JPH10186113A - 複屈折プリズム及びこれを利用した光学ピックアップ - Google Patents
複屈折プリズム及びこれを利用した光学ピックアップInfo
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- JPH10186113A JPH10186113A JP8350453A JP35045396A JPH10186113A JP H10186113 A JPH10186113 A JP H10186113A JP 8350453 A JP8350453 A JP 8350453A JP 35045396 A JP35045396 A JP 35045396A JP H10186113 A JPH10186113 A JP H10186113A
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- light
- birefringent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、容易に製造されるとともに、装置
内での部品配置の制限に応じて、光ビームの光路を決定
できるようにした、複屈折プリズムと、これを利用した
光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 等方性媒質から成る第一のプリズム25
aと、複屈折材料から成る第二のプリズム25bとを固
定することにより構成されていて、第一のプリズムの屈
折率nと第二のプリズムの屈折率no,neとを所定の
値とすることにより、第二のプリズムを通過して出射す
る光ビームの光路を所望の方向に決定するようにした複
屈折プリズム25。
内での部品配置の制限に応じて、光ビームの光路を決定
できるようにした、複屈折プリズムと、これを利用した
光学ピックアップ及び光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 等方性媒質から成る第一のプリズム25
aと、複屈折材料から成る第二のプリズム25bとを固
定することにより構成されていて、第一のプリズムの屈
折率nと第二のプリズムの屈折率no,neとを所定の
値とすることにより、第二のプリズムを通過して出射す
る光ビームの光路を所望の方向に決定するようにした複
屈折プリズム25。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複屈折プリズム
と、これを利用した光磁気ディスク(MO)等の信号を
記録及び/又は再生するための光学ピックアップ、及び
光ディスク装置に関するものである。
と、これを利用した光磁気ディスク(MO)等の信号を
記録及び/又は再生するための光学ピックアップ、及び
光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、偏光素子は、入射する偏光の方
向に対して、異なる屈折率を有することにより、非偏光
から偏光を分離したり、光の偏光状態を検出するための
光学素子であって、従来、光学設計の容易なことから、
一軸性結晶が広く使用されている。このような偏光素子
としては、最も基本的な偏光子や位相子と、これらの複
合素子である複像偏光子等の種々のものが知られてい
る。このうち、複像偏光子として、ウォラストンプリズ
ムや3ビームウォラストンプリズムがあり、これらを用
いた光磁気ディスク記録再生用の光学ピックアップが一
般に利用されるようになってきている。
向に対して、異なる屈折率を有することにより、非偏光
から偏光を分離したり、光の偏光状態を検出するための
光学素子であって、従来、光学設計の容易なことから、
一軸性結晶が広く使用されている。このような偏光素子
としては、最も基本的な偏光子や位相子と、これらの複
合素子である複像偏光子等の種々のものが知られてい
る。このうち、複像偏光子として、ウォラストンプリズ
ムや3ビームウォラストンプリズムがあり、これらを用
いた光磁気ディスク記録再生用の光学ピックアップが一
般に利用されるようになってきている。
【0003】このような偏光素子は、従来一軸性結晶と
して水晶から構成されているが、例えば直径64mmの
所謂ミニディスク(MD)等、光磁気ディスクの小型化
・高密度化に伴って、光学ピックアップ自体の小型化が
要求されている。このため偏光素子は偏光と非偏光の屈
折率差がより大きい例えばLN(LiNbO3:ニオブ
酸リチウム)等から構成されている。このLNは、より
大きな光線分離を実現できるので、光学ピックアップ全
体が小型に構成されることになる。
して水晶から構成されているが、例えば直径64mmの
所謂ミニディスク(MD)等、光磁気ディスクの小型化
・高密度化に伴って、光学ピックアップ自体の小型化が
要求されている。このため偏光素子は偏光と非偏光の屈
折率差がより大きい例えばLN(LiNbO3:ニオブ
酸リチウム)等から構成されている。このLNは、より
大きな光線分離を実現できるので、光学ピックアップ全
体が小型に構成されることになる。
【0004】さらに、このようなLNから成るウォラス
トンプリズムを使用した光学ピックアップにおいては、
ウォラストンプリズムにより、光磁気ディスクからのM
O信号を含む戻り光ビームを分離することにより、分離
した各光ビームをそれぞれ光検出器の対応する受光部に
導いて、各光ビームの検出を行なう。これにより、各受
光部からの検出信号に基づいて、光磁気ディスクのグル
ーブに記録されたウォブル信号が、検出されるようにな
っている。
トンプリズムを使用した光学ピックアップにおいては、
ウォラストンプリズムにより、光磁気ディスクからのM
O信号を含む戻り光ビームを分離することにより、分離
した各光ビームをそれぞれ光検出器の対応する受光部に
導いて、各光ビームの検出を行なう。これにより、各受
光部からの検出信号に基づいて、光磁気ディスクのグル
ーブに記録されたウォブル信号が、検出されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の光学ピックアップにおいては、光磁気ディス
クからの戻り光に含まれる光磁気(MO)信号を取り出
すために、LNから成るウォラストンプリズムが使用さ
れているが、このLN等の複屈折材料は、一般に製造効
率や精度が比較的低いことから、製造コストが高くなっ
てしまうという問題があった。さらに、このような複屈
折材料は、結晶方位を有していることから、加工や組立
の際に、結晶方位を正確に管理する必要があると共に、
材料自体が比較的脆かったり硬過ぎたりすることがあ
り、加工性が悪い。このため、加工効率・組立効率があ
まり良くなく、コストが高くなってしまうという問題が
あった。また、プリズム自体の形状も傾斜面を有する等
複雑な形状を有しており、加工の際の傾斜面の切り出し
工程が必要であることから、コストが高くなってしまう
等の問題があった。さらに、光学ピックアップのさらな
る小型化の要請が強まっており、より一層大きな光線分
離を行える複屈折プリズムが求められている。
うな構成の光学ピックアップにおいては、光磁気ディス
クからの戻り光に含まれる光磁気(MO)信号を取り出
すために、LNから成るウォラストンプリズムが使用さ
れているが、このLN等の複屈折材料は、一般に製造効
率や精度が比較的低いことから、製造コストが高くなっ
てしまうという問題があった。さらに、このような複屈
折材料は、結晶方位を有していることから、加工や組立
の際に、結晶方位を正確に管理する必要があると共に、
材料自体が比較的脆かったり硬過ぎたりすることがあ
り、加工性が悪い。このため、加工効率・組立効率があ
まり良くなく、コストが高くなってしまうという問題が
あった。また、プリズム自体の形状も傾斜面を有する等
複雑な形状を有しており、加工の際の傾斜面の切り出し
工程が必要であることから、コストが高くなってしまう
等の問題があった。さらに、光学ピックアップのさらな
る小型化の要請が強まっており、より一層大きな光線分
離を行える複屈折プリズムが求められている。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、容易に製造さ
れるとともに、装置内での部品配置の制限に応じて、光
ビームの光路を決定できるようにした、複屈折プリズム
と、これを利用した光学ピックアップ及び光ディスク装
置を提供することを目的としている。
れるとともに、装置内での部品配置の制限に応じて、光
ビームの光路を決定できるようにした、複屈折プリズム
と、これを利用した光学ピックアップ及び光ディスク装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、等方性媒質から成る第一のプリズムと、複屈折材
料から成る第二のプリズムとを固定することにより構成
されていて、第一のプリズムの屈折率と第二のプリズム
の屈折率とを所定の値とすることにより、第二のプリズ
ムを通過して出射する光ビームの光路を所望の方向に決
定するようにした、複屈折プリズムにより、達成され
る。
れば、等方性媒質から成る第一のプリズムと、複屈折材
料から成る第二のプリズムとを固定することにより構成
されていて、第一のプリズムの屈折率と第二のプリズム
の屈折率とを所定の値とすることにより、第二のプリズ
ムを通過して出射する光ビームの光路を所望の方向に決
定するようにした、複屈折プリズムにより、達成され
る。
【0008】上記構成によれば、複屈折プリズムが、等
方性媒質から成る第一のプリズムと、例えば一軸性結晶
または二軸性結晶から成る複屈折材料から成る第二のプ
リズムを固定することにより構成されている。第一のプ
リズムに入射して、固定面を介して第二のプリズムに入
射する入射光は、第二のプリズムに入射する際に偏光分
離される。ここで、等方性媒質の屈折率を、複屈折材料
の屈折率軸方位に関する屈折率に対して、適宜に選定す
ることにより、第二のプリズムから出射する偏光分離さ
れた各偏光ビームが、所望の方向に導かれることにな
り、光学ピックアップや光ディスク装置の設計の自由度
が大きくなる。
方性媒質から成る第一のプリズムと、例えば一軸性結晶
または二軸性結晶から成る複屈折材料から成る第二のプ
リズムを固定することにより構成されている。第一のプ
リズムに入射して、固定面を介して第二のプリズムに入
射する入射光は、第二のプリズムに入射する際に偏光分
離される。ここで、等方性媒質の屈折率を、複屈折材料
の屈折率軸方位に関する屈折率に対して、適宜に選定す
ることにより、第二のプリズムから出射する偏光分離さ
れた各偏光ビームが、所望の方向に導かれることにな
り、光学ピックアップや光ディスク装置の設計の自由度
が大きくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図7を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
を図1乃至図7を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0010】図1は、本発明による複屈折プリズムを組
み込んだ光学ピックアップを備えた光ディスク装置を示
している。図1において、光ディスク装置10は、光磁
気ディスク11を回転駆動する駆動手段としてのスピン
ドルモータ12と、光学ピックアップ20、その駆動手
段としての送りモータ14,光磁気ディスク11に対し
て情報記録を行なうための磁気ヘッド15を備えてい
る。ここで、スピンドルモータ12は、システムコント
ローラ16及びサーボ制御回路18により駆動制御さ
れ、所定回転数で回転される。
み込んだ光学ピックアップを備えた光ディスク装置を示
している。図1において、光ディスク装置10は、光磁
気ディスク11を回転駆動する駆動手段としてのスピン
ドルモータ12と、光学ピックアップ20、その駆動手
段としての送りモータ14,光磁気ディスク11に対し
て情報記録を行なうための磁気ヘッド15を備えてい
る。ここで、スピンドルモータ12は、システムコント
ローラ16及びサーボ制御回路18により駆動制御さ
れ、所定回転数で回転される。
【0011】また、光学ピックアップ20は、この回転
する光磁気ディスク11の信号記録面に対して光を照射
して、記録時には、信号変復調器及びECC17からの
信号に基づいて、記録磁気ヘッド15と共に、信号の記
録を行なうと共に、再生時には、この信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号変復調器及びECC17
に対して戻り光に基づく再生信号を出力する。これによ
り、信号変復調器及びECC17の信号復調部にて復調
された記録信号は、ECC(エラーコレクション)部を
介して誤り訂正され、例えばコンピュータのデータスト
レージ用の場合には、インターフェースを介して、外部
コンピュータ等に送出される。これにより、外部コンピ
ュータ等は、光磁気ディスク11に記録された信号を、
再生信号として受け取ることができるようになってい
る。また、光ディスク装置が例えばオーディオ用の場合
には、D/A,A/D変換器のD/A変換部でデジタル
/アナログ変換され、オーディオ信号を得るようになっ
ている。
する光磁気ディスク11の信号記録面に対して光を照射
して、記録時には、信号変復調器及びECC17からの
信号に基づいて、記録磁気ヘッド15と共に、信号の記
録を行なうと共に、再生時には、この信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号変復調器及びECC17
に対して戻り光に基づく再生信号を出力する。これによ
り、信号変復調器及びECC17の信号復調部にて復調
された記録信号は、ECC(エラーコレクション)部を
介して誤り訂正され、例えばコンピュータのデータスト
レージ用の場合には、インターフェースを介して、外部
コンピュータ等に送出される。これにより、外部コンピ
ュータ等は、光磁気ディスク11に記録された信号を、
再生信号として受け取ることができるようになってい
る。また、光ディスク装置が例えばオーディオ用の場合
には、D/A,A/D変換器のD/A変換部でデジタル
/アナログ変換され、オーディオ信号を得るようになっ
ている。
【0012】上記光学ピックアップ20には、例えば光
磁気ディスク11上の所定の記録トラックまで移動させ
るための送りモータ14が接続されている。スピンドル
モータ12の制御と、送りモータ14の制御と、光学ピ
ックアップ20の対物レンズを保持する二軸アクチュエ
ータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御
は、それぞれサーボ制御回路18により行なわれる。
磁気ディスク11上の所定の記録トラックまで移動させ
るための送りモータ14が接続されている。スピンドル
モータ12の制御と、送りモータ14の制御と、光学ピ
ックアップ20の対物レンズを保持する二軸アクチュエ
ータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御
は、それぞれサーボ制御回路18により行なわれる。
【0013】図2(a)は、上記光ディスク装置10に
組み込まれた光学ピックアップの第一の実施形態を示し
ている。図2において、光学ピックアップ20は、光源
としての半導体レーザ素子21から出射される光ビーム
の光路中に順次に配設された、光分離手段としてのビー
ムスプリッタ22,平行光変換手段としてのコリメータ
レンズ23及び光集束手段としての対物レンズ24と、
ビームスプリッタ22による分離光路中に順次に配設さ
れた、複屈折プリズム25,マルチレンズ26及び光検
出器27とから構成されている。
組み込まれた光学ピックアップの第一の実施形態を示し
ている。図2において、光学ピックアップ20は、光源
としての半導体レーザ素子21から出射される光ビーム
の光路中に順次に配設された、光分離手段としてのビー
ムスプリッタ22,平行光変換手段としてのコリメータ
レンズ23及び光集束手段としての対物レンズ24と、
ビームスプリッタ22による分離光路中に順次に配設さ
れた、複屈折プリズム25,マルチレンズ26及び光検
出器27とから構成されている。
【0014】ここで、上記対物レンズ24を除く各光学
素子、即ち半導体レーザ素子21,ビームスプリッタ2
2,コリメータレンズ23,複屈折プリズム25,マル
チレンズ26及び光検出器27は、光学ピックアップ2
0に設けられたガイド(図示せず)に沿って、光磁気デ
ィスク11の半径方向に移動可能に支持された光学ベー
ス(図示せず)に、それぞれ固定保持されている。
素子、即ち半導体レーザ素子21,ビームスプリッタ2
2,コリメータレンズ23,複屈折プリズム25,マル
チレンズ26及び光検出器27は、光学ピックアップ2
0に設けられたガイド(図示せず)に沿って、光磁気デ
ィスク11の半径方向に移動可能に支持された光学ベー
ス(図示せず)に、それぞれ固定保持されている。
【0015】上記半導体レーザ素子21は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、所定のレーザ光を
出射する。
結合発光を利用した発光素子であり、所定のレーザ光を
出射する。
【0016】ビームスプリッタ22は、その偏光分離膜
22aが光軸に対して45度傾斜した状態で配設された
偏光ビームスプリッタであり、半導体レーザ素子21か
らの光ビームと光磁気ディスク11の信号記録面からの
戻り光を偏光分離する。即ち、半導体レーザ素子21か
らの光ビームの一部は、ビームスプリッタ22の偏光分
離膜22aを透過し、戻り光ビームの一部は、ビームス
プリッタ22の偏光分離膜22aで反射されるようにな
っている。
22aが光軸に対して45度傾斜した状態で配設された
偏光ビームスプリッタであり、半導体レーザ素子21か
らの光ビームと光磁気ディスク11の信号記録面からの
戻り光を偏光分離する。即ち、半導体レーザ素子21か
らの光ビームの一部は、ビームスプリッタ22の偏光分
離膜22aを透過し、戻り光ビームの一部は、ビームス
プリッタ22の偏光分離膜22aで反射されるようにな
っている。
【0017】コリメータレンズ23は、凸レンズであっ
て、ビームスプリッタ22からの光ビームを平行光に変
換する。
て、ビームスプリッタ22からの光ビームを平行光に変
換する。
【0018】対物レンズ24は、凸レンズであって、コ
リメータレンズ23からの平行光ビームを、回転駆動さ
れる光磁気ディスク11の信号記録面の所望の記録トラ
ック上に集束させる。ここで、対物レンズ24は、図示
しない二軸アクチュエータにより、二軸方向即ちフォー
カシング方向FCS及びトラッキング方向TRKに移動
可能に支持されている。
リメータレンズ23からの平行光ビームを、回転駆動さ
れる光磁気ディスク11の信号記録面の所望の記録トラ
ック上に集束させる。ここで、対物レンズ24は、図示
しない二軸アクチュエータにより、二軸方向即ちフォー
カシング方向FCS及びトラッキング方向TRKに移動
可能に支持されている。
【0019】複屈折プリズム25は、貼り合わせプリズ
ムにより構成されており、光磁気ディスク11からの戻
り光ビームに基づいて偏光分離を行なうものである。平
凹レンズ26は、戻り光学系における光ビームの倍率を
大きくして、スポットの分離を確保している。
ムにより構成されており、光磁気ディスク11からの戻
り光ビームに基づいて偏光分離を行なうものである。平
凹レンズ26は、戻り光学系における光ビームの倍率を
大きくして、スポットの分離を確保している。
【0020】光検出器27は、ビームスプリッタ22で
反射され、複屈折プリズム25及びマルチレンズ26を
介して偏光分離されて入射する二つの戻り光ビームに対
して、図2(b)に示すように、それぞれ受光部27
a,27bを有するように構成されている。図示の場
合、受光部27aは、図において縦方向に二分割されて
おり、各分割部の出力信号差からプッシュプル法によ
り、アドレス信号を得ている。また、受光部27a,2
7bの出力信号の差から再生信号としてのMO信号が得
られるようになっている。尚、半導体レーザ素子21
は、光源としての半導体レーザチップを収容した部分2
1bと、ホログラム素子を形成する部分21aとを有し
ている。半導体レーザチップから出射した往きの光ビー
ムは21aの下面(レーザチップ側)に設けたグレーテ
ィングにより分割されて上記ビームスプリッタ22に入
射する。一方光ディスク11からの戻り光は、上記ビー
ムスプリッタ22を透過して、21aの上面に形成した
ホログラム面に入り回折される。この回折光は、21b
内の図示しない分割受光部に入射し、それぞれ所定のサ
ーボ信号を生成する。
反射され、複屈折プリズム25及びマルチレンズ26を
介して偏光分離されて入射する二つの戻り光ビームに対
して、図2(b)に示すように、それぞれ受光部27
a,27bを有するように構成されている。図示の場
合、受光部27aは、図において縦方向に二分割されて
おり、各分割部の出力信号差からプッシュプル法によ
り、アドレス信号を得ている。また、受光部27a,2
7bの出力信号の差から再生信号としてのMO信号が得
られるようになっている。尚、半導体レーザ素子21
は、光源としての半導体レーザチップを収容した部分2
1bと、ホログラム素子を形成する部分21aとを有し
ている。半導体レーザチップから出射した往きの光ビー
ムは21aの下面(レーザチップ側)に設けたグレーテ
ィングにより分割されて上記ビームスプリッタ22に入
射する。一方光ディスク11からの戻り光は、上記ビー
ムスプリッタ22を透過して、21aの上面に形成した
ホログラム面に入り回折される。この回折光は、21b
内の図示しない分割受光部に入射し、それぞれ所定のサ
ーボ信号を生成する。
【0021】図3は、上記複屈折プリズム25の構成例
を示している。図3(a)において、ウォラストンプリ
ズム25は、二つの三角柱状のプリズム25a,25b
を貼り合わせることにより、構成されている。ここで、
第一のプリズム25aは、等方性媒質、例えばガラス
(屈折率が1.4乃至2.1程度のもの),プラスチッ
ク(屈折率が1.4乃至1.6程度のもの)や、PLZ
T(屈折率2.5程度のもの)等から構成されている。
これに対して、第二のプリズム25bは、複屈折材料、
例えば一軸性結晶または二軸性結晶から構成されてい
る。一軸性結晶としては、例えばニオブ酸リチウムLN
(LiNbO3 )や、YVO4 が使用され、また二軸性
結晶としては、例えばKTP(KTiOPO4 )が使用
される。
を示している。図3(a)において、ウォラストンプリ
ズム25は、二つの三角柱状のプリズム25a,25b
を貼り合わせることにより、構成されている。ここで、
第一のプリズム25aは、等方性媒質、例えばガラス
(屈折率が1.4乃至2.1程度のもの),プラスチッ
ク(屈折率が1.4乃至1.6程度のもの)や、PLZ
T(屈折率2.5程度のもの)等から構成されている。
これに対して、第二のプリズム25bは、複屈折材料、
例えば一軸性結晶または二軸性結晶から構成されてい
る。一軸性結晶としては、例えばニオブ酸リチウムLN
(LiNbO3 )や、YVO4 が使用され、また二軸性
結晶としては、例えばKTP(KTiOPO4 )が使用
される。
【0022】プリズム25a,25bの互いに対向する
貼り合わせ面25cは、光軸に垂直な面に対してθだけ
傾斜していると共に、この貼り合わせ面25cと反対側
の入射面及び出射面は、光軸に対して垂直に且つ互いに
平行になるよう形成されている。また、プリズム25b
は、例えば図3(b)に示すように、二軸性結晶の場合
には、その三つの屈折率軸方位のうち、nx軸が貼り合
わせ面の傾斜方向に延び、且つnz軸がこの傾斜方向と
直角に、さらにny軸が光軸と平行に延びるように、構
成されている。
貼り合わせ面25cは、光軸に垂直な面に対してθだけ
傾斜していると共に、この貼り合わせ面25cと反対側
の入射面及び出射面は、光軸に対して垂直に且つ互いに
平行になるよう形成されている。また、プリズム25b
は、例えば図3(b)に示すように、二軸性結晶の場合
には、その三つの屈折率軸方位のうち、nx軸が貼り合
わせ面の傾斜方向に延び、且つnz軸がこの傾斜方向と
直角に、さらにny軸が光軸と平行に延びるように、構
成されている。
【0023】ここで、プリズム25aの屈折率nは、プ
リズム25bが一軸性結晶の場合には、その常光屈折率
no,異常光屈折率neに関して、これらに等しいか間
の値となるように選定され、また、プリズム25bが二
軸性結晶の場合には、その三つの屈折率軸方位の屈折率
nx,ny,nzに関して、屈折率nxに等しいか大き
く且つ屈折率nzに等しいか小さくなるように選定され
る。これにより、複屈折プリズム25の第一のプリズム
25aに入射した光ビームは、異常光線が、図3にて上
方に屈折され、光検出器27の受光部27aに入射する
と共に、常光線が、図3にて下方に屈折され、光検出器
27の受光部27bに入射することになる。この場合、
例えば、プリズム25bが、一軸性結晶であるYVO4
(屈折率no=1.974,ne=2.188)から成
るとき、プリズム25aは、例えばLaSF35(屈折
率n〜2.0)が使用される。(以下、波長780nm
の光に対する屈折率) また、プリズム25bが、例えば二軸性結晶であるKT
P(屈折率nx=1.7509,ny=1.7591.
nz=1.8448で、nxとnyの屈折率と軸方位は
ほぼ同じである)から成るとき、プリズム25aは、例
えばSFL03(屈折率n=1.825)が使用され
る。
リズム25bが一軸性結晶の場合には、その常光屈折率
no,異常光屈折率neに関して、これらに等しいか間
の値となるように選定され、また、プリズム25bが二
軸性結晶の場合には、その三つの屈折率軸方位の屈折率
nx,ny,nzに関して、屈折率nxに等しいか大き
く且つ屈折率nzに等しいか小さくなるように選定され
る。これにより、複屈折プリズム25の第一のプリズム
25aに入射した光ビームは、異常光線が、図3にて上
方に屈折され、光検出器27の受光部27aに入射する
と共に、常光線が、図3にて下方に屈折され、光検出器
27の受光部27bに入射することになる。この場合、
例えば、プリズム25bが、一軸性結晶であるYVO4
(屈折率no=1.974,ne=2.188)から成
るとき、プリズム25aは、例えばLaSF35(屈折
率n〜2.0)が使用される。(以下、波長780nm
の光に対する屈折率) また、プリズム25bが、例えば二軸性結晶であるKT
P(屈折率nx=1.7509,ny=1.7591.
nz=1.8448で、nxとnyの屈折率と軸方位は
ほぼ同じである)から成るとき、プリズム25aは、例
えばSFL03(屈折率n=1.825)が使用され
る。
【0024】これに対して、図4では、プリズム25a
の屈折率nが、プリズム25bが一軸性結晶の場合に
は、その常光屈折率no,異常光屈折率neに関して、
何れの屈折率no,neよりも小さく選定され、また、
プリズム25bが二軸性結晶の場合には、その三つの屈
折率軸方位の屈折率nx,ny,nzに関して、屈折率
nxより小さく選定されている。そうすると、複屈折プ
リズム25の第一のプリズム25aに入射した光ビーム
は、異常光線も常光線も、図4にて上方に屈折され、光
検出器27に入射することになる。この場合、例えば、
プリズム25bが、一軸性結晶であるYVO4 から成る
とき、プリズム25aは、一般的なガラス(特殊なガラ
スを除く殆どのガラス)が使用される。また、プリズム
25bが、例えば、一軸性結晶であるLN(屈折率no
=2.258,ne=2.178)から成るとき、プリ
ズム25aは、殆どのガラス,プラスチックが使用され
る。さらに、プリズム25bが、例えば、二軸性結晶で
あるKTPから成るとき、プリズム25aは、例えばB
K7(屈折率n=1.511)またはほぼ同じ屈折率を
有するガラス,プラスチック等が使用される。
の屈折率nが、プリズム25bが一軸性結晶の場合に
は、その常光屈折率no,異常光屈折率neに関して、
何れの屈折率no,neよりも小さく選定され、また、
プリズム25bが二軸性結晶の場合には、その三つの屈
折率軸方位の屈折率nx,ny,nzに関して、屈折率
nxより小さく選定されている。そうすると、複屈折プ
リズム25の第一のプリズム25aに入射した光ビーム
は、異常光線も常光線も、図4にて上方に屈折され、光
検出器27に入射することになる。この場合、例えば、
プリズム25bが、一軸性結晶であるYVO4 から成る
とき、プリズム25aは、一般的なガラス(特殊なガラ
スを除く殆どのガラス)が使用される。また、プリズム
25bが、例えば、一軸性結晶であるLN(屈折率no
=2.258,ne=2.178)から成るとき、プリ
ズム25aは、殆どのガラス,プラスチックが使用され
る。さらに、プリズム25bが、例えば、二軸性結晶で
あるKTPから成るとき、プリズム25aは、例えばB
K7(屈折率n=1.511)またはほぼ同じ屈折率を
有するガラス,プラスチック等が使用される。
【0025】また、プリズム25aの屈折率nが、プリ
ズム25bが一軸性結晶の場合には、その常光屈折率n
o,異常光屈折率neに関して、何れの屈折率no,n
eよりも大きく選定され、また、プリズム25bが二軸
性結晶の場合には、その三つの屈折率軸方位の屈折率n
x,ny,nzに関して、屈折率nzより大きく選定さ
れると、図5に示すように、複屈折プリズム25の第一
のプリズム25aに入射した光ビームは、異常光線も常
光線も、図5にて下方に屈折され、光検出器27の受光
部27aに入射することになる。この場合、例えば、プ
リズム25bが、一軸性結晶であるYVO4 またはLN
から成るとき、プリズム25aは、PLZT(屈折率n
〜2.5)が使用される。また、プリズム25bが、例
えば、二軸性結晶であるKTPから成るとき、プリズム
25aは、例えばLaSFN31(屈折率〜1.87)
またはLaSF35(屈折率n〜2.0)等の高屈折率
のガラスが使用される。
ズム25bが一軸性結晶の場合には、その常光屈折率n
o,異常光屈折率neに関して、何れの屈折率no,n
eよりも大きく選定され、また、プリズム25bが二軸
性結晶の場合には、その三つの屈折率軸方位の屈折率n
x,ny,nzに関して、屈折率nzより大きく選定さ
れると、図5に示すように、複屈折プリズム25の第一
のプリズム25aに入射した光ビームは、異常光線も常
光線も、図5にて下方に屈折され、光検出器27の受光
部27aに入射することになる。この場合、例えば、プ
リズム25bが、一軸性結晶であるYVO4 またはLN
から成るとき、プリズム25aは、PLZT(屈折率n
〜2.5)が使用される。また、プリズム25bが、例
えば、二軸性結晶であるKTPから成るとき、プリズム
25aは、例えばLaSFN31(屈折率〜1.87)
またはLaSF35(屈折率n〜2.0)等の高屈折率
のガラスが使用される。
【0026】かくして、プリズム25aの屈折率nが、
プリズム25bの屈折率軸方位に関して適宜に選定され
ることにより、複屈折プリズム25により偏光分離され
た各光ビームが、光検出器27の配置場所に応じて、所
望の方向に導かれ得ることになる。例えば、図5に示す
ように、光検出器27を有する受光手段28が、光学ピ
ックアップ20のシャーシ20aに対して、配置場所が
制限されてしまい、複屈折プリズム25に対する入射光
ビームの光軸上からずれて配設される場合がある。この
ようなとき、複屈折プリズム25から出射する偏光分離
された光ビームが、図5にて下方に屈折されることによ
り、光検出器27の各受光部27a,27bに向かって
導かれることになり、正確な信号検出が行われることに
なる。
プリズム25bの屈折率軸方位に関して適宜に選定され
ることにより、複屈折プリズム25により偏光分離され
た各光ビームが、光検出器27の配置場所に応じて、所
望の方向に導かれ得ることになる。例えば、図5に示す
ように、光検出器27を有する受光手段28が、光学ピ
ックアップ20のシャーシ20aに対して、配置場所が
制限されてしまい、複屈折プリズム25に対する入射光
ビームの光軸上からずれて配設される場合がある。この
ようなとき、複屈折プリズム25から出射する偏光分離
された光ビームが、図5にて下方に屈折されることによ
り、光検出器27の各受光部27a,27bに向かって
導かれることになり、正確な信号検出が行われることに
なる。
【0027】本実施形態による光学ピックアップ20を
組み込んだ光ディスク装置10は、以上のように構成さ
れており、次のように動作する。先づ、光ディスク装置
10のスピンドルモータ12が回転することにより、光
磁気ディスク11が回転駆動される。そして、光学ピッ
クアップ20が、光磁気ディスク11の半径方向に移動
されることにより、対物レンズ24の光軸が、光磁気デ
ィスク11の所望のトラック位置まで移動されることに
より、アクセスが行なわれる。
組み込んだ光ディスク装置10は、以上のように構成さ
れており、次のように動作する。先づ、光ディスク装置
10のスピンドルモータ12が回転することにより、光
磁気ディスク11が回転駆動される。そして、光学ピッ
クアップ20が、光磁気ディスク11の半径方向に移動
されることにより、対物レンズ24の光軸が、光磁気デ
ィスク11の所望のトラック位置まで移動されることに
より、アクセスが行なわれる。
【0028】この状態にて、光学ピックアップ20に
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、ビームス
プリッタ22を透過し、コリメータレンズ23により平
行光に変換される。そして、この平行光ビームは、対物
レンズ24を介して、光磁気ディスク11の信号記録面
に集束される。光磁気ディスク11からの戻り光は、再
び対物レンズ24,コリメータレンズ23を介して、ビ
ームスプリッタ22に入射する。そして、ビームスプリ
ッタ22の偏光分離膜22aで反射され、複屈折プリズ
ム25及びマルチレンズ26を介して、光検出器27に
結像する。これにより、光検出器27の検出信号に基づ
いて、光磁気ディスク11の記録信号が再生される。
て、半導体レーザ素子21からの光ビームは、ビームス
プリッタ22を透過し、コリメータレンズ23により平
行光に変換される。そして、この平行光ビームは、対物
レンズ24を介して、光磁気ディスク11の信号記録面
に集束される。光磁気ディスク11からの戻り光は、再
び対物レンズ24,コリメータレンズ23を介して、ビ
ームスプリッタ22に入射する。そして、ビームスプリ
ッタ22の偏光分離膜22aで反射され、複屈折プリズ
ム25及びマルチレンズ26を介して、光検出器27に
結像する。これにより、光検出器27の検出信号に基づ
いて、光磁気ディスク11の記録信号が再生される。
【0029】その際、信号変復調器及びECC17は、
光検出器27からの検出信号により、トラッキングエラ
ー信号を検出すると共に、非点収差法によりフォーカシ
ングエラー信号を検出する。そして、サーボ制御回路1
8は、システムコントローラ16を介して、図示しない
二軸アクチュエータをサーボ制御して、対物レンズ24
が、フォーカシング方向に移動調整され、フォーカシン
グが行なわれると共に、トラッキング方向に移動調整さ
れて、トラッキングが行なわれる。
光検出器27からの検出信号により、トラッキングエラ
ー信号を検出すると共に、非点収差法によりフォーカシ
ングエラー信号を検出する。そして、サーボ制御回路1
8は、システムコントローラ16を介して、図示しない
二軸アクチュエータをサーボ制御して、対物レンズ24
が、フォーカシング方向に移動調整され、フォーカシン
グが行なわれると共に、トラッキング方向に移動調整さ
れて、トラッキングが行なわれる。
【0030】この場合、複屈折プリズム25は、プリズ
ム25aが等方性媒質,プリズム25bが一軸性結晶ま
たは二軸性結晶の複屈折材料により構成されており、プ
リズム25bの出射面が、プリズム25aの入射面に対
して平行に形成されている。従って、複屈折率プリズム
25の加工が容易に行われることになると共に、複屈折
プリズム25が小型且つ軽量に構成されることになり、
光学ピックアップそして光ディスク装置全体が小型且つ
軽量に構成されることになる。
ム25aが等方性媒質,プリズム25bが一軸性結晶ま
たは二軸性結晶の複屈折材料により構成されており、プ
リズム25bの出射面が、プリズム25aの入射面に対
して平行に形成されている。従って、複屈折率プリズム
25の加工が容易に行われることになると共に、複屈折
プリズム25が小型且つ軽量に構成されることになり、
光学ピックアップそして光ディスク装置全体が小型且つ
軽量に構成されることになる。
【0031】図6は、本発明による複屈折プリズムの第
二の実施形態を組み込んだ光学ピックアップを示してい
る。図6において、光学ピックアップ30は、図2に示
した光学ピックアップ20における複屈折プリズム25
及びビームスプリッタ22が一体の複屈折プリズム31
として構成されている点でのみ異なる構成である。
二の実施形態を組み込んだ光学ピックアップを示してい
る。図6において、光学ピックアップ30は、図2に示
した光学ピックアップ20における複屈折プリズム25
及びビームスプリッタ22が一体の複屈折プリズム31
として構成されている点でのみ異なる構成である。
【0032】この複屈折プリズム31は、図6に示すよ
うに、二つの三角柱状のプリズム31a,31bとの間
に、断面が平行四辺形のプリズム31cとを貼り合わせ
ることにより、構成されている。プリズム31a,31
cは、等方性媒質から成り、プリズム31bは、複屈折
材料、例えばLN,YVO4 等の一軸性結晶またはKT
P(KTiOPO4 )等の二軸性結晶から成る。このよ
うに複屈折プリズム31は光分離手段と偏光分離手段と
を一体に構成したものである。
うに、二つの三角柱状のプリズム31a,31bとの間
に、断面が平行四辺形のプリズム31cとを貼り合わせ
ることにより、構成されている。プリズム31a,31
cは、等方性媒質から成り、プリズム31bは、複屈折
材料、例えばLN,YVO4 等の一軸性結晶またはKT
P(KTiOPO4 )等の二軸性結晶から成る。このよ
うに複屈折プリズム31は光分離手段と偏光分離手段と
を一体に構成したものである。
【0033】プリズム31a,31cの互いに対向する
貼り合わせ面31dは、半導体レーザ素子21からの光
軸に対して45度だけ傾斜していると共に、この貼り合
わせ面に、誘電体多層膜等から成る偏光分離膜31dが
形成されている。また、プリズム31b,31cの貼り
合わせ面31eは、光軸に垂直な面に対して角度θだけ
傾斜していると共に、この貼り合わせ面と反対側の入射
面は、光軸に対して垂直になるように形成されている。
ここで、θ=45度なので、各貼り合わせ面31d,3
1eは互いに平行であるので、このため複屈折プリズム
31は加工しやすく、製造が容易である。
貼り合わせ面31dは、半導体レーザ素子21からの光
軸に対して45度だけ傾斜していると共に、この貼り合
わせ面に、誘電体多層膜等から成る偏光分離膜31dが
形成されている。また、プリズム31b,31cの貼り
合わせ面31eは、光軸に垂直な面に対して角度θだけ
傾斜していると共に、この貼り合わせ面と反対側の入射
面は、光軸に対して垂直になるように形成されている。
ここで、θ=45度なので、各貼り合わせ面31d,3
1eは互いに平行であるので、このため複屈折プリズム
31は加工しやすく、製造が容易である。
【0034】このような構成の光学ピックアップ30に
よれば、図2に示した光学ピックアップ20と同様に作
用して、複屈折プリズム31の偏光分離によって分離さ
れた各光ビームが、それぞれマルチレンズ26を介し
て、光検出器27の各受光部27a,27bに導かれる
ようになっている。
よれば、図2に示した光学ピックアップ20と同様に作
用して、複屈折プリズム31の偏光分離によって分離さ
れた各光ビームが、それぞれマルチレンズ26を介し
て、光検出器27の各受光部27a,27bに導かれる
ようになっている。
【0035】図7は、本発明による複屈折プリズムの第
三の実施形態を組み込んだ光学ピックアップを示してい
る。図7において、光学ピックアップ40は、光源とし
ての半導体レーザ素子及び光検出器が一体に構成された
受発光装置41と、その半導体レーザ素子から出射され
る光ビームの光路中に順次に配設された、光分離手段及
び複屈折プリズムとしてのビームスプリッタ42,光路
折曲げ用の立上げミラー43及び光集束手段としての対
物レンズ44と、ビームスプリッタ42による分離光路
中に順次に配設された、平凹レンズ45及び光検出器4
6とから構成されている。
三の実施形態を組み込んだ光学ピックアップを示してい
る。図7において、光学ピックアップ40は、光源とし
ての半導体レーザ素子及び光検出器が一体に構成された
受発光装置41と、その半導体レーザ素子から出射され
る光ビームの光路中に順次に配設された、光分離手段及
び複屈折プリズムとしてのビームスプリッタ42,光路
折曲げ用の立上げミラー43及び光集束手段としての対
物レンズ44と、ビームスプリッタ42による分離光路
中に順次に配設された、平凹レンズ45及び光検出器4
6とから構成されている。
【0036】ここで、ビームスプリッタ42は、二つの
プリズム42a,42bを貼り合わせることにより、構
成されている。第一のプリズム42aは、等方性媒質、
例えばガラスSFL03(屈折率n〜1.825)から
構成されている。これに対して、第二のプリズム42b
は、複屈折材料、例えば一軸性結晶であるLNから構成
されている。これにより、ビームスプリッタ42は、ビ
ームスプリッタ42のプリズム42a,42bを構成す
る材料の屈折率によって、プリズム42bから出射した
光ビームが、光磁気ディスク11の表面から離反する方
向に屈折されるように構成することができる。
プリズム42a,42bを貼り合わせることにより、構
成されている。第一のプリズム42aは、等方性媒質、
例えばガラスSFL03(屈折率n〜1.825)から
構成されている。これに対して、第二のプリズム42b
は、複屈折材料、例えば一軸性結晶であるLNから構成
されている。これにより、ビームスプリッタ42は、ビ
ームスプリッタ42のプリズム42a,42bを構成す
る材料の屈折率によって、プリズム42bから出射した
光ビームが、光磁気ディスク11の表面から離反する方
向に屈折されるように構成することができる。
【0037】また、第二のプリズム42bは、複屈折材
料、例えば二軸性結晶であるKTPにより構成し、前述
のようにその屈折率を調整してもよい。この場合には、
プリズム42a,42bの互いに対向する貼り合わせ面
42cは、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜している
と共に、この貼り合わせ面と反対側の入射面及び出射面
42dも、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜し、互い
に平行になるよう形成することができる。さらに、プリ
ズム42a,42bの貼り合わせ面には、誘電体多層膜
による偏光分離膜42cが形成されている。これによ
り、光磁気ディスク47からの戻り光は、ビームスプリ
ッタ42の偏光分離膜42cによって偏光分離され、光
磁気信号を含む光ビームが、この偏光分離膜42cを透
過し、光検出器46に導かれるようになっている。この
場合、ビームスプリッタ42のプリズム42a,42b
を構成する材料の屈折率によって、プリズム42bから
出射した光ビームが、光磁気ディスク11の表面から離
反する方向に屈折されるし、ビームスプリッタ42のプ
リズム42a,42bの貼り合わせ面42cと反対側の
入射面及び出射面42dとを平行にすることができ、ビ
ームスプリッタ42を形成するときに加工が容易で製造
し易い。
料、例えば二軸性結晶であるKTPにより構成し、前述
のようにその屈折率を調整してもよい。この場合には、
プリズム42a,42bの互いに対向する貼り合わせ面
42cは、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜している
と共に、この貼り合わせ面と反対側の入射面及び出射面
42dも、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜し、互い
に平行になるよう形成することができる。さらに、プリ
ズム42a,42bの貼り合わせ面には、誘電体多層膜
による偏光分離膜42cが形成されている。これによ
り、光磁気ディスク47からの戻り光は、ビームスプリ
ッタ42の偏光分離膜42cによって偏光分離され、光
磁気信号を含む光ビームが、この偏光分離膜42cを透
過し、光検出器46に導かれるようになっている。この
場合、ビームスプリッタ42のプリズム42a,42b
を構成する材料の屈折率によって、プリズム42bから
出射した光ビームが、光磁気ディスク11の表面から離
反する方向に屈折されるし、ビームスプリッタ42のプ
リズム42a,42bの貼り合わせ面42cと反対側の
入射面及び出射面42dとを平行にすることができ、ビ
ームスプリッタ42を形成するときに加工が容易で製造
し易い。
【0038】このような構成の光学ピックアップ40に
よれば、受発光装置41から出射した光は、ビームスプ
リッタ42の偏光分離膜42cで反射された後、立上げ
ミラー43を介して対物レンズ44に向かって折曲げら
れ、対物レンズ44を介して、光磁気ディスク47の信
号記録面に集束される。光磁気ディスク47からの戻り
光は、再び対物レンズ44,立上げミラー43を介し
て、ビームスプリッタ42に入射する。そして、ビーム
スプリッタ42の偏光分離膜42cを透過して、複屈折
材料から成るプリズム42bを通って偏光分離された
後、平凹レンズ45を介して、光検出器46に入射す
る。これにより、光検出器46の検出信号に基づいて、
光磁気信号が得られることになる。尚、フォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号は、ビームスプリッ
タ42の偏光分離膜42cで反射された戻り光ビームを
受発光装置41の受光部で検出することにより、得られ
るようになっている。
よれば、受発光装置41から出射した光は、ビームスプ
リッタ42の偏光分離膜42cで反射された後、立上げ
ミラー43を介して対物レンズ44に向かって折曲げら
れ、対物レンズ44を介して、光磁気ディスク47の信
号記録面に集束される。光磁気ディスク47からの戻り
光は、再び対物レンズ44,立上げミラー43を介し
て、ビームスプリッタ42に入射する。そして、ビーム
スプリッタ42の偏光分離膜42cを透過して、複屈折
材料から成るプリズム42bを通って偏光分離された
後、平凹レンズ45を介して、光検出器46に入射す
る。これにより、光検出器46の検出信号に基づいて、
光磁気信号が得られることになる。尚、フォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号は、ビームスプリッ
タ42の偏光分離膜42cで反射された戻り光ビームを
受発光装置41の受光部で検出することにより、得られ
るようになっている。
【0039】この場合、ビームスプリッタ42のプリズ
ム42a,42bを構成する材料の屈折率によって、プ
リズム42bから出射した光ビームは、光磁気ディスク
11の表面から離反する方向に屈折される。これによっ
て、光検出器46が、光磁気ディスク11の表面から離
反した位置に配設されることになり、光検出器46が光
磁気ディスク11のカートリッジ11aと干渉すること
が排除されるようになっている。尚、ビームスプリッタ
42の、第一のプリズム42aの屈折率nについて、第
二のプリズム42bが一軸性結晶の場合には、その常光
屈折率no,異常光屈折率neに関して、これらに等し
いか間の値となるように選定すれば、光ビームを曲げず
に真っ直ぐ導くことができる。このようにすると、図7
において、機器側のシャーシがSの位置に迫っている場
合にも、各光学素子を配置しやすい。
ム42a,42bを構成する材料の屈折率によって、プ
リズム42bから出射した光ビームは、光磁気ディスク
11の表面から離反する方向に屈折される。これによっ
て、光検出器46が、光磁気ディスク11の表面から離
反した位置に配設されることになり、光検出器46が光
磁気ディスク11のカートリッジ11aと干渉すること
が排除されるようになっている。尚、ビームスプリッタ
42の、第一のプリズム42aの屈折率nについて、第
二のプリズム42bが一軸性結晶の場合には、その常光
屈折率no,異常光屈折率neに関して、これらに等し
いか間の値となるように選定すれば、光ビームを曲げず
に真っ直ぐ導くことができる。このようにすると、図7
において、機器側のシャーシがSの位置に迫っている場
合にも、各光学素子を配置しやすい。
【0040】上記実施形態においては、光学ピックアッ
プ30ではホログラムレーザ素子を用いた受発光装置2
1を、光学ピックアップ40ではホログラムを使用しな
い受発光素子41を用いているが、光学ピックアップ3
0に受発光素子41を、光学ピックアップ40にホログ
ラムを利用した受発光装置21を使用してもよい。
プ30ではホログラムレーザ素子を用いた受発光装置2
1を、光学ピックアップ40ではホログラムを使用しな
い受発光素子41を用いているが、光学ピックアップ3
0に受発光素子41を、光学ピックアップ40にホログ
ラムを利用した受発光装置21を使用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、容
易に製造されるとともに、装置内での部品配置の制限に
応じて、光ビームの光路を決定できるようにした、複屈
折プリズムと、これを利用した光学ピックアップ及び光
ディスク装置を提供することができる。
易に製造されるとともに、装置内での部品配置の制限に
応じて、光ビームの光路を決定できるようにした、複屈
折プリズムと、これを利用した光学ピックアップ及び光
ディスク装置を提供することができる。
【図1】本発明による複屈折プリズムを組み込んだ光デ
ィスク装置の全体構成を示すブロック図である。
ィスク装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す概略側面図及び光検出器の拡大斜視図で
ある。
プの構成を示す概略側面図及び光検出器の拡大斜視図で
ある。
【図3】図2の光学ピックアップにおける複屈折プリズ
ムの第一の実施形態の構成を示す拡大側面図である。
ムの第一の実施形態の構成を示す拡大側面図である。
【図4】図3の複屈折プリズムの変形例を示す拡大側面
図である。
図である。
【図5】図3の複屈折プリズムの他の変形例を示す拡大
側面図である。
側面図である。
【図6】本発明による複屈折プリズムの第二の実施形態
を組み込んだ光学ピックアップの構成を示す概略側面図
及び光検出器の拡大斜視図である。
を組み込んだ光学ピックアップの構成を示す概略側面図
及び光検出器の拡大斜視図である。
【図7】本発明による複屈折プリズムの第三の実施形態
を組み込んだ光学ピックアップの構成を示す概略側面図
及び光検出器の拡大斜視図である。
を組み込んだ光学ピックアップの構成を示す概略側面図
及び光検出器の拡大斜視図である。
10・・・光ディスク装置、11・・・光磁気ディス
ク、12・・・スピンドルモータ、14・・・送りモー
タ、15・・・磁気ヘッド、16・・・システムコント
ローラ、17・・・信号変復調器及びECC、18・・
・サーボ制御回路、20・・・光学ピックアップ、21
・・・半導体レーザ素子、22・・・ビームスプリッ
タ、23・・・コリメータレンズ、24・・・対物レン
ズ、25,31・・・複屈折プリズム、26・・・マル
チレンズ、27・・・光検出器、30,40・・・光学
ピックアップ、41・・・受発光装置、グレーティン
グ、42・・・ビームスプリッタ、43・・・立上げミ
ラー、44・・・対物レンズ、45・・・平凹レンズ、
46・・・光検出器、47・・・光磁気ディスク。
ク、12・・・スピンドルモータ、14・・・送りモー
タ、15・・・磁気ヘッド、16・・・システムコント
ローラ、17・・・信号変復調器及びECC、18・・
・サーボ制御回路、20・・・光学ピックアップ、21
・・・半導体レーザ素子、22・・・ビームスプリッ
タ、23・・・コリメータレンズ、24・・・対物レン
ズ、25,31・・・複屈折プリズム、26・・・マル
チレンズ、27・・・光検出器、30,40・・・光学
ピックアップ、41・・・受発光装置、グレーティン
グ、42・・・ビームスプリッタ、43・・・立上げミ
ラー、44・・・対物レンズ、45・・・平凹レンズ、
46・・・光検出器、47・・・光磁気ディスク。
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【手続補正書】
【提出日】平成10年1月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、第二のプリズム42bは、複屈折材
料、例えば二軸性結晶であるKTPにより構成し、前述
のようにその屈折率を調整してもよい。この場合には、
プリズム42a,42bの互いに対向する貼り合わせ面
42cは、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜している
と共に、この貼り合わせ面と反対側の入射面42e及び
出射面42dは、光軸に垂直な面に対して垂直にかつ、
互いに平行になるよう形成することができる。さらに、
プリズム42a,42bの貼り合わせ面には、誘電体多
層膜による偏光分離膜42cが形成されている。これに
より、光磁気ディスク47からの戻り光は、ビームスプ
リッタ42の偏光分離膜42cによって偏光分離され、
光磁気信号を含む光ビームが、この偏光分離膜42cを
透過し、光検出器46に導かれるようになっている。こ
の場合、ビームスプリッタ42のプリズム42a,42
bを構成する材料の屈折率によって、プリズム42bか
ら出射した光ビームが、光磁気ディスク11の表面から
離反する方向に屈折させることも可能である。また、ビ
ームスプリッタ42のプリズム42a,42bの貼り合
わせ面42cと反対側の入射面42e及び出射面42d
とを平行にすることができ、ビームスプリッタ42を形
成するときに加工が容易で製造し易い。
料、例えば二軸性結晶であるKTPにより構成し、前述
のようにその屈折率を調整してもよい。この場合には、
プリズム42a,42bの互いに対向する貼り合わせ面
42cは、光軸に垂直な面に対してθだけ傾斜している
と共に、この貼り合わせ面と反対側の入射面42e及び
出射面42dは、光軸に垂直な面に対して垂直にかつ、
互いに平行になるよう形成することができる。さらに、
プリズム42a,42bの貼り合わせ面には、誘電体多
層膜による偏光分離膜42cが形成されている。これに
より、光磁気ディスク47からの戻り光は、ビームスプ
リッタ42の偏光分離膜42cによって偏光分離され、
光磁気信号を含む光ビームが、この偏光分離膜42cを
透過し、光検出器46に導かれるようになっている。こ
の場合、ビームスプリッタ42のプリズム42a,42
bを構成する材料の屈折率によって、プリズム42bか
ら出射した光ビームが、光磁気ディスク11の表面から
離反する方向に屈折させることも可能である。また、ビ
ームスプリッタ42のプリズム42a,42bの貼り合
わせ面42cと反対側の入射面42e及び出射面42d
とを平行にすることができ、ビームスプリッタ42を形
成するときに加工が容易で製造し易い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】この場合、ビームスプリッタ42のプリズ
ム42a,42bを構成する材料の屈折率によって、プ
リズム42bから出射した光ビームは、光磁気ディスク
11の表面から離反する方向に屈折させることができ
る。これによって、光検出器46が、光磁気ディスク1
1の表面から離反した位置に配設されることになり、光
検出器46が光磁気ディスク11のカートリッジ11a
と干渉することが排除されるようになっている。尚、ビ
ームスプリッタ42の、第一のプリズム42aの屈折率
nについて、第二のプリズム42bが一軸性結晶の場合
には、その常光屈折率no,異常光屈折率neに関し
て、これらに等しいか間の値となるように選定すれば、
光ビームを曲げずに真っ直ぐ導くことができる。このよ
うにすると、図7において、機器側のシャーシがSの位
置に迫っている場合にも、各光学素子を配置しやすい。
ム42a,42bを構成する材料の屈折率によって、プ
リズム42bから出射した光ビームは、光磁気ディスク
11の表面から離反する方向に屈折させることができ
る。これによって、光検出器46が、光磁気ディスク1
1の表面から離反した位置に配設されることになり、光
検出器46が光磁気ディスク11のカートリッジ11a
と干渉することが排除されるようになっている。尚、ビ
ームスプリッタ42の、第一のプリズム42aの屈折率
nについて、第二のプリズム42bが一軸性結晶の場合
には、その常光屈折率no,異常光屈折率neに関し
て、これらに等しいか間の値となるように選定すれば、
光ビームを曲げずに真っ直ぐ導くことができる。このよ
うにすると、図7において、機器側のシャーシがSの位
置に迫っている場合にも、各光学素子を配置しやすい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
Claims (15)
- 【請求項1】 等方性媒質から成る第一のプリズムと、
複屈折材料から成る第二のプリズムとを固定することに
より構成されていて、 第一のプリズムの屈折率と第二のプリズムの屈折率とを
所定の値とすることにより、第二のプリズムを通過して
出射する光ビームの光路を所望の方向に決定するように
したことを特徴とする複屈折プリズム。 - 【請求項2】 前記第二のプリズムを構成する複屈折材
料が、一軸性結晶であることを特徴とする請求項1に記
載の複屈折プリズム。 - 【請求項3】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率が、第二のプリズムを構成する一軸性結晶の
常光屈折率と異常光屈折率に対して、これらの各屈折率
の何れかに等しいかその間の値であることを特徴とする
請求項2に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項4】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率が、第二のプリズムを構成する一軸性結晶の
常光屈折率と異常光屈折率に対して、これらの各屈折率
の何れか小さい方よりも小さい値であることを特徴とす
る請求項2に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項5】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率が、第二のプリズムを構成する一軸性結晶の
常光屈折率と異常光屈折率に対して、これらの各屈折率
の何れか大きい方よりも大きい値であることを特徴とす
る請求項2に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項6】 前記第二のプリズムを構成する複屈折材
料が、二軸性結晶であることを特徴とする請求項1に記
載の複屈折プリズム。 - 【請求項7】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率nが、第二のプリズムを構成する二軸性結晶
の三つの屈折率軸方位の屈折率nx,ny,nzに関し
て、屈折率nxに等しいか大きく、且つ屈折率nzに等
しいか小さいことを特徴とする請求項6に記載の複屈折
プリズム。 - 【請求項8】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率nが、第二のプリズムを構成する二軸性結晶
の三つの屈折率軸方位の屈折率nx,ny,nzに関し
て、一番小さい屈折率nxより小さいことを特徴とする
請求項6に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項9】 前記第一のプリズムを構成する等方性媒
質の屈折率nが、第二のプリズムを構成する二軸性結晶
の三つの屈折率軸方位の屈折率nx,ny,nzに関し
て、一番大きい屈折率nzより大きいことを特徴とする
請求項6に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項10】 前記第一及び第二のプリズムの貼り合
わせ面に、偏光分離膜が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の複屈折プリズム。 - 【請求項11】 光ビームを出射する光源と、 前記光源から出射された光ビームを光ディスクの信号記
録面上に集束させる光集束手段と、 前記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
と、 この光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
らの戻り光ビームを偏光分離する偏光分離手段と、 この偏光分離手段で偏光分離された各光ビームを受光す
る受光部を有する光検出器とを含んでおり、 前記偏光分離手段が、 等方性媒質から成る第一のプリズムと、複屈折材料から
成る第二のプリズムとを固定することにより構成されて
いて、 第一のプリズムの屈折率と第二のプリズムの屈折率とを
所定の値とすることにより、第二のプリズムを通過して
出射する光ビームの光路を所望の方向に決定するように
したことを特徴とする光学ピックアップ。 - 【請求項12】 前記光分離手段と前記偏光分離手段と
が一体に構成されており、この一体の光学素子が、 等方性媒質から成る第一のプリズムと、複屈折材料から
成る第二のプリズムとを固定することにより構成されて
いて、 第一のプリズムの屈折率と第二のプリズムの屈折率とを
所定の値とすることにより、第二のプリズムを通過して
出射する光ビームの光路を所望の方向に決定するように
したことを特徴とする請求項11に記載の光学ピックア
ップ。 - 【請求項13】 前記複屈折プリズムの第一及び第二の
プリズムを固定した貼り合わせ面に、偏光分離膜が形成
されていることを特徴とする請求項11に記載の光学ピ
ックアップ。 - 【請求項14】 前記複屈折プリズムの偏光分離膜によ
って偏光分離される第一のプリズム側の光路中に、サー
ボ信号検出用の光学系が配設されると共に、偏光分離膜
を透過する第二のプリズム側の光路中に、光磁気信号検
出用の光学系が配設されていることを特徴とする請求項
13に記載の光学ピックアップ。 - 【請求項15】 光源から出射した光ビームを、光ディ
スクの信号記録面上に集束する光集束手段と、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームを偏光分離
手段により偏光分離して受光する受光部を有する光検出
手段と、 前記光集束手段を移動可能な駆動手段と、 前記光検出手段の受光部からの信号に基づいて生成され
たサーボ信号を、前記駆動手段に供給するサーボ手段と
を含んでおり、 前記偏光分離手段が、 等方性媒質から成る第一のプリズムと、複屈折材料から
成る第二のプリズムとを固定することにより構成されて
いて、 第一のプリズムの屈折率と第二のプリズムの屈折率とを
所定の値とすることにより、第二のプリズムを通過して
出射する光ビームの光路を所望の方向に決定するように
したことを特徴とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350453A JPH10186113A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複屈折プリズム及びこれを利用した光学ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350453A JPH10186113A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複屈折プリズム及びこれを利用した光学ピックアップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10186113A true JPH10186113A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18410601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8350453A Abandoned JPH10186113A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複屈折プリズム及びこれを利用した光学ピックアップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10186113A (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8350453A patent/JPH10186113A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041109 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20050111 |