JPH10186257A - レーザビーム走査装置 - Google Patents

レーザビーム走査装置

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JPH10186257A
JPH10186257A JP8349715A JP34971596A JPH10186257A JP H10186257 A JPH10186257 A JP H10186257A JP 8349715 A JP8349715 A JP 8349715A JP 34971596 A JP34971596 A JP 34971596A JP H10186257 A JPH10186257 A JP H10186257A
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mirror
laser beam
scanning direction
main scanning
scanning
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Application number
JP8349715A
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English (en)
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Hiroyasu Ishizuka
浩康 石塚
Junichi Ichikawa
順一 市川
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向に走査されるレーザビームの、平
面ミラーおよびシリンドリカルミラーの反射面からの反
射ビームを主走査方向には変位させることなく、副走査
方向方向にのみ位置調整できるようにすること。 【解決手段】 平面ミラー(M)の長手方向の一部を移
動不能に固定するミラー固定装置(7+8)と、前記平
面ミラー(M)の長手方向の他の部分を、前記長手方向
に沿って延びる反射面上の直線を中心にねじって変形さ
せるねじり付与装置(9〜21)とを備えた光学部材変
形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置の感光
体表面層が形成された像担持体上にレーザビームにより
静電潜像を書き込むレーザビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ、デジタル複写機等、レ
ーザビームにより感光体表面層を有する像担持体上に静
電潜像を書き込む画像形成装置では、半導体レーザから
出射され、画像情報信号により変調されたレーザビーム
を一定の主走査角度だけ繰り返し偏向させて像担持体上
を主走査し、像担持体表面を主走査方向に垂直な方向に
一定速度で移動させて副走査を行い、像担持体上に画像
情報信号による静電潜像の書込を行う。図8は本発明が
適用される従来のレーザビーム走査装置の説明図で、図
8Aは側面図、図8Bは前記図8Aの矢印VIIIBから
見た図である。図9は前記図8に示すレーザビーム走査
装置の光源から出射したレーザビームが回転多面鏡に入
射するまでの光源光学系の斜視図である。図10は前記
図8に示すレーザビーム走査装置の回転多面鏡で反射し
たレーザビームが像担持体に入射するまでの走査光学系
の斜視図である。
【0003】図8、図9において、半導体レーザ光源0
1から出射したレーザビームLは、コリメータレンズ0
2、球面レンズ03を透過してミラー04に入射する。
反射ミラー04で反射したレーザビームLはシリンダレ
ンズ06を透過してミラー07、08で順次反射し、F
θレンズ09を透過して回転多面鏡010に入射する。
前記符号01〜010で示された要素により光源光学系
A1が構成されている。図8、図10において、回転多
面鏡010で反射したレーザビームLは前記Fθレンズ
09を透過してミラー08、011で順次反射し、シリ
ンドリカルミラー012で反射し、埃防止用の透明板0
13を透過して、像担持体014上に収束する。この像
担持体014上に収束したレーザビームLは、像担持体
014表面を軸方向に走査する。前記符号08〜012
で示された要素により、走査光学系(像担持体014表
面をレーザビームLで主走査方向(像担持体014の軸
方向)に走査する光学系)が構成されている。前記符号
01〜012で示された要素によりレーザビーム走査装
置U1が構成されている。
【0004】図11は像担持体014上のレーザビーム
Lの走査線L0′,L1′,L2′を示す図である。走査
線L0′は像担持体014の軸と平行な走査線(理想的
な走査線)を示している。 走査線L1′は主走査方向の
中央部が像担持体014の回転方向上流側に湾曲したバ
ウ(BOW、弓状の湾曲)を示している。すなわち、レ
ーザビーム走査装置から出射するレーザビームLで像担
持体014上を主走査方向に走査した場合、光学要素の
位置、傾斜等のバラツキにより、像担持体上におけるレ
ーザビームLの前記図11に示す走査線L1′,L2′
は、像担持体の軸に平行な直線とはならず、バウ(BO
W、弓状の湾曲)が生じている。
【0005】前記走査線の傾斜またはバウ等を補正する
技術として、従来、下記の技術(J01)が知られてい
る。 (J01)特開平2−289816号公報記載の技術 この公報には、第1頁下段右欄第11〜14行に次の記
載がある。「前記反射部材の1つを、その反射面がビー
ム移動方向(走査方向)に延びる該反射面に対する法線
面内で湾曲する如く変形させる変形手段を設けたことを
特徴とするレーザビーム走査装置」 すなわち、この公報には、ビーム移動方向に延びる反射
面の例えばビーム移動方向の中心部を、局部的に反射面
に垂直な方向に突出させたり、凹ませたりすることによ
り、レーザビーム走査装置の光学系の光学要素の位置、
傾斜等のバラツキにより生じる像担持体上の走査線のバ
ウ(弓状の湾曲)を補正している。
【0006】図12は前記従来技術(J01)による走査
線の湾曲の補正方法の説明図で、図12Aは像担持体の
直前に配置された平面ミラーの位置がミラー面の法線方
向に位置ずれした場合の走査線の副走査方向の変位の説
明図、図12Bは前記図12Aに示す平面ミラーを前記
図12Aの矢印XIIBから見た図、図12Cは前記図1
2Aの矢印XIIから見た図で、平面ミラーの中央部をミ
ラー面の法線方向にたわませた場合に反射レーザビーム
が主走査方向に変位することを説明する図である。図1
2Aにおいて、ミラー022がミラー面の法線方向に沿
ってミラー面の前方に移動した場合(2点鎖線参照)、
ミラー022で反射するレーザビームLの位置がL1に
移動し、ミラーが後方に移動した場合(破線参照)はL
2に移動する。したがって、例えば前記図11に示すよ
うな走査線L1′をL0′に補正するには、前記図12の
ミラー022の主走査方向中央部をミラー面の法線方向
前方に湾曲させればよい。したがって、前記(J01)の
技術は、レーザビーム走査装置の光学系の光学要素の位
置、傾斜のバラツキ等により生じる像担持体上の走査線
L1′,L2′のバウ(BOW、弓状の湾曲)を補正する
際、前述のように反射部材の1つのミラー面を法線方向
に湾曲させて走査線L1′,L2′の補正を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(前記(J01)の問題点)前記(J01)の技術では、図
12CのL1,L2に示すように、ミラー022をその法
線方向に湾曲させため、ミラー022からの反射ビーム
の方向が主走査方向にも位置ずれしてしまうという問題
点があった。本発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)
の記載内容を課題とする。 (O01)主走査方向に偏向される光ビームの、平面ミラ
ーまたはシリンドリカルミラーの反射面からの反射ビー
ムを主走査方向には変位させることなく、副走査方向に
のみ位置調整できるようにすること。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明の構成を説明するが、本発明の
構成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易
にするため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだ
ものを付記している。なお、本発明を後述の実施例の符
号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易に
するためであり、本発明の範囲を実施例に限定するため
ではない。
【0009】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明のレーザビーム走査装置は、下記の要
件を備えたことを特徴とする、(A01)レーザ光源より
出射したレーザビームを、被走査面上で主走査方向に走
査させるために所定角度繰り返し偏向させる偏向器、
(A02)前記偏向器および前記被走査面間に配置され
て、前記レーザビームの主走査方向に延びるミラー
(M)、(A03)前記ミラー(M)をその主走査方向に
沿って延びる反射面内の直線を中心にねじって変形させ
る光学部材変形装置。
【0010】(第1発明の作用)前記第1発明のレーザ
ビーム走査装置では、偏向器は、レーザ光源より出射し
たレーザビームを所定角度繰り返し偏向させて、被走査
面上で主走査方向に走査させる。ミラー(M)は、前記
偏向器および前記被走査面間において、前記レーザビー
ムの主走査方向に延びて配置される。光学部材変形装置
は、前記ミラー(M)をその主走査方向に沿って延びる
反射面内の直線を中心にねじって変形させる。前記ミラ
ー(M)がシリンドリカルミラーの場合には、その反射
面内の母線を中心にねじって変形させる。前記ミラー
(M)の変形により、前記レーザビームの被走査面上で
の副走査方向の位置が変化するので、走査線の湾曲を補
正することができる。
【0011】(第2発明)また、第2発明のレーザビー
ム走査装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(B01)レーザ光源より出射したレーザビームを、被走
査面上で主走査方向に走査させるために所定角度繰り返
し偏向させる偏向器、(B02)前記偏向器および前記被
走査面間に配置されて、前記主走査方向と垂直な副走査
方向に曲率を有し且つ前記レーザビームの主走査方向に
延びるシリンドリカルミラー(M)、(B03)前記シリ
ンドリカルミラー(M)をその反射面内の母線を含む反
射接平面内で湾曲させる光学部材変形装置。
【0012】(第2発明の作用)また、前記第2発明の
レーザビーム走査装置では、偏向器は、レーザ光源より
出射したレーザビームを、所定角度繰り返し偏向させて
被走査面上で主走査方向に走査させる。前記偏向器およ
び前記被走査面間に配置されたシリンドリカルミラー
(M)は、前記主走査方向と垂直な副走査方向に曲率を
有し且つ前記レーザビームの主走査方向に延びる。光学
部材変形装置は、前記シリンドリカルミラー(M)をそ
の反射面内の母線を含む反射接平面内で湾曲させる。前
記シリンドリカルミラー(M)の変形により、前記レー
ザビームの被走査面上での副走査方向の位置が変化する
ので、走査線の湾曲を補正することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。 (第1発明の実施の形態1)前記第1発明のレーザビー
ム走査装置の実施の形態1は、前記第1発明において下
記の要件を備えたことを特徴とする、(A04)前記偏向
器および前記被走査面間に配置されて、前記レーザビー
ムの主走査方向に延びる平面状の反射面を有する前記ミ
ラー(M)。
【0014】(第1発明の実施の形態1の作用)前記第
1発明の実施の形態1のレーザビーム走査装置では、光
学部材変形装置は、前記平面状の反射面を有する平面ミ
ラー(M)をその主走査方向に沿って延びる反射面内の
直線を中心にねじって変形させる。前記平面ミラー
(M)の変形により、前記レーザビームの被走査面上で
の副走査方向の位置が変化するので、走査線の湾曲を補
正することができる。
【0015】(第1発明の実施の形態2)前記第1発明
のレーザビーム走査装置の実施の形態2は、前記第1発
明において下記の要件を備えたことを特徴とする、(A
05)前記偏向器および前記被走査面間に配置されて、前
記レーザビームの主走査方向に延びるシリンドリカル反
射面を有する前記ミラー。
【0016】(第1発明の実施の形態2の作用)前記第
1発明の実施の形態2のレーザビーム走査装置では、前
記光学部材変形装置は、前記シリンドリカル反射面を有
するシリンドリカルミラー(M)をその主走査方向に沿
って延びる反射面内の直線(母線)を中心にねじって変
形させる。前記シリンドリカルミラー(M)の変形によ
り、前記レーザビームの被走査面上での副走査方向の位
置が変化するので、走査線の湾曲を補正することができ
る。
【0017】(第1発明の実施の形態3)第1発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態3は、前記第1発明、
第1発明の実施の形態1または実施の形態2のいずれか
において下記の要件を備えたことを特徴とする、(A0
6)前記ミラー(M)の長手方向の両端部分を移動不能
に固定するミラー固定装置(7+8)と、前記ミラー
(M)の長手方向の中央部分を、前記長手方向に沿って
延びる反射面上の直線を中心にねじって変形させるねじ
り付与装置(9〜21)とを備えた前記光学部材変形装
置。
【0018】(第1発明の実施の形態3の作用)前記構
成を備えた第1発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態3では、前記ミラー固定装置(7+8)は、前記ミラ
ー(M)の長手方向の両端部分を移動不能に固定する。
前記ねじり付与装置(9〜21)は、前記ミラー(M)
の長手方向の中央部分を、前記長手方向に沿って延びる
反射面上の直線を中心にねじって変形させる。前記ミラ
ー(M)の長手方向中央部分(ねじられた部分)に入射
する光の反射方向は、前記ミラー(M)の長手方向に垂
直な方向で変化する。したがって、前記ミラー(M)の
長手方向がレーザビーム走査装置の主走査方向に平行と
なるように、前記ミラー(M)を配置して前記光学部材
変形装置で変形させることにより、レーザビームによる
被走査面上の走査線の主走査方向中央部における副走査
方向の位置を調節することができる。
【0019】(第1発明の実施の形態4)第1発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態4は、前記第1発明、
第1発明の実施の形態1または実施の形態2のいずれか
において下記の要件を備えたことを特徴とする、(A0
7)前記ミラー(M)の長手方向の中央部分を移動不能
に固定するミラー固定装置と、前記ミラー(M)の長手
方向の両端部分を、前記長手方向に沿って延びる反射面
上の直線を中心にねじって変形させるねじり付与装置と
を備えた前記光学部材変形装置。
【0020】(第1発明の実施の形態4の作用)前記構
成を備えた第1発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態4では、前記ミラー固定装置は、前記ミラー(M)の
長手方向の中央部分を移動不能に固定する。前記ねじり
付与装置は、前記ミラー(M)の長手方向の両端部分
を、前記長手方向に沿って延びる反射面上の直線を中心
にねじって変形させる。前記ミラー(M)の長手方向の
両端部分(ねじられた部分)に入射する光の反射方向
は、前記ミラー(M)の長手方向に垂直な方向で変化す
る。したがって、前記ミラー(M)の長手方向がレーザ
ビーム走査装置の主走査方向に平行となるように、前記
ミラー(M)を配置して前記光学部材変形装置で変形さ
せることにより、レーザビームによる被走査面上の走査
線の主走査方向両端部における副走査方向の位置を調節
することができる。
【0021】(第1発明の実施の形態5)第1発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態5は、前記第1発明、
第1発明の実施の形態1または実施の形態2のいずれか
において下記の要件を備えたことを特徴とする、(A0
8)前記ミラー(M)の長手方向の一端部分および中央
部分を移動不能に固定するミラー固定装置と、前記ミラ
ー(M)の長手方向の他端部分を、前記長手方向に沿っ
て延びる反射面上の直線を中心にねじって変形させるね
じり付与装置とを備えた前記光学部材変形装置。
【0022】(第1発明の実施の形態5の作用)前記構
成を備えた第1発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態5では、前記ミラー固定装置は、前記ミラー(M)の
長手方向の一端部分および中央部分を移動不能に固定す
る。前記ねじり付与装置は、前記ミラー(M)の長手方
向の他端部分を、前記長手方向に沿って延びる反射面上
の直線を中心にねじって変形させる。前記ミラー(M)
の長手方向の前記他端部分(ねじられた部分)に入射す
る光の反射方向は、前記ミラー(M)の長手方向に垂直
な方向で変化する。したがって、前記ミラー(M)の長
手方向がレーザビーム走査装置の主走査方向に平行とな
るように、前記ミラー(M)を配置して前記光学部材変
形装置で変形させることにより、レーザビームによる被
走査面上の走査線の主走査方向の前記他端部における副
走査方向の位置を調節することができる。
【0023】(第2発明の実施の形態1)第2発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態1は、前記第2発明に
おいて下記の要件を備えたことを特徴とする、(B04)
前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の両端部分
を移動不能に固定するミラー固定装置(37+38)
と、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の中央
部分を、その反射面内の母線を含む反射接平面内で移動
させて、前記シリンドリカルミラー(M)を湾曲させる
湾曲付与装置(39〜50)とを備えた前記光学部材変
形装置。
【0024】(第2発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた第2発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態1では、前記ミラー固定装置(37+38)は、前記
シリンドリカルミラー(M)の長手方向の両端部分を移
動不能に固定する。前記湾曲付与装置(39〜50)
は、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の中央
部分を、その反射面内の母線を含む反射接平面内で移動
させて、前記シリンドリカルミラー(M)を湾曲させ
る。前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向中央部
分(湾曲して変位した部分)に入射する光の反射方向
は、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向に垂直
な方向で変化する。したがって、前記シリンドリカルミ
ラー(M)の長手方向がレーザビーム走査装置の主走査
方向に平行となるように、前記シリンドリカルミラー
(M)を配置して前記光学部材変形装置で変形させるこ
とにより、レーザビームによる被走査面上の走査線の主
走査方向中央部における副走査方向の位置を調節するこ
とができる。
【0025】(第2発明の実施の形態2)第2発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態2は、前記第2発明に
おいて下記の要件を備えたことを特徴とする、(B05)
前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の中央部分
を移動不能に固定するミラー固定装置と、前記シリンド
リカルミラー(M)の長手方向の両端部分を、その反射
面内の母線を含む反射接平面内で移動させて、前記シリ
ンドリカルミラー(M)を湾曲させる湾曲付与装置とを
備えた前記光学部材変形装置。
【0026】(第2発明の実施の形態2の作用)前記構
成を備えた第2発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態2では、前記ミラー固定装置は、前記シリンドリカル
ミラー(M)の長手方向の中央部分を移動不能に固定す
る。前記湾曲付与装置は、前記シリンドリカルミラー
(M)の長手方向の両端部分を、その反射面内の母線を
含む反射接平面内で移動させて、前記シリンドリカルミ
ラー(M)を湾曲させる。前記シリンドリカルミラー
(M)の長手方向の両端部分(湾曲して変位した部分)
に入射する光の反射方向は、前記シリンドリカルミラー
(M)の長手方向に垂直な方向で変化する。したがっ
て、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向がレー
ザビーム走査装置の主走査方向に平行となるように、前
記シリンドリカルミラー(M)を配置して前記光学部材
変形装置で変形させることにより、レーザビームによる
被走査面上の走査線の主走査方向両端部における副走査
方向の位置を調節することができる。
【0027】(第2発明の実施の形態3)第2発明のレ
ーザビーム走査装置の実施の形態3は、前記第2発明に
おいて下記の要件を備えたことを特徴とする、(B06)
前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の一端部分
および中央部分を移動不能に固定するミラー固定装置
と、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の他端
部分を、その反射面内の母線を含む反射接平面内で移動
させて、前記シリンドリカルミラー(M)を湾曲させる
前記湾曲付与装置とを備えた前記光学部材変形装置。
【0028】(第2発明の実施の形態3の作用)前記構
成を備えた第2発明のレーザビーム走査装置の実施の形
態3では、前記ミラー固定装置(37+38)は、前記
シリンドリカルミラー(M)の長手方向の一端部分およ
び中央部分を移動不能に固定する。前記湾曲付与装置
は、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の他端
部分を、その反射面内の母線を含む反射接平面内で移動
させて、前記シリンドリカルミラー(M)を湾曲させ
る。前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向の前記
他端部分(湾曲して変位した部分)に入射する光の反射
方向は、前記シリンドリカルミラー(M)の長手方向に
垂直な方向で変化する。したがって、前記シリンドリカ
ルミラー(M)の長手方向がレーザビーム走査装置の主
走査方向に平行となるように、前記シリンドリカルミラ
ー(M)を配置して前記光学部材変形装置で変形させる
ことにより、レーザビームによる被走査面上の走査線の
主走査方向の前記他端部における副走査方向の位置を調
節することができる。
【0029】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施の形
態の例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において互いに直交する矢印
X,Y,Zの方向に直交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義
し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方
向を上方とする。この場合、X方向(前方)と逆向き
(−X方向)は後方、Y方向(左方)と逆向き(−Y方
向)は右方、Z方向(上方)と逆向き(−Z方向)は下
方となる。また、前方(X方向)及び後方(−X方向)
を含めて前後方向又はX軸方向といい、左方(Y方向)
及び右方(−Y方向)を含めて左右方向又はY軸方向と
いい、上方(Z方向)及び下方(−Z方向)を含めて上
下方向又はZ軸方向ということにする。さらに図中、
「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表
に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載され
たものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものと
する。
【0030】(実施例1)図1は本発明のレーザビーム
走査装置の実施例1の説明図で、図1Aは同実施例1で
使用される平面ミラーおよび前記平面ミラーを変形させ
る光学部材変形装置の上面図、図1Bは前記図1Aの矢
印IBから見た図、図1Cは前記図1Bの矢印IC−IC
線断面図、図1Dは前記図1Aの矢印IDから見た図で
ある。図2は前記図1Dの部分の詳細説明図で、図2A
は前記図1Dの拡大図、図2Bは前記図2Aの板ばねを
外した図、図2Cは前記図2Aの板ばねの斜視図であ
る。図3は同実施例1に示す力受け台の詳細説明図で、
斜視図である。図4は同実施例1の作用説明図で、図4
Aは側面図、図4Bは前記図4Aの矢印IVBから見た
図、図4Cは前記図4Aの矢印IVCから見た図であ
る。図5は前記図4Aの矢印Vから見た被走査面上の走
査線の説明図である。本発明の実施例1のレーザビーム
走査装置は、図1〜図3に示す平面ミラーMおよびその
平面ミラーを変形させる光学部材変形装置を使用してい
る以外は従来公知の構成を備えている。図1において、
レーザビーム走査装置で使用される平面ミラーMを保持
するミラー保持フレーム1は、左右に延びる水平な底壁
2、前記底壁2の後端部(−X側端部)に設けた後端側
壁3、前記底壁2の左右左両端に設けた左側壁4、右側
壁5、および前記底壁2の前端に設けた高さの低い前側
壁6を有している。前記底壁2には、左右方向(Y軸方
向)の中央部に孔2aが形成されている。
【0031】図1、図2において、前記左側壁4には平
面ミラーMの両端部を固定するミラー支持孔7が形成さ
れている。ミラー支持孔7にはミラー上端位置決め部7
aおよびミラー後端位置決め部7bが形成されている。図
2Aに示す板バネを取り外した状態を示す図2Bにおい
て、ミラー支持孔7には前記ミラー上端位置決め部7a
に対向する位置に固定ばね係止部7cが設けられ、ミラ
ー後端位置決め部7bに対向する位置に固定ばね係止部
7dが形成されている。前記図2Bに示す固定バネ係止
部7c,7dには、図2Cに示す形状の板ばね8,8が装
着されて、前記平面ミラーMを前記ミラー上端位置決め
部7aおよびミラー後端位置決め部7bに押圧し、固定し
ている。したがって、前記平面ミラーMの長手方向両端
部にそれぞれ設けられた、ミラー支持孔7および板ばね
8によりミラー固定装置(7+8)が構成されている。
【0032】前記前側壁6には、左右方向の中央部で且
つ前記孔2aの上方部分に、力受け台9が設けられてい
る。力受け台9は、前記孔2aの左側部分において前側
壁6から上方に延びる立ち上がり部9aと(図3参
照)、前記立ち上がり部9aから水平に右方に延びる右
方突出部9bと、前記右方突出部材9bの右端から前方に
延びる前方突出部9cとを有している。また図1におい
て、前記底壁2の左右方向の中央部下面には、前記孔2
aの左側部分におい下方に突出するガイドプレート11
が設けられている。ガイドプレート11には円弧状のガ
イド溝11aが形成されている。
【0033】前記孔2aを貫通して上下に延びる板状部
材12(図1B、図1C参照)が配置されている。板状
部材12には2個の被ガイドピン13,13が固定され
ている。前記被ガイドピン13,13は前記ガイド溝1
1aにスライド可能に係合している。前記板状部材12
の上面にはミラー支持部14が一体的に形成されてい
る。図1Cにおいて、ミラー支持部14は前記ミラーM
の下面を支持するミラー支持面15、ミラーMの前端当
接壁16、ミラー固定用ねじ支持部17、および、ねじ
り力発生用ねじ支持部18により構成されている。前記
ミラー固定用ねじ支持部17には、図示しないねじ孔に
より2個のミラー固定ねじ19が支持されている。前記
2個のミラー固定ねじ19は、平面ミラーMの後端面を
前方に押圧して、平面ミラーMの前端面を前記前端当接
壁16に当接させている。この構成により、平面ミラー
Mはミラー支持部14に固定されている。前記円弧状の
ガイド溝11aは、その円弧の中心が前記ミラー支持部
14に固定された平面ミラーMの反射面上の左右に延び
る直線上に来るように形成されている。
【0034】また、前記ねじり力発生用ねじ支持部18
には、図示しないねじ孔に螺合する1個のねじり力発生
用ねじ20が支持されている。前記ねじり力発生用のね
じ20の下端は力受け台9の前方突出部9cの上面に当
接している。図1Bにおいて、前記ねじり力発生用ねじ
支持部18上面と前方突出部9cの下面は、板ばね21
により常時接近する力を受けている。したがって、前記
ねじり力発生用ねじ20を上下させることにより、前記
力受け台9の前方突出部9c上面に対して、前記ねじり
力発生用ねじ支持部18を下または上に移動させるよう
に構成されている。図1Cにおいて、前記ねじり力発生
用ねじ20を上下させることにより、前記ねじり力発生
用ねじ支持部18を上下させると、ねじり力発生用ねじ
支持部18および板状部材12は、前記円弧状のガイド
溝11aにガイドされながらスライド移動する被ガイド
ピン13,13移動に伴って、回転する。そのとき、平
面ミラーMはその固定された両端部に対してねじられ
る。したがって、前記符号9〜21で示された要素によ
り、平面ミラーMをねじって変形させるねじり付与装置
(9〜21)が構成されている。
【0035】(実施例1の作用)図1Cにおいて、前記
ねじり力発生用ねじ20を上下させることにより、前記
ねじり力発生用ねじ支持部18を上下させると、ねじり
力発生用ねじ支持部18および板状部材12は、前記円
弧状のガイド溝11aにガイドされながらスライド移動
する被ガイドピン13,13移動に伴って、回転する。
そのとき、平面ミラーMはその固定された両端部に対し
てねじられる。そして、前記ねじられた部分(平面ミラ
ーMの長手方向の中央部分)の反射面の向きが変化す
る。
【0036】図4Aにおいて、平面ミラーMは、図示し
ない回転多面鏡により偏向されるレーザビームLにより
被走査面22上を主走査方向に走査するように構成され
た従来公知のレーザビーム走査装置で使用されている。
この図4Aの平面ミラーMは、前記ねじり付与装置(9
〜21)によりねじられるように構成されている。図5
は、前記図4Aに示すレーザビームLにより被走査面2
2上に形成される走査線L0′,L1′,L2′を示す図
である。走査線L0′は被走査面22の主走査方向と平
行な走査線(理想的な走査線)を示している。走査線L
1′は主走査方向の中央部が被走査面22の移動方向上
流側に湾曲したバウ(BOW、弓状の湾曲)を示してい
る。すなわち、レーザビーム走査装置から出射するレー
ザビームLで被走査面22上を主走査方向に走査した場
合、光学要素の位置、傾斜等のバラツキにより、像担持
体上におけるレーザビームLの前記図5に示す走査線L
1′,L2′は、像担持体の軸に平行な直線とはならず、
副走査方向に位置ずれが生じて、バウ(BOW、弓状の
湾曲)が生じている。前記図5に示す前記バウは、図4
Aの平面ミラーMから反射されるレーザビームがL0と
はならず、平面ミラーMの長手方向中央部において、L
1,L2のようになっている場合に生じる。
【0037】この場合、前記平面ミラーMの長手方向中
央部をねじると、そのねじられた部分で反射されるレー
ザビームの向きは、副走査方向に変化する。すなわち、
平面ミラーMの長手方向中央部を図4Aにおいて、例え
ば時計方向にねじると、レーザビームL2はL0の方向に
移動する。このとき、前記図5の走査線L2′のバウを
補正することができる。また、平面ミラーMの長手方向
中央部を図4Aにおいて、例えば反時計方向にねじる
と、レーザビームL1はL0の方向に移動する。このと
き、前記図5の走査線L1′のバウを補正することがで
きる。前述のように、平面ミラーをねじることにより、
レーザビームLの副走査方向の位置を調節する場合、平
面ミラーMの反射面は主走査方向に湾曲しないので、前
記従来例のように、平面ミラーからの反射ビームが主走
査方向に変化することはない。
【0038】(実施例2)図6は本発明のレーザビーム
走査装置の実施例2の説明図で、図6Aは同実施例2で
使用されるシリンドリカルミラーおよび前記シリンドリ
カルミラーを変形させる光学部材変形装置の上面図、図
6Bは前記図6Aの矢印VIBから見た図、図6Cは前
記図6Aの矢印VICから見た図、図6Dは前記図6B
の矢印ID−ID線断面図である。図7は同実施例2の作
用説明図で、図7Aは側面図、図7Bは前記図7Aの矢
印VIIBから見た図、図7Cは前記図7Aの矢印VIIC
から見た図である。本発明の実施例2のレーザビーム走
査装置は、図6に示すシリンドリカルミラーMおよびそ
のシリンドリカルミラーを変形させる光学部材変形装置
を使用している以外は従来公知の構成を備えている。図
6においてレーザビーム走査装置で使用されるシリンド
リカルミラーMを保持するミラー保持フレーム31は、
左右に延びる水平な底壁32、前記底壁32の前端部
(X側端部)に設けた前側壁33、前記底壁32の左右
左両端に設けた左側壁34、および右側壁35を有して
いる。
【0039】図6において、前記左側壁34にはシリン
ドリカルミラーMの両端部を固定するミラー支持孔37
が形成されている。ミラー支持孔37にはミラー上端位
置決め部37aおよびミラー後端位置決め部37bが形成
されている。なお、ミラー後端位置決め部37bは、図
6A,図6Cに示すように、断面半円形状の上下(Z軸
方向)に延びる突出部により形成されている。ミラー支
持孔37には、前記実施例1のミラー支持孔7と同様
に、前記ミラー上端位置決め部37aに対向する位置お
よびミラー後端位置決め部37bに対向する位置にそれ
ぞれ固定ばね係止部(図示せず)が形成されている。そ
して、前記固定ばね係止部には前記実施例1の板ばね8
と同様の板ばね38が装着されて、前記シリンドリカル
ミラーMを前記ミラー上端位置決め部37aおよびミラ
ー後端位置決め部37bに押圧し、固定している。した
がって、前記シリンドリカルミラーMの長手方向両端部
にそれぞれ設けられた、ミラー支持孔37および板ばね
38によりミラー固定装置(37+38)が構成されて
いる。
【0040】前記前側壁33には、左右方向の中央部に
ねじ孔39が形成されており、ねじ孔39にミラー湾曲
用スクリューシャフト41が螺合している。ミラー湾曲
用スクリューシャフト41の外端部にはギヤ42が固着
されている。ギヤ42と噛み合うラック43は、ミラー
保持フレーム31の下面および後面のコーナ部に取り付
けられたガイド部材44により左右方向(Y軸方向)に
スライド可能に支持されている。前記ガイド部材44の
左端部には前方(X方向)に突出するねじ支持部45が
設けられている。ねじ支持部45の貫通孔をスライド可
能且つ回転可能に貫通するラック位置調整用ねじ46の
先端部(右端部)は雄ねじが形成されており、前記ラッ
ク43の雌ねじに螺合している。前記ラック43とねじ
支持部45との間には圧縮バネ47が設けられており、
前記圧縮ばね47により、前記ラック43およびラック
位置調整用ねじ46は常時右方に押圧されている。
【0041】前記ミラー湾曲用スクリューシャフト41
の後端部にはミラー保持ブロック48の前壁48aを貫
通している。ミラー湾曲用スクリューシャフト41の先
端は、前記前壁48aの前後に装着した止め輪41a,4
1aにより、前記ミラー保持ブロック48と回転可能且
つスライド移動不能に連結されている。図6Dにおい
て、前記ミラー保持ブロック48は前壁48aおよびミ
ラー支持壁48bおよび後壁48cを有している。前記ミ
ラー支持壁48bは前記底壁32の上面により前後にス
ライド可能に支持されている。前記前壁48aには2本
のミラー固定ねじ49,49(図6A参照)が支持され
ており、ねじ49の先端は、保護板50(図6D参照)
を介してシリンドリカルミラーMの前側面を後方に押圧
している。したがって、シリンドリカルミラーMは、前
記ミラー固定ねじ49によりミラー保持ブロック48の
後壁48cに当接した状態で固定されている。前記符号
39〜50で示された要素により湾曲付与装置(39〜
50)が構成されている。
【0042】(実施例2の作用)図6Aにおいて、ラッ
ク位置調整用ねじ46を回転させると、ラック43が左
右方向に移動し、ギヤ42およびミラー湾曲用スクリュ
ーシャフト41が回転する。このとき、ミラー湾曲用ス
クリューシャフト41は前後方向に移動し、前記ミラー
保持ブロック48も前後方向に移動する。このとき、シ
リンドリカルミラーMは、その長手方向(左右方向)の
中央部が前後方向に移動41して、湾曲する。図7A、
図7Bにおいて、シリンドリカルミラーMが実線位置の
場合、シリンドリカルミラーMに入射したレーザビーム
Lの反射ビームはL0の方向から、被走査面22上に入
射する。シリンドリカルミラーMを2点鎖線の位置(図
7A参照)に移動させた場合、シリンドリカルミラーM
に入射したレーザビームLの反射ビームはL1の方向か
ら、被走査面22上に入射する。したがって、シリンド
リカルミラーMを、その反射面内の母線を含む反射接平
面内で移動させて、湾曲させることにより、レーザビー
ムLの副走査方向の位置を調節することができる。その
際、レーザビームの主走査方向の位置は変化しない。
【0043】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の小設計変更を行うことが可能である。次に、
本発明の変更例を例示する。 (H01)前記実施例1の平面ミラーMをねじる方法はシ
リンドリカルミラーMに適用することが可能である。 (H02)前記実施例1,2では、ミラーの長手方向の両
端部を固定し、長手方向中央部を変形させる例に付いて
説明したが、ミラーの長手方向中央部を固定し、長手方
向両端部を変形させたり、長手方向の一端部のみ変形さ
せるように擦ることが可能である。 (H03)また、ミラーを変形させる構成としては、スク
リュー、ネジ、ラック・ピニオンを使用する代わりに、
カム、くさび、圧電素子等を使用することが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】前述の本発明は、下記の効果を奏するこ
とができる。 (E01)主走査方向に偏向される光ビームの、平面ミラ
ーまたはシリンドリカルミラーの反射面からの反射ビー
ムを主走査方向には変位させることなく、副走査方向に
のみ位置調整することができる。したがって、レーザビ
ーム走査装置において、ビーム移動方向(主走査方向、
すなわち、ミラーの長手方向)のミラー反射角度を変え
ることなく、ビーム移動方向に延びるミラー反射面また
は反射接平面に対する法線面内での反射角度(副走査方
向の反射角度)のみを変えることができる。したがっ
て、レーザビーム走査装置の光学系の光学要素の位置、
傾斜のバラツキ等により生じる被走査面上の走査線の湾
曲、傾斜を、全倍率、リニアリティをほとんど変化させ
ることなく、補正できる。したがって、画質を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のレーザビーム走査装置の実施
例1の説明図で、図1Aは同実施例1で使用される平面
ミラーおよび前記平面ミラーを変形させる光学部材変形
装置の上面図、図1Bは前記図1Aの矢印IBから見た
図、図1Cは前記図1Bの矢印IC−IC線断面図、図1
Dは前記図1Aの矢印IDから見た図である。
【図2】 図2は前記図1Dの部分の詳細説明図で、図
2Aは前記図1Dの拡大図、図2Bは前記図2Aの板ば
ねを外した図、図2Cは前記図2Aの板ばねの斜視図で
ある。
【図3】 図3は同実施例1に示す力受け台の詳細説明
図で、斜視図である。
【図4】 図4は同実施例1の作用説明図で、図4Aは
側面図、図4Bは前記図4Aの矢印IVBから見た図、
図4Cは前記図4Aの矢印IVCから見た図である。
【図5】 図5は前記図4Aの矢印Vから見た被走査面
上の走査線の説明図である。
【図6】 図6は本発明のレーザビーム走査装置の実施
例2の説明図で、図6Aは上面図、図6Bは前記図6A
の矢印VIBから見た図、図6Cは前記図6Aの矢印VI
Cから見た図、図6Dは前記図6Bの矢印ID−ID線断
面図である。
【図7】 図7は同実施例2の作用説明図で、図7Aは
側面図、図7Bは前記図7Aの矢印VIIBから見た図、
図7Cは前記図7Aの矢印VIICから見た図である。
【図8】 図8は本発明が適用される従来のレーザビー
ム走査装置の説明図で、図8Aは側面図、図8Bは前記
図8Aの矢印VIIIBから見た図である。
【図9】 図9は前記図8に示すレーザビーム走査装置
の光源から出射したレーザビームが回転多面鏡に入射す
るまでの光源光学系の斜視図である。
【図10】 図10は前記図8に示すレーザビーム走査
装置の回転多面鏡で反射したレーザビームが像担持体に
入射するまでの走査光学系の斜視図である。
【図11】 図11は像担持体014上のレーザビーム
Lの走査線L0′,L1′,L2′を示す図である。
【図12】 図12は前記従来技術(J01)による走査
線の湾曲の補正方法の説明図で、図12Aは像担持体の
直前に配置された平面ミラーの位置がミラー面の法線方
向に位置ずれした場合の走査線の副走査方向の変位の説
明図、図12Bは前記図12Aに示す平面ミラーを前記
図12Aの矢印XIIBから見た図、図12Cは前記図1
2Aの矢印XIIから見た図で、平面ミラーの中央部をミ
ラー面の法線方向にたわませた場合に反射レーザビーム
が主走査方向に変位することを説明する図である。
【符号の説明】
M…平面ミラー、シリンドリカルミラー、(7+8;3
7+38)…ミラー固定装置、(9〜21)…ねじり付
与装置、(39〜50)…湾曲付与装置。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】図12は前記従来技術(J01)による走査
線の湾曲の補正方法の説明図で、図12Aは像担持体の
直前に配置された平面ミラーの位置がミラー面の法線方
向に位置ずれした場合の走査線の副走査方向の変位の説
明図、図12Bは前記図12Aに示す平面ミラーを前記
図12Aの矢印XIIBから見た図、図12Cは前記図1
2Aの矢印XIICから見た図で、平面ミラーの中央部を
ミラー面の法線方向にたわませた場合に反射レーザビー
ムが主走査方向に変位することを説明する図である。図
12Aにおいて、ミラー022がミラー面の法線方向に
沿ってミラー面の前方に移動した場合(2点鎖線参
照)、ミラー022で反射するレーザビームLの位置が
L1に移動し、ミラーが後方に移動した場合(破線参
照)はL2に移動する。したがって、例えば前記図11
に示すような走査線L1′をL0′に補正するには、前記
図12のミラー022の主走査方向中央部をミラー面の
法線方向前方に湾曲させればよい。したがって、前記
(J01)の技術は、レーザビーム走査装置の光学系の光
学要素の位置、傾斜のバラツキ等により生じる像担持体
上の走査線L1′,L2′のバウ(BOW、弓状の湾曲)
を補正する際、前述のように反射部材の1つのミラー面
を法線方向に湾曲させて走査線L1′,L2′の補正を行
っていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】 図12は前記従来技術(J01)による走査
線の湾曲の補正方法の説明図で、図12Aは像担持体の
直前に配置された平面ミラーの位置がミラー面の法線方
向に位置ずれした場合の走査線の副走査方向の変位の説
明図、図12Bは前記図12Aに示す平面ミラーを前記
図12Aの矢印XIIBから見た図、図12Cは前記図1
2Aの矢印XIICから見た図で、平面ミラーの中央部を
ミラー面の法線方向にたわませた場合に反射レーザビー
ムが主走査方向に変位することを説明する図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とするレ
    ーザビーム走査装置、(A01)レーザ光源より出射した
    レーザビームを、被走査面上で主走査方向に走査させる
    ために所定角度繰り返し偏向させる偏向器、(A02)前
    記偏向器および前記被走査面間に配置されて、前記レー
    ザビームの主走査方向に延びるミラー、(A03)前記ミ
    ラーをその主走査方向に沿って延びる反射面内の直線を
    中心にねじって変形させる光学部材変形装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のレーザビーム走査装置、(A04)前記偏向
    器および前記被走査面間に配置されて、前記レーザビー
    ムの主走査方向に延びる平面状の反射面を有する前記ミ
    ラー。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のレーザビーム走査装置、(A05)前記偏向
    器および前記被走査面間に配置されて、前記レーザビー
    ムの主走査方向に延びるシリンドリカル反射面を有する
    前記ミラー。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とするレ
    ーザビーム走査装置、(B01)レーザ光源より出射した
    レーザビームを、被走査面上で主走査方向に走査させる
    ために所定角度繰り返し偏向させる偏向器、(B02)前
    記偏向器および前記被走査面間に配置されて、前記主走
    査方向と垂直な副走査方向に曲率を有し且つ前記レーザ
    ビームの主走査方向に延びるシリンドリカルミラー、
    (B03)前記シリンドリカルミラーをその反射面内の母
    線を含む反射接平面内で湾曲させる光学部材変形装置。
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Cited By (4)

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