JPH10191876A - 加熱調理方法、ベーキングパン、ベーキングオーブン、ベーキングパンキット、及び、同キットを用いる加熱調理方法 - Google Patents

加熱調理方法、ベーキングパン、ベーキングオーブン、ベーキングパンキット、及び、同キットを用いる加熱調理方法

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JPH10191876A
JPH10191876A JP9195533A JP19553397A JPH10191876A JP H10191876 A JPH10191876 A JP H10191876A JP 9195533 A JP9195533 A JP 9195533A JP 19553397 A JP19553397 A JP 19553397A JP H10191876 A JPH10191876 A JP H10191876A
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pan
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pores
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ピン・ワン
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    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21BBAKERS' OVENS; MACHINES OR EQUIPMENT FOR BAKING
    • A21B3/00Parts or accessories of ovens
    • A21B3/13Baking-tins; Baking forms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Noodles (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸すこととベーキングすることとを組み合わ
せることによって品質のよい食パン等をつくる。 【解決手段】 ベーキング方法において、練り粉塊が、
少なくとも1つの細孔が設けられているほぼ水平な支持
表面上に、該細孔を覆うように載置される。該支持表面
は該練り粉塊と一緒に、加熱された包囲体の中に入れら
れ、該包囲体の中に該支持表面及び練り粉塊は所定時間
にわたり置かれる。この時間の少なくとも一部の間にわ
たりスチームが前記細孔を通して供給されることにより
スチームの少なくとも一部が前記練り粉塊の中に該練り
粉塊の下面を通過して入り込む。この方法はバッチタイ
プのベーキングプロセス又は連続コンベヤプロセスにお
いて実施可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食パン、ロール(r
oll)、その他の食品をベーキングするための方法に関す
る。本発明はこの方法を実施するのに使用されるベーキ
ングパン及びベーキングパンキットにも関する。
【0002】
【従来の技術】食パン及びベーキングされた練り粉製品
は西側世界の中で最も一般的な食品に属し、アジアでも
一般的になりつつある。ベーキングされた練り粉製品の
品質を操作できることは、食品工業界にとって主要な努
力目標であり非常に重要な課題である。ベーキングされ
た練り粉製品の最終品質はその組織、色及び香り特性に
より定められる。
【0003】ベーキング練り粉製品のベーキングは、予
め検査された(イースト又は化学的膨剤を加えられた)
練り粉を所望の生比体積(raw specific volume) に調製
し、該練り粉を所定の幾何学的形状及び重量に形成し、
ベーキングパンの中或は上に載置し、次いで或る時間に
わたり一定温度(350ないし380゜F)で、表面が
黄金褐色になるまでベーキングする工程を含む。
【0004】従来の金属製ベーキングパン又はシート
は、パン類(特にフランスパン)その他のベーキング練
り粉製品に使用される場合にいくつかの欠点を有する。
練り粉の底面と、練り粉のその他の部分との間の熱伝導
率の差に起因してベーキング製品の底面層(又は外皮)
は通常は過熱され、色が、所望の黄金褐色より黒くな
る。その上、ベーキング製品の底面は、上面が黄金褐色
になるまでに発生させられる望ましくない焦げた臭いを
有する。
【0005】従来、ベーキング練り粉製品の最終の、ベ
ーキング後の比体積(baked specific volume。孔隙部を
含む)は、通常は、内部領域の体積膨張を抑制する外皮
形成に起因して、到達可能な最大体積には到達しない。
体積膨張及び外皮形成は、ベーキングプロセスの熱伝導
及び物質移動特性(mass transfer characteristics)に
より制御される。従って、ベーキング後の比体積は、例
えばオーブンの温度及び空気速度のような、ベーキング
パラメータにより大幅に影響される。ベーキングされた
練り粉製品の組織特性は、ベーキング後の比体積に強く
依存するので、ベーキング後の比体積を制御し一様にす
ることが重要である。大抵のベーキング条件の下では、
できるだけ大きな、ベーキング後の比体積を有すること
がしばしば望まれる。
【0006】ベーキング練り粉製品の組織特性は、ベー
キング後の比体積のみにより定められるのではなく、孔
隙の大きさの分布の一様性によっても定められる。孔隙
の大きさの分布が、ベーキングの間に同時に生ずる熱伝
導及び物質移動により影響されることが知られている。
しばしば非常に大きい孔が、多数の小孔を消費してベー
キング練り粉製品の中に形成される。この場合、ベーキ
ング後の比体積が充分に大きいにもかかわらずベーキン
グ練り粉製品の全体的品質は非常に低い。
【0007】芽状膨張突出部の現象はベーキング練り粉
製品においては非常にしばしば見られる。芽状膨張突出
部は、(1)外皮形成の速度と、ベーキング練り粉製品
の内部への熱伝導の速度との差、及び、(2)外皮の厚
さ及び堅牢さに関係がある。大抵のベーキング条件の下
では外皮は、熱の遅れ(thermal lag) に起因して中央
(内部)が澱粉のゼラチン状化温度に到達する前に形成
される。外皮が強いか又は外皮が高い弾性率を有する場
合、これらのことにより、更なる体積膨張は、中央温度
が上昇しても抑制され、従って、前述のようにベーキン
グ後の比体積は小さくなる。温度が更に上昇した場合の
内部領域からの更なる体積膨張は、外皮に弱い個所があ
ると外皮を破壊し得る。芽状膨張突出部は、ベーキング
練り粉製品の不規則的で望ましくない形状を招来する。
【0008】ベーキング時間は、通常は表面の色により
決められるので、ベーキング製品の幾何学的中央近くに
加熱調理不足の領域を残すことがあり、これが発生する
のは、(1)オーブンの温度及び空気速度が過度に高く
設定されている場合、(2)練り粉の幾何学的形状及び
大きさが適切に制御されていない場合である。生焼けの
内部の、ベーキング後の比体積は小さくなる、何故なら
ば内部が適切にベーキング(加熱調理)されないので最
終製品(食パン)の組織特性が望ましくなくなるからで
ある。
【0009】香り特性(flavor profile)も、ベーキング
練り粉製品の最終品質を決めるのに非常に重要な役割を
果たす。ベーキングの前にベーキング練り粉製品を蒸す
と、より良好でありより望ましい香り特性を有する最終
製品が得られるということが一般的に認識されている。
ベーキング練り粉製品の香りを促進及び操作するために
1つ以上の香料混合物が通常は、混合の間に練り粉の中
にブレンドされる。しかし、事前混合された冷蔵練り粉
製品及び冷凍練り粉製品の香りを操作できるようにする
ことは、容易なことではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、改善
された加熱調理方法を提供することである。
【0011】本発明の、より特別な課題は、同一の生比
体積の下で、より大きくベーキングされた練り粉製品を
形成するベーキング方法を提供することである。
【0012】本発明の別の課題は、より均一な外皮褐色
化程度を有するベーキング練り粉製品を提供するベーキ
ング方法を提供することである。
【0013】本発明の別の課題は、芽状膨張突出部が減
らされるベーキング方法を提供することである。
【0014】本発明の別の課題は、ベーキング練り粉製
品の内部が、加熱調理不足になるのでなく、軟らかくふ
わふわしており適切に加熱調理される確率が高いベーキ
ング方法を提供することである。
【0015】本発明の別の課題は、香り特性を向上さ
せ、容易に変更できるベーキング方法を提供することで
ある。
【0016】本発明の更に別の課題は、本発明の方法を
実施するのに使用される新規なベーキングパンを提供す
ることである。本発明の、より一般的な課題は、種々異
なる種類の食品を蒸し及びベーキングするのに多種多様
な代替的使用を可能にする、部品が多くの用途に用いら
れかつ互いに交換可能であるベーキングパンキットを提
供することである。
【0017】本発明の別の課題は、本発明の方法を実施
するための連続的ベーキングオーブンを提供することで
ある。
【0018】本発明のこれらの課題及びその他の課題
は、本明細書中に記載の説明及び添付図面から明かにさ
れる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの実施の形
態では加熱調理方法は、加熱された包囲体の中に食品を
配置し、その後に、制御された量のスチーム(steam) を
前記食品の下面に、第1の制限された時間にわたり供給
する工程を有する。前記食品へのスチームの供給を終了
すると食品に従来のベーキングを、第2の制限された時
間のみにわたり行う。
【0020】本発明の別の1つの実施の形態では、加熱
された前記包囲体の中に前記食品を配置する工程が、細
孔の群列を有する支持表面を提供することと、更に、前
記食品がほぼすべての前記細孔を覆うように前記食品を
前記支持表面の上に載置することとを含み、更に、前記
食品の前記下面にスチームを供給する工程が、前記細孔
を通してのみ前記食品に前記スチームを供給することを
含む。
【0021】次の説明は主に練り粉製品のベーキングに
制限されている、何故ならば本発明は練り粉製品のベー
キングにおいて特別の利点を有すると信じられるからで
ある。しかし、本発明の方法が、その他の食品にも適用
可能であることが理解されるべきである。
【0022】本発明の1つの更に特別の実施の形態では
ベーキング方法が、(1)練り粉塊を、少なくとも1つ
の細孔が設けられているほぼ水平な支持表面の上に該細
孔を覆うように載置し、(2)前記支持表面を前記練り
粉塊と一緒に、加熱されている包囲体の中に入れ、
(3)前記支持表面と前記練り粉塊とを前記包囲体の中
に所定時間にわたって置き、(4)スチームの少なくと
も一部が前記練り粉塊の中に該練り粉塊の下部表面を通
過して入り込むように、前記所定時間の少なくとも一部
の間にわたりスチームを前記細孔を通じて供給する工程
を有する。
【0023】この方法は、水分含量がより大きく、より
新鮮な味のパン製品を提供するのに用いられる。練り粉
の内部に供給されたスチームは、該練り粉塊をその内部
に沿って加熱調理するのを助ける。外皮は依然として形
成されるが、しかし中央部はより多くの水分を含む。
【0024】好ましくは、前記支持表面には、ベーキン
グ製品の所望の形状及び寸法にほぼ一致する群列として
の、複数の細孔が設けられている。従って、当該ベーキ
ング製品が食パン塊である場合、前記細孔の群列は細長
く形成される。当該ベーキング製品がロールである場
合、細孔の前記群列はおおよそ円形又は楕円形である。
【0025】前記細孔は、練り粉が該細孔の中に落ち込
まない程度に小さい。更に、該細孔の細かさは、前記支
持表面の下方のチャンバの中での蒸気圧力の発生を容易
にし、該細孔を通して前記練り粉の中に入るスチームの
速度を増加させる。より高い速度は、スチームが練り粉
の中に侵入する距離をより増加させる。
【0026】該スチームは、練り粉の中の空気及び二酸
化炭素を加熱することにより、そして練り粉の中の水分
を水蒸気に変換することによっても、練り粉の盛り上が
り或は膨張を促進する。練り粉自身の中実部分も内部加
熱に起因して膨張する。スチームは練り粉の下面を湿潤
に維持するようにも作用し、従って、より大きい更なる
体積膨張を許し、このことによりふわふわした組織が得
られる。
【0027】練り粉塊は前記支持表面上に、ほぼすべて
の前記細孔を被覆するように載置される。不可避的に一
部の水蒸気が練り粉塊の下方から逃げ出し、練り粉の横
表面を湿らせ、特に練り粉の高さの下側ほぼ1/4に沿
って湿らせる。この水蒸気は裸眼には容易に見えない
が、例えば鏡面を練り粉の近くに配置することにより検
出できる。このようにしてスチーム及び水蒸気は練り粉
の最低位置の表面を湿った状態に維持し、このことによ
り該最低位置の表面は、初期のベーキング段階(全ベー
キング時間の約1/3すなわち約10分)の間にわたり
伸びることが許される。このことによりベーキング製品
はより大きくできる。細孔を通過して練り粉の下面に加
えられた水分により、この水分を練り粉の内部から練り
粉の下面へ供給することにより練り粉塊全体が膨張させ
られる。
【0028】本発明の方法は、連続的ベーキングプロセ
スにおいて実施できる。この場合、多孔支持表面はエン
ドレスベルトの一部であり、該エンドレスベルトは連続
的に前記包囲体を通過させられて該包囲体の入口から出
口に到達する。該ベルトは該包囲体を上部チャンバと下
部チャンバとに分割し、スチームは下部チャンバの中で
のみ発生させられる。
【0029】バッチタイプのベーキングプロセスでは支
持表面は、前記細孔に通じた、ほぼ密封されているチャ
ンバを有するベーキングパンの上部パネルの表面に形成
されている。この場合、本発明の方法は、前記支持表面
及び前記練り粉塊を前記包囲体の中に入れる前に所定量
の水を前記チャンバの中にいれる工程を含む。スチーム
が水から発生させられるのは、ベーキングパン及び練り
粉塊を前記包囲体の中に入れた後に行われる。スチーム
発生段階が約10分、すなわち全ベーキング時間の約1
/3にわたり持続するように、水量は制御される。
【0030】本発明の別の1つの実施の形態では、ベー
キング製品は、ベーキングパン及び練り粉塊をベーキン
グ包囲体(オーブン)の中に入れる前に香料混合物をベ
ーキングパンの中に入れることにより、強められた、或
は補助的な香りを付加される。当該ベーキングパンに、
前記チャンバに通じた凹部が下部パン部分の中に設けら
れている場合、香料混合物を該凹部の中に配置できる。
該香料混合物は、水の中、又は調理用油の中に分散又は
溶解させられた香料を含み得る。代替的に香料は当該凹
部の中に粉末で入れられることもできる。
【0031】前記ベーキングパンが、前記チャンバに通
じた少なくとも1つの凹部を前記下部パン部分の中に有
する場合、水は該凹部の中に入れられる。該凹部が所定
の大きさを有することにより、ベーキングパンチャンバ
の中に導入されるべき水量が決められ、この場合、該凹
部は最上位置まで又は目標ラインまで充たされる。相異
なる凹部がベーキングパンの下部パン部分の中に形成さ
れることも可能であり、このことにより香料混合物と、
ベーキングプロセスの間にスチームを発生するための所
定量の水とが別個に収容されることが可能となる。
【0032】本発明の1つの一般的な実施の形態ではベ
ーキングパンが、上部パン部分を具備し、該上部パン部
分はほぼ水平の支持表面を形成し、該支持表面に複数の
細孔が設けられ、該細孔は1つの群列として配置され、
該群列は前記支持表面の一部のみに存在する。前記群列
を包囲し連続的であり細孔を有しない領域を前記支持表
面は有する。該ベーキングパンは更に下部パン部分を具
備し、更に、前記上部パン部分と前記下部パン部分とを
互いに取外し可能にかつ効果的に密封状態で結合させる
結合手段を具備したことにより前記上部パン部分と前記
下部パン部分との間にスチーム発生チャンバが形成され
ている。該下部パン部分には、前記チャンバに通じた凹
部が設けられている。該上部パン部分における細孔も前
記チャンバに通じている。
【0033】前記群列は好ましくは大きさ及び形状にお
いて、食パンの下面又は、例えばロールその他のベーキ
ング製品の下面に近似する。
【0034】本発明の別の1つの実施の形態では前記上
部パン部分の前記水平表面は隆起部分を有し、前記細孔
は該隆起部分に配置されている。より詳細に説明する
と、該隆起部分は中央陥没部を有し、細孔は該陥没部の
中に配置されている。
【0035】本発明の1つの特別な実施の形態では、水
収容凹部は細孔の前記群列から横方向に間隔をおいて配
置されている。前記上部パン部分及び前記下部パン部分
は、前記スチーム発生チャンバが前記水収容凹部と前記
細孔との間に通路を有するように該スチーム発生チャン
バの境界を定める。このことにより、スチームが細孔を
通って放出されて練り粉の中に流入する前にスチームを
強熱することが可能となる。
【0036】本発明の別の1つの実施の形態では、連続
タイプベーキングオーブンが、入口開口及び出口開口を
有する包囲体と、前記包囲体を貫通して前記入口開口か
ら前記出口開口に到達しているコンベヤベルトとを具備
する。前記コンベヤベルトの表面には、互いに間隔をお
いて配置されている複数の群列として配置されている複
数の細孔が設けられている。該包囲体は、前記ベルトに
より下部境界に沿って境界を定められたベーキングチャ
ンバを有する。スチーム要素が、前記ベルトの下方で所
定距離にわたって連続的に該包囲体の中でスチームを発
生させるために設けられている。
【0037】区分要素が前記ベーキングチャンバを、ス
チームを収容する第1のベーキングゾーンと、ほぼスチ
ーム無しの第2のベーキングゾーンとに有効に分割し、
該第2のベーキングゾーンは該第1のベーキングゾーン
の下流に配置されている。
【0038】好ましくは、第1のベーキングゾーンは前
記細孔のうちの少なくとも一部に通じ、第1のベーキン
グゾーンにはスチーム手段からスチームが供給される。
【0039】本発明は新規なベーキングパンを提供し、
このベーキングパンは、消費者の家庭内オーブンで、ペ
ーストリーショップ及び小さいベーカリーの商用オーブ
ンで、大きいベーカリーで連続ベーキングトンネルの中
で、食パン、ビスケット、ロール、マフィン、クッキー
その他のベーキング練り粉製品をベーキングするのに用
いることができる。この新規なベーキングパンは、従来
の金属製ベーキングパン及びシートに対して、ベーキン
グされた練り粉の品質の面で次の利点を有する。 (1) より大きい、ベーキング後の比体積(孔隙を含
む)。処方に応じて仕上り製品の、ベーキング後の比体
積は5ないし30%増加する。フランスパンの場合、こ
の新規なベーキングパンを使用して得られたベーキング
後の比体積は、従来のベーキングパンによるものに比し
て約20ないし25%大きい。 (2) 孔隙サイズの、より均一な分布。非常に大きい
孔は、新規なベーキングパンが使用される場合には回避
される。 (3) より均一であり安定し再現可能である形状及び
外観。芽状膨張突出部も、新規のベーキングパンを使用
することにより回避される。 (4) 外皮の、より均一な色分布。底面外皮における
過剰の外皮及び黒褐色の形成が回避される。 (5) 例えばオーブンの温度及び空気速度等のベーキ
ングパラメータにより品質がそれほど左右されない。過
熱による調理不全の領域が、オーブン温度が、意図せず
に過度に高く設定されても新規ベーキングパンを使用す
る場合には避けられる。 (6) 異なるが、しかし、より良好であり、より望ま
しい香り特性。任意の所望の仕上り香り特性が、練り粉
の同一のレシピから得られる。 (7) ベーキング練り粉製品の、より軟らかい内部構
造。内部の、より高い水分含量(2ないし3%高い)に
起因して、この新規なベーキングパンによりベーキング
されたベーキング練り粉製品は、従来のベーキングパン
によるものに比して、より軟らかく、より新鮮である。
ベーキング練り粉製品が完全に膨張させられ、良好に隆
起させられ、食パンの中身はより軟らかく、よりふわふ
わしている。 (8) 類似の製品品質において貯蔵寿命が20ないし
100%増加する。
【0040】本発明によるベーキングパンキットは、下
部パン部分と、上部パン部分とを具備し、該上部パン部
分は、ほぼスチーム密な密封状態で前記下部パン部分に
取外し可能に結合され、前記上部パン部分は、開口を設
けられた上面を有する。該上面は、前記開口を包囲し連
続的であり細孔の無い領域を有する。複数のパネルが、
代替的に、上部パン部分に前記開口上で結合可能であ
る。前記パネルのうちの少なくとも1つが、所定の群列
として配置された複数の細孔を有し、前記パネルのうち
の前記1つのパネルが、前記上部パン部分にほぼスチー
ム密な密封状態で結合可能であることにより、前記下部
パン部分及び前記上部パン部分と共働してほぼ密封状態
のチャンバを形成し、前記細孔は前記チャンバに通じて
いる。
【0041】本発明のベーキングパンキットは用途多様
性及び便利さを最適化する。該ベーキングキットは種々
異なる種類の食品を蒸し、又はベーキングするのに直ち
に適応可能である。
【0042】本発明のベーキングパン或はベーキングパ
ンキットは少なくとも2つの部分から成り、蒸すことと
ベーキングすることとの効果及び利点を組合せることに
より例えば食パン、バン(bun) 、ロール、ビスケット等
のベーキング練り粉製品のベーキングが最適化及び制御
され、このことにより、より高い製品品質及び特別の効
果が得られる。仕上りベーキング練り粉製品の内部は軟
らかく、ふわふわしており、湿気を帯び、外皮はぱりぱ
りしている。このベーキングパンは、軟らかく湿気を帯
びた内部と、ぱりぱりの外皮とを必要とする任意の製品
に適用できる。(水又は油に溶解可能な)適切な香料を
ベーキング中にベーキングパンの香料チャンバの中に導
入することにより、仕上り製品の香り特性を容易に操作
できる。このベーキングパンは家庭内の電気及びガスオ
ーブンにも工業用ベーキングトンネルにも使用される。
【0043】前記ベーキングパンの下部パン部分の中に
水用の、及び香料用の凹部が設けられている(体積、パ
ターン及び深さはベーキング製品による)。その底面
は、水を蒸発させるためにできるだけ早くオーブンから
の熱を吸収することができるよう設計されている。該ベ
ーキングパンはアルミニウム、ステンレススチール、銅
又は合金により形成できる。練り粉製品が載置される上
部パン部分はステンレススチール又は焦げ付かない金属
により形成される。細孔のパターン及び孔(大きさ、形
状、幾何学的配列)は練り粉製品のタイプに依存する。
底部パン部分と上部パン部分とを結合するにはいくつか
の方法があり、例えば上部パン部分を底部パン部分の溝
の中に挿入する方法、又は単に上部パン部分を底部パン
部分の上にクランプする方法等がある。
【0044】使用の前に既知の量の水が水用凹部の中に
入れられる。該凹部には、所望の水体積を示すために深
度マーカ、すなわち調量目印を設けることができる。水
量はベーキング製品及びベーキング量に依存する。所望
の香料(バッグ又は小型アルミニウムパンに入れられた
液体又は粉末)が香料用凹部の中に入れられる。次いで
上部パン部分と底部パン部分とが結合させられる。ベー
キングパンの組立ては事前加熱を必要とすることもしな
いこともある。ベーキングの外に本発明のベーキングパ
ンは次のことにも使用できる。 1. ロースト。底部パン部分は滴りを保持できる。 2. 野菜を蒸す、及び、ベーキングする。 3. 蒸す。CORNING(商標)製品から成る透明
カバーと一緒に使用する。 4. 加熱調理。ストーブの上に直接に載置して使用す
る。 5. 除霜及び解凍。底部パン部分は滴りを保持でき
る。除霜及び解凍速度はより大きい、何故ならば表面積
が大きいからである。 6. 通常のベーキング。無孔の上部パン部分を用いれ
ば通常のベーキングパン(或はシート)として機能す
る。上部パン部分と下部パン部分との間の空隙が熱伝導
率を低め、従って、ベーキング練り粉製品の底面の過熱
が回避される。
【0045】従って本発明のベーキングパンは、従来の
ベーキングパンの大部分を置換できる多目的ベーキング
パンである。
【0046】
【発明の実施の形態】図1,3及び4に示されているよ
うにベーキングパン10は、上部パン部分すなわちプレ
ート12と下部パン部分すなわちプレート14とから成
る。パン部分12及び14は例えばステンレススチー
ル、アルミニウム、銀コーティングされている真鍮、又
は、焦げ付かない合金等の金属から成る。下部パン部分
14は2つのほぼ半球状断面の溝すなわち凹部16及び
18を有する。凹部16及び18はベーキング開始前に
定量の水17,19(図3)を収容する。凹部16及び
18の深さ、幅及び長さの異ったものを、例えばベーキ
ングする練り粉製品のタイプ及び寸法等、意図される用
途に応じて用い得る。
【0047】下部パン部分14には補助溝すなわち凹部
20も設けられ、該補助凹部20は香料混合物21(図
3及び4)を収容し、香料混合物21は従来の香料剤を
含み、香料剤は水又は料理用油の中に分散、或は溶解さ
れているか又は粉の形で供給される。香料混合物21は
凹部20の中に、包装済みバッグ又は小型アルミニウム
パン(図示せず)の中に入れて配置することも可能であ
る。
【0048】上部パン部分12はほぼ水平なベーキング
表面を形成し、ベーキング表面には多数の細孔22が設
けられ、細孔22は、食パンの塊の寸法及び形状にほぼ
一致するようグループ状に配置されている。特に図3及
び4に示されているように、細孔22は細長い陥没部2
4の中に配置され、該陥没部24は上部パン部分12
の、長い隆起部分2の中に形成されている。図3及び図
4に更に示されているように、上部パン部分12と下部
パン部分14とは、周辺で丸縁と溝との組み合わせによ
る周辺丸縁・溝密封接合部28に沿って取外し可能に互
いに結合させられている。図3及び4の組立て状態では
パン部分12及び14は、ほぼ密封されているスチーム
発生チャンバ30を形成し、スチーム発生チャンバ30
は下面で凹部16、18及び20に連通し、上面で細孔
22に連通している。
【0049】大部分の細孔22は非常に小さく、ボール
ペンのボールの直径程度のオーダのものである。上部パ
ン部分12の上に載置されている練り粉が該細孔12中
に落ち込まないように、細孔22は充分に小さくなけれ
ばならない。通常、図面に示されているように細孔列の
中央の細孔22′は、周辺に位置する細孔に比していく
らか大きく、このことにより、練り粉塊の中央部へのよ
り大きい流量が可能となる。
【0050】図2は図1,3及び4のベーキングパンの
1つの変形を示し、この場合、上部パン部分12は上部
パン部分32により置換され、上部パン部分32は、線
形に配置されている細孔34a,34b,34c,34
dの3つのディスク形状の配列を有する。細孔34a,
34b,34c,34dはパン部分32の隆起部分36
a,36b,36c,36dに配置され得る。この場合
も、ディスク形状の細孔配列における中央領域中の細孔
(図示せず)は、周辺に位置する細孔36a,36b,
36c,36dに比して僅かに(2ないし3倍)大き
い。
【0051】図5の(A)及び(B)は、練り粉38の
長塊から食パンの塊40をベーキング形成する際の2つ
の順次の段階を示す。所定の等分量の水17,19を凹
部16及び18の中に入れた後(図3参照)、そして必
要に応じ選択的には香料混合物21を凹部20の中に入
れた後(図3及び4)、パン部分12と14とは互いに
結合させられる。次いで練り粉塊38が上部パン部分1
2の上面(図示せず)の中央に載置され、このことによ
り練り粉はほぼすべての細孔を覆う。このようにしてベ
ーキングパン10はベーキングパン10の最上位置の上
面に載置されている練り粉を支持し、次いでベーキング
パン10は、前もって選択された温度を有する加熱され
た包囲体すなわちオーブンの中に入れられる。
【0052】ベーキングサイクルの最初の段階の間にス
チームがチャンバ30の中で発生させられ、細孔22を
通過して外部へ逃げる。スチームは練り粉の中に細孔2
2及び22′を通過して入込み、このことにより練り粉
の内部の加熱調理が助けられ、練り粉の内部の、高めら
れた湿度が維持される。その上、スチームは練り粉38
の水平表面(図示せず)を蒸気浴させ、水蒸気が練り粉
と上部パン部分との間から漏洩し、練り粉38の下部横
表面を湿らす。漏洩水蒸気は、練り粉38の横表面の下
方約1/4を湿らすのに用いられる。スチームによって
練り粉38の下面を湿らすことにより、初期のベーキン
グ段階の間にパンの表面が褐色に焼けて硬化することが
阻止され、従って、練り粉の膨張度が高められる。
【0053】通常、凹部16及び18の中に入れらる水
量は、30分のベーキングプロセス中の約10分(すな
わち約1/3)の間にわたりスチームを発生するのに充
分な程度である。凹部16及び18がより大きい量の水
を保持できる場合、目標ライン(図示せず)を設け、こ
れにより、スチーム発生のために加える推奨される水量
を示すことも可能である。
【0054】ベーキングプロセスの第2の段階は、凹部
16及び18の中の水が全部消費された時に始まる。こ
の第2の段階の間に食パン40の下面は褐色になり硬化
する。練り粉に伝導される熱量は、練り粉の上面に沿っ
てよりベーキングパンの個所において、より大きいの
で、下面の褐色化及び硬化は、ベーキングプロセスの終
了までには上面の褐色化及び硬化に追いつきほぼ釣合
う。いずれにせよ、練り粉の最下位位置の水平表面のベ
ーキングの遅延に起因してこの表面は、従来のベーキン
グ処理法に比して、ベーキング形成を終えた食パン塊4
0において、更に色が薄く、更に軟らかい。
【0055】図6の(A)及び(B)は図2のベーキン
グパンの使用法を示し、それぞれの練り粉塊42a,4
2b,42c,42dを支持する隆起部分36a,36
b,36c,36dの上面を示す。この場合も、ほぼす
べての細孔34a,34b,34c及び34dはベーキ
ングプロセスの開始時に練り粉塊により覆われる。ベー
キングプロセスは図5の(A)及び(B)に関連しての
前述の説明のように進行する。
【0056】図1及び2のベーキングパンの中において
凹部16及び18は、パン部分12の隆起部分26とパ
ン部分32の隆起部分36a,36b,36c,36d
に対して横方向にずらされていることに注意されたい。
図3に最も明瞭に示されているように、この相対的な横
方向位置決めにより、水17及び19から発生されるス
チームは強制的に、上部パン部分12又は32の加熱さ
れた面と下部パン部分14の加熱された面との間の通路
に沿って流れ、次いで細孔22及び22′又は34a,
34b,34c,34dを通過して放出される。スチー
ムと上部パン部分12又は32及び下部パン部分14の
加熱された面との間のこの接触により可能にされた熱伝
導はスチームを過熱させ、特に化学的膨剤を加えられた
練り粉(chemically leavened dough) において、本明細
書において説明される改善されたベーキングプロセスを
促進する。
【0057】図7の(A)ないし(B)は、イースト菌
により発酵させられた練り粉のためのベーキングプロセ
スを促進する変更されたベーキングパン46を使用する
ベーキングプロセスにおける順次のステップを示す。図
7の(A),(B),図9及び11に示されているよう
に、パン46は上部パン部分すなわちプレート48を有
し、上部パン部分すなわちプレート48は一対の長い隆
起部分50及び52を有し、それぞれの隆起部分50又
は52には細孔54又は56が細長く配列されている。
パン46は下部パン部分すなわちプレート58(図7の
(A),図10及び11)をも有し、下部パン部分すな
わちプレート58は、互いに平行であり水を収容する溝
すなわち凹部60及び62を有し、溝すなわち凹部60
及び62は中央の香料収容凹部64にそれぞれのチャネ
ル66又は68を介して接続されている。図7の
(A),図10及び11に示されているように、チャネ
ル66及び68は、凹部64における、その最大横断面
領域から開始して先細りして凹部60及び62における
最小横断面領域に到達する。
【0058】凹部60及び62を水により所定レベルま
で充たし、必要に応じて選択的に香料混合物を凹部64
の中に入れた後、図7の(B)及び図11に示されるよ
うに、パン部分48と58とが互いに結合させられ、ス
チーム発生チャンバ70が形成される。図7の(C)に
より示されているように、練り粉塊72及び74が隆起
部分50及び52の上面(図示せず)に載置されてほぼ
すべての細孔54及び56を覆う。次いでベーキングが
図5の(A)及び(B)に関連しての前述の説明のよう
に進行し、ベーキング形成された食パン塊76及び78
が形成される〔図7の(D)〕。
【0059】チャネル66及び68は、蒸発した香料が
凹部64から凹部60及び62に動くことはできるが、
水が凹部60及び62から凹部64に流れることはでき
ないように設計されている。
【0060】本明細書に説明されるような上部パン部分
及び下部パン部分が互いに結合させられることにより、
スチーム及び蒸発した香料混合物が、上部パン部分に形
成されている細孔を貫流して案内されるように、効果的
な蒸気シールが形成される。通常、正しい量の水が、水
収容凹部の容量により自動的に調節されるか、又は充水
目標ラインの使用により調節される。
【0061】図8の(A)ないし(B)は、更に別のベ
ーキングパン80を使用するベーキングプロセスにおけ
る順次のステップを示す。パン80はパン46と1つの
相違点以外は同一であり、この相違点は、上部パン部分
48がパン部分82により置換され、パン部分82が、
細孔86が設けられ、2つの列88及び90を成して配
置された円形隆起領域84を有し、列88及び90が、
それぞれ水収容凹部60及び62の上方に配置されてい
ることである。凹部60及び62を水により所定の目標
レベルまで充たし、必要に応じて選択的に香料混合物を
凹部64の中に入れた後、図8の(B)に示されている
ように、パン部分80及び58は互いに結合させられ
る。練り粉塊92が隆起領域84の上面(図示せず)に
載置され、これらによりほぼすべての細孔86が覆われ
る。次いでベーキングが図5の(A)及び(B)に関連
しての前述の説明のように進み、ベーキング形成された
ロール或はバン94〔図8の(D)〕が製造される。
【0062】図12は、バッチ式のベーキングプロセス
に関する前述の原理を使用する、連続的ベーキングプロ
セスを示す。その列間に間隔をあけて配置された複数の
細孔102を有するコンベヤ100が、加熱包囲体すな
わちオーブン104を貫通して入口開口106から出口
開口108に到達している。オーブン104の外で練り
粉塊110がコンベヤ100の上に載置されて各列のほ
ぼすべての細孔102を覆っている。
【0063】オーブン104にはスチーム発生手段11
2が設けられ、スチーム発生手段112はスチーム発生
チャンバ114の中に配置され、スチーム発生チャンバ
114はコンベヤ100の下方に位置している。チャン
バ114はコンベヤ100の下でコンベヤ100から所
定の距離にわたって連続的に存在し、入口開口106と
出口開口108との間の距離の最初の約1/3にほぼ沿
って存在し、これによりスチームが細孔102にコンベ
ヤの長手に沿って供給される。オーブン104はベーキ
ングチャンバ115をも有し、ベーキングチャンバ11
5は、コンベヤ100により下部境界に沿って仕切られ
て形成されている。例えば可撓性仕切等の区分部材すな
わち分割部材116が、ベーキングチャンバ115を、
より湿度の高い第1のベーキングゾーン118と実質的
に乾燥している第2のベーキングゾーン120とに機能
上、分割し、第2のベーキングゾーン120は第1のベ
ーキングゾーンの下流に配置されている。このようにし
て水蒸気は第1のベーキングゾーン118の中に、練り
粉塊110の下方から漏洩により流入する。前述のよう
に漏洩水蒸気は、練り粉塊110の下部を湿らすのにの
み有効である。スチーム発生手段112は一連のスプレ
ーノズルを有し、該スプレーノズルは水霧をチャンバ1
14の中に噴射し、該チャンバ114が充分に加熱され
ているので水霧がスチームに変えられる。
【0064】前述のようなベーキングプロセスにおける
スチームの機能は次の通りである。 (1) 内部領域の熱伝導率をより高くする。内部は、
褐色外皮が形成される前に完全にゼラチン状にされ(gel
atinized) かつ膨張させられることが可能であり、従っ
て、内部の加熱調理の不足が回避され、ベーキング後の
比体積(孔隙を含む)が大きくなる。 (2) ベーキング後の比体積を膨張効果(ballooning
effect) により更に増す、何故ならばスチーム圧力が大
気圧より高く、スチームにより練り粉が強制的に、上部
パン部分の多孔領域の独特の曲面に起因して下方向以外
のあらゆる方向に膨張させられるからである。 (3) ベーキングされた練り粉製品の内部領域の水分
を保持する。スチームの連続的な蒸発及び凝縮に起因し
て内部は、従来のベーキングによる場合に比して2ない
し3%だけ高い水分含量を保持する。より大きい水分含
量により食パン塊は、より長い時間にわたり、より軟ら
かく新鮮に維持される。 (4) 底部の外皮を過度にベーキングするのを回避す
る。水収容凹部の中に水が残留している場合にスチーム
が連続的に流れることに起因して底部の温度は、ベーキ
ングの初期段階の間はオーブン温度よりむしろ212゜
Fに近い。水が完全に蒸発するとベーキングパンの温度
はオーブン温度に到達する。低温と高温との組合せによ
り所望の褐色の底部外皮の形成が過熱無しに可能とな
る。過剰の水が使用された場合、底面の褐色外皮は適切
に形成されない。従って水量を練り粉製品のタイプ及び
大きさに従って調整する必要がある。 (5) 製品の孔隙寸法分布及び形状をより均一にす
る。澱粉のゼラチン状化が、外皮が完全に形成される前
に完了するので芽のような局所的膨張の形成が回避され
る。
【0065】図13ないし23はすべて合わせてベーキ
ングパンキットを示し、このベーキングパンキットの部
品は多くの代替的な用途に使用でき相互間の交換が可能
であり、このことにより、種々異なる食品を蒸したりベ
ーキングしたりする場合に多種多様な使用法が可能とな
る。該ベーキングパンキットは下部パン部分130と上
部パン部分132とを有し、これらは図13及び図14
に示され、更に、図15ないし23に示されている1つ
以上の部品を有する。これらの部品は種々の食品のため
の支持表面を提供し、上部パン部分132の中に形成さ
れている開口134及び136のうちの1つ又は双方を
覆って上部パン部分132に代替的に接続できる。
【0066】付加的に図13及び14に示されているよ
うに、開口134及び136は上部パン部分132のプ
レート138に形成されている。プレート138は、上
方へ向けられているフランジ140により包囲されてい
る。開口134及び136は細長く、互いにほぼ平行で
あり、プレート138の、連続的な無孔部分により包囲
されている。
【0067】下部パン部分130は下部プレート142
を含み、下部プレート142は周辺壁143により包囲
され、細長い、互いに間隔をおいて配置されている3つ
の凹部144,146及び148が設けられている。凹
部144,146及び148は互いに平行に存在し、上
部パン部分132が下部パン部分130に取付けられて
いる場合には開口134及び136に対して横方向にず
らされており、これは図14に概略的に示されている。
プレート142は細長い丸縁すなわちリッジ150及び
152を有して形成され、リッジ150及び152が凹
部144及び148に沿っていることにより凹部144
及び148が深くされている。凹部16,18及び20
に関連しての前述の説明のように凹部144及び148
は、ベーキングパンキットによる加熱調理が開始する前
に定量の水を受取る。溝すなわち凹部146は優先的に
香料混合物を受取り、該香料混合物は、水又は料理用油
の中に分散又は溶解させられているか又は粉末状で供給
される従来の香料を含む。香料混合物は凹部146の中
に、包装済みのバッグ又は小さいアルミニウムパン(図
示せず)の中に入れられて配置される。香料添加物が望
まれない場合には凹部146は空のままであるか又は水
を供給される。
【0068】望ましくは水(及び香料混合物)は、図1
4に示されているように、凹部144及び148(及び
146)の中に、下部ベーキングパン部分130が上部
ベーキングパン部分132に取付けられる前に入れられ
る。開口134及び136を除いて下部パン部分130
及び上部パン部分132は、閉じられたスチーム発生チ
ャンバ154を形成する。パン部分130及び132
は、効果的なスチーム密な密封状態でそれらの周辺に沿
って互いに結合されている。これを実現するために周辺
壁143には丸縁156が設けられ、丸縁156は、フ
ランジ140の外方へ向かって延びているU形又はC形
の延長部157の中に収容されている。
【0069】図13ないし23のベーキングパンキット
を使用する大部分の加熱調理操作では開口134及び1
36は、図14ないし23に示されている部品により閉
塞される。開口134及び136のこの閉塞すなわち被
覆は、チャンバ154の閉鎖を完成するために、更に、
このチャンバ154中の、加圧された蒸気の発生を容易
にするために働く。
【0070】図15ないし18はそれぞれのベーキング
パンキット部品すなわちパネル158,160,162
及び164を示し、それぞれのパネル158,160,
162及び164は上部パン部分132に、開口134
又は136において、効果的にスチーム密なシールによ
り連結可能である。パネル158は細孔168の長い列
166が設けられ、食パンの塊を蒸し形成(steaming)及
びベーキング形成(baking)するために用いられ、これに
対してパネル160は細孔172の複数の略楕円形配列
170を形成され、数個のビスケット、ロール、マフィ
ン(muffin)等を蒸し焼き形成(steam baking)するために
用いられている。パネル162は中実プレートであり、
単に開口134又は136を閉鎖するために用いられる
か、又は例えばクッキーのベーキング等の、或るタイプ
のベーキング処理法のための平らな表面を提供するため
に用いられる。それぞれのパネル158,160及び1
62には、操作を容易にためにハンドル174,176
及び178が設けられ、更に、下に面する突出部18
0,182及び184が設けられ、これら突出部18
0,182及び184は別々に開口134及び136の
中に効果的にスチーム密な密封状態ではめ込まれる。
【0071】ベーキングキット部品164はミートロー
フベーキングパンの形を有し、その下部壁すなわちパネ
ル186には密に間隔をおいた列の複数の細孔188を
有する。該下部壁すなわちパネル186には、突出部1
80,182及び184と同様の突出部が設けられ、こ
の突出部は開口134又は136と効果的にスチーム密
な密封状態ではまり合う。
【0072】図19ないし21はそれぞれのベーキング
キット部品すなわちパネル190,192及び194を
示し、それぞれのパネル190,192及び194は上
部パン部分132に双方の開口134及び136の個所
で効果的にスチーム密な密封状態で結合可能である。パ
ネル190の下面に形成されている突出部196及び1
98がそれぞれ、開口134又は136と効果的にスチ
ーム密な状態で嵌合する。密封状態でそれぞれ開口13
4又は136の中へ嵌め込まれるように、同様に突出部
200及び202がパネル192の底面に形成されてい
る。パネル194は突出部204及び206を有し、突
出部204及び206は開口134及び136にスチー
ム密にそれぞれ嵌め込まれる。
【0073】パネル190には細孔212及び214
の、2つの列208及び210が設けられている。細孔
212及び214は、互いに間隔をおかれたおおよそ長
方形の配列216及び218としてそれぞれの列208
又は210の中に配置されている。列208及び210
は、パネル190が上部パン部分132の上に載置され
ると、それぞれ開口134及び136とほぼ重なる。パ
ネル190は、エッグロール(egg roll)、長いビスケッ
ト或はピザパケット(pizza packet)等の食品を加熱調理
形成するのに便利である。
【0074】パネル192は、円を描くような、細孔2
24の2つのセクション220及び222を有し、セク
ション220及び222は、上部パン部分132の開口
134及び136の上に配置される。パネル192には
更に、互いに間隔をおいて平行に配置されている複数の
溝226が設けられ、溝226は、1つのセクション2
20の細孔224から延びて他方のセクション222の
細孔に到達している。パネル192によりスチームが、
ピザにおけるように円板状の練り粉の下面に供給される
ことが可能である。
【0075】パネル194は中実プレートであり、例え
ばクッキーのベーキング等の、或るタイプのベーキング
処理法のための平らな表面を提供するのに用いられる。
この場合には水が、下部パン部分130と上部パン部分
132との組立ての前に凹部144,146及び148
の中に入れられることは無い。下部パン部分130、上
部パン部分132及びパネル194により形成されてい
る密封されたチャンバ154は、断熱スペースとして用
いられ、この断熱スペースは、パネル194の上に載置
されている練り粉塊の下面への熱の伝導を低減し、クッ
キーの過剰の加熱調理又は焦げ付きを防止する。
【0076】パネル190,192及び194には、操
作を容易にするためにハンドル228,230及び23
2がそれぞれ設けられている。
【0077】図22は2つのベーキングパンパネル15
8(図15)を示し、これら2つのベーキングパンパネ
ル158は図13及び14の上部パン部分132に結合
させられている。パネル158は凹状表面を成す陥没部
を有して形成され、これは図3及び4に関連して前に説
明された(参照符号24を参照)。
【0078】図23はスチーマタイプパン部品234を
示し、スチーマタイプパン部品234は図13の上部パ
ン部分132に結合可能であり、これにより上部パン部
分132の開口134及び136がほぼ覆われる。パン
部分234には2つの長い突出部236及び238が設
けられ、これら突出部236及び238はそれぞれ、効
果的に蒸気密なはめ合いで開口134及び136の中に
それぞれ挿入可能である。突出部236及び238の下
部壁すなわち下部表面240及び242には細孔244
及び246がそれぞれ形成されている。カバー248を
設けることもでき、これにより、包囲されたチャンバが
形成され、このチャンバが野菜又はその他の食品を収容
し、これらの食品は蒸気加熱調理プロセスにかけられ
る。
【0079】ベーキングキット部品すなわちパネル15
8,160,162,164,190,192,194
及び234のそれぞれには支持表面が形成されており、
この支持表面の上に食品が、蒸し及び、又はベーキング
プロセスの開始時に載置される。ベーキングキット部品
158,160,164,190又は234が使用され
る場合、当該食品は通常は、その部品すなわちパネルに
形成されている細孔列を覆うように配置される。所定量
の水を凹部144及び148(図13参照)の中に入
れ、必要に応じ選択的に香料混合物を凹部146の中に
入れた後、ベーキングパン部分130及び132が互い
に結合させられる。部品158,160,162及び1
64の中から選択された2つのベーキングパン、又は部
品190,192及び234の中から選択された単一の
部品が、パン部分130と132との結合の前又は後に
上部パン部分132に結合させられる。次いで練り粉塊
等の食品は、選択されたパネル158,160,16
2,164,190,192又は234の上面に載置さ
れ、このことにより練り粉は1つの列の細孔を覆う。こ
のようにして、組立てられたベーキングパンはその最上
位置の表面上に載置されている練り粉を支持し、次いで
前もって選択された温度を有する加熱された包囲体すな
わちオーブンの中に入れられる。次いでスチームがチャ
ンバ154の中で発生させられ、細孔を通過して、選択
されたパネル158,160,162,164,19
0,192又は234の中に流入する。食品、特に練り
粉の加熱調理は、前述の詳細な説明のように進行する。
【0080】「スチーム密」という表現は本明細書にお
いて、スチームをスチーム発生チャンバから案内し、ベ
ーキングパンすなわちキットの上部パン部分すなわちパ
ネルの細孔を通過させ、細孔の上に細孔を覆って配置さ
れている食品の下面に到達させるのに効果的な結合、又
は密封を指す。上部パン部分と下部パン部分との間、又
はパネルと上部パン部分との間のはめ合い又は結合は、
絶対的に密である必要はない。ベーキングパン又は組立
てられたベーキングパンキットにおける結合部の周りに
或る程度のスチーム漏洩があってもよい。しかし、その
漏洩は、効果的な量のスチームが食品の下面に供給され
るのを妨げる程に大きくてはならない。
【0081】本発明は、特定の実施の形態及び用途を用
いて説明されたが、当業者はこの教示に基づいて付加的
な実施の形態及び変更を、請求の範囲に示される本発明
の精神から逸脱することなしに又は範囲を越えることな
しに生成できる。例えば、ピザ等の、前に加熱調理され
た食品は、本発明の方法を用いて再加熱されることがで
きる。スチームの発生は、前に加熱調理された食品の外
面及び下層表面を湿らすのに用いられ、これにより、再
加熱の際にしばしば発生する外面の硬化を除去又は少な
くとも低減させる。
【0082】従って、本明細書における説明及び図面
は、本発明の理解を容易にするために例として提供され
ているので、本発明の範囲を制限するものと解釈されて
はならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベーキングパンの上部パン部分及び下部パン部
分を示す本発明によるベーキングパンの展開斜視図であ
る。
【図2】図1に示された上部パン部分及び下部パン部分
に類似の上部パン部分及び下部パン部分を示す、本発明
による変更されたベーキングパンの展開斜視図である。
【図3】組立てられた状態の図1のベーキングパンを概
略的に示す横断面図である。
【図4】組立てられた状態の図1のベーキングパンを概
略的に示す縦断面図である。
【図5】図1のベーキングパンの斜視図であり、(A)
は該ベーキングパンの上に載置されている練り粉の長塊
を示し、(B)は該ベーキングパンの上に載置されてい
る、対応する、ベーキングされた長い塊のパンを示す。
【図6】図2のベーキングパンの斜視図であり、(A)
は該ベーキングパンの上に載置されている4つの練り粉
の塊を示し、(B)は該ベーキングパンの上に載置され
ている、対応する、ベーキングされたロール又はバンを
示す。
【図7】本発明のベーキング方法で別のベーキングパン
を使用する際の順次のステップを、(A)、(B)、
(C)、(D)の順に示す図である。
【図8】本発明のベーキング方法において更に別のベー
キングパンを使用する際の順次のステップを、(A)、
(B)、(C)、(D)の順に示す図である。
【図9】幾何学的中心線に沿って切断して見た、図7の
(A)ないし(B)のベーキングパンの上部パン部分す
なわちプレートの横断面図である。
【図10】幾何学的中心線に沿って切断して見た、図7
の(A)ないし(B)のベーキングパンの下部パン部分
すなわちプレートの横断面図である。
【図11】幾何学的中心線に沿って切断して見た、図7
の(A)ないし(B)の、組立てられたベーキングパン
の横断面図である。
【図12】本発明による連続的プロセス用ベーキングオ
ーブンを概略的に示す縦断面図である。
【図13】一対の開口を有する上部部分と細長凹部を有
する下部部分とを示す、本発明によるベーキングパンキ
ットの2つの部品の斜視展開図である。
【図14】図13の上部パン部分と下部パン部分との、
組立て状態における相互関係を示す線図である。
【図15】図13の上部パン部分の開口をほぼ覆うよう
にこの上部パン部分に連結できる第1のベーキングパン
パネルを概略的に示す斜視図である。
【図16】図13の上部パン部分の開口をほぼ覆うよう
にこの上部パン部分に連結できる第2のベーキングパン
パネルを概略的に示す斜視図である。
【図17】図13の上部パン部分の開口をほぼ覆うよう
にこの上部パン部分に連結できる第3のベーキングパン
パネルを概略的に示す斜視図である。
【図18】図13の上部パン部分の開口をほぼ覆うよう
にこの上部パン部分に連結できる、キャセロール(蒸し
焼き鍋)タイプのベーキングパンパネルを概略的に示す
斜視図である。
【図19】図13の上部パン部分の開口を二つともほぼ
覆うようにこの上部パン部分に連結できるベーキングパ
ンパネルを概略的に示す斜視図である。
【図20】図13の上部パン部分の開口を二つともほぼ
覆うようにこの上部パン部分に連結できる別のベーキン
グパンパネルを概略的に示す斜視図である。
【図21】図13の上部パン部分の開口を二つともほぼ
覆うようにこの上部パン部分に連結できる更に別のベー
キングパンパネルを概略的に示す斜視図である。
【図22】図13及び14の上部パン部分に結合してい
る、図15に示されているような2つのベーキングパン
パネルを示す線図である。
【図23】図13の上部パン部分の双方の開口をほぼ覆
うようにこの上部パン部分に連結できるスチーマタイプ
のパン部品(steamer-type pan part) の線図である。
【符号の説明】
10 ベーキングパン 12 上部パン部分 14 下部パン部分 16 凹部 17 水 18 凹部 19 水 20 補助凹部 21 香料混合物 22 細孔 22′ 細孔 24 陥没部 26 隆起部分 28 周辺丸縁・溝密封接合部 30 スチーム発生チャンバ 32 上部パン部分 34a 細孔 36a 隆起部分 38 練り粉塊 40 食パン 42a 練り粉塊 50 隆起部分 52 隆起部分 54 細孔 56 細孔 58 下部パン部分 60 凹部 62 凹部 64 香料収容凹部 70 スチーム発生チャンバ 72 練り粉塊 74 練り粉塊 76 ベーキングされた食パン塊 78 ベーキングされた食パン塊 80 ベーキングパン 84 円形隆起領域 86 細孔 88 列 90 列 92 練り粉塊 94 ベーキングされたロール又はバン 100 コンベヤ 102 細孔 104 オーブン 106 入口開口 108 出口開口 110 練り粉塊 112 スチーム発生手段 114 スチーム発生チャンバ 115 ベーキングチャンバ 116 区分部材 118 第1のベーキングゾーン 120 第2のベーキングゾーン 130 下部パン部分 132 上部パン部分 134 開口 136 開口 138 プレート 140 フランジ 142 下部プレート 143 周辺壁 144 凹部 146 凹部 148 凹部 154 スチーム発生チャンバ 157 U形又はC形の延長部 158 ベーキングキット部品 160 ベーキングキット部品 162 ベーキングキット部品 164 ベーキングキット部品 166 長い列 168 細孔 170 略楕円形配列 172 細孔 174 ハンドル 176 ハンドル 178 ハンドル 180 突出部 182 突出部 184 突出部 186 下部壁 188 細孔 190 ベーキングキット部品 192 ベーキングキット部品 194 ベーキングキット部品 200 突出部 202 突出部 204 突出部 206 突出部 208 列 210 列 212 細孔 214 細孔 220 セクション 222 セクション 224 細孔 226 溝 228 ハンドル 230 ハンドル 232 ハンドル 234 スチーマタイプパン部品 236 突出部 238 突出部 244 細孔 246 細孔 248 カバー

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された包囲体の中に食品を配置し、 加熱された前記包囲体の中に前記食品を配置した後に、
    制御された量の蒸気を前記食品の下面に、第1の制限さ
    れた時間にわたり供給し、 前記食品へのスチームの供給を終了すると前記食品に従
    来のベーキングを、第2の制限された時間のみにわたり
    行うことを特徴とする加熱調理方法。
  2. 【請求項2】 加熱された前記包囲体の中に前記食品を
    配置する工程が、 細孔の群列を有する支持表面を提供することと、 更に、前記食品がほぼすべての前記細孔を覆うように前
    記食品を前記支持表面の上に載置することとを含み、 更に、前記食品の前記下面にスチームを供給する工程
    が、前記細孔を通してのみ前記食品に前記スチームを供
    給することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の
    加熱調理方法。
  3. 【請求項3】 加熱された前記包囲体の中に前記食品を
    配置する工程が、 ほぼ密封された内部チャンバを有し、かつ、前記支持表
    面が後記ベーキングパンの上部パン部分の上にあり、前
    記細孔が前記チャンバに連通し、前記群列が前記支持表
    面の一部にわたってのみ分散配置されているベーキング
    パンを準備する工程と、 所定量の水を前記チャンバの中に入れる工程と、 前記ベーキングパンを、前記支持表面上に載置されてい
    る前記食品と一緒に、加熱されている前記包囲体の中へ
    と移動させる工程とを含み、 前記の制御された量のスチームを前記食品の前記下面に
    供給する工程が、前記第1の制限された時間の間、前記
    チャンバの中の前記水からスチームを発生させて前記ス
    チームを前記チャンバから前記細孔を通して出させるこ
    とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の加熱調理
    方法。
  4. 【請求項4】 更に、前記ベーキングパン及び前記食品
    を前記包囲体の中に移動させる前に香料混合物を前記チ
    ャンバの中に配置する工程を有することを特徴とする請
    求項3に記載の加熱調理方法。
  5. 【請求項5】 更に、後記所定量の水を後記下部パン部
    分の上に配置する工程の後で前記上部パン部分を後記下
    部パン部分に、効果的に密封された結合状態で結合させ
    る工程を有する加熱調理方法であって、前記上部パン部
    分にほぼ対向して配置された下部パン部分を前記ベーキ
    ングパンが有し、前記水を前記チャンバの中に入れる工
    程が、所定量の水を前記下部パン部分の上に配置する工
    程を含むことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載
    の加熱調理方法。
  6. 【請求項6】 更に、水蒸気を食品の下方から逃げ出さ
    せる工程と、 前記食品の横表面を前記の逃げ出させた水蒸気によって
    湿らせる工程とを有することを特徴とする請求項1ない
    し請求項5のうちのいずれか1つの請求項に記載の加熱
    調理方法。
  7. 【請求項7】 前記支持表面がエンドレスベルトの表面
    に存在し、該エンドレスベルトが前記包囲体を上部チャ
    ンバと下部チャンバとに分割していることと、更に、前
    記支持表面を連続的に前記包囲体を通して前記包囲体の
    入口から前記包囲体の出口へと移動させる工程を有する
    加熱調理法であって、前記の制御された量のスチームを
    前記食品の前記下面に供給することが、前記の第1の制
    限された時間の間、前記下部チャンバのみの中でスチー
    ムを発生させ、かつ、前記スチームを前記下部チャンバ
    から前記細孔を通して逃げ出させることを含むこととを
    特徴とする請求項2に記載の加熱調理方法。
  8. 【請求項8】 前記食品を前記包囲体の中に移動させる
    前に香料混合物を前記下部チャンバの中に配置する工程
    を更に有することを特徴とする請求項7に記載の加熱調
    理方法。
  9. 【請求項9】 前記食品が練り粉塊であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つの請
    求項に記載の加熱調理方法。
  10. 【請求項10】 ほぼ水平な支持表面を形成した上部パ
    ン部分を具備したベーキングパンであって、前記上部パ
    ン部分に複数の細孔が細孔群列として設けられ、前記群
    列が前記支持表面の一部のみに存在し、前記群列を包囲
    し、連続的であり、かつ、細孔を有しない領域を前記支
    持表面が有することと、 下部パン部分と、 前記上部パン部分と前記下部パン部分との間にチャンバ
    を形成するように前記上部パン部分と前記下部パン部分
    とを互いに取外し可能にかつ効果的に密封された状態で
    結合させる結合手段とを具備し、前記細孔が前記チャン
    バに連通していることとを特徴とする、請求項1記載の
    加熱調理方法の実施に使用されるベーキングパン。
  11. 【請求項11】 前記支持表面が隆起部分を含み、前記
    細孔が前記隆起部分に配置されていることを特徴とする
    請求項10に記載のベーキングパン。
  12. 【請求項12】 前記隆起部分が中央陥没部を有し、前
    記細孔が前記隆起部分の前記陥没部に配置されているこ
    とを特徴とする請求項11に記載のベーキングパン。
  13. 【請求項13】 前記下部パン部分に凹部が設けられ、
    該凹部が前記チャンバに通じており、前記凹部が前記群
    列から横方向に間隔をおいて配置され、前記上部パン部
    分及び前記下部パン部分が、前記チャンバが前記凹部と
    前記群列との間に通路を有するように前記チャンバの境
    界を定めていることを特徴とする請求項10ないし請求
    項12のうちのいずれか1つの請求項に記載のベーキン
    グパン。
  14. 【請求項14】 前記包囲体の境界を形成し、かつ、入
    口開口及び出口開口を有するオーブンハウジングと、 前記包囲体を貫通して前記入口開口から前記出口開口に
    到達しているコンベヤベルトを具備し、前記コンベヤベ
    ルトの表面が複数の細孔を有し、該細孔が互いに間隔を
    おいて配置されている複数の群列として配置され、前記
    包囲体が、下部境界に沿って前記ベルトにより境界を定
    められたベーキングチャンバを有するベーキングオーブ
    ンであって、 スチームを前記包囲体の中で連続的に前記ベルトの下方
    で所定距離にわたって発生させるスチーム手段を具備す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の加熱調理方法を
    実施するに用いられるベーキングオーブン。
  15. 【請求項15】 前記ベーキングチャンバを、スチーム
    を収容する第1のベーキングゾーンと、ほぼスチーム無
    しの第2のベーキングゾーンとに分割している分割部材
    を更に具備したベーキングオーブンであって、前記第2
    のベーキングゾーンが前記第1のベーキングゾーンの下
    流に配置されていることを特徴とする請求項14に記載
    のベーキングオーブン。
  16. 【請求項16】 前記第1のベーキングゾーンが前記細
    孔のうちの少なくとも一部のものに通じており、前記第
    1のベーキングゾーンが前記スチーム手段からスチーム
    を供給されることを特徴とする請求項14に記載のベー
    キングオーブン。
  17. 【請求項17】 下部パン部分と、 開口を設けられた上面を有し、かつ、前記下部パン部分
    に効果的にスチーム密な密封状態で取外し可能に結合さ
    れる上部パン部分と、 別々に前記上部パン部分に前記開口上で結合できる複数
    のパネルとを具備し、前記上面が、前記開口を包囲し連
    続的であり細孔の無い領域を有し、前記パネルのうちの
    少なくとも1つが所定の群列として配置された複数の細
    孔を有し、前記パネルのうちの前記1つのパネルが、前
    記上部パン部分に効果的にスチーム密な密封状態で結合
    可能であることにより、前記下部パン部分及び前記上部
    パン部分と共働してほぼ密封状態のチャンバを形成し、
    前記細孔が前記チャンバに通じていることを特徴とする
    ベーキングパンキット。
  18. 【請求項18】 前記下部パン部分に凹部が形成され、
    該凹部が前記チャンバに通じていることを特徴とする請
    求項17に記載のベーキングパンキット。
  19. 【請求項19】 前記凹部が前記群列から横方向に間隔
    をおいて配置されることを特徴とする請求項18に記載
    のベーキングパンキット。
  20. 【請求項20】 前記パネルのうちの少なくとも1つの
    パネルが中実の、連続的な、又は細孔無しのパネルであ
    ることを特徴とする請求項17に記載のベーキングパン
    キット。
  21. 【請求項21】 所定量の水を前記下部パン部分の中に
    配置し、前記パネルのうちの前記1つのパネルを前記上
    部パン部分に前記開口上で結合させることにより、前記
    上部パン部分と前記下部パン部分とを結合して前記ベー
    キングパンキットを組立て、 前記食品を前記パネルのうちの前記1つのパネルの上に
    ほぼすべての前記細孔を覆うように載置し、 前記の組立てられたベーキングパンキットを、前記パネ
    ルのうちの前記1つのパネル上に載置されている前記食
    品と一緒に、加熱されている包囲体の中に移動させ、前
    記の組立てられたベーキングパンキットと前記食品とを
    前記の加熱されている包囲体の中に入れた後に前記チャ
    ンバの中で前記水からスチームを発生させ、第1の制限
    された時間にわたり前記スチームを前記チャンバから前
    記細孔を通して前記食品の下面に供給し、 前記のスチームを前記食品に供給することが完了した後
    に前記食品に従来のベーキングを第2の制限された時間
    のみにわたり行うことを特徴とする、請求項17に記載
    のベーキングパンキットを用いる加熱調理方法。
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