JPH1032684A - フィルムスキャナ - Google Patents

フィルムスキャナ

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JPH1032684A
JPH1032684A JP8186212A JP18621296A JPH1032684A JP H1032684 A JPH1032684 A JP H1032684A JP 8186212 A JP8186212 A JP 8186212A JP 18621296 A JP18621296 A JP 18621296A JP H1032684 A JPH1032684 A JP H1032684A
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JP
Japan
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film
image
command
sub
scanning
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JP8186212A
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Hidekage Satou
秀景 佐藤
Takashi Amikura
孝 網蔵
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH1032684A publication Critical patent/JPH1032684A/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3872Repositioning or masking
    • H04N1/3873Repositioning or masking defined only by a limited number of coordinate points or parameters, e.g. corners, centre; for trimming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/36Scanning of motion picture films, e.g. for telecine
    • H04N3/38Scanning of motion picture films, e.g. for telecine with continuously moving film
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/253Picture signal generating by scanning motion picture films or slide opaques, e.g. for telecine

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影モードが記録されているフィルムに対し
ては、その撮影モードに適応した画像読取りのできるフ
ィルムスキャナを提供する。 【解決手段】 フィルムホルダ102に保持されている
フィルムの画像を結像光学系103により、リニアイメ
ージセンサ104上に投影し、画像を読み取る。その
際、磁気情報検出手段119により、フィルムに記録さ
れている磁気情報を検出し、システムコントローラ11
1でフィルムの各コマの撮影モードを判定し、その撮影
モードに応じて各コマの画像読取り範囲を設定し、この
画像読取り範囲に応じて副走査モータ115を駆動す
る。画像読取り範囲外では画像読取り範囲内より高速で
副走査モータ115を駆動するので、全コマを一番広い
画像読取り範囲で読み取る場合に比べて、読取り時間を
短縮できる。またトリミングの手間が省かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新フィルムフォー
マットのAPS(ADVANCED PHOTO SYSTEM ,“新写真シ
ステム”ともいう)フィルム等の画像読取りの出来るフ
ィルムスキャナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルム画像をパソコンへ入力す
るためのフィルムスキャナは35ミリフィルム(“13
5フィルム”ともいう)をターゲットに開発されてき
た。画像を読み取る際には、低い解像度で高速にスキャ
ンを行い、全体の画像をパソコン上に表示させる(プレ
ビュー)。その後、プレビュー画面上で読取り範囲を指
定する事で本スキャナ領域をフィルムスキャナへ送り、
所望の範囲の画像データをパソコンへ送るようになって
いる。
【0003】従来のフィルムスキャナの構成を図28に
示し、説明をする。
【0004】2801は照明光源である。2802は透
過原稿であるフィルムを保持するフィルムホルダであ
り、紙面上Y方向へ移動可能になっている。2803は
結像レンズ系であり、2804はCCDリニアイメージ
センサ(CCDリニアセンサともいう,以下リニアイメ
ージセンサという)である。ここでリニアイメージセン
サ2804は紙面上のZ方向が長手方向になるように配
置されている。この位置関係によりリニアイメージセン
サ2804の長手方向である主走査方向とフィルムホル
ダ2802の移動方向である副走査方向は直角の関係に
なる。ここで、カラー画像を読み取る場合、光源280
1とリニアイメージセンサ2804の間で以下のような
バリエーションが考えられる。
【0005】 光源 CCD 読取り a. 白色 3ライン RGB同時出力 b. 3色(RGB発光) 1ライン RGB時分割 c. 白色(RGBフィルタ) 1ライン RGB時分割 それぞれ長所短所があり、工夫がなされるところであ
る。ここではa.の組合せを例にとり、説明を進める。
【0006】2805はアナログ画像処理回路であり、
リニアイメージセンサ2804から出力されたアナログ
画像信号のゲイン設定やクランプ処理を行う。2806
はA/D変換器であり、アナログ信号をディジタル信号
に変換する。2807は、画像処理手段であり、画像処
理とCCD駆動パルスなどの処理を行うゲートアレイで
構成されており、高速に各種処理を行う事が可能であ
る。2808はラインバッファであり、画像データを一
時的に記憶する部分である。2809はインターフェイ
ス部であり、パソコンなどの外部機器2810と通信す
るためのものである。2811はフィルムスキャナ全体
のシーケンスを記憶したシステムコントローラであり、
外部機器2810からの命令にしたがって各種動作を行
わせるところである。2812は、システムコントロー
ラ2811と画像処理手段2807とラインバッファ2
808とインターフェイス部2809をつなぐCPUバ
スであり、アドレスバスとデータバスによって構成され
ている。
【0007】2813はフィルムホルダ2802を副走
査方向に移動させるための副走査モータであり、ここで
はステッピングモータである。2814はシステムコン
トローラ2811からの命令にしたがって副走査モータ
2813を駆動させるための副走査モータドライバ、2
815は副走査の基準位置を検出するための副走査位置
検出手段であり、フォトインターラプタを用いてフィル
ムホルダ2802の突起形状を検出している。2816
は照明電源2801を点灯するための光源点灯回路であ
る。
【0008】以上のように従来のフィルムスキャナは構
成されており、システムコントローラ2811のソフト
(以下ファームという)と、パソコンのような外部機器
2810からフィルムスキャナを操作するためのソフト
(ドライバソフトともいう)の通信によって画像データ
を外部機器2810へ入力するようになる。
【0009】その手順を図29のフローチャートにより
簡単に説明する。ここでは、フィルムスキャナと外部機
器2810の電源が入り、ファームとソフトが起動して
いる状態で、ユーザがフィルムを所定の位置へ挿入し終
えているとする。
【0010】S2901でユーザが外部機器2810か
らプレビュー命令を指示。外部機器2810はドライバ
ソフトを介して、フィルムの種類,読取り範囲(ここで
は全画面),読取り解像度(低解像度)の指定された情
報をファーム側へ通信を行う。
【0011】S2902でファームはフィルムの種類,
読取り範囲,読取り解像度の指定された情報を設定し、
電気的な準備を行う。
【0012】S2903で副走査位置検出手段2815
の情報を読み取り、フィルムが初期位置にくるようにシ
ステムコントローラ2811は副走査モータ2813を
制御する。
【0013】S2904でシステムコントローラ281
1は光源点灯回路2816に光源オンの命令を出し、光
源2801を点灯させる。
【0014】S2905でシステムコントローラ281
1は1ライン読取りに関するタイミングパルス(CCD
駆動パルス,RAMアドレス制御パルスなど)を出力す
るように命令を出す。
【0015】S2906で所定の露光時間でライン毎に
画像データを読み込み、かつ所定の速度にて副走査モー
タ2813を駆動する。その後、画像処理手段2807
にて画像処理を行い、外部機器2810に画像データを
出力する。
【0016】S2907で先の画像読取り範囲をスキャ
ンし終えたら、システムコントローラ2811は副走査
モータ2813を駆動し、初期位置へ戻す。また、光源
2801を消灯させ、画像データが総て出力されしだい
各機能を停止させる。
【0017】S2908でシステムコントローラ281
1のファームは次のコマンドを待つルーチンに入る。
【0018】S2909で外部機器2810は画像デー
タを受け取り、順次表示し、フィルムの全体像をユーザ
へ提供する。
【0019】S2910でユーザはプレビューされた画
像データを見て、画像取込み条件を更に設定し、本スキ
ャンを命令する。ここでも前記S2901と同様にフィ
ルムの種類,読取り範囲(ここではユーザが指定した範
囲),読取り解像度(ユーザ指定の解像度)の指定され
た情報をファーム側へ通信を行う。
【0020】S2911でシステムコントローラ281
1のファームは読込み条件を受け取り、S2902から
S2908までの動作を本スキャン用の条件で実行す
る。
【0021】S2912で外部機器2810へ送られた
画像データはソフトにて表示され、別の記憶媒体(ハー
ドディスク,光磁気ディスク,フロッピーディスクな
ど)に保存する事ができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術を使い、APSフィルムの画像情報を読み取る
場合、磁気情報にある3種の撮影モードに対して何も行
わないため、フィルムの最も広い範囲を読み取る1種類
の撮影モードにしか対応できなくなる。その結果、フィ
ルムのより狭い範囲を読み取る撮影モードの場合は、ユ
ーザがトリミングを設定しなおすか、最も広い範囲で画
像読込みが開始される可能性がある。
【0023】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、APSフィルムのように、撮影モードが記録
されているフィルムに対しては、その撮影モードに適応
した画像読取りのできるフィルムスキャナを提供するこ
とを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、フィルムスキャナを次の(1)〜
(4)のとおりに構成する。
【0025】(1)フィルムの画像をリニアイメージセ
ンサに投影し、このリニアイメージセンサの長手方向へ
の電子的走査により主走査を行い、前記長手方向と直交
する方向への、前記フィルムの画像と前記リニアイメー
ジセンサとの相対的移動により副走査を行って前記フィ
ルム画像を読み取り、信号処理を行うフィルムスキャナ
であって、前記フィルムに記録されているコマデータを
検出するコマデータ検出手段と、このコマデータ検出手
段の出力にもとづいて前記フィルムにおける画像読取り
範囲を変更するように制御する制御手段とを備えたフィ
ルムスキャナ。
【0026】(2)コマデータは、磁気的に記録されて
いる前記(1)記載のフィルムスキャナ。
【0027】(3)制御手段は、相対的移動を、画像読
取り範囲外では画像読取り範囲内より高速で行わせるよ
うに制御するものである前記(1)記載のフィルムスキ
ャナ。
【0028】(4)制御手段は、画像読取り範囲内での
み信号処理するように制御するものである前記(1)記
載のフィルムスキャナ。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を“フィ
ルムスキャナ”の実施例により詳しく説明する。
【0030】なお実施例は、35ミリフィルムとAPS
フィルムを読み取るものであるが、本発明は、これに限
定されるものではなく、APSフィルムのみを読み取る
形で、或はAPSフィルム以外のコマデータを記録した
フィルムを読み取る形で実施することができる。また実
施例はコマデータを磁気的に記録したフィルムを読み取
るものであるが、本発明はこれに限らず、コマデータを
光学的に記録したフィルムを読み取る形で実施すること
もできる。また実施例では結像レンズ系によりフィルム
画像をリニアイメージセンサに投影しているが、これに
限らず、密着型センサを用いフィルム画像を直接リニア
イメージセンサに投影する形で実施することもできる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である“フィルム
スキャナ”の構成を示すブロック図である。
【0032】まず構成を説明すると、101は照明光源
となる冷陰極管、102は透過原稿であるフィルムを保
持するフィルムホルダであり、紙面上Y方向へ移動可能
になっている。103は結像レンズ系(請求項の結像光
学系に対応)であり、104はCCDリニアイメージセ
ンサ(以下リニアイメージセンサまたはCCDという)
である。ここでリニアイメージセンサ104は紙面上の
Z方向が長手方向になるように配置されている。この位
置関係によりリニアイメージセンサ104の長手方向で
ある主走査方向とフィルムホルダ102の移動方向であ
る副走査方向は直角(直交)の関係になる。次に105
は焦点固定部材で、リニアイメージセンサ104を結像
レンズ系103の像面近傍に保持し、一体化して光学軸
方向すなわち紙面上X方向に移動可能となっている。1
06は黒レベル補正回路であり、リニアイメージセンサ
104から出力されたアナログ画像信号の黒レベルの調
整を行う。107はA/D変換器であり、黒レベル補正
回路106の黒レベル補正後のアナログ信号をディジタ
ル信号に変換する。108は画像処理手段であり、後述
する画像処理とCCD駆動パルスなどの処理を行う、ゲ
ートアレイで構成されており、高速に各種処理を行うこ
とが可能である。109はラインバッファであり、画像
データを一時的に記憶する部分であり、汎用のランダム
アクセスメモリで実現している。110はインターフェ
イス部であり、パソコンなどの外部機器114と通信す
るためのものである。111はフィルムスキャナ全体の
シーケンスを記憶したシステムコントローラであり、外
部機器114からの命令にしたがって各種動作を行わせ
るところである。113はシステムコントローラ111
と画像処理手段108とラインバッファ109とインタ
ーフェイス部110をつなぐCPUバスであり、アドレ
スバスとデータバスによって構成されている。115は
フィルムホルダ102を副走査方向に移動させるための
副走査モータであり、ここではステッピングモータであ
る。116はシステムコントローラ111からの命令に
したがって副走査モータ115を駆動させるための副走
査モータドライバ、117は副走査の基準位置を検出す
るための副走査位置検出手段であり、フォトインターラ
プタを用いてフィルムホルダ102の突起形状を検出し
ている。118は冷陰極管101を点灯するための光源
点灯回路であり、いわゆるインバータ回路である。11
9はAPSフィルム面に記録されている磁気情報を検出
する磁気情報検出手段であり、再生用磁気ヘッドであ
る。120はリニアイメージセンサ104を駆動するた
めの駆動信号、121は入力信号をサンプルホールドす
るためのサンプルホールド制御信号である。122は画
像処理を行う際のワーキングエリアとしてのRAMであ
り、オフセットRAMと呼ぶ。後述するが、シェーディ
ング補正,ガンマ補正,カラーデータ合成等の各種デー
タや画像データの一時記憶を行う。123は焦点固定部
材105を光軸方向に移動させるフォーカスモータ、1
24はフォーカスモータ123へ駆動信号を供給するフ
ォーカスモータドライバ、125は焦点固定部材105
の初期位置を検出する焦点位置検出手段である。
【0033】画像処理手段108の詳細ブロック図であ
る図2を元に詳細な説明を行う。図2の104は3ライ
ンのリニアイメージセンサであり、受光面は図3に示す
ような形状である。3ラインリニアイメージセンサは数
ミクロン角の受光素子を数千個、赤,緑,青読取り用に
各1列(計3列)並べ、さらに走査機能を持たせるため
の回路も組み込んだワンチップの光電変換素子である。
ここで301は緑受光部、302は青受光部、そして3
03は赤受光部であり、それぞれ一定の間隔をおいて平
行に配置されている。図4に受光部の構成を示した。代
表として青受光部302を拡大して示し説明を行う。受
光部401に光があたると、フォトダイオード402が
光量に比例した電荷を発生させ、403の方向に電流が
流れる。これによりコンデンサ404に光量に応じて電
荷が蓄積される。受光部401に蓄えられた電荷は、シ
フト部405のスイッチ(SW)406の接点が閉じる
(すべての接点が同時に閉じる)ことにより、全画素の
電荷が同時に転送部407に送られる。転送部407に
送られた電荷は408と409の位相が異なる転送パル
スで主走査方向に転送され、増幅器410によって電圧
信号に変換され、外部に出力される。ここで外部からの
信号(406制御、408,409など)は図1のCC
D駆動信号120であり、画像処理手段108より所定
のタイミングで出力されるものである。
【0034】CCD104からの出力信号はCCD10
4の出力を増幅しただけであり、信号基準がどこにある
か不安定である。そこでCCD104出力を調整し、A
/D変換器107への入力信号の最大値を5Vになるよ
うに画像の黒レベルを一定にする機能が黒レベル補正1
06である。図5に黒レベル補正のための方法を示す。
システムコントローラ111のCPUはA/D変換器1
07へ入力される電圧を監視している。A/D変換器1
07に5V以上の電圧が入力された場合、システムコン
トローラ111のCPUはA/D変換された画像データ
を基に画像信号が5V以下になるようなデータを生成す
る。生成されたデータはD/A変換器112でアナログ
信号に変換され、画像信号に加算される。以上の作用で
A/D変換器107に入力される電圧が引き下げられ、
黒のレベルが安定したものとなる。
【0035】黒レベル補正された画像信号(アナログ信
号)は、図1に示すようにA/D変換器制御信号121
で画像処理手段108から制御されている。これは図6
中のRSHCK,GSHCK,BSHCKのことであ
り、サンプルホールド信号として機能している。これら
により画像信号は赤画像信号,緑画像信号,青画像信号
の順にA/D変換器107で10ビットの画像データ
(ディジタル信号)に変換される。A/D変換器107
の基準電圧T端子と基準電圧Bの端子にはそれぞれ+5
Vと基準電圧(ここでは2.5V)が印加されており、
A/D変換器107は入力信号が5Vのとき“0”を出
力し、入力信号が基準電圧(2.5V)と同じときに
“1023”を出力するようになっている。
【0036】ディジタル画像データ以降は画像処理手段
108の内部で以下の画像処理を行っている。201は
ディジタルAGC(Auto Gain Controll)回路であり、
各色画像データのバランスを図7に示す如くとることを
行う。まず、黒レベル補正106にて安定した黒レベル
が確保された上で、更にディジタル黒レベル補正を行
う。これは全体の画像データ701からCCD出力の光
学的黒702に対応する画素の部分の値を引き算するこ
とで実現される。703はディジタル黒レベル補正後の
画像データである。さらに、各色の画像データを独立し
て1倍〜2倍にすることで各色のバランスをとる。70
4はある1色の例であり、画像データ703の最大値を
“1023”になるようにAGCをかけた例である。
【0037】202はシェーディング補正回路である。
図8に示すように、フィルム面に何も挿入しない場合、
各画素に対応するリニアイメージセンサ104からの画
像信号は均一の値とはならない。これは、 フィルム照明ランプの光量は、両端部に比べて中央が
高い レンズの透過光量は、周辺部に比べて中央が高い リニアイメージセンサ104の各受光素子に感度のバ
ラツキがあるためであり、801のような画像信号出力
になると予想される。このバラツキを補正(均一に)す
ることがシェーディング補正である。ここではフィルム
が挿入される前に赤,緑,青の受光素子がフィルム面上
の主走査方向の光強度分布を読み取り、一旦オフセット
RAM122に書き込む。システムコントローラ111
はオフセットRAM122に書き込んだデータを白色の
目標濃度データと比較し、その差をシェーディングデー
タとしてオフセットRAM122へ書き込む。フィルム
走査時はシェーディングデータを利用して画像データの
補正を行うことになる。
【0038】203はガンマ補正回路であり、画像のコ
ントラストの調整と同時に10ビット画像データを8ビ
ット画像データに変換するところである。図9(b)は
横軸が入力画像データのデータの値(0〜1023)、
縦軸が出力画像データの値(0〜255)にガンマ補正
カーブの例を示す。なお図9(a)は濃度と画像データ
の関係を示す図である。901はスルーパターンと呼ば
れるガンマカーブで、入力10ビットデータを出力8ビ
ットデータにそのまま変換する。902はハイコントラ
ストパターンで画像の濃淡を強調するガンマ変換であ
る。903はローコントラストパターンで画像の濃淡を
少なくするガンマ変換である。このような変換は外部機
器114のソフト上にガンマ変換操作ウィンドウが表示
され、ガンマパターンを直接操作,設定するようになっ
ている。そのガンマカーブデータを通信によりシステム
コントローラ111へ送り、オフセットRAM122に
記憶される。そこで入力される画像データに対して対応
する値を出力することで実現させている(図10参
照)。
【0039】24はカラーデータ合成であり、3ライン
リニアイメージセンサ104のラインずれを修正すると
ころである。図11に示すように、リニアイメージセン
サ104は赤色,緑色,青色を読み取るラインがフィル
ムの動作方向(副走査方向)に対して平行に並んでいる
ため、同一ラインの赤,緑,青の各画像データを同時に
読み取るのではなく、数ラインずれたところを読み取る
ことになる。そこで、各画像データのオフセットRAM
122に蓄積しておき、同一ラインの画像データがオフ
セットRAM122内に揃ったとき、1ラインのカラー
データとして出力するようにしている。
【0040】205は解像度変換/倍率変換回路であ
り、図12に示すようにシステムコントローラ111か
らの変換パラメータを入力することで設定されるように
なっている。主走査方向の解像度変換/倍率変換の仕組
みを図13に示す。1301はCCD104の駆動パル
ス120の一つであるCCD動作クロックである。13
02は基準クロックであり、CCD動作クロックの2倍
である。この基準クロック1302をもとに画像処理を
行うと、一画素分の出力を2つの画像データとして扱う
ので解像度は光学解像度の200%の出力画像となる
(つまり、これは光学解像度の1倍、倍率200%の指
示を与えたことになる)。外部機器114から光学解像
度の1/2倍、倍率100%の指示を受けた場合は、ま
ず解像度変換回路にて1画素を読み出すクロックを1/
2に間引き、更に倍率変換回路で1/2に間引いて動作
クロックを作成することになる。副走査方向の解像度変
換/倍率変換の仕組みを図14に示す。1401は副走
査方向のサンプルポイントであり、解像度もしくは倍率
を上げる場合は、フィルムを低速で移動させ、図14
(b)のようにサンプルポイントを通常読取り図14
(a)よりも多くする。逆に解像度もしくは倍率を下げ
る場合、フィルムは通常と同じ速度で移動するが、読み
取ったラインの一部をRAMへ書き込まないようにす
る。
【0041】206はフィルタ処理であり、解像度変換
/倍率変換205による画質低下を向上させるために行
う。表1にフィルタ処理の内容をまとめる。
【0042】
【表1】
【0043】ここでは主走査補間,副走査補間,アベレ
ージング,スムージング,エッジ処理を階調,解像度に
よって選択的に行うことにしている。フィルタの内容に
関しては公知の例であるため説明を省く。
【0044】207はマスキング処理であり、CCD1
04のRGBのフィルタの透過特性を補正するための回
路である。図15の1501に示すように色のフィルタ
は決められた波長域の光のみを透過し、それ以外の波長
の光は遮るのが理想的である。しかし、実際には150
2のように不必要な波長の光を含んで透過させてしま
う。そこで実際の特性を補正し、理想特性に近づけるた
めに以下のマスキング補正を行う。
【0045】 Rout Rr Gr Br Rin Gout= Rg Gg Bg Gin Bout Rb Gb Bb Bin Rin,Gin,Bin:マスキング補正回路への入力
信号 Rout,Gout,Bout:マスキング補正回路か
らの出力信号 Rr,Gr,Br:フィルタの補正係数 Rg,Gg,Bg:フィルタの補正係数 Rb,Gb,Bb:フィルタの補正係数 208は2値化処理/AE機能を行う回路である。ここ
では8ビット多値データを1ビットで白黒を表現する2
値の画像データに変換することをいう。システムコント
ローラ111が外部機器114より2値化処理を指示さ
れると、図16(b)の1601スライスレベルレジス
タにパラメータをセットする。そのデータをBとし、8
ビット多値データをAとすると、コンパレータ1602
でAとBを比較し、A>Bの場合は“1”をそれ以外の
場合は“0”をセットして2値データを出力するように
変換する(図16(a)参照)。また、AE機能として
フィルム走査時に原稿の濃度が変化しても自動的にスラ
イスレベルを変化させ、再現性のよい2値データを出力
する機能も同時に行う。それは、フィルム走査中に1ラ
イン毎の白ピーク値と黒ピーク値を抜き出し、逐次最適
なスライスレベルを決定し、スライスレベルレジスタ1
601の内容を書き換えることで実現している。
【0046】209はネガ/ポジ反転回路であり、図1
7(a)に示すように画像データの濃度レベルを入力原
稿に対して反転して出力することである。このネガ/ポ
ジ反転回路は図17(b)に示すように排他的論理和ゲ
ートによって構成されており、システムコントローラ1
11が反転信号“1”をセットすることにより、各画素
のデータを反転する。
【0047】210は鏡像処理回路であり、図18のよ
うに画像データを主走査方向に180度回転させたもの
である(鏡に映した画像)。この処理はラインバッファ
109に書き込まれた画像データを逆方向から読み出す
ことで行われる。
【0048】109はラインバッファであり、画像処理
の終わった画像データを一時的に保存するためのもので
ある。その構成は図19に示すように書込み用と読出し
用の2つのブロックに分けられており、一方に書き込ま
れているとき一方が読み出され、所定の容量まで書き込
みが終了した段階で書込みから読出しに切り替わる。
【0049】110はインターフェイス回路であり、こ
こではSCSIコントローラで実現している。
【0050】次に、本フィルムスキャナの動作について
図20〜図27のフローチャートにより説明を行う。
【0051】図20にフィルムスキャナと外部機器11
4の通信パターンの基本型を示す。
【0052】S2001でフィルムスキャナの電源オ
ン。
【0053】S2002でイニシャライズ(ファーム初
期設定など)。
【0054】S2007で外部機器114電源オン。
【0055】S2008で外部機器114初期設定。メ
モリのチェック、SCSI機器のチェックを行う。
【0056】S2003でコマンド待ちルーチン。外部
機器114からの通信を待つ。コマンドがない場合は、
S2003へ戻る。コマンドがあった場合はS2004
へ進む。
【0057】S2009で通信開始コマンドを送信す
る。フィルムスキャナと通信することが可能となる。
【0058】S2004で外部機器114との通信を始
める。
【0059】S2010でドライバソフトを含むアプリ
ケーションソフトを起動する。
【0060】S2011でユーザはアプリケーション内
でフィルムスキャナに何をさせるか動作命令を入力す
る。また、アプリケーションの終了もこの中にあり、そ
れが選択されると通信を中止し、アプリケーションを終
了する。
【0061】S2012でドライバソフトが動作命令を
コマンドとして作成し、フィルムスキャナへ命令を出力
する。
【0062】S2005でコマンド待ち状態。コマンド
がなければS2005へ戻る。コマンドがあればS20
06へ進む。
【0063】S2006でコマンドを受け取り、ファー
ムが動作シーケンスを発行し、動作を実行する。実行し
たことに対して逐次外部機器114へ情報を発信する。
【0064】S2013でフィルムスキャナからの動作
状態を受信し、アプリケーション上にユーザへ情報を提
供する。コマンドが終わりしだい、S2011へ戻る。
【0065】ファームにおけるS2006のコマンド実
行ルーチンであるが、図21のような流れで処理され
る。
【0066】S2101でプレビューコマンドかどうか
を判断する。もし、プレビューコマンドであればS21
02へ進み、もしそうでなければS2103へ進む。
【0067】S2102でプレビュー命令を実行するシ
ーケンスを行う。
【0068】S2103でフォーカス調整コマンドかど
うかを判断する。もし、フォーカス調整コマンドであれ
ばS2104へ進み、もしそうでなければS2105へ
進む。
【0069】S2104でフォーカス調整コマンドを実
行するシーケンスを行う。
【0070】S2105で本スキャンコマンドかどうか
を判断する。もし、本スキャンコマンドであればS21
06へ進み、もしそうでなければS2107へ進む。
【0071】S2106で本スキャンコマンドを実行す
るシーケンスを行う。
【0072】S2107でイジェクトコマンドかどうか
を判断する。もし、イジェクトコマンドであればS21
08へ進み、もしそうでなければS2109ヘ進む。
【0073】S2108でイジェクトコマンドを実行す
るシーケンスを行う。
【0074】S2109でフィルムタイプコマンドかど
うかを判断する。もし、フィルムタイプコマンドであれ
ばS2110へ進み、もしそうでなければS2111へ
進む。
【0075】S2110でフィルムタイプコマンドを実
行するシーケンスを行う。
【0076】S2111でその他のコマンドかどうかを
判断する。もし、その他のコマンドであればS2112
へ進み、もしそうでなければS2113へ進む。
【0077】S2112でその他のコマンドを実行する
シーケンスを行う。
【0078】S2113で異常コマンドが入力されたと
きの処理を行う。
【0079】S2114でコマンド実行終了を外部機器
114へ送信し、コマンド実行ルーチンを終了する。
【0080】次に、順を追って動作の流れを説明する。
図20に示したS2002のイニシャライズは図22に
示すように動作を行う。
【0081】S2201でラインバッファ109および
オフセットRAM122のメモリチェックを行う。
【0082】S2202でシステムコントローラ111
の入出力ポートの初期設定を行う。
【0083】S2203で画像処理手段108の初期設
定を行い、使用可能とする。
【0084】S2204でシステムコントローラ111
はSCSIのID番号を読み込む。
【0085】S2205でシステムコントローラ111
はフォーカスモータ123を駆動させ、フォーカス初期
位置へ移動させる。同時に焦点位置検出手段125のチ
ェックを行う。
【0086】S2206でシステムコントローラ111
は副走査モータ115を駆動させ、副走査初期位置へ移
動させる。同時に副走査位置検出手段117のチェック
も行う。
【0087】S2207でシステムコントローラ111
は画像処理手段108へ駆動信号120出力を許可させ
る。S2208で黒レベル補正を実行する。
【0088】S2209でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0089】S2210でシェーディングデータを入力
する。
【0090】S2211でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118へ光源消灯命令を出す。
【0091】S2212でシェーディング補正データを
オフセットRAM122へセットする。
【0092】S2213でシステムコントローラ111
はインターフェイス110(SCSIコントローラ)を
初期設定する。
【0093】S2214でシステムコントローラ111
はインターフェイス110を通信許可する。
【0094】S2215でイニシャライズ処理を終了す
る。
【0095】各コマンドの内容を説明する。
【0096】図23にS2102のプレビューコマンド
の内容を示す。
【0097】S2301でシステムコントローラ111
は副走査位置検出手段117の状態を監視し、副走査モ
ータ115を初期位置にくるように制御を行う。
【0098】S2302でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0099】S2303でシステムコントローラ111
は画像処理手段108へ駆動パルス120を発生許可さ
せる。
【0100】S2304でフィルム中央付近へ副走査モ
ータ115を制御し、光量データを入力する。ここで、
光量センサとしてリニアイメージセンサ104を使用し
ているが、別センサを配置して光量を測定しても構わな
い。
【0101】S2035でS2034の光量データをも
とに、ゲイン調整を行う。光量が足りない場合にはゲイ
ンを上げ、光量が足りている場合にはゲインを下げるよ
うに働かせる。
【0102】S2306でフィルム初期位置へ副走査モ
ータ115を制御する。
【0103】S2307でプレビューにおける副走査速
度を設定する。
【0104】S2308でプレビューにおける解像度に
設定し、解像度変換/倍率変換回路205の出力にした
がって駆動パルス120を出力する。
【0105】S2309でプレビューにおける信号処理
領域を画像処理手段108へ設定し、スキャン動作を開
始する。
【0106】S2310でS2308で発生させた駆動
パルス120を停止する。
【0107】S2311でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118へ光源消灯命令を出す。
【0108】S2312でS2309のスキャン動作で
移動したフィルム位置を初期位置へ移動する。
【0109】S2313でプレビュー動作を終了する。
【0110】図24にS2104のフォーカス調整の内
容を示す。
【0111】S2401でコマンド内にオートフォーカ
ス(以下AF)の指定があるかどうかの判断をする。も
し、AFの指定がある場合、S2402へ進み、AFの
指定がない場合はS2413へ進む。
【0112】S2402でフィルムがフォーカス動作位
置にくるまで副走査モータ115を駆動する。
【0113】S2403でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118へ光源点灯命令を出す。
【0114】S2404で光学解像度で読み込むように
システムコントローラ111は解像度変換/倍率変換回
路205へ指令をだし、駆動信号120を発生させる。
【0115】S2405でフォーカスモータ123を駆
動させ、焦点固定部材105を初期位置へ制御する。
【0116】S2406で1ラインの画像信号を入力
し、オフセットRAM122へ一時記憶する。
【0117】S2407でフォーカス評価量として尖鋭
度計算を行い、フォーカス位置とともに記憶する。ここ
で行う尖鋭度計算式は隣設画素の出力差の2乗和であ
り、公知の算出方法である。
【0118】S2408でフォーカス位置を1ステップ
移動させる。
【0119】S2409でフォーカス領域のデータをす
べてとり終えたなら、S2410へ進み、そうでなけれ
ばS2406へ戻る。
【0120】S2410で評価量の中から最も尖鋭度が
高い値を出したフォーカス位置を合焦位置とする。
【0121】S2411で焦点固定部材105をフォー
カスモータ123を制御して基準位置へ移動する。
【0122】S2412で焦点固定部材105をフォー
カスモータ123を制御して合焦位置へ移動する。
【0123】S2413で焦点固定部材105をフォー
カスモータ123を制御して基準位置へ移動する。
【0124】S2414で焦点固定部材105をフォー
カスモータ123を制御して初期設定位置へ移動する。
【0125】S2415で副走査モータ115を駆動
し、副走査初期位置へ移動する。その後、フォーカス調
整コマンドの実行を終える。
【0126】図25にS2106の本スキャンの内容を
示す。
【0127】S2501で本スキャンコマンドを受け取
り、AEの指定コマンドが含まれているかどうかの判断
を行う。もし、AEの指定がある場合はS2502へ進
み、指定されていない場合はS2507へ進む。
【0128】S2502でシステムコントローラ111
は副走査の初期位置にくるように副走査モータ115を
制御する。
【0129】S2503でシステムコントローラ111
は光源点灯回路118に光源点灯命令を出す。
【0130】S2504でシステムコントローラ111
は解像度変換/倍率変換回路205へ光量測定用の駆動
パルスを設定し、駆動信号120の発生を許可する。
【0131】S2505でプレスキャンを行い、光量測
定よりフィルム濃度の値を推測し、ゲインの値を算出す
る。
【0132】S2506で駆動信号120を停止する。
【0133】S2507でゲインの値を設定する。
【0134】S2508でシステムコントローラ111
は副走査の初期位置にくるように副走査モータ115を
制御する。
【0135】S2509でスキャンコマンド内の解像度
に応じて副走査モータ115の速度を設定する。
【0136】S2510でスキャンコマンド内の解像度
に応じて解像度変換/倍率変換回路205へ主走査方向
の動作パルス設定を行い、駆動信号120を発生させ
る。
【0137】S2511でスキャンコマンド内のスキャ
ン範囲に応じて副走査方向のスキャン量と主走査方向の
画像処理範囲を決め、スキャンを行う。
【0138】初期位置の設定を変えることでユーザは煩
わしいトリミング作業から開放される。また、同時に信
号処理領域を変えることにより、信号処理時間の短縮が
可能となる。
【0139】S2512でS2510で発生された駆動
信号120を停止させる。
【0140】S2513でシステムコントローラ111
は光源消灯命令を光源点灯回路118へ出す。
【0141】S2514で副走査位置検出手段117を
監視して、副走査モータ115を駆動し、フィルムをフ
ィルム初期位置へ移動させる。
【0142】S2515で本スキャンコマンドを終え
る。
【0143】図26にS2108のイジェクトの内容を
示す。
【0144】S2601でシステムコントローラ111
は副走査位置検出手段117を監視しながら副走査モー
タ115を駆動し、副走査基準位置へフィルムを移動さ
せる。
【0145】S2602で基準位置から所定のパルス数
分をフィルムを外に出す方向に駆動させ、イジェクト位
置へ移動させる。
【0146】S2603、イジェクト位置で副走査モー
タ115の通電を停止させ、イジェクト終了。
【0147】図27にS2110のフィルムタイプ設定
の内容を示す。
【0148】S2701でフィルムタイプとして、ネガ
フィルム,ポジフィルムの設定、ネガフィルムの場合は
ネガベース濃度の違いによるグループ設定、35ミリフ
ィルム,APSフィルムの設定を行い、各設定において
所定のアンプゲインの切替えを行う。
【0149】S2702でネガ,ポジフィルムに対応し
て露光時間を切り替えることと、場合によっては濃度が
濃いネガフィルムに対しても露光時間を切り替えるよう
にしている。
【0150】S2703でS2701で指定されたフィ
ルムのタイプに適したガンマ補正テーブルをオフセット
RAM122へ設定する。
【0151】S2704でS2701で指定されたフィ
ルムのタイプに適したマスキング係数を設定する。
【0152】S2705で、フィルムのタイプが35ミ
リフィルムであれば、標準の画像読取り範囲を設定し、
APSフィルムであれば、その撮影モードに応じた画像
読取り範囲を設定する。
【0153】S2706でフィルムタイプの設定を終え
る。
【0154】ここで、APSフィルムの“撮影モード”
に関し説明する。APSフィルムでは、ユーザがカメラ
で撮影するときに、H,P,Cの3種のプリントサイズ
(プリントタイプともいう)から1つのプリントサイズ
を選択しており、これを撮影モードの設定という。基本
となるプリントサイズはHタイプ(タテヨコ比9:1
6,ハイビジョンサイズともいう)で、このHタイプの
上下をカットしたものがPタイプ(タテヨコ比1:3,
パノラマサイズともいう)であり、Hタイプの左右をカ
ットしたものがCタイプ(タテヨコ比2:3,ライカサ
イズともいう)である。一方フィルム面での画像サイズ
は全てHタイプ相当の16.7mm(主走査方向)×3
0.2mm(副走査方向)であり、フィルムに記録されて
いる“撮影モード”の磁気情報(請求項のコマデータに
対応)にもとづいて、この16.7mm×30.2mmのフ
ィルム画像から、Pタイプのときは9.5mm×30.2
mmの範囲をトリミングしてPタイプの画像を得ており、
Cタイプのときは16.7mm×23.4mmの範囲をトリ
ミングしてCタイプの画像を得ている。
【0155】本実施例では、磁気情報検出手段(請求項
の“コマデータ検出手段”に対応)119により前述の
フィルムの磁気情報を検出し、システムコントローラ1
11において、フィルムの各コマの撮影モードを判定
し、その撮影モード(H,P,Cのいずれか)に応じて
フィルムの各コマ毎の画像読取り範囲を設定している。
【0156】このように、本実施例では、APSフィル
ムの場合、フィルムの各コマ毎に画像読取り範囲を設定
している。副走査方向のフィルムの移動を、画像読取り
範囲外では画像読取り範囲内より高速にしているので、
Cタイプの撮影モードのコマが有れば、画像読取り時間
を短縮できる。つまり、Cタイプの場合、Hタイプの場
合に比べてフィルムの画像の副走査方向の読取り範囲が
6.8mmだけ短いので、画像読取り時間はCタイプの方
がHタイプより短くてすみ、Cタイプのコマが有れば、
全コマをHタイプとして読み取るのに比べて各コマのタ
イプを判定し読み取る方が画像読取り時間が短くてす
む。
【0157】また、前述のように、APSフィルムの場
合、フィルムの各コマ毎に画像読取り範囲を設定してお
り、主走査方向の画像読取り範囲内でのみ信号処理をす
るようにしているので、Pタイプの撮影モードのコマが
有れば、全コマをHタイプとして信号処理するのに比べ
て処理時間が短縮できる。
【0158】また全コマをHタイプとして読み取る場合
は撮影モードに応じてトリミングする必要があるが、本
実施例ではコマ毎に撮影モードに応じた画像読取り範囲
を設定しているので、トリミングの手間が省かれる。
【0159】なおAPSフィルムの画像は35ミリフィ
ルムの画像に比べて主走査方向の長さが短いので、Hタ
イプの画像読取り範囲内でのみ信号処理をするようにす
るだけでも35ミリフィルムに比べて処理時間を短縮で
きる。
【0160】以上説明したように、本実施例によれば、
APSフィルムの場合に、撮影モードに適応した画像読
取りができて、画像読取り時間が短縮でき、トリミング
の手間が省かれる。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影モードに適応した画像読取りができ、トリミングの
手間が省かれる。
【0162】さらに、請求項3記載の発明では、画像読
取り時間が短縮でき、請求項4記載の発明では、信号処
理時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の構成を示す図
【図2】 画像処理手段の詳細ブロック図
【図3】 リニアイメージセンサの受光面を示す図
【図4】 リニアイメージセンサの構成を示す図
【図5】 黒レベル補正回路のブロック図
【図6】 A/D変換器の説明図
【図7】 ディジタルAGCの説明図
【図8】 シェーディング補正の説明図
【図9】 ガンマ補正の説明図
【図10】 ガンマ補正の説明図
【図11】 カラーデータ読取り説明図
【図12】 解像度変換/倍率変換回路への入力を示す
【図13】 主走査方向の解像度変換/倍率変換の説明
【図14】 副走査方向の解像度変換/倍率変換の説明
【図15】 マスキング補正の説明図
【図16】 2値化処理/AE機能の説明図
【図17】 ネガポジ反転の説明図
【図18】 鏡像処理の説明図
【図19】 ラインバッファの説明図
【図20】 フィルムスキャナと外部機器の通信パター
ンを示すフローチャート
【図21】 コマンド実行動作を示すフローチャート
【図22】 イニシャライズ動作を示すフローチャート
【図23】 プレビュー動作を示すフローチャート
【図24】 フォーカス調整動作を示すフローチャート
【図25】 本スキャン動作を示すフローチャート
【図26】 イジェクト動作を示すフローチャート
【図27】 フィルムタイプ設定動作を示すフローチャ
ート
【図28】 従来例の構成を示す図
【図29】 従来例の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
102 フィルムホルダ 103 結像レンズ 104 リニアイメージセンサ 111 システムコントローラ 115 副走査モータ 119 磁気情報検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03B 17/00 GAP G03B 17/00 GAPJ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの画像をリニアイメージセンサ
    に投影し、このリニアイメージセンサの長手方向への電
    子的走査により主走査を行い、前記長手方向と直交する
    方向への、前記フィルムの画像と前記リニアイメージセ
    ンサとの相対的移動により副走査を行って前記フィルム
    画像を読み取り、信号処理を行うフィルムスキャナであ
    って、前記フィルムに記録されているコマデータを検出
    するコマデータ検出手段と、このコマデータ検出手段の
    出力にもとづいて前記フィルムにおける画像読取り範囲
    を変更するように制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とするフィルムスキャナ。
  2. 【請求項2】 コマデータは、磁気的に記録されている
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルムスキャナ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、相対的移動を、画像読取り
    範囲外では画像読取り範囲内より高速で行わせるように
    制御するものであることを特徴とする請求項1記載のフ
    ィルムスキャナ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、画像読取り範囲内でのみ信
    号処理するように制御するものであることを特徴とする
    請求項1記載のフィルムスキャナ。
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