JPH1018606A - 鉄骨構造物における作業用安全ネットの張架方法及び この方法に使用するネット取付杆 - Google Patents

鉄骨構造物における作業用安全ネットの張架方法及び この方法に使用するネット取付杆

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JPH1018606A
JPH1018606A JP17612196A JP17612196A JPH1018606A JP H1018606 A JPH1018606 A JP H1018606A JP 17612196 A JP17612196 A JP 17612196A JP 17612196 A JP17612196 A JP 17612196A JP H1018606 A JPH1018606 A JP H1018606A
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英信 久保
Takeshi Tsujii
剛 辻井
Tadaharu Wakatsuki
忠治 若槻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全ネットの張架作業を容易且つ迅速に行
える方法を提供すること。 【解決手段】 鉄骨構造物Kにおいて前後左右の梁材1
a〜1dで囲まれる空間部に作業用安全ネット3を張架
する方法であって、各梁材1a〜1dにその長手方向所
定間隔おきに吊着される略上向きコ字状の足場板架け渡
し枠4を利用し、これら足場板架け渡し枠4の水平枠部
6,6間に、前記各梁材1a〜1dと平行に延びてその
長手方向所要間隔おきにネット掛止金具13を設けたネ
ット取付杆12を架け渡し、該ネット取付杆12のネッ
ト掛止金具13に作業用安全ネット3の所要部を掛止さ
せてネット3を張架する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造物の建築
工事において、骨組みが出来上がった段階で所要高さ位
置にある前後左右の梁材で囲まれる空間部に作業用安全
ネットを張架する方法、及びこの方法に使用するネット
取付杆に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のように鉄骨構造物内における前後
左右の梁材で囲まれる空間部に作業用安全ネットを張架
する場合、従来にあっては、図11に例示するように、
前後左右の各梁材1にその長手方向所定間隔おきに吊着
されている略上向きコ字状足場板架け渡し枠4の垂直枠
部7間に、梁材1と平行に延びる棒材Rを連結し、この
棒材Rは足場板架け渡し枠4の内外両側に位置すること
になり、しかして安全ネット3の端部側を、上記足場板
架け渡し枠4における外側の棒材Rから足場板架け渡し
枠の下側を通過させて内側の棒材Rにわたって括る付け
るようにすることにより、安全ネット3を上記空間部に
張架していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、足場板架け渡し枠の垂直枠部間に連結した棒材
へのネット所要部の括り付けに非常な手間と時間を要
し、安全ネットの張架作業に困難を来していた。更に従
来方法では、重量物や作業員が安全ネット3上に誤って
落下したとき、各足場板架け渡し枠4の水平枠部6と内
側垂直枠部7との連結部(矢印Fで囲んだ部分)に上記
重量物等の落下荷重が集中的に作用して、その連結部が
破壊し、それにより内側垂直枠部7が図11の仮想線図
示のように倒れて安全ネットと共に落下し、大事故を引
き起こすと云う問題があった。
【0004】本発明は、安全ネットの張架作業を容易且
つ迅速に行える方法、及びこの方法に使用するネット取
付杆を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
鉄骨構造物Kにおいて前後左右の梁材1a〜1dで囲ま
れる空間部2に作業用安全ネット3を張架する方法であ
って、各梁材1a〜1dにその長手方向所定間隔おきに
吊着される略上向きコ字状の足場板架け渡し枠4を利用
し、これら足場板架け渡し枠4の水平枠部6,6間に、
前記各梁材1a〜1dと平行に延びてその長手方向所要
間隔おきにネット掛止金具13を設けたネット取付杆1
2を架け渡し、該ネット取付杆12のネット掛止金具1
3に作業用安全ネット3の所要部を掛止させてネット3
を張架するようにしたことを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、作業用安全ネット
張架用のネット取付杆12であって、この取付杆12
は、取付杆本体15と、該取付杆本体15の長手方向所
要間隔おきに設けられた複数のネット掛止金具13と、
前記取付杆本体15に両端部に設けられた着脱用フック
16,16とからなることを特徴としている。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
作業用安全ネット張架用のネット取付杆12において、
各ネット掛止金具13は、取付杆本体15の長手方向に
沿って移動可能に設けられていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項2または3
に記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆12に
おいて、取付杆本体15は角筒状に形成されていること
を特徴としている。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
作業用安全ネット張架用のネット取付杆12において、
各ネット掛止金具13は、上下が互いに逆向きの略W字
状に形成された一対の線状体13a,13aからなり、
両線状体13a,13aは、互いに固着されて一体を成
した状態で取付杆本体15に長手方向スライド可能に嵌
合されると共に、角筒状取付杆本体15の左右両側面側
に両側一対のネットロープ係脱部17,17を形成して
いることを特徴とする。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項2または4
に記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆12に
おいて、各ネット掛止金具18が、取付杆本体15の定
位置に外嵌固定された有端状のリング18aからなり、
このリング18aの両端部が取付杆本体15の上面側で
ネットロープ係脱部19を形成してなることを特徴とす
る。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項2または4
に記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆12に
おいて、各ネット掛止金具20が、取付杆本体15の定
位置で該取付杆本体15の側面に対し起伏可能に枢着さ
れた有端状のリング20aからなり、このリング20a
の両端部がネットロープ係脱部21を形成していること
を特徴とする。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項2または4
に記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆12に
おいて、各ネット掛止金具22〜24は、少なくとも先
端部側がL字状に形成された一対の線状体22a,22
a〜24a,24aからなり、両線状体22a,22a
〜24a,24aは、取付杆本体15の定位置で互いに
異なった向きに固着されてネットロープ係脱部25〜2
7を形成していることを特徴とする。
【0013】請求項9に係る発明は、請求項2〜8のい
ずれかに記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆
12において、取付杆本体15は、互いに入れ子式に伸
縮可能に接合される複数の部材15a,15bによって
形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、中層や高層の鉄
骨構造物Kにおける所要階層部分の横断面図及び縦断面
図で、当該階層部分の前後左右の梁材1a,1b,1
c,1dで囲まれる空間部2に作業用安全ネット3を張
架した状態を示し、また図3は図2の拡大詳細図、図4
は要部斜視図である。これらの図において4は、各梁材
1a〜1dにその長手方向所定間隔おきに吊着された足
場板架け渡し枠で、各梁材1a〜1dにつき3個ずつ吊
着してある。5は、梁材長手方向に隣り合う足場板架け
渡し枠4,4間に架け渡された足場板である。各梁材1
a〜1dはH形鋼からなるものである。
【0015】各足場板架け渡し枠4は、図3及び図4に
示すように、鋼管製の水平枠部6と、この水平枠部6の
両端部にそれぞれ垂直上向きに一体に連設した鋼管製の
垂直枠部7,7とによって略上向きコ字状に形成された
もので、水平枠部6の中央部には略ハの字状の一対の支
持部材8,8が上向きに一体的に突設され、両支持部材
8,8の上端部にブラケット9が固定され、このブラケ
ット9に両側一対のコ字形クランプ10,10が互いの
間隔方向に沿って移動調整可能に取り付けてある。各ク
ランプ10は蝶形のクランプボルト10aを備えてい
る。
【0016】この足場板架け渡し枠4を各梁材1a〜1
dに吊着するには、H形鋼の幅に応じて対向間隔を適宜
調整した一対のコ字形クランプ10,10を、図3に示
すように梁材1a〜1dの下端部に両側から嵌合し、各
コ字形クランプ10のクランプボルト10aを締め付け
ることにより、水平枠部6及び垂直枠部7,7からなる
各足場板架け渡し枠4のコ字枠部分を、支持部材8,8
を介して各梁材1a〜1dに吊着することができる。こ
のようにして各梁材1a〜1dにその長手方向所定間隔
おきに吊着した隣り合う足場板架け渡し枠4,4の水平
枠部6,6間に、両側一対の足場板5,5を架け渡す。
この場合、各足場板5は、その両端部にそれぞれ突設し
てあるフック5aを足場板架け渡し枠4の水平枠部6に
係嵌させるとよい。尚、足場板架け渡し枠4は、図1に
示すように、各梁材1a〜1dについて3個ずつ吊着さ
れているから、これら3個の足場板架け渡し枠4間に2
本のネット取付杆12が取り付けられる。また、図4か
らよく分かるように、これら足場板架け渡し枠4の梁材
長手方向に互いに対向する垂直枠部7相互を、鋼管製の
手摺り枠11によりパイプクランプ12を介して連結し
ている。
【0017】しかして、図1に示すように前後左右の梁
材1a,1b,1c,1dで囲まれる空間部2に作業用
安全ネット3を張架するには、先ず、上記のように各梁
材1a〜1dに吊着されている複数の足場板架け渡し枠
4の各水平枠部6間に、図4に示すようにネット取付杆
12をそれぞれ架け渡す。各ネット取付杆12にはその
長手方向所要間隔おきに複数のネット掛止金具13を設
けているから、各ネット取付杆12のネット掛止金具1
3に安全ネット3の所要部を掛止させることによって、
安全ネット3を張架することができる。このネット取付
杆12は、図3及び図4に示すように、対向する足場板
架け渡し枠4,4の水平枠部6,6に架け渡されている
左右両足場板5,5の間に架け渡す。
【0018】図1に示すように前後左右の梁材1a〜1
dで囲まれた空間部2に、この空間部2とほぼ同じ大き
さの1枚の安全ネット3を張架する場合には、前部梁材
1a側のネット取付杆12に安全ネット3の前側縁部を
掛止し、後部梁材1b側のネット取付杆12には安全ネ
ット3の後側縁部を掛止し、また左右各梁材1c,1d
側のネット取付杆12には安全ネット3の左右各側縁部
を掛止すればよく、そして安全ネット3の四隅部は、紐
やロープ等を使用して、図1に示すように引っ張って梁
材1a〜1dの隅角部に止着すればよい。尚、鉄骨構造
物K内において上記のような空間部2が左右または前後
方向に複数連設される場合には、各空間部2ごとに1枚
の安全ネット3を吊着してもよいし、連設される複数の
空間部2に亘って1連の安全ネット3を吊着するように
してもよい。
【0019】安全ネット3には、通常はその周縁部に沿
ってネットロープ14が取り付けてあり、従って安全ネ
ット3をネット取付杆12に取り付けるときは、このネ
ットロープ14をネット取付杆12のネット掛止金具1
3に掛止させるようにする。安全ネット3の中間所要部
をネット取付杆12に取り付ける場合は、ネット3の網
目を直接ネット掛止金具13に掛止させてもよいが、好
ましくはその中間所要部にネットロープ14を挿通して
そのネットロープ14をネット掛止金具13に掛止する
とよい。
【0020】上記のように、鉄骨構造物Kにおける前後
左右の梁材1a〜1dで囲まれる空間部2に作業用安全
ネット3を張架するときは、各梁材1a〜1dにその長
手方向所定間隔おきに吊着される略上向きコ字状の足場
板架け渡し枠4を利用し、これら足場板架け渡し枠4相
互の対向する水平枠部6,6間に、各梁材1a〜1dと
平行に延びるネット取付杆12を架け渡し、このネット
取付杆12に設けた複数のネット取付杆12に作業用安
全ネット3のネットロープ14を掛止させるだけでよい
から、安全ネット3の張架作業を容易且つ迅速に行うこ
とができる。
【0021】また、上記したような安全ネット3の張架
方法によると、図3に示すように、各足場板架け渡し枠
4における水平枠部6の中央部でネット取付杆12を支
持し、このネット取付杆12に安全ネット3を取り付け
るようにするため、安全ネット3上に重量物や作業員が
誤って落下した場合に、その落下荷重は上記水平枠部6
の中央で受けられるから、図11に示す従来例のように
水平枠部6と垂直枠部7との連結部が壊れて落下するお
それがなく、きわめて安全となる。
【0022】前記ネット取付杆12は、図5に示すよう
に、角筒状に形成された取付杆本体15と、この取付杆
本体15の長手方向に沿って移動可能に設けられた複数
のネット掛止金具13と、前記取付杆本体15に両端部
に設けられた着脱用フック16,16とから構成されて
いる。各ネット掛止金具13は、図6及び図7の拡大図
から分かるように、上下が互いに逆向きの略W字状に形
成された一対の線状体13a,13aからなり、両線状
体13a,13aは、側面部どうしを互いに溶接により
固着して一体を成した状態で角筒状の取付杆本体15に
長手方向スライド可能に嵌合されると共に、図7で明ら
かなように角筒状取付杆本体15の左右両側面側に両側
一対のネットロープ係脱部17,17を形成している。
【0023】上記のような構造のネット掛止金具13に
よれば、取付杆本体15の左右両側面側にそれぞれネッ
トロープ係脱部17を形成しているため、取付杆本体1
5のを挟んでその両側においてネットロープ14を介し
て安全ネット3の所要部を掛止することができる。ま
た、取付杆本体15が角筒状に形成されているため、各
ネット掛止金具13が回転せず、所定の姿勢を維持する
ことができ、従ってこのネット掛止金具13からネット
ロープ14が不測に離脱するおそれがない。また、各ネ
ット掛止金具13が取付杆本体15の長手方向に沿って
移動可能であるから、ネット掛止金具13を取付杆本体
15上の任意の位置に配置できる。
【0024】また、取付杆本体15の両端部にそれぞれ
設けられた着脱用フック16は、足場板架け渡し枠4の
水平枠部6に対しワンタッチで嵌合掛止されるようにな
っており、周知構造のものである。
【0025】また、図5に示すネット取付杆12は、そ
の取付杆本体15が角筒状の第1部材15aとこの第1
部材15a内に入れ子式に伸縮可能に嵌合される角筒状
の第2部材15bとからなるもので、梁材1a〜1dに
取り付けられる足場板架け渡し枠4のスパン等に応じて
ネット取付杆12の長さを伸縮調整することができるよ
うになっている。
【0026】図8(A)〜(C)は、ネット取付杆12
の取付杆本体15上の定位置に固定して設けられたネッ
ト掛止金具18を示したもので、このネット掛止金具1
8は、同図の(C)からも分かるように、角筒状取付杆
本体15の定位置に外嵌固定された有端状のリング18
aからなり、このリング18aの両端部が取付杆本体1
5の上面側でネットロープ係脱部19を形成している。
このネット掛止金具18によれば、ネットロープ係脱部
19が取付杆本体15の上面側で上向きに形成されるた
め、ネットロープ14を掛止させて一旦安全ネット3を
吊着したならば、ネットロープ14がネットロープ係脱
部19から容易には離脱するようなことがない。
【0027】図9(A)〜(D)は、ネット取付杆12
の取付杆本体15上の定位置に固定して設けられたネッ
ト掛止金具20を示したもので、このネット掛止金具2
0は、取付杆本体15の定位置でこの取付杆本体15の
上側面に対し枢支部材20bによって起伏可能に枢着さ
れた有端状のリング20aからなり、該リングの両端部
がネットロープ係脱部21を形成している。このネット
掛止金具20によれば、ネット取付杆12を使用しない
時には、各ネット掛止金具20を同図(C)のように枢
支部材20bを中心に回転させ、取付杆本体15の側面
に沿って倒伏させておくことにより、突起物がなくなっ
て、ネット取付杆12の運搬や保管上好都合である。
【0028】図10(A)〜(C)は、図8と同様にネ
ット取付杆12の取付杆本体15上の定位置に固定して
設けられた種々のネット掛止金具22〜23を示したも
のであるが、各ネット掛止金具22〜24は、少なくと
も先端部側がL字状に形成された一対の線状体22a,
22a〜24a,24aからなるものである。即ち、図
10(A)のネット掛止金具22は、全体がL字状に形
成された一対の線状体22a,22aからなるもので、
両線状体22a,22aは、取付杆本体15上に互いに
異なった横向き姿勢で溶接により固着されて、先端部相
互間にネットロープ係脱部25を形成している。同図
(B)のネット掛止金具23を構成する各線状体23a
は、L字状部23bとI字状部23cとからなる全体が
コ字状に形成されたもので、両線状体23a,23a
は、互いに異なった横向き姿勢で対向配置されて、両I
字状部23c,23cが取付杆本体15上に溶接され、
先端部相互間にネットロープ係脱部26を形成してい
る。また、同図(C)のネット掛止金具24を構成する
各線状体24aは、L字状部24bとL字状部24cと
が立体形状をなすように形成されたもので、各線状体2
4aの下部側のL字状部24cが取付杆本体15上に溶
接されており、先端側L字状部24b相互間にネットロ
ープ係脱部27を形成している。このようなネット掛止
金具22〜23によれば、構造が簡単であるから、製作
が容易となる。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明の張架方法によれ
ば、この張架方法は、空間部を形成している前後左右の
各梁材に所定間隔おきに吊着される略上向きコ字状の足
場板架け渡し枠を利用するものであって、これら足場板
架け渡し枠相互の対向する水平枠部間に、各梁材と平行
に延びるネット取付杆を架け渡し、このネット取付杆に
設けた複数のネット取付杆に作業用安全ネットのネット
ロープを掛止させるだけでよいから、作業用安全ネット
の張架作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0030】また、この発明によれば、各足場板架け渡
し枠の水平枠部でネット取付杆を支持して、このネット
取付杆に安全ネットを取り付けるから、安全ネット上に
重量物や作業員が誤って落下した場合に、その落下荷重
は水平枠部で受けられることになり、従来方法のように
水平枠部と垂直枠部との連結部が壊れて落下するおそれ
がなく、きわめて安全となる。
【0031】請求項2に係る発明によれば、請求項1の
発明に使用するネット取付杆は、取付杆本体と、該取付
杆本体の長手方向所要間隔おきに設けられた複数のネッ
ト掛止金具と、前記取付杆本体に両端部に設けられた着
脱用フックとからなるものであるから、ネット取付杆を
足場板架け渡し枠相互の対向する水平枠部間に架け渡す
際に、ネット取付杆両端部の着脱用フックを上記水平枠
部を係合することによってネット取付杆の架け渡しを簡
単容易に行うことができ、またネット取付杆にはネット
掛止金具が所要間隔おきに設けてあるため、安全ネット
の掛止が容易となる。
【0032】請求項3に係る発明によれば、各ネット掛
止金具が、取付杆本体長手方向に沿って移動可能に設け
られているから、ネット掛止金具を取付杆本体上の任意
の位置に配置することができる。
【0033】請求項4に係る発明によれば、取付杆本体
が角筒状に形成されていることから、各ネット掛止金具
が取付杆本体上で回転せず、常に所定の姿勢を維持する
ことができる。またそれによって、ネット掛止金具から
ネットロープが不測に離脱するおそれがない。
【0034】請求項5に係る発明によれば、取付杆本体
の左右両側面側にそれぞれネットロープ係脱部を形成す
るため、取付杆本体のを挟んでその両側においてネット
ロープを介し安全ネットの所要部を掛止させることがで
きる。
【0035】請求項6に係る発明によれば、各ネット掛
止金具が、取付杆本体の定位置に外嵌固定された有端状
のリングからなり、該リングの両端部が取付杆本体の上
面側でネットロープ係脱部を形成することから、ネット
ロープ係脱部が取付杆本体の上面側で上向きに形成さ
れ、このためネットロープを掛止させて一旦安全ネット
を吊着したならば、ネットロープがネットロープ係脱部
から容易には離脱するおそれがなく、きわめて安全であ
る。
【0036】請求項7に係る発明によれば、各ネット掛
止金具が、取付杆本体の定位置で該取付杆本体側面に対
し起伏可能に枢着された有端状のリングからなるため、
ネット取付杆を使用しない時には、各ネット掛止金具を
枢支部材を中心に回転させ、取付杆本体の側面に沿って
倒伏させておくことにより、突起物がなくなって、ネッ
ト取付杆の運搬や保管の際に好都合である。
【0037】請求項8に係る発明によれば、各ネット掛
止金具の構造が簡単であるから、ネット取付杆の製作が
容易となる。
【0038】請求項9に係る発明によれば、取付杆本体
が互いに入れ子式に伸縮可能に接合される複数の部材に
よって形成されているから、梁材に取り付けられる足場
板架け渡し枠のスパン等に応じてネット取付杆の長さを
所望に伸縮調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鉄骨構造物内の空間部に作業用安全ネットを
張架した状態を示す横断平面図である。
【図2】 同上の空間部に作業用安全ネットを張架した
状態を示す縦断側面図である。
【図3】 図2の拡大詳細縦断側面図である。
【図4】 同上の要部斜視図である。
【図5】 (A)はネット取付杆の平面図、(B)は同
ネット取付杆の正面図、(C)は取付杆本体を伸長した
状態でのネット取付杆の正面図である。
【図6】 図5(B)の矢印Xで示される部分の拡大正
面図である。
【図7】 図6のY−Y線断面図である。
【図8】 (A)は他の例によるネット取付杆の部分平
面図、(B)はその正面図、(C)は(B)のZ−Z線
拡大断面図である。
【図9】 (A)は更に他の例によるネット取付杆の部
分平面図、(B)はその正面図、(C)は(B)の部分
拡大正面図、(D)は(C)のW−W線断面図である。
【図10】 (A)〜(C)は他の種々のネット掛止金
具を示す斜視図である。
【図11】 従来のネット張架方法を説明する縦断側面
図である。
【符号の説明】
1a 梁材 1b 梁材 1c 梁材 1d 梁材 2 空間部 3 作業用安全ネット 4 足場板架け渡し枠 5 足場板 6 足場板架け渡し枠の水平枠部 7 足場板架け渡し枠の垂直枠部 8 支持部材 9 ブラケット 10 クランプ 13 ネット掛止金具 14 ネットロープ 15 取付杆本体 16 着脱用フック 17 ネットロープ係脱部 18 ネット掛止金具 19 ネットロープ係脱部 20 ネット掛止金具 21 ネットロープ係脱部 22 ネット掛止金具 23 ネット掛止金具 24 ネット掛止金具
フロントページの続き (72)発明者 辻井 剛 東京都中央区日本橋3丁目6番2号 朝日 機材株式会社内 (72)発明者 若槻 忠治 大阪府高槻市三島江1丁目1番1号 アル インコ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨構造物において前後左右の梁材で囲
    まれる空間部に作業用安全ネットを張架する方法であっ
    て、前記各梁材にその長手方向所定間隔おきに吊着され
    る略上向きコ字状の足場板架け渡し枠を利用し、これら
    足場板架け渡し枠の水平枠部間に、前記梁材と平行に延
    びてその長手方向所要間隔おきにネット掛止金具を設け
    たネット取付杆を架け渡し、該ネット取付杆のネット掛
    止金具に作業用安全ネットの所要部を掛止させてネット
    を張架するようにした鉄骨構造物における作業用安全ネ
    ットの張架方法。
  2. 【請求項2】 取付杆本体と、該取付杆本体の長手方向
    所要間隔おきに設けられた複数のネット掛止金具と、前
    記取付杆本体に両端部に設けられた着脱用フックとから
    なる作業用安全ネット張架用のネット取付杆。
  3. 【請求項3】 各ネット掛止金具は、取付杆本体長手方
    向に沿って移動可能に設けられている請求項2に記載の
    作業用安全ネット張架用のネット取付杆。
  4. 【請求項4】 取付杆本体は角筒状に形成されている請
    求項2または3に記載の作業用安全ネット張架用のネッ
    ト取付杆。
  5. 【請求項5】 各ネット掛止金具は、上下が互いに逆向
    きの略W字状に形成された一対の線状体からなり、両線
    状体は互いに固着されて一体を成した状態で角筒状の取
    付杆本体に長手方向スライド可能に嵌合されると共に、
    角筒状取付杆本体の左右両側面側に両側一対のネットロ
    ープ係脱部を形成してなる請求項4に記載の作業用安全
    ネット張架用のネット取付杆。
  6. 【請求項6】 各ネット掛止金具は、取付杆本体の定位
    置に外嵌固定された有端状のリングからなり、該リング
    の両端部が取付杆本体の上面側でネットロープ係脱部を
    形成してなる請求項2または4に記載の作業用安全ネッ
    ト張架用のネット取付杆。
  7. 【請求項7】 各ネット掛止金具は、取付杆本体の定位
    置で該取付杆本体側面に対し起伏可能に枢着された有端
    状のリングからなり、該リングの両端部がネットロープ
    係脱部を形成してなる請求項2または4に記載の作業用
    安全ネット張架用のネット取付杆。
  8. 【請求項8】 各ネット掛止金具は、少なくとも先端部
    側がL字状に形成された一対の線状体からなり、両線状
    体は、取付杆本体の定位置で互いに異なった向きに固着
    されてネットロープ係脱部を形成してなる請求項2また
    は4に記載の作業用安全ネット張架用のネット取付杆。
  9. 【請求項9】 取付杆本体は、互いに入れ子式に伸縮可
    能に接合される複数の部材によって形成されている請求
    項2〜8のいずれかに記載の作業用安全ネット張架用の
    ネット取付杆。
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