JPH10190468A - デルタシグマ型a/d変換器 - Google Patents
デルタシグマ型a/d変換器Info
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- JPH10190468A JPH10190468A JP35639896A JP35639896A JPH10190468A JP H10190468 A JPH10190468 A JP H10190468A JP 35639896 A JP35639896 A JP 35639896A JP 35639896 A JP35639896 A JP 35639896A JP H10190468 A JPH10190468 A JP H10190468A
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Abstract
イズシェーピングされることによって広い電圧レベル範
囲にわたり線形に量子化されたベースバンド信号を出力
しうるデルタシグマ型A/D変換器を提供すること。 【解決手段】一端が共通接続された第1及び第5のスイ
ッチ3、7へRF帯かIF帯の受信信号を入力して標本
化し、積分し、量子化して1ビットA/D変換器20の
出力端子から信号を取り出すデルタシグマ型A/D変換
器において、正弦波の標本化値とほぼ等しいキャパシタ
ンスを有する入力キャパシタ15、16と、正弦波の標
本化値との乗算と等価になるようにアナログスイッチを
オン・オフさせるクロック発生器24とを設けることに
より、消費電流を増加せずに受信信号を局部復調し、か
つ量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化
ベースバンド信号を出力することができる。
Description
いて、高周波または中間周波の受信信号からベースバン
ド信号を局部復調し、これを量子化するA/D変換器に
関し、特に高い分解能を有するデルタシグマ型A/D変
換器に関する。
変調方式において、受信機では振幅と位相の情報を検波
するために直交復調器が用いられる。RF(高周波)帯
やIF(中間周波)帯の受信信号は、直交復調器により
同相成分であるI信号と直交成分であるQ信号に変換さ
れる。直交復調器では、受信信号の搬送波周波数に等し
いローカル信号との乗算を行い、局部復調されたIQ信
号を得る。I信号とQ信号はベースバンド信号であるた
め、容易にA/D変換器を用いて量子化・標本化するこ
とができ、その後でディジタル信号処理によって復号処
理することが可能である。
とともに妨害波も存在し、これを抑圧するためにRF帯
やIF帯にチャネル選択フィルタが置かれる。妨害波の
レベルは非常に大きい場合があり、例えば希望波に比べ
て+50dB以上に及ぶこともある。このため、チャネ
ル選択フィルタには広いダイナミックレンジが要求さ
れ、一般にはセラミックフィルタなどの受動フィルタで
実現される。
く、装置の小型化を制限することになる。そのため、受
動フィルタ素子を集積回路化することが望ましい。それ
を実現する方法としては、ベースバンドIQ信号をA/
D変換した後のディジタル信号を処理するディジタルフ
ィルタがある。このとき、広いダイナミックレンジを有
するディジタルフィルタを実現するためには、A/D変
換器には例えば14ビット程度の高い分解能が要求され
る。ベースバンド信号程度の周波数帯であれば、これは
オーバーサンプリング技術とノイズシェーピング技術と
を利用した従来のデルタシグマ型A/D変換器で達成す
ることができる。
子化するデルタシグマ型A/D変換器としては、図8に
示すようなものがあった(例えば、1例として、特開平
8−70251に開示されているようなものがある)。
デルタシグマ型A/D変換器について説明する。図8は
従来のデルタシグマ型A/D変換器の構成を示すブロッ
ク図、図9は従来のデルタシグマ型A/D変換器のクロ
ック発生器のタイミングチャート、図10は従来のデル
タシグマ型A/D変換器のスイッチ制御器のタイミング
チャート、図11は従来のデルタシグマ型A/D変換器
の出力の周波数スペクトラムを表す図である。
マ型A/D変換器の構成を説明する。図8において、2
5はアナログのRF帯またはIF帯の受信信号の入力端
子、26は量子化されたベースバンド信号の出力端子、
33は基準電圧の入力端子、27〜34はクロック発生
器42が出力する制御クロックの電圧によりオン・オフ
するアナログスイッチ(以下、単にスイッチともい
う)、35はキャパシタ、36は積分キャパシタ、37
は帰還キャパシタ、38は演算増幅器である。
lk)40でトリガされる毎にアナログ入力信号を一定
のしきい値と比較した大小関係を2値振幅の論理信号と
して出力する1ビットA/D変換器、41は1ビットA
/D変換器39の出力に従い異なるタイミングの制御ク
ロックを発生して各アナログスイッチ31〜34のオン
・オフを制御するスイッチ制御器、42は所定のタイミ
ングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ31
〜34のオン・オフを制御するクロック発生器である。
デルタシグマ型A/D変換器の動作を説明する。まず、
入力端子25から入力されたアナログ信号は、図9に示
すようなクロック発生器42からの制御クロックの制御
によるアナログスイッチ27〜30によってオン・オフ
され、入力キャパシタ35、積分キャパシタ36及び演
算増幅器38とを通して標本化され、積分される。
/D変換器39において2値の振幅に量子化される。量
子化された信号は、出力端子26から出力されるととも
に、スイッチ制御器41に入力され、スイッチ制御器4
1は入力された2値の値(Vout=0、1)に応じて
図10に示すような制御クロックを出力して、アナログ
スイッチ31〜34をオン・オフ制御する。これによ
り、入力端子33の基準電圧が帰還キャパシタ37を介
して入力端子25からの入力信号とは逆相に加算及び積
分されるような負帰還ループが構成される。
信号の周波数スペクトラムは、1ビットA/D変換器3
9から出力した信号の周波数が低いほど、量子化雑音が
抑圧されたノイズシェーピング特性を有する。図11に
示す出力端子26の周波数スペクトラムの例により、低
い周波数帯域で量子化雑音が低いということが分かり、
これによって、1ビットA/D変換器39の出力におけ
るノイズシェーピング特性が分かる。したがって、受信
機のベースバンド信号のように低い周波数帯の信号に対
しては、量子化雑音の小さい高分解能のA/D変換器と
して働く。
来のデルタシグマ型A/D変換器においては、もしRF
帯やIF帯の受信信号を直接A/D変換できればチャネ
ル選択フィルタをディジタルフィルタで実現することが
できるとともに、直交復調器を使用しないですむにもか
かわらず、RF帯やIF帯の受信信号を直接A/D変換
しようとすると、そのような比較的高い周波数帯では量
子化雑音が大きいため、高分解能のA/D変換器として
機能せず、別に直交復調器を必要とするという問題があ
った。
になされたもので、ベースバンドIQ信号を量子化する
デルタシグマ型A/D変換器に局部復調の機能を持たせ
て独立の直交復調器を不要にし、RF帯とかIF帯のチ
ャネル選択フィルタを接続して特に高い電圧レベルの妨
害波を除去するようにしなくても、量子化雑音が高域へ
ノイズシェーピングされることによって、広い電圧レベ
ル範囲にわたり、線形に量子化されたベースバンドIQ
信号を出力することができるデルタシグマ型A/D変換
器を提供することを目的とする。
マ型A/D変換器は、一端が受信信号入力端子へ接続さ
れた第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチへ接
続された第1の入力キャパシタと、一端が前記第1の入
力キャパシタへ接続され、他端が接地された第2のスイ
ッチと、一端が前記第1のスイッチと前記第1の入力キ
ャパシタへ共通接続され、他端が接地された第3のスイ
ッチと、一端が前記第1の入力キャパシタと前記第2の
スイッチへ共通接続された第4のスイッチと、一端が受
信信号入力端子へ接続された第5のスイッチと、一端が
前記第5のスイッチへ接続された第2の入力キャパシタ
と、一端が前記第2の入力キャパシタへ接続され、他端
が接地された第6のスイッチと、一端が前記第5のスイ
ッチと第2の入力キャパシタへ共通接続された第7のス
イッチと、一端が前記第2の入力キャパシタと前記第6
のスイッチへ共通接続された第8のスイッチと、反転入
力端子が前記第4および第8のスイッチへ共通接続さ
れ、非反転入力端子が接地された演算増幅器と、一端が
前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記
演算増幅器の出力端子に接続された積分キャパシタと、
アナログ入力端子が前記演算増幅器の出力端子に接続さ
れた1ビットA/D変換器と、一端が基準電圧源へ接続
された第9のスイッチと、一端が前記第9のスイッチへ
接続された帰還キャパシタと、一端が前記帰還キャパシ
タへ接続され、他端が接地された第10のスイッチと、
一端が前記第10のスイッチと前記帰還キャパシタへ共
通接続され、他端が接地された第11のスイッチと、一
端が前記帰還キャパシタと前記第10のスイッチへ共通
接続され、他端が前記演算増幅器の反転入力端子へ接続
された第12のスイッチと、前記1ビットA/D変換器
の出力に応じて前記第9から第12のスイッチをオン・
オフ制御させるスイッチ制御器とを備え、第1および第
2の入力キャパシタと積分キャパシタとの比が正弦波の
標本化値にほぼ等しいキャパシタンスを有し、標本化周
期毎に受信信号入力端子から第1または第2の入力キャ
パシタを介して積分キャパシタへ転送される電荷が正弦
波の標本化値との乗算と等価となるように第1から第8
のスイッチを選択してオン・オフさせる制御クロック発
生器を備えるようにしたものである。
1および第5のスイッチへRF帯またはIF帯の受信信
号を入力して標本化し、積分し、量子化して1ビットA
/D変換器の出力端子から信号を取り出すようにしたこ
とにより、RF帯またはIF帯の受信信号が局部復調さ
れ、且つベースバンドIQ信号を線形に量子化して量子
化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化ベース
バンド信号を出力することができるデルタシグマ型A/
D変換器が得られる。
は、一端が受信信号入力端子へ接続された第1のスイッ
チと、一端が前記第1のスイッチへ接続された第1の入
力キャパシタと、一端が前記第1の入力キャパシタへ接
続され、他端が接地された第2のスイッチと、一端が前
記第1のスイッチと前記第1の入力キャパシタへ共通接
続され、他端が接地された第3のスイッチと、一端が前
記第1の入力キャパシタと前記第2のスイッチへ共通接
続された第4のスイッチと、一端が受信信号入力端子へ
接続された第5のスイッチと、一端が前記第5のスイッ
チへ接続された第2の入力キャパシタと、一端が前記第
2の入力キャパシタへ接続され、他端が接地された第6
のスイッチと、一端が前記第5のスイッチと第2の入力
キャパシタへ共通接続された第7のスイッチと、一端が
前記第2の入力キャパシタと前記第6のスイッチへ共通
接続された第8のスイッチと、反転入力端子が前記第4
および第8のスイッチへ共通接続され、非反転入力端子
が接地された演算増幅器と、一端が前記演算増幅器の反
転入力端子に接続され、他端が前記演算増幅器の出力端
子に接続された積分キャパシタと、アナログ入力端子が
前記演算増幅器の出力端子に接続された1ビットA/D
変換器と、一端が基準電圧源へ接続された第9のスイッ
チと、一端が前記第9のスイッチへ接続された帰還キャ
パシタと、一端が前記帰還キャパシタへ接続され、他端
が接地された第10のスイッチと、一端が前記第10の
スイッチと前記帰還キャパシタへ共通接続され、他端が
接地された第11のスイッチと、一端が前記帰還キャパ
シタと前記第10のスイッチへ共通接続され、他端が前
記演算増幅器の反転入力端子へ接続された第12のスイ
ッチと、前記1ビットA/D変換器の出力に応じて前記
第9から第12のスイッチをオン・オフ制御させるスイ
ッチ制御器とを備え、前記第1および第2の入力キャパ
シタと前記積分キャパシタとの比が正弦波の標本化値に
ほぼ等しいキャパシタンスを有し、標本化周期毎に受信
信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタ
を介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が正弦波
の標本化値との乗算と等価となるように前記第1から第
8のスイッチを選択してオン・オフさせる制御クロック
発生器を備えるようにしたものであり、入力されたRF
帯またはIF帯の受信信号を局部復調し、且つベースバ
ンドIQ信号を線形に量子化して量子化雑音が高域へノ
イズシェーピングされた量子化ベースバンド信号を出力
することができるデルタシグマ型A/D変換器が得られ
るという作用を有する。
同一の受信信号を入力するよう接続された2個の請求項
1に記載のデルタシグマ型A/D変換器において、各制
御クロック発生器は、標本化周期毎に受信信号入力端子
から前記第1または第2の入力キャパシタを介して前記
積分キャパシタへ転送される電荷が90度の位相差を有
する正弦波の標本化値との乗算と等価となるよう相互に
標本化周期の2倍の時間だけ時間差をもって前記第1か
ら第8のスイッチを選択しオン・オフさせるようにした
ものであり、入力されたRF帯またはIF帯の受信信号
を同相成分と直交成分とに直交復調し、且つ受信信号が
直交復調されたベースバンドIQ信号を線形に量子化し
て量子化雑音が高域へノイズシェーピングされた量子化
ベースバンド信号を出力することができるデルタシグマ
型A/D変換器が得られるという作用を有する。
本発明の実施の形態を詳細に説明する。また、本発明の
実施の形態に対する以下の説明では、デルタシグマ型A
/D変換器について行うが、単にA/D変換器ともい
う。図1は本発明の第1の実施の形態におけるデルタシ
グマ型A/D変換器の構成を示すブロック図、図2は図
1に示すクロック発生器のタイミングチャートを示す
図、図3は図1に示すスイッチ制御器のタイミングチャ
ートを示す図、図4は図1に示すデルタシグマ型A/D
変換器の入力信号の重み付け係数を表にして示す図、図
5は図1に示すデルタシグマ型A/D変換器の正弦波ロ
ーカル信号の標本化を説明する説明図、図6は本発明の
第2の実施の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器
の構成を示すブロック図、図7は図6に示すクロック発
生器のタイミングチャートを示す図である。
本発明の第1の実施の形態におけるデルタシグマ型A/
D変換器の構成を説明する。図1において、1はアナロ
グ信号のRF帯またはIF帯の受信信号の入力端子、2
は量子化されたベースバンド信号の出力端子、23は基
準電圧の入力端子、3〜14はクロック発生器24が出
力する制御クロックの電圧によりオン・オフされるアナ
ログスイッチ(以下、単にスイッチともいい、3、4、
・・・、14はそれぞれ第1、第2、・・・、第12の
スイッチともいう)、15、16はキャパシタ(第1、
第2の入力キャパシタともいう)、17は積分キャパシ
タ、18は帰還キャパシタ、19は演算増幅器、21は
標本化クロックclkの入力端子である。
lk)40でトリガされる毎にアナログ入力信号を一定
のしきい値と比較した大小関係を2値振幅の論理信号と
して出力する1ビットA/D変換器、22は1ビットA
/D変換器20の出力に従い異なるタイミングの制御ク
ロックを発生して各アナログスイッチ11〜14のオン
・オフを制御するスイッチ制御器、24は所定のタイミ
ングの制御クロックを発生して各アナログスイッチ3〜
10のオン・オフを制御するクロック発生器、23は基
準電圧の入力端子である。
うに構成された本実施の形態におけるデルタシグマ型A
/D変換器の動作を説明する。まず、図2はアナログス
イッチ3〜14をオン・オフさせるためにクロック発生
器24が出力する制御クロックのタイミングを示すもの
であり、制御電圧がHighレベルでアナログスイッチ
はオンし、制御電圧がLowレベルでアナログスイッチ
はオフする。
がオンすると入力キャパシタ15は入力端子1の電圧V
in(t1)により充電される。このとき入力キャパシ
タ15に蓄えられる電荷Q1(t1)は次式により表わ
される。 Q1(t1)=C1・Vin(t1)・・・・・・・・・・・・・・(1)
イッチ5、6がオンすると、入力キャパシタ15は演算
増幅器19の仮想接地点とグランドとの間に接続され、
蓄えられていた電荷を放電する。演算増幅器19の反転
入力端子のインピーダンスは非常に高いため、キャパシ
タ15が放電した電荷はすべて積分キャパシタ17へ転
送される。
変換器20の出力に応じてアナログスイッチ11と12
または11と14がオンすると帰還キャパシタ18は端
子23の基準電圧Vrefにより1ビットA/D変換器
20の出力に応じて決まる正負いずれかの極性で充電さ
れる。このとき帰還キャパシタ18に蓄えられる電荷Q
4(t1)は次式により表わされる。 Q4(t1)=C4・Vref(t1)・・・・・・・・・・・・・(2)
/D変換器20の出力に応じて図3に示すようにアナロ
グスイッチ13と14または12と13がオンすると帰
還キャパシタ18は演算増幅器19の仮想接地点とグラ
ンドとの間に接続され、蓄えられていた電荷を放電す
る。演算増幅器19の反転入力端子のインピーダンスは
非常に高いため、帰還キャパシタ18が放電した電荷は
すべて積分キャパシタ17へ転送される。
シタ17の電荷Q3(t1’)は、時刻t1における積
分キャパシタ17の電荷をQ3(t1)とすると、次式
により表わされる。 Q3(t1’)=Q1(t1)−Q4(t1)+Q3(t1)・・・(3)
17に蓄えられる電荷Q3(t1’)は、演算増幅器1
9の出力端子の電圧をVout(t1’)とすれば次式
によっても表わされる。 Q3(t1’)=C3・Vout(t1’)・・・・・・・・・・・(4)
器19の出力電圧は次式により表わすことができる。 Vout(t1’)=(C1/C3)・Vin(t1) +(C4/C3)・Vref+Vout(t1)・・・(5)
は(C1/C3)倍され、1ビットA/D変換器20の
出力を負帰還させる電圧Vrefは(C4/C3)倍さ
れ、これらが加算された後に積分される演算が行われる
ことを示しており、デルタシグマ型A/D変換器として
動作する。
子1の電圧は図4に示すように係数倍され、同様の演算
が行われる。このとき、図4の係数が、例えば(C1/
C3)=1、(C4/C3)=0.707107のよう
に正弦波の標本化値にほぼ等しくなるようにキャパシタ
C1〜C3のキャパシタンスを設定すれば、デルタシグ
マ型A/D変換器による量子化の前段で図5に示すよう
な周期T0(=8Ts)の正弦波のローカル信号との乗
算を行う局部復調の演算を行うことと等価であり(所
謂、局部復調機能といわれ、クロック発生器24と、キ
ャパシタC1(15)を通る回路と、キャパシタC2
(16)を通る回路とにより構成される)、出力端子2
には量子化雑音がノイズシェーピングされるように量子
化されたベースバンド信号を得ることができる。
器20における標本化周波数fs(=1/Ts)は入力
端子1の受信信号の搬送波周波数f0(=1/T0)の
8倍となるように選ばれる。
ば、デルタシグマ型A/D変換器の入力部において、正
弦波の標本化値とほぼ等しいキャパシタンスを有する入
力キャパシタと、正弦波の標本化値との乗算と等価にな
るようにアナログスイッチをオン・オフさせるクロック
発生器とを設けることにより、アナログのRF帯または
IF帯の受信信号が局部復調された量子化ベースバンド
信号が得られるデルタシグマ型A/D変換器を実現する
ことができる。
照して、本発明の第2の実施の形態におけるデルタシグ
マ型A/D変換器の構成を説明する。図6において、4
3はアナログ信号のRF帯またはIF帯の受信信号の入
力端子、44は量子化されたベースバンドI信号の出力
端子、45は量子化されたベースバンドQ信号の出力端
子、88、89は基準電圧の入力端子である。
71が出力する制御クロックの電圧によりオン・オフさ
れるアナログスイッチ(以下、単にスイッチともい
う)、86、87はそれぞれ1ビットA/D変換器8
2、83の出力に従い異なるタイミングの制御クロック
を発生して各アナログスイッチ54〜57、66〜69
のオン・オフを制御するスイッチ制御器、70、71は
所定のタイミングの制御クロックを発生して各アナログ
スイッチ46〜53、58〜65のオン・オフを制御す
るクロック発生器、72、73、76、77はキャパシ
タ、74、78は積分キャパシタ、75、79は帰還キ
ャパシタ、80、81は演算増幅器、84、85は標本
化クロックclkの入力端子、82、83は1ビットA
/D変換器で、一定の周期のクロック信号でトリガされ
る毎にアナログ入力信号を一定のしきい値と比較した大
小関係を2値振幅の論理信号で出力するものである。
うに構成された本実施の形態におけるデルタシグマ型A
/D変換器の動作を説明する。まず、図7はアナログス
イッチ46〜53をオン・オフさせるためにクロック発
生器70が出力する制御クロックのタイミングを示し、
アナログスイッチ58〜65をオン・オフさせるために
クロック発生器71が出力する制御クロックのタイミン
グを示すものであり、制御電圧がHighレベルでアナ
ログスイッチはオンし、制御電圧がLowレベルでアナ
ログスイッチはオフする。本実施の形態における個々の
デルタシグマ型A/D変換器の動作は、上記第1の実施
の形態におけるデルタシグマ型A/D変換器の動作と同
様であるから、これ以上、詳細な動作の説明は省略す
る。
A/D変換器におけるベースバンドI信号とQ信号を得
るための直交復調としては、ローカル信号の位相差が9
0度であるような2個の局部復調機能(それぞれ、クロ
ック発生器70、71と、キャパシタC1(72、7
6)を通る回路と、キャパシタC2(73、77)を通
る回路とにより構成される)を用いて、上記のように、
受信信号を局部復調すればよく、得られるベースバンド
信号(出力信号)のうち一方がI信号、他方がQ信号と
なる。位相が90度ずれたローカル信号との乗算は、図
7に示すように、クロック発生器70、71が2Ts
(=T0/4)だけずれた制御クロックでアナログスイ
ッチ46〜69をオン及びオフさせることにより実現す
ることができる。
ば、デルタシグマ型A/D変換器の入力部において、正
弦波の標本化値とにほぼ等しいキャパシタンスを有する
入力キャパシタと、たがいに90度の位相差を有する正
弦波の標本化値との乗算と等価になるようにアナログス
イッチをオン・オフさせるクロック発生器とを設けたこ
とにより、すなわち、標本化周期毎に受信信号入力端子
から第1または第2の入力キャパシタを介して積分キャ
パシタへ転送される電荷が90度の位相差を有する正弦
波の標本化値との乗算と等価となるように標本化周期の
2倍の時間だけ時間差をおいて第1から第8のスイッチ
を選択してオン・オフさせるようにした制御クロック発
生器を備えたことにより、アナログのRF帯またはIF
帯の受信信号が直交復調された量子化ベースバンドIQ
信号が得られるデルタシグマ型A/D変換器を実現する
ことができる。
器は、以上説明したように構成し、特に一端が共通接続
された第1および第5のスイッチへRF帯またはIF帯
の受信信号を入力して標本化し、積分し、量子化して1
ビットA/D変換器の出力端子から信号を取り出し、入
力部において、正弦波の標本化値とほぼ等しいキャパシ
タンスを有する入力キャパシタと、正弦波の標本化値と
の乗算と等価になるようにアナログスイッチをオン・オ
フさせるクロック発生器とを設けるようにしたことによ
り、消費電流を増加せずにRF帯またはIF帯の受信信
号が局部復調され、かつ量子化雑音が高域へノイズシェ
ーピングされた量子化ベースバンド信号を出力するデル
タシグマ型A/D変換器が得られ、受信機から直交復調
器を削除することができ、チャネル選択フィルタをディ
ジタルフィルタで実現することができるため、装置を小
型化することが可能となる。
マ型A/D変換器の構成を示すブロック図
トを示す図
トを示す図
信号の重み付け係数を表にして示す図
波ローカル信号の標本化を説明する説明図
マ型A/D変換器の構成を示すブロック図
トを示す図
すブロック図
発生器のタイミングチャート
チ制御器のタイミングチャート
周波数スペクトラムを表す図
Claims (2)
- 【請求項1】一端が受信信号入力端子へ接続された第1
のスイッチと、一端が前記第1のスイッチへ接続された
第1の入力キャパシタと、一端が前記第1の入力キャパ
シタへ接続され、他端が接地された第2のスイッチと、
一端が前記第1のスイッチと前記第1の入力キャパシタ
へ共通接続され、他端が接地された第3のスイッチと、
一端が前記第1の入力キャパシタと前記第2のスイッチ
へ共通接続された第4のスイッチと、一端が受信信号入
力端子へ接続された第5のスイッチと、一端が前記第5
のスイッチへ接続された第2の入力キャパシタと、一端
が前記第2の入力キャパシタへ接続され、他端が接地さ
れた第6のスイッチと、一端が前記第5のスイッチと第
2の入力キャパシタへ共通接続された第7のスイッチ
と、一端が前記第2の入力キャパシタと前記第6のスイ
ッチへ共通接続された第8のスイッチと、反転入力端子
が前記第4および第8のスイッチへ共通接続され、非反
転入力端子が接地された演算増幅器と、一端が前記演算
増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記演算増幅
器の出力端子に接続された積分キャパシタと、アナログ
入力端子が前記演算増幅器の出力端子に接続された1ビ
ットA/D変換器と、一端が基準電圧源へ接続された第
9のスイッチと、一端が前記第9のスイッチへ接続され
た帰還キャパシタと、一端が前記帰還キャパシタへ接続
され、他端が接地された第10のスイッチと、一端が前
記第10のスイッチと前記帰還キャパシタへ共通接続さ
れ、他端が接地された第11のスイッチと、一端が前記
帰還キャパシタと前記第10のスイッチへ共通接続さ
れ、他端が前記演算増幅器の反転入力端子へ接続された
第12のスイッチと、前記1ビットA/D変換器の出力
に応じて前記第9から第12のスイッチをオン・オフ制
御させるスイッチ制御器とを備え、前記第1および第2
の入力キャパシタと前記積分キャパシタとの比が正弦波
の標本化値にほぼ等しいキャパシタンスを有し、標本化
周期毎に受信信号入力端子から前記第1または第2の入
力キャパシタを介して前記積分キャパシタへ転送される
電荷が正弦波の標本化値との乗算と等価となるように前
記第1から第8のスイッチを選択してオン・オフさせる
制御クロック発生器を備えたことを特徴とするデルタシ
グマ型A/D変換器。 - 【請求項2】同一の受信信号を入力するよう接続された
2個の請求項1に記載のデルタシグマ型A/D変換器に
おいて、各制御クロック発生器は、標本化周期毎に受信
信号入力端子から前記第1または第2の入力キャパシタ
を介して前記積分キャパシタへ転送される電荷が90度
の位相差を有する正弦波の標本化値との乗算と等価とな
るよう相互に標本化周期の2倍の時間だけ時間差をもっ
て前記第1から第8のスイッチを選択しオン・オフさせ
るようにしたことを特徴とするデルタシグマ型A/D変
換器。
Priority Applications (1)
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- 1996-12-26 JP JP35639896A patent/JP3628463B2/ja not_active Expired - Fee Related
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