JPH10191047A - 画像読取り装置および画像読取り方法 - Google Patents

画像読取り装置および画像読取り方法

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JPH10191047A
JPH10191047A JP8347916A JP34791696A JPH10191047A JP H10191047 A JPH10191047 A JP H10191047A JP 8347916 A JP8347916 A JP 8347916A JP 34791696 A JP34791696 A JP 34791696A JP H10191047 A JPH10191047 A JP H10191047A
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data
image reading
film
shading
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JP8347916A
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Kazuyuki Imamichi
和行 今道
Kazuhiko Matsuoka
和彦 松岡
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40006Compensating for the effects of ageing, i.e. changes over time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間の経過に伴うシェーディングの変化によ
る画質の劣化の少ない画像読取り装置,画像読取り方法
を提供する。 【解決手段】 シェーディングデータの取込み時期また
は画像読取り開始時期からの経過時間が所定時間を超え
たとき(S2515,YES)、原稿であるAPSフィ
ルムを巻きもどし、再度シェーディングデータを取り込
み、巻きもどす直前の画面に再セットし(S251
6)、画像読取りを再度行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取りに関
し、特に新フィルムフォーマットであるAPSフィルム
の読取りに好適な画像読取り装置,画像読取り方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム画像をパソコンへ入力す
るためのフィルムスキャナは135フィルム(35mm
フィルムともいう)を対象として開発されてきた。画像
を読み取る際には、低い解像度で高速にスキャン(プレ
ビュー)を行い、全体の画像をパソコン上に表示させ
る。その後、プレビュー画面上で読取り範囲を指定する
ことで本スキャン領域をフィルムスキャナへ送り、所望
の範囲の画像データをパソコンへ送るようになってい
る。
【0003】従来のフィルムスキャナの構成を図28に
示し、説明をする。図28において、2801は照明光
源である。2802は透過原稿であるフィルムを保持す
るフィルムホルダであり、紙面上Y方向へ移動可能にな
っている。2803は結像レンズ系であり、2804は
CCDリニアイメージセンサ(以下リニアイメージセン
サという)である。ここでリニアイメージセンサ280
4は紙面上のZ方向が長手方向になるように配置されて
いる。この位置関係によりリニアイメージセンサ280
4の長手方向である主走査方向とフィルムホルダ280
2の移動方向である副走査方向は直角の関係になる。こ
こで、カラー画像を読み取る場合、光源2801とリニ
アイメージセンサ2804の間で以下のようなバリエー
ションが考えられる。
【0004】 光源 CCD 読取り (1)白色 3ライン RGB同時出力 (2)3色(RGB発光) 1ライン RGB時分割 (3)白色(RGBフィルタ) 1ライン RGB時分割 それぞれに長所短所があり、工夫がなされるところであ
る。ここでは(1)の組み合わせを例にとり、説明を進
める。
【0005】2805はアナログ画像処理回路であり、
リニアイメージセンサ2804から出力されたアナログ
画像信号のゲイン設定やクランプ処理を行う。2806
はA/D変換器であり、アナログ信号をディジタル信号
に変換する。2807は画像処理手段であり、画像処理
とCCD駆動パルスなどの処理を行う。ゲートアレイで
構成されており、高速に各種処理を行うことが可能であ
る。2808はラインバッファであり、画像データを一
時的に記憶する部分である。2809はインターフェイ
ス部であり、パソコン2810などの外部機器と通信す
るためのものである。2811はフィルムスキャナ全体
のシーケンスを記憶したシステムコントローラであり、
外部機器2810からの命令にしたがって各種動作を行
わせるところである。2812は、システムコントロー
ラ2811と画像処理手段2807とラインバッファ2
808とインターフェイス部2809をつなぐCPUバ
スであり、アドレスバスとデータバスによって構成され
ている。2813はフィルムホルダ2802を副走査方
向に移動させるための副走査モータであり、ここではス
テッピングモータである。2814はシステムコントロ
ーラ2811からの命令にしたがって副走査モータ28
13を駆動させるための副走査モータドライバ、281
5は副走査の基準位置を検出するための副走査位置検出
手段であり、フォトインターラプタを用いてフィルムホ
ルダ2802の突起形状を検出している。2816は照
明光源2801を点灯するための光源点灯回路である。
【0006】以上のように従来のフィルムスキャナは構
成されており、システムコントローラ2811のソフト
(以下ファームという)と、パソコンのような外部機器
2810からフィルムスキャナを操作するためのソフト
(ドライバソフトともいう)の通信によって画像データ
を外部機器2810へ入力するようになる。その手順を
図29を用いて説明する。ここでは、フィルムスキャナ
と外部機器の電源が入り、ファームとソフトが起動して
いる状態で、ユーザがフィルムを所定の位置へ挿入し終
えているとする。
【0007】S2901にて、ユーザが外部機器281
0からプレビュー命令を指示。外部機器2810は、ド
ライバソフトを介して、フィルムの種類,読取り範囲
(ここでは全画面),読取り解像度(低解像度)の指定
された情報をファーム側へ通信する。
【0008】S2902にて、ファームはフィルムの種
類,読取り範囲,読取り解像度の指定された情報を設定
し、電気的な準備を行う。
【0009】S2903にて、副走査位置検出手段28
15の情報を読み取り、フィルムが初期位置にくるよう
にシステムコントローラ2811は副走査モータ281
3を制御する。
【0010】S2904にて、システムコントローラ2
811は光源点灯回路2816に光源オンの命令を出
し、照明光源2801を点灯させる。
【0011】S2905にて、システムコントローラ2
811は、1ライン読取りに関するタイミングパルス
(リニアイメージセンサ2804の駆動パルス,RAM
アドレス制御など)を出力するように命令を出す。
【0012】S2906にて、所定の露光時間でライン
毎に画像データを読み込み、かつ所定の速度にて副走査
モータ2813を駆動する。その後、画像処理手段28
07にて画像処理を行い、外部機器2810に画像デー
タを出力する。
【0013】S2907にて、先の画像読取り範囲をス
キャンし終えたら、システムコントローラ2811は副
走査モータ2813を駆動し、初期位置へ戻す。また、
照明光源2801を消灯させ、画像データが総て出力さ
れしだい各機能を停止させる。
【0014】S2908にて、システムコントローラ2
811のファームは次のコマンドを待つルーチンに入
る。
【0015】S2909にて、外部機器2810は、画
像データを受け取り、順次表示し、フィルムの全体像を
ユーザへ提供する。
【0016】S2910にて、ユーザはプレビューされ
た画像データを見て、画像取込り条件を更に設定し、本
スキャンを命令する。ここでもS2901と同様にフィ
ルムの種類,読取り範囲(ここではユーザが指定した範
囲),読取り解像度(ユーザ指定の解像度)の指定され
た情報をファーム側へ通信する。
【0017】S2911にて、システムコントローラ2
811のファームは読込み条件を受け取り、S2902
からS2908までの動作を本スキャン用の条件で実行
する。
【0018】S2912にて、外部機器2810へ送ら
れた画像データは、ソフトにて表示され、別の記憶媒体
(ハードディスク,光磁気ディスク,フロッピーディス
クなど)に保存することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術を使用するフィルムスキャナにおいては、使用
者は操作を終了するまでフィルムを装置から抜き取る作
業を行わないのが通常の取扱いである。したがってシェ
ーディングデータの取込みも初期動作として一旦取込ん
だ数値を、フィルムが装置から抜き取られるまで使用し
続けなければならない。しかしながら長時間に及ぶ使用
状況下においては、例えば環境温度の変化、電源電圧の
変化等が原因となって光源の発光状態が変動する。その
結果従来技術においては最適なシェーディング補正を行
うことができず、画像の劣化が避けられなかった。
【0020】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、時間の経過に伴うシェーディングの変化によ
る画質劣化の少ない画像読取り装置および画像読取り方
法を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像読取り装置を次の(1)〜(8)
のとおりに、また画像読取り方法を次の(9),(1
0)のとおりに構成する。
【0022】(1)原稿から画像を読み取る画像読取り
装置であって、シェーディングデータを記憶する記憶手
段と、読み取った画像のデータを前記記憶手段に記憶さ
れているシェーディングデータにより補正するシェーデ
ィング補正手段と、所定の時期からの経過時間を計測す
る経過時間計測手段と、この経過時間計測手段により所
定の経過時間を計測したとき、シェーディングの変化に
伴う画質劣化を回避する所定の処理を行うように制御す
る制御手段とを備えた画像読取り装置。
【0023】(2)所定の時期は、シェーディングデー
タを取り込んだ時期である前記(1)記載の画像読取り
装置。
【0024】(3)所定の時期は、画像読取り動作開始
時期である前記(1)記載の画像読取り装置。
【0025】(4)所定の処理は、原稿を光路から退避
させる処理である前記(1)または(2)記載の画像読
取り装置。
【0026】(5)所定の処理は、原稿であるフィルム
をパトローネ内に巻きもどす処理である前記(1)また
は(2)記載の画像読取り装置。
【0027】(6)所定の処理は、イニシャライズの処
理である前記(1)または(2)記載の画像読取り装
置。
【0028】(7)所定の処理は、原稿であるフィルム
を一旦パトローネに巻きもどし、新しくシェーディング
データを取り込み、再度巻きもどす直前にセッティング
されていた画面まで前記フィルムを引き出す処理である
前記(1)または(2)記載の画像読取り装置。
【0029】(8)所定の処理は、イニシャライズを再
度行うよう表示させる処理である前記(1)または
(2)記載の画像読取り装置。
【0030】(9)原稿から画像データを読み取り、予
め取り込んだシェーディングデータにより補正する画像
読取り装置において、シェーディングデータの取込み時
期から所定の時間が経過したとき、もとのシェーディン
グデータを破棄し、新たにシェーディングデータを取り
込む画像読取り方法。
【0031】(10)原稿から画像データを読み取り、
予め取り込んだシェーディングデータにより補正する画
像読取り装置において、画像読取り動作開始から所定の
時間が経過したとき、もとのシェーディングデータを破
棄し、新たにシェーディングデータを取り込む画像読取
り方法。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を、13
5フィルム,APS(アドバンスト・フォト・システ
ム)フィルム兼用の“フィルムスキャナ”の実施例によ
り詳しく説明する。なお本発明は、135フィルム,A
PSフィルムに限らず、適宜の形式の透過原稿の読取り
の形で同様に実施することができる。また透過原稿に限
らず、反射原稿の読取りの形で実施することができる。
【0033】
【実施例】図1は、実施例である“フィルムスキャナ”
の構成を示すブロック図である。図1において、101
は照明光源となる冷陰極管、102は透過原稿であるA
PSフィルムであり、紙面上Y方向へ移動可能になって
いる。103は結像レンズ系であり、104はCCDリ
ニアイメージセンサ(以下リニアイメージセンサとい
う)である。ここでリニアイメージセンサ104は紙面
上のZ方向が長手方向になるように配置されている。こ
の位置関係によりリニアイメージセンサ104の長手方
向である主走査方向とAPSフィルム102の移動方向
である副走査方向は直角の関係になる。次に105はリ
ニアイメージセンサ104を結像レンズ系103の像面
近傍に保持し、一体化して光学軸方向すなわち紙面上X
方向に移動可能とする焦点固定部材である。106は黒
レベル補正回路であり、リニアイメージセンサ104か
ら出力されたアナログ画像信号の黒レベルの調整を行
う。107はA/D変換器であり、黒レベル補正回路1
06での黒レベル補正後のアナログ信号をディジタル信
号に変換する。108は画像処理手段であり、後述する
画像処理とCCD駆動パルスなどの処理を行う。ゲート
アレイで構成されており、高速に各種処理を行うことが
可能である。109はラインバッファであり、画像デー
タを一時的に記憶する部分である。汎用のランダムアク
セスメモリで実現している。110はインターフェイス
部であり、パソコンなどの外部機器114と通信するた
めのものである。111はフィルムスキャナ全体のシー
ケンスを記憶したシステムコントローラであり、外部機
器114からの命令にしたがって各種動作を行わせると
ころである。113は、システムコントローラ111と
画像処理手段108とラインバッファ109とインター
フェイス部110をつなぐCPUバスであり、アドレス
バスとデータバスによって構成されている。115はA
PSフィルム102を副走査方向に移動させるための副
走査モータであり、ここではステッピングモータであ
る。116はシステムコントローラ111からの命令に
したがって副走査モータ115を駆動させるための副走
査モータドライバである。117は副走査の基準位置を
検出するための副走査位置検出手段であり、フォトイン
ターラプタを用いてAPSフィルムのパーコレーション
位置を検出している。118は冷陰極管101を点灯す
るための光源点灯回路であり、いわゆるインバータ回路
である。119はAPSフィルム102面に記録されて
いる磁気情報を検出する磁気情報検出手段であり、再生
用磁気ヘッドである。120はリニアイメージセンサ1
04を駆動するための駆動信号、121は入力信号をサ
ンプルホールドするためのサンプルホールド制御信号で
ある。122は画像処理を行う際のワーキングエリアと
してのRAMであり、オフセットRAMと呼ぶ。後述す
るが、シェーディング補正,ガンマ補正,カラーデータ
合成等の各種データや画像データの一時記憶を行う。1
23は焦点固定部材105を光軸方向に移動させるフォ
ーカスモータ、124はフォーカスモータ123へ駆動
信号を供給するフォーカスモータドライバ、125は焦
点固定部材105の初期位置を検出する焦点位置検出手
段である。
【0034】図2の画像処理に関する部分のブロック図
を基に詳細な説明を行う。図2において、104は3ラ
インのリニアイメージセンサであり、受光面は図3に示
すような形状である。3ラインリニアイメージセンサ
は、数ミクロン角の受光素子を数千個、赤,緑,青読取
り用に各1列(計3列)並べ、更に走査機能を持たせる
ための回路も組み込んだワンチップの光電変換素子であ
る。ここで301は緑受光部、302は青受光部、そし
て303は赤受光部であり、それぞれ一定の間隔をおい
て平行に配置されている。図4に受光部の構成を示し
た。代表として青受光部302を拡大して説明を行う。
受光部401に光があたると、フォトダイオード402
が光量に比例した電荷を発生させ、403の方向に電流
が流れる。これによりコンデンサ404に光量に応じた
電荷が蓄積される。受光部401に蓄えられた電荷は、
シフト部405のスイッチ(SW)406の接点が閉じ
る(すべての接点が同時に閉じる)ことにより、全画素
の電荷が同時に転送部407に送られる。転送部407
に送られた電荷は408と409の位相が異なる転送パ
ルスで主走査方向に転送され、増幅部410によって電
圧信号に変換され、外部に出力される。ここで外部から
の信号(スイッチ406制御、408,409など)は
図1のCCD駆動信号120であり、画像処理手段10
8より所定のタイミングで出力されるものである。
【0035】リニアイメージセンサ104からの出力信
号はCCDの出力を増幅しただけであり、信号基準がど
こにあるか不安定である。そこでリニアイメージセンサ
104出力を調整し、A/D変換器107への入力信号
の最大値を5Vになるように画像の黒レベルを一定にす
る機能が黒レベル補正回路106の黒レベル補正であ
る。図5に黒レベル補正のための方法を示す。システム
コントローラ111のCPUはA/D変換器107への
入力される電圧を監視している。たとえば、A/D変換
器107に5V以上の電圧が入力された場合、CPUは
A/D変換された画像データを基に画像信号が5V以下
になるようなデータを生成する。生成されたデータはD
/A変換器112によりアナログ信号に変換され、画像
信号に加算される。以上の作用でA/D変換器107に
入力される電圧が引き下げられ、黒のレベルが安定した
ものとなる。
【0036】黒レベル補正のための画像信号(アナログ
信号)は、図1に示すように、A/D変換器制御信号1
21で画像処理手段108から制御されている。これは
図6中のRSHCK,GSHCK,BSHCKのことで
あり、サンプルホールド信号として機能している。これ
らにより画像信号は赤画像信号,緑画像信号,青画像信
号の順にA/D変換器107により10ビットの画像デ
ータ(ディジタル信号)に変換される。A/D変換器1
07の基準電圧Tの端子と基準電圧Bの端子にはそれぞ
れ+5Vと基準電圧(ここでは2.5V)が印加されて
おり、A/D変換器107は入力信号が5Vのとき
“0”を出力し、入力信号が基準電圧(2.5V)と同
じときに“1023”を出力するようになっている。
【0037】ディジタル画像データ以降は画像処理手段
108の内部で以下の画像処理を行っている。図2の2
01はディジタルAGC(Auto Gain Con
troll)回路であり、各色画像データのバランスを
図7に示す如くとることを行う。まず、黒レベル補正回
路106にて安定した黒レベルが確保された上で、更に
ディジタル黒レベル補正を行う。これは701の全体の
画像データから702のCCD出力の光学的黒に対応す
る画素の部分の値を引き算することで実現される。70
3はディジタル黒レベル補正後の画像データである。更
に、各色の画像データを独立して1倍〜2倍にすること
で各色のバランスをとる。704はある1色の例であ
り、画像データ703の最大値を“1023”になるよ
うにAGCをかけた例である。
【0038】図2の202はシェーディング補正回路で
ある。図8に示すように、フィルム面に何も挿入しない
場合、各画素に対応するリニアイメージセンサからの画
像信号は均一の値とはならない。これは、 a.フィルム照明ランプの光量は、両端部に比べて中央
部が高い。
【0039】b.レンズの透過光量は、周辺部に比べて
中央部が高い。
【0040】c.リニアイメージセンサの各受光素子に
感度のバラツキがある。
【0041】ためであり、801のような画像信号出力
になると予想される。このバラツキを補正(均一に)す
ることがシェーディング補正である。ここではフィルム
が挿入される前に赤,緑,青の受光素子がフィルム面上
の主走査方向の光強度分布を読み取り、一旦オフセット
RAM122に書き込む。システムコントローラ111
はオフセットRAM122に書き込んだデータを白色の
目標濃度データと比較し、その差をシェーディングデー
タとしてオフセットRAM122へ書き込む。フィルム
走査時はシェーディングデータを利用して画像データの
補正を行うことになる。
【0042】図2の203は、ガンマ補正であり、画像
のコントラストの調整と同時に10ビット画像データを
8ビット画像データに変換するところである。図9は横
軸が入力画像データの値(0〜1023)、縦軸が出力
画像データの値(0〜255)にガンマ補正カーブの例
を示す。901はスルーパターンと呼ばれるガンマカー
ブで、入力10ビットデータを出力8ビットデータにそ
のまま変換する。902はハイコントラストパターンで
画像の濃淡を強調するガンマ変換である。903はロー
コントラストパターンで画像の濃淡を少なくするガンマ
変換である。このような変換は外部機器114のソフト
上にガンマ変換操作ウィンドウが表示され、ガンマパタ
ーンを直接操作・設定するようになっている。そのガン
マカーブデータを通信によりシステムコントローラ11
1へ送り、オフセットRAM122に記憶される。そこ
で図10に示すように入力される画像データに対して対
応する値を出力することで実現させている。
【0043】図2の204はカラーデータ合成であり、
3ラインリニアイメージセンサ104のラインずれを修
正するところである。図11に示すように、リニアイメ
ージセンサ104は赤色,緑色,青色を読み取るライン
がフィルムの動作方向(副走査方向)に対して平行に並
んでいるため、同一ラインの赤,緑,青の各画像データ
を同時に読み取るのではなく、数ラインずれたところを
読み取ることになる。そこで、各画像データをオフセッ
トRAM122に蓄積しておき、同一ラインの画像デー
タがオフセットRAM122内に揃ったとき、1ライン
のカラーデータとして出力するようにしている。
【0044】図2の205は解像度変換/倍率変換回路
であり、図12に示すようにシステムコントローラ11
1からの変換パラメータを入力することで設定されるよ
うになっている。主走査方向の解像度変換/倍率変換の
仕組みを図13に示す。1301はリニアイメージセン
サ104駆動パルス120の一つであるCCD動作クロ
ックである。1302は基準クロックであり、CCD動
作クロック1301の2倍の周波数である。この基準ク
ロック1302を基に画像処理を行うと、一画素分の出
力を2つの画像データとして扱うので解像度は光学解像
度の200%の出力画像となる(つまり、これは光学解
像度の1倍、倍率200%の指示を与えたことにな
る)。外部機器114から光学解像度の1/2倍、倍率
100%の指示を受けた場合は、まず解像度変換回路に
て1画素を読み出すクロック1303を1/2に間引
き、更に倍率変換回路で1/2に間引いて動作クロック
1304を作成することになる。副走査方向の解像度変
換/倍率変換の仕組みを図14に示す。1401は副走
査方向のサンプルポイントであり、解像度もしくは倍率
を上げる場合は、フィルムを低速で移動させ、図14
(b)のようにサンプルポイントを通常読み取り図14
(a)よりも多くする。逆に解像度もしくは倍率を下げ
る場合、フィルムは通常と同じ速度で移動するが、読み
取ったラインの一部をRAMへ書き込まないようにす
る。
【0045】図2の206はフィルタ装置であり、解像
度変換/倍率変換回路205で行った解像度変換/倍率
変換により低下した画質を向上させるために行う。下記
表1にフィルタ処理の内容をまとめる。ここでは主走査
補間,副走査補間,アベレージング,スムージング,エ
ッジ処理を階調,解像度によって選択的に行うことにし
ている。フィルタの内容に関しては公知の例であるため
説明を省く。
【0046】
【表1】
【0047】図2の207はマスキング処理であり、リ
ニアイメージセンサ104のRGBのフィルタの透過特
性を補正する。図15の1501に示すように、色のフ
ィルタは決められた波長域の光のみを透過し、それ以外
の波長の光は遮るのが理想的である。しかし、実際には
1502のように不必要な波長の光を含んで透過させて
しまう。そこで実際の特性を補正し理想特性に近づける
ために、前述の如くして選択されたマスキング係数を使
用して以下のマスキング補正を行う。
【0048】
【数1】
【0049】図2の208は2値化処理/AE機能を行
う回路である。ここでは8ビット多値データを1ビット
で白黒を表現する2値の画像データに変換する。システ
ムコントローラ111が外部機器114より2値化処理
を指示されると、図16の1601スライスレベルレジ
スタにパラメータをセットする。そのデータをBとし、
8ビット多値データをAとすると、1602のコンパレ
ータでAとBを比較し、A>Bの場合は“1”をそれ以
外の場合は“0”をセットして2値データを出力するよ
うに変換する。また、AE機能としてフィルム走査時に
原稿の濃度が変化しても自動的にスライスレベルを変化
させ、再現性のよい2値データを出力する機能も同時に
行う。それは、フィルム走査中に1ライン毎の白ピーク
値と黒ピーク値を抜き出し、逐次最適なスライスレベル
を決定し、スライスレベルレジスタの内容を書き換える
ことで実現している。
【0050】図2の209はネガ/ポジ反転回路であ
り、図17(a)に示すように画像データの濃度レベル
を入力原稿に対して反転して出力することである。この
ネガ/ポジ反転回路は図17(b)に示すように排他的
論理和ゲートによって構成されており、システムコント
ローラ111が反転信号“1”をセットすることによ
り、各画素のデータを反転する。
【0051】図2の210は鏡像処理回路であり、図1
8のように画像データを主走査方向に180度回転させ
るものである(鏡に映した画像)。この処理はラインバ
ッファ109に書き込まれた画像データを逆方向から読
み出すことで行われる。
【0052】図2において、109はラインバッファで
あり、画像処理の終わった画像データを一時的に保存す
るためのものである。その構成は図19に示すように書
込み用と読出し用の2つのブロックに分けられており、
一方に書き込まれているとき一方が読み出され、所定の
容量まで書込みが終了した段階で書込みから読出しに切
り替わる。
【0053】110はインターフェイス回路であり、こ
こではSCSI(スカジー)コントローラで実現してい
る。
【0054】次に、本フィルムスキャナの動作について
説明を行う。
【0055】図20にフィルムスキャナと外部機器の通
信パターンのフローチャートを示す。フローの処理は、
システムコントローラ111内のCPUおよび外部機器
114内のCPUが行う。図21〜図27のフローにつ
いても同様である。
【0056】S2001にて、フィルムスキャナの電源
オン。
【0057】S2002にて、イニシャライズ(ファー
ム初期設定など)。
【0058】S2007にて、外部機器114の電源オ
ン。
【0059】S2008にて、外部機器114の初期設
定。メモリのチェック、SCSI機器のチェックを行
う。
【0060】S2003にて、コマンド待ちルーチン。
外部機器114からの通信を待つ。コマンドがない場合
は、S2003へ戻る。コマンドがあった場合はS20
04へ進む。
【0061】S2009にて、通信開始コマンドを送信
する。フィルムスキャナと通信することが可能となる。
【0062】S2004にて、外部機器114との通信
を始める。
【0063】S2010にて、ドライバソフトを含むア
プリケーションソフトを起動する。
【0064】S2011にて、ユーザはアプリケーショ
ン内でフィルムスキャナに何をさせるか動作命令を入力
する。また、アプリケーションの終了もこの中にあり、
それを選択されると通信を中止し、アプリケーションを
終了する。
【0065】S2012にて、ドライバソフトが動作命
令をコマンドとして作成し、フィルムスキャナへ命令を
出力する。
【0066】S2005にて、コマンド待ち状態。コマ
ンドがなければS2005へ戻る。コマンドがあればS
2006へ進む。
【0067】S2006にて、コマンドを受け取り、フ
ァームが動作シーケンスを発行し、動作を終了する。実
行したことに対して逐次外部機器114へ情報を発信す
る。
【0068】S2013にて、フィルムスキャナからの
動作状態を受信し、アプリケーション上にユーザへ情報
を提供する。コマンドが終わりしだい、S2011へ戻
る。
【0069】ファームにおけるS2006のコマンド実
行ルーチンであるが、図21のような流れで処理され
る。
【0070】S2101プレビューコマンドかどうかを
判断する。もし、プレビューコマンドであればS210
2へ進み、もしそうでなければS2103へ進む。
【0071】S2102にて、プレビュー命令を実行す
るシーケンスを行う。
【0072】S2103にて、フォーカス調整コマンド
かどうかを判断する。もし、フォーカス調整コマンドで
あればS2104へ進み、もしそうでなければS210
5へ進む。
【0073】S2104にて、フォーカス調整コマンド
を実行するシーケンスを行う。
【0074】S2105にて、本スキャンコマンドかど
うかを判断する。もし、本スキャンコマンドであればS
2106へ進み、もしそうでなければS2107へ進
む。
【0075】S2106にて、本スキャンコマンドを実
行するシーケンスを行う。
【0076】S2107にて、イジェクトコマンドかど
うかを判断する。もし、イジェクトコマンドであればS
2108へ進み、もしそうでなければS2109へ進
む。
【0077】S2108にて、イジェクトコマンドを実
行するシーケンスを行う。
【0078】S2109にて、フィルムタイプコマンド
かどうかを判断する。もし、フィルムタイプコマンドで
あればS2110へ進み、もしそうでなければS211
1へ進む。
【0079】S2110にて、フィルムタイプコマンド
を実行するシーケンスを行う。
【0080】S2111にて、その他のコマンドかどう
かを判断する。もし、その他コマンドであればS211
2へ進み、もしそうでなければS2113へ進む。
【0081】S2112にて、その他コマンドを実行す
るシーケンスを行う。
【0082】S2113にて、異常コマンドが入力され
たときの処理を行う。
【0083】S2114にて、コマンド実行終了を外部
機器114へ送信し、コマンド実行ルーチンを終了す
る。
【0084】では、順を追って動作の流れを説明する。
図20に示したS2002のイニシャライズは図22に
示すように動作を行う。
【0085】S2201にて、メモリ109および12
2のメモリチェックを行う。
【0086】S2202にて、システムコントローラ1
11の入出力ポートの初期設定を行う。
【0087】S2203にて、画像処理手段108の初
期設定を行い、使用可能とする。
【0088】S2204にて、システムコントローラ
(SCSI)111のID番号を読み込む。
【0089】S2205にて、システムコントローラ1
11はフォーカスモータ123を駆動させ、フォーカス
初期位置へ移動させる。同時に焦点位置検出手段125
のチェックも行う。
【0090】S2206にて、システムコントローラ1
11は副走査モータ115を駆動させ、副走査初期位置
へ移動させる。同時に副走査位置検出手段117のチェ
ックも行う。
【0091】S2207にて、システムコントローラ1
11は画像処理手段108へ駆動信号出力120を許可
させる。
【0092】S2208にて、黒レベル補正を実行す
る。
【0093】S2209にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0094】S2210にて、シェーディングデータを
入力すると同時にシステムコントローラ111は内部タ
イマを作動させる(シェーディングデータ取込み後の経
過時間監視用タイマ)。
【0095】S2211にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118へ光源消灯命令を出す。
【0096】S2212にて、シェーディング補正デー
タをオフセットラム122へセットする。
【0097】S2213にて、システムコントローラ1
11はインターフェイス(SCSIコントローラ)11
0を初期設定する。
【0098】S2214にて、システムコントローラ1
11はインターフェイス110を通信許可する。
【0099】S2215にて、イニシャライズ処理を終
了する。
【0100】各コマンドの内容を説明する。
【0101】図23にS2102のプレビューコマンド
の内容を示す。
【0102】S2301にて、システムコントローラ1
11は副走査位置検出手段117の状態を監視し、副走
査モータ115を制御する。
【0103】S2302にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0104】S2303にて、システムコントローラ1
11は画像処理手段108に駆動パルス120の発生を
許可する。
【0105】S2304にて、読取りを所望するコマの
中央付近へ位置するように副走査モータ115を制御
し、光量データを入力する。ここでは、光量センサとし
てリニアイメージセンサ104を使用しているが、別セ
ンサを配置して光量を測定しても構わない。
【0106】S2305にて、S2304の光量データ
を基に、ゲイン調整を行う。光量が足りない場合にはゲ
インを上げ、光量がオーバしている場合にはゲインを下
げるように働かせる。
【0107】S2306にて、フィルム初期位置へ副走
査モータ115を制御する。
【0108】S2307にて、プレビューにおける副走
査速度を設定する。
【0109】S2308にて、プレビューにおける解像
度に設定し、解像度にしたがって駆動パルス120を出
力する。
【0110】S2309にて、プレビューにおける信号
処理領域を画像処理手段108へ設定し、スキャン動作
を開始する。
【0111】S2310にて、S2308で発生させた
駆動パルス120を停止する。
【0112】S2311にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118へ光源消灯命令を出す。
【0113】S2312にて、S2309のスキャン動
作で移動したフィルム位置を初期位置へ移動する。
【0114】S2313にて、プレビュー動作を終了す
る。
【0115】図24にS2104フォーカス調整の内容
を示す。
【0116】S2401にて、コマンド内にオートフォ
ーカス(以下AFという)の指定があるかどうかの判断
をする。もし、AFの指定がある場合、S2402へ進
み、AFの指定がない場合はS2413へ進む。
【0117】S2402にて、フィルムがフォーカス動
作位置まで移動するよう、副走査モータ115を駆動す
る。
【0118】S2403にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0119】S2404にて、光学解像度で読み込むよ
うにシステムコントローラ111は解像度変換/倍率変
換回路205へ指令を出し、駆動信号120を発生させ
る。
【0120】S2405にて、フォーカスモータ123
を駆動させ、焦点固定部材105を初期位置へ制御す
る。
【0121】S2406にて、1ラインの画像信号を入
力し、オフセットRAM122へ一時記憶する。
【0122】S2407にて、フォーカス評価量として
尖鋭度計算を行い、フォーカス位置とともに記憶する。
ここで行う尖鋭度計算式は隣接画素の差の2乗和であ
り、公知の算出方法である。
【0123】S2408にて、フォーカス位置を1ステ
ップ移動させる。
【0124】S2409にて、フォーカス領域のデータ
をすべてとり終えたなら、S2410へ進み、そうでな
ければS2406へ戻る。
【0125】S2410にて、評価量の中から最も尖鋭
度が高い値を出したフォーカス位置を合焦位置とする。
【0126】S2411にて、焦点固定部材105をフ
ォーカスモータ123を制御して基準位置へ移動する。
【0127】S2412にて、焦点固定部材105をフ
ォーカスモータ123を制御して合焦位置へ移動する。
【0128】S2413にて、焦点固定部材105をフ
ォーカスモータ123を制御して基準位置へ移動する。
【0129】S2414にて、焦点固定部材105をフ
ォーカスモータ123を制御して初期設定位置へ移動す
る。
【0130】S2415にて、副走査モータ115を駆
動し、副走査初期位置へ移動する。その後、フォーカス
調整コマンドの実行を終える。
【0131】図25にS2106の本スキャンの内容を
示す。
【0132】S2501にて、本スキャンコマンドを受
け取り、AEの指定コマンドが含まれているかどうかの
判断を行う。もし、AEの指定がある場合はS2502
へ進み、指定されていない場合はS2507へ進む。
【0133】S2502にて、システムコントローラ1
11は副走査の初期位置にくるように副走査モータ11
5を制御する。
【0134】S2503にて、システムコントローラ1
11は光源点灯回路118に光源点灯命令を出す。
【0135】S2504にて、システムコントローラ1
11は解像度変換/倍率変換回路205へ光量測定用の
駆動パルスを設定し、駆動パルス120の発生を許可す
る。
【0136】S2505にて、プレスキャンを行い、光
量測定よりフィルム濃度の値を推測し、ゲインの値を算
出する。
【0137】S2506にて、駆動パルス120を停止
する。
【0138】S2507にて、ゲインの値を設定する。
【0139】S2508にて、システムコントローラ1
11は副走査の初期位置にくるように副走査モータ11
5を制御する。同時にシステムコントローラ111は内
部タイマを作動させる(フィルム画像読取り動作開始後
の経過時間監視用タイマ)。
【0140】S2509にて、スキャンコマンド内の解
像度に応じて副走査モータ115の速度を設定する。
【0141】S2510にて、スキャンコマンド内の解
像度に応じて解像度変換/倍率変換回路205へ主走査
方向の動作パルス設定を行い、駆動パルス120を発生
させる。
【0142】S2511にて、スキャンコマンド内のス
キャン範囲に応じて副走査方向のスキャン量と主走査方
向の画像処理範囲を決め、スキャンを行う。
【0143】S2512にて、S2510で発生させた
駆動パルス120を停止する。
【0144】S2513にて、システムコントローラ1
11は光源消灯命令を光源点灯回路118へ出す。
【0145】S2514にて、副走査位置検出手段11
7を監視して、副走査モータ115によりフィルムを初
期位置へ移動させる。
【0146】S2515にて、S2002のイニシャラ
イズのルーチン中のS2210において作動させたシス
テムコントローラ111の内部タイマの経過時間、もし
くはS2508において作動させたシステムコントロー
ラ111の内部タイマの経過時間を設定時間と比較す
る。もし経過時間が設定時間よりも短いならばS251
7へ進み、超過しているならばS2516へ進む。なお
いずれのタイマも動作開始後は、新しくシェーディング
データを取り込む動作を行わない限りリセットされな
い。
【0147】S2516にて、設定時間を超過している
ならば、フィルムを結像光学系の光路から退避する。或
いはAPSフィルムを一旦パトローネ(カートリッジと
もいう)に巻きもどす。或いはS2002のイニシャラ
イズの処理を再度行う。APSフィルムを取り扱う場合
には、APSフィルムを一旦パトローネに巻きもどした
後新しくシェーディングデータを取り込み、再度巻きも
どす直前にセッティングされていた画面までフィルムを
引き出す。或いは外部機器114の1例であるモニタ上
から使用者にイニシャライズを再実行させるようなコメ
ントを表示させるためのコマンドをシステムコントロー
ラ111はインターフェイス110を介して外部機器1
14に送信する。
【0148】S2517にて、本スキャンコマンドを終
える。
【0149】図26にS2108イジェクトの内容を示
す。
【0150】S2601にて、システムコントローラ1
11は副走査位置検出手段117を監視しながら副走査
モータ115を駆動し、副走査基準位置へフィルムを移
動させる。
【0151】S2602にて、基準位置から所定のパル
ス数分をフィルムを外に出す方向に駆動させ、イジェク
ト位置へ移動させる。
【0152】S2603にて、イジェクト位置で副走査
モータ115の通電を停止させ、イジェクト終了。
【0153】図27にS2110のフィルムタイプ設定
の内容を示す。
【0154】S2701にて、フィルムタイプとして、
ネガフィルム,ポジフィルムの設定、ネガフィルムの場
合はネガベース濃度の違いによるグループ設定、135
フィルム,APSフィルムの設定を行い、各設定におい
て所定のアンプゲインの切替えを行う。
【0155】S2702にて、ネガ,ポジフィルムに対
応して露光時間を切り替えることと、場合によっては濃
度が濃いネガフィルムに対しても露光時間を切り替える
ようにしている。
【0156】S2703にて、S2701で指定された
フィルムのタイプに適したガンマ補正テーブルをオフセ
ットRAM122へ設定する。
【0157】S2704にて、S2701で選択された
フィルムのタイプに適したマスキング係数を設定する。
【0158】S2705にて、135フィルムであれば
標準読取り範囲を設定し、APSフィルムであればフィ
ルムの磁気情報から磁気情報検出手段119によりフィ
ルム撮影モードを読み取る。APSフィルムでは下記の
ように、ユーザがカメラで撮影したときに、3種のプリ
ントサイズ撮影モードを設定するようになっている。そ
のサイズはフィルム面上で (a)16.7mm×30.2mm (b)9.5mm×30.2mm (c)16.7mm×23.4mm である。一方、フィルム面上の画像サイズは、(a)の
サイズで写しこまれ、3種の切替えを磁気情報にて記録
するようになっている。前記撮影モードにしたがって、
スキャン時の読取り位置を変更し、読取り位置までの副
走査移動の速度を速め、スキャンを行う時間の短縮を図
る。つまり、(c)のモードの場合は(a)と(b)に
比べて副走査方向に6.8mmの空きができるため、そ
の部分は高速に移動することになる。
【0159】また、主走査方向に対してAPSフィルム
は135フィルムより短いので、画像情報がない部分が
存在する。この部分を除いて信号処理を行うことで処理
時間の短縮とトリミング再設定の手間が省かれることに
なる。
【0160】S2706にて、フィルムタイプの設定を
終える。
【0161】以上説明したように、本実施例によれば、
時間の経過に伴うシェーディングの変化による画質劣化
が少なくなる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時間の経過に伴うシェーディングの変化による画質劣化
の少ない画像読取り装置および画像読取り方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の構成を示すブロック図
【図2】 画像処理に関する部分の構成を示すブロック
【図3】 リニアイメージセンサの受光面を示す図
【図4】 リニアイメージセンサの受光部の構成を示す
【図5】 黒レベル補正の説明図
【図6】 A/D変換の説明図
【図7】 ディジタル黒レベル補正の説明図
【図8】 シェーディング補正の説明図
【図9】 ガンマ補正の説明図
【図10】 ガンマ補正の説明図
【図11】 カラーデータ合成の説明図
【図12】 解像度変換/倍率変換回路の構成を示すブ
ロック図
【図13】 主走査方向の解像度,倍率変換の説明図
【図14】 副走査方向の解像度,倍率変換の説明図
【図15】 色フィルタの説明図
【図16】 2値化処理の説明図
【図17】 ネガ/ポジ反転処理の説明図
【図18】 鏡像処理の説明図
【図19】 ラインバッファの説明図
【図20】 フィルムスキャナと外部機器の通信パター
ンを示すフローチャート
【図21】 ファームにおけるコマンド実行ルーチンを
示すフローチャート
【図22】 イニシャライズの実行ルーチンを示すフロ
ーチャート
【図23】 プレビューコマンドの内容を示すフローチ
ャート
【図24】 フォーカス調整の内容を示すフローチャー
【図25】 本スキャンの内容を示すフローチャート
【図26】 イジェクトの内容を示すフローチャート
【図27】 フィルムタイプ設定の内容を示すフローチ
ャート
【図28】 従来例の構成を示すブロック図
【図29】 従来例の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
111 システムコントローラ 122 オフセットRAM

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像を読み取る画像読取り装置
    であって、シェーディングデータを記憶する記憶手段
    と、読み取った画像のデータを前記記憶手段に記憶され
    ているシェーディングデータにより補正するシェーディ
    ング補正手段と、所定の時期からの経過時間を計測する
    経過時間計測手段と、この経過時間計測手段により所定
    の経過時間を計測したとき、シェーディングの変化に伴
    う画質劣化を回避する所定の処理を行うように制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 所定の時期は、シェーディングデータを
    取り込んだ時期であることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取り装置。
  3. 【請求項3】 所定の時期は、画像読取り動作開始時期
    であることを特徴とする請求項1記載の画像読取り装
    置。
  4. 【請求項4】 所定の処理は、原稿を光路から退避させ
    る処理であることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の画像読取り装置。
  5. 【請求項5】 所定の処理は、原稿であるフィルムをパ
    トローネ内に巻きもどす処理であることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の画像読取り装置。
  6. 【請求項6】 所定の処理は、イニシャライズの処理で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画
    像読取り装置。
  7. 【請求項7】 所定の処理は、原稿であるフィルムを一
    旦パトローネに巻きもどし、新しくシェーディングデー
    タを取り込み、再度巻きもどす直前にセッティングされ
    ていた画面まで前記フィルムを引き出す処理であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取り
    装置。
  8. 【請求項8】 所定の処理は、イニシャライズを再度行
    うよう表示させる処理であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の画像読取り装置。
  9. 【請求項9】 原稿から画像データを読み取り、予め取
    り込んだシェーディングデータにより補正する画像読取
    り装置において、シェーディングデータの取込み時期か
    ら所定の時間が経過したとき、もとのシェーディングデ
    ータを破棄し、新たにシェーディングデータを取り込む
    ことを特徴とする画像読取り方法。
  10. 【請求項10】 原稿から画像データを読み取り、予め
    取り込んだシェーディングデータにより補正する画像読
    取り装置において、画像読取り動作開始から所定の時間
    が経過したとき、もとのシェーディングデータを破棄
    し、新たにシェーディングデータを取り込むことを特徴
    とする画像読取り方法。
JP8347916A 1996-12-26 1996-12-26 画像読取り装置および画像読取り方法 Withdrawn JPH10191047A (ja)

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DE69725835T DE69725835T2 (de) 1996-12-26 1997-12-18 Bildleseverfahren zur Bildsignalverarbeitung mit Anpassung an Schattierungsänderungen, und Bildlesevorrichtung zur Durchführung dieses Verfahrens
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