JPH10192339A - 使い捨て着用吸収性物品 - Google Patents
使い捨て着用吸収性物品Info
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- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
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- A61F13/49—Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
- A61F13/495—Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers with faecal cavity
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- A61F13/512—Topsheet, i.e. the permeable cover or layer facing the skin characterised by its apertures, e.g. perforations
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使い捨ておむつなどの着用吸収性物品におい
て、大便、特に流動性大便を股下域に収容保持する。 【解決手段】 積層パネルの股下域におけるトップシー
ト１３に大便透過域１６と、その下面には大便透過口２
１を有するスペサー１７とを設け、スペサー１７内に画
成される空間２２に大便を導入して保持する。
て、大便、特に流動性大便を股下域に収容保持する。 【解決手段】 積層パネルの股下域におけるトップシー
ト１３に大便透過域１６と、その下面には大便透過口２
１を有するスペサー１７とを設け、スペサー１７内に画
成される空間２２に大便を導入して保持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨て着用吸
収性物品に関し、さらに詳しくは、固形排泄物、特に流
動性大便が肌当接面で流動拡散しないように股下域の内
部に収容するための手段を備えた使い捨ておむつなどの
着用吸収性物品に関する。
収性物品に関し、さらに詳しくは、固形排泄物、特に流
動性大便が肌当接面で流動拡散しないように股下域の内
部に収容するための手段を備えた使い捨ておむつなどの
着用吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、使い捨ておむつにおいて、トップ
シート及び／又は吸液性コアに、開孔及び／又は凹部や
環状隆起部を形成して、大便などの固形排泄物のための
収容部を設けたものが多数知られている（例えば、実開
平３−２９１２３、同４−１５９２１、同５−８６３２
０、同６−５６１４、同６−７７２５、同６−１１７２
２、同６−２１６２４、同６−２１６２６、同６−３１
７２２、同６−３１７２３）。
シート及び／又は吸液性コアに、開孔及び／又は凹部や
環状隆起部を形成して、大便などの固形排泄物のための
収容部を設けたものが多数知られている（例えば、実開
平３−２９１２３、同４−１５９２１、同５−８６３２
０、同６−５６１４、同６−７７２５、同６−１１７２
２、同６−２１６２４、同６−２１６２６、同６−３１
７２２、同６−３１７２３）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のおむつにお
いては、固形排泄物の収容部が吸液性コアに開孔又は凹
部で形成されたものにあっては、その表面に位置するト
ップシートが固形排泄物を十分に透過させる性能を有し
ていないためにそれら開孔又は凹部に固形排泄物が導入
されなかったり、それら開孔又は凹部が吸液性パネル及
びトップシートとともに形成されたものにあっては、そ
れら開孔又は凹部に一旦収納されたいわゆる軟便や下痢
便などの流動性排泄物が他の領域のトップシートの表面
に逆流して拡散したり、さらに隆起部で前記収容部が形
成されたものにあっては、着用者に違和感を与えたりす
る、という幾多の問題がある。
いては、固形排泄物の収容部が吸液性コアに開孔又は凹
部で形成されたものにあっては、その表面に位置するト
ップシートが固形排泄物を十分に透過させる性能を有し
ていないためにそれら開孔又は凹部に固形排泄物が導入
されなかったり、それら開孔又は凹部が吸液性パネル及
びトップシートとともに形成されたものにあっては、そ
れら開孔又は凹部に一旦収納されたいわゆる軟便や下痢
便などの流動性排泄物が他の領域のトップシートの表面
に逆流して拡散したり、さらに隆起部で前記収容部が形
成されたものにあっては、着用者に違和感を与えたりす
る、という幾多の問題がある。
【０００４】一方、近年の使い捨ておむつにおいては、
その本体を構成する積層パネル、特に吸液性コアがその
構成技術の進歩にともなって薄型化しているが、そうし
た吸液性コアにおいては、所要量の大便を収容するため
の深さを有する凹部を形成することが困難なこともあ
る。
その本体を構成する積層パネル、特に吸液性コアがその
構成技術の進歩にともなって薄型化しているが、そうし
た吸液性コアにおいては、所要量の大便を収容するため
の深さを有する凹部を形成することが困難なこともあ
る。
【０００５】この発明の課題は、公知のおむつが有する
前記問題に鑑み、前記凹部や隆起部を形成することな
く、固形排泄物を股下域における肌当接面から股下域の
内部に導入保持し得る十分な空間を形成することにあ
る。
前記問題に鑑み、前記凹部や隆起部を形成することな
く、固形排泄物を股下域における肌当接面から股下域の
内部に導入保持し得る十分な空間を形成することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、前後腰回
域、これら間の股下域、肌当接面及び肌非当接面を有す
る積層パネルを備え、前記積層パネルが、前記肌当接面
に位置する透液性トップシート、前記肌非当接面に位置
する透液性バックシート及びこれら間に配置された吸液
性コアから構成され、前記股下域における肌当接面に排
泄大便のための収容手段が設けられている使い捨て着用
吸収性物品の改良に関する。
域、これら間の股下域、肌当接面及び肌非当接面を有す
る積層パネルを備え、前記積層パネルが、前記肌当接面
に位置する透液性トップシート、前記肌非当接面に位置
する透液性バックシート及びこれら間に配置された吸液
性コアから構成され、前記股下域における肌当接面に排
泄大便のための収容手段が設けられている使い捨て着用
吸収性物品の改良に関する。
【０００７】改良に係るこの発明は、前記収容手段が、
前記股下域における前記トップシートの少なくとも所与
域に設けられた大便透過域と、前記股下域における前記
トップシートと前記吸液性コアとの間に配置されたスペ
サーとから構成され、前記スペサーが、パネルから作ら
れていて、前記大便透過域に対接し大便透過口を有する
頂壁部と、この頂壁部の幅方向に対向する両側において
互いに対称的に湾曲する両側壁部とから形成されている
ことを特徴としている。
前記股下域における前記トップシートの少なくとも所与
域に設けられた大便透過域と、前記股下域における前記
トップシートと前記吸液性コアとの間に配置されたスペ
サーとから構成され、前記スペサーが、パネルから作ら
れていて、前記大便透過域に対接し大便透過口を有する
頂壁部と、この頂壁部の幅方向に対向する両側において
互いに対称的に湾曲する両側壁部とから形成されている
ことを特徴としている。
【０００８】この発明は、さらに具体的には、前記大便
透過域が少なくとも直径２ｍｍの多数の大便導入孔を有
すること；前記大便透過域が少なくとも長さ５０ｍｍ・
幅３０ｍｍの大便導入口を有すること；前記スペサーの
前記大便透過口が少なくとも長さ５０ｍｍ・幅３０ｍｍ
であること；前記スペサーの頂壁部と両側壁部とによっ
て画成される空間に前記スペサーの長さ方向へ延在する
連続フィラメント層が介在していること；前記スペサー
がオープンセルを有するスポンジ質材、繊維質材のいず
れかから作られていること；前記連続フィラメント層に
おける各フィラメント間の空隙率が６０〜９５％である
こと；及び前記スペサーが圧縮弾性を有していること；
を含んでいる。
透過域が少なくとも直径２ｍｍの多数の大便導入孔を有
すること；前記大便透過域が少なくとも長さ５０ｍｍ・
幅３０ｍｍの大便導入口を有すること；前記スペサーの
前記大便透過口が少なくとも長さ５０ｍｍ・幅３０ｍｍ
であること；前記スペサーの頂壁部と両側壁部とによっ
て画成される空間に前記スペサーの長さ方向へ延在する
連続フィラメント層が介在していること；前記スペサー
がオープンセルを有するスポンジ質材、繊維質材のいず
れかから作られていること；前記連続フィラメント層に
おける各フィラメント間の空隙率が６０〜９５％である
こと；及び前記スペサーが圧縮弾性を有していること；
を含んでいる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図面を参照して、ベビー用使い捨
ておむつを例に挙げて、この発明に係る物品の実施の形
態を説明すると、以下のとおりである。
ておむつを例に挙げて、この発明に係る物品の実施の形
態を説明すると、以下のとおりである。
【００１０】図１ないし図３において、おむつは、縦長
の扁平形態を有する積層パネル１から構成されている。
積層パネル１は、前後腰回域２，３、これら間の股下域
４、肌当接面５及び肌非当接面６を有しており、これら
両面５，６、幅方向に対向する両側縁７及び長さ方向に
対向する両端縁８で画成されている。積層パネル１は、
幅方向に対向する弾性収縮可能な一対のサイドフラップ
９、長さ方向に対向する弾性収縮可能な一対のエンドフ
ラップ１０、一対のサイドフラップ９上の弾性収縮可能
な一対のバリヤフラップ１１及び股下域の長さ方向に延
在する大便収容手段１２を備えている。
の扁平形態を有する積層パネル１から構成されている。
積層パネル１は、前後腰回域２，３、これら間の股下域
４、肌当接面５及び肌非当接面６を有しており、これら
両面５，６、幅方向に対向する両側縁７及び長さ方向に
対向する両端縁８で画成されている。積層パネル１は、
幅方向に対向する弾性収縮可能な一対のサイドフラップ
９、長さ方向に対向する弾性収縮可能な一対のエンドフ
ラップ１０、一対のサイドフラップ９上の弾性収縮可能
な一対のバリヤフラップ１１及び股下域の長さ方向に延
在する大便収容手段１２を備えている。
【００１１】積層パネル１は、肌当接面５に位置する透
液性トップシート１３、肌非当接面６に位置する不透液
性バックシート１４及びこれら間に配置された吸液性パ
ネル１５から構成されている。
液性トップシート１３、肌非当接面６に位置する不透液
性バックシート１４及びこれら間に配置された吸液性パ
ネル１５から構成されている。
【００１２】収容手段１２は、大便透過域１６と、弾性
スペサー１７とから構成されている。大便透過域１６
は、股下域４における所与域に形成された直径２〜２５
ｍｍの多数の大便導入孔１８を有している。スペサー１
７は、股下域４におけるトップシート１３とコア１５と
の間に配置され、大便透過域１６を含むトップシート１
３に対接する頂壁部１９と、この頂壁部１９の幅方向に
対向する両側にこれらが互いに対称的に下方かつ内方へ
湾曲する両側壁部２０とから形成されている。スペサー
１７は、頂壁部１９のほぼ中央部に大便透過域１６と重
なる範囲がほぼ合致する大便透過口２１が画成されると
ともに、頂壁部１９と両側壁部２０とによって空間２２
が画成されている。大便透過口２１は、少なくとも長さ
５０ｍｍ・幅３０ｍｍであり、こうした寸法でなけれ
ば、肌当接面５に排泄された大便を十分に透過させるこ
とができない。一般に、大便透過口２１は、おむつの着
用状態において、着用者の肛門が対向する部位に位置す
るように設計されるが、各着用者への着用状態は必ずし
も同じではないばかりでなく、大便透過口２１が所定部
位に位置するようにおむつが着用されたとしても、その
後に多少の差はあっても位置ずれすることは避けられな
いからである。
スペサー１７とから構成されている。大便透過域１６
は、股下域４における所与域に形成された直径２〜２５
ｍｍの多数の大便導入孔１８を有している。スペサー１
７は、股下域４におけるトップシート１３とコア１５と
の間に配置され、大便透過域１６を含むトップシート１
３に対接する頂壁部１９と、この頂壁部１９の幅方向に
対向する両側にこれらが互いに対称的に下方かつ内方へ
湾曲する両側壁部２０とから形成されている。スペサー
１７は、頂壁部１９のほぼ中央部に大便透過域１６と重
なる範囲がほぼ合致する大便透過口２１が画成されると
ともに、頂壁部１９と両側壁部２０とによって空間２２
が画成されている。大便透過口２１は、少なくとも長さ
５０ｍｍ・幅３０ｍｍであり、こうした寸法でなけれ
ば、肌当接面５に排泄された大便を十分に透過させるこ
とができない。一般に、大便透過口２１は、おむつの着
用状態において、着用者の肛門が対向する部位に位置す
るように設計されるが、各着用者への着用状態は必ずし
も同じではないばかりでなく、大便透過口２１が所定部
位に位置するようにおむつが着用されたとしても、その
後に多少の差はあっても位置ずれすることは避けられな
いからである。
【００１３】図４において、弾性スペサー１７の空間２
２には、その長さ方向へ延びる連続フィラメント層２３
が介在せしめられている。この連続フィラメント層２３
は、ポリエステルなどのデニール１〜１５ｄの疎水性連
続フィラメントのトウを開繊して得られ、各フィラメン
ト２３ａ間の空隙率が６０〜９５％であり、流動性大便
がその空隙に侵入して保持される。各フィラメント２３
ａは、クリンプを有することが圧縮弾性回復率及び空隙
率を高めるうえで好ましい。
２には、その長さ方向へ延びる連続フィラメント層２３
が介在せしめられている。この連続フィラメント層２３
は、ポリエステルなどのデニール１〜１５ｄの疎水性連
続フィラメントのトウを開繊して得られ、各フィラメン
ト２３ａ間の空隙率が６０〜９５％であり、流動性大便
がその空隙に侵入して保持される。各フィラメント２３
ａは、クリンプを有することが圧縮弾性回復率及び空隙
率を高めるうえで好ましい。
【００１４】図５において、トップシート１３における
大便透過域１６は、弾性スペサー１７における大便透過
口２１とほぼ合致する大便導入口１６ａとして形成され
ている。図示されていないが、図４に示される前記連続
フィラメント層２３が弾性スペサー１７の空間２２に介
在せしめられることもある。
大便透過域１６は、弾性スペサー１７における大便透過
口２１とほぼ合致する大便導入口１６ａとして形成され
ている。図示されていないが、図４に示される前記連続
フィラメント層２３が弾性スペサー１７の空間２２に介
在せしめられることもある。
【００１５】弾性スペサー１７は、オープンセルを有す
るスポンジ質材や、ポリオレフィン系の繊維ウェブなど
の繊維質材から成形され、適度の圧縮弾性回復率及び剛
軟度を有している。
るスポンジ質材や、ポリオレフィン系の繊維ウェブなど
の繊維質材から成形され、適度の圧縮弾性回復率及び剛
軟度を有している。
【００１６】再び、図１、図２及び図３において、各サ
イドフラップ９は、着用者の脚回りからの排泄物の漏れ
を防止する機能を有し、吸液性コア１５の側縁から外方
へ延出するバックシート部分１４ａ及びその上面に位置
するバリヤフラップ１１の外側部分１１ａが適宜の接着
手段で互いに接合することで形成され、部分１４ａ，１
１ａの間には積層パネル１の長さ方向への弾性収縮可能
な、複数本が並列する糸状弾性部材２４が適宜の接着手
段で取り付けられている。
イドフラップ９は、着用者の脚回りからの排泄物の漏れ
を防止する機能を有し、吸液性コア１５の側縁から外方
へ延出するバックシート部分１４ａ及びその上面に位置
するバリヤフラップ１１の外側部分１１ａが適宜の接着
手段で互いに接合することで形成され、部分１４ａ，１
１ａの間には積層パネル１の長さ方向への弾性収縮可能
な、複数本が並列する糸状弾性部材２４が適宜の接着手
段で取り付けられている。
【００１７】各バリヤフラップ１１は、大便をそれらバ
リヤフラップ間で画成される領域に封じ込める機能を有
し、外側部分１１ａ及びこれから吸液性コア１５側へ延
び内側へ折り込まれた内側部分１１ｂから形成され、そ
の折り返し部内には積層パネル１の長さ方向へ弾性収縮
可能な、複数本が並列する糸状弾性部材２５が適宜の接
着手段で取り付けられている。各バリヤフラップ１１
は、弾性部材２５の伸長下に内側部分１１ｂの幅方向中
間において外側へ折り返され、その状態において、積層
パネル１の長さ方向における両端部１１ｃが外側部分１
１ａに適宜の接着手段で固定されている。また内側部分
１１ｂは、部位２４においてトップシートの延長部分１
３ａに適宜の接着手段で接合されている。したがって、
内側部分１１ｂは、弾性部材２５の収縮力で起立する性
向を有している。もとより、内側部分１１ｂは、前述の
ように外側へ折り返されることなく、その内面が対向す
る積層パネルの肌当接面５に固定されてもよい。
リヤフラップ間で画成される領域に封じ込める機能を有
し、外側部分１１ａ及びこれから吸液性コア１５側へ延
び内側へ折り込まれた内側部分１１ｂから形成され、そ
の折り返し部内には積層パネル１の長さ方向へ弾性収縮
可能な、複数本が並列する糸状弾性部材２５が適宜の接
着手段で取り付けられている。各バリヤフラップ１１
は、弾性部材２５の伸長下に内側部分１１ｂの幅方向中
間において外側へ折り返され、その状態において、積層
パネル１の長さ方向における両端部１１ｃが外側部分１
１ａに適宜の接着手段で固定されている。また内側部分
１１ｂは、部位２４においてトップシートの延長部分１
３ａに適宜の接着手段で接合されている。したがって、
内側部分１１ｂは、弾性部材２５の収縮力で起立する性
向を有している。もとより、内側部分１１ｂは、前述の
ように外側へ折り返されることなく、その内面が対向す
る積層パネルの肌当接面５に固定されてもよい。
【００１８】各エンドフラップ１０は、おむつを着用者
の腰回りに保持するとともに、腰回りから排泄物の漏れ
を防止する機能を有し、吸液性コア１５の端縁から外方
へ延出するバックシート部分１４ｂ及びその上面に弾性
部材２６を介してトップシート１３の延長部分１３ｂが
適宜の接着手段で互いに接合することで形成されてい
る。弾性部材２６は、比較的幅広いスポンジ質のテープ
からなり、その長さ方向へ弾性収縮可能な状態で部分１
３ｂ，１４ｂ間に取り付けられている。弾性部材２６
は、オープンセルを有するポリウレタンフォームが、通
気性及び柔軟性において好ましい。こうした特性を有す
る弾性部材２０は、前記サイドフラップ及びバリヤフラ
ップの弾性部材２２，２３として用いられてもよいこと
はいうまでもない。
の腰回りに保持するとともに、腰回りから排泄物の漏れ
を防止する機能を有し、吸液性コア１５の端縁から外方
へ延出するバックシート部分１４ｂ及びその上面に弾性
部材２６を介してトップシート１３の延長部分１３ｂが
適宜の接着手段で互いに接合することで形成されてい
る。弾性部材２６は、比較的幅広いスポンジ質のテープ
からなり、その長さ方向へ弾性収縮可能な状態で部分１
３ｂ，１４ｂ間に取り付けられている。弾性部材２６
は、オープンセルを有するポリウレタンフォームが、通
気性及び柔軟性において好ましい。こうした特性を有す
る弾性部材２０は、前記サイドフラップ及びバリヤフラ
ップの弾性部材２２，２３として用いられてもよいこと
はいうまでもない。
【００１９】トップシート１３としては、前記大便透過
域１６以外の域にも前記大便導入孔１８と同様な又はそ
れよりも小さい開孔を有する繊維不織布が用いられる。
この不織布としては、メルトブローン、スパンレース、
ニードルパンチ、サーマルボンド、スパンボンド、ケミ
カルボンドなどの不織布が挙げられる。こうした不織布
は、疎水性及び／又は親水性の繊維からなるものが用い
られるが、肌に不快な湿潤感を与えないうえでは、少な
くとも７０重量％の疎水性繊維からなるものが好まし
い。
域１６以外の域にも前記大便導入孔１８と同様な又はそ
れよりも小さい開孔を有する繊維不織布が用いられる。
この不織布としては、メルトブローン、スパンレース、
ニードルパンチ、サーマルボンド、スパンボンド、ケミ
カルボンドなどの不織布が挙げられる。こうした不織布
は、疎水性及び／又は親水性の繊維からなるものが用い
られるが、肌に不快な湿潤感を与えないうえでは、少な
くとも７０重量％の疎水性繊維からなるものが好まし
い。
【００２０】バックシート１４としては、透湿性プラス
チックフィルム又はこれと繊維不織布とのラミネートシ
ートが用いられる。前記サイド及びエンドフラップ９，
１０は、そうした不織布やプラスチックフィルムから形
成されるので、高度の可撓性を有していることが理解さ
れよう。
チックフィルム又はこれと繊維不織布とのラミネートシ
ートが用いられる。前記サイド及びエンドフラップ９，
１０は、そうした不織布やプラスチックフィルムから形
成されるので、高度の可撓性を有していることが理解さ
れよう。
【００２１】吸液性コア１５としては、主として、木材
パルプシートを粉砕して得られるフラッフパルプ及び高
吸収性ポリマー粒子の混合物を適宜厚さのパネルに圧縮
成形し、これを液拡散性ティッシュペーパーで被覆して
得られるものが用いられる。したがって、コア１５は、
半剛性を有し、おむつの通常の着用状態では妄りに形崩
れすることがない。ちなみに、高吸収性ポリマーとして
は、例えば、澱粉のグラフト重合体、セルロース変性
物、水溶性高分子の架橋物、自己架橋型アクリル酸アル
カリ金属塩ポリマー等、従来、生理用ナプキンや使い捨
ておむつの吸収材料として公知のものを挙げることがで
きる。
パルプシートを粉砕して得られるフラッフパルプ及び高
吸収性ポリマー粒子の混合物を適宜厚さのパネルに圧縮
成形し、これを液拡散性ティッシュペーパーで被覆して
得られるものが用いられる。したがって、コア１５は、
半剛性を有し、おむつの通常の着用状態では妄りに形崩
れすることがない。ちなみに、高吸収性ポリマーとして
は、例えば、澱粉のグラフト重合体、セルロース変性
物、水溶性高分子の架橋物、自己架橋型アクリル酸アル
カリ金属塩ポリマー等、従来、生理用ナプキンや使い捨
ておむつの吸収材料として公知のものを挙げることがで
きる。
【００２２】積層パネル１であるおむつは、後腰回域３
の両側に取り付けられた公知の感圧性粘着テープ２７の
自由端が、前腰回域２のバックシート１４の外面に剥離
可能に接着されることで組み立てられる。こうしたおむ
つは一般にオープンタイプと称されるが、この発明に係
るおむつは、こうしたオープンタイプばかりでなく、前
後腰回域の両側縁を予め連結したパンツタイプ（プルア
ップタイプ）にも適用可能である。
の両側に取り付けられた公知の感圧性粘着テープ２７の
自由端が、前腰回域２のバックシート１４の外面に剥離
可能に接着されることで組み立てられる。こうしたおむ
つは一般にオープンタイプと称されるが、この発明に係
るおむつは、こうしたオープンタイプばかりでなく、前
後腰回域の両側縁を予め連結したパンツタイプ（プルア
ップタイプ）にも適用可能である。
【００２３】なお、前述中、各構成部材の接着状態及び
手段について言及しなかったが、それらは当業者には自
明であり、例えば、接着手段としては、ホットメルト接
着剤や、加熱又は超音波溶着が挙げられる。
手段について言及しなかったが、それらは当業者には自
明であり、例えば、接着手段としては、ホットメルト接
着剤や、加熱又は超音波溶着が挙げられる。
【００２４】前記の構成を有するこの発明に係る物品に
おいては、股下域４における肌当接面５に排泄された大
便、特に流動性大便が大便透過域１６における大便導入
孔１８又は大便導入口１６ａから弾性スペサー１７の大
便透過口２１を経てスペサー１７の空間２２へ導入して
保持される。空間２２に連続フィラメント層２３が位置
している場合には、流動性大便が各フィラメント２３ａ
間の空隙に侵入して保持される。特に、大便透過域１６
が大便導入口１６として形成されている場合には、空間
２２に一旦導入された流動性大便が着用者の姿勢によっ
てトップシート１３の表面へ逆流するおそれがあるが、
連続フィラメント層２３は、そうしたおそれを防止する
のに有効である。
おいては、股下域４における肌当接面５に排泄された大
便、特に流動性大便が大便透過域１６における大便導入
孔１８又は大便導入口１６ａから弾性スペサー１７の大
便透過口２１を経てスペサー１７の空間２２へ導入して
保持される。空間２２に連続フィラメント層２３が位置
している場合には、流動性大便が各フィラメント２３ａ
間の空隙に侵入して保持される。特に、大便透過域１６
が大便導入口１６として形成されている場合には、空間
２２に一旦導入された流動性大便が着用者の姿勢によっ
てトップシート１３の表面へ逆流するおそれがあるが、
連続フィラメント層２３は、そうしたおそれを防止する
のに有効である。
【００２５】
【発明の効果】この発明に係る物品によれば、股下域に
おける肌当接面に排泄された大便、特に流動性大便は、
大便透過域からスペサーの大便透過口を経てスペサーに
よって画成された空間に導入保持され、肌当接面で流動
拡散し、妄りに着用者の肌を汚すことがない。スペサー
は、それが体圧で扁平になることがあっても、着用者の
股間に挟まれてその幅方向へ変形するので、前記空間が
拡大する。このようにこの発明においては、大便透過域
に相当する域において、従来のように、吸液性コアに凹
部を形成する必要がないので、該コアが極薄層であって
も、大便を収容可能な空間を提供することができる（請
求項１）。
おける肌当接面に排泄された大便、特に流動性大便は、
大便透過域からスペサーの大便透過口を経てスペサーに
よって画成された空間に導入保持され、肌当接面で流動
拡散し、妄りに着用者の肌を汚すことがない。スペサー
は、それが体圧で扁平になることがあっても、着用者の
股間に挟まれてその幅方向へ変形するので、前記空間が
拡大する。このようにこの発明においては、大便透過域
に相当する域において、従来のように、吸液性コアに凹
部を形成する必要がないので、該コアが極薄層であって
も、大便を収容可能な空間を提供することができる（請
求項１）。
【００２６】大便透過域が比較的小さい多数の大便導入
孔を有する場合には、一挙に該孔からスペサーの空間に
導入されることがないが、導入された流動大便が該孔か
ら肌当接面へ逆流することが少なくない（請求項２）。
孔を有する場合には、一挙に該孔からスペサーの空間に
導入されることがないが、導入された流動大便が該孔か
ら肌当接面へ逆流することが少なくない（請求項２）。
【００２７】大便透過域が比較的大きい大便導入口を有
する場合には、流動性大便は勿論、比較的固い大便でも
該口を経てスペサーの空間に導入される（請求項３、
４）。
する場合には、流動性大便は勿論、比較的固い大便でも
該口を経てスペサーの空間に導入される（請求項３、
４）。
【００２８】スペサーの空間に連続フィラメント層が介
在している場合には、各フィラメント間に流動性大便が
保持されるので、大便透過域が比較的大きい大便導入口
を有していても、着用者の姿勢によって流動性大便が肌
当接面へ逆流することがない（請求項４、６）。
在している場合には、各フィラメント間に流動性大便が
保持されるので、大便透過域が比較的大きい大便導入口
を有していても、着用者の姿勢によって流動性大便が肌
当接面へ逆流することがない（請求項４、６）。
【００２９】スペサーがオープンセルを有するスポンジ
質材や繊維質材からなる場合には、該スペサーが通気性
を有し、これを配置したことに起因して積層パネルの通
気性が低下することがない（請求項５）。
質材や繊維質材からなる場合には、該スペサーが通気性
を有し、これを配置したことに起因して積層パネルの通
気性が低下することがない（請求項５）。
【００３０】スペサーが圧縮弾性を有している場合に
は、それが変形しても復元し、大便を収容するのに必要
な空間が確保される（請求項７）。
は、それが変形しても復元し、大便を収容するのに必要
な空間が確保される（請求項７）。
【図１】一部を切欠した使い捨ておむつの展開斜視図。
【図２】トップシートにおける大便透過域とスペサーと
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図３】図１のＡ−Ａ線拡大断面斜視図。
【図４】図３に相当する他の実施の形態を示す断面斜視
図。
図。
【図５】図３に相当するさらに他の実施の形態を示す断
面斜視図。
面斜視図。
１ 積層体 ２ 前腰回域 ３ 後腰回域 ４ 股下域 ５ 肌当接面 ６ 肌非当接面 １２ 収容手段 １３ トップシート １４ バックシート １５ 吸液性コア １６ 大便透過域 １６ａ 大便導入口 １７ スペサー １８ 大便導入孔 １９ 頂壁部 ２０ 側壁部 ２１ 大便透過口 ２２ 空間 ２３ 連続フィラメント層 ２３ａ フィラメント
Claims (8)
- 【請求項１】 前後腰回域、これら間の股下域、肌当接
面及び肌非当接面を有する積層パネルを備え、前記積層
パネルが、前記肌当接面に位置する透液性トップシー
ト、前記肌非当接面に位置する透液性バックシート及び
これら間に配置された吸液性コアから構成され、前記股
下域における肌当接面に排泄大便のための収容手段が設
けられている使い捨て着用吸収性物品において、 前記収容手段が、前記股下域における前記トップシート
の少なくとも所与域に設けられた大便透過域と、前記股
下域における前記トップシートと前記吸液性コアとの間
に配置されたスペサーとから構成され、前記スペサー
が、パネルから作られていて、前記大便透過域に対接し
大便透過口を有する頂壁部と、この頂壁部の幅方向に対
向する両側において互いに対称的に湾曲する両側壁部と
から形成されていることを特徴とする前記物品。 - 【請求項２】 前記大便透過域が少なくとも直径２ｍｍ
の多数の大便導入孔を有する請求項１に記載の物品。 - 【請求項３】 前記大便透過域が少なくとも長さ５０ｍ
ｍ・幅３０ｍｍの大便導入口を有する請求項１に記載の
物品。 - 【請求項４】 前記スペサーの前記大便透過口が少なく
とも長さ５０ｍｍ・幅３０ｍｍである請求項１に記載の
物品。 - 【請求項５】 前記スペサーの頂壁部と両側壁部とによ
って画成される空間に前記スペサーの長さ方向へ延在す
る連続フィラメント層が介在している請求項１に記載の
物品。 - 【請求項６】 前記スペサーが、オープンセルを有する
スポンジ質材、繊維質材のいずれかから作られている請
求項１に記載の物品。 - 【請求項７】 前記連続フィラメント層における各フィ
ラメント間の空隙率が６０〜９５％である請求項１に記
載の物品。 - 【請求項８】 前記スペサーが圧縮弾性を有している請
求項１に記載の物品。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35887096A JP3310894B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 使い捨て着用吸収性物品 |
| TW087218767U TW456233U (en) | 1996-12-28 | 1997-12-19 | Disposable adsorptive wearing article |
| SG1997004626A SG70055A1 (en) | 1996-12-28 | 1997-12-23 | Disposable absorbent undergarment |
| MYPI97006305A MY120527A (en) | 1996-12-28 | 1997-12-24 | Disposable absorbent undergarment. |
| CNB971297711A CN1173678C (zh) | 1996-12-28 | 1997-12-26 | 一次性使用的可穿用的吸收性用品 |
| IDP974003A ID19296A (id) | 1996-12-28 | 1997-12-26 | Pakaian dalam penyerap sekali pakai |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35887096A JP3310894B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 使い捨て着用吸収性物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10192339A true JPH10192339A (ja) | 1998-07-28 |
| JP3310894B2 JP3310894B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=18461529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35887096A Expired - Lifetime JP3310894B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 使い捨て着用吸収性物品 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3310894B2 (ja) |
| KR (1) | KR100474144B1 (ja) |
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| ID (1) | ID19296A (ja) |
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| SG (1) | SG70055A1 (ja) |
| TW (1) | TW456233U (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5977430A (en) * | 1997-11-14 | 1999-11-02 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with macro-particulate storage structure |
| US6156020A (en) * | 1997-11-15 | 2000-12-05 | The Procter & Gamble Company | Absorbent article with micro-particulate storage member |
| JP2002528173A (ja) * | 1998-10-28 | 2002-09-03 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 糞、おりものなどを受けるための、肌接着剤により整列された開口を備えた介護用品 |
| WO2006041227A1 (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-20 | Daio Paper Corporation | 吸収性物品 |
| JP2007105127A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| JP2007202701A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Oji Nepia Kk | 使い捨ておむつ |
| JP2008512148A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-04-24 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 改善した獲得速度を持つ吸収性物品 |
| JP2008220524A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Oji Nepia Kk | 水様便漏れ防止シート及びこれを用いた吸収性物品 |
| JP2010284243A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Livedo Corporation | 吸収性物品 |
| WO2011122597A1 (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-06 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨て着用物品 |
| JP2012085870A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Livedo Corporation | 排泄物収容物品 |
| US8981177B2 (en) | 1997-11-14 | 2015-03-17 | The Procter & Gamble Company | Disposable article providing improved management of bodily exudates |
| JP2016137210A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | ピジョン株式会社 | 吸収性製品 |
| WO2021079400A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | 株式会社ダイセル | 吸収性物品 |
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1996
- 1996-12-28 JP JP35887096A patent/JP3310894B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-12-19 TW TW087218767U patent/TW456233U/zh unknown
- 1997-12-23 SG SG1997004626A patent/SG70055A1/en unknown
- 1997-12-24 MY MYPI97006305A patent/MY120527A/en unknown
- 1997-12-26 ID IDP974003A patent/ID19296A/id unknown
- 1997-12-26 CN CNB971297711A patent/CN1173678C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1997-12-27 KR KR1019970075135A patent/KR100474144B1/ko not_active IP Right Cessation
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