JPH10189499A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10189499A
JPH10189499A JP35070496A JP35070496A JPH10189499A JP H10189499 A JPH10189499 A JP H10189499A JP 35070496 A JP35070496 A JP 35070496A JP 35070496 A JP35070496 A JP 35070496A JP H10189499 A JPH10189499 A JP H10189499A
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transparent insulating
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Masumitsu Ino
益充 猪野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)の製
造プロセスで大気中から混入するC、N、Oを除去し、
TFTのしきい値電圧Vthの変動を抑制する。 【解決手段】ガラス基板200にゲート電極201を形
成した後、それらを変形させたり歪みを与えない程度の
レーザーエネルギー202を全面に照射して表面を洗浄
する。ガラス基板200にゲート電極201及びゲート
絶縁膜203を形成した後、それらを変形させたり歪み
を与えない程度のレーザーエネルギー204を全面に照
射して表面を洗浄する。ガラス基板200にゲート電極
201、ゲート絶縁膜203及び非晶質シリコン膜20
5を形成した後、それらを変形させたり歪みを与えない
程度のレーザーエネルギー206を全面に照射して表面
を洗浄する。以上の工程の少なくともいずれかを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)等の製
造プロセスにおける基板表面や各種膜表面の洗浄方法に
適用して特に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】高解像度ディスプレイ用として、スイッ
チング素子に多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TF
T)を用いた小型、高精細のアクティブマトリクス型液
晶表示(LCD)パネルが開発されている。LCDのア
クティブエレメントに多結晶シリコンTFTを用いる
と、同一透明絶縁基板上に画素アレイ部と駆動アレイ部
とを同一プロセスで作製できるため、ワイヤーボンディ
ングや駆動ICの実装等の工程を削減できる利点が有
る。
【0003】例えば、図12に、Nチャネル型多結晶シ
リコンTFTとPチャネル型多結晶シリコンTFTを同
一基板上に作り、これらを組み合わせてシフトレジスタ
ーやサンプル&ホールド回路を構成した駆動回路内蔵型
LCDの一例を示す。この例において、画素アレイ部1
00には、各画素毎に、スイッチング素子であるNチャ
ネル型多結晶シリコンTFT101と映像信号電荷を蓄
積するキャパシタ102とが設けられ、これらが、液晶
を駆動する各画素電極(図示省略)に接続されている。
各画素の多結晶シリコンTFT101は、そのドレイン
がサンプル&ホールド回路103を介してX−ドライバ
ー104に接続され、ゲートがY−ドライバー105に
接続されている。そして、これらのX−ドライバー10
4とY−ドライバー105により画素アレイ部100の
個々の画素が選択されて駆動される。図示の如く、X−
ドライバー104には、X−クロック信号とX−スター
ト信号が入力され、Y−ドライバー105には、Y−ク
ロック信号とY−スタート信号が入力される。また、サ
ンプル&ホールド回路103には、ビデオ信号が入力さ
れる。このように、画素アレイ部100と周辺駆動回路
とに同じ多結晶シリコンTFTを用いることにより、こ
れらを同一基板上に同一プロセスで製造することができ
る。
【0004】一方、多結晶シリコンTFTを用いて大型
且つ高精細のLCDパネルを実現するために低温化技術
が注目されている。この低温化技術は、プロセス温度を
600℃以下まで下げたもので、この温度領域であれ
ば、安価で大面積のハードガラス基板が使えるため、駆
動回路一体型の大型LCDやより低コストの小型LCD
が実現できる。
【0005】しかしながら、この温度領域で高性能の多
結晶シリコンTFTを作ることは技術的に容易ではな
く、従来、種々の手法が試みられている。例えば、化学
気相成長(CVD)法で形成した非晶質シリコン薄膜若
しくはCVD法で形成した多結晶シリコン薄膜にシリコ
ンをイオン注入して非晶質化したものにレーザーエネル
ギーを照射して再結晶化させるレーザーアニール法は、
結晶粒径(グレイン)の成長を促進させて結晶性を高
め、これにより、TFTの移動度を改善しようとするも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した多結晶シリコ
ンTFTの製造過程で、透明絶縁基板やその上に形成し
た各種膜が大気に接触すると、それらの表面に、炭素原
子(C)、窒素原子(N)、酸素原子(O)等の不純物
が付着する。特に、C、N、Oの付着物は、多結晶シリ
コン膜のような半導体膜中に侵入するとドナー準位を形
成する。
【0007】例えば、図13に、ガラス基板106上に
形成された多結晶シリコン膜107の表面に大気中から
C、N、Oの原子が付着する様子を模式的に示す。この
多結晶シリコン膜107の表面から膜中に侵入したC、
N、Oは、図14に示すように、半導体の伝導帯の下に
ドナー準位を形成する。この結果、半導体のフェルミ準
位が上昇し、このフェルミ準位と真性半導体におけるフ
ェルミ準位(真性フェルミ準位)との差が大きくなる。
即ち、多結晶シリコン膜107中に侵入したC、N、O
により、半導体である多結晶シリコン膜107のフェル
ミ準位と真性フェルミ準位との差が変動し、その結果、
多結晶シリコン膜107に形成されるTFTのしきい値
電圧Vthが変動する。
【0008】また、これらの不純物は、上述したシリコ
ンの再結晶化を阻む作用を有しており、これらの不純物
が多く混入すると、再結晶化後の結晶粒径を大きくでき
ない。これは、TFTの電流駆動能力の低下を引き起こ
す。
【0009】更に、多結晶シリコンとゲート絶縁膜であ
る酸化シリコンとの界面に、同じようにC、N、Oが過
剰に侵入すると、界面準位の増加を引き起こす。これ
は、それらの不純物によりSi−Siネットワークにダ
ングリングボンドが形成されるためで、その結果、電子
の走行が妨げられ、TFTの電流駆動能力が低下する。
例えば、図15(a)に示すように、シリコンのダング
リングボンドAが多く存在すると、それによって電子が
散乱され、移動度が低下する。一方、図15(b)に示
すように、シリコンのダングリングボンドが無いと、電
子の移動度は大きくなる。
【0010】このような不純物除去のための洗浄には、
一般に、フッ酸系のエッチング液が用いられる。例え
ば、特開平6−333897号公報には、混酸エッチン
グを行った後、フッ酸溶液を用いて半導体ウェハの洗浄
を行うことが記載されている。しかしながら、このよう
なフッ酸系のエッチング液を用いる方法では、CVD装
置のような成膜装置やレーザーアニール装置の外で洗浄
を行わなければならず、その間の基板搬送中に大気中か
らC、N、O等の不純物が付着するという問題が有っ
た。
【0011】また、特開平7−211681号公報に
は、半導体ウェハに付着している不純物を高純度の不活
性ガスで除去する方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、シリコン表面との結合が比較的強い
C、N、Oは殆ど除去することができない。
【0012】そこで、本発明の目的は、C、N、O等の
不純物を効果的に除去できるとともに、その洗浄処理
後、例えば、透明絶縁基板表面や各種膜表面を大気に曝
すことなく次の成膜工程等を実施することが容易な半導
体装置の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決すべ
く、本発明の半導体装置の製造方法では、絶縁層上に導
電膜を所定パターンに形成した後、全面にレーザー照射
を行って、前記絶縁層及び前記導電膜の表面領域を洗浄
する。例えば、本発明を、液晶表示パネル用の薄膜トラ
ンジスタの製造方法に適用する場合、前記絶縁層が透明
絶縁基板であり、前記導電膜が薄膜トランジスタのゲー
ト電極である。
【0014】また、本発明の別の態様による半導体装置
の製造方法は、透明絶縁基板上に、薄膜トランジスタの
ゲート電極となる金属電極膜をパターン形成する工程
と、前記金属電極膜上を含む前記透明絶縁基板上の全面
に前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜の表面にレーザー照射を行
って、前記絶縁膜の表面領域を洗浄する工程と、を有す
る。
【0015】また、本発明の更に別の態様による半導体
装置の製造方法は、透明絶縁基板上に、薄膜トランジス
タのゲート電極となる金属電極膜をパターン形成する工
程と、前記金属電極膜上を含む前記透明絶縁基板上の全
面に前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜
を形成する工程と、前記絶縁膜上の全面に非晶質又は多
結晶のシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜の
表面にレーザー照射を行って、前記シリコン膜の表面領
域を洗浄する工程と、を有する。
【0016】また、本発明の更に別の態様による半導体
装置の製造方法では、薄膜トランジスタを形成すべき透
明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面領
域を洗浄する。
【0017】また、本発明の更に別の態様による半導体
装置の製造方法では、透明絶縁基板上の全面に非晶質又
は多結晶のシリコン膜を形成した後、前記シリコン膜の
表面にレーザー照射を行って、その表面領域を洗浄す
る。
【0018】また、本発明の更に別の態様による半導体
装置の製造方法は、透明絶縁基板上の全面に非晶質又は
多結晶のシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜
を再結晶化した後、その再結晶化した前記シリコン膜上
の全面に薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜
を形成する工程と、前記絶縁膜の表面にレーザー照射を
行って、その表面領域を洗浄する工程と、を有する
【0019】また、本発明の更に別の態様による半導体
装置の製造方法は、透明絶縁基板上の全面に非晶質又は
多結晶のシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜
を再結晶化した後、その再結晶化した前記シリコン膜上
の全面に薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜
を形成する工程と、前記絶縁膜上に前記薄膜トランジス
タのゲート電極となる金属電極膜を所定パターンに形成
する工程と、前記金属電極膜表面及び前記絶縁膜表面に
レーザー照射を行って、それらの表面領域を洗浄する工
程と、を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0021】図1に、本発明の第1〜第3の実施の形態
を示す。
【0022】まず、図1(a)を参照して、本発明の第
1の実施の形態を説明する。
【0023】図示の如く、この第1の実施の形態では、
例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上に、例
えば、ボトムゲート型多結晶シリコン薄膜トランジスタ
(TFT)のゲート電極となる金属電極膜201を所定
パターンに形成した後、全面にレーザーエネルギー20
2を照射して、透明絶縁基板200及び金属電極膜20
1の表面領域を洗浄する。
【0024】即ち、レーザーエネルギーによるアニール
処理によって、透明絶縁基板200及び金属電極膜20
1の表面に存在する水分(H2 O)、炭素原子(C)、
窒素原子(N)、酸素原子(O)等をそれらの表面から
離脱させて除去する。これは、熱による洗浄方法で、ア
ニールエネルギーを大きくすれば、透明絶縁基板200
及び金属電極膜201の表面とC、N、O等との結合を
切ることが可能である。但し、アニールエネルギーは、
透明絶縁基板200及び金属電極膜201を変形させた
り、それらに歪みを生じさせたりするものでないように
する。
【0025】そこで、この第1の実施の形態の場合、レ
ーザーの照射条件としては、照射エネルギー100〜2
00mJ/cm2 程度、照射温度400〜600℃程度
とするのが好ましい。照射エネルギーが100mJ/c
2 よりも小さいと、透明絶縁基板200及び金属電極
膜201の表面とC、N、O等との結合を切ることが困
難になって、洗浄の効果が小さくなり過ぎる虞が有り、
一方、照射エネルギーが200mJ/cm2 よりも大き
いと、透明絶縁基板200及び金属電極膜201を変形
させたり、それらに歪みを生じさせたりする虞が生じ
る。また、照射温度が400℃よりも低いと、やはり透
明絶縁基板200及び金属電極膜201の表面とC、
N、O等との結合を切ることが困難になって、洗浄の効
果が小さくなり過ぎる虞が有り、一方、照射温度が60
0℃よりも高いと、例えば、金属電極膜201をタンタ
ル(Ta)で構成したような場合、その金属電極膜20
1を変形させたり、それに歪みを生じさせたりする虞が
生じる。
【0026】なお、レーザーとしては、例えば、パルス
幅20〜100nsのパルスレーザーを1ショット乃至
複数回のショットで用いることができる。
【0027】SIMS(Secondary Ion Mass Spectrome
try : 二次イオン質量分析法)により確認した結果で
は、この第1の実施の形態の方法により、例えば、10
13〜1014/cm2 程度(≒1018〜1019/cm3
度)存在したC、N、Oの表面濃度を1011〜1013
cm2 程度まで減少させることができる。
【0028】この第1の実施の形態によるレーザーエネ
ルギー照射は、真空中で行うのが好ましい。但し、不純
物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活性ガス雰
囲気中で行うことは可能である。また、このレーザーエ
ネルギー照射による洗浄後、真空解除すること無しに、
透明絶縁基板200を、例えば、CVD装置内に入れ、
例えば、ボトムゲート型TFTのゲート絶縁膜となる酸
化シリコン膜等をその全面に形成するのが好ましい。こ
れにより、洗浄後の新たな不純物付着による汚染を防止
することができる。この時、例えば、レーザーアニール
装置からCVD装置へは、一連のロックチャンバー内で
搬送することが可能なので、従来のようなフッ酸系のエ
ッチング液で洗浄する場合には困難であった大気との接
触を避けるように構成することが比較的容易である。
【0029】また、この第1の実施の形態による洗浄を
行う前、透明絶縁基板200上に金属電極膜201を形
成する前に、後述するように(図2(a)参照)、透明
絶縁基板200の表面のみを予めレーザーエネルギー照
射により洗浄しておいても良い。その場合、透明絶縁基
板200のレーザー洗浄処理から真空解除すること無し
に、その全面に、パターニング前の金属電極膜201を
形成すると、不純物混入防止により効果的である。
【0030】なお、この第1の実施の形態は、本発明を
ボトムゲート型多結晶シリコンTFTの製造方法に適用
した場合であるが、この第1の実施の形態と同様の構成
で、例えば、単結晶シリコン半導体基板の上に形成した
配線層等の洗浄を行うこともできる。その場合には、図
1(a)に示した透明絶縁基板200が、例えば、単結
晶シリコン半導体基板(不図示)の上に形成した層間絶
縁膜に相当し、金属電極膜201が多結晶シリコンや金
属で構成された配線層に相当する。そして、それらの表
面にレーザーエネルギーを照射して、その表面領域を洗
浄する。
【0031】次に、図1(b)を参照して、本発明の第
2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態にお
いて、上述した第1の実施の形態と対応する部位には上
述した第1の実施の形態と同一の符号を付す。
【0032】図示の如く、この第2の実施の形態では、
例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上に、例
えば、ボトムゲート型多結晶シリコンTFTのゲート電
極となる金属電極膜201を所定パターンに形成した
後、更に、その上に、ゲート絶縁膜となる絶縁膜203
を形成し、しかる後、全面にレーザーエネルギー204
を照射して、絶縁膜203の表面領域を洗浄する。
【0033】これにより、上述した第1の実施の形態の
場合と同様、絶縁膜203の表面に存在するH2 O、
C、N、O等をその絶縁膜203の表面から離脱させて
除去する。
【0034】この第2の実施の形態の場合には、レーザ
ーの照射条件を、照射エネルギー200〜400mJ/
cm2 程度、照射温度900〜1100℃程度とするの
が好ましい。照射エネルギーが200mJ/cm2 より
も小さいと、絶縁膜203表面とC、N、O等との結合
を切ることが困難になって、洗浄の効果が小さくなり過
ぎる虞が有り、一方、照射エネルギーが400mJ/c
2 よりも大きいと、透明絶縁基板200、金属電極膜
201及び絶縁膜203を変形させたり、それらに歪み
を生じさせたりする虞が生じる。また、照射温度が90
0℃よりも低いと、やはり絶縁膜203表面とC、N、
O等との結合を切ることが困難になって、洗浄の効果が
小さくなり過ぎる虞が有り、一方、照射温度が1100
℃よりも高いと、やはり透明絶縁基板200、金属電極
膜201及び絶縁膜203を変形させたり、それらに歪
みを生じさせたりする虞が生じる。
【0035】SIMSにより確認した結果では、この第
2の実施の形態の方法により、例えば、1013〜1014
/cm2 程度(≒1018〜1019/cm3 程度)存在し
たC、N、Oの表面濃度を1010〜1011/cm2 程度
まで減少させることができる。
【0036】また、この第2の実施の形態でも、上述し
た第1の実施の形態と同様、レーザーエネルギー照射を
真空中で行うのが好ましい。但し、やはり不純物準位を
形成し難いアルゴン(Ar)等の不活性ガス雰囲気中で
行うことは可能である。また、この第2の実施の形態の
レーザーエネルギー照射による洗浄後、真空解除するこ
と無しに、透明絶縁基板200を、例えば、CVD装置
内に入れ、例えば、ボトムゲート型多結晶シリコンTF
Tの活性層となる非晶質又は多結晶のシリコン膜等を絶
縁膜203上の全面に形成するのが好ましい。これによ
り、やはり洗浄後の新たな不純物付着による汚染を防止
することができる。
【0037】次に、図1(c)を参照して、本発明の第
3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態にお
いて、上述した第1及び第2の実施の形態と対応する部
位には上述した第1及び第2の実施の形態と同一の符号
を付す。
【0038】図示の如く、この第3の実施の形態では、
例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上に、例
えば、ボトムゲート型多結晶シリコンTFTのゲート電
極となる金属電極膜201を所定パターンに形成した
後、更に、その上に、ゲート絶縁膜となる絶縁膜203
を形成し、更に、その上に、活性層となる非晶質又は多
結晶のシリコン膜205を形成した後、全面にレーザー
エネルギー206を照射して、シリコン膜205の表面
領域を洗浄する。
【0039】これにより、上述した第1及び第2の実施
の形態の場合と同様、シリコン膜205の表面に存在す
るH2 O、C、N、O等をそのシリコン膜205の表面
から離脱させて除去する。
【0040】この第3の実施の形態の場合には、レーザ
ーの照射条件を、照射エネルギー200〜300mJ/
cm2 程度、照射温度800〜1000℃程度とするの
が好ましい。照射エネルギーが200mJ/cm2 より
も小さいと、シリコン膜205表面のSiとC、N、O
等との結合を切ることが困難になって、洗浄の効果が小
さくなり過ぎる虞が有り、一方、照射エネルギーが30
0mJ/cm2 よりも大きいと、透明絶縁基板200、
金属電極膜201、絶縁膜203及びシリコン膜205
を変形させたり、それらに歪みを生じさせたりする虞が
生じる。また、照射温度が800℃よりも低いと、やは
りシリコン膜205表面のSiとC、N、O等との結合
を切ることが困難になって、洗浄の効果が小さくなり過
ぎる虞が有り、一方、照射温度が1000℃よりも高い
と、やはり透明絶縁基板200、金属電極膜201、絶
縁膜203及びシリコン膜205を変形させたり、それ
らに歪みを生じさせたりする虞が生じる。
【0041】SIMSにより確認した結果では、この第
3の実施の形態の方法により、例えば、1013〜1014
/cm2 程度(≒1018〜1019/cm3 程度)存在し
たC、N、Oの表面濃度を1010〜1012/cm2 程度
まで減少させることができる。
【0042】また、この第3の実施の形態でも、上述し
た第1及び第2の実施の形態と同様、レーザーエネルギ
ー照射を真空中で行うのが好ましい。但し、やはり不純
物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活性ガス雰
囲気中で行うことは可能である。
【0043】また、シリコン膜205を非晶質シリコン
膜のCVDで形成した場合には、この第3の実施の形態
のレーザーエネルギー照射による洗浄後、真空解除する
こと無しに、同じレーザーアニール装置内でその非晶質
シリコン膜の再結晶化を行うのが好ましい。一方、シリ
コン膜205を多結晶シリコン膜のCVDで形成した場
合には、この第3の実施の形態のレーザーエネルギー照
射による洗浄後、真空解除すること無しに、透明絶縁基
板200をイオン注入装置に搬入し、そこでシリコンの
イオン注入を行ってシリコン膜205を非晶質化した
後、やはり真空解除すること無しに、透明絶縁基板20
0を再びレーザーアニール装置に入れ、そこで非晶質シ
リコン膜の再結晶化を行うのが好ましい。
【0044】これにより、シリコンの再結晶化工程にお
いて、上述の不純物の混入が殆ど無いので、結晶成長の
阻害要因が殆ど無く、このため、結晶粒径の大きい多結
晶シリコン膜を得ることができる。その結果、TFTの
電子/正孔の移動度が大きくなり、高速駆動可能なTF
T回路を得ることができる。
【0045】なお、シリコン膜205を多結晶シリコン
膜のCVDで形成した場合には、そのシリコン膜205
にシリコンをイオン注入して非晶質化した後に、この第
3の実施の形態によるレーザー洗浄を行っても良い。そ
の場合には、レーザー洗浄後、引き続き同じレーザーア
ニール装置内で再結晶化処理できるので、簡便である。
また、CVDで形成した多結晶シリコン膜の状態でレー
ザー洗浄を行い、更に、その多結晶シリコン膜を非晶質
化した後にも再度レーザー洗浄を行うようにしても良
い。
【0046】また、上述したシリコンの再結晶化処理終
了後、やはり真空解除すること無しに、その再結晶化し
た多結晶シリコン膜の上に層間絶縁膜等を形成するよう
にすると、シリコンの再結晶化処理後の不純物混入を効
果的に防止することができ、TFTのしきい値電圧Vth
をより安定させることができる。
【0047】以上に説明した第1〜第3の実施の形態に
よるレーザー洗浄処理は、例えば、ボトムゲート型多結
晶シリコンTFTの一連の製造プロセスにおいて、その
全てを行うのが好ましいが、必ずしもその必要は無く、
任意の組み合わせで行うことができる。例えば、第1〜
第3の実施の形態によるレーザー洗浄処理を、第1の
み、第2のみ、第3のみ、第1と第2のみ、第1と第3
のみ、或いは、第2と第3のみの組み合わせで行っても
良い。この時、既述した多結晶シリコン膜とゲート絶縁
膜との界面の準位を減少させるという観点からは、第2
の実施の形態が最も効果が大きく、次いで、第3の実施
の形態→第1の実施の形態の順で効果が小さくなる。
【0048】図3に、上述した第1〜第3の実施の形態
によるレーザー洗浄処理を全て適用して作製したNチャ
ネル型多結晶シリコンTFTの特性を示す。
【0049】この図3において、横軸はTFTのゲート
−ソース間電圧VGS〔V〕、縦軸はチャネル貫通電流I
DS〔A〕を夫々示す。また、図中、曲線Aが、上述した
第1〜第3の実施の形態によるレーザー洗浄処理を全て
適用して作製したNチャネル型多結晶シリコンTFTの
特性を、曲線Bが、レーザー洗浄処理を全く行わずに作
製したNチャネル型多結晶シリコンTFTの特性を夫々
示している。
【0050】この図3から分かるように、本発明の第1
〜第3の実施の形態によるレーザー洗浄処理を全て適用
して作製したNチャネル型多結晶シリコンTFTの特性
曲線Aは、レーザー洗浄処理を全く行わずに作製したN
チャネル型多結晶シリコンTFTの特性曲線Bに比較し
て、全体的に右方向(エンハンスメント方向)にシフト
しており、また、チャネル貫通電流IDSの最小値からの
立ち上がりの傾きが大きくなっている。これは、本発明
の洗浄処理により、C、N、Oの混入が少なくなって、
多結晶シリコン膜中の局在準位並びに界面準位が減少し
たことを示している。この結果、例えば、チャネル貫通
電流(ドレイン電流)IDS=10-6〔A〕時のゲート−
ソース間電圧(ゲート電圧)VGS〔V〕として定義され
るTFTのしきい値電圧Vth(図中、aで示す。)が零
電圧に近くなって、高速動作が可能になるとともに、オ
ン時の電流を大きくとることができるようになる。ま
た、VGS=0〔V〕時のチャネル貫通電流IDS(即ち、
オフセット電流)が小さくなるため、例えば、CMOS
構成の駆動回路の消費電流が小さくなる。
【0051】即ち、本発明の洗浄処理を施すことによ
り、特性の優れた多結晶シリコンTFTを得ることがで
きる。
【0052】次に、図2を参照して、主としてトップゲ
ート型TFTの製造プロセスに適用して有効な本発明の
第4〜第7の実施の形態を説明する。
【0053】まず、図2(a)に示す第4の実施の形態
では、例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の全
面にレーザーエネルギー207を照射して、その表面領
域を洗浄する。即ち、レーザーエネルギーによるアニー
ル処理によって、透明絶縁基板200の表面に存在する
2 O、C、N、O等をその表面から離脱させて除去す
る。この時のアニールエネルギーは、透明絶縁基板20
0を変形させたり、それに歪みを生じさせたりするもの
でないようにする。
【0054】この第4の実施の形態によるレーザーエネ
ルギー照射は、やはり真空中で行うのが好ましい。但
し、不純物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活
性ガス雰囲気中で行うことは可能である。そして、この
レーザーエネルギー照射による洗浄後、真空解除するこ
と無しに、透明絶縁基板200を、例えば、CVD装置
内に入れ、例えば、トップゲート型多結晶シリコンTF
Tの活性層となる非晶質又は多結晶のシリコン膜等をそ
の全面に形成するのが好ましい。これにより、洗浄後の
新たな不純物付着による汚染を防止することができる。
【0055】なお、この第4の実施の形態による透明絶
縁基板200表面のレーザー洗浄処理は、既述したボト
ムゲート型TFTの製造プロセスにおける第1〜第3の
実施の形態と組み合わせて用いても良い。
【0056】次に、図2(b)に示す第5の実施の形態
では、例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上
の全面に、例えば、トップゲート型多結晶シリコンTF
Tの活性層となる非晶質又は多結晶のシリコン膜208
を形成した後、そのシリコン膜208の表面にレーザー
エネルギー209を照射して、そのシリコン膜208の
表面領域を洗浄する。即ち、レーザーエネルギーによる
アニール処理によって、シリコン膜208の表面に存在
するH2 O、C、N、O等をその表面から離脱させて除
去する。この時のアニールエネルギーは、透明絶縁基板
200及びシリコン膜208を変形させたり、それらに
歪みを生じさせたりするものでないようにする。
【0057】この第5の実施の形態でも、レーザーエネ
ルギー照射を真空中で行うのが好ましい。但し、やはり
不純物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活性ガ
ス雰囲気中で行うことは可能である。
【0058】また、この第5の実施の形態において、シ
リコン膜208を非晶質シリコン膜のCVDで形成した
場合には、この第5の実施の形態のレーザーエネルギー
照射による洗浄後、真空解除すること無しに、同じレー
ザーアニール装置内でその非晶質シリコン膜の再結晶化
を行うのが好ましい。一方、シリコン膜208を多結晶
シリコン膜のCVDで形成した場合には、この第5の実
施の形態のレーザーエネルギー照射による洗浄後、真空
解除すること無しに、透明絶縁基板200をイオン注入
装置に搬入し、そこでシリコンのイオン注入を行ってシ
リコン膜208を非晶質化した後、やはり真空解除する
こと無しに、透明絶縁基板200を再びレーザーアニー
ル装置に入れ、そこで非晶質シリコン膜の再結晶化を行
うのが好ましい。
【0059】これにより、シリコンの再結晶化工程にお
いて、上述の不純物の混入が殆ど無いので、結晶成長の
阻害要因が殆ど無く、このため、結晶粒径の大きい多結
晶シリコン膜を得ることができる。その結果、TFTの
電子/正孔の移動度が大きくなり、高速駆動可能なTF
T回路を得ることができる。
【0060】なお、シリコン膜208を多結晶シリコン
膜のCVDで形成した場合には、そのシリコン膜208
にシリコンをイオン注入して非晶質化した後に、この第
5の実施の形態によるレーザー洗浄を行っても良い。そ
の場合には、レーザー洗浄後、引き続き同じレーザーア
ニール装置内で再結晶化処理できるので、簡便である。
また、CVDで形成した多結晶シリコン膜の状態でレー
ザー洗浄を行い、更に、その多結晶シリコン膜を非晶質
化した後にも再度レーザー洗浄を行うようにしても良
い。
【0061】また、上述したシリコンの再結晶化処理終
了後、やはり真空解除すること無しに、その再結晶化し
た多結晶シリコン膜の上の全面に、例えば、トップゲー
ト型TFTのゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成するのが
好ましい。これにより、洗浄後の新たな不純物付着によ
る汚染を防止することができる。
【0062】次に、図2(c)に示す第6の実施の形態
では、例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上
の全面に、例えば、トップゲート型多結晶シリコンTF
Tの活性層となる非晶質又は多結晶のシリコン膜208
を形成して再結晶化させた後、更に、そのシリコン膜2
08の上の全面に、ゲート絶縁膜となる絶縁膜210を
形成し、しかる後、その絶縁膜210の表面にレーザー
エネルギー211を照射して、その絶縁膜210の表面
領域を洗浄する。即ち、レーザーエネルギーによるアニ
ール処理によって、絶縁膜210の表面に存在するH2
O、C、N、O等をその表面から離脱させて除去する。
この時のアニールエネルギーは、透明絶縁基板200、
シリコン膜208及び絶縁膜210を変形させたり、そ
れらに歪みを生じさせたりするものでないようにする。
【0063】この第6の実施の形態によるレーザーエネ
ルギー照射は、やはり真空中で行うのが好ましい。但
し、不純物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活
性ガス雰囲気中で行うことは可能である。そして、この
レーザーエネルギー照射による洗浄後、真空解除するこ
と無しに、透明絶縁基板200を、例えば、スパッタ装
置内に入れ、例えば、トップゲート型TFTのゲート電
極となる金属膜等をその全面に形成するのが好ましい。
これにより、洗浄後の新たな不純物付着による汚染を防
止することができる。
【0064】次に、図2(d)に示す第7の実施の形態
では、例えば、ガラス基板等の透明絶縁基板200の上
の全面に、例えば、トップゲート型多結晶シリコンTF
Tの活性層となる非晶質又は多結晶のシリコン膜208
を形成して再結晶化させた後、更に、そのシリコン膜2
08の上の全面に、ゲート絶縁膜となる絶縁膜210を
形成し、更に、その上に、ゲート電極となる金属電極膜
212をパターン形成した後、その金属電極膜212の
表面及び絶縁膜210の表面にレーザーエネルギー21
3を照射して、それらの表面領域を洗浄する。即ち、レ
ーザーエネルギーによるアニール処理によって、金属電
極膜212及び絶縁膜210の表面に存在するH2 O、
C、N、O等をそれらの表面から離脱させて除去する。
この時のアニールエネルギーは、透明絶縁基板200、
シリコン膜208、絶縁膜210及び金属電極膜212
を変形させたり、それらに歪みを生じさせたりするもの
でないようにする。
【0065】この第7の実施の形態によるレーザーエネ
ルギー照射は、やはり真空中で行うのが好ましい。但
し、不純物準位を形成し難いアルゴン(Ar)等の不活
性ガス雰囲気中で行うことは可能である。そして、この
レーザーエネルギー照射による洗浄後、真空解除するこ
と無しに、透明絶縁基板200を、例えば、CVD装置
内に入れ、絶縁膜210及び金属電極膜212の上の全
面に、例えば、層間絶縁膜等を形成するようにすると、
洗浄後の新たな不純物付着による汚染を効果的に防止す
ることができ、TFTのしきい値電圧Vthをより安定さ
せることができる。
【0066】以上に説明した第4〜第7の実施の形態に
よるレーザー洗浄処理は、例えば、トップゲート型多結
晶シリコンTFTの一連の製造プロセスにおいて、その
全てを行うのが好ましいが、必ずしもその必要は無く、
任意の組み合わせで行うことができる。例えば、第4〜
第7の実施の形態によるレーザー洗浄処理を、第1の
み、第2のみ、第3のみ、第4のみ、第1と第2のみ、
第1と第3のみ、第1と第4のみ、第2と第3のみ、第
2と第4のみ、第3と第4のみ、第1と第2と第3の
み、第1と第2と第4のみ、第1と第3と第4のみ、或
いは、第2と第3と第4のみの組み合わせで行っても良
い。この時、既述した多結晶シリコン膜とゲート絶縁膜
との界面の準位を減少させるという観点からは、第2の
実施の形態が最も効果が大きく、次いで、第3の実施の
形態→第4の実施の形態→第1の実施の形態の順で効果
が小さくなる。
【0067】次に、図4〜図8を参照して、上述した本
発明の第1〜第4の実施の形態によるレーザー洗浄を全
て適用したボトムゲート型多結晶シリコンTFTの製造
方法の例を説明する。
【0068】まず、図4〜図6を参照して、Nチャネル
型多結晶シリコンTFTの製造方法を説明する。このN
チャネル型多結晶シリコンTFTは、例えば、アクティ
ブマトリクス型LCDの画素部に各画素電極のスイッチ
ング素子として設けられるものであり、或いは、そのア
クティブマトリクス型LCDの周辺駆動回路に設けられ
るものである。これらは、通常、同一のプロセスで同時
に製造される。
【0069】まず、図4(a)に示すように、上述した
本発明の第4の実施の形態に従い、ガラス基板1に真空
中でレーザーエネルギー207を照射し、その表面に存
在するH2 O、C、N、O等をその表面から離脱させて
除去する。この時のアニールエネルギーは、ガラス基板
1を変形させたり、それに歪みを生じさせたりするもの
でないようにする。
【0070】次に、図4(b)に示すように、上述のレ
ーザー洗浄後、真空解除すること無しに、ガラス基板1
をレーザーアニール装置からスパッタ装置に搬送し、そ
こで、ガラス基板1上の全面に、例えば、モリブデン
(Mo)膜2a及びその上にタンタル(Ta)膜2bを
順次スパッタ法により堆積する。
【0071】次に、図4(c)に示すように、Mo膜2
aとTa膜2bの積層膜をフォトリソグラフィー及びド
ライエッチングによりパターニングして、ゲート電極パ
ターン2を形成する。
【0072】次に、図4(d)に示すように、上述した
本発明の第1の実施の形態に従い、ゲート電極パターン
2が形成されたガラス基板1の全面に真空中でレーザー
エネルギー202を照射する。これにより、ゲート電極
パターン2及びガラス基板1の表面に存在するH2 O、
C、N、O等をそれらの表面から離脱させて除去する。
この時のレーザーの照射条件は、特に、Ta膜2bを含
むゲート電極パターン2を変形させたり、それに歪みを
生じさせないように、照射エネルギー100〜200m
J/cm2 程度、照射温度400〜600℃程度とす
る。
【0073】次に、図5(a)に示すように、ゲート電
極パターン2のTa膜2bの部分及びMo膜2aの側面
部分を陽極酸化して、Moからなるゲート電極3の表面
部分に陽極酸化膜4が形成された構造を得る。ここで、
陽極酸化膜4の上面部分は、絶縁膜であるTaOx で主
として構成され、側面部分は、導電膜であるMoOx
主として構成されている。
【0074】しかる後、図外の位置において、陽極酸化
時の引き出し電極として用いるためにゲート電極パター
ン2と一体に設けてあった電極部分をフォトリソグラフ
ィー及びドライエッチングにより除去し、更に、後にゲ
ート電極3に対するコンタクトを形成する、やはり図外
の位置において、陽極酸化膜4の上面部分のTaOx
フォトリソグラフィー及びドライエッチングにより開口
を形成する。
【0075】次に、図5(b)に示すように、ガラス基
板1の表面と陽極酸化膜4の表面を含む全面に真空中で
レーザーエネルギー214を照射し、それらの表面に存
在するH2 O、C、N、O等をそれらの表面から離脱さ
せて除去する。この時のアニールエネルギーは、特に、
ゲート電極3及び陽極酸化膜4を変形させたり、それら
に歪みを生じさせないようにする。
【0076】次に、図5(c)に示すように、上述のレ
ーザー洗浄後、真空解除すること無しに、ガラス基板1
をレーザーアニール装置からCVD装置に搬送し、そこ
で、陽極酸化膜4上を含む全面にプラズマCVD法によ
り窒化シリコン膜5、及び、その上に酸化シリコン膜6
を順次形成する。
【0077】次に、図5(d)に示すように、上述した
本発明の第2の実施の形態に従い、ゲート絶縁膜最上層
の酸化シリコン膜6の表面に真空中でレーザーエネルギ
ー204を照射する。これにより、酸化シリコン膜6の
表面に存在するH2 O、C、N、O等をその表面から離
脱させて除去する。この時のレーザーの照射条件は、特
に、ゲート電極3、陽極酸化膜4、窒化シリコン膜5及
び酸化シリコン膜6を変形させたり、それらに歪みを生
じさせないように、照射エネルギー200〜400mJ
/cm2 程度、照射温度900〜1100℃程度とす
る。
【0078】次に、図6(a)に示すように、上述のレ
ーザー洗浄後、真空解除すること無しに、ガラス基板1
をレーザーアニール装置からCVD装置に搬送し、そこ
で、酸化シリコン膜6上の全面にプラズマCVD法によ
り非晶質シリコン膜7を形成する。なお、非晶質シリコ
ン膜7は、多結晶シリコン膜をプラズマCVD法により
形成した後、その多結晶シリコン膜にシリコンをイオン
注入して非晶質化することにより形成しても良い。
【0079】次に、図6(b)に示すように、上述した
本発明の第3の実施の形態に従い、非晶質シリコン膜7
の表面に真空中でレーザーエネルギー206を照射し、
その表面に存在するH2 O、C、N、O等をその表面か
ら離脱させて除去する。この時のレーザーの照射条件
は、特に、ゲート電極3、陽極酸化膜4、窒化シリコン
膜5、酸化シリコン膜6及び非晶質シリコン膜7を変形
させたり、それらに歪みを生じさせないように、照射エ
ネルギー200〜300mJ/cm2 程度、照射温度8
00〜1000℃程度とする。
【0080】次に、図6(c)に示すように、全面にC
VD法により酸化シリコン膜8を形成する。次いで、こ
の酸化シリコン膜8上の全面に形成したフォトレジスト
9を、ゲート電極3をマスクとしてガラス基板1の裏面
側から露光し、現像して、図示の如く、ゲート電極3に
対し自己整合的にフォトレジスト9のパターンを残す。
【0081】次に、図7(a)に示すように、そのパタ
ーニングされたフォトレジスト9をマスクとして酸化シ
リコン膜8をドライエッチングし、図示の如く、酸化シ
リコン膜8をゲート電極3に対応したパターンに残した
後、アッシングによりフォトレジスト9を除去する。し
かる後、全面にパルスレーザー10を照射して、非晶質
シリコン膜7を多結晶シリコン膜11に再結晶化する。
この時、ゲート電極3の直上位置に設けた酸化シリコン
膜8により、ゲート電極3から放散され易い熱エネルギ
ーが酸化シリコン膜8の蓄熱作用(レーザー光反射防止
作用)で補償され、これによってゲート電極3部分とそ
れ以外の部分でのシリコン膜の結晶化エネルギーの不均
一が補償されて、非晶質シリコン膜7の全体がほぼ均一
に再結晶化される。また、ゲート電極3の表面に設けた
陽極酸化膜4により、ゲート電極3上に形成される多結
晶シリコン膜11の部分の表面荒れが少なくなってその
平坦性が向上する。なお、この陽極酸化膜4は、ゲート
絶縁膜の誘電率を高くする効果も有る。
【0082】次に、図7(b)に示すように、ゲート電
極3の直上位置に設けた酸化シリコン膜8をイオン注入
マスクとして用い、例えば、PH3 により、多結晶シリ
コン膜11にゲート電極3と自己整合的にN型不純物1
2、例えば、リン(P)を比較的低濃度にイオン注入
し、例えば、1018〜1019/cm3 程度の濃度のN型
低濃度拡散層13を形成する。
【0083】次に、図7(c)に示すように、酸化シリ
コン膜8、即ち、ゲート電極3を含む比較的幅広の領域
にフォトレジスト14を形成し、このフォトレジスト1
4をイオン注入マスクとして用いて、例えば、PH3
より、多結晶シリコン膜11にN型不純物12、例え
ば、リン(P)を比較的高濃度にイオン注入し、例え
ば、1019〜1021/cm3 程度の濃度のN型高濃度拡
散層15を形成する。これにより、TFTのソース/ド
レインを主として構成するN型高濃度拡散層15の内側
にN型低濃度拡散層13が設けられたLDD(Lightly
Doped Drain)構造が形成される。
【0084】以上により、LDD構造のNチャネル型多
結晶シリコンTFTの主要部が製造される。
【0085】次に、図8及び図9を参照して、上述した
Nチャネル型多結晶シリコンTFTの以後の製造工程を
Pチャネル型多結晶シリコンTFTの製造工程と合わせ
て説明する。従って、図8及び図9には、例えば、アク
ティブマトリクス型LCDの周辺駆動回路におけるNチ
ャネル型多結晶シリコンTFTの部分とPチャネル型多
結晶シリコンTFTの部分を合わせて示す。なお、画素
部のNチャネル型多結晶シリコンTFTの図7(c)の
工程以降の製造工程は、この図8及び図9に示すNチャ
ネル型多結晶シリコンTFTの部分と同様である。
【0086】図8(a)に示すように、右側のPチャネ
ル型多結晶シリコンTFTの部分も、図4〜図7で説明
したNチャネル型多結晶シリコンTFTの部分と同じプ
ロセスで同時に製造される。但し、図7(b)〜(c)
に示したN型不純物12のイオン注入時には、このPチ
ャネル型多結晶シリコンTFTの部分はフォトレジスト
によりマスクされる。
【0087】そこで、図7(c)の工程終了後、Nチャ
ネル型多結晶シリコンTFTのゲート電極3部分を覆っ
ているフォトレジスト14とPチャネル型多結晶シリコ
ンTFTの部分を覆っているフォトレジストをアッシン
グにより除去した後、図8(a)に示すように、今度
は、Nチャネル型多結晶シリコンTFTの部分をフォト
レジスト16で覆う。そして、この状態で、例えば、B
3 により、Pチャネル型多結晶シリコンTFTの部分
の多結晶シリコン膜11にそのゲート電極3と自己整合
的にP型不純物17、例えば、ホウ素(B)をイオン注
入し、例えば、1019〜1021/cm3 程度の濃度のP
型拡散層18を形成する。
【0088】次に、図8(b)に示すように、フォトレ
ジスト16をアッシングにより除去した後、全面に、2
00〜500mJ/cm2 程度の照射エネルギーでパル
スレーザー19を照射し、多結晶シリコン膜11に注入
したN型及びP型の不純物を活性化する。
【0089】なお、この例のようにボトムゲート型のT
FTを用いると、既述した非晶質シリコン膜7の再結晶
化工程と上述の不純物活性化工程を1回のレーザーアニ
ール処理により同時に行うことが可能である。即ち、非
晶質シリコン膜7の状態で、各不純物のイオン注入工程
までをおこない、その後、パルスレーザーを照射して、
非晶質シリコン膜7の再結晶化とそれに注入された不純
物の活性化を同時に行う。これにより、工程を簡略化す
ることができる。
【0090】次に、図8(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィーでレジストマスク(不図示)を形成した
後、例えば、HFによるウェットエッチングで多結晶シ
リコン膜11を各TFTの領域毎に島状に切り離し、各
TFTを電気的に分離する。この後、上述のレジストマ
スクを除去する。
【0091】次に、図9(a)に示すように、CVD法
により全面に層間絶縁膜となる酸化シリコン膜20を形
成し、フォトリソグラフィー及びHFによるウェットエ
ッチングで酸化シリコン膜20の所定位置にコンタクト
用の開孔21を形成する。
【0092】次に、図9(b)に示すように、開孔21
内を含む全面にスパッタ法によりAl等の金属膜22を
形成する。
【0093】次に、図9(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びエッチングにより金属膜22を所定の
配線パターンに加工した後、全面にプラズマCVD法に
よりパッシベーション膜となる、例えば、リンシリケー
トガラス(PSG)のような酸化シリコン膜23を形成
する。しかる後、水素アニールを行って、各膜中の欠陥
準位を低減する。
【0094】図10に、本発明を適用して製造可能なボ
トムゲート型多結晶シリコンTFTの構造例を示す。
【0095】図10(a)は、LDD構造でない通常の
Nチャネル型多結晶シリコンTFTを示しており、ガラ
ス基板1上にゲート電極3が設けられ、その上にゲート
絶縁膜30が設けられている。更に、ゲート絶縁膜30
上に多結晶シリコン膜31が設けられ、この多結晶シリ
コン膜31の所定領域にN型不純物がイオン注入され
て、Nチャネル型多結晶シリコンTFTのソース/ドレ
インとなる一対のN型拡散層32が形成されている。こ
れら一対のN型拡散層32の間の多結晶シリコン膜31
のチャネル領域の上には、例えば、イオン注入マスクと
して用いられた酸化シリコンからなる第1層間絶縁膜3
3が設けられ、その上に、PSG等からなる第2層間絶
縁膜34が設けられている。そして、この第2層間絶縁
膜34に設けられた開孔を通じてソース引き出し電極3
5及びドレイン引き出し電極36が夫々N型拡散層32
に接続している。
【0096】図10(b)は、LDD構造のNチャネル
型多結晶シリコンTFTで、例えば、上述した図4〜図
9の工程で製造されたものである。即ち、ガラス基板1
上に、例えば、Moからなるゲート電極3が設けられ、
その上に、例えば、陽極酸化膜、窒化シリコン膜及び酸
化シリコン膜からなるゲート絶縁膜30が設けられてい
る。更に、ゲート絶縁膜30上に多結晶シリコン膜11
が設けられ、この多結晶シリコン膜11の所定領域にN
型不純物が低濃度にイオン注入されてN型低濃度拡散層
13が形成され、更に、その外側の領域にN型不純物が
高濃度にイオン注入されてN型高濃度拡散層15が形成
されている。多結晶シリコン膜11のチャネル領域の上
には、例えば、イオン注入マスクとして用いられた酸化
シリコンからなる第1層間絶縁膜8が設けられ、その上
に、PSG等からなる第2層間絶縁膜23が設けられて
いる。そして、この第2層間絶縁膜23に設けられた開
孔を通じてソース引き出し電極35及びドレイン引き出
し電極36が夫々N型高濃度拡散層15に接続してい
る。
【0097】図11に、本発明を適用して製造可能なト
ップゲート型多結晶シリコンTFTの構造例を示す。
【0098】図11(a)は、LDD構造でない通常の
Nチャネル型多結晶シリコンTFTを示しており、ガラ
ス基板1上に多結晶シリコン膜37が設けられ、この多
結晶シリコン膜37の所定領域にN型不純物がイオン注
入されて、Nチャネル型TFTのソース/ドレインとな
る一対のN型拡散層38が形成されている。多結晶シリ
コン膜37の上には、例えば、酸化シリコン膜からなる
ゲート絶縁膜39が設けられ、このゲート絶縁膜39の
上にゲート電極40が設けられている。そして、全面に
層間絶縁膜41が設けられ、この層間絶縁膜41に設け
られた開孔を通じてソース引き出し電極42及びドレイ
ン引き出し電極43が夫々N型拡散層38に接続してい
る。
【0099】図11(b)は、LDD構造のNチャネル
型多結晶シリコンTFTを示しており、図11(a)で
説明した構造のN型拡散層38の内側にN型低濃度拡散
層44が設けられている以外は、図11(a)で説明し
た構造と実質的に同じである。
【0100】
【発明の効果】本発明においては、例えば、ボトムゲー
ト型多結晶シリコンTFTの製造過程において、透明絶
縁基板上にゲート電極となる金属電極膜を形成した後、
透明絶縁基板上にゲート電極となる金属電極膜及びゲー
ト絶縁膜を形成した後、又は、透明絶縁基板上にゲート
電極となる金属電極膜、ゲート絶縁膜及び非晶質又は多
結晶のシリコン膜を形成した後、透明絶縁基板及び各膜
を変形させたり、それらに歪みを生じさせたりしない程
度のレーザーエネルギーを照射して、透明絶縁基板又は
各膜の表面を洗浄する。従って、例えば、大気中から付
着したC、N、O等の不純物を透明絶縁基板又は各膜の
表面から効果的に除去することができ、これらの不純物
の混入に起因するTFTのしきい値電圧Vthの変動を抑
制することができる。この結果、特性の良いTFTを製
造することができる。
【0101】また、本発明によるレーザー洗浄は、通常
のレーザーアニール装置を用いて実行することができる
ので、レーザー洗浄後の工程への透明絶縁基板等の搬送
を、そのレーザーアニール装置から真空解除せずに行う
ことが比較的容易である。これにより、レーザー洗浄後
のC、N、O等の不純物混入を防止することができ、T
FTのしきい値電圧Vthの変動をより効果的に抑制する
ことができる。この結果、より特性の良いTFTを製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をボトムゲート型多結晶シリコンTFT
の製造方法に適用した実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明をトップゲート型多結晶シリコンTFT
の製造方法に適用した実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明を適用して製造されたNチャネル型多結
晶シリコンTFTのゲート−ソース間電圧に対するチャ
ネル貫通電流の特性を示すグラフである。
【図4】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFTの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFTの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図6】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFTの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図7】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFTの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFT及びPチャネル型多結晶シリコンTFTの製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図9】本発明を適用したNチャネル型多結晶シリコン
TFT及びPチャネル型多結晶シリコンTFTの製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図10】本発明を適用して製造されるボトムゲート型
多結晶シリコンTFTの構造を示す断面図である。
【図11】本発明を適用して製造されるトップゲート型
多結晶シリコンTFTの構造を示す断面図である。
【図12】駆動回路内蔵型LCDの構成を示す概略図で
ある。
【図13】多結晶シリコン膜表面に大気中からC、N、
Oが付着する様子を示す模式図である。
【図14】半導体中に侵入したC、N、Oがエネルギー
バンド間にドナー準位を形成することを示す概念図であ
る。
【図15】ダングリングボンドが有る場合と無い場合の
多結晶シリコン中の電子の移動度を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、3…ゲート電極、4…陽極酸化膜、5
…窒化シリコン膜、6…酸化シリコン膜、7…非晶質シ
リコン膜、8…酸化シリコン膜、10、19…パルスレ
ーザー、11…多結晶シリコン膜、12…N型不純物、
13…N型低濃度拡散層、15…N型高濃度拡散層、1
7…P型不純物、18…P型拡散層、200…透明絶縁
基板、201、212…金属電極膜(ゲート電極)、2
02、204、206、207、209、211、21
3、214…レーザーエネルギー、203、210…絶
縁膜(ゲート絶縁膜)、205、208…シリコン膜

Claims (99)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に導電膜を所定パターンに形成
    した後、全面にレーザー照射を行って、前記絶縁層及び
    前記導電膜の表面領域を洗浄することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザー照射を真空中で行う、請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記導電膜表面を含む前記絶縁層表面を大気に接触
    させることなく、それらの上の全面に所定の膜を形成す
    る工程を更に有する、請求項2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層が透明絶縁基板であり、前記
    導電膜が薄膜トランジスタのゲート電極である、請求項
    1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザー照射による洗浄処理を、少
    なくとも前記透明絶縁基板及び前記ゲート電極に変形又
    は歪みが発生しないレーザーの照射エネルギー及び照射
    温度で行う、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記照射エネルギーを100〜200m
    J/cm2 、前記照射温度を400〜600℃とする、
    請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記レーザー照射により、炭素原子、窒
    素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請求
    項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ゲート電極を形成する前に、前記透
    明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、前記透明絶
    縁基板の表面領域を洗浄する工程を更に有する、請求項
    4に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザー
    照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なく
    とも1種を除去する、請求項8に記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記ゲート電極となる
    膜を形成する、請求項9に記載の半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 透明絶縁基板上に、薄膜トランジスタ
    のゲート電極となる金属電極膜をパターン形成する工程
    と、 前記金属電極膜上を含む前記透明絶縁基板上の全面に前
    記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成
    する工程と、 前記絶縁膜の表面にレーザー照射を行って、前記絶縁膜
    の表面領域を洗浄する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板、前記金属電極膜及び前記
    絶縁膜に変形又は歪みが発生しないレーザーの照射エネ
    ルギー及び照射温度で行う、請求項11に記載の半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記照射エネルギーを200〜400
    mJ/cm2 、前記照射温度を900〜1100℃とす
    る、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記絶縁膜表面を大気に接触させることなく、その
    上の全面に所定の膜を形成する工程を更に有する、請求
    項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記透明絶縁基板上に前記金属電極膜
    をパターン形成した後、前記絶縁膜を形成する前に、前
    記透明絶縁基板表面及び前記金属電極膜表面にレーザー
    照射を行って、それらの表面領域を洗浄する工程を更に
    有する、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射を、照射エネルギー1
    00〜200mJ/cm2 、照射温度400〜600℃
    で行う、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射により、炭素原子、窒
    素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請求
    項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に前記レーザー照射を行った後、前記透明絶縁
    基板表面及び前記金属電極膜表面を大気に接触させるこ
    となく、それらの上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記金属電極膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、前記透明
    絶縁基板の表面領域を洗浄する工程を更に有する、請求
    項11に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項21に記載の半導体装置
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記金属電極膜となる
    膜を形成する、請求項22に記載の半導体装置の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 透明絶縁基板上に、薄膜トランジスタ
    のゲート電極となる金属電極膜をパターン形成する工程
    と、 前記金属電極膜上を含む前記透明絶縁基板上の全面に前
    記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成
    する工程と、 前記絶縁膜上の全面に非晶質又は多結晶のシリコン膜を
    形成する工程と、 前記シリコン膜の表面にレーザー照射を行って、前記シ
    リコン膜の表面領域を洗浄する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板、前記金属電極膜、前記絶
    縁膜及び前記シリコン膜に変形又は歪みが発生しないレ
    ーザーの照射エネルギー及び照射温度で行う、請求項2
    4に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記照射エネルギーを200〜300
    mJ/cm2 、前記照射温度を800〜1000℃とす
    る、請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項26に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記シリコン膜表面を大気に接触させることなく、
    前記シリコン膜を再結晶化させる工程を更に有する、請
    求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記シリコン膜を再結晶化させた後、
    前記シリコン膜表面を大気に接触させることなく、その
    上の全面に所定の膜を形成する工程を更に有する、請求
    項29に記載の半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記透明絶縁基板上に前記金属電極膜
    をパターン形成した後、前記絶縁膜を形成する前に、前
    記透明絶縁基板表面及び前記金属電極膜表面にレーザー
    照射を行って、それらの表面領域を洗浄する工程を更に
    有する、請求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射を、照射エネルギー1
    00〜200mJ/cm2 、照射温度400〜600℃
    で行う、請求項31に記載の半導体装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射により、炭素原子、窒
    素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請求
    項32に記載の半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に前記レーザー照射を行った後、前記透明絶縁
    基板表面及び前記金属電極膜表面を大気に接触させるこ
    となく、それらの上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項33に記載の半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記絶縁膜を形成した後、前記シリコ
    ン膜を形成する前に、前記絶縁膜表面にレーザー照射を
    行って、その表面領域を洗浄する工程を更に有する、請
    求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記絶縁膜表面に行う前記レーザー照
    射を、照射エネルギー200〜400mJ/cm2 、照
    射温度900〜1100℃で行う、請求項35に記載の
    半導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記絶縁膜表面に行う前記レーザー照
    射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なくと
    も1種を除去する、請求項36に記載の半導体装置の製
    造方法。
  38. 【請求項38】 前記絶縁膜表面に前記レーザー照射を
    行った後、前記絶縁膜表面を大気に接触させることな
    く、その上の全面に前記シリコン膜を形成する、請求項
    37に記載の半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記透明絶縁基板上に前記金属電極膜
    をパターン形成した後、前記絶縁膜を形成する前に、前
    記透明絶縁基板表面及び前記金属電極膜表面にレーザー
    照射を行って、それらの表面領域を洗浄する工程を更に
    有する、請求項35に記載の半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射を、照射エネルギー1
    00〜200mJ/cm2 、照射温度400〜600℃
    で行う、請求項39に記載の半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に行う前記レーザー照射により、炭素原子、窒
    素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請求
    項40に記載の半導体装置の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記透明絶縁基板表面及び前記金属電
    極膜表面に前記レーザー照射を行った後、前記透明絶縁
    基板表面及び前記金属電極膜表面を大気に接触させるこ
    となく、それらの上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項41に記載の半導体装置の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記金属電極膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、前記透明
    絶縁基板の表面領域を洗浄する工程を更に有する、請求
    項24に記載の半導体装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項43に記載の半導体装置
    の製造方法。
  45. 【請求項45】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記金属電極膜となる
    膜を形成する、請求項44に記載の半導体装置の製造方
    法。
  46. 【請求項46】 薄膜トランジスタを形成すべき透明絶
    縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面領域を
    洗浄することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板に変形又は歪みが発生しな
    いレーザーの照射エネルギー及び照射温度で行う、請求
    項46に記載の半導体装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項47に記載の半導体装置の製造方法。
  49. 【請求項49】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項46に記載の半導体装置の製造方法。
  50. 【請求項50】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触させることな
    く、その上の全面に所定の膜を形成する工程を更に有す
    る、請求項49に記載の半導体装置の製造方法。
  51. 【請求項51】 透明絶縁基板上の全面に非晶質又は多
    結晶のシリコン膜を形成した後、前記シリコン膜の表面
    にレーザー照射を行って、その表面領域を洗浄すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  52. 【請求項52】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板及び前記シリコン膜に変形
    又は歪みが発生しないレーザーの照射エネルギー及び照
    射温度で行う、請求項51に記載の半導体装置の製造方
    法。
  53. 【請求項53】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項52に記載の半導体装置の製造方法。
  54. 【請求項54】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項51に記載の半導体装置の製造方法。
  55. 【請求項55】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記シリコン膜表面を大気に接触させることなく、
    前記シリコン膜を再結晶化させる工程を更に有する、請
    求項54に記載の半導体装置の製造方法。
  56. 【請求項56】 前記シリコン膜を再結晶化させた後、
    前記シリコン膜表面を大気に接触させることなく、その
    上の全面に所定の膜を形成する工程を更に有する、請求
    項55に記載の半導体装置の製造方法。
  57. 【請求項57】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項51に記載の
    半導体装置の製造方法。
  58. 【請求項58】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項57に記載の半導体装置
    の製造方法。
  59. 【請求項59】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項58に記載の半導体装置の製造方法。
  60. 【請求項60】 透明絶縁基板上の全面に非晶質又は多
    結晶のシリコン膜を形成する工程と、 前記シリコン膜を再結晶化した後、その再結晶化した前
    記シリコン膜上の全面に薄膜トランジスタのゲート絶縁
    膜となる絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の表面にレーザー照射を行って、その表面領
    域を洗浄する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  61. 【請求項61】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板、前記シリコン膜及び前記
    絶縁膜に変形又は歪みが発生しないレーザーの照射エネ
    ルギー及び照射温度で行う、請求項60に記載の半導体
    装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項61に記載の半導体装置の製造方法。
  63. 【請求項63】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項60に記載の半導体装置の製造方法。
  64. 【請求項64】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記絶縁膜表面を大気に接触させることなく、その
    上の全面に所定の膜を形成する工程を更に有する、請求
    項63に記載の半導体装置の製造方法。
  65. 【請求項65】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項60に記載の
    半導体装置の製造方法。
  66. 【請求項66】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項65に記載の半導体装置
    の製造方法。
  67. 【請求項67】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項66に記載の半導体装置の製造方法。
  68. 【請求項68】 前記絶縁膜を形成する前に、前記シリ
    コン膜の表面にレーザー照射を行って、その表面領域を
    洗浄する工程を更に有する、請求項60に記載の半導体
    装置の製造方法。
  69. 【請求項69】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なく
    とも1種を除去する、請求項68に記載の半導体装置の
    製造方法。
  70. 【請求項70】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射を行った後、前記シリコン膜表面を大気に接触させ
    ることなく、その上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項69に記載の半導体装置の製造方法。
  71. 【請求項71】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項68に記載の
    半導体装置の製造方法。
  72. 【請求項72】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項71に記載の半導体装置
    の製造方法。
  73. 【請求項73】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項72に記載の半導体装置の製造方法。
  74. 【請求項74】 透明絶縁基板上の全面に非晶質又は多
    結晶のシリコン膜を形成する工程と、 前記シリコン膜を再結晶化した後、その再結晶化した前
    記シリコン膜上の全面に薄膜トランジスタのゲート絶縁
    膜となる絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に前記薄膜トランジスタのゲート電極とな
    る金属電極膜を所定パターンに形成する工程と、 前記金属電極膜表面及び前記絶縁膜表面にレーザー照射
    を行って、それらの表面領域を洗浄する工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  75. 【請求項75】 前記レーザー照射による洗浄処理を、
    少なくとも前記透明絶縁基板、前記シリコン膜、前記絶
    縁膜及び前記金属電極膜に変形又は歪みが発生しないレ
    ーザーの照射エネルギー及び照射温度で行う、請求項7
    4に記載の半導体装置の製造方法。
  76. 【請求項76】 前記レーザー照射により、炭素原子、
    窒素原子及び酸素原子の少なくとも1種を除去する、請
    求項75に記載の半導体装置の製造方法。
  77. 【請求項77】 前記レーザー照射を真空中で行う、請
    求項74に記載の半導体装置の製造方法。
  78. 【請求項78】 前記レーザー照射による洗浄を行った
    後、前記金属電極膜表面及び前記絶縁膜表面を大気に接
    触させることなく、それらの上の全面に所定の膜を形成
    する工程を更に有する、請求項77に記載の半導体装置
    の製造方法。
  79. 【請求項79】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項74に記載の
    半導体装置の製造方法。
  80. 【請求項80】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項79に記載の半導体装置
    の製造方法。
  81. 【請求項81】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項80に記載の半導体装置の製造方法。
  82. 【請求項82】 前記絶縁膜を形成する前に、前記シリ
    コン膜の表面にレーザー照射を行って、その表面領域を
    洗浄する工程を更に有する、請求項74に記載の半導体
    装置の製造方法。
  83. 【請求項83】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なく
    とも1種を除去する、請求項82に記載の半導体装置の
    製造方法。
  84. 【請求項84】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射を行った後、前記シリコン膜表面を大気に接触させ
    ることなく、その上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項83に記載の半導体装置の製造方法。
  85. 【請求項85】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項82に記載の
    半導体装置の製造方法。
  86. 【請求項86】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項85に記載の半導体装置
    の製造方法。
  87. 【請求項87】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項86に記載の半導体装置の製造方法。
  88. 【請求項88】 前記金属電極膜を形成する前に、前記
    絶縁膜の表面にレーザー照射を行って、その表面領域を
    洗浄する工程を更に有する、請求項74に記載の半導体
    装置の製造方法。
  89. 【請求項89】 前記絶縁膜表面への前記レーザー照射
    により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なくとも
    1種を除去する、請求項88に記載の半導体装置の製造
    方法。
  90. 【請求項90】 前記絶縁膜表面への前記レーザー照射
    を行った後、前記絶縁膜表面を大気に接触させることな
    く、その上の全面に前記金属電極膜となる膜を形成す
    る、請求項89に記載の半導体装置の製造方法。
  91. 【請求項91】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項88に記載の
    半導体装置の製造方法。
  92. 【請求項92】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項91に記載の半導体装置
    の製造方法。
  93. 【請求項93】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項92に記載の半導体装置の製造方法。
  94. 【請求項94】 前記絶縁膜を形成する前に、前記シリ
    コン膜の表面にレーザー照射を行って、その表面領域を
    洗浄する工程を更に有する、請求項88に記載の半導体
    装置の製造方法。
  95. 【請求項95】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少なく
    とも1種を除去する、請求項94に記載の半導体装置の
    製造方法。
  96. 【請求項96】 前記シリコン膜表面への前記レーザー
    照射を行った後、前記シリコン膜表面を大気に接触させ
    ることなく、その上の全面に前記絶縁膜を形成する、請
    求項95に記載の半導体装置の製造方法。
  97. 【請求項97】 前記シリコン膜を形成する前に、前記
    透明絶縁基板の表面にレーザー照射を行って、その表面
    領域を洗浄する工程を更に有する、請求項94に記載の
    半導体装置の製造方法。
  98. 【請求項98】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射により、炭素原子、窒素原子及び酸素原子の少な
    くとも1種を除去する、請求項97に記載の半導体装置
    の製造方法。
  99. 【請求項99】 前記透明絶縁基板表面への前記レーザ
    ー照射を行った後、前記透明絶縁基板表面を大気に接触
    させることなく、その上の全面に前記シリコン膜を形成
    する、請求項98に記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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