導通するよう
にしてもよい。
【0046】次に、図14のフローチャートを参照して
中央制御部111の動作を具体的に説明する。本体1か
ら待機位置設定状態を知らせるよう要求された場合に
は、中央制御部111の主制御回路113は、設定回路
117を介して待機位置設定スイッチ151の設定状態
を読み取り、それを通信回路118を介して本体1に送
信する(ステップS51,S52)。本体1から受持台
数設定状態を知らせるよう要求された場合には、中央制
御部111の主制御回路113は、設定回路117を介
して受持台数設定スイッチ150の設定状態を読み取
り、それを通信回路118を介して本体1に送信する
(ステップS53,S54)。本体1からカード種類設
定スイッチ152,153,154の設定内容を知らせ
るよう要求された場合には、中央制御部111の主制御
回路113は、設定回路117を介してカード種類設定
スイッチ152,153,154の設定内容を読み取
り、それを通信回路118を介して本体1に送信する
(ステップS55,S56)。
【0047】呼出があったこと、すなわち、遊技機設置
島100に設置されている呼出スイッチ106bが押下
されたことを入力回路112を介して認識すると、主制
御回路113は、押下されたスイッチの位置に対応した
呼出スイッチ設置位置番号を、通信回路118を介して
本体1に送信する(ステップS57,S58)。そし
て、そのスイッチに対応して設置されている順位表示部
106aに呼出順位が表示されるようにランプ・LED
回路114に指令を与える。ランプ・LED回路114
は、指令に応じて順位表示部106aに呼出順位を示す
信号を送る。例えば、未処理の呼出が既に2つあった状
態で呼出が発生したときには、主制御回路113は、順
位表示部106aに「3」が表示されるようにランプ・
LED回路114に指令する。この結果、順位表示部1
06aには、呼出順位3番目を示す「3」が表示される
(ステップS59)。未処理の呼出とは、呼出が発生し
たものの、まだ本体1が呼出箇所に移動していないこと
を意味する。そのようにすれば、遊技客は、自分のいる
箇所に何番目に移動式プリペイドカード販売機の本体1
が回ってくるのか容易に認識できるので、遊技客が本体
1がなかなか回ってこないことに対するいらつきが防止
される。
【0048】本体1からの移動完了の通知を通信回路1
15を介して受信すると(ステップS60)、主制御回
路113は、順位表示部106aの表示更新処理を行
う。すなわち、まず、本体1が到着した箇所にある順位
表示部106aの表示を消すようにランプ・LED回路
114に指令を与える。すると、その順位表示部106
aの表示が消去される(ステップS61)。そして、主
制御回路113は、未処理の呼出に対応した各順位表示
部106aの表示数字を減らすようにランプ・LED回
路114に指令を与える。例えば、現在「2」が表示さ
れている順位表示部106aに対して「1」が表示され
るようにランプ・LED回路114に指令を与える。従
って、各順位表示部106aの表示数字は、それぞれ
「−1」される。
【0049】本体1からカード発行完了の通知を通信回
路115を介して受信すると、主制御回路113は、プ
リペイドカードが発行されたことと、発行されたカード
の金種を、通信回路117を介して集中管理装置300
に送信する(ステップS63,ステップS64)。
【0050】本体1からの移動順位を変更したことの通
知を通信回路115を介して受信すると、主制御回路1
13は、順位表示部106aの表示変更処理を行う(ス
テップS65,ステップS66)。すなわち、本体1か
ら通知された新たな移動先に対応した順位表示部106
aに対して「1」が表示されるようにランプ・LED回
路114に指令を与える。また、新たな移動先よりも優
先順位が高かった未処理の呼出に対応した各順位表示部
106aの表示数字を増やすようにランプ・LED回路
114に指令を与える。例えば、現在「1」が表示され
ている順位表示部106aに対して「2」が表示される
ようにランプ・LED回路114に指令を与える。
【0051】本体1から異常が発生したことを通知され
た場合には、主制御回路113は、異常対応処理を行う
(ステップS67,ステップS68)。例えば、異常内
容を記憶したり警報ブザーを鳴らす処理を行う。また、
中央制御部111において、異常内容を具体的に可視表
示してもよい。
【0052】本体1からカード切れの情報を受信した場
合には、主制御回路113は、カード切れとなっている
プリペイドカードの種類(本体1から送信された情報)
のカード販売機の番号を付して集中管理装置300に送
信する(ステップS69,ステップS70)。集中管理
装置300は、備えられている表示装置に移動式プリペ
イドカード販売機の番号とカード切れであるカード種類
を表示する。
【0053】この実施形態では、中央制御部111と本
体1との間の通信を電波や赤外線等による無線通信で行
うようにしたが、それらの通信を、配線されたケーブル
による有線通信としてもよい。あるいは、本体1の通信
回路215からの接点が移動用レール107,108等
に敷設された導体と接触することによって情報伝送が実
現される形態をとってもよい。中央制御部111と集中
管理装置300との間の通信も、無線通信で行ってもよ
いし有線通信で行ってもよい。また、遊技機設置島10
0に設置されている操作部106と中央制御部111と
の間の通信を有線通信で行うように説明したが、電波や
赤外線等による無線通信で行ってもよい。また、本体1
の移動に伴う位置検出やモータの駆動・停止などの制御
を本体1が行うように構成したが、それらの制御を全て
中央制御部111が行うことも可能である。その場合、
例えば、パチンコ遊技台104の上方に本体1を検出す
るセンサを設け、そのセンサの検出にもとづいて中央制
御部111がモータの駆動と停止を指令するように構成
すればよい。本実施形態におけるプリペイドカードは、
磁気記憶、IC記憶などの記憶方式を問わず、残額に関
する情報が記憶でき記憶内容を不正に改ざんすることが
困難なものであればよい。また、一般的にはカードは樹
脂製のものが多いが、材質は問わず紙製のものでもよ
い。さらには、カードに限らず、残額に関する情報が記
録可能な記録媒体であればよい。
【0054】以上のように、この実施形態によれば、記
録媒体発行手段である本体1が呼出に応じて遊技客の方
向に移動し、遊技客から紙幣を受け入れるとともに遊技
客の購入操作を受け付け、その操作に応じて本体1がプ
リペイドカードを発行する。すなわち、1つのユニット
が紙幣受入、購入操作およびカード発行の全てを担当す
る。従って、信号の流れが比較的簡略化されるので、シ
ステム構成がすっきりするとともに保守が容易である。
また、遊技機設置島100の内部にはほとんど手を加え
ることなく遊技機設置島100の上面に移動用レール1
07,108を敷設する程度のの改造を行えばよいの
で、従来の遊技機設置島100に設置する場合であって
も比較的容易に短い工期で設置することが可能である。
【0055】複数の呼出があったときに呼出順に本体1
が移動し、呼出操作が行われた各操作部106の順位表
示部106aに到着順位が表示され、本体1が最初の呼
出位置に到着すると到着順位が「−1」されるように構
成された場合には、呼出操作を行った遊技客が本体1が
何時くるのかわからずにいらつくといった事態が回避さ
れる。
【0056】本体1が第1の呼出位置に移動中に他の呼
出(第2の呼出)があったときに、そのときの本体1の
位置から第2の呼出箇所までの距離が第1の呼出箇所ま
での距離よりも短いときには移動先を次の呼出箇所に変
更するとともに、順位表示部106aの呼出順位を変更
するように構成された場合には、本体1は、移動効率の
よい順に移動することができ、全ての呼出箇所に移動す
るまでの全体の時間が短縮される。また、この場合で
も、呼出操作を行った各遊技客には正確な到着順位が提
供されるので、遊技客のいらつきは低減される。
【0057】上記の移動効率のよい順に本体1が移動す
る制御を、所定時間内で、または、所定の移動回数の範
囲内で行うように構成した場合には、長時間にわたって
本体1が到着しない遊技客が生ずることが防止され、遊
技客からクレームがつくおそれがなくなる。
【0058】さらに、上記の移動効率のよい順に本体1
が移動する制御を、本体1の移動方向が変化しない場合
にのみ行うように構成した場合には、移動効率のよい順
に本体1が移動する制御と呼出順に本体1が移動する制
御とが加味された制御が実行されることになり、双方の
制御による効果を合わせ持ったものが提供される。
【0059】また、本体1の待機位置は、待機位置設定
スイッチ151によって設定可能なように構成されてい
るので、遊技店の都合のよい待機位置を設定することが
できる。例えば、プリペイドカードの補充を優先させた
い場合には、本体1を受持範囲の端で待機させるように
待機位置設定スイッチ151を「左」または「右」に設
定すればよい。本体1の監視しやすさを優先させたい場
合等には、本体1を受持範囲の中央で待機させるように
待機位置設定スイッチ151を「中央」に設定すればよ
い。「中央」に設定された場合には、本体1は、どこで
呼出が発生しても比較的短時間で移動できる効果もあ
る。さらに、本体1の移動速度も移動速度設定スイッチ
251によって設定可能なように構成されているので、
移動式プリペイドカード販売機が設置される遊技店内の
状況に合わせた移動速度を選択することができる。
【0060】また、1つの本体1が受け持つ受持範囲は
中央制御部111に備えられた受持台数設定スイッチ1
50または本体1に備えられた受持台数設定スイッチ2
50によって設定可能なように構成されているので、移
動式プリペイドカード販売機が設置される遊技店内の売
り上げ状況等に合わせた本体1の受持範囲を設定するこ
とができる。複数の本体1のそれぞれの受持範囲を異な
らせることもできる。また、本体1の受持範囲が設定可
能なように構成されているので、1つの遊技機設置島1
00に設置される本体1の個数を容易に増やしたり減ら
したりすることができる。
【0061】本体1の移動の際に、本体1は、自身に設
けられている受持台数設定スイッチ250の情報を用い
て誤動作を防止することができる。すなわち、ノイズや
静電気等により通信が乱され受持台数設定範囲外の台か
らの呼出を示す情報を受けた場合、そのことを認識する
ことができ、中央制御部111から再度移動先情報を受
けることによって異常動作を行わないようにすることが
できる。
【0062】販売可能なプリペイドカードの種類は、中
央制御部111に備えられたカード種類設定スイッチ1
52,153,154または本体1に備えられたカード
種類設定スイッチ252,253,254によって設定
可能なように構成されているので、容易に移動式プリペ
イドカード販売機が設置される遊技店内の売り上げ状況
等に合わせた販売設定ができる。例えば、5000円カ
ードの売り上げが多い場合には、複数のスイッチに50
00円カードを割り当てるように変更すればよい。各カ
ード種類設定スイッチは各カード貯蔵タンクに対応して
いるので、5000円カードの貯蔵量を増加させること
ができる。
【0063】本体1においてカード切れが生じた場合に
は、どのカード種類がカード切れであるかを示す情報を
中央制御部111を介して集中管理装置300に通知す
るように構成されているので、集中管理装置300は、
備えられている表示装置にカード切れを起こした移動式
プリペイドカード販売機の番号とカード切れであるカー
ド種類を表示することができる。よって、店員等は、す
ぐにカード切れとなったカードを補充することができ
る。
【0064】本体1には振動センサ201が設けられて
いるので、不正行為や悪戯にもとづく振動を検知でき、
振動に起因する異常表示を経て店員等は直ちに不正行為
や悪戯を認識することができる。
【0065】本体1の電気回路206は電池等の手段に
よってバックアップされているので、本体1が動作中に
停電が生じた場合には、本体1は、直前の状態を記憶す
ることができる。従って、停電から復旧したときに、本
体1は、容易に動作を継続できる。また、プリペイドカ
ード販売時に停電が生じたときに、既に投入されている
紙幣を返却したりプリペイドカードカード発行動作を行
ったりした後に動作を停止するよう構成されている場合
には、停電に起因する遊技客からのプリペイドカード未
発行等に関するクレームが防止される。
【0066】本体1のカード発行部2は回動支持部材7
によって上方向に回動可能に構成されているので、店員
等が幕板101を開放して作業する場合等に邪魔になる
ことはない。また、通常時にはカード発行部2は遊技客
側を向いているので、例えば、通常時には遊技機設置島
100の上側にあり購入操作の必要に応じて遊技客の上
方に下垂してくるように構成した場合に比べて、カード
発行動作等に要する時間が短縮される。また、カード発
行部2を下垂させる動作が必要ないため、その動作に要
する機構、例えばカード発行部2を下垂させる駆動機構
が不要になる。従って、機構が簡略化されコストダウン
を図ることができる。
【0067】さらに、幕板101の上部には保護レール
109が設けられ本体1は保護レール109を跨いでそ
の正面を遊技客に向けるように構成されているので、遊
技客は移動部3および移動用レール107,108に簡
単には接触できない。よって、遊技客の悪戯や移動中に
手を挟まれるといった不都合が防止される。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技客
が遊技場の入口付近や遊技機列の端部等に足を運ぶこと
なく、自身が遊技を行うもしくは遊技中の遊技機近傍で
プリペイドカードに代表される遊技に使用可能な記録媒
体を購入できる環境を実現でき、遊技客の利便性の向上
がはかれるとともに遊技機の稼働率の向上がはかれる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である移動式プリペイド
カード販売機の本体の一例を示す斜視図である。
【図2】 移動式プリペイドカード販売機の本体が設置
された遊技機設置島の一例を示す斜視図である。
【図3】 遊技機設置島の内部等の所定箇所に固定設置
された中央制御部を関連ブロックとともに示すブロック
図である。
【図4】 移動式プリペイドカード販売機の本体の構成
を示すブロック図である。
【図5】 中央制御部における設定スイッチの構成の一
例を示す正面図である。
【図6】 移動式プリペイドカード販売機の本体におけ
る設定スイッチの構成の一例を示す正面図である。
【図7】 移動式プリペイドカード販売機の本体におけ
る操作部、投入金額表示器および紙幣投入口周辺の詳細
な構成を示す正面図である。
【図8】 移動式プリペイドカード販売機の本体の動作
を示すフローチャートである。
【図9】 本体の待機位置設定動作を示すフローチャー
トである。
【図10】 カード切れ検出動作を示すフローチャート
である。
【図11】 移動式プリペイドカード販売機の本体の移
動動作を示すフローチャートである。
【図12】 移動式プリペイドカード販売機の本体の他
の移動動作を示すフローチャートである。
【図13】 カード販売動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】 中央制御部の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 移動式プリペイドカード販売機の本体 2 カード発行部 3 移動部 4 操作部 5 投入金額表示器 6 紙幣投入口 106 操作部 107,108 移動用レール 111 中央制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遊技機が設置された遊技機設置島
    に移動可能に設置され、所定の操作に応じて遊技に使用
    可能な記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、 前記遊技機設置島の長手方向に前記記録媒体発行手段を
    移動させる移動手段と、 所定の条件に従って前記移動手段による移動を制御する
    移動制御手段とを備え、 前記記録媒体発行手段は、 記録媒体購入者から貨幣を受け入れる貨幣受入手段と、 記録媒体購入者が購入操作を行うための購入操作手段と
    を備え、 前記貨幣受入手段が貨幣を受け入れ、前記購入操作手段
    に対する前記記録媒体の購入操作が行われると、前記記
    録媒体を発行することを特徴とする移動式記録媒体販売
    機。
  2. 【請求項2】 遊技機設置島における記録媒体発行手段
    の移動範囲を所定の条件にもとづいて設定する移動範囲
    設定手段を備えた請求項1記載の移動式記録媒体販売
    機。
  3. 【請求項3】 記録媒体発行手段は、停電時に、停電直
    前の動作状態を記憶するか、もしくは、継続動作を完結
    させる停電処理手段を有する請求項1記載の移動式記録
    媒体販売機。
JP1320297A 1997-01-10 1997-01-10 移動式記録媒体販売機 Pending JPH10192543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1320297A JPH10192543A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 移動式記録媒体販売機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1320297A JPH10192543A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 移動式記録媒体販売機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10192543A true JPH10192543A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11826581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1320297A Pending JPH10192543A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 移動式記録媒体販売機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10192543A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5741184A (en) Game hall system utilizing storage media
JP2008079841A (ja) 遊技機
JPH09262360A (ja) 遊技用装置
JP2011250951A (ja) 遊技媒体管理システム
JPH11333116A (ja) 再プレイ管理装置
JP4705767B2 (ja) 遊技用システム
JPH09253307A (ja) 遊技用装置
JPH10192544A (ja) 移動式記録媒体販売機
JPH10192543A (ja) 移動式記録媒体販売機
JPH1033797A (ja) 遊技機の管理装置
JPH10192545A (ja) 移動式記録媒体販売機
JP3957855B2 (ja) 遊技情報表示装置
JPH0549749A (ja) 遊技用有価価値表示装置
JP4476440B2 (ja) 遊技媒体貸出装置および遊技媒体貸出システム
JP3804378B2 (ja) 自動販売システムおよび自動販売機管理装置
JP6585483B2 (ja) 各台装置及び遊技媒体管理方法
JP2003038810A (ja) 遊技用装置
JP5400285B2 (ja) 景品管理システム
JP2894588B2 (ja) 弾球遊技機
JPH11253648A (ja) 遊技媒体精算システム
JPH04295389A (ja) 景品交換システム
JP2005080879A (ja) カード処理システム、携帯端末及びカード処理装置
JPH04174693A (ja) 封入球式遊技機
JP2592149Y2 (ja) プリペイドカード処理装置
JPH10216345A (ja) 遊技媒体貸出装置