JP7336930B2 - 磁場分布測定装置 - Google Patents
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Description
本発明は、磁場分布測定装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に記載の超伝導サイクロトロンが知られている。この種の円形加速器では、荷電粒子を所望の軌道で加速するために、荷電粒子の加速空間には磁極によって所望の磁場が形成される必要がある。従って円形加速器の製造時には、磁極同士の間の領域の二次元的な磁場分布を実測し、所望の磁場が得られることを確認する必要がある。
しかしながら、上記のような二次元的な磁場分布を得るためには、対象の領域内の多数の測定点において磁束密度を各々測定する必要があり、磁場分布測定作業は時間がかかるものであった。本発明は、円形加速器の磁場分布測定作業の作業時間を短縮する磁場分布測定装置を提供することを目的とする。
本発明の磁場分布測定装置は、円形加速器の磁場分布を測定する円形加速器用の磁場分布測定装置であって、円形加速器の一対の磁極同士の間に配置される可動部と、可動部を磁極の中心軸線周りに回転させる回転駆動部と、可動部に設けられ可動部の回転径方向に沿って並ぶ複数の磁束密度測定部と、を備える。
本発明の磁場分布測定装置は、可動部を回転径方向に移動させる径方向駆動部を更に備えてもよい。また、回転駆動部は、可動部を回転径方向にスライド可能に支持すると共に磁極の中心軸線周りに回転する回転ステージを有することとしてもよい。回転駆動部は、超音波モータを含み磁極に対して回転ステージを回転させる第1アクチュエータを有し、径方向駆動部は、超音波モータを含み回転ステージに対して可動部をスライドさせる第2アクチュエータを有することとしてもよい。第2アクチュエータは、超音波モータの回転を可動部の直線運動に変換するラックアンドピニオン機構を有することとしてもよい。
本発明の磁場分布測定装置では、可動部上における磁束密度測定部の配列ピッチをaとし、磁束密度測定部による磁束密度測定毎に段階的に移動する可動部の回転径方向の移動ピッチをΔLとし、移動ピッチでの移動を繰り返した可動部の回転径方向の合計の移動距離をLとしたとき、
L-a>0 …(1)
を満足することとしてもよい。
また、本発明の磁場分布測定装置では、
L-a>ΔL …(2)
を更に満足することとしてもよい。
L-a>0 …(1)
を満足することとしてもよい。
また、本発明の磁場分布測定装置では、
L-a>ΔL …(2)
を更に満足することとしてもよい。
本発明によれば、円形加速器の磁場分布測定作業の作業時間を短縮する磁場分布測定装置を提供することができる。
以下、図1~図5を参照しながら本発明に係る磁場分布測定装置の実施形態について説明する。磁場分布測定装置1は、円形加速器の磁場分布を測定する円形加速器用の磁場分布測定装置である。上記の円形加速器の例としては、サイクロトロン、シンクロトロン、シンクロサイクロトロン、マイクロトロン等が挙げられる。
本実施形態においては、磁場分布測定装置1が超伝導サイクロトロン51の磁場分布を測定する場合を例として説明する。また、磁場分布測定装置1による測定対象の円形加速器は、荷電粒子の螺旋状の周回軌道Bが鉛直面上にあるように配置されてもよく、水平面上にあるように配置されてもよいが、本実施形態においては、サイクロトロン51の周回軌道Bが水平面上にあるものとする。また、以下の説明で用いる「径方向」、「周方向」、及び「軸方向」との文言は、サイクロトロン51が備える円柱状の磁極55A,55Bの径方向、周方向、及び軸方向を意味するものとする。
図1は、サイクロトロン51の平面図であり、磁極55Bを取り除いた状態を示す図である。図2は、サイクロトロン51の磁極55A,55Bと、当該磁極55A,55Bの間に磁場分布測定装置1を設置した状態を示す分解斜視図である。図3は、磁場分布測定装置1の装置本体部2の分解斜視図である。図4(a),(b)は、装置本体部2のアクチュエータ近傍を拡大して示す斜視図である。
図1及び図2に示されるように、サイクロトロン51は、真空容器53、磁極55A,55B、ディ電極57A,57B、インフレクタ59、静電デフレクタ61、及びマグネティックチャンネル63,64を有する。真空容器53は、荷電粒子の加速空間を高真空状態に保持するための容器である。
磁極55A,55Bは、軸線Zを中心軸線とする円柱状をなす。磁極55A,55Bは、真空容器53内に上下一対で互いの間に軸方向のギャップをあけて設けられ、当該ギャップ内に荷電粒子の周回軌道Bが形成される。磁極55A,55Bは、周回軌道Bに対して上下面対称の形状をなしている。磁極55Aの上面及び磁極55Bの下面には、螺旋状に湾曲した4つの凸部と、4つの凹部とが、周方向に交互に配列され形成されている。磁極55A及び磁極55Bの上記凸部同士で挟まれた領域がヒル領域56hであり、上記凹部同士で挟まれた領域がバレー領域56vである。このような磁極55A,55Bのそれぞれの周囲に超伝導コイルが配置され、粒子加速に必要な磁場が周回軌道B上に形成される。
ディ電極57A,57Bは、真空容器53内で磁極55A,55Bの中心の位置(軸線Z上の位置)に対し互いに点対称に設けられ、粒子加速に必要な電場を形成する電極である。インフレクタ59は、磁極55A,55Bの中心の位置(軸線Z上の位置)に設けられ、イオン源(図示せず)から送られてきた荷電粒子を偏向して、周回軌道B上に送り出す。
サイクロトロン51では、磁極55Aと磁極55Bとの間に磁場を発生させると共に、ディ電極57A,57Bに高周波電圧が付与されることで、インフレクタ59から送り出された荷電粒子は、加速されつつ螺旋状の周回軌道Bを進行する。そして、磁極55A,55Bの外周部の位置に達した荷電粒子は、静電デフレクタ61で周回軌道から分けられ、更にマグネティックチャンネル63,64の導入ギャップを通過して偏向と集束を繰り返し、ビーム引出ダクトを通じて外部に引き出され出射される。
磁場分布測定装置1は、上記の磁極55A,55Bによって周回軌道Bの位置に形成される二次元的な磁場分布を測定する装置である。このような磁場分布測定は、例えば、サイクロトロン51の製造時において、磁極55A,55Bの磁場の調整のために実行される。磁場分布測定作業においては、図2に示されるように、磁場分布測定装置1の装置本体部2が、磁極55Aと磁極55Bとの間に上下に挟まれて設置される。
図2及び図3に示されるように、装置本体部2は、θステージ3(回転ステージ、回転駆動部)と、Rステージ5(可動部)と、θアクチュエータ7(第1アクチュエータ、回転駆動部)と、Rアクチュエータ9(第2アクチュエータ、径方向駆動部)と、を備えている。また、磁場分布測定装置1は、Rステージ5に保持される複数(n個とする)のプローブ21(磁束密度測定部)を備えている。
θステージ3は、磁極55A,55Bよりも小径の円板状をなす部材であり、磁極55A,55Bに対して同軸で軸線Z周りに回転可能であるように支持されている。Rステージ5は、磁極55A,55Bの中心位置を通り径方向に延在する長尺板状をなす部材であり、θステージ3に対し、径方向に直線的にスライド可能であるように支持されている。Rステージ5は、その一部がθステージ3の外周縁から径方向外側に突出する位置までスライド可能である。例えば、Rステージ5の移動を径方向にガイドするガイド部3aが、θステージ3に設けられている。図3では、ガイド部3aは、Rステージ5が嵌め込まれるガイド溝として模式的に示されているがこれには限定されず、ガイド部3aとしては種々の構造のものを適宜採用することができる。
θアクチュエータ7は、磁極55A,55Bに対して位置固定されており、θステージ3の外周縁近傍に位置している。θアクチュエータ7は例えば磁極55A,55Bに固定されてもよい。図4(a)に示されるように、θアクチュエータ7は超音波モータ11を有している。超音波モータ11のシャフトには駆動ギア11aが取り付けられている。また、θステージ3の周縁部に従動ギア3bが形成されており、駆動ギア11aと従動ギア3bとが噛み合わされている。このような機構により、θアクチュエータ7は、超音波モータ11を動力源としてθステージ3を軸線Z周りに回転させる。なお、図4(a)においては、θアクチュエータ7のうち超音波モータ11以外の部位の図示は省略されている。
Rアクチュエータ9は、θアクチュエータ7の中央近傍に固定され、Rステージ5の側縁部近傍に位置している。図4(b)に示されるように、Rアクチュエータ9は超音波モータ13を有している。そして、Rアクチュエータ9は超音波モータ13の回転をRステージ5の直線運動に変換するラックアンドピニオン機構14を含んでいる。具体的には、超音波モータ13のシャフトにピニオンギア13aが取り付けられている。また、Rステージ5の側縁にはラック5bが形成されており、ピニオンギア13aとラック5bとが噛み合わされている。このようなラックアンドピニオン機構14により、Rアクチュエータ9は、超音波モータ13を動力源としてRステージ5をθステージ3に対して並進移動させる。なお、図4(b)においては、Rアクチュエータ9のうち超音波モータ13以外の部位の図示は省略されている。
n個のプローブ21はRステージ5上において、当該Rステージ5のスライド方向(径方向)に沿って並んでいる。本実施形態においては、平面視で、すべてのプローブ21が径方向に一直線で等間隔で並ぶものとする。また、各プローブ21は、周回軌道Bが存在する仮想平面上に位置している。なお、周回軌道Bが存在する仮想平面は、「メディアンプレーン」などと呼ばれる場合がある。各プローブ21は、自機の現在位置における磁束密度をセンシングし、センシング信号を出力する。このようなプローブ21としては、例えばホールセンサを採用することができる。各プローブ21は、上述したようなθステージ3及びRステージ5の動作によって、軸線Zの位置を原点とするRθ平面内で二次元的に移動される。
更に、装置本体部2は、磁極55A,55Bに対するθステージ3のθ方向の現在位置を検知しθ位置信号を出力するθエンコーダ23と、θステージ3に対するRステージ5のR方向の現在位置を検知しR位置信号を出力するRエンコーダ25と、を備えている。
更に、磁場分布測定装置1は、装置本体部2を制御するために、例えばコンピュータで構成される制御部29を備えている。制御部29は、超音波モータ11,13に対して駆動信号を出力し、θステージ3及びRステージ5の駆動を制御する。また、制御部29は、各プローブ21からのセンシング信号、θエンコーダ23からのθ位置信号、及びRエンコーダ25からのR位置信号を取得する。制御部29は、サイクロトロン51の外部に設置されてもよい。
制御部29は、θエンコーダ23からのθ位置信号及びRエンコーダ25からのR位置信号に基づいてθアクチュエータ7及びRアクチュエータ9の駆動を制御することにより、θステージ3及びRステージ5の駆動を制御する。制御部29は上記のθ位置信号及びR位置信号に基づいてn個の各プローブ21の現在位置のRθ座標を認識することができる。また、制御部29は、各プローブ21からのセンシング信号に基づいて各プローブ21の現在位置における磁束密度を認識することができる。従って、制御部29においては、測定点のRθ座標と、当該測定点の磁束密度と、を関連づけた磁束密度データが、同時にプローブ21と同数(n個)取得される。
磁場分布測定作業において、制御部29は、所定の磁場分布測定プログラムに従って、n個のプローブ21をR方向・θ方向に順次移動させ、各測定点に関する磁束密度データを収集していく。例えば、制御部29は、まずプローブ21のθ座標を固定した状態で、各プローブ21を所定ピッチで径方向に移動しながら、移動毎に各プローブ21で磁束密度を測定し磁束密度データを取得する。これを所定の回数繰り返した後、制御部29は、プローブ21のθ座標を変更して、上記の処理を再び実行する。そして最終的には、磁極55A,55Bで軸線Z方向に挟まれた全領域内に亘る磁束密度データが取得され、ひいては、当該領域の磁場分布が得られる。
図5に示されるように、上記のような磁場分布測定作業には、径方向一直線上の領域の磁束密度データを連続的に収集する径方向収集工程が含まれる。この径方向収集工程においては、制御部29による制御下において、θステージ3を固定した状態で、Rステージ5を所定の移動ピッチΔLで段階的に径方向へ移動しながら、移動毎に各プローブ21による磁束密度測定が行われ磁束密度データが取得される。図5に示されるように、上記の径方向収集工程において径方向に順次移動するRステージ5の位置をP1,P2,…,Pmとする。また、上記のように各プローブ21により磁束密度測定を行う毎に移動するRステージ5の径方向の移動ピッチがΔLであり、磁束密度データが取得される複数の測定点の径方向の配列ピッチがΔLである。また、Rステージ5が位置P1から位置Pmまで移動したときの合計移動距離をLとする。また、合計移動距離Lは、Rステージ5及びθステージ3の機械的要素(例えば、Rステージ5の径方向移動を規制するストッパ等)によって決定されるRステージ5の径方向のストロークであってもよい。また、Rステージ5上に配列されたプローブ21の配列ピッチをaとする。
なお、上記の移動ピッチΔL及び合計移動距離Lは、予め設定され制御部29に記憶されている。そして、前述のように制御部29が所定の磁場分布測定プログラムに従って処理を行うことにより、移動ピッチをΔLとし、合計移動距離LとするRステージ5の移動が実現される。なお、Rステージ5が位置Pmに到達し位置Pmにおける磁束密度データが取得された後は、制御部29は、θステージ3を所定の角度回転させ、Rステージ5を位置P1に戻して、異なるθ座標上において上記同様の径方向収集工程を再び実行する。
磁場分布測定装置1においては、下の関係式(1)が満足されることが好ましい。
L-a>0 …(1)
すなわち、上記の径方向収集工程において、Rステージ5の径方向の合計移動距離が、プローブ21の配列ピッチよりも長いことが好ましい。
また、磁場分布測定装置1においては、下の関係式(2)が満足されると更に好ましい。
L-a>ΔL …(2)
L-a>0 …(1)
すなわち、上記の径方向収集工程において、Rステージ5の径方向の合計移動距離が、プローブ21の配列ピッチよりも長いことが好ましい。
また、磁場分布測定装置1においては、下の関係式(2)が満足されると更に好ましい。
L-a>ΔL …(2)
続いて、磁場分布測定装置1による作用効果について説明する。磁場分布測定装置1は複数のプローブ21を備えるので、Rステージ5を移動させずにプローブ21と同数の測定点の磁束密度データが同時に取得される。すなわちRステージ5の移動毎にプローブ21と同数の測定点の磁束密度データを同時に取得可能である。従って、プローブ21が単数である場合に比較して、磁場分布測定作業の作業時間を短縮することができる。
また、θアクチュエータ7やRアクチュエータ9においては、超音波モータ11,13が動力源として採用されている。この比較として、仮に、電磁アクチュエータ等を動力源として採用する場合を考える。この場合、磁極55A,55Bの漏洩磁場による電磁アクチュエータの動作不良や誤動作を防止するために、磁極55A,55Bから電磁アクチュエータを離して設置する必要がある。また、電磁アクチュエータで発生する磁場が測定対象の磁場に影響を与えることを防止するためにも、磁極55A,55Bから電磁アクチュエータを離して設置する必要がある。そうすると、電磁アクチュエータからθステージ3やRステージ5への比較的長い距離で駆動力伝達が必要になり、駆動力伝達機構等が複雑化してしまう。
これに対し、超音波モータは、電磁気的に動力を発生するタイプのモータではないので、磁場の影響を受け難く、また超音波モータから周囲の磁場に与える影響もほとんどない。従って、超音波モータであれば、磁極55A,55Bに近い位置のθステージ3やRステージ5の直近に設置することが可能である。また、超音波モータは比較的小型化し易いので、θアクチュエータ7及びRアクチュエータ9を小型化して磁極55A,55Bの間のスペースに配置し易い。
磁場分布測定装置1においては、超音波モータ11がθステージ3の外周縁近傍に設置され、超音波モータ13がRステージ5の側縁部近傍に設置されている。そして、このような磁極55A,55Bで挟まれた領域に超音波モータ11,13が設置されても、磁極55A,55Bの磁場による超音波モータ11,13の動作不良や誤動作の可能性は低い。また、超音波モータ11,13がその周囲の測定対象の磁場に与える影響もほとんどないので、磁場分布測定装置1によって、磁極55A,55Bに起因する正確な磁場分布の測定を行うことができる。
また、Rステージ5とその動力源の超音波モータ13を近接して設置することができるので、超音波モータ13からRステージ5への駆動力伝達には、前述のようにラックアンドピニオン機構14(図4(b)参照)といった簡易な機構を採用可能であり、その結果、安価でロバスト性が高いRアクチュエータ9が実現される。また、θステージ3とその動力源の超音波モータ11についても、同様に近接して設置することができるので、図4(a)で説明したような簡易な機構が採用可能であり、安価でロバスト性が高いθアクチュエータ7が実現される。
また、Rステージ5上の1つのプローブ21を「プローブ21a」とし、当該プローブ21aに隣接して位置する他のプローブ21を「プローブ21b」とする。前述の関係式(1)が満足されれば、図5に示されるように、プローブ21aによる径方向の測定範囲22aと、プローブ21bによる径方向の測定範囲22bとが一部重複することになる。この重複範囲は図中の符号22wで示され、重複範囲22w内では、プローブ21aによる測定点とプローブ21bによる測定点とで、少なくとも合計2個の磁束密度データが取得される。従って、当該重複範囲22w内の磁束密度データについては、内挿域での校正が可能になり、磁束密度の測定精度が向上する。また、重複範囲22w内のプローブ21a由来の磁束密度データと、プローブ21b由来の磁束密度データとの比較により、各プローブ21a,21bの特性の個体差を認識することができ、当該個体差に対応する措置を適切に取ることも可能になる。
また、更に前述の関係式(2)が満足されれば、上記の重複範囲22w内では、プローブ21aによる少なくとも2つの測定点と、プローブ21bによる少なくとも2つの測定点とで、少なくとも合計4個の磁束密度データが取得される。従って、より精度が高い校正が可能になり、磁束密度の測定精度が更に向上する。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、変形例を構成することも可能である。各実施形態の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
例えば、上述の実施形態では、複数のプローブ21がRステージ5上において径方向に等間隔に配列されているが、プローブ21の配列は不等間隔であってもよい。但し、プローブ21の配列が等間隔である方が、磁束密度データの解析処理等が単純化され演算処理が低減される点で好ましい。
1…磁場分布測定装置、3…θステージ(回転駆動部、回転ステージ)、5…Rステージ(可動部)、7…θアクチュエータ(回転駆動部、第1アクチュエータ)、9…Rアクチュエータ(径方向駆動部、第2アクチュエータ)、11,13…超音波モータ、14…ラックアンドピニオン機構、21…プローブ(磁束密度測定部)、51…サイクロトロン(円形加速器)、55A,55B…磁極、Z…中心軸線。
Claims (7)
- 円形加速器の磁場分布を測定する円形加速器用の磁場分布測定装置であって、
前記円形加速器の一対の磁極同士の間に配置される可動部と、
前記可動部を前記磁極の中心軸線周りに回転させる回転駆動部と、
前記可動部に設けられ前記可動部の回転径方向に沿って並ぶ複数の磁束密度測定部と、を備える、磁場分布測定装置。 - 前記可動部を前記回転径方向に移動させる径方向駆動部を更に備える、請求項1に記載の磁場分布測定装置。
- 前記回転駆動部は、
前記可動部を前記回転径方向にスライド可能に支持すると共に前記磁極の中心軸線周りに回転する回転ステージを有する、請求項2に記載の磁場分布測定装置。 - 前記回転駆動部は、超音波モータを含み前記磁極に対して前記回転ステージを回転させる第1アクチュエータを有し、
前記径方向駆動部は、超音波モータを含み前記回転ステージに対して前記可動部をスライドさせる第2アクチュエータを有する、請求項3に記載の磁場分布測定装置。 - 前記第2アクチュエータは、
前記超音波モータの回転を前記可動部の直線運動に変換するラックアンドピニオン機構を有する、請求項4に記載の磁場分布測定装置。 - 前記可動部上における前記磁束密度測定部の配列ピッチをaとし、
前記磁束密度測定部による磁束密度測定毎に段階的に移動する前記可動部の前記回転径方向の移動ピッチをΔLとし、
前記移動ピッチでの移動を繰り返した前記可動部の前記回転径方向の合計の移動距離をLとしたとき、
L-a>0 …(1)
を満足する、請求項2~5の何れか1項に記載の磁場分布測定装置。 - L-a>ΔL …(2)
を更に満足する、請求項6に記載の磁場分布測定装置。
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