JPH10185940A - 監視カメラシステム - Google Patents

監視カメラシステム

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JPH10185940A
JPH10185940A JP34778396A JP34778396A JPH10185940A JP H10185940 A JPH10185940 A JP H10185940A JP 34778396 A JP34778396 A JP 34778396A JP 34778396 A JP34778396 A JP 34778396A JP H10185940 A JPH10185940 A JP H10185940A
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兼正 原口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視カメラの撮像範囲が変えられたことを自
動的に検知できる監視カメラシステムを提供する。 【解決手段】 天井に反射ユニット530が貼着してあ
る。反射ユニット530は、赤外線反射部531および
赤外線吸収部532からなる。監視カメラ1の上面には
投受光ユニット520が接着してあり、監視カメラ1が
所定の撮像方向を向いているときに、投受光ユニット5
20の投光窓を介して光ビームが出射され、この光ビー
ムが赤外線反射部531にて反射され、受光窓内の受光
素子に受光される。この受光結果から、光ビームが受光
されていないと判断された場合に、監視センターにおい
て警報が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視カメラからの
画像に基づいて所定の場所を監視する監視カメラシステ
ムに関し、特に監視カメラの向きの変化を自動的に検出
できる監視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、監視場所である店舗内や出入
口に監視カメラを設置し、この監視カメラから送信され
た映像を遠隔の監視センターにてモニター表示し、この
モニター表示を見ながら監視員が監視場所をリアルタイ
ムに監視したり、この映像を録画して事後的な証拠とす
る監視カメラシステムが知られている。このような監視
カメラシステムでは、所定の監視場所を撮像するように
撮像方向を調整して、例えば天井などに監視カメラを固
定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の監視カメラシステムでは、例えば、不正行為者
が、手などで監視カメラを押して、監視カメラの撮像方
向が変えられた場合に、監視員が常時モニターを監視し
ていなければ、このような不正行為を発見できない可能
性が高い。このように撮像方向が変えられると、本来予
定していた監視場所の映像を撮像することができず、監
視センターにて適切な監視を行うことができなくなる。
特に、多数の監視カメラを配置して、それらの監視カメ
ラからの映像を順次に切り換えてモニターに表示するよ
うな監視カメラシステムでは、監視員が、このような不
正行為に気づくことは困難である。
【0004】本発明は、上述した従来技術に鑑みてなさ
れ、監視カメラの撮像範囲が変えられたことを自動的に
検知できる監視カメラシステムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
監視カメラシステムは、所定の監視領域を撮像する撮像
手段と、前記撮像手段が移動したか否かを検出する移動
検出手段と、前記検出結果に基づいて、警報を出力する
警報手段とを有する。
【0006】また、本発明の監視カメラシステムは、好
ましくは、前記移動検出手段は、発光部からの光ビーム
が反射部にて反射され受光部に受光されるように、前記
撮像手段および当該撮像手段の周囲にある固定部材に前
記発光部、前記反射部および前記受光部が固定され、前
記受光部の受光結果に基づいて前記撮像手段が移動した
か否かを検出する。
【0007】本発明の監視カメラシステムでは、撮像手
段が予め規定された所定の方向を向いているときに、発
光部からの光ビームが反射部で反射され受光部にて受光
される。そして、受光部の検出結果から光ビームが受光
されていることが判別され、警報手段からは警報は出力
されない。一方、例えば不正行為者によって撮像手段が
動かされ、撮像方向が変わると、発光部からの光ビーム
は反射部には入射せず、受光部にて反射光は検出されな
い。そして、受光部の検出結果から光ビームが受光され
ていないことが判別され、警報手段から警報が出力され
る。
【0008】また、本発明の監視カメラシステムは、好
ましくは、前記反射部は、光回帰型特性を備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
監視カメラシステムについて説明する。図1は監視カメ
ラシステムにおける現場に備えられた監視カメラ1の周
辺の外観図、図2は本実施形態の監視カメラシステムの
システム構成図である。図1に示すように、天井に取付
金具2aが固定してあり、取付金具2aの先端の軸2b
に保持部2cが設けてある。取付金具2aおよび保持部
2cは、締め付け力を緩めることで、それぞれ図中矢印
の方向に回転可能である。監視カメラ1の撮像範囲は、
取付金具2aを回転させることで水平方向に移動し、軸
2bを回転させることで垂直方向に移動する。取付金具
2aおよび保持部2cは締め付け力が緩められた状態
で、ユーザによって監視カメラ1が所定の撮像範囲を指
向するように回転位置が決定され、その位置で締め付け
力が強められて固定される。
【0010】監視カメラ1の図1中上面の取付ベースに
は、図3に示す投光窓521を天井に向けた姿勢で投受
光ユニット520が両面テープなどで接着されている。
また、天井には、投受光ユニット520に対向する位置
に反射ユニット530が貼着してある。ここで、投受光
ユニット520と反射ユニット530との間の距離は、
例えば約20〜30cmである。
【0011】反射ユニット530は、ユーザによって、
監視カメラ1が指向された後に、例えば、投受光ユニッ
ト520と対向する天井の位置に貼着される。図5は、
反射ユニット530の正面図である。反射ユニット53
0は、図5に示すように、中央部に位置する直径約5c
mの円形の赤外線反射部531と、赤外線反射部531
の外周に位置する赤外線吸収部532とを備えている。
赤外線反射部531としては、赤外線を受光すると、受
光した方向に向けて赤外線を反射する光回帰型のものが
用いられる。このように赤外線反射部531として回帰
型のものを用いたことで、監視カメラ1が例えば上下方
向に傾斜した状態で指向され監視カメラ1の上面と天井
とが平行でなくても、赤外線反射部531からの反射光
が投受光ユニット520の受光窓522に適切に入射す
る。また、赤外線吸収部532は、赤外線を受光する
と、それを吸収して反射しない性質を有している。
【0012】図2は、監視カメラシステムの概念図であ
る。図2に示すように、監視カメラ1,11が撮像場所
に配設してあり、監視カメラ1,11のそれぞれにカメ
ラ方向変化検出装置10,12が設けてある。モニター
装置3および異常表示装置13は、例えば、監視カメラ
1,11から離れた監視センターなどに配設されてい
る。
【0013】監視カメラ1,11の撮像結果S1,S1
1は、ケーブル4を介してモニター装置3に出力され
る。監視カメラ11の構成およびその周辺構成は、基本
的に監視カメラ1と同じである。モニター装置3は、例
えば、撮像結果S1,S11に応じた画像を、交互に切
り換えながらモニターに表示する。カメラ方向変化検出
装置10,12の検出結果S10,S12は、異常表示
装置13に出力される。カメラ方向変化検出装置10
は、投受光ユニット520および反射ユニット530で
構成される。異常表示装置13は、検出結果S10,S
12がカメラの方向が変化したことを示している場合
に、LEDを発光あるいは点滅させたり、警報を出力し
て、監視員に異常を知らせる。
【0014】次に、投受光ユニット520について詳細
に説明する。図3は投受光ユニット520の外観斜視
図、図4は投受光ユニット520のシステム構成図であ
る。図3に示すように、投受光ユニット520の表面に
は、投光窓521、受光窓522およびLED表示部5
45が設けてあり、電源線523および信号線524が
引き出されている。投光窓521の内部には例えば波長
が900nmの赤外線を発光する赤外線LEDなどの発
光素子541が配設され、受光窓522の内部にはフォ
トダイオードなどの受光素子542が配設されている。
また、投受光ユニット520には、図4に示すよう
に、制御部546からの制御に基づいて発光素子541
の発光を駆動する駆動回路543と、受光素子542の
受光結果を光電変換して制御部546に出力する変換回
路544とを備えている。発光素子541からは例えば
波長約900nmの近赤外線が出射され、発光素子54
1と一体的に形成されたレンズにより、この近赤外線が
ビーム状になる。
【0015】また、図4に示すように、投受光ユニット
520は、発光素子541、受光素子542、駆動回路
543、変換回路544、LED表示部545、制御部
546、電源547、リードスイッチ入力部548およ
び出力部549を備えている。
【0016】以下、本実施形態の監視カメラシステムの
動作について説明する。例えば、図4に示す投受光ユニ
ット520のリードスイッチ入力部548にユーザが磁
石を近づけると、リードスイッチ入力部548において
磁力が検出され、制御部546がテストモードに切り換
わる。
【0017】制御部546がテストモードになると、駆
動回路543が駆動され、発光素子541から赤外線が
出力される。そして、受光素子542が所定のレベル以
上の赤外線を受光したことを制御部546が検出する
と、制御部546はLED表示部545を点灯させる。
ユーザは、手などで反射ユニット530を動かしながら
天井に貼着する位置を探す。このとき、反射ユニット5
30が発光素子541からの赤外線ビームを受光素子5
42に適切に反射する位置になるとLED表示部545
が点灯する。そのため、ユーザは、反射ユニット530
を動かしながら、LED表示部545が点灯する天井の
位置を探し、その位置に反射ユニット530を貼着すれ
ば、反射ユニット530を適切な位置に容易に貼着でき
る。
【0018】また、制御部546は、監視モードになる
と、投受光ユニット520に制御部546からの制御に
基づいて例えば100ms間隔など所定の間隔で発光素
子541を発光させる。そして、制御部546は、図6
に示すように、変換回路544を介して受光素子542
から受光量を発光素子541の発光タイミングと同じタ
イミングで入力して監視し(S1)、この受光量が所定
のしきい値以上であるか否かを判断する(S2)。この
しきい値は、例えば、外光などの影響を考慮して決定さ
れる。なお、テストモードから監視モードへの切り換え
は、例えばユーザがリードスイッチ入力部548にユー
ザが磁石を近づけることで行われる。
【0019】そして、受光量が所定のしきい値以上であ
ると判断された場合には次のタイミングで受光量が入力
される(S1)。一方、例えば、図7に示すように、不
正者によって軸2bを中心として監視カメラ1が動かさ
れた場合には、投受光ユニット520の発光素子541
から出射された赤外線ビームは赤外線吸収部532に入
射して吸収され、受光素子542では反射光は受光され
ない。その結果、図6に示すステップS2では、受光量
が所定のしきい値より小さいと判断され(S2)、監視
カメラ1の撮像方向が移動されたことが検出される。そ
して、そのことを示す検出結果S10が異常表示装置1
3に出力され、異常表示装置13から警報が出力される
(S3)。これにより、監視員は、監視カメラ1の撮像
方向が何らかの理由で動かされたことを知り、適切な対
策をとることができる。
【0020】以上説明したように、本実施形態の監視カ
メラシステムによれば、不正者などによって、監視カメ
ラ1の撮像方向が変えられた場合に、そのことを自動的
に検出して警報を出力することができる。そのため、監
視カメラ1による監視機能を適切に発揮させることがで
きる。
【0021】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。上述した実施形態では、制御部546が監視カメラ
1が動かされたと判断したときに、そのことを示す検出
結果S10を異常表示装置13に出力する場合を例に挙
げて説明した。本発明は、以下のように構成してもよ
い。すなわち、カメラ方向変化検出装置10と異常表示
装置13とを結ぶ信号線によってノーマルクローズのス
イッチを介してループを形成するように構成し、制御部
546の制御によってこの信号線に電圧を印加する。こ
のとき、異常表示装置13では、この信号線から供給さ
れる電流を監視する。そして、制御部546において監
視カメラ1の移動を検出した際にスイッチをオープンに
すると、異常表示装置13において電流が流れなくなっ
たことが検出され、この検出によって警報が出力され
る。
【0022】また、上述した実施形態では、天井に反射
ユニット530を固定し、監視カメラ1に投受光ユニッ
ト520を固定した場合について例示したが、逆に、天
井に投受光ユニット520を固定し、監視カメラ1に反
射ユニット530を固定するようにしてもよい。また、
反射ユニット530を天井ではなく、壁面に固定するよ
うにしてもよい。
【0023】また、投受光ユニット520を、監視カメ
ラ1の上面に固定するのではなく、監視カメラ1のハウ
ジングに組み込むなど監視カメラ1本体に組み込むよう
な構成にしてもよい。このようにすれな、監視カメラ1
の電源を投受光ユニット520に使用することが容易に
なる。また、監視カメラ1の撮像方向の移動が検出され
た場合に、異常表示装置13において、警告情報を撮像
画像と混成してモニターに表示するようにしてもよい。
【0024】また、上述した実施形態では、赤外線吸収
部532を備えた反射ユニット530を例示したが、天
井自体が赤外線を吸収するものであれば、赤外線吸収部
532を特別に設ける必要はない。また、上述した実施
形態では、移動検出手段として赤外線を用いたものを例
示したが、移動検出手段としては、例えば、外力によっ
て切れやすい導線を監視カメラの取付部の可動部や、監
視カメラと天井などの間にループ状に配設し、この導線
の一端から微妙な監視電流を常時流して他端にてこの監
視電流の変化を検出するようにしてもよい。この実施形
態の場合には、監視カメラが不当に動かされると、この
導線が切断され、監視電流を検出しなくなることで、監
視カメラの方向変化を検出して警報を行う。
【0025】さらに、他の実施形態としては、監視カメ
ラと天井間にワイヤを所定の張力で配設し、このワイヤ
ーの張力の変化を検出するようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の監視カメ
ラシステムによれば、不正者などによって、撮像手段の
撮像方向が変えられた場合に、そのことを自動的に検出
して警報を出力することができる。そのため、撮像手段
からの映像を用いた監視機能を適切に発揮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係わる監視カ
メラシステムの監視カメラの周辺の外観図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の監視カメラシ
ステムのシステム構成図である。
【図3】図3は、投受光ユニットの外観斜視図である。
【図4】図4は投受光ユニットのシステム構成図であ
る。
【図5】図5は、反射ユニットの正面図である。
【図6】図6は、監視モードにおける図4に示す制御部
における処理のフローチャートである。
【図7】図7は、監視カメラの撮像範囲が変えられた場
合の赤外線ビームの反射方向を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1,11…監視カメラ、3…モニター装置、10,12
…カメラ方向変化検出装置、13…異常表示装置、52
0…投受光ユニット、521…投光窓、531…赤外線
反射部、532…赤外線吸収部、541…発光素子、5
42…受光素子、543…駆動回路、544…変換回
路、545…LED表示部、546…制御部、547…
電源、548…リードスイッチ入力部、549…出力部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の監視領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段が移動したか否かを検出する移動検出手段
    と、 前記検出結果に基づいて、警報を出力する警報手段とを
    有する監視カメラシステム。
  2. 【請求項2】前記移動検出手段は、発光部からの光ビー
    ムが反射部にて反射され受光部に受光されるように、前
    記撮像手段および当該撮像手段の周囲にある固定部材に
    前記発光部、前記反射部および前記受光部が固定され、
    前記受光部の受光結果に基づいて前記撮像手段が移動し
    たか否かを検出する請求項1に記載の監視カメラシステ
    ム。
  3. 【請求項3】前記反射部は、光回帰型特性を備えている
    請求項2に記載の監視カメラシステム。
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